説明

販売支援装置及びプログラム

【課題】顧客特定情報を保持する媒体の携帯を不要とするとともに、顧客の嗜好に応じた商品の提案を支援することが可能な販売支援装置及びプログラムを提供する。
【解決手段】撮像手段と、前記撮像手段により撮像された顧客の顔画像から、当該顧客の顔の特徴を表わす顔特徴を抽出する抽出手段と、会員登録された各会員の顔特徴と、各会員を識別する会員識別子を含む会員情報とを対応付けて記憶した会員情報記憶手段から、前記抽出手段で抽出された顔特徴に対応する会員情報を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された会員情報を表示装置に表示させる表示制御手段と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、店舗内で販売される商品の販売支援に係る販売支援装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、小売店では、顧客を特定する会員番号等の顧客特定情報を顧客毎に発行し、この顧客特定情報に対応付けて商品の購入履歴を管理するようなことが行われている。この顧客特定情報は一般に会員カード等の携帯可能な媒体に保持されており、顧客毎に配布されている。また、特許文献1には、顧客特定情報を携帯電話端末等の通信端末上に保持することで、会員(顧客)が携帯する通信端末に会員カードとしての機能を持たせることとした技術が開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記従来の技術では顧客が店舗に来店する際に、顧客特定情報が保持された会員カードや通信端末を持参する必要があるため、利便性に欠けるという問題がある。また、店舗側にとっては、会員カードや通信端末の不携帯等により顧客特定情報を特定できない場合、この顧客の購入履歴等の販売支援に有用な情報を利用することができないため、顧客の嗜好を把握するまで時間を要し、スムーズな接客を妨げる可能性がある。
【0004】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、顧客特定情報を保持する媒体の携帯を不要とするとともに、顧客の嗜好に適した商品の提案を支援することが可能な販売支援装置及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、撮像手段と、前記撮像手段により撮像された顧客の顔画像から、当該顧客の顔の特徴を表わす顔特徴を抽出する抽出手段と、会員登録された各会員の顔特徴と、各会員を識別する会員識別子を含む会員情報とを対応付けて記憶した会員情報記憶手段から、前記抽出手段で抽出された顔特徴に対応する会員情報を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された会員情報を表示装置に表示させる表示制御手段と、を備える。
【0006】
また、本発明は、撮像手段を備える販売支援装置のコンピュータを、前記撮像手段により撮像された顧客の顔画像から、当該顧客の顔の特徴を表わす顔特徴を抽出する抽出手段と、会員登録された各会員の顔特徴と、各会員を識別する会員識別子を含む会員情報とを対応付けて記憶した会員情報記憶手段から、前記抽出手段で抽出された顔特徴に対応する会員情報を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された会員情報を表示装置に表示させる表示制御手段と、して機能させる。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、顧客特定情報を保持する媒体の携帯を不要とするとともに、顧客の嗜好に応じた商品の提案を支援することが可能な販売支援装置及びプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】図1は、本実施形態にかかるPOSシステムの一例を示す図である。
【図2】図2は、図1に示したストアサーバの電装系の構成例を示すブロック図である。
【図3】図3は、図2に示した商品マスタテーブルを構成するデータ項目の一例を示す図である。
【図4】図4は、図2に示した会員管理テーブルを構成するデータ項目の一例を示す図である。
【図5】図5は、図2に示した売上登録テーブルを構成するデータ項目の一例を示す図である。
【図6】図6は、図2に示した購入履歴テーブルを構成するデータ項目の一例を示す図である。
【図7】図7は、図1に示したヘッドマウントディスプレイの一例を示す図である。
【図8】図8は、図1に示したインタフェースボックスの構成例を示すブロック図である。
【図9】図9は、会員情報表示処理の手順を示すフローチャートである。
【図10】図10は、図7に示したモニタ表示部の表示例を示す図である。
【図11】図11は、図7に示したモニタ表示部の表示例を示す図である。
【図12】図12は、購買候補表示処理の手順を示すフローチャートである。
【図13】図13は、図7に示したモニタ表示部の表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に添付図面を参照して、本発明にかかる販売支援装置及びプログラムの実施の形態を詳細に説明する。本実施の形態では、本発明にかかる販売支援装置及びプログラムを、服飾品を販売する店舗でのPOSシステムに適用した例について説明する。なお、以下に説明する実施形態により本発明が限定されるものではない。
