説明

記録装置の較正

本発明は、幾何学的な歪みを調整するために記録装置10の較正を変化させる方法に関し、その方法は、記録媒体17を受けるための媒体支持体12を設けるステップと、媒体支持体上に第1の向き50Aで記録媒体が置かれている間に、個別にアドレス指定が可能な複数の記録チャネル23を備える記録ヘッド16を、記録媒体上に第1の画像特徴60を形成するように操作するステップと、第1の向きとは異なる第2の向き50Bで媒体支持体上に記録媒体が置かれている間に、記録媒体上に第2の画像特徴62を形成するように記録ヘッドを操作するステップと、第1の画像特徴と第2の画像特徴との間の予測される分離における変動を検出するステップと、検出された変動に応じて画像化の修正を行うステップとを含むことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、記録媒体上に画像を形成するための記録装置に関する。より詳細には、本発明は、そうした記録装置の較正に関する。
【背景技術】
【0002】
記録媒体上に画像を形成するには、色々な記録装置が用いられる。例えば、コンピュータトゥプレート(computer−to−plate)システム(CTPシステムとしても知られている)を用いて、印刷版の上に画像を形成する。続いて、画像を焼き付けた複数の印刷版を、印刷版からの画像を紙または他の適当な表面に転写する印刷機に用意する。画像間の精密な位置合わせを実現するためには、複数の画像を互いに精密に揃えることが重要である。仕上がった印刷物について所望の品質の特徴を確保するためには、それぞれの画像が幾何学的に正確で、歪みがないことが重要である。画像の幾何学的な特徴としては、画像部分が所望の大きさであるかということや、ある画像部分が別の画像部分に対して望み通りに揃えられているかということを、(これらに限定されないが)含むことができる。
【0003】
記録媒体上に形成された画像の幾何学的な精密さは、多数の要因に依存する。例えば、支持体の上に記録媒体を取り付け、媒体上に画像を形成するための画像ビームを媒体に向けることによって、その媒体上に画像を形成することができる。複数回の走査中に、画像ビームで記録媒体を走査することによって、画像を形成することができる。記録媒体に対する画像ビームの位置決め精度(positioning accuracy)は、形成される画像の幾何学的な正確さに影響を及ぼす。画像ビームの要求された位置決めが各走査中にずれると、結像誤差につながるおそれがある。
【0004】
結像誤差を削減するためには、通常、記録システムを較正する。通常、較正画像を記録媒体上に形成し、それを解析してずれを判断する。較正画像の所望の幾何学的な特徴に関連するずれは、通常、記録システム内で色々な調整を行うことによって修正される。その調整は、本質的には電子的または機械的に行うことができる。較正画像の解析は、通常、専門的かつ専用の機器で行うが、そうした機器は、色々な画像読み取りセンサを含むことができる。例えば、CCDセンサを用いて、較正画像の色々な画像を読み取ることができ、制御装置を用いて、読み取った画像を解析しそこからの較正情報を決定することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】米国特許第6,968,782号明細書
【特許文献2】米国特許第7,456,379号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
専門的かつ専用の較正システムは高価であり、その完全性を保証するためにはそのシステム自体を定期的に較正する必要がある。そうしたシステムは、通常、記録システムを製造する工場で使用される。工場に置かれた較正システムを使用すると、現場での記録システムの較正が複雑になる。例えば、現場で試験画像を作成し、次いで解析するためにそれを別のところに送る必要がある。これでは較正に必要な時間が長くなり、結像誤差が生じる可能性が高くなる。したがって、記録装置によって記録媒体上に形成された画像の幾何学的な歪みを修正するために記録装置を較正することが可能である、効果的で実用的な方法およびシステムが必要である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
簡単に言うと、本発明の1つの態様によれば、幾何学的な歪みを調整するために記録装置の較正を変化させる方法であって、記録媒体を受けるための媒体支持体を設けるステップと、媒体支持体上に第1の向きで記録媒体が置かれている間に、個別にアドレス指定が可能な複数の記録チャネルを備える記録ヘッドを、記録媒体上に第1の画像特徴を形成するように操作するステップと、第1の向きとは異なる第2の向きで媒体支持体上に記録媒体が置かれている間に、記録媒体上に第2の画像特徴を形成するように記録ヘッドを操作するステップと、第1の画像特徴と第2の画像特徴との間の予測される分離における変動を検出するステップと、検出された変動に応じて画像化の修正を行うステップと、を含むことを特徴とする方法である。
【0008】
本発明の別の態様によれば、記録媒体を受けるように構成された筒状の表面を含む媒体支持体と、個別にアドレス指定が可能な複数の記録チャネルを備える記録ヘッドと、媒体支持体の回転軸に対する経路に沿って記録ヘッドを移動させるように構成されたキャリッジと、センサと、筒状の表面上に第1の向きで記録媒体が置かれている間に、記録媒体上に第1の画像特徴を形成するように記録ヘッドを操作し、第1の向きとは異なる第2の向きで筒状の表面上に記録媒体が置かれている間に、記録媒体上に第2の画像特徴を形成するように記録ヘッドを操作し、第1の画像特徴と第2の画像特徴との間の予測される分離における変動を検出するようにセンサを操作し、かつ、検出された変動に応じて画像化の修正を行うように構成された制御装置と、を備えることを特徴とする記録装置である。
【0009】
限定的ではない添付図面によって、本発明の実施形態と適用例を説明する。添付図面は本発明の概念を説明するためのものであり、一律の縮尺に従っているわけではない。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の例示的な実施形態で使用される記録装置の部分概略図である。
【図2】本発明の例示的な実施形態により使用される記録装置を較正するための方法を表したフローチャートである。
【図3】記録媒体上に形成されるターゲット画像の概略平面図である。
【図4】図3のターゲット画像を望み通りに画像化することに応じて記録媒体上に形成される較正画像の概略平面図である。
【図5A】図1に示した記録ヘッドの偏揺れ(ヨーイング)移動により引き起こされる副走査歪みの一例を示した図である。
【図5B】図1に示した記録装置の案内システムが真っ直ぐでないことにより引き起こされる主走査歪みの一例を示した図である。
【図5C】図1に示した記録ヘッドの縦揺れ移動により引き起こされる主走査歪みの一例を示した図である。
【図6】本発明の例示的な実施形態に従って図1の記録装置の較正を調整するための方法を表すフローチャートである。
【図7A】図1の記録装置の媒体支持体上に第1の向きで置かれている記録媒体上に第1の画像特徴を形成することを含む、本発明の例示的な実施形態を示した図である。
【図7B】第1の向きとは異なる向きで図1の記録装置の媒体支持体上に置かれている図7Aの記録媒体上に第2の画像特徴を形成することを含む、本発明の例示的な実施形態を示した図である。
【図7C】第1の向きとは異なる第2の向きで図1の記録装置の媒体支持体上に記録媒体が置かれている間に図7Aの第1の画像特徴の歪みが検出される、本発明の例示的な実施形態を示した図である。
【図7D】図1の記録装置の媒体支持体上に第1の向きで置かれている記録媒体上に画像特徴のパターンを形成することを含む、本発明の例示的な実施形態を示した図である。
【図7E】第1の向きとは異なる第2の向きで図1の記録装置の媒体支持体上に記録媒体が置かれている間に図7Dの画像特徴のパターンの歪みが検出される、本発明の例示的な実施形態を示した図である。
【図7F】広げられた、すなわち平らな向きで、図7Bの記録媒体上の第1の画像特徴と第2の画像特徴とを示した図である。
【図8】第1の画像特徴の歪んだ形状に実質的に平行な経路に沿って移動するセンサで第1の画像特徴の色々な部分を検出することに起因して、図7Aの画像特徴の歪みが誤って判断されることを模式的に示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下の説明全体を通して具体的に詳細を示し、当業者がより徹底して理解できるようにする。しかしながら、開示を不必要に不明瞭にしないようにするために、周知の要素については、詳細に示していないか、または説明していないこともある。したがって、その説明および図面は、限定的な意味ではなく説明的な意味にとらえるべきである。
【0012】
図1は、本発明の例示的な実施形態に従って記録媒体17上に画像19(すなわち、破線で模式的に表したもの)を形成するための記録装置10を模式的に示す。記録媒体17としては、画像19をその上に形成するのに適当な表面を備える色々な媒体を含むことができる。記録装置10は媒体支持体12を備えており、媒体支持体12は、この例示的な実施形態では、外付けドラムの構成に従って構成されている。本発明の他の実施形態では、例えば内蔵ドラムの構成や平台の構成に従って構成された他の形態の媒体支持体を含むことができる。この例示的な実施形態では、記録媒体17は、媒体支持体12の筒状の表面13上に支持される。記録媒体17の1つ以上の端部分が、締め具28Aおよび28Bによって、筒状の表面13に留められる。本発明の他の例示的な実施形態では、他の方法によって記録媒体17を媒体支持体12に留めることができる。例えば、表面間に低圧源を設けることなどの色々な方法によって、記録媒体17の表面を筒状の表面13に留めることができる。媒体支持体12は、動かせるように支持体20に連結されている。この例示的な実施形態では、媒体支持体12は、回転式で支持体20に連結されている。この例示的な実施形態では、媒体支持体12は、位置合わせ機構25Aと位置合わせ機構25Bとを含む、複数の位置合わせ機構25を含む。
