説明

車両用灯体

【課題】部品点数の増加を来たすことなく灯体点灯による注意喚起効果を高め、しかも、通信手段の配置の問題をも同時に解決することのできる車両用灯体を提供する。
【解決手段】前方ランプ11と後方ランプ10を収容する灯体9のハウジング13を、車両のルーフ4の上面前部に取り付ける。ハウジング13を信号透過性の高い材料で形成し、そのハウジング13内にETC送受信装置20、GPS受信装置21、VICS受信装置22の各アンテナ20a,21a,22aやVICS受光素子22bを配置する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、車両の車幅灯やブレーキランプ等の車両用灯体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
この種の車両用灯体は、通常、車体の側部パネルや後部パネルに設置されているが、外部からの視認性を良好にするために、これらの位置以外への設置が検討されている。例えば、ブレーキランプにあっては、車両の前面側やリヤスポイラーに配置し、対向車両や後続車両に対してより有効に注意を喚起し得るようにしたものが開発されている(例えば、引用文献1,2参照)。
【0003】
また、近年、車両にはラジオやテレビの他にも、ETC(Electronic Toll Collection)送受信装置やGPS(Global Positioning System)受信機、VICS(Vehicle Information and Communication System)受信装置等の多くの通信手段が装備される傾向にある。
これらの通信手段は、電波や光を通信媒体とするため、アンテナ等の信号受信部や信号発進部を車両上の通信障害の起こり難い部位に設置する必要がある。このため、従来では、信号受信部や信号発進部はウインドシールドガラスに臨むダッシュボードの上や、ヘッドライト部、ルーフパネルの内側等に設置したものが案出されている(例えば、特許文献3,4,5参照)。
【特許文献1】実開平5−44682号公報
【特許文献2】特開昭61−160330号公報
【特許文献3】特開2003−332957号公報
【特許文献4】特開2001−130333号公報
【特許文献5】特開2006−14019号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した従来の車両用灯体においては、車両の前方や後方、側方等の各視認方向毎に対応する灯体を個別に設置しなければならないため、車両に設置する灯体数が多くなり、製造コストの高騰と重量の増加を招くことが懸念されている。
【0005】
また、小型車両等においては、大型トラックやトレーラ等の運転視点の高い車両(以下、「高視点車両」と呼ぶ。)が後方から接近した場合に、前方を注視した高視点車両の運転者の視界下方に入り込むことによって被視認性が低下する傾向にある。このような状況においては、車体の後端部に設けたブレーキランプ等の灯体の注意喚起効果が必ずしも充分ではない。このため、現在、高視点車両の運転者に対して車両を確実に認識させることのできる手段の案出が望まれている。
【0006】
一方、車両に搭載する通信手段については、信号受信部や信号発進部のより有効な配置が検討されている。即ち、信号受信部や信号発進部をダッシュボード上に設置する場合には、肉厚の厚いウインドシールドガラスの内側に配置されるために、送受信信号が減衰され易く、ヘッドライト部に配置する場合には、支障なく送受信が行える範囲が大きく限定されてしまう。また、信号受信部や信号発進部をルーフパネル内に配置する場合には、ルーフパネル全体を信号透過性の高い材料に変更しなければならず、製造コストや車両強度について考えれば現実的ではない。
【0007】
そこでこの発明は、部品点数の増加を来たすことなく灯体点灯による注意喚起効果を高め、しかも、通信手段の配置の問題をも同時に解決することのできる車両用灯体を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、外部に光を照射する光源(例えば、後述の実施形態における後方ランプ10,前方ランプ11)が信号透過性の高いハウジング(例えば、後述の実施形態におけるハウジング13)に収容され、このハウジングが車両ルーフ(例えば、後述の実施形態におけるルーフ4)の上面前部に取り付けられるとともに、前記ハウジング内に通信手段(例えば、後述の実施形態におけるETC送受信装置20,GPS受信装置21,VICS受信装置22)の信号受信部と信号発信部の少なくとも一方が設けられるようにした。
