説明

車両における物入れ装置

【課題】物入れ装置において、開けられた物入れ開口を通して収納物の出し入れ操作をするとき、この操作が容易にできるようにすると共に、夜間など車室が暗い場合でも、物入れ開口を閉じた蓋体に対する操作が容易にできるようにする。
【解決手段】物入れ開口21を蓋体26が開けた状態では、物入れ開口21を照明具36が照明可能にする。物入れ開口21を蓋体26が閉じた状態では、物入れ開口21の上部開口縁部35の下端部35aと蓋体26の上端部26aとの間の隙間41を通し車室2側に照明具36の照射光を到達可能にする。照明具36を、物入れ開口21を閉じている蓋体26の上端部26aの上方近傍に沿って延びる長尺の導光体で構成すると共に、上部開口縁部35の少なくとも一部分を透明体で構成する。上部開口縁部35の内側に凹部38を形成し、この凹部38に照明具36の長手方向の中途部を嵌入させて上部開口縁部35に係止させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車室の内面を形成するパネル基材と、このパネル基材に形成された物入れ開口を照明可能とする長尺の導光体とを備えた車両における物入れ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
上記車両における物入れ装置には、従来、下記特許文献1に示されるものがある。この公報のものによれば、上記車両における物入れ装置は、上下方向に延びて車室の内面の一部を形成する車室壁と、上記車室に向かって開口する物入れ開口を開閉可能とする蓋体と、上記物入れ開口の開口縁部のうち、上記車室壁で形成される上部開口縁部の内側に設けられる照明具とを備えている。上記物入れ開口を蓋体が開けた状態で、この物入れ開口を上記照明具が照明可能にする。一方、上記物入れ開口を蓋体が閉じた状態で、上記物入れ開口の上部開口縁部の下端部と蓋体の上端部との間の隙間を通し車室側に上記照明具の照射光を到達可能にしている。
【0003】
そして、上記蓋体への操作により上記物入れ開口を開ければ、この物入れ開口が上記照明具により照明されて、上記物入れ開口を通してのこの物入れ開口内への収納物の出し入れ操作が容易にできることとされる。一方、上記物入れ開口を蓋体が閉じた状態では、上記照明具の照射光が上記隙間を通して車室側に到達可能とされることから、夜間など車室が暗い場合でも、上記蓋体の位置が容易に視認できて、この蓋体への操作が容易にできることとされる。
【特許文献1】実開昭64−9853号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記照明具による照明は、一つの光源からの照射光によるものである。このため、第1に、上記物入れ開口を蓋体が開けた場合、この物入れ開口に対する照明は部分的となって、それ以外の部分は見えにくくなりがちである。よって、この物入れ開口を通しての物入れ空間への出し入れ操作が煩雑になるおそれがある。また、第2に、上記物入れ開口を蓋体が閉じた場合、上記したように隙間を通して車室側に照射光が到達するが、この照射光が到達するところも部分的となる。よって、上記蓋体の位置の視認が不正確となって、上記蓋体への操作が煩雑になるおそれがある。
【0005】
そこで、上記照明具を上記物入れ開口の上部開口縁部に沿って複数設け、物入れ開口の照明を、上記上部開口縁部に沿った方向の各部でより均一にさせるようにすると共に、上記隙間を通して車室側に到達する照射光も、上記上部開口縁部に沿った方向の各部でより均一にさせるようにすることが考えられる。しかし、このように照明具を複数設けると、物入れ装置の部品点数が増えて構成が複雑になると共に、物入れ装置の組み立て作業が煩雑になるおそれを生じる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記のような事情に注目してなされたもので、本発明の目的は、物入れ装置において、開けられた物入れ開口を通して収納物の出し入れ操作をするとき、この操作が容易にできるようにすると共に、夜間など車室が暗い場合でも、上記物入れ開口を閉じた蓋体に対する操作が容易にできるようにすることである。