【0013】
記録装置10は記録ヘッド16を備えており、記録ヘッド16は、媒体支持体12に対して移動可能である。本発明のこの例示的な実施形態では、媒体支持体12は、その回転軸の周りに回転することによって動くようになされている。この例示的な実施形態では、記録ヘッド16は移動可能なキャリッジ18の上に取り付けられている。キャリッジ18を操作して、媒体支持体12の回転軸に揃った経路に沿って記録ヘッド16を移動させる。作動システム(モーションシステム)22を使用して、記録ヘッド16と媒体支持体12との間の相対移動を可能にする。作動システム22(これは、1つ以上の作動システムを含むことができる)は、要求された移動をさせるために必要な、任意の適当な駆動装置を含むことができる。本発明のこの例示的な実施形態では、作動システム22は、主走査軸26に揃った経路に沿って媒体支持体12を移動させるのに用いられ、副走査軸24に揃った経路に沿って記録ヘッド16を移動させるのに用いられる。案内システム32を用いて、伝動部材33による影響下で移動するキャリッジ18を案内する。本発明のこの例示的な実施形態では、伝動部材33は、精度のよいねじ留め機構を備える。他の例示的な実施形態では、リニアモータを使用して記録ヘッド16を移動させる。いくつかの例示的な実施形態では、複数の記録ヘッド16が互いに独立に移動するように、それぞれの記録ヘッド16を移動させる。いくつかの例示的な実施形態では、複数の記録ヘッド16が縦に並んで移動する。
【0014】
記録ヘッド16と媒体支持体12との間での色々な形態の相対移動を本発明に応じて使えることを、当業者であれば理解するであろう。例えば、ある場合には、媒体支持体12を動かすとともに、記録ヘッド16を静止させることができる。他の場合には、媒体支持体12を静止させ、記録ヘッド16を移動させる。さらに他の場合には、記録ヘッド16と媒体支持体12との両方を動かす。記録ヘッド16と媒体支持体12との一方または両方を、対応する経路に沿って往復運動をさせることができる。別個の作動システムを用いて、記録装置10内の異なるシステムを操作することもできる。
【0015】
この例示的な実施形態では、記録ヘッド16は、レーザなどの放射源(図示せず)を備える。色々な例示的な実施形態では、記録ヘッド16は、個別にアドレス指定が可能な1つ以上の記録チャネル23を備えており、それぞれの記録チャネル23は、記録媒体17上に色々な画像部分を形成するように制御可能である。複数の記録チャネル23は、1次元配列または2次元配列の構成などの、様々な構成で配置することができる。この例示的な実施形態では、記録ヘッド16は、記録媒体17上を走査して画像19を形成するとともに、色々な画像ビーム21を放射するように制御可能である。画像ビームは、書くべき画像を指定する画像データ37に応じて、画像通りに(image−wise)変調させることができる。この例示的な実施形態では、1つ以上の記録チャネル23を適切に駆動して、画像19の画像部分を形成するように求められているところにはどこでも、有効な強度レベルで画像ビーム21を生成する。画像部分に対応していない記録チャネル23は、対応している区域を画像化しないように駆動される。それぞれの記録チャネル23は、画像データ37によって与えられる情報に応じて、画像の単位要素(通常、画像ピクセルまたは画像ドットという)を記録媒体17上に形成するように制御可能である。色々な画像ピクセルを他の画像ピクセルと組み合わせて、画像19の色々な特徴を形成することができる。いくつかの例示的な実施形態では、ハーフトーンのパターンや、確率的なパターン、混合パターン(すなわち、ハーフトーンのパターンと確率的なパターンとを含むパターン)などの、色々なパターンで画像ピクセルを配置することができる。いくつかの例示的な実施形態では、色々なノンスクリーンの(non−screened)パターン(例えば、グリッドパターンや、色々な基準のパターン)で画像ピクセルを配置することができる。
【0016】
画像19は、記録媒体17上に様々な方法で形成することができる。例えば、記録媒体17は修正可能な表面を含むことができ、画像ビーム21を照射するとその修正可能な表面の特性または特徴が変化する。画像ビーム21を用いて記録媒体17の表面を除去して、画像19を形成することができる。画像ビーム21を用いて記録媒体17の表面への画像形成材料の転写を促進して、画像19を形成することができる(例えば、熱転写プロセス)。画像ビーム21は、放射源から記録媒体17への直接の経路を経ることができ、または1つ以上の光学素子によって記録媒体17に向けて偏向させることができる。本発明のいくつかの例示的な実施形態では、画像19は他の画像形成技術で形成される。例えば、いくつかのインクジェットプロセスでは、記録媒体17に向けて画像形成材料を放射してその上に画像19を形成するように、記録チャネル23が構成されていてもよい。
【0017】
一群の記録チャネル23により、ある決まった走査中に最初に画像化されたピクセルと最後に画像化されたピクセルとの間の距離に関する幅をもつ画像スワス(swath)を形成することができる。記録媒体17は、通常、大きすぎて、単一の画像スワス内では画像化できない。通常、多数の画像化スワスが形成されて、記録媒体17上に画像が完成する。
【0018】
記録装置10は、センサ52と照明器55とを備える。センサ52は、画像19の色々な部分などの、(これらに限定されないが)色々なエンティティの存在を検出するように構成されている。照明器55は、色々なエンティティを照らすように構成されており、これらのエンティティを検出する間にオプションとして使用することができる。
【0019】
制御装置30(これは、1つ以上の制御装置を含むことができる)を用いて、媒体支持体12とキャリッジ18とによって用いられる色々な作動システム22などの、(これらに限定されないが)記録装置10の1つ以上のシステムを制御する。制御装置30は媒体操縦機構を制御することもでき、その機構により、媒体支持体12に記録媒体17を載せ、または媒体支持体12から記録媒体17を降ろすことができる。制御装置30により、画像データ37を記録ヘッド16に供給し、このデータに応じて画像ビーム21を放射するように記録ヘッド16を制御することもできる。制御装置30により、センサ52と照明器55とを制御することもできる。色々な制御信号を用いたり、色々な方法を実施したりして、色々なシステムを制御することができる。制御装置30はプログラム可能であり、適当なソフトウェアを実行するように構成することができ、アクセス可能なメモリや、論理回路、ドライバ、アンプ、A/Dコンバータ、D/Aコンバータ、入出力ポートなど(これらは限定する意図ではない例である)を含む適当なハードウェアとともに、1つ以上のデータプロセッサを含むことができる。制御装置30は、限定することなく、マイクロプロセッサ、ワンチップコンピュータ、コンピュータのCPU、または他の任意の適当なマイクロコントローラを備えることができる。制御装置30は、いくつかの異なる論理ユニットで構成することができ、そのそれぞれは、特定のタスクを行うための専用のユニットである。
【0020】
図2は、本発明の例示的な実施形態により使用される記録装置を較正する方法100を表したフローチャートを示す。図1に示した記録装置10を参照して、図2に示した色々なステップを説明する。これは単に説明のためであり、本発明では他の適当な記録装置を用いることができる。記録装置10を用いて、色々な記録媒体17上に色々な所望の画像を形成することができる。この例示的な実施形態では、記録装置10を操作して、図3に模式的に表したようなターゲット画像40を形成することが望ましい。この例示的な実施形態では、ターゲット画像40は、所望の大きさの画像境界で画定されるターゲットセル41で構成される精度のよいグリッドパターンを備える。この例示的な実施形態では、セル41は正方形である。ターゲット画像40は、記録媒体17の色々な端部と望み通りに揃えて描かれており、この端部は、はっきりわかるように、広げられた、すなわち「平らな」向きで示している。具体的には、記録媒体17Aの第1の端部35と第2の端部36とを基準とするターゲット画像40を形成することが望ましい。この例示的な実施形態では、第1の端部35が副走査軸24に揃えられ、第2の端部36が主走査軸26に揃えられる。本発明の他の例示的な実施形態では、ターゲット画像40の色々な部分を記録媒体17Aの色々な他の位置合わせ点と揃えることが望ましいであろう。この例示的な実施形態では、ターゲット画像40の幾何学的な特徴は、主走査軸26および副走査軸24との関係で説明する。
【0021】
記録媒体17A上に画像を形成するために制御装置30に与えられる色々な画像データによって、ターゲット画像40が描かれる。本発明のこの例示的な実施形態では、制御装置30が作動システム22を制御して、画像化中に記録ヘッド16と記録媒体17Aとの間で相対移動が起こるようにする。本発明のこの例示的な実施形態では、記録ヘッド16は、媒体支持体12の回転と連携して移動して、色々な画像スワスを形成する。いくつかの例示的な実施形態では、その画像スワスは、円形走査(circular scanning)の技術により形成される環状または円形の画像スワスである。この例示的な実施形態では、その画像スワスは、ヘリカルスキャンの技術で形成される、渦巻き状、すなわち、らせん形の画像スワスである。
【0022】
ステップ110では、記録装置10を操作して、ターゲット画像40を表す画像データに応じた較正画像を形成する。図4は、記録ヘッド16によってターゲット画像40を望み通りに画像化することに応じて、記録媒体17A上に形成される較正画像19Aの例を模式的に示す。わかりやすくするために、記録媒体17Aと筒状の表面13とを、「平らな」向きで描いている。較正画像19Aは、ターゲットセル41に対応する複数の画像化セル42を含む。図4に示すように、較正画像19Aは歪んでおり、ターゲット画像40に正確には対応していない。較正画像19Aの様々な区域に色々な画像歪みが現れている。色々な画像化セル42は、ターゲット画像40内の対応するターゲットセル41に正確には対応していない。例えば、画像化セル42Aを含む画像化セル42の列は、画像化セル42Bを含む画像化セル42の列に対して、主走査軸26の方向にシフトしている。図4では、画像化セル42Cを含む色々な画像化セル42が、対応するターゲットセル41と比べて、副走査軸24の方向に沿って引き伸ばされていることも示している。画像歪みは画像化セル42Aや42Cに限ったものではなく、較正画像19A内の他の画像化セル42も同じように、または異なる様子で歪み得るということが理解される。
