説明

貯蔵タンク用気体供給管理システムおよびその管理方法

【課題】データ識別装置付きの貯蔵タンク用気体供給管理システムおよびその管理方法を提供する。
【解決手段】貯蔵タンク用気体供給管理システム100は、制御装置1、データ識別送付装置2、および気体供給装置3を備え、データ識別タグ6を有する貯蔵タンク5の気体供給管理をする。制御装置1は、処理ユニット11、メモリユニット12を備える。処理ユニット11は、データ識別送付装置2および重量測定ユニット4に接続される。データ識別送付装置2で貯蔵タンク5の情報データをデータ識別タグ6から読み取り、制御装置1で分析し、気体供給条件を設定し、気体供給装置3によって貯蔵タンク5に気体を供給する。気体を供給した後、貯蔵タンク5の気体貯蔵量を検出し、データ識別タグ6を更新する。気体貯蔵量と標準気体貯蔵量とを比べ、貯蔵タンク5の貯蔵能力が弱化したかどうかを判断することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、貯蔵タンク用気体供給管理システムおよびその管理方法に関し、詳しくはデータ識別装置付きの貯蔵タンク用気体供給管理システムおよびその管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、タンクは気体の貯蔵容器として広く使われている。本発明においては、水素燃料電池の水素供給に必要な水素貯蔵タンクを例とする。現在、水素を貯蔵する技術は、高圧気体貯蔵法、液体水素貯蔵法、および、水素吸蔵合金貯蔵法の三種類がある。
【0003】
その中で、高圧気体貯蔵法は、貯蔵された水素のエネルギー、重量、および密度が高いが、体積が大きく、安全性が低い。液体水素貯蔵法により貯蔵された水素のエネルギー、重量、および密度は比較的高いが、水素を液化するにはエネルギー消耗が大きい。断熱貯蔵タンクが必要となるため、液体水素貯蔵法は大型貯蔵タンクに適用される。一般の応用領域では、水素吸蔵合金貯蔵法は一番使われている。水素貯蔵合金貯蔵法は、水素を貯蔵する容器として主に水素貯蔵タンクが使われている。
【0004】
いずれの貯蔵方法を利用しても、水素貯蔵タンクの中の水素がなくなると、水素を補給する必要がある。従来、水素供給ステーションで水素貯蔵タンクそのものを交換するのは一般的であった。空きタンクは、業者に運ばれるか、水素供給ステーションで水素が補給される。
なお、貯蔵タンク用気体供給管理システムは例えば、特許文献1に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007−147005号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、水素貯蔵タンクは、種類およびサイズが多様であり、重量、水素吸蔵材料、水素補給回数などが異なる。従来の水素補給において、異なる水素貯蔵タンクによって調整することが難しい。水素貯蔵タンクは、水素補給される前の状態が異なるため、水素補給された後の使用状態および使用効果には大きな差が出てくる。そのため、燃料電池と燃料電池を使用する電動自動車との水素エネルギーシステムは、使用中に様々な問題が発生した。例えば、水素貯蔵タンクは水素が充満されていなかった。
【0007】
上記問題を解決するため、本発明の目的は、データ識別装置付きの貯蔵タンク用気体供給管理システムおよびその管理方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明による貯蔵タンク用気体供給管理システムは、データ識別送付装置、制御装置、および気体供給装置を備え、データ識別タグを有する貯蔵タンクの気体供給管理をする。
請求項1に係る発明によると、貯蔵タンクが有するデータ識別タグから、貯蔵タンク情報データを読み取るステップ101と、貯蔵タンク情報データに基づき、貯蔵タンクの気体供給条件を設定するステップ106と、気体供給条件に基づいて貯蔵タンクに気体を供給するステップ107と、を含む。
【0009】
データ識別送付装置で貯蔵タンク情報データをデータ識別タグから読み取り、制御装置で分析し、気体供給条件を設定し、気体供給装置によって貯蔵タンクに気体を供給する。
