説明

軟スイッチのための装置及び方法

P2P(ピアツーピア)通信モードからアップ−UTRAN−ダウン(従来通信モード)に、及び従来通信モードからP2Pモードにスイッチするために、ワイヤレス通信システムにおける方法であって、前記方法は、P2P通信モードから従来通信モードにスイッチするためのユーザ装置によって実行され、他のユーザ装置とのP2P通信において前記ユーザ装置によって使用される直接リンクを検出するステップと、前記検出結果が、前記直接リンクの通信特性は前記P2P通信のための要求仕様を満たし得ないことを示す場合に、ワイヤレス通信ネットワークシステムに対して従来通信モードにスイッチするための要求を送信するステップと、前記ネットワークシステムによって送信される前記スイッチするための要求の肯定応答(ACK)メッセージを受信した後、従来モードで前記他のユーザ装置と通信するように従来通信接続をもたらすステップとを有する方法がもたらされる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ワイヤレス通信システムにおいてP2P(ピアツーピア(Peer to Peer))通信を導入し得る方法及び装置、更に特定されると、ワイヤレス通信システムにおいてP2P通信モードと従来の通信モード(コンベンショナルコミュニケーションモード(conventional communication mode))との間で軟(ソフト)スイッチング(soft switching)するための方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の携帯(セルラ)通信システムにおいて、UE(ユーザ装置(設備)(user equipment))は、二つのUEの間の距離にかかわらず基地局の中継(リレー)を通じてのみ他のUEと通信しなければならない。図1は、UE1とUE2とが、基地局トランシーバ(すなわちノード(Node)B)及び無線リソース制御器(ラジオリソースコントローラ(Radio Resource controller(RNC)))から構成されるUTRANを通じて相互に対話(通信)する従来の通信モードを示しており、この通信モードはアップ−UTRAN−ダウン(UP−UTRAN−DOWN)モードとも称される。しかしながら、同じセルにキャンプインしている(とどまっている)二つのUEが互いに非常に近くなる場合、当該二つのUEは、基地局の中継を通じてではなく、直接通信する方がより適当な態様となり得る。当該方法は、P2Pと略記されるいわゆるピアツーピア(peer-to-peer)通信である。
【0003】
図2は、P2P通信モードを示している。図2に示されているように、破線は信号リンク(接続路)(シグナリングリンク(signaling link))を表しており、実線はデータリンクに対するものであり、矢印は情報の流れ(インフォメーションフロー(information flow))の方向に対するものである。データリンクのみは二つの通信するUEの間に存在している一方、信号リンクのみはUTRANとUE(モバイル端末)との間に存在している。基本通信(basic communication)を維持(保守)するためのリソース(資源)のみが必要とされることは仮定される。直接リンク(ダイレクトリンク(direct link))は、(固定周波数、タイムスロット、及び拡散符号(スプレッドコード(spread code)を有する)無線リソースの一つのユニット(単位)とされ、P2P通信モードは、基本通信を維持するために無線リソースの二つのユニットのみを必要とすることが容易に記載され得る。管理のための更なる信号送出コストが無視される場合、P2P通信は、従来の通信モードに比べて、約50%の無線リソースを節減し得る。更に、UTRANはなおもP2P通信の制御、特に無線リソースを使用する方法を保有しているので、ワイヤレスネットワークオペレータは、P2P通信によって使用される無線リソースを容易に変更し得る。
【0004】
2003年3月7日にコーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ(KONINKLIJKE PHILIPS ELECTRONICS N.V.)社によって出願された“ワイヤレス通信ネットワークでP2P通信をもたらすための方法及び装置(A Method and Apparatus for Establishing P2P Communication in Wireless Communication Networks)”及び“ワイヤレスP2P通信をもたらすための方法及び装置”という名称(表題)の二つの特許出願(代理人整理番号第CN030003号及び第CN030001号、出願番号第03119892.9号及び第03119897.X号)に記載されているように、ワイヤレス通信ネットワークでP2P通信をもたらす(設ける)ための二つの方法及び装置は、参照としてここに含まれていると共にTD−SCDMAシステムを含むいかなるTDD CDMA通信システムにも適している。
【0005】
2003年3月7日にコーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ社によって出願された“ワイヤレス通信ネットワークにおけるP2P通信との無線リンク(接続路)設定及び維持(メンテナンス)のための方法及び装置(A Method and Apparatus for Radio Link Establishment and Maintenance with P2P Communication in Wireless Communication Networks)”という名称の特許出願(代理人整理番号第CN030005号、出願番号第03119895.3号)に記載されているように、ワイヤレス通信ネットワークにおけるP2P通信との無線リンク設定及び維持のための方法及び装置は、参照としてここに含まれていると共にTD−SCDMAシステムを含むいかなるTDD CDMA通信システムにも適している。
【0006】
既存のTD−SCDMAシステムと同じランダムアクセス(接続)プロシージャを通じてUTRANとのアップリンク同期がもたらされた後、UEは、出願番号が第03119892.9号及び第03119897.X号である出願文献に記載の方法及び装置により他のUEとのP2P直接リンクをもたらし、すなわち二つのP2P通信するUEに対して、関連する専用リソースを割り当て得る。それから、二つのUEの間の直接リンクは、出願番号が第03119895.3号である出願文献に記載の方法及び装置によりもたらされると共に維持され得るので、二つのUEはそれぞれ、割り当てられたスロットにおいてP2P信号を受信すると共に送信することが可能であり、従って二つのUEの間のP2P通信が実現され得る。
【0007】
しかしながら、P2P通信するUEの移動が、通信環境及びUEの位置における変動をもたらし得るので、P2P通信が失われ得る。この状況において、ユーザの明白な意識なしにP2P通信モードから従来の通信モードに継ぎ目なく(シームレスに)スイッチする方法は、P2P通信モードが使用されるとき考慮されるべき問題となる。
【0008】
更に、従来のアップ−UTRAN−ダウンモードで通信する二つのUEが、P2P通信要求仕様を満たし得るとき、無線リソースを節減すると共にシステム性能を向上させるためにそれらの間のP2Pリンクを設定することは好ましい。しかしながら、通信するユーザの明白な意識なしにP2P通信モードから従来の通信モードに継ぎ目なくスイッチする方法としてP2Pモードを導入することは大きな課題ともなる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の目的は、P2P通信が実行され得ないときに、通信するユーザの明白な意識なしに従来モードに円滑(スムーズ)にスイッチするように、ワイヤレス通信システムにおいてP2P通信から従来の通信へスイッチするための方法及び装置を提供することにある。