【0023】
位置や大きさの歪みは、いくつかの理由のために起こり得る。例えば、温度の変動により全体的なスケーリングの問題が生じ得る。記録媒体17、媒体支持体12、および伝動部材33などの色々な伝達部品のうちの1つ以上は、熱膨張率が異なる様々な材料構成物を含むことができる。膨張率の違いにより、スケーリングの問題が生じることがある。キャリッジ18は、形状が寸分たがわないとは言えない案内システム32に沿って移動する。案内システム32は、色々な適当な案内トラックや案内部材を含むことができ、その案内トラックや案内部材は、摺動または回転移動する軸受部品を含むことができる。高精度の構成部品を用いるときでも、不完全さが見られることがある。案内部材と案内トラックとの間の遊びや、案内トラックの直線性、支持体20のたるみなどの機械的な要因により、画像化が不完全になるおそれがある。
【0024】
副走査軸24に揃った経路に沿ってキャリッジ18が移動するときに、そうした不完全さにより、記録媒体17上への画像ビーム21の投射に悪影響を及ぼし得る色々な余計な動きを記録ヘッド16が受けるおそれがある。図5A、図5Bおよび図5Cを参照して、画像化の不完全さを視覚化することができる。
【0025】
図5Aは、記録媒体17A上に画像ビーム21を投射する際の副走査歪みの原因として考えられるものを示す。この場合、キャリッジ18は、副走査軸24に揃った経路に沿って移動するとき、偏揺れ(ヨーイング)方向27に沿って小さな偏揺れ回転(わかりやすくするために誇張してある)を受ける。これにより、記録媒体17A上への画像ビーム21の投射が変動することになり、形成された画像が副走査方向に沿って歪むおそれがある。キャリッジ18の偏揺れ移動は、案内システム32内の遊びなどの多数の理由のために起こり得る。さらに、他の構成部品が不完全であることにより、副走査にずれが生じ得る。例えば、伝動部材33は精度のよい親ねじを備えることができるが、そのねじは、その長さに沿った色々な点でピッチがわずかに不規則になっている可能性がある。ピッチが不規則であることにより、形成される画像に副走査歪みが生じ得る。
【0026】
図5Bおよび図5Cは、記録媒体17A上に画像ビーム21を投射する際の主走査歪みの原因として考えられるものを示す。主走査歪みは、様々な理由のために生じ得る。例えば、キャリッジ18は、案内システム32に沿って移動するときに、図5Bに示すように、主走査軸26に揃う方向に沿って色々に変位することがある。図5Bでは、わかりやすくするために、こうした変位を誇張している。こうした変位は色々な要因によって引き起こされる可能性があり、その要因には、案内トラックの直線性のずれが含まれることがある。案内トラックの直線性のずれは、重力によるトラックのたるみや、重力による支持体20のたるみなどの色々な原因に起因する可能性がある。重力によるたるみは、画像ビーム21の主走査についての位置決め精度に悪影響を及ぼすおそれがある。副走査軸24に揃った経路に沿って記録ヘッド16が移動するときに、キャリッジ18がピッチ方向29に沿って小さな縦揺れ移動(すなわち、図5Cではわかりやすくするために誇張してある)をするために、主走査歪みが引き起こされることがある。ピッチの変位は、案内システム32内の遊びなどの多数の理由によって起こり得る。ここで説明した画像歪みは全くの例示であり、他の種類の歪みも生じ得ることを、当業者であれば理解するであろう。
【0027】
図2に戻って、ステップ120では、記録装置10を調整して、較正画像19Aの歪みを修正する。歪みは、色々な方法によって修正することができる。本発明のいくつかの例示的な実施形態では、画像化セル42Aと42Bとの間のシフトなどの主走査歪みは、記録チャネル23の色々な部分の起動タイミングを調整することによって修正することができる。画像データに応じて、画像ピクセルを形成するか、または形成しないようにある決まった記録チャネル23を起動するが、その決まった記録チャネル23または一群の記録チャネル23の起動タイミングは調整することができる。色々な記録チャネル23の起動タイミングを調整することを用いて、1つ以上の画像ピクセルを形成するかまたは形成しないように、それらの記録チャネルの起動を遅くするかまたは早めることができる。色々な記録チャネル23を制御して、画像スワスの第1の部分を、画像化されたスワスの別の部分に対し、主走査方向に沿ってオフセットすることができる。色々な記録チャネル23を制御して、ある決まった画像スワスの部分を、別の画像スワスの部分から、主走査方向に沿ってオフセットすることができる。画像スワスの一部分が、画像化されたスワスの全体を含むことができる。副走査軸24に揃った経路に沿って記録ヘッド16が移動するときに、記録ヘッド16内の色々な記録チャネル23の起動タイミングを、色々な点で調整することができる。較正画像19Aの領域内の色々な歪みに対応する色々な副走査の場所に記録ヘッド16が位置するときに、色々な記録チャネル23に対して起動タイミングの調整を行うことができる。本発明のこの例示的な実施形態では、画像データとは独立に、起動タイミングを変化させる。他の例示的な実施形態では、同様の効果を果たすように画像データを操る。特定の副走査についての記録ヘッド16の位置決めに対応する予測される画像歪みを補償するために、記録ヘッド16に信号を与えていくつかのまたはすべての記録チャネル23の起動タイミングを調整するように、制御装置30を構成することができる。作動システム22は適当なセンサまたはエンコーダ(図示せず)を含むことができ、それは、記録ヘッド16および/または媒体支持体12の位置を表す色々な信号を生成することができる。本発明のいくつかの例示的な実施形態では、これらの信号を制御装置30が用いて、記録ヘッド16が進む経路に沿った色々な位置で、色々な記録チャネル23の起動タイミングを調整することができる。いくつかの例示的な実施形態では、開ループ制御技術を用いて、制御装置30により記録ヘッド16の位置を追跡する。
【0028】
引き伸ばされた画像化セル42Cなどの副走査歪みは、色々な方法によって修正することができる。本発明のいくつかの例示的な実施形態では、キャリッジ18の移動を調整する。本発明のいくつかの例示的な実施形態では、伝動部材33の移動を調整する。キャリッジ18または伝動部材33の移動を調整することは、キャリッジ18または伝動部材33の速度を調整することを含むことができる。例えば、ドラムをベースとする記録システム(例えば、記録装置10)では、媒体支持体12が回転するとともにキャリッジ18が移動するときに、渦巻き状、すなわち、らせん形の画像スワスが形成される。伝動部材33またはキャリッジ18の速度を調整することによって、らせん形のスワスのピッチを調整して、画像を所望の大きさにスケール調整することができる。本発明のいくつかの例示的な実施形態では、一様な速度に調整することを用いて、形成される画像の全体的な大きさを調整することができる。本発明のいくつかの例示的な実施形態では、一様でない速度に調整することを用いて、形成される画像の一部分の大きさを調整することができる。例えば、キャリッジ18の移動経路に沿った色々な点で伝動部材33の速度を調整することを用いて、それらの点に対応する画像歪みを修正することができる。キャリッジ18の移動経路に沿った色々な点で伝動部材33の速度を調整することを用いて、伝動部材33のピッチの不一致を修正することができる。キャリッジ18の移動経路に沿った色々な点で伝動部材33の速度を調整することを用いて、記録ヘッド16の特定の位置決めに関連する偏揺れ変位を修正することができる。作動システム22に信号を供給してキャリッジ18または伝動部材33の移動を調整するように、制御装置30をプログラムすることができる。本発明のいくつかの例示的な実施形態では、センサまたはエンコーダの信号を用いて、記録ヘッド16が進む経路に沿った色々な位置で制御装置30がキャリッジ18または伝動部材33の移動を調整するのを助けることができる。
【0029】
起動タイミングの調整および/または移動の調整を含む画像化の修正は、通常、工場において任意の時点で専用の機器上で判断される。その後で、色々な理由のために、記録装置10の再較正が必要になることもある。例えば、最初の較正が行われたときの状態から、環境温度が変化することがある。作動システム22および案内システム32内の色々な構成部品は使用によって摩耗することがあり、これらのシステムの精度や精密さが低減し得る。支持体20のような構造部品は、色々な負荷条件に起因して、時間が経つにつれてクリープすることがある。構造部品のクリープは、より大きな記録システムで特に影響し得る。記録ヘッド16によって放射された画像ビーム21と記録媒体17との間における望ましい位置揃えを変えるようにこれらおよび他の要因が作用することがあり、そのため、記録ヘッド16によって形成される画像の完全性が低減する。
【0030】
図6は、本発明の例示的な実施形態に従って記録装置の較正を調整するための方法200を表すフローチャートを示す。図1に示した記録装置10を参照して、図6に示した色々なステップを説明する。これは単に説明のためであり、本発明では他の適当な記録装置を用いることができる。ステップ210に従って、媒体支持体12上に第1の向きで記録媒体17Bを置く。図7Aは、本発明の例示的な実施形態に従って、記録装置10の媒体支持体12上に第1の向き50Aで記録媒体17Bが置かれていることを示す。
【0031】