本発明の実施形態において、気体を供給した後、貯蔵タンクの気体貯蔵量を検出し、データ識別タグを更新する。さらに、気体貯蔵量と標準気体貯蔵量とを比べ、貯蔵タンクの貯蔵能力が弱化したかどうかを判断する。
【0010】
本発明による貯蔵タンク用気体供給管理システムにより、データ識別タグを読み取り、データを分析することができる。これにより、貯蔵タンクの気体供給条件(圧力、温度、気体流量など)をより合理的に設定し、気体供給の効果を高めることができる。
【0011】
データ識別タグを更新し、気体を供給する過程のデータおよび更新したデータをシステムパラメーターデータベースに貯蔵することによって、データを検索することができる。これにより、貯蔵タンクが気体を供給されるとき、検査、回収、およびメンテナンスされるとき、システムパラメーターデータベースのデータを参考し、貯蔵タンクを統一管理し、気体供給管理品質を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の第1実施形態による貯蔵タンク用気体供給管理システムを貯蔵タンクの検査および配送作業に適用した模式図である。
【図2】本発明の第1実施形態による貯蔵タンク用気体供給管理システムを示す模式図である。
【図3】本発明の第1実施形態による貯蔵タンク用気体供給管理システムのデータ識別タグを表示する回路を示すブロック図である。
【図4】本発明の第1実施形態による貯蔵タンク用気体供給管理システムのフローチャートである。
【図5】本発明の第2実施形態による貯蔵タンク用気体供給管理システムのフローチャートである。
【図6】本発明の第3実施形態による貯蔵タンク用気体供給管理システムを示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態による貯蔵タンク用気体供給管理システムを図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
【0014】
図1に示すように、貯蔵タンク用気体供給管理システム100は、貯蔵タンクの検査および配送作業に適用される。貯蔵タンクの検査および配送作業は、貯蔵タンク用一時保管場所A1、前処理場所A2、検査場所A3、および包装作業場所A4に行われる。
【0015】
貯蔵タンク用気体供給管理システム100は、制御装置1、データ識別送付装置2、および気体供給装置3を備える。制御装置1は、データ識別送付装置2および気体供給装置3に接続される。気体供給装置3は、気体源Hと接続され、貯蔵タンク5(図2参照)に気体を供給する。
【0016】
図2、3に示すように、制御装置1は、処理ユニット11およびメモリユニット12を備える。処理ユニット11は、データ識別送付装置2および重量測定ユニット4に接続される。メモリユニット12は、処理ユニット11に接続され、システムパラメーターデータベースDBを有する。メモリユニット12には、気体供給圧力設定値Ps、気体供給温度設定値Ts、および気体供給流量基準値Fsのデータが保存される。システムパラメーターデータベースDBには、貯蔵タンクの標準気体貯蔵量Wsおよび気体吸蔵材料の種類Kのデータが保存される。
【0017】
気体供給装置3は、気体送付装置31、水槽32および温度調節装置33を備える。気体送付装置31は、気体源Hが提供する気体を、送気管Lを経由して貯蔵タンク5に気体を供給する。送気管Lには、圧力調節ユニット311および気体流量計312が設置される。圧力調節ユニット311は、貯蔵タンク5に気体を供給する時の気体供給圧力を調節する。気体流量計312は、貯蔵タンク5に気体を供給する時の気体流量Fを測定する。
【0018】
水槽32には、所定量の水321が注入され、感温素子322が設けられる。感温素子322は、処理ユニット11に接続され、水321の水温値Tを測定する。温度調節装置33は、貯蔵タンク5の外側の温度を調節し、冷却装置331および冷水槽332を備える。冷水槽332は、水槽32に連通され、中の水が冷却装置331で冷却される。これにより、水321の温度を調節することで貯蔵タンク5の外側の温度を調節することができ、気体供給に有利である。
【0019】
