課金システム、課金方法、課金プログラム、記録媒体
【課題】外部サーバを用いた連携処理に基づく課金処理において、ユーザの利便性を向上させた課金処理を実行する課金システムを提供する。
【解決手段】ICカードに格納されたID番号が課金管理サーバ3に通知され、課金管理サーバ3のユーザ課金テーブルからの読み出しが実行される(ステップS100)。新規であるユーザの課金票がMFP10に送信される。MFP10において連携サーバの連携ジョブの受付があった場合(ステップS101)には、副課金票が作成される(ステップS102)。生成された新規の副課金票が画像データとともに連携サーバ4に送信される。連携サーバ4において、課金単位でジョブが実行される(ステップS103)。課金単位でのジョブ実行に伴い副課金票を更新する(ステップS104)。連携サーバ4における連携ジョブの実行と並行してMFP10においては、課金票に従って通常のジョブ実行処理が可能である(S106)。
【解決手段】ICカードに格納されたID番号が課金管理サーバ3に通知され、課金管理サーバ3のユーザ課金テーブルからの読み出しが実行される(ステップS100)。新規であるユーザの課金票がMFP10に送信される。MFP10において連携サーバの連携ジョブの受付があった場合(ステップS101)には、副課金票が作成される(ステップS102)。生成された新規の副課金票が画像データとともに連携サーバ4に送信される。連携サーバ4において、課金単位でジョブが実行される(ステップS103)。課金単位でのジョブ実行に伴い副課金票を更新する(ステップS104)。連携サーバ4における連携ジョブの実行と並行してMFP10においては、課金票に従って通常のジョブ実行処理が可能である(S106)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークで互いに接続された画像形成装置と外部サーバとが連携してジョブ処理を行い、それぞれの機器の使用料金を徴収する課金処理に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、画像形成装置のコピー枚数等をネットワークを介して接続された管理サーバにより一元管理する方式が知られている(特許文献1)。
【0003】
そして、同様の方式に従って、画像形成装置等のコピー枚数等に従ってユーザに対して課金処理を実行するための課金管理サーバを設けた課金システムが知られており(特許文献2)、課金管理に関しては、種々の方式が提案されている。
【0004】
例えば、特許文献3においては、課金管理に関して、課金管理サーバを用いて成果物に応じた課金処理を実行する課金システムが提案されている。
【0005】
一方、近年においては、画像形成装置の1つであるMFP(Multi Function Peripheral)は高機能化するとともに、ユーザがMFPに期待される機能はますます増加してきている。
【0006】
例えば、従来困難と考えてられてきたOCR(Optical Character Reader)処理や英文/和文の翻訳処理等の機能の実行が期待されている。
【0007】
しかしながら、MFPは高機能化してきているとはいえ、これらの機能は処理上の負荷が重いため、MFPは全体制御と印刷等の通常の機能のみに特化し、MFPと連携する外部サーバにおいて、これらの拡張機能を達成する手法が提案されている。
【0008】
また、MFPは、USBメモリ内の文書ファイルを直接印刷することができるUSBメモリプリント機能を備えている。
【0009】
一方で、セキュリティ対策の観点から、USBメモリ内のデータを暗号化することが一般化しており、暗号化規格としてはSanDisk社のU3規格が一般的である。このU3規格は、USBメモリ内のデータ構造として、アプリ領域とデータ領域とに分割し、アプリ領域内に保存した暗号化アプリによって、データ領域内のデータを暗号化処理あるいは復号化処理する方式を採用している。
【0010】
したがって、MFPにおいて、暗号化したデータを含むUSBメモリに対してUSBメモリプリント機能を実行する場合、暗号化アプリは、パーソナルコンピュータ(PC)上のオペレーティングシステム(OS)でのみ動作する仕様となっている場合が多いため、そのままMFP上で実行することできない。
【0011】
それゆえ、暗号化したデータを含むUSBメモリに対してUSBメモリプリント機能を実行する場合、MFPがUSBメモリからのデータ読出と、USBメモリ内の文書ファイルの印刷処理の機能を担当し、例えばネットワークで接続された外部サーバがUSBメモリ内において、暗号化されたデータの復号化処理の機能を担当して、互いに連携処理することにより実行処理することが可能である。
【特許文献1】特開2008−21233号公報
【特許文献2】特開2002−117157号公報
【特許文献3】特開2005−24817号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
しかしながら、これら外部サーバを用いてMFPと連携処理させる場合、すなわち、外部サーバを用いて、復号化処理や、OCR処理や、英文/和文の翻訳処理等の拡張機能を実行する場合、外部サーバにおける処理は、独立したジョブ処理とはならない。すなわち、課金管理は、MFPと課金管理サーバとの間で行なわれるため、外部サーバを用いた連携処理を実行している場合には、外部サーバを用いた連携処理に基づく課金処理がMFPと課金管理サーバとの間で終了するまで、外部サーバを必要としないMFPのみで完結するコピー等の別のジョブ処理についても実行できないという問題点があった。
【0013】
また、外部サーバで実行させる復号化処理、OCR処理、英文/和文の翻訳処理に対して、その成果物を基準に課金すると、予め使用料金が予測できないため使用料金超過でジョブ処理が途中で終了してしまうという問題点もあった。
【0014】
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであって、外部サーバを用いた連携処理に基づく課金処理において、ユーザの利便性を向上させた課金処理を実行する課金システム、課金方法、課金プログラムおよび記録媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明に係る課金システムは、ユーザー毎の課金テーブルを有する画像形成装置と、画像形成装置とネットワークで接続され、ジョブ処理を画像形成装置と連携処理する外部サーバとを備える。画像形成装置は、外部サーバに依頼するジョブ処理の実行指示があった場合には、課金テーブルの残高内で外部サーバに対応する課金サブテーブルを生成する課金サブテーブル生成手段と、課金テーブルに応じてジョブ毎に課金処理する第1の課金手段と、課金サブテーブルの生成あるいは課金手段の課金処理に応じて課金テーブルを更新する第1の更新手段と、課金サブテーブルを外部サーバに送信する第1の送信手段とを含む。外部サーバは、課金サブテーブルを画像形成装置から受信するサーバ受信手段と、課金サブテーブルに応じてジョブ毎に課金処理する第2の課金手段と、課金手段の課金処理に応じて課金サブテーブルを更新する第2の更新手段とを含む。
【0016】
好ましくは、課金テーブルは、使用料金、前払い料金、ジョブ処理に応じた課金情報を含む。
【0017】
好ましくは、課金サブテーブルは、外部サーバに固有のジョブ処理に応じた課金情報を含む。
【0018】
好ましくは、外部サーバは、ジョブ処理が完了した場合には、画像形成装置に更新された課金サブテーブルを送信する第2の送信手段をさらに含む。画像形成装置は、外部サーバから更新された課金サブテーブルを受信する受信手段と、課金テーブルに受信手段で受信した更新された課金サブテーブルを併合する併合手段とをさらに含む。
【0019】
好ましくは、外部サーバは、ジョブ処理の途中で課金サブテーブルの残高が無くなったと判断された場合には、画像形成装置に更新された課金サブテーブルを送信する第2の送信手段をさらに含み、画像形成装置において、課金サブテーブル生成手段は、更新された課金サブテーブルに基づいて課金テーブルの残高内で外部サーバに対応する別の課金サブテーブルを生成し、第1の送信手段は、別の課金サブテーブルを外部サーバに送信する。
【0020】
本発明に係る課金方法は、ユーザー毎の課金テーブルを有する画像形成装置と、画像形成装置とネットワークで接続され、ジョブ処理を画像形成装置と連携処理する外部サーバとを備える課金システムに対する課金方法であって、外部サーバに依頼するジョブ処理の実行指示の入力を受け付けるステップと、外部サーバに依頼するジョブ処理の実行指示の入力を受け付けた場合には、課金テーブルの残高内で外部サーバに対応する課金サブテーブルを生成するステップと、課金テーブルに応じてジョブ毎に課金処理する第1の課金ステップと、課金サブテーブルを生成するステップあるいは第1の課金ステップに基づいて課金テーブルを更新する第1の更新ステップと、課金サブテーブルを外部サーバに送信するステップと、送信された課金サブテーブルを画像形成装置から受信するステップと、受信した課金サブテーブルに応じてジョブ毎に課金処理する第2の課金ステップと、第2の課金ステップに基づいて課金サブテーブルを更新する第2の更新ステップとを備える。
【0021】
本発明に係る課金プログラムは、ユーザー毎の課金テーブルを有する画像形成装置と、画像形成装置とネットワークで接続され、ジョブ処理を画像形成装置と連携処理する外部サーバとを備える課金システムに含まれるコンピュータに実行させるための課金プログラムであって、外部サーバに依頼するジョブ処理の実行指示の入力を受け付けるステップと、外部サーバに依頼するジョブ処理の実行指示の入力を受け付けた場合には、課金テーブルの残高内で外部サーバに対応する課金サブテーブルを生成するステップと、課金テーブルに応じてジョブ毎に課金処理する第1の課金ステップと、課金サブテーブルを生成するステップあるいは第1の課金ステップに基づいて課金テーブルを更新する第1の更新ステップと、課金サブテーブルを外部サーバに送信するステップと、送信された課金サブテーブルを画像形成装置から受信するステップと、受信した課金サブテーブルに応じてジョブ毎に課金処理する第2の課金ステップと、第2の課金ステップに基づいて課金サブテーブルを更新する第2の更新ステップとを備える。
【0022】
本発明に係る記録媒体は、上記に記載の課金プログラムを記録する。
【発明の効果】
【0023】
本発明に係る課金システムは、画像形成装置において、外部サーバに依頼するジョブ処理の実行指示があった場合には、課金テーブルの残高内で外部サーバに対応する課金サブテーブルを生成する。そして、外部サーバは、課金サブテーブルに応じてジョブ毎に課金処理する。また、画像形成装置は、課金テーブルに応じてジョブ毎の課金処理する。したがって、外部サーバにジョブ処理を依頼した場合であっても、外部サーバにおいては、課金サブテーブルに応じて課金処理が実行され、画像形成装置においては、課金テーブルに応じて課金処理が実行されるためユーザは、外部サーバにおける処理が終了するまで待機する必要は無く、通常のジョブを画像形成装置において実行することが可能であり、利便性が向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。以下の説明において同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同一であるものとする。
【0025】
図1は、本発明の実施の形態に従う課金システムの構成を説明する図である。
図1を参照して、本発明の実施の形態に従う課金システム1は、ネットワーク2とそれぞれ接続された、課金管理サーバ3と、MFP10と、MFP10と連携処理する外部サーバである連携サーバ4とを含む。なお、ここで、一例としてMFPは、2台設けられている場合について説明するが、特に2台に限られず、何台でも良い。
【0026】
ネットワーク2は、有線あるいは無線LAN(Local Area Network)を介して、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)プロトコルを用いて接続構成され、互いに各種データの授受が可能となっている。
【0027】
課金管理サーバ3は、ユーザ毎の課金情報を記憶する後述する課金テーブルを備える。そして、MFP10からの要求に応じて、ユーザ毎の課金情報が記憶された課金テーブルを送受信する。
【0028】
連携サーバ4は、MFP10からのジョブ処理要求に応じて、アプリケーションプログラムを実行し、例えば、U3メモリ等に格納された暗号化されたデータの復号化処理、OCR処理、英文/和文の翻訳処理等を実行するものとする。
【0029】
MFP10は、後述するが、原稿を読み取るためのスキャナ機能、画像データに基づいて紙などの記録媒体に画像を形成するプリント機能、およびユーザ認証機能等を備えているものとする。なお、本例においては、一例として、ユーザ認証機能であるユーザ認証処理としては、ユーザ毎に設けられた専用カードに格納されているID番号を用いるものとするが、特に専用カードに格納されているID番号に限られず、生体認証等の指紋認証を利用することも可能であるし、ユーザが認証コードを入力して認証コードの一致比較を実行することも可能である。すなわち、何らかの手段により、ユーザを識別して、ユーザに対応付けられた課金テーブルをMFP10において取得することが可能であればどのような手段を用いても良い。
【0030】
図2は、本発明の実施の形態に従う課金管理サーバ3の構成を説明する概略ブロック図である。
【0031】
図2を参照して、本発明の実施の形態に従う課金管理サーバ3は、CPU(Central Processing Unit)21と、ROM(Read-Only Memory)22と、RAM(Random Access Memory)23と、排他制御テーブル24と、ユーザ課金テーブル25と、ネットワークI/F26とを含む。
【0032】
CPU21は、ROM22から課金管理に必要なプログラムを読み出して、各部の動作タイミングを統一的に制御する。また、CPU21は、排他制御テーブル24に基づいてユーザ課金テーブル25へのアクセスの許可あるいは禁止を制御する。
【0033】
また、CPU21は、ネットワークI/F26からユーザの課金情報の読出要求を受け付けると、ユーザ課金テーブル25から読出要求を受け付けた対応するユーザの課金情報が記憶された課金テーブルを読み出して送信する。
【0034】
また、ユーザの使用結果の書戻要求を受け付けると、ユーザ課金テーブル25の対応するユーザの課金情報が格納された課金テーブルを更新する。
【0035】
ROM22には、課金管理に関する必要なプログラムが格納されており、例えば、ユーザ課金テーブル25の更新等の各種プログラムが格納されている。
【0036】
RAM23は、揮発性メモリであり、CPU21におけるプログラム実行時のワークエリアとして用いられる。
【0037】
排他制御テーブル24は、同一ユーザによる複数のMFP10からのユーザ課金テーブル25へのアクセスを制限するためのテーブルである。
【0038】
ユーザ課金テーブル25は、ユーザ毎の前払いされた料金残高およびジョブに応じた料金表を管理するための課金テーブルを格納している。
【0039】
ネットワークI/F26は、CPU21からの指示に従って外部機器例えばMFP10との間でデータを送受信する。
【0040】
図3は、本発明の実施の形態に従う排他制御テーブル24の内容を説明する図である。
