説明

認証システム及びそれを用いた機械式駐車場入出庫管理システム

【課題】暗証番号などの失念の恐れがなく、ユーザーの利便性を損なうことがない認証システムを提供する。
【解決手段】本発明の認証システムは、生体データを読み取る生体リーダー部121と、前記生体リーダー部121利用時に生体が必然的に接触するように配置された第1電極部131と、前記第1電極部131と異なる第2電極部132と、前記第2電極部132と導通するように形成されたタッチパネル部137と、前記第1電極部131と前記第2電極部132との間に介在する人体を通じて通信を行う人体通信手段と、を有し、前記生体リーダー部121によって読み取った生体データの認証に成功し、かつ、前記人体通信手段による人体通信が成功したときに、認証を許可することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、機械式駐車場などの入出庫管理において利用可能な認証システム、及びそのような認証システムを用いた機械式駐車場入出庫管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、マンションやオフィスなど、定まったユーザーが利用する機械式駐車場などの入出庫管理において、運転者(ユーザー)が認証を受けるために所定の操作を行い、その認証操作の適否に基づいて、入出庫の許可を行うものが知られている。このような駐車場における認証システムとしては、所謂暗証番号を用いるもの、すなわち、ユーザーによる暗証番号の入力に基づいて認証を行うものがこれまで提案されていた。
【0003】
例えば、特許文献1(特開2007−25857号公報)には、駐車場管理における認証システムとして、使用者固有データ(暗証番号)と車両ナンバーデータとが予め関連つけられて格納されているデータベースを有し、当該データベースに格納された使用者固有データ(暗証番号)及び車両ナンバーデータと、駐車場側無線通信装置から受信した使用者固有データ(暗証番号)及び車両ナンバー認識装置から受信した車両ナンバーデータとを照合し、一致する場合にはゲートを開放する制御を行うように構成されるシステムが開示されている。
【特許文献1】特開2007−25857号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の駐車場などの管理における認証システムでは、暗証番号を失念する恐れがあるため、ユーザーの利便性を失わせている、という問題があった。また、暗証番号を第三者に知られてしまうと、この第三者も入出庫できてしまい、正規の管理を行うことができなくなる、という問題もあった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この発明は、上記課題を解決するものであって、請求項1に係る発明は、生体データを読み取る生体リーダー手段と、前記生体リーダー手段利用時に生体が必然的に接触するように配置された第1電極部と、前記第1電極部と異なる第2電極部と、前記第2電極部と導通するように形成されたタッチ入力手段と、前記第1電極部と前記第2電極部との間に介在する人体を通じて通信を行う人体通信手段と、を有し、前記生体リーダー手段によって読み取った生体データの認証に成功し、かつ、前記人体通信手段による人体通信が成功したときに、認証を許可することを特徴とする認証システムである。
【0006】
また、請求項2に係る発明は、生体データを読み取る生体リーダー手段と、前記生体リーダー手段利用時に生体が必然的に接触するように配置された第1電極部と、前記第1電極部と異なる第2電極と、前記第2電極部と導通するように形成されると共に、前記生体リーダー手段によって読み取った生体データの認証に成功している期間にのみ入力を受け付けるタッチ入力手段と、前記第1電極部と前記第2電極部との間に介在する人体を通じて通信を行う人体通信手段と、を有し、前記生体リーダー手段によって読み取った生体データの認証に成功し、かつ、前記人体通信手段による人体通信が成功したときに、認証を許可することを特徴とする認証システムである。
【0007】
また、請求項3に係る発明は、生体データを読み取る生体リーダー手段と、前記生体リーダー手段利用時に生体が必然的に接触するように配置された第1電極部と、前記第1電
極部と異なる第2電極と、前記第2電極部と導通するように形成されると共に、照合用データを入力可能なタッチ入力手段と、前記第1電極部と前記第2電極部との間に介在する人体を通じて通信を行う人体通信手段と、を有し、前記生体リーダー手段によって読み取った生体データの認証に成功し、かつ、前記人体通信手段による人体通信が成功し、かつ、照合用データの照合に成功したときに認証を許可することを特徴とする認証システムである。
【0008】
また、請求項4に係る発明は、生体データを読み取る生体リーダー手段と、前記生体リーダー手段利用時に生体が必然的に接触するように配置された第1電極部と、前記第1電極部と異なる第2電極と、前記第2電極部と導通するように形成された解錠施錠機構と、前記第1電極部と前記第2電極部との間に介在する人体を通じて通信を行う人体通信手段と、を有し、前記生体リーダー手段によって読み取った生体データの認証に成功し、かつ、前記人体通信手段による人体通信が成功し、かつ、前記解錠施錠機構により解錠が成功したときに認証を許可することを特徴とする認証システムである。
