説明

車両のカウル部構造

【課題】強度および剛性を損なわずに溶接箇所を削減し、生産性を向上可能であるとともに、より大容量のウインドウォッシャータンクを容易に取付けできるフロントフェンダー内部のパネル構造を提供する。
【解決手段】カウルトップガーニッシュが、車幅方向中央に位置したガーニッシュセンター(3)およびその左右両側に位置したガーニッシュサイド(4,5)の3部材で構成され、前記2つの開口のうちの一方(31)がガーニッシュセンターに配設され、他方(42)が何れかのガーニッシュサイドに配設されており、ガーニッシュセンター(3)は、前記一方の開口(31)の近傍にカウルボックス(20)への取付け基準穴(33a)が設定され、前記ガーニッシュセンターの左右両端部(34,35)は、車幅方向の位置ずれを許容できるように前記カウルボックスに取付けられ、かつ、前記各ガーニッシュサイドに重合されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両のカウル部構造に関し、さらに詳しくは、カウルボックスの上部を覆うカウルトップガーニッシュの構造に係わるものである。
【背景技術】
【0002】
従来、車体前部にエンジンルームまたはトランクスペースを有する車両は、フロントウインドウの下縁に沿って車幅方向に延びるカウルボックスが設けられている。カウルボックスは、ダッシュパネルの上部に接合されたカウルトップパネルとその前方のカウルフロントパネルとによって略樋状に形成されており、その内部には、フロントウインドウ用ワイパーの作動機構部(リンク機構およびモーター)が収容され、その上部はカウルトップガーニッシュで覆われている(特許文献1〜3参照)。
【0003】
一般に、カウルトップガーニッシュは、樹脂成形品で構成されるが、車体のほぼ全幅に亘る大型部品であるため、外気温やエンジンの熱による膨張・収縮を考慮した取り付けがなされる必要がある。特許文献2には、カウルトップガーニッシュの側端部の材質をエラストマーなどの可撓性素材で構成して寸法変化を吸収することが開示されているが、コスト高となる問題がある。
【0004】
さらに、カウルトップガーニッシュには、ワイパーのピボット軸を貫通させるための開口が設けられ、通常、1つは車幅方向中央付近に、もう1つは左右いずれかの側端(運転席側、右ハンドル車では右側)寄りに配設されているが、左右のピボット軸は車体に対して固定されているため、例えば、カウルトップガーニッシュの車幅方向中央に取り付け基準穴を設定すると、側短寄りの開口(穴)は、取り付け基準穴との距離が大きくなるので、上述したカウルトップガーニッシュの熱膨張・収縮によってワイパーピボット軸に対してずれを生じる問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003−165420号公報
【特許文献2】特開2005−119456号公報
【特許文献3】特開2009−23657号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明はこのような実状に鑑みてなされたものであって、その目的は、熱膨張・収縮による両側端部での位置ずれやワイパーピボット軸に対する位置ずれを防止することが可能な車両のカウル部構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記従来技術の有する課題を解決するため、本発明は、
フロントウインドウ(2)を払拭すべく車幅方向に並設された2つのワイパー(21,22)と、前記フロントウインドウの下縁に沿って車幅方向に延在し、前記2つのワイパーの作動機構部が収容されるカウルボックス(20)と、前記カウルボックスの上部を覆うカウルトップガーニッシュであって、前記2つのワイパーのピボット軸を貫通させるための2つの開口(31,42)を有するカウルトップガーニッシュと、を備えた車両のカウル部構造において、