これにより、ハウジングに収容された光源の光が車両前方側から視認し得るようになるとともに、後方から接近した高視点車両の運転者からも視認し得るようになる。また、通信手段は、車両ルーフの上面前部に配置されるため、信号の受信や発信を良好に維持でき、しかも、信号透過性の高いハウジング内に収容されているために、水や埃からも確実に保護される。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記通信手段を、ETC送受信装置(例えば、後述の実施形態におけるETC送受信装置20)またはGPS受信装置(例えば、後述の実施形態におけるGPS受信装置21)によって構成するようにした。
ETCやGPSで用いられる電波は、肉厚ガラスを透過する際に減衰され易い高周波帯域のものであるが、この発明においては、ETC送受信装置またはGPS受信装置の信号受信部や信号発信部が信号透過性の高いハウジングに収容された状態で車両ルーフの上面前部に配置されていることから、信号通信を良好な状態で行うことができる。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記通信手段を、VICS受信装置(例えば、後述の実施形態におけるVICS受信装置22)によって構成するようにした。
VICSでは、赤外線や、極超短波〜マイクロ波の帯域の電波が用いられるが、これらの光や電波を扱うにあたっても、VICS受信装置の信号受信部が信号透過性の高いハウジングに収容された状態でルーフ上に設置されることから、信号通信を良好な状態で行うことができる。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、光源を収容する前記ハウジングが車両ルーフの上面前部の幅方向両側に夫々取り付けられ、前記各ハウジング内に、前記通信手段であるFM受信装置(例えば、後述の実施形態におけるFM受信装置26)またはテレビ放送受信装置(例えば、後述の実施形態におけるテレビ放送受信装置27)のダイバシティ方式のアンテナ(例えば、後述の実施形態におけるアンテナ28A,28B)が配置されるようにした。
この場合、車両ルーフの幅方向の両側に同様にハウジングが配置され、この各ハウジング内にダイバシティ方式のアンテナが配置されるため、良好な受信状態を常に維持できる。
【0012】
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記通信手段を光通信装置(例えば、後述の実施形態における光通信装置30)によって構成するようにした。
この場合、光通信装置の信号発信部や信号受信部は、車両ルーフの上面前部の角部に近接した位置に設置されるため、光信号の受信や発信が周囲に遮られることがなく良好に行われる。
【0013】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、前記光源を光通信装置の信号発信部(例えば、後述の実施形態における信号発信部31)として共用するようにした。
この場合、注意喚起のための灯体の光源が光通信装置の信号発信部と共用されるため、部品点数の削減が可能となる。
【0014】
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか1項に記載の発明において、前記ハウジング内に複数種の通信手段の信号受信部または信号発信部が設けられるようにした。
この場合、複数種の通信手段の信号受信部や信号発進部が、車両ルーフの上面前部のハウジングの内側に集約して配置されるため、室内に設置する通信手段の機器をより少なくすることができる。
【発明の効果】
【0015】
請求項1に記載の発明によれば、光源が信号透過性の高いハウジングに収容されて車両ルーフの上面前部に取り付けられるため、車両の前方側からと、後方側、特に後方から接近した高視点車両からの視認性を良好にすることができ、しかも、車両ルーフの上面前部に位置されるハウジング内に通信手段の信号受信部や信号発信部が設置されることから、良好な通信環境を得ることができる。したがって、この発明によれば、部品点数の増加を来たすことなく灯体点灯による注意喚起効果を高めることができ、しかも、通信手段の通信環境を最適な状態に維持することができる。
【0016】
請求項2に記載の発明によれば、ETC送受信装置やGPS受信装置の信号受信部や信号発信部を信号減衰の生じにくい良好な通信環境に配置することができる。
【0017】
請求項3に記載の発明によれば、VICS受信装置の信号受信部を確実な信号受信が可能な良好な通信環境に配置することができる。
【0018】
請求項4に記載の発明によれば、車両ルーフの幅方向の両側に同様に配置された各ハウジングにダイバシティ方式のアンテナを夫々配置したため、車両意匠上の違和感を招くことなく、良好な受信状態を得ることができる。
【0019】
請求項5に記載の発明によれば、光通信装置の信号受信部や信号発信部を、光が周囲に遮られにくい良好な通信環境に配置することができる。