【0010】
本発明の他の目的は、P2P通信要求仕様が満たされ得るとき、通信するユーザのいかなる注意もなしにP2Pモードに円滑にスイッチされるように、ワイヤレス通信システムにおいて従来の通信からP2P通信にスイッチするための方法及び装置を提供し、無線リソースを節減することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の目的を達成するため、本発明により、ワイヤレス通信システムにおいてUEによって実行され、P2P通信モードからアップ−UTRAN−ダウン通信モードにスイッチするための方法であって、(a)他のUEとのP2P通信において前記UEによって使用される直接リンクを検出するステップと、(b)前記検出結果が、前記直接リンクの通信特性(通信の質)は前記P2P通信のための要求仕様を満たし得ないことを示す場合に、ワイヤレス通信ネットワークシステムに対して従来通信モードにスイッチするための要求を送信するステップと、(c)前記ネットワークシステムによって送信される前記スイッチ要求のACK(肯定応答(acknowledge))メッセージを受信した後、従来通信モードで前記他のユーザ装置と通信するように従来通信リンクをもたらすステップとを有する方法が提案される。
【0012】
上記の目的を達成するため、本発明により、ワイヤレス通信システムにおいてネットワークシステムによって実行され、UEが、P2P通信モードからアップ−UTRAN−ダウン通信モードにスイッチするための方法であって、(A)P2P通信モードにおけるUEから、従来通信モードにスイッチするための要求を受信するステップと、(B)前記従来通信モードにスイッチすると共に従来通信モードにおけるトラヒックチャネルをP2P通信モードにおける前記二つのUEに割り当てるためのスイッチ要求に応答するステップと、(C)前記二つのUEが従来通信リンクをもたらし得るように、前記二つのUEへのスイッチ要求のACKメッセージを送信するステップとを有する方法が提案される。
【0013】
上記の目的を達成するため、本発明により、ワイヤレス通信システムにおいてユーザ装置によって実行され、従来通信モードと称されるアップ−UTRAN−ダウン通信モードからP2P通信モードにスイッチするための方法であって、(a)ワイヤレス通信ネットワークシステムから制御情報を受信するステップと、(b)前記制御情報により、前記UEとの従来の通信において前記他のUEと前記ネットワークシステムとの間のアップリンク上に転送される情報をオーバヒアするステップと、(c)前記UEは、前記アップリンクの通信特性が前記UEと前記他のUEとの間のP2P通信のための要求仕様を満たし得るかどうかを決定するために、前記アップリンク上に転送される情報をオーバヒアし得るかどうかを検出するステップと、(d)前記検出結果が、前記アップリンクは前記P2P通信のための特性要求仕様を満たし得ることを示す場合、前記UEは、P2P通信モードで前記他のUEと通信し得るように、前記アップリンクを使用することによって前記他のUEとのP2Pリンクをもたらすステップとを有する方法が提案される。
【0014】
上記の目的を達成するため、本発明により、ワイヤレス通信システムにおいてワイヤレス通信ネットワークシステムによって実行され、UEが、従来通信モードと称されるアップ−UTRAN−ダウン通信モードからP2P通信モードにスイッチするための方法であって、(a)前記二つのUEが、P2P通信をもたらすための要求仕様を満たすかどうかを決定するステップと、(b)前記二つのUEが、P2P通信をもたらすための要求仕様を満たす場合、前記ネットワークシステムと当該二つのUEのピアとの間のアップリンク上に転送される情報をオーバヒアするように当該二つのUEに命令するために前記二つのUEにそれぞれ制御情報を送信するステップと、(c)前記二つのUEの各々は、前記二つのUEの各々のピアと前記ネットワークシステムとの間の前記アップリンク上に転送される情報をオーバヒアし得ることを示す通知メッセージを前記二つのUEから受信するステップと、(d)相互のP2P通信をもたらすように前記二つのUEに命令するためにそれぞれ前記二つのUEに命令メッセージを送信するステップとを有する方法が提案される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
まず最初に、TD−SCDMAシステムを例にとることによって、図3に関してP2Pモードと従来モードとの間でスイッチされるときP2Pモードで通信し得るUEの状態遷移についての記載が以下にもたらされるであろう。
【0016】
図3に示されているように、UEの位置及びそれの通信環境の変化のためにP2P UEのP2P通信リンクが直接通信要求仕様を満たし得ないとき、UEはP2P通信モードから従来通信モードにスイッチすることが必要とされる。このとき、UEは単なるP2P接続状態を抜けて(出て)、P2P通信及び従来通信の並行(並用)状態(concurrent
state)に入る(入力される)であろう。並行状態において、検査結果が、従来リンクはUEに対する従来通信要求仕様を満たし得ることを示すまで、UEは、P2P通信を維持するために先行するP2Pリンクが保持されるとき従来通信モードで使用されるべきネットワークシステムを介してもたらされる(設けられる)従来リンクを検査(テスト)する。すなわち、既に従来リンクがUEとネットワークシステムとの間にうまくもたらされた後にのみ、UEは従来通信において単なる従来通信状態に入る。
【0017】
他方、UEに対する従来通信モードからP2P通信モードへのスイッチングのプロシージャは上記のプロシージャとちょうど逆になる。特に、従来通信モードでの二つの通信するUEがP2P通信に対する要求仕様を満たすとき、すなわち、UEの間の距離がP2Pによりサポートされる無線帯域内に入り、二つのUEは両方ともP2P通信能力(性能)を有し、二つのUEは同じセルにキャンプインしなければならないとき、ネットワークシステムは、従来通信モードからP2P通信モードにスイッチするように、すなわち無線リソースを節減するように二つのUEに命令すべきである。このとき、二つのUEの各々は先行する単なるP2P接続状態を抜けて、P2P通信及び従来通信の並行状態に入るであろう。並行状態において、各々のUEは、従来通信を維持するために先行する従来通信リンクを保持する一方、当該UEのピアとネットワークシステムとの間のアップリンク上に転送される情報をそれぞれオーバヒアし、検査結果が、二つのUEの各々とネットワークシステムとの間のアップリンクは、二つのUEの間のP2P通信リンクとしてのP2P通信に対するQoS要求仕様を満たし得ることを示すまで、オーバヒアされた情報により、対応するアップリンクを検査(試験)する。すなわち、既にP2Pリンクが二つのUEの間にうまくもたらされた後にのみ、二つのUEはそれぞれ単なるP2P通信接続状態に入る。
【0018】
図4及び図5に関して、詳細な記載が以下、P2P通信モードから従来通信モードへの上記のスイッチングプロシージャ及び従来通信モードからP2P通信モードへの上記のスイッチングプロシージャにそれぞれもたらされるであろう。
【0019】
図4に示されているように、同じセルにキャンプインしている(ステップS1)UE1及びUE2に対して、P2P通信要求仕様が満たされている場合、二つのUEの間のP2Pリンクがもたらされ(ステップS2)、UE1及びUE2はP2Pリンクを介して直接通信を実行する(ステップS3)。当該プロシージャは、出願番号が第03119892.9号及び第03119897.X号である上記の特許文献に詳細に記載されている。
【0020】
