走行玩具
【課題】簡単な構造でユーザーが描いたラインに沿って走行させることができる走行玩具を提供すること。
【解決手段】遊戯盤2上にユーザーが描いたライン4に沿って走行する走行玩具1であって、車体5の底面前部には遊戯盤2にユーザーが描いたライン4を検出する検出手段6を配置するとともに、上記車体5を自由輪7と、制御手段11により交互に作動制御される2つの駆動輪8とで支持し、該駆動輪8は上記検出手段6がライン4を検出する度に、制御手段11により交互に作動制御されるようにした。
【解決手段】遊戯盤2上にユーザーが描いたライン4に沿って走行する走行玩具1であって、車体5の底面前部には遊戯盤2にユーザーが描いたライン4を検出する検出手段6を配置するとともに、上記車体5を自由輪7と、制御手段11により交互に作動制御される2つの駆動輪8とで支持し、該駆動輪8は上記検出手段6がライン4を検出する度に、制御手段11により交互に作動制御されるようにした。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、走行玩具、詳しくは遊戯盤にユーザーによって描かれたラインに沿って走行する走行玩具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、走行玩具を走行させる場合、レールやサーキット等の決まったルートを走行させるのが一般的であったが、その走行玩具が走行するルートを自由に設定できるような玩具が提案されている(例えば、特許文献1)。
【0003】
この玩具は様々な軌道が形成された複数の軌道プレートを一平面上に組み替え連結することにより、上面に走行玩具を走行案内するための、軌道が形成できるようにしたもので、走行玩具はこの軌道に沿って走行させることができるものであり、ユーザーが軌道プレートを組み合わせることにより軌道のルートを自由に変えることができるようにするものである。
【特許文献1】登録実用新案第3048280号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする問題点は、上述の玩具は軌道プレートを組み合わせることによってある程度自由なルートの軌道をつくることができるが、この軌道もメーカーが提供する軌道プレートで形成しなければならず、自由度が低くなるとともに、コストがかかり安価な走行玩具の走行路を構築することはできない点であった。
【0005】
本発明は、上記問題点を解決し、簡単な構造でユーザーが自由に描いたラインに沿って走行させることができる走行玩具を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するために本発明に係る走行玩具は、遊戯盤上に描かれたラインに沿って走行する、以下の要件を備えることを特徴とする。
(イ)車体の底面前部には遊戯盤に描かれたラインを検出する検出手段が配置されていること
(ロ)上記車体は自由輪と、2つの駆動輪とで支持され、該駆動輪は上記検出手段がラインを検出する度に、制御手段により交互に作動制御されること
【0007】
なお、前記遊戯盤は樹脂製のパネル又はシートで構成され、前記ラインは消去可能なインクのペンで自由に描かれ、前記走行玩具はユーザーが描いたラインに沿って走行させるようにしてもよい。
【0008】
また、前記遊戯盤は分割可能に形成され、分割された各遊戯盤は互いに係合する係合手段を備え、収納時にはコンパクトになり、組み立て時には位置ずれを起こさないようにすることが好ましい。
【0009】
そして、前記遊戯盤を樹脂製のパネル又はシートに代えて磁気泳動表示装置で構成し、前記ペンを磁気ペンで構成してもよい。
【0010】
さらに、前記走行玩具は動物の形状を模して形成し、遊戯盤上を動物が移動しているような状態を作り出すようにしてもよい。
【発明の効果】
【0011】
請求項1の発明によれば、遊戯盤上に描かれたラインを検出する検出手段と、その検出手段の検出結果に基づいて駆動輪を交互に回転させる簡単な構造で、ラインに沿って走行させることができる走行玩具を実現することができる。
【0012】
請求項2の発明によれば、ユーザーの走行させたいルートを自由に作成でき、作成したルートに沿って走行玩具を走行させることができるとともに、ルートの変更、更新が容易になり、年少者にも楽しむことができる走行玩具を提供することができる。
【0013】
請求項3の発明によれば、不使用時には遊戯盤を分解することができ、使用時には組み立てが容易にできるとともに、組み立てた遊戯盤が分離したりずれたりすることが無く、走行玩具の走行を楽しむことができる。
【0014】
請求項4の発明によれば、すでにユーザーが所有している磁気泳動表示装置を利用して走行玩具の走行を楽しむことができるし、インクが消耗して遊べないようなトラブルの発生もなく、いつでも遊ぶことができる走行玩具を実現することができる。
【0015】