貯蔵タンク5は、データ識別タグ6を有する。本実施形態において、データ識別タグ6は、無線周波数識別タグであり、処理ユニット61、無線周波数送受信装置62、及びメモリユニット63を有する。
【0020】
無線周波数送受信装置62は、無線周波数を送受信する。メモリユニット63には、貯蔵タンク番号No、製造日D、貯蔵タンクの正味重量Wt、気体貯蔵量W、気体供給回数N、および気体吸蔵材料の種類Kを含む貯蔵タンク情報データIDが保存される。
【0021】
図1〜4を参照する。貯蔵タンク5は、中の気体がなくなると、気体供給ステーションまたは業者に運ばれ、貯蔵タンク用一時保管場所A1に一時保管される。気体供給管理をするとき、貯蔵タンク5を前処理場所A2に運び、必要があれば前処理として貯蔵タンク5を分類する。
図4に示すように、貯蔵タンク用気体供給管理システム100を利用する気体供給管理方法は、ステップ101〜113を含む。
【0022】
貯蔵タンク5を分類するため、データ識別送付装置2(本実施形態において、データ識別送付装置2を、無線周波数識別装置とする)は、データ識別タグ6のメモリユニット63に保存される貯蔵タンク情報データIDを読み取り、制御装置1の処理ユニット11に送付する(ステップ101)。
【0023】
処理ユニット11は、読み取った貯蔵タンク情報データIDを、システムパラメーターデータベースDBに保存されるデータと比べ、比べる結果に基づいて貯蔵タンク5を分類する(ステップ102)。
【0024】
続いて、前処理場所A2で、貯蔵タンク5を検査し、破損および空気漏れがあるかどうかを確認する(ステップ103)。検査は、タンク気密検査、タンク変形検査、およびタンク破損検査を含む。破損または空気漏れがある貯蔵タンク5を回収してメンテナンスする(ステップ104)。破損および空気漏れがない貯蔵タンク5の外壁を洗浄する(ステップ105)。
【0025】
洗浄された貯蔵タンク5(例えば水素貯蔵タンク)を気体供給装置3の水槽32に置き、送気管Lに接続する。処理ユニット11によって貯蔵タンク5の気体供給条件を設定する(ステップ106)。設定される気体供給条件に基づいて貯蔵タンク5に気体を供給する(ステップ107)。本実施形態において、気体供給圧力設定値Psおよび気体供給温度値設定Tsを設定し、メモリユニット12に保存する。
【0026】
ステップ107において、気体供給装置31は、気体源Hが提供する気体(例えば水素)を、圧力調節ユニット311および気体流量計312を経由して貯蔵タンク5に供給する。圧力調節ユニット311は、処理ユニット11によってコントロールされ、気体供給圧力設定値Psに基づいて気体供給圧力調節信号S1を発生させ、気体供給圧力を調節する。
【0027】
温度調節装置33は、処理ユニット11によってコントロールされ、気体供給温度設定値Tsに基づいて気体供給温度コントロール信号S2を発生させ、冷却装置331をコントロールする。冷却装置331は、気体供給に有利であるように冷水槽332の中の水と、水槽32の中の水321とを冷却する。同時に、処理ユニット11は、感温素子322によって水321の水温値Tを測定し、温度調節装置33をコントロールし、気体供給温度を気体供給温度設定値Ts以下にする。
【0028】
処理ユニット11は、気体流量計312によって貯蔵タンク5に気体を供給する時の気体流量Fを測定し、貯蔵タンク5に気体が充満されているかどうかを判断する(ステップ108)。気体流量Fが気体供給流量基準値Fsより大きい場合、貯蔵タンク5に気体が充満されていないと判断し、貯蔵タンク5に気体が充満されるまで気体供給を続ける。気体流量Fが気体供給流量基準値Fsより小さい場合、貯蔵タンク5に気体が充満されていると判断し、気体供給装置31の気体供給を停止させ、温度調節装置33も停止させる。
【0029】
気体を供給した後、貯蔵タンク5を検査場所A3に運び、気体を供給した後の気体貯蔵量Wを検出する(ステップ109)。本実施形態において、重量測定ユニット4によって貯蔵タンク5の重量Wfを検出し、処理ユニット11に送付する。処理ユニット11によって貯蔵タンク5の重量Wfから貯蔵タンクの正味重量Wtを引き、気体貯蔵量Wを求める。W=Wf−Wt。
【0030】
