説明

軸受および画像形成用カートリッジ並びに画像形成装置

【課題】ローラにおける軸部の径が複数種類ある場合にもこれを保持することができる軸受を提供する。
【解決手段】軸受装置200は、帯電ローラ14aの一方の軸部141(または軸部142)を支持する軸受部210と、軸受部210を図の上方へ付勢する圧縮コイルばね220と、軸受部210を図の上下方向へ摺動可能なようにその両側から支持するガイド部230とを備える。軸受部210は、帯電ローラの軸部の径の種類に応じた内径の内周部を有する孔部を含むので、ローラにおける軸部の径が複数種類ある場合にも安定してこれを保持することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子写真方式の画像形成装置、それに備えられる帯電ローラを含む画像形成用カートリッジ、および帯電ローラの軸受に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、複写機やプリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置には、電子写真方式が広く採用されている。また、静電方式や磁気方式等が採用されることもある。このような画像形成装置は、感光体や各種記録媒体上に潜像を形成した後、この潜像をトナー等により可視像化し、さらに所定の用紙に転写し定着させることにより画像形成を行う。
【0003】
このような画像形成プロセスでは、トナーの消費や感光体等の消耗を伴うので、これらを装置外部から補給する必要があり、現像用装置の上部にいわゆるトナーカートリッジを着脱自在に取り付けた画像形成装置や、上記画像形成プロセスの全部または一部を実現する装置(例えば、感光体や、帯電ローラを含む帯電装置、クリーニング装置など)を一体的に含むいわゆるプロセスカートリッジを着脱自在に取り付けた画像形成装置がある。
【0004】
本明細書では、これらのカートリッジやユニット等のうち、画像形成装置において画像形成のために必要となる帯電ローラを少なくとも含み、当該画像形成装置に着脱自在に装着されるカートリッジまたはユニット等を、画像形成用カートリッジという。
【0005】
このような着脱自在の画像形成用カートリッジや画像形成装置に固定的に設けられる帯電ローラは、一般的には特開2000−356217号公報に記載されているように、金属製の軸部と、金属素材の周りに所定の被膜層を付されたローラ部からなり、金属製の軸部は画像形成装置に内蔵されている高電圧印加装置からの電流を伝える導電性の軸受部により支持されている。このような構成により、帯電ローラは感光体である感光体ドラムを帯電させることができる。
【0006】
また近年では、画像形成装置の高速化や小型化が進んでおり、高速な動作が要求される画像形成装置における帯電ローラの軸部は、寿命を延ばすために径の大きいものが使用されており、逆に、小型化が要求される画像形成装置における帯電ローラの軸部は、径の小さいものが使用されている。
【特許文献1】特開2000−356217号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ここで、上記特許文献1に示されるような構成を有する従来の画像形成装置では、大きな径の軸部を有する帯電ローラにはその径に合わせた大きな軸受が、小さな径の軸部を有する帯電ローラにはその径に合わせた小さな軸受が製造されている。
【0008】
しかし、これらの軸受の基本的な構造はほぼ同じであるから、帯電ローラにおける軸部の径の種類に応じた多くの種類の軸受を製造することは全体的な製造コストが高くなり好ましくない。
【0009】
そこで本発明の目的は、ローラにおける軸部の径が複数種類ある場合にもこれを支持することができる軸受、この軸受と帯電ローラとを備える画像形成用カートリッジ、およびをこの軸受と帯電ローラとを備える画像形成装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
第1の発明は、所定の導電性のローラを保持することが可能である軸受装置であって、
接触することにより前記ローラの軸部を支持する軸受部と、
前記軸受部を所定方向へ付勢することにより、前記ローラを所定の対象物に押し付ける付勢手段と、
前記軸受部を前記所定方向に延びる直線に沿って移動可能に案内するガイド手段と
を備え、
前記軸受部は、複数種類の前記軸部の径に合わせた複数の大きさの内周部を有する孔部を含むことを特徴とする。
【0011】
第2の発明は、第1の発明において、
前記軸受部は、前記軸部が差し入れられるべき方向へ所定の深さで順に前記内周部の大きさが小さくなるような階段状であって、かつ支持されるべき複数種類の前記軸部の中心軸が一致するように形成された孔部が設けられていること特徴とする。
【0012】
第3の発明は、所定の導電性のローラを保持することが可能である軸受装置であって、
接触することにより前記ローラの軸部を支持する軸受部と、
前記軸受部を所定方向へ付勢することにより、前記ローラを所定の対象物に押し付ける付勢手段と、
前記軸受部を前記所定方向に延びる直線に沿って移動可能に案内するガイド手段と
を備え、
前記軸受部は、複数種類の前記軸部の径に合わせた大きさの内周部を有する複数の孔部を含むことを特徴とする。
【0013】
第4の発明は、所定の導電性のローラを保持することが可能である軸受装置であって、
接触することにより前記ローラの軸部を支持する軸受部と、
前記軸受部を所定方向へ付勢することにより、前記ローラを所定の対象物に押し付ける付勢手段と
を備え、
前記軸受部は、前記軸部の中心軸に垂直な断面において、所定の2点で前記軸部と接触することを特徴とする。
【0014】
第5の発明は、第4の発明において、
前記軸受部は、前記軸部に対向する面であって前記軸部と接触すべき2つの面を有することを特徴とする。
【0015】
第6の発明は、第4の発明において、
前記軸受部を前記所定方向に延びる直線に沿って移動可能に案内するガイド手段をさらに備え、
前記軸受部は、前記ガイド手段と常に接触することにより、前記所定方向に延びる直線に沿ってのみ移動可能となることを特徴とする。
【0016】
第7の発明は、第4の発明において、
前記中心軸および前記所定方向に対してほぼ垂直に延びる直線に沿って、前記軸受部の位置を保つ方向へ付勢することにより前記軸受部を支持する付勢支持手段をさらに備えることを特徴とする。
【0017】
第8の発明は、第7の発明において、
前記軸受部の外面を摺動可能に支持する摺動支持手段をさらに備え、
前記付勢支持手段は、前記摺動支持手段に接続されて前記摺動支持手段を付勢することにより、前記軸受部を支持することを特徴とする。
【0018】
第9の発明は、所定の導電性のローラを保持することが可能である軸受装置であって、
接触することにより前記ローラの軸部を支持する軸受部と、
前記軸受部を所定方向へ付勢することにより、前記ローラを所定の対象物に押し付ける付勢手段と、
前記軸受部を前記所定方向に延びる直線に沿って移動可能に案内するガイド手段と
を備え、
前記軸受部は、複数種類の前記軸部に接する2つ以上の辺を有する多角形状の孔部を含み、前記軸部に接する前記多角形状の辺が異なるように前記軸部の中心軸周りに所定角度だけ回転されて前記ガイド手段に装着可能であることを特徴とする。
【0019】
第10の発明は、第9の発明において、