【0009】
また、請求項5に係る発明は、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の認証システムを用いたことを特徴とする機械式駐車場入出庫管理システムである。
【発明の効果】
【0010】
本発明の認証システムは、前記生体認証手段による生体認証が成功し、かつ、前記人体通信手段による人体通信が成功したときに、認証を許可するものであるので、このような本発明の認証システムによれば、暗証番号を失念する恐れがないため、ユーザーの利便性を損なうことがない。また、本発明の認証システムによれば、暗証番号を第三者に知られることがないため、なりすましなどが発生することがなく、規定通りの管理を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の第1実施形態に係る認証システム100が用いられた機械式駐車場入出庫管理システムのブロック構成の概略を示す図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る認証システムが用いられた機械式駐車場の概要を説明する図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る認証システムにおける登録車データ記憶部170のデータ構造を説明する図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係る認証システムが用いられた機械式駐車場入出庫管理システムの入庫時処理のフローチャートを示す図である。
【図5】本発明の第1実施形態に係る認証システムが用いられた機械式駐車場入出庫管理システムの入庫車チェック処理サブルーチンのフローチャートを示す図である。
【図6】本発明の第1実施形態に係る認証システムが用いられた機械式駐車場入出庫管理システムの認証処理サブルーチンのフローチャートを示す図である。
【図7】本発明の第1実施形態に係る認証システムが用いられた機械式駐車場入出庫管理システムの出庫時処理のフローチャートを示す図である。
【図8】本発明の第1実施形態に係る認証システムが用いられた機械式駐車場入出庫管理システムにおける認証の様子を示す図である。
【図9】本発明の第1実施形態に係る認証システムにおける人体通信の様子を模式的に示す図である。
【図10】本発明の他の第1実施形態に係る認証システムにおける人体通信の様子を模式的に示す図である。
【図11】本発明の第2実施形態に係る認証システムが用いられた機械式駐車場入出庫管理システムの認証処理サブルーチンのフローチャートを示す図である。
【図12】本発明の第3実施形態に係る認証システムが用いられた機械式駐車場の概要を説明する図である。
【図13】本発明の第3実施形態に係る認証システムにおける登録車データ記憶部170のデータ構造を説明する図である。
【図14】本発明の第3実施形態に係る認証システムが用いられた機械式駐車場入出庫管理システムの認証処理サブルーチンのフローチャートを示す図である。
【図15】本発明の第4実施形態に係る認証システム100が用いられた機械式駐車場入出庫管理システムのブロック構成の概略を示す図である。
【図16】本発明の第4実施形態に係る認証システムが用いられた機械式駐車場入出庫管理システムの認証処理サブルーチンのフローチャートを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。図1は本発明の第1実施形態に係る認証システム100が用いられた機械式駐車場入出庫管理システムのブロック構成の概略を示す図であり、図2は本発明の第1実施形態に係る認証システムが用いられた機械式駐車場の概要を説明する図である。なお、第1実施形態においては、本発明の認証システムを機械式駐車場における入出庫管理システムとして適用する場合に基づいて説明するが、本発明の認証システムが適用可能な対象は駐車場などに限定されず、入退場においてユーザーの認証が必要なオフィスや集合住宅などにも適用可能なものである。
【0013】
図1及び図2において、100は認証システム、110は主制御部、120は生体認証部、121は生体リーダー部、130は操作部、131は第1電極部、132は第2電極部、135は人体通信管理部、137はタッチパネル部、140は駐車場機構制御部、141は出入庫扉、142はパレット、150はゲート機構制御部、151はゲート、160は撮像部、170は登録車データ記憶部をそれぞれ示している。
【0014】
認証システム100における主制御部110は、マイクロコンピュータとこのマイクロコンピュータ上で動作するプログラムを保持するROMとマイクロコンピュータのワークエリアであるRAMなどからなる汎用の情報処理装置を有している。第1実施形態の認証システムの制御処理は、この主制御部110のROMなどの記憶手段に記憶保持されるプログラムやデータに基づいて実行されるものである。また、主制御部110は、主制御部110と接続される各構成とのインターフェイス回路を含むものとなっており、主制御部110と接続される各構成と協働・動作するようになっている。
【0015】
