説明

転圧加工装置

【課題】転圧加工装置において、シリンダボアの内面を所望の非真円の形状に転圧加工する。
【解決手段】シリンダボア3の中心に、断面形状が非真円のマンドレル4を挿入して固定する。マンドレル4に沿ってツールヘッド5をシリンダボア3に挿入し、回転させながら軸方向に送る。ツールヘッド5の回転により、転圧ローラ6及びガイドローラ7が自転及び公転し、転圧ローラ6がシリンダボア3の内面上で転動して、シリンダボア3の内面を転圧加工する。このとき、転圧ローラ6及びガイドローラ7がマンドレル4の非真円の断面形状に倣ってシリンダボア3の径方向に移動することにより、シリンダボア3の内面が非真円の仕上げ形状に転圧加工される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、レシプロエンジンのシリンダボアの内面を転圧加工するための転圧加工装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば特許文献1に記載されているように、エンジンのシリンダボアの内面をバニッシュローラを用いて転圧加工することにより、凹凸を除去して面粗さを向上させる技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−289564号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、図10中に二点鎖線で示すように、レシプロエンジンのシリンダボアは、機械加工によって高い真円度に仕上られているが、エンジンの運転状態では、シリンダヘッドボルトの締付けや、高温下における鋳鉄製のシリンダライナ(熱膨張率小)とアルミニウム合金製のシリンダブロック本体(熱膨張率大)との熱膨張差等によって生じる応力によって僅かな変形が生じる。このとき、例えば、複数のシリンダボアの周囲を一体化し、、その周囲にウォータジャケットを形成した、いわゆるサイアミーズ型のシリンダブロック(アルミブロック、鋳鉄ライナ)の場合、シリンダボアは、図10中に実線で示すように、上部が2次変形と呼ばれる直径方向の変形を生じ、中間部から下部が4次変形と呼ばれるシリンダヘッドボルトが配置された部位の近傍が内側に膨出して略十字形となる変形を生じ、その結果、シリンダボアの真円度が低下する。なお、図10中においては、その変形量δを誇張して示している。
【0005】
このように、シリンダボアの真円度が低下すると、ピストン(ピストンリング)との密着性が低下して、エンジンの圧縮、燃焼圧力の低下、オイル消費量の増大及びピストンリングの磨耗の原因となる。また、ピストンのシール性を確保するために、ピストンリングの張力を大きくする必要があり、これにより、ピストンの摺動摩擦が増大して、燃料消費率が悪化する。
【0006】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、エンジンの運転状態におけるシリンダボアの真円度を高めるように、シリンダボアの内面を所望の非真円形状に転圧加工するための転圧加工装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために、請求項1の発明に係る転圧加工装置は、シリンダボアの中心に挿入して固定されるマンドレルと、前記シリンダボアに挿入され、前記マンドレルに沿って回転及び軸方向に移動可能なツールヘッドと、前記シリンダボアの軸方向に平行な回転軸を有し、前記ツールヘッドに回転可能かつ前記シリンダボアの径方向に沿って移動可能に支持されて、前記シリンダボアの内面上をその円周方向に沿って転動する転圧ローラと、前記転圧ローラの回転軸と平行な回転軸を有し、前記ツールヘッドに回転可能かつ前記シリンダボアの径方向に移動可能に支持され、前記転圧ローラと前記マンドレルとの間に介装されたガイドローラとを備え、
前記ツールヘッドの回転により、前記転圧ローラ及び前記ガイドローラが回転方向に滑りを生じることなく自転及び公転し、前記転圧ローラが前記マンドレルの形状に倣って前記シリンダボアの内面を転圧加工することを特徴とする。
請求項2の発明に係る転圧加工装置は、シリンダボアの中心に挿入して固定されるマンドレルと、前記シリンダボアに挿入され、前記マンドレルに沿って回転及び軸方向に移動可能なツールヘッドと、前記シリンダボアの軸方向に垂直な回転軸を有し、前記ツールヘッドに回転可能かつ前記シリンダボアの径方向沿って移動可能に支持されて、前記シリンダボアの内面上をその軸方向に沿って転動する転圧ローラと、前記転圧ローラの回転軸と平行な回転軸を有し、前記ツールヘッドに回転可能かつ前記シリンダボアの径方向に沿って移動可能に支持され、前記転圧ローラと前記マンドレルとの間に介装されたガイドローラとを備え、
前記ツールヘッドの軸方向の移動により、前記転圧ローラが前記マンドレルの形状に倣って前記シリンダボアの内面を転圧加工することを特徴とする。