本発明のこの例示的な実施形態では、記録媒体17Bが媒体支持体12上に適当に置かれており、記録ヘッド16は記録媒体17Bの表面上に画像を形成することが可能である。この例示的な実施形態では、媒体支持体12上に設置された複数の位置合わせ機構25で記録媒体17Bの第1の端部35Aを揃えることによって、記録媒体17Bを第1の向き50Aに位置決めしている。いくつかの例示的な実施形態では、位置合わせ機構25のそれぞれは、第1の端部35Aと接触して、画像形成動作を行うのに適当な第1の向き50Aに記録媒体17Bを揃えるようになされた表面を含むことができる。この例示的な実施形態では、第1の端部35Aと位置合わせ機構25Aおよび25Bとの接触を確立することによって、第1の向き50Aが定められる。具体的には、第1の端部35A上の位置合わせ点64および66にて、接触を確立する。いくつかの例示的な実施形態では、位置合わせ機構25のそれぞれは、画像化に適当な第1の向き50Aへの記録媒体17Bの位置決めを案内するように構成されたインジケータを含むことができる。いくつかの例示的な実施形態では、媒体支持体12上でランダムな第1の向き50Aに記録媒体17Bを置き、記録ヘッド16の色々な画像形成パラメータを調整して、そのランダムな向きを吸収する。限定する意図ではない例として、画像形成パラメータの調整は、起動タイミングや、副走査軸24に対する記録ヘッド16の傾きの調整を含むことができる。いくつかの例示的な実施形態では、色々なセンサを使用して、記録媒体17Bの色々な端部上の色々な点を検出して、その媒体の向きを判断する。
【0032】
この例示的な実施形態では、副走査軸24に実質的に平行な方向に沿って第1の端部35Aが延在するような第1の向き50Aに、記録媒体17Bが位置決めされる。他の例示的な実施形態では、副走査軸24に対して斜めの方向に沿って第1の端部35Aが延在するような第1の向き50Aに、記録媒体17Bが位置決めされる。
【0033】
ステップ220では、記録装置10を操作して、記録媒体17Bが第1の向き50Aに置かれている間に、記録媒体17B上に少なくとも1つの画像特徴を形成する。この例示的な実施形態では、その少なくとも1つの画像特徴は第1の画像特徴60を含み、第1の画像特徴60は、記録装置10の較正を変更するために必要となり得る画像歪みの存在を判断するのに適当な形状を備える。この例示的な実施形態では、第1の画像特徴60は、記録装置10を以前に較正した後に生じたかも知れない主走査の画像歪みの存在を判断するのに適当な形状を備える。この例示的な実施形態では、記録装置10を操作して、副走査軸24に実質的に平行な方向に沿って延在する細長い第1の画像特徴60を形成することが望ましい。この例示的な実施形態では、第1の画像特徴60の形成する間に、以前の較正(例えば、較正方法100)で定めた色々な起動タイミングや移動の修正を行って、以前に識別された画像歪みを修正する。
【0034】
記録装置10を色々なやり方で操作して、第1の画像特徴60を形成することができる。例えば、媒体支持体12と記録ヘッド16との両方を連携して移動させて引き起こされる複数回のヘリカルスキャン中に、第1の画像特徴60の色々な部分を形成することができる。あるいは、複数回の環状または円形の走査中に第1の画像特徴60の色々な部分を形成することができ、その際は、固定した副走査場所に記録ヘッド16を静止したままにして、主走査方向に媒体支持体12を回転させる間に、各走査を行う。他の画像形成技術としては副走査の技術を含むことができるが、その技術では、媒体支持体12を所望の主走査位置に維持し、一方で記録ヘッド16を副走査軸24に沿って移動するとともに、その間に第1の画像特徴60の一部分を形成する。図7Aに示すように、本発明のこの例示的な実施形態では、画像データ37Aに応じて第1の画像特徴60が形成される。
【0035】
図7Aに示すように、形成された第1の画像特徴60には、画像歪みがある。具体的には、第1の画像特徴60は、意図した真っ直ぐな細長い形状ではなく、湾曲した形状(すなわち、わかりやすくするために誇張してある)を備えることが示されており、それによって、新たな画像化の修正が必要であることがわかる。ここで説明した湾曲した歪みは例示にすぎず、他の歪みの形も生じ得ることが理解される。この例示的な実施形態では、第1の画像特徴60の歪みは、ステップ250でセンサ52によって検出されるべきものである。
【0036】
本発明のいくつかの実施形態では、色々な画像特徴またはその一部分を検出するのに適当な色々な副走査位置にて、支持体20上に1つ以上のセンサ52が設置されている。本発明のこの例示的な実施形態では、記録ヘッド16との所定の位置関係でセンサ52がキャリッジ18上に取り付けられている。第1の画像特徴60の色々な部分を検出するのに適当な場所に作動システム22がキャリッジ18と媒体支持体12との位置を制御するときに、センサ52はこれらの部分を検出するように操作可能である。例えば、図7Aを参照すると、第1の画像特徴60の色々な部分をセンサ52によって検出することができ、そのセンサは、キャリッジ18が進む経路上の適切な検出場所に位置している。作動システム22により与えられる色々なエンコーダ/センサの信号を用いて、第1の画像特徴60の部分に対するキャリッジ18の位置を判断することができる。本発明の色々な実施形態では、第1の画像特徴60の色々な部分のそれぞれの位置または向きを表す情報を、作動システム22とセンサ52とからの色々な信号から制御装置30が判断する。
【0037】
キャリッジ18を操作してセンサ52を色々な副走査位置に配置することができるが、この操作は、第1の画像特徴60の歪みを検出するのに役立つとは限らない。図5A、図5Bおよび図5Cと併せてこれまでに説明したものと同様のやり方では、第1の画像特徴60を形成する間、ずれた副走査の移動経路に沿った色々な場所に記録ヘッド16が位置しているときに、記録ヘッド16の位置決めおよび/または向きが変化することによって、第1の画像特徴60の歪みが引き起こされることがある。記録ヘッド16の位置決めについてのこの変化は、支持体20のクリープなどの様々な要因によって引き起こされることがある。しかしながら、センサ52もキャリッジ18上に設置されているため、歪んだ第1の画像特徴60が形成される間に記録ヘッド16が進む、ずれた副走査の移動経路と実質的に同じセンサ移動経路54(図7Aには示していない)に沿って、センサ52も進むことになる点に留意されたい。
【0038】
センサ移動経路54に沿ってこのようにセンサが移動することによる帰結を、図8に模式的に描く。図8は、記録媒体17Bが第1の向き50Aで置かれていたときに形成された歪んだ第1の画像特徴60の形にほぼ平行なセンサ移動経路54を示す。これまでに述べたように、センサ移動経路54に沿って色々な場所にセンサ52が移動するときに、センサ52によって第1の画像特徴60の色々な部分を検出することができる。歪んだ第1の画像特徴60のうちで検出されたそれぞれの部分についての主走査位置の情報を含む色々な情報を制御装置30に与えて、それぞれの部分の位置を識別することができる。しかしながら、歪んだ第1の画像特徴60のうちで検出された部分の主走査位置の変動に対してある量だけ、それぞれの検出場所でセンサ52の位置がシフトしているため、制御装置30に与えられる主走査位置の情報は、図8に模式的に示したような実質的に歪んでいない形状60Aを歪んだ第1の画像特徴60が備えると制御装置30が誤って解釈してしまうようなものになる。そうした結果では、記録装置10の再較正が必要ないことを誤って意味することになる。支持体20上の色々な副走査場所に一続きのセンサ52が取り付けられていた場合には、同様の結果が起こり得る。というのは、支持体20上にあるそのセンサ52のうちの色々なセンサの位置決めも、第1の画像特徴60の歪みにつながる記録装置10の変化とともに変わり得るからである。
【0039】
本発明のこの例示的な実施形態では、記録媒体17Bを媒体支持体12上で位置決めし直して、前述した検出の問題を起こりにくくする。ステップ240では、第1の向き50Aとは異なる第2の向き50Bで媒体支持体12上に記録媒体17Bを位置決めする。この例示的な実施形態では、記録媒体17B上に第1の画像特徴60を形成した後で、媒体支持体12上に第2の向き50Bで記録媒体17Bを位置決めする。図7Cに示すように、第1の画像特徴60の色々な歪みを検出する前に、位置合わせ機構25の近くに第2の端部36Aが位置するように、媒体支持体12上に記録媒体17を位置決めし直す。この例示的な実施形態では、第2の端部36Aは、第1の端部35Aと交差するような位置関係の記録媒体17Bの端部である。この点に関して、媒体支持体12上の記録媒体17Bの第2の向き50Bは、第1の向き50Aに対して記録媒体17Bを回転したものに相当する。本発明のこの例示的な実施形態では、向きの関係を表すこの回転は、筒状の表面13に対して実質的に垂直な方向に沿って筒状の表面13を横切る軸の周りでなされる。向きの関係を表すこの回転は、この例示的な実施形態ではほぼ90度であるが、他の実施形態ではほぼ85度〜95度の範囲に収めることができる。第1の端部35Aと第2の端部36Aとの間が垂直でないことなどの要因により、向きの関係を表すこの回転は変動する可能性がある。
【0040】
本発明のいくつかの例示的な実施形態では、媒体支持体12との接触が維持される間に、記録媒体17Bを位置決めし直す。他の例示的な実施形態では、媒体支持体12上に第2の向き50Bで置く前に、記録媒体17を媒体支持体12から取り除く。いくつかの例示的な実施形態では、媒体支持体12上に第2の向き50Bで置く前に、記録媒体17Bを1つ以上の他のステップにかけることができる。これらの他のステップでは、記録媒体17Bを色々なプロセスにかけることができ、それらのプロセスは、例えば、機械的、熱的または化学的に記録媒体17Bの表面を修正することを含むことができる。これらのプロセスのうちのいくつかを用いて、記録媒体17Bの画像化された領域と、記録媒体17Bの画像化されていない領域との間のコントラストを強調することができる。
【0041】