請求項5の発明によれば、遊戯盤上を動物が移動しているような状態を作り出すことができるので、機械的な自動車の走行に比べて心が癒される走行玩具を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
車体の底面前部には遊戯盤に描かれたラインを検出する検出手段を配置し、上記車体は自由輪と、2つの駆動輪とで支持され、該駆動輪は上記検出手段がラインを検出する度に、制御手段により交互に作動制御されるようにし、上記自由輪をキャスターで構成し、駆動輪はそれぞれモータを連係させ、上記制御装置は上記検出手段がラインを検出する度にモータを切り替えて駆動輪を交互に回転させることにより、蛇行しながらラインに沿って走行するようにした。
【実施例1】
【0017】
図1は、本発明に係る走行玩具を示し、この走行玩具1はユーザーが遊戯盤2上にペン3で描いた黒色のライン4に沿って走行できるようにしたものである。
【0018】
上記走行玩具1は、図2、図3に示すように、車体5の底部前部にライン4を検出する検出手段6を配置し、車体5は自由輪7と2つの駆動輪8とで支えられ、本実施例では自由輪7を1つの前輪7で構成し、2つの駆動輪8を後輪で構成するようにした。なお、符号9はダミーの車輪で遊戯盤2には接地しないようになっている。
【0019】
上記自由輪(前輪)7は走行玩具1が自由に方向を転換できるように支軸7aが回動可能に車体5の底部に軸支されたキャスターで構成され、上記駆動輪(後輪)8(8a、8b)はそれぞれモータ10(10a、10b)によって回転駆動されるようになっており、上記モータ10は制御手段11によって交互に回転するように制御され、後輪8は上記モータ10に連動して交互に回転するようになっているものである。なお、符号12は電源スイッチを示す。
【0020】
検出手段6は、発光素子6aと受光素子6bとからなる光センサ(反射型フォトインタラプタ)で構成され、発光素子6aから照射された光の走行面からの反射光量の変化を受光素子6bで監視できるようになっているもので、走行面に描かれた黒色のライン4で光が吸収され反射光量が小さくなると、制御手段11は検出手段(以下、光センサという)6がライン4を検出したことを認識することができるようになっており、制御手段11はライン4を認識すると作動中のモータ10を停止させ、停止中のモータ10を作動させるようになっている。
【0021】
後輪8aはモータ10aの回転軸に固定されたウォームギヤ13a、減速歯車14a、減速歯車15a、駆動歯車16aを介して回転し、後輪8bはモータ10bの回転軸に固定されたウォームギヤ13b、減速歯車14b、減速歯車15b、駆動歯車16bを介して回転するようになっており、モータ10a、10bは制御手段11によって常に何れか一方が回転するように制御され、同時に2つのモータ10a、10bが作動制御されることがないようにプログラミングされている。
【0022】
なお、上記走行玩具1は後輪8が交互に回転するのでお尻を振りながら蛇行するように走行することになりため、光センサ6はライン4を横切るように検出することになり、ライン4を横切ったとき、つまりライン4が有る状態から無い状態を制御手段11が認識したときにモータ10の切り替えを行うようになっていればよい。
【0023】
図4は、走行玩具1の電気的構成を説明するブロック図を示し、制御手段11には光センサ6、モータ10、スピーカ17、振動センサ18が接続され、電源スイッチ12をONすると電池19を電源として、光センサ6、振動センサ18の検出結果に基づいてモータ10、スピーカ17を作動制御するようになっている。
【0024】
この制御手段11は内蔵したメモリに制御プログラムとともに所定の効果音データ(例えば、走行玩具が乗用車ならばクラクション音、パトカーならばサイレン音等)を記憶したプログラマブル音声合成ICで構成されていればよい。なお、この制御手段(以下、マイコンという)11は、所定時間光センサ6がライン4を検出しないと、ライン4が描かれていないものと判断し、モータ10を停止させるとともに、スピーカ17からの効果音の出力を停止してスリープモードに入るが、振動センサ18が振動を検出すると、スリープモードを解除し、再びモータ10を作動させ効果音を出力するようにプログラミングされている。
【0025】
遊戯盤2は樹脂製のシート又はパネル(例えば、ウレタン樹脂製)で構成され、図5に示すように、表面には走行玩具1を走行させるための走行路aが描かれ、走行路aの周りには建物や公園などの形象物bが描かれ、全体として町の景色が構成されており、この遊戯盤2は複数(本実施例では4つ)の分割遊戯盤20に分割されて収容時のスペースが少なくて済むように形成されている。各分割遊戯盤20には係合凸片21と係合凹部22とからなる係合手段23が設けられ、組み立て時には係合凸片21と係合凹部22とが係合して分割遊戯盤20同士が互いに結合し、遊戯中に分割遊戯盤20同士がずれたり分離したりすることがないようになっている(図6参照)。