請求項3の発明に係る転圧加工装置は、シリンダボアに挿入され、回転及び軸方向に移動可能なツールヘッドと、前記シリンダボアの軸方向に平行な回転軸を有し、前記ツールヘッドに回転可能かつ前記シリンダボアの径方向に沿って移動可能に支持されて、前記シリンダボアの内面上をその円周方向に沿って転動する転圧ローラと、前記転圧ローラを前記シリンダボアの径方向に沿って移動させるアクチュエータとを備え、
前記ツールヘッドの回転により、前記転圧ローラが前記シリンダボアの内面上を転動し、前記アクチュエータによって前記転圧ローラを移動させることにより、前記シリンダボアの仕上形状を調整することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る転圧加工装置によれば、シリンダボアの内面を所望の形状に転圧加工することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の第1実施形態に係る転圧加工装置の概略構成を示す縦断面図である。
【図2】図1のA−A線による横断面図である。
【図3】本発明の第2実施形態に係る転圧加工装置の概略構成を示す縦断面図である。
【図4】図3のB−B線による横断面図である。
【図5】本発明の第3実施形態に係る転圧加工装置の概略構成を示す縦断面図である。
【図6】図5のC−C線による横断面図である。
【図7】本発明の第4実施形態に係る転圧加工装置の概略構成を示す縦断面図である。
【図8】図7のD−D線による横断面図である。
【図9】図1に示す転圧加工装置のマンドレルの非真円の断面形状及びこれによって転圧加工されるシリンダボアの非真円の断面形状を示す図である。
【図10】エンジンの運転状態におけるシリンダボアの変形状態を表す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
本発明の第1実施形態について、図1及び図2を参照して説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係る転圧加工装置1は、レシプロエンジンのシリンダブロック(シリンダライナ2のみを図示する)のシリンダボア3の内面を転圧加工するためのものである。転圧加工装置1は、シリンダボア3の中心に挿入されて固定される略円柱状のマンドレル4と、マンドレル4の外周部に沿って案内されて、シリンダボア3に挿入されるツールヘッド5とを備えている。
【0011】
ツールヘッド5は、シリンダボア3の円周方向に沿って外周側に複数配置された(図示の例では、中心角45°間隔で8個)転圧ローラ6と、各転圧ローラ6に対向して、その内周側に配置された複数のガイドローラ7と、これらの転圧ローラ6及びガイドローラ7を保持するローラホルダ8とを備えている。
【0012】
転圧ローラ6は、シリンダボア3の軸方向に平行な回転軸を有し、シリンダボア3の内面上を円周方向に沿って転動する大径の転圧部9が軸方向中央部に設けられ、その両端側にガイドローラ7に当接する小径のガイド部10が設けられた段付形状となっている。転圧ローラ6の軸部11は、ローラホルダ8に回転可能、かつ、シリンダボア3の径方向に沿って僅かに移動可能に支持されている。
【0013】
ガイドローラ7は、転圧ローラ6のガイド部10及びマンドレル4の外周面に当接する一対のローラ12を有し、これらのローラ12の軸部13は、ローラホルダ8に回転可能、かつ、シリンダボア3の径方向に沿って僅かに移動可能に支持されている。
【0014】
マンドレル4、転圧ローラ6の転圧部9、ガイド部10及びガイドローラ7のローラ12の径は、マンドレル4をシリンダボア3の中心に挿入して固定し、マンドレル4に案内されたツールヘッド5をシリンダボア3に挿入したとき、転圧ローラ6の転圧部9がシリンダボア3の内周面に所定の仕上げ代をもって押圧され、転圧ローラ6が転動することにより、シリンダボア3の内面を所定の面粗さで所定の形状に転圧加工するように設定されている。また、マンドレル4を軸としてツールヘッド5を回転させたとき、転圧ローラ6の転圧部9、ガイド部10及びガイドローラ7が互いに滑りを生じることなく、かつ、マンドレル4及びシリンダボア3に対しても滑りを生じることなく、自転しながらマンドレル4の周りを公転するように設定されている。
【0015】
マンドレル4は、シリンダボア3に挿入したとき、図10に示すエンジン運転状態におけるシリンダボア3の変形に対して、対応する軸方向位置の断面形状が反対方向に変形した非真円となっている。したがって、マンドレル4は、2次変形を生じるシリンダボア3の上部に対応する軸方向位置では、これとは反対方向に2次変形した非真円であり、また、4次変形を生じるシリンダボア3の中間部から下部に対応する軸方向位置では、図9に示すように、これとは反対方向に4次変形した非真円となっている。
【0016】
転圧加工装置1は、ツールヘッド送り装置(図示せず)を備えており、シリンダボア3の中心に挿入して固定したマンドレル4に沿って、ツールヘッド5を軸回りの回転方向及び軸方向に所定の速度で送ることができる。