【0010】
図1は、本実施形態に係るPOSシステムの一例を概略的に示すブロック図である。同図に示すようにPOSシステム1は、1又は複数のPOS端末2、その上位機として機能するストアサーバ3、店員Cが装着して使用するユーザインタフェースであるウエアラブル端末装置4とデータの送受信を行うための送受信装置5がネットワークNを介して接続されている。ここで、ネットワークNは、LAN(Local Area Network)、イントラネット等である。
【0011】
送受信装置5とウエアラブル端末装置4との間のデータの送受信は、電波、光、赤外線、超音波等であってよく、本実施形態では通信範囲が数m程度である近接無線通信(例えばBluetooth(登録商標)等)を用いて行うものとする。なお、送受信装置5は、精算カウンター近傍の領域、陳列棚が設けられた領域、バックヤード等の店舗内の各領域に設置されているものとする。
【0012】
POS端末2は、ドロア、カードリーダ、コードスキャナ、ディスプレイ、レシート/ジャーナル用プリンタ等を備え(いずれも図示せず)、現金やクレジットカードを用いて商取引を行うもので、例えば精算カウンター等に設けられる。
【0013】
このようなPOSシステムが構築される店舗では、販売対象の各種商品に対して、その商品に関する各種情報がコード化されて示されるバーコードが各々の商品に付与されている。各種商品の商品コードに対応して価格等がプリセットされた後述する商品マスタテーブル371がストアサーバ3に記憶されている。POS端末2は、図示しないコードスキャナを介して読み取ったバーコードのデータから商品コードを抽出し、この商品コードに対応して設定された価格をストアサーバ3に問い合わせ、取得した価格に基づいて買上商品の精算を行うとともに、買上商品の販売記録を示す売上データを生成してこれをストアサーバ3に通知することで、売上データを後述する売上登録テーブル373に登録する。
【0014】
また、POS端末2は、買上商品の販売登録を行う際、この商品を買い上げた顧客が会員登録されたメンバーである場合には、買い上げが行われた商品の商品コードと、この顧客の後述する会員管理番号とをストアサーバ3へ通知することで、該顧客の購買履歴を後述する購入履歴テーブル374に登録する。なお、POS端末2への会員管理番号の入力は、後述するようにウエアラブル端末装置4を介して行われるものとするが、顧客が会員管理番号を保持した媒体を持参した場合には、カードリーダやコードスキャナによって媒体から会員管理番号を読み取り、POS端末2に入力する形態としてもよい。
【0015】
ストアサーバ3は、店舗内で販売される商品や店舗内で販売された商品の売上、顧客に関する情報を管理し、POS端末2及びウエアラブル端末装置4に各種の情報を提供するサーバ装置である。
【0016】
図2は、ストアサーバ3の電装系の構成例を示すブロック図である。同図に示すように、ストアサーバ3は、図示しないCPU(Central Processing Unit),ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等で構成される制御部31を有し、バス32に接続された通信インタフェース33を介してPOS端末2やウエアラブル端末装置4(送受信装置5)との間で通信可能に構成されている。
【0017】
また、制御部31にはバス32及びI/O機器制御部34を介して、キーボードやマウス等の入力デバイスにより構成される入力部35、液晶ディスプレイ等の表示デバイスから構成される表示部36及びHDD(Hard Disk Drive)やSDD(Solid State Drive)等の記憶装置から構成される記憶部37が夫々接続されている。
【0018】
記憶部37は、制御部31のCPUにより実行される各種の制御プログラムの他、商品マスタテーブル371、会員管理テーブル372、売上登録テーブル373及び購入履歴テーブル374等を記憶している。
【0019】
商品マスタテーブル371は、店舗内で販売される商品に関する情報を管理するテーブルである。図3は、商品マスタテーブル371を構成するデータ項目の一例を示す図である。同図に示すように、商品マスタテーブル371は、「商品コード」、「製造メーカ」、ジャケットやスーツ等の商品の種別を示す「商品種別」、「価格」、「サイズ」、「色目」、「付加情報」等のデータ項目からなるレコードによって構成されている。ここで、「商品コード」には、店舗で販売される各種商品品目を識別するために商品毎に予め設定された固有のコードが格納される。また、「製造メーカ」、「商品種別」、「価格」、「サイズ」、「色目」、「付加情報」には、同一の商品コードによって特定される商品についての情報が格納される。なお、「付加情報」には、男性用か女性用又は男女兼用かを示す情報や、季節ものである場合にはその季節を示す情報、ある年齢層を対象とするものであればその年齢層等の付加的な情報が格納される。
【0020】