【0026】
上記遊戯盤2に描くライン4は、水で消去することができるインクを用いたペン3(例えば、「パピエコ」商標名)を使用して描けばよく、ライン4を書き直す場合は水を含ませたスポンジや布で古いライン4を消去すればよい。
【0027】
走行玩具1を遊戯盤2上の任意の形象物bから任意の形象物bまでを走行させる場合、例えば、自分の家b(b1)から郵便局b(b4)まで教会b(b2)の横を通って公園b(b3)を右に見ながら走行させたい場合、図7に示すように、遊戯盤2の走行路aにペン3でライン4を描けばよい。
【0028】
次に上記走行玩具1の作動態様を図8のフローチャート図に基づいて説明する。先ず、電源スイッチをONすると、モータ10aが回転するように初期設定しておいた場合には、右の後輪8aが電源ONと同時に回転する(ステップST1)。後輪8aが回転している状態で走行玩具1を遊戯盤2に載せると、光センサ6がライン4を検出できなければ、ステップST3に進んで所定時間経過したか否かを判断し、所定時間経過していなければ継続してライン4を検出するまでモータ10aを回転させるので、走行玩具1は左回転しながらライン4を探すことになる。ライン4が検出できずに所定時間経過するとステップST4に進んで、マイコン11はモータ10aの回転を止めてスリープモードに入り、振動センサ18が振動(例えば、ユーザーが走行玩具1を持ち上げる等)を検出するまでスリープモードを継続し、振動を検出すると(ステップST5)、ステップST1に戻って再びモータ10aを作動させるようになっている。
【0029】
ステップST2でライン4が検出できると、マイコン11は作動中のモータ10aを停止して、停止中のモータ10bを作動させるので、走行玩具1は左の後輪8bを回転させて右旋回しながら前進することになる。ライン4が連続していれば、光センサ6はライン4を横切ることになり、結果としてライン4を検出するので(ステップST7)、ステップST1に戻り、マイコン11はモータ10bを停止して、モータ10aを作動させるので、走行玩具1は右の後輪8aを回転させて左旋回しながら前進する。ステップST7でライン4が検出できなければ、ステップST8に進んで所定時間経過したか否かを判断し、所定時間経過していなければ継続してライン4を検出するまでモータ10bを回転させるので、走行玩具1は右回転しながらライン4を探すことになる。ライン4が検出できずに所定時間経過するとステップST9に進んで、マイコン11はモータ10bの回転を止めてスリープモードに入り、振動センサ18が振動を検出するまでスリープモードを継続し、振動を検出すると(ステップST10)、ステップST1に戻って再びモータ10bを作動させるようになっている。
【0030】
ステップST7でライン4が検出できると、マイコン11は作動中のモータ10bを停止して、停止中のモータ10aを作動させるので、走行玩具1は右の後輪8aを回転させて左旋回しながら前進し、ライン4が途切れることなく連続していれば、走行玩具1はステップST1、2、6、7をループして蛇行しながらライン4に沿って前進走行を持続することができるようになっている。
【0031】
上述したように、走行玩具1は片方の後輪8を交互に回転させ旋回しながら前進するので、光センサ6はライン4を横切るようにしてライン4上を通過するので、通過したときにマイコン11は現在作動中のモータ10を停止させ、停止中のモータ10を作動させるので、反対側8の後輪が回転を始め、走行玩具1は反対方向に旋回しながら前進するので、再びライン4を横切ることになり、走行玩具1は蛇行を繰り返しながら前進することになり、ライン4が途切れるまでライン4に沿って蛇行しながら前進させることができる。
【0032】
なお、上記走行玩具1を走行させる遊戯盤2はウレタンシートで形成されているので、一旦描いたライン4は水を含んだスポンジなどで拭き取ることができ、簡単に消去することができるので、新たなライン4を引きなおし、走行玩具1を別のルートで走行させることができ、決められた走行路を走行する従来の走行玩具に対し、自分でストーリーを作って遊ぶことができ、飽きのこない走行玩具を提供することができる。
【実施例2】
【0033】
図9は、走行玩具1を走行させる遊戯盤2として、樹脂製のシート又はパネルからなる遊戯盤2に代えて磁気泳動表示装置30を用いたものである。この磁気泳動表示装置30は、2枚の基板31、32間に多数の小室33を形成し、各室33内に粘性流体とともに磁性粒子34を封じ込めて形成されたハニカムボード35(図10参照)を、枠体36で支持することによって構成されるもので、先端に磁石37を設けた磁気ペン38で表示面(基板31で構成)をなぞることにより、磁性粒子34を磁気ペン38の磁石37の磁力で表示面まで浮上させて描画が視認できるようにし、基板32の下に配置された消去部材(板磁石)39を左右に移動させて浮上している磁性粒子34を消去部材39の磁力で小室33の下部に沈降させて描画を消去させるようにしたもので、公知の磁気画板と同じ構造を有するものを使用すればよい。
