説明

超伝導体ケーブル

【課題】冷却の際の、ケーブル芯の長さ変化に対するクライオスタットの長さ変化の差に対する代替的な補償を達成する超伝導体ケーブルを提供する。
【解決手段】本発明は、2個の同心状の金属管(4,5)を備えたクライオスタット(3)を示し、前記クライオスタットが、第1の軸方向のばね定数を備えた少なくとも一つの第1の軸方向部分(7)と、前記第1の軸方向部分の前記軸方向のばね定数の最大20%、より好ましくは最大10%の値である第2の軸方向のばね定数を示す少なくとも一つの第2の軸方向部分(8)と、を示すことを特徴とする超伝導体ケーブルに関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、その間の空間を断熱のため真空とした、2個の波形をつけた金属管を備えたクライオスタットの中に、中心部分の周りに少なくとも一つの超伝導相導体を示すケーブル芯が長手方向に配置された超伝導体ケーブルに関する。
【0002】
該中心部分は、好ましくは銅または金属材料からなり、中実でも中空でもよく、より合わせた個々の導体から構成してもよく、好ましくは、同軸の内部冷却路を示す。
【背景技術】
【0003】
特許文献1は、クライオスタット内に移動可能に配置されたケーブル芯の長さの差が、通常導体が超伝導ケーブル芯を長手方向に移動可能に取り囲む管状の部品を示すことによって、接続された通常導体に対して調整されることを記載している。
【0004】
特許文献2は、ケーブル円筒部上にクライオスタットを巻き、クライオスタットに対してケーブル芯が過剰の長さとなるように、最初に巻かれた状態で、ケーブル芯の端部をクライオスタットの端部と結合し、このようにして、冷却の際の、ケーブル芯に対するクライオスタットの異なる収縮反応を補償することができることを記載している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】EP1617537
【特許文献2】EP1480231B1
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の課題は、冷却の際の、ケーブル芯の長さ変化に対するクライオスタットの長さ変化の差に対する代替的な補償を達成する超伝導体ケーブルを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、特許請求の範囲に記載された特徴によって、特に、その間に真空、及び好ましくは断熱材料を配置した2個の同心状の金属管を備えたクライオスタットと、該クライオスタットの長軸方向に平行にその中に配置されたケーブル芯であって、好ましくは内側冷却路を有する中心部分の周りの超伝導相導体を示すケーブル芯と、を示す超伝導体ケーブルによって上記の課題を解決する。発明による超伝導体ケーブルは、該クライオスタットが、第1の軸方向ばね定数(Federkonstante)を備えた、少なくとも一つの第1の軸方向部分と、該第1の軸方向部分の軸方向ばね定数の最大20%、より好ましくは最大10%の値である第2の軸方向ばね定数を示す、少なくとも一つの第2の軸方向部分と、を示すことを特徴とする。オプションとして、該ケーブル芯は、該クライオスタットの端部にそれぞれ固定される。先行する記載箇所において、「ばね定数」によって、一般的に、該クライオスタットの第1または第2の部分の、長さの単位、特にメータあたりのばね定数を表し、該部分全体のばね定数を表さない。したがって、以下において、該ばね定数は、特有のばね定数とも呼称する。
【0008】
好ましくは、該クライオスタットの該第2の部分は、該第1の部分の長さの最大10%、より好ましくは最大5%の長さを有する。
【0009】
一般的に、クライオスタットの同心状の金属管は波形管であり、該波形管は、環状の、好ましくは、らせん状の、循環する波形を示す。金属管は、鋼、特に特殊鋼からなり、円形状に曲げられた鋼板の、向き合っており、長手方向に平行に走る2個のエッジを溶接することによって製造される。
【0010】
