説明

車載通報装置

【課題】車両が非駐停車状態にあるときには、広範囲な無線通信エリアを確保でき、その一方で、車両が駐停車状態にあるときには、通報状態が発生したときに通報信号を適切に送信でき、しかも、消費電力の低減を図れるようにする。
【解決手段】車載盗難通報装置1は、車両が非駐停車状態にあるときには、車載バッテリ9からCeller無線部4及びPCS無線部5の双方への電力供給を維持し、その一方で、車両が駐停車状態にあるときには、車載バッテリ9からCeller無線部4及びPCS無線部5のうちいずれか一方への電力供給を維持すると共に他方への電力供給を停止する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車載バッテリから複数の無線手段の各々への電力供給を制御し、通報状態が発生したときに、それら複数の無線手段のうち車載バッテリから電力が供給されている少なくともいずれかから通報信号を送信させる制御手段を備えた車載通報装置に関する。
【背景技術】
【0002】
盗難の可能性を判定して盗難通報信号をセンター装置に送信する車載盗難通報装置においては、車両が駐停車状態にあるときに、車載バッテリからの電力が無線部に動作電力として常時供給されることで、無線部が盗難通報信号を送信可能に維持されている必要がある。一方、近年では、広範囲な無線通信エリアを確保するために、互いに異なる無線通信エリアを形成する複数の無線部(例えばCeller無線部及びPCS無線部など)が搭載されている携帯電話機が供されている。
【0003】
このような事情から、車載盗難通報装置においても、車両走行中での広範囲な無線通信エリアを確保するために、互いに異なる無線通信エリアを形成する複数の無線部が搭載される構成が考えられるが、車両が駐停車状態にあるときに、車載バッテリからの電力が複数の無線部に常時供給されると、車載バッテリからの電力が一つの無線部に常時供給される構成よりも消費電力が増大してしまうという問題が発生する。一方、複数の無線部の動作を制御する構成として、複数の無線部が搭載されている端末装置において、車載アダプタに装着されているか否かを判定して複数の無線部の動作を制御する構成が供されている(例えば特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2001−69556号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記した特許文献1に記載されている技術では、上記した車両が駐停車状態にあるときに消費電力が増大してしまうという問題を解決するには至っていない。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、車両が非駐停車状態にあるときには、広範囲な無線通信エリアを確保することができ、その一方で、車両が駐停車状態にあるときには、通報状態が発生したときに通報信号を適切に送信することができ、しかも、消費電力の低減を図ることができる車載通報装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載した発明によれば、制御手段は、車両が非駐停車状態にある旨を駐停車状態判定手段が判定していると、車載バッテリから複数の無線手段のうち少なくとも2つの無線手段への電力供給を維持し、その一方で、車載バッテリから少なくとも2つの無線手段への電力供給を維持しているときに車両が駐停車状態にある旨を駐停車状態判定手段が判定すると、車載バッテリから少なくとも2つの無線手段のうち少なくとも1つの無線手段への電力供給を維持すると共に車載バッテリから少なくとも2つの無線手段のうち少なくとも1つの無線手段への電力供給を停止する。
【0006】
これにより、車両が非駐停車状態にあるときには、車載バッテリから複数の無線手段のうち少なくとも2つの無線手段への電力供給を維持することにより、広範囲な無線通信エリアを確保することができ、その一方で、車両が駐停車状態にあるときには、車載バッテリから少なくとも2つの無線手段のうち少なくとも1つの無線手段への電力供給を維持すると共に少なくとも1つの無線手段への電力供給を停止することにより、例えば盗難や悪戯などの通報状態が発生したときに通報信号を適切に送信することができ、しかも、消費電力の低減を図ることができる。
【0007】