直接通信プロシージャの間、P2PモードにあるUE1及びUE2は、自身のピアのP2P信号送信電力を制御するために直接リンクをモニタ(監視)し続ける(ステップS4)。当該プロシージャは、出願番号第03119895.3号を備える特許出願文献に詳細に記載されている。モニタリングプロシージャの間、一つのUEが、P2Pリンク特性は、閾値TRHD0のような所定の値よりも低くなることを検出する(ステップS5)と、UEは、タイマT1を開始させ、特性記録(レコード)リスト(quality record list)L1に記録されている先行する検査結果を空にする(削除する)ステップ(ステップS5.1)をとることを必要とする。delta_time(デルタタイム)の期間インタバルの後(ステップS5.2)、UEは、この時点で(このとき)P2Pリンク特性を検査し(ステップS5.3)、検査結果を特性記録リストL1に記録する(ステップS5.4)。タイマT1は所定の時間で切れるかどうかをチェック(確認)する(ステップS5.5)。切れない場合、上記のステップS5.2乃至S5.4を繰り返し、T1が切れる場合、(後にT1’と称される)タイマT1の所定の期間内に特性記録リストL1に記録されている検査結果を計算して、T1’におけるP2Pリンク通信特性を得る(ステップS5.6)。T1’におけるP2Pリンク通信特性は、閾値TRHD1のような所定の値よりも低くなるかどうかを判断する(ステップS5.7)。当該特性がTRHD1よりも低くならない場合、ステップS3に戻り、UEは直接通信を継続する。当該特性がTRHD1よりも低くなる場合、UEは、従来通信モードにスイッチするための要求をUTRANに送信する(ステップS6)。
【0021】
ここでUEは、アップリンク制御チャネル(このチャネルは、P2P通信プロセスの間、UEとUTRANとの間で保持される)を通じて、又はUEとUTRANとの間のカスタマイズされたアップリンクチャネルを介して、従来通信モードにスイッチするための要求をUTRANに送信し得る。このことは、コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ(KONINKLIJKE PHILIPS ELECTRONICS N.V.)社によって出願された“ワイヤレス通信ネットワークにおけるP2P通信とのアップリンク同期維持のための方法及び装置(A Method and Apparatus for Uplink Synchronization Maintenance with P2P Communication in Wireless Communication Networks)”という名称の同時係属中の特許出願文献(代理人整理番号第CN030013号)に記載されている。この出願において、アップリンクチャネル及びダウンリンクチャネルは、UEとUTRANとの間でカスタマイズされ、UEは、カスタマイズされたアップリンクチャネルを使用することによって制御情報をUTRANに送信し得る。当該方法及び装置は、TD−SCDMAシステムを含むいかなるワイヤレス通信システムにも適用可能であり、参照としてここに含まれている。
【0022】
更に、UTRANにおいて、P2P UEからの従来通信モードにスイッチするための要求は、他のUEからの従来通信をもたらすための要求よりも優先度が高くなる。
【0023】
UTRANは、いかなるときにも無線リソースに対するUEの要求を満たし得ることが仮定される。P2P UEからの従来通信モードにスイッチするための要求を受信した後、UTRANは、二つの関連したP2P UE、UE1及びUE2に対して従来通信モードにおいて対応するトラヒックチャネルを再度割り当てる(ステップS7)。ここで、UTRANは、各々のUEが欠いている対応するトラヒックチャネルを割り当てるのみである。特に、UE1とUE2との間のP2Pリンクのトラヒックチャネルがアップリンクタイムスロットを占有する場合、UTRANは、UE1及びUE2のために、対応するダウンリンクトラヒックチャネルを割り当てることを必要とするのみであると共にアップリンクトラヒックチャネルはなおもP2P専用チャネルP2P−DCHを取り入れることが可能であり、UE1とUE2との間のP2Pリンクのトラヒックチャネルがダウンリンクタイムスロットを占有する場合、UTRANは、UE1及びUE2のために、対応するアップリンクトラヒックチャネルを割り当てることを必要とするのみであると共にダウンリンクトラヒックチャネルはなおもP2P専用チャネルP2P−DCHを取り入れることが可能であり、UE1とUE2との間のP2Pリンクのトラヒックチャネルがアップリンクタイムスロット及びダウンリンクタイムスロットを占有する場合、UTRANは、UE1及びUE2のために、対応するアップリンクトラヒックチャネル及びダウンリンクトラヒックチャネルを割り当てることを必要とするのみであり、P2P専用チャネルと共に、割り当てられたアップリンクトラヒックチャネル及びダウンリンクトラヒックチャネルは、従来通信モードでUE1とUTRANとの間の通信リンク及びUE2とUTRANとの間の通信リンクを実行する。
【0024】
それから、UTRANはスイッチ要求のACKメッセージを二つのUEに、従来通信モードで再度割り当てられたトラヒックチャネルについて当該二つのUEに知らせる(通知する)ためにそれぞれに送信する(ステップS8)。
【0025】
ダウンリンク制御チャネルを介してUTRANから送信されるスイッチ要求のACKメッセージを受信した後、UE1及びUE2はUTRANを通じて従来リンクをもたらし、同時にUE1及びUE2は、従来通信及び直接通信の並行状態に入る(ステップS9)。並行状態において、二つのUEは、現在進行する通信を維持するために、二つのUEの先行するP2Pリンク保持する一方、もたらされた従来リンクを検査する。ここで、各々のUEによって実行されるべきステップは以下を含む。
すなわち、まずタイマの値Vtest_convを0に初期化する(ステップS10)。ここで、タイマは、ある時間において割り当てられた従来リンクの通信特性を推定するための数を記録するためのものである。それから、UEは、ある時間において割り当てられた従来リンクの通信特性を推定するためのプロシージャを開始するために、タイマの値Vtest_convを1で増加させる(ステップS10.1)。当該プロシージャは、UEにおいてタイマT2を開始させ、それの特性記録リストL2に記録されている先行する検査(テスティング)結果を空にするステップ(ステップS10.2)を含む。delta_timeの期間インタバルの後(ステップS10.3)、UEは、この時点で割り当てられる従来リンクのP2Pリンク特性を検査し(ステップS10.4)、検査結果を特性記録リストL2に記録する(ステップS5.4)。タイマT2は所定の時間で切れるかどうかをチェックする(ステップS10.6)。切れない場合、上記のステップS10.3乃至S10.5を繰り返し、T2が切れる場合、(後にT2’と称される)タイマT2の所定の期間内に特性記録リストL2に記録されている検査結果を計算して、T2’におけるP2Pリンク通信特性を得る(ステップS10.7)。T2’におけるP2Pリンク通信特性は、閾値TRHD2のような所定の値よりも高くなるかどうかを判断する(ステップS10.8)。
【0026】
T2’の期間におけるP2Pリンク通信特性が閾値TRHD2よりも高くならない場合、当該特性は、UEに割り当てられる従来リンクが従来通信のための要求仕様を満たし得ないことを示し、それからVtest_convが所定の値Ntest_convを超えるかどうかをチェックする(ステップS10.9)。超える場合、所定の値Ntest_convは、UEの割り当てられた従来リンクの通信特性がT2’においてNtest_conv回推定されていることを示す。推定結果が、従来リンクは従来通信のためのQoS要求仕様を満たし得ないことを示すたびに、UEは上記のステップS3に戻ることが可能となるのみであり、通信するためにP2Pモードを使用し続け得る。Vtest_convが所定の値Ntest_convを超えない場合、ある期間内に上記の従来リンクの通信特性を推定するための新たなプロシージャを開始するために、上記のステップS10.1乃至S10.8を繰り返す。
【0027】