銅または特殊鋼のような金属材料は、室温から、発明によるケーブルの運転状態において設定される温度である液体窒素の温度までの冷却の際に約0.3%収縮する。したがって、超伝導体ケーブルにおいて、液体窒素を伴う超伝導用の運転状態の温度まで周囲温度を冷却すると、ケーブル芯が約0.3%収縮するのに対して、収縮する(低温の内側の)波形管と収縮しない(外側で常温の)波形管との組み合わせとしてのクライオスタットは、約半分、約0.15%しか収縮しない。クライオスタットとケーブル芯との間の収縮におけるこの差によって、その中でケーブル芯がクライオスタットの端部に導かれる、または固定される実装、及び/または固定設備は、クライオスタットとケーブル芯との間の相当な機械的荷重を受ける。この応力、または荷重は、発明による超伝導体ケーブルにおいて、はるかに低減される。というのは、クライオスタットの第2の部分の、より小さな軸方向の特有のばね定数は、該荷重の下でより大きく収縮する。オプションとして、及び好ましくは、ケーブル芯は、クライオスタットに対して過剰の長さを示し、好ましくは、クライオスタットは、電気接続の確立方法に際し、室温または周囲温度において、固定部間の過剰の長さ、及び/またはケーブル芯に対する過剰の長さを示す。この実施形態において、冷媒、特に液体窒素を満たすことによって超伝導体の操業温度へ温度調節する際に、ケーブル芯の過剰の長さは低減される。
【0011】
好ましい実施形態において、超伝導体ケーブルは、末端ごとに、より小さな軸方向の特有のばね定数を備えた第2の部部分を示し、その間に第1の軸方向の特有のばね定数を備えた第1の部分が配置される。超伝導体ケーブルの長さが非常に長く、ケーブル接続箱間のケーブル長さが定められている場合には、好ましい実施形態において、それぞれが、より小さな軸方向の特有のばね定数を備えた第2の部分である、多数の補償部が、ケーブル接続箱の周囲、特にケーブル接続箱の片側または両側に隣接して配置される。
【0012】
クライオスタットの第2の部分の、より小さな軸方向の特有のばね定数は、クライオスタットの同心状の金属管の各々の第2の軸方向部分における、より深い波形によって、たとえば、第1の部分の波の深さと比較して、少なくとも10%、好ましくは少なくとも15乃至20%大きな波の深さによって、及び/またはより大きな波形の数、たとえば、第1の部分の波数と比較して、少なくとも10%、好ましくは少なくとも15乃至20%大きな、長さ区間あたりの波の数によって、及び/またはより低減された壁の厚さ、特に、第1の部分の壁の厚さと比較して少なくとも10%、好ましくは少なくとも15乃至20%低減された壁の厚さによって実現される。代替的に、または追加的に、第2の部分の金属管は、そのより小さな軸方向の特有のばね定数のために、第1の部分の材料と比較してより小さな弾性係数の材料、たとえば、第1の部分の材料の弾性係数と比較して少なくとも10%、好ましくは少なくとも15乃至20%小さな弾性係数の材料から構成することができる。第1の部分が特殊鋼から構成されるときに、第2の部分の材料として、アルミニウム材料、アルミニウム、銅材料、または銅を使用することができる。第2の部分が他の材料、たとえば、アルミニウム材料、アルミニウム、銅材料、または銅から構成される実施形態において、好ましくは、第1の部分に隣接して、第2の部分の内側及び外側の波形管の間に、第2の部分の金属から構成される内壁が配置される。さらに好ましくは、第2の部分に隣接して、第1の部分の、特殊鋼から形成される内側及び外側の波形管の間に、特殊鋼から形成される内壁が配置され、その結果、クライオスタットの第1及び第2の部分は、これらの接触領域において、末端において、内側及び外側の波形管の間に広がり、それぞれ、クライオスタットの各部分を構成するのと同じ材料から構成される内壁によって覆われる。
【0013】