会員管理テーブル372は、会員登録された顧客に関する情報を管理するテーブルである。図4は、会員管理テーブル372を構成するデータ項目の一例を示す図である。同図に示すように、会員管理テーブル372は、「会員管理番号」、「顔画像」、「顔特徴」、「名前」、「サイズ」、「性別」、「最終来店日」等のデータ項目からなるレコードによって構成されている。ここで、「会員管理番号」には、各会員を識別するためにユニークに割り振られた会員番号等の識別子が格納される。「顔画像」には、会員登録された顧客の顔画像データが格納される。「顔特徴」には、顔画像データから顔の特徴を抽出した情報が格納される。例えば、顔の輪郭や、目鼻口等の構成要素の配置位置を表した情報等が格納される。なお、顔特徴の抽出は、公知の技術を用いることが可能である。「名前」、「サイズ」、「性別」には、会員登録された顧客の氏名、洋服サイズ、性別が夫々格納される。「最終来店日」には、会員登録された顧客が来店した最新の日付が格納される。
【0021】
売上登録テーブル373は、店舗内のPOS端末2から送信された売上データを管理するテーブルである。図5は、売上登録テーブル373を構成するデータ項目の一例を示す図である。制御部31は、POS端末2から売上データが通知される毎に、この売上データと本日の日付とを対応付け、一のレコードとして売上登録テーブル373に登録する。
【0022】
購入履歴テーブル374は、会員登録された顧客の購入履歴を管理するテーブルである。図6は、購入履歴テーブル374を構成するデータ項目の一例を示す図である。同図に示すように、購入履歴テーブル374は、「会員管理番号」、「購入商品」、「購入日」等のデータ項目からなるレコードによって構成されている。ここで、「会員管理番号」は、会員管理テーブル372の「会員管理番号」に対応するものである。「購入商品」には、実際に購入された商品の製造メーカ、スーツやジャケット等の種別、色目、価格等が格納される。また、「購入日」には、購入された日付が格納される。制御部31は、POS端末2から会員管理番号と商品コードとの組が通知される毎に、この商品コードに対応する各種の情報を商品マスタテーブル371の該当するレコードから読み出し、通知された会員管理番号と本日の日付とを対応付け、一のレコードとして購入履歴テーブル374に登録する。
【0023】
制御部31は、記憶部37に記憶されたプログラムと協働して販売支援に係る各種の情報をPOS端末2及びウエアラブル端末装置4に提供する。
【0024】
具体的に、制御部31は、POS端末2から商品コードの問い合わせを受け付けると、この商品コードに対応するレコードを商品マスタテーブル371から読み出し、商品情報としてPOS端末2へ送信する。
【0025】
また、制御部31は、ウエアラブル端末装置4から送信された後述する照合情報を、送受信装置5及び通信インタフェース33を介して受け付けると、この照合情報に対応する顔特徴を会員管理テーブル372の各レコードから検索する。ここで、照合情報に対応する顔特徴が存在する場合には、該当するレコードを会員情報として会員管理テーブル372から読み出す。また、制御部31は、抽出した会員情報に含まれる会員管理番号に基づいて、該会員管理番号を含んだレコードを購入履歴テーブル374から検索し、該当するレコードを購入履歴情報として読み出す。そして、制御部31は、抽出した会員情報及び購入履歴情報を、通信インタフェース33及び送受信装置5を介してウエアラブル端末装置4へ送信する。なお、照合情報に対応する顔特徴が何れのレコードにも存在しない場合には、制御部31は対応する顔特徴が存在しないことを示した不在情報をウエアラブル端末装置4へ送信する。
【0026】
また、制御部31は、ウエアラブル端末装置4から送信された後述する購買候補要求を、送受信装置5及び通信インタフェース33を介して受け付けると、この購買候補要求に含まれた文字列(キーワード)を検索条件とし、この検索条件に合致する文字列を含んだレコードを商品マスタテーブル371から検索する。そして、制御部31は、検索条件に該当するレコードを商品マスタテーブル371から読み出し、購買候補情報として通信インタフェース33及び送受信装置5を介してウエアラブル端末装置4へ送信する。一方、購買候補要求に会員管理番号が含まれていた場合には、この会員管理番号に対応するレコードを会員管理テーブル372から検索し、このレコードに含まれたサイズ等の情報を検索条件とする。
【0027】
ウエアラブル端末装置4は、図1及び図7に示したように、ヘッドマウントディスプレイ41と、撮像装置としてのデジタルカメラ42と、インタフェースボックス43と、マイク44とを備え、店員Cにより装着される端末装置である。ヘッドマウントディスプレイ41は、眼鏡のフレーム状に形成された保持部材としてフレーム本体45と、このフレーム本体45の左右両側にそれぞれ設けられた装着用アーム46とを備える。このヘッドマウントディスプレイ41は、左右両側にそれぞれ設けられた装着用アーム46によって店員Cの頭部Hに装着可能である。
【0028】