【0034】
遊戯盤として磁気泳動表示装置30を使用した場合は、図11(a)に示すように、磁気ペンでハニカムボード35上に走行路aや風景bを描くとともに、その走行路aに沿ってライン4を引き、このライン4上を上述の走行玩具1を走行させるようにしてもよいし、図11(b)に示すように、建物等の形象物bが印刷されている小プレート40をハニカムボード35上に置き、小プレート40に合わせて走行路aを磁気ペンで描き、その走行路aに沿ってライン4を引き、このライン4上を上述の走行玩具1を走行させるようにしてもよい。
【0035】
磁気ペン34で描いた走行路aや建物等の形象物bは、消去部材39で簡単に消すことができるし、プレート40は置き換えが簡単にできるので、走行させるための環境を自由に変更することができ、新たな環境で走行玩具を走行させる楽しみを味わうことができる。
【0036】
しかも、ライン4を引いたり風景bを描いたりするペンとしてはインクを必要としない磁気ペン38を用いるので、遊ぼうとするときインクが切れていてライン4や風景bを描くことができず遊びを断念しなければならない事態が発生することはなく、いつでも走行玩具の走行を楽しむことができる。
【実施例3】
【0037】
図12は、動物を模して形成された走行玩具1´を示し、この走行玩具1´は、図13(a)(b)に示すように、上述の車体5に、動物の形状をしたカバー部材40を嵌め合わせたもので、本実施例ではアザラシを模して形成したカバー部材40を車体5に嵌め合わせた。
【0038】
この走行玩具1´によれば、遊戯盤2上にペンでライン4を引き(例えば、図14に示すように、本島の川から離れ小島を回って、再び川をさかのぼるようにした)、引いたライン4上に走行玩具(アザラシ玩具)1´を置けば、アザラシ玩具1´はライン4に沿って川を下り、小島の周りを回って再び川をさかのぼる状態を作り出すことができるので、走行路を走行する走行玩具では味わうことのできない癒しの玩具を実現することができる。
【0039】
なお、走行玩具を動物で構成した場合、上述した制御装置(マイコン)11のメモリには、動物の鳴き声などの効果音を記憶させておくとともに、ランダムにモータ10を停止させ、停止したときに鳴き声が出力されるようにしてもよい。
【0040】
また、上記カバー部材40を車体5に着脱交換可能にし、アザラシ以外に犬や猫などの陸上の動物や、鯨などの海の動物など様々な形状のカバー部材40と入れ替え、その動物の移動を楽しむようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明に係る走行玩具の一例を説明する斜視図
【図2】上記走行玩具の底面図
【図3】上記走行玩具の構造を説明する車体の底面側分解斜視図
【図4】上記走行玩具の電気的構成を説明するブロック図
【図5】遊戯盤の一例を説明する平面図
【図6】上記遊戯盤の分割状態の説明図
【図7】上記遊戯盤上に描かれたライン一例を示す説明図
【図8】走行玩具の動作態様を説明するフローチャート図
【図9】遊戯盤の他の例を説明する平面図
【図10】上記他の例の遊戯盤の構造を説明する断面図
【図11】(a)(b)は上記他の例の遊戯盤の使用態様を説明する平面図
【図12】走行玩具の他の例を説明する斜視図
【図13】(a)(b)は上記他の例の走行玩具の構成を説明する斜視図
【図14】上記他の例の走行玩具が、遊戯盤上を移動する状態を説明する平面図
【符号の説明】
【0042】
1 走行玩具
2 遊戯盤
3 ペン
4 ライン
5 車体
6 検出手段
7 自由輪(前輪)
8 駆動輪(後輪)
10 モータ
11 制御手段(マイコン)
23 係合手段
30 磁気泳動表示装置
38 磁気ペン
【技術分野】
【0001】
本発明は、走行玩具、詳しくは遊戯盤にユーザーによって描かれたラインに沿って走行する走行玩具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、走行玩具を走行させる場合、レールやサーキット等の決まったルートを走行させるのが一般的であったが、その走行玩具が走行するルートを自由に設定できるような玩具が提案されている(例えば、特許文献1)。
【0003】
この玩具は様々な軌道が形成された複数の軌道プレートを一平面上に組み替え連結することにより、上面に走行玩具を走行案内するための、軌道が形成できるようにしたもので、走行玩具はこの軌道に沿って走行させることができるものであり、ユーザーが軌道プレートを組み合わせることにより軌道のルートを自由に変えることができるようにするものである。
