説明

超音波線形フェイズドアレイを使用して欠陥のサイズを決定する方法

【課題】部品中の欠陥の寸法を決定するための方法及び装置を提供すること。
【解決手段】音響トランスデューサの線形アレイを、第1の焦線に沿って収束超音波ビームを伝搬させるために使用する。収束超音波ビームを、第1の焦線に実質的に垂直な第1のアレイ方向に欠陥を横切って移動させる。欠陥の寸法を、欠陥を横切って収束超音波ビームを移動させる際の欠陥からの収束超音波ビームの1以上の反射から決定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書に開示する主題は、欠陥のサイズを決定する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
様々な部品、例えば、発電用タービン部品は、大きなストレス下で動作する性能を要求される。溶接部は、潜在的にある数及びサイズの欠陥が存在することに起因して、部品の弱さの潜在的な源である。欠陥のサイズを決定する1つの方法は、特定の欠陥の方に向けて小さな点に収束させた音波ビームを誘導することを含む。かかる音波ビームを生成するためのいくつかの方法は、音波ビームを生成するトランスデューサのサイズを縮小すること、音波ビームを収束させるためにレンズを使用すること、及びビームを収束させるために2次元フェイズドアレイを使用することを含む。これらの方法は、複雑であり費用が掛かることがある。本開示は、超音波線形フェイズドアレイを使用して欠陥のサイズを決定するための方法及び装置を提供する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許出願公開第2010/0329081号
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の一態様によれば、部品中の欠陥の寸法を決定する方法を開示し、本方法は、第1の焦線に沿って収束超音波ビームを伝搬させ、収束超音波ビームを第1のアレイ方向に欠陥を横断させ、欠陥を横切って収束超音波ビームを移動させる際の欠陥からの収束超音波ビームの1以上の反射から欠陥の寸法を決定することを含む。
【0005】
本発明の別の一態様によれば、部品の欠陥の寸法を決定するための装置を開示し、本装置は、第1の焦線に沿って収束超音波ビームを伝搬させ且つ欠陥からの収束超音波ビームの1以上の反射を取得するように構成された音響トランスデューサの線形アレイと、1以上の反射を取得するために欠陥を横切って収束超音波ビームを移動させるように構成された制御ユニットと、取得した1以上の反射から欠陥の寸法を決定するように構成されたプロセッサとを含む。
【0006】
これらの及びその他の長所及び特徴は、図面と併用して下記の詳細な説明からさらに明らかになるであろう。
【0007】
発明と見なされる主題は、明細書の結論のところの特許請求の範囲において特に指摘され、明確に主張されている。上記及び他の特徴、並びに本発明の長所は、添付した図面を併用して下記の詳細な説明から明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本開示の一実施形態に係る部品欠陥などの対象物の寸法を決定するための例示的な装置の図である。
【図2】図1の例示的な装置を動作させるための例示的なタイミングシーケンスを示す図である。
【図3】欠陥に対する例示的な線形フェイズドアレイの様々な向きを示す図である。
【図4】本開示の別の一態様において焦線の周りの線形アレイの回転を示す図である。
【図5】部品中の欠陥の寸法を決定するために部品に対する本開示の例示的な線形フェイズドアレイの使用を示す図である。
【図6】図5の例示的な線形フェイズドアレイの側面図である。
【図7】本明細書に記載した方法を使用して欠陥から取得した例示的な反射マップを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
詳細な説明は、図面を参照して一例として長所及び特徴とともに本発明の実施形態を説明する。
【0010】
図1は、本開示の実施形態に係る部品欠陥などの対象物の寸法を決定するための例示的な装置100を示す。装置100は、例示的なアレイ方向112などの特定の方向に沿って一列に整列した超音波トランスデューサ104a...104nの、線形フェイズドアレイ102などの線形アレイを含む。一実施形態では、超音波トランスデューサを、圧電性トランスデューサとすることができ、これを、印加する電気信号に応じて超音波を生成するように作動させることができる。別の一態様では、トランスデューサは、超音波を検出し且つ検出した波に応じた電気信号を生成するように構成される。トランスデューサを、アレイ方向112と一般に呼ばれる方向に実質的に一列に整列させる。超音波トランスデューサを動作させるために、制御ユニット120を線形アレイに接続する。