前記軸受部は、前記軸部が差し入れられるべき方向へ所定の深さで順に前記辺が短くなるような階段状で、かつ支持されるべき複数種類の前記軸部の中心軸が一致するように形成された孔部が設けられていることを特徴とする。
【0020】
第11の発明は、第1から第10までのいずれか1つの発明において、
前記軸受部は、導電性を有し、外部に設けられる所定の電圧印加手段と導通することにより前記ローラを帯電させることが可能であることを特徴とする。
【0021】
第12の発明は、第1から第11までのいずれか1つの発明に記載の軸受装置と、
前記軸受装置に支持される軸部を有する帯電ローラと、
前記軸受装置に備えられる前記付勢手段により前記帯電ローラを押し付けられる前記対象物である感光体ドラムと
を一体的に備えることを特徴とする、画像形成用カートリッジである。
【0022】
第13の発明は、第1から第11までのいずれか1つの発明に記載の軸受装置と、
前記軸受装置に支持される軸部を有する帯電ローラと、
前記帯電ローラに所定の電圧を印加する電圧印加手段と、
潜像を担持する潜像担持体であって、前記電圧印加手段により所定の電圧を印加された前記帯電ローラを押し付けられる前記対象物である感光体ドラムと
前記感光体ドラムに所定の現像剤を与えることにより、前記潜像を可視化する現像手段と、
前記現像手段により前記感光体ドラムにおいて可視化された像を所定の記録媒体上に形成し出力する出力手段と
を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0023】
第1の発明によれば、軸受部が複数種類の軸部の径に合わせた複数の大きさの内周部を有する孔部を含むので、帯電されるべきローラにおける軸部の径が複数種類ある場合にもこれを支持することができる。
【0024】
第2の発明によれば、支持されるべき複数種類の軸部の中心軸が一致するように軸受部の孔部が形成されるので、複数種類の軸部の径が変更される場合であっても、感光体ドラムなどの対象物へのローラの押圧力(圧接力)を変更することなくそのまま使用することができる。
【0025】
第3の発明によれば、軸受部が複数種類の軸部の径に合わせた大きさの内周部を有する複数の孔部を含むので、帯電されるべきローラにおける軸部の径が複数種類ある場合にもこれを支持することができる。
【0026】
第4の発明によれば、軸部の中心軸に垂直な断面において、所定の2点で軸部と接触する軸受部により、例えばこれら2点間の距離よりも大きい径であってかつ安定して支持されうる程度の大きさの径の軸部を有するローラであれば、軸部の径が複数種類ある場合にも上記2点において簡易な構成でこれを支持することができる。
【0027】
第5の発明によれば、軸部に対向する面であって軸部と接触すべき2つの面を有する軸受により、上記2つの面に接触する軸部であれば、ローラの軸部の径にかかわらず安定してこれを支持することができる。
【0028】
第6の発明によれば、軸受部がガイド手段と常に接触することにより、所定方向に延びる直線に沿ってのみ移動可能となるので、付勢手段により一定の押圧力が保たれた状態で軸受部を正確に所定方向へ付勢することができる。
【0029】
第7の発明によれば、軸受部の位置を保つ方向へ付勢することにより軸受部を支持する付勢支持手段により、軸部(または軸受部)の付勢方向に沿った方向への振動を吸収することができ、また例えば軸受部における軸部と接触する部分が摺動運動等により摩耗した場合であっても軸受部をほぼ所定位置に位置決めすることができる。
【0030】
第8の発明によれば、軸受部の外面を摺動可能に支持する摺動支持手段が摺動運動により摩耗した場合であっても、付勢支持手段により軸受部をほぼ所定位置に位置決めすることができる。
【0031】
第9の発明によれば、軸部に接する多角形状の辺が異なるように軸部の中心軸周りに所定角度だけ回転されてガイド手段に軸受部を装着可能であるので、適宜回転させてガイド手段に軸受部を装着することにより、軸部と接触する孔部の2辺に相当する面が摩耗した場合であっても、摩耗していない他の面を使用することができ、結果的に摩耗による寿命を延ばすことができる。
【0032】
第10の発明によれば、支持されるべき複数種類の軸部の中心軸が一致するように軸受部の孔部が形成されるので、複数種類の軸部の径が変更される場合であっても、感光体ドラムなどの対象物へのローラの押圧力(圧接力)を変更することなくそのまま使用することができる。
【0033】
第11の発明によれば、導電性の軸受部と電圧印加手段とを導通させることによりローラを帯電させることが可能であるので、新たに導電経路を設けることなくローラに電圧を印加することができる。なお、さらに付勢手段およびガイド手段の少なくとも一方が導電性を有することにより、導電性の軸受部を介してローラを帯電させることが可能であるので、新たに導電経路を設けることなくローラに電圧を印加することができる。
【0034】
第12の発明によれば、第1から第11までの発明と同様の効果を有する軸受装置を備える画像形成用カートリッジを実現することができる。
【0035】
第13の発明によれば、第1から第11までの発明と同様の効果を有する軸受装置を備える画像形成装置を実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0036】
以下、本発明の各実施形態について添付図面を参照して説明する。
【0037】
<1. 第1の実施形態>
<1.1 画像形成装置全体の構成および動作>
図1は、本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の構造を簡単に示す側面図である。この画像形成装置は、装置外部から与えられる画像データに基づき用紙Paに対して多色(または単色)の画像を形成した用紙Pbを出力する。このため、本画像形成装置は、露光ユニット20と、感光体ドラム12a〜12dと、現像装置13a〜13dと、この図1には図示されていない本発明の特徴的な構成を有する軸受装置に保持される帯電ローラ14a〜14dと、トナーカートリッジ23a〜23dと、中間転写ベルト11と、二次転写ローラ17と、加熱ローラ(定着ローラとも言う)および加圧ローラからなる定着ユニット21と、用紙さばきローラ16と、排紙トレイ18とを備えている。なお、図1において、用紙の搬送路は一点鎖線で示されている。
【0038】
この画像形成装置は、ブラック(K)、並びに減法混色の3原色であるシアン(C)、マゼンタ(M)、およびイエロー(Y)からなる4色の各色相に対応した画像データに基づき画像形成を行う。例えば、画像形成装置には、ブラックの画像形成を行うため、感光体ドラム12aと、現像装置13aと、帯電ローラ14a、図示されない一次転写ローラ、およびクリーニングユニットとが備えられており、他の3色の画像形成を行うため、同様の構成(感光体ドラム12b〜12dおよび現像装置13b〜13d等)が備えられている。これらの構成要素は、中間転写ベルト11の移動方向に沿って一列に配置されている。
【0039】
帯電ローラ14a〜14dは、図示されてない周知の高電圧印加装置に接続されており、潜像の担持体である感光体ドラム12a〜12dの表面を所定の電位になるよう均一に帯電させる接触方式の帯電器として機能する。これら帯電ローラ14a〜14dの軸受の構造については後述する。
【0040】