請求項2に記載した発明によれば、制御手段は、車載バッテリから少なくとも2つの無線手段のうち少なくとも1つの無線手段への電力供給を停止した後に車両が非駐停車状態にある旨を駐停車状態判定手段が判定すると、車載バッテリから当該電力供給を停止した少なくとも1つの無線手段への電力供給を再開する。これにより、車両が駐停車状態から非駐停車状態に移行すると、車載バッテリから当該電力供給を停止した少なくとも1つの無線手段への電力供給を再開することにより、車両が駐停車状態に移行する前の状態に速やかに復帰することができ、広範囲な無線通信エリアを確保することができる。
【0008】
請求項3に記載した発明によれば、制御手段は、車両が駐停車状態にある旨を駐停車状態判定手段が判定したときに複数の無線手段の全てが通報信号を送信不可能であると、車載バッテリから複数の無線手段の全てへの電力供給を停止する。これにより、複数の無線手段の全てが通報信号を送信不可能であるにも拘らずに車載バッテリから複数の無線手段の全てへの電力供給を維持して電力を不要に消費してしまう状況を未然に回避することができる。
【0009】
請求項4に記載した発明によれば、制御手段は、車載バッテリから複数の無線手段の全てへの電力供給を停止した後に車両が非駐停車状態にある旨を駐停車状態判定手段が判定すると、車載バッテリから当該電力供給を停止した複数の無線手段の全てへの電力供給を再開する。これにより、車両が駐停車状態から非駐停車状態に移行すると、車載バッテリから当該電力供給を停止した複数の無線手段の全てへの電力供給を再開することにより、車両が駐停車状態に移行する前の状態に速やかに復帰することができ、広範囲な無線通信エリアを確保することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明を、盗難の可能性を判定して盗難通報信号をセンター装置に送信する車載盗難通報装置に適用した一実施形態について、図面を参照して説明する。図1は、車載盗難通報装置の構成を機能ブロック図により示している。盗難通報装置1は、制御部2(本発明でいう通報状態判定手段、制御手段、駐停車状態判定手段)、電源部3、Celler無線部4(本発明でいう無線手段)、PCS無線部5(本発明でいう無線手段)、アンテナ共用器6及び信号入力部7を備えて構成されている。
【0011】
制御部2は、CPU、RAM、ROM及びI/Oバスなどを備えて構成され、車載盗難通報装置1の動作全般を制御する。電源部3は、車両に搭載されている車載バッテリ8から供給される電力を所定電圧に変換し、その所定電圧に変換した電力を制御部2、Celler無線部4及びPCS無線部5などに供給する。Celler無線部4は、車載バッテリ8から電源部3を介して供給される電力を動作電力として動作し、Celler方式の通信方式にしたがったCeller通信を行う。PCS無線部5は、車載バッテリ8から電源部3を介して供給される電力を動作電力として動作し、PCS方式の通信方式にしたがったPCS通信を行う。
【0012】
アンテナ共用器6は、Celler無線部4から入力したCeller通信帯域の送信信号をアンテナ6aから電波信号として送信させると共にアンテナ6aが受信したCeller通信帯域の電波信号を受信信号としてCeller無線部4に出力し、PCS無線部5から入力したPCS通信帯域の送信信号をアンテナ6aから電波信号として送信させると共に、アンテナ6aが受信したPCS通信帯域の電波信号を受信信号としてPCS無線部5に出力する。この場合、Celler無線部4が形成する無線通信エリアとPCS無線部5が形成する無線通信エリアとは重複する箇所と重複しない箇所とが存在し、制御部2は、それら無線通信エリアが重複しない箇所では所謂ローミング機能を働かせることで広範囲な無線通信エリアを確保している。
【0013】
信号入力部7は、例えばキースイッチからACC(アクセサリ)のオンオフを表すACC信号やIG(イグニッション)のオンオフを表すIG信号を入力し、車速センサから車速を表す車速信号(車速パルス)を入力し、例えばGPS受信機から車両位置を表す位置信号を入力し、それら入力した各種信号を制御部2に出力する。制御部2は、信号入力部7から各種信号を入力すると、それら各種信号に基づいて車両が駐停車状態にあるか否かを判定する。すなわち、制御部2は、例えばIG信号に基づいてIGがオフであり、車速信号に基づいて車速が「0」であり、位置信号に基づいて車両位置が所定時間連続して変化していない旨を判定すると、車両が駐停車状態にある旨を判定し、一方、例えばIG信号に基づいてIGがオンであり、車速信号に基づいて車速が「0」でなく、位置信号に基づいて車両位置が変化している旨を判定すると、車両が非駐停車状態(走行状態)にある旨を判定する。尚、制御部2は、これら各種信号を上記したように複合的に判定することに限らず、例えばIG信号のみに基づいて車両が駐停車状態にあるか否かを判定しても良いし、位置信号のみに基づいて車両が駐停車状態にあるか否かを判定しても良い。また、駐停車状態とは、車両の駆動機構(エンジン)が停止しており、車両所有者が車両から離れていることを言うものである。