フレーム本体45は、店員Cの両眼に合わせた大きさの枠状に形成されている。フレーム本体45の枠外の上部中央には、撮像方向可変機構47を介してデジタルカメラ42が設けられている。また、フレーム本体45の上部左側には、店員Cの瞳を撮像して視線Eの検出を行うための視線認識用カメラ48が設けられている。また、フレーム本体45の下部には、店員Cやその周囲の音声を取得するためのマイク44が設けられている。フレーム本体45の枠内には、例えばフレーム枠の形状に合わせて形成された板状の光透過性部材49が保持されている。この光透過性部材49は、ヘッドマウントディスプレイ41を店員Cの頭部Hに装着した場合、店員Cの眼によって周辺環境を観察可能である。この光透過性部材49は、例えば無色透明又は予め決められた色を有していてもよい。
【0029】
光透過性部材49内の一部分には、モニタ表示部491が形成されている。このモニタ表示部491は、デジタルカメラ42の撮像により取得される動画の画像データ等をリアルタイムにモニタ表示する。このモニタ表示部491は、例えばヘッドマウントディスプレイ41における左側に形成されている。すなわち、モニタ表示部491は、ヘッドマウントディスプレイ41を店員Cの頭部Hに装着したときの店員Cの例えば左眼に対応する部分に形成されている。なお、モニタ表示部491は、店員Cの右眼に対応する部分に形成してもよいし、店員Cの両目に対応する各部分に形成してもよい。このモニタ表示部491は、光透過性の状態でモニタ表示する。しかるに、モニタ表示部491は、例えばデジタルカメラ42の撮像により取得された画像データや各種情報等をリアルタイムにモニタ表示している状態でも周辺環境を観察可能である。
【0030】
デジタルカメラ42は、撮像動作を行って動画の画像データを出力する。このデジタルカメラ42は、光透過性部材49を通した店員Cの視線E方向に焦点が合うように撮像範囲を設定した状態でヘッドマウントディスプレイ41のフレーム本体45上に取り付けられている。撮像方向可変機構47は、例えばデジタルカメラ42を首振り可能に支持し、デジタルカメラ42の撮像方向を任意の方向、ここでは上記の如くデジタルカメラ42の撮像範囲を店員Cの視線E方向に焦点が合うように設定する。
【0031】
インタフェースボックス43は、送受信装置5との間のデータの送受信を行うとともに、ヘッドマウントディスプレイ41にかかる各種処理を行う。具体的には、インタフェースボックス43は、図8に示すように、制御部431、音声処理部432、送受信部433、情報表示部434、画像処理部435、嗜好推定部436、年齢推定部437を備え、店員Cが携帯可能なボックスである。ここで、図8は、インタフェースボックス43の構成例を示すブロック図である。
【0032】
制御部431は、CPU、ROM、RAM等を有するコンピュータであり、ウエアラブル端末装置4の動作を制御する。ROMには、プログラムやそのプログラムを実行する際に参照される各種設定情報等が予め格納されている。
【0033】
CPUは、ROMに記憶されたプログラムをRAMのワークエリアに展開して順次実行することで、ウエアラブル端末装置4の動作を中央制御する。
【0034】
具体的に、制御部431は、デジタルカメラ42の撮像により取得された画像データを情報表示部434へ出力してヘッドマウントディスプレイ41のモニタ表示部491にリアルタイムに表示させる。また、制御部431は、デジタルカメラ42の撮像により取得された顧客の顔画像データを画像処理部435へ出力して画像処理させることで、撮像された顔画像データから顔特徴を抽出させる。そして、制御部431は、抽出された顔特徴を照合情報として送受信部433及び送受信装置5を介してストアサーバ3へ通知することで、ストアサーバ3から、この照合情報に該当する会員情報及び購入履歴情報を取得する。さらに、制御部431は、取得した会員情報及び購入履歴情報を情報表示部434へ出力することで、モニタ表示部491に表示させる。なお、制御部431により取得された会員情報及び購入履歴情報は、RAMのワークエリアに一時記憶される。
【0035】
さらに、制御部431は、購入履歴情報を嗜好推定部436に出力することで後述する嗜好推定情報を生成させ、この嗜好推定情報を情報表示部434へ出力することでモニタ表示部491に表示させる。なお、ストアサーバ3から不在情報を取得した場合、制御部431は、デジタルカメラ42の撮像により取得された画像データ又は画像処理部435により抽出された顔特徴を年齢推定部437へ出力することで、画像処理部435に後述する顧客推定情報を生成させ、この顧客推定情報を情報表示部434へ出力することでモニタ表示部491に表示させる。
【0036】
また、制御部431は、マイク44により入力された音声の認識結果(キーワード)を音声処理部432から受け付けると、送受信部433及び送受信装置5を介してストアサーバ3へ通知する。次いで、この通知によりストアサーバ3から取得した購買候補情報を、情報表示部434へ出力してモニタ表示部491に表示させる。
【0037】
音声処理部432は、マイク44により入力された音声の識別にかかる処理を行う。具体的に、音声処理部432は、予め設定された辞書データに含まれる音声データと、マイク44からの音声データとを照合し、一致した音声データが表す文字列をキーワードとして認識し、認識したキーワードを制御部431へ通知する。なお、辞書データに含まれる音声データとしては、例えば、洋服の色目を表す単語(ブルー、ピンク等)、洋服のサイズを表す単語(9号、11号等)、洋服の種別を表す単語(例えば、ジャケット、スーツ等)、季節を表す単語(春、夏等)、製造メーカを表す単語等の、商品の選定に有用な語の音声データが挙げられる。
