車載器
【課題】プロバイダとの契約状況に応じた一括更新を行うことが可能な車載器を提供する。
【解決手段】静的情報を更新するための複数の更新情報を受信し、受信した複数の更新情報のうち最もバージョンが新しい情報を基準情報に設定し、設定された基準情報と当該基準情報以外の更新情報とを比較し、基準情報にない事業者の情報があるか否かを判断し、当該判断結果に基づいて最新の更新情報を生成し、記憶されている静的情報と生成された最新の更新情報とを比較し、重複する事業者の情報があるか否かを判断し、当該判断結果に基づいて静的情報の更新を行う。
【解決手段】静的情報を更新するための複数の更新情報を受信し、受信した複数の更新情報のうち最もバージョンが新しい情報を基準情報に設定し、設定された基準情報と当該基準情報以外の更新情報とを比較し、基準情報にない事業者の情報があるか否かを判断し、当該判断結果に基づいて最新の更新情報を生成し、記憶されている静的情報と生成された最新の更新情報とを比較し、重複する事業者の情報があるか否かを判断し、当該判断結果に基づいて静的情報の更新を行う。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車載器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ナビゲーション装置のような車載器では、DSRC(Dedicated Short Range Communication:狭域通信)を利用して路上や駐車場等に設置された路側無線装置と無線通信を行い、当該路側無線装置を介してセンター装置から自車の周辺にある施設(例えば、店舗や医療機関等)に関するコンテンツ情報の提供を受けることが可能となっている。車載器においては、路側無線装置から受信した情報をメモリに格納し、路側無線装置と通信できない環境においても、コンテンツ情報を再生できるようにしている。また、携帯電話等の広域通信網に接続できる通信手段を用いてインターネットと接続し、交通情報の受信や電子メールのやりとりを行ったり、Webブラウザで各種Webページを参照したりすることが可能なものもある(例えば、特許文献1)。
【0003】
提供されるコンテンツの一例として、駐車場情報が挙げられる。駐車場情報を提供し的確な駐車場案内を行うことにより渋滞や混雑を緩和すべく、国交省では、日本全国の駐車場情報(緯度経度、名称、収容台数、営業時間、決済手段、満空情報、料金など)を一元的に管理する駐車場データベース構築を検討している。
国交省が策定した「駐車場情報に関するデータベース標準(案)」では、静的情報、動的情報、更新情報に分類された駐車場情報及び駐車場の満空情報を扱っている。静的情報とは、駐車場の位置や名称など時間によって変化しない情報のことである。一方、動的情報とは、満空情報など時間によって変化する情報のことである。静的情報が存在しない駐車場の動的情報は、駐車場の位置を特定できないため車載器で表示することはできない。
【0004】
各駐車場の静的情報は、駐車場IDによって管理されており、この駐車場IDを使用することで駐車場情報の更新が行われる。駐車場IDの中には、事業者ごとに割り振られた事業者コードも含まれている。
駐車場IDは、例えば、図14に示すように、「自治体コード(5桁)+地区コード(1桁)+種別コード(1桁)+事業者コード(3桁)+シーケンシャルコード(6桁)+枝番(1桁)」の計17桁で構成され、1つの駐車場を特定することが可能である。
駐車場情報は全国を1〜3次のメッシュ単位に区切ったエリアごとに管理されている。静的情報のデータベースは全体で一括更新できるほか、1次メッシュもしくは複数のメッシュを組み合わせた特定エリアのみ更新することも可能であり、閉鎖、新設といった最新の駐車場情報を反映させることで、より的確な検索、誘導を可能としている。
【0005】
静的情報は、該当メッシュのバージョン情報等に基づいて更新される。バージョン情報は、該当メッシュが構成された時点の日付情報などから構成されており、バージョン情報を比較することで新しい情報か否か判断することができる。
ユーザは各情報提供事業者(以下、プロバイダ)にアクセスし、情報を取得することで静的情報の更新を行う。多くの場合、更新を行うに当たりプロバイダとの契約が必要である。
【特許文献1】特開2005−228173号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、駐車場情報を配信するプロバイダは多数存在する。また、駐車場事業者が直接プロバイダとなって情報を配信する場合や、交通情報事業者等のプロバイダが複数の駐車場事業者から情報を収集し配信のみを行う場合等、扱う駐車場情報の範疇がまちまちである。
そのため、メッシュ単位で一括更新を行う場合、1つのプロバイダにアクセスしただけではすべての駐車場の最新情報を得ることができない可能性がある。また、1つのプロバイダにアクセスしてメッシュ単位の一括更新を行うと、指定メッシュが当該プロバイダの情報のみに置き換えられてしまい、他のプロバイダから取得した駐車場情報やデータの更新契約をしていないプロバイダの駐車場情報などが削除されてしまう虞がある。
【0007】
本発明は、プロバイダとの契約状況に応じた一括更新を行うことが可能な車載器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に記載の発明は、上記目的を達成するためになされたものであり、駐車場の静的情報を記憶する記憶手段を有する車載器であって、前記静的情報を更新するための複数の更新情報を受信する受信手段と、前記受信手段により受信した前記複数の更新情報のうち最もバージョンが新しい情報を基準情報に設定する設定手段と、前記設定手段により設定された基準情報と当該基準情報以外の更新情報とを比較し、前記基準情報にない事業者の情報があるか否かを判断し、当該判断結果に基づいて最新の更新情報を生成する情報生成手段と、前記記憶手段に記憶されている静的情報と前記情報生成手段により生成された最新の更新情報とを比較し、重複する事業者の情報があるか否かを判断し、当該判断結果に基づいて前記静的情報の更新を行う更新手段と、を備えることを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車載器において、前記情報生成手段は、前記基準情報にない事業者の情報があると判断した場合は、当該事業者の情報を前記基準情報に追加することにより最新の更新情報を生成することを特徴とする。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の車載器において、前記更新手段は、重複する事業者の情報があると判断した場合は、前記静的情報から当該重複した事業者の情報を削除した後に前記最新の更新情報を追加することにより前記静的情報の更新を行うことを特徴とする。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の車載器において、前記記憶手段は、前記更新手段により前記静的情報の更新が行われた日時情報をバージョン情報として記憶することを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、プロバイダとの契約状況に応じた一括更新を行うことが可能な車載器を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0014】
図1は、本実施形態における情報配信システム100について示した図である。なお、情報配信システム100は、センター装置30から車両Cに搭載された車載器10にコンテンツ情報を配信するシステムである。
図1に示すように、センター装置30は、DSRC専用のネットワークN1を介して路上や駐車場、道の駅等に複数設置された路側無線装置20A、20Bと接続されている。各路側無線装置20A、20Bは、DSRC通信機能を備えた車載器10と無線通信可能に構成され、車載器10と通信が確立すると、その旨をセンター装置30に通知し、センター装置30からコンテンツ情報を受信して車載器10に送信する。路側無線装置20Aは、DSRC専用の独自プロトコルにより車載器10及びセンター装置30と通信(DSRC非IP通信という)を行う。路側無線装置20Bは、インターネットプロトコル(IP)により車載器10及びセンター装置30と通信(DSRCIP通信という)を行う。
また、センター装置30は、外部ネットワークN2、N3に接続されている。外部ネットワークN2、N3は、インターネット、及びこれに接続された移動体通信網、無線LAN(Local Area Network)、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)等の無線通信網を含んでおり、センター装置30は、外部ネットワークN2、N3を介して車載器10からのコンテンツ情報の取得要求を受信すると、要求されたコンテンツ情報を車載器10に送信する。
【0015】
ここで、センター装置30が路側無線装置20Aを介して車載器10に提供するコンテンツ情報は、例えば、車両C周辺の店舗、駐車場、医療施設等の各種施設のサービス案内である。また、センター装置30が外部ネットワークN2、N3を介して、若しくは路側無線装置20Bを介して車載器10に提供するコンテンツ情報は、車載器10でWebページを表示するためのHTMLファイルや、Webページを介して提供される画像情報、音楽情報等のマルチメディアコンテンツ等である。
【0016】
図2は、路側無線装置20A、20B及び路側エリアZについて示した図である。
図2に示すように、路側無線装置20A、20Bは、本体装置21とアンテナ22とから構成されている。路側無線装置20A、20Bは、道路脇や道路上方、駐車場、道の駅等に設置されたアンテナ22から、到達距離が限定されたDSRCの電波を放射して、近傍に路側エリアZを形成する。この路側エリアZ内にある車両Cの車載器10とだけ双方向狭域無線通信が可能となる。以下、路側無線装置20A、20Bと車載器10間の狭域無線通信を路車間通信という場合がある。
【0017】