続いて、気体貯蔵量Wのデータをメモリユニット63に送信し、貯蔵タンク情報データIDを更新する(ステップ110)。気体供給回数Nなどのデータを同時に更新することにしてもよい。
【0031】
本実施形態において、データ識別タグ6は無線周波数識別タグであるため、貯蔵タンク情報データIDを更新することができる。更新すること以外、必要であれば、貯蔵タンク5の気体供給過程においてのデータも、気体を供給した後のデータも、システムパラメーターデータベースDBに保存することができる。これにより、過去気体を供給された貯蔵タンク5が再び気体供給される場合、システムパラメーターデータベースDBからデータを検索することができ、気体供給管理品質を高めることができる。
【0032】
本発明において、貯蔵タンクの気体供給過程においての情報データおよび気体を供給した後の情報データを含む貯蔵タンク情報データIDを更新せず、これらのデータをシステムパラメーターデータベースDBのみに保存することにしてもよい。貯蔵タンク情報データIDを更新しない場合、データ識別タグ6を無線周波数識別タグにする必要がなく、バーコードなどのタグを使うことにしてもよい。
【0033】
貯蔵タンク情報データIDを更新した後、処理ユニット11は、気体貯蔵量Wを貯蔵タンクの標準気体貯蔵量Wsと比べる(ステップ111)。本実施形態において、気体貯蔵量Wが貯蔵タンクの標準気体貯蔵量Wsの80%以上であるかどうかを判断する。
【0034】
ステップ111において、貯蔵タンクの標準気体貯蔵量Wsに基づいて貯蔵タンクの気体貯蔵量を判断する。言い換えると、貯蔵タンクの気体貯蔵量Wが標準気体貯蔵量Wsの所定のパーセンテージよりも低くなった場合、貯蔵タンクの貯蔵能力が弱化したと判断され、貯蔵タンクを回収してメンテナンスする(ステップ104)。
【0035】
気体貯蔵量Wが標準気体貯蔵量Wsの80%以上である場合、貯蔵タンク5の貯蔵能力が正常であると判断され、貯蔵タンク5を包装作業場所A4に運び、保護スリーブで包装する(ステップ112)。その後、貯蔵タンク5を貯蔵タンク用一時保管場所A1に一時保管し、気体供給ステーションに運ぶ(ステップ113)。
【0036】
(第2実施形態)
図5に示すように、第1実施形態と同じステップについて、同じ番号を使い、説明を省略し、第1実施形態との違う点のみを説明する。処理ユニット11は、ステップ102の分類結果に基づき、貯蔵タンク情報データIDとシステムパラメーターデータベースDBに保存されるデータとを参考し、貯蔵タンク5の気体供給条件を設定する(ステップ106a)。異なる貯蔵タンクによって、気体供給圧力設定値Ps、もしくは気体供給温度設定値Tsを設定し、気体供給の効果を高める。
【0037】
(第3実施形態)
図6に示すように、上記実施形態と同じ構成ついて、同じ符号を使い、説明を省略し、上記実施形態との違う点のみを説明する。第1、2実施形態において、気体供給装置3は水素の気体供給に使われるため、水槽32および温度調節装置33が必要である。本実施形態において、気体供給装置3aは酸素または二酸化炭素の気体供給に使われ、水槽32および温度調節装置33を設置せず、構造を簡単にする。
【0038】
以上、本発明はこのような実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の形態で実施することができる。
【符号の説明】
【0039】
100 ・・・貯蔵タンク用気体供給管理システム
1 ・・・制御装置
11 ・・・処理ユニット
12 ・・・メモリユニット
2 ・・・データ識別送付装置
3 ・・・気体供給装置
31 ・・・気体送付装置
311 ・・・圧力調節ユニット
312 ・・・気体流量計
32 ・・・水槽
321 ・・・水
322 ・・・感温素子
33 ・・・温度調節装置
331 ・・・冷却装置
332 ・・・冷水槽
4 ・・・重量測定ユニット
5 ・・・貯蔵タンク
6 ・・・データ識別タグ
61 ・・・処理ユニット
62 ・・・無線周波数送受信装置
63 ・・・メモリユニット
A1 ・・・貯蔵タンク用一時保管場所
A2 ・・・前処理場所
A3 ・・・検査場所
A4 ・・・包装作業場所
D ・・・製造日
DB ・・・システムパラメーターデータベース
F ・・・気体流量