レーザビーム走査装置である露光ユニット20は、半導体レーザ、ポリゴンミラー15、および複数の反射ミラー等を含み、ブラック、シアン、マゼンタ、およびイエローの各色相に対応した画像データに基づき変調された4つのレーザビームのそれぞれを、対応する感光体ドラム12a〜12dの表面に照射する。このことにより、感光体ドラム12a〜12dの表面には、ブラック、シアン、マゼンタ、およびイエロー各色相に対応した画像データに基づく静電潜像が形成される。
【0041】
トナーカートリッジ23a〜23dは、現像装置13a〜13dの上部近傍に着脱自在に取り付けられており、ブラック、シアン、マゼンタ、またはイエローの色相に対応したトナーを含む現像剤を貯留する。この現像剤をトナーカートリッジ23a〜23dに新たに補給する場合、これらトナーカートリッジ23a〜23dは一旦本画像形成装置から取り外される。なお、これらトナーカートリッジ23a〜23dの他、感光体ドラム12a〜12d、現像装置13a〜13d、および帯電ローラ14a〜14dが画像形成用カートリッジとして一体的に着脱自在に備えられる構成であってもよい。
【0042】
現像装置13a〜13dは、静電潜像が形成された感光体ドラム12a〜12dの表面にトナーを含む現像剤を供給し、静電潜像を現像剤像であるトナー像に顕像化する。具体的には現像装置13a〜13dは、上部に取り付けられたトナーカートリッジ23a〜23dの下部に設けられた供給口から上記色相に対応したトナーを含む現像剤受けとり、このトナーにより感光体ドラム12a〜12dに形成された色相に対応した静電潜像をブラック、シアン、マゼンタ、またはイエローの色相に対応したトナー像に顕像化する。また、図示されないクリーニングユニットは、現像および画像転写後における感光体ドラム12a〜12dの表面に残留したトナーを除去し回収する。
【0043】
図2は、感光体ドラム、帯電ローラ、およびトナーカートリッジが装着された現像装置の外観を簡易に示す斜視図である。なお、図では感光体ドラム12a、現像装置13a、帯電ローラ14a、およびトナーカートリッジ23aを例示しているが、これらとその他の感光体ドラム12b〜12d、現像装置13b〜13d、帯電ローラ14b〜14d、およびトナーカートリッジ23b〜23dとは同じ構造である。よってその説明は省略する。
【0044】
この図2に示される帯電ローラ14aは、感光体ドラム12aに接触しており、そのことにより感光体ドラム12aの表面を所定の電位になるよう均一に帯電させている。また、帯電ローラ14aの金属製の軸部は、後述する軸受装置200によりその両端を回転自在に保持されている。なお、図2では、1つの軸受装置200により帯電ローラ14aの一方の軸部が保持される部分のみが示されている。
【0045】
現像装置13aは、上記帯電ローラ14aにより均一に帯電した感光体ドラム12aに現像剤を付与する現像剤付与手段として機能する現像ローラ131を備えており、感光体ドラム12aの表面にトナー層を形成する。なお、その層厚は図示されないブレードにより規制される。
【0046】
中間転写ベルト11は、駆動ローラと従動ローラとの間に張架されて図1に示されるようなループ状の移動経路を形成している。中間転写ベルト11の外周面は、感光体ドラム12d、感光体ドラム12c、感光体ドラム12b、および感光体ドラム12aに対向しており、中間転写ベルト11はこれらの順番で各感光体ドラム12a〜12dに対向するよう回転する。この中間転写ベルト11を挟んで各感光体ドラム12a〜12dに対向する位置には、図示されない一次転写ローラが配置されている。この一次転写ローラには、感光体ドラム12a〜12dの表面に担持されたトナー像を中間転写ベルト11上に転写するために、トナーの帯電極性と逆極性の定電圧である一次転写バイアスが印加される。これによって、感光体ドラム12a〜12dに形成された各色相に対応するトナー像は中間転写ベルト11の外周面に順次重ねられるように転写され、中間転写ベルト11の外周面にフルカラーのトナー像が形成される。
【0047】
このように中間転写ベルト11の外周面に転写されたトナー像は、中間転写ベルト11の回転によって、二次転写ローラ17と対向する位置に搬送される。二次転写ローラ17は、画像形成時において、内周面が駆動ローラの周面に接触する中間転写ベルト11の外周面に所定のニップ圧で圧接されている。
【0048】
用紙Paを収納する給紙カセットから用紙Paを一枚ずつ引き出す用紙さばきローラ16により給紙される用紙は、二次転写ローラ17と中間転写ベルト11との間を通過する際に、トナーの帯電極性とは逆極性の高電圧を二次転写ローラ17によって印加される。これにより、中間転写ベルト11の外周面から用紙の表面にトナー像が転写される。なお、中間転写ベルト11に付着したトナーのうち用紙上に転写されることなく中間転写ベルト11上に残存したトナーは、混色を防止するため、従動ローラに摺接するよう設けられるクリーニングユニットによって回収される。
【0049】
トナー像が転写された用紙は、定着ユニット21に導かれ、定着ユニット21を構成する加熱ローラと加圧ローラとの間を通過して加熱および加圧を受ける。この定着ユニット21の動作によって、トナー像は、用紙の表面に堅牢に定着する。トナー像が定着した用紙Pbは、排紙ローラによって排紙トレイ18上に排出される。
【0050】
なお、以上のような画像形成動作は、図示されない電動モータやギヤなどを含む複数の駆動部と、これらの駆動部を制御する制御部とにより行われ、上記制御部の機能は、図示されないセンサや操作入力部などの情報を受け付けるマイクロコンピュータにより実現される。次に、軸受装置200の詳細な構造について、図3を参照して以下に説明する。
【0051】
<1.2 軸受装置の構造>
図3は、本実施形態における軸受装置を軸方向から見た概略的な平面図である。この軸受装置200は、帯電ローラ14aの一方の軸部141(または軸部142)を支持する軸受部210と、軸受部210を図の上方へ付勢する圧縮コイルばね220と、軸受部210を図の上下方向へ摺動可能なようにその両側から支持するガイド部230とを備える。
【0052】
ここで、帯電ローラ14aは、金属などの導電性素材からなる円筒形状の軸部141を有しているが、本軸受装置200が径の異なる2種類の軸部を保持可能であることを説明するため、軸部141よりも径の小さい軸部142を図中に合わせて記載している。したがって、帯電ローラ14aは、これら径の大きい軸部141および径の小さい軸部142のうちのいずれか1つのみを有する。
【0053】
軸受部210は、導電性素材、例えばカーボンを含有する合成樹脂等からなり、ガイド部230により図の上下方向に摺動可能に支持されている。また、圧縮コイルばね220も金属などの導電性素材からなり、その一端を軸受部210の底部に固定され、その他端を前述した高電圧印加装置に接続されている図示されない電極に固定されている。なお、軸受部210および圧縮コイルばね220は導電性を有していればよく、例えば導電性のコーティングが施される構成であってもよい。この圧縮コイルばね220は、軸受部210をガイド部230により規制された方向すなわち図の上方へ付勢することにより、この軸受部210に支持される軸部141を有する帯電ローラ14aを感光体ドラム12aへ所定の押圧力(圧接力)で押しつけている。なおこの感光体ドラム12aにより、軸受部210はその位置を規制されている。さらに感光体ドラム12aは、装置の図示されないアース部に接続されており、このような構成により感光体ドラム12aと帯電ローラ14aとの間に所定の高電圧を印加することができる。次に図4を参照して、軸受部210の構造について以下に説明する。
