説明

試料分析装置

【課題】試料分析装置の組み立て及びメンテナンスを簡単化することである。
【解決手段】試料や空気等の流体を流通させる流通経路3と、当該流通経路3上の流体の流通をコントロールする1以上の流体制御ユニット5と、前記流通経路3上に設けられた測定セル41と、その測定セル41内の前記試料を分析する試料分析部6と、それらを保持するケーシング7とを備え、前記流体制御ユニット5の少なくとも1つが、流体制御のための関連する機能をユニット化してなるものであり、内部流路501を形成するマニホールド502と、前記内部流路501における前記流体の流通をコントロールする1以上の制御弁503と、前記内部流路501と前記流通経路3とを接続するための接続ポート504とを一体的に有し、前記ケーシング7から取り外し可能に構成されていることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えば血液検体中に含まれる赤血球、白血球あるいは血小板などの成分を分析する試料分析装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば従来の血液分析装置は、特許文献1に示すように、採血管内の血液検体を吸引するためのサンプリングノズル、測定セル、溶血試薬容器、廃液容器と、液移動用の定注器やエアポンプなどを備えていて、それら各部は配管によって繋げられている。そして、その配管には血液検体や溶血液等の流通をコントロールするための電磁制御弁が設けられている。
【0003】
しかしながら、このような血液分析装置では、上記各部と、配管及び電磁制御弁とは独立して設けられているので、配管の数及び配管と各部の接続ポイントが増えてしまい、組み立ての際には非常に手間がかかってしまうという問題がある。また、例えば故障などにより一部分のみを取り外す必要があるときにおいても、その部分を取り外すために多くの配管を外すことが必要となり非常に手間のかかってしまうという問題もある。
【0004】
さらに、上記各部と独立して配管上に電磁制御弁が設けられているため、一部分だけ交換してその部分のみをエージングしたい場合であっても、装置全体についてエージングなどの動作確認を行う必要があり、非常に時間がかかるという問題もある。
【特許文献1】特開2004−4098号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで本発明は、上記問題点を一挙に解決するためになされたものであり、装置の組み立て及びメンテナンスを簡単化することをその主たる所期課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
すなわち本発明に係る試料分析装置は、試料や空気等の流体を流通させる流通経路と、当該流通経路上の流体の流通をコントロールする1以上の流体制御ユニットと、前記流通経路上に設けられた測定セルと、その測定セル内の前記試料を分析する試料分析部と、それらを保持するケーシングと、を備え、前記流体制御ユニットの少なくとも1つが、流体制御のための関連する機能をユニット化してなるものであり、内部流路を形成するマニホールドと、前記内部流路における前記流体の流通をコントロールする1以上の制御弁と、前記内部流路と前記流通経路とを接続するための接続ポートとを一体的に有し、前記ケーシングから取り外し可能に構成されていることを特徴とする。
【0007】
このようなものであれば、流体制御ユニットの少なくとも1つが1以上の制御弁と接続ポートとを一体的に有しているため、流体制御ユニット間を繋げる配管の数を削減することができ、装置の組み立て及び流体制御ユニットの取り外しを簡単化することができる。また、各流体制御ユニット毎にエージングなどの動作確認を行えば良いので、装置全体でエージングなどの動作確認を行う必要が無くなるので、メンテナンスを簡単にすることができる。
【0008】
そして、本発明の効果を一層顕著にするための具体的は実施の態様としては、前記流体制御ユニットが、前記流通経路内に空気を流通させるためのエアポンプユニットと、前記流通経路内で液体を移動させるための定注器ユニットとであることが望ましい。
【0009】
さらに、前記流体制御ユニットが、前記試料を希釈するための希釈液を貯蔵してその希釈液の温度を調節する希釈液温度調節ユニットをさらに含むものであることが望ましい。
【0010】
本発明の効果を一層顕著にして装置の組み立て及び流体制御ユニットの取り外しを簡単化するためには、ケーシングが、前記ユニットに電力を供給するための主配線を収容し、前記ユニットと前記主配線とを電気的に接続する中継コネクタを、前記ユニットが取り付けられる領域近傍に設けていることが好ましい。
【0011】
試料の具体的な実施の態様としては、例えば血液検体であることが考えられる。