図3を参照して、本発明の実施の形態に従う排他制御テーブル24には、ユーザを識別するためのID(Identification)番号および排他制御フラグの欄が設けられており、ID番号の欄には、予めユーザに対応付けられた識別番号が格納される。また、排他制御フラグの欄のデータ「0」は、ユーザ課金テーブル25のアクセス許可状態を示し、排他制御フラグのデータ「1」は、ユーザ課金テーブル25のアクセス禁止状態を示すものとする。
【0041】
図4は、本発明の実施の形態に従うユーザ課金テーブル25の内容を説明する図である。
【0042】
図4を参照して、ユーザの「ID番号」に対応付けられて、「カウンタ」値の欄、「カウンタ上限」値の欄、各ジョブ処理に対する「単価」の欄がそれぞれ示されている。
【0043】
「カウンタ」値の欄には現在までのMFP10等の使用料金に相当する値が書き込まれる。「カウンタ上限」値の欄には、ユーザが前払いした料金に相当する値が書き込まれる。「単価」の欄には、各ジョブ処理の実行に係る使用料金を求めるための基本単価情報が登録されている。
【0044】
基本単価情報は、一例としてMFP10が実行できるコピージョブおよびプリントジョブと、連携サーバ4が実行できる復号化処理ジョブ、OCR処理ジョブ、英文和訳ジョブ、和文英訳ジョブから成る各種ジョブで構成され、用紙サイズ、ページあるいは文字数から成る課金単位の組み合わせに従って決定される。なお、ユーザ毎に各ジョブ処理に対する「単価」を同一とすることも可能であるし、あるいは、本例の如く異なるように設定することも可能である。
【0045】
本例においては、一例として、基本単価情報について、「ID番号」が「00001」であるユーザAがA4サイズのコピーを1枚取ると、単価が1としてカウントされる場合が示されている。他の場合についても同様の方式でカウントされる。
【0046】
図5は、本発明の実施の形態に従うMFP10の概略ブロック図である。
図5を参照して、本発明の実施の形態に従うMFP10は、CPU101と、ROM120と、RAM121と、読取部122と、画像処理部123と、印刷部124と、表示操作部125と、データ通信部126と、LAN端子127と、USB端子128と、カードリーダ129と、HDD130とを備えている。また、各部は内部バス110で接続されており、相互にデータの授受が可能であるものとする。
【0047】
CPU101は、ROM120から必要なプログラムを読み出して、各部の動作タイミングを統一的に制御し、スキャンジョブ処理、コピージョブ処理、プリントジョブ処理等の動作を実現させる。
【0048】
ROM120には、ジョブ処理等の各種プログラムと各種固定データ等が格納されている。
【0049】
RAM121は、揮発性メモリであり、CPU101におけるプログラム実行時のワークエリアや、回転処理等を施すために画像データを少なくとも1ページ分格納するためのページメモリとなる。
【0050】
読取部122は、原稿を照射する光源と、原稿の幅方向に原稿を1ライン分読み取るラインイメージセンサと、ライン単位の読取位置を原稿の長さ方向に移動させる移動手段と、原稿からの反射光をラインイメージセンサに導いて結像させるレンズやミラーから成る光学経路とを含み、原稿画像を読み取って、対応する画像データを取り込む。ラインイメージセンサは、CCD(Charge Coupled Device)で構成される。ラインイメージセンサが出力するアナログ画像信号はA/D変換され、デジタル画像データとして取り込まれる。
【0051】
画像処理部123は、画像データを拡大、縮小あるいは回転処理したり、画像データを圧縮あるいは伸張処理する。
【0052】
印刷部124は、記録紙の搬送装置と、感光体ドラムと、帯電装置と、レーザーユニットと、現像装置と、転写分離装置と、クリーニング装置と、定着装置とを含み、画像データに対応する画像を電子写真プロセスによって記録紙上に形成して出力する。
【0053】
表示操作部125は、表面にタッチパネルを備えた液晶ディスプレイと各種操作スイッチ等で構成される操作パネルを含み、ユーザに各種の案内表示や状態表示を行ったり、ユーザから各種操作指示を受け付けたりする。
【0054】
データ通信部126は、TCP/IP等の通信プロトコルで通信するインターフェースであるLAN端子127と、シリアル通信インターフェースであるUSB(Universal Serial Bus)端子128とを含み、CPU101からの指示に従ってLAN端子127あるいはUSB端子128に接続された外部機器例えばUSBメモリ等との間でデータを送受信する。
【0055】
カードリーダ129に対して、ユーザに対応して設けられた予めID番号が書き込まれた専用カードを挿入すると、そのID番号を取得する。
【0056】
専用カードは、磁気カード等が使用され、登録済みユーザを一意に特定するためにユーザ識別情報としてID番号が記録されている。なお、当該専用カードは、ユーザ毎に管理者から配布されるものとする。そして、当該専用カードが発行される際に課金管理サーバ3において、ID番号に対応付けられた課金情報を記憶する課金テーブルがユーザ課金テーブル25に登録されるものとする。
【0057】
HDD130は、圧縮された画像データや印刷データなどを記憶する。
CPU101は、ジョブ受付部102と、ジョブ実行部103と、副課金票作成部104と、課金票更新部105と、副課金票併合部106と、課金部107とを含む。
【0058】
ジョブ受付部102は、ユーザが表示操作部125を操作して入力したジョブの実行指示を受け付ける。
【0059】
ジョブ実行部103は、入力したジョブ処理の実行指示に応答してジョブ処理を実行する。
【0060】
副課金票作成部104は、後述するが課金票のカウンタ残高に基づいて、新規に副課金票を作成する。本例においては、連携サーバ4を利用したジョブ実行の際に、MFP10用に対応する副課金票を作成する。
【0061】
課金票更新部105は、副課金票の作成あるいは、送信されてきた副課金票に基づいて課金票を更新する。
【0062】
副課金票併合部106は、送信されてきた副課金票を課金票に併合して1つの課金票にする。
【0063】
課金部107は、ジョブ実行部103のジョブ実行に応答して課金票に応じた課金処理を実行する。
【0064】
図6は、本発明の実施の形態に従うMFP10における表示操作部125を構成する操作パネル200の構成を説明する図である。
【0065】
図6を参照して、スタートキー201は、コピー/スキャン等の動作を開始させるために用いられる。テンキー202はコピー枚数等の数値等あるいは後述するパスワードを入力するために用いられる。クリアキー203は、入力された数値のクリア、および蓄積された画像記憶の画像データを破棄するために用いられる。
【0066】
ストップキー204は、コピー/スキャン動作の停止を指示するために用いられる。パネルリセットキー205は、設定されているモードおよびジョブを破棄するために用いられる。また、USBデバイスに対するデータ書込処理あるいはデータ印刷中にストップキー204を押下した場合には、当該USBデバイスに対するデータ書込動作あるいはデータ印刷動作は停止されるものとする。
【0067】
また、操作ディスプレイ12は、各種モードの表示や設定等を実行するためにタッチパネル206が取付けられている。
【0068】
このタッチパネル206によって、ユーザは操作ディスプレイ12内の表示内容に従った各種設定を行なうことができる。また、タッチパネル206における設定画面領域207には、通常はコピー動作やスキャン動作を実行する際に行なう基本的/応用的な設定のためのボタンが配置されている。各ボタンを押下するとその詳細設定を行なうための階層画面が表示される。
【0069】
タッチパネル206のジョブ情報画面領域208にはその時点でMFP10に投入されているジョブ情報が表示される。表示は実行されるべきジョブの順序で並んでいる。特定のジョブに対して消去変更等の操作を行なう場合は、ジョブ操作ボタン209を選択した後操作対象となるジョブ番号ボタンを押下する。それらの操作によってジョブ操作画面が表示され、特定のジョブに対する操作が可能となる。
【0070】
コピー(Copy)キー210、およびスキャン(Scan)キー211は、MFP10をコピー/スキャナのいずれのモードで動作させるかを設定するための選択キーである。
【0071】
コピーキー210を押下した場合、MFP10はコピー機として使用可能となる。この状態ではスキャナ動作は実行することはできない。
【0072】
また、スキャンキー211を押下した場合、MFP10はスキャナとなる。この状態ではコピー動作を実行することはできない。
【0073】
なお、コピーキー210とスキャンキー211は排他的動作となり、一方を選択すると自動的に他方は非選択状態となる。
【0074】
図7は、設定画面領域207において、「応用」のボタンを押下した場合の画面を説明する図である。
【0075】
図7を参照して、ここでは、「応用」のボタンが押下された場合のコマンドボタンが示されている。具体的には、連携サーバ4において連携処理する各種コマンドボタンが示されている。
【0076】
一例として、「復号化」ボタン220、「OCR」ボタン221、「英文和訳」ボタン222、「和文英訳」ボタン223が設けられており、各種ボタンを押下することにより、対応するボタンに応じたジョブ処理が外部の連携サーバ4に対して指示されることになる。
【0077】
図8は、本発明の実施の形態に従う連携サーバ4の概略構成を説明するブロック図である。
【0078】
図8を参照して、本発明の実施の形態に従う連携サーバ4は、オペレーティングシステム(OS:Operating System)を含む各種プログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)301と、ROM302と、CPU301のプログラム部分の実行に必要なデータを一時的に記憶するRAM303と、CPU301で実行されるプログラムを不揮発的に記憶するハードディスク部(HDD:Hard Disk Drive)304と、ネットワークI/F305と、入力部306と、表示制御部307と、ディスプレイ308とを含む。
【0079】
CPU301は装置全体を制御し、ROM302はBIOSやブートプログラムを格納し、RAM303は、揮発性メモリであって、CPU301におけるプログラム実行時のワークエリアとなる。
【0080】
また、CPU301は、ジョブ受付部311と、ジョブ実行部312と、課金部313と、副課金票更新部314とを含む。
【0081】
HDD304は、OS、アプリケーション、ドライバ、各種プログラムおよびデータファイル等を格納する。アプリケーションとしては、MFP10から送信された画像データに対する拡張機能を実行するためのアプリケーションプログラムが記憶されているものとする。本例においては、一例として、暗号化されたデータを復号化するための復号化処理プログラム、OCR処理を実行するOCR処理プログラム、英文和訳翻訳処理を実行するための英文和訳処理プログラム、和文英訳翻訳処理を実行するための和文英訳処理プログラムを記憶しているものとする。
【0082】
ネットワークI/F305は、TCP/IP等の通信プロトコルでLANを介して外部機器と送受信する。
【0083】
入力部306は、キーボードやマウス等の入力装置である。
表示制御部307は、CPU301の制御により、ビデオメモリに描画を行うと共に、ビデオメモリに記憶された画像データをビデオ信号としてディスプレイ308に出力する。
【0084】
ディスプレイ308は、液晶表示器やCRTに代表される表示装置である。
連携サーバ4の装置の電源がONになると、CPU301は、ROM302のブートプログラムに従って、HDD304からOSをRAM303にロードし、各種デバイスドライバをロードする。さらに、CPU301は、連携サーバ4において連携処理する対応するプログラムをRAM303にロードして実行する。
【0085】
CPU301のジョブ受付部311において、MFP10から指示されたジョブを受け付けて、ジョブ実行部312において、受け付けたジョブを実行する。そして、課金部313において、実行したジョブに対する課金処理を実行し、副課金票更新部314において課金処理に従って副課金票を更新する。
【0086】
なお、このようなプログラム等は、図示しないFDドライブあるいはCD−ROM(Compact Disc-Read Only Memory)ドライブによってそれぞれフレキシブルディスクまたはCD−ROMなどから読取られてHDD304に格納することも可能であるし、あるいは、ネットワークを介して当該プログラムを格納することも格納することも可能である。
【0087】
図9は、本発明の実施の形態に従うMFP10の制御動作のメインルーチンのフローを説明する図である。
【0088】
図9を参照して、まず、MFP10において、カードリーダ129に専用カードが挿入されているかどうかを判断する(ステップS1)。
【0089】
そして、専用カードが挿入されている場合には、次に、専用カードに格納されたユーザのID番号を取得する(ステップS2)。
【0090】
そして、次に、課金管理サーバ3から課金票を取得する処理を実行する(ステップS3)。具体的には、MFP10は、課金票を取得するために課金テーブル読出要求を課金管理サーバ3に出力する。
【0091】
図10は、本発明の実施の形態に従う課金管理サーバ3から課金票を取得する処理を説明するフロー図である。
【0092】
図10を参照して、課金管理サーバ3のCPU21は、ネットワークI/F26を介して、MFP10から課金テーブル読出要求の入力が有ったかどうかを判断する(ステップS20)。なお、課金テーブル読出要求には、ユーザのID番号も含まれているものとする。
【0093】
ステップS20において、CPU21は、課金テーブル読出要求の入力が有った場合には、課金テーブル読出要求に含まれているユーザのID番号を取得する(ステップS21)。
【0094】
次に、CPU21は、排他制御テーブル24を参照して、ユーザ課金テーブル25への書き込みをロックする(ステップS22)。具体的には、ユーザのID番号欄と一致する行の排他制御のフラグ欄について、「0」から「1」に変更する。
【0095】
そして、次に、CPU21は、ID番号がユーザ課金テーブル25のID番号欄と一致する行の各欄を全て読み出す(ステップS23)。
【0096】
そして、CPU21は、ユーザに対応した課金票27を作成する(ステップS24)。
そして、次に、CPU21は、ネットワークI/F26を介して、MFP10に課金票27を送信する(ステップS25)。そして、終了する(エンド)。
【0097】
これにより、MFP10は、課金管理サーバ3から送信された課金票27を取得する。
図11は、本発明の実施の形態に従う生成された課金票27の内容を説明する図である。
【0098】
図11を参照して、本発明の実施の形態に従う課金票27の一例として、ユーザのID番号が「00001」のユーザAの課金票27が示されており、ユーザ課金テーブル25のID番号欄と一致する行の各欄を全て抽出し、ユーザに対応した課金票27が作成されている。
【0099】
ユーザの「ID番号」に対応付けられて、「00001」に対応付けられた「カウンタ」値が「88」、「カウンタ上限」値が「4000」、および各ジョブ処理(コピー、プリント等)に対する「単価」がそれぞれ示されている。
【0100】
再び、図9を参照して、次に、連携サーバ4の連携ジョブの受付があるか否かを判断する(ステップS4)。具体的には、上述した図7の設定画面領域207において、「復号化」ボタン220、「OCR」ボタン221、「英文和訳」ボタン222、「和文英訳」ボタン223のいずれかが押下されることにより、連携ジョブの受付があると判断される。
【0101】