【特許文献1】登録実用新案第3048280号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする問題点は、上述の玩具は軌道プレートを組み合わせることによってある程度自由なルートの軌道をつくることができるが、この軌道もメーカーが提供する軌道プレートで形成しなければならず、自由度が低くなるとともに、コストがかかり安価な走行玩具の走行路を構築することはできない点であった。
【0005】
本発明は、上記問題点を解決し、簡単な構造でユーザーが自由に描いたラインに沿って走行させることができる走行玩具を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するために本発明に係る走行玩具は、遊戯盤上に描かれたラインに沿って走行する、以下の要件を備えることを特徴とする。
(イ)車体の底面前部には遊戯盤に描かれたラインを検出する検出手段が配置されていること
(ロ)上記車体は自由輪と、2つの駆動輪とで支持され、該駆動輪は上記検出手段がラインを検出する度に、制御手段により交互に作動制御されること
【0007】
なお、前記遊戯盤は樹脂製のパネル又はシートで構成され、前記ラインは消去可能なインクのペンで自由に描かれ、前記走行玩具はユーザーが描いたラインに沿って走行させるようにしてもよい。
【0008】
また、前記遊戯盤は分割可能に形成され、分割された各遊戯盤は互いに係合する係合手段を備え、収納時にはコンパクトになり、組み立て時には位置ずれを起こさないようにすることが好ましい。
【0009】
そして、前記遊戯盤を樹脂製のパネル又はシートに代えて磁気泳動表示装置で構成し、前記ペンを磁気ペンで構成してもよい。
【0010】
さらに、前記走行玩具は動物の形状を模して形成し、遊戯盤上を動物が移動しているような状態を作り出すようにしてもよい。
【発明の効果】
【0011】
請求項1の発明によれば、遊戯盤上に描かれたラインを検出する検出手段と、その検出手段の検出結果に基づいて駆動輪を交互に回転させる簡単な構造で、ラインに沿って走行させることができる走行玩具を実現することができる。
【0012】
請求項2の発明によれば、ユーザーの走行させたいルートを自由に作成でき、作成したルートに沿って走行玩具を走行させることができるとともに、ルートの変更、更新が容易になり、年少者にも楽しむことができる走行玩具を提供することができる。
【0013】
請求項3の発明によれば、不使用時には遊戯盤を分解することができ、使用時には組み立てが容易にできるとともに、組み立てた遊戯盤が分離したりずれたりすることが無く、走行玩具の走行を楽しむことができる。
【0014】
請求項4の発明によれば、すでにユーザーが所有している磁気泳動表示装置を利用して走行玩具の走行を楽しむことができるし、インクが消耗して遊べないようなトラブルの発生もなく、いつでも遊ぶことができる走行玩具を実現することができる。
【0015】
請求項5の発明によれば、遊戯盤上を動物が移動しているような状態を作り出すことができるので、機械的な自動車の走行に比べて心が癒される走行玩具を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
車体の底面前部には遊戯盤に描かれたラインを検出する検出手段を配置し、上記車体は自由輪と、2つの駆動輪とで支持され、該駆動輪は上記検出手段がラインを検出する度に、制御手段により交互に作動制御されるようにし、上記自由輪をキャスターで構成し、駆動輪はそれぞれモータを連係させ、上記制御装置は上記検出手段がラインを検出する度にモータを切り替えて駆動輪を交互に回転させることにより、蛇行しながらラインに沿って走行するようにした。
【実施例1】
【0017】
図1は、本発明に係る走行玩具を示し、この走行玩具1はユーザーが遊戯盤2上にペン3で描いた黒色のライン4に沿って走行できるようにしたものである。
【0018】
上記走行玩具1は、図2、図3に示すように、車体5の底部前部にライン4を検出する検出手段6を配置し、車体5は自由輪7と2つの駆動輪8とで支えられ、本実施例では自由輪7を1つの前輪7で構成し、2つの駆動輪8を後輪で構成するようにした。なお、符号9はダミーの車輪で遊戯盤2には接地しないようになっている。
【0019】
上記自由輪(前輪)7は走行玩具1が自由に方向を転換できるように支軸7aが回動可能に車体5の底部に軸支されたキャスターで構成され、上記駆動輪(後輪)8(8a、8b)はそれぞれモータ10(10a、10b)によって回転駆動されるようになっており、上記モータ10は制御手段11によって交互に回転するように制御され、後輪8は上記モータ10に連動して交互に回転するようになっているものである。なお、符号12は電源スイッチを示す。
【0020】