【発明の効果】
【0012】
このように本発明によれば、流体制御ユニットの少なくとも1つが1以上の制御弁と接続ポートとを一体的に有しているため、流体制御ユニット間を繋げる配管の数を削減することができ、装置の組み立て及び流体制御ユニットの取り外しを簡単化することができる。また、各流体制御ユニット毎にエージングなどの動作確認を行えば良いので、装置全体でエージングなどの動作確認を行う必要が無くなるので、メンテナンスを簡単にすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
次に、本発明の試料分析装置に係る一実施形態の血液分析装置について図面を参照して説明する。
【0014】
本実施形態に係る血液分析装置1は、電気抵抗法により、WBC(白血球数)、RBC(赤血球数)、PLT(血小板数)、MCV(赤血球容積)、Hct(ヘマトクリット値)を測定し、またシアンメトヘモグロビン法における吸光光度法によりHgb(ヘモグロビン濃度)等を測定(CBC測定)するものである。
【0015】
そして、血液分析装置1の構成は、図1及び図2に示すように、採血管Tから血液検体を吸引等するサンプリングノズル21を有するノズルユニット2と、サンプリングノズル21により吸引された血液検体や空気等の流体を流通させる流通経路3と、その流通経路3上に設けられた測定セル41と、流通経路3上の流体の流通をコントロールする1以上の流体制御ユニット5と、測定セル41内の血液検体のWBC等を分析する血液分析部6と、それらを保持するケーシング7と、を備えている。
【0016】
流通経路3は、主に血液検体、空気、希釈液、溶血液などを流通させるものであり、血液検体を吸引等するサンプリングノズル21、流体制御ユニット5、測定セル41、希釈液を収容している希釈液容器8、溶血液を収容している溶血液容器9などを連結する配管31から構成される。
【0017】
そして、配管31は、主に空気を流通させる空気流路管31aと、血液検体及び希釈液を流通させる血液検体等流路管31bと、希釈液を流通させる希釈液流路管31cと、測定が終了した後の血液検体などの廃液を流通させる廃液流路管31dと、洗浄液を流通させる洗浄液流路管31eと、希釈液及び洗浄液を流通させる洗浄液等流路管31fと、溶血液を流通させる溶血液流路管31gからなる。
【0018】
測定セル41は、流通経路3上に設けられており、WBC(白血球数)及びHgb(ヘモグロビン濃度)を測定するためのWBC/Hgb測定セル411(以下、単にWBCセルという。)と、RBC(赤血球数)及びPLT(血小板数)を測定するためのRBC/PLT測定セル412(以下、単にRBCセルという。)とである。そして、後述する血液測定部42と一体となるようにユニット化されており、測定ユニット4を形成し、ケーシング7から取り外し可能に構成されている。
【0019】
WBCセル411においては、サンプリングノズル21により血液検体が注入され、希釈液容器8からの希釈液により一次希釈された後、定注器ユニット52及びアイソレータユニット54を介して溶血液容器9内の溶血液が注入され、WBC及びHgbが測定される。RBCセル412においては、サンプリングノズル21により一次希釈された血液検体が注入され、さらに希釈液容器8からの希釈液により二次希釈され後に、RBC及びPLTが測定される。
【0020】
血液測定部42は、図3に示すように、WBC測定部421と、Hgb測定部422と、RBC/PLT測定部423とを備えている。WBC測定部421は、WBCセル411に設けた例えば白金電極などの測定電極421a、421bによりWBCを測定する。Hgb測定部422は、WBCセル411の外部に設けたハロゲンランプなどの光源422aとWBCセル411を透過した光を検出する光検出器422bによりHgbを測定する。RBC/PLT測定部423は、RBCセル412に設けた例えば白金電極などの測定電極423a、423bによりRBC/PLTを測定する。
【0021】
流体制御ユニット5は、流体制御のための関連する機能をユニット化してなるものであり、内部流路501を形成するマニホールド502と、前記内部流路501における前記流体の流通をコントロールする1以上の関連する電磁制御弁503と、前記内部流路501と前記流通経路3とを接続するための接続ポート504(図4参照)とを一体的に有し、前記ケーシング7から取り外し可能に構成されている。なお、マニホールド502とは、内部経路501を含むブロックのことである。
【0022】