連携サーバの連携ジョブとは、上述した外部に設けられた連携サーバ4において実行可能な復号化処理ジョブ、OCR処理ジョブ、英文和訳ジョブ、和文英訳ジョブ等であり、処理能力不足や採用されているOSの違いの観点から、MFP10では処理できず連携サーバ4で処理するジョブである。
【0102】
そして、副課金票を生成する(ステップS5)。具体的には、副課金票作成部104は、課金票27のカウンタ残高に従って連携サーバ4に対応する副課金票を生成する。
【0103】
そして、次に、生成した副課金票と、画像データを連携サーバ4に送信する(ステップS6)。なお、その際には、連携サーバ4で処理するジョブ実行の指示も含まれる。
【0104】
なお、画像データには,ページ区切りが無いU3規格の暗号化データや英文や和文のテキストデータ等も含まれるものとする。
【0105】
図12は、本発明の実施の形態に従う副課金票の作成手順を模式的に説明する図である。
【0106】
図12を参照して、左側の領域に設けられた課金票27は、作成前の課金票であり、図11で説明したのと同一である。
【0107】
そして、副課金票作成部104は、課金票27のカウンタ残高に従って副課金票28を生成する。具体的には、課金票の項目のうちID番号、連携サーバ4が実行できるジョブの単価のうちの復号化処理ジョブ、OCR処理ジョブ、英文和訳ジョブ、和文英訳ジョブをそのまま引き継ぐものとする。そして、「カウンタ」値は新規作成のため「0」として書き込む。
【0108】
また、本実施の形態では、一例として、課金票のカウンタ残高(=「カウンタ上限」値−「カウンタ」値)の半分を副課金票に移し替えるものとする。
【0109】
具体的には、課金票のカウンタ残高(4000−88)の半分である1956を副課金票28の「カウンタ上限」値に書き込んでいる。
【0110】
一方、課金票更新部105は、副課金票作成部104の副課金票28の作成に伴い課金票27を課金票29に更新する。課金票29の「カウンタ」値は、副課金票28の作成に伴い、カウンタ残高の半分を副課金票に移し替えたため、差し引いた分を反映させるため、88+1956=2044に書き換える。
【0111】
ここで、連携サーバ4における処理について説明する。
図13は、連携サーバ4の制御動作のメインルーチンの内容を示すフロー図である。
【0112】
図13を参照して、連携サーバ4は、MFP10から副課金票28と画像データとを受信する(ステップS31)。なお、その際には、連携サーバ4で処理するジョブ実行の指示も受信する。
【0113】
具体的には、CPU301のジョブ受付部311は、ネットワークI/F305を介して副課金票と画像データとを受信するとともに、指示されたジョブの内容を受け付ける。
【0114】
そして、次に、ジョブ実行部312において、課金単位でジョブを実行する(ステップS32)。当該処理については後述する。なお、ジョブ実行結果は印刷データとなる。
【0115】
次に、ジョブ実行後の課金データに基づいて副課金票を更新する(ステップS33)。
具体的には、課金部313において、ジョブの実行に基づく課金処理を実行し、当該課金処理に基づく課金データに従って副課金票更新部314において副課金票が更新される。
【0116】
そして、次に、CPU301は、副課金票のカウンタ値とカウンタ上限値とを比較することによって、カウンタ値の残りがあるか否かすなわちカウンタ残高が有るかを判断する(ステップS34)。
【0117】
ステップS34において、カウンタ残高が有る場合には、次に、CPU301は、ジョブ終了か否かを判断する(ステップS38)。
【0118】
そして、ステップS38において、ジョブ終了であると判断された場合には、CPU301は、MFP10に対して完了通知を送信する(ステップS39)。
【0119】
そして、CPU301は、MFP10に対して副課金票と印刷データを送信する(ステップS40)。そして、終了する(エンド)。
【0120】
一方、ステップS38において、ジョブ終了で無いと判断された場合には、再び、ステップS32に進み、課金単位でジョブを実行し、ジョブ終了となるまで当該処理を繰り返す。
【0121】
一方、ステップS34において、CPU301は、副課金票のカウンタ値とカウンタ上限値とを比較することによって、カウンタ値の残りがあるか否かすなわちカウンタ残高が無いと判断した場合には,次に、副課金票を送信する(ステップS35)。
【0122】
そして、次に、CPU301は、副課金票をMFP10に対して送信した後、MFP10から再び送信された副課金票を受信したかどうかを判断する(ステップS36)。なお、このMFP10から送信された副課金票の再受信については後述する。
【0123】
ステップS36において、副課金票を受信するまで待機し、副課金票を受信した場合には次のステップS37に進む。
【0124】
そして、副課金票を受信した場合、CPU301は、受信した副課金票について、カウンタ残高が有るかどうかを判断する(ステップS37)。
【0125】
ステップS37において、CPU301は、受信した副課金票についてカウンタ残高が有ると判断した場合には、ステップS38に進む。そして、上述したようにジョブ終了か否かを判断し、ジョブ終了となるまで上述の処理を繰り返す。すなわち、ステップS34において、カウンタ残高が無しとして判断された場合に、MFP10から送信された副課金票に基づいてカウンタ残高がありとなった場合には、ジョブが中断した場合であっても継続することが可能となる。
【0126】
一方、ステップ37において、CPU301は、受信した副課金票について、カウンタ残高が無いと判断した場合には、エラー通知を送信する(ステップS41)。
【0127】
そして、次に副課金票を送信する(ステップS42)。そして、終了する(エンド)。
すなわち、MFP10から送信された副課金票を再受信した場合であっても、カウンタ残高が無かった場合には、ジョブを継続実行することはできないため、エラー通知を送信するとともに、副課金票をMFP10に送信する。
【0128】
次に、ジョブ実行部312における、ステップS32の課金単位でのジョブ実行のフローについて説明する。
【0129】
図14は、復号化ジョブ実行時のフローを説明する図である。具体的には、図7において、画像データに対する復号化処理を実行するための「復号化」ボタン220が押下されたものとする。
【0130】
図14を参照して、復号化ジョブ処理として、画像データを復号化処理する(ステップS43)。そして、次に、ページ終端に到達したかどうかを判断し(ステップS44)、ページ終端に到達するまで復号化処理を繰り返す。そして、終了する(エンド)。
【0131】
復号化処理は、ページ単位を復号化ジョブ処理の課金単位としており、1ページの復号化ジョブ処理毎に副課金票が更新される。
【0132】
図15は、OCRジョブ実行時のフローを説明する図である。具体的には、図7において、画像データに対するOCR処理を実行するための「OCR」ボタン221が押下されたものとする。
【0133】
図15を参照して、文字数カウントが100文字以上であるかどうかを判断する(ステップS45)。文字数カウントは、後述する抽出した文字の文字数を計算した後、課金計算に用いるためのカウンタ値である。
【0134】
ステップS45において、文字数カウントが100文字以上である場合には、文字数カウントから100文字差し引く(ステップS46)。そして、処理を終了する(エンド)。
【0135】
OCR処理は、ブロック単位で実行し、100文字単位を課金単位としている。したがって、100文字単位で課金するため文字数カウントから100文字分差し引いて、課金単位でのジョブを終了する。
【0136】
一方、ステップS45において、文字数カウントが100文字未満である場合には、文字抽出領域が無いかどうかを判断する(ステップS47)。本例においては、画像データのブロック単位で文字抽出処理を実行するものとする。そして、ステップS47において、最終のブロックの文字抽出処理の終了後には、文字抽出領域が無いと判断して処理を終了する(エンド)。すなわち、課金単位でのジョブを終了する。
【0137】
一方、ステップS47において、文字抽出領域が有ると判断した場合には、画像データから文字抽出処理を実行する(ステップS48)。具体的には、画像データのブロック単位で文字抽出処理を実行するものとする。なお、画像データにおける一群の文字群であるブロック単位の文字抽出処理については、公知の方法を用いることとし、その詳細については説明を省略する。例えば、画像データのうちの空白の領域を検知して判断することが可能である。
【0138】
そして、次に、文字抽出処理により抽出された文字数を計算する(ステップS49)。
そして、次に、文字数カウントに加算する(ステップS50)。
【0139】
そして、次に、文字数カウントが100文字以上であるかどうかを判断する(ステップS51)。
【0140】
ステップS51において、文字数カウントが100文字以上である場合には、文字数カウントから100文字差し引く(ステップS52)。そして、処理を終了する(エンド)。100文字単位で課金するため文字数カウントから100文字分差し引いて、課金単位でのジョブを終了する。
【0141】
一方、ステップS51において、文字数カウントが100文字未満である場合には、ステップS47に戻る。そして、上述の処理を繰り返す。
【0142】
本例においては、画像データのブロック単位で文字抽出処理を実行するものとする。そして、最終のブロックの文字抽出処理の終了後には、文字抽出領域が無いと判断して処理を終了する(エンド)。すなわち、課金単位でのジョブを終了する。
【0143】
すなわち、文字抽出処理を実行して、文字数カウントのカウンタ値に基づいて100文字単位ずつで課金単位でのジョブを実行する。
【0144】
なお、ここでは、OCRジョブについて説明したが、英文和訳ジョブあるいは和文英訳ジョブ等の翻訳処理についても同様の方式で課金ジョブを実行することが可能である。
【0145】
なお、本例においては、文字抽出処理において、ブロック単位における抽出領域が無くなった場合に、文字数カウントが100文字未満である場合であっても切り上げて課金する場合としているが、文字数カウントが100文字未満である場合に切り捨てて課金しない方式とすることも可能である。
【0146】
再び図9を参照して、次に、CPU101は、連携サーバ4から送信された副課金票の受信があったかどうかを判断する(ステップS7)。当該判断は、連携サーバ4において送信した副課金票の残高が無くなった場合に連携サーバ4から送信される副課金票を受信したかどうかを判断するものである。当該場合には、ステップS10に進む。
【0147】
一方、ステップS7において、副課金票の受信が無かった場合には、通常のジョブの受付があるかどうかを判断する(ステップS8)。
【0148】
ステップS8において、通常のジョブの受付がある場合には、次に、通常のジョブを実行処理する(ステップS9)。具体的には、ジョブ実行部103において指示された通常のジョブを処理する。通常のジョブとは、コピージョブ、プリントジョブあるいはスキャンジョブ等である。
【0149】
ステップS8において、通常のジョブの受付が無い場合には、次のステップS12に進み、完了通知を受信したかどうかを判断する(ステップS12)。具体的には、図13において、ジョブが終了したことに伴い連携サーバ4から送信された完了通知を受信したかどうかを判断する。
【0150】
ステップS12において、完了通知を受信しない場合には、再び、ステップS7に戻り、連携サーバ4から完了通知が有るまで上述の処理を繰り返す。
【0151】
ステップS12において、CPU101は、連携サーバ4から完了通知を受信した場合には、副課金票28と印刷データを受信する(ステップS13)。
【0152】
そして、副課金票28と課金票29とを併合する(ステップS14)。
図16は、本発明の実施の形態に従う副課金票と課金票との併合手順を模式的に説明する図である。
【0153】
図16を参照して、左側には、併合前の副課金票28と、副課金票29とが示されている。右側には、併合後の課金票30が示されている。
【0154】
ここで、副課金票28の「カウンタ」値は、「10」であり、「カウンタ上限」値である「1056」未満である。したがって、カウンタ残高が有る状態である。
【0155】
一方、課金票29は、「カウンタ」値が2064であり、「カウンタ上限」値が「4000」である。
【0156】
副課金票28と課金票29とを併合すると、併合後の課金票のカウンタ残高は、「カウンタ上限」値−「カウンタ」値を課金票に移し替えるためカウンタ値からその値を差し引く。副課金票のカウンタ残高(1956−10=1946)を課金票の「カウンタ」値から差し引くため2064−1946=118に書き換える。
【0157】
そして、再び、図9を参照して、印刷ジョブを実行する(ステップS15)。
そして、課金票の送信処理を実行する(ステップS16)。そして、処理を終了する(エンド)。
【0158】
図17は、本発明の実施の形態に従う印刷ジョブの実行を説明するフロー図である。
図17を参照して、まず、ジョブ実行部103により印刷ジョブを実行する(ステップS80)。具体的には、印刷データに基づいて、例えばプリントジョブを実行する。なお、ここでは、プリントジョブを実行する場合について説明するが、スキャンジョブ等を実行しても良いし、特にプリントジョブに限られない。
【0159】
そして、次に、課金票を更新する(ステップS81)。具体的には、課金部107において、当該ジョブの実行に基づく課金処理を実行し、課金データに従って課金票更新部105は、課金票を更新する。
【0160】
そして、処理を終了する(エンド)。
なお、ここでは、印刷ジョブについて説明したが、ステップS9で説明した通常のジョブの実行処理についても同様である。具体的には、ジョブ実行部103において指示された通常のジョブを処理し、当該ジョブの実行に基づく課金処理を実行し、課金データに従って課金票更新部105は、課金票を更新する。なお、通常のジョブとは、コピージョブ、プリントジョブあるいはスキャンジョブ等である。
【0161】
図18は、本発明の実施の形態に従う課金票の送信処理を説明するフロー図である。
図18を参照して、CPU101は、課金管理サーバ3に、課金票とともに課金テーブル書戻要求を送信する(ステップS60)。
【0162】
課金管理サーバ3において、CPU21は、課金票とともに課金テーブル書戻要求を受信する(ステップS61)。
【0163】
次に、CPU21は、課金テーブルの書込ロックを解除する(ステップS62)。具体的には、書き込みロックを解除するために、排他制御テーブル24のID番号欄と一致する行の排他制御欄を「1」から「0」に書き換える。
【0164】
そして、CPU21は、次に課金テーブルを書き戻す(ステップS63)。具体的には、ID番号がユーザ課金テーブル25のID番号欄と一致する行のカウンタ値の欄を受信した課金票のカウンタ値で上書きする。
【0165】
そして、次に、CPU21は、完了通知を送信する(ステップS64)。
MFP10において、CPU101は、課金管理サーバ3からの完了通知を受信し(ステップS65)、処理を終了する(エンド)。
【0166】
なお、ステップS4において、連携サーバ4の連携ジョブの受付が無かった場合には、通常のジョブを実行する(ステップS18)。そして、ステップS16に進む。なお、ステップS18の処理は、ステップS17で説明したのと同様の処理であるのでその詳細な説明は繰り返さない。
【0167】
ここで、図9のステップS7において、副課金票の受信があった場合について説明する。すなわち、連携サーバ4から完了通知の受信前に副課金票の受信があった場合について説明する。
