説明

設計記録情報管理システム

【課題】 所望の設計記録情報を容易に確実に探し出すことができ、全文閲覧が許可されないユーザーに対しては、設計記録情報の全文を安易に公開しないように制限をかけ、全文閲覧が許可されたユーザーは、検索された設計記録情報の全文を閲覧できる、設計記録情報管理システムを提供する。
【解決手段】設計記録情報管理システム1では、ホストコンピュータ2と複数のユーザーコンピュータ3が、通信回線4を介して互いに通信可能に接続され、ホストコンピュータ3において、入力されたユーザー基本情報とユーザー情報ファイル15とに基づいて前記閲覧を許可するか否か判定し、閲覧許可された場合に入力された検索文字列を含む設計記録情報を設計記録ファイル16の中から検索し、ユーザーコンピュータ3において、先ずは、検索された設計記録情報の特定情報と検索文字列を含む所定の文字数範囲の文字列情報のみを表示装置23に表示させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数種類の製造物についての複数の設計記録情報を管理し、これら設計記録情報の中の所望の設計記録情報の閲覧を可能にする設計記録情報管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複数種類の製造物(自動車の部品、機構、装置、構造等)についての複数の設計記録情報を管理するために、複数の設計記録情報を夫々記載した複数の設計記録シートを作成し、これら複数の設計記録シートを保存管理することが行われ、この場合、各設計記録情報を複数項目(「ねらい」「根拠」「結論」等)に分類して記録することが多い。
【0003】
製造物の設計(設計変更を含む)を行う場合には、その製造物と同種の製造物についての設計記録シート、その製造物の設計に類似の設計が行われた製造物についての設計記録シートを、保存管理している複数の設計記録シートの中から探し出し、その設計記録シートに記載された計記録情報を参照して、設計支援を得ることができる。
【0004】
しかし、自動車メーカ等では、製造物の種類が多いため、開発過程における製造物の仕様変更(設計変更)によって、設計記録シート(即ち、設計記録情報)の数が膨大になり、故に、複数の設計記録シートを整理して保存管理したとしても、この膨大な数の設計記録シートの中から所望の設計記録シートを容易に確実に探し出すことは難しい。
【0005】
そこで、特許文献1には、共有データベースに複数の設計の理由や根拠を含む設計補足情報が記憶され、クライアントコンピュータにより設計に関するメッセージが入力されサーバコンピュータに送信されると、そのメッセージに関する設計補足情報がサーバコンピュータにより共有データベースの中から検索され、その検索結果がクライアントコンピュータのディスプレイに表示される、設計作業支援システムが開示されている。
【0006】
この設計作業支援システムでは、クライアントコンピュータのディスプレイに、前記検索結果と共にそのリンク情報(例えば、「関連情報を見る」)が表示され、そのリンク情報に基づいて、クライアントコンピュータが、共有データベースに直接アクセスし、検索された設計補足情報を取得してディスプレイに表示させることができる。
【0007】
【特許文献1】特開平9−204459号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
複数の設計記録情報を夫々記載した複数の設計記録シートを作成して保存管理し、製造物の設計を行う場合に、その設計支援を得ることができる所望の設計記録シート(設計記録情報)を保存管理している複数の設計記録シートの中から探し出すような場合、特に、保存管理している設計記録シートの数が多い場合には、所望の設計記録シートを容易に確実に探し出すことは難しく、所望の設計記録シートが存在する場合でも、それを見逃して探し出すことができない虞も生じる。
【0009】
特許文献1に記載の設計作業支援システムでは、共有データベースに複数の設計補足情報が記憶され、クライアントコンピュータにより設計に関するメッセージを入力することで、そのメッセージに関する設計補足情報をサーバコンピュータにより共有データベースの中から検索し、その検索結果をクライアントコンピュータのディスプレイに表示させるが、この検索結果としては、該当する設計補足情報の内容を表示するのではなく、その設計補足情報が存在する分類等を表示するだけである。
【0010】
つまり、検索結果を表示させるだけでは、その設計補足情報について、内容を知り、所望の設計補足情報であるか否か推定することが難しい。そこで、検索結果と共に表示されたリンク情報に基づいて、クライアントコンピュータが、共有データベースに直接アクセスし、検索された設計補足情報の全文を取得してディスプレイに表示させることができるが、設計補足情報の全文を安易に公開してしまうことになる。
【0011】
ここで、複数の設計記録情報を記憶した設計記録情報ファイルを備えたホストコンピュータに、通信回線を介してユーザーコンピュータを接続して、設計記録情報ファイルの中の所望の設計記録情報の閲覧を可能にする設計記録情報管理システムを構築する場合、所望の設計記録シートを容易に確実に探し出せるようにする一方で、設計記録情報の全文を安易に公開しないように制限をかけるようにすることが望まれる。
