説明

負荷駆動装置

【課題】チャージポンプ回路の出力電圧が低下した場合に、チャージポンプ回路の出力電圧が供給される出力トランジスタの発熱を抑制することができる負荷駆動装置を提供すること。
【解決手段】チャージポンプ回路10の出力電圧を複数の負荷駆動回路21〜23に使用するものであり、チャージポンプ回路10の出力電圧(昇圧能力)を常に監視し、チャージポンプ回路10の出力電圧が低下したことを検出させる。そして、異常電圧検出部30にてチャージポンプ回路10の出力電圧が基準値よりも低いことが検出された場合、チャージポンプ回路10の出力電圧が基準値を超えたことが検出されるまでの間、優先順位が低い負荷駆動回路21〜23におけるNchMOSトランジスタ21a〜23aから順番にオフする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、負荷駆動装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、複数の負荷駆動回路が1つの昇圧回路(チャージポンプ回路)を共用する構成の負荷駆動装置の一例として特許文献1に示されるものがあった。
【0003】
特許文献1に示される負荷駆動装置は、2つのソレノイドの各々へ電流を流し出す2つの出力トランジスタと、各出力トランジスタを制御信号に応じてオン/オフさせる2つの駆動回路とを備え、その各駆動回路が1つのチャージポンプ回路の出力電圧VCPを共用して、対応する出力トランジスタをオンさせる。そして、2つの出力トランジスタのうち駆動応答性の面で優先度が低い出力トランジスタの駆動回路は、チャージポンプ回路の出力電圧VCPが基準電圧よりも低くなったことが電圧判定回路で検知されると、その優先度が低い出力トランジスタのゲートへの駆動電流を通常の半分に抑制するものである。
【特許文献1】特開2002−278632号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、チャージポンプ回路の出力電圧VCPが低くなった場合、出力トランジスタのオン抵抗が増加する。このような状況で出力トランジスタに対して駆動電流を供給すると、出力トランジスタが発熱することになる。さらに、過熱フェールセーフ機能を備える場合は、チャージポンプ回路を共用する全ての出力トランジスタがオフしてしまう可能性がある。
【0005】
本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、チャージポンプ回路の出力電圧が低下した場合に、チャージポンプ回路の出力電圧が供給される出力トランジスタの発熱を抑制することができる負荷駆動装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために請求項1に記載の負荷駆動装置は、
複数の負荷を駆動するものであって、
電源電圧を該電源電圧よりも高い電圧に昇圧するチャージポンプ回路と、
複数の負荷をそれぞれ駆動するものであり、一つのチャージポンプ回路に対して共通に接続されて、該チャージポンプ回路の出力電圧がゲートに供給される出力トランジスタを含み優先順位が付けられた複数の負荷駆動回路と、
チャージポンプ回路の出力電圧が基準値よりも低いか否かを検出する異常電圧検出部と、
異常電圧検出部にてチャージポンプ回路の出力電圧が基準値よりも低いことが検出された場合、チャージポンプ回路の出力電圧が基準値を超えたことが検出されるまでの間、優先順位が低い負荷駆動回路における出力トランジスタから順番にオフするトランジスタ停止手段とを備えることを特徴とするものである。
【0007】
このように、チャージポンプ回路の出力電圧が基準値よりも低い場合は、優先順位が低い負荷駆動回路における出力トランジスタから順番にオフすることによって、チャージポンプ回路の出力電圧が低下して出力トランジスタのオン抵抗の増大することによる出力トランジスタの発熱を抑制することができる。また、過熱フェールセーフ機能を備える場合であっても、出力トランジスタの発熱を抑制することができるので、全ての出力トランジスタがオフすることを抑制することができる。
【0008】
また、チャージポンプ回路は、電圧の出力開始から出力が安定するまである程度の時間を要する。従って、請求項2に示すように、トランジスタ停止手段は、少なくともチャージポンプ回路における電圧の出力開始から出力が安定するまでの時間間隔をおいて出力トランジスタを順番にオフするようにしてもよい。