生体認証部120においては、生体リーダー部121、及び、この生体リーダー部121をユーザーが利用する時にユーザー(の生体)が必然的に接触するように配置された第1電極部131を有している。ユーザーが生体リーダー部121で生体データを取得しようとする際には、ユーザーは第1電極部131にも同時に接触するような配置となっている。生体リーダー部121は、ユーザーの生体データを読み取るためのリーダーであり、この生体リーダー部121で取得する生体データとしては、ユーザーの指紋データ、血管や静脈のデータ、虹彩のデータ、顔データ、掌形データ、網膜データなどのいずれも用いることができる。第1実施形態に係る認証システムでは、ユーザーの指紋データを光学的に読み取る例について説明する。また、第1電極部131は人体通信管理を行うために利用する一方の電極である。
【0016】
なお、生体リーダー部121と第1電極部131とは構造的に一体とするように構成しても良い。このとき、生体リーダー部121と第1電極部131とは電気的に導通するように一体的に構成されており、ユーザーが生体リーダー部121で生体データを取得しようとする際には、ユーザーは第1電極部131にも同時に接触するようになっている。
【0017】
操作部130においては、タッチパネル部137及び第2電極部132を構造的に一体
物として有している。タッチパネル部137は、ユーザーがシステム側に所定情報を入力するための入力手段として機能するものであり、第1実施形態に係る認証システムでは、ユーザーが車両を駐車場に入庫しようとするときにタッチする「入庫」ボタンと、車両を駐車場から出庫しようとするときにタッチする「出庫」ボタンと、から構成されている。また、第2電極部132は人体通信管理を行うために利用する他方の電極である。
【0018】
タッチパネル部137と第2電極部132とは電気的に導通するように構成されており、ユーザーがタッチパネル部137で操作を行おうとする際には、ユーザーは第2電極部132にも同時に接触するようになっている。
【0019】
人体通信管理部135は、第1電極部131と第2電極部132との間に介在する人体を通じて通信を行うものである。人体通信管理部135で扱う人体通信の種類としては、電界通信、電流通信のいずれのタイプのものも用いることができるが、第1実施形態に係る認証システムでは、ユーザーの体の表面を伝送経路として通信を行うことを可能とするRedTacton(登録商標)による人体通信技術を用いた。第1実施形態に係る認証システムの人体通信管理部135は、RedTacton(登録商標)人体通信技術を用いて、例えば、第1電極部131から所定データを送信し、第2電極部132で当該所定データを受信し、受信した所定データが間違いなく送信したものと同じであるか否かを判定する。
【0020】
駐車場機構制御部140は、車両を載置すると共に、不図示の機構部によって駐車場内を垂直・水平方向に移動可能な複数のパレット142と、駐車場における車両の出入庫位置に設けられる出入庫扉141とを制御するものである。より具体的には、駐車場機構制御部140は、ユーザーの車両が載置されるパレット142を出入庫位置に移動するように制御したり、或いは車両が載置されるパレット142を駐車場内の収納位置に移動するように制御したりする。
【0021】
ゲート機構制御部150は、第1実施形態に係る認証システムが用いられた機械式駐車場が設けられた敷地内と、敷地外との間に設けられたゲート151の開閉を制御するものである。また、撮像部160は、ゲート151に近接する車両のナンバープレートを撮影するカメラである。撮像部160によって撮影された画像データは、主制御部110によって画像解析され、車両に取り付けられているナンバープレートの車両ナンバーが抽出できるようになっている。なお、第1実施形態においては、車両を認識するために、撮像部160によって取得された画像データから車両ナンバーを抽出して行うようにしているが、車両の認識のためには、このような方法に限らず、DSRC(ETC)やRFIDによる方法を用いることもできる。
【0022】
登録車データ記憶部170は、第1実施形態に係る認証システムが用いられた機械式駐車場入出庫管理システムを利用するユーザーを、予め登録するためのデータベースである。図3は本発明の第1実施形態に係る認証システムにおける登録車データ記憶部170のデータ構造を説明する図である。図3に示すように、登録車データ記憶部170には、少なくとも「登録者ID」、「登録者」、「車両ナンバー」、「登録者生体データ」の項目のデータを対応づけて記憶するものとなっている。登録車データ記憶部170における「登録者ID」は駐車場のユーザーそれぞれに割り当てられる固有のIDであり、「登録者」は駐車場のユーザー名、「車両ナンバー」はユーザーが駐車場で保管する車両の登録番号(ナンバープレートのナンバー)であり、「登録者生体データ」はユーザーの指紋データである。なお、登録車データ記憶部170においては、上記より多くの項目を記憶管理するようにしてもよい。
【0023】
次に、以上のように構成される第1実施形態に係る認証システムが用いられた機械式駐
車場入出庫管理システムの処理動作について説明する。なお、以下に説明する機械式駐車場入出庫管理システムの各フローで説明する処理動作はあくまで、機械式駐車場としての処理動作の一例であり、処理動作がこれに限定されるものでない。図4は本発明の第1実施形態に係る認証システムが用いられた機械式駐車場入出庫管理システムの入庫時処理のフローチャートを示す図である。