【0054】
図4は、軸受部210の構造を簡略に示す図であり、より詳しくは、図4(a)は軸受部210の斜視図であり、図4(b)は軸受部210の分解図である。この図に示されるように、軸受部210は孔部を有する第1の軸受部材211および第2の軸受部材212と、孔部を有しない第3の軸受部材213とが接着剤や溶接などにより接合されてなる。なお、図4(a)に示すように複数の内径(または円形とは形状の異なる複数の大きさの内周部)を有する階段状の孔部が設けられた形状となるよう、射出成型などの手法により1つの部材で構成されていてもよい。ここで、軸受部210には、第1の軸受部材211および第2の軸受部材212に開口された内径の異なる孔部が図4(a)に示されるように配置されることにより、大きさが異なる2つの内周部を有する孔部が形成されている。
【0055】
第1の軸受部材211は、帯電ローラ14aにおける径の大きい軸部141と同様の内径、より厳密にはさらに数十μmほど大きい内径を有する円筒形状の孔部を有しており、第2の軸受部材212は、帯電ローラ14aにおける径の小さい軸部142と同様の内径、より厳密には数十μmほど大きい内径を有する円筒形状の孔部を有している。このように孔部の内径を軸部の径とほぼ同一にする滑り軸受の構成により、軸受部210は軸部141または軸部142をがたつかないよう安定的に支持することができる。
【0056】
なお、この軸受部210には、軸部141および軸部142の径に対応した2種類の内径を有する孔部が形成されているが、軸部の径の種類に応じて3種類以上の内径を有する孔部が形成されてもよい。また、この孔部の形状は円形に限られず、この軸受部210には、軸部141および軸部142を支持可能な複数の内周部を有する孔部が形成されていればよい。
【0057】
次に、第1の軸受部材211および第3の軸受部材213は同様の大きさを有しているが、第2の軸受部材212は、図の左右方向の幅が小さい。そのため、軸受部210の左右側面には図4(a)に示すような溝が形成されている。この溝の幅はガイド部230の幅とほぼ同様の大きさを有しており、この溝にガイド部230が上下方向へ摺動可能なように嵌め込まれる。続いて、本軸受装置200が径の異なる2種類の軸部を保持可能であることを図5を参照して以下に説明する。
【0058】
図5は、軸受装置200により帯電ローラ14aの軸部が保持される様子を示す図であり、より詳細には、図5(a)は帯電ローラ14aにおける径の大きい軸部141が保持される様子を示す断面図であり、図5(b)は帯電ローラ14aにおける径の小さい軸部142が保持される様子を示す断面図である。
【0059】
図5(a)に示されるように、軸部141は、この軸部141の径よりも小さい内径を有する軸受装置200における第2の軸受部材212の孔部には嵌合されることがないが、この軸部141の径と同様の内径を有する第1の軸受部材211の孔部に正しく嵌合されるので、結果的に軸受装置200は軸部141を回動自在に保持することができる。
【0060】
また、図5(b)に示されるように、軸部142は、この軸部142の径よりもかなり大きい内径を有する軸受装置200における第1の軸受部材211の孔部には正しく嵌合されず、この軸部142の径と同様の内径を有する第1の軸受部材211の孔部に正しく嵌合されるので、結果的に軸受装置200は、上記軸部141のほか、この軸部142を回動自在に保持することができる。
【0061】
したがって、軸部141を有する上記帯電ローラ14aに代えて、ローラ部の径は同じであるがその軸部の径が異なる軸部142を有する帯電ローラ14aが使用される場合、軸部141および軸部142における回転中心の位置が同じになることから、感光体ドラム12aへの帯電ローラ14aの押圧力(圧接力)を変更することなく本軸受装置200を使用することができる。
【0062】
<1.3 第1の実施形態の効果>
以上のように、本画像形成装置における帯電ローラの軸受装置200(および軸受部210)は、帯電ローラの軸部の径の種類に応じた内径の孔部を含む第1の軸受部材211と第2の軸受部材212とを備えるので、ローラにおける軸部の径が複数種類ある場合にも安定してこれを保持することができる。
【0063】
また、軸部141および軸部142における回転中心の位置が同じになるよう、第1の軸受部材211および第2の軸受部材212の孔部の位置を適宜に設定することにより、軸部141を有する帯電ローラ14aに代えて軸部142を有する帯電ローラ14aが使用される場合であっても、感光体ドラムへの帯電ローラの押圧力(圧接力)を変更することなく本軸受装置200をそのまま使用することができる。
【0064】
<2. 第2の実施形態>
<2.1 画像形成装置全体の構成および動作>
本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置は、第1の実施形態における軸受装置200に代えて、これと異なる構造の軸受装置300を備える点を除いて、第1の実施形態の場合と同様の構成であるので、同一の構成部には同一の符号を付してその説明を省略する。
【0065】
<2.2 軸受装置の構造>
図6は、本実施形態における軸受装置を軸方向から見た概略的な平面図であり、より詳細には、図6(a)は径の大きい軸部141を有する帯電ローラ14aを保持する軸受装置300の構造を示す平面図であり、図6(b)は径の小さい軸部142を有する帯電ローラ14aを保持する軸受装置300の構造を示す平面図である。
【0066】
この軸受装置300は、帯電ローラ14aの一方の軸部141(または軸部142)を支持するV字形の軸受部310と、軸受部310を図の上方へ付勢する圧縮コイルばね320と、軸受部310を図の上下方向へのみ摺動可能なようにその上部近傍の両側面に当接することによりこれを支持するガイド部330とを備える。なお、帯電ローラ14aは、これら径の大きい軸部141および径の小さい軸部142のうちのいずれか1つのみを有することについては前述したとおりである。
【0067】
軸受部310は、導電性素材、例えばカーボンを含有する合成樹脂等からなり、ガイド部330と常に当接する上部近傍の図の左側の面311Lおよび右側の面311Rは、ガイド部330の内部側面と平行となるよう加工(切削)されている。この形状により、ガイド部330は、軸受部310を図の上下方向にのみ摺動可能に支持する。このことにより圧縮コイルばね320は、感光体ドラム12aへの帯電ローラ14aの押圧力(圧接力)が一定に保たれた状態で正確な方向へ軸受部310を付勢することができる。
【0068】
この軸受部310は、図6(a)に示されるように、軸部141の延びる方向に対して垂直に切断したときの断面形状がV字形となっており、この内側のV字状の左右両面の一部がそれぞれ円筒形状の軸部141の一部と接触している。したがってこの接触部分は、軸部141の延びる方向に沿った2本の直線となる。すなわち、上記V字状の内面は、軸部141の中心軸に対する垂直な断面において、図の上下方向(言い換えれば圧縮コイルばね320による付勢方向)に沿って上記中心軸を通る直線からほぼ等しい距離だけ離れた2点で軸部141と接触している。このような形状により、軸部141に代えて軸部142を有する帯電ローラ14aを支持する場合であっても、図6(b)に示されるように、この軸受部310はそのV字状の内面の左右に接触する円筒形状の軸部142を支持することができる。さらにこの形状により、軸受部310はそのV字状の内面の左右に接触する軸部であれば、軸部141より大きい径の軸部や軸部142より小さい径の軸部など、帯電ローラ14aの軸部の径にかかわらず安定してこれを支持することができる。