【0020】
請求項6に記載の発明によれば、注意喚起のための灯体の光源を光通信装置の信号発信部と共用するため、部品点数を削減して製造コストの低減を図ることができる。
【0021】
また、請求項7に記載の発明によれば、車両ルーフの上面前部に設置されたハウジングの内側に複数種の通信手段の信号受信部や信号発信部が集約して設けられるため、各通信手段の信号受信部や信号発信部を良好な通信環境に設置できるとともに、室内に設置する通信手段の機器をより少なくして室内の有効スペースを広げることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
最初に、図1〜図6に示す第1の実施形態について説明する。なお、図中矢印Fは、車両の前方を示すものとする。
図1は、この発明に係る車両用灯体9(以下、「灯体9」と呼ぶ。)を装備した車両1が、前方の普通車両2と後方の大型トラック3に挟まれるかたちで路上を走行している状態を示すものである。なお、図1中iは、車両1のルーフ越しにさらに前方の普通車両2が目に入ったときの大型トラック3の運転者の視線を示す。大型トラック3の運転席は普通車両2に比較して高く、運転席からの視点高さHも高くなっている。
【0023】
車両1のルーフ4は、車体前後方向の略中央位置が上方側に最も膨出し、この最膨出部分がルーフ4の頂部となっている。そして、ルーフ4のこの頂部よりも前方側は、図2に示すようにウインドシールドガラス5のある車両前方側に向かって下方に傾斜している。
【0024】
また、ルーフ4の車幅方向両側には、車体前後方向に沿ってルーフモール取付溝(図示せず)が形成され、この各ルーフモール取付溝に、樹脂製のルーフモール8とともに灯体9が取り付けられている。灯体9は、ルーフ取付溝の前端部に配置され、ルーフ4の前端側において上方に一部膨出して配置されている。なお、この実施形態の場合、灯体9は、運転席でのスイッチ操作によって点灯する車幅灯である。
【0025】
灯体9は、図4に示すように車両後方側の照光に用いられる後方ランプ10(光源)と、主に車両前方側の照光に用いられる前方ランプ11(光源)と、これらのランプ10,11とランプ点灯用の回路部品(図示せず。)を支持し、ルーフモール取付溝内に取り付けられる灯体ベース12と、灯体ベース12の上方側に取り付けられて後方ランプ10と前方ランプ11の上方側周囲を囲繞するハウジング13と、を備えている。ハウジング13は、電波透過性を有する樹脂材料によって形成され、一部は光透過性を有する着色透明樹脂によって形成されている。
【0026】
また、一方の灯体9(例えば、図6の進行方向Fに対して左側の灯体9A)のハウジング13の内部には、ランプ10,11の他にETC送受信装置20(通信手段)と、GPS受信装置21(通信手段)と、VICS受信装置22(通信手段)の各電波送受信用のアンテナ20a,21a,22a(信号発信部,信号受信部)と、VICS受信装置22のVICS受光素子22b(信号受信部)とが配置されている。
具体的には、ETC送受信装置20のアンテナ20aは、走行中にETCゲート23(図3参照)との間で信号の送受信を行う関係で、ハウジング13内の最前端部に前方斜め上方に指向して配置されており、GPS受信装置21のアンテナ21aは、上空の衛星から信号を受信する関係で、ハウジング13内のほぼ中央のランプ支持台24の上面に上方に指向して配置されている。また、VICS受光素子22bは、車両前方からの信号受信を良好にするために、ETC送受信装置20のアンテナ20aと前方ランプ11の間に前方斜め上方に指向するように配置され、VICS受信装置22のアンテナ22aは後方ランプ10の後部側に配置されている。ETCのアンテナ20aは車室内のETC本体20c(ETC車載器)に接続され、GPSのアンテナ21aと、VICSのアンテナ22a及び受光素子22bは車室内のナビゲーション装置25に接続されている。
【0027】
さらに、この実施形態の場合、図5,図6に示すように左右の灯体9A,9Bのハウジング13の内部には、FM受信装置26(通信手段)とテレビ放送受信装置27(通信手段)のダイバシティ方式のアンテナ28A,28B(信号受信部)の一方が夫々配置されている。図5は、FM受信装置26とテレビ放送受信装置27における受信信号の処理ブロックを示したものであり、これらの装置26,27においては、同図に示すように各灯体9A,9B内のアンテナ28A,28Bのうちの信号受信状況の優れたものが処理回路29によって優先的に利用されるようになっている。
なお、この実施形態の場合、ETC送受信装置20、GPS受信装置21、VICS受信装置22の各アンテナ20a,21a,22aとVICS受光素子22bが、図6に示すように左側の灯体9Aのハウジング13内に集約して配置されているが、左右いずれの灯体9A,9Bのハウジング13に集約して配置するかは任意である。ただし、車室内に設置するETC本体20cやナビゲーション装置25に近い側の灯体に設置すれば配線上有利となる。
