説明

車載用通信装置

【課題】走行地域の運転に不慣れな運転者の存在を他の車両の運転者に認識させて、その運転者が配慮のある運転を可能となり、安全性の高い走行を実現できる車載用通信装置を提供する。
【解決手段】車両に搭載される車載用通信装置において、自車位置に関する情報と、車両の登録ナンバー情報および/または運転者の住所情報に基づき運転慣れ度を決定する運転慣れ度決定部と、前記運転慣れ度決定部が決定した運転慣れ度に応じて自車位置情報を送信するか否かを決定する送信決定部と、前記送信決定部が自車位置情報を送信することを決定した場合、少なくとも自車位置情報を他車両に搭載された車載用通信装置に直接的または間接的に送信する送信部と、を備える車載用通信装置とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車載用通信装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
車両の運転者が見ず知らずの地域を走行するとき、その地域における特徴(例えば、交通量の多さ、車線状態、車道の幅等)が不明であるため、運転に対して不安を感じる場合が多い。このような運転者による車両の運転は不安定になりやすく(例えば、急な車線変更や流れについていけないような運転等)、他の車両との衝突事故が発生する可能性が高くなる。
【0003】
車両同士の衝突を防止するものとして、車間距離を制御するシステムが存在しているが、このシステムは車両が接近したときにのみ作動するため、安全性が高いとはいいにくい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−245595号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、特許文献1には、次のような車両装置が開示されている。この車両用装置は、ユーザ情報入力部と、環境情報入力部と、環境認識部と、危険度判定部と、警報部とを備えている。
【0006】
ユーザ情報入力部は、年齢、病歴、身体的障害の有無等のユーザ情報を入力するための手段である。環境情報入力部は、他の車両の位置、速度等や、他の車両の運転者の年齢、病歴、身体的障害の有無等の情報の入力を受けるための手段である。環境認識部は、ユーザ情報入力部や環境情報入力部から取り込まれた情報に基づき危険度判定に使用する様々な判定因子の値を決定する。危険度判定部は、環境認識部により決定された判定因子値に基づき運転者がさらされている危険度を判定する。警報部は、危険度判定部からの危険度判定結果に応じて警報を発生する。これにより、運転者が事故にあう可能性が高いと判断される状態にある場合に、運転者に警報を行えるとしている。
【0007】
しかし、上記特許文献1の車両用装置では、運転者がその地域の運転に慣れていないことを表す情報は考慮せずに危険度判定を行うので、その地域の運転に不慣れな運転者が自己の車両の周辺にいた場合でも、危険度が低いと判定されてしまい警報が発せられない場合があり、車両の衝突事故が発生する可能性が高い。
【0008】
上記問題点を鑑み、本発明は、走行地域の運転に不慣れな運転者の存在を他の車両の運転者に認識させて、その運転者が配慮のある運転を可能となり、安全性の高い走行を実現できる車載用通信装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために本発明の車載用通信装置は、車両に搭載される車載用通信装置において、
自車位置に関する情報と、車両の登録ナンバー情報および/または運転者の住所情報に基づき運転慣れ度を決定する運転慣れ度決定部と、
前記運転慣れ度決定部が決定した運転慣れ度に応じて自車位置情報を送信するか否かを決定する送信決定部と、
前記送信決定部が自車位置情報を送信することを決定した場合、少なくとも自車位置情報を他車両に搭載された車載用通信装置に直接的または間接的に送信する送信部と、を備える構成とした。
【0010】
ここで、自車位置に関する情報とは、例えば、GPS電波に基づき検出される自車位置情報や、道路に設置された路側機から取得される地域情報等が挙げられる。このような構成によれば、走行地域の運転に不慣れな運転者が車両を運転するような場合に、運転慣れ度が決定され、少なくとも自車位置情報が他車両の車載用通信装置に送信されるので、他車両の運転者は運転に不慣れな運転者の車両の存在を認識でき、その車両に配慮した運転が可能となり、衝突事故を未然に防げ、安全性の高い走行を実現できる。