T2’における従来リンクの通信特性が閾値TRHD2よりも高くなる場合、当該特性は、UEの現在割り当てられている従来リンクが従来通信のための要求仕様を満たし得ることを示す。すなわち、従来リンクがUEとネットワークシステムとの間にうまくもたらされた後、UEはUTRANに、割り当てられた従来リンクが通信特性要求仕様を満たすことは可能であることを示すメッセージを送信し、同時にUEは、直接通信無線リソースを解放(リリース)することを要求する(ステップS11)。
【0028】
二つのUEによって送信される直接通信無線リソースを解放するための要求をそれぞれ受信した後、ネットワークシステムUTRANは、P2P通信無線リソースを再要求し(リクレームし(reclaim))、P2P通信無線リソースを解放するための要求のACKメッセージを二つのUEにそれぞれ送信する(ステップS12)。ダウンリンクチャネルを介してネットワークシステムによって送信されるP2P通信無線リソースを解放するための要求のACKメッセージを受信した後、二つのUEはP2Pリンクを解放し(ステップS13)、それぞれ従来通信モードの単なる接続状態に入り、従来のアップ−UTRAN−ダウンモードで相互に通信し続ける(ステップS14)。
【0029】
ここで、P2P通信モードから従来通信モードへの上記のスイッチングプロシージャの間、直接通信リソースが完全に解放される前にUEは単なる従来のアップ−UTRAN−ダウンに完全に入り得ない。すなわち、二つのUEが、ネットワークシステムUTRANを通じて通信することができた後にのみ、二つのUEの間のP2Pリンクは分解(ブレークダウン(break down))されることが可能であり、それ故に、従来通信モードへの“軟”又は“透明(トランスペアレント(transparent))”スイッチングが保証される。
【0030】
図4に関して、本発明によるP2P通信モードから従来通信モードへのスイッチングプロシージャに対して詳細な記載が上記にもたらされている。以下、図5に関して、本発明による従来通信モードからP2P通信モードへのスイッチングプロシージャに対して詳細な記載が以下にもたらされている。
【0031】
図5に示されているように、同じセルにキャンプインしている(ステップS101)UE1及びUE2は、ネットワークシステムUTRANを通じて従来のアップ−UTRAN−ダウンリンクをそれぞれもたらす(ステップS102)。もたらされた従来のトラヒックチャネルを使用することによって、UE1及びUE2は、従来モードで相互の通信を実行する(ステップS103)。ステップS101乃至S103は、既存の3GPPプロトコルに記載されているプロシージャと同じである。
【0032】
従来モードにおける通信プロシージャの間、二つの通信するUE及びUTRANは、従来リンクをモニタし続けると共に従来通信において電力制御プロシージャを実行する(ステップS104)。
【0033】
従来通信プロシージャの間、UTRANは定期的に、又は不定期に、UEの取得された位置情報を推定し得る(ステップS105)。例えば、UTRANは、UE1及びUE2の位置を探索(検索)すると共に位置決めることを通じて、又はUE1及びUE2によってネットワークシステムに送信されるメッセージに含まれるUEの位置情報を通じて、UE1及びUE2の位置情報を取得し得る。
【0034】
同時に、UTRANは、二つの通信するUE、UE1及びUE2が、以下の三つの条件を同時に満たし得るかどうかを継続的に検出する(ステップS106)。すなわち、
(1)UTRANによって取得されるUEの上記位置情報に応じて、UE1とUE2との間の距離が、P2Pによりサポートされる無線帯域内に入ること
(2)UE1とUE2との両方がP2P通信能力を有すること
(3)UE1及びUE2が同じセルにキャンプインすること
である。
【0035】
UE1及びUE2が上記の三つの条件を同時に満たし得ない場合、UTRANは従来通信モードからP2P通信モードへのスイッチングを開始することを試み得ない。UE1及びUE2が上記の三つの条件を同時に満たし得る場合、UTRANはUE1及びUE2にそれぞれ、自身のピアとUTRANとの間のアップリンク上に転送される情報をオーバヒアするように命令するであろう(ステップS106.1)。すなわち、UE1は、UE2とUTRANとの間のアップリンク上に転送される情報をオーバヒアする一方、UE2は、UE1とUTRANとの間のアップリンク上に転送される情報をオーバヒアする(ステップS107)。
【0036】
自身のピアとUTRANとの間のアップリンク上に転送される情報をオーバヒアする間、アップリンクは、UE1とUE2との間のP2P通信のための要求仕様を満たし得るかどうかを決定するために、各々のUEは、自身が、アップリンク上に明らかに転送される情報をオーバヒアし得るかどうかを検出する。検出プロシージャの間、各々のUEによって実行されるベきステップは以下を含む。
【0037】
まず最初に、UEにおいてタイマT3を開始させ、特性記録リストL3に記録されている先行する検査結果を空にする(ステップS107.1)。delta_timeの期間の後(ステップS107.2)、UEによってオーバヒアされるアップリンクの特性を検査し(ステップS107.3)、検査結果を特性記録リストL3に記録する(ステップS107.4)。タイマT3は所定の時間で切れるかどうかをチェックする(ステップS107.5)。切れない場合、上記のステップS107.2乃至S107.4を繰り返し、T3が切れる場合、(後にT3’と称される)タイマT3によって規定される時間内に特性記録リストL3に記録されている検査結果を計算して、T3’におけるオーバヒアされたアップリンクの通信特性を得る(ステップS107.6)。T3’におけるオーバヒアされたアップリンクの通信特性は、閾値TRHD3のような所定の値よりも高くなるかどうかを判断する(ステップS107.7)。当該特性がTRHD3よりも高くならない場合、ステップS103に戻り、UEは、通信するために従来通信モードを使用し続け、TRHD3よりも高くなる場合、UEは、UTRANが、明確に自身のピアとUTRANとの間のアップリンク上に転送される情報をオーバヒアし得ることをUTRANに通知するためのメッセージをUTRANに送信する(ステップS108)。
【0038】
UE1及びUE2から上記の通知メッセージを受信した後、すなわち、UE1とUE2との両方が、明確に自身のピアとUTRANとの間のアップリンク上に転送される情報をオーバヒアし得るとき、P2P通信をもたらすように二つのUEに命令するためにUTRANはUE1及びUE2にそれぞれ制御情報を送信する(ステップS109)。
【0039】
UTRANからP2Pリンクをもたらすための命令を受信した後、UE1及びUE2は、それらの間にP2Pリンクをもたらし、先行する単なる従来通信モードからのP2P通信と従来通信との並行状態に入る(ステップS110)。並行状態において、UE1及びUE2は、進行中の通信を維持するために先行する従来通信リンクを保持する一方、もたらされたP2Pリンクを検査する。ここで、各々のUEによって実行されるべきステップは以下を含む。
【0040】
すなわち、まず最初にタイマの値Vtest_p2pを0に初期化する(ステップS111)。ここで、タイマは、ある時間においてもたらされたP2Pリンクの通信特性を推定するための数を記録するためのものである。それから、UEは、一度ある時間においてもたらされたP2Pリンクの通信特性を推定するプロシージャを開始するために、タイマの値Vtest_p2pを1で増加させる(ステップS111.1)。当該プロシージャは、UEにおいてタイマT4を開始させ、それの特性記録リストL4に記録されている先行する検査結果を空にするステップ(ステップS111.2)を含む。delta_timeの期間の後(ステップS111.3)、UEは、もたらされたP2Pリンクの特性を検査し(ステップS111.4)、検査結果を特性記録リストL4に記録する(ステップS111.5)。タイマT4は所定の時間で切れるかどうかをチェックする(ステップS111.6)。切れない場合、上記のステップS111.3乃至S111.5を繰り返し、T4が切れる場合、(後にT4’と称される)T4によって規定される期間内に特性記録リストL4に記録されている検査結果を計算して、T4’におけるP2Pリンクの通信特性を得る(ステップS111.7)。T4’におけるP2Pリンク通信特性は、閾値TRHD4のような所定の値よりも高くなるかどうかを判断する(ステップS111.8)。