本発明のこの例示的な実施形態では、センサ52が第1の画像特徴60の歪みをうまく検出することが可能になるように、記録媒体17Bを媒体支持体12上に位置決めする。記録媒体17Bを媒体支持体12上に第2の向き50Bで位置決めすることによって、前述の誤った結果を生じにくくすることができる。本発明のこの例示的な実施形態では、第2の向き50Bは、第1の画像特徴60を検出する間にセンサ52を位置決めする際の不要なずれを縮小することができる媒体支持体12上の場所での、第1の画像特徴60の位置決めに対応する。
【0042】
図7Cに表したように、センサ52は第1の副走査位置56に位置決めされ、媒体支持体12は主走査軸26の方向に沿って動いて、センサ52により検出するのに適当な場所に、第1の画像特徴60の色々な部分を続けて位置決めする。本発明のこの例示的な実施形態では、検出中にセンサ52を第1の副走査位置56に維持する。この例示的な実施形態では、第1の画像特徴60の歪みをまねく副走査軸24に沿ったキャリッジ18の移動より、主走査軸26に沿った媒体支持体12の移動の方がずれの影響を受けにくい。この特定の実施形態では、媒体支持体12は、回転軸受(図示せず)を介して支持体20に回転式で連結されている筒状の部材である。適当な回転軸受としては、例えば、色々な高精度の深溝玉軸受(ボールベアリング)や、色々な高精度のアンギュラコンタクト軸受、色々な高精度の自動調心軸受を含むことができる。これらの回転軸受では、通常、第1の画像特徴60の歪みを引き起こす記録装置10の色々な変化に起因し得る少量のシャフトの位置合わせ不良に対する余裕をとっておく。この点に関しては、副走査軸24に沿った記録ヘッド16の移動より、主走査軸26に沿った媒体支持体12の移動の方がずれの影響を受けにくい。したがって、本発明のこの例示的な実施形態では、記録媒体17Bを第2の向き50Bに位置決めすることにより、第1の画像特徴60自体の全体的な歪みだけでなく、第1の画像特徴60の色々な部分のそれぞれもセンサ52が検出することが可能になる。
【0043】
本発明のいくつかの例示的な実施形態では、第1の画像特徴60のうちで検出されたそれぞれの部分の予測される位置の変動を検出することによって、センサ52が第1の画像特徴60の歪みを検出する。第2の向き50Bの通りに記録媒体17Bを位置決めした後で、センサ52により検出するのに適当な場所に画像特徴の部分のそれぞれを置くように媒体支持体12を回転して動かすときに、第1の画像特徴60の各部分についての予測される副走査位置の変動が検出される。第2の向き50Bの通りに位置決めされているときに第1の画像特徴60の色々な部分について検出された副走査位置の変動は、第1の向き50Aの通りに位置決めされているときの第1の画像特徴60の色々な部分についての主走査歪みと関係している。
【0044】
本発明のいくつかの例示的な実施形態では、センサ52が検出可能な範囲内で第1の画像特徴60の色々な部分を移動させるときに、それぞれの部分の間における副走査変位を検出することによって、センサ52が第1の画像特徴60の歪みを検出する。この例示的な実施形態では、第2の向き50Bの通りに位置決めされているときに第1の画像特徴60の色々な部分について検出された副走査変位は、第1の向き50Aの通りに位置決めされているときの第1の画像特徴60の色々な部分についての主走査変位と関係している。いくつかの例示的な実施形態では、これらの副走査変位は、第1の副走査位置56を基準とする。第1の画像特徴60の検出された各部分間における、互いに対する、または第1の副走査位置56に対する変位に変動があることを用いて、歪みを識別することができる。しかしながら、主走査軸26に対して斜めの方向に沿って第1の画像特徴60が延在するように記録媒体17Bの第2の向き50Bがなっていると、いくらかの誤差が発生し得ることに留意されたい。色々な例示的な実施形態では、主走査軸26の方向に沿って媒体支持体12が動くことにより定められる検出経路に沿って、検出が行われる。この検出経路に対して第1の画像特徴60が斜めになっているように第2の向き50Bがなっている場合は、第1の画像特徴60の検出された部分間のいかなる変位の変動も、この斜めからの寄与を含む可能性がある。
【0045】
いくつかの例示的な実施形態では、検出された副走査変位は、第2の向き50Bの通りに位置決めされているときの第1の端部35Aなどの、検出可能なリファレンスを基準とする。ステップ220で第1の画像特徴60を形成する間に、第1の端部35Aは第1の位置合わせ機構25Aと第2の位置合わせ機構25Bとに揃えられていたので、第1の画像特徴60と第1の端部35Aとの間に位置揃えの対応があり、それら2つの間の間隔の変動を検出することを用いて、第1の画像特徴60に歪みがあることを識別することができる。しかしながら、第1の端部35A自体の形状が真っ直ぐでないと、やはりいくらかの誤差が発生し得る。特に、媒体のサイズが大きいか、または寸法がしっかり定まっていない材料で媒体ができていると、多くの記録媒体17は、端部が波打つことがある。
【0046】
本発明のこの例示的な実施形態では、検出された副走査変位は、画像データ37Bに応じてステップ230で形成した第2の画像特徴62を基準とする。図7Bに示すように、第1の画像特徴60を形成する間に用いられた第1の向き50Aとは異なる向き50Cで媒体支持体12上に置かれている記録媒体17Bの上に、記録ヘッド16によって画像特徴62が形成される。この例示的な実施形態では、第2の画像特徴62は、第1の画像特徴60の付近に位置する細長い画像特徴である。この例示的な実施形態では、第2の画像特徴62は、第1の画像特徴60と実質的に同じ長さを備え、第1の画像特徴60が延在する方向と実質的に同じ方向に沿って延在するように形成されている。わかりやすくするために、第1の画像特徴60と第2の画像特徴62とを含む記録媒体17Bを、広げられた、すなわち平らな向きで、図7Fに示す。
【0047】
本発明のこの例示的な実施形態では、第1の画像特徴60を形成する間に使用した第1の端部35A上にある2つの位置合わせ点64および66と揃えられた関係で、第2の画像特徴62が形成される。位置合わせ点64および66と、対応する位置合わせ機構25Aおよび25Bとの間で接触を確立することによって定められた第1の向き50Aで記録媒体17Bが置かれている間に、第1の画像特徴60は前もって形成された。したがって、2つの接触点と揃えられた向きに第1の画像特徴60が形成されるように、第1の向き50Aはなっていた。この例示的な実施形態では、記録媒体17Bが第1の向き50Aに置かれていたときの2つの接触点間の基準線(図示せず)は、副走査軸24と実質的に平行であることに留意されたい。他の例示的な実施形態では、接触点間の基準線が副走査軸24に対して斜めになるように、位置合わせ機構25Aおよび25Bを媒体支持体12上に設置することもできる。
【0048】
本発明のこの例示的な実施形態では、第1の画像特徴60を形成する間に以前使用した2つの位置合わせ点64および66と同じ位置揃えで、第2の画像特徴62も形成することが望ましい。この例示的な実施形態では、第2の画像特徴62に歪みが形成されるおそれが減少するようなやり方で、第2の画像特徴62を形成することもまた望ましい。この例示的な実施形態では、主走査の回転移動は、副走査の移動よりずれにくい傾向がある。この例示的な実施形態では、副走査軸24に沿って記録ヘッドをほとんど移動させないか、または全く移動させないで第2の画像特徴62を形成することが好ましい。
【0049】
これまでに述べたように、画像特徴62を形成する間に使用した向き50Cは、第1の画像特徴60を形成する間に使用した第1の向き50Aとは異なる。いくつかの例示的な実施形態では、向き50Cは、ステップ250で歪みを検出する間に使用する第2の向き50Bと同じであるが、他の例示的な実施形態では、向き50Cは、第2の向き50Bとは異なる。この例示的な実施形態では、向き50Cは、第1の端部35Aが媒体支持体12の周りを取り囲んで延在するようになっている。いくつかの例示的な実施形態では、典型的には±15度の範囲内の小幅な角度だけ主走査軸26に対して回転した斜めの方向に沿って第1の端部35Aが延在するように、向き50Cがなっていてもよい。いずれの場合でも、第1の端部35Aは、そのような向きであると、媒体支持体12の周りを実質的に取り囲んで延在するように見える。
【0050】
一度、記録媒体17Bを向き50Cで置くと、第1の位置合わせ点64と第2の位置合わせ点66とに対して所望の位置揃えで第2の画像特徴62を形成する前に、これらの各点の場所が定まる。色々な技術を使用して、位置合わせ点64および66をこの向きに定めることができる。例えば、米国特許第6,968,782号(Cummings)および米国特許第7,456,379号(Neufeld他)は、両方とも参照により本明細書に組み込まれるが、ドラム状の媒体支持体の周りを実質的に取り囲んで延在する媒体の端部に沿った色々な点を見つけるのに使用可能な色々な検出技術を開示している。この点に関しては、色々なセンサを用いて、特に向き50Cが主走査軸26に対して斜めになっているときに、位置合わせ点64および66の場所を検出することができる。この例示的な実施形態では、センサ52を使用して、位置合わせ点64および66の場所を検出する。
【0051】
この例示的な実施形態では、一度、位置合わせ点64および66のそれぞれについての主走査および副走査の場所が決定すると、記録装置10を操作して、決定された位置合わせ点64および66の場所に対して所望の位置揃えで、第2の画像特徴62を形成する。第2の画像特徴62は、色々なやり方で形成することができる。いくつかの例示的な実施形態では、記録媒体17B上を円形に走査するように記録装置10を操作する間に、第2の画像特徴62が形成される。本発明の他の例示的な実施形態では、記録媒体17B上をらせん形に走査するように記録装置10を操作する間に、第2の画像特徴62が形成される。いくつかの例示的な実施形態では、第2の画像特徴62を表す画像データ37Bを調整して、2つの位置合わせ点64および66によって定められる基準線(これも図示せず)と主走査軸26との間のねじれを相殺する。いくつかの例示的な実施形態では、2つの位置合わせ点64および66によって定められる基準線(これも図示せず)と主走査軸26との間のねじれによって左右される連携したやり方で、記録ヘッド16と媒体支持体12とのそれぞれを移動させる間に、第2の画像特徴62が形成される。ねじれが少量であれば、この連携した移動は、副走査軸24に沿って記録ヘッド16を少量だけ移動させることを含むことができる。この小幅な副走査の移動は、通常、らせん形の画像スワスを形成するのに使用することになる副走査の移動より小さい。
