説明

路上における自動車の位置決定方法及び装置

本発明は路上(3)における自動車(2)の位置(1)決定方法に関する。このために、道路の幾何学的データ(4)及び行路データ(5)が記録され、自動車(2)の道路(3)に対する第1位置データ(1)が、記録された道路の幾何学的データ(4)及び行路データ(5)から算出される。本発明の特徴は、道路のコースデータ(6)が、これも又道路の幾何学的データ(4)と行路データ(5)とから算出されること、第1車両(2)に追随する車両(2’)のこの車両(2)に対する第2位置データ(7)が記録されること、及び、後続車両(2’)の道路(3)に対する第3位置データ(8)が、道路のコースデータ(6)と、車両(2)の第1位置データ(1)と、後続車両(2’)の第2位置データ(7)とから算出されること、にある。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の前段部分に基づく路上の自動車の位置を定める方法に関するものであり、さらに、請求項7の前段部分に基づく方法を実行する関連装置にも関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、路上における車両の位置を定める方法及び装置を開示している。この場合、道路の幾何学的データと車両の走行データとが得られることが前提になっており、又、路上における車両の位置を、道路の幾何学的データと走行データとを比較することによって決定することが想定されている。この方法においては、車両走行中に道路の幾何学的データと車両の走行データとの両方を記録することができるので、車両を直接車線に割り当てることができ、これから車両の瞬時の位置を正確に決定することができる。この場合、走行データは、例えば、走行/速度信号及び/又はかじ取り角及び/又は車輪の速度センサから得られ、かつ/又は、GPSによる衛星支援によって得られる。
【0003】
特許文献2は、鳥瞰視野から見た観察者の周囲画像情報を表現する方法を開示している。これによれば、特に自動車運転時の支援を提供するために、周囲に関する画像情報が鳥瞰視野において観察者に表示され、その際、画像データ内の動く物体が検知される。この方法は、検知された物体のパラメータを、さらなる処理のために装置又は人間が利用できるようにする可能性を提供する。
【0004】
この場合、位置パラメータによって記述される走行進入不可能な走行範囲は、1つの領域からなるか、あるいは関係のない複数の部分領域から形成されるということが考えられる。この場合、立体画像処理法から知られる方法を用いることが可能である。この方法で処理される画像データは次いで表示ユニットで表示することができ、観察者は、当の観察者が居る場景内の位置において、画像データ内で象徴的に表現される。さらに、自由な走行範囲に関する情報は、遠距離通信システムを介して、さらなる処理用として他の道路使用者又は交通管理センタに伝送することができる。又、この自由な走行範囲又はその一部が駐車範囲として適切か否かをチェックし、それによって、駐車範囲として適切な走行範囲を交通管理センタ又は車両運転者に信号伝送することも考えられる。
【0005】
特許文献3は、自律的移動ユニットを方位付けし、その移動径路を計画し、かつ制御する方法を開示している。例えば、AからBへ走行すること、位置の不確実性を特定の閾値以下に維持すること、あるいは、周囲のマップを作成しそれに目印を付加すること、のような各要素タスクに異なるボーナス点と罰金点とを割り付ける。これらのタスクを実行する必要性に関連して、個別タスクに対する実行の重要度がボーナス点と罰金点の分析後に明らかにされる。この実行の重要度は制御ユニットにおいて評価され、この重要度に応じて、相当する要素タスクが選択され、相当する中間タスクが定義される。この場合、自律かつ移動ユニットの位置の不確実性を連続的に監視して、それが特定の値を超過した場合には、現在の位置を測定し、それによって発生した誤差を低減するために適切な手段が講じられる。開示されたこの方法は、主として工業用及び家庭用ロボット並びに輸送用車両に応用される。
【0006】
特許文献4は、組み合わされた測定データを用いて地理データベースを自律的に構築又は拡張する方法及び装置を開示している。この場合は、組み合わされていない多数の測定車両が動いている特定の範囲に関する地理空間情報によって、全体展望が提供される。それらの測定車両は、位置決定システムを装備しており測定車両がその特定範囲内を動く際に、特定の地理空間情報を収集する。複数の測定車両からの特定情報が、ある時間にわたって結合されてデータの記録を構成する。中央のプロセッサがこのデータの記録を分析して相対的に高品質の地理空間情報を決定する。ここに記述されているデータ構築の装置及び方法は、主として、GPS受信機を備えた測定装置によって生成される位置測定(地理空間情報)に基づいてデジタルマップを構築及び/又は精巧化するために用いられる。
【0007】
【特許文献1】独国特許出願公開第199 21 437 A1号明細書