検出手段6は、発光素子6aと受光素子6bとからなる光センサ(反射型フォトインタラプタ)で構成され、発光素子6aから照射された光の走行面からの反射光量の変化を受光素子6bで監視できるようになっているもので、走行面に描かれた黒色のライン4で光が吸収され反射光量が小さくなると、制御手段11は検出手段(以下、光センサという)6がライン4を検出したことを認識することができるようになっており、制御手段11はライン4を認識すると作動中のモータ10を停止させ、停止中のモータ10を作動させるようになっている。
【0021】
後輪8aはモータ10aの回転軸に固定されたウォームギヤ13a、減速歯車14a、減速歯車15a、駆動歯車16aを介して回転し、後輪8bはモータ10bの回転軸に固定されたウォームギヤ13b、減速歯車14b、減速歯車15b、駆動歯車16bを介して回転するようになっており、モータ10a、10bは制御手段11によって常に何れか一方が回転するように制御され、同時に2つのモータ10a、10bが作動制御されることがないようにプログラミングされている。
【0022】
なお、上記走行玩具1は後輪8が交互に回転するのでお尻を振りながら蛇行するように走行することになりため、光センサ6はライン4を横切るように検出することになり、ライン4を横切ったとき、つまりライン4が有る状態から無い状態を制御手段11が認識したときにモータ10の切り替えを行うようになっていればよい。
【0023】
図4は、走行玩具1の電気的構成を説明するブロック図を示し、制御手段11には光センサ6、モータ10、スピーカ17、振動センサ18が接続され、電源スイッチ12をONすると電池19を電源として、光センサ6、振動センサ18の検出結果に基づいてモータ10、スピーカ17を作動制御するようになっている。
【0024】
この制御手段11は内蔵したメモリに制御プログラムとともに所定の効果音データ(例えば、走行玩具が乗用車ならばクラクション音、パトカーならばサイレン音等)を記憶したプログラマブル音声合成ICで構成されていればよい。なお、この制御手段(以下、マイコンという)11は、所定時間光センサ6がライン4を検出しないと、ライン4が描かれていないものと判断し、モータ10を停止させるとともに、スピーカ17からの効果音の出力を停止してスリープモードに入るが、振動センサ18が振動を検出すると、スリープモードを解除し、再びモータ10を作動させ効果音を出力するようにプログラミングされている。
【0025】
遊戯盤2は樹脂製のシート又はパネル(例えば、ウレタン樹脂製)で構成され、図5に示すように、表面には走行玩具1を走行させるための走行路aが描かれ、走行路aの周りには建物や公園などの形象物bが描かれ、全体として町の景色が構成されており、この遊戯盤2は複数(本実施例では4つ)の分割遊戯盤20に分割されて収容時のスペースが少なくて済むように形成されている。各分割遊戯盤20には係合凸片21と係合凹部22とからなる係合手段23が設けられ、組み立て時には係合凸片21と係合凹部22とが係合して分割遊戯盤20同士が互いに結合し、遊戯中に分割遊戯盤20同士がずれたり分離したりすることがないようになっている(図6参照)。
【0026】
上記遊戯盤2に描くライン4は、水で消去することができるインクを用いたペン3(例えば、「パピエコ」商標名)を使用して描けばよく、ライン4を書き直す場合は水を含ませたスポンジや布で古いライン4を消去すればよい。
【0027】
走行玩具1を遊戯盤2上の任意の形象物bから任意の形象物bまでを走行させる場合、例えば、自分の家b(b1)から郵便局b(b4)まで教会b(b2)の横を通って公園b(b3)を右に見ながら走行させたい場合、図7に示すように、遊戯盤2の走行路aにペン3でライン4を描けばよい。
【0028】
次に上記走行玩具1の作動態様を図8のフローチャート図に基づいて説明する。先ず、電源スイッチをONすると、モータ10aが回転するように初期設定しておいた場合には、右の後輪8aが電源ONと同時に回転する(ステップST1)。後輪8aが回転している状態で走行玩具1を遊戯盤2に載せると、光センサ6がライン4を検出できなければ、ステップST3に進んで所定時間経過したか否かを判断し、所定時間経過していなければ継続してライン4を検出するまでモータ10aを回転させるので、走行玩具1は左回転しながらライン4を探すことになる。ライン4が検出できずに所定時間経過するとステップST4に進んで、マイコン11はモータ10aの回転を止めてスリープモードに入り、振動センサ18が振動(例えば、ユーザーが走行玩具1を持ち上げる等)を検出するまでスリープモードを継続し、振動を検出すると(ステップST5)、ステップST1に戻って再びモータ10aを作動させるようになっている。
【0029】