【0017】
以上のように構成した本実施形態の作用について次に説明する。
シリンダボア3の中心にマンドレル4を挿入して固定し、ツールヘッド送り装置によって、ツールヘッド5をマンドレル4に沿ってシリンダボア3に挿入する。そして、ツールヘッド5をマンドレル4の周りに回転させながら軸方向に送る。これにより、転圧ローラ6の転圧部9がシリンダボア3の内面に押圧されながら転動してシリンダボア3の内面を転圧加工する。このとき、転圧ローラ6及びガイドローラ7は、マンドレル4の非真円の断面形状に倣ってシリンダボア3の径方向に移動して、転圧ローラ6がシリンダボア3の内面を転圧加工するので、図9に示すように、マンドレル4の非真円の断面形状がシリンダボア3に転写されることになる。これにより、シリンダボア3を所定の面粗さで、図10に示すエンジン運転状態におけるシリンダボア3の変形に対して、反対方向に変形した非真円に仕上げることができる。
【0018】
そして、エンジンの運転状態においては、シリンダヘッドボルトの締付け及びシリンダブロック各部の熱膨張差等によるシリンダボア3の変形と、転圧加工装置1によるシリンダボア3の非真円の仕上げ形状とが相殺されて、シリンダボア3の真円度が高められることになり、シリンダボア3とピストンとの密着性を高めて、エンジンの圧縮、燃焼圧力の低下、オイル消費量の増大及びピストンリングの磨耗を防止することができる。また、ピストンのシール性が高まるので、ピストンリングの張力を小さくすることができ、これにより、ピストンの摺動摩擦を低減して、燃料消費率を向上させることができる。
【0019】
なお、上記実施形態では、転圧ローラ6を段付形状とすることにより、転圧ローラ6及びガイドローラ7の回転を調整して、これらに滑りが生じないようにしているが、ガイドローラ7を段付形状として、各ローラの滑りを防止するようにしてもよい。
【0020】
次に、本発明の第2実施形態について、図3及び図4を参照して説明する。なお、上記第1実施形態に対して、同様の部分には同一の符号を用いて、異なる部分についてのみ詳細に説明する。
【0021】
図3及び図4に示すように、本実施形態に係る転圧加工装置14では、転圧ローラ15は、段付形状ではなく、シリンダボア3の軸方向に垂直な軸回りに回転可能に支持され、シリンダボア3の内面上をシリンダボア3の軸方向に沿って転動するようになっている。ガイドローラ16は、転圧ローラ15と平行な軸回りに回転可能に支持され、転圧ローラ15とマンドレル4との間に、これらに当接するように配置されている。転圧ローラ15及びガイドローラ16は、ローラホルダ8に回転可能で、かつ、シリンダボア3の径方向に沿って僅かに移動可能に支持されている。転圧ローラ15とガイドローラ16とは、図示の例では、ほぼ同径であるが、径が異なってもよい。
【0022】
以上のように構成した本実施形態の作用について次に説明する。
シリンダボア3の中心にマンドレル4を挿入して固定し、ツールヘッド送り装置によって、ツールヘッド5をマンドレル4に沿ってシリンダボア3に挿入する。そして、ツールヘッド5をマンドレル4に沿って軸軸方向に送り、僅かに回転させながら往復運動させる。これにより、転圧ローラ15がシリンダボア3の内面に押圧されながら転動してシリンダボア3の内面を転圧加工する。このとき、転圧ローラ15及びガイドローラ16は、マンドレル4の非真円の断面形状に倣ってシリンダボア3の径方向に移動して、転圧ローラ15がシリンダボア3の内面を転圧加工するので、図9に示すように、マンドレル4の非真円の断面形状がシリンダボア3に転写される。これにより、シリンダボア3を所定の面粗さで、図10に示すエンジン運転状態におけるシリンダボア3の変形に対して、反対方向に変形した非真円に仕上げることができる。
【0023】
本実施形態では、転圧ローラ15及びガイドローラ16は、シリンダボア3及びマンドレル4の軸方向に沿って転動するため、これらの間に滑りが生じないので、段付形状のローラが不要であり、構造がシンプルである。
【0024】
次に、本発明の第3実施形態について、図5及び図6を参照して説明する。なお、上記第1実施形態に対して、同様の部分には同一の符号を用いて、異なる部分についてのみ詳細に説明する。
【0025】
図5及び図6に示すように、本実施形態に係る転圧加工装置17では、転圧ローラ18は、段付形状ではなく、中心角90°間隔で4つ設けられている。また、ガイドローラ及びマンドレルが省略され、代わりに、転圧ローラ18は、可動アーム19に支持されて、シリンダボア3の径方向に移動可能で、所望の径方向位置に位置決めできるようになっている。可動アーム19は、ツールヘッド5に挿入された作動ロッド20のテーパ部21に係合しており、アクチュエータ22(ブロック図にのみ示す)によって作動ロッド20を軸方向に進退動させることにより、径方向に移動させて位置決めできるようになっている。