【0012】
しかし、この設計記録情報管理システムに特許文献1の技術を適用しても、所望の設計記録情報を容易に確実に探し出せるようにすることと、設計記録情報の全文を安易に公開しないように制限をかけるようにすることの両方を実現することは難しい。
【0013】
本発明の目的は、閲覧が許可されたユーザーが検索文字列を入力して所望の設計記録情報を検索でき、検索された設計記録情報の特定情報と設計記録情報のうちの検索文字列を含む所定の文字数範囲の文字列情報を閲覧でき、所望の設計記録情報を容易に確実に探し出すことができ、ここで、全文閲覧が許可されないユーザーに対しては、設計記録情報の全文を安易に公開しないように制限をかけ、全文閲覧が許可されたユーザーは、検索された設計記録情報の全文を閲覧できる、設計記録情報管理システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
請求項1の設計記録情報管理システムは、複数種類の製造物についての複数の設計記録情報を管理するホストコンピュータと、このホストコンピュータに通信回線を介して接続されたユーザーコンピュータとを備え、前記複数の設計記録情報の中の所望の設計記録情報の閲覧を可能にする設計記録情報管理システムであって、前記ユーザーコンピュータは、前記閲覧を希望するユーザーのユーザー基本情報と設計記録情報を検索する為の検索文字列を入力可能な入力手段と、表示手段とを備え、前記ホストコンピュータは、前記複数の設計記録情報を記憶した設計記録情報ファイルと、複数のユーザーのユーザー基本情報を含むユーザー情報を記憶したユーザー情報ファイルと、前記入力手段で入力されたユーザー基本情報とユーザー情報ファイルとに基づいて前記閲覧を許可するか否か判定する閲覧許可判定手段と、前記閲覧許可判定手段による判定で閲覧が許可された場合に前記入力手段で入力された検索文字列を含む設計記録情報を設計記録ファイルの中から検索する設計記録情報検索手段とを備え、前記ユーザーコンピュータは、前記設計記録情報検索手段で検索された設計記録情報のうち少なくとも前記検索文字列を含む所定の文字数範囲の文字列情報をホストコンピュータから受信して、その設計記録情報の特定情報と共に前記文字列情報のみを表示手段に表示させるように構成したことを特徴とする。
【0015】
この設計記録情報管理システムでは、ホストコンピュータに、複数種類の製造物についての複数の設計記録情報を記憶した設計記録情報ファイルと、複数のユーザーのユーザー基本情報を含むユーザー情報を記憶したユーザー情報ファイルが設けられ、このユーザー情報ファイルにユーザー情報が登録されているユーザーが、ユーザーコンピュータを用いてホストコンピュータにアクセスして、設計記録情報ファイルの中から所望の設計記録情報を閲覧することができる。
【0016】
この場合、ユーザーコンピュータでは、入力手段により、閲覧を希望するユーザーのユーザー基本情報と設計記録情報を検索する為の検索文字列を入力し、ホストコンピュータに送信することができる。ホストコンピュータには閲覧許可判定手段と設計記録情報検索手段が設けられ、ホストコンピュータでは、閲覧許可判定手段により、ユーザーコンピュータの入力手段で入力された(ユーザーコンピュータから受信した)ユーザー基本情報とユーザー情報ファイルとに基づいて閲覧を許可するか否か判定される。
【0017】
ホストコンピュータでは、閲覧許可判定手段による判定で閲覧が許可された場合に、設計記録情報検索手段により、ユーザーコンピュータの入力手段で入力された(ユーザーコンピュータから受信した)検索文字列を含む設計記録情報が設計記録ファイルの中から検索され、この設計記録情報のうち少なくとも検索文字列を含む所定の文字数範囲の文字列情報をユーザーコンピュータに送信することができる。
【0018】
ユーザーコンピュータでは、ホストコンピュータから前記設計記録情報のうち少なくとも前記文字列情報を受信して、その設計記録情報の特定情報と共に前記文字列情報のみが表示手段に表示される。こうして、検索された設計記録情報について、内容を知り、所望の設計記録情報であるか否か推定することができ、故に、所望の設計記録情報を容易に確実に探し出すことができ、ここで、全文閲覧が許可されないユーザーに対しては、設計記録情報の全文を安易に公開しないように制限をかけ、全文閲覧が許可されたユーザーは、検索された設計記録情報の全文を閲覧できるように構成できる。
【0019】
ここで、請求項1の従属請求項として次の構成を採用可能である。
前記設計記録情報ファイルに記憶された各設計記録情報は、その内容を複数項目に分類して記録した複数の項目別設計記録情報を含み、前記設計記録情報検索手段は、前記検索文字列を含む項目を抽出する項目抽出手段を有し、前記ユーザーコンピュータは、前記項目抽出手段で抽出された項目の名称を、この項目に記録された前記文字列情報に対応付けて表示手段に表示させるように構成する(請求項2)。前記特定情報は、この特定情報に対応する設計記録情報を作成した作成者の作成者情報を含む(請求項3)。
【0020】
