説明

農作業機のリモコンシステム

【課題】トラクタに装着して農作業を行う作業機のためのリモコンの操作ボックスを部品の交換なしに異なる作業機に対応できる農作業機のリモコンシステムを提供することを目的とする。
【解決手段】トラクタに装着して農作業を行う作業機と、操作パネル100、101、102上の操作スイッチを操作する操作ボックス10とを備え、作業機は、当該作業機に設けられた出力機器30と、操作スイッチの操作による操作信号を受信しこれに基づき出力機器30を制御する制御部21とを有し、操作ボックス10は、作業機の異なる機種に対応した複数の操作パネル100、101、102を有し、複数の操作パネル100、101、102は、操作ボックス10を構成する筐体の異なる面に設置されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、農作業機のリモコンシステムに関し、特に、トラクタに装着して農作業を行う作業機のためのリモコンの操作ボックスを部品の交換なしに異なる作業機に対応できる農作業機のリモコンシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
トラクタに装着して農作業を行う作業機は、作業機ごとに農作業に合わせて様々な機能が付加さており、この機能のための出力機器が備えられている。そして、その出力機器は、作業者が操作し易いようにリモコンにより操作可能となっている場合が多い。一方、作業機に備えられた出力機器は、主として、作業機の機種毎に異なっており、リモコンによる操作ボックスは、出力機器の違い(特に作業機の機種の違い)により変更する必要があった。
【0003】
特許文献1には、農作業機の機種ごとに、コントローラの操作説明パネルを交換してコントローラの変更を行う農作業機の電動遠隔操作制御装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−151920号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
作業機の機種の違いによりリモコンによる操作ボックスを変更することは、トラクタに装着する作業機を交換するたびに新たな操作ボックスとしなければならず手間がかかる。さらに、操作ボックスを機種毎に複数保有していると、操作ボックスを間違えて取り付けしてしまうことや紛失することがあった。また、特許文献1に記載の農作業機の電動遠隔操作制御装置は、機種毎にコントローラ(操作ボックス)の操作説明パネルを交換する必要がある。
【0006】
本発明は、上記課題に鑑みて、トラクタに装着して農作業を行う作業機のためのリモコンの操作ボックスを部品の交換なしに異なる作業機に対応できる農作業機のリモコンシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明の農作業機のリモコンシステムは、トラクタに装着して農作業を行う作業機と、操作パネル上の操作スイッチを操作する操作ボックスとを備え、前記作業機は、当該作業機に設けられた出力機器と、前記操作スイッチの操作による操作信号を受信しこれに基づき前記出力機器を制御する制御部とを有し、前記操作ボックスは、前記作業機の異なる機種に対応した複数の操作パネルを有し、前記複数の操作パネルは、前記操作ボックスを構成する筐体の異なる面に設置されていることを特徴とする。
【0008】
さらに本発明の農作業機のリモコンシステムは、前記操作ボックスは、切換スイッチを有し、前記切換スイッチにより一つの操作パネルの操作スイッチの操作を可能とし、他の操作パネルの操作スイッチからは操作ができないように制御されることを特徴とする。
さらに本発明の農作業機のリモコンシステムは、前記操作ボックスは、前記作業機の制御部からの情報を受信し、受信した情報により作業機の機種を判別し、判別した機種に対応する一つの操作パネルの操作スイッチの操作を可能とし、他の操作パネルの操作スイッチからは操作ができないように制御されることを特徴とする。
さらに本発明の農作業機のリモコンシステムは、前記それぞれの操作パネルには、表示部を有し、操作可能な操作パネルの表示部は、当該操作パネル上の操作スイッチが操作可能であることの表示をすることを特徴とする。
【0009】
さらに本発明の農作業機のリモコンシステムは、前記操作ボックスは、一つの筐体により構成され、表面と裏面に異なる操作パネルを有することを特徴とする。
さらに本発明の農作業機のリモコンシステムは、前記操作ボックスは、側面に異なる操作パネルを有することを特徴とする。