【0014】
車載盗難通報装置1の外部に設けられている侵入センサ9は、不審者が車両に侵入したか否かを検知し、不審者が車両に侵入した旨を検知すると、検知信号を車載盗難通報装置1に出力する。制御部2は、侵入センサ9から検知信号を入力すると、盗難の可能性を判定して盗難通報信号をCeller無線部4及びPCS無線部5のうち動作状態にあるいずれかからセンター装置10に送信させる。
【0015】
次に、上記した構成の作用について、図2を参照して説明する。図2は、制御部2が行う処理をフローチャートとして示している。
制御部2は、電源部3から電力が供給されて動作状態にあるときには、車両が駐停車状態にあるか否かを判定(監視)している(ステップS1)。ここで、制御部2は、車両が駐停車状態にある旨を判定すると(ステップS1にて「YES」)、Celler無線部4がCeller通信網からCeller通信帯域の電波信号を受信可能であるか否かを判定する(ステップS2)。
【0016】
ここで、制御部2は、Celler無線部4がCeller通信帯域の電波信号を受信可能である旨を判定すると(ステップS2にて「YES」)、車載バッテリ9からPCS無線部5への電力供給を停止し、PCS無線部5の動作を停止させる(ステップS3)。すなわち、制御部2は、これ以降、Celler無線部4及びPCS無線部5のうちCeller無線部4のみを待受状態で動作させることになり、そのCeller無線部4のみを待受状態で動作させているときに侵入センサ9から検知信号を入力すると、盗難通報信号をCeller無線部4からセンター装置10に送信させることになる。
【0017】
次いで、制御部2は、車両が駐停車状態にあるか否かを判定し(ステップS4)、車両が駐停車状態にない(非駐停車状態にある)旨を判定すると(ステップS4にて「YES」)、車載バッテリ9から当該電力供給を停止したPCS無線部5への電力供給を再開し、PCS無線部5の動作を再開させ(ステップS5)、上記したステップS1に戻る。すなわち、制御部2は、これ以降、Celler無線部4及びPCS無線部5の双方を待受状態で動作させることになる。
【0018】
また、制御部2は、Celler無線部4がCeller通信帯域の電波信号を受信不可能である旨を判定すると(ステップS2にて「NO」)、PCS無線部5がPCS通信網からPCS通信帯域の電波信号を受信可能であるか否かを判定し(ステップS6)、PCS無線部5がPCS通信帯域の電波信号を受信可能である旨を判定すると(ステップS6にて「YES」)、車載バッテリ9からCeller無線部4への電力供給を停止し、Celler無線部4の動作を停止させる(ステップS7)。すなわち、制御部2は、これ以降、Celler無線部4及びPCS無線部5のうちPCS無線部5のみを待受状態で動作させることになり、そのPCS無線部5のみを待受状態で動作させているときに侵入センサ9から検知信号を入力すると、盗難通報信号をPCS無線部5からセンター装置10に送信させることになる。
【0019】
次いで、制御部2は、車両が駐停車状態にあるか否かを判定し(ステップS8)、車両が駐停車状態にない旨を判定すると(ステップS8にて「YES」)、車載バッテリ9から当該電力供給を停止したCeller無線部4への電力供給を再開し、Celler無線部4の動作を再開させ(ステップS9)、上記したステップS1に戻る。すなわち、制御部2は、これ以降、Celler無線部4及びPCS無線部5の双方を待受状態で動作させることになる。
【0020】