【0009】
このようにすることによって、異常電圧検出部による誤検出を抑制することができるので好ましい。
【0010】
また、請求項3に示すように、トランジスタ停止手段は、異常電圧検出部にてチャージポンプ回路の出力電圧が基準値よりも低いことが検出された後に、出力電圧が基準値を超えたことが検出された場合、出力電圧が基準値を超えたことが検出された直前にオフした出力トランジスタよりも前にオフした出力トランジスタをオンするようにしてもよい。
【0011】
このようにすることによって、チャージポンプ回路の出力に悪影響を及ぼしている出力トランジスタのみをオフすることができるので好ましい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。図1は、本発明の実施の形態における負荷駆動装置の概略構成を示す回路図である。
【0013】
本実施の形態における負荷駆動装置は、一つのチャージポンプ回路10の出力電圧を複数の負荷駆動回路21〜23に使用するものである。また、負荷駆動装置が駆動する負荷は、例えば、自動車のエンジン駆動制御やトランスミッション制御、及び周辺アクセサリ機能などに用いるリレーやソレノイドなどを含むことができる。
【0014】
この負荷駆動装置は、図1に示すように、電源電圧VB(例えば、バッテリー電圧)を電源電圧VBよりも高い電圧VCPに昇圧するチャージポンプ回路10と、一つのチャージポンプ回路10に対して共通に接続される複数の負荷駆動回路21〜23と、チャージポンプ回路10の出力電圧VCPが基準値(VB+Vt)よりも低いか否かを検出し、低い場合に異常電圧検出信号を出力する異常電圧検出部30と、優先順位が低い負荷駆動回路21〜23におけるNchMOSトランジスタ21a〜23aから順番にオフするためのセレクタ回路(SEL)40(トランジスタ停止手段)及びAND回路51〜53(トランジスタ停止手段)などを含む。なお、負荷駆動装置は、図示しないマイコン(専用ICなどであってもよい)に接続される。そして、チャージポンプ回路10、AND回路51〜53には、このマイコンからイネーブル信号(EN信号、EN1〜EN3)が入力される。また、異常電圧検出部30が出力する異常電圧信号はマイコンにも入力される。
【0015】
チャージポンプ回路10は、イネーブル信号(EN信号、EN1〜EN3)の入力に応じて、電源電圧VBを出力電圧(昇圧電圧)VCPに昇圧する。この出力電圧VCPは、NchMOSトランジスタ21a〜23aの低オン抵抗動作条件であるVB+Vt以上が必要である。なお、回路構成などに関しては周知技術であるため説明を省略する。
【0016】
負荷駆動回路21〜23は、複数の負荷21d〜23dをそれぞれ駆動するものであり、チャージポンプ回路10の出力電圧がゲートに供給されるNchMOSトランジスタ(出力トランジスタ)21a〜23a、定電流源21b〜23b、抵抗21c〜23c、及び、NchMOSトランジスタ21a〜23aの発熱上昇による過熱フェールセーフ機能のための過熱検出回路21e〜23eなどを含む。
【0017】
定電流源21b〜23bは、AND回路51〜53からの出力信号、及び過熱検出回路21e〜23eからの出力に応じてオンオフする。そして、この定電流源21b〜23bのオンオフに伴って、NchMOSトランジスタ21a〜23aがオンオフする。換言すると、AND回路51〜53からの出力信号に応じて、負荷駆動回路21〜23がオンオフする。後ほど詳しく説明するが、定電流源21b〜23bは、出力電圧VCPが異常である場合に優先順位の低い方からオフするものである。
【0018】
また、定電流源21b〜23bは、NchMOSトランジスタ21a〜23aの発熱によって温度が所定値を超えると、過熱検出回路21e〜23eによる過熱フェールセーフ機能によってオフするものである。なお、過熱検出回路21eは、例えば、図2に示すように、電源、抵抗21e1,21e2からなる基準電圧発生部と、電源、定電流源21e3、抵抗21e4、温度検出用ダイオード21e5からなる温度検出部と、コンパレータ21e6とを備える。なお、温度検出用ダイオード21e5の順方向電圧VFは温度上昇と共に低下する。
【0019】