一態様では、制御ユニット120は、トランスデューサを作動させるために1つ以上のトランスデューサへ信号を与え、1つ以上のトランスデューサから信号を受信する。制御ユニットは、プロセッサ122、並びにデータ及びトランスデューサを作動させることやトランスデューサから取得した信号を処理することを含む本明細書において開示する様々な機能を実行するためにプロセッサ122にアクセス可能なコンピュータプログラム126を記憶するためのデータ記憶デバイス(コンピュータ可読媒体とも呼ばれる)124を含む。データ記憶デバイス124は、読出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、磁気テープ、ハードディスク及び光ディスクを含むがこれらに限定されない、任意の適切なデバイスとすることができる。一態様では、制御ユニット120は、収束超音波ビームを生成するために選択した作動シーケンスにしたがって超音波トランスデューサを作動させる。収束超音波ビームは、焦線106によって示された方向に沿って実質的に線又は円柱で伝搬する。「焦線」という用語の使用が、これゆえ、収束超音波ビーム又は収束超音波ビームの伝搬経路を呼ぶと理解することができる。作動シーケンスは、個々のトランスデューサにおいて生成された波面が焦線106のところに実質的に同時に到達して収束超音波ビームを構成するようにトランスデューサを作動させる。典型的な作動シーケンスでは、線形アレイの端部のところのトランスデューサ、すなわち、104a及び104nが、作動する最初のものであり、続いて、端から順を追って次のトランスデューサ(すなわち、104b及び104n−1)等、1以上の中央トランスデューサまで作動させる。焦線106は、したがって、あたかも1以上の中央トランスデューサから伝搬するように直線から外の方に誘導される。収束超音波ビームを形づくるために選択された個別の出力レベルで、トランスデューサをやはり作動させることができる。加えて、平行な焦線106’の周りを中心とする別の作動シーケンスを使用してトランスデューサを作動させることによって、焦線106に平行な例示的な焦線106’に沿って伝搬するもう1つの収束超音波ビームを作り出すことができる。これにより、焦線106に平行な任意の数の焦線を、適切な作動シーケンスを使用して作り出すことができる。
【0011】
本開示の一態様では、収束超音波ビームを、欠陥を横切って、例えば、アレイ方向112に沿って移動させる。方向112に沿った焦線106(及びこれゆえ収束超音波ビーム)の動きを、上に論じた方法を使用して複数の平行な焦線を作り出すことによってシミュレーションすることができる。平行な焦線を作り出す順番は、左から右へなどの特定の方向である。あるいは、1つの焦線106を伝搬させ且つアレイ方向112に沿って線形フェイズドアレイ102それ自体を移動させることによって、焦線106を方向112に沿って移動させることができる。いずれのケースにおいても、その後の計算のために、焦線の位置を測定し記録することができる。
【0012】
図1に示したように、焦線106を、欠陥110の方に誘導する。欠陥を、構造欠陥又は材料中の欠陥とすることができるが、収束超音波ビームを反射する部品内の任意の対象物にも同様に適用することができる。様々な実施形態では、構造物を、ロータタービン、ガスタービンシェル、圧縮機シェルケーシング、飛行ロータ、及び溶接したロータなどのタービン部品とすることができる。典型的な構造物は、タービン部品及び発電機部品を含む。例示的な実施形態では、欠陥は、例えば、スラグ、又はタングステン、石英、若しくは溶接プロセスにおいて使用される他の材料などの非金属包有物でありうる溶接欠陥である。代替実施形態では、欠陥は、例えば、溶接作業において形成されたクラック又は孔でありうる。典型的には、焦線106を、欠陥110の表面と交差するように方向112に沿って掃引する。焦線106が欠陥を横断すると、収束超音波ビームは、欠陥110から線形アレイ102の方に向かって反対方向に反射する。受け取った反射を、処理のために例示的な制御ユニット120へ送ることができる。
【0013】
焦線が特定の方向に沿って動くときに測定した反射を、特定の方向における欠陥のサイズを決定するために使用する。ピーク振幅の半分の振幅又は強度が−6dB低下するまでなど、選択した量だけ反射強度が減少する焦線の位置を決定することによって、欠陥の寸法を典型的には決定する。収束超音波ビーム(すなわち、焦線106)が測定しようとする欠陥よりも狭い幅を有する場合には、焦線106が欠陥110の全体にわたって移動するときに−6dB以上の反射強度の低下が生じる位置を、欠陥の寸法を決定するために使用することができる。欠陥が収束ビームの幅よりも小さい場合には、既知のサイズの校正用反射体から得られる強度に対して反射強度を比較することによって、欠陥サイズの上限を推測することができる。
【0014】