前記ホストコンピュータは、少なくとも前記入力手段で入力されたユーザー基本情報とユーザー情報ファイルとに基づいて、前記設計記録情報検索手段で検索された設計記録情報の全文閲覧を許可するか否か判定する全文閲覧許可判定手段を備え、前記ユーザーコンピュータは、前記全文閲覧許可判定手段による判定で設計記録情報の全文閲覧が許可された場合、前記文字列情報を含む設計記録情報の全文を表示手段に表示可能に構成する(請求項4)。
【0021】
前記ユーザーコンピュータは、前記文字列情報と共に、その文字列情報を含む設計記録情報の全文を表示可能か否かを示す全文表示可否指標を表示手段に表示させる(請求項5)。前記ユーザー情報ファイルに記憶された各ユーザー情報は、そのユーザーが設計記録情報の全文を閲覧可能か否か変更可能に設定された全文閲覧権限情報を含み、前記全文閲覧許可判定手段は、前記全文閲覧権限情報に基づいて、前記設計記録情報検索手段で検索された設計記録情報の全文閲覧を許可するか否か判定する(請求項6)。
【発明の効果】
【0022】
請求項1の設計記録情報管理システムによれば、ユーザーコンピュータにおいて、入力手段により、閲覧を希望するユーザーのユーザー基本情報と設計記録情報を検索する為の検索文字列を入力することで、ホストコンピュータにおいて、閲覧許可判定手段により、入力手段で入力されたユーザー基本情報とユーザー情報ファイルとに基づいて閲覧を許可するか否か判定し、閲覧が許可された場合に、設計記録情報検索手段により、入力手段で入力された検索文字列を含む設計記録情報を設計記録ファイルの中から検索し、ユーザーコンピュータは、設計記録情報検索手段で検索された設計記録情報のうち少なくとも検索文字列を含む所定の文字数範囲の文字列情報をホストコンピュータから受信して、その設計記録情報の特定情報と共に文字列情報のみを表示手段に表示させることができる。
【0023】
このように、閲覧が許可されたユーザーが検索文字列を入力して所望の設計記録情報を検索でき、検索された設計記録情報の特定情報と設計記録情報のうちの検索文字列を含む所定の文字数範囲の文字列情報を閲覧できて、所望の設計記録情報を容易に確実に探し出すことができ、ここで、全文閲覧が許可されないユーザーに対しては、設計記録情報の全文を安易に公開しないように制限をかけ、全文閲覧が許可されたユーザーは、検索された設計記録情報の全文を閲覧可能に構成して、設計支援を得ることができ、つまり、設計記録情報ファイルに記憶された複数の設計記録情報について、必要な情報提供と機密保持とを両立させることが可能になる。
【0024】
請求項2の設計記録情報管理システムによれば、設計記録情報ファイルに記憶された各設計記録情報は、その内容を複数項目に分類して記録した複数の項目別設計記録情報を含むので、各設計記録情報を項目別に判り易く整理して管理することができ、また、設計記録情報検索手段は、検索文字列を含む項目を抽出する項目抽出手段を有し、ユーザーコンピュータは、項目抽出手段で抽出された項目の名称を、この項目に記録された文字列情報に対応付けて表示手段に表示させるので、ユーザーは検索文字列を含む項目を確実に知り、所望の設計記録情報をより確実に探し出すことができる。
【0025】
請求項3の設計記録情報管理システムによれば、特定情報は、この特定情報に対応する設計記録情報を作成した作成者の作成者情報を含むので、設計記録情報の特定情報を充実させるとともに、検索された設計記録情報について、その作成者に問い合わせる際に作成者情報を有効に活用できる。
【0026】
請求項4の設計記録情報管理システムによれば、ホストコンピュータは、少なくとも入力手段で入力されたユーザー基本情報とユーザー情報ファイルとに基づいて、設計記録情報検索手段で検索された設計記録情報の全文閲覧を許可するか否か判定する全文閲覧許可判定手段を備え、ユーザーコンピュータは、全文閲覧許可判定手段による判定で設計記録情報の全文閲覧が許可された場合、前記文字列情報を含む設計記録情報の全文を表示手段に表示可能に構成したので、全文閲覧を許可するか否か自動的に判定することができ、全文閲覧が許可されたユーザーは、検索された設計記録情報の全文を容易に閲覧することができ、使い勝手良く設計支援を得ることができる。
【0027】
請求項5の設計記録情報管理システムによれば、ユーザーコンピュータは、文字列情報と共に、その文字列情報を含む設計記録情報の全文を表示可能か否かを示す全文表示可否指標を表示手段に表示させるので、設計記録情報の全文を表示可能か否かユーザーが容易に知ることができる。
【0028】
請求項6の設計記録情報管理システムによれば、ユーザー情報ファイルに記憶された各ユーザー情報は、そのユーザーが設計記録情報の全文を閲覧可能か否か変更可能に設定された全文閲覧権限情報を含み、全文閲覧許可判定手段は、全文閲覧権限情報に基づいて、設計記録情報検索手段で検索された設計記録情報の全文閲覧を許可するか否か判定するので、各ユーザーに対して、そのユーザー情報の全文閲覧権限情報の設定如何により、全文閲覧の許可、不許可を適切に判定することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
