説明

認証用イメージデータ生成装置、認証装置、認証用イメージデータ生成方法、認証方法及びプログラム

【課題】ユーザにライセンスキーを見られず、また、ライセンスキーの長さがユーザの入力可能な長さに制限されない認証処理を可能とする。
【解決手段】図1を参照すると、周波数変換手段21が、入力されたライセンスキー付きイメージ200に対して周波数変換を行い、周波数変換ライセンスキー抽出手段22が、ベースイメージ記憶部31に記憶されたベースイメージ210に対して同様に周波数変換を行い、差分を取ることによって、ライセンスキー文字列220の周波数成分のみを抽出し、これに対して、ライセンスキー変換手段23が、周波数逆変換を行ってライセンスキー文字列200を取得することによって、認証手段41が認証を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、認証に用いるイメージデータを生成する認証用イメージデータ生成装置、認証装置、認証用イメージデータ生成方法、認証方法及びプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の認証技術は、例えば、特許文献1(特開2001−312325号公報)にも開示されているように、ライセンスプログラムの購入者コンピュータで入力された顧客情報、製品番号及びライセンスプログラム名を受け取ったライセンス発行コンピュータが、製品番号の認証が正常に終了するとライセンスキーを購入者コンピュータに対して発行し、発行したライセンスキーに基づいて、使用要求のあった購入者コンピュータにおけるライセンスプログラムの使用権限等の認証を行う。
【特許文献1】特開2001−312325号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、従来のライセンスキーを用いる認証技術は、以下のような問題点を有していた。
【0004】
第1に、ライセンスキー作成には、強固な暗号化技術が必要であった。
【0005】
その理由は、ユーザにライセンスキーを見られてしまうために、容易に解読できない暗号化技術を必要とし、堅牢性を確保する必要があるからである。これは、悪意を持ったユーザによりライセンスキーの解読が行われた場合に、不正にライセンスキーを生成される等のリスクがあることを意味しており、セキュリティ上好ましくないためである。
【0006】
第2に、ユーザの手入力を必要とするため、ライセンスキーの長さが入力可能な長さであることを要するという問題点があった。
【0007】
その理由は、ユーザが入力インタフェースを介してライセンスキーを入力する必要があるからである。
【0008】
なお、強固な暗号化技術とライセンスキー長を短くすることはトレードオフの関係であり、ライセンスキー長をどう設定するか、どの暗号化方式を採用するかは非常に難しい問題である。
【0009】
(目的)
本発明の目的は、ユーザにライセンスキーを見られず、また、ライセンスキーの長さがユーザの入力可能な長さに制限されない認証処理を可能とする認証方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成する本発明は、認証に用いるイメージデータを生成する認証用イメージデータ生成装置であって、所定の元イメージデータと認証情報を示すイメージデータとを高周波信号変換して互いに合成し、合成後のイメージデータを逆高周波変換することにより、前記認証情報が埋め込まれた前記認証用イメージデータを生成することを特徴とする。
【0011】
また、上記目的を達成する本発明は、認証に用いるイメージデータを用いて認証を行う認証装置であって、所定の元イメージデータと認証情報を示すイメージデータとを高周波信号変換して互いに合成し、合成後に逆高周波信号変換することにより、前記認証情報が埋め込まれた前記認証用イメージデータを取得する手段と、取得した前記認証用のイメージデータの高周波信号成分から前記認証情報を示すイメージデータの高周波信号成分を抽出し、抽出した高周波信号成分から前記認証情報を読み取る手段とを備えることを特徴とする。
【0012】
(作用)
認証情報をそのままイメージデータとして提供するのではなく、認証情報を所定の元イメージデータに埋め込んだ認証用イメージデータとして提供する。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、以下のような効果が達成される。
【0014】
第1に、認証用イメージデータを用いることにより、悪意を持ったユーザに不正に生成されたライセンスキーによって認証されるリスクを軽減できる。
【0015】
その理由は、所定のイメージデータに、人間が知覚できないような高周波数成分によって認証情報を埋め込んで認証用イメージデータを生成するため、認証情報をイメージに隠蔽でき、ユーザに認証情報そのものを見せないからである。