温度検出用ダイオード21e5のアノードは、抵抗21e4、定電流源21e3を介して電源に接続されており、温度検出用ダイオード21e5には定電流源21e3から定電流が流れる。そして、温度上昇に伴い温度検出用ダイオード21e5のアノード電圧は低下する。一方、基準電圧発生部では、直列接続された抵抗21e1,21e2は電源の電圧を分圧しており、抵抗21e1,21e2の接続点より基準電圧を生成する。コンパレータ21e6は、第1の入力端子には抵抗21e1,21e2の接続点から基準電圧(閾値電圧)が入力され、第2の入力端子には温度検出部の温度検出用ダイオード21e5のアノード電圧が入力され、第1、第2の入力端子の電圧を比較し出力する。
【0020】
この過熱検出回路21eにおいて、温度上昇に伴って温度検出用ダイオード21e5のアノード電圧は低下し、温度検出用ダイオード21e5のアノード電圧が第1の入力端子の電圧、すなわち閾値電圧より低くなった場合に、コンパレータの出力電圧が反転する。このようにして過熱状態を検出している。なお、過熱検出回路22e,23eは、過熱検出回路21eと同じ構成を有するものであるので説明は省略する。
【0021】
負荷駆動回路21〜23は、異常時の影響度などによって決められる優先順位が付けられている。優先順位が低いほうが異常時の影響度が小さく、優先順位が高いほうが異常時の影響度が大きい。つまり、車両の走行に関係する負荷を駆動する負荷駆動回路の優先順位は高く、車両の走行に影響しない負荷を駆動する負荷駆動回路の優先順位は低く設定される。例えば、エンジン駆動制御(IG)などに関係する負荷を駆動する負荷駆動回路は、優先順位は高く、周辺のアクセサリ機能などに関係する負荷を駆動する負荷駆動回路は、優先順位は低い。なお、本実施の形態においては、負荷駆動回路23が最も優先順位が高く、次に優先順位が高いのが負荷駆動回路22、そして、最も優先順位が低いのが負荷駆動回路21として説明する。
【0022】
異常電圧検出部30は、例えば、図3に示すように、コンパレータ31と複数の抵抗32〜35などによって構成される回路を適用することができる。この抵抗32〜35は、チャージポンプ回路10の出力電圧VCPがVB+Vt以上であることを検出できるような抵抗比とする。異常電圧検出部30が出力する異常電圧検出信号は、マイコンに加えてセレクタ回路40にも入力される。
【0023】
セレクタ回路40は、図4に示すように、異常電圧検出部30からの信号が入力されるバッファ41と、バッファ41の出力信号と発振回路42の出力信号とが入力されるAND回路43と、AND回路43の出力に伴って所定時間毎(本実施の形態では1ms毎)にAND回路51〜53に信号を出力するタイマー44などを備える。
【0024】
なお、チャージポンプ回路10は、図6に示すように、イネーブル信号ENが入力されてから昇圧を開始して、出力電圧VCPが安定するまでには時間が必要ある。チャージポンプ回路10の出力電圧VCPが安定する前にタイマー44が信号を出力した場合、異常電圧検出部30は、チャージポンプ回路10の出力電圧VCPが安定する前の電圧値で異常を検出することになり誤検出となり得る可能性がある。このタイマー44を用いて所定時間毎にAND回路51〜53に信号を出力するのは、このような誤検出を抑制するためである。また、このようにすることによって、必要最小限の出力トランジスタのみを停止させることができるので好ましい。
【0025】
チャージポンプ回路10は、自身の不良により必要とする出力電圧VCPが得られない場合がある。また、チャージポンプ回路10は、チャージポンプ回路10の出力電圧VCPを使用する負荷駆動回路21〜23の様々な半導体デバイス特性による出力電圧VCPの低下も起こりうる。例えば、このような負荷駆動装置では、3つの負荷駆動回路21〜23を同時にONさせて、どこかの負荷駆動回路21〜23でデバイスのリークが発生した場合、図6に示すようにチャージポンプ回路10の出力電圧VCPが低下する(異常時)。つまり、チャージポンプ回路10の出力電圧VCPは、上述のように、NchMOSトランジスタ21a〜23aの低オン抵抗動作条件としてVB+Vtが必要であるにも関わらず、異常時にはVB+Vtに達しないことがある。なお、デバイスのリークとは、例えば、図1のNchMOSトランジスタ22aの符号22L(点線)で示すゲートからのリークである。
【0026】