本発明の設計記録情報管理システムは、複数種類の製造物についての複数の設計記録情報を管理するホストコンピュータ、ホストコンピュータに通信回線を介して接続されたユーザーコンピュータを備え、前記複数の設計記録情報の中の所望の設計記録情報の閲覧を可能にする設計記録情報管理システムである。
【実施例】
【0030】
図1に示すように、設計記録情報管理システム1は、ホストコンピュータ2(サーバコンピュータ2)、複数のユーザーコンピュータ3(端未コンピュータ3)を備え、このホストコンピュータ2と複数のユーザーコンピュータ3が、通信回線4(例えば、LAN、WAN、インターネット等)を介して互いに通信可能に接続されている。ここで、ユーザーがユーザーコンピュータ3を用いて、この設計記録情報管理システム1を使用するために、後述のユーザー登録が必要になる。
【0031】
ホストコンピュータ2は、CPUとROMとRAMを有するコンピュータ本体10、ハードディスク装置等からなる記憶装置11、マウスやキーボードからなる入力装置12、ディスプレイを有する表示装置13等で構成され、記憶装置11には、ユーザー情報ファイル15(ユーザー情報データベース15)、設計記録情報ファイル16(設計記録情報データベース16)が格納されている。
【0032】
各ユーザーコンピュータ3は、CPUとROMとRAMを有するコンピュータ本体20、ハードディスク装置等からなる記憶装置21、マウスやキーボードからなる入力装置22、ディスプレイを有する表示装置23、印字装置24等で構成されている。
【0033】
図2に示すように、ホストコンピュータ2のユーザー情報ファイル15には、複数のユーザーのユーザー情報が記憶され、各ユーザー情報は図示の複数の情報を含み、そのうち、「ユーザーID」がユーザー基本情報に相当し、「所属会社」、「他会社参照権」、「参照権限レベル」が全文閲覧権限情報に相当する。
【0034】
図3に示すように、ホストコンピュータ2の設計記録情報ファイル16には、複数種類の製造物(例えば、自動車の部品、機構、装置、構造)についての複数の設計記録情報が記憶され、各設計記録情報は図示の複数の情報を含み、そのうち、「標題」「設計記録情報番号」「作成日」「作成者名」「作成者電話番号」「作成部門」「部品番号」が特定情報に相当し、そのうち、「作成者名」「作成者電話番号」「作成部門」が、この特定情報に対応する設計記録情報を作成した作成者の作成者情報に相当する。
【0035】
また、各設計記録情報の図示の複数の情報のうち、「ねらい」「結論」「根拠」「添付ファイル」等が項目であり、これら項目に夫々対応付けて記録された複数の「○○○○・・・」で示す文章情報が、この設計記録情報の内容を複数項目に分類して記録した複数の項目別設計記録情報に相当する。
【0036】
図4に示すように、ホストコンピュータ2は、そのコンピュータ本体10のROM又は記憶装置11に格納されたプログラムに基づいて、図示の機能f21〜f26を達成できるように構成され、図5に示すように、ユーザーコンピュータ3は、そのコンピュータ本体20のROM又は記憶装置21に格納されたプログラムに基づいて、図示の機能f31〜f34を達成できるように構成されている。
【0037】
ホストコンピュータ2の通信機能f21、ユーザーコンピュータ3の通信機能f31では、夫々、所定の通信プロトコールに基づいて、通信回線4を利用してユーザーコンピュータ3、ホストコンピュータ2との間で各種情報が通信される。
【0038】
ホストコンピュータ2のユーザー情報編集登録機能f22では、ユーザー情報ファイル15に新たにユーザー情報を登録したり、ユーザー情報ファイル15に既に登録されているユーザー情報を変更又は削除したりすることができる。この場合、入力装置12により編集登録操作を行うことにより、表示装置13に図6に示すユーザー情報編集登録画面13aを表示させて、各ユーザー情報について、各情報(「ユーザーID」「氏名」「英語名」・・・)の入力(変更)を行って、「保存」を指示して登録でき、また、ユーザー情報毎に「削除」を指示して消去することができる。
【0039】
ここで、「所属会社」については、予め記憶された複数の所属会社の中から選択でき、「他会社参照権」については、「あり」又は「なし」の何れかを選択でき、「参照権限レベル」については、予め記憶された複数の参照権限レベルの中から選択できる。尚、ホストコンピュータ2に通信回線4を介して接続された他の入力装置と表示装置を有するコンピュータを用いて、前記のユーザー情報編集登録機能f22を実行させることもでき、この場合、ホストコンピュータ2の入力装置12、表示装置13を省略できる。
【0040】
ホストコンピュータ2の設計記録情報編集登録機能f23では、設計記録情報ファイル16に新たに設計記録情報を登録したり、設計記録情報ファイル16に既に登録されている設計記録情報を変更又は削除したりすることができる。この場合、入力装置12により編集登録操作を行うことにより、設計記録情報の変更又は削除を行う場合には、その対象とする設計記録情報を選択することで、表示装置13に、図7に示す設計記録情報13bの各項目毎に内容を登録可能とするように設計記録情報編集登録画面(図示略)を表示させて行うことができる。
【0041】