【0016】
第2に、認証用イメージデータは、ベースとなる所定の元イメージデータと比較し、人間にとって知覚することが困難な差分しかないことから、アイコン等のシステムリソースとして使用できる。
【0017】
第3に、入力された認証用イメージデータに基づいて認証情報を取得するため、スタンドアロンでも堅牢性のある認証を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態について図を参照して詳細に説明する。
【0019】
(第1の実施の形態の構成)
図1は、本実施の形態による認証システムの構成を示すブロック図である。
【0020】
図1を参照すると、本実施の形態による認証装置100は、入力部1と、ライセンスキー抽出部2と、情報を記憶する記憶部3と、抽出したライセンスキーの適否を判定する認証部4と、出力部5と、ライセンスキー付きイメージ生成部6とを含む。
【0021】
記憶部3は、ライセンスキー付きイメージ200の元となるベースイメージ210を、ライセンスキー付きイメージ200と対応付けてあらかじめ記憶しているベースイメージ記憶手段31を備える。
【0022】
ベースイメージ210は、例えば、アイコン等のイメージデータであり、所定のシステムやアプリケーションの使用・実行時にクリック等によって選択されるものである。
【0023】
ライセンスキー付きイメージ生成部6は、周波数成分抽出手段61と、ライセンスキー付きイメージ生成手段62と、ライセンスキー付きイメージ格納手段63とを備え、イメージデータに対してライセンスキーの情報を埋め込む機能を有する。なお、ライセンスキー付きイメージ生成部6は、認証装置100の外側に設けられていてもよい。
【0024】
周波数成分抽出手段61は、ライセンスキー文字列220と、ベースイメージ記憶手段31に記憶されたベースイメージ210とをそれぞれ、DCT(離散コサイン変換)の技術を用いて周波数変換し、周波数成分を抽出する。DCTを使用する理由は、周波数変換後の高周波数成分が人間にとって知覚することが困難な成分なので、ベースイメージ記憶手段31に記憶されたベースイメージ210の高周波数成分にライセンスキー文字列220の高周波数成分を埋め込むと、人間がライセンスキー文字列220を知覚できないからである。
【0025】
ライセンスキー付きイメージ生成手段62は、ベースイメージ210の高周波数成分及びライセンスキー文字列220の高周波数成分からなる情報に対して周波数逆変換を行い、ライセンスキー付きイメージ200を生成する。このような処理によって、ライセンスキー文字列220の情報は、例えば、人物と背景の境界部分等、ベースイメージ210のエッジ部分に埋め込まれるので、ライセンスキー付きイメージ200は、人間にとってベースイメージ210とほとんど見分けがつかない。
【0026】
ライセンスキー付きイメージ格納手段63は、生成されたライセンスキー付きイメージ200を格納する。
【0027】
なお、後述するように、ライセンスキー付きイメージ200に対して上述した処理と逆の処理を行うことによってライセンスキー(ライセンスキー文字列220)を取得できるため、ライセンスキーの認証が可能となる。
【0028】
ライセンスキー(ライセンスキー文字列220)は、所定のシステムやアプリケーションの使用・実行の許否の判定に用いられる認証情報であり、認証部4の認証時にライセンスキー(ライセンスキー文字列220)が適切であると判断された場合に、所定のシステムやアプリケーションの使用・実行が開始される。
【0029】
入力部1は、所定のシステムやアプリケーションの使用・実行の開始時に、所定のファイル等が指定されることによって又は所定のライセンスキー付きイメージ200が直接指定されることによって選択された、ライセンスキー付きイメージ格納手段63に格納されたライセンスキー付きイメージ200をライセンスキー抽出部2に登録する。
【0030】
ライセンスキー抽出部2は、周波数変換手段21と、周波数変換ライセンスキー抽出手段22と、ライセンスキー変換手段23とを備え、DCT(離散コサイン変換)の技術を用いて周波数変換処理、周波数成分抽出処理及び周波数逆変換処理を行うことによって、登録されたライセンスキー付きイメージ200からライセンスキー(ライセンスキー文字列220)を抽出する。
【0031】
周波数変換手段21は、入力部1から与えられたライセンスキー付きイメージ200に対して周波数変換を行う。
【0032】
周波数変換ライセンスキー抽出手段22は、ベースイメージ記憶手段31に予め記憶された、入力されたライセンスキー付きイメージ200に対応するベースイメージ210を周波数変換して周波数成分を生成し、周波数変換手段21によって変換された周波数成分と、ベースイメージ記憶手段31に記憶されたベースイメージ210の周波数成分との差分を取り、ライセンスキー文字列220の周波数成分を抽出する。