DSRCは5.8GHz帯域の電波を使った通信方式であり、その通信範囲は例えば数メートルから数十メートルである。路側無線装置20A、20BからのDSRCの送信出力は何れも同じ程度に設定されているので、複数の路側無線装置20A、20Bがそれぞれ形成する路側エリアZは設置場所に関係なく、ほぼ一定である。
【0018】
本体装置21は、車載器10とセンター装置30間の情報のやりとりを仲介するための処理を行う。すなわち、アンテナ22を介して車載器10から受信された情報をセンター装置30に転送し、センター装置30から送信されたコンテンツ情報を車載器10に転送する。本体装置21は、情報処理や通信制御を行う制御部、記憶部等を備えたコンピュータ端末を適用することができる。
【0019】
路側無線装置20Aの本体装置21の制御部は、DSRC専用のプロトコルにより車載器10との通信制御を行う。また、路側無線装置20Bの本体装置21の制御部は、DSRC専用のプロトコル及びインターネットプロトコルにより車載器10との通信制御を行う。
【0020】
図3は、車載器10の一構成例を示すブロック図である。車載器10は、車両Cに搭載され、案内経路への誘導のための処理等を行うナビゲーション機能の他、DSRCによるETC(Electronic Toll Collection System)利用のための処理を行う機能等を有している。
図3に示すように、車載器10は、カーナビ部1、VICS(Vehicle Information and Communication System)モジュール2、DSRC部3、制御部4、無線通信部5を備えて構成されている。
【0021】
カーナビ部1は、カーナビ制御部1a、現在地検出部1b、地図記憶部1c、操作部1d、表示部1e、記憶部1f、音声出力部1g等を備え、車両Cを案内経路へ誘導するための処理を行う。
カーナビ制御部1aは、現在地検出部1bから取得した現在地の情報及び地図記憶部1cに記憶された地図情報等に基づいて、車両Cの現在地から操作部1dを介して設定された目的地までの案内経路を算出する。そして、地図記憶部1cに記憶されている地図情報を用いて算出した案内経路へ誘導するための地図画面を生成し、表示部1eにより表示させる。
【0022】
現在地検出部1bは、GPS(Global Positioning System)アンテナ、角度センサ、方位センサ、距離センサ等の各種センサを備え、これらセンサによる検出結果に基づいて車両Cの現在地を検出する。GPSアンテナは、GPS衛星から送信されるGPS信号を検出する。また、角度センサは移動方向の変化量を示す車の加速度(単位時間あたりの水平方向への回転速度)を検出し、方位センサは地磁気の検出を行って、車両Cの絶対方位を検出する。現在地検出部1bは、これらセンサから取得した各検出結果に基づいて車両Cの現在地を示す現在地情報(経度、緯度等の情報)を生成し、カーナビ制御部1aに出力する。
【0023】
地図記憶部1cは、メモリやDVD等の記録媒体から構成され、案内表示に必要な地図情報、駐車場情報、VICSモジュール2を介して受信されるガイド情報(道路情報、渋滞情報等)等を記憶している。
地図情報は、表示用の地図画像、経路探索用の情報、施設や公園等の地点の情報等を含んでいる。地点の情報とは、例えば地点の名称、緯度経度、住所、電話番号等である。
【0024】
駐車場情報は、予め登録された駐車場に関する情報を含んでおり、静的情報と、動的情報と、から構成されている。
静的情報は、例えば、図4に示すようなフォーマットから構成されており、各駐車場に個々に割り振られたID(以下、駐車場ID)、駐車場の位置する緯度経度情報(以下、駐車場中心座標)、駐車場の入口、名称、収容台数、形式、車両制限(車幅や車高、重量等の各種制限)、営業時間、提携店舗、設備状況(身障者スペース、バリアフリー、女性専用スペース等の有無)、料金の決済手段、予約対応等の各種情報を含んでいる。
また、動的情報は、例えば、図5に示すようなフォーマットから構成されており、最新駐車場情報有無フラグや駐車場満空情報の数(最大15ヶ所)の他、駐車場ごとに、駐車場ID、開いている入口、営業時間や料金等の各種設定、入口別の満空情報(混雑状況や空き台数等を示す駐車状況情報)、情報更新時刻等の各種情報、さらにその他の情報として、情報バイト数や文字データ等を含んでいる。
【0025】
また、静的情報を更新するための更新情報のフォーマットについて、図6に示す。更新情報は、図6に示すように、更新する3次メッシュの数について示した「3次メッシュ数」、更新する3次メッシュを識別するための「3次メッシュコード」、更新する3次メッシュの「バージョン情報」、更新する3次メッシュに含まれる「対象駐車場数」、更新用のデータである「駐車場静的情報」等の各種情報を含んでいる。
【0026】
操作部1dは、操作キーや表示部1eと一体に構成されるタッチパネル等から構成されている。操作部1dは、これらの操作に対応する操作信号を生成し、制御部4に出力する。
表示部1eは、モニタを備え、制御部4の制御に従ってモニタ上に各種情報を表示する。例えば、設定画面や地図画面、センター装置30から受信したコンテンツ情報の表示画面等である。
【0027】
記憶部1fは、不揮発性メモリやHDD(Hard Disk Drive)等から構成され、制御部4やカーナビ制御部1aにより実行される制御プログラム、プログラムの実行に必要なパラメータやデータ等を記憶している。記憶部1fに記憶されるプログラムは、例えば、制御部4において、後述する静的情報更新処理(図10)を実行するためのプログラム、Webブラウザとしての機能を実行するためのプログラム等が含まれる。
また、記憶部1fは、センター装置30から送信されたコンテンツ情報やセンター装置30に送信するアップリンク情報U、ナビPOI(Point Of Interest)データ、そして車両情報等を記憶している。車両情報は車両Cに関する情報であり、例えば車両Cの車幅、車高、重量、排気量等である。
【0028】
音声出力部1gは、音声処理部、D/A変換器、増幅器、スピーカ等を備えて構成される。音声出力部1gは、制御部4から指示された音声データをD/A変換器によりアナログ信号に変換してスピーカにより音声出力する。また、音声出力部1gは、制御部4から指示された表音文字列データに基づいて音声処理部により合成音声信号を生成し、スピーカにより音声出力する。
【0029】
VICSモジュール2は、光通信用、FM通信用、2.4GHz電波通信用のアンテナをそれぞれ備え、VICSセンターと光通信、FM通信、電波通信を行う。VICSモジュール2はVICSセンターから渋滞情報や道路交通情報等を受信し、制御部4に出力する。
【0030】
DSRC部3は、DSRC制御部3a、DSRC通信部3b、記憶部3c、ETC/DSRC処理部3d、ICカードI/F部3eを備え、DSRCによるETC利用のための処理や、センター装置30からコンテンツ情報を受信するための通信処理等を行う。
【0031】
DSRC制御部3aは、CPU、RAM等から構成され、記憶部3cに記憶されている制御プログラムとの協働によりDSRC部3の各部の動作を制御する。
例えば、DSRC通信部3bを介して路側無線装置20AとDSRC非IP通信を行うための制御を行うとともに、DSRC通信部3bを介して路側無線装置20BとDSRCIP通信を行うための制御を行う。センター装置30からコンテンツ情報を受信する際には、制御部4の指示に従って記憶部3cのアップリンク情報記憶領域Mに記憶されている情報を、DSRC通信部3bにより路側無線装置20A、20Bに送信させる。また、DSRC通信部3bを介してセンター装置30からコンテンツ情報を受信した場合には、これを制御部4に出力する。
また、例えば、ETCによる決済を行う際には、DSRC通信部3bの通信動作を制御してETC基地局(ETC決済を行うためにETCゲート付近等に設けられる無線基地局)と決済情報の送受信を行わせる。また、ETC/DSRC処理部3dにより決済情報の書込処理を行わせる。
【0032】
DSRC通信部3bは、車両Cのダッシュボード上でフロントガラス近傍に固設されたアンテナを備え、このアンテナを介して路側無線装置20A、20BやETC基地局等と、DSRCの電波の送受信を行う。
【0033】
記憶部3cは、DSRC制御部3aにより実行される制御プログラム等を記憶している。
また、記憶部3cにはアップリンク情報記憶領域Mが設けられている。アップリンク情報記憶領域Mは、センター装置30に情報を提供するために専用に設けられた記憶領域であり、アップリンク情報の他、車載器10の特性情報が記憶される。
【0034】
特性情報とは、車載器10の機器特性に関する情報をいう。特性情報には、車載器10に個々に割り振られたID(以下、車載器IDという)、車載器10が対応できる言語、地図の測地系、著作権管理技術、表示部1eのモニタの解像度、SVG(Scalable Vector Graphics)の対応性、コンテンツ情報を蓄積可能な記憶容量等の情報が含まれる。
【0035】
アップリンク情報とは、センター装置30において配信するコンテンツ情報を選択するために用いる情報である。本実施形態におけるアップリンク情報の送信方法には、車載器10が路側無線装置20Aを介してセンター装置30に送信する方法、及び車載器10が外部ネットワークN2、N3を介して、若しくは路側無線装置20Bを介してセンター装置30に送信する方法がある。
【0036】
路側無線装置20Aを介して送信されるアップリンク情報には、ユーザがコンテンツ情報の配信について契約をしたサービス事業者の特定情報、車両Cの目的地情報、経由地情報、累計走行距離情報、過去の立ち寄り地情報、ユーザの嗜好データ、受信再生履歴情報等が含まれる。アップリンク情報は、制御部4によってサービス事業者に応じた内容でサービス事業者毎に生成され、最新の内容となるように制御部4が常に更新を行っている。
【0037】
サービス事業者の特定情報は、ユーザが予めコンテンツ情報の配信について契約したサービス事業者を特定する情報であり、例えば事業者コード、事業者名等である。
車両Cの目的地情報は、カーナビ部1で設定された目的地の緯度、経度の情報であり、経由地情報はカーナビ部1で設定された目的地までの誘導経路において経由する地点の緯度、経度の情報である。また、累計走行距離情報はDSRC部3のセットアップ(起動)時点から現在までの車両Cの累計走行距離の情報であり、過去の立ち寄り地情報は過去に車両Cが停車した(つまり車載器10の電源がON又はOFFされた)地点の緯度、経度の情報及び時刻情報である。