【0024】
ステップS100において、機械式駐車場の入庫時処理が開始されると、続いて、ステップS101に進み、入庫車チェック処理のサブルーチンが実行される。これは、機械式駐車場入出庫管理システムのゲート151前に登録されている車両が存在するかをチェックする処理を行うこと主処理となるサブルーチンである。
【0025】
続く、ステップS102では、第1実施形態に係る認証システムにおける認証処理を行うサブルーチンが実行される。
【0026】
ステップS103では、先の認証処理サブルーチンで認証が成功であったか否かが判定される。ステップS103における判定がYESであるときにはステップS104に進み、NOであるときにはステップS102に戻る。なお、ステップS103における判定がNOである期間が常識から考えて長すぎる場合には、ステップS102とステップS103により構成されるループを抜けるような処理を行うようにしてもよい。
【0027】
ステップS103における判定で、認証が成功したことが判明すると、ステップS104では、駐車場機構制御部140によって、パレット142を出入庫位置に移動させて、ステップS105では、出入庫扉141をオープンする。
【0028】
ステップS106では、ユーザーによる入庫が完了したか否かが判定され、この判定がYESであるときには、ステップS107に進み、駐車場機構制御部140によって、出入庫扉141をクローズし、ステップS108で、入庫時処理を終了する。
【0029】
次に、ステップS101におけるサブルーチンを説明する。図5は本発明の第1実施形態に係る認証システムが用いられた機械式駐車場入出庫管理システムの入庫車チェック処理サブルーチンのフローチャートを示す図である。図5において、ステップS200で、入庫車チェック処理サブルーチンが開始されると、続いて、ステップS201に進み、撮像部160で取得された撮像データを解析して、車両のナンバープレートデータを抽出する。ステップS202においては、ステップS201で抽出されたナンバープレートデータと、登録車データ記憶部170に登録されている車両ナンバーデータとを比較し、一致するものがあるか否かが判定される。
【0030】
ステップS202における判定の結果がYESであるときには、ステップS203に進み、ゲート機構制御部150によって、ゲート151をオープンし、次のステップS204で、元のルーチンにリターンする。
【0031】
次に、ステップS102におけるサブルーチンを説明する。図6は本発明の第1実施形態に係る認証システムが用いられた機械式駐車場入出庫管理システムの認証処理サブルーチンのフローチャートを示す図である。また、図8はユーザーが認証を受けるときの様子を図示したものである。本発明の第1実施形態に係る認証システムによって、ユーザーが認証を受けようとする場合には、図8に示すように、一方の手でタッチパネル部137を操作し、それと同時に、他方の手の指を生体リーダー部121に接触させて、生体データの取得を行うことが期待される。ここで、システム側では、タッチパネル部137操作(入庫ボタンの操作)による入力を検知し、生体リーダー部121で生体データ取得を行うと共に、第1電極部131と第2電極部132との間の人体通信によって、所定データの
受け渡しが行われる。本発明の第1実施形態に係る認証システムにおいては、生体データによる認証をクリアすると共に、この人体通信も規定通りクリアすることで、初めて認証が成功したものと判定する。図9は第1電極部131と第2電極部132との間の人体通信の様子を図示したものである。
【0032】
図6において、ステップS300で、認証処理サブルーチンが開始されると、次にステップS301に進み、タッチパネル部137における入庫ボタンの操作を検知したかが判定される。ステップS301における判定がYESであるときにはステップS302に進み、NOであるときにはステップS305に進み、認証は失敗として処理する。
【0033】
ステップS302では、生体リーダー部121によって取得された生体データと、登録車データ記憶部170に登録されている生体データとを比較し、一致するかが判定される。ステップS302における判定がYESであるときにはステップS303に進み、NOであるときにはステップS305に進み、認証は失敗として処理する。
【0034】
ステップS303では、人体通信管理部135によって、第1電極部131と第2電極部132との間において人体を介した通信が成功したかが判定される。ステップS303における判定がYESであるときにはステップS304に進み、認証が成功としたものとして処理し、NOであるときにはステップS305に進み、認証は失敗として処理する。
【0035】
ステップS306で、元のルーチンにリターンする。
【0036】
以上のように、本発明の認証システム100は、ステップS302において生体認証による生体認証が成功し、かつ、ステップS303において人体通信が成功したときに、認証を許可するものであるので、このような本発明の認証システムによれば、暗証番号を失念する恐れがないため、ユーザーの利便性を損なうことがない。また、本発明の認証システム100によれば、暗証番号を第三者に知られることがないため、なりすましなどが発生することがなく、規定通りの管理を行うことが可能となる。
【0037】