Fs ・・・気体供給流量基準値
H ・・・気体源
ID ・・・貯蔵タンク情報データ
K ・・・気体吸蔵材料の種類
L ・・・送気管
N ・・・気体供給回数
No ・・・貯蔵タンク番号
Ps ・・・気体供給圧力設定値
S1 ・・・気体供給圧力調節信号
S2 ・・・気体供給温度コントロール信号
T ・・・水温値
Ts ・・・気体供給温度設定値
W ・・・気体貯蔵量
Wf ・・・貯蔵タンク5の重量
Ws ・・・標準気体貯蔵量
Wt ・・・貯蔵タンクの正味重量

【特許請求の範囲】
【請求項1】
貯蔵タンクが有するデータ識別タグから、貯蔵タンク情報データを読み取るステップ(101)と、
前記貯蔵タンク情報データに基づき、前記貯蔵タンクの気体供給条件を設定するステップ(106)と、
前記気体供給条件に基づいて前記貯蔵タンクに気体を供給するステップ(107)と、
を含むことを特徴とする貯蔵タンク用気体供給管理方法。
【請求項2】
前記ステップ(101)の後、前記貯蔵タンク情報データに基づいて前記貯蔵タンクを分類するステップ(102)を含むことを特徴とする請求項1に記載の貯蔵タンク用気体供給管理方法。
【請求項3】
前記ステップ(101)の後、前記貯蔵タンクを検査し、破損および空気漏れがあるかどうかを確認するステップ(103)を含むことを特徴とする請求項1に記載の貯蔵タンク用気体供給管理方法。
【請求項4】
前記ステップ(103)の後、破損または空気漏れがある貯蔵タンクを回収してメンテナンスするステップ(104)を含むことを特徴とする請求項3に記載の貯蔵タンク用気体供給管理方法。
【請求項5】
前記ステップ(101)の後、破損および空気漏れがない貯蔵タンクの外壁を洗浄するステップ(105)を含むことを特徴とする請求項1に記載の貯蔵タンク用気体供給管理方法。
【請求項6】
前記ステップ(106)の後、前記気体供給条件に基づいて気体供給圧力値を設定するステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の貯蔵タンク用気体供給管理方法。
【請求項7】
前記ステップ(106)の後、前記気体供給条件に基づいて気体供給温度値を設定するステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の貯蔵タンク用気体供給管理方法。
【請求項8】
前記ステップ(107)の後、前記貯蔵タンクに気体が充満されているかどうかを判断するステップ(108)を含むことを特徴とする請求項1に記載の貯蔵タンク用気体供給管理方法。
【請求項9】
前記ステップ(107)の後、
前記貯蔵タンクに気体を供給した後の気体貯蔵量を検出するステップ(109)と、
前記気体貯蔵量のデータをメモリユニットに送信し、前記貯蔵タンク情報データを更新するステップ(110)と、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の貯蔵タンク用気体供給管理方法。
【請求項10】
前記ステップ(110)の後、
処理ユニット11によって前記気体貯蔵量を前記貯蔵タンクの標準気体貯蔵量と比べるステップ(111)と、
前記気体貯蔵量が前記標準気体貯蔵量の所定のパーセンテージよりも低くなった場合、前記貯蔵タンクを回収してメンテナンスするステップ(104)と、
を含むことを特徴とする請求項9に記載の貯蔵タンク用気体供給管理方法。
【請求項11】
前記ステップ(107)の後、前記貯蔵タンクを包装作業場所に運び、包装するステップ(112)を含むことを特徴とする請求項1に記載の貯蔵タンク用気体供給管理方法。
【請求項12】
貯蔵タンクが有するデータ識別タグから、貯蔵タンク情報データを読み取るステップ(101)と、
前記貯蔵タンクに気体を供給するステップ(107)と、
前記貯蔵タンクに気体を供給した後の気体貯蔵量を検出するステップ(109)と、
前記気体貯蔵量のデータをメモリユニットに送信し、前記貯蔵タンク情報データを更新するステップ(110)と、
を含むことを特徴とする貯蔵タンク用気体供給管理方法。
【請求項13】
前記ステップ(101)の後、前記貯蔵タンク情報データに基づいて前記貯蔵タンクを分類するステップ(102)を含むことを特徴とする請求項12に記載の貯蔵タンク用気体供給管理方法。