【0038】
嗜好データは、センター装置30においてユーザの嗜好に応じたコンテンツ情報を選択するのに用いる情報である。嗜好データは、コンテンツ情報を分類する複数のカテゴリ毎にユーザが好むか好まないかを示す情報を含む。このカテゴリは、「暮らし」、「買い物」等のようにコンテンツ情報の分類を示すものであり、サービス事業者が任意に設定できるものである。
【0039】
受信再生履歴情報は、センター装置30から配信されたコンテンツ情報に付与されている情報コード及びその再生の履歴の情報である。履歴の情報は、受信したコンテンツ情報のうち、実際に表示部1eに表示される等して再生されたコンテンツ情報の情報コードがあり、再生時の緯度経度情報や時刻情報等が含まれることもある。
【0040】
一方、外部ネットワークN2、N3、若しくは路側無線装置20Bを介して送信されるアップリンク情報Uは、例えば、図7に示すようなフォーマットから構成されており、満空情報を受け取るサービス会員であることを識別するための「会員情報」、検索位置を示す「検索位置情報」、「メッシュコード情報」、最新情報の要不要を示す「情報更新リクエスト」、一括更新を行うか差分更新を行うかを判断するための「最新情報形態フラグ」、その他種々の「検索条件項目」等を含んでいる。当該「検索条件項目」には、例えば、検索条件の有無を示す「検索条件有無フラグ」、駐車場IDを指定(同時に7つまで)して検索処理を行わせるための「ID指定検索」、「開始時間」、「終了時間」、「車両情報」、「検索条件」等が含まれる。
【0041】
センター装置30は、アップリンク情報Uの「検索位置情報」、「メッシュコード情報」、「情報更新リクエスト」、「最新情報形態フラグ」に基づいて、「検索位置情報」に示された検索位置から所定距離内にある駐車場のうち、満車でない駐車場を所定件数送信する。また、アップリンク情報Uに「車両情報」や「検索条件」が設定されている場合は、検索位置から所定距離内にある駐車場で、かつ「車両情報」や「検索条件」に合致する、満車でない駐車場を所定件数送信する。
一方、上記検索条件の「ID指定検索」に駐車場IDが指定されている場合は、駐車場が満車であるか否かに関わらず、指定された駐車場IDが示す駐車場の駐車場状況を送信する。
なお、当該アップリンク情報Uは、路側無線装置20Aを介して送信することも可能である。
【0042】
ETC/DSRC処理部3dは、ICカードI/F部3eに挿抜されるIC付きクレジットカード又はETCカードに対して決済情報等の読み書きを行う。
ICカードI/F部3eは、上記クレジットカード等のスロットを備え、このスロットに挿入されたクレジットカード等のICとETC/DSRC処理部3dの間で情報のやりとりを仲介する。
【0043】
制御部4は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)等から構成され、記憶部1fに記憶された制御プログラムとの協働により各種演算を行う他、各部の集中制御を行う。
例えば、路側無線装置20A、20Bとの路車間通信を行う際にはDSRC部3の通信動作を制御する。なお、DSRC部3の制御にあたっては、DSRC部3のDSRC制御部3aとの協働により制御を行う。また、DSRC部3を介してセンター装置30から受信したコンテンツ情報の保存、再生制御等を行う。
【0044】
無線通信部5は、移動体通信網(PDC/CDMA/PHS/GSM・GPRS等)、無線LAN(IEEE802.11a/b/g/n等)、WiMAX(IEEE802.16a/e/h等)等の各種の無線通信網の無線通信アクセスポイント20cと無線通信を行い、無線通信アクセスポイント20cを介して車載器10が外部ネットワークN2、N3に接続されたセンター装置30を始めとする外部機器にアクセスし、データ送受信を行うための通信制御を行う。例えば、車載器10からセンター装置30に送信されるデータには、アップリンク情報U等がある。無線通信部5としては、例えば、無線LANカード、WiMAX用の通信カード、及びこれらを装填するためのスロットや、携帯電話機及び携帯電話機を車載器10に接続するためのUSB(Universal Serial Bus)等の通信インタフェース等の通信デバイスが含まれる。無線通信部5は、受信した情報を制御部4に出力する。
【0045】
図8は、センター装置30の一構成例を示すブロック図である。センター装置30は、コンテンツ情報を記憶し、これを車載器10に配信する。なお、図1では1台のセンター装置30のみ示したが、コンテンツ情報を配信するサービス事業者を複数設定し、センター装置30はサービス事業者毎に備えられるようにしてもよい。
図8に示すように、センター装置30は、制御部31、操作部32、表示部33、記憶部34、通信部35を備えて構成されている。
【0046】
制御部31は、CPU、RAM等から構成され、記憶部34に記憶された制御プログラムとの協働により各種演算を行う他、各部の集中制御を行う。
例えば、制御部31は、第1の通信部351により路側無線装置20Aから車載器10と通信が確立したことが通知されると、記憶部34からコンテンツ情報を読み出して、第1の通信部351を介して路側無線装置20Aに送信する。また、制御部31は、車載器10から送信されたアップリンク情報Uを受信すると、当該アップリンク情報に基づいて満空情報等を車載器10に送信させる。
【0047】
また、制御部31は、Webサーバとしての機能を有し、第1の通信部351により路側無線装置20Bを介して車載器10から指定されたURL(Uniform Resource Locator)に格納された情報の取得要求が受信されると、車載器10により指定されたURLに対応する領域に格納されたコンテンツ情報を読み出し、第1の通信部351により路側無線装置20Bを介して車載器10に送信する等、車載器10からの要求に応じた処理を実行する。また、制御部31は、第2の通信部352により外部ネットワークN2、N3を介して車載器10から指定されたURLに格納された情報の取得要求が受信されると、車載器10により指定されたURLに対応する領域に格納されたコンテンツ情報を読み出し、第2の通信部352により外部ネットワークN2、N3を介して車載器10に送信する等、車載器10からの要求に応じた処理を実行する。
【0048】
なお、制御部31は、路側無線装置20Aを介して車載器10にコンテンツ情報を送信する際には、路側無線装置20Aの配置されているエリアに応じた情報を抽出して配信する。また、制御部31は、各車載器10のユーザが嗜好するカテゴリの情報(嗜好データ)を予め取得しておき、情報の送信先となる車載器10の嗜好データに応じた情報を抽出して配信するようにすることが好ましい。
【0049】
操作部32は、キーボード等を備えて操作入力を受け付け、当該操作入力に応じた操作信号を制御部31に出力する。
表示部33はディスプレイを備え、制御部31の表示制御に従ってディスプレイ上に各種画面を表示する。
【0050】
記憶部34は、HDD等により構成される。記憶部34は、制御部31により実行されるプログラムの他、プログラムの実行に必要な各種データを記憶する。
また、記憶部34は、センター装置30において予め登録されている各駐車場についての満空情報を記憶している。なお、本実施形態において、満空情報とは駐車場の混雑に関する情報であり、満車、混雑、空車の状況等を示す情報をいう。具体的には、各駐車場IDに対応付けて混雑状況、空き台数、更新時刻等の情報を記憶している。満空情報は、できるだけ現状に近い情報を提供できるように、一定時間(例えば5分)毎に制御部31により更新されるものとする。
さらに、ユーザはコンテンツ情報の配信サービスに加入する契約を行う際、会員登録を行うので、記憶部34はこの会員登録されたユーザの氏名、住所等の特定情報を記憶する他、ユーザが所有する車載器10の車載器ID、ユーザの嗜好データ等の情報をユーザ毎にデータベース化して記憶する。
また、記憶部34は、コンテンツ情報(後述する図9に詳述)を記憶する。
【0051】
通信部35は、第1の通信部351と第2の通信部352により構成される。第1の通信部351は、センター装置30がネットワークN1に接続された路側無線装置20A、20Bとデータ送受信を行うための通信制御を行う。第2の通信部352は、センター装置30が外部ネットワークN2、N3に接続された車載器10を始めとする外部機器とデータ送受信を行うための通信制御を行う。
【0052】
図9は、コンテンツ情報のフォーマットの一例について示した図である。
図9に示すように、コンテンツ情報には、個々にIDが付された情報、例えば構成ID情報、サービス事業者情報、情報提供企業情報、駐車場情報等が含まれている。
【0053】
ID=00の「構成ID情報」は、コンテンツ情報内に含まれる情報のIDの一覧を表す情報である。ID=00の構成IDを参照することによりコンテンツ情報内にどの情報が含まれているかを判断することができる。
ID=01の「サービス事業者情報」は、当該コンテンツを配信するサービス事業者を特定するための情報であり、例えば、コンテンツを提供するサービス事業者の「サービス事業者コード」、「サービス事業者表示テキスト」等が含まれる。
ID=02の「情報提供企業情報」は、当該コンテンツの属性を示す情報であり、例えば、コンテンツを提供する情報提供企業の「企業コード」、「企業表示テキスト」、コンテンツを特定するための「情報コード」、コンテンツの内容を示す「情報表示テキスト」、コンテンツのカテゴリを示す「嗜好データカテゴリ」等が含まれる。
【0054】
ID=50の「駐車場満空情報」は、車載器により指定された座標から最寄の最大15ヶ所の駐車場の満空情報である。「最新駐車場情報有無フラグ」、「駐車場の満空情報の数」、駐車場を特定するための「駐車場ID」、「入口」、「営業時間」、「初期料金/
追加料金」、「入口別満空情報」、「情報更新時刻」等が含まれる。
ID=51の「駐車場静的情報更新」は、駐車場の静的情報を3次メッシュ単位で更新するための情報であり、「最新情報形体フラグ」、「3次メッシュ数」、「3次メッシュコード」、「3次メッシュバージョン情報」、「対象駐車場数」、「静的情報」等が含まれる。