【0038】
情報表示部434は、制御部431等から入力された画像データをヘッドマウントディスプレイ41のモニタ表示部491へ表示する。具体的には、情報表示部434は、デジタルカメラ42の撮像により取得された画像データをモニタ表示部491に表示する。また、情報表示部434は、商品コード、商品名、単価や各種アイコン画像等の情報を受け取ると、受け取った情報を入力された画像データに合成してヘッドマウントディスプレイ41のモニタ表示部491に表示する。なお、受け取った情報の表示位置が座標等で指定されている場合は、その指定された表示位置に情報が表示されるように、入力された画像データへの合成を行う。
【0039】
画像処理部435は、デジタルカメラ42の撮像により取得された画像データの画像処理を行う。具体的には、デジタルカメラ42の撮像により取得された顧客の顔部の画像データ(顔画像データ)を解析することで顔特徴を抽出し、制御部431へ通知する。なお、顔特徴の抽出は公知の技術を用いるものとする。
【0040】
また、画像処理部435は、視線認識用カメラ48で撮像された画像データを解析して店員Cの視線Eの検出を行う。具体的に、画像処理部435は、視線認識用カメラ48で撮像された画像データから店員Cの瞳を検出し、その検出された瞳の位置に応じて視線Eの検出を行う。
【0041】
また、ウエアラブル端末装置4における操作入力は、制御部431の制御の下、視線認識用カメラ48の画像を元に画像処理部435により検出された視線Eに応じて行われてもよい。具体的には、情報表示部434がモニタ表示部491へ表示した操作入力用のアイコン画像を店員Cが見つめた際の視線Eを検出することで、ウエアラブル端末装置4における操作入力を行う。
【0042】
嗜好推定部436は、購入履歴情報に含まれる製造メーカ、種別、色目、価格等から、商品購買における顧客(会員)の嗜好を推定し、推定結果を表した嗜好推定情報を生成する。なお、嗜好の推定は、データマイニングやキーワード抽出等の公知の技術を用いるものとする。例えば、マーケットバスケット分析といったデータマイニング手法を用いることによって、ある顧客の購入商品はシャツが多いとか、シャツの服は黒、ストライプ縞、シャツと靴下を一緒に買うことが多いといった嗜好が得られる。
【0043】
年齢推定部437は、顧客の顔画像データ又は該顔画像データから抽出された顔特徴から顧客の年齢や性別等を推定し、推定結果を表した顧客推定情報を生成する。なお、年齢や性別の推定は公知の技術を用いるものとする。
【0044】
なお、インタフェースボックス43における音声処理部432、送受信部433、情報表示部434、画像処理部435、嗜好推定部436及び年齢推定部437等の各部は、制御部431がROMに予め格納されたプログラムを実行することで実現してもよい。
【0045】
以下、ウエアラブル端末装置4とストアサーバ3との間で行われる処理について説明する。図9は、会員情報表示処理の手順を示すフローチャートである。
【0046】
店舗に顧客が来店し、顧客の顔部に店員の視線が向けられると、制御部431は、デジタルカメラ42の撮像により取得された顧客の画像データを、画像処理部435へ出力する。画像処理部435は、出力された画像データに対して顔画像の検知を行なう。そして顔画像が検知されると、顔画像データから顔特徴を抽出させる(ステップS11)。続いて、制御部431は、ステップS11で抽出された顔特徴を照合情報としてストアサーバ3へ通知する(ステップS12)。
【0047】
一方、ストアサーバ3では照合情報の通知を受け付けると、制御部31は、照合情報に対応する顔特徴を会員管理テーブル372の各レコードから検索し(ステップS21)、該当する顔特徴が存在するか否かを判定する(ステップS22)。ここで、照合情報に対応する顔特徴が存在しないと判定した場合(ステップS22;No)、制御部31は、対応する顔特徴が存在しないことを示した不在情報をウエアラブル端末装置4へ送信する(ステップS23)。
【0048】
また、ステップS22において、照合情報に対応する顔特徴が存在すると判定した場合(ステップS22;Yes)、制御部31は、該当する顔特徴を含んだレコードを会員情報として会員管理テーブル372から読み出す(ステップS24)。続いて、制御部31は、購入履歴テーブル374を参照し、会員情報に含まれた会員管理番号に対応する全てのレコードを購入履歴情報として読み出す(ステップS25)。そして、制御部31は、読み出した会員情報及び購入履歴情報をウエアラブル端末装置4へ送信した後(ステップS26)、照合情報に対応した顔特徴のレコードに含まれる「最終来店日」を本日の日付に更新する(ステップS27)。
【0049】
一方、ウエアラブル端末装置4では、制御部431がストアサーバ3から返信された情報を取得すると、この情報が不在情報か否かを判定する(ステップS13)。ここで、不在情報でないと判定した場合、即ち会員情報及び購入履歴情報を取得した場合(ステップS13;No)、制御部431は、購入履歴情報を嗜好推定部436へ出力することで、嗜好推定情報を生成させる(ステップS14)。そして、制御部431は、ステップS14で生成された嗜好推定情報を、会員情報及び購入履歴情報とともに情報表示部434へ出力することで、モニタ表示部491に表示させ(ステップS15)、本処理を終了する。