【0041】
T4’におけるP2Pリンクの通信特性が閾値TRHD4よりも高くならない場合、当該特性は、UE1とUE2との間の現在もたらされているP2Pリンクが、P2P通信のための要求仕様を満たし得ないことを示し、それから、タイマの値Vtest_p2pが所定の値Ntest_p2pよりも大きくなるかどうかをチェックする(ステップS111.9)。Ntest_p2pよりも大きくなる場合、特性は、T4’におけるもたらされたP2Pリンクの通信特性がNtest_p2p回推定されていることを示し、推定結果が、P2PリンクはP2P通信のためのQoS要求仕様を満たし得ないことを示すたびに、UEは上記のステップS103に戻ることが可能となるのみであり、通信するために従来モードを使用し続け得る。Ntest_p2pを超えない場合、ある期間において上記もたらされたP2Pリンクの通信特性を推定するための新たなプロシージャを開始するために、上記のステップS111.1乃至S111.8を繰り返す。
【0042】
T4’におけるP2Pリンクの通信特性が閾値TRHD4よりも高くなる場合、当該特性は、UE1とUE2との間の現在もたらされているP2PリンクがP2P通信のための要求仕様を満たし得ることを示す。すなわち、P2PリンクがUE1とUE2との間にうまくもたらされた後、UEはUTRANに、もたらされたP2PリンクがQoS要求仕様を満たすことは可能であることを示すメッセージを送信し、同時にUEは、従来通信無線リソースを解放することを要求する(ステップS112)。
【0043】
UE1及びUE2からの従来通信無線リソースを解放するための要求をそれぞれ受信した後、UTRANは、UTRANとUE1及びUE2との間のダウンリンク無線リソースを再要求し、従来通信無線リソースを解放するACKメッセージを二つのUEにそれぞれ送信する(ステップS113)。UTRANから従来通信無線リソースを解放するACKメッセージを受信した後、UE1及びUE2は従来通信リンクを解放し(ステップS114)、それぞれ単一のP2P通信モード接続状態に入り、相互直接リンク(mutual direct link)を介して通信し続ける(ステップS115)。
【0044】
ここで、従来通信モードからP2P通信モードへのスイッチングプロシージャの間、従来通信リソースが完全に解放される前に、UEは単なるP2Pモードに完全に入り得ない。すなわち、二つのUEが、相互直接リンクを通じて通信することができた後にのみ、二つのUEとUTRANとの間の従来リンクは分解されることが可能であり、それ故に、P2P通信モードへの“軟”又は“透明”スイッチングが保証される。
【0045】
本発明によるP2P通信モードから従来通信モード又は従来通信モードからP2P通信モードにスイッチするための上記方法は、コンピュータソフトウエア若しくはハードウエア、又はソフトウエアとハードウエアとの組み合わせで実現され得る。
【0046】
上記のように、本発明においてもたらされるTD−SCDMAシステムでP2P通信モードから従来通信モードにスイッチするための方法及び装置において、UEは、先行する単一のP2P通信モードから単なる従来通信モードにスイッチする前にP2P通信と従来通信との並行状態にとどまるので、直接通信リソースが完全に解放された後にのみ、UEは単なる従来アップ−UTRAN−ダウンモードに完全に入ることが可能である。すなわち、二つのUEは、並行状態で通信するためになおもP2Pモードを使用し続けることが可能であり、二つのUEの間のP2Pリンクが、ネットワークシステムUTRANを通じて通信することができた後にのみ、二つのUEの間のP2Pリンクは分解されることが可能であり、それ故に、関連する(含まれる)UEによって通知されることなく従来通信モードへの“軟”又は“透明”スイッチングを実現することが可能である。
【0047】
同様に、本発明においてもたらされるTD−SCDMAシステムで従来通信モードからP2P通信モードにスイッチするための方法及び装置において、UEはここでも、先行する単なる従来通信モードから単なるP2P通信モードにスイッチする前にP2P通信と従来通信との並行状態にとどまるので、従来通信リソースが完全に解放された後にのみ、UEは単なる従来P2Pモードに完全に入ることが可能である。すなわち、二つのUEは、並行状態で通信するためになおも従来モードを使用し続けることが可能であり、UEが相互直接リンクを通じて通信することができた後にのみ、二つのUEとUTRANとの間の従来リンクは分解されることが可能であり、それ故に、関連するUEによって通知されることなくP2P通信モードへの“軟”又は“透明”スイッチングを実現することが可能である。
【0048】
更に、P2Pモードから従来通信モードにスイッチするプロシージャの間、UEが従来通信モードを使用するとき、先行するP2Pリンクはアップリンク又はダウンリンクとみなされることが可能であり、UTRANは、対応するダウンリンクトラヒックチャネル及び/又はアップリンクトラヒックチャネルを、従来通信モードにスイッチすることを要求するUEにのみ割り当てることが可能である。一方、従来通信モードからP2Pモードにスイッチするプロシージャの間、UEとUTRANとの間のアップリンクのような先行する従来リンクの半分の無線リソースはなおもP2P通信におけるP2Pリンクとして再利用(繰り返し利用)されることが可能であり、UTRANは、従来無線リソースの半分のみを再要求する。本発明におけるリソース割り当て及び再要求は、P2P通信モードと従来通信モードとの間でスイッチするとき、無線リソース割り当てプロシージャを効果的に簡略化し得る。
【0049】
本発明においてもたらされるTD−SCDMAシステムでP2P通信モードと従来通信モードとの間で軟スイッチするための方法及び装置が、TD−SCDMAの実施例に
関連して示されていると共に記載されているが、本方法及び装置がそれに限定されることはなく、他のTDD CDMAシステムにも適していることは当業者によって理解されるべきである。
【0050】
本発明において開示されているTD−SCDMAシステムでP2P通信モードと従来通信モードとの間で軟スイッチするための方法及び装置が、請求項によって規定されているように本発明の範囲からほぼ逸脱することなく修正され得ることも当業者によって理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】従来のUP−UTRAN−DOWN通信モードを示す概略図である。
【図2】本発明によるP2P通信モードを示す概略図である。
【図3】本発明による従来通信モードとP2P通信モードとの間の軟スイッチングのためのUEの状態遷移を示す概略図である。
【図4】本発明による、P2Pモードから従来モードへのスイッチングを示すチャートフローを示す。
【図5】本発明による、従来モードからP2Pモードへのスイッチングを示すチャートフローを示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ピアツーピア通信モードから、従来モードと称されるアップ−UTRAN−ダウン通信モードにスイッチするために、ワイヤレス通信システムにおいてユーザ装置によって実行される方法であって、
(a)他のユーザ装置とのピアツーピア通信において前記ユーザ装置によって使用される直接リンクを検出するステップと、