【0007】
また、上記目的が簡単な構成の物入れ装置で達成され、かつ、この物入れ装置の組み立て作業が容易にできるようににすることである。
【0008】
請求項1の発明は、上下方向に延びて車室2の内面の一部を形成する車室壁10と、上記車室2に向かって開口する物入れ開口21を開閉可能とする蓋体26と、上記物入れ開口21の開口縁部のうち、上記車室壁10で形成される上部開口縁部35の内側に設けられる照明具36とを備え、上記物入れ開口21を蓋体26が開けた状態(図1中、一点鎖線)で、この物入れ開口21を上記照明具36が照明可能にする一方、上記物入れ開口21を蓋体26が閉じた状態(各図中、実線)で、上記物入れ開口21の上部開口縁部35の下端部35aと蓋体26の上端部26aとの間の隙間41を通し車室2側に上記照明具36の照射光を到達可能にした車両における物入れ装置において、
上記照明具36を、上記物入れ開口21を閉じている蓋体26の上端部26aの上方近傍に沿って延びる長尺の導光体で構成すると共に、上記上部開口縁部35の少なくとも一部分を透明体で構成し、
上記上部開口縁部35の内側に凹部38を形成し、この凹部38に上記照明具36の長手方向の中途部を嵌入させて上記上部開口縁部35に係止させたことを特徴とする車両における物入れ装置である。
【0009】
なお、この項において、上記各用語に付記した符号や図面番号は、本発明の技術的範囲を後述の「実施例」の項や図面の内容に限定解釈するものではない。
【発明の効果】
【0010】
本発明による効果は、次の如くである。
【0011】
請求項1の発明は、上下方向に延びて車室の内面の一部を形成する車室壁と、上記車室に向かって開口する物入れ開口を開閉可能とする蓋体と、上記物入れ開口の開口縁部のうち、上記車室壁で形成される上部開口縁部の内側に設けられる照明具とを備え、上記物入れ開口を蓋体が開けた状態で、この物入れ開口を上記照明具が照明可能にする一方、上記物入れ開口を蓋体が閉じた状態で、上記物入れ開口の上部開口縁部の下端部と蓋体の上端部との間の隙間を通し車室側に上記照明具の照射光を到達可能にした車両における物入れ装置において、
上記照明具を、上記物入れ開口を閉じている蓋体の上端部の上方近傍に沿って延びる長尺の導光体で構成すると共に、上記上部開口縁部の少なくとも一部分を透明体で構成している。
【0012】
このため、上記物入れ開口を蓋体が開けた場合、この物入れ開口に対する照明は、上記上部開口縁部に沿った方向の各部で互いにより均一となって各部が見易くなる。よって、上記物入れ開口を通しての物入れ空間への収納物の出し入れ操作が容易にできる。
【0013】
一方、上記物入れ開口を蓋体が閉じた場合、上記隙間を通しての車室側への照射光の到達も、上記上部開口縁部に沿った方向の各部で互いにより均一となる。しかも、上記照明具の照射光は、上記上部開口縁部の透明体を通って車室側に到達する。よって、夜間など車室が暗い場合でも、上記物入れ開口を閉じた蓋体の位置の視認がより正確にできて、この蓋体への操作が容易にできる。
【0014】
また、上記したように、物入れ開口に対する照明を均一にしたり、隙間を通しての車室側への照射光の到達を均一にしたりすることは、多数の照明具を設けたのではなく、照明具を長尺の導光体とすることにより達成したため、物入れ装置の部品の増加が抑制されて、前記した各操作の容易化は簡単な構成により達成される。
【0015】
また、上記上部開口縁部の内側に凹部を形成し、この凹部に上記照明具の長手方向の中途部を嵌入させて上記上部開口縁部に係止させている。
【0016】
このため、上記上部開口縁部への照明具の組み付けは、上記したように凹部に照明具を単に嵌入させることにより達成される。よって、物入れ装置の組み立て作業が容易にできることとなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明の車両における物入れ装置に関し、この物入れ装置において、開けられた物入れ開口を通して収納物の出し入れ操作をするとき、この操作が容易にできるようにすると共に、夜間など車室が暗い場合でも、上記物入れ開口を閉じた蓋体に対する操作が容易にできるようにする、という目的を実現するため、本発明を実施するための最良の形態は、次の如くである。