【0033】
ライセンスキー変換手段23は、ライセンスキー文字列220の周波数成分を逆変換し、ライセンスキー文字列220を取得する。
【0034】
認証部4は、逆変換して取得したライセンスキー文字列220を用いて認証を行って出力部5に対して認証結果の出力を行う認証手段41を備える。
【0035】
出力部5は、認証部4から通知された認証結果を出力する。
【0036】
ここで、認証装置100のハードウェア構成の説明をする。
【0037】
図2は、本実施の形態による認証装置100のハードウェア構成例を示すブロック図である。
【0038】
図2を参照すると、本発明による認証装置100は、一般的なコンピュータ装置と同様のハードウェア構成によって実現することができ、CPU(Central Processing Unit)1001、RAM(Random Access Memory)等のメインメモリであり、データの作業領域やデータの一時退避領域に用いられる主記憶部1002、ネットワーク2000を介してデータの送受信を行う通信制御部1003、液晶ディスプレイ、プリンタやスピーカ等の提示部1004、キーボードやマウス等の入力部1005、周辺機器と接続してデータの送受信を行うインタフェース部1006、ROM(Read Only Memory)、磁気ディスク、半導体メモリ等の不揮発性メモリから構成されるハードディスク装置である補助記憶部1007、本情報処理装置の上記各構成要素を相互に接続するシステムバス1008等を備えている。
【0039】
本発明による認証装置100は、その動作を、認証装置100内部にそのような機能を実現するプログラムを組み込んだ、LSI(Large Scale Integration)等のハードウェア部品からなる回路部品を実装してハードウェア的に実現することは勿論として、上記した各構成要素の各機能を提供するプログラムを、コンピュータ処理装置上のCPU1001で実行することにより、ソフトウェア的に実現することができる。
【0040】
すなわち、CPU1001は、補助記憶部1007に格納されているプログラムを、主記憶部1002にロードして実行し、認証装置100の動作を制御することにより、上述した各機能をソフトウェア的に実現する。
【0041】
(第1の実施の形態の動作)
図3及び図4は、本実施の形態による認証装置100の動作を示すフローチャートであり、図3は、ライセンスキー付きイメージ200の生成時の動作を示し、図4は、認証時の動作を示す。
【0042】
最初に、ライセンスキー付きイメージ200の生成時の動作を説明する。
【0043】
図1及び図3を参照すると、まず、ライセンスキー付きイメージ生成部6が、所定のシステムやアプリケーションのインストール時等に、周波数成分抽出手段61によって、当該システムやアプリケーションを起動させるアイコン等のイメージデータ(ベースイメージ210)と、当該システムやアプリケーションの使用・実行の許否の判定に用いられるライセンスキーとに対してDCT(離散コサイン変換)の技術を用いて周波数変換し、高周波数成分を抽出して合成する(ステップA1)。
【0044】
次いで、ライセンスキー付きイメージ生成手段6が、ベースイメージ210の高周波数成分及びライセンスキー文字列220の高周波数成分からなる情報に対して周波数逆変換を行い、ライセンスキー付きイメージ200を生成する(ステップA2)。
【0045】
次いで、ライセンスキー付きイメージ生成部6は、生成したライセンスキー付きイメージ200をライセンスキー付きイメージ格納手段63に格納する(ステップA3)。
【0046】
次に、認証時の動作を説明する。
【0047】
図1及び図4を参照すると、まず、所定のシステムやアプリケーションの使用・実行の開始時に、所定のファイル等が指定されることによって又は所定のライセンスキー付きイメージ200が直接指定されることによって選択された、認証の対象となるライセンスキー付きイメージ200が、ライセンスキー付きイメージ格納手段63から入力部1を介して入力され(ステップB1)、周波数変換手段21に供給される。
【0048】
次いで、周波数変換手段21が、この入力されたライセンスキー付きイメージ200に対して周波数変換を行って高周波数成分に変換し、また、周波数変換ライセンスキー抽出手段22が、ベースイメージ記憶手段31に記憶されたベースイメージ210に対して同様に周波数変換を行って高周波数成分に変換する(ステップB2)。
【0049】
次いで、周波数変換ライセンスキー抽出手段22が、ライセンスキー付きイメージ200の周波数成分と、ベースイメージ記憶手段31に記憶されたベースイメージ210の周波数成分との差分に基づいて、ライセンスキー文字列220の周波数成分を抽出する(ステップB3)。
【0050】