NchMOSトランジスタ21a〜23aは、図5に示すような特性を有するものである。したがって、NchMOSトランジスタ21a〜23aは、チャージポンプ回路10の出力電圧VCPが低下すると、フルオンできず、オン抵抗が増加して負荷駆動能力が低下する。また、NchMOSトランジスタ21a〜23aは、オン抵抗増加による発熱増加に至る。その際、所定の温度以上になり(温度検出用ダイオードのアノード電圧が閾値電圧より低くなった場合)、過熱検出回路21e〜23eによって過熱状態が検出されると、過熱フェールセーフ機能によって、全てのNchMOSトランジスタ21a〜23aがオフする可能性がある。
【0027】
そこで、本実施の形態の負荷駆動装置は、上述のようにチャージポンプ回路10の出力電圧VCPの異常を異常電圧検出部30で検出して、出力電圧VCPの異常が検出されると、優先順位の低い負荷駆動回路21〜23からオフしていくものである。この負荷駆動装置の動作を図7に示すタイムチャートを用いて説明する。
【0028】
まず、(例えば、マイコンから)イネーブル信号EN1〜EN3が出力されると、負荷駆動回路21〜23がオンすると共に、チャージポンプ回路10が電源電圧の昇圧を開始する。そして、異常電圧検出部30がチャージポンプ回路10の出力電圧の異常(基準値よりも低いこと)を検出すると、異常を検出してから所定時間(例えば1ms)後に、最も優先順位の低い負荷駆動回路21に対するタイマー44からの出力信号をオフにする。これによって、NchMOSトランジスタ21aがオフして負荷駆動回路21がオフする。
【0029】
その後、負荷駆動回路21に対するタイマー44の出力信号をオフ(NchMOSトランジスタ21aをオフ)にしてから所定時間(1ms)経過するまでの間に、異常電圧検出部30がチャージポンプ回路10の出力電圧の異常(基準値よりも低いこと)を検出した場合、負荷駆動回路21に対するタイマー44の出力信号をオフにしてから所定時間(1ms)後に、次に優先順位の低い負荷駆動回路22に対するタイマー44の出力信号をオフにする。つまり、チャージポンプ回路10や負荷駆動回路22、23が正常であれば、チャージポンプ回路10の出力電圧が安定するはずの時間までに、チャージポンプ回路10の出力電圧が正常にならなかった場合は、次に優先順位の低い負荷駆動回路22をオフする。
【0030】
そして、負荷駆動回路22に対するタイマー44の出力信号をオフ(NchMOSトランジスタ22aをオフ)にしてから所定時間(1ms)経過するまでの間に、異常電圧検出部30がチャージポンプ回路10の出力電圧の異常を検出しなかった場合、負荷駆動回路22に異常があったとみなすことができる。したがって、負荷駆動回路23に対するタイマー44の出力信号をオフする必要はない。
【0031】
つまり、本実施の形態における負荷駆動装置は、チャージポンプ回路10の出力電圧を複数の負荷駆動回路21〜23に使用するものであり、チャージポンプ回路10の出力電圧(昇圧能力)を常に監視し、チャージポンプ回路10の出力電圧が低下したこと(異常)を検出させる。そして、異常電圧検出部30にてチャージポンプ回路10の出力電圧が基準値よりも低いことが検出された場合、チャージポンプ回路10の出力電圧が基準値を超えたことが検出されるまでの(正常になるまでの)間、優先順位が低い負荷駆動回路21〜23におけるNchMOSトランジスタ21a〜23aから順番にオフする(トランジスタ停止手段)。
【0032】
このように、チャージポンプ回路10の出力電圧が基準値よりも低い場合は、優先順位が低い負荷駆動回路21〜23におけるNchMOSトランジスタ21a〜23aから順番にオフすることによって、チャージポンプ回路10の出力電圧が低下してNchMOSトランジスタ21a〜23aのオン抵抗の増大することによるNchMOSトランジスタ21a〜23aの発熱を抑制することができる。また、NchMOSトランジスタ21a〜23aの発熱を抑制することができるので、チャージポンプ回路10の出力電圧VCPが異常となった場合であっても、過熱フェールセーフ機能にて全てのNchMOSトランジスタ21a〜23aがオフすることを抑制することができる。従って、異常時のシステムとしての影響度を緩和することができる。
【0033】