なお、上記した「駐車場満空情報」、「駐車場静的情報更新」は、車載器から送信されたアップリンク情報U(図7参照)に基づいて生成される。
【0055】
コンテンツ情報は、上記各IDの情報を含めて予め作成されたものが記憶部34に保存され、配信時に、これらコンテンツ情報のうち、配信すべきコンテンツ情報が制御部31により選択される。なお、各IDの情報は、必要に応じてコンテンツ情報に含められるので、常に全てのIDの情報がコンテンツ情報に含まれているわけではない。
【0056】
図10は、本実施形態に係る車載器10内で行われる静的情報更新処理の一例について示したフローチャートである。
図10に示すように、ステップS101では、プロバイダ(センター装置30)に対して静的情報を更新するための更新情報の要求が行われる。ユーザが車載器10の表示部1eに表示されている「情報一括更新」ボタン(図示せず)を押下すると、表示部1eに表示されている地図の位置情報に基づいて、周囲のメッシュを含む4メッシュ分が更新範囲として設定される。車載器10(制御部4)は、更新範囲を含む更新情報要求をプロバイダに送信する。なお、当該要求はユーザが更新契約をしているプロバイダすべてに行われる。プロバイダは、静的情報のメッシュ単位での一括更新が要求されると、一括更新要求で指定されたメッシュに含まれる駐車場の更新情報を車載器10に配信する。
ステップS102では、該当メッシュの更新情報が受信される。
ステップS103では、最新バージョンのメッシュが基準メッシュに設定される。制御部4は、受信したすべての更新情報に含まれる3次メッシュコードのバージョン情報を比較して、最新バージョンのメッシュを基準として情報の統合を行う。
【0057】
ステップS104では、基準メッシュとその他のメッシュを比較して、異なる事業者コードの情報があるか否かが判定される。当該判定は、最新バージョンの情報(基準メッシュ)から順に事業者コードの重複を調べることにより行われる。異なる事業者コードの情報があった場合は、次のステップS105へと移行し、異なる事業者コードの情報がなかった場合は、ステップS106へと移行する。
ステップS105では、最新のメッシュ情報が生成される。基準メッシュとその他のメッシュを比較して、基準メッシュに含まれていない情報があった場合は、基準メッシュに当該情報を追加することにより、最新のメッシュ情報が生成されることとなる。その様子について図11に示す。図11(a)は、基準メッシュの静的情報である。また、図11(b)は、他のプロバイダから配信された静的情報である。基準メッシュの静的情報と他のプロバイダから配信された静的情報を比較して基準メッシュの静的情報にない事業者を、図11(c)に示すように、基準メッシュの静的情報に追加する。
ステップS106では、未反映のメッシュ情報があるか否かが判定される。未反映のメッシュ情報があった場合は、ステップS104へと移行し、未反映のメッシュ情報がなかった場合は、次のステップS107へと移行する。
【0058】
ステップS107では、ユーザが予め保持している静的情報とステップS105で生成された最新のメッシュ情報を比較して、同じ事業者コードの情報があるか否かが判定される。同じ事業者コードの情報があった場合は、次のステップS108へと移行し、同じ事業者コードの情報がなかった場合は、ステップS109へと移行する。
ステップS108では、ユーザが予め保持している静的情報のうち最新のメッシュ情報と重複する事業者の静的情報が削除される。その様子について図12(a)〜(d)に示す。図12(a)は、ユーザが予め保持している静的情報である。また、図12(b)は、最新のメッシュ情報である。ユーザが予め保持している静的情報と最新のメッシュ情報を比較して重複する事業者を、図12(c)に示すように、ユーザが予め保持している静的情報から削除する。図12(d)は、重複する事業者が削除された静的情報である。
ステップS109では、ユーザの静的情報に最新のメッシュ情報が追加される。図12(e)に示すように、重複する事業者が削除された静的情報に最新のメッシュ情報を追加する。これにより、ユーザが予め保持していた静的情報と比較して、契約しているプロバイダから配信された情報によってのみ更新された静的情報を生成することができる。
【0059】
ステップS110では、静的情報の更新を行った日(年月日)がメッシュのバージョン情報として記録される。その様子について図13に示す。図13(a)は、ユーザが予め保持していた静的情報であり、バージョン情報は2008年9月15日である。図13(b)は、最新のメッシュ情報である。なお、図13(b)で○印の情報がすべて消えているのは、○印の情報を扱うプロバイダと更新契約を結んでいないことを示している。図13(c)には、静的情報の更新が行われた様子が示され、更新日である2008年9月29日がバージョン情報として記録されている。
ステップS111では、車載器10に保持されている静的情報の書き換え処理が行われる。
【0060】
このように、車載器10は、静的情報を更新するための複数の更新情報を受信し、受信した複数の更新情報のうち最もバージョンが新しい情報を基準情報に設定し、設定された基準情報と当該基準情報以外の更新情報とを比較し、基準情報にない事業者の情報があるか否かを判断し、当該判断結果に基づいて最新の更新情報を生成し、記憶されている静的情報と生成された最新の更新情報とを比較し、重複する事業者の情報があるか否かを判断し、当該判断結果に基づいて静的情報の更新を行う。
これにより、更新契約をしていないプロバイダから配信された静的情報は残しつつ、契約している特定のプロバイダの情報に基づいて静的情報を更新することができる。また、ユーザが予め保持している静的情報と比較を行うため、以前契約をしていたプロバイダから配信された静的情報は、契約当時の情報を維持することができる。従って、ユーザはすべてのプロバイダの情報更新を一括して行うことが可能となる。
【0061】
以上、本発明に係る実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
【0062】
例えば、上記実施形態では、静的情報更新処理において、ステップS103以降の処理は車載器10内で行われるが、プロバイダからの更新情報の配信を一旦別の機関に設定し、その機関にて最新のメッシュ情報の生成処理を行った後に、車載器10に配信するようにしてもよい。この場合、車載器10に配信される情報は契約プロバイダの情報が統合された情報となるため、複数のプロバイダからそれぞれの情報を受信するよりも路側無線装置20A、20Bとの通信データ量が少なく済む。
【0063】
その他、車載器10を構成する各装置の細部構成及び細部動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】本実施形態における情報配信システム100について示した図である。
【図2】路側無線装置20及び路側エリアZについて示した図である。
【図3】車載器10の一構成例を示すブロック図である。
【図4】静的情報のフォーマットの一例について示した図である。
【図5】動的情報のフォーマットの一例について示した図である。
【図6】更新情報のフォーマットの一例について示した図である。
【図7】アップリンク情報のフォーマットの一例について示した図である。
【図8】センター装置30の一構成例を示すブロック図である。
【図9】コンテンツ情報のフォーマットの一例について示した図である。
【図10】本実施形態に係る車載器10内で行われる静的情報更新処理の一例について示したフローチャートである。
【図11】基準メッシュの静的情報にない事業者を追加する様子について示した図である。
【図12】重複する事業者を削除し、最新のメッシュ情報を追加する様子について示した図である。
【図13】バージョン情報が更新される様子について示した図である。
【図14】駐車場IDについて示した図である。
【符号の説明】
【0065】
100 情報配信システム
10 車載器
1 カーナビ部
1a カーナビ制御部
1b 現在地検出部
1c 地図記憶部
1d 操作部
1e 表示部
1f 記憶部
1g 音声出力部
2 VICSモジュール
3 DSRC部
3a DSRC制御部
3b DSRC通信部
3c 記憶部
3d ETC/DSRC処理部
3e ICカードI/F部
4 制御部
5 無線通信部
20 路側無線装置
21 本体装置
22 アンテナ
30 センター装置
31 制御部
32 操作部
33 表示部
34 記憶部
35 通信部
【技術分野】
【0001】
本発明は、車載器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ナビゲーション装置のような車載器では、DSRC(Dedicated Short Range Communication:狭域通信)を利用して路上や駐車場等に設置された路側無線装置と無線通信を行い、当該路側無線装置を介してセンター装置から自車の周辺にある施設(例えば、店舗や医療機関等)に関するコンテンツ情報の提供を受けることが可能となっている。車載器においては、路側無線装置から受信した情報をメモリに格納し、路側無線装置と通信できない環境においても、コンテンツ情報を再生できるようにしている。また、携帯電話等の広域通信網に接続できる通信手段を用いてインターネットと接続し、交通情報の受信や電子メールのやりとりを行ったり、Webブラウザで各種Webページを参照したりすることが可能なものもある(例えば、特許文献1)。
【0003】
提供されるコンテンツの一例として、駐車場情報が挙げられる。駐車場情報を提供し的確な駐車場案内を行うことにより渋滞や混雑を緩和すべく、国交省では、日本全国の駐車場情報(緯度経度、名称、収容台数、営業時間、決済手段、満空情報、料金など)を一元的に管理する駐車場データベース構築を検討している。
国交省が策定した「駐車場情報に関するデータベース標準(案)」では、静的情報、動的情報、更新情報に分類された駐車場情報及び駐車場の満空情報を扱っている。静的情報とは、駐車場の位置や名称など時間によって変化しない情報のことである。一方、動的情報とは、満空情報など時間によって変化する情報のことである。静的情報が存在しない駐車場の動的情報は、駐車場の位置を特定できないため車載器で表示することはできない。