前記カウルトップガーニッシュが、車幅方向中央に位置したガーニッシュセンター(3)およびその左右両側に位置したガーニッシュサイド(4,5)の3部材で構成され、前記2つの開口のうちの一方(31)が、前記ガーニッシュセンターに配設され、他方(42)が前記何れかのガーニッシュサイドに配設されており、前記ガーニッシュセンターは、前記一方の開口の近傍に前記カウルボックスへの取付け基準穴(33a)が設定され、前記ガーニッシュセンターの左右両端部(34,35)は、車幅方向の位置ずれを許容できるように前記カウルボックスに取付けられ、かつ、前記各ガーニッシュサイドに重合されていることを特徴とすることを特徴とする。
【0008】
本発明の好適な態様では、前記ガーニッシュセンターの前記左右両端部(34,35)は、前記各ガーニッシュサイドに対して、前記フロントウインドウの下縁に沿った方向の位置ずれを許容できる係合部(43,47)を介して係合している。
【0009】
また、前記ガーニッシュセンターの前記左右両端部(34,35)は、前記各ガーニッシュサイドの下に重合され、前記他方の開口が配設された前記ガーニッシュサイドの下に重合する前記ガーニッシュセンターの端部(34)には、前記他方の開口に対応しかつ少なくとも前記フロントウインドウの下縁に沿った車幅方向に大きい開口(32)が設けられている。
【0010】
さらに、前記ガーニッシュセンターの前記左右両端部(34,35)は、前記フロントウインドウの下縁から離れた位置にて前記下縁と平行に延びる隠れ縁部(34e)を有し、前記ガーニッシュサイドの下面には、前記係合部に対して車幅方向の側方寄りに位置しかつ前記隠れ縁部に前記下縁側から当接する突起(44)が設けられている。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係るカウル部構造は、上述の通り、カウルトップガーニッシュが、車幅方向中央に位置したガーニッシュセンター(3)と、その左右両側に位置したガーニッシュサイド(4,5)とに分割され、2つのワイパーピボット軸用開口のうちの一方(31)が、ガーニッシュセンター(3)に配設され、他方(42)が何れかのガーニッシュサイド(4)に配設されているので、長尺なガーニッシュセンターに熱膨張・収縮を生じても、左右のガーニッシュサイドとフェンダーパネルとの間に位置ずれを生じないことは勿論、それぞれの開口とワイパーピボット軸との間に位置ずれが生じることもない。
【0012】
また、前記ガーニッシュセンターの前記左右両端部(34,35)は、前記各ガーニッシュサイドに対して、前記フロントウインドウの下縁に沿った方向の位置ずれを許容できる係合部(43,47)を介して係合している態様では、ガーニッシュセンターの左右両端部の熱膨張・収縮による移動が、フロントウインドウの下縁に沿った方向に誘導され、移動によってフロントウインドウとの整合性が損なわれるのが防止されるとともに、ガーニッシュセンターの左右両端部と、各ガーニッシュサイドとの間の見切り部における浮きや偏位が抑制され、見切り部の外観が良好に維持される利点がある。
【0013】
また、前記ガーニッシュセンターの前記左右両端部(34,35)は、前記各ガーニッシュサイド(4,5)の下に重合され、前記他方の開口(42)が配設された前記ガーニッシュサイドの下に重合する前記ガーニッシュセンターの端部(34)には、前記開口に対応しかつ少なくとも前記フロントウインドウの下縁に沿った車幅方向に大きい開口(32)が設けられている態様では、ガーニッシュサイドに設けられた他方の開口と、ガーニッシュセンターとガーニッシュサイドとの間の前記見切り部とが近接している場合にも、ガーニッシュセンターの端部と、ガーニッシュサイドとの重合区間を充分に確保することができ、上述した係合部を設置する上で有利であるとともに、ガーニッシュセンター端部の剛性向上により、前記誘導効果をより確実なものにできる。
【0014】
さらに、前記ガーニッシュセンターの前記左右両端部(34,35)は、前記フロントウインドウの下縁から離れた位置にて前記下縁と平行に延びる隠れ縁部(34e)を有し、前記ガーニッシュサイド(4)の下面には、前記係合部(47)に対して車幅方向の側方寄りに位置しかつ前記隠れ縁部に前記下縁側から当接する突起(44)が設けられている態様では、緩いアーチ状に湾曲したガーニッシュセンターの熱膨張・収縮に伴い、ガーニッシュセンター端部に曲率方向の変位が生じた場合にも、前記係合部を中心とした端部の回転変位が突起によって阻止され、見切り部の変位が車両前後方向でアンバランスになるのが抑制され、見切り部の外観を良好に維持する上で有利である。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明実施形態に係る車両のカウル部を示す分解斜視図である。