【特許文献2】独国特許出願公開第100 59 900 A1号明細書
【特許文献3】独国特許発明第44 21 805 C1号明細書
【特許文献4】独国特許出願公開第100 41 277 A1号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
以上から、本発明は、冒頭で述べた種類の方法に対して改善された実施態様を提供することにある。特に、データを適切に記録及び処理することによって、自動車の背後の範囲を確実に監視し、それによって走行の安全性を向上させ得る実施態様を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この目標は独立請求項で示す構成によって実現され、有利な改良形態が従属請求項にて示されている。
【0010】
本発明は、検知されたいくつかの路上走行車両を、詳細地図データを用いて車線に割り当てるという考え方に基づいている。検知された車両の道路に対する位置データは、詳細地図データから得られる車線情報に基づいて定めることができる。この場合、この車線情報は当該車両が走行した距離から決定され、このために、道路の標識/目印(道路の幾何学的データ)が記録される。その車両の近傍のデータは、検知されて当該径路に関してマップに組み込まれる。
【0011】
本発明による方法においては、上記の道路の幾何学的データが走行データと共に記録され、自動車の道路に対する第1位置データが、記録された道路の幾何学的データ及び走行データから算出される。本発明によれば、次いで、記録された道路の幾何学的データ及び走行データから道路のコースデータが算出され、この道路のコースデータがさらに処理され保存されて、特定領域における道路のコースを表現する。さらに、その車両に追随している後続車両の、その車両に対する第2の位置データが記録され、後続車両の道路に対する第3の位置データが、道路のコースデータと、その車両の第1位置データと、後続車両の第2位置データとから算出される。
【0012】
走行データは、車両の位置データ算出の基礎になるが、走行データの取得は、一方では距離Dだけの車両の移動量と、他方では特定角度Ψだけの回転の形における方向変化とによって記述される。
【0013】
道路の高品質な幾何学的データ、走行データ及びそれから構成される道路のコースを得るために、方向と距離の変化を正確に測定することが必要である。このため、車両の車輪の速度を、道路の幾何学的データを記録する装置による測定値と組み合わせて評価する。
【0014】
一般的に、この方法は、車両の背後範囲の監視を可能にし、車両背後のこの範囲に検知される物体又は車両の車線への割り当てを可能にする。その結果、例えば、別の車両を追い越すために目標車線に車線変更する場合、その目標車線を走行する速い速度の後続車両について、運転者に警告を発することができる。これによって衝突を回避することができ、走行の安全性を高めることができる。
【0015】
1つの有利な発展形態によれば、道路の幾何学的データを、車両後部に配置されるステレオカメラを用いて得ることができる。この場合、ステレオカメラは、3次元座標(3−D点)によって示すことができる目印、例えば道路に対する固定位置を有する道路標識のような目印を記録する。又、一般的には、道路の幾何学的データの記録の他に、ステレオカメラによって、後続の車両をも、その車両速度及び/又はその位置に関して付加的に記録することも考えられる。
【0016】
本発明による解決策の1つの好ましい実施形態によれば、道路のコースデータをカルマンフィルタの原理に従って算出することが可能である。これを実行するため、当該車両の個々の車輪の速度から構成される車両の位置データと、ステレオカメラによって記録される目印の位置とがカルマンフィルタに送られる。処理過程において、特に、得られる走行データの品質に悪影響を及ぼす障害、例えば各車輪の円周長さの違い又は側面からの風の結果としての障害を、ステレオカメラによって得られる目印を用いることによって抑えることができる。
【0017】
本発明のさらに重要な特徴及び利点が、従属請求項と、図面と、図面をもちいた説明から明らかになる。
【0018】
当然のことながら、上記の特徴及び以下に説明する特徴は、それぞれ特定的に記述した組み合わせにおいて使用可能であるだけでなく、本発明の範囲を逸脱することなく、他の組み合わせにおいても又は単独でも使用することができる
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
本発明の好ましい代表的な実施形態が図面に示されており、以下、これを、図面を参照しつつさらに説明する。尚、同一又は類似又は機能的に同一の構成要素には、同一の参照記号を付している。
【0020】
図1によれば、道路3上の自動車2の位置を定める装置15は、道路の幾何学的データ4を記録する第1装置11を有している。この場合、第1装置11は、自動車2の後部に配置することができ、ステレオカメラ9として具現化することができる。このステレオカメラ9は、図1によれば、走行する自動車2の背後の範囲を検知する。ステレオカメラ9によって記録される道路の幾何学的データ4は、例えば、位置的に固定された3−D点10、例えば車両に近い道路標識又は他の目印から得られる。
