説明

農作業機

【課題】効率良く作業ができ、かつ畦道等を通る人や車等に注意を促すことができる農作業機を提供する。
【解決手段】農作業機1は、トラクタの後部に連結する左右方向に長手状の作業機本体11を備える。作業機本体11はフレームパイプ部4を有し、フレームパイプ部4の長手方向両端部にはチェーンケース部6およびブラケット部7を設ける。チェーンケース部6の上端部およびブラケット部7の上端部には、作業機本体11の側端部位置を視認するための光発生手段13を設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発光ダイオード(LED)等の光発生手段を備える農作業機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば走行車であるトラクタの連結される機体と、機体のチェーンケース部およびブラケット部間に回転可能に設けられた耕耘体と、耕耘体の上方部を覆うカバー体と、カバー体の後端部に設けられた整地体とを備えた耕耘砕土機等の農作業機が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】実開昭58−85911号公報(第1図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記従来のような幅広の農作業機では、例えば早朝や夕刻等の薄暗い時には、トラクタの運転席から農作業機の側端位置を視認しずらいため、作業時の作業効率性が悪くなるという問題があり、また一方では安全性確保の観点から畦道等を通る人や車等に注意を促す必要がある。
【0004】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、効率良く作業ができ、しかも畦道等を通る人や車等に注意を促すことができ、安全性を確保できる農作業機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1記載の農作業機は、走行車に連結される作業機本体と、この作業機本体に設けられ、この作業機本体の端部位置を視認するための光発生手段と備えるものである。
【0006】
請求項2記載の農作業機は、走行車に連結される本体部と、この本体部に回動可能に設けられ回動により作業状態および非作業状態に切り換えられる延長作業部とを有する作業機本体と、前記本体部の端部に設けられ、この本体部の端部位置を視認するための第1光発生手段と、前記延長作業部の端部に設けられ、この延長作業部の端部位置を視認するための第2光発生手段とを備えるものである。
【0007】
請求項3記載の農作業機は、走行車に連結される機体と、この機体に設けられ、前記走行車より側方に突出した状態で作業をする突出作業状態と前記走行車の後方に位置する非作業状態とに切り換えられる作業体と、この作業体に設けられ、この作業体の端部位置を視認するための第1光発生手段および第2光発生手段とを備え、前記作業体の突出作業状態時には、前記第1光発生手段のみが光を発し、前記作業体の非作業状態時には、前記第1光発生手段および第2光発生手段の両方が光を発するものである。
【発明の効果】
【0008】
請求項1に係る発明によれば、作業機本体の端部位置を視認するための光発生手段を備えるため、作業時に作業機本体の端部位置を容易に視認でき、効率良く作業ができ、しかも畦道等を通る人や車等に注意を促すことができ、安全性を確保できる。
【0009】
請求項2に係る発明によれば、作業機本体の本体部の端部位置を視認するための第1光発生手段と、作業機本体の延長作業部の端部位置を視認するための第2光発生手段とを備えるため、作業時に作業機本体の端部位置を容易に視認でき、効率良く作業ができ、しかも畦道等を通る人や車等に注意を促すことができ、安全性を確保できる。
【0010】
請求項3に係る発明によれば、作業体の端部位置を視認するための第1光発生手段および第2光発生手段を備えるため、作業時に作業体の端部位置を容易に視認でき、効率良く作業ができ、しかも畦道等を通る人や車等に注意を促すことができ、安全性を確保できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明の農作業機の一実施の形態を図面を参照して説明する。