さらに本発明の農作業機のリモコンシステムは、前記操作ボックスは、ヒンジ結合された二つの筐体により構成され、前記それぞれの筐体には、異なる操作パネルを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、農作業機のリモコンシステムにおいて、トラクタに装着して農作業を行う作業機のためのリモコンの操作ボックスを部品の交換なしに異なる作業機に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の農作業機のリモコンシステムの一実施形態を示すブロック図である。
【図2】実施例1における操作ボックスの斜視図である。
【図3】実施例1における操作パネルの一例である。
【図4】本発明の農作業機のリモコンシステムが適用される代掻き機の正面図を示す。
【図5】本発明の農作業機のリモコンシステムが適用される代掻き機の平面図を示す。
【図6】本発明の農作業機のリモコンシステムが適用される畦塗り機の第1の状態を示す平面図である。
【図7】本発明の農作業機のリモコンシステムが適用される畦塗り機の第2の状態を示す平面図である。
【図8】本発明の農作業機のリモコンシステムが適用される畦塗り機の第3の状態を示す平面図である。
【図9】実施例2における操作パネルの一例である。
【図10】実施例3における操作ボックスの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明を実施するための形態を説明する。
【0013】
図1は、本発明の農作業機のリモコンシステムの一実施形態を示すブロック図である。操作ボックス10には、制御部(操作系)11と、入力部(操作側)12と、表示部(操作側)13と、インターフェース(操作側)14とを有している。一方、トラクタに装着して農作業する作業機には、制御ボックス20が設置され、制御ボックス20は、制御部21と、出力部22と、入力部23と、インターフェース24を有しており、モータ31やソレノイド32等の出力機器30と接続されている。
【0014】
操作ボックス10は、トラクタの運転席近傍等作業者が操作しやすい場所に配置される。入力部(操作側)12は、後述する操作パネル上のスイッチ等である。表示部(操作側)13は、液晶、液晶付きタッチパネル、7セグ、LED等であり、操作等に必要な表示を行う。操作パネルは、操作ボックス10の異なる面に複数有しおり、作業機の機種毎に対応出来るようになっている。制御部(操作系)11は、入力部(操作側)12のどの操作パネルからの操作信号を入力するかの選択、及び、表示部(操作側)13の制御などを行う。その具体的な制御内容は後述する。
【0015】
インターフェース(操作側)14と、インターフェース24の間の情報のやりとりは、有線又は無線で行う。有線の場合は、パラレル転送でも可能であるが、例えば、車載のデータ転送に適したネットワークであるCAN(Controller Area Network)やFlex Rayによるシリアル転送のシステムを利用してもよい。無線通信の場合は、インターフェース間で送受信可能としてシリアル転送を利用でき、これらの間のハーネスは不要となる。
【0016】
制御ボックス20は、作業機の適した場所に設置される。入力部23は、センサやリミットスイッチ等である。これらは、必要に応じ制御ボックス20外にも設置される。制御部21では、操作ボックス10から、インターフェース14、24を介して送られてきた操作信号に基づき、センサ等の入力部23からの情報を加味して、出力機器30を制御する。出力機器30は、モータ31やソレノイド32等の作業機に設置される必要な出力機器である。具体例は後述する。
【0017】
実施例1〜実施例3に、操作ボックス10や作業機の具体例について説明する。
【実施例1】
【0018】
図2は、実施例1における操作ボックスの斜視図である。実施例1の操作ボックス10は、1つの筐体により構成されており、筐体の異なる面に、図3で例示されるような作業機の機種毎に対応した操作パネル100〜102を、配置する。例えば、図2でA面とその裏のC面に異なる操作パネルを配置すれば、1つの操作ボックス10で2つの作業機が操作可能となる。この場合は、操作ボックスの厚さを薄くすることができる。また、さらに、側面であるB面やD面に異なる操作パネルを追加し、3機種や4機種の操作も可能となる。
【0019】