好ましくは、第2の部分の、より小さな軸方向の特有のばね定数は、第2の部分の波形が環状(リング状)であること、すなわち、該波形がそれぞれ単発に循環することによって調節され、他方、第1の部分の波形は、らせん状(スパイラル状)であること、すなわち、クライオスタットの長軸の周りに連続して循環する波を示すことによって、より大きな特有のばね定数を示す。オプションとして、第2の部分は、より小さな軸方向の特有のばね定数のために、らせん状の波形をつけた第1の部分よりも、より大きな波の深さ、及び/または長さ区間あたりのより大きな波の数、及び/またはより小さな壁の厚さを示し、及び/またはらせん状の波形をつけた第1の部分よりも、より小さな弾性係数を備えた材料から構成することができる。好ましくは、第2の部分におけるクライオスタットの両方の同心状の金属管は、同一の波の深さ、同一の長さ区間あたりの波の数、同一の壁の厚さ、同一の材料、及び同一の波形の種類、特に環状の波形を示す。
【0014】
クライオスタットの金属管は、同一組成の鋼から、特に同一の鋼から、好ましくは同一の厚さのものから構成されるのが特に好ましい。より小さな特有のばね定数を備えた部金属管の分(補償部)は、隣接している、または取り囲んでいる第1の部分に溶接される。これらの部分は、設計方法によって、共通の真空の空間を示すか、これらの部分は、クライオスタットの金属管の間で半径方向に配置された壁によって分離され、その結果、いくつかの部分において個々の真空の空間が存在する。
【0015】
クライオスタットの第1及び第2の部分は、それらの波形金属管を正面でともに溶接することによって、ともに結合することができる。代替的に、第1の部分の金属管は、第2の部分の金属管と一緒に、一体で、長手方向に溶接された波形をつけた金属板から構成することができる。ここで、第2の部分は、第1の部分よりも小さな、軸方向の特有のばね定数を示す。
【0016】
好ましくは、同心状の波形をつけた2個の金属管は、その間に、環状の断面を備えた通り抜けのできる中間空間を形成する。該中間空間には、真空が隣接し、好ましくは、絶縁材料及びスペーサが配置される。代替的な実施形態において、クライオスタットの第1及び第2の部分は、環状の断面を備えた分離した中間空間をそれぞれ示し、第1及び第2の部分は、1枚の共通の、または2枚の隣接する平行な板に隣接する。板は、中間空間及び同心状の金属管の正面を覆い、または閉ざす。
【0017】
2個の固定した終点に本発明の超伝導体ケーブルを取り付ける際にクライオスタットの少なくとも一つの第2の部分を、冷却状態で占めるよりも、過剰の長さで、たとえば、より大きな半径で組み立てるのが好ましい。周囲温度で、すなわち、冷媒、特に液体窒素を満たすことによってクライオスタットを冷却する前に、このように組み立てると、冷媒で満たした際に、すなわち、超伝導体ケーブルの運転状態で、クライオスタットとケーブル芯との間の長さの変化の差が補償される。
【0018】
好ましくは、ケーブル芯は、固定部によってクライオスタットの端部にそれぞれ固定される。このような固定部は、たとえば、クライオスタットの内側断面を覆い、ケーブル芯用の開口部を示してもよい。該開口部において、ケーブル芯は、オプションとして固定される。冷媒を通すための、軸方向に延びる冷却路を示すケーブル芯においては、冷却路は、ケーブル芯用の開口部によってアクセスすることができ、固定部は、オプションとして、ケーブル芯用の開口部のみを示すことができる。好ましくは、ケーブル芯とクライオスタットの間のクライオスタットを通って冷媒が流れ、固定部は、ケーブル芯用の開口部に加えて、冷媒用の開口部を示すこともできる。
【0019】
本発明は、より詳細に、図に関連して記述される。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】発明による超伝導体ケーブルの構造を示す図である。
【図2】発明によるケーブルの一実施形態のクライオスタットの断面を示す図である。
【図3】他の実施形態における発明によるケーブルのクライオスタットの断面を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
図1は、ケーブル芯2をクライオスタット3の端部に固定する固定部1を示す図である。クライオスタット3は、外側の波形をつけた管4及び同心状に配置された内側の波形をつけた管5を示し、それらの間には断熱部6、特に、真空、外側の管4及び内側の管5の間のスペーサ及びオプションの断熱材料が配置される。