(b)前記検出結果が、前記直接リンクの通信特性は前記ピアツーピア通信のための要求仕様を満たし得ないことを示す場合に、ワイヤレス通信ネットワークシステムに対して従来通信モードにスイッチするための要求を送信するステップと、
(c)前記ネットワークシステムによって送信される前記スイッチするための要求の肯定応答メッセージを受信した後、従来通信モードで前記他のユーザ装置と通信するように従来通信接続をもたらすステップと
を有する方法。
【請求項2】
前記ステップ(c)が、
(c1)前記ネットワークシステムによって送信される前記スイッチするための要求の肯定応答メッセージを受信したと共に前記割り当てられた従来通信モードトラヒックチャネルを取得した後、ピアツーピア通信と従来通信との並行状態に入るステップと、
(c2)並行状態に入った後、前記従来通信モードで、取得されたトラヒックチャネルを検査するステップと、
(c3)前記検査結果が、前記従来通信モードにおけるトラヒックチャネルの前記通信特性は、前記従来通信に対する要求仕様を満たし得ることを示す場合、ピアツーピア通信無線リソースを前記ネットワークシステムに解放するための要求を送信するステップと、
(c4)前記ネットワークシステムによって送信されるピアツーピア通信無線リソースを解放するための要求の前記肯定応答メッセージを受信した後、前記ユーザ装置が前記並行状態から単一の従来通信モードにスイッチし得るように、前記直接リンクによって占有される前記無線リソースを解放するステップと
を含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ユーザ装置は、前記従来通信モードにスイッチするための要求と、前記ピアツーピア通信無線リソースを前記ネットワークシステムに解放するための要求とを、前記カスタマイズされたアップリンクチャネル及び前記アップリンク制御チャネルの何れのチャネルを介しても送信し得る請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記ステップ(b)は、
(b1)前記検出結果が、前記直接リンクの通信特性は所定の値の下になることを示す場合、ある一定のインタバルおきに前記直接リンクの前記通信特性を検査すると共に、前記対応する検査結果を取得するステップと、
(b2)前記所定のインタバルにおける前記取得された検査結果に応じて、前記インタバルにおける前記直接リンクの前記通信特性を計算するステップと、
(b3)前記計算された結果が、前記直接リンクの通信特性は前記ピアツーピア通信のための要求仕様を満たし得ないことを示す場合、前記従来通信モードにスイッチするための要求を前記ネットワークシステムに送信するステップと
を含む請求項1、2、又は3に記載の方法。
【請求項5】
(b4)前記計算された結果が、前記直接リンクの通信特性は前記ピアツーピア通信のための要求仕様を満たし得ることを示す場合、ピアツーピア通信モードで継続するステップ
を更に含む請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記ステップ(c2)は、
(c21)並行状態に入った後、ある一定のインタバルおきに前記従来通信モードで前記トラヒックチャネルの前記通信特性を検査すると共に、前記対応する検査結果を取得するステップと、
(c22)前記所定のインタバルにおいて取得される前記検査結果に応じて、前記インタバルにおいて従来通信モードにおける前記トラヒックチャネルの前記通信特性を得るために計算するステップと
を含む請求項2に記載の方法。
【請求項7】
前記インタバルにおける前記従来通信モードにおけるトラヒックチャネルの前記通信特性を計算する数をカウントするステップと、
前記数が所定の値を超えない場合、前記数を増加させた後、ここでも前記インタバルにおける前記従来通信モードトラヒックチャネルの前記通信特性を検査すると共に計算するステップと
を更に有する請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記数が所定の値を超える場合、ピアツーピア通信モードで継続するステップ
を更に有する請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記直接通信リンクのトラヒックチャネルは、従来通信モードにおけるアップリンクトラヒックチャネル及びダウンリンクトラヒックチャネルの一つとみなされ得る請求項1乃至3の何れか一項に記載の方法。
【請求項10】
ピアツーピア通信モードから、従来通信モードと称されるアップ−UTRAN−ダウン通信モードにユーザ装置をスイッチするために、ワイヤレス通信システムにおいてワイヤレス通信ネットワークシステムによって実行される方法であって、
(A)従来通信モードにスイッチするための要求をピアツーピア通信モードで前記ユーザ装置から受信するステップと、
(B)前記従来通信モードにスイッチすると共に従来通信モードにおけるトラヒックチャネルをピアツーピア通信モードにおける前記二つのユーザ装置に割り当てるための要求に応答するステップと、
(C)前記二つのユーザ装置が従来通信接続をもたらし得るように、前記二つのユーザ装置にスイッチするための要求の肯定応答メッセージを送信するステップと
を有する方法。
【請求項11】
(D)前記二つのユーザ装置からピアツーピア通信無線リソースを解放するための要求を受信するステップと、
(E)前記ピアツーピア通信無線リソースを解放するための要求に応答すると共に、前記ピアツーピア通信無線リソースを再要求するステップと、
(F)前記ピアツーピア通信無線リソースを再要求した後、前記二つのユーザ装置が前記並行状態から単一の従来通信モードにスイッチし得るように、前記ピアツーピア通信無線リソースを解放するための要求の肯定応答メッセージを前記二つのユーザ装置に送信するステップと
を更に有する請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記ネットワークシステムによって前記二つのユーザ装置に割り当てられる前記従来通信モードトラヒックチャネルが、前記ダウンリンクトラヒックチャネル及び前記アップリンクトラヒックチャネルの一つを少なくとも含む請求項10又は11に記載の方法。
【請求項13】
従来通信モードと称されるアップ−UTRAN−ダウン通信モードからピアツーピア通信モードにスイッチするために、ユーザ装置によって実行される方法であって、
(a)ワイヤレス通信ネットワークシステムから制御情報を受信するステップと、
(b)前記制御情報により、従来の通信において前記ユーザ装置と通信する前記他のユーザ装置と前記ネットワークシステムとの間のアップリンク上に転送される情報をオーバヒアするステップと、
(c)前記ユーザ装置は、前記アップリンクの通信特性が前記ユーザ装置と前記他のユーザ装置との間のピアツーピア通信のための要求仕様を満たし得るかどうかを決定するために、前記アップリンク上に転送される情報をオーバヒアし得るかどうかを検出するステップと、
(d)前記検出結果が、前記アップリンクは前記ピアツーピア通信のための特性要求仕様を満たし得ることを示す場合、前記ユーザ装置は、ピアツーピア通信モードで前記他のユーザ装置と通信し得るように、前記アップリンクを使用することによって前記他のユーザ装置とのピアツーピア接続をもたらすステップと
を有する方法。
【請求項14】
前記ステップ(d)が、
(d1)前記検出結果は、前記アップリンクが前記ピアツーピア通信のための特性要求仕様を満たし得ることを示す場合、通知メッセージを前記ネットワークシステムに送信するステップと、
(d2)前記ネットワークシステムからのピアツーピア接続をもたらすための命令メッセージに応じて、前記他のユーザ装置とのピアツーピア接続をもたらすステップと
を含む請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記ステップ(d2)が、
(d21)前記ネットワークシステムからのピアツーピア接続をもたらすための命令メッセージに応じて、前記他のユーザ装置とのピアツーピア接続をもたらすと共に、ピアツーピア通信と従来通信との並行状態に入るステップと、