血液分析部(試料分析部)6は、血液測定部42からの測定データに基づいて、測定セル41内の血液検体のWBC、RBC、PLT、MCV、Hctを分析するものである。その機器構成は、CPU、内部メモリ、外部メモリ、入出力インタフェース、AD変換器等からなる汎用又は専用のコンピュータであり、内部メモリ又は外部メモリの所定領域に格納してあるプログラムに基づいてCPUやその周辺機器等が作動することにより、測定セル41内の血液検体のWBC、RBC、PLT、MCV、Hctを分析する。
【0023】
しかして本実施形態の具体的な流体制御ユニット5は、流通経路3内での空気の流通及び廃液の流通をコントロールするエアポンプユニット51と、流通経路3内での液体の流通をコントロールする定注器ユニット52と、血液検体を希釈するための希釈液を貯蔵してその希釈液の温度を調節する希釈液温度調節ユニット53と、洗浄液を流通させるための内部流路501と廃液を流通させるための内部流路501とを区画して備えたアイソレータユニット54である。
【0024】
エアポンプユニット51は、図1及び図5に示すように、流通経路3内での空気の流通及び廃液の流通をコントロールするものであり、後述する希釈液温度調節ユニット53、RBCセル412、ノズル洗浄器25、アイソレータユニット54及び廃液容器10と繋がれている。そして、具体的には、エアシリンジ51aを含む内部流路501を形成するマニホールド502と、空気の流通をコントロールするための3つの電磁制御弁503aと、廃液の流通をコントロールするための1つの電磁制御弁503dと、内部流路501と空気流路管31aとを接続する3つの接続ポート504aと、内部流路501と廃液流路管31dとを接続する2つの接続ポート504dとを一体的に有している。
【0025】
定注器ユニット52は、図1及び図6に示すように、流通経路3内での液体の流通をコントロールするためのものであり、サンプリングノズル21、アイソレータユニット54、ノズル洗浄器25、希釈液温度調節ユニット53、溶血液容器9及びWBCセル411に溶血液を注入するための注入ブロック11に繋がれている。そして、具体的には、血液検体定注部52a、希釈液定注部52b及び溶血液定注部52cを含む内部流路501を形成するマニホールド502と、溶血液の流通をコントロールするための1つの三方切替弁である電磁制御弁503gと、希釈液の流通をコントロールするための4つの電磁制御弁503cと、内部流路501と溶血液流路管31gとを接続する2つの接続ポート504gと、内部流路501と希釈液流路管31cとを接続する3つの接続ポート504cと、内部流路501と血液検体等流路管31bとを接続する1つの接続ポート504bとを一体的に有している。また、定注器ユニット52とサンプリングノズル21とを繋げている血液検体等流路管31bには、温度センサ12を設けており、定注器ユニット52と溶血液容器9とを繋げている溶血液流路管31gには、液量センサ13を設けている。
【0026】
希釈液温度調節ユニット53は、図1及び図7に示すように、血液検体を希釈するための希釈液を貯蔵してその希釈液の温度を調節するものであり、エアポンプユニット51、希釈液容器8及び定注器ユニット52に繋がれている。そして、具体的には、希釈液を収容するための希釈液収容部53aと、その希釈液収容部53aに希釈液を貯蔵するための内部流路501を形成するマニホールド502と、希釈液の流通をコントロールする1つの電磁制御弁503cと、外部に空気を排出するための1つの電磁制御弁503aと、内部流路501と空気流路管31aとを接続する1つの接続ポート504aと、内部流路501と希釈液流路管31cとを接続する2つの接続ポート504cとを一体的に有している。
【0027】
アイソレータユニット54は、図1及び図8に示すように、洗浄液を流通させるための内部流路5011と廃液を流通させるための内部流路5012とを区画して備えたものであり、WBCセル411、RBCセル412、定注器ユニット52、洗浄液容器14及びエアポンプユニット51に繋がれるものである。そして、具体的には、内部流路501を形成する2つのマニホールド502と、廃液の流通をコントロールする2つの電磁制御弁503dと、洗浄液の流通をコントロール1つの電磁制御弁503eと、内部流路501と廃液流路管31dとを接続する3つの接続ポート504dと、内部流路501と洗浄液流路管31eとを接続する1つの接続ポート504eと、内部流路501と希釈液流路管31cとを接続する1つの接続ポート504cと、内部流路501と洗浄液等流路管31fとを接続する1つの接続ポート504fとを一体的に有している。また、アイソレータユニット54と洗浄液容器14とを繋げる洗浄液流路管31eには、液量センサ15を設けている。
【0028】
また、本実施形態に係る血液分析装置1は、図1、図2に示すように、ケーシング7に取り外し可能に構成したものとして、以下のユニット2、16、17、18がある。
【0029】