図10は本発明の他の第1実施形態に係る認証システムにおける人体通信の様子を模式的に示す図である。図10は、生体リーダー部121によって、ユーザーの虹彩データや網膜データを取得する場合の第1実施形態を図示したものである。このような第1実施形態においては、生体リーダー部121と、これに電気的に一体化されている第1電極部131に、ユーザーの額など体の一部が接触するようなレイアウトとされることが求められる。
【0038】
次に、第1実施形態に係る認証システムが用いられた機械式駐車場の出庫時の処理動作について説明する。図7は本発明の第1実施形態に係る認証システムが用いられた機械式駐車場入出庫管理システムの出庫時処理のフローチャートを示す図である。ユーザーが出庫を行おうとする場合にはタッチパネル部137操作による出庫ボタンの入力操作を行うようにする。
【0039】
出庫時操作においても、入庫時と同様に認証が行われるが、このときにおいても、ユーザーが認証を受けようとする場合には、一方の手でタッチパネル部137の出庫ボタンを操作し、それと同時に、他方の手の指を生体リーダー部121に接触させて、生体データの取得を行うことが期待される。ここで、システム側では、タッチパネル部137の操作(出庫ボタンの操作)による入力を検知し、生体リーダー部121で生体データ取得を行うと共に、第1電極部131と第2電極部132との間の人体通信によって、所定データの受け渡しが行われる。このように、本発明の第1実施形態に係る認証システムにおいては、生体データによる認証をクリアすると共に、この人体通信も規定通りクリアすること
で、初めて認証が成功したものと判定する。
【0040】
ステップS400において、機械式駐車場入出庫管理システムの出庫時処理が開始されると、続いて、ステップS401に進み、タッチパネル部137における出庫ボタンの操作が検知されたか否かが判定される。ステップS401における判定がYESであるときにはステップS402に進む。
【0041】
ステップS402では、第1実施形態に係る認証システムにおける認証処理を行うサブルーチンが実行される。このサブルーチンは、図6において説明したサブルーチンと同様のサブルーチンである。
【0042】
ステップS403では、先の認証処理サブルーチンで認証が成功であったか否かが判定される。ステップS403における判定がYESであるときにはステップS404に進み、NOであるときにはステップS402に戻る。なお、ステップS403における判定がNOである期間が常識から考えて長すぎる場合には、ステップS402とステップS403により構成されるループを抜けるような処理を行うようにしてもよい。
【0043】
ステップS403における判定で、認証が成功したことが判明すると、ステップS404では、駐車場機構制御部140によって、ユーザーの車両が載置されているパレット142を出入庫位置に移動させて、ステップS405では、出入庫扉141をオープンする。
【0044】
ステップS406では、ユーザーによる出庫が完了したか否かが判定され、この判定がYESであるときには、ステップS407に進み、駐車場機構制御部140によって、出入庫扉141をクローズし、ステップS408でゲート機構制御部150によりゲート151をオープンとして、ステップS409で出庫時処理を終了する。
【0045】
以上、本発明の認証システムは、前記生体認証手段による生体認証が成功し、かつ、前記人体通信手段による人体通信が成功したときに、認証を許可するものであるので、このような本発明の認証システムによれば、暗証番号を失念する恐れがないため、ユーザーの利便性を損なうことがない。また、本発明の認証システムによれば、暗証番号を第三者に知られることがないため、なりすましなどが発生することがなく、規定通りの管理を行うことが可能となる。
【0046】
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。本発明の第2実施形態は、第1実施形態と、認証処理の仕方が異なるのみであるので、認証処理のサブルーチンの相違について説明する。図11は本発明の第2実施形態に係る認証システムが用いられた機械式駐車場入出庫管理システムの認証処理サブルーチンのフローチャートを示す図である。
【0047】
第2実施形態の場合についても同様に、ユーザーは、図8に示すように、一方の手でタッチパネル部137を操作し、それと同時に、他方の手の指を生体リーダー部121に接触させて、生体データの取得を行うことが期待される。ただ、第2実施形態においては、タッチパネル部137による操作は、生体リーダー部121によって読み取った生体データの認証に成功している期間にのみ入力を受け付けるように構成されている。
【0048】
さらに、システム側では、タッチパネル部137操作(入庫ボタンの操作)による入力を検知し、生体リーダー部121で生体データ取得を行うと共に、第1電極部131と第2電極部132との間の人体通信によって、所定データの受け渡しが行われる。本発明の第2実施形態に係る認証システムにおいては、生体データによる認証をクリアすると共に、この生体データによる認証をクリアしている間にのみ受付を行っているタッチパネル部
137における人体通信も規定通りクリアすることで、初めて認証が成功したものと判定する。
【0049】