【0018】
即ち、車両における物入れ装置は、上下方向に延びて車室の内面の一部を形成する車室壁と、上記車室に向かって開口する物入れ開口を開閉可能とする蓋体と、上記物入れ開口の開口縁部のうち、上記車室壁で形成される上部開口縁部の内側に設けられる照明具とを備える。上記物入れ開口を蓋体が開けた状態で、この物入れ開口を上記照明具が照明可能にする一方、上記物入れ開口を蓋体が閉じた状態で、上記物入れ開口の上部開口縁部の下端部と蓋体の上端部との間の隙間を通し車室側に上記照明具の照射光を到達可能にする。
【0019】
上記照明具を、上記物入れ開口を閉じている蓋体の上端部の上方近傍に沿って延びる長尺の導光体で構成すると共に、上記上部開口縁部の少なくとも一部分を透明体で構成する。
【0020】
上記上部開口縁部の内側に凹部を形成し、この凹部に上記照明具の長手方向の中途部を嵌入させて上記上部開口縁部に係止させる。
【実施例】
【0021】
本発明をより詳細に説明するために、その実施例を添付の図に従って説明する。
【0022】
図において、符号1は自動車で例示される車両で、矢印Frは、この車両1の進行方向の前方を示している。また、下記する左右とは、上記前方に向かっての車両1の幅方向をいうものとする。
【0023】
上記車両1の内部の車室2の前面部には、インスツルメントパネル3が設けられている。このインスツルメントパネル3は、車両1の幅方向かつ上下方向に延びる樹脂製のパネル基材4と、上記インスツルメントパネル3の一側部(左側部)の上、下部を構成する上、下物入れ装置5,6と、これら上、下物入れ装置5,6の間における上記パネル基材4の車室2側の面である表面を覆う中間部ガーニッシュ7と、上記上物入れ装置5の左右各側方における上記各パネル基材4の表面を覆う他のガーニッシュ9,9と、上記中間部ガーニッシュ7と同じ高さに位置して、上記パネル基材4の他側部(右側部)の表面を覆う他のガーニッシュ9とを備えている。
【0024】
上記各ガーニッシュ7〜9は、上記車室2の内面のうち、この車室2の前面の一部を形成する車室壁10であり、車両1の幅方向かつ上下方向に延びている。
【0025】
上記上物入れ装置5は、上記パネル基材4の一側部の上部がこのパネル基材4の内方(前方)に向けて膨出して、内部が収納物12用の物入れ空間13とされる物入れ容器14と、上記パネル基材4に形成され、上記物入れ空間13を車室2に連通させる物入れ開口15と、車両1の幅方向かつ上下方向に延び、上記物入れ開口15を車室2側から開閉可能に閉じる樹脂製の蓋体16(各図中実線)と、上記物入れ開口15を開閉させるよう上記蓋体16の上部側が後下方(物入れ開口15から離れる方向)に向かって往、復回動A,B可能となるようこの蓋体16の下部を上記物入れ開口15の下部開口縁部15aに枢支させる左右一対の枢支具17,17と、上記蓋体16の上部を上記物入れ開口15の上部開口縁部に解除可能にロックするロック具18とを備えている。
【0026】
次に、上記下物入れ装置6につき説明する。
【0027】
上記中間部ガーニッシュ7の下方には、車室2に向かって開口する物入れ開口21が形成されている。この物入れ開口21には、樹脂製の物入れ容器22が嵌入されている。この物入れ容器22は、その上端部に上方に向かって開く開口23が形成され、内部が収納物12用の物入れ空間24とされている。上記物入れ容器22は、その上部が車室2側に向かって往、復回動C,D可能となるよう下端部が上記パネル基材4に枢支具25により枢支されている。
【0028】
上記物入れ容器22を構成する各壁板のうち、車室2側を構成する後壁板が蓋体26とされ、この蓋体26は上記物入れ開口21を開閉可能に閉じている。上記蓋体26は、上記22の往、復回動C,Dにより上記物入れ開口21を開、閉可能とする。上記物入れ開口21を閉じた上記蓋体26の上部を上記パネル基材4に解除可能にロックするロック具27が設けられている。
【0029】