これに対して、制御部2は、PCS無線部5がPCS通信帯域の電波信号を受信不可能である旨を判定すると(ステップS6にて「YES」)、それらCeller無線部4がCeller通信帯域の電波信号を受信不可能な時間及びPCS無線部5がPCS通信帯域の電波信号を受信不可能な時間の双方が所定時間継続したか否かを判定し(ステップS10)、それらCeller無線部4がCeller通信帯域の電波信号を受信不可能な時間及びPCS無線部5がPCS通信帯域の電波信号を受信不可能な時間の双方が所定時間継続した旨を判定すると(ステップS10にて「YES」)、車載バッテリ9からCeller無線部4及びPCS無線部5の双方への電力供給を停止し、Celler無線部4及びPCS無線部5の双方の動作を停止させる(ステップS11)。すなわち、制御部2は、これ以降、Celler通信帯域の電波信号を受信不可能なCeller無線部4及びPCS通信帯域の電波信号を受信不可能なPCS無線部5のいずれをも待受状態で動作させることはない。
【0021】
次いで、制御部2は、車両が駐停車状態にあるか否かを判定し(ステップS12)、車両が駐停車状態にない旨を判定すると(ステップS12にて「YES」)、車載バッテリ9から当該電力供給を停止したCeller無線部4への電力供給を再開すると共にPCS無線部5への電力供給を再開し、Celler無線部4及びPCS無線部5の双方の動作を再開させ(ステップS13)、上記したステップS1に戻る。すなわち、制御部2は、これ以降、Celler無線部4及びPCS無線部5の双方を待受状態で動作させることになる。
【0022】
尚、以上は、最初にCeller無線部4がCeller通信帯域の電波信号を受信可能であるか否かを判定し、Celler無線部4がCeller通信帯域の電波信号を受信不可能であると、続いてPCS無線部5がPCS通信帯域の電波信号を受信可能であるか否かを判定する場合を説明したが、これとは反対に、最初にPCS無線部5がPCS通信帯域の電波信号を受信可能であるか否かを判定し、PCS無線部5がPCS通信帯域の電波信号を受信不可能であると、続いてCeller無線部4がCeller通信帯域の電波信号を受信可能であるか否かを判定するようにしても良い。これらの判定順序は例えば通信エリアの広狭、通信料金の高低、受信感度の高低あるいは消費電力の大小などに応じて予め設定されて記憶されており、制御部2は、その記憶されている判定順序にしたがって電波信号を受信可能であるか否かを判定する。
【0023】
以上に説明したように本実施形態によれば、車載盗難通報装置1において、車両が非駐停車状態(走行状態)にあるときには、車載バッテリ9からCeller無線部4及びPCS無線部5の双方への電力供給を維持するように構成したので、広範囲な無線通信エリアを確保することができ、その一方で、車両が駐停車状態にあるときには、車載バッテリ9からCeller無線部4及びPCS無線部5のうちいずれか一方への電力供給を維持すると共に他方への電力供給を停止するように構成したので、盗難の可能性が発生したときに盗難通報信号を適切に送信することができ、しかも、消費電力の低減を図ることができる。
【0024】
また、車載バッテリ9からCeller無線部4及びPCS無線部5のうちいずれか一方への電力供給を維持すると共に他方への電力供給を停止した後に車両が非駐停車状態に移行すると、車載バッテリ9から当該電力供給を停止した無線部への電力供給を再開するように構成したので、車両が駐停車状態に移行する前の状態に速やかに復帰することができ、広範囲な無線通信エリアを確保することができる。
【0025】
また、車両が駐停車状態にあるときにCeller無線部4及びPCS無線部5の双方が盗難通報信号を送信不可能であると、車載バッテリ9からCeller無線部4及びPCS無線部5の双方への電力供給を停止するように構成したので、Celler無線部4及びPCS無線部5の双方が盗難通報信号を送信不可能であるにも拘らずに車載バッテリ9からCeller無線部4及びPCS無線部5の双方への電力供給を維持して電力を不要に消費してしまう状況を未然に回避することができる。
【0026】
さらに、車載バッテリ9からCeller無線部4及びPCS無線部5の双方への電力供給を停止した後に車両が非駐停車状態に移行すると、車載バッテリ9から当該電力供給を停止した無線部の全てへの電力供給を再開するように構成したので、車両が駐停車状態に移行する前の状態に速やかに復帰することができ、広範囲な無線通信エリアを確保することができる。
【0027】
本発明は、上記した実施形態にのみ限定されるものではなく、以下のように変形または拡張することができる。
盗難の可能性を判定して盗難通報信号をセンター装置に送信する車載盗難通報装置に適用することに限らず、例えば悪戯などの車両所有者にとって不利益となる行為を判定して通報信号をセンター装置に送信する構成に適用しても良い。