【0004】
各駐車場の静的情報は、駐車場IDによって管理されており、この駐車場IDを使用することで駐車場情報の更新が行われる。駐車場IDの中には、事業者ごとに割り振られた事業者コードも含まれている。
駐車場IDは、例えば、図14に示すように、「自治体コード(5桁)+地区コード(1桁)+種別コード(1桁)+事業者コード(3桁)+シーケンシャルコード(6桁)+枝番(1桁)」の計17桁で構成され、1つの駐車場を特定することが可能である。
駐車場情報は全国を1〜3次のメッシュ単位に区切ったエリアごとに管理されている。静的情報のデータベースは全体で一括更新できるほか、1次メッシュもしくは複数のメッシュを組み合わせた特定エリアのみ更新することも可能であり、閉鎖、新設といった最新の駐車場情報を反映させることで、より的確な検索、誘導を可能としている。
【0005】
静的情報は、該当メッシュのバージョン情報等に基づいて更新される。バージョン情報は、該当メッシュが構成された時点の日付情報などから構成されており、バージョン情報を比較することで新しい情報か否か判断することができる。
ユーザは各情報提供事業者(以下、プロバイダ)にアクセスし、情報を取得することで静的情報の更新を行う。多くの場合、更新を行うに当たりプロバイダとの契約が必要である。
【特許文献1】特開2005−228173号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、駐車場情報を配信するプロバイダは多数存在する。また、駐車場事業者が直接プロバイダとなって情報を配信する場合や、交通情報事業者等のプロバイダが複数の駐車場事業者から情報を収集し配信のみを行う場合等、扱う駐車場情報の範疇がまちまちである。
そのため、メッシュ単位で一括更新を行う場合、1つのプロバイダにアクセスしただけではすべての駐車場の最新情報を得ることができない可能性がある。また、1つのプロバイダにアクセスしてメッシュ単位の一括更新を行うと、指定メッシュが当該プロバイダの情報のみに置き換えられてしまい、他のプロバイダから取得した駐車場情報やデータの更新契約をしていないプロバイダの駐車場情報などが削除されてしまう虞がある。
【0007】
本発明は、プロバイダとの契約状況に応じた一括更新を行うことが可能な車載器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に記載の発明は、上記目的を達成するためになされたものであり、駐車場の静的情報を記憶する記憶手段を有する車載器であって、前記静的情報を更新するための複数の更新情報を受信する受信手段と、前記受信手段により受信した前記複数の更新情報のうち最もバージョンが新しい情報を基準情報に設定する設定手段と、前記設定手段により設定された基準情報と当該基準情報以外の更新情報とを比較し、前記基準情報にない事業者の情報があるか否かを判断し、当該判断結果に基づいて最新の更新情報を生成する情報生成手段と、前記記憶手段に記憶されている静的情報と前記情報生成手段により生成された最新の更新情報とを比較し、重複する事業者の情報があるか否かを判断し、当該判断結果に基づいて前記静的情報の更新を行う更新手段と、を備えることを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車載器において、前記情報生成手段は、前記基準情報にない事業者の情報があると判断した場合は、当該事業者の情報を前記基準情報に追加することにより最新の更新情報を生成することを特徴とする。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の車載器において、前記更新手段は、重複する事業者の情報があると判断した場合は、前記静的情報から当該重複した事業者の情報を削除した後に前記最新の更新情報を追加することにより前記静的情報の更新を行うことを特徴とする。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の車載器において、前記記憶手段は、前記更新手段により前記静的情報の更新が行われた日時情報をバージョン情報として記憶することを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、プロバイダとの契約状況に応じた一括更新を行うことが可能な車載器を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0014】
図1は、本実施形態における情報配信システム100について示した図である。なお、情報配信システム100は、センター装置30から車両Cに搭載された車載器10にコンテンツ情報を配信するシステムである。
図1に示すように、センター装置30は、DSRC専用のネットワークN1を介して路上や駐車場、道の駅等に複数設置された路側無線装置20A、20Bと接続されている。各路側無線装置20A、20Bは、DSRC通信機能を備えた車載器10と無線通信可能に構成され、車載器10と通信が確立すると、その旨をセンター装置30に通知し、センター装置30からコンテンツ情報を受信して車載器10に送信する。路側無線装置20Aは、DSRC専用の独自プロトコルにより車載器10及びセンター装置30と通信(DSRC非IP通信という)を行う。路側無線装置20Bは、インターネットプロトコル(IP)により車載器10及びセンター装置30と通信(DSRCIP通信という)を行う。
また、センター装置30は、外部ネットワークN2、N3に接続されている。外部ネットワークN2、N3は、インターネット、及びこれに接続された移動体通信網、無線LAN(Local Area Network)、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)等の無線通信網を含んでおり、センター装置30は、外部ネットワークN2、N3を介して車載器10からのコンテンツ情報の取得要求を受信すると、要求されたコンテンツ情報を車載器10に送信する。
【0015】
ここで、センター装置30が路側無線装置20Aを介して車載器10に提供するコンテンツ情報は、例えば、車両C周辺の店舗、駐車場、医療施設等の各種施設のサービス案内である。また、センター装置30が外部ネットワークN2、N3を介して、若しくは路側無線装置20Bを介して車載器10に提供するコンテンツ情報は、車載器10でWebページを表示するためのHTMLファイルや、Webページを介して提供される画像情報、音楽情報等のマルチメディアコンテンツ等である。
【0016】
図2は、路側無線装置20A、20B及び路側エリアZについて示した図である。
図2に示すように、路側無線装置20A、20Bは、本体装置21とアンテナ22とから構成されている。路側無線装置20A、20Bは、道路脇や道路上方、駐車場、道の駅等に設置されたアンテナ22から、到達距離が限定されたDSRCの電波を放射して、近傍に路側エリアZを形成する。この路側エリアZ内にある車両Cの車載器10とだけ双方向狭域無線通信が可能となる。以下、路側無線装置20A、20Bと車載器10間の狭域無線通信を路車間通信という場合がある。
【0017】
DSRCは5.8GHz帯域の電波を使った通信方式であり、その通信範囲は例えば数メートルから数十メートルである。路側無線装置20A、20BからのDSRCの送信出力は何れも同じ程度に設定されているので、複数の路側無線装置20A、20Bがそれぞれ形成する路側エリアZは設置場所に関係なく、ほぼ一定である。
【0018】
本体装置21は、車載器10とセンター装置30間の情報のやりとりを仲介するための処理を行う。すなわち、アンテナ22を介して車載器10から受信された情報をセンター装置30に転送し、センター装置30から送信されたコンテンツ情報を車載器10に転送する。本体装置21は、情報処理や通信制御を行う制御部、記憶部等を備えたコンピュータ端末を適用することができる。
【0019】
路側無線装置20Aの本体装置21の制御部は、DSRC専用のプロトコルにより車載器10との通信制御を行う。また、路側無線装置20Bの本体装置21の制御部は、DSRC専用のプロトコル及びインターネットプロトコルにより車載器10との通信制御を行う。
【0020】
図3は、車載器10の一構成例を示すブロック図である。車載器10は、車両Cに搭載され、案内経路への誘導のための処理等を行うナビゲーション機能の他、DSRCによるETC(Electronic Toll Collection System)利用のための処理を行う機能等を有している。
図3に示すように、車載器10は、カーナビ部1、VICS(Vehicle Information and Communication System)モジュール2、DSRC部3、制御部4、無線通信部5を備えて構成されている。
【0021】
カーナビ部1は、カーナビ制御部1a、現在地検出部1b、地図記憶部1c、操作部1d、表示部1e、記憶部1f、音声出力部1g等を備え、車両Cを案内経路へ誘導するための処理を行う。
カーナビ制御部1aは、現在地検出部1bから取得した現在地の情報及び地図記憶部1cに記憶された地図情報等に基づいて、車両Cの現在地から操作部1dを介して設定された目的地までの案内経路を算出する。そして、地図記憶部1cに記憶されている地図情報を用いて算出した案内経路へ誘導するための地図画面を生成し、表示部1eにより表示させる。
【0022】
現在地検出部1bは、GPS(Global Positioning System)アンテナ、角度センサ、方位センサ、距離センサ等の各種センサを備え、これらセンサによる検出結果に基づいて車両Cの現在地を検出する。GPSアンテナは、GPS衛星から送信されるGPS信号を検出する。また、角度センサは移動方向の変化量を示す車の加速度(単位時間あたりの水平方向への回転速度)を検出し、方位センサは地磁気の検出を行って、車両Cの絶対方位を検出する。現在地検出部1bは、これらセンサから取得した各検出結果に基づいて車両Cの現在地を示す現在地情報(経度、緯度等の情報)を生成し、カーナビ制御部1aに出力する。
【0023】