【0022】
クライオスタット3は、第1の軸方向の特有のばね定数を備えた第1の部分7を示す。軸方向に隣接する領域に、クライオスタット3は、第2の軸方向の特有のばね定数を備えた第2の部分8を示す。第2のばね定数は、第1の部分7の軸方向の特有のばね定数の最大20%、より好ましくは最大10%の値である。好ましい実施形態によれば、クライオスタット3の第2の部分8は、冷媒を満たす前に、ケーブルを固定する終点間に過剰の長さで配置され、その際に、第2の部分8、及び第2の部分8に配置されるケーブル芯2の軸方向部分のみが、過剰の長さで組み立てられる。固定部1においては、ケーブル芯2が、クライオスタット3に対して固定され、クライオスタット3の内側の管5に冷媒を満たす際にケーブル芯2は、クライオスタット3よりも大きく収縮する。第2の部分8の軸方向の特有のばね定数はより小さいので、クライオスタット3に対するケーブル芯2のより大きな収縮によって生じる荷重は、主に第2の部分8の圧縮となる。第1の部分7に対して、第2の部分8の軸方向の特有のばね定数が小さいので、クライオスタット3の圧縮がより大きくなることができ、クライオスタット3及びケーブル芯2の間の荷重は、同じ長さにわたり画一的に第1の部分7から構成された比較のクライオスタットの場合よりも、全体でより小さくなる。
【0023】
図2は、2個の第1の部分7の間に1個の第2の部分が配置されたクライオスタット3の断面を示す図である。第1及び第2の部分7、8の外側の管4及び内側の管5は、それらの正面において、たとえば、単体で、または間に存在する溶接結合とともに、互いにしっかり結合される。本実施形態において、クライオスタット3は、第1の部分7及び第2の部分8に加えて、一様、かつ通り抜けできる断熱部6、特に、通り抜けでき、真空化した管4と管5との間の中間空間を形成する。
【0024】
図3は、1個の第1の部分7が1個の第2の部分8に結合されたクライオスタット3の別の実施形態の断面を示す図である。この実施形態においては、第1の部分7と第2の部分8との間に、外側の管5と内側の管4との間の横断面を閉鎖する壁9が配置される。本実施形態において、第1の部分7も第2の部分8も、外側の管5と内側の管4との間の環状の横断面をそれぞれ覆う、別々の壁9,9’を示してもよい。ここで、第1及び第2の部分の境界をなす壁9,9’は互いに隣接する。本実施形態において、第1の部分7及び第2の部分8の間の壁9,9’は、断熱部6の真空を分離する。
【符号の説明】
【0025】
1・・・固定部、2・・・ケーブル芯、3・・・クライオスタット、4・・・外側の管、5・・・内側の管、6・・・断熱部、7・・・第1の軸方向部分、8・・・第2の軸方向部分、9,9’・・・壁

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外側の波形をつけた管(4)及び同心状の内側の波形をつけた管(5)と、それらの間に配置された断熱部(6)とを示すクライオスタット(3)と、前記クライオスタット(3)の長手方向に、前記内側の波形をつけた管(5)内に配置され、それぞれ前記クライオスタット(3)の端部に固定されたケーブル芯(2)と、を備えた超伝導体ケーブルであって、
前記クライオスタット(3)は、第1の軸方向部分(7)において、軸方向に第1の特有のばね定数を示し、第2の軸方向部分(8)において、軸方向に、前記第1の特有のばね定数の最大20%の値である第2の特有のばね定数を示す超伝導体ケーブル。
【請求項2】
前記クライオスタット(3)の前記第2の軸方向部分(8)は、前記第1の軸方向部分(7)の軸方向長さの最大10%である請求項1に記載の超伝導体ケーブル。
【請求項3】
前記ケーブル芯は、周囲温度において、前記クライオスタットに対して過剰の長さを示す請求項1または2に記載の超伝導体ケーブル。
【請求項4】