図3は、実施例1における操作パネルの一例である。図3(a)〜(c)はそれぞれ異なる機種に対応した操作パネルを示す。各操作パネルには、切換スイッチ100a、101a、102aと、操作スイッチ100b〜100k、101b〜101f、102b〜102gを有している。これらのスイッチは、押しボタンで構成される。いずれかの切換スイッチを入れると、この切換スイッチが属する操作パネルの操作スイッチのみにより操作可能となる。切換スイッチは、誤作動を防止するため長押しにより反応するようにしてもよい。切換スイッチ100a、101a、102aは、操作パネル100、101、102上にあると作業者はどの操作パネルを操作可能にすればいいかが分かり易い。しかし、これ以外に、操作パネル以外の一カ所に集約してどの操作パネルからの操作が可能であるかを切り換えるスイッチの構成とすることも可能である。
【0020】
また、いずれの操作パネルにも、表示部100m、101m、102mを有しており、切換スイッチ100a、101a、102aの操作により、どの操作パネルの操作スイッチが操作可能であるかを表示する。これは例えば、LEDにより操作可能な操作パネルだけ点灯させることや、LEDにより操作可能な操作パネルだけ緑表示とし他は赤表示とすることや、液晶表示等により文字により操作可能を表示させること等が挙げられる。表示部100m、101m、102mは、図1では表示部(操作側)13に相当し制御部(操作系)11により制御される。また、各操作パネル100、101、102には、操作できる作業機の機種名や、スイッチ操作の説明が絵又は文字で記載されている。
【0021】
図3(a)〜(c)の操作パネル100、101,102について、例えば、図2のA面に操作パネル100を設置し図2のC面の操作パネル101を設置すれば、ハロー(代掻き機)と畦塗り機の2種類の操作が1つの操作ボックス10で可能となる。さらに、図2のB面かD面に操作パネル102を設置すれば、さらに、ライムソワ−(肥料散布機)の操作が可能となる。
【0022】
操作パネル100、101,102は、図3に示すようにスイッチ等のパネルの形状を同じにしている。この場合は、制御部21で作業機の機種毎に入力可能な操作スイッチを決めて作業機の機種に合わせて制御するようにする。すると、制御部21のプログラムと表面の表示プレートの変更をすれば様々な作業機に対しての設定が可能となり、生産コストを安くすることができる。一方、操作性を優先する場合は、スイッチ等の操作パネルの構成をそれぞれの作業機に合わせた専用の構成とすることも可能である。
【0023】
図4は、本発明の農作業機のリモコンシステムが適用される代掻き機の正面図を示す。図5は、本発明の農作業機のリモコンシステムが適用される代掻き機の平面図を示す。ここで、図3(a)の操作パネル100による操作の具体例を説明する。切換スイッチ100aを押すと、例えば、表示部100mのLEDが点灯し当該操作パネル100の操作が可能であることが示される。この操作パネル100により出力機器(電動油圧シリンダ56、56’、延長レーキ開閉装置60、60’、土引きユニット66)を操作する。
【0024】
折りたたみ機構を備えた代掻き機50(ウイングハロー)は、入力軸51側をトラクタに装着し、カバー52や均平板53の内側で代掻き爪が回転することにより代掻き作業を行う。操作スイッチ100j、100kを押すと、電動油圧シリンダ56、56’は伸び、回動機構57、57’を作用させサイド作業部55、55’をそれぞれ(図4の左側のように)上側に折りたたみ、代掻き機50の全幅を短くすることができる。逆に操作スイッチ100h、100iを押すと、電動油圧シリンダ56、56’は縮みサイド作業部55、55’は下がり延長される。操作スイッチ100b〜100eを押すことにより、延長レーキ開閉装置60、60’の内部のモータを回転させ、制御バー62、62’やワイヤ63、63’を介して延長レーキ61、61’を回動軸61a、61a’を中心に上下に回動させ、延長レーキ61、61’を使用するか否かを選択することができる。操作スイッチ100f、100gを押すことにより、土引きユニット66の内部のモータを回転させ、土引き部67等を介してレーキ65の上下動を制御し、土引きするか否かを選択することができる。
【0025】
図6〜図8は、本発明の農作業機のリモコンシステムが適用される畦塗り機の第1〜第3の状態を示す平面図である。ここで、図3(b)の操作パネル101による操作の具体例を説明する。切換スイッチ101aを押すと、例えば、表示部101mのLEDが点灯し当該操作パネル101の操作が可能であることが示される。この操作パネル101により出力機器(第1電動油圧シリンダ71、第2電動油圧シリンダ72、散水装置ポンプ77)を操作する。
【0026】