図11において、ステップS500で、第2実施形態に係る認証処理サブルーチンが開始されると、次にステップS501に進み、生体リーダー部121によって取得された生体データと、登録車データ記憶部170に登録されている生体データとを比較し、一致するかが判定される。ステップS501における判定がYESであるときにはステップS502に進み、NOであるときにはステップS506に進み、認証は失敗として処理する。
【0050】
ステップS502においては、タッチパネル部137における入庫ボタンの操作を受け付けるように制御される。このように、第2実施形態においては、ステップS501における生体データの一致が成功したときのみに、ステップS502に進み、タッチパネル部137の操作が受け付けられる。ステップS502における判定がYESであるときにはステップS503に進み、NOであるときにはステップS506に進み、認証は失敗として処理する。
【0051】
ステップS503においては、タッチパネル部137における入庫ボタンの操作を検知したかが判定される。ステップS503における判定がYESであるときにはステップS504に進み、NOであるときにはステップS506に進み、認証は失敗として処理する。
【0052】
ステップS504では、人体通信管理部135によって、第1電極部131と第2電極部132との間において人体を介した通信が成功したかが判定される。ステップS504における判定がYESであるときにはステップS505に進み、認証が成功としたものとして処理し、NOであるときにはステップS506に進み、認証は失敗として処理する。
【0053】
ステップS507で、元のルーチンにリターンする。
【0054】
以上のように、第2実施形態に係る認証システム100は、ステップS501で生体リーダー部121によって読み取った生体データの認証に成功している期間にのみ、ステップS502でタッチパネル部137の操作が受け付けられるように構成されている。これによれば、高いセキュリティーレベルの確保と、ユーザーの利便性の確保の両立を実現することが可能となる。さらに、ステップS501において生体認証による生体認証が成功し、かつ、ステップS504において人体通信が成功したときに、認証を許可するものであるので、このような第2実施形態の認証システムによれば、暗証番号を失念する恐れがないため、ユーザーの利便性を損なうことがない。また、本発明の認証システム100によれば、暗証番号を第三者に知られることがないため、なりすましなどが発生することがなく、規定通りの管理を行うことが可能となる。
【0055】
次に、本発明の他の実施形態について説明する。本発明の第3実施形態は、照合用データのユーザーによる入力を経て、認証を行う点で第1の実施形態と異なっている。以下、第1実施形態と異なる点について説明する。
【0056】
図12は本発明の第3実施形態に係る認証システムが用いられた機械式駐車場の概要を説明する図である。第3実施形態に係る認証システムでは、操作部130におけるタッチパネル部137は、ユーザーが車両を駐車場に入庫しようとするときにタッチする「入庫」ボタンと、車両を駐車場から出庫しようとするときにタッチする「出庫」ボタンと、ユーザーが照合用データを入力しようとするときにタッチする複数の入力ボタンと、から構成されている。照合用データを入力する複数のボタンは、例えば、Aボタン、Bボタン、Cボタン・・などのいくつかのボタンからなり、ユーザーが予め登録しているこれらのボ
タンの押下順序の組み合わせによって所定の照合用コードを入力可能とするものである。この第3実施形態においても、タッチパネル部137と第2電極部132とは電気的に導通するように構成されており、ユーザーがタッチパネル部137で操作を行おうとする際には、ユーザーは第2電極部132にも同時に接触するようになっている。
【0057】
図13は本発明の第3実施形態に係る認証システムにおける登録車データ記憶部170のデータ構造を説明する図である。図13に示すように、第3実施形態における登録車データ記憶部170には、少なくとも「登録者ID」、「登録者」、「車両ナンバー」、「登録者生体データ」、「照合用データ」の項目のデータを対応づけて記憶するものとなっている。登録車データ記憶部170における「登録者ID」、「登録者」、「車両ナンバー」、「登録者生体データ」、「照合用データ」の各データについてはこれまでに説明したデータと同様のものであり、「照合用データ」はユーザーのみが知り得る、予め登録されたタッチパネル部137における入力ボタンの入力順序パターンに係るデータを記憶するものである。
【0058】
次に以上のように構成される第3実施形態に係る認証システムにおける認証処理について説明する。図14は本発明の第3実施形態に係る認証システムが用いられた機械式駐車場入出庫管理システムの認証処理サブルーチンのフローチャートを示す図である。
【0059】
第3実施形態の場合についても同様に、ユーザーは一方の手でタッチパネル部137によって入力ボタンを操作し、それと同時に、他方の手の指を生体リーダー部121に接触させて、生体データの取得を行うことが期待される。ただ、第3実施形態においては、タッチパネル部137による操作においては、さらにユーザーは照合用データを入力することが要求される。
【0060】