図2は、本開示の一実施形態における、線形フェイズドアレイ102を動作させるための例示的なタイミングシーケンスを示す。収束超音波ビームを伝搬させるための送波モード201及び欠陥からの収束超音波ビームの反射を検出するための受波モード202などのモードの交番するセットで、線形アレイ102を動作させることができる。受波モードの持続時間を、制御ユニットによって選択することができ、欠陥までの及び欠陥からの収束超音波ビームの予想される伝達時間に適応するように、一般に選択する及び/又は交番させることができる。
【0015】
図3は、欠陥110に対する例示的な線形フェイズドアレイ102の様々な向きを示す。欠陥の2次元測定値を取得するために収束超音波ビームが様々な方向から欠陥上に当たるように、線形アレイの向きを決め且つ移動させることができる。第1の位置301aにおいては、欠陥の方に向けて第1の方向の焦線106aに沿って収束超音波ビームを伝搬させるように、線形フェイズドアレイ102の向きを決める。焦線106aに対して実質的に垂直な第1のアレイ方向112aに沿って、焦線106aを移動させる。収束超音波ビームの反射が、このために、第1のアレイ方向112aに沿った欠陥の寸法の情報をもたらす。第2の位置301bにおいては、線形アレイ102を、第1の位置301aのところのそれ自体の向きから約90度に向けて、第2の方向から欠陥110上に当たる焦線106bを形成する。例示的な実施形態では、第2の焦線106bは、第1の焦線106aに対して実質的に垂直であり、第2のアレイ方向112bに沿って動いて、第2のアレイ方向112bに沿った欠陥の寸法を取得する。第2の焦線106bが第1の焦線106aに実質的に垂直になるように、図3に示したように第2の位置301bを選択するが、これが本開示を限定することを意味しない。任意の方向からの寸法を取得するために、第2の位置を、角度θにしたがって第1の位置301aから角度方向に離れた任意の位置とすることができる。加えて、3次元の測定値を取得するために、第1の焦線106a及び第2の焦線106bによって規定される面外の第3の位置から、測定値を取ることができる。
【0016】
図4は、本開示の別の一態様における、焦線の周りの線形アレイの回転を図示する。図4の例示的な回転では、線形アレイを、第1の向き401aから第2の向き401bへ回転する。第1の向き401aにおいては、アレイ方向が、図示した座標系のx方向に沿っている。第2の向き401bにおいては、アレイ方向が、座標系のy方向に沿っている。これらの向きは、本明細書において論じる方法を使用して直交する方向に沿った欠陥の寸法を測定することを可能にする。図4には2つの向きだけを示しているが、これが本開示を限定することを意味しない。線形アレイを任意の角度まで回転させることができる。180度まで回転させることは、焦線の方向に垂直な面内の任意の方向における欠陥の断面測定値を取得することを可能にする。
【0017】
図5は、部品中の欠陥の寸法を決定するために部品に対する本開示の例示的な線形フェイズドアレイの使用を図示する。部品内部の表面でない位置のところに欠陥506を有する部品502を示す。反射強度マップ512中の画素によって欠陥を示す。部品502と接触して設置したくさび504の斜面上に、線形フェイズドアレイ102を載置する。一般的に、溶接部の直上に設置した線形アレイから伝搬するビームを、溶接部が妨害する。このために、くさび504は、妨害されていない横方向から欠陥の方に向けて収束超音波ビームを操作員が誘導することを可能にする。これに加えて、図3及び図4において論じた様々な方向及び回転角から収束超音波ビームを誘導するために、くさび404を使用することができる。様々な代替方法を使用して収束超音波ビームを誘導することをやはり行うことができる。収束超音波ビーム509は、線形フェイズドアレイ102からくさび504を通り伝搬し、欠陥506の方に誘導される。図6は、図5の線形フェイズドアレイの側面図を示す。図6に示したように、焦線509は、縦波509p及び横波509sの両方を含む。典型的には、横波509sを、本開示の目的にために使用する。
【0018】
一態様では、非収束ビームを生成する非収束モードで線形フェイズドアレイを使用して、欠陥506の位置を決めることができる。欠陥の位置を決めるために本分野において既知の別の方法を、やはり使用することができる。一旦、欠陥の位置を決めると、寸法を決めるために、線形フェイズドアレイを収束させて、収束超音波ビームを形成することができる。別の一態様では、アレイの回転割り出し及び移動割り出しの両方を行うために、本発明を自動化することができる。かかる配置を用いて、選択した分解能で画像を生成するために、ビーム線焦点に垂直な線に沿って、反射データを再構成することができる。
【0019】
図7は、本明細書において論じた方法を使用して得られる欠陥の例示的な反射マップ512の詳細図を示す。明画素601及び暗画素603を示す。画素の明るさ/暗さは、画素に関係する特定の位置からの反射強度の指標であり、これゆえに、欠陥サイズを決定するために使用することができる。代替実施形態では、反射強度を、色によって又は任意の選択した符号化方法によって示すことができる。