【0168】
ステップS7において、CPU101は、副課金票の受信があった場合には、エラー通知の受信があったかどうかを判断する(ステップS10)。
【0169】
上述したように、図13において、連携サーバ4において、カウンタ残高が無かった場合にジョブが途中で終了した場合には、エラー通知とともに副課金票が送信される。
【0170】
したがって、そのような場合には、エラー通知を受信して、エラー処理を実行する(ステップS17)。そして、処理を終了する(エンド)。
【0171】
エラー処理としては、カウンタ残高が無いことをユーザに通知して、ユーザに対して追加の料金を支払うように促すものとする。あるいは、ユーザが所有している別のカウンタ残高が有るカードをカードリーダ129に挿入することを促すことも可能である。
【0172】
一方、ステップS10において、エラー通知を受信しない場合においては、副課金票を生成し、課金票を更新する処理を実行する(ステップS11)。そして、ステップS12に進む。
【0173】
図19は、本発明の実施の形態に従う副課金票の生成および課金票の更新処理を説明するフロー図である。
【0174】
図19を参照して、図9のステップS7において、副課金票を受信するとともに、エラー通知を受信しない場合において、まず、MFP10のCPU101は、副課金票を受信する(ステップS55)。
【0175】
そして、次に、CPU101の副課金票作成部104は、副課金票を生成する(ステップS56)。具体的には、副課金票作成部104は、副課金票の受信に従って課金票の課金残高に基づいて副課金票を作成する。
【0176】
そして、次に生成した副課金票に従って、課金票更新部105は、課金票を更新する(ステップS57)。
【0177】
そして、CPU101は、生成した副課金票を送信する(ステップS58)。
図20は、本発明の実施の形態に従う副課金票の更新手順を模式的に説明する図である。
【0178】
図20を参照して、左側には、受信した副課金票28と、更新前の課金票29が示されており、右側には、送信する副課金票30と、更新後の課金票31が示されている。
【0179】
受信した副課金票28の「カウンタ」値がカウンタ上限値以上であり、カウンタ残高が無い状態である。
【0180】
本実施例では副課金票28の超過使用分を考慮して、課金票29のカウンタ残高(カウンタ上限値一カウンタ値)の半分を副課金票に移し替える。
【0181】
まず、副課金票28の超過使用分は、「カウンタ」値−「カウンタ上限」値であり、「1」である。
【0182】
そして、副課金票28の超過使用分を考慮した課金票29のカウンタ残高は、4000−(2051+1)となり、1948である。したがって、その半分(4000−2052)/2=974をカウンタ上限値に書き込んでいる。
【0183】
一方、副課金票更新部105は、副課金票作成部104の副課金票30の作成に伴い課金票29を課金票31に更新する。
【0184】
課金票31の「カウンタ」値は、副課金票30の作成に伴い、カウンタ残高の半分を副課金票に移し替えたため、超過使用分も考慮して、差し引いた分を反映させるため2051+1+974=3026に書き換える。
【0185】
当該処理により、新たな副課金票30が連携サーバ4に送信され、図13のステップS36において、副課金票が受信されて、カウンタ残高の範囲内でジョブが継続されることになる。
【0186】
従来においては、連携サーバ4の副課金票の残高が無くなった場合に、使用料金超過でジョブ処理が途中で終了してしまう可能性があったが、本発明の実施の形態に従う方式により、予め使用料金が予測できないため連携サーバ4におけるジョブ処理であっても、MFP10の課金票から残高を移し替えることにより、連携サーバ4の連携ジョブの意図しない中断を防止することが可能である。
【0187】
図21は、本発明の課金システム全体の制御の流れを示すシーケンス図である。
図21を参照して、MFP10からICカードに格納されたID番号が課金管理サーバ3に通知され、課金管理サーバ3のユーザ課金テーブルからの読み出しが実行される(ステップS100)。
【0188】
そして、次に、新規であるユーザの課金票がMFP10に送信される。
そして、MFP10において連携サーバの連携ジョブの受付があった場合(ステップS101)には、副課金票が作成される(ステップS102)。
【0189】
そして、生成された新規の副課金票が画像データとともに連携サーバ4に送信される。
連携サーバ4において、課金単位でジョブが実行される(ステップS103)。
【0190】
そして、課金単位でのジョブ実行に伴い副課金票を更新する(ステップS104)。
なお、連携サーバ4における連携ジョブの実行と並行してMFP10においては、課金票に従って通常のジョブ実行処理が可能である(S106)。
【0191】
一方、連携サーバ4において、仮に、副課金票の残高がジョブ実行中に無くなった場合には、残高の無い副課金票がMFP10に送信される。
【0192】
そして、MFP10において、課金票のカウンタ残高に従って副課金票が生成される(ステップS107)。そして、生成された副課金票が連携サーバ4に送信され、ジョブが途中で停止した場合には、生成された副課金票に基づいてジョブが継続されることになる。
【0193】
そして、連携サーバ4において、ジョブが終了した場合(ステップS105)には、ジョブ完了通知とともに、使用済みの副課金票が印刷データとともにMFP10に送信される。
【0194】
そして、MFP10において、課金票と副課金票とを併合し(ステップS108)、印刷ジョブを実行する(ステップS109)。
【0195】
そして、MFP10は、使用済み課金票を課金管理サーバ3に送信する。
そして、課金管理サーバ3において、課金テーブルの書戻し処理を実行し(ステップS110)、書戻し完了通知をMFP10に送信する。これにより処理が終了する。
【0196】
以上のように、ユーザがMFP10と連携サーバ4との間の連携処理を実行中であっても、MFP10には課金票が有り、外部の連携サーバ4には副課金票が同時に存在することにより、ユーザは、外部の連携サーバ4における処理を終了するまで待機する必要は無く、通常のジョブをMFP10において使用することが可能であり、利便性が向上する。
【0197】
また、連携サーバ4の副課金票の残高が無くなった場合に、MFP10の課金票から残高を移し替えることにより、予め使用料金が予測できない連携サーバ4の連携ジョブの意図しない中断を防止することも可能である。
【0198】
なお、本発明にかかる画像形成装置はMFPに限定されず、画像形成装置であれば、プリンタやファクシミリ装置等であってもよい。なお、画像形成装置を制御するコントローラについて、コンピュータを機能させて、上述のフローで説明したような制御を実行させるプログラムを提供することもできる。このようなプログラムは、コンピュータに付属するフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびメモリカードなどのコンピュータ読取り可能な記録媒体にて記録させて、プログラム製品として提供することもできる。あるいは、コンピュータに内蔵するハードディスクなどの記録媒体にて記録させて、プログラムを提供することもできる。また、ネットワークを介したダウンロードによって、プログラムを提供することもできる。
【0199】
なお、本発明にかかるプログラムは、コンピュータのオペレーションシステム(OS)の一部として提供されるプログラムモジュールのうち、必要なモジュールを所定の配列で所定のタイミングで呼出して処理を実行させるものであってもよい。その場合、プログラム自体には上記モジュールが含まれずOSと協働して処理が実行される。このようなモジュールを含まないプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。
【0200】
また、本発明にかかるプログラムは他のプログラムの一部に組込まれて提供されるものであってもよい。その場合にも、プログラム自体には上記他のプログラムに含まれるモジュールが含まれず、他のプログラムと協働して処理が実行される。このような他のプログラムに組込まれたプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。
【0201】
提供されるプログラム製品は、ハードディスクなどのプログラム格納部にインストールされて実行される。なお、プログラム製品は、プログラム自体と、プログラムが記録された記録媒体とを含む。
【0202】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0203】
【図1】本発明の実施の形態に従う課金システムの構成を説明する図である。
【図2】本発明の実施の形態に従う課金管理サーバ3の構成を説明する概略ブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態に従う排他制御テーブル24の内容を説明する図である。
【図4】本発明の実施の形態に従うユーザ課金テーブル25の内容を説明する図である。
【図5】本発明の実施の形態に従うMFP10の概略ブロック図である。
【図6】本発明の実施の形態に従うMFP10における表示操作部125を構成する操作パネル200の構成を説明する図である。
【図7】設定画面領域207において、「応用」のボタンを押下した場合の画面を説明する図である。
【図8】本発明の実施の形態に従う連携サーバ4の概略構成を説明するブロック図である。
【図9】本発明の実施の形態に従うMFP10の制御動作のメインルーチンのフローを説明する図である。
【図10】本発明の実施の形態に従う課金管理サーバ3から課金票を取得する処理を説明するフロー図である。
【図11】本発明の実施の形態に従う生成された課金票27の内容を説明する図である。
【図12】本発明の実施の形態に従う副課金票の作成手順を模式的に説明する図である。
【図13】連携サーバ4の制御動作のメインルーチンの内容を示すフロー図である。
【図14】復号化ジョブ実行時のフローを説明する図である。
【図15】OCRジョブ実行時のフローを説明する図である。
【図16】本発明の実施の形態に従う副課金票と課金票との併合手順を模式的に説明する図である。
【図17】本発明の実施の形態に従う印刷ジョブの実行を説明するフロー図である。
【図18】本発明の実施の形態に従う課金票の送信処理を説明するフロー図である。
【図19】本発明の実施の形態に従う副課金票の生成および課金票の更新処理を説明するフロー図である。
【図20】本発明の実施の形態に従う副課金票の更新手順を模式的に説明する図である。
【図21】本発明の課金システム全体の制御の流れを示すシーケンス図である。
【符号の説明】
【0204】
1 課金システム、2 ネットワーク、3 課金管理サーバ、4 連携サーバ、10 MFP、21,101,301 CPU、22,120,302 ROM、23,121,303 RAM、24 排他制御テーブル、25 ユーザ課金テーブル、26,305 ネットワークI/F、102,311 ジョブ受付部、103,312 ジョブ実行部、104 副課金票作成部、105,314 課金票更新部、106 副課金票併合部、107,313 課金部、122 読取部、123 画像処理部、124 印刷部、125 表示操作部、126 データ通信部、127 LAN端子、128 USB端子、129 カードリーダ、130,304 HDD、200 操作パネル、306 入力部、307 表示制御部、308 ディスプレイ。
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークで互いに接続された画像形成装置と外部サーバとが連携してジョブ処理を行い、それぞれの機器の使用料金を徴収する課金処理に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、画像形成装置のコピー枚数等をネットワークを介して接続された管理サーバにより一元管理する方式が知られている(特許文献1)。
【0003】
そして、同様の方式に従って、画像形成装置等のコピー枚数等に従ってユーザに対して課金処理を実行するための課金管理サーバを設けた課金システムが知られており(特許文献2)、課金管理に関しては、種々の方式が提案されている。
【0004】
例えば、特許文献3においては、課金管理に関して、課金管理サーバを用いて成果物に応じた課金処理を実行する課金システムが提案されている。
【0005】
一方、近年においては、画像形成装置の1つであるMFP(Multi Function Peripheral)は高機能化するとともに、ユーザがMFPに期待される機能はますます増加してきている。
【0006】
例えば、従来困難と考えてられてきたOCR(Optical Character Reader)処理や英文/和文の翻訳処理等の機能の実行が期待されている。
【0007】
しかしながら、MFPは高機能化してきているとはいえ、これらの機能は処理上の負荷が重いため、MFPは全体制御と印刷等の通常の機能のみに特化し、MFPと連携する外部サーバにおいて、これらの拡張機能を達成する手法が提案されている。
【0008】
また、MFPは、USBメモリ内の文書ファイルを直接印刷することができるUSBメモリプリント機能を備えている。
【0009】
一方で、セキュリティ対策の観点から、USBメモリ内のデータを暗号化することが一般化しており、暗号化規格としてはSanDisk社のU3規格が一般的である。このU3規格は、USBメモリ内のデータ構造として、アプリ領域とデータ領域とに分割し、アプリ領域内に保存した暗号化アプリによって、データ領域内のデータを暗号化処理あるいは復号化処理する方式を採用している。
【0010】
したがって、MFPにおいて、暗号化したデータを含むUSBメモリに対してUSBメモリプリント機能を実行する場合、暗号化アプリは、パーソナルコンピュータ(PC)上のオペレーティングシステム(OS)でのみ動作する仕様となっている場合が多いため、そのままMFP上で実行することできない。
【0011】
それゆえ、暗号化したデータを含むUSBメモリに対してUSBメモリプリント機能を実行する場合、MFPがUSBメモリからのデータ読出と、USBメモリ内の文書ファイルの印刷処理の機能を担当し、例えばネットワークで接続された外部サーバがUSBメモリ内において、暗号化されたデータの復号化処理の機能を担当して、互いに連携処理することにより実行処理することが可能である。
【特許文献1】特開2008−21233号公報
【特許文献2】特開2002−117157号公報
【特許文献3】特開2005−24817号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
しかしながら、これら外部サーバを用いてMFPと連携処理させる場合、すなわち、外部サーバを用いて、復号化処理や、OCR処理や、英文/和文の翻訳処理等の拡張機能を実行する場合、外部サーバにおける処理は、独立したジョブ処理とはならない。すなわち、課金管理は、MFPと課金管理サーバとの間で行なわれるため、外部サーバを用いた連携処理を実行している場合には、外部サーバを用いた連携処理に基づく課金処理がMFPと課金管理サーバとの間で終了するまで、外部サーバを必要としないMFPのみで完結するコピー等の別のジョブ処理についても実行できないという問題点があった。
【0013】
また、外部サーバで実行させる復号化処理、OCR処理、英文/和文の翻訳処理に対して、その成果物を基準に課金すると、予め使用料金が予測できないため使用料金超過でジョブ処理が途中で終了してしまうという問題点もあった。
【0014】