【0012】
図1において、1は幅広の農作業機で、この農作業機1は、走行車であるトラクタ(図示せず)の後部に連結された状態で、トラクタの走行により圃場上を進行方向前方に移動しながら耕耘整地作業をする装置等である。
【0013】
農作業機1は、トラクタの後部の3点リンク(作業機昇降装置)に連結される機体2を備えている。機体2には、トラクタ側からの動力を入力する入力軸3が回転可能に設けられている。入力軸には、トラクタのPTO軸がユニバーサルジョイントおよび伝動シャフト等を介して連結される。
【0014】
また、機体2は左右方向に長手状のフレームパイプ部4を有し、フレームパイプ部4の長手方向両端部にはチェーンケース部6およびブラケット部7が設けられている。そして、機体2のチェーンケース部6およびブラケット部7間には、入力軸側からの動力に基づいて所定方向に回転しながら耕耘作業をする耕耘体(図示せず)が回転可能に設けられている。耕耘体は、左右方向の回転軸を有し、回転軸には複数の耕耘爪が放射状に突設されている。
【0015】
さらに、機体2には、耕耘体の上方部を覆う湾曲板状のカバー体8が設けられている。そして、カバー体8の後端部には、耕耘体の後方で整地作業をする略板状の整地体(図示せず)がこの整地体の上端側の左右方向の回動中心軸線を中心として上下方向に回動可能に設けられている。
【0016】
なお、機体2、耕耘体、カバー体8および整地体等にて、左右方向にやや長手状でトラクタより幅広状の作業機本体11が構成されている。作業機本体11の長手方向寸法(左右方向寸法)はトラクタの幅寸法より大きく、作業機本体11の側端部は、トラクタの側端部の後方位置より側方に突出して位置する。
【0017】
また、農作業機1は、作業機本体11のトラクタより側方に突出した側端部位置をトラクタの運転席から視認するための複数、例えば2つの光発生手段13を備えている。
【0018】
光発生手段13は、例えば所定の色の光を発する発光ダイオード(LED)にて構成され、作業機本体11の左右の側端部の上部にそれぞれ設けられている。すなわち例えば一方の光発生手段13は機体2のチェーンケース部6の上端部に設けられ、他方の光発生手段13は機体2のブラケット部7の上端部に設けられている。各光発生手段13は、前方向および後方向の両方から視認可能となっている。
【0019】
次に、上記農作業機1の作用等を説明する。
【0020】
農作業機1をトラクタの後部に連結し、農作業機1をトラクタの走行により圃場上を前方に移動させると、耕耘体の耕耘爪にて耕耘作業が行われ、整地体にて整地作業が行なわれる。
【0021】
そして、例えば早朝や夕刻等で、辺りが薄暗い時には、図示しない操作スイッチがオン操作されると、作業機本体11の側端部に設けられた左右の2つの光発生手段13が点灯して光を発する。
【0022】
したがって、トラクタの運転席に座った作業者は、辺りが薄暗くても、耕耘整地作業中の作業機本体11の側端部位置をトラクタの運転席から容易に視認でき、よって、効率良く作業ができる。また、圃場に沿った畦道等を通る人や車等に注意を促すことができ、安全性を確保できる。
【0023】
農作業機1は、図1に示す1本もののロータリやハロー等には限定されず、図2および図3示す例えば3分割の折畳み式のロータリやハロー等でもよい。なお、図示しないが2分割の折畳み式のものでもよい。
【0024】
この図2および図3に示す折畳み式の農作業機1は、トラクタの後部に連結される本体部(中央作業部)21と、この本体部21の左右両端部に軸23を介して上下回動可能に設けられ略180度の回動により作業状態および非作業状態に切り換えられる左右一対の延長作業部22とを有する折畳み可能な作業機本体24を備えている。
【0025】
本体部21は、トラクタの後部の3点リンク(作業機昇降装置)に連結される機体31を備えている。機体31には、トラクタ側からの動力を入力する入力軸32が回転可能に設けられている。入力軸32には、トラクタのPTO軸がユニバーサルジョイントおよび伝動シャフト等を介して連結される。また、機体31は左右方向に長手状のフレームパイプ部33を有し、フレームパイプ部33の長手方向両端部にはチェーンケース部34およびブラケット部35が設けられている。そして、機体31のチェーンケース部34およびブラケット部35間には、入力軸32側からの動力に基づいて所定方向に回転しながら耕耘作業をする耕耘体(図示せず)が回転可能に設けられている。耕耘体は、左右方向の回転軸を有し、回転軸には複数の耕耘爪が放射状に突設されている。