地図記憶部1cは、メモリやDVD等の記録媒体から構成され、案内表示に必要な地図情報、駐車場情報、VICSモジュール2を介して受信されるガイド情報(道路情報、渋滞情報等)等を記憶している。
地図情報は、表示用の地図画像、経路探索用の情報、施設や公園等の地点の情報等を含んでいる。地点の情報とは、例えば地点の名称、緯度経度、住所、電話番号等である。
【0024】
駐車場情報は、予め登録された駐車場に関する情報を含んでおり、静的情報と、動的情報と、から構成されている。
静的情報は、例えば、図4に示すようなフォーマットから構成されており、各駐車場に個々に割り振られたID(以下、駐車場ID)、駐車場の位置する緯度経度情報(以下、駐車場中心座標)、駐車場の入口、名称、収容台数、形式、車両制限(車幅や車高、重量等の各種制限)、営業時間、提携店舗、設備状況(身障者スペース、バリアフリー、女性専用スペース等の有無)、料金の決済手段、予約対応等の各種情報を含んでいる。
また、動的情報は、例えば、図5に示すようなフォーマットから構成されており、最新駐車場情報有無フラグや駐車場満空情報の数(最大15ヶ所)の他、駐車場ごとに、駐車場ID、開いている入口、営業時間や料金等の各種設定、入口別の満空情報(混雑状況や空き台数等を示す駐車状況情報)、情報更新時刻等の各種情報、さらにその他の情報として、情報バイト数や文字データ等を含んでいる。
【0025】
また、静的情報を更新するための更新情報のフォーマットについて、図6に示す。更新情報は、図6に示すように、更新する3次メッシュの数について示した「3次メッシュ数」、更新する3次メッシュを識別するための「3次メッシュコード」、更新する3次メッシュの「バージョン情報」、更新する3次メッシュに含まれる「対象駐車場数」、更新用のデータである「駐車場静的情報」等の各種情報を含んでいる。
【0026】
操作部1dは、操作キーや表示部1eと一体に構成されるタッチパネル等から構成されている。操作部1dは、これらの操作に対応する操作信号を生成し、制御部4に出力する。
表示部1eは、モニタを備え、制御部4の制御に従ってモニタ上に各種情報を表示する。例えば、設定画面や地図画面、センター装置30から受信したコンテンツ情報の表示画面等である。
【0027】
記憶部1fは、不揮発性メモリやHDD(Hard Disk Drive)等から構成され、制御部4やカーナビ制御部1aにより実行される制御プログラム、プログラムの実行に必要なパラメータやデータ等を記憶している。記憶部1fに記憶されるプログラムは、例えば、制御部4において、後述する静的情報更新処理(図10)を実行するためのプログラム、Webブラウザとしての機能を実行するためのプログラム等が含まれる。
また、記憶部1fは、センター装置30から送信されたコンテンツ情報やセンター装置30に送信するアップリンク情報U、ナビPOI(Point Of Interest)データ、そして車両情報等を記憶している。車両情報は車両Cに関する情報であり、例えば車両Cの車幅、車高、重量、排気量等である。
【0028】
音声出力部1gは、音声処理部、D/A変換器、増幅器、スピーカ等を備えて構成される。音声出力部1gは、制御部4から指示された音声データをD/A変換器によりアナログ信号に変換してスピーカにより音声出力する。また、音声出力部1gは、制御部4から指示された表音文字列データに基づいて音声処理部により合成音声信号を生成し、スピーカにより音声出力する。
【0029】
VICSモジュール2は、光通信用、FM通信用、2.4GHz電波通信用のアンテナをそれぞれ備え、VICSセンターと光通信、FM通信、電波通信を行う。VICSモジュール2はVICSセンターから渋滞情報や道路交通情報等を受信し、制御部4に出力する。
【0030】
DSRC部3は、DSRC制御部3a、DSRC通信部3b、記憶部3c、ETC/DSRC処理部3d、ICカードI/F部3eを備え、DSRCによるETC利用のための処理や、センター装置30からコンテンツ情報を受信するための通信処理等を行う。
【0031】
DSRC制御部3aは、CPU、RAM等から構成され、記憶部3cに記憶されている制御プログラムとの協働によりDSRC部3の各部の動作を制御する。
例えば、DSRC通信部3bを介して路側無線装置20AとDSRC非IP通信を行うための制御を行うとともに、DSRC通信部3bを介して路側無線装置20BとDSRCIP通信を行うための制御を行う。センター装置30からコンテンツ情報を受信する際には、制御部4の指示に従って記憶部3cのアップリンク情報記憶領域Mに記憶されている情報を、DSRC通信部3bにより路側無線装置20A、20Bに送信させる。また、DSRC通信部3bを介してセンター装置30からコンテンツ情報を受信した場合には、これを制御部4に出力する。
また、例えば、ETCによる決済を行う際には、DSRC通信部3bの通信動作を制御してETC基地局(ETC決済を行うためにETCゲート付近等に設けられる無線基地局)と決済情報の送受信を行わせる。また、ETC/DSRC処理部3dにより決済情報の書込処理を行わせる。
【0032】
DSRC通信部3bは、車両Cのダッシュボード上でフロントガラス近傍に固設されたアンテナを備え、このアンテナを介して路側無線装置20A、20BやETC基地局等と、DSRCの電波の送受信を行う。
【0033】
記憶部3cは、DSRC制御部3aにより実行される制御プログラム等を記憶している。
また、記憶部3cにはアップリンク情報記憶領域Mが設けられている。アップリンク情報記憶領域Mは、センター装置30に情報を提供するために専用に設けられた記憶領域であり、アップリンク情報の他、車載器10の特性情報が記憶される。
【0034】
特性情報とは、車載器10の機器特性に関する情報をいう。特性情報には、車載器10に個々に割り振られたID(以下、車載器IDという)、車載器10が対応できる言語、地図の測地系、著作権管理技術、表示部1eのモニタの解像度、SVG(Scalable Vector Graphics)の対応性、コンテンツ情報を蓄積可能な記憶容量等の情報が含まれる。
【0035】
アップリンク情報とは、センター装置30において配信するコンテンツ情報を選択するために用いる情報である。本実施形態におけるアップリンク情報の送信方法には、車載器10が路側無線装置20Aを介してセンター装置30に送信する方法、及び車載器10が外部ネットワークN2、N3を介して、若しくは路側無線装置20Bを介してセンター装置30に送信する方法がある。
【0036】
路側無線装置20Aを介して送信されるアップリンク情報には、ユーザがコンテンツ情報の配信について契約をしたサービス事業者の特定情報、車両Cの目的地情報、経由地情報、累計走行距離情報、過去の立ち寄り地情報、ユーザの嗜好データ、受信再生履歴情報等が含まれる。アップリンク情報は、制御部4によってサービス事業者に応じた内容でサービス事業者毎に生成され、最新の内容となるように制御部4が常に更新を行っている。
【0037】
サービス事業者の特定情報は、ユーザが予めコンテンツ情報の配信について契約したサービス事業者を特定する情報であり、例えば事業者コード、事業者名等である。
車両Cの目的地情報は、カーナビ部1で設定された目的地の緯度、経度の情報であり、経由地情報はカーナビ部1で設定された目的地までの誘導経路において経由する地点の緯度、経度の情報である。また、累計走行距離情報はDSRC部3のセットアップ(起動)時点から現在までの車両Cの累計走行距離の情報であり、過去の立ち寄り地情報は過去に車両Cが停車した(つまり車載器10の電源がON又はOFFされた)地点の緯度、経度の情報及び時刻情報である。
【0038】
嗜好データは、センター装置30においてユーザの嗜好に応じたコンテンツ情報を選択するのに用いる情報である。嗜好データは、コンテンツ情報を分類する複数のカテゴリ毎にユーザが好むか好まないかを示す情報を含む。このカテゴリは、「暮らし」、「買い物」等のようにコンテンツ情報の分類を示すものであり、サービス事業者が任意に設定できるものである。
【0039】
受信再生履歴情報は、センター装置30から配信されたコンテンツ情報に付与されている情報コード及びその再生の履歴の情報である。履歴の情報は、受信したコンテンツ情報のうち、実際に表示部1eに表示される等して再生されたコンテンツ情報の情報コードがあり、再生時の緯度経度情報や時刻情報等が含まれることもある。
【0040】
一方、外部ネットワークN2、N3、若しくは路側無線装置20Bを介して送信されるアップリンク情報Uは、例えば、図7に示すようなフォーマットから構成されており、満空情報を受け取るサービス会員であることを識別するための「会員情報」、検索位置を示す「検索位置情報」、「メッシュコード情報」、最新情報の要不要を示す「情報更新リクエスト」、一括更新を行うか差分更新を行うかを判断するための「最新情報形態フラグ」、その他種々の「検索条件項目」等を含んでいる。当該「検索条件項目」には、例えば、検索条件の有無を示す「検索条件有無フラグ」、駐車場IDを指定(同時に7つまで)して検索処理を行わせるための「ID指定検索」、「開始時間」、「終了時間」、「車両情報」、「検索条件」等が含まれる。
【0041】
センター装置30は、アップリンク情報Uの「検索位置情報」、「メッシュコード情報」、「情報更新リクエスト」、「最新情報形態フラグ」に基づいて、「検索位置情報」に示された検索位置から所定距離内にある駐車場のうち、満車でない駐車場を所定件数送信する。また、アップリンク情報Uに「車両情報」や「検索条件」が設定されている場合は、検索位置から所定距離内にある駐車場で、かつ「車両情報」や「検索条件」に合致する、満車でない駐車場を所定件数送信する。
一方、上記検索条件の「ID指定検索」に駐車場IDが指定されている場合は、駐車場が満車であるか否かに関わらず、指定された駐車場IDが示す駐車場の駐車場状況を送信する。
なお、当該アップリンク情報Uは、路側無線装置20Aを介して送信することも可能である。
【0042】
ETC/DSRC処理部3dは、ICカードI/F部3eに挿抜されるIC付きクレジットカード又はETCカードに対して決済情報等の読み書きを行う。
ICカードI/F部3eは、上記クレジットカード等のスロットを備え、このスロットに挿入されたクレジットカード等のICとETC/DSRC処理部3dの間で情報のやりとりを仲介する。