オフセット及びリターン機構を備えた畦塗り機80は、装着部81がトラクタ(図6〜8の上側に位置)の後部に装着される。装着部81と中間フレーム82は、水平方向に回動可能な支点82aより連結され、中間フレーム82と作業部88は、リンク機構83を介して接続されている。装着部81の支点71bと中間フレーム82の支点71c間には、第1電動油圧シリンダ71が接続されている。リンク機構83の支点72bと作業部88の支点72cの間には、第2電動油圧シリンダ72が接続されている。また、作業部88は、耕耘部86と、ディスク部87を有し、トラクタから伝達された動力により前方の耕耘部86で掻き出した旧畦の土を、ディスク部87の回転により畦形状に形成する。
【0027】
図6の状態から、操作スイッチ101bを押すと、第1電動油圧シリンダ71が縮み、作業部88は、内側へオフセット移動する(図7)。図7の状態から、操作スイッチ101eを押すと、第2電動油圧シリンダ72が伸び、リンク機構83の作用もあり、作業部88が効率よく回転し、耕耘部86とディスク部87が逆の向きになる(図8)。この状態で、バックによるリターン作業が可能となり、圃場の隅を塗ることができる。この他、図7の状態で操作スイッチ101cを押すと、第1電動油圧シリンダ71が伸び、図6の状態へ移動する。図8の状態から操作スイッチ101dを押すと、第2電動油圧シリンダ72が縮み、図7の状態へ移動する。また、必要に応じ、散水装置タンク91の水を、ホース92を介してノズル93からディスク部87近傍に排出し、乾いた圃場でも畦を形成することを可能とする。散水装置タンク91の下には、散水装置ポンプ77が設置される。操作スイッチ101fを押す毎に、散水装置ポンプ77のONとOFFが切り替わり、水を排出するか否かを選択できる。
【0028】
このように、1つの操作ボックス10で、切換スイッチ(100a、101a、102a)を押すだけで、異なる作業機の操作が可能となる。作業者は、トラクタに装着する作業機の機種を入れ替えた場合、同じ操作ボックス10で、切換スイッチにより、他の作業機の作業を行うことができる。また、表示部(100m、101m、102m)の表示により、どの操作パネル(100、101,102)の操作が可能かが即座に分かる。
【実施例2】
【0029】
図9は、実施例2における操作パネルの一例である。実施例2では、作業機の機種を自動認識するもので、実施例1と異なる点について説明する。同一の箇所には同一の符号を付してある。実施例2の操作パネル100’、101’、102’は、実施例1のような切換スイッチを有していない。
【0030】
作業機をトラクタに装着した後、インターフェース14、24間を有線接続するか、無線による通信が可能になると、制御ボックス20の制御部21は、あらかじめ記録してある当該作用機の機種の情報を、制御部(操作系)11へ送信する。すると、制御部(操作系)11では、操作ボックス10が有している複数の操作パネル(100’、101’、102’)のうち、該当する操作パネル上の操作ボタンの操作を可能とする。また、実施例1と同じく各操作パネル100’、101’、102’には、表示部100m、101m、102mを有し、どの操作パネルの操作スイッチが操作可能であるかを表示する。
【0031】
例えば、作業機が折りたたみ機構を備えた代掻き機50(ウイングハロー)であれば、その制御ボックス20は、操作ボックス10と通信可能となると、当該作業機の情報をインターフェース14、24を介して制御部(操作系)11へ送信する。制御部(操作系)11では、送信された作業機の情報とあらかじめ保有している操作可能な作業機の情報を比較し、当該作業機に該当する操作パネル100’を選択する。そして、この操作パネルの操作スイッチ100b〜100kを操作可能とし、他の操作パネルの操作スイッチは操作できないように制御する。さらに、表示部100mのLEDを点灯させる。
【0032】
このように実施例2では、自動認識により、操作パネルが選択されるので、作業者は、トラクタに装着する作業機を取り替えた場合、操作パネルの切り換え操作をする必要がなくなる。さらに、間違った操作パネルの選択を防止できる。なお、自動認識システムの不具合等に備えて、実施例1のような切換スイッチを設ける構成とすることも可能である。
【実施例3】
【0033】