次いで、ライセンスキー変換手段23は、抽出したライセンスキー文字列220の周波数成分に対して周波数逆変換を行い、ライセンスキー文字列220を取得する(ステップB4)。
【0051】
次いで、認証手段41は、ライセンスキー文字列220を使用して認証を行い(ステップB5)、認証に成功した場合には出力部5に対して認証結果として成功を通知し(ステップB6)、不正なライセンスキー文字列220等の理由により失敗した場合には出力装置5に対して認証結果として失敗を通知する(ステップB7)。
【0052】
(第1の実施の形態の効果)
本実施の形態によれば、以下の効果を達成することができる。
【0053】
第1に、ライセンスキー付きイメージ200を用いることにより、悪意を持ったユーザに不正に生成されたライセンスキーによって認証されるリスクを軽減できる。
【0054】
その理由は、所定のイメージデータに、人間が知覚できないような高周波数成分によってライセンスキー文字列220を埋め込んでライセンスキー付きイメージ200を生成するため、ライセンスキー文字列220をイメージに隠蔽でき、ユーザにライセンスキーそのものを見せないからである。
【0055】
第2に、ユーザがライセンスキーを手入力する必要がないなど、認証要求時の操作性が向上する。
【0056】
その理由は、認証装置100が、ライセンスキー付きイメージ200をインポートするインタフェースを持ち(入力部1005)、マウスクリック等のみで容易に認証を行うことができるからである。
【0057】
第3に、ライセンスキー付きイメージ200は、ベースとなるベースイメージ210と比較し、人間にとって知覚することが困難な差分しかないことから、アイコン等のシステムリソースとして使用できる。
【0058】
第4に、ライセンスキー抽出装置2が、入力されたライセンスキー付きイメージ200に基づいてライセンスキー文字列220を取得するため、スタンドアロンでも堅牢性のある認証を行うことができる。
【0059】
また、認証システムにライセンスキー付きイメージをインポートする機能を付加することで、操作性の向上を図ることもできる。
【0060】
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態による認証システムは、認証に用いるライセンスキー付きイメージ200が画像として意味あるアイコンのようなものでない場合、すなわち、ライセンスキー付きイメージ200が画像として意味のないバーコードのようなものである点で第1の実施の形態と相違する。以下、第1の実施の形態と相違する点を中心に説明する。
【0061】
(第2の実施の形態の構成)
図5は、本実施の形態による記憶部3の構成を示すブロック図である。
【0062】
図5を参照すると、本実施の形態による記憶部3は、ベースイメージ周波数成分データ記憶手段32を新たに備え、ライセンスキー付きイメージ200の元となるベースイメージ(バーコードイメージ)210を周波数変換した周波数成分のデータ(ベースイメージ周波数成分データ230)を、あらかじめ当該ベースイメージ(バーコードイメージ)210と対応付けてベースイメージ周波数成分データ記憶手段32に記憶している点で第1の実施の形態と相違する。ベースイメージ210の周波数成分のデータを記憶する理由は、ベースイメージ210がバーコードの場合、画像としては意味のないものであるため、データとして格納しておいても問題がないからである。なお、バーコードは、画像としてはユーザにとって意味のない情報の一例であり、QRコードや他の二次元コードであってもよいし、その他の情報であってもよい。
【0063】
また、本実施の形態による入力部1は、例えば包装紙等に記載されるなどしたバーコード(二次元コード)を読み取る一般的なコードリーダ機能と、ライセンスキー付きイメージ200をデータとして取り込むスキャン機能とを有する点で第1の実施の形態と相違する。
【0064】
また、ライセンスキー付きイメージ生成装置60は、第1の実施の形態のライセンスキー付きイメージ生成部6が認証装置100の外側に設けられたものであり、ライセンスキー付きイメージ生成部6と同様の機能を有する。
【0065】
本実施の形態のその他の構成は、第1の実施の形態と同様であるため説明を省略する。
【0066】
(第2の実施の形態の動作)
本実施の形態は、ステップA2において、周波数変換手段21が、入力されたライセンスキー付きイメージ200に対して周波数変換を行って周波数成分に変換するだけである。従って、認証装置100における認証時に、ステップA2において、周波数変換ライセンスキー抽出手段22が、ベースイメージ記憶手段31に記憶されたベースイメージ210に対して周波数変換を行って周波数成分に変換する処理を行わない点で第1の実施の形態と相違する。
【0067】
本実施の形態のその他の動作は、第1の実施の形態と同様であるため説明を省略する。
【0068】
(第2の実施の形態の効果)