システム側では、タッチパネル部137操作(入庫ボタンの操作、照合データ入力ボタン)による入力を検知し、生体リーダー部121で生体データ取得を行うと共に、第1電極部131と第2電極部132との間の人体通信によって、所定データの受け渡しが行われる。本発明の第3実施形態に係る認証システムにおいては、生体リーダー部121で取得された生体データによる認証をクリアし、タッチパネル部137における人体通信も規定通りクリアし、さらに、照合用データによる認証をクリアすることで、初めて認証が成功したものと判定する。
【0061】
図14において、ステップS600で、認証処理サブルーチンが開始されると、次にステップS601に進み、タッチパネル部137における入庫ボタンの操作を検知したかが判定される。ステップS601における判定がYESであるときにはステップS602に進み、NOであるときにはステップS606に進み、認証は失敗として処理する。
【0062】
ステップS602では、生体リーダー部121によって取得された生体データと、登録車データ記憶部170に登録されている生体データとを比較し、一致するかが判定される。ステップS602における判定がYESであるときにはステップS603に進み、NOであるときにはステップS606に進み、認証は失敗として処理する。
【0063】
ステップS603では、人体通信管理部135によって、第1電極部131と第2電極部132との間において人体を介した通信が成功したかが判定される。ステップS603における判定がYESであるときにはステップS604に進み、認証が成功としたものとして処理し、NOであるときにはステップS606に進み、認証は失敗として処理する。
【0064】
ステップS604では、タッチパネル部137から入力された照合用データと、登録車データ記憶部170に登録されている照合用データとを比較し、一致するかが判定される
。ステップS604における判定がYESであるときにはステップS605に進み、認証が成功としたものとして処理し、NOであるときにはステップS606に進み、認証は失敗として処理する。
【0065】
ステップS607で、元のルーチンにリターンする。
【0066】
以上のように、第3実施形態に係る認証システム100は、ステップS602において生体認証による生体認証が成功し、かつ、ステップS603において人体通信が成功し、かつ、ステップS604でタッチパネル部137から入力された照合用データによる照合が成功したときに、認証を許可するものであるので、このような第3実施形態の認証システムによれば、高いセキュリティーレベルの確保と、ユーザーの利便性の確保の両立を実現することが可能となる。また、認証システムに登録していない者による誤操作に伴う故障等の発生を防止することができ、機械式駐車場等の入出庫管理を的確に行うことが可能となる。
【0067】
次に、本発明の他の実施形態について説明する。本発明の第4実施形態は、ユーザーが所有する解錠・施錠を行うことが可能な鍵の操作を経て、認証を行う点で第1の実施形態と異なっている。以下、第1実施形態と異なる点について説明する。
【0068】
図15は本発明の第4実施形態に係る認証システム100が用いられた機械式駐車場入出庫管理システムのブロック構成の概略を示す図である。第4実施形態は、図15に示すように、タッチパネル部137に代えて、解錠施錠機構138を有する点で第1実施形態と相違している。この解錠施錠機構138はユーザーが所有する鍵(鍵機構としては周知のものを利用可)によって、施錠、又は解錠等を検知して、この検知結果を主制御部110に入力することが可能な構成である。また、解錠施錠機構138は、第2電極部132と電気的に導通するように構成されており、ユーザーが解錠施錠機構138を鍵で操作を行おうとする際には、ユーザーは第2電極部132と導通するようになっている。
【0069】
次に以上のように構成される第4実施形態に係る認証システムにおける認証処理について説明する。図16は本発明の第4実施形態に係る認証システムが用いられた機械式駐車場入出庫管理システムの認証処理サブルーチンのフローチャートを示す図である。
【0070】
第4実施形態の場合は、ユーザーは一方の手で解錠施錠機構138に鍵(不図示)を挿入しによってこれを操作し、それと同時に、他方の手の指を生体リーダー部121に接触させて、生体データの取得を行うことが期待される。
【0071】
システム側では、解錠施錠機構138の解錠/施錠を検知し、生体リーダー部121で生体データ取得を行うと共に、第1電極部131と第2電極部132との間の人体通信によって、所定データの受け渡しが行われる。本発明の第4実施形態に係る認証システムにおいては、解錠施錠機構138における解錠をクリアし、生体リーダー部121による生体データの認証をクリアし、さらに、解錠施錠機構138と導通する人体通信も規定通りクリアすることで、初めて認証が成功したものと判定する。
【0072】
図16において、ステップS700で、認証処理サブルーチンが開始されると、次にステップS701に進み、解錠施錠機構138が解錠を検知したかが判定される。ステップS701における判定がYESであるときにはステップS702に進み、NOであるときにはステップS705に進み、認証は失敗として処理する。
【0073】
ステップS702では、生体リーダー部121によって取得された生体データと、登録車データ記憶部170に登録されている生体データとを比較し、一致するかが判定される