車両が駐停車状態にあるか否かを判定する信号として、ACC信号、IG信号、車速信号及び位置信号の他に、例えば運転者が運転席に着座しているか否か表す着座信号などを採用しても良い。
互いに異なる無線通信エリアを形成する3つ以上の無線部が搭載されている構成であっても良く、その場合、非駐停車状態にあるときには、車載バッテリから少なくとも2つの無線部への電力供給を維持することにより、広範囲な無線通信エリアを確保することができ、その一方で、車両が駐停車状態にあるときには、車載バッテリから少なくとも1つの無線部への電力供給を維持すると共に少なくとも1つの無線部への電力供給を停止することにより、例えば盗難や悪戯などの通報状態が発生したときに通報信号を適切に送信することができ、しかも、消費電力の低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の一実施形態を示す機能ブロック図
【図2】フローチャート
【符号の説明】
【0029】
図面中、1は車載盗難通報装置(車載通報装置)、2は制御部(通報状態判定手段、制御手段、駐停車状態判定手段)、4はCeller無線部(無線手段)、5はPCS無線部(無線手段)、8は車載バッテリである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
各々が車載バッテリから供給される電力を動作電力として互いに異なる無線通信エリアを形成する複数の無線手段と、
通報状態が発生したか否かを判定する通報状態判定手段と、
車載バッテリから前記複数の無線手段の各々への電力供給を制御し、通報状態が発生した旨を前記通報状態判定手段が判定したときに、前記複数の無線手段のうち車載バッテリから電力が供給されている少なくともいずれかから通報信号を送信させる制御手段とを備えた車載通報装置であって、
車両が駐停車状態にあるか非駐停車状態にあるかを判定する駐停車状態判定手段を備え、
前記制御手段は、車両が非駐停車状態にある旨を前記駐停車状態判定手段が判定している場合は、車載バッテリから前記複数の無線手段のうち少なくとも2つの無線手段への電力供給を維持し、車載バッテリから前記少なくとも2つの無線手段への電力供給を維持しているときに車両が駐停車状態にある旨を前記駐停車状態判定手段が判定した場合は、車載バッテリから前記少なくとも2つの無線手段のうち少なくとも1つの無線手段への電力供給を維持すると共に車載バッテリから前記少なくとも2つの無線手段のうち少なくとも1つの無線手段への電力供給を停止することを特徴とする車載通報装置。
【請求項2】
請求項1に記載した車載通報装置において、
前記制御手段は、車載バッテリから前記少なくとも2つの無線手段のうち少なくとも1つの無線手段への電力供給を停止した後に車両が非駐停車状態にある旨を前記駐停車状態判定手段が判定した場合は、車載バッテリから当該電力供給を停止した少なくとも1つの無線手段への電力供給を再開することを特徴とする車載通報装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載した車載通報装置において、
前記制御手段は、車両が駐停車状態にある旨を前記駐停車状態判定手段が判定したときに前記複数の無線手段の全てが通報信号を送信不可能である場合は、車載バッテリから前記複数の無線手段の全てへの電力供給を停止することを特徴とする車載通報装置。
【請求項4】
請求項3に記載した車載通報装置において、
前記制御手段は、車載バッテリから前記複数の無線手段の全てへの電力供給を停止した後に車両が非駐停車状態にある旨を前記駐停車状態判定手段が判定した場合は、車載バッテリから当該電力供給を停止した前記複数の無線手段の全てへの電力供給を再開することを特徴とする車載通報装置。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2009−116526(P2009−116526A)
【公開日】平成21年5月28日(2009.5.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−287432(P2007−287432)
【出願日】平成19年11月5日(2007.11.5)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】