本実施の形態によれば、認証時に、ライセンスキー抽出手段22における、ベースイメージ記憶手段31にあらかじめ記憶されているベースイメージ210を周波数変換する処理をスキップすることができるため、認証装置200の認証時の処理負担を軽減し、認証処理をより迅速に行うことができる。
【0069】
その理由は、ライセンスキー付きイメージ200の元となるベースイメージ210を周波数変換して生成した周波数成分のデータをあらかじめベースイメージ記憶手段31に記憶しているからである。
【0070】
以上好ましい実施の形態をあげて本発明を説明したが、本発明は必ずしも、上記実施の形態に限定されるものでなく、その技術的思想の範囲内において様々に変形して実施することができる。
【産業上の利用可能性】
【0071】
ライセンスキーを用いることよって認証を行う技術分野や、電子透かしを用いて認証に必要な情報を隠蔽する技術分野にも本発明を適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0072】
【図1】本実施の形態による認証システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本実施の形態による認証装置100のハードウェア構成例を示すブロック図である。
【図3】本実施の形態による認証装置100の動作を示すフローチャートである。
【図4】本実施の形態による認証装置100の動作を示すフローチャートである。
【図5】本実施の形態による記憶部3の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0073】
100:認証装置
1:入力部
2:ライセンスキー抽出部
21:周波数変換手段
22:周波数変換ライセンスキー抽出手段
23:ライセンスキー変換手段
3:記憶部
31:ベースイメージ記憶手段
32:ベースイメージ周波数成分データ記憶手段
4:認証部
41:認証手段
5:出力部
6:ライセンスキー付きイメージ生成部
61:周波数成分抽出手段
62:ライセンスキー付きイメージ生成手段
63:ライセンスキー付きイメージ格納手段
200:ライセンスキー付きイメージ
210:ベースイメージ
220:ライセンスキー文字列
230:ベースイメージ周波数成分データ
60:ライセンスキー付きイメージ生成装置
610:周波数成分抽出手段
620:ライセンスキー付きイメージ生成手段
630:ライセンスキー付きイメージ格納手段
1001:CPU
1002:主記憶部
1003:通信制御部
1004:提示部
1005:入力部
1006:インタフェース部
1007:補助記憶部
1008:システムバス
2000:ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
認証に用いるイメージデータを生成する認証用イメージデータ生成装置であって、
所定の元イメージデータと認証情報を示すイメージデータとを高周波信号変換して互いに合成し、合成後のイメージデータを逆高周波変換することにより、前記認証情報が埋め込まれた前記認証用イメージデータを生成することを特徴とする認証用イメージデータ生成装置。
【請求項2】
前記高周波信号変換を、離散コサイン変換の技術を用いることによって行うことを特徴とする請求項1に記載の認証用イメージデータ生成装置。
【請求項3】
所定の元イメージデータと認証情報を示すイメージデータとを高周波信号変換して互いに合成し、合成後に逆高周波信号変換することにより、前記認証情報が埋め込まれた前記認証用イメージデータを取得する手段と、
取得した前記認証用のイメージデータの高周波信号成分から前記認証情報を示すイメージデータの高周波信号成分を抽出し、抽出した高周波信号成分から前記認証情報を読み取る手段と
を備えることを特徴とする認証装置。
【請求項4】
読み取った前記認証情報に基づいて認証を実行する手段を備えることを特徴とする請求項3に記載の認証装置。
【請求項5】
取得した前記認証用のイメージデータを保持する手段と、
所定のプログラムの実行開始時に指定された前記認証用のイメージデータに基づいて、前記認証を実行することを特徴とする請求項4に記載の認証装置。
【請求項6】
前記認証情報を読み取る手段が、取得した前記認証用のイメージデータの高周波信号成分と、前記元イメージデータの高周波信号成分との差分を取ることで、前記認証情報を示すイメージデータの高周波信号成分を抽出することを特徴とする請求項3から請求項5のいずれか1項に記載の認証装置。
【請求項7】
前記認証用のイメージデータに対応する前記元イメージデータを予め記憶する記憶手段を備え、
予め記憶された前記元イメージデータに基づいて前記差分を取ることを特徴とする請求項3から請求項6のいずれか1項に記載の認証装置。
【請求項8】
前記認証用のイメージデータに対応する前記元イメージデータの前記高周波信号成分を予め記憶する記憶手段を備え、