【0020】
以上のことより、一態様では、本開示は、部品中の欠陥の寸法を決定する方法を提供し、本方法は、第1の焦線に沿って収束超音波ビームを伝搬させ、収束超音波ビームを第1のアレイ方向に欠陥を横断させ、欠陥を横切って収束超音波ビームを移動させる際の欠陥からの収束超音波ビームの1以上の反射から欠陥の寸法を決定することを含む。1以上の反射の強度が選択した量だけ減少する第1の焦線の位置を決定することによって、寸法を決定することができる。様々な実施形態では、選択した量は、ピーク反射強度から少なくとも半分の大きさである。収束超音波ビームを伝搬させるために、超音波トランスデューサの線形アレイを一般に作動させる。線形アレイを移動させることによって又は複数のタイミングシーケンスを使用して超音波トランスデューサを作動させることによってのいずれかで、収束超音波ビームを移動させることができる。収束超音波ビームを伝搬させるための送波モードと1以上の反射を検出するための受波モードとのうちの一方で、線形アレイを動作させることができる。線形フェイズドアレイの超音波トランスデューサを、選択した出力レベルで作動させることができる。一実施形態では、第1のアレイ方向に平行でない第2のアレイ方向に沿って収束超音波ビームを移動させることによって、欠陥の第2の寸法を決定することができる。代替の実施形態では、第1の焦線とは平行でない第2の焦線に沿って収束超音波ビームを伝搬させることによって、欠陥の第2の寸法を決定することができる。それゆえ、第1の決定した寸法及び第2の決定した寸法に対して、欠陥の2次元面積を決定することができる。部品の溶接部によって妨害されない方向から欠陥の方に向けて収束超音波ビームを誘導するために、くさび形プリズムを使用することができる。
【0021】
別の一態様では、本開示は、部品の欠陥の寸法を決定するための装置を提供し、本装置は、第1の焦線に沿って収束超音波ビームを伝搬させ且つ欠陥からの収束超音波ビームの1以上の反射を取得するように構成された音響トランスデューサの線形アレイと、1以上の反射を取得するために欠陥を横切って収束超音波ビームを移動させるように構成された制御ユニットと、取得した1以上の反射から欠陥の寸法を決定するように構成されたプロセッサとを含む。プロセッサは、1以上の反射の強度が選択した量だけ減少する収束超音波ビームの位置を決定するようにさらに構成され、一実施形態では選択した量が、ピーク反射強度から少なくとも半分の大きさである。制御ユニットが、線形アレイを移動させることによって、又は複数のタイミングシーケンスを使用して超音波トランスデューサを作動させることによってのいずれかで収束超音波ビームを移動させるように構成される。制御ユニットが、収束超音波ビームを伝搬させるための送波モードと1以上の反射を受け取るための受波モードとのうちの一方で線形フェイズドアレイを動作させるように構成される。プロセッサは、選択した出力レベルで線形フェイズドアレイの超音波トランスデューサを作動させるように構成される。一実施形態では、線形フェイズドアレイは、第1のアレイ方向に平行でない第2のアレイ方向に沿って収束超音波ビームを移動させるために回転するように構成される。別の一実施形態では、線形フェイズドアレイは、第1の焦線とは平行でない第2の焦点方向に沿って欠陥の方に向けて収束超音波ビームを伝搬させるために動くように構成される。プロセッサは、決定した第1の寸法及び第2の寸法から欠陥の2次元面積を決定することができる。
【0022】
本発明を、限られた数の実施形態だけに関連して詳細に説明してきているが、本発明がかかる開示した実施形態に限定されないことが、容易に理解されるはずである。むしろ、これまでに説明していないが本発明の精神及び範囲に見合った任意の数の変形形態、代替形態、置換形態又は等価な配列を組み込むように、本発明を変形することができる。加えて、本発明の様々な実施形態を説明してきているが、本発明の態様が説明した実施形態の一部だけを含みうることを理解すべきである。したがって、本発明は、上記の記載によって限定されるようには見なされないだけでなく、別記の特許請求の範囲の範囲によって限定されるだけである。
【符号の説明】
【0023】
100 装置
102 線形フェイズドアレイ
104 超音波トランスデューサ
106 焦線
106a 第1の焦線
106b 第2の焦線
110 欠陥
112 アレイ方向
112a 第1のアレイ方向
112b 第2のアレイ方向
120 制御ユニット
122 プロセッサ
124 データ記憶デバイス
126 コンピュータプログラム
301a 第1の位置
301b 第2の位置
401a 第1の向き
401b 第2の向き
502 部品
504 くさび
506 欠陥
509 収束超音波ビーム
509p 縦波
509s 横波
512 反射強度マップ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