ステップST2でライン4が検出できると、マイコン11は作動中のモータ10aを停止して、停止中のモータ10bを作動させるので、走行玩具1は左の後輪8bを回転させて右旋回しながら前進することになる。ライン4が連続していれば、光センサ6はライン4を横切ることになり、結果としてライン4を検出するので(ステップST7)、ステップST1に戻り、マイコン11はモータ10bを停止して、モータ10aを作動させるので、走行玩具1は右の後輪8aを回転させて左旋回しながら前進する。ステップST7でライン4が検出できなければ、ステップST8に進んで所定時間経過したか否かを判断し、所定時間経過していなければ継続してライン4を検出するまでモータ10bを回転させるので、走行玩具1は右回転しながらライン4を探すことになる。ライン4が検出できずに所定時間経過するとステップST9に進んで、マイコン11はモータ10bの回転を止めてスリープモードに入り、振動センサ18が振動を検出するまでスリープモードを継続し、振動を検出すると(ステップST10)、ステップST1に戻って再びモータ10bを作動させるようになっている。
【0030】
ステップST7でライン4が検出できると、マイコン11は作動中のモータ10bを停止して、停止中のモータ10aを作動させるので、走行玩具1は右の後輪8aを回転させて左旋回しながら前進し、ライン4が途切れることなく連続していれば、走行玩具1はステップST1、2、6、7をループして蛇行しながらライン4に沿って前進走行を持続することができるようになっている。
【0031】
上述したように、走行玩具1は片方の後輪8を交互に回転させ旋回しながら前進するので、光センサ6はライン4を横切るようにしてライン4上を通過するので、通過したときにマイコン11は現在作動中のモータ10を停止させ、停止中のモータ10を作動させるので、反対側8の後輪が回転を始め、走行玩具1は反対方向に旋回しながら前進するので、再びライン4を横切ることになり、走行玩具1は蛇行を繰り返しながら前進することになり、ライン4が途切れるまでライン4に沿って蛇行しながら前進させることができる。
【0032】
なお、上記走行玩具1を走行させる遊戯盤2はウレタンシートで形成されているので、一旦描いたライン4は水を含んだスポンジなどで拭き取ることができ、簡単に消去することができるので、新たなライン4を引きなおし、走行玩具1を別のルートで走行させることができ、決められた走行路を走行する従来の走行玩具に対し、自分でストーリーを作って遊ぶことができ、飽きのこない走行玩具を提供することができる。
【実施例2】
【0033】
図9は、走行玩具1を走行させる遊戯盤2として、樹脂製のシート又はパネルからなる遊戯盤2に代えて磁気泳動表示装置30を用いたものである。この磁気泳動表示装置30は、2枚の基板31、32間に多数の小室33を形成し、各室33内に粘性流体とともに磁性粒子34を封じ込めて形成されたハニカムボード35(図10参照)を、枠体36で支持することによって構成されるもので、先端に磁石37を設けた磁気ペン38で表示面(基板31で構成)をなぞることにより、磁性粒子34を磁気ペン38の磁石37の磁力で表示面まで浮上させて描画が視認できるようにし、基板32の下に配置された消去部材(板磁石)39を左右に移動させて浮上している磁性粒子34を消去部材39の磁力で小室33の下部に沈降させて描画を消去させるようにしたもので、公知の磁気画板と同じ構造を有するものを使用すればよい。
【0034】
遊戯盤として磁気泳動表示装置30を使用した場合は、図11(a)に示すように、磁気ペンでハニカムボード35上に走行路aや風景bを描くとともに、その走行路aに沿ってライン4を引き、このライン4上を上述の走行玩具1を走行させるようにしてもよいし、図11(b)に示すように、建物等の形象物bが印刷されている小プレート40をハニカムボード35上に置き、小プレート40に合わせて走行路aを磁気ペンで描き、その走行路aに沿ってライン4を引き、このライン4上を上述の走行玩具1を走行させるようにしてもよい。
【0035】
磁気ペン34で描いた走行路aや建物等の形象物bは、消去部材39で簡単に消すことができるし、プレート40は置き換えが簡単にできるので、走行させるための環境を自由に変更することができ、新たな環境で走行玩具を走行させる楽しみを味わうことができる。
【0036】
しかも、ライン4を引いたり風景bを描いたりするペンとしてはインクを必要としない磁気ペン38を用いるので、遊ぼうとするときインクが切れていてライン4や風景bを描くことができず遊びを断念しなければならない事態が発生することはなく、いつでも走行玩具の走行を楽しむことができる。
【実施例3】
【0037】
図12は、動物を模して形成された走行玩具1´を示し、この走行玩具1´は、図13(a)(b)に示すように、上述の車体5に、動物の形状をしたカバー部材40を嵌め合わせたもので、本実施例ではアザラシを模して形成したカバー部材40を車体5に嵌め合わせた。
【0038】
この走行玩具1´によれば、遊戯盤2上にペンでライン4を引き(例えば、図14に示すように、本島の川から離れ小島を回って、再び川をさかのぼるようにした)、引いたライン4上に走行玩具(アザラシ玩具)1´を置けば、アザラシ玩具1´はライン4に沿って川を下り、小島の周りを回って再び川をさかのぼる状態を作り出すことができるので、走行路を走行する走行玩具では味わうことのできない癒しの玩具を実現することができる。