【0050】
また、ステップS14において、不在情報を取得したと判定した場合(ステップS13;Yes)、制御部431は、ステップS11で取得された顔画像データ又はステップS12で抽出された顔特徴を年齢推定部437へ出力することで、顧客推定情報を生成させる(ステップS16)。そして、制御部431は、ステップS16で生成された顧客推定情報を情報表示部434へ出力することで、モニタ表示部491に表示させ(ステップS17)、本処理を終了する。
【0051】
ここで、図10は、モニタ表示部491に表示された会員情報、購入履歴情報及び嗜好推定情報の一例を示す図である。同図に示すように、表示領域G11は、会員情報に含まれた情報(名前、最終来店日、サイズ、顔画像データ)を表示する領域である。表示領域G12は、購入履歴情報に含まれた各種情報(購入日、商品名)を表示する領域である。また、表示領域G13は、嗜好推定情報に含まれた各種情報を表示する領域である。なお、図10では、嗜好推定情報として、過去に購入された商品の色目の傾向をパーセンテージ(%)で表している。
【0052】
視線マーカーMは、視線認識用カメラ48の画像を元に画像処理部435で検出された視線Eを示すマーカーである。アイコン画像G14、G15、G16は、ウエアラブル端末装置4に対する操作指示を視線マーカーMにより受け付けるためのアイコンである。例えば、視線マーカーMがアイコン画像G14と重なって「キャンセル」の指示が入力された場合、制御部431は、モニタ表示部491に表示された表示領域G11、G12、G13(及びアイコン画像G14、G15、G16)を消去し、顔画像データ入力前の状態とする。
【0053】
また、視線マーカーMがアイコン画像G15と重なって「音声入力」の指示が入力された場合、制御部431は、購買候補選別のための条件入力として音声処理部432によるキーワードの抽出を開始する。
【0054】
また、視線マーカーMがアイコン画像G16と重なって「会員管理番号通知」の指示が入力された場合、制御部431は、ストアサーバ3から受け取った会員情報に含まれる会員管理番号を、送受信装置5を介してPOS端末2へ通知する。これにより、会員管理番号をPOS端末2での販売登録の用に供することができる。
【0055】
図11は、モニタ表示部491に表示された顧客推定情報の一例を示す図である。同図に示すように、表示領域G21は、顧客推定情報に含まれた各種情報(性別、年齢)を表示する領域である。なお、図11では顧客が会員でないことを知覚させるため、名前が登録されていないことを明示している。なお、視線マーカーM及びアイコン画像G14、G15については、図10と同様である。
【0056】
ウエアラブル端末装置4を装着した店員Cは、図10又は図11のように表示された画面を参照することで、来店した顧客が会員か否かを把握することができる。また、来店した顧客が会員であった場合、店員Cは、その顧客の名前やサイズ、過去の購入履歴や嗜好等を把握することができるため、顧客の嗜好に適した商品を提案することが容易となる。また、来店した顧客が会員登録を行っていない場合であっても、店員Cは、その顧客の年齢や性別の推定結果を把握することができるため、顧客の年代に適した商品を提案することが容易となる。そのため、店員に係る負荷を軽減することができ、接客に不慣れな店員であっても、ウエアラブル端末装置4を装着することで、効率的な販売支援を行うことが可能となる。
【0057】
次に、ウエアラブル端末装置4とストアサーバ3との間で行われる購買候補表示処理について説明する。なお、本処理は、上述した会員情報表示処理の実行後に行われる処理であって、図10又は図11の画面が表示された後、アイコン画像G15の入力により開始されるものである。
【0058】
図12は、購買候補表示処理の手順を示すフローチャートである。まず、ウエアラブル端末装置4を装着した店員が顧客と会話すると、この店員又は顧客が発話した音声がマイク44により音声データとして取得(集音)される(ステップS31)。音声処理部432は、取得された音声データと、辞書データに含まれる音声データとを照合し、一致した音声データが表す文字列をキーワードとして認識し、制御部431へ通知する(ステップS32)。
【0059】
続いて、制御部431は、RAMのワークエリアに会員情報が保持されているか否かを判定する(ステップS33)。ここで、会員情報が存在しないと判定した場合、即ち、会員情報表示処理において、不在情報をストアサーバ3から取得していた場合(ステップS33;No)、制御部431は、ステップS32で通知されたキーワードと、会員情報表示処理で生成された顧客推定情報に含まれる文字列とを含んだ購買候補要求を生成し(ステップS34)、ストアサーバ3へ通知する(ステップS36)。なお、本処理では、購買候補要求に、顧客推定情報中の文字列を含める形態としたが、キーワードのみを購買候補要求として通知する形態としてもよい。
【0060】