【図2】本発明実施形態に係る車両のカウル部を示す平面図である。
【図3】図2のX部拡大図である。
【図4】図3のA−A断面図である。
【図5】図3のB−B断面図である。
【図6】図3のC−C断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1おいて、車両1は、車体前部にエンジン室10を備えたフロントエンジン自動車であり、エンジン室10はダッシュパネル11によって乗員室と仕切られている。ダッシュパネル11の上部には、フロントウインドウ2の下縁に沿って車幅方向に延在するカウルトップパネル12とその前方のカウルフロントパネル13が接合されており、これらの左右両側にカウルサイドパネル14,14が接合されることによりカウルボックス20が形成されている。カウルボックス20の内部には、フロントウインドウ用ワイパー21,22(図2)の作動機構部(リンク機構およびモーター)が取り付けられ、その後、カウルボックス20の上部はカウルトップガーニッシュ(3,4,5)で覆われる。
【0017】
カウルトップガーニッシュは、車幅方向中央に位置したガーニッシュセンター3と、その左右各側に位置したガーニッシュサイド4,5の3部材からなり、これらは、いずれも樹脂材を用いた射出成形品で構成されている。ガーニッシュセンター3の車幅方向中央寄りには、一方のワイパー21のピボット軸21aを挿通させる開口31が設けられ、車幅方向右側に位置したガーニッシュサイド4には、他方のワイパー22のピボット軸22aを挿通させる開口42が設けられている。
【0018】
ガーニッシュセンター3は、フロントウインドウ2の下縁に沿って緩い円弧状をなし、車幅方向の両端には、左右のガーニッシュサイド4,5の下側に重合される側端部34,35が形成されている。各側端部34,35は、ガーニッシュセンター3の上面に対して段差部3c(見切り部)を介して一段低い位置に延設されており(図4)、これらのうち、右側の側端部34には、前記ガーニッシュサイド4の開口42に対応しかつそれより一回り大きい長穴形状の開口32が設けられている。
【0019】
ガーニッシュセンター3は、その後縁3aの裏面側に多数の係合部(係合爪)が並設され、該係合部においてフロントウインドウ2の下縁に係合される。ガーニッシュセンター3の後縁3a寄りの上面3dは、フロントウインドウ2の下縁をさらに前下方に延長した傾斜面をなし、左右のワイパー21,22のアーム部分の収容部を画成しており、そのさらに前方側には、フロントフード7の後縁部に向けて立ち上がり車幅方向に延びる畝状の膨出部3eが形成されており、この膨出部3eの最前部に沿って車幅方向に延びる突縁36が形成され、該突縁36には、図1および図6に示されるように、フロントフード7の後縁部裏面に当接するシール材6が嵌着される。
【0020】
さらに、カウルフロントパネル13に載置されるガーニッシュセンター3の前縁部3bには、車幅方向に間隔を有して4箇所の取付け穴33a,33bが穿設され、これらの取付け穴33a,33bに挿通した図示しないクリップ(係止部材)を、カウルフロントパネル13の前縁部に設けた穴に差し込んで係止することにより、ガーニッシュセンター3の取付けがなされる。
【0021】
上記4箇所の取付け穴33a,33bのうち、車幅方向中央寄りのピボット軸用開口31の近傍に位置した1つの取付け穴33aは、ガーニッシュセンター3の取付け基準穴であり、クリップの径に対応した丸穴として穿設される一方、他の3つの取付け穴33bは車幅方向の長穴とし、ガーニッシュセンター3の熱膨張・収縮に伴う長手方向(車幅方向)の寸法変化を許容できるようにしている。
【0022】