【0021】
ここで、ステレオカメラ9の記録範囲17は、自動車2からの距離の増大と共に少なくとも1つの記録幅が増大する程度に、かつ又、予め定められた距離から始めて、その自動車2が走行方向16に走行している第1車線18aだけを対象範囲とするのではなく、隣接車線18b及び18cあるいはそれらを超えて拡がる端部領域までをも記録するように構成される。
【0022】
さらに、例えば車両センサである第2装置12が走行データ5を記録するために設けられる。走行データ5は、特に、車両の移動の速度と方向とを記述する。例えば、この場合、自動車2の車輪の実際の円周長でなく、1回転ごとに事前規定された距離を走行するとして算出された車輪速度が、走行データ5の記録に用いられる。
【0023】
第1装置11及び第2装置12の他に、制御装置13が設けられ、第1装置11及びステレオカメラ9に取得された道路の幾何学的データ4と、第2装置12によって取得された走行データ5とが、さらなる処理のためにこの制御装置13に送られる。この場合、制御装置13は、自動車2の道路3に対する第1位置データ1を算出するように設計され、かつ、道路の幾何学的データ4及び走行データ5から道路のコースデータ6をも算出することができる。この道路のコースデータ6は、評価された状態においては、自動車2が走行してきた径路19を表現するものである。制御装置13は、カルマンフィルタ構成20を含み、カルマンフィルタの原理に従って作動することが好ましい。その詳細は以下に述べる。
【0024】
第1装置11及び第2装置12の他に第3装置14が設けられる。この第3装置14は、図1によれば、第1装置11に接続され、車両2に追随する後続車両2’の車両2に対する第2位置データ7を記録するように設計される。この場合、図1によれば、この第3装置14は、第1装置11から分離した形にするか、あるいは部分的にもしくは完全に第1装置11の中に組み込むことが考えられる。第3装置14は自動車の背後の範囲を記録するための適切な手段を備えている。ステレオカメラ9によって道路の幾何学的データ4及び/又は後続車両2’の第2位置データ7を記録するのが好適であろう。
【0025】
本発明による装置15は、制御ユニット13によって、後続車両2’の道路3に対する第3位置データ8を、道路のコースデータ6と、自動車2の第1位置データ1と、後続車両2’の第2位置データ7とから算出することができる。
【0026】
従って、本発明による装置15は、自動車2の背後の範囲を監視することができ、自動車の背後のこの範囲内に検知される物体又は後続車両2’が、当該車両自体の車線18aにあるのかあるいは隣接車線例えば18b又は18cにあるのかを決定することができる。
【0027】
次に、本発明による装置15を機能させる方法を以下に簡潔に説明する。本発明の考え方は、検知された車両2’を、詳細地図データを用いて車線に割り当てることにある(図2参照)。当該車両2の径路19に対する検知された車両2’の位置は、この詳細地図データからの車線情報によって決定することができる。この場合、車線情報は、当該車両2が走行した距離から定められ、これを実現するため、道路の幾何学的データ4、特に道路標識が車両2の近傍において検知され、当該径路19に関する幾何学的データ4がそのマップの中に組み込まれる。ここで、車線情報は連続的に得ることもできるし、あるいは、図2に示すように特定の記録時刻tn−xからt(ここで、X∈{1,2,3...})において得てもよい。
【0028】
当該車両2が走行した距離を定めるために、第1位置データ1が、道路3に対して位置付けられる座標系(図3参照)に入力される。この場合、車両2の位置の変化は2つの変数、すなわち、
−距離dだけの車両の移動量、及び、
−角度Ψだけの回転の形の車両の方向変化、
によって記述することができる。
【0029】
図3によれば、車両2は、時間間隔tn−2〜tn−1の間に、基本座標系において特定距離dだけ移動する。その距離dは、時間間隔tn−2〜tn−1の間のx及びy方向の軸平行移動量からピタゴラスの定理によって算出することができる。
【0030】
時間tn−1〜tの間に、車両2は距離dだけ動くが、その距離dは同様に、その特定時間間隔の間の軸平行移動成分からピタゴラスの定理に従って算出することができる。同時に自動車2は、その方向を時刻tn−1に角度Ψだけ変える。基本座標系における時刻tの自動車2の現在位置1は、上記のようなある時間間隔の間の走行距離と、その過程において行われた角度変化とから算出することができる。
【0031】
道路3に対する車両2の第2位置データ7を算出するために、ステレオカメラ9が取得する道路の幾何学的データ4と走行データ5とが制御装置13に送られる。この制御装置13は、車両2に対する相対的な座標系と、道路3に対する基本座標系との間の関係を、次の方程式、すなわち、
【数1】