【0052】
一度、2つの位置合わせ点64および66によって定められる基準線に対して所望の位置揃えで記録媒体17B上に第2の画像特徴62が形成されると、センサ52が検出可能な範囲内で第1の画像特徴60と第2の画像特徴62との対応する部分がそれぞれ移動するときに、色々な対応するこれらの部分間の予測される副走査分離の変動を検出することによって、ステップ250でセンサ52は第1の画像特徴60の歪みを検出する。位置合わせ点64および66に対する位置揃えが第2の画像特徴62は第1の画像特徴60と実質的に同じに形成されているため、対応する部分の検出された副走査分離間のいかなる変動も、第1の画像特徴60が形成される間にその上に付与された主走査歪みに関係する。検出された副走査分離に関する情報を含む信号は、制御装置30に与えられる。
【0053】
ステップ260の間に、センサ52によって与えられた検出情報から歪みの情報を判断するように、制御装置30は構成されている。特に、検出された副走査分離の情報を、ステップ220の画像形成動作で使用したもとの主走査基準フレームに変換するように、制御装置30は構成されている。第1の画像特徴60を形成する間に媒体支持体12上にあった記録媒体17Bの以前の場所や、色々な検出された分離の量および方向などの色々な要因に基づいて、変換を行うことができる。この例示的な実施形態では、第2の向き50Bの通りに位置決めされた第1の画像特徴60の色々な検出された歪んだ領域の場所に関する主走査位置の情報を、ステップ220の画像形成動作で使用したもとの副走査基準フレームに変換するように、制御装置30は構成されている。作動システム22によって与えられる色々なエンコーダの情報を使用して、制御装置30が色々な位置の情報を判断することができる。
【0054】
ステップ270では、記録装置10を再較正する。新たな画像化の修正または以前に形成された色々な画像化の修正に対する調整が、第1の画像特徴60の歪みに関して判断された情報に応じて行われる。この点に関しては、制御装置30は、判断された情報のあらゆる歪みの規模および方向を判断し、それらを歪みの場所に関する副走査位置の情報と相関させる。歪みの規模が記録装置10の再較正が必要なほどである場合、制御装置30は、これらの歪みを表す定められた値に応じて、以前に定められた画像化の修正を調整する。主走査の画像化歪みを識別するように第1の画像特徴60が形成されたため、その歪みに対応する媒体支持体12の領域での起動タイミングの変化を直すように、制御装置30は構成されている。この点に関しては、第1の画像特徴60の歪みに対応する領域内で次の画像の画像部分に記録ヘッド16が位置決めされるときに、色々な記録チャネル23の起動タイミングを調整する。
【0055】
都合のよいことに、記録装置10の再較正は、使用時に行うことができる。別の専用の較正機器を要することなく、再較正を行うことができる。本発明のいくつかの例示的な実施形態では、制御装置30は、画像化の修正に対してなされた色々な調整を表すデータを保持して、ログをとる。そうしたログを用いて、システムの画像の質を改善し得る条件を識別することができる。
【0056】
方法200で説明した色々なステップは本質的に例示的なものであり、これらのステップを他の順番で行ったり、別のステップを加えたり、またはこれらのステップを変形することも、本発明の色々な例示的な実施形態では可能であることが理解される。例えば、第1の画像特徴60を形成する前に第2の画像特徴62を形成してもよい。本発明のいくつかの実施形態では、主走査歪みを検出するため、単一の画像特徴(例えば、第1の画像特徴60)の代わりに複数の画像特徴を形成できることが理解される。例えば、第1の画像特徴60を画像特徴のパターンに置き換えることができ、記録媒体17Bが第2の向き50Bで置かれているときに、1つ以上の特徴の予測される位置の変動を検出することによって、歪みを検出することができる。いくつかの例示的な実施形態では、第1の画像特徴60を画像特徴のパターンに置き換えることができ、記録媒体17Bが第2の向き50Bで置かれているときに、1つ以上の特徴と第2の画像特徴62との間における予測される分離の変動を検出することによって、歪みを検出することができる。いくつかの例示的な実施形態では、第1の画像特徴60と第2の画像特徴62との両方をそれぞれ画像特徴の群に置き換えることができ、記録媒体17Bが第2の向き50Bで置かれているときに、それぞれの群で色々な対応する特徴間における予測される分離の変動を検出することによって、歪みを検出することができる。
【0057】
本発明の色々な実施形態に応じて扱うことができる適当な記録媒体17Bの大きさに制限を課す色々な主走査軸26や副走査軸24に沿った大きさの属性を、媒体支持体12は含むことがある。例えば、媒体支持体12の周りの周長が制限されていると、第1の向き50Aと第2の向き50Bとの間で位置決めし直すことができる記録媒体17Bの大きさに制限が課されることがある。したがって、いくつかの例示的な実施形態では、媒体支持体12の色々な副走査場所で方法200と同様の方法を行って、それらの副走査場所それぞれに関連する色々な領域での画像化の修正を判断する。
【0058】
いくつかの例示的な実施形態では、第1の向き50Aと第2の向き50Bとの間で記録媒体17Bを位置決めし直すことは、図7Aおよび図7Cで説明したものとは異なる向きの関係を表す回転に対応することがある。例えば、端部35B(すなわち、第1の端部35Aに対向する記録媒体17Bの端部)が位置合わせ機構25と揃えられた別の向きに、記録媒体17Bを第1の向き50Aから位置決めし直すことができる。この例示的な実施形態では、向きの関係を表す回転は、通常、ほぼ175度〜185度の範囲内の回転角度に対応する。記録媒体17Bが十分に透明な場合には、その画像化された表面を筒状の表面13と接触させるように記録媒体17Bをさらに裏返すことができる。媒体支持体12を動かして、位置決めし直した第1の画像特徴60をセンサ52の検出範囲内にもってきた後で、副走査軸に沿った色々な場所にセンサ52を位置決めしながら、第1の画像特徴60の歪みを検出することができる。これらの例示的な実施形態では、第1の画像特徴60の歪みを実質的に反映するセンサ移動経路54に沿ってセンサ52が移動するため、検出された歪みは、第1の画像特徴60の実際の歪みのほぼ2倍に対応することになる。
【0059】
いくつかの例示的な実施形態では、第1の向き50Aとは異なり、かつ別の画像特徴における歪みの形成が最も少なくなるように選択された向き(例えば、向き50C)に記録媒体17Bが置かれている間に、その別の画像特徴を形成する。副走査軸24に実質的に平行な方向に沿って第1の画像特徴60と別の画像特徴との両方が延在するような向きに記録媒体17Bが置かれているときに、センサ52によって主走査歪みを直接検出することができる。これらの実施形態での歪みの検出は、センサ52がその副走査経路に沿って移動するときに、第1の画像特徴60と別の画像特徴との色々な対応する部分間の予測される分離における変動を検出することによって、実現することができる。副走査軸24に実質的に平行な方向に沿って第1の画像特徴60と別の画像特徴とが延在すると、記録媒体17Bがその検出の向きに置かれているときに、副走査軸24に対する少量のねじれが含まれることがあることが理解される。
【0060】
いくつかの例示的な実施形態では、副走査歪みが検出される。例えば、図7Dに示すように、第1の向き50Dで媒体支持体12上に置かれている記録媒体17C上に、画像特徴63のパターンを形成することができる。この例示的な実施形態では、これまでに説明した第1の向き50Aを定めるのに使用したものと同様の方法によって、第1の向き50Dを定める。画像特徴63のパターンは、色々な1次元および2次元のパターンを含むことができる。画像特徴63のパターンは、画像特徴63が配置されている色々な配置方向を含むことができる。その色々な配置方向は、主走査軸26および副走査軸24に対して向けることができる。第1の向き50Dとは異なる向きで媒体支持体12上に記録媒体17Cが位置決めし直される場合、その色々な配置方向の向きは変化することが理解される。この例示的な実施形態では、画像特徴63のパターンは、副走査軸24の方向に概ね平行な配置方向で形成されるべき一列の画像特徴63を含む。色々な例示的な実施形態では、その一列の画像特徴63は、画像特徴63の色々な組の間における目標とする副走査分離で形成されることが望ましい。限定的でないこの例示的な実施形態では、実質的に等しい目標の副走査分離で、隣接する画像特徴63が形成されることが望ましい。図7Dは、形成された画像特徴63のうちの色々な画像特徴間の、望まれる目標の副走査分離における変動を、色々な副走査歪みがもたらすことを示す。画像データ37Cに応じて、画像特徴63のパターンが形成される。
【0061】
一度、画像特徴63のパターンが形成されると、図7Eに示すように、第2の向き50Eで記録媒体17Cを位置決めし直す。第2の向き50Eは、第1の向き50Dとは異なるものであり、色々な画像特徴63間の実際の分離と、それらに対応する目標の分離との間におけるいかなる変化も検出するように選択される。
【0062】