つまり、サンプリングノズル21を有するノズルユニット2と、操作内容や測定結果などを表示する画面表示ユニット16と、測定結果をプリントアウトするためにプリンタユニット17と、血液分析装置1の電力供給源となる電源ユニット18である。電源ユニット18は、電源を筐体内に収容する構成にしており、電源が収容される空間を他のユニット2、5、16、17が収容される空間と分離するようにして電源により発生する熱が周囲のユニット2、5、16、17に悪影響を与えないようにしている。
【0030】
ノズルユニット2は、図3に示すように、ケーシング7に垂直に立設されたベース部材(図示せず)に沿うようにして水平方向に設けられた第1のタイミングベルト72によって水平方向に往復運動できるように構成されたものであり、第1のタイミングベルト72に固定され水平方向に往復運動するハウジング22と、ハウジング22に鉛直方向に設けられた第2のタイミングベルト23と、血液検体等を吸引及び吐出するサンプリングノズル21と、サンプリングノズル21を保持し、第2のタイミングベルト23によって上下方向に移動するノズル保持部24とを備えている。なお、第1のタイミングベルト72は、モータ721によって駆動されている。
【0031】
サンプリングノズル21は、ノズルユニット2内に設けられたノズル洗浄器25に挿通され、先端部外周面が洗浄されるようにしている。このノズル洗浄器25は、2つの接続ポート504を備え、一方はエアポンプユニット51と繋げるための空気流路管31aに接続され、他方は定注器ユニット52と繋げるための希釈液流路管31cに接続されている。また、サンプリングノズル21は、血液検体等流路管31bにより定注器ユニット52と連結されている。なお、26は、第2のタイミングベルトを駆動するためのモータであり、27は、サンプリングノズル21が初期位置(定位置)にあるか否かを検出するためのセンサである。
【0032】
しかして、本実施形態に係る血液分析装置1のケーシング7は、図2に示すように、前記各ユニット5、2、16、17、18に電力を供給するための主配線(図示しない)を収容し、各ユニット5、2、16、17、18と主配線とを電気的に接続する中継コネクタ73を、各ユニット5、2、16、17、18が取り付けられる領域に設けている。とりわけ、流体制御ユニット5については、中継コネクタ73をその流体制御ユニット5が取り付けられる領域近傍に設けている。
【0033】
次にこのように構成した血液分析装置1の動作について、図9を参照して述べる。
【0034】
まず、血液を収容した採血管Tを採血管セット部にセットして測定ボタンをオンにする(ステップS1)と、初期位置にあるサンプリングノズル21は、採血管セット部の位置に移動し(ステップS2)、採血管T内の血液検体(全血)を吸引する(ステップS3)。その検体吸引後、サンプリングノズル21はWBCセル411の位置に移動し、ノズル洗浄器25に希釈液が供給されて、サンプリングノズル21の外面が洗浄される。
【0035】
前記洗浄が終わったサンプリングノズル21は、WBCセル411内に血液検体を吐出する(ステップS4)一方、希釈液容器8内の希釈液が、エアポンプユニット51によりアイソレータユニット54を介してWBCセル411内に所定量注入されて、血液検体の一次希釈が行われる(ステップS5)。
【0036】
WBCセル411の位置にあるサンプリングノズル21は、前記一次希釈された血液検体を所定量吸引して(ステップS6)、RBCセル412に移動し(ステップS7)、前記吸引した一次希釈された血液検体をRBCセル412に吐出する(ステップS8)。そして、希釈液容器8内の希釈液が、エアポンプユニット51によりアイソレータユニット54を介してRBCセル412内に所定量注入され、血液検体の二次希釈が行われる(ステップS9)。
【0037】
上記一次希釈及び二次希釈が終わった後、溶血液容器9内の溶血液が定注器ユニット52及びアイソレータユニット54を介してWBCセル411内に所定量注入され(ステップS10)、WBC及びHgbの測定が行われるとともに、RBCセル412内では、RBC及びPLTの測定が行われ(ステップS11)、そのときの測定データは、信号処理器19を経て血液分析部6に出力される。
【0038】
血液分析部6においては、血液測定部42からの測定データに基づいてWBC、RBC、PLT、MCV、Hctを算出する。
【0039】
測定が終わると、WBCセル411とRBCセル412は希釈液及び洗浄液で洗浄される(ステップS12)。
【0040】