この設計記録情報編集登録画面(図示略)は、所定のフォーマットの画面に設定され、各設計記録情報の各項目毎(「標題」「設計記録情報番号」「作成者名」・・・「ねらい」「結論」「根拠」「添付ファイル」)に情報の入力(変更)を行って、「保存」を指示して登録でき、また、「削除」を指示して消去することができる。
【0042】
「添付ファイル」については、添付ファイル(図面等)が存在する場合にのみ、その名称が入力され、その添付ファイルの実体は、この設計記録情報に対応付けて記憶装置11に記憶されている。尚、ホストコンピュータ2に通信回線4を介して接続された他の入力装置と表示装置を有するコンピュータを用いて、前記の設計記録情報編集登録機能f23を実行させることもでき、この場合、ホストコンピュータ2の入力装置12、表示装置13を省略できる。
【0043】
ユーザーコンピュータ3の入力機能f32では、入力装置22により入力操作を行うことにより、表示装置23にログイン画面(図示略)を表示させて、閲覧を希望するユーザーのユーザー基本情報(ユーザーID)を入力することができ、ログイン後、表示装置23に図8に示す検索画面23cを表示させて、設計記録情報を検索する為の検索文字列(キーワード)、検索対象を絞り込む為の絞り込み条件を入力することができる。このユーザー基本情報、検索文字列、絞り込み条件が通信機能f31によりホストコンピュータ2へ送信される。
【0044】
ホストコンピュータ2の閲覧許可判定機能f24では、通信機能f21によりユーザーコンピュータ3から受信されたユーザー基本情報とユーザー情報ファイル15とに基づいて閲覧を許可するか否か判定され、具体的には、ユーザー情報ファイル15に記憶された複数のユーザー情報の中に、受信したユーザー基本情報を含むユーザー情報が存在するか否か判定され、存在する場合には閲覧が許可される。
【0045】
ホストコンピュータ2の設計記録情報検索機能f25では、閲覧許可判定機能f24による判定で閲覧が許可された場合に、通信機能f21によりユーザーコンピュータ3から受信された検索文字列を含む且つ絞り込み条件に適合する設計記録情報が設計記録ファイル16の中から検索される。
【0046】
ホストコンピュータ2の全文閲覧許可判定機能f26では、通信機能f21によりユーザーコンピュータ3から受信されたユーザー基本情報とユーザー情報ファイル15とに基づいて、設計記録情報検索機能f25で検索された設計記録情報の全文閲覧を許可するか否か判定され、具体的には、ユーザー情報ファイル15に記憶された複数のユーザー情報の中に、受信したユーザー基本情報を含むユーザー情報が存在する場合に、そのユーザー情報の全文閲覧権限情報(「所属会社」、「他会社参照権」、「参照権限レベル」)に基づいて判定される。
【0047】
この場合、全文閲覧権限有りとする、所属会社、他会社参照権、参照権限レベルを予め定めておき、ユーザー情報の「所属会社」、「他会社参照権」、「参照権限レベル」の一部又は全部が全文閲覧権限有りの場合に、設計記録情報の全文閲覧が許可される。
【0048】
ホストコンピュータ2の設計記録情報検索機能f25は、特定情報抽出機能f25a、文字列情報抽出機能f25b、項目抽出機能f25cを有し、特定情報抽出機能f25aでは、検索された設計記録情報の特定情報が抽出される。
【0049】
文字列情報抽出機能f25bでは、検索された設計記録情報のうちユーザーコンピュータ3から受信した検索文字列を含む所定の文字数範囲の文字列情報、具体的には、検索文字列とその前後の15文字を含む文字列情報が抽出され、この場合、複数の文字列情報の抽出が有効になり、項目抽出機能f25cでは、文字列情報抽出機能f25bで抽出された文字列情報を含む項目が抽出され、この場合、複数の項目の抽出が有効になる。複数の設計記録情報が検索された場合、各設計記録情報について、前記の抽出機能f25a〜f25cによる抽出が行われる。抽出機能f25a〜f25cにより抽出された特定情報、文字列情報、項目の名称が通信機能f21によりユーザーコンピュータ3へ送信される。
【0050】
ユーザーコンピュータ3の表示機能f33では、ホストコンピュータ2から特定情報、文字列情報、項目の名称が通信機能f31により受信された場合、表示装置23に表示の検索画面23cに図9に示す検索結果画面23dが区画表示され、この検索結果画面23dに、受信した特定情報、文字列情報、項目の名称が設計記録情報毎に区分して表示され、項目の名称とその項目に記録された文字列情報とが対応付けて表示される。
【0051】
また、ユーザーコンピュータ3の表示機能f33では、各設計記録情報について、ホストコンピュータ2の全文閲覧許可判定機能f26により全文閲覧が許可されたか否かを示す、つまり、全文を表示可能か否かを示す全文表示可否指標「参照」23eが表示され、全文を表示可能な場合には、全文表示可否指標「参照」23eが濃く表示され、全文を表示不可能な場合には、全文表示可否指標「参照」23eが淡く表示される。
【0052】
そして、ユーザーコンピュータ3の表示機能f33では、濃く表示された全文表示可否指標「参照」23eを指示することで、その設計記録情報が通信機能f31によりホストコンピュータ2から受信されて、図7に示すように、設計記録情報の全文が所定フォーマットにより表示装置23に表示される。淡く表示された全文表示可否指標「参照」23eを指示しても、設計記録情報の全文を表示装置23に表示することはできない。