【0028】
以上のように、この実施形態の車両1においては、灯体9がルーフ4の左右の前面上部に夫々設置されているため、灯体9の点灯を、車両の前方側だけでなく側方や後方側から良好に視認することができる。特に、図1に示すように、灯体9を点灯した車両1に後方から大型トラック3が所定距離L内に接近すると、大型トラック3の運転者の視線i上にルーフ4の前端部の灯体9の点灯が確実に目に入り、後続の大型トラック3に注意を喚起して車両1の存在を認識させることができる。
したがって、この灯体9を採用した場合、灯体設置数の大幅な増加を来すことなく、灯体9の点灯によって車両周囲の多方向に有効に注意を喚起し、車両1の存在を認識させることができる。
【0029】
また、この車両1で採用している灯体9は、ランプ10,11を収容するハウジング13が電波透過性に優れた樹脂材料によって形成され、そのハウジング13の内部にETC、GPS、VICSの各アンテナ20a,21a,22aと、VICS受光素子22b、FM放送やテレビ放送の受信用のアンテナ28A,28B等が配置されているため、灯体9がルーフ4の上面前部に設置された状態において、すべての通信手段を良好な通信環境におくことができる。つまり、上記の各通信手段のアンテナ20a,21a,22a…等は信号を良好に透過するハウジング13に収容され、その状態でルーフ4の前部側の角部の近傍に配置されることになるため、各アンテナ20a,21a,22a…の周囲を他の部材に遮られることなく、充分に高い位置において信号の送受信を行うことができる。
特に、ETCやGPS、VICS等の高周波帯域の信号を用いる通信手段のアンテナ20a,21a,22aは、ウインドシールドガラス等の肉厚ガラスの内側に設置せずにルーフ4に配置されるため、信号減衰が生じにくく、受信感度が確実に高まる。さらに、GPS用のアンテナ21aはハウジング13の表面近くに設置されるため、高周波のノイズの影響をより小さくすることができる。
【0030】
さらに、この実施形態においては、灯体9のハウジング13の内部にETCやGPS、VICSの各アンテナ20a,21a,22aと、VICS受光素子22b、放送受信用のアンテナ28A,28B等が集約されて配置されているため、すべての通信手段の通信環境を良好に維持できるとともに、車室内側に設置する通信機器を少なくして車室内スペースを有効活用できるようになる。
そして、通信手段のアンテナ20a,21a,22a,28A,28Bや受光素子22bは、ルーフ4の上部にあってハウジング13の内部に略密閉状態で収容されるため、埃や雨水等から確実に保護される。
【0031】
また、この実施形態においては、ルーフ4の左右の灯体9のハウジング13内にダイバシティ方式のアンテナ28A,28Bが収容されているため、車両1の意匠上の違和感を招くことなく、良好な電波受信環境を得ることができる。
【0032】
図7,図8は、この発明の第2の実施形態を示すものである。
この実施形態の灯体109は、通信手段として光通信装置30が用いられ、ハウジング13の内部に信号発信部31が収容されている。具体的には、信号発信部31は車両前方側に放射状に配置された複数のLEDから成り、このLEDが光源としての前方ランプと共用されるようになっている。勿論、光通信装置30の信号発信部31と前方ランプは夫々別々に設けることも可能であるが、この実施形態のように両者を共用することによって部品点数を削減し、それによって製造コストの低減を図ることができる。
【0033】
灯体109は、前記の信号発信部31の他にハウジング13の内部に図示しない後方ランプが配置され、ハウジング13の少なくとも信号発信部31と後方ランプの照射部前方側が光透過性の高い着色透明樹脂によって形成されている。そして、この実施形態の場合にも、灯体109はルーフ4の左右の前面上部に夫々設置されている。
【0034】
この実施形態の車両101の場合も、灯体109がルーフ4の左右の前面上部に夫々設置されているため、灯体109の点灯を、車両の前方側だけでなく側方や後方側からも良好に視認することができる。したがって、灯体設置数の大幅な増加を来すことなく、灯体109の点灯によって車両周囲の多方向に有効に注意を喚起することができる。
【0035】
そして、この実施形態の灯体109の場合、光通信装置30の信号発信部31がルーフ4の上面前部に配置されるため、光が周囲に遮られにくく良好な通信環境を得ることができる。