【0043】
制御部4は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)等から構成され、記憶部1fに記憶された制御プログラムとの協働により各種演算を行う他、各部の集中制御を行う。
例えば、路側無線装置20A、20Bとの路車間通信を行う際にはDSRC部3の通信動作を制御する。なお、DSRC部3の制御にあたっては、DSRC部3のDSRC制御部3aとの協働により制御を行う。また、DSRC部3を介してセンター装置30から受信したコンテンツ情報の保存、再生制御等を行う。
【0044】
無線通信部5は、移動体通信網(PDC/CDMA/PHS/GSM・GPRS等)、無線LAN(IEEE802.11a/b/g/n等)、WiMAX(IEEE802.16a/e/h等)等の各種の無線通信網の無線通信アクセスポイント20cと無線通信を行い、無線通信アクセスポイント20cを介して車載器10が外部ネットワークN2、N3に接続されたセンター装置30を始めとする外部機器にアクセスし、データ送受信を行うための通信制御を行う。例えば、車載器10からセンター装置30に送信されるデータには、アップリンク情報U等がある。無線通信部5としては、例えば、無線LANカード、WiMAX用の通信カード、及びこれらを装填するためのスロットや、携帯電話機及び携帯電話機を車載器10に接続するためのUSB(Universal Serial Bus)等の通信インタフェース等の通信デバイスが含まれる。無線通信部5は、受信した情報を制御部4に出力する。
【0045】
図8は、センター装置30の一構成例を示すブロック図である。センター装置30は、コンテンツ情報を記憶し、これを車載器10に配信する。なお、図1では1台のセンター装置30のみ示したが、コンテンツ情報を配信するサービス事業者を複数設定し、センター装置30はサービス事業者毎に備えられるようにしてもよい。
図8に示すように、センター装置30は、制御部31、操作部32、表示部33、記憶部34、通信部35を備えて構成されている。
【0046】
制御部31は、CPU、RAM等から構成され、記憶部34に記憶された制御プログラムとの協働により各種演算を行う他、各部の集中制御を行う。
例えば、制御部31は、第1の通信部351により路側無線装置20Aから車載器10と通信が確立したことが通知されると、記憶部34からコンテンツ情報を読み出して、第1の通信部351を介して路側無線装置20Aに送信する。また、制御部31は、車載器10から送信されたアップリンク情報Uを受信すると、当該アップリンク情報に基づいて満空情報等を車載器10に送信させる。
【0047】
また、制御部31は、Webサーバとしての機能を有し、第1の通信部351により路側無線装置20Bを介して車載器10から指定されたURL(Uniform Resource Locator)に格納された情報の取得要求が受信されると、車載器10により指定されたURLに対応する領域に格納されたコンテンツ情報を読み出し、第1の通信部351により路側無線装置20Bを介して車載器10に送信する等、車載器10からの要求に応じた処理を実行する。また、制御部31は、第2の通信部352により外部ネットワークN2、N3を介して車載器10から指定されたURLに格納された情報の取得要求が受信されると、車載器10により指定されたURLに対応する領域に格納されたコンテンツ情報を読み出し、第2の通信部352により外部ネットワークN2、N3を介して車載器10に送信する等、車載器10からの要求に応じた処理を実行する。
【0048】
なお、制御部31は、路側無線装置20Aを介して車載器10にコンテンツ情報を送信する際には、路側無線装置20Aの配置されているエリアに応じた情報を抽出して配信する。また、制御部31は、各車載器10のユーザが嗜好するカテゴリの情報(嗜好データ)を予め取得しておき、情報の送信先となる車載器10の嗜好データに応じた情報を抽出して配信するようにすることが好ましい。
【0049】
操作部32は、キーボード等を備えて操作入力を受け付け、当該操作入力に応じた操作信号を制御部31に出力する。
表示部33はディスプレイを備え、制御部31の表示制御に従ってディスプレイ上に各種画面を表示する。
【0050】
記憶部34は、HDD等により構成される。記憶部34は、制御部31により実行されるプログラムの他、プログラムの実行に必要な各種データを記憶する。
また、記憶部34は、センター装置30において予め登録されている各駐車場についての満空情報を記憶している。なお、本実施形態において、満空情報とは駐車場の混雑に関する情報であり、満車、混雑、空車の状況等を示す情報をいう。具体的には、各駐車場IDに対応付けて混雑状況、空き台数、更新時刻等の情報を記憶している。満空情報は、できるだけ現状に近い情報を提供できるように、一定時間(例えば5分)毎に制御部31により更新されるものとする。
さらに、ユーザはコンテンツ情報の配信サービスに加入する契約を行う際、会員登録を行うので、記憶部34はこの会員登録されたユーザの氏名、住所等の特定情報を記憶する他、ユーザが所有する車載器10の車載器ID、ユーザの嗜好データ等の情報をユーザ毎にデータベース化して記憶する。
また、記憶部34は、コンテンツ情報(後述する図9に詳述)を記憶する。
【0051】
通信部35は、第1の通信部351と第2の通信部352により構成される。第1の通信部351は、センター装置30がネットワークN1に接続された路側無線装置20A、20Bとデータ送受信を行うための通信制御を行う。第2の通信部352は、センター装置30が外部ネットワークN2、N3に接続された車載器10を始めとする外部機器とデータ送受信を行うための通信制御を行う。
【0052】
図9は、コンテンツ情報のフォーマットの一例について示した図である。
図9に示すように、コンテンツ情報には、個々にIDが付された情報、例えば構成ID情報、サービス事業者情報、情報提供企業情報、駐車場情報等が含まれている。
【0053】
ID=00の「構成ID情報」は、コンテンツ情報内に含まれる情報のIDの一覧を表す情報である。ID=00の構成IDを参照することによりコンテンツ情報内にどの情報が含まれているかを判断することができる。
ID=01の「サービス事業者情報」は、当該コンテンツを配信するサービス事業者を特定するための情報であり、例えば、コンテンツを提供するサービス事業者の「サービス事業者コード」、「サービス事業者表示テキスト」等が含まれる。
ID=02の「情報提供企業情報」は、当該コンテンツの属性を示す情報であり、例えば、コンテンツを提供する情報提供企業の「企業コード」、「企業表示テキスト」、コンテンツを特定するための「情報コード」、コンテンツの内容を示す「情報表示テキスト」、コンテンツのカテゴリを示す「嗜好データカテゴリ」等が含まれる。
【0054】
ID=50の「駐車場満空情報」は、車載器により指定された座標から最寄の最大15ヶ所の駐車場の満空情報である。「最新駐車場情報有無フラグ」、「駐車場の満空情報の数」、駐車場を特定するための「駐車場ID」、「入口」、「営業時間」、「初期料金/
追加料金」、「入口別満空情報」、「情報更新時刻」等が含まれる。
ID=51の「駐車場静的情報更新」は、駐車場の静的情報を3次メッシュ単位で更新するための情報であり、「最新情報形体フラグ」、「3次メッシュ数」、「3次メッシュコード」、「3次メッシュバージョン情報」、「対象駐車場数」、「静的情報」等が含まれる。
なお、上記した「駐車場満空情報」、「駐車場静的情報更新」は、車載器から送信されたアップリンク情報U(図7参照)に基づいて生成される。
【0055】
コンテンツ情報は、上記各IDの情報を含めて予め作成されたものが記憶部34に保存され、配信時に、これらコンテンツ情報のうち、配信すべきコンテンツ情報が制御部31により選択される。なお、各IDの情報は、必要に応じてコンテンツ情報に含められるので、常に全てのIDの情報がコンテンツ情報に含まれているわけではない。
【0056】
図10は、本実施形態に係る車載器10内で行われる静的情報更新処理の一例について示したフローチャートである。
図10に示すように、ステップS101では、プロバイダ(センター装置30)に対して静的情報を更新するための更新情報の要求が行われる。ユーザが車載器10の表示部1eに表示されている「情報一括更新」ボタン(図示せず)を押下すると、表示部1eに表示されている地図の位置情報に基づいて、周囲のメッシュを含む4メッシュ分が更新範囲として設定される。車載器10(制御部4)は、更新範囲を含む更新情報要求をプロバイダに送信する。なお、当該要求はユーザが更新契約をしているプロバイダすべてに行われる。プロバイダは、静的情報のメッシュ単位での一括更新が要求されると、一括更新要求で指定されたメッシュに含まれる駐車場の更新情報を車載器10に配信する。
ステップS102では、該当メッシュの更新情報が受信される。
ステップS103では、最新バージョンのメッシュが基準メッシュに設定される。制御部4は、受信したすべての更新情報に含まれる3次メッシュコードのバージョン情報を比較して、最新バージョンのメッシュを基準として情報の統合を行う。
【0057】
ステップS104では、基準メッシュとその他のメッシュを比較して、異なる事業者コードの情報があるか否かが判定される。当該判定は、最新バージョンの情報(基準メッシュ)から順に事業者コードの重複を調べることにより行われる。異なる事業者コードの情報があった場合は、次のステップS105へと移行し、異なる事業者コードの情報がなかった場合は、ステップS106へと移行する。
ステップS105では、最新のメッシュ情報が生成される。基準メッシュとその他のメッシュを比較して、基準メッシュに含まれていない情報があった場合は、基準メッシュに当該情報を追加することにより、最新のメッシュ情報が生成されることとなる。その様子について図11に示す。図11(a)は、基準メッシュの静的情報である。また、図11(b)は、他のプロバイダから配信された静的情報である。基準メッシュの静的情報と他のプロバイダから配信された静的情報を比較して基準メッシュの静的情報にない事業者を、図11(c)に示すように、基準メッシュの静的情報に追加する。