【0069】
なお、圧縮コイルばね320は、第1の実施形態の場合と同様に、金属などの導電性素材からなり、軸受部310を図の上方へ付勢することにより帯電ローラ14aを感光体ドラム12aへ押しつけ、所定の場合に感光体ドラム12aと帯電ローラ14aとの間に所定の高電圧を印加することができる。
【0070】
<2.3 第2の実施形態の効果>
以上のように、本画像形成装置における帯電ローラの軸受装置300(および軸受部310)は、第1の実施形態における軸受装置200とは異なって帯電ローラの軸部の径の種類に応じた内径の孔部を有する軸受部材を備える必要がないので、より簡易な構成で、そのV字状の内面の左右に接触するあらゆる径の軸部を有する帯電ローラ14aを保持することができる。
【0071】
<3. 第3の実施形態>
<3.1 画像形成装置全体の構成および動作>
本発明の第3の実施形態に係る画像形成装置は、第2の実施形態における軸受装置300に代えて、これと類似するが異なる構造の軸受装置400を備える点を除いて、第2の実施形態の場合と同様の構成であるので、同一の構成部には同一の符号を付してその説明を省略する。
【0072】
<3.2 軸受装置の構造>
図7は、本実施形態における軸受装置を軸方向から見た概略的な平面図であり、より詳細には、図7(a)は径の大きい軸部141を有する帯電ローラ14aを保持する軸受装置400の構造を示す平面図であり、図7(b)は径の小さい軸部142を有する帯電ローラ14aを保持する軸受装置400の構造を示す平面図である。
【0073】
この軸受装置400は、帯電ローラ14aの一方の軸部141(または軸部142)を支持するV字形の軸受部410と、軸受部410を図の上方へ付勢する圧縮コイルばね420と、軸受部410における図の左側面当該面に沿って摺動可能に支持する軸受支持部440Lと、軸受部410における右側面を当該面に沿って摺動可能に支持する軸受支持部440Rと、軸受支持部440Lを図の右方向へ付勢する圧縮コイルばね450Lと、軸受支持部440Rを左方向へ付勢する圧縮コイルばね450Rと、これらを収納する収納部430とを備える。なお、帯電ローラ14aは、これら径の大きい軸部141および径の小さい軸部142のうちのいずれか1つのみを有することについては前述したとおりである。
【0074】
軸受部410は、第2の実施形態における軸受部310と同様に導電性素材からなり、図6(a)に示される形状と同様に、図7(a)に示されるようにその断面形状がV字形となっており、軸部141に代えて軸部142を有する帯電ローラ14aを支持する場合であっても、図7(b)に示されるように、この軸受部410はそのV字状の内面の左右に接触する円筒形状の軸部142を支持することができる。さらにこの形状により、軸受部410はそのV字状の内面の左右に接触する軸部であれば、軸部141より大きい径の軸部や軸部142より小さい径の軸部など、帯電ローラ14aの軸部の径にかかわらずこれを支持することができる。
【0075】
しかし、この軸受部410は、第2の実施形態における軸受部310とは異なって、上部近傍の左右側面に収納部430の内部側面と平行となるよう加工(切削)されている面(すなわち図6に示す面311L,311Rに相当する面)を有しておらず、軸受部410の外側の左右側面にはそれぞれ軸受支持部440L,440Rが摺接している。そして、これら軸受支持部440L,440Rは、それぞれ圧縮コイルばね450L,450Rにより軸受部410を挟み込む方向へ付勢されているので、結果的に軸受部410は所定位置に位置決めされる。
【0076】
このように、圧縮コイルばね450L,450Rの押圧力により軸受部410を支持するので軸部141(または軸部142)の左右方向への振動を吸収することができ、また軸受部410の外側の左右側面と軸受支持部440L,440Rとの接触部分が摺動運動により摩耗した場合であっても軸受部410をほぼ上記所定位置に位置決めすることができる。
【0077】
なお、圧縮コイルばね420は、第1の実施形態の場合と同様に、金属などの導電性素材からなり、軸受部410を図の上方へ付勢することにより帯電ローラ14aを感光体ドラム12aへ押しつけ、所定の場合に感光体ドラム12aと帯電ローラ14aとの間に所定の高電圧を印加することができる。
【0078】
<3.3 第3の実施形態の効果>
以上のように、本画像形成装置における帯電ローラの軸受装置400(および軸受部410)は、第2の実施形態における軸受装置300と同様に、より簡易な構成で、そのV字状の内面の左右に接触するあらゆる径の軸部を有する帯電ローラ14aを保持することができる。
【0079】
また、圧縮コイルばね450L,450Rが使用されることにより軸部141(または軸部142)の左右方向への振動を吸収することができ、また軸受部410の外側の左右側面と軸受支持部440L,440Rとの接触部分が摺動運動により摩耗した場合であっても軸受部410をほぼ上記所定位置に位置決めすることができる。
【0080】
<4. 第4の実施形態>
<4.1 画像形成装置全体の構成および動作>
本発明の第4の実施形態に係る画像形成装置は、第1の実施形態における軸受装置200の軸受部210に代えて、これと異なる構造の軸受部510を備える点を除いて、第1の実施形態の場合と同様の構成であるので、同一の構成部には同一の符号を付してその説明を省略する。
【0081】
<4.2 軸受装置の構造>
本軸受装置は、軸受部510の構造を除いて、第1の実施形態における軸受装置200と同様の構成を有しており、帯電ローラ14aの一方の軸部を支持する軸受部510と、軸受部510を図の上方へ付勢する圧縮コイルばね220と、軸受部510を上下方向へ摺動可能なようにその両側から支持するガイド部230とを備える。次に図8を参照して、軸受部510の構造について以下に説明する。
【0082】
図8は、軸受部510の構造を簡略に示す図であり、より詳しくは、図8(a)は軸受部510の斜視図であり、図8(b)は軸受部510の分解図である。この図に示されるように、軸受部510は孔部を有する第1の軸受部材511および第2の軸受部材512と、孔部を有しない第3の軸受部材513とが接着剤や溶接などにより接合されてなる。なお、射出成型などの手法により、図8(a)に示す形状となるよう1つの部材で構成されていてもよい。
【0083】
第1の軸受部材511は、帯電ローラ14aにおける径の大きい軸部141と径の小さい軸部142とをともに内側に差し入れることができる程度の大きさの四角形状の孔部を有しており、この四角形のうちの図の下方の隣り合う2辺により軸部141または軸部142を支持する。すなわち、これらの2辺は、第2または第3の実施形態における軸受部310または軸受部410の内側のV字状の左右両面に相当する。したがって、この形状により、第2または第3の実施形態における場合と同様に、これら2辺に接触する円筒形状の軸部141,142を支持することができる。さらにこの形状により、軸受部510はその孔部内部の上記2辺に接触する軸部であれば、軸部141より大きい径の軸部や軸部142より小さい径の軸部など、帯電ローラ14aの軸部の径にかかわらずこれを支持することができる。