実施例3は、図2で示した操作ボックス10の形状を変更したものである。図10は、実施例3における操作ボックスの斜視図である。実施例3の操作ボックス10’は、2つの筐体17、18を有し、これら筐体17、18の間をヒンジ部19により結合されたもので、折りたたみ可能となっている。これにより、それぞれの筐体17、18に異なる面が形成されており、ここに操作パネルを設置可能となる。図10(a)は2つの筐体17、18を折りたたんだ図であり、図10(b)は2つの筐体を開いた図である。操作パネルは、実施例1や実施例2で示した操作パネル100、101,102、100’、101’、102’を適用可能で、例えば、図10に示すA面に操作パネル100を、B面に操作パネル101を、C面に操作パネル102を適用できる。
【0034】
このように、2つの筐体17、18の間をヒンジ結合する構成とすることで、面数を増やし、様々な作業機の機種に対応することができる。また、各筐体17、18の表と裏面に操作パネルを設置することで、全体を厚くすることなく4面の操作パネルが設置可能となる。制御内容は実施例1や実施例2を適用できる。
【符号の説明】
【0035】
10、10’ 操作ボックス
11 制御部(操作系)
12 入力部(操作側)
13 表示部(操作側)
14 インターフェース(操作側)
17、18 筐体
19 ヒンジ部
20 制御ボックス
21 制御部
22 出力部
23 入力部
24 インターフェース
30 出力機器
31 モータ
32 ソレノイド
50 代掻き機
55、55’ サイド作業部
56、56’ 電動油圧シリンダ
60 レーキ開閉装置
66 土引きユニット
71 第1電動油圧シリンダ
72 第2電動油圧シリンダ
77 散水装置ポンプ
80 畦塗り機
88 作業部
100、101、102、100’、101’、102’、 操作パネル
100a、101a、102a 切換スイッチ
100m、101m、102m 表示部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
トラクタに装着して農作業を行う作業機と、操作パネル上の操作スイッチを操作する操作ボックスとを備え、
前記作業機は、当該作業機に設けられた出力機器と、前記操作スイッチの操作による操作信号を受信しこれに基づき前記出力機器を制御する制御部とを有し、
前記操作ボックスは、前記作業機の異なる機種に対応した複数の操作パネルを有し、前記複数の操作パネルは、前記操作ボックスを構成する筐体の異なる面に設置されていることを特徴とする農作業機のリモコンシステム。
【請求項2】
請求項1に記載の農作業機のリモコンシステムにおいて、
前記操作ボックスは、切換スイッチを有し、前記切換スイッチにより一つの操作パネルの操作スイッチの操作を可能とし、他の操作パネルの操作スイッチからは操作ができないように制御されることを特徴とする農作業機のリモコンシステム。
【請求項3】
請求項1に記載の農作業機のリモコンシステムにおいて、
前記操作ボックスは、前記作業機の制御部からの情報を受信し、受信した情報により作業機の機種を判別し、判別した機種に対応する一つの操作パネルの操作スイッチの操作を可能とし、他の操作パネルの操作スイッチからは操作ができないように制御されることを特徴とする農作業機のリモコンシステム。
【請求項4】
請求項2又は請求項3に記載の農作業機のリモコンシステムにおいて、
前記それぞれの操作パネルには、表示部を有し、操作可能な操作パネルの表示部は、当該操作パネル上の操作スイッチが操作可能であることの表示をすることを特徴とする農作業機のリモコンシステム。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の農作業機のリモコンシステムにおいて、
前記操作ボックスは、一つの筐体により構成され、表面と裏面に異なる操作パネルを有することを特徴とする農作業機のリモコンシステム。
【請求項6】
請求項5に記載の農作業機のリモコンシステムにおいて、
前記操作ボックスは、側面に異なる操作パネルを有することを特徴とする農作業機のリモコンシステム。
【請求項7】
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の農作業機のリモコンシステムにおいて、
前記操作ボックスは、ヒンジ結合された二つの筐体により構成され、前記それぞれの筐体には、異なる操作パネルを有することを特徴とする農作業機のリモコンシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−142883(P2011−142883A)
【公開日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−7680(P2010−7680)
【出願日】平成22年1月18日(2010.1.18)
【出願人】(000188009)松山株式会社 (285)
【Fターム(参考)】