【0053】
ユーザーコンピュータ3の印字機能f34では、入力装置21により印字操作を行うことにより、設計記録情報の全文が所定フォーマット(図7に示すフォーマットと同様)にて印字される。設計記録情報の全文を印字することで便利な場合も多いが、この印字機能f34(印字装置24)は省略可能である。
【0054】
次に、ホストコンピュータ2が実行する処理のフローチャート(図中のAi(i=1、2、3・・・)は各ステップを示す)と、ユーザーコンピュータ3が実行する処理のフローチャート(図中のBi(i=1、2、3・・・)は各ステップを示す)について、図10〜図13に基づいて説明する。尚、ホストコンピュータ2とユーザーコンピュータ3との通信においては、各種情報と共に、必要に応じて、ユーザーコンピュータ3のIPアドレス等の通信に必要な情報や種々の画面情報も送信されるものとする。
【0055】
図10に示すように、先ず、ユーザーコンピュータ3において、所定のログイン準備操作を行うことにより、表示装置23にログイン画面(図示略)が表示され(B1)、そこで、設計記録情報管理システム1にログインするために、ユーザーIDが入力され(B2)、このユーザーIDがホストコンピュータ2へ送信される(B3)。
【0056】
ホストコンピュータ2では、ユーザーコンピュータ3からユーザーIDが受信された場合(A1;Yes )、そのユーザーIDとユーザー情報ファイル15とに基づいて、閲覧を許可するか否か判定され(A2)、閲覧が許可された場合(A2;Yes )、閲覧許可信号がA2の判定で用いたユーザーIDを送信したユーザーコンピュータ3へ送信され(A3)、閲覧が許可されない場合(A2;No)、閲覧不許可信号がA2の判定で用いたユーザーIDを送信したユーザーコンピュータ3へ送信される(A4)。
【0057】
ユーザーIDを送信したユーザーコンピュータ3では、ホストコンピュータ2から閲覧許可信号が受信された場合(B4;Yes )、表示装置23に図8に示す検索画面23cが表示され(B5)、ホストコンピュータ2から閲覧不許可号が受信された場合(B6;Yes )、表示装置23にエラー画面(図示略)が表示される(B7)。
【0058】
次に、図11に示すように、閲覧許可されたユーザーコンピュータ3においては、所望の設計記録情報を閲覧するために、例えば、図9に示すように、キーワード、絞り込み条件が入力され(B8)、「検索」を指示することで、このキーワード、絞り込み条件がホストコンピュータ2へ送信される(B9)。
【0059】
ホストコンピュータ2では、ユーザーコンピュータ3からキーワード、絞り込み条件が受信された場合(A5;Yes )、そのキーワードと絞り込み条件と設計記録情報ファイル16に基づいて、そのキーワードを含む且つ絞り込み条件に適合する設計記録情報が設計記録ファイル16の中から検索される(A6)。
【0060】
S6において、1又は複数の設計記録情報が検索された場合、1つの設計記録情報について、A7〜A11が実行され、検索された設計記録情報の数だけA7〜A11がループする。即ち、検索された設計記録情報のうち、1つの設計記録情報について、先ず、表示許容情報の抽出(A7)が実行される。
【0061】
図13に示すように、A7の表示許容情報の抽出では、先ず、設計記録情報の特定情報が抽出され(A20)、次に、キーワードを含む1又は複数の項目が抽出される(A21)。ここで、抽出された項目のうち、1つの項目について、A22〜A25が実行され、抽出された項目の数だけA22〜A25がループする。
【0062】
即ち、1つの項目について、先ず、その項目が添付ファイルか否か判定され(A22)、添付ファイルでない場合(SA22;No)、その項目名(「ねらい」「結論」「根拠」等の何れか)と、その項目に記録された検索文字列とその前後15文字を含む文字列情報が抽出され(A23)、添付ファイルである場合(SA22;Yes )、その添付ファイル名が抽出される(A24)。その後、抽出された全項目について、項目名と文字列情報又は添付ファイル名が抽出された場合(A25;Yes )、リターンし、こうして表示許容情報が抽出される。
【0063】
図11に示すように、1つの設計記録情報について、A7の表示許容情報の抽出の後、次に、A1において受信したユーザーIDを含むユーザー情報のうち全文閲覧権限情報(「所属会社」「他会社参照権」「参照権限レベル」)に基づいて、設計記録情報の全文閲覧を許可するか否か判定され(A8)、全文閲覧が許可された場合(A8;Yes )、全文表示可能情報が表示許容情報に付加され(A9)、全文閲覧が許可されない場合(A8;;No)、全文表示不可情報が表示許容情報に付加される(A10)。
【0064】
その後、検索された全設計記録情報について、表示許容情報、全文表示可否情報(全文表示可能情報又は全文表示不可情報)の付加が完了した場合(A11;Yes )、抽出された全ての表示許容情報、付加された全ての全文表示可否情報がユーザーコンピュータ3へ送信される(A12)。
【0065】