【請求項14】
前記ステップ(101)の後、前記貯蔵タンクを検査し、破損および空気漏れがあるかどうかを確認するステップ(103)を含むことを特徴とする請求項12に記載の貯蔵タンク用気体供給管理方法。
【請求項15】
前記ステップ(103)の後、破損または空気漏れがある貯蔵タンクを回収してメンテナンスするステップ(104)を含むことを特徴とする請求項14に記載の貯蔵タンク用気体供給管理方法。
【請求項16】
前記ステップ(101)の後、破損および空気漏れがない貯蔵タンクの外壁を洗浄するステップ(105)を含むことを特徴とする請求項12に記載の貯蔵タンク用気体供給管理方法。
【請求項17】
前記ステップ(101)の後、前記貯蔵タンク情報データに基づき、前記貯蔵タンクの気体供給条件を設定するステップ(106)を含むことを特徴とする請求項12に記載の貯蔵タンク用気体供給管理方法。
【請求項18】
前記ステップ(101)の後、前記気体供給条件に基づいて気体供給圧力値を設定するステップを含むことを特徴とする請求項17に記載の貯蔵タンク用気体供給管理方法。
【請求項19】
前記ステップ(101)の後、前記気体供給条件に基づいて気体供給温度値を設定するステップを含むことを特徴とする請求項17に記載の貯蔵タンク用気体供給管理方法。
【請求項20】
前記ステップ(107)の後、前記貯蔵タンクに気体が充満されているかどうかを判断するステップ(108)を含むことを特徴とする請求項12に記載の貯蔵タンク用気体供給管理方法。
【請求項21】
前記ステップ(110)の後、
処理ユニット11によって前記気体貯蔵量を前記貯蔵タンクの標準気体貯蔵量と比べるステップ(111)と、
前記気体貯蔵量が前記標準気体貯蔵量の所定のパーセンテージよりも低くなった場合、前記貯蔵タンクを回収してメンテナンスするステップ(104)と、
を含むことを特徴とする請求項12に記載の貯蔵タンク用気体供給管理方法。
【請求項22】
前記ステップ(110)の後、前記貯蔵タンクを包装作業場所に運び、包装するステップ(112)を含むことを特徴とする請求項12に記載の貯蔵タンク用気体供給管理方法。
【請求項23】
データ識別タグを有する貯蔵タンクの気体供給管理をする貯蔵タンク用気体供給管理システムであって、
前記データ識別タグに保存される貯蔵タンク情報データを読み取り、送付するデータ識別送付装置と、
前記データ識別送付装置に接続され、処理ユニット、および前記貯蔵タンク情報データが保存されるメモリユニットを備える制御装置と、
前記制御装置にコントロールされ、送気管を経由して、気体源が提供する気体を前記貯蔵タンクに気体を供給する気体供給装置と、
を備えることを特徴とする貯蔵タンク用気体供給管理システム。
【請求項24】
前記制御装に接続され、前記貯蔵タンクの重量を検出する重量測定ユニットを備えることを特徴とする請求項23に記載の貯蔵タンク用気体供給管理システム。
【請求項25】
前記送気管に設置され、前記貯蔵タンクに気体を供給する時の気体供給圧力を調節する圧力調節ユニットを備えることを特徴とする請求項23に記載の貯蔵タンク用気体供給管理システム。
【請求項26】
前記気体供給装置は、水槽および感温素子を備えることを特徴とする請求項23に記載の貯蔵タンク用気体供給管理システム。
【請求項27】
前記気体供給装置は、前記貯蔵タンクの外側の温度を調節する温度調節装置を備えることを特徴とする請求項23に記載の貯蔵タンク用気体供給管理システム。
【請求項28】
前記貯蔵タンク情報データは、貯蔵タンク番号、貯蔵タンクの正味重量、気体供給回数、および気体吸蔵材料の種類を含むことを特徴とする請求項23に記載の貯蔵タンク用気体供給管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−137546(P2011−137546A)
【公開日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−289748(P2010−289748)
【出願日】平成22年12月27日(2010.12.27)
【出願人】(502056293)亞太燃料電池科技股▲分▼有限公司 (11)
【Fターム(参考)】