【0011】
また、上記構成において、前記送信部は、道路に設置された路側機を介して少なくとも自車位置情報を他車両に搭載された車載用通信装置に送信する構成としてもよい。このような構成によれば、直接には送信できないような位置に他車両があっても送信することが可能となる。
【0012】
また、上記いずれかの構成において、前記運転慣れ度決定部は、重み付け計算により運転慣れ度を算出して決定する構成としてもよい。また、この構成において、前記運転慣れ度決定部は、前記自車位置に関する情報および前記車両の登録ナンバー情報に基づき重み付け計算し運転慣れ度を算出して決定する構成としてもよい。
【0013】
また、上記いずれかの構成において、前記運転慣れ度決定部は、前記運転者の住所情報に対応する位置から前記自車位置に関する情報が示す自車位置までの距離に基づき運転慣れ度を決定する構成としてもよい。
【発明の効果】
【0014】
本発明の車載用通信装置によれば、走行地域の運転に不慣れな運転者の存在を他の車両の運転者に認識させて、その運転者が配慮のある運転を可能となり、安全性の高い走行を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明に係る車車間通信システムの一例を示す図である。
【図2】本発明に係るナビゲーション装置の概略構成例を示す図である。
【図3】運転慣れ度決定処理の一実施形態に関するフローチャートである。
【図4】地域コード、登録ナンバー地域、位置情報を対応付けたテーブルの一例を示す図である。
【図5】大阪市を走行中におけるナビゲーション表示の一例を示す図である。
【図6】距離の範囲、運転慣れ度を対応付けたテーブルの一例を示す図である。
【図7】運転慣れ度決定処理の別実施形態に関するフローチャートである。
【図8】図1の変形例としての路車間通信システムを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明に係る車車間通信システムの一例を示す。
【0017】
登録ナンバーの地域が「品川」で、運転者の住所が品川近郊(東京23区内等)である車両Aが、大阪市を走行している場合を想定する。この場合、車両Aの運転者は、登録ナンバーの地域が品川であることや、住所が品川近郊であることより、東京都内の道路は熟知しているが、大阪市内の道路に関しては熟知していない可能性が高い。一方、登録ナンバーの地域が大阪市近郊である「大阪」「なにわ」である車両B、Cの運転者は、大阪市内の道路に関しては熟知している可能性が高い。このように、走行地域、登録ナンバーの地域、運転者の住所に基づき走行地域における運転慣れ度をある程度予測することができる。
【0018】
上述のように車両Aの運転者は大阪市内の道路を熟知していない可能性が高く、車両Aの運転が不安定になる可能性が高い。そして、車両Aが車両B、Cに近くなった場合、車両同士の衝突事故が発生する可能性が高くなる。
【0019】
そこで、車両Aに搭載された本発明に係るナビゲーション装置100は、GPS衛星200からGPS電波を受信し、GPS受信信号に基づき自車の現在位置(緯度経度の絶対位置)を検出し、検出された自車位置、登録ナンバー情報、住所情報に基づき走行地域における運転慣れ度を決定し、決定された運転慣れ度の値が低いことから、自車位置情報等を車車間通信により車両B、Cに搭載された各ナビゲーション装置100に送信する。そして、車両B、Cの各ナビゲーション装置100は、車両Aより受信した自車位置情報に基づき車両Aの存在を表示するので、車両B、Cの運転者は車両Aに配慮した運転が可能となり、衝突事故を未然に防止できる。
【0020】
図2は、本発明に係るナビゲーション装置100の概略構成例を示す。ナビゲーション装置100は、アンテナ1と、スイッチ2と、送信部3と、受信部4と、制御部5と、GPS受信部6と、地図記憶部7と、表示部8と、操作部9と、登録ナンバー情報記憶部10と、ドライバー情報記憶部11と、を備えている。
【0021】
車車間通信における受信時は、アンテナ1が他のナビゲーション装置100が送信した電波としてのデジタル変調信号を受信し、デジタル変調信号をスイッチ2を介して受信部4に出力し、受信部4は、入力されたデジタル変調信号を復調して受信データを制御部5に出力する。なお、スイッチ2は、通常は受信側に切替えられており、送信時に制御部5により送信側に切替えられる。
【0022】