このように構成した本実施形態の血液分析装置1によれば、流体制御ユニット5(エアポンプユニット51、定注器ユニット52、希釈液温度調節ユニット53、アイソレータユニット54)が1以上の制御弁503と接続ポート504とを一体的に有しているため、流体制御ユニット5間を繋げる配管の数を削減することができ、装置1の組み立て及び流体制御ユニット5の取り外しを簡単化することができる。また、各流体制御ユニット5毎にエージングなどの動作確認を行うことができ、装置1全体でエージングなどの動作確認を行う必要が無くなるので、メンテナンスを簡単にすることができる。
【0041】
さらに、各ユニット5、2、16、17、18に電力を供給するための主配線と各ユニットとを電気的に接続する中継コネクタ73を、各ユニット5、2、16、17、18が取り付けられる領域近傍に設けているので、装置1の組み立て及び各ユニット5、2、16、17、18の取り外しを一層容易にすることができる。また、ワイヤーハーネス化を実現することができる。
【0042】
なお、本発明は前記実施形態に限られるものではない。
【0043】
例えば、前記実施形態の血液分析装置はCBC測定を行うものであったが、CRP測定を行う機能を有するものであっても良い。
【0044】
その他、前述した実施形態や変形実施形態の一部又は全部を適宜組み合わせてよいし、本発明は前記実施形態に限られず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であるのは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明の一実施形態に係る血液分析装置の全体流体回路図。
【図2】同実施形態における血液分析装置の分解斜視図。
【図3】同実施形態におけるノズルユニット、測定ユニットを示す概略構成図。
【図4】同実施形態における接続ポートを示す拡大断面図。
【図5】同実施形態における流体回路図におけるエアポンプユニット部分の拡大図。
【図6】同実施形態における流体回路図における定注器ユニット部分の拡大図。
【図7】同実施形態における流体回路図における希釈液温度調節ユニット部分の拡大図。
【図8】同実施形態における流体回路図におけるアイソレータユニット部分の拡大図。
【図9】同実施形態における血液分析装置の動作を示すフローチャート。
【符号の説明】
【0046】
1 ・・・血液分析装置(試料分析装置)
3 ・・・流通経路
5 ・・・流体制御ユニット
41 ・・・測定セル
6 ・・・血液分析部(試料分析部)
7 ・・・ケーシング
501・・・内部流路
502・・・マニホールド
503・・・制御弁(電磁制御弁)
504・・・接続ポート
51 ・・・エアポンプユニット
52 ・・・定注器ユニット
53 ・・・希釈液温度調節ユニット
73 ・・・中継コネクタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
試料や空気等の流体を流通させる流通経路と、
当該流通経路上の流体の流通をコントロールする1以上の流体制御ユニットと、
前記流通経路上に設けられた測定セルと、
その測定セル内の前記試料を分析する試料分析部と、
それらを保持するケーシングと、を備え、
前記流体制御ユニットの少なくとも1つが、流体制御のための関連する機能をユニット化してなるものであり、内部流路を形成するマニホールドと、前記内部流路における前記流体の流通をコントロールする1以上の制御弁と、前記内部流路と前記流通経路とを接続するための接続ポートとを一体的に有し、前記ケーシングから取り外し可能に構成されていることを特徴とする試料分析装置。
【請求項2】
前記流体制御ユニットが、前記流通経路内に空気を流通させるためのエアポンプユニットと、前記流通経路内で液体を移動させるための定注器ユニットとである請求項1記載の試料分析装置。
【請求項3】
前記流体制御ユニットが、前記試料を希釈するための希釈液を貯蔵してその希釈液の温度を調節する希釈液温度調節ユニットをさらに含む請求項2記載の試料分析装置。
【請求項4】
前記ケーシングが、前記ユニットに電力を供給するための主配線を収容し、前記ユニットと前記主配線とを電気的に接続する中継コネクタを、前記ユニットが取り付けられる領域近傍に設けていることを特徴とする請求項1、2又は3記載の試料分析装置。
【請求項5】
前記試料が、血液検体であることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の試料分析装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2007−93310(P2007−93310A)
【公開日】平成19年4月12日(2007.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−280960(P2005−280960)
【出願日】平成17年9月27日(2005.9.27)
【出願人】(000155023)株式会社堀場製作所 (638)
【Fターム(参考)】