ユーザーコンピュータ3では、ホストコンピュータ2から表示許容情報、全文表示可否情報が受信された場合(B10;Yes )、検索された全設計記録情報について、図9に示すように、表示許容情報、全文表示可否指標が表示装置23に表示される(B11)。尚、全ての表示許容情報については、表示装置23に一括して表示できない場合が多く、この場合、画面スクロールにより順次表示可能である。
【0066】
次に、図12に示すように、ユーザーコンピュータ3では、濃く表示された全文表示可否指標「参照」23eを指示することで、全文表示が指示され(B12)、全文表示要求信号、指示した設計記録情報の設計記録情報番号がホストコンピュータ2へ送信される(B13)。ホストコンピュータ2では、ユーザーコンピュータ3から全文表示要求信号、設計記録情報番号が受信された場合(A13;Yes )、その設計記録情報番号の設計記録情報の全文がユーザーコンピュータ3へ送信される(A14)。
【0067】
ユーザーコンピュータ3では、ホストコンピュータ2から設計記録情報の全文が受信された場合(B14;Yes )、図7に示すように、その設計記録情報の全文が表示装置23に表示され、その後、リターン又は終了指示を行って、リターン又は終了する。尚、設計記録情報については、表示装置23に一括して表示できない場合が多く、この場合、画面スクロールにより順次表示可能である。
【0068】
以上説明した設計記録情報管理システム1によれば次の効果が得られる。
ユーザーコンピュータ3において、閲覧を希望するユーザーのユーザー基本情報と設計記録情報を検索する為の検索文字列を入力することで、ホストコンピュータ2において、ユーザーコンピュータ3で入力されたユーザー基本情報とユーザー情報ファイル15とに基づいて閲覧を許可するか否か判定し、閲覧が許可された場合に、ユーザーコンピュータ3で入力された検索文字列を含む設計記録情報を設計記録ファイル16の中から検索し、ユーザーコンピュータ3は、検索された設計記録情報のうち少なくとも検索文字列を含む所定の文字数範囲の文字列情報をホストコンピュータ2から受信して、その設計記録情報の特定情報と共に文字列情報のみを表示装置23に表示させることができる。
【0069】
このように、閲覧が許可されたユーザーが検索文字列を入力して所望の設計記録情報を検索でき、検索された設計記録情報の特定情報と設計記録情報のうちの検索文字列を含む所定の文字数範囲の文字列情報を閲覧できて、所望の設計記録情報を容易に確実に探し出すことができ、ここで、全文閲覧が許可されないユーザーに対しては、設計記録情報の全文を安易に公開しないように制限をかけ、全文閲覧が許可されたユーザーは、検索された設計記録情報の全文を閲覧可能に構成して、設計支援を得ることができ、つまり、設計記録情報ファイル16に記憶された複数の設計記録情報について、必要な情報提供と機密保持とを両立させることが可能になる。
【0070】
設計記録情報ファイル16に記憶された各設計記録情報は、その内容を複数項目に分類して記録した複数の項目別設計記録情報を含むので、各設計記録情報を項目別に判り易く整理して管理することができ、また、ホストコンピュータ2では、検索文字列を含む項目を抽出することができ、ユーザーコンピュータ3は、ホストコンピュータ2で抽出された項目の名称を、この項目に記録された文字列情報に対応付けて表示装置23に表示させるので、ユーザーは検索文字列を含む項目を確実に知り、所望の設計記録情報をより確実に探し出すことができる。
【0071】
設計記録情報ファイル16に記憶された各設計記録情報の特定情報は、この特定情報に対応する設計記録情報を作成した作成者の作成者情報を含むので、設計記録情報の特定情報を充実させるとともに、検索された設計記録情報について、その作成者に問い合わせる際に作成者情報を有効に活用できる。
【0072】
ホストコンピュータ2は、ユーザーコンピュータ3で入力されたユーザー基本情報とユーザー情報ファイル15とに基づいて、検索された設計記録情報の全文閲覧を許可するか否か判定するので、ユーザーコンピュータ3は、ホストコンピュータ2による判定で設計記録情報の全文閲覧が許可された場合、文字列情報を含む設計記録情報の全文を表示装置23に表示可能に構成したので、全文閲覧を許可するか否か自動的に判定することができ、全文閲覧が許可されたユーザーは、検索された設計記録情報の全文を容易に閲覧することができ、使い勝手良く設計支援を得ることができる。
【0073】
ユーザーコンピュータ3は、文字列情報と共に、その文字列情報を含む設計記録情報の全文を表示可能か否かを示す全文表示可否指標を表示装置23に表示させるので、設計記録情報の全文を表示可能か否かユーザーが容易に知ることができる。
【0074】
ユーザー情報ファイル15に記憶された各ユーザー情報は、そのユーザーが設計記録情報の全文を閲覧可能か否か変更可能に設定された全文閲覧権限情報を含み、ホストコンピュータ2では、全文閲覧権限情報に基づいて、検索された設計記録情報の全文閲覧を許可するか否か判定するので、各ユーザーに対して、そのユーザー情報の全文閲覧権限情報の設定如何により、全文閲覧の許可、不許可を適切に判定することができる。
【0075】