図9は、光通信装置30の信号発信部31を車両のヘッドライト40またはウィンカーに設置した場合の比較例である。この比較例の場合、信号発信部31がフロントフェンダーパネル41の上部に配置されることになるため、信号発信部31から発された光は、同図中の領域Eで示すように、前方車両や自車のルーフ4が障害となって車両前後方向に到達しにくくなる。これに対し、この実施形態の灯体109を採用した車両101の場合、図8中の領域Eに示すように、前方車両102や自車のルーフ4を越えて灯体109(信号発信部31)の光が車両前後方向に確実に到達するようになる。
【0036】
この実施形態の場合も、灯体109のハウジング13の内部にETC、GPS、VICS等の他の通信手段の信号送受信部をさらに配置するようにしても良い。
【0037】
なお、この発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば、灯体のハウジング内に配置する通信手段の送受信部は、以上で説明したものに限るものでなく、ETC以外のDSRC(Dedicated Short Range Communication)利用システムに用いるアンテナや、車両相互間の通信用のアンテナ、トランシーバやアウトドアでの音楽配信のためのアンテナ、盗難防止装置やキーレスエントリー装置の電波受信のためのアンテナ等、他の通信手段の送受信部であっても良い。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】この発明の第1の実施形態を示す車両の側面図。
【図2】同実施形態を示すものであり、車両を前部上方から見た斜視図。
【図3】同実施形態を示すものであり、電波の受信イメージを示す模式的な鳥瞰図。
【図4】同実施形態を示す車両用灯体の概略構成図。
【図5】同実施形態を示す車両用灯体の概略構成図。
【図6】同実施形態を示す車両用灯体の概略構成図。
【図7】この発明の第2の実施形態を示す車両用灯体の概略構成図。
【図8】同実施形態を示すものであり、光の発信イメージを示す模式的な側面図。
【図9】同実施形態の比較例を示すものであり、光の発信イメージを示す模式的な側面図。
【符号の説明】
【0039】
1,101…車両
4…ルーフ
9,109…灯体(車両用灯体)
10…後方ランプ(光源)
11…前方ランプ(光源)
13…ハウジング
20…ETC送受信装置(通信手段)
20a…アンテナ(信号送信部,信号受信部)
21…GPS受信装置(通信手段)
21a…アンテナ(信号受信部)
22…VICS受信装置(通信手段)
22a…アンテナ(信号受信部)
22b…受光素子(信号受信部)
26…FM受信装置(通信手段)
27…テレビ放送受信装置(通信手段)
28A,28B…アンテナ(信号受信部)
30…光通信装置
31…信号発信部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部に光を照射する光源が信号透過性の高いハウジングに収容され、
このハウジングが車両ルーフの上面前部に取り付けられるとともに、
前記ハウジング内に通信手段の信号受信部と信号発信部の少なくとも一方が設けられていることを特徴とする車両用灯体。
【請求項2】
前記通信手段がETC送受信装置またはGPS受信装置であることを特徴とする請求項1に記載の車両用灯体。
【請求項3】
前記通信手段がVICS受信装置であることを特徴とする請求項1に記載の車両用灯体。
【請求項4】
光源を収容する前記ハウジングが車両ルーフの上面前部の幅方向両側に夫々取り付けられ、
前記各ハウジング内に、前記通信手段であるFM受信装置またはテレビ放送受信装置のダイバシティ方式のアンテナが配置されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用灯体。
【請求項5】
前記通信手段が光通信装置であることを特徴とする請求項1に記載の車両用灯体。
【請求項6】
前記光源を光通信装置の信号発信部として共用することを特徴とする請求項5に記載の車両用灯体。
【請求項7】
前記ハウジング内に複数種の通信手段の信号受信部または信号発信部が設けられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の車両用灯体。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2007−320339(P2007−320339A)
【公開日】平成19年12月13日(2007.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−149512(P2006−149512)
【出願日】平成18年5月30日(2006.5.30)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VICS
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】