左右のガーニッシュサイド4,5は、ガーニッシュセンター3の後縁3aに連なる縁4a,5aを有し、これらの縁4a,5aには、ガーニッシュセンター3の後縁3aと同様にフロントウインドウ2の縁に係合される複数の係合部が並設されている。このうち、ガーニッシュサイド4の縁4aの係合部46,48が、図5および図6に示されている。そして、ガーニッシュサイド4,5のガーニッシュセンター3に隣接した縁部4c,5cを、ガーニッシュセンター3の対応する側端部34,35の上に重ね、それぞれの取付け穴43,53(長穴)に挿通したクリップ43c,53c(係止部材)をガーニッシュセンター3の対応する取付け穴に差し込んで係止することにより、ガーニッシュサイド4,5は、ガーニッシュセンター3に対して固定される。
【0023】
なお、ガーニッシュサイド4,5の下面には、上記クリップ43c,53c以外にも、図4,6に符号47で示されるような係止爪が突設され、クリップ43c,53cの係止に先立ち、ガーニッシュセンター3の対応する取付け穴(図4,6に符号37で示される長穴)に差し込んで係止することによってもガーニッシュセンター3に固定されている。以下、ガーニッシュサイド4,5の取付けについて、一方の右側のガーニッシュサイド4の場合を例にとり、図面を参照しながらさらに詳細に説明する。
【0024】
図3〜図6に示されるように、ガーニッシュセンター3の側端部34には、ガーニッシュサイド4の縁4aよりも内側(車両前方側)に位置しかつガーニッシュセンター3の後縁3aと略同方向に延びる隠れ縁部34eが形成され、さらに該隠れ縁部34eに隣接して該隠れ縁部34eと平行に延びる長穴37が穿設されている。すなわち長穴37は、隠れ縁部34eと同方向に延びる略長穴形状の開口32との間に、それらと平行に設けられている。
【0025】
一方、ガーニッシュサイド4の下面には、前記長穴37に係合する係止爪47(係合部)と、前記係止爪47に対して車幅方向の側方寄りに位置しかつ前記係止爪47の係合状態で前記隠れ縁部34eにフロントウインドウ2側から当接するリブ44(突起)が突設されている。また、ガーニッシュサイド4の車幅方向の外側の縁4bは、図4および図5に示されるように、フェンダーパネル15の下方に折り返された端面に当接した状態で、前記縁4bの裏面に車両前後方向に間隔を有して突設された2つの係止爪45,45を、それぞれ前記折り返された端面の縁に引っ掛けて係止することにより、フェンダーパネル15に対して固定されている。
【0026】
以上のように取付けられたガーニッシュサイド4は、フェンダーパネル15に対して固定され、かつ、ワイパー22のピボット軸22aが開口42に挿通されることで、その取付け位置が固定されるのに対し、ガーニッシュセンター3の側端部34は、何れもその後縁3aと同方向に配向された長穴37,43および隠れ縁部34e、さらには長穴形状の開口32によって、ガーニッシュサイド4に対して、フロントウインドウ2の下縁に沿った車幅方向の変位が許容されるように取付けられている。
【0027】
したがって、ガーニッシュセンター3に熱膨張・収縮が生じても、車幅方向に取付け位置が固定されている基準穴(33a)の近傍に配設された開口31と、ワイパー21のピボット軸21aとの間の位置ずれが防止され、かつ、ガーニッシュセンター3と別体でありかつその側端部34の変位に影響されないガーニッシュサイド4の開口42と、ワイパー22のピボット軸22aとの間の位置ずれが防止される。
【0028】
しかも、ガーニッシュセンター3の熱膨張・収縮に伴い、ガーニッシュセンター3の側端部34が車幅方向に変位する際に、車両前後方向の各側で変形量のアンバランスを生じても、ガーニッシュサイド4の係止爪47に対して車幅方向にずれた位置で隠れ縁部34eに当接するガーニッシュサイド4のリブ44によって、ガーニッシュセンター3の側端部34の、平面視(図3)における係止爪47を中心とした時計回り方向の回転変位が阻止され、ガーニッシュセンター3の段差部3cがガーニッシュサイド4の縁部4cに対して傾斜するのが防止され、前記段差部3cと縁部4cとで規定される見切り部(3c,4c)が、車両前後方向に一様な間隙gに維持され、この部分の外観が良好に維持される。