(d22)並行状態に入った後、前記もたらされたピアツーピアリンクを検査するステップと、
(d23)前記検査結果が、前記ピアツーピアリンクの通信特性は、前記ピアツーピア通信に対する要求仕様を満たし得ることを示す場合、従来通信無線リソースを前記ネットワークシステムに解放するための要求を送信するステップと、
(d24)前記ネットワークシステムによって送信される前記従来通信無線リソースを解放するための要求の前記肯定応答メッセージを受信した後、前記ユーザ装置が前記ピアツーピア通信と従来通信との並行状態から単一のP2P通信モードにスイッチし得るように、前記従来リンクによって占有される前記無線リソースを解放するステップと
を含む請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記ステップ(c)は、
(c1)ある一定のインタバルおきに前記オーバヒアされたアップリンクの特性を検査すると共に、前記対応する検査結果を取得するステップと、
(c2)前記所定のインタバルにおいて取得される前記検査結果に応じて、前記インタバルにおける前記オーバヒアされたアップリンクの通信特性を計算するステップと
を含む請求項13,14、又は15に記載の方法。
【請求項17】
(e)前記検査結果が、前記アップリンクは前記ピアツーピア通信のための要求仕様を満たし得ないことを示す場合、従来通信モードで継続するステップ
を更に含む請求項13に記載の方法。
【請求項18】
前記ステップ(d22)は、
(d221)並行状態に入った後、ある一定のインタバルおきに前記ピアツーピアリンクの通信特性を検査すると共に、前記対応する検査結果を取得するステップと、
(d222)前記所定のインタバルにおいて取得される前記検査結果に応じて、前記インタバルにおけるピアツーピアリンクの通信特性を得るために計算するステップと
を含む請求項15に記載の方法。
【請求項19】
前記インタバルにおける前記ピアツーピアリンクの通信特性を計算する数をカウントするステップと、
前記数が所定の値を超えない場合、前記数を増加させた後、ここでも前記インタバルにおける前記ピアツーピアリンクの通信特性を検査すると共に計算するステップと
を更に有する請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記数が所定の値を超える場合、従来通信モードで継続するステップ
を更に有する請求項19に記載の方法。
【請求項21】
ユーザ装置が、従来通信モードと称されるアップ−UTRAN−ダウン通信モードからピアツーピア通信モードにスイッチするためにワイヤレス通信システムにおいてワイヤレス通信ネットワークシステムによって実行される方法であって、
(a)前記二つのユーザ装置が、ピアツーピア通信をもたらす条件を満たすかどうかを決定するステップと、
(b)前記二つのユーザ装置が、前記ピアツーピア通信をもたらす条件を満たす場合、前記ネットワークシステムと当該二つのユーザ装置のピアとの間のアップリンク上に転送される情報をオーバヒアするように当該二つのユーザ装置に命令するために前記二つのユーザ装置にそれぞれ制御情報を送信するステップと、
(c)前記二つのユーザ装置の各々は、前記二つのユーザ装置の各々のピアと前記ネットワークシステムとの間の前記アップリンク上に転送される情報をオーバヒアし得ることを示す通知メッセージを前記二つのユーザ装置から受信するステップと、
(d)相互のピアツーピア通信をもたらすように前記二つのユーザ装置に命令するためにそれぞれ前記二つのユーザ装置に命令メッセージを送信するステップと
を有する方法。
【請求項22】
(e)前記二つのユーザ装置から従来通信無線リソースを解放するための要求を受信するステップと、
(f)前記二つのユーザ装置がそれぞれ、ピアツーピア通信及び従来通信の並行状態から単一のピアツーピア通信モードにスイッチするように、従来通信無線リソースを前記二つのユーザ装置にそれぞれ解放するための要求の肯定応答メッセージを送信するステップと
を更に有する請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記ステップ(a)が、
(a1)前記二つのユーザ装置の位置情報に応じて、前記二つのユーザ装置の間の距離が、ピアツーピア通信の範囲内に入るかどうかを決定するステップと、
(a2)前記二つのユーザ装置が両方ともピアツーピア通信能力を有するかどうかを決定するステップと、
(a3)前記二つのユーザ装置が同じセルにキャンプインするかどうかを決定するステップと、
(a4)前記二つのユーザ装置が、ステップ(a1)、(a2)、及び(a3)の条件を同時に満たすとき、ピアツーピア通信は前記二つのユーザ装置の間にもたらされ得ることを決定するステップと
を更に有する請求項21又は22に記載の方法。
【請求項24】
前記ユーザ装置によって前記ネットワークシステムに送信される前記情報及び前記ユーザ装置を探索すると共に位置決めすることによって取得される情報の一つに応じて前記ユーザ装置の前記位置情報が取得され得る
請求項23に記載の方法。
【請求項25】
ワイヤレス通信システムにおいて、ピアツーピア通信モードから、従来通信モードと称されるアップ−UTRAN−ダウンにスイッチし得るユーザ装置であって、
前記ユーザ装置と他のユーザ装置との間のピアツーピア通信のための直接リンクを検出するための直接リンク検出手段と、
前記検出結果が、前記直接リンクの通信特性は前記ピアツーピア通信のための要求仕様を満たし得ないことを示すときに、ワイヤレス通信ネットワークシステムに対して従来通信モードにスイッチするための要求を送信するためのスイッチ要求送信手段と、
前記ネットワークシステムによって送信される前記スイッチするための要求の肯定応答メッセージを受信した後、従来通信モードで前記他のユーザ装置と通信するように従来通信の接続をもたらすための従来通信接続設定手段と
を有するユーザ装置。
【請求項26】
前記従来通信接続設定手段が、
前記ネットワークシステムによって送信される前記スイッチするための要求の肯定応答メッセージを受信したと共に前記割り当てられた従来通信モードにおけるトラヒックチャネルを取得した後、ピアツーピア通信と従来通信との並行状態に入るための並行状態接続手段と、
並行状態に入った後、前記従来通信モードで、取得されたトラヒックチャネルを検査するための従来リンク検査手段と、
前記ネットワークシステムによって送信される前記無線リソースを解放するための要求の前記肯定応答メッセージを受信した後、前記ユーザ装置が前記並行状態から単一の従来通信モードにスイッチし得るように、前記直接リンクによって占有される前記無線リソースを解放するための無線リソース解放手段と
を含み、
前記従来リンク検査手段の前記検査結果は、前記従来通信モードにおけるトラヒックチャネルが、前記従来通信に対する通信特性要求仕様を満たし得ることを示すとき、ピアツーピア通信無線リソースを前記ネットワークシステムに解放するための要求を送信する請求項25に記載のユーザ装置。
【請求項27】
前記スイッチ要求送信手段は、
前記検出結果が、前記直接リンクの通信特性は所定の値の下になることを示すとき、ある一定のインタバルおきに前記直接リンクの前記通信特性を検査すると共に、前記対応する検査結果を取得するための検査手段と、
前記所定のインタバルにおける前記取得された検査結果に応じて、前記インタバルにおける前記直接リンクの前記通信特性を計算する計算手段と、
前記計算された結果が、前記直接リンクの通信特性は前記ピアツーピア通信のための要求仕様を満たし得ないことを示すとき、前記従来通信モードにスイッチするための要求を前記ネットワークシステムに送信するための送信手段と
を含む請求項25又は26に記載のユーザ装置。
【請求項28】
前記従来リンク検査手段は、
並行状態に入った後、ある一定のインタバルおきに従来通信モードで前記トラヒックチャネルの通信特性を検査すると共に、前記対応する検査結果を取得するトラヒックチャネル検査手段