媒体支持体12上に第1の向き50Dで記録媒体17Cが置かれている間に、画像特徴63のパターンの第1の画像特徴と第2の画像特徴との間における予測される分離の変動を検出するためにセンサ52を使用した場合には、色々な検出誤差が発生し得る。例えば、検出中にキャリッジ18によってセンサ52も移動するため、2つの画像特徴63間の予測される分離の変動の一因となる色々なキャリッジの偏揺れ移動(例えば、図5Cに示すようなもの)により、センサ52にも同じ照準誤差が与えられることがある。媒体支持体12上に第2の向き50Eで記録媒体17Cを位置決めすることによって、前述の誤った結果を生じにくくすることができる。この例示的な実施形態では、第2の向き50Eは、これまでに説明した第2の向き50Bを定めるのに使用したものと同様の方法によって定められる。したがって、第2の向き50Eは、一列の画像特徴63が今や実質的に周方向に沿って延在するようなものになっている。したがって、第2の向き50Eに従って記録媒体17Cが置かれていると、画像特徴63のパターンにおける画像特徴の配置方向が再設定される。媒体支持体12の主走査の回転移動はキャリッジ18の副走査の移動よりずれにくい傾向があるため、センサ52によって検出するのに適当な場所に画像特徴63のそれぞれを位置決めするように媒体支持体12を回転させたときに、2つの画像特徴63間の予測される分離の間における変動を精密に検出することができる。第2の向き50Eに従って記録媒体17Cが置かれていると、主走査軸26に対する少量のねじれを含み得る実質的な周方向に沿って、一列の画像特徴63を位置決め可能であることが理解される。
【0063】
この例示的な実施形態では、いかなる検出された変動も、記録装置10内でそれ自体が顕在化した副走査歪みを表す。キャリッジ18の移動パラメータ(例えば、速度パラメータ)を調整することなどの画像化の修正は、これらの歪みを補償するように行うことができる。いくつかの例示的な実施形態では、キャリッジ18の位置決めを、その歪み領域に対応する色々な副走査場所で調整する。この例示的な実施形態では、キャリッジ18の速度を、キャリッジ18が進む経路に沿った色々な点で調整する。この例示的な実施形態では、これらの色々な点は、色々な歪みが形成される間の記録ヘッド16の位置決めに対応する。説明した本発明の他の実施形態に組み込まれたものと同様の技術によって、これらの点の場所を識別することができる。したがって、キャリッジ18が進む経路に沿った様々な点にて、キャリッジ18を様々な速度で移動させてもよい。速度変化は、通常、本質的には小さいが、検出された歪みを克服するために十分な規模のものであることが理解される。
【0064】
いくつかの例示的な実施形態では、単一の画像スワスに形成された複数の画像特徴63の色々な要素間で、予測される分離の変化を検出することができる。いくつか場合には、ある決まった画像スワス内ではなく、複数の画像スワスにわたって、副走査歪みがより顕著であることがある。いくつかの例示的な実施形態では、少なくとも1つの画像特徴63がそれぞれの走査中に形成され、様々な画像スワスに形成された画像特徴63から、予測される分離の変化を検出することができる。
【0065】
本発明のいくつかの例示的な実施形態では、1つの画像特徴63の予測される位置の変化を検出することによって、副走査歪みを検出する。作動システム22によって与えられる色々なエンコーダの信号を使用して、検出された画像特徴63の特定の場所を識別するのを助けることができる。本発明の他の例示的な実施形態では、1つの画像特徴63の予測される大きさの変化を検出することによって、副走査歪みを検出する。例えば、目標とする所望の副走査の大きさに応じてそれぞれの画像特徴63を形成することができ、この大きさからのずれを用いて、歪みを識別することができる。目標とする所望の大きさからのずれは、例えば、記録ヘッド16の偏揺れ移動や伝動部材33の不規則な移動から生じることがある。
【0066】
いくつかの例示的な実施形態では、第1の向き50Dとは異なる向きに記録媒体17Cが置かれているときに、1つ以上の別の画像特徴を形成することができる。第2の向き50Eに記録媒体17Cが置かれているときに、画像特徴63の1つと別の画像特徴の1つとの間での予測される分離における変動を検出することによって、歪みを検出することができる。いくつかの例示的な実施形態では、第2の向き50Eに記録媒体17Cが置かれているときに、画像特徴63と形成された別の画像特徴の1つとの間の予測される主走査分離におけるずれを検出した後で、画像特徴63の位置における副走査の変動を判断する。
【0067】
本発明のいくつかの例示的な実施形態では、画像特徴63のパターンを用いて、副走査歪みと主走査歪みとの両方を判断する。第1の向きで媒体支持体12上に記録媒体17Cが置かれている間に画像特徴のパターンを形成することができ、第1の向きとは異なる第2の向きで媒体支持体12上に記録媒体17Cが置かれているときに、付随する主走査歪みと副走査歪みとを検出することができる。様々な例示的な実施形態の色々な態様の適当な組み合わせは、本発明の範囲内であることが理解される。キャリッジ18の移動を調整することおよび/または記録チャネル23の起動タイミングを調整することなどの、本発明の色々な実施形態に応じてなされる色々な画像化の修正を、記録装置10によって行われる後続する画像形成動作中に取り入れることができる。キャリッジ18の移動を調整することおよび/または記録チャネル23の起動タイミングを調整することなどの、本発明の色々な実施形態に応じてなされる色々なものを、後続するキャリッジ18の移動中に取り入れることができる。
【0068】
本発明の色々な実施形態に応じて形成される色々な画像特徴は、検出のために適当な、いかなる形態、大きさ、形または特徴を備えることができる。本発明の色々な実施形態に応じて形成される色々な画像特徴は、限定することなく、検出のために適当な、色々なターゲットや、位置合わせ機構、基準を含むことができる。
【0069】
本発明の色々な実施形態では、センサ52は、1つ以上の画像特徴内の色々な歪みを検出するためのいかなる適当なセンサも含むことができる。限定することなく、センサ52は、光学的、機械的および電気的な素子を含むことができる。本発明の色々な例示的な実施形態では、センサ52は、CCDセンサやCMOSセンサなどの画像読み取り装置を備える。適切な大きさの視野を有する画像読み取りセンサを使用して、画像特徴の色々な部分の画像を読み取ることができる。画像読み取りセンサからの色々な信号を用いて、画像特徴の検出された部分の位置を定めることができる。加えて、画像特徴のある決まった部分が画像読み取りセンサの視野内に位置しているときに、その主走査位置および/または副走査位置を判断する際に、媒体支持体12とキャリッジ18との位置に対応する信号(例えば、エンコーダの信号)を用いることができる。いくつかの例示的な実施形態では、センサ52は、記録装置10とは異なる装置の一部であってもよい。
【0070】
本発明のいくつかの例示的な実施形態では、画像特徴を検出する間に、照明器55を用いて1つ以上の画像特徴の一部分を照らす。その1つ以上の画像特徴の一部分の画像を画像読み取り装置で読み取る間に、照明器55を用いてその一部分を照らすことができる。本発明のいくつかの例示的な実施形態では、形成された画像特徴と記録媒体17の縁領域との間の差を強調するために記録媒体17に向けて放射を発することができる放射源を、照明器55は備える。反射された放射の量または方向の変化をセンサ52で検出して、画像特徴の特定の部分を検出することができる。本発明のいくつかの例示的な実施形態では、照明器55は、エミッタ/レシーバタイプのセンサのエミッタである。本発明のいくつかの例示的な実施形態では、照明器55はLED光源を備える。本発明のいくつかの例示的な実施形態では、照明器55はストロボ光源を備える。いくつかの例示的な実施形態では、照明器55はキャリッジ18上に位置決めされている。いくつかの例示的な実施形態では、照明器55は支持体20上に位置決めされている。
【符号の説明】
【0071】
10 記録装置、12 媒体支持体、13 筒状の表面、16 記録ヘッド、17 記録媒体、17A 記録媒体、17B 記録媒体、17C 記録媒体、18 キャリッジ、19 画像、19A 較正画像、20 支持体、21 画像ビーム、22 作動システム、23 記録チャネル、24 副走査軸、25 位置合わせ機構、25A 位置合わせ機構、25B 位置合わせ機構、26 主走査軸、27 偏揺れ方向、28A 締め具、28B 締め具、29 ピッチ方向、30 制御装置、32 案内システム、33 伝動部材、35 第1の端部、35A 第1の端部、35B 端部、36 第2の端部、36A 第2の端部、37 画像データ、37A 画像データ、37B 画像データ、37C 画像データ、40 ターゲット画像、41 ターゲットセル、42 画像化セル、42A 画像化セル、42B 画像化セル、42C 画像化セル、50A 第1の向き、50B 第2の向き、50C 向き、50D 第1の向き、50E 第2の向き、52 センサ、54 センサ移動経路、55 照明器、56 第1の副走査位置、60 第1の画像特徴、60A 歪んでいない形状、62 第2の画像特徴、63 画像特徴、64 位置合わせ点、66 位置合わせ点、100 方法、110 較正画像を形成する、120 記録装置を調整して較正画像の歪みを修正する、200 方法、210 媒体支持体上に第1の向きで記録媒体を置く、220 第1の向きに置かれている記録媒体上に画像特徴を形成する、230 第2の画像特徴を形成する、240 第1の向きとは異なる第2の向きで記録媒体を位置決めする、250 画像特徴の歪みを検出する、260 歪みの情報を判断する、270 記録装置を再較正する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
幾何学的な歪みを調整するために記録装置の較正を変化させる方法であって、
記録媒体を受けるための媒体支持体を設けるステップと、
前記媒体支持体上に第1の向きで前記記録媒体が置かれている間に、個別にアドレス指定が可能な複数の記録チャネルを備える記録ヘッドを、前記記録媒体上に第1の画像特徴を形成するように操作するステップと、
前記第1の向きとは異なる第2の向きで前記媒体支持体上に前記記録媒体が置かれている間に、前記記録媒体上に第2の画像特徴を形成するように前記記録ヘッドを操作するステップと、
前記第1の画像特徴と前記第2の画像特徴との間の予測される分離における変動を検出するステップと、
検出された前記変動に応じて画像化の修正を行うステップと、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、前記画像化の修正を行うステップが、検出された前記変動に応じて前記記録チャネルの一部分の起動タイミングを調整することを含むことを特徴とする方法。