【0026】
そして、制御装置23により、記憶装置24に記憶した制御情報に基づき、ツールヘッド送り装置及びアクチュエータ22を制御して、転圧ローラ18をシリンダボア3の内面に押圧し、ツールヘッド4を回転させながら軸方向に送る。これにより、転圧ローラ18がシリンダボア3の内面に押圧されながら転動してシリンダボア3の内面を転圧加工する。
【0027】
このとき、ロータリエンコーダ25及びリニアエンコーダ26によってツールヘッド5の回転位置及び軸方向位置を検出し、これらの検出に基づき、ドライバ27を介してアクチュエータ22の作動を制御することにより、転圧ローラ18の位置を調整し、シリンダボア3を所定の面粗さで、図10に示すエンジン運転状態におけるシリンダボア3の変形に対して、反対方向に変形した非真円となるように仕上げる。
【0028】
次に、本発明の第4実施形態について、図7及び図8を参照して説明する。なお、上記第3実施形態に対して、同様の部分には同一の符号を用いて、異なる部分についてのみ詳細に説明する。
【0029】
図7及び図8に示すように、本実施形態に係る転圧加工装置28では、4つの転圧ローラ18は、これらを支持する可動アーム19に連結されたアクチュエータ22A〜22Dによって直接駆動されるようになっており、作動ロッドは設けられていない。そして、コントローラ23によってドライバ27A〜27Dを介してアクチュエータ22A〜22Dの作動を制御することにより、転圧ローラ18の位置を調整し、シリンダボア3を所定の面粗さで、図10に示すエンジン運転状態におけるシリンダボア3の変形に対して、反対方向に変形した非真円となるように仕上げる。この場合、4つの転圧ローラ18の位置を個別に制御することができるので、シリンダボア3の仕上形状の自由度を高めることができる。
【符号の説明】
【0030】
1 転圧加工装置、3 シリンダボア、4 マンドレル、6 転圧ローラ、7 ガイドローラ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シリンダボアの中心に挿入して固定されるマンドレルと、前記シリンダボアに挿入され、前記マンドレルに沿って回転及び軸方向に移動可能なツールヘッドと、前記シリンダボアの軸方向に平行な回転軸を有し、前記ツールヘッドに回転可能かつ前記シリンダボアの径方向に沿って移動可能に支持されて、前記シリンダボアの内面上をその円周方向に沿って転動する転圧ローラと、前記転圧ローラの回転軸と平行な回転軸を有し、前記ツールヘッドに回転可能かつ前記シリンダボアの径方向に移動可能に支持され、前記転圧ローラと前記マンドレルとの間に介装されたガイドローラとを備え、
前記ツールヘッドの回転により、前記転圧ローラ及び前記ガイドローラが回転方向に滑りを生じることなく自転及び公転し、前記転圧ローラが前記マンドレルの形状に倣って前記シリンダボアの内面を転圧加工することを特徴とする転圧加工装置。
【請求項2】
シリンダボアの中心に挿入して固定されるマンドレルと、前記シリンダボアに挿入され、前記マンドレルに沿って回転及び軸方向に移動可能なツールヘッドと、前記シリンダボアの軸方向に垂直な回転軸を有し、前記ツールヘッドに回転可能かつ前記シリンダボアの径方向沿って移動可能に支持されて、前記シリンダボアの内面上をその軸方向に沿って転動する転圧ローラと、前記転圧ローラの回転軸と平行な回転軸を有し、前記ツールヘッドに回転可能かつ前記シリンダボアの径方向に沿って移動可能に支持され、前記転圧ローラと前記マンドレルとの間に介装されたガイドローラとを備え、
前記ツールヘッドの軸方向の移動により、前記転圧ローラが前記マンドレルの形状に倣って前記シリンダボアの内面を転圧加工することを特徴とする転圧加工装置。
【請求項3】
シリンダボアに挿入され、回転及び軸方向に移動可能なツールヘッドと、前記シリンダボアの軸方向に平行な回転軸を有し、前記ツールヘッドに回転可能かつ前記シリンダボアの径方向に沿って移動可能に支持されて、前記シリンダボアの内面上をその円周方向に沿って転動する転圧ローラと、前記転圧ローラを前記シリンダボアの径方向に沿って移動させるアクチュエータとを備え、
前記ツールヘッドの回転により、前記転圧ローラが前記シリンダボアの内面上を転動し、前記アクチュエータによって前記転圧ローラを移動させることにより、前記シリンダボアの仕上形状を調整することを特徴とする転圧加工装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−214567(P2010−214567A)
【公開日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−66562(P2009−66562)
【出願日】平成21年3月18日(2009.3.18)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】