ステップS106では、未反映のメッシュ情報があるか否かが判定される。未反映のメッシュ情報があった場合は、ステップS104へと移行し、未反映のメッシュ情報がなかった場合は、次のステップS107へと移行する。
【0058】
ステップS107では、ユーザが予め保持している静的情報とステップS105で生成された最新のメッシュ情報を比較して、同じ事業者コードの情報があるか否かが判定される。同じ事業者コードの情報があった場合は、次のステップS108へと移行し、同じ事業者コードの情報がなかった場合は、ステップS109へと移行する。
ステップS108では、ユーザが予め保持している静的情報のうち最新のメッシュ情報と重複する事業者の静的情報が削除される。その様子について図12(a)〜(d)に示す。図12(a)は、ユーザが予め保持している静的情報である。また、図12(b)は、最新のメッシュ情報である。ユーザが予め保持している静的情報と最新のメッシュ情報を比較して重複する事業者を、図12(c)に示すように、ユーザが予め保持している静的情報から削除する。図12(d)は、重複する事業者が削除された静的情報である。
ステップS109では、ユーザの静的情報に最新のメッシュ情報が追加される。図12(e)に示すように、重複する事業者が削除された静的情報に最新のメッシュ情報を追加する。これにより、ユーザが予め保持していた静的情報と比較して、契約しているプロバイダから配信された情報によってのみ更新された静的情報を生成することができる。
【0059】
ステップS110では、静的情報の更新を行った日(年月日)がメッシュのバージョン情報として記録される。その様子について図13に示す。図13(a)は、ユーザが予め保持していた静的情報であり、バージョン情報は2008年9月15日である。図13(b)は、最新のメッシュ情報である。なお、図13(b)で○印の情報がすべて消えているのは、○印の情報を扱うプロバイダと更新契約を結んでいないことを示している。図13(c)には、静的情報の更新が行われた様子が示され、更新日である2008年9月29日がバージョン情報として記録されている。
ステップS111では、車載器10に保持されている静的情報の書き換え処理が行われる。
【0060】
このように、車載器10は、静的情報を更新するための複数の更新情報を受信し、受信した複数の更新情報のうち最もバージョンが新しい情報を基準情報に設定し、設定された基準情報と当該基準情報以外の更新情報とを比較し、基準情報にない事業者の情報があるか否かを判断し、当該判断結果に基づいて最新の更新情報を生成し、記憶されている静的情報と生成された最新の更新情報とを比較し、重複する事業者の情報があるか否かを判断し、当該判断結果に基づいて静的情報の更新を行う。
これにより、更新契約をしていないプロバイダから配信された静的情報は残しつつ、契約している特定のプロバイダの情報に基づいて静的情報を更新することができる。また、ユーザが予め保持している静的情報と比較を行うため、以前契約をしていたプロバイダから配信された静的情報は、契約当時の情報を維持することができる。従って、ユーザはすべてのプロバイダの情報更新を一括して行うことが可能となる。
【0061】
以上、本発明に係る実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
【0062】
例えば、上記実施形態では、静的情報更新処理において、ステップS103以降の処理は車載器10内で行われるが、プロバイダからの更新情報の配信を一旦別の機関に設定し、その機関にて最新のメッシュ情報の生成処理を行った後に、車載器10に配信するようにしてもよい。この場合、車載器10に配信される情報は契約プロバイダの情報が統合された情報となるため、複数のプロバイダからそれぞれの情報を受信するよりも路側無線装置20A、20Bとの通信データ量が少なく済む。
【0063】
その他、車載器10を構成する各装置の細部構成及び細部動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】本実施形態における情報配信システム100について示した図である。
【図2】路側無線装置20及び路側エリアZについて示した図である。
【図3】車載器10の一構成例を示すブロック図である。
【図4】静的情報のフォーマットの一例について示した図である。
【図5】動的情報のフォーマットの一例について示した図である。
【図6】更新情報のフォーマットの一例について示した図である。
【図7】アップリンク情報のフォーマットの一例について示した図である。
【図8】センター装置30の一構成例を示すブロック図である。
【図9】コンテンツ情報のフォーマットの一例について示した図である。
【図10】本実施形態に係る車載器10内で行われる静的情報更新処理の一例について示したフローチャートである。
【図11】基準メッシュの静的情報にない事業者を追加する様子について示した図である。
【図12】重複する事業者を削除し、最新のメッシュ情報を追加する様子について示した図である。
【図13】バージョン情報が更新される様子について示した図である。
【図14】駐車場IDについて示した図である。
【符号の説明】
【0065】
100 情報配信システム
10 車載器
1 カーナビ部
1a カーナビ制御部
1b 現在地検出部
1c 地図記憶部
1d 操作部
1e 表示部
1f 記憶部
1g 音声出力部
2 VICSモジュール
3 DSRC部
3a DSRC制御部
3b DSRC通信部
3c 記憶部
3d ETC/DSRC処理部
3e ICカードI/F部
4 制御部
5 無線通信部
20 路側無線装置
21 本体装置
22 アンテナ
30 センター装置
31 制御部
32 操作部
33 表示部
34 記憶部
35 通信部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
駐車場の静的情報を記憶する記憶手段を有する車載器であって、
前記静的情報を更新するための複数の更新情報を受信する受信手段と、
前記受信手段により受信した前記複数の更新情報のうち最もバージョンが新しい情報を基準情報に設定する設定手段と、
前記設定手段により設定された基準情報と当該基準情報以外の更新情報とを比較し、前記基準情報にない事業者の情報があるか否かを判断し、当該判断結果に基づいて最新の更新情報を生成する情報生成手段と、
前記記憶手段に記憶されている静的情報と前記情報生成手段により生成された最新の更新情報とを比較し、重複する事業者の情報があるか否かを判断し、当該判断結果に基づいて前記静的情報の更新を行う更新手段と、
を備えることを特徴とする車載器。
【請求項2】
前記情報生成手段は、
前記基準情報にない事業者の情報があると判断した場合は、当該事業者の情報を前記基準情報に追加することにより最新の更新情報を生成することを特徴とする請求項1に記載の車載器。
【請求項3】
前記更新手段は、
重複する事業者の情報があると判断した場合は、前記静的情報から当該重複した事業者の情報を削除した後に前記最新の更新情報を追加することにより前記静的情報の更新を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の車載器。
【請求項4】
前記記憶手段は、
前記更新手段により前記静的情報の更新が行われた日時情報をバージョン情報として記憶することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の車載器。
【請求項1】
駐車場の静的情報を記憶する記憶手段を有する車載器であって、
前記静的情報を更新するための複数の更新情報を受信する受信手段と、
前記受信手段により受信した前記複数の更新情報のうち最もバージョンが新しい情報を基準情報に設定する設定手段と、
前記設定手段により設定された基準情報と当該基準情報以外の更新情報とを比較し、前記基準情報にない事業者の情報があるか否かを判断し、当該判断結果に基づいて最新の更新情報を生成する情報生成手段と、
前記記憶手段に記憶されている静的情報と前記情報生成手段により生成された最新の更新情報とを比較し、重複する事業者の情報があるか否かを判断し、当該判断結果に基づいて前記静的情報の更新を行う更新手段と、
を備えることを特徴とする車載器。
【請求項2】
前記情報生成手段は、
前記基準情報にない事業者の情報があると判断した場合は、当該事業者の情報を前記基準情報に追加することにより最新の更新情報を生成することを特徴とする請求項1に記載の車載器。
【請求項3】
前記更新手段は、
重複する事業者の情報があると判断した場合は、前記静的情報から当該重複した事業者の情報を削除した後に前記最新の更新情報を追加することにより前記静的情報の更新を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の車載器。
【請求項4】
前記記憶手段は、
前記更新手段により前記静的情報の更新が行われた日時情報をバージョン情報として記憶することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の車載器。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2010−152788(P2010−152788A)
【公開日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−332145(P2008−332145)
【出願日】平成20年12月26日(2008.12.26)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VICS
【出願人】(000003595)株式会社ケンウッド (1,981)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年12月26日(2008.12.26)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VICS
【出願人】(000003595)株式会社ケンウッド (1,981)
【Fターム(参考)】
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