【0084】
また、第1の軸受部材511および第3の軸受部材513は同様の大きさを有しているが、第2の軸受部材512は、図の左右方向および上下方向の幅がともに小さい。そのため、軸受部510の左右側面および上下面には図8(a)に示すような溝が形成されている。この溝の幅はガイド部230の幅とほぼ同様の大きさを有しており、この溝にガイド部230が上下方向へ摺動可能なように嵌め込まれる。
【0085】
さらに、軸部141周りに軸受部510を90度(または270度)回転させても、同様に上記上下面に形成された溝にガイド部230を嵌め込むことができる。また、軸受部510を180度回転させてもガイド部230を嵌め込むことができる。
【0086】
このように軸受部510を適宜回転させてガイド部230に嵌め込むことにより、軸部141と接触する孔部の上記2辺に相当する面が摩耗した場合であっても、摩耗していない他の面を使用することができる。一般的に、帯電ローラの軸部は、感光体ドラムに均一に帯電させるための高い直線精度が要求されるので、高価で硬度の高い金属で形成されることが多い。そのため、軸受部は比較的摩耗しやすく構成されていることが多く、このことが軸受部の設計寿命を短くする原因となっている。この点、本実施形態では、軸受部510を適宜90度ずつ回転させてガイド部230に嵌め込むことにより、結果的に摩耗による寿命を4倍に延ばすことができる。
【0087】
<4.3 第4の実施形態の効果>
以上のように、本画像形成装置における帯電ローラの軸受装置における軸受部510は、第2または第3の実施形態における場合と同様、より簡易な構成で、その孔部の隣り合う2つの内面に接触するあらゆる径の軸部を有する帯電ローラ14aを支持することがで
きる。
【0088】
また、本軸受装置の軸受部510は、適宜90度ずつ回転させて、その左右側面および上下面に形成された溝にガイド部230を嵌め込むことができる。この構成により、軸受部510の摩耗に基づく寿命を4倍に延ばすことができる。
【0089】
<5. 変形例>
第1の実施形態における軸受装置200の軸受部210は、図4に示されるように径の大きい軸部141と同様の内径の孔部を有する第1の軸受部材211と、径の小さい軸部142と同様の内径の孔部を有する第2の軸受部材212とを軸部141(または軸部142)の軸方向に沿って積み重ねるように接合した構成であるが、上記2つの孔部は必ずしも上記軸方向に沿って重なるように形成される必要はなく、軸方向に対して垂直方向に並列的に形成されてもよい。なお、これらの孔部の数に限定がない点については前述したとおりである。
【0090】
図9は、第1の実施形態の変形例における軸受装置を軸方向から見た概略的な平面図である。この軸受装置600は、帯電ローラ14aの一方の軸部141(および軸部142)を支持する軸受部610と、軸受部610を図の上方へ付勢する圧縮コイルばね620と、軸受部610を図の上下方向へ摺動可能なようにその両側から支持するガイド部630とを備える。なお、これらは軸受部610の構成を除き、第1の実施形態の場合と基本的には同様の構成であるため詳しい説明は省略する。
【0091】
図9に示されるように、軸受部610における帯電ローラ14aと向かい合う面の下半分の領域には径の大きい軸部141と同様の内径の孔部641が形成されており、その上半分の領域には径の小さい軸部142と同様の内径の孔部642が形成されている。
【0092】
このように孔部641と孔部642とが上記軸方向に対して垂直方向に並列的に形成されているので、図9に示される軸受部610は、帯電ローラ14aの軸部141を支持しているが、軸受部610をガイド部630から取り外し、上記軸周りに180度回転させてからガイド部630に取り付けることにより、軸受部610は帯電ローラ14aの軸部142を支持することができる。
【0093】
また、軸部141および軸部142における回転中心の位置が同じになるよう、上記2つの孔部の位置を適宜に設定することにより、軸部141を有する帯電ローラ14aに代えて軸部142を有する帯電ローラ14aが使用される場合であっても、感光体ドラムへの帯電ローラの押圧力(圧接力)を変更することなく本軸受装置600を使用することができる。
【0094】
次に、第2の実施形態における軸受装置300の軸受部310は、図6に示されるようにその断面形状がV字形となっており、この内側のV字状の左右両面の一部がそれぞれ円筒形状の軸部141(または軸部142)の一部と線接触することによりこの軸部141等を支持する構成であるが、この軸受部310の断面形状は一例であって、軸部141等の一部と線接触することによりこの軸部141等を支持することができる形状であればどのようなものであってもよい。したがって、軸部141等の一部と接触する軸受部の面(図6ではその内側のV字状の平面)は曲面であってもよいし、さらには直線や点であってもよい。
【0095】
また、軸受部310においてガイド部330と当接する上部近傍の図6の左側の面311Lおよび右側の面311Rは、軸受部310を図6の上下方向にのみ摺動可能に支持することが可能な形状であればよく、例えば曲面であってもよいし、さらには直線や点であってもよい。このような変形例の1つについて、図10を参照して以下具体的に説明する。
【0096】
図10は、第2の実施形態の変形例における軸受装置を軸方向から見た概略的な平面図であり、より詳細には、図10(a)は径の大きい軸部141を有する帯電ローラ14aを保持する軸受装置700の構造を示す平面図であり、図10(b)は径の小さい軸部142を有する帯電ローラ14aを保持する軸受装置700の構造を示す平面図である。なお、これらは軸受部710の構成を除き、第1の実施形態の場合と基本的には同様の構成であるため詳しい説明は省略する。
【0097】
軸受部710は、図10(a)に示されるように、ガイド部330の内部左側面または右側面と当接する円筒形状のガイド当接部711L,711Rと、軸部141の一部と線接触する円筒形状の軸当接部712L,712Rとを備えており、これらは所定の固定部材により所定の位置関係に固定されるとともに、圧縮コイルばね720によって第1の実施形態の場合と同様に図の上方へ付勢されている。
【0098】
この軸受部710の軸当接部712L,712Rは円筒形状であるため、図10(b)に示されるように帯電ローラ14aにおける径が小さい軸部142を同様に支持することができる。このように、この変形例における軸受装置700は、簡易な構成で、軸当接部712L,712Rの設置間隔よりも大きい径であってかつ安定して支持されうる程度の大きさの径の軸部を有する帯電ローラ14aを保持することができる。
【0099】
なお、上記軸当接部712L,712Rは、軸部141の中心軸に対する垂直な断面において、図の上下方向(言い換えれば圧縮コイルばね720による付勢方向)に沿って上記中心軸を通る直線からほぼ等しい距離だけ離れた2点で軸部141と接触する構成であれば、円筒形状のほか、角柱形状や球形状、曲面などであってもよく、これらの構成によりローラにおける軸部の径が複数種類ある場合にも上記2点でこれを支持することができる。
【0100】
続いて、第3の実施形態における軸受装置400は、図7に示されるようにV字形の軸受部410により軸部141を支持し、第2の実施形態におけるガイド部330に代えて軸受支持部440L,440Rにより軸受部410を支持する構成であるが、上記軸受部410を省略し、軸受支持部440L,440Rにより軸部141を支持する構成であってもよい。