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであって、外部サーバを用いた連携処理に基づく課金処理において、ユーザの利便性を向上させた課金処理を実行する課金システム、課金方法、課金プログラムおよび記録媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明に係る課金システムは、ユーザー毎の課金テーブルを有する画像形成装置と、画像形成装置とネットワークで接続され、ジョブ処理を画像形成装置と連携処理する外部サーバとを備える。画像形成装置は、外部サーバに依頼するジョブ処理の実行指示があった場合には、課金テーブルの残高内で外部サーバに対応する課金サブテーブルを生成する課金サブテーブル生成手段と、課金テーブルに応じてジョブ毎に課金処理する第1の課金手段と、課金サブテーブルの生成あるいは課金手段の課金処理に応じて課金テーブルを更新する第1の更新手段と、課金サブテーブルを外部サーバに送信する第1の送信手段とを含む。外部サーバは、課金サブテーブルを画像形成装置から受信するサーバ受信手段と、課金サブテーブルに応じてジョブ毎に課金処理する第2の課金手段と、課金手段の課金処理に応じて課金サブテーブルを更新する第2の更新手段とを含む。
【0016】
好ましくは、課金テーブルは、使用料金、前払い料金、ジョブ処理に応じた課金情報を含む。
【0017】
好ましくは、課金サブテーブルは、外部サーバに固有のジョブ処理に応じた課金情報を含む。
【0018】
好ましくは、外部サーバは、ジョブ処理が完了した場合には、画像形成装置に更新された課金サブテーブルを送信する第2の送信手段をさらに含む。画像形成装置は、外部サーバから更新された課金サブテーブルを受信する受信手段と、課金テーブルに受信手段で受信した更新された課金サブテーブルを併合する併合手段とをさらに含む。
【0019】
好ましくは、外部サーバは、ジョブ処理の途中で課金サブテーブルの残高が無くなったと判断された場合には、画像形成装置に更新された課金サブテーブルを送信する第2の送信手段をさらに含み、画像形成装置において、課金サブテーブル生成手段は、更新された課金サブテーブルに基づいて課金テーブルの残高内で外部サーバに対応する別の課金サブテーブルを生成し、第1の送信手段は、別の課金サブテーブルを外部サーバに送信する。
【0020】
本発明に係る課金方法は、ユーザー毎の課金テーブルを有する画像形成装置と、画像形成装置とネットワークで接続され、ジョブ処理を画像形成装置と連携処理する外部サーバとを備える課金システムに対する課金方法であって、外部サーバに依頼するジョブ処理の実行指示の入力を受け付けるステップと、外部サーバに依頼するジョブ処理の実行指示の入力を受け付けた場合には、課金テーブルの残高内で外部サーバに対応する課金サブテーブルを生成するステップと、課金テーブルに応じてジョブ毎に課金処理する第1の課金ステップと、課金サブテーブルを生成するステップあるいは第1の課金ステップに基づいて課金テーブルを更新する第1の更新ステップと、課金サブテーブルを外部サーバに送信するステップと、送信された課金サブテーブルを画像形成装置から受信するステップと、受信した課金サブテーブルに応じてジョブ毎に課金処理する第2の課金ステップと、第2の課金ステップに基づいて課金サブテーブルを更新する第2の更新ステップとを備える。
【0021】
本発明に係る課金プログラムは、ユーザー毎の課金テーブルを有する画像形成装置と、画像形成装置とネットワークで接続され、ジョブ処理を画像形成装置と連携処理する外部サーバとを備える課金システムに含まれるコンピュータに実行させるための課金プログラムであって、外部サーバに依頼するジョブ処理の実行指示の入力を受け付けるステップと、外部サーバに依頼するジョブ処理の実行指示の入力を受け付けた場合には、課金テーブルの残高内で外部サーバに対応する課金サブテーブルを生成するステップと、課金テーブルに応じてジョブ毎に課金処理する第1の課金ステップと、課金サブテーブルを生成するステップあるいは第1の課金ステップに基づいて課金テーブルを更新する第1の更新ステップと、課金サブテーブルを外部サーバに送信するステップと、送信された課金サブテーブルを画像形成装置から受信するステップと、受信した課金サブテーブルに応じてジョブ毎に課金処理する第2の課金ステップと、第2の課金ステップに基づいて課金サブテーブルを更新する第2の更新ステップとを備える。
【0022】
本発明に係る記録媒体は、上記に記載の課金プログラムを記録する。
【発明の効果】
【0023】
本発明に係る課金システムは、画像形成装置において、外部サーバに依頼するジョブ処理の実行指示があった場合には、課金テーブルの残高内で外部サーバに対応する課金サブテーブルを生成する。そして、外部サーバは、課金サブテーブルに応じてジョブ毎に課金処理する。また、画像形成装置は、課金テーブルに応じてジョブ毎の課金処理する。したがって、外部サーバにジョブ処理を依頼した場合であっても、外部サーバにおいては、課金サブテーブルに応じて課金処理が実行され、画像形成装置においては、課金テーブルに応じて課金処理が実行されるためユーザは、外部サーバにおける処理が終了するまで待機する必要は無く、通常のジョブを画像形成装置において実行することが可能であり、利便性が向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。以下の説明において同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同一であるものとする。
【0025】
図1は、本発明の実施の形態に従う課金システムの構成を説明する図である。
図1を参照して、本発明の実施の形態に従う課金システム1は、ネットワーク2とそれぞれ接続された、課金管理サーバ3と、MFP10と、MFP10と連携処理する外部サーバである連携サーバ4とを含む。なお、ここで、一例としてMFPは、2台設けられている場合について説明するが、特に2台に限られず、何台でも良い。
【0026】
ネットワーク2は、有線あるいは無線LAN(Local Area Network)を介して、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)プロトコルを用いて接続構成され、互いに各種データの授受が可能となっている。
【0027】
課金管理サーバ3は、ユーザ毎の課金情報を記憶する後述する課金テーブルを備える。そして、MFP10からの要求に応じて、ユーザ毎の課金情報が記憶された課金テーブルを送受信する。
【0028】
連携サーバ4は、MFP10からのジョブ処理要求に応じて、アプリケーションプログラムを実行し、例えば、U3メモリ等に格納された暗号化されたデータの復号化処理、OCR処理、英文/和文の翻訳処理等を実行するものとする。
【0029】
MFP10は、後述するが、原稿を読み取るためのスキャナ機能、画像データに基づいて紙などの記録媒体に画像を形成するプリント機能、およびユーザ認証機能等を備えているものとする。なお、本例においては、一例として、ユーザ認証機能であるユーザ認証処理としては、ユーザ毎に設けられた専用カードに格納されているID番号を用いるものとするが、特に専用カードに格納されているID番号に限られず、生体認証等の指紋認証を利用することも可能であるし、ユーザが認証コードを入力して認証コードの一致比較を実行することも可能である。すなわち、何らかの手段により、ユーザを識別して、ユーザに対応付けられた課金テーブルをMFP10において取得することが可能であればどのような手段を用いても良い。
【0030】
図2は、本発明の実施の形態に従う課金管理サーバ3の構成を説明する概略ブロック図である。
【0031】
図2を参照して、本発明の実施の形態に従う課金管理サーバ3は、CPU(Central Processing Unit)21と、ROM(Read-Only Memory)22と、RAM(Random Access Memory)23と、排他制御テーブル24と、ユーザ課金テーブル25と、ネットワークI/F26とを含む。
【0032】
CPU21は、ROM22から課金管理に必要なプログラムを読み出して、各部の動作タイミングを統一的に制御する。また、CPU21は、排他制御テーブル24に基づいてユーザ課金テーブル25へのアクセスの許可あるいは禁止を制御する。
【0033】
また、CPU21は、ネットワークI/F26からユーザの課金情報の読出要求を受け付けると、ユーザ課金テーブル25から読出要求を受け付けた対応するユーザの課金情報が記憶された課金テーブルを読み出して送信する。
【0034】
また、ユーザの使用結果の書戻要求を受け付けると、ユーザ課金テーブル25の対応するユーザの課金情報が格納された課金テーブルを更新する。
【0035】
ROM22には、課金管理に関する必要なプログラムが格納されており、例えば、ユーザ課金テーブル25の更新等の各種プログラムが格納されている。
【0036】
RAM23は、揮発性メモリであり、CPU21におけるプログラム実行時のワークエリアとして用いられる。
【0037】
排他制御テーブル24は、同一ユーザによる複数のMFP10からのユーザ課金テーブル25へのアクセスを制限するためのテーブルである。
【0038】
ユーザ課金テーブル25は、ユーザ毎の前払いされた料金残高およびジョブに応じた料金表を管理するための課金テーブルを格納している。
【0039】
ネットワークI/F26は、CPU21からの指示に従って外部機器例えばMFP10との間でデータを送受信する。
【0040】
図3は、本発明の実施の形態に従う排他制御テーブル24の内容を説明する図である。
図3を参照して、本発明の実施の形態に従う排他制御テーブル24には、ユーザを識別するためのID(Identification)番号および排他制御フラグの欄が設けられており、ID番号の欄には、予めユーザに対応付けられた識別番号が格納される。また、排他制御フラグの欄のデータ「0」は、ユーザ課金テーブル25のアクセス許可状態を示し、排他制御フラグのデータ「1」は、ユーザ課金テーブル25のアクセス禁止状態を示すものとする。
【0041】
図4は、本発明の実施の形態に従うユーザ課金テーブル25の内容を説明する図である。
【0042】
図4を参照して、ユーザの「ID番号」に対応付けられて、「カウンタ」値の欄、「カウンタ上限」値の欄、各ジョブ処理に対する「単価」の欄がそれぞれ示されている。
【0043】
「カウンタ」値の欄には現在までのMFP10等の使用料金に相当する値が書き込まれる。「カウンタ上限」値の欄には、ユーザが前払いした料金に相当する値が書き込まれる。「単価」の欄には、各ジョブ処理の実行に係る使用料金を求めるための基本単価情報が登録されている。
【0044】
基本単価情報は、一例としてMFP10が実行できるコピージョブおよびプリントジョブと、連携サーバ4が実行できる復号化処理ジョブ、OCR処理ジョブ、英文和訳ジョブ、和文英訳ジョブから成る各種ジョブで構成され、用紙サイズ、ページあるいは文字数から成る課金単位の組み合わせに従って決定される。なお、ユーザ毎に各ジョブ処理に対する「単価」を同一とすることも可能であるし、あるいは、本例の如く異なるように設定することも可能である。
【0045】
本例においては、一例として、基本単価情報について、「ID番号」が「00001」であるユーザAがA4サイズのコピーを1枚取ると、単価が1としてカウントされる場合が示されている。他の場合についても同様の方式でカウントされる。
【0046】
図5は、本発明の実施の形態に従うMFP10の概略ブロック図である。
図5を参照して、本発明の実施の形態に従うMFP10は、CPU101と、ROM120と、RAM121と、読取部122と、画像処理部123と、印刷部124と、表示操作部125と、データ通信部126と、LAN端子127と、USB端子128と、カードリーダ129と、HDD130とを備えている。また、各部は内部バス110で接続されており、相互にデータの授受が可能であるものとする。
【0047】
CPU101は、ROM120から必要なプログラムを読み出して、各部の動作タイミングを統一的に制御し、スキャンジョブ処理、コピージョブ処理、プリントジョブ処理等の動作を実現させる。
【0048】
ROM120には、ジョブ処理等の各種プログラムと各種固定データ等が格納されている。
【0049】
RAM121は、揮発性メモリであり、CPU101におけるプログラム実行時のワークエリアや、回転処理等を施すために画像データを少なくとも1ページ分格納するためのページメモリとなる。
【0050】
読取部122は、原稿を照射する光源と、原稿の幅方向に原稿を1ライン分読み取るラインイメージセンサと、ライン単位の読取位置を原稿の長さ方向に移動させる移動手段と、原稿からの反射光をラインイメージセンサに導いて結像させるレンズやミラーから成る光学経路とを含み、原稿画像を読み取って、対応する画像データを取り込む。ラインイメージセンサは、CCD(Charge Coupled Device)で構成される。ラインイメージセンサが出力するアナログ画像信号はA/D変換され、デジタル画像データとして取り込まれる。
【0051】
画像処理部123は、画像データを拡大、縮小あるいは回転処理したり、画像データを圧縮あるいは伸張処理する。
【0052】
印刷部124は、記録紙の搬送装置と、感光体ドラムと、帯電装置と、レーザーユニットと、現像装置と、転写分離装置と、クリーニング装置と、定着装置とを含み、画像データに対応する画像を電子写真プロセスによって記録紙上に形成して出力する。
【0053】
表示操作部125は、表面にタッチパネルを備えた液晶ディスプレイと各種操作スイッチ等で構成される操作パネルを含み、ユーザに各種の案内表示や状態表示を行ったり、ユーザから各種操作指示を受け付けたりする。
【0054】
データ通信部126は、TCP/IP等の通信プロトコルで通信するインターフェースであるLAN端子127と、シリアル通信インターフェースであるUSB(Universal Serial Bus)端子128とを含み、CPU101からの指示に従ってLAN端子127あるいはUSB端子128に接続された外部機器例えばUSBメモリ等との間でデータを送受信する。
【0055】
カードリーダ129に対して、ユーザに対応して設けられた予めID番号が書き込まれた専用カードを挿入すると、そのID番号を取得する。
【0056】
専用カードは、磁気カード等が使用され、登録済みユーザを一意に特定するためにユーザ識別情報としてID番号が記録されている。なお、当該専用カードは、ユーザ毎に管理者から配布されるものとする。そして、当該専用カードが発行される際に課金管理サーバ3において、ID番号に対応付けられた課金情報を記憶する課金テーブルがユーザ課金テーブル25に登録されるものとする。
【0057】
HDD130は、圧縮された画像データや印刷データなどを記憶する。
CPU101は、ジョブ受付部102と、ジョブ実行部103と、副課金票作成部104と、課金票更新部105と、副課金票併合部106と、課金部107とを含む。
【0058】
ジョブ受付部102は、ユーザが表示操作部125を操作して入力したジョブの実行指示を受け付ける。
【0059】
ジョブ実行部103は、入力したジョブ処理の実行指示に応答してジョブ処理を実行する。
【0060】
副課金票作成部104は、後述するが課金票のカウンタ残高に基づいて、新規に副課金票を作成する。本例においては、連携サーバ4を利用したジョブ実行の際に、MFP10用に対応する副課金票を作成する。
【0061】
課金票更新部105は、副課金票の作成あるいは、送信されてきた副課金票に基づいて課金票を更新する。
【0062】
副課金票併合部106は、送信されてきた副課金票を課金票に併合して1つの課金票にする。