【0029】
また、ガーニッシュセンター3の側端部34に開口32を設け、すなわち、見切り部(3c)に対して開口32と反対側で側端部34が連続した構成により、図示例のように、見切り部(3c,4c)とピボット軸用開口42が接近した場合にも、側端部34に剛性が確保され、その面方向の歪みが抑制されることで、係止爪47やリブ44による側端部34に対する位置の規制効果が損なわれることがない。
【0030】
以上、本発明の実施の形態について述べたが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいてさらに各種の変形および変更が可能であることを付言する。
【符号の説明】
【0031】
1 車両
2 フロントウインドウ
3 ガーニッシュセンター
3c 段差部(見切り部)
4,5 ガーニッシュサイド
4c,5c 縁部(見切り部)
10 エンジン室
11 ダッシュパネル
12 カウルトップパネル
13 カウルフロントパネル
15 フェンダーパネル
20 カウルボックス
21,22 ワイパー
21a,22a ピボット軸
31,32,42 開口
33a 取付け穴(丸穴、基準穴)
33b 取付け穴(長穴)
34,35 側端部
34e 隠れ縁部
37 長穴(係合部)
43,53 取付け穴(長穴、係合部)
44 リブ(突起)
47 係止爪(係合部)


【特許請求の範囲】
【請求項1】
フロントウインドウを払拭すべく車幅方向に並設された2つのワイパーと、前記フロントウインドウの下縁に沿って車幅方向に延在し、前記2つのワイパーの作動機構部が収容されるカウルボックスと、前記カウルボックスの上部を覆うカウルトップガーニッシュであって、前記2つのワイパーのピボット軸を貫通させるための2つの開口を有するカウルトップガーニッシュと、を備えた車両のカウル部構造において、
前記カウルトップガーニッシュが、車幅方向中央に位置したガーニッシュセンターおよびその左右両側に位置したガーニッシュサイドの3部材で構成され、前記2つの開口のうちの一方が、前記ガーニッシュセンターに配設され、他方が前記何れかのガーニッシュサイドに配設されており、前記ガーニッシュセンターは、前記一方の開口の近傍に前記カウルボックスへの取付け基準穴が設定され、前記ガーニッシュセンターの左右両端部は、車幅方向の位置ずれを許容できるように前記カウルボックスに取付けられ、かつ、前記各ガーニッシュサイドに重合されていることを特徴とする車両のカウル部構造。
【請求項2】
前記ガーニッシュセンターの前記左右両端部は、前記各ガーニッシュサイドに対して、前記フロントウインドウの下縁に沿った方向の位置ずれを許容できる係合部を介して係合していることを特徴とする請求項1に記載の車両のカウル部構造。
【請求項3】
前記ガーニッシュセンターの前記左右両端部は、前記各ガーニッシュサイドの下に重合され、前記他方の開口が配設された前記ガーニッシュサイドの下に重合する前記ガーニッシュセンターの端部には、前記他方の開口に対応しかつ少なくとも前記フロントウインドウの下縁に沿った車幅方向に大きい開口が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の車両のカウル部構造。
【請求項4】
前記ガーニッシュセンターの前記左右両端部は、前記フロントウインドウの下縁から離れた位置にて前記下縁と平行に延びる隠れ縁部を有し、前記ガーニッシュサイドの下面には、前記係合部に対して車幅方向の側方寄りに位置しかつ前記隠れ縁部に前記下縁側から当接する突起が設けられていることを特徴とする請求項2または3に記載の車両のカウル部構造。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−98621(P2011−98621A)
【公開日】平成23年5月19日(2011.5.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−253880(P2009−253880)
【出願日】平成21年11月5日(2009.11.5)
【出願人】(000002082)スズキ株式会社 (3,196)
【Fターム(参考)】