前記中間部ガーニッシュ7は、車両1の幅方向に延びる板形状のガーニッシュ本体29と、このガーニッシュ本体29の内面(前面)に一体的に突設される上、下係止片30,31とを備えている。上記ガーニッシュ本体29は、前記上物入れ装置5の蓋体16および左側の側部ガーニッシュ8の各下端部16a,8aと、上記下物入れ装置6の蓋体26の上端部26aとの間を車室2側から閉じるように設けられる。また、上記上、下係止片30,31は、それぞれ左右で複数(3つ)設けられる。これら各係止片30,31は、上記パネル基材4に形成された上、下係止孔32,33に嵌入されて係止され、これにより、上記パネル基材4に中間部ガーニッシュ7が取り付けられている。
【0030】
上記物入れ開口21の開口縁部のうちの上部開口縁部35は、上記車室壁10の一部である上記中間部ガーニッシュ7により構成されている。上記物入れ開口21を照明したり、車室2側にまで照射光を伝達したりする照明具36が設けられている。この照明具36は断面円形で可撓性長尺体である導光体で構成されている。この照明具36は、上記上部開口縁部35の下端部35aの内側(前側)に近接(当接)して設けられ、かつ、上記上部開口縁部35の下端部35aに沿って延びると共に、上記物入れ開口21を閉じている蓋体26の上端部26aの上方近傍に沿って延びている。上記照明具36の長手方向の基端部に不図示の光源が接続される。
【0031】
上記上部開口縁部35の下端部35aは、車両1の幅方向のほぼ全体が透明体(半透明体を含む)で構成され、上記照明具36からの照射光は、上記上部開口縁部35の下端部35aを透過して車室2側に到達可能とされている。この場合、上記上部開口縁部35を構成しているガーニッシュ本体29それ自体は全体的に透明体で構成されており、上記上部開口縁部35の下端部35a以外の上部側35bの外面(ガーニッシュ本体29の車室2側の面)に不透明の塗料が塗装されている。これにより、上記上部開口縁部35の下端部35aのみが透明体とされている。なお、上記上部開口縁部35の上部側35bも透明体にしてもよい。
【0032】
上記上部開口縁部35の内面側に車両1の幅方向で複数の凹部38が形成されている。これら各凹部38に上記照明具36の長手方向の中途部が圧入状に嵌入させられて、上記上部開口縁部35に係止されている。上記複数の凹部38のうちの一部は下方に向かって開口し、他部は、上記パネル基材4側に向かって開口し、互いに開口方向が相違している。また、上記照明具36の基端部側は、上記中間部ガーニッシュ7に固定具39により固着されている。
【0033】
上記蓋体26を往回動Cさせて、上記物入れ開口21を上記蓋体26が開けた状態(図1中、一点鎖線)にすると、上記物入れ開口21と開口23とを通し物入れ空間24に対し収納物12が出し入れ可能とされる。また、この場合、上記照明具36は、上記物入れ開口21を照明可能とし、かつ、この物入れ開口21と開口23とを通し物入れ空間24を照明可能とする。
【0034】
一方、上記蓋体26を復回動Dさせて、上記物入れ開口21を上記蓋体26が閉じた状態(各図中、実線)にすると、上記物入れ開口21の上部開口縁部35の下端部35aと蓋体26の上端部26aとの間の隙間41を通して、照明具36の照射光が車室2側に到達可能とされる。具体的には、上記照明具36の照射光は、上記蓋体26の上端部26aの上面で反射して、上記隙間41を通り車室2側に向かわされる。
【0035】
上記構成によれば、照明具36を、上記物入れ開口21を閉じている蓋体26の上端部26aの上方近傍に沿って延びる長尺の導光体で構成すると共に、上記上部開口縁部35の少なくとも一部分を透明体で構成している。
【0036】
このため、上記物入れ開口21を蓋体26が開けた場合(図1中、一点鎖線)、この物入れ開口21に対する照明は、上記上部開口縁部35に沿った方向の各部で互いにより均一となって各部が見易くなる。よって、上記物入れ開口21を通しての物入れ空間24への収納物12の出し入れ操作が容易にできる。
【0037】