車車間通信における送信時は、制御部5はスイッチ2を送信側に切替え、送信データを送信部3に出力し、送信部3は入力された送信データを変調してデジタル変調信号をスイッチ2を介してアンテナ1に出力し、デジタル変調信号がアンテナ1から電波として他のナビゲーション装置100に送信される。
【0023】
また、GPS受信部6は、GPS衛星から電波を受信し、これに基づき現在位置(自車位置)を検出する。また、GPS受信部6は、走行方向を検出する方位センサを有している。
【0024】
地図記憶部7は、道路ノードデータと道路リンクデータからなる道路データや、水系データ、行政境界データ、施設データからなる背景データを記憶している。ナビゲーション画面表示時は、自車位置を含む所定範囲の地図が地図記憶部7から抽出されて表示部8に地図表示がされる。
【0025】
表示部8は、LCD(Liquid Crystal Display)等からなり、ナビゲーション画面やメニュー画面等を表示する。操作部9は、ナビゲーション装置100をユーザが操作するためのインタフェースであり、タッチパネルやキー等から構成される。
【0026】
また、操作部9の操作により車両の登録ナンバーの地域(例えば、「品川」等)が入力されると、入力された地域を表す登録ナンバー情報が登録ナンバー情報記憶部10に記憶される。また、操作部9の操作により運転者の住所が入力されると、入力された住所を表す住所情報がドライバー情報記憶部11に記憶される。なお、ICチップを有する免許証をリーダーにかざしてリーダーが登録ナンバー情報および住所情報を読み取り、読み取られた情報を記憶するようにしてもよい。
【0027】
次に、本発明に係るナビゲーション装置100が行う運転慣れ度決定処理について図3のフローチャートを参照して説明する。なお、図3に示す処理は周期的に行われる。
【0028】
まず、ステップS30で、制御部5は、図4に示すようなテーブルを参照して、登録ナンバー情報記憶部10に記憶された登録ナンバー情報に対応する地域コードと、GPS受信部6が検出した自車位置が含まれる領域に対応する地域コードとが一致するか否かを判定する。ここで、図4に示すテーブルにおいては、日本の北から南まで順番に登録ナンバー地域に地域コードが割り当てられ、地域コード、登録ナンバー地域には位置情報が対応付けられている。位置情報とは、例えば、地域の輪郭上にある各ポイントの緯度経度であり、各ポイントを結んだ範囲が地域の領域となる。
【0029】
例えば、登録ナンバー情報が「品川」で大阪市を走行している場合は、登録ナンバー情報に対応する地域コードは54となり、自車位置が含まれる領域に対応する地域コードは88となる。
【0030】
なお、ステップS30では、道路に配置される路側機からアンテナ1、スイッチ2、受信部4を介して制御部5が地域情報を取得し、取得した地域情報に対応する地域コードと、登録ナンバー情報に対応する地域コードとを比較するようにしてもよい。
【0031】
ステップS30で、地域コードが一致すると判定した場合は(ステップS30のN)、ステップS33に進み、運転者は走行地域の道路を熟知しているとして、制御部5は、運転慣れ度を「高」(例えば、100)に決定する。
【0032】
また、ステップS30で、地域コードが一致しないと判定した場合は(ステップS30のY)、ステップS31に進む。ステップS31で、制御部5は、GPS受信部6が検出した自車位置がドライバー情報記憶部11に記憶された住所情報に対応する位置から所定の距離以上離れているか否かを判定する。
【0033】
もし、所定の距離以上離れていなければ(ステップS31のN)、ステップS34に進み、運転者は走行地域の道路にある程度慣れているとして、制御部5は、運転慣れ度を「中」(例えば、70)に決定する。
【0034】
また、もし所定の距離以上離れている場合は(ステップS31のY)、ステップS32に進む。ステップS32で、運転者は走行地域の道路に慣れていないとして、制御部5は、下記(1)式を用いて重み付け計算を行い運転慣れ度D’を算出する。なお、(1)式において、D:「低」の運転慣れ度(例えば、50)、α:重み、C1:登録ナンバー情報に対応する地域コード(図4参照)、C2:自車位置が含まれる領域に対応する地域コード、N:地域コードの総数、である(C2については、路側機から取得した地域情報に対応する地域コードとしてもよい)。
【0035】
D’=D*α (1)
ただし、α=1−|C1−C2|/N
【0036】
例えば、登録ナンバー情報が「品川」であり走行地域が大阪市である場合、重みα=1−|54−88|/Nとなる。そして、登録ナンバー情報が「青森」であり走行地域が大阪市である場合、重みα=1−|3−88|/Nとなり、登録ナンバー情報が「品川」の場合よりも重みαが小さくなり、運転慣れ度D’も小さくなる。