【0039】
なお、走行玩具を動物で構成した場合、上述した制御装置(マイコン)11のメモリには、動物の鳴き声などの効果音を記憶させておくとともに、ランダムにモータ10を停止させ、停止したときに鳴き声が出力されるようにしてもよい。
【0040】
また、上記カバー部材40を車体5に着脱交換可能にし、アザラシ以外に犬や猫などの陸上の動物や、鯨などの海の動物など様々な形状のカバー部材40と入れ替え、その動物の移動を楽しむようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明に係る走行玩具の一例を説明する斜視図
【図2】上記走行玩具の底面図
【図3】上記走行玩具の構造を説明する車体の底面側分解斜視図
【図4】上記走行玩具の電気的構成を説明するブロック図
【図5】遊戯盤の一例を説明する平面図
【図6】上記遊戯盤の分割状態の説明図
【図7】上記遊戯盤上に描かれたライン一例を示す説明図
【図8】走行玩具の動作態様を説明するフローチャート図
【図9】遊戯盤の他の例を説明する平面図
【図10】上記他の例の遊戯盤の構造を説明する断面図
【図11】(a)(b)は上記他の例の遊戯盤の使用態様を説明する平面図
【図12】走行玩具の他の例を説明する斜視図
【図13】(a)(b)は上記他の例の走行玩具の構成を説明する斜視図
【図14】上記他の例の走行玩具が、遊戯盤上を移動する状態を説明する平面図
【符号の説明】
【0042】
1 走行玩具
2 遊戯盤
3 ペン
4 ライン
5 車体
6 検出手段
7 自由輪(前輪)
8 駆動輪(後輪)
10 モータ
11 制御手段(マイコン)
23 係合手段
30 磁気泳動表示装置
38 磁気ペン
【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊戯盤上に描かれたラインに沿って走行する、以下の要件を備えることを特徴とする走行玩具。
(イ)車体の底面前部には遊戯盤に描かれたラインを検出する検出手段が配置されていること
(ロ)上記車体は自由輪と、2つの駆動輪とで支持され、該駆動輪は上記検出手段がラインを検出する度に、制御手段により交互に作動制御されること
【請求項2】
前記遊戯盤は樹脂製のパネル又はシートで構成され、前記ラインは消去可能なインクのペンで自由に描かれる、請求項1記載の走行玩具。
【請求項3】
前記遊戯盤は分割可能に形成され、分割された各遊戯盤は互いに係合する係合手段を備えた、請求項1又は2記載の走行玩具。
【請求項4】
前記遊戯盤を樹脂製のパネル又はシートに代えて磁気泳動表示装置で構成し、前記ペンを磁気ペンで構成した、請求項1記載の走行玩具。
【請求項5】
前記走行玩具を動物の形状を模して形成した、請求項1、2、3または4記載の走行玩具。
【請求項1】
遊戯盤上に描かれたラインに沿って走行する、以下の要件を備えることを特徴とする走行玩具。
(イ)車体の底面前部には遊戯盤に描かれたラインを検出する検出手段が配置されていること
(ロ)上記車体は自由輪と、2つの駆動輪とで支持され、該駆動輪は上記検出手段がラインを検出する度に、制御手段により交互に作動制御されること
【請求項2】
前記遊戯盤は樹脂製のパネル又はシートで構成され、前記ラインは消去可能なインクのペンで自由に描かれる、請求項1記載の走行玩具。
【請求項3】
前記遊戯盤は分割可能に形成され、分割された各遊戯盤は互いに係合する係合手段を備えた、請求項1又は2記載の走行玩具。
【請求項4】
前記遊戯盤を樹脂製のパネル又はシートに代えて磁気泳動表示装置で構成し、前記ペンを磁気ペンで構成した、請求項1記載の走行玩具。
【請求項5】
前記走行玩具を動物の形状を模して形成した、請求項1、2、3または4記載の走行玩具。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2006−43401(P2006−43401A)
【公開日】平成18年2月16日(2006.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−283102(P2004−283102)
【出願日】平成16年9月29日(2004.9.29)
【出願人】(000132998)株式会社タカラ (35)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年2月16日(2006.2.16)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年9月29日(2004.9.29)
【出願人】(000132998)株式会社タカラ (35)
【Fターム(参考)】
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