また、ステップS33において、会員情報が存在すると判定した場合(ステップS33;Yes)、制御部431は、ステップS32で通知されたキーワードと、会員情報に含まれた会員管理番号とを含んだ購買候補要求を生成し(ステップS35)、ストアサーバ3へ通知する(ステップS36)。なお、本処理では、購買候補要求に会員管理番号を含める形態としたが、会員管理番号の代りに、会員情報に含まれた会員管理番号以外の情報(例えば、サイズ等)を含める形態としてもよい。また。キーワードのみを購買候補要求として通知する形態としてもよい。
【0061】
一方、ストアサーバ3では、制御部31がウエアラブル端末装置4から購買候補要求を受け付けると、この購買候補要求に会員管理番号が含まれているか否かを判定する(ステップS41)。ここで、購買候補要求に会員管理番号が含まれていないと判定した場合(ステップS41;No)、制御部31は、この購買候補要求に含まれたキーワード及び文字列を検索条件に設定し(ステップS42)、この検索条件に該当するレコードを商品マスタテーブル371から検索する(ステップS45)。そして、制御部31は、検索条件に該当したレコードを購買候補情報として商品マスタテーブル371から読み出し(ステップS46)、ウエアラブル端末装置4へ送信する(ステップS47)。
【0062】
また、ステップS41において、購買候補要求に会員管理番号が含まれていると判定した場合(ステップS41;Yes)、制御部31は、この会員管理番号に対応するレコードを会員管理テーブル372から検索する(ステップS43)。続いて、制御部31は、ステップS43で検索したレコードに含まれる「性別」や「サイズ」等を表す文字列と、購買候補要求に含まれたキーワードとを検索条件に設定し(ステップS44)、この検索条件に合致する文字列を含んだレコードを商品マスタテーブル371から検索する(ステップS45)。そして、制御部31は、該当するレコードを商品マスタテーブル371から読み出し(ステップS46)、購買候補情報としてウエアラブル端末装置4へ送信する(ステップS47)。
【0063】
一方、ウエアラブル端末装置4では、制御部431がストアサーバ3から返信された購買候補情報を受け付けると、情報表示部434へ出力することで、モニタ表示部491に表示させ(ステップS37)、本処理を終了する。
【0064】
ここで、図13は、モニタ表示部491に表示された購買候補情報の一例を示す図である。同図に示すように、表示領域G31は、購買候補情報に含まれた情報(製造メーカ名、種別、価格)を表示する領域である。また、表示領域G32は、購買候補情報の抽出に使用した検索条件(購買候補要求)を表示する領域である。ここでは、洋服の色目“ブルー”と、洋服サイズ“11号”とを検索条件としたことを表している。
【0065】
アイコン画像G33、G34は、ウエアラブル端末装置4に対する操作指示を視線マーカーMにより受け付けるためのアイコンである。例えば、視線マーカーMがアイコン画像G33と重なって「戻る」の指示が入力された場合、制御部431は、この購買候補情報の表示画面を消去し、当該表示画面の直前に表示されていた図10又は図11の画面を再び表示する。これにより、購買候補選別のための検索条件を新たに設定し直すことができる。
【0066】
また、視線マーカーMがアイコン画像G34と重なって「追加入力」の指示が入力された場合、制御部431は、購買候補選別のための条件を追加するため、音声処理部432によるキーワードの抽出を開始する。なお、「追加入力」の指示が入力された場合には、音声処理部432により抽出されたキーワードに加え、ストアサーバ3から送信された検索条件を購買候補要求としてストアサーバ3に通知するものとする。これにより、顧客との会話内容に応じ、購買候補を動的に絞り込むことができる。
【0067】
ウエアラブル端末装置4を装着した店員は、図13のように表示された購買候補を参照することで、店舗内に存在する商品のうち顧客の所望する条件に適した商品を把握することができる。そのため、ウエアラブル端末装置4を装着した店員は、購買候補として挙げられた商品の全て又は何れかを、お薦め商品として顧客に提案することで、顧客の購買意欲を促進することが可能となる。
【0068】
以上のように、本実施形態によれば、来店した顧客の顔画像を用いて会員か否かを判定し、会員である場合にはこの顧客の購入履歴から該顧客の嗜好を推測して店員の眼前に表示する。また、顧客との会話内容から商品の選定に有用なキーワードを認識し、このキーワードに該当する商品リストを店員の眼前に表示する。これにより、顧客特定情報(会員管理番号)を保持する媒体の携帯を不要とすることができ、顧客の嗜好に適した商品の提案を支援することが可能である。
【0069】
なお、本実施形態では、嗜好推定情報の生成を行う嗜好推定部436や顧客推定情報の生成を行う年齢推定部437をインタフェースボックス43に備える構成を例示したが、嗜好推定部436や年齢推定部437をストアサーバ3等の外部装置が備える形態としてもよく、この場合、外部装置での処理結果(嗜好推定情報及び顧客推定情報)を送受信部433で受信する構成とすることができる。
【0070】