一方、上記物入れ開口21を蓋体26が閉じた場合(各図中実線)、上記隙間41を通しての車室2側への照射光の到達も、上記上部開口縁部35に沿った方向の各部で互いにより均一となる。しかも、上記照明具36の照射光は、上記上部開口縁部35の透明体を通って車室2側に到達する。よって、夜間など車室2側が暗い場合でも、上記物入れ開口21を閉じた蓋体26の位置の視認がより正確にできて、この蓋体26を開ける場合など、この蓋体26への操作が容易にできる。
【0038】
また、上記したように、物入れ開口21に対する照明を均一にしたり、隙間41を通しての車室2側への照射光の到達を均一にしたりすることは、多数の照明具36を設けたのではなく、照明具36を長尺の導光体とすることにより達成したため、物入れ装置6の部品の増加が抑制されて、前記した各操作の容易化は簡単な構成により達成される。
【0039】
また、上記上部開口縁部35の内側に凹部38を形成し、この凹部38に上記照明具36の長手方向の中途部を嵌入させて上記上部開口縁部35に係止させている。
【0040】
このため、上記上部開口縁部35への照明具36の組み付けは、上記したように凹部38に照明具36を単に嵌入させることにより達成される。よって、物入れ装置6の組み立て作業が容易にできることとなる。
【0041】
なお、図1中二点鎖線で示すように、上記上部開口縁部35の下端部35aに断面三角形状の凹溝45を形成し、この凹溝45内面のうち、上面部45aのみを透明体にしてもよい。なお、凹溝45の内面全体を透明体にしてもよい。
【0042】
また、以上は図示の例によるが、上記ガーニッシュ本体29は、黒色などの不透明体部材と透明体部材との組み合わせ体にしてもよい。また、上記他のガーニッシュ9に、上記と同様に照明具36を取り付け、上記他のガーニッシュ9の少なくとも一部分を透明体で構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】図3のI−I線矢視断面図である。
【図2】車室におけるインスツルメントパネルの斜視図である。
【図3】図2で示したものを車室側から見た部分図である。
【図4】図3のIV−IV線矢視断面図である。
【図5】図3のV−V線矢視断面図である。
【図6】図3のVI−VI線矢視断面図である。
【符号の説明】
【0044】
1 車両
2 車室
3 インスツルメントパネル
4 パネル基材
6 物入れ装置
7 中間部ガーニッシュ
9 他のガーニッシュ
10 車室壁
12 収納物
13 物入れ空間
15 物入れ開口
21 物入れ開口
22 物入れ容器
23 開口
24 物入れ空間
25 枢支具
26 蓋体
26a 上端部
35 上部開口縁部
35a 下端部
35b 上部側
36 照明具
38 凹部
41 隙間
45 凹溝

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上下方向に延びて車室の内面の一部を形成する車室壁と、上記車室に向かって開口する物入れ開口を開閉可能とする蓋体と、上記物入れ開口の開口縁部のうち、上記車室壁で形成される上部開口縁部の内側に設けられる照明具とを備え、上記物入れ開口を蓋体が開けた状態で、この物入れ開口を上記照明具が照明可能にする一方、上記物入れ開口を蓋体が閉じた状態で、上記物入れ開口の上部開口縁部の下端部と蓋体の上端部との間の隙間を通し車室側に上記照明具の照射光を到達可能にした車両における物入れ装置において、
上記照明具を、上記物入れ開口を閉じている蓋体の上端部の上方近傍に沿って延びる長尺の導光体で構成すると共に、上記上部開口縁部の少なくとも一部分を透明体で構成し、
上記上部開口縁部の内側に凹部を形成し、この凹部に上記照明具の長手方向の中途部を嵌入させて上記上部開口縁部に係止させたことを特徴とする車両における物入れ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−241776(P2009−241776A)
【公開日】平成21年10月22日(2009.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−91501(P2008−91501)
【出願日】平成20年3月31日(2008.3.31)
【出願人】(000002967)ダイハツ工業株式会社 (2,560)
【Fターム(参考)】