尚、前記の設計記録情報管理システム1においては、各設計記録情報に全文閲覧権限情報を付加し、ホストコンピュータ2で検索された設計記録情報の全文閲覧権限情報と、ユーザーコンピュータ3で入力された入力されたユーザー基本情報、ユーザー情報ファイルとに基づいて、検索された設計記録情報の全文閲覧を許可するか否か判定するようにしてもよい。その他、前記開示事項以外の種々の変更を付加して実施可能である。
【図面の簡単な説明】
【0076】
【図1】実施例に係る設計記録情報管理システムの構成ブロック図である。
【図2】ユーザー情報ファイルを示す図である。
【図3】設計記録情報ファイルを示す図である。
【図4】ホストコンピュータの機能ブロック図である。
【図5】ユーザーコンピュータの機能ブロック図である。
【図6】ユーザー情報編集登録画面である。
【図7】設計記録情報のフォーマットを示す図である。
【図8】検索画面である。
【図9】検索結果を表示した検索画面である。
【図10】ホストコンピュータとユーザーコンピュータが実行する処理のフローチャートである。
【図11】図10の続きのフローチャートである。
【図12】図11の続きのフローチャートである。
【図13】ホストコンピュータが実行する表示許容情報抽出のフローチャートである。
【符号の説明】
【0077】
1 設計記録情報管理システム
2 ホストコンピュータ
3 ユーザーコンピュータ
4 通信回線
15 ユーザー情報ファイル
16 設計記録情報ファイル
22 入力装置
23 表示装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数種類の製造物についての複数の設計記録情報を管理するホストコンピュータと、このホストコンピュータに通信回線を介して接続されたユーザーコンピュータとを備え、前記複数の設計記録情報の中の所望の設計記録情報の閲覧を可能にする設計記録情報管理システムであって、
前記ユーザーコンピュータは、前記閲覧を希望するユーザーのユーザー基本情報と設計記録情報を検索する為の検索文字列を入力可能な入力手段と、表示手段とを備え、
前記ホストコンピュータは、
前記複数の設計記録情報を記憶した設計記録情報ファイルと、
複数のユーザーのユーザー基本情報を含むユーザー情報を記憶したユーザー情報ファイルと、
前記入力手段で入力されたユーザー基本情報とユーザー情報ファイルとに基づいて前記閲覧を許可するか否か判定する閲覧許可判定手段と、
前記閲覧許可判定手段による判定で閲覧が許可された場合に前記入力手段で入力された検索文字列を含む設計記録情報を設計記録ファイルの中から検索する設計記録情報検索手段とを備え、
前記ユーザーコンピュータは、前記設計記録情報検索手段で検索された設計記録情報のうち少なくとも前記検索文字列を含む所定の文字数範囲の文字列情報をホストコンピュータから受信して、その設計記録情報の特定情報と共に前記文字列情報のみを表示手段に表示させるように構成したことを特徴とする設計記録情報管理システム。
【請求項2】
前記設計記録情報ファイルに記憶された各設計記録情報は、その内容を複数項目に分類して記録した複数の項目別設計記録情報を含み、
前記設計記録情報検索手段は、前記検索文字列を含む項目を抽出する項目抽出手段を有し、
前記ユーザーコンピュータは、前記項目抽出手段で抽出された項目の名称を、この項目に記録された前記文字列情報に対応付けて表示手段に表示させるように構成したことを特徴とする請求項1に記載の設計記録情報管理システム。
【請求項3】
前記特定情報は、この特定情報に対応する設計記録情報を作成した作成者の作成者情報を含むことを特徴とする請求項2に記載の設計記録情報管理システム。
【請求項4】
前記ホストコンピュータは、少なくとも前記入力手段で入力されたユーザー基本情報とユーザー情報ファイルとに基づいて、前記設計記録情報検索手段で検索された設計記録情報の全文閲覧を許可するか否か判定する全文閲覧許可判定手段を備え、
前記ユーザーコンピュータは、前記全文閲覧許可判定手段による判定で設計記録情報の全文閲覧が許可された場合、前記文字列情報を含む設計記録情報の全文を表示手段に表示可能に構成したことを特徴とする請求項1に記載の設計記録情報管理システム。
【請求項5】
前記ユーザーコンピュータは、前記文字列情報と共に、その文字列情報を含む設計記録情報の全文を表示可能か否かを示す全文表示可否指標を表示手段に表示させることを特徴とする請求項4に記載の設計記録情報管理システム。
【請求項6】
前記ユーザー情報ファイルに記憶された各ユーザー情報は、そのユーザーが設計記録情報の全文を閲覧可能か否か変更可能に設定された全文閲覧権限情報を含み、
前記全文閲覧許可判定手段は、前記全文閲覧権限情報に基づいて、前記設計記録情報検索手段で検索された設計記録情報の全文閲覧を許可するか否か判定することを特徴とする請求項4又は5に記載の設計記録情報管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2008−52395(P2008−52395A)
【公開日】平成20年3月6日(2008.3.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−226125(P2006−226125)
【出願日】平成18年8月23日(2006.8.23)
【出願人】(000003137)マツダ株式会社 (6,115)
【Fターム(参考)】