また、本実施形態の制御部31及び制御部431が実行するプログラムは、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。また、上記プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供されてもよい。
【0071】
また、上記プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、上記プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
【0072】
また、本発明は、上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施の形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施の形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0073】
1 POSシステム
2 POS端末
3 ストアサーバ
31 制御部
32 バス
33 通信インタフェース
34 I/O機器制御部
35 入力部
36 表示器
37 記憶部
371 商品マスタテーブル
372 会員管理テーブル
373 売上登録テーブル
374 購入履歴テーブル
4 ウエアラブル端末装置
41 ヘッドマウントディスプレイ
42 デジタルカメラ
43 インタフェースボックス
431 制御部
432 音声処理部
433 送受信部
434 情報表示部
435 画像処理部
436 嗜好推定部
437 年齢推定部
44 マイク
45 フレーム本体
46 装着用アーム
47 撮像方向可変機構
48 視線認識用カメラ
49 光透過性部材
491 モニタ表示部
5 送受信装置
【先行技術文献】
【特許文献】
【0074】
【特許文献1】特開2005−148804公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像手段と、
前記撮像手段により撮像された顧客の顔画像から、当該顧客の顔の特徴を表わす顔特徴を抽出する抽出手段と、
会員登録された各会員の顔特徴と、各会員を識別する会員識別子を含む会員情報とを対応付けて記憶した会員情報記憶手段から、前記抽出手段で抽出された顔特徴に対応する会員情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された会員情報を表示装置に表示させる表示制御手段と、
を備えたことを特徴とする販売支援装置。
【請求項2】
前記取得手段は、前記会員識別子と、当該会員識別子に対応する会員の購入履歴とを対応付けて記憶した購入履歴記憶手段から、前記顧客の会員識別子に対応する購入履歴を取得し、
前記表示制御手段は、前記取得手段により取得された購入履歴を前記表示装置に表示させることを特徴とする請求項1に記載の販売支援装置。
【請求項3】
前記取得手段により取得された購入履歴に基づいて、前記顧客の嗜好を推測する第1推測手段を更に備え、
前記表示制御手段は、前記第1推測手段による推測結果を前記表示装置に表示させることを特徴とする請求項2に記載の販売支援装置。
【請求項4】
前記抽出手段により抽出された顔特徴に基づいて、前記顧客の年齢及び性別を推定する第2推定手段を更に備え、
前記表示制御手段は、前記第2推測手段による推測結果を前記表示装置に表示させることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の販売支援装置。
【請求項5】
音声を集音する集音手段と、
前記集音手段により集音された音声に基づいて、当該音声に含まれる所定のキーワードを認識する音声認識手段と、
を更に備え、
前記取得手段は、店舗内で販売される各商品について当該商品に関する商品情報を記憶した商品情報記憶手段から、前記キーワードに合致する文字列を含んだ商品情報を取得し、
前記表示制御手段は、前記取得手段により取得された商品情報を前記表示装置に表示させることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の販売支援装置。
【請求項6】
撮像手段を備える販売支援装置のコンピュータを、
前記撮像手段により撮像された顧客の顔画像から、当該顧客の顔の特徴を表わす顔特徴を抽出する抽出手段と、
会員登録された各会員の顔特徴と、各会員を識別する会員識別子を含む会員情報とを対応付けて記憶した会員情報記憶手段から、前記抽出手段で抽出された顔特徴に対応する会員情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された会員情報を表示装置に表示させる表示制御手段と、
して機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2011−48462(P2011−48462A)
【公開日】平成23年3月10日(2011.3.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−194286(P2009−194286)
【出願日】平成21年8月25日(2009.8.25)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】