【0063】
課金部107は、ジョブ実行部103のジョブ実行に応答して課金票に応じた課金処理を実行する。
【0064】
図6は、本発明の実施の形態に従うMFP10における表示操作部125を構成する操作パネル200の構成を説明する図である。
【0065】
図6を参照して、スタートキー201は、コピー/スキャン等の動作を開始させるために用いられる。テンキー202はコピー枚数等の数値等あるいは後述するパスワードを入力するために用いられる。クリアキー203は、入力された数値のクリア、および蓄積された画像記憶の画像データを破棄するために用いられる。
【0066】
ストップキー204は、コピー/スキャン動作の停止を指示するために用いられる。パネルリセットキー205は、設定されているモードおよびジョブを破棄するために用いられる。また、USBデバイスに対するデータ書込処理あるいはデータ印刷中にストップキー204を押下した場合には、当該USBデバイスに対するデータ書込動作あるいはデータ印刷動作は停止されるものとする。
【0067】
また、操作ディスプレイ12は、各種モードの表示や設定等を実行するためにタッチパネル206が取付けられている。
【0068】
このタッチパネル206によって、ユーザは操作ディスプレイ12内の表示内容に従った各種設定を行なうことができる。また、タッチパネル206における設定画面領域207には、通常はコピー動作やスキャン動作を実行する際に行なう基本的/応用的な設定のためのボタンが配置されている。各ボタンを押下するとその詳細設定を行なうための階層画面が表示される。
【0069】
タッチパネル206のジョブ情報画面領域208にはその時点でMFP10に投入されているジョブ情報が表示される。表示は実行されるべきジョブの順序で並んでいる。特定のジョブに対して消去変更等の操作を行なう場合は、ジョブ操作ボタン209を選択した後操作対象となるジョブ番号ボタンを押下する。それらの操作によってジョブ操作画面が表示され、特定のジョブに対する操作が可能となる。
【0070】
コピー(Copy)キー210、およびスキャン(Scan)キー211は、MFP10をコピー/スキャナのいずれのモードで動作させるかを設定するための選択キーである。
【0071】
コピーキー210を押下した場合、MFP10はコピー機として使用可能となる。この状態ではスキャナ動作は実行することはできない。
【0072】
また、スキャンキー211を押下した場合、MFP10はスキャナとなる。この状態ではコピー動作を実行することはできない。
【0073】
なお、コピーキー210とスキャンキー211は排他的動作となり、一方を選択すると自動的に他方は非選択状態となる。
【0074】
図7は、設定画面領域207において、「応用」のボタンを押下した場合の画面を説明する図である。
【0075】
図7を参照して、ここでは、「応用」のボタンが押下された場合のコマンドボタンが示されている。具体的には、連携サーバ4において連携処理する各種コマンドボタンが示されている。
【0076】
一例として、「復号化」ボタン220、「OCR」ボタン221、「英文和訳」ボタン222、「和文英訳」ボタン223が設けられており、各種ボタンを押下することにより、対応するボタンに応じたジョブ処理が外部の連携サーバ4に対して指示されることになる。
【0077】
図8は、本発明の実施の形態に従う連携サーバ4の概略構成を説明するブロック図である。
【0078】
図8を参照して、本発明の実施の形態に従う連携サーバ4は、オペレーティングシステム(OS:Operating System)を含む各種プログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)301と、ROM302と、CPU301のプログラム部分の実行に必要なデータを一時的に記憶するRAM303と、CPU301で実行されるプログラムを不揮発的に記憶するハードディスク部(HDD:Hard Disk Drive)304と、ネットワークI/F305と、入力部306と、表示制御部307と、ディスプレイ308とを含む。
【0079】
CPU301は装置全体を制御し、ROM302はBIOSやブートプログラムを格納し、RAM303は、揮発性メモリであって、CPU301におけるプログラム実行時のワークエリアとなる。
【0080】
また、CPU301は、ジョブ受付部311と、ジョブ実行部312と、課金部313と、副課金票更新部314とを含む。
【0081】
HDD304は、OS、アプリケーション、ドライバ、各種プログラムおよびデータファイル等を格納する。アプリケーションとしては、MFP10から送信された画像データに対する拡張機能を実行するためのアプリケーションプログラムが記憶されているものとする。本例においては、一例として、暗号化されたデータを復号化するための復号化処理プログラム、OCR処理を実行するOCR処理プログラム、英文和訳翻訳処理を実行するための英文和訳処理プログラム、和文英訳翻訳処理を実行するための和文英訳処理プログラムを記憶しているものとする。
【0082】
ネットワークI/F305は、TCP/IP等の通信プロトコルでLANを介して外部機器と送受信する。
【0083】
入力部306は、キーボードやマウス等の入力装置である。
表示制御部307は、CPU301の制御により、ビデオメモリに描画を行うと共に、ビデオメモリに記憶された画像データをビデオ信号としてディスプレイ308に出力する。
【0084】
ディスプレイ308は、液晶表示器やCRTに代表される表示装置である。
連携サーバ4の装置の電源がONになると、CPU301は、ROM302のブートプログラムに従って、HDD304からOSをRAM303にロードし、各種デバイスドライバをロードする。さらに、CPU301は、連携サーバ4において連携処理する対応するプログラムをRAM303にロードして実行する。
【0085】
CPU301のジョブ受付部311において、MFP10から指示されたジョブを受け付けて、ジョブ実行部312において、受け付けたジョブを実行する。そして、課金部313において、実行したジョブに対する課金処理を実行し、副課金票更新部314において課金処理に従って副課金票を更新する。
【0086】
なお、このようなプログラム等は、図示しないFDドライブあるいはCD−ROM(Compact Disc-Read Only Memory)ドライブによってそれぞれフレキシブルディスクまたはCD−ROMなどから読取られてHDD304に格納することも可能であるし、あるいは、ネットワークを介して当該プログラムを格納することも格納することも可能である。
【0087】
図9は、本発明の実施の形態に従うMFP10の制御動作のメインルーチンのフローを説明する図である。
【0088】
図9を参照して、まず、MFP10において、カードリーダ129に専用カードが挿入されているかどうかを判断する(ステップS1)。
【0089】
そして、専用カードが挿入されている場合には、次に、専用カードに格納されたユーザのID番号を取得する(ステップS2)。
【0090】
そして、次に、課金管理サーバ3から課金票を取得する処理を実行する(ステップS3)。具体的には、MFP10は、課金票を取得するために課金テーブル読出要求を課金管理サーバ3に出力する。
【0091】
図10は、本発明の実施の形態に従う課金管理サーバ3から課金票を取得する処理を説明するフロー図である。
【0092】
図10を参照して、課金管理サーバ3のCPU21は、ネットワークI/F26を介して、MFP10から課金テーブル読出要求の入力が有ったかどうかを判断する(ステップS20)。なお、課金テーブル読出要求には、ユーザのID番号も含まれているものとする。
【0093】
ステップS20において、CPU21は、課金テーブル読出要求の入力が有った場合には、課金テーブル読出要求に含まれているユーザのID番号を取得する(ステップS21)。
【0094】
次に、CPU21は、排他制御テーブル24を参照して、ユーザ課金テーブル25への書き込みをロックする(ステップS22)。具体的には、ユーザのID番号欄と一致する行の排他制御のフラグ欄について、「0」から「1」に変更する。
【0095】
そして、次に、CPU21は、ID番号がユーザ課金テーブル25のID番号欄と一致する行の各欄を全て読み出す(ステップS23)。
【0096】
そして、CPU21は、ユーザに対応した課金票27を作成する(ステップS24)。
そして、次に、CPU21は、ネットワークI/F26を介して、MFP10に課金票27を送信する(ステップS25)。そして、終了する(エンド)。
【0097】
これにより、MFP10は、課金管理サーバ3から送信された課金票27を取得する。
図11は、本発明の実施の形態に従う生成された課金票27の内容を説明する図である。
【0098】
図11を参照して、本発明の実施の形態に従う課金票27の一例として、ユーザのID番号が「00001」のユーザAの課金票27が示されており、ユーザ課金テーブル25のID番号欄と一致する行の各欄を全て抽出し、ユーザに対応した課金票27が作成されている。
【0099】
ユーザの「ID番号」に対応付けられて、「00001」に対応付けられた「カウンタ」値が「88」、「カウンタ上限」値が「4000」、および各ジョブ処理(コピー、プリント等)に対する「単価」がそれぞれ示されている。
【0100】
再び、図9を参照して、次に、連携サーバ4の連携ジョブの受付があるか否かを判断する(ステップS4)。具体的には、上述した図7の設定画面領域207において、「復号化」ボタン220、「OCR」ボタン221、「英文和訳」ボタン222、「和文英訳」ボタン223のいずれかが押下されることにより、連携ジョブの受付があると判断される。
【0101】
連携サーバの連携ジョブとは、上述した外部に設けられた連携サーバ4において実行可能な復号化処理ジョブ、OCR処理ジョブ、英文和訳ジョブ、和文英訳ジョブ等であり、処理能力不足や採用されているOSの違いの観点から、MFP10では処理できず連携サーバ4で処理するジョブである。
【0102】
そして、副課金票を生成する(ステップS5)。具体的には、副課金票作成部104は、課金票27のカウンタ残高に従って連携サーバ4に対応する副課金票を生成する。
【0103】
そして、次に、生成した副課金票と、画像データを連携サーバ4に送信する(ステップS6)。なお、その際には、連携サーバ4で処理するジョブ実行の指示も含まれる。
【0104】
なお、画像データには,ページ区切りが無いU3規格の暗号化データや英文や和文のテキストデータ等も含まれるものとする。
【0105】
図12は、本発明の実施の形態に従う副課金票の作成手順を模式的に説明する図である。
【0106】
図12を参照して、左側の領域に設けられた課金票27は、作成前の課金票であり、図11で説明したのと同一である。
【0107】
そして、副課金票作成部104は、課金票27のカウンタ残高に従って副課金票28を生成する。具体的には、課金票の項目のうちID番号、連携サーバ4が実行できるジョブの単価のうちの復号化処理ジョブ、OCR処理ジョブ、英文和訳ジョブ、和文英訳ジョブをそのまま引き継ぐものとする。そして、「カウンタ」値は新規作成のため「0」として書き込む。
【0108】
また、本実施の形態では、一例として、課金票のカウンタ残高(=「カウンタ上限」値−「カウンタ」値)の半分を副課金票に移し替えるものとする。
【0109】
具体的には、課金票のカウンタ残高(4000−88)の半分である1956を副課金票28の「カウンタ上限」値に書き込んでいる。
【0110】
一方、課金票更新部105は、副課金票作成部104の副課金票28の作成に伴い課金票27を課金票29に更新する。課金票29の「カウンタ」値は、副課金票28の作成に伴い、カウンタ残高の半分を副課金票に移し替えたため、差し引いた分を反映させるため、88+1956=2044に書き換える。
【0111】
ここで、連携サーバ4における処理について説明する。
図13は、連携サーバ4の制御動作のメインルーチンの内容を示すフロー図である。
【0112】
図13を参照して、連携サーバ4は、MFP10から副課金票28と画像データとを受信する(ステップS31)。なお、その際には、連携サーバ4で処理するジョブ実行の指示も受信する。
【0113】
具体的には、CPU301のジョブ受付部311は、ネットワークI/F305を介して副課金票と画像データとを受信するとともに、指示されたジョブの内容を受け付ける。
【0114】
そして、次に、ジョブ実行部312において、課金単位でジョブを実行する(ステップS32)。当該処理については後述する。なお、ジョブ実行結果は印刷データとなる。
【0115】
次に、ジョブ実行後の課金データに基づいて副課金票を更新する(ステップS33)。
具体的には、課金部313において、ジョブの実行に基づく課金処理を実行し、当該課金処理に基づく課金データに従って副課金票更新部314において副課金票が更新される。
【0116】
そして、次に、CPU301は、副課金票のカウンタ値とカウンタ上限値とを比較することによって、カウンタ値の残りがあるか否かすなわちカウンタ残高が有るかを判断する(ステップS34)。
【0117】
ステップS34において、カウンタ残高が有る場合には、次に、CPU301は、ジョブ終了か否かを判断する(ステップS38)。
【0118】
そして、ステップS38において、ジョブ終了であると判断された場合には、CPU301は、MFP10に対して完了通知を送信する(ステップS39)。
【0119】
そして、CPU301は、MFP10に対して副課金票と印刷データを送信する(ステップS40)。そして、終了する(エンド)。
【0120】
一方、ステップS38において、ジョブ終了で無いと判断された場合には、再び、ステップS32に進み、課金単位でジョブを実行し、ジョブ終了となるまで当該処理を繰り返す。
【0121】
一方、ステップS34において、CPU301は、副課金票のカウンタ値とカウンタ上限値とを比較することによって、カウンタ値の残りがあるか否かすなわちカウンタ残高が無いと判断した場合には,次に、副課金票を送信する(ステップS35)。
【0122】
そして、次に、CPU301は、副課金票をMFP10に対して送信した後、MFP10から再び送信された副課金票を受信したかどうかを判断する(ステップS36)。なお、このMFP10から送信された副課金票の再受信については後述する。
【0123】
ステップS36において、副課金票を受信するまで待機し、副課金票を受信した場合には次のステップS37に進む。
【0124】
そして、副課金票を受信した場合、CPU301は、受信した副課金票について、カウンタ残高が有るかどうかを判断する(ステップS37)。
【0125】
ステップS37において、CPU301は、受信した副課金票についてカウンタ残高が有ると判断した場合には、ステップS38に進む。そして、上述したようにジョブ終了か否かを判断し、ジョブ終了となるまで上述の処理を繰り返す。すなわち、ステップS34において、カウンタ残高が無しとして判断された場合に、MFP10から送信された副課金票に基づいてカウンタ残高がありとなった場合には、ジョブが中断した場合であっても継続することが可能となる。
【0126】
一方、ステップ37において、CPU301は、受信した副課金票について、カウンタ残高が無いと判断した場合には、エラー通知を送信する(ステップS41)。
【0127】
そして、次に副課金票を送信する(ステップS42)。そして、終了する(エンド)。
すなわち、MFP10から送信された副課金票を再受信した場合であっても、カウンタ残高が無かった場合には、ジョブを継続実行することはできないため、エラー通知を送信するとともに、副課金票をMFP10に送信する。