【0037】
ステップS32、S33、S34で運転慣れ度が決定されると、ステップS35に進む。ステップS35で、制御部5は、操作部9の操作により常に自車位置情報を送信するモードに設定されているか否かを確認する。ここで、車両のエンジンを起動してナビゲーション装置100が起動したときに、常に自車位置情報を送信するか否かを選択する画面が表示部8に表示され、操作部9による選択結果が設定情報として制御部5に予め記憶されるので、制御部5はこの設定情報を確認すればよい。とにかく運転に自信がないという運転者であれば、常に自車位置情報を送信するモードに設定しておけばよい。
【0038】
そして、もし、常に自車位置情報を送信するモードに設定されていれば(ステップS35のY)、ステップS36に進み、制御部5は、自車位置情報、方位センサで検出された走行方向情報、決定された運転慣れ度情報および登録ナンバー情報を送信部3、スイッチ2、アンテナ1を介して他のナビゲーション装置100に車車間通信でブロードキャスト送信する。そして、処理完了となる(エンド)。
【0039】
また、もし、常に自車位置情報を送信するモードに設定されていなければ(ステップS35のN)、ステップS37に進み、制御部5は、決定された運転慣れ度が所定の基準値を下回るか否かを判定する。そして、もし、所定の基準値を下回れば(ステップS37のY)、ステップS36に進み、制御部5は、自車位置情報等を他のナビゲーション装置100に車車間通信でブロードキャスト送信し、処理完了となる(エンド)。また、所定の基準値を下回らなければ(ステップS37のN)、送信はせずに処理完了となる(エンド)。
【0040】
自車位置情報等がブロードキャスト送信された場合、他のナビゲーション装置100の制御部5は、アンテナ1、スイッチ2、受信部4を介して、送信された自車位置情報等を受信する。そして、ナビゲーション表示をする際、制御部5は、GPS受信部6が検出した自車位置を含む所定範囲の地図を、検出した自車位置を示す自車両マーク、および受信した自車位置情報の位置のうち、検出した自車位置近傍領域に含まれる位置を示す他車両マークと共に表示部8に表示させる。このとき、受信した運転慣れ度が所定の基準値を下回るような他車両マークについては、受信した登録ナンバー情報の地域名を付して表示させる(登録ナンバー情報の地域名の代わりに要注意車両である旨を示すマークを付してもよい)。また、受信した走行方向情報に基づき走行方向を示す矢印マークを他車両マークに付して表示させる。
【0041】
図5は、大阪市を走行中におけるナビゲーション表示の一例であり、地図と共に自車両マーク20、他車両マーク30が表示され、自車両マーク20の前方の他車両マーク30には登録ナンバー情報の地域名「品川」が付されている。また、他車両マーク30には、矢印マーク40が付されている。
【0042】
このようなナビゲーション表示により、運転者は、走行地域の運転に不慣れな他車両の存在を認識でき、その他車両に配慮した運転をすることが可能となり、衝突事故の発生を未然に防止できる。
【0043】
なお、上述した図3に示す処理において、ステップS31、S32、S34に代えて、住所情報の位置から自車位置までの距離を算出し、図6に一例を示すような距離の範囲と運転慣れ度を対応付けたテーブルを参照し、算出された距離が属する距離の範囲に対応する運転慣れ度を運転慣れ度として決定するような処理をするようにしてもよい。
【0044】
また、図7は、運転慣れ度決定処理の他の実施形態を示すフローチャートである。ここでは、操作部9の操作により自車がレンタカーであるか否かが予め設定されているとする。
【0045】
図7では、まずステップS70で、制御部5は、自車がレンタカーであると設定されているか否かを確認し、もし設定されていなければ(ステップS70のN)、ステップS73に進み、上述した図3の処理を行う。
【0046】
一方、自車がレンタカーであると設定されていれば(ステップS70のY)、以降、ステップS71、S72、S74、S75、S76、S77の処理を行う。これらの処理は、図3の処理におけるステップS31、S32、S34、S35、S36、S37とほぼ同様であり、違いはステップS34では運転慣れ度を「中」に決定しているが、ステップS74では運転慣れ度を「高」に決定していることである。
【0047】