を立てて構成する。
【0032】
ここで、位置固定された3−D点10の座標、例えば目印の座標
【数2】

は、車両2に対する座標系に関するものであり、座標(x、y)は道路3に対する基本座標系に関するものである。車両の位置1は、基本座標系において、(x、y)によって記述され、その方位は角度Ψによって記述される(図4参照)。
【0033】
方程式(1)及び(2)は、カルマンフィルタ20の非線形観測方程式を表している。カルマンフィルタ20において道路の幾何学的データ4の大量処理を可能にするため、道路の全幾何学的データ4の観測方程式を観測行列h(x)に結合する。この行列は、n個の道路の幾何学的データ項目4に対して、次のようになる。すなわち、
【数3】

である。

【0034】
観測方程式が線形でないので、カルマンフィルタ20における処理のために線形化を行う。線形化された観測行列H(x)は、現在の作業点におけるh(x)からヤコービの行列を用いて計算することができる。線形化された観測行列H(x)は次のとおり、すなわち、
【数4】

である。
【0035】
線形化された観測行列H(x)は、次いで、カルマンフィルタ20のブースト行列Kを計算するのに用いられる。それは、
【数5】

として計算される。又、
【数6】

ともなる。
【0036】
拡張カルマンフィルタ20のフィルタは、線形化された観測行列H(x)を用いると線形化の誤差を不必要に含むことになるので、非線形の観測行列h(x)によって実行する。フィルタ方程式は次のとおり、すなわち、
【数7】