と、
前記所定のインタバルにおいて取得される前記検査結果に応じて、従来通信モードにおける前記トラヒックチャネルの通信特性を得るように計算するためのトラヒックチャネル通信特性計算手段と
を含む請求項26に記載のユーザ装置。
【請求項29】
ユーザ装置がピアツーピア通信モードから、従来通信モードと称されるアップ−UTRAN−ダウンにスイッチするための方法を実行し得るワイヤレス通信ネットワークシステムであって、
従来通信モードにスイッチするための要求をピアツーピア通信モードで前記ユーザ装置から受信するための受信手段と、
前記従来通信モードにスイッチすると共に従来通信モードにおけるトラヒックチャネルをピアツーピア通信モードにおける前記二つのユーザ装置に割り当てるための要求に応答するための割り当て手段と、
前記二つのユーザ装置の間の従来通信接続がもたらされ得るように、前記二つのユーザ装置にスイッチするための要求の肯定応答メッセージを送信すると共に、前記二つのユーザ装置が、ピアツーピア通信及び従来通信の並行状態から単一の従来通信モードにスイッチし得るように、ピアツーピア通信無線リソースを解放するための要求の肯定応答メッセージを送信するための送信手段と
を有するワイヤレス通信ネットワークシステム。
【請求項30】
前記受信手段がピアツーピア通信無線リソースを前記二つのユーザ装置から解放するための要求を受信するとき、ピアツーピア通信無線リソースを再要求するためのピアツーピア通信無線リソース再要求手段
を更に有する請求項29に記載のネットワークシステム。
【請求項31】
従来通信モードと称されるアップ−UTRAN−ダウンからピアツーピア通信モードにスイッチし得る、ワイヤレス通信システムにおけるユーザ装置であって、
前記ワイヤレス通信ネットワークシステムから制御情報を受信するための受信手段と、
前記制御情報に応じて、従来の通信において前記ユーザ装置と通信する前記他のユーザ装置と前記ネットワークシステムとの間の前記アップリンク上に転送される情報をオーバヒアするためのオーバヒア手段と、
前記アップリンクの通信特性は、前記ユーザ装置と前記他のユーザ装置との間の前記ピアツーピア通信のための要求仕様を満たし得るかどうかを決定するように、前記アップリンク上に転送される情報がオーバヒアされ得るかどうかを検出するための検出手段と、
前記検出結果が、前記アップリンクは前記ピアツーピア通信のための特性要求仕様を満たすことを示すとき、前記ユーザ装置が、ピアツーピアモードで前記他のユーザ装置と通信し得るように、前記アップリンクを使用することによって前記他のユーザ装置とのピアツーピア接続をもたらすためのピアツーピア接続設定手段と
を有するユーザ装置。
【請求項32】
前記ピアツーピア接続設定手段が、
前記検出結果は、前記アップリンクが前記ピアツーピア通信のための特性要求仕様を満たすことを示すとき、通知メッセージを前記ネットワークシステムに送信するための送信手段と、
前記ネットワークシステムからのピアツーピア接続をもたらすための命令メッセージに応じて、前記他のユーザ装置とのピアツーピア接続をもたらすための設定手段と
を含む請求項31に記載のユーザ装置。
【請求項33】
前記設定手段が、
前記ネットワークシステムからのピアツーピア接続をもたらすための命令メッセージに応じて、前記他のユーザ装置とのピアツーピア接続をもたらすと共に、従来通信モードからピアツーピア通信と従来通信との並行状態に入るための並行状態入力手段と、
並行状態に入った後、前記もたらされたピアツーピアリンクを検査するためのピアツーピアリンク検査手段であって、前記ピアツーピアリンク検査手段の検査結果が、前記ピアツーピアリンクの通信特性は、前記ピアツーピア通信に対する要求仕様を満たし得ることを示すとき、前記送信手段は、従来通信無線リソースを前記ネットワークシステムに解放するための要求を送信するピアツーピアリンク検査手段と、
前記ネットワークシステムによって送信される前記従来通信無線リソースを解放するための要求の前記肯定応答メッセージを前記受信手段が受信した後、前記ユーザ装置が前記ピアツーピア通信と従来通信との前記並行状態から単一のP2P通信モードにスイッチし得るように、前記従来リンクによって占有される前記無線リソースを解放するための無線リソース解放手段と
を含む請求項32に記載のユーザ装置。
【請求項34】
前記検出手段は、
ある一定のインタバル毎に一度前記オーバヒアされたアップリンクの特性を検査すると共に、前記対応する検査結果を取得するためのアップリンク検査手段と、
前記所定のインタバルにおける前記取得された検査結果に応じて、前記インタバルにおける前記オーバヒアされたアップリンクの通信特性を計算するための計算手段と
を含む請求項31、32、又は33に記載のユーザ装置。
【請求項35】
前記ピアツーピアリンク検査手段は、
並行状態に入った後、ある一定のインタバル毎に一度前記ピアツーピアリンクの通信特性を検査すると共に、前記対応する検査結果を取得するためのピアツーピアリンク検査結果取得手段と、
前記所定のインタバルにおける前記取得された検査結果に応じて、前記インタバルにおけるピアツーピアリンクの通信特性を得るために計算するためのピアツーピアリンク計算手段と
を含む請求項33に記載のユーザ装置。
【請求項36】
ユーザ装置が、従来通信と称されるアップ−UTRAN−ダウンからピアツーピア通信モードにスイッチするための方法を実行し得る、ワイヤレス通信システムにおけるワイヤレス通信ネットワークシステムであって、
前記二つのユーザ装置が、前記ピアツーピア通信をもたらすための要求仕様を満たすかどうかを決定するための決定手段と、
前記二つのユーザ装置が、前記ピアツーピア通信をもたらすための要求仕様を満たすことが決定されるとき、前記ネットワークシステムと当該二つのユーザ装置のピアとの間の前記アップリンク上に転送される情報をオーバヒアするように当該二つのユーザ装置に命令するために前記二つのユーザ装置にそれぞれ制御情報を送信するための命令手段と、
前記二つのユーザ装置から従来通信無線リソースを解放するための要求及び通知メッセージを受信し、前記通知メッセージは、前記二つのユーザ装置の各々が、前記二つのユーザ装置の各々のピアと前記ネットワークシステムとの間の前記アップリンク上に転送される情報をオーバヒアし得ることを示すための受信手段と、
前記二つのユーザ装置が、前記ピアツーピア通信及び従来通信の並行状態から単一のピアツーピア通信モードにそれぞれスイッチし得るように、前記二つのユーザ装置が相互のピアツーピア通信をもたらすように命令するために前記二つのユーザ装置に命令メッセージを送信すると共に、前記従来通信無線リソースを前記二つのユーザ装置に解放するための要求の肯定応答メッセージを送信するための送信手段と
を有するワイヤレス通信ネットワークシステム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公表番号】特表2007−503788(P2007−503788A)
【公表日】平成19年2月22日(2007.2.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−530785(P2006−530785)
【出願日】平成16年5月6日(2004.5.6)
【国際出願番号】PCT/IB2004/050605
【国際公開番号】WO2004/103008
【国際公開日】平成16年11月25日(2004.11.25)
【出願人】(590000248)コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ (12,071)
【氏名又は名称原語表記】Koninklijke Philips Electronics N.V.
【住所又は居所原語表記】Groenewoudseweg 1,5621 BA Eindhoven, The Netherlands
【Fターム(参考)】