【0101】
ここで、例えば軸受支持部440L,440Rの下端近傍がヒンジなどにより回動自在にまたは固定的に接続されており、この接続部分を圧縮コイルばね420により付勢するよう構成すれば、軸受支持部440L,440Rを図の上方へ付勢することができる。
【0102】
なお、圧縮コイルばね450L,450Rは、軸部141の中心軸および図の上方向(圧縮コイルばね420による付勢方向)に対してほぼ垂直方向(すなわち図の左右方向)に延びる直線に沿って、軸受部410の位置を保つ方向へ付勢するものであればよいので、例えば上記のように軸受支持部440L,440Rの下端近傍が固定的に接続される構成において、軸受支持部440L,440Rが収納部430の内壁方向へそれぞれ引っ張るように付勢してもよい。
【0103】
また、軸受支持部440Lを図の右上方向へ付勢するよう圧縮コイルばね450Lを取り付け、軸受支持部440Rを図の左上方向へ付勢するよう圧縮コイルばね450Rを取り付ければ、軸部141を図の上方向へ付勢することができるので、圧縮コイルばね420をさらに省略することができる。
【0104】
以上のように圧縮コイルばね450L,450Rが使用されることにより簡易な構成で軸部141(または軸部142)の左右方向への振動を吸収することができ、また軸受部410をほぼ所定位置に位置決めすることができる。
【0105】
次に、図8に示されるように第4の実施形態における軸受部510における第1の軸受部材511は、帯電ローラ14aにおける径の大きい軸部141と径の小さい軸部142とをともに内側に差し入れることができる程度の大きさの四角形状の孔部を有しているが、この孔部に支持される軸部141における中心軸の位置と軸部142における中心軸の位置と異なる。そのため、帯電ローラ14aの軸部の径に応じて、感光体ドラム12aへの押圧力(圧接力)が変化するため、その調整が必要となる。
【0106】
そこで、第1の実施形態の場合と同様、2つの異なる大きさの孔部を設けることにより、上記調整を不要とすることができる。上記のような第4の実施形態の変形例につき、図11を参照して以下に説明する。
【0107】
図11は、軸受部810の構造を簡略に示す図であり、より詳しくは、図11(a)は軸受部810の斜視図であり、図11(b)は軸受部810の分解図であり、図11(c)は、軸受部810により支持される軸部141および軸部142におけるそれぞれ中心軸の位置が合致することを説明するための平面図である。この図11に示されるように、軸受部810は、軸部141を支持するための四角形状の孔部821を有する第1の軸受部材811と、軸部141を支持するための四角形状の孔部822を有する第2の軸受部材812と、孔部を有しない第3の軸受部材813とが接着剤や溶接などにより接合されてなる。なお、射出成型などの手法によりこれらが1つの部材で構成されていてもよいことは同様である。また、軸受部810には、図11(a)に示されるように孔部821および孔部822が配置されることにより、大きさが異なる2つの内周部を有する孔部が形成されている。
【0108】
図11(c)に示されるように、第1の軸受部材811に形成された四角形状の孔部821は、この四角形のうちの図の下方の隣り合う2辺により軸部141を支持し、第2の軸受部材812に形成された四角形状の孔部822は、この四角形のうちの図の下方の隣り合う2辺により軸部142を支持する。これらの孔部821,822は、それぞれにより支持される軸部141,142の中心軸が合致するよう適宜に位置に形成されるので、軸部141を有する帯電ローラ14aに代えて軸部142を有する帯電ローラ14aが使用される場合であっても、感光体ドラムへの帯電ローラの押圧力(圧接力)を変更することなく本軸受部810を備える軸受装置を使用することができる。なお、図11(c)から明らかなように、軸部141の径が軸部142の径に対して所定の割合であれば軸部141,142の中心軸が合致することになる。
【0109】
また、第4の実施形態の場合と同様、軸受部810の左右側面および上下面には図11(a)に示すような溝が形成されており、この溝にガイド部が上下方向へ摺動可能なように嵌め込まれる。よって、軸受部810を適宜軸部141周りに90度ずつ回転させてガイド部に嵌め込むことにより、軸部141と接触する孔部の上記2辺に相当する面が摩耗した場合であっても、摩耗していない他の面を使用することができる。
【0110】
さらに、図4に示される第1の実施形態の場合であっても、圧縮コイルばね320の付勢により孔部の下側部分がより摩耗するので、上記と同様の溝を形成して適宜軸部141周りに90度ずつ回転させてガイド部に嵌め込むことにより、上記孔部の下側部分が摩耗した場合であっても、摩耗していない他の部分を使用することができ、摩耗による寿命を4倍に延ばすことができる。
【0111】
なお、上記第4の実施形態およびその変形例では、軸受部における孔部の形状を四角形状であるものとして説明したが、当該形状は三角形または五角形以上の多角形状(本明細書ではこの多角形は三角形を含むものとする)であってもよいし、楕円形状などおよそ当該孔部により複数種類の径を有する帯電ローラ14aの軸部を支持することができる形状であればよい。この構成では、軸受部は、複数種類の軸部に接する多角形状の辺が異なるように軸部の中心軸周りに所定角度(第4の実施形態では90度、180度、270度)だけ回転されてガイド部に装着可能であればよい。
【0112】
また、上記各実施形態における軸部は帯電ローラの軸部であるものとして説明したが、これに限定されるわけではなく、例えば感光体ドラム12aに所定の押圧力(圧接力)で押しつけられる転写ローラなどであってもよい。さらに、上記各実施形態における圧縮コイルばねは、板ばねなどその他のばねであってもよく、またばね以外の弾性部材など、およそ軸受部を所定方向に付勢することのできる部材であればよい。
【0113】
さらに、上記各実施形態では、軸受部および付勢手段である圧縮コイルばねが導電性を有する構成であるが、圧縮コイルばねに代えてまたはこれとともにガイド部等が導電性を有することにより、帯電ローラに電圧が印加される構成であってもよい。また、軸受部のみが導電性を有し、この軸受部に高電圧印加装置からの導電経路を形成する導線などを新たに取り付ける構成や、軸受部等が導電性を有さず、帯電ローラ(またはその軸部)に対して軸受部を介することなく(例えば導電性ブラシなどを介して)高電圧印加装置から電圧が印加される構成であってもよい。
【0114】
本実施形態の画像形成装置は、複数の現像装置13b〜13dおよび複数のトナーカートリッジ23b〜23dを備えており多色の画像を形成可能な構成であるが、これらの個数に限定はなく、例えばこれらを1つずつ備えており単色の画像のみが形成可能な構成であってもよい。また、画像形成装置の画像形成プロセスに関連する各構成要素の構造にも特に限定はなく、例えば中間転写ベルト11や二次転写ローラ17に代えて一般的な転写ローラが1つ設けられる構成であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0115】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の構造を簡単に示す側面図である。