予め記憶された前記元イメージデータの高周波信号成分を用いて前記差分を取ることを特徴とする請求項3から請求項7のいずれか1項に記載の認証装置。
【請求項9】
前記認証情報を読み取る手段は、
離散コサイン変換の技術を用いることによって、前記認証情報を示すイメージデータの高周波信号成分を抽出し、抽出した高周波信号成分から前記認証情報を読み取ることを特徴とする請求項3から請求項8のいずれか1項に記載の認証装置。
【請求項10】
認証に用いるイメージデータを生成する認証用イメージデータ生成方法であって、
所定の元イメージデータと認証情報を示すイメージデータとを高周波信号変換して互いに合成し、合成後のイメージデータを逆高周波変換することにより、前記認証情報が埋め込まれた前記認証用イメージデータを生成するステップを有することを特徴とする認証用イメージデータ生成方法。
【請求項11】
前記ステップにおいて、
前記高周波信号変換を、離散コサイン変換の技術を用いることによって行うことを特徴とする請求項10に記載の認証用イメージデータ生成方法。
認証装置
【請求項12】
所定の元イメージデータと認証情報を示すイメージデータとを高周波信号変換して互いに合成し、合成後に逆高周波信号変換することにより、前記認証情報が埋め込まれた前記認証用イメージデータを取得するステップと、
取得した前記認証用のイメージデータの高周波信号成分から前記認証情報を示すイメージデータの高周波信号成分を抽出し、抽出した高周波信号成分から前記認証情報を読み取るステップと
を有することを特徴とする認証方法。
【請求項13】
読み取った前記認証情報に基づいて認証を実行するステップを有することを特徴とする請求項12に記載の認証方法。
【請求項14】
取得した前記認証用のイメージデータを保持するステップと、
所定のプログラムの実行開始時に指定された前記認証用のイメージデータに基づいて、前記認証を実行するステップとを有することを特徴とする請求項13に記載の認証方法。
【請求項15】
前記認証情報を読み取るステップにおいて、
取得した前記認証用のイメージデータの高周波信号成分と、前記元イメージデータの高周波信号成分との差分を取ることで、前記認証情報を示すイメージデータの高周波信号成分を抽出することを特徴とする請求項12から請求項14のいずれか1項に記載の認証方法。
【請求項16】
前記認証情報を読み取るステップにおいて、
予め記憶された、前記認証用のイメージデータに対応する前記元イメージデータに基づいて前記差分を取ることを特徴とする請求項12から請求項15のいずれか1項に記載の認証方法。
【請求項17】
前記認証情報を読み取るステップにおいて、
予め記憶された、前記認証用のイメージデータに対応する前記元イメージデータの高周波信号成分を用いて前記差分を取ることを特徴とする請求項12から請求項16のいずれか1項に記載の認証方法。
【請求項18】
前記認証情報を読み取るステップにおいて、
離散コサイン変換の技術を用いることによって、前記認証情報を示すイメージデータの高周波信号成分を抽出し、抽出した高周波信号成分から前記認証情報を読み取ることを特徴とする請求項12から請求項17のいずれか1項に記載の認証方法。
【請求項19】
認証に用いるイメージデータを生成する認証用イメージデータ生成装置上で実行されるプログラムであって、
前記認証用イメージデータ生成装置に、
所定の元イメージデータと認証情報を示すイメージデータとを高周波信号変換して互いに合成し、合成後のイメージデータを逆高周波変換することにより、前記認証情報が埋め込まれた前記認証用イメージデータを生成する処理を実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項20】
認証に用いるイメージデータを用いて認証を行う認証装置上で実行されるプログラムであって、
前記認証装置に、
所定の元イメージデータと認証情報を示すイメージデータとを高周波信号変換して互いに合成し、合成後に逆高周波信号変換することにより、前記認証情報が埋め込まれた前記認証用イメージデータを取得する処理と、
取得した前記認証用のイメージデータの高周波信号成分から前記認証情報を示すイメージデータの高周波信号成分を抽出し、抽出した高周波信号成分から前記認証情報を読み取る処理とを実行させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−219552(P2008−219552A)
【公開日】平成20年9月18日(2008.9.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−55219(P2007−55219)
【出願日】平成19年3月6日(2007.3.6)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】