前記クライオスタット(3)の前記外側の波形をつけた管(4)及び前記同心状の内側の波形をつけた管(5)は、前記第1の軸方向部分(7)においてらせん状の波形を示し、前記第2の軸方向部分(8)において環状の波形を示す請求項1から3のいずれかに記載の超伝導体ケーブル。
【請求項5】
前記クライオスタット(3)の前記外側の波形をつけた管(4)及び前記同心状の内側の波形をつけた管(5)は、前記第2の軸方向部分(8)において前記第1の軸方向部分(7)よりも大きな波の深さを示す請求項1から4のいずれかに記載の超伝導体ケーブル。
【請求項6】
前記クライオスタット(3)の前記外側の波形をつけた管(4)及び前記同心状の内側の波形をつけた管(5)は、前記第2の軸方向部分(8)において前記第1の軸方向部分(7)よりも長さ区間あたり大きな波の数を示す請求項1から5のいずれかに記載の超伝導体ケーブル。
【請求項7】
前記クライオスタット(3)の前記外側の波形をつけた管(4)及び前記同心状の内側の波形をつけた管(5)は、前記第2の軸方向部分(8)において前記第1の軸方向部分(7)よりも小さな厚さを示す請求項1から6のいずれかに記載の超伝導体ケーブル。
【請求項8】
前記クライオスタット(3)の前記外側の波形をつけた管(4)及び前記同心状の内側の波形をつけた管(5)は、前記第2の軸方向部分(8)において前記第1の軸方向部分(7)の金属よりも小さな弾性係数を備えた金属から構成される請求項1から7のいずれかに記載の超伝導体ケーブル。
【請求項9】
前記第1の軸方向部分(7)及び前記第2の軸方向部分(8)の前記同心状の内側の波形をつけた管(5)及び前記外側の波形をつけた管(4)は、それぞれ、正面で互いに固く結合され、その間に通り抜けることのできる中間空間を形成する請求項1から8のいずれかに記載の超伝導体ケーブル。
【請求項10】
前記第1の軸方向部分(7)が前記第2の軸方向部分(8)に隣接する、前記クライオスタット(3)の軸方向部分において、内側の波形をつけた管(5)及び外側の波形をつけた管(4)の間に、内側及び外側の波形をつけた管(5,4)の間の間隔にわたって広がる壁(9,9’)が配置されている請求項1から9のいずれかに記載の超伝導体ケーブル。
【請求項11】
前記クライオスタット(3)の前記内側の波形をつけた管(5)及び前記外側の波形をつけた管(4)は、等しい厚さを備えた同一の金属から構成されている請求項1から10のいずれかに記載の超伝導体ケーブル。
【請求項12】
2個の固定部(1)の間に超伝導体ケーブルによる電気的接続を確立する方法であって、前記固定部の間に、外側の管(4)及び同心状の内側の管(5)と、それらの間に位置している断熱部(6)とを示すクライオスタット(3)内の超伝導体ケーブルと、前記クライオスタット(3)の内側に配置された超伝導性のケーブル芯(2)とを配置し、前記クライオスタット(3)は第1の部分(7)において第1の軸方向の特有のばね定数を示し、第2の部分(8)において、第1の軸方向の特有のばね定数の最大20%の値である第2の軸方向のばね定数を示し、引き続いて前記クライオスタットに冷媒を満たす方法。
【請求項13】
前記第2の部分(8)の軸方向の長さが、前記第1の部分(7)の長さの最大10%の値である請求項12に記載の方法。
【請求項14】
2個の固定部(1)の間で周囲温度において超伝導体ケーブルを組み立てた後に、前記クライオスタット(3)に冷媒を満たす請求項12または13に記載の方法。
【請求項15】
前記ケーブル芯(2)は、周囲温度において前記クライオスタット(3)に対して過剰の長さを示す請求項12から14のいずれかに記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2013−16482(P2013−16482A)
【公開日】平成25年1月24日(2013.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−143291(P2012−143291)
【出願日】平成24年6月26日(2012.6.26)
【出願人】(501044725)ネクサン (81)
【Fターム(参考)】