なお、本実施の形態においては、チャージポンプ回路10の出力電圧を使用する負荷駆動回路として、3つの負荷駆動回路21〜23を備える例を採用して説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。チャージポンプ回路10の出力電圧を使用する複数の負荷駆動回路を備えるものであれば、本発明の目的は達成できるものである。
【0034】
また、AND回路51〜53の出力をマイコンにも入力するようにする。そして、異常電圧検出部30にてチャージポンプ回路10の出力電圧の異常(基準値よりも低いこと)が検出された後に、出力電圧が正常となった(基準値を超えたことが検出された)場合、出力電圧が正常となったことが検出された直前にオフしたNchMOSトランジスタよりも前にオフしたNchMOSトランジスタをオン(復帰)するようにしてもよい。
【0035】
このようにすることによって、チャージポンプ回路10の出力に悪影響を及ぼしているNchMOSトランジスタのみをオフすることができるので好ましい。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の実施の形態における負荷駆動装置の概略構成を示す回路図である。
【図2】過熱検出回路の概略構成を示す回路図である。
【図3】本発明の実施の形態における異常電圧検出部の概略構成を示す回路図である。
【図4】本発明の実施の形態におけるセレクタ回路の概略構成を示す回路図である。
【図5】NchMOSトランジスタのゲート電圧とオン抵抗の特性を示すグラフである。
【図6】チャージポンプ回路の出力電圧の正常時と異常時とを示すグラフである。
【図7】本発明の実施の形態における負荷駆動装置の動作タイミングを示すタイムチャートである。
【符号の説明】
【0037】
10 チャージポンプ回路、21〜23 負荷駆動回路、21a〜23a NchMOSトランジスタ、21b〜23b 定電流源、21c〜23c 抵抗、21d〜23d 負荷、30 異常電圧検出部、31 コンパレータ、32〜35 抵抗、40 セレクタ回路(SEL)、41 バッファ回路、42 発振回路、43 AND回路、44 タイマー、51〜53 AND回路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の負荷を駆動する負荷駆動装置であって、
電源電圧を該電源電圧よりも高い電圧に昇圧するチャージポンプ回路と、
複数の前記負荷をそれぞれ駆動するものであり、一つの前記チャージポンプ回路に対して共通に接続されて、該チャージポンプ回路の出力電圧がゲートに供給される出力トランジスタを含み、優先順位が付けられた複数の負荷駆動回路と、
前記チャージポンプ回路の出力電圧が基準値よりも低いか否かを検出する異常電圧検出部と、
前記異常電圧検出部にて前記チャージポンプ回路の出力電圧が基準値よりも低いことが検出された場合、前記チャージポンプ回路の出力電圧が基準値を超えたことが検出されるまでの間、優先順位が低い前記負荷駆動回路における前記出力トランジスタから順番にオフするトランジスタ停止手段と、
を備えることを特徴とする負荷駆動装置。
【請求項2】
前記トランジスタ停止手段は、少なくとも前記チャージポンプ回路における電圧の出力開始から出力が安定するまでの時間間隔をおいて前記出力トランジスタを順番にオフすることを特徴とする請求項1に記載の負荷駆動装置。
【請求項3】
前記トランジスタ停止手段は、前記異常電圧検出部にて前記チャージポンプ回路の出力電圧が基準値よりも低いことが検出された後に、出力電圧が基準値を超えたことが検出された場合、出力電圧が基準値を超えたことが検出された直前にオフした前記出力トランジスタよりも前にオフした前記出力トランジスタをオンすることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の負荷駆動装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−134652(P2010−134652A)
【公開日】平成22年6月17日(2010.6.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−309027(P2008−309027)
【出願日】平成20年12月3日(2008.12.3)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】