【0128】
次に、ジョブ実行部312における、ステップS32の課金単位でのジョブ実行のフローについて説明する。
【0129】
図14は、復号化ジョブ実行時のフローを説明する図である。具体的には、図7において、画像データに対する復号化処理を実行するための「復号化」ボタン220が押下されたものとする。
【0130】
図14を参照して、復号化ジョブ処理として、画像データを復号化処理する(ステップS43)。そして、次に、ページ終端に到達したかどうかを判断し(ステップS44)、ページ終端に到達するまで復号化処理を繰り返す。そして、終了する(エンド)。
【0131】
復号化処理は、ページ単位を復号化ジョブ処理の課金単位としており、1ページの復号化ジョブ処理毎に副課金票が更新される。
【0132】
図15は、OCRジョブ実行時のフローを説明する図である。具体的には、図7において、画像データに対するOCR処理を実行するための「OCR」ボタン221が押下されたものとする。
【0133】
図15を参照して、文字数カウントが100文字以上であるかどうかを判断する(ステップS45)。文字数カウントは、後述する抽出した文字の文字数を計算した後、課金計算に用いるためのカウンタ値である。
【0134】
ステップS45において、文字数カウントが100文字以上である場合には、文字数カウントから100文字差し引く(ステップS46)。そして、処理を終了する(エンド)。
【0135】
OCR処理は、ブロック単位で実行し、100文字単位を課金単位としている。したがって、100文字単位で課金するため文字数カウントから100文字分差し引いて、課金単位でのジョブを終了する。
【0136】
一方、ステップS45において、文字数カウントが100文字未満である場合には、文字抽出領域が無いかどうかを判断する(ステップS47)。本例においては、画像データのブロック単位で文字抽出処理を実行するものとする。そして、ステップS47において、最終のブロックの文字抽出処理の終了後には、文字抽出領域が無いと判断して処理を終了する(エンド)。すなわち、課金単位でのジョブを終了する。
【0137】
一方、ステップS47において、文字抽出領域が有ると判断した場合には、画像データから文字抽出処理を実行する(ステップS48)。具体的には、画像データのブロック単位で文字抽出処理を実行するものとする。なお、画像データにおける一群の文字群であるブロック単位の文字抽出処理については、公知の方法を用いることとし、その詳細については説明を省略する。例えば、画像データのうちの空白の領域を検知して判断することが可能である。
【0138】
そして、次に、文字抽出処理により抽出された文字数を計算する(ステップS49)。
そして、次に、文字数カウントに加算する(ステップS50)。
【0139】
そして、次に、文字数カウントが100文字以上であるかどうかを判断する(ステップS51)。
【0140】
ステップS51において、文字数カウントが100文字以上である場合には、文字数カウントから100文字差し引く(ステップS52)。そして、処理を終了する(エンド)。100文字単位で課金するため文字数カウントから100文字分差し引いて、課金単位でのジョブを終了する。
【0141】
一方、ステップS51において、文字数カウントが100文字未満である場合には、ステップS47に戻る。そして、上述の処理を繰り返す。
【0142】
本例においては、画像データのブロック単位で文字抽出処理を実行するものとする。そして、最終のブロックの文字抽出処理の終了後には、文字抽出領域が無いと判断して処理を終了する(エンド)。すなわち、課金単位でのジョブを終了する。
【0143】
すなわち、文字抽出処理を実行して、文字数カウントのカウンタ値に基づいて100文字単位ずつで課金単位でのジョブを実行する。
【0144】
なお、ここでは、OCRジョブについて説明したが、英文和訳ジョブあるいは和文英訳ジョブ等の翻訳処理についても同様の方式で課金ジョブを実行することが可能である。
【0145】
なお、本例においては、文字抽出処理において、ブロック単位における抽出領域が無くなった場合に、文字数カウントが100文字未満である場合であっても切り上げて課金する場合としているが、文字数カウントが100文字未満である場合に切り捨てて課金しない方式とすることも可能である。
【0146】
再び図9を参照して、次に、CPU101は、連携サーバ4から送信された副課金票の受信があったかどうかを判断する(ステップS7)。当該判断は、連携サーバ4において送信した副課金票の残高が無くなった場合に連携サーバ4から送信される副課金票を受信したかどうかを判断するものである。当該場合には、ステップS10に進む。
【0147】
一方、ステップS7において、副課金票の受信が無かった場合には、通常のジョブの受付があるかどうかを判断する(ステップS8)。
【0148】
ステップS8において、通常のジョブの受付がある場合には、次に、通常のジョブを実行処理する(ステップS9)。具体的には、ジョブ実行部103において指示された通常のジョブを処理する。通常のジョブとは、コピージョブ、プリントジョブあるいはスキャンジョブ等である。
【0149】
ステップS8において、通常のジョブの受付が無い場合には、次のステップS12に進み、完了通知を受信したかどうかを判断する(ステップS12)。具体的には、図13において、ジョブが終了したことに伴い連携サーバ4から送信された完了通知を受信したかどうかを判断する。
【0150】
ステップS12において、完了通知を受信しない場合には、再び、ステップS7に戻り、連携サーバ4から完了通知が有るまで上述の処理を繰り返す。
【0151】
ステップS12において、CPU101は、連携サーバ4から完了通知を受信した場合には、副課金票28と印刷データを受信する(ステップS13)。
【0152】
そして、副課金票28と課金票29とを併合する(ステップS14)。
図16は、本発明の実施の形態に従う副課金票と課金票との併合手順を模式的に説明する図である。
【0153】
図16を参照して、左側には、併合前の副課金票28と、副課金票29とが示されている。右側には、併合後の課金票30が示されている。
【0154】
ここで、副課金票28の「カウンタ」値は、「10」であり、「カウンタ上限」値である「1056」未満である。したがって、カウンタ残高が有る状態である。
【0155】
一方、課金票29は、「カウンタ」値が2064であり、「カウンタ上限」値が「4000」である。
【0156】
副課金票28と課金票29とを併合すると、併合後の課金票のカウンタ残高は、「カウンタ上限」値−「カウンタ」値を課金票に移し替えるためカウンタ値からその値を差し引く。副課金票のカウンタ残高(1956−10=1946)を課金票の「カウンタ」値から差し引くため2064−1946=118に書き換える。
【0157】
そして、再び、図9を参照して、印刷ジョブを実行する(ステップS15)。
そして、課金票の送信処理を実行する(ステップS16)。そして、処理を終了する(エンド)。
【0158】
図17は、本発明の実施の形態に従う印刷ジョブの実行を説明するフロー図である。
図17を参照して、まず、ジョブ実行部103により印刷ジョブを実行する(ステップS80)。具体的には、印刷データに基づいて、例えばプリントジョブを実行する。なお、ここでは、プリントジョブを実行する場合について説明するが、スキャンジョブ等を実行しても良いし、特にプリントジョブに限られない。
【0159】
そして、次に、課金票を更新する(ステップS81)。具体的には、課金部107において、当該ジョブの実行に基づく課金処理を実行し、課金データに従って課金票更新部105は、課金票を更新する。
【0160】
そして、処理を終了する(エンド)。
なお、ここでは、印刷ジョブについて説明したが、ステップS9で説明した通常のジョブの実行処理についても同様である。具体的には、ジョブ実行部103において指示された通常のジョブを処理し、当該ジョブの実行に基づく課金処理を実行し、課金データに従って課金票更新部105は、課金票を更新する。なお、通常のジョブとは、コピージョブ、プリントジョブあるいはスキャンジョブ等である。
【0161】
図18は、本発明の実施の形態に従う課金票の送信処理を説明するフロー図である。
図18を参照して、CPU101は、課金管理サーバ3に、課金票とともに課金テーブル書戻要求を送信する(ステップS60)。
【0162】
課金管理サーバ3において、CPU21は、課金票とともに課金テーブル書戻要求を受信する(ステップS61)。
【0163】
次に、CPU21は、課金テーブルの書込ロックを解除する(ステップS62)。具体的には、書き込みロックを解除するために、排他制御テーブル24のID番号欄と一致する行の排他制御欄を「1」から「0」に書き換える。
【0164】
そして、CPU21は、次に課金テーブルを書き戻す(ステップS63)。具体的には、ID番号がユーザ課金テーブル25のID番号欄と一致する行のカウンタ値の欄を受信した課金票のカウンタ値で上書きする。
【0165】
そして、次に、CPU21は、完了通知を送信する(ステップS64)。
MFP10において、CPU101は、課金管理サーバ3からの完了通知を受信し(ステップS65)、処理を終了する(エンド)。
【0166】
なお、ステップS4において、連携サーバ4の連携ジョブの受付が無かった場合には、通常のジョブを実行する(ステップS18)。そして、ステップS16に進む。なお、ステップS18の処理は、ステップS17で説明したのと同様の処理であるのでその詳細な説明は繰り返さない。
【0167】
ここで、図9のステップS7において、副課金票の受信があった場合について説明する。すなわち、連携サーバ4から完了通知の受信前に副課金票の受信があった場合について説明する。
【0168】
ステップS7において、CPU101は、副課金票の受信があった場合には、エラー通知の受信があったかどうかを判断する(ステップS10)。
【0169】
上述したように、図13において、連携サーバ4において、カウンタ残高が無かった場合にジョブが途中で終了した場合には、エラー通知とともに副課金票が送信される。
【0170】
したがって、そのような場合には、エラー通知を受信して、エラー処理を実行する(ステップS17)。そして、処理を終了する(エンド)。
【0171】
エラー処理としては、カウンタ残高が無いことをユーザに通知して、ユーザに対して追加の料金を支払うように促すものとする。あるいは、ユーザが所有している別のカウンタ残高が有るカードをカードリーダ129に挿入することを促すことも可能である。
【0172】
一方、ステップS10において、エラー通知を受信しない場合においては、副課金票を生成し、課金票を更新する処理を実行する(ステップS11)。そして、ステップS12に進む。
【0173】
図19は、本発明の実施の形態に従う副課金票の生成および課金票の更新処理を説明するフロー図である。
【0174】
図19を参照して、図9のステップS7において、副課金票を受信するとともに、エラー通知を受信しない場合において、まず、MFP10のCPU101は、副課金票を受信する(ステップS55)。
【0175】
そして、次に、CPU101の副課金票作成部104は、副課金票を生成する(ステップS56)。具体的には、副課金票作成部104は、副課金票の受信に従って課金票の課金残高に基づいて副課金票を作成する。
【0176】
そして、次に生成した副課金票に従って、課金票更新部105は、課金票を更新する(ステップS57)。
【0177】
そして、CPU101は、生成した副課金票を送信する(ステップS58)。
図20は、本発明の実施の形態に従う副課金票の更新手順を模式的に説明する図である。
【0178】
図20を参照して、左側には、受信した副課金票28と、更新前の課金票29が示されており、右側には、送信する副課金票30と、更新後の課金票31が示されている。
【0179】
受信した副課金票28の「カウンタ」値がカウンタ上限値以上であり、カウンタ残高が無い状態である。
【0180】
本実施例では副課金票28の超過使用分を考慮して、課金票29のカウンタ残高(カウンタ上限値一カウンタ値)の半分を副課金票に移し替える。
【0181】
まず、副課金票28の超過使用分は、「カウンタ」値−「カウンタ上限」値であり、「1」である。
【0182】
そして、副課金票28の超過使用分を考慮した課金票29のカウンタ残高は、4000−(2051+1)となり、1948である。したがって、その半分(4000−2052)/2=974をカウンタ上限値に書き込んでいる。
【0183】
一方、副課金票更新部105は、副課金票作成部104の副課金票30の作成に伴い課金票29を課金票31に更新する。
【0184】
課金票31の「カウンタ」値は、副課金票30の作成に伴い、カウンタ残高の半分を副課金票に移し替えたため、超過使用分も考慮して、差し引いた分を反映させるため2051+1+974=3026に書き換える。
【0185】
当該処理により、新たな副課金票30が連携サーバ4に送信され、図13のステップS36において、副課金票が受信されて、カウンタ残高の範囲内でジョブが継続されることになる。
【0186】
従来においては、連携サーバ4の副課金票の残高が無くなった場合に、使用料金超過でジョブ処理が途中で終了してしまう可能性があったが、本発明の実施の形態に従う方式により、予め使用料金が予測できないため連携サーバ4におけるジョブ処理であっても、MFP10の課金票から残高を移し替えることにより、連携サーバ4の連携ジョブの意図しない中断を防止することが可能である。
【0187】
図21は、本発明の課金システム全体の制御の流れを示すシーケンス図である。
図21を参照して、MFP10からICカードに格納されたID番号が課金管理サーバ3に通知され、課金管理サーバ3のユーザ課金テーブルからの読み出しが実行される(ステップS100)。
【0188】
そして、次に、新規であるユーザの課金票がMFP10に送信される。
そして、MFP10において連携サーバの連携ジョブの受付があった場合(ステップS101)には、副課金票が作成される(ステップS102)。
【0189】
そして、生成された新規の副課金票が画像データとともに連携サーバ4に送信される。
連携サーバ4において、課金単位でジョブが実行される(ステップS103)。
【0190】
そして、課金単位でのジョブ実行に伴い副課金票を更新する(ステップS104)。
なお、連携サーバ4における連携ジョブの実行と並行してMFP10においては、課金票に従って通常のジョブ実行処理が可能である(S106)。
【0191】
一方、連携サーバ4において、仮に、副課金票の残高がジョブ実行中に無くなった場合には、残高の無い副課金票がMFP10に送信される。
【0192】
そして、MFP10において、課金票のカウンタ残高に従って副課金票が生成される(ステップS107)。そして、生成された副課金票が連携サーバ4に送信され、ジョブが途中で停止した場合には、生成された副課金票に基づいてジョブが継続されることになる。
【0193】
そして、連携サーバ4において、ジョブが終了した場合(ステップS105)には、ジョブ完了通知とともに、使用済みの副課金票が印刷データとともにMFP10に送信される。
【0194】
そして、MFP10において、課金票と副課金票とを併合し(ステップS108)、印刷ジョブを実行する(ステップS109)。
【0195】
そして、MFP10は、使用済み課金票を課金管理サーバ3に送信する。
そして、課金管理サーバ3において、課金テーブルの書戻し処理を実行し(ステップS110)、書戻し完了通知をMFP10に送信する。これにより処理が終了する。
【0196】