である。
【0037】
ここで、観測ベクトルyは、車両2に対する個々の道路の幾何学的座標4を含んでいる。
【0038】
図5a(位置誤差の最大偏差)及び図5b(位置誤差の平均偏差)によれば、位置誤差の最大偏差及び平均偏差は、評価された道路の幾何学的データ4の項目数の増大と共に減少している。例えば、道路の幾何学的データ項目4(目印)が3つの場合の位置誤差の平均偏差は約0.8mであるのに対して、評価目印が9つの場合は僅かに約0.2mに過ぎない。位置誤差の最大偏差についても同様であり、この場合は、同じ数の目印の評価において、偏差が1.95mから0.8mに低下する。
【0039】
要約すれば、本発明の本質的な特徴は次のように表現できる。すなわち、
本発明は、当該車両2の背後において道路3上を走行している被検知車両2’を、詳細地図データを用いて車線に割り当てることを可能にする。被検知車両2’の道路3に対する位置データ8は、得られたマップ上の車線情報を用いて定めることができる。この場合、車線情報は、当該車両2が走行した距離から決定され、そのために道路の幾何学的データ4が記録される。このデータ4は車両2の近傍において検知され、当該距離に関してマップの中に組み込まれる。
【0040】
本発明による方法においては、上記の道路の幾何学的データ4及び走行データ5が記録され、自動車2の道路3に対する第1の位置データ1がこれらのデータ項目から算出される。この場合、記録された道路の幾何学的データ4及び走行データ5から、道路のコースデータ6が算出され、それがさらに処理されて、特定範囲における道路のコース(距離19)を表現するという点が、本発明にとって本質的である。さらに、車両2に追随する後続車両2’の車両2に対する第2位置データ7が記録され、後続車両2’の道路3に対する第3位置データ8が、道路のコースデータ6と、車両2の第1位置データ1と、後続車両2’の第2位置データ7とから算出される。
【0041】
一般的に、この方法は、車両2の背後範囲の監視を可能にし、車両背後のこの範囲に検知される物体又は車両2’の車線への割り当てを可能にする。
【0042】
この処理過程において、道路の幾何学的データ4は、車両2の後部に配置されるステレオカメラ9によって得ることができ、一方、後続車両2’の第2位置データ7は第3装置14によって記録される。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】道路のコースを定める基本的な表現を示す。
【図2】車両が走行した距離と、異なる取得時刻における車線内のその位置とを示す。
【図3】基本座標系における、方向変化を伴った2つの記録時刻間の走行距離を示す。
【図4】基本座標系及び車両座標系における目印の位置を示す。
【図5a】目印の数の関数としての最大位置誤差の偏差を示す図表である。
【図5b】図5aと同様の図表であるが、目印の数の関数としての平均位置誤差の偏差を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
路上(3)の自動車(2)の位置(1)を定める方法であり、
− 道路の幾何学的データ(4)と走行データ(5)とが記録され、
− 前記自動車(2)の前記道路(3)に対する第1位置データ(1)が、記録された前記道路の幾何学的データ(4)と前記走行データ(5)とから算出される方法であって、
− 道路のコースデータ(6)が前記道路の幾何学的データ(4)と前記走行データ(5)とから算出されること、
− 前記車両(2)に追随する後続車両(2’)の前記車両(2)に対する第2位置データ(7)が記録されること、及び、
− 前記後続車両(2’)の前記道路(3)に対する第3位置データ(8)が、前記道路のコースデータ(6)と前記車両(2)の第1位置データ(1)と前記後続車両(2’)の第2位置データ(7)とから算出されること、
を特徴とする方法。
【請求項2】
前記道路の幾何学的データ(4)が、前記車両(2)の後部に配置されるステレオカメラ(9)を用いて取得されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記道路のコースデータ(6)がカルマンフィルタの原理に従って算出されることを特徴とする請求項1又は9に記載の方法。
【請求項4】
走行データ(5)として、少なくとも車輪の速度データが用いられることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記道路の幾何学的データ(4)の決定に、位置的に固定された3−D点(10)が用いられることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記自動車の近傍にある道路標識が、位置的に固定された3−D点(10)として用いられることを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項7】
路上(3)の自動車(2)の位置(1)を定める装置(15)であり、
− 道路の幾何学的データ(4)を記録する第1装置(11)が設けられ、
− 走行データ(5)を記録する第2装置(12)が設けられ、
− 前記自動車(2)の前記道路(3)に対する第1位置データ(1)を算出するように設計された制御装置(13)が設けられる装置(15)であって、
− 前記制御装置(13)は、道路のコースデータ(6)を、前記道路の幾何学的データ(4)と前記走行データ(5)とから算出する機能を有していること、
− 前記車両(2)に追随する後続車両(2’)の前記車両(2)に対する第2位置データ(7)を記録する第3装置(14)が設けられること、及び、
− 前記制御装置(13)は、前記後続車両(2’)の前記道路(3)に対する第3位置データ(8)を、前記道路のコースデータ(6)と、前記車両(2)の第1位置データ(1)と、前記後続車両(2’)の第2位置データ(7)とから算出するように設計されていること、
を特徴とする装置。
【請求項8】
前記道路の幾何学的データ(4)取得用として、前記車両(2)の後部に配置されるステレオカメラ(9)が設けられることを特徴とする請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記道路のコースデータ(6)の算出に、カルマンフィルタの原理が用いられることを特徴とする請求項7又は8に記載の装置。
【請求項10】
走行データ(5)として、少なくとも車輪の速度データが用いられることを特徴とする請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記道路の幾何学的データ(4)の決定に、位置的に固定された3−D点(10)が用いられることを特徴とする請求項9又は10に記載の装置。
【請求項12】
前記自動車の近傍にある道路標識が、位置的に固定された3−D点(10)として用いられることを特徴とする請求項11に記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5a】
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【図5b】
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【公表番号】特表2007−505377(P2007−505377A)
【公表日】平成19年3月8日(2007.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−525667(P2006−525667)
【出願日】平成16年8月18日(2004.8.18)
【国際出願番号】PCT/EP2004/009234
【国際公開番号】WO2005/029439
【国際公開日】平成17年3月31日(2005.3.31)
【出願人】(598051819)ダイムラークライスラー・アクチェンゲゼルシャフト (1,147)
【Fターム(参考)】