。ステップS702における判定がYESであるときにはステップS703に進み、NOであるときにはステップS705に進み、認証は失敗として処理する。
【0074】
ステップS703では、人体通信管理部135によって、第1電極部131と第2電極部132との間において人体を介した通信が成功したかが判定される。ステップS703における判定がYESであるときにはステップS704に進み、認証が成功としたものとして処理し、NOであるときにはステップS705に進み、認証は失敗として処理する。
【0075】
ステップS706で、元のルーチンにリターンする。
【0076】
以上、第4実施形態に係る認証システム100は、ステップS701において解錠施錠機構による解錠が成功し、ステップS702において生体データの一致に成功し、かつ、ステップS703において人体通信手段による人体通信が成功したときに、認証を許可するものであるので、このような本発明の認証システムによれば、高いセキュリティーレベルが実現可能となり、さらに、暗証番号を失念する恐れがないため、ユーザーの利便性を損なうことがない。このため、第4実施形態に係る認証システム100によれば、高いセキュリティーレベルの確保とユーザーの利便性の確保の両立を実現することが可能となる。また、本発明の認証システムによれば、暗証番号を第三者に知られることがないため、なりすましなどが発生することがなく、規定通りの管理を行うことが可能となる。
【符号の説明】
【0077】
100・・・認証システム、110・・・主制御部、120・・・生体認証部、121・・・生体リーダー部、130・・・操作部、131・・・第1電極部、132・・・第2電極部、135・・・人体通信管理部、137・・・タッチパネル部、138・・・解錠施錠機構、140・・・駐車場機構制御部、141・・・出入庫扉、142・・・パレット、150・・・ゲート機構制御部、151・・・ゲート、160・・・撮像部、170・・・登録車データ記憶部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
生体データを読み取る生体リーダー手段と、
前記生体リーダー手段利用時に生体が必然的に接触するように配置された第1電極部と、前記第1電極部と異なる第2電極部と、
前記第2電極部と導通するように形成されたタッチ入力手段と、
前記第1電極部と前記第2電極部との間に介在する人体を通じて通信を行う人体通信手段と、を有し、
前記生体リーダー手段によって読み取った生体データの認証に成功し、かつ、前記人体通信手段による人体通信が成功したときに、認証を許可することを特徴とする認証システム。
【請求項2】
生体データを読み取る生体リーダー手段と、
前記生体リーダー手段利用時に生体が必然的に接触するように配置された第1電極部と、前記第1電極部と異なる第2電極と、
前記第2電極部と導通するように形成されると共に、前記生体リーダー手段によって読み取った生体データの認証に成功している期間にのみ入力を受け付けるタッチ入力手段と、前記第1電極部と前記第2電極部との間に介在する人体を通じて通信を行う人体通信手段と、を有し、
前記生体リーダー手段によって読み取った生体データの認証に成功し、かつ、前記人体通信手段による人体通信が成功したときに、認証を許可することを特徴とする認証システム。
【請求項3】
生体データを読み取る生体リーダー手段と、
前記生体リーダー手段利用時に生体が必然的に接触するように配置された第1電極部と、前記第1電極部と異なる第2電極と、
前記第2電極部と導通するように形成されると共に、照合用データを入力可能なタッチ入力手段と、
前記第1電極部と前記第2電極部との間に介在する人体を通じて通信を行う人体通信手段と、を有し、
前記生体リーダー手段によって読み取った生体データの認証に成功し、かつ、前記人体通信手段による人体通信が成功し、かつ、照合用データの照合に成功したときに認証を許可することを特徴とする認証システム。
【請求項4】
生体データを読み取る生体リーダー手段と、
前記生体リーダー手段利用時に生体が必然的に接触するように配置された第1電極部と、前記第1電極部と異なる第2電極と、
前記第2電極部と導通するように形成された解錠施錠機構と、
前記第1電極部と前記第2電極部との間に介在する人体を通じて通信を行う人体通信手段と、を有し、
前記生体リーダー手段によって読み取った生体データの認証に成功し、かつ、前記人体通信手段による人体通信が成功し、かつ、前記解錠施錠機構により解錠が成功したときに認証を許可することを特徴とする認証システム。
【請求項5】
請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の認証システムを用いたことを特徴とする機械式駐車場入出庫管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2011−154511(P2011−154511A)
【公開日】平成23年8月11日(2011.8.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−15263(P2010−15263)
【出願日】平成22年1月27日(2010.1.27)
【出願人】(000002299)清水建設株式会社 (2,433)
【Fターム(参考)】