以上のように、ユーザがMFP10と連携サーバ4との間の連携処理を実行中であっても、MFP10には課金票が有り、外部の連携サーバ4には副課金票が同時に存在することにより、ユーザは、外部の連携サーバ4における処理を終了するまで待機する必要は無く、通常のジョブをMFP10において使用することが可能であり、利便性が向上する。
【0197】
また、連携サーバ4の副課金票の残高が無くなった場合に、MFP10の課金票から残高を移し替えることにより、予め使用料金が予測できない連携サーバ4の連携ジョブの意図しない中断を防止することも可能である。
【0198】
なお、本発明にかかる画像形成装置はMFPに限定されず、画像形成装置であれば、プリンタやファクシミリ装置等であってもよい。なお、画像形成装置を制御するコントローラについて、コンピュータを機能させて、上述のフローで説明したような制御を実行させるプログラムを提供することもできる。このようなプログラムは、コンピュータに付属するフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびメモリカードなどのコンピュータ読取り可能な記録媒体にて記録させて、プログラム製品として提供することもできる。あるいは、コンピュータに内蔵するハードディスクなどの記録媒体にて記録させて、プログラムを提供することもできる。また、ネットワークを介したダウンロードによって、プログラムを提供することもできる。
【0199】
なお、本発明にかかるプログラムは、コンピュータのオペレーションシステム(OS)の一部として提供されるプログラムモジュールのうち、必要なモジュールを所定の配列で所定のタイミングで呼出して処理を実行させるものであってもよい。その場合、プログラム自体には上記モジュールが含まれずOSと協働して処理が実行される。このようなモジュールを含まないプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。
【0200】
また、本発明にかかるプログラムは他のプログラムの一部に組込まれて提供されるものであってもよい。その場合にも、プログラム自体には上記他のプログラムに含まれるモジュールが含まれず、他のプログラムと協働して処理が実行される。このような他のプログラムに組込まれたプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。
【0201】
提供されるプログラム製品は、ハードディスクなどのプログラム格納部にインストールされて実行される。なお、プログラム製品は、プログラム自体と、プログラムが記録された記録媒体とを含む。
【0202】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0203】
【図1】本発明の実施の形態に従う課金システムの構成を説明する図である。
【図2】本発明の実施の形態に従う課金管理サーバ3の構成を説明する概略ブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態に従う排他制御テーブル24の内容を説明する図である。
【図4】本発明の実施の形態に従うユーザ課金テーブル25の内容を説明する図である。
【図5】本発明の実施の形態に従うMFP10の概略ブロック図である。
【図6】本発明の実施の形態に従うMFP10における表示操作部125を構成する操作パネル200の構成を説明する図である。
【図7】設定画面領域207において、「応用」のボタンを押下した場合の画面を説明する図である。
【図8】本発明の実施の形態に従う連携サーバ4の概略構成を説明するブロック図である。
【図9】本発明の実施の形態に従うMFP10の制御動作のメインルーチンのフローを説明する図である。
【図10】本発明の実施の形態に従う課金管理サーバ3から課金票を取得する処理を説明するフロー図である。
【図11】本発明の実施の形態に従う生成された課金票27の内容を説明する図である。
【図12】本発明の実施の形態に従う副課金票の作成手順を模式的に説明する図である。
【図13】連携サーバ4の制御動作のメインルーチンの内容を示すフロー図である。
【図14】復号化ジョブ実行時のフローを説明する図である。
【図15】OCRジョブ実行時のフローを説明する図である。
【図16】本発明の実施の形態に従う副課金票と課金票との併合手順を模式的に説明する図である。
【図17】本発明の実施の形態に従う印刷ジョブの実行を説明するフロー図である。
【図18】本発明の実施の形態に従う課金票の送信処理を説明するフロー図である。
【図19】本発明の実施の形態に従う副課金票の生成および課金票の更新処理を説明するフロー図である。
【図20】本発明の実施の形態に従う副課金票の更新手順を模式的に説明する図である。
【図21】本発明の課金システム全体の制御の流れを示すシーケンス図である。
【符号の説明】
【0204】
1 課金システム、2 ネットワーク、3 課金管理サーバ、4 連携サーバ、10 MFP、21,101,301 CPU、22,120,302 ROM、23,121,303 RAM、24 排他制御テーブル、25 ユーザ課金テーブル、26,305 ネットワークI/F、102,311 ジョブ受付部、103,312 ジョブ実行部、104 副課金票作成部、105,314 課金票更新部、106 副課金票併合部、107,313 課金部、122 読取部、123 画像処理部、124 印刷部、125 表示操作部、126 データ通信部、127 LAN端子、128 USB端子、129 カードリーダ、130,304 HDD、200 操作パネル、306 入力部、307 表示制御部、308 ディスプレイ。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザー毎の課金テーブルを有する画像形成装置と、
前記画像形成装置とネットワークで接続され、ジョブ処理を前記画像形成装置と連携処理する外部サーバとを備え、
前記画像形成装置は、
前記外部サーバに依頼するジョブ処理の実行指示があった場合には、前記課金テーブルの残高内で前記外部サーバに対応する課金サブテーブルを生成する課金サブテーブル生成手段と、
前記課金テーブルに応じてジョブ毎に課金処理する第1の課金手段と、
前記課金サブテーブルの生成あるいは前記課金手段の課金処理に応じて前記課金テーブルを更新する第1の更新手段と、
前記課金サブテーブルを前記外部サーバに送信する第1の送信手段とを含み、
前記外部サーバは、
前記課金サブテーブルを前記画像形成装置から受信するサーバ受信手段と、
前記課金サブテーブルに応じてジョブ毎に課金処理する第2の課金手段と、
前記課金手段の課金処理に応じて前記課金サブテーブルを更新する第2の更新手段とを含む、課金システム。
【請求項2】
前記課金テーブルは、使用料金、前払い料金、ジョブ処理に応じた課金情報を含む、請求項1に記載の課金システム。
【請求項3】
前記課金サブテーブルは、前記外部サーバに固有のジョブ処理に応じた課金情報を含む、請求項1あるいは請求項2に記載の課金システム。
【請求項4】
前記外部サーバは、ジョブ処理が完了した場合には、前記画像形成装置に更新された前記課金サブテーブルを送信する第2の送信手段をさらに含み、
前記画像形成装置は、
前記外部サーバから更新された前記課金サブテーブルを受信する受信手段と、
前記課金テーブルに前記受信手段で受信した更新された課金サブテーブルを併合する併合手段とをさらに含む、請求項1に記載の課金システム。
【請求項5】
前記外部サーバは、ジョブ処理の途中で前記課金サブテーブルの残高が無くなったと判断された場合には、前記画像形成装置に更新された前記課金サブテーブルを送信する第2の送信手段をさらに含み、
前記画像形成装置において、
前記課金サブテーブル生成手段は、前記更新された前記課金サブテーブルに基づいて前記課金テーブルの残高内で前記外部サーバに対応する別の課金サブテーブルを生成し、
前記第1の送信手段は、前記別の課金サブテーブルを前記外部サーバに送信する、請求項1に記載の課金システム。
【請求項6】
ユーザー毎の課金テーブルを有する画像形成装置と、前記画像形成装置とネットワークで接続され、ジョブ処理を前記画像形成装置と連携処理する外部サーバとを備える課金システムに対する課金方法であって、
外部サーバに依頼するジョブ処理の実行指示の入力を受け付けるステップと、
前記外部サーバに依頼するジョブ処理の実行指示の入力を受け付けた場合には、前記課金テーブルの残高内で前記外部サーバに対応する課金サブテーブルを生成するステップと、
前記課金テーブルに応じてジョブ毎に課金処理する第1の課金ステップと、
前記課金サブテーブルを生成するステップあるいは前記第1の課金ステップに基づいて前記課金テーブルを更新する第1の更新ステップと、
前記課金サブテーブルを前記外部サーバに送信するステップと、
送信された前記課金サブテーブルを前記画像形成装置から受信するステップと、
受信した前記課金サブテーブルに応じてジョブ毎に課金処理する第2の課金ステップと、
前記第2の課金ステップに基づいて前記課金サブテーブルを更新する第2の更新ステップとを備える、課金方法。
【請求項7】
ユーザー毎の課金テーブルを有する画像形成装置と、前記画像形成装置とネットワークで接続され、ジョブ処理を前記画像形成装置と連携処理する外部サーバとを備える課金システムに含まれるコンピュータに実行させるための課金プログラムであって、
外部サーバに依頼するジョブ処理の実行指示の入力を受け付けるステップと、
前記外部サーバに依頼するジョブ処理の実行指示の入力を受け付けた場合には、前記課金テーブルの残高内で前記外部サーバに対応する課金サブテーブルを生成するステップと、
前記課金テーブルに応じてジョブ毎に課金処理する第1の課金ステップと、
前記課金サブテーブルを生成するステップあるいは前記第1の課金ステップに基づいて前記課金テーブルを更新する第1の更新ステップと、
前記課金サブテーブルを前記外部サーバに送信するステップと、
送信された前記課金サブテーブルを前記画像形成装置から受信するステップと、
受信した前記課金サブテーブルに応じてジョブ毎に課金処理する第2の課金ステップと、
前記第2の課金ステップに基づいて前記課金サブテーブルを更新する第2の更新ステップとを備える、課金プログラム。
【請求項8】
請求項7に記載の課金プログラムを記録した、記録媒体。
【請求項1】
ユーザー毎の課金テーブルを有する画像形成装置と、
前記画像形成装置とネットワークで接続され、ジョブ処理を前記画像形成装置と連携処理する外部サーバとを備え、
前記画像形成装置は、
前記外部サーバに依頼するジョブ処理の実行指示があった場合には、前記課金テーブルの残高内で前記外部サーバに対応する課金サブテーブルを生成する課金サブテーブル生成手段と、
前記課金テーブルに応じてジョブ毎に課金処理する第1の課金手段と、
前記課金サブテーブルの生成あるいは前記課金手段の課金処理に応じて前記課金テーブルを更新する第1の更新手段と、
前記課金サブテーブルを前記外部サーバに送信する第1の送信手段とを含み、
前記外部サーバは、
前記課金サブテーブルを前記画像形成装置から受信するサーバ受信手段と、
前記課金サブテーブルに応じてジョブ毎に課金処理する第2の課金手段と、
前記課金手段の課金処理に応じて前記課金サブテーブルを更新する第2の更新手段とを含む、課金システム。
【請求項2】
前記課金テーブルは、使用料金、前払い料金、ジョブ処理に応じた課金情報を含む、請求項1に記載の課金システム。
【請求項3】
前記課金サブテーブルは、前記外部サーバに固有のジョブ処理に応じた課金情報を含む、請求項1あるいは請求項2に記載の課金システム。
【請求項4】
前記外部サーバは、ジョブ処理が完了した場合には、前記画像形成装置に更新された前記課金サブテーブルを送信する第2の送信手段をさらに含み、
前記画像形成装置は、
前記外部サーバから更新された前記課金サブテーブルを受信する受信手段と、
前記課金テーブルに前記受信手段で受信した更新された課金サブテーブルを併合する併合手段とをさらに含む、請求項1に記載の課金システム。
【請求項5】
前記外部サーバは、ジョブ処理の途中で前記課金サブテーブルの残高が無くなったと判断された場合には、前記画像形成装置に更新された前記課金サブテーブルを送信する第2の送信手段をさらに含み、
前記画像形成装置において、
前記課金サブテーブル生成手段は、前記更新された前記課金サブテーブルに基づいて前記課金テーブルの残高内で前記外部サーバに対応する別の課金サブテーブルを生成し、
前記第1の送信手段は、前記別の課金サブテーブルを前記外部サーバに送信する、請求項1に記載の課金システム。
【請求項6】
ユーザー毎の課金テーブルを有する画像形成装置と、前記画像形成装置とネットワークで接続され、ジョブ処理を前記画像形成装置と連携処理する外部サーバとを備える課金システムに対する課金方法であって、
外部サーバに依頼するジョブ処理の実行指示の入力を受け付けるステップと、
前記外部サーバに依頼するジョブ処理の実行指示の入力を受け付けた場合には、前記課金テーブルの残高内で前記外部サーバに対応する課金サブテーブルを生成するステップと、
前記課金テーブルに応じてジョブ毎に課金処理する第1の課金ステップと、
前記課金サブテーブルを生成するステップあるいは前記第1の課金ステップに基づいて前記課金テーブルを更新する第1の更新ステップと、
前記課金サブテーブルを前記外部サーバに送信するステップと、
送信された前記課金サブテーブルを前記画像形成装置から受信するステップと、
受信した前記課金サブテーブルに応じてジョブ毎に課金処理する第2の課金ステップと、
前記第2の課金ステップに基づいて前記課金サブテーブルを更新する第2の更新ステップとを備える、課金方法。
【請求項7】
ユーザー毎の課金テーブルを有する画像形成装置と、前記画像形成装置とネットワークで接続され、ジョブ処理を前記画像形成装置と連携処理する外部サーバとを備える課金システムに含まれるコンピュータに実行させるための課金プログラムであって、
外部サーバに依頼するジョブ処理の実行指示の入力を受け付けるステップと、
前記外部サーバに依頼するジョブ処理の実行指示の入力を受け付けた場合には、前記課金テーブルの残高内で前記外部サーバに対応する課金サブテーブルを生成するステップと、
前記課金テーブルに応じてジョブ毎に課金処理する第1の課金ステップと、
前記課金サブテーブルを生成するステップあるいは前記第1の課金ステップに基づいて前記課金テーブルを更新する第1の更新ステップと、
前記課金サブテーブルを前記外部サーバに送信するステップと、
送信された前記課金サブテーブルを前記画像形成装置から受信するステップと、
受信した前記課金サブテーブルに応じてジョブ毎に課金処理する第2の課金ステップと、
前記第2の課金ステップに基づいて前記課金サブテーブルを更新する第2の更新ステップとを備える、課金プログラム。
【請求項8】
請求項7に記載の課金プログラムを記録した、記録媒体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【公開番号】特開2010−68438(P2010−68438A)
【公開日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−235166(P2008−235166)
【出願日】平成20年9月12日(2008.9.12)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年9月12日(2008.9.12)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】
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