部品中の欠陥の寸法を決定する方法であって、
第1の焦線に沿って収束超音波ビームを伝搬させ、
第1のアレイ方向に欠陥を横切って収束超音波ビームを移動させ、
欠陥を横切って収束超音波ビームを移動させる際の欠陥からの収束超音波ビームの1以上の反射から欠陥の寸法を決定する
ことを含む方法。
【請求項2】
寸法を決定することが、1以上の反射の強度が選択した量だけ減少する第1の焦線の位置を決定することをさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項3】
選択した量がピーク反射強度の少なくとも半分の大きさである、請求項2記載の方法。
【請求項4】
収束超音波ビームを伝搬させるために超音波トランスデューサの線形アレイを作動させることをさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項5】
収束超音波ビームを移動させることが、(i)線形アレイを移動させることと、(ii)複数のタイミングシーケンスを使用して超音波トランスデューサを作動させることとのうちの一方をさらに含む、請求項4記載の方法。
【請求項6】
収束超音波ビームを伝搬させるための送波モードと1以上の反射を検出するための受波モードとのうちの一方で線形アレイを動作させることをさらに含む、請求項4記載の方法。
【請求項7】
線形アレイの超音波トランスデューサを選択した出力レベルで作動させる、請求項4記載の方法。
【請求項8】
第1のアレイ方向に平行でない第2のアレイ方向に沿って収束超音波ビームを移動させることによって欠陥の第2の寸法を決定することをさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項9】
第1の焦線とは平行でない第2の焦線に沿って収束超音波ビームを伝搬させることによって欠陥の第2の寸法を決定することをさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項10】
欠陥の2次元面積を決定することをさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項11】
部品の溶接部によって遮られない方向から欠陥の方に向けて収束超音波ビームを誘導するためにくさび形プリズムを使用することをさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項12】
部品の欠陥の寸法を決定するための装置であって、
第1の焦線に沿って収束超音波ビームを伝搬させ且つ欠陥からの収束超音波ビームの1以上の反射を取得するように構成された音響トランスデューサの線形アレイと、
1以上の反射を取得するために欠陥を横切って収束超音波ビームを移動させるように構成された制御ユニットと、
取得した1以上の反射から欠陥の寸法を決定するように構成されたプロセッサと
を含む装置。
【請求項13】
プロセッサが、1以上の反射の強度が選択した量だけ減少する収束超音波ビームの位置を決定するようにさらに構成される、請求項12記載の装置。
【請求項14】
選択した量がピーク反射強度から少なくとも半分の大きさである、請求項13記載の装置。
【請求項15】
制御ユニットが、(i)線形アレイを移動させることと、(ii)複数のタイミングシーケンスを使用して超音波トランスデューサを作動させることとのうちの一方を行うことによって収束超音波ビームを移動させるように構成される、請求項12記載の装置。
【請求項16】
制御ユニットが収束超音波ビームを伝搬させるための送波モードと1以上の反射を受けるための受波モードとのうちの一方で線形アレイを動作させるように構成される、請求項12記載の装置。
【請求項17】
プロセッサが選択した出力レベルで線形アレイの超音波トランスデューサを作動させるように構成される、請求項12記載の装置。
【請求項18】
線形アレイが第1のアレイ方向に平行でない第2のアレイ方向に沿って収束超音波ビームを移動させるために回転するように構成される、請求項12記載の装置。
【請求項19】
線形アレイが第1の焦線とは平行でない第2の焦点方向に沿って欠陥の方に向けて収束超音波ビームを伝搬させるために動くように構成される、請求項12記載の装置。
【請求項20】
プロセッサが欠陥の2次元面積を決定するようにさらに構成される、請求項12記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−108979(P2013−108979A)
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−249807(P2012−249807)
【出願日】平成24年11月14日(2012.11.14)
【出願人】(390041542)ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ (6,332)
【Fターム(参考)】