例えば、大阪市内のレンタカー業者が登録ナンバー情報として「大阪」を設定し、レンタカーを借りる者が遠方(例えば、東京都)に住所を有し、大阪市内を走行するような場合、図3の処理では、ステップS30で登録ナンバー情報の地域と走行地域とが一致するので、ステップS33によりレンタカーの運転者は大阪市内の道路には不慣れにも関わらず、運転慣れ度は「高」に決定されてしまう。これに対し、図7の処理であれば、登録ナンバー情報は考慮せずにステップS71により自車位置が住所情報の位置から所定の距離以上離れていると判定されるので、ステップS72に進み、運転慣れ度を低めに決定することができる。
【0048】
なお、図7の処理において、ステップS71、S72、S74に代えて、上述したような図6のようなテーブルを用いて運転慣れ度を決定する処理をするようにしてもよい。
【0049】
また、以上の実施形態では、運転慣れ度を決定後、自車位置情報等を送信する場合、車車間通信により他のナビゲーション装置100に直接的にブロードキャスト送信したが、自車位置情報等を道路に設置された路側機に一旦送信し、受信した自車位置情報等を路側機がナビゲーション装置100にブロードキャストしてもよい。図8は、図1の車車間通信による送信を、路側機300を介した送信とした様子を示す。これにより、車車間通信では送信できない位置にある車両にも自車位置情報等を送信することができる。
【0050】
以上、本発明に係る実施形態について説明したが、本発明の趣旨の範囲内であれば、実施形態は種々の変更が可能である。
【0051】
例えば、運転慣れ度の算出においては、上述した(1)式に基づいたものに限定されることはなく、例えば、ドライバーの年齢、免許取得日からの経過日数、事故暦の少なくとも一つに基づいて、重みを算出するようにしてもよい。この場合、ドライバーの年齢、免許取得日、事故暦の情報を操作部9の操作により入力してドライバー情報記憶部11に予め記憶させればよい。
【符号の説明】
【0052】
1 アンテナ
2 スイッチ
3 送信部
4 受信部
5 制御部
6 GPS受信部
7 地図記憶部
8 表示部
9 操作部
10 登録ナンバー情報記憶部
11 ドライバー情報記憶部
20 自車両マーク
30 他車両マーク
40 矢印マーク
100 ナビゲーション装置
200 GPS衛星
300 路側機
A、B、C 車両

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に搭載される車載用通信装置において、
自車位置に関する情報と、車両の登録ナンバー情報および/または運転者の住所情報に基づき運転慣れ度を決定する運転慣れ度決定部と、
前記運転慣れ度決定部が決定した運転慣れ度に応じて自車位置情報を送信するか否かを決定する送信決定部と、
前記送信決定部が自車位置情報を送信することを決定した場合、少なくとも自車位置情報を他車両に搭載された車載用通信装置に直接的または間接的に送信する送信部と、を備えることを特徴とする車載用通信装置。
【請求項2】
前記送信部は、道路に設置された路側機を介して少なくとも自車位置情報を他車両に搭載された車載用通信装置に送信することを特徴とする請求項1に記載の車載用通信装置。
【請求項3】
前記運転慣れ度決定部は、重み付け計算により運転慣れ度を算出して決定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車載用通信装置。
【請求項4】
前記運転慣れ度決定部は、前記自車位置に関する情報および前記車両の登録ナンバー情報に基づき重み付け計算し運転慣れ度を算出して決定することを特徴とする請求項3に記載の車載用通信装置。
【請求項5】
前記運転慣れ度決定部は、前記運転者の住所情報に対応する位置から前記自車位置に関する情報が示す自車位置までの距離に基づき運転慣れ度を決定することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の車載用通信装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−282522(P2010−282522A)
【公開日】平成22年12月16日(2010.12.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−136823(P2009−136823)
【出願日】平成21年6月8日(2009.6.8)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【Fターム(参考)】