【請求項3】
請求項1に記載の方法であって、前記画像化の修正を行うステップが、経路に沿って前記記録ヘッドを移動させるようになされているキャリッジの移動を、検出された前記変動に応じて調整することを含むことを特徴とする方法。
【請求項4】
請求項3に記載の方法であって、前記キャリッジの前記移動を調整するステップが、前記キャリッジの速度を調整することを含むことを特徴とする方法。
【請求項5】
請求項1に記載の方法であって、前記媒体支持体上に前記記録媒体が置かれている間に前記変動を検出するステップを含むことを特徴とする方法。
【請求項6】
請求項1に記載の方法であって、前記第1の向きと前記第2の向きとのうちの一方で前記媒体支持体上に前記記録媒体が置かれている間に前記変動を検出するステップを含むことを特徴とする方法。
【請求項7】
請求項1に記載の方法であって、前記媒体支持体が位置合わせ機構を備え、前記媒体支持体上に前記第1の向きで前記記録媒体が置かれている間に前記位置合わせ機構の近くに前記記録媒体の第1の端部を位置決めするステップと、前記媒体支持体上に前記第2の向きで前記記録媒体が置かれている間に前記位置合わせ機構の近くに前記記録媒体の第2の端部を位置決めするステップとを前記方法が含み、前記第1の端部が前記第2の端部とは異なることを特徴とする方法。
【請求項8】
請求項7に記載の方法であって、前記第2の端部が前記第1の端部と交差するような位置関係にあることを特徴とする方法。
【請求項9】
請求項1に記載の方法であって、前記記録媒体上に前記第1の画像特徴を形成する間に、前記記録ヘッドと前記媒体支持体との間の、第1の方向に沿った相対移動を生じさせるステップと、前記記録媒体上に前記第2の画像特徴を形成する間に、前記記録ヘッドと前記媒体支持体との間の、第2の方向に沿った相対移動を生じさせるステップとを含み、前記第2の方向が前記第1の方向とは異なることを特徴とする方法。
【請求項10】
請求項1に記載の方法であって、前記媒体支持体上での前記記録媒体の前記第2の向きが、前記媒体支持体上での前記記録媒体の前記第1の向きに対して前記記録媒体を回転したものに相当することを特徴とする方法。
【請求項11】
請求項1に記載の方法であって、前記媒体支持体によって支持される前記記録媒体の表面に対して実質的に垂直な軸の周りに回転角度だけ前記記録媒体を回転させることによってもたらされる、前記媒体支持体上での前記記録媒体の前記第1の向きを変化させたものに、前記媒体支持体上での前記記録媒体の前記第2の向きが対応することを特徴とする方法。
【請求項12】
請求項11に記載の方法であって、前記回転角度が85度〜95度の範囲内であることを特徴とする方法。
【請求項13】
請求項1に記載の方法であって、前記記録媒体の端部上にある間隔が離れた2点の場所を判断するステップと、間隔が離れた前記点について判断された前記場所に対し位置を揃えて、前記第1の画像特徴と前記第2の画像特徴とのそれぞれを形成するステップとを含むことを特徴とする方法。
【請求項14】
請求項1に記載の方法であって、前記媒体支持体上に前記第1の向きで前記記録媒体を位置決めする前記ステップと、前記媒体支持体上に前記第2の向きで前記記録媒体を位置決めする前記ステップとの間に、前記媒体支持体から前記記録媒体を完全に引き離すステップを含むことを特徴とする方法。
【請求項15】
請求項5に記載の方法であって、前記変動を検出する前に、前記記録媒体の画像化された部分と前記記録媒体の画像化されていない部分との間のコントラストを調整するステップを含むことを特徴とする方法。
【請求項16】
請求項1に記載の方法であって、前記変動を検出するためのセンサを設けるステップを含むことを特徴とする方法。
【請求項17】
請求項5に記載の方法であって、前記変動を検出するためのセンサを設けるステップを含むことを特徴とする方法。
【請求項18】
請求項17に記載の方法であって、前記センサが画像読み取り装置を備えることを特徴とする方法。
【請求項19】
請求項18に記載の方法であって、経路に沿って前記センサを移動させるように構成されたキャリッジを設けるステップを含むことを特徴とする方法。
【請求項20】
請求項19に記載の方法であって、前記経路に沿って前記記録ヘッドを移動させるように前記キャリッジが構成されていることを特徴とする方法。
【請求項21】
請求項18に記載の方法であって、前記変動が検出される間に前記第1の画像特徴と前記第2の画像特徴とを照らすための照明器を設けるステップを含むことを特徴とする方法。
【請求項22】
記録媒体を受けるようになされた筒状の表面を含む媒体支持体と、
個別にアドレス指定が可能な複数の記録チャネルを備える記録ヘッドと、
前記媒体支持体の回転軸に対する経路に沿って前記記録ヘッドを移動させるようになされたキャリッジと、
センサと、
前記筒状の表面上に第1の向きで前記記録媒体が置かれている間に、前記記録媒体上に第1の画像特徴を形成するように前記記録ヘッドを操作し、
前記第1の向きとは異なる第2の向きで前記筒状の表面上に前記記録媒体が置かれている間に、前記記録媒体上に第2の画像特徴を形成するように前記記録ヘッドを操作し、
前記第1の画像特徴と前記第2の画像特徴との間の予測される分離における変動を検出するように前記センサを操作し、かつ、
検出された前記変動に応じて画像化の修正を行うように構成された制御装置と、
を備えることを特徴とする記録装置。
【請求項23】
請求項22に記載の記録装置であって、前記キャリッジの移動と前記記録チャネルの一部分の起動タイミングとのうちの少なくとも一方を調整することによって前記画像化の修正を行うように、前記制御装置が構成されていることを特徴とする記録装置。
【請求項24】
請求項22に記載の記録装置であって、前記記録媒体の端部上の2点に対し位置を揃えて前記第1の画像特徴と前記第2の画像特徴とのそれぞれを形成するように、前記制御装置が構成されていることを特徴とする記録装置。
【請求項25】
請求項22に記載の記録装置であって、前記第1の画像特徴と前記第2の画像特徴とのそれぞれが細長い部分を含み、前記筒状の表面に付随する実質的な周方向に沿って前記細長い部分のそれぞれが延在するように前記筒状の表面上に前記記録媒体が置かれているときに、前記変動を検出するように前記センサが操作されることを特徴とする記録装置。
【請求項26】
請求項22に記載の記録装置であって、前記第1の画像特徴と前記第2の画像特徴とのそれぞれが細長い部分を含み、前記筒状の表面に付随する実質的な軸方向に沿って前記細長い部分のそれぞれが延在するように前記筒状の表面上に前記記録媒体が置かれているときに、前記変動を検出するように前記センサが操作されることを特徴とする記録装置。
【請求項27】
請求項22に記載の記録装置であって、前記筒状の表面上に前記第1の向きで置かれている前記記録媒体上に形成されたときに、前記筒状の表面に付随する実質的な軸方向に沿って延在する細長い部分を、前記第1の画像特徴が含み、かつ、前記筒状の表面上に前記第2の向きで置かれている前記記録媒体上に形成されたときに、前記筒状の表面に付随する実質的な周方向に沿って延在する細長い部分を、前記第2の画像特徴が含むことを特徴とする記録装置。
【請求項28】
請求項22に記載の記録装置であって、少なくとも1つの位置合わせ機構を前記媒体支持体が備え、第1の端部および前記第1の端部と交差するような位置関係にある第2の端部を前記記録媒体が含み、前記筒状の表面上に前記第1の向きで前記記録媒体が置かれている間に前記少なくとも1つの位置合わせ機構の近くに前記第1の端部が位置し、かつ、前記筒状の表面上に前記第2の向きで前記記録媒体が置かれている間に前記少なくとも1つの位置合わせ機構の近くに前記第2の端部が位置することを特徴とする記録装置。
【請求項29】
請求項22に記載の記録装置であって、前記センサを前記経路に沿って移動させるように前記キャリッジが構成されていることを特徴とする記録装置。
【請求項30】
請求項22に記載の記録装置であって、前記センサが画像読み取り装置を備えることを特徴とする記録装置。
【請求項31】
請求項30に記載の記録装置であって、前記変動が検出される間に前記記録媒体を照らすように構成された照明器を備えることを特徴とする記録装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図6】
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【図7A】
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【図7B】
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【図7C】
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【図7D】
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【図7E】
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【図7F】
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【図8】
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【公表番号】特表2012−526005(P2012−526005A)
【公表日】平成24年10月25日(2012.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−509783(P2012−509783)
【出願日】平成22年4月22日(2010.4.22)
【国際出願番号】PCT/US2010/001195
【国際公開番号】WO2010/129016
【国際公開日】平成22年11月11日(2010.11.11)
【出願人】(590000846)イーストマン コダック カンパニー (1,594)
【Fターム(参考)】