【図2】上記実施形態における感光体ドラム、帯電ローラ、およびトナーカートリッジが装着された現像装置の外観を簡易に示す斜視図である。
【図3】上記実施形態における軸受装置を軸方向から見た概略的な平面図である。
【図4】上記実施形態における軸受部の構造を簡略に示す図である。
【図5】上記実施形態における軸受装置により帯電ローラの軸部が保持される様子を示す図である。
【図6】本発明の第2の実施形態における軸受装置を軸方向から見た概略的な平面図である。
【図7】本発明の第3の実施形態における軸受装置を軸方向から見た概略的な平面図である。
【図8】本発明の第4の実施形態における軸受部の構造を簡略に示す図である。
【図9】上記第1の実施形態の変形例における軸受装置を軸方向から見た概略的な平面図である。
【図10】上記第2の実施形態の変形例における軸受装置を軸方向から見た概略的な平面図である。
【図11】上記第4の実施形態の変形例における軸受部の構造を簡略に示す図である。
【符号の説明】
【0116】
11 …中間転写ベルト
12a〜12d …感光体ドラム
13a〜13d …現像装置
14a〜14d …帯電ローラ
15 …ポリゴンミラー
17 …二次転写ローラ
18 …排紙トレイ
20 …露光ユニット
21 …定着ユニット
23a〜23d …トナーカートリッジ
131 …現像ローラ
141 …帯電ローラにおける(径の大きい場合の)軸部
142 …帯電ローラにおける(径の小さい場合の)軸部
200,300,400,600,700 …軸受装置
210,310,410,510,610,710,810 …軸受部
211,511,811 …第1の軸受部材
212,512,812 …第2の軸受部材
213,513,813 …第3の軸受部材
230,330,630 …ガイド部
430 …収納部
440L,440R …軸受支持部
641,642,821,822 …孔部
711L,711R …ガイド当接部
712L,712R …軸当接部
Pa,Pb …用紙

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の導電性のローラを保持することが可能である軸受装置であって、
接触することにより前記ローラの軸部を支持する軸受部と、
前記軸受部を所定方向へ付勢することにより、前記ローラを所定の対象物に押し付ける付勢手段と、
前記軸受部を前記所定方向に延びる直線に沿って移動可能に案内するガイド手段と
を備え、
前記軸受部は、複数種類の前記軸部の径に合わせた複数の大きさの内周部を有する孔部を含むことを特徴とする、軸受装置。
【請求項2】
前記軸受部は、前記軸部が差し入れられるべき方向へ所定の深さで順に前記内周部の大きさが小さくなるような階段状であって、かつ支持されるべき複数種類の前記軸部の中心軸が一致するように形成された孔部が設けられていること特徴とする、請求項1に記載の軸受装置。
【請求項3】
所定の導電性のローラを保持することが可能である軸受装置であって、
接触することにより前記ローラの軸部を支持する軸受部と、
前記軸受部を所定方向へ付勢することにより、前記ローラを所定の対象物に押し付ける付勢手段と、
前記軸受部を前記所定方向に延びる直線に沿って移動可能に案内するガイド手段と
を備え、
前記軸受部は、複数種類の前記軸部の径に合わせた大きさの内周部を有する複数の孔部を含むことを特徴とする、軸受装置。
【請求項4】
所定の導電性のローラを保持することが可能である軸受装置であって、
接触することにより前記ローラの軸部を支持する軸受部と、
前記軸受部を所定方向へ付勢することにより、前記ローラを所定の対象物に押し付ける付勢手段と
を備え、
前記軸受部は、前記軸部の中心軸に垂直な断面において、所定の2点で前記軸部と接触することを特徴とする、軸受装置。
【請求項5】
前記軸受部は、前記軸部に対向する面であって前記軸部と接触すべき2つの面を有することを特徴とする、請求項4に記載の軸受装置。
【請求項6】
前記軸受部を前記所定方向に延びる直線に沿って移動可能に案内するガイド手段をさらに備え、
前記軸受部は、前記ガイド手段と常に接触することにより、前記所定方向に延びる直線に沿ってのみ移動可能となることを特徴とする、請求項4に記載の軸受装置。
【請求項7】
前記中心軸および前記所定方向に対してほぼ垂直に延びる直線に沿って、前記軸受部の位置を保つ方向へ付勢することにより前記軸受部を支持する付勢支持手段をさらに備えることを特徴とする、請求項4に記載の軸受装置。
【請求項8】
前記軸受部の外面を摺動可能に支持する摺動支持手段をさらに備え、
前記付勢支持手段は、前記摺動支持手段に接続されて前記摺動支持手段を付勢することにより、前記軸受部を支持することを特徴とする、請求項7に記載の軸受装置。
【請求項9】
所定の導電性のローラを保持することが可能である軸受装置であって、
接触することにより前記ローラの軸部を支持する軸受部と、
前記軸受部を所定方向へ付勢することにより、前記ローラを所定の対象物に押し付ける付勢手段と、
前記軸受部を前記所定方向に延びる直線に沿って移動可能に案内するガイド手段と
を備え、
前記軸受部は、複数種類の前記軸部に接する2つ以上の辺を有する多角形状の孔部を含み、前記軸部に接する前記多角形状の辺が異なるように前記軸部の中心軸周りに所定角度だけ回転されて前記ガイド手段に装着可能であることを特徴とする、軸受装置。
【請求項10】
前記軸受部は、前記軸部が差し入れられるべき方向へ所定の深さで順に前記辺が短くなるような階段状で、かつ支持されるべき複数種類の前記軸部の中心軸が一致するように形成された孔部が設けられていることを特徴とする、請求項9に記載の軸受装置。
【請求項11】
前記軸受部は、導電性を有し、外部に設けられる所定の電圧印加手段と導通することにより前記ローラを帯電させることが可能であることを特徴とする、請求項1から請求項10までのいずれか1項に記載の軸受装置。
【請求項12】
請求項1から請求項11までのいずれか1項に記載の軸受装置と、
前記軸受装置に支持される軸部を有する帯電ローラと、
前記軸受装置に備えられる前記付勢手段により前記帯電ローラを押し付けられる前記対象物である感光体ドラムと
を一体的に備えることを特徴とする、画像形成用カートリッジ。
【請求項13】
請求項1から請求項11までのいずれか1項に記載の軸受装置と、
前記軸受装置に支持される軸部を有する帯電ローラと、
前記帯電ローラに所定の電圧を印加する電圧印加手段と、
潜像を担持する潜像担持体であって、前記電圧印加手段により所定の電圧を印加された前記帯電ローラを押し付けられる前記対象物である感光体ドラムと
前記感光体ドラムに所定の現像剤を与えることにより、前記潜像を可視化する現像手段と、
前記現像手段により前記感光体ドラムにおいて可視化された像を所定の記録媒体上に形成し出力する出力手段と
を備えることを特徴とする、画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2007−78068(P2007−78068A)
【公開日】平成19年3月29日(2007.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−266205(P2005−266205)
【出願日】平成17年9月14日(2005.9.14)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】