【0026】
さらに、機体31には、耕耘体の上方部を覆う湾曲板状のカバー体37が設けられている。そして、カバー体37の後端部には、耕耘体の後方で整地作業をする略板状の整地体(図示せず)がこの整地体の上端側の左右方向の回動中心軸線を中心として上下方向に回動可能に設けられている。整地体は、第1整地板(均平板)および第2整地板(レーキ)等にて構成されている。
【0027】
延長作業部22は、中央の本体部21の機体31の側端部に軸23を介して上下回動可能に設けられた延長機体41を備えている。延長機体41には、本体部21の耕耘体側からの動力に基づいて所定方向に回転しながら耕耘作業をする延長耕耘体(図示せず)が回転可能に設けられている。延長耕耘体は、左右方向の回転軸を有し、回転軸には複数の耕耘爪が放射状に突設されている。
【0028】
さらに、延長機体41には、延長耕耘体の上方部を覆う湾曲板状の延長カバー体42が設けられている。そして、延長カバー体42の後端部には、延長耕耘体の後方で整地作業をする略板状の延長整地体(図示せず)がこの延長整地体の上端側の左右方向の回動中心軸線を中心として上下方向に回動可能に設けられている。延長整地体は、第1延長整地板(均平板)および第2延長整地板(レーキ)等にて構成されている。
【0029】
そして、作業機本体24は、作業状況等に応じて、本体部21と左右両方の延長作業部22とにて作業をする状態と、本体部21と左右いずれか一方の延長作業部22とにて作業をする状態と、本体部21のみで作業する状態とに切換え可能となっている。また、各延長作業部22の延長整地体の第2延長整地板の外端部には、略180度の回動により作業状態および非作業状態になる追加整地部である追加整地板部(サイドレーキ)44が回動可能に設けられている。
【0030】
また、折畳み式の農作業機1は、両延長作業部22の非作業状態時に作業機本体24の中央の本体部21の側端部位置(作業機本体11のトラクタより側方に突出した側端部位置)をトラクタの運転席から視認するための複数、例えば2つの第1光発生手段(光発生手段)51を備えている。
【0031】
第1光発生手段51は、例えば赤色の光を発する発光ダイオード(LED)にて構成され、本体部21の機体31の左右の側端部の上部にそれぞれ設けられている。また、本体部21の機体31の左右の側端部の上部には、例えば青色の光を発する発光ダイオード(LED)にて構成された第1補助光発生手段52が第1光発生手段51と近接状に設けられている。
【0032】
さらに、折畳み式の農作業機1は、両延長作業部22が作業状態で両追加整地板部44が非作業状態である時に作業機本体24の左右の延長作業部22の外側端部位置(作業機本体11のトラクタより側方に突出した側端部位置)をトラクタの運転席から視認するための複数、例えば2つの第2光発生手段54(光発生手段)を備えている。
【0033】
第2光発生手段54は、例えば赤色の光を発する発光ダイオード(LED)にて構成され、一方の第2光発生手段54が一方の延長作業部22の延長機体41の外側端部の上部に設けられ、他方の第2光発生手段54が他方の延長作業部22の延長機体41の外側端部の上部に設けられている。また、各延長作業部22の延長機体41の外側端部の上部には、例えば青色の光を発する発光ダイオード(LED)にて構成された第2補助光発生手段55が第2光発生手段54と近接状に設けられている。
【0034】
また、折畳み式の農作業機1は、両延長作業部22が作業状態で両追加整地板部44も作業状態である時(最大作業幅の状態時)に作業機本体24の左右の追加整地板部44の外側端部位置(作業機本体11のトラクタより側方に突出した側端部位置)をトラクタの運転席から視認するための複数、例えば2つの第3光発生手段(光発生手段)57を備えている。
【0035】
第3光発生手段57は、例えば赤色の光を発する発光ダイオード(LED)にて構成され、一方の第3光発生手段57が一方の追加整地板部44の外側端部の上部に設けられ、他方の第3光発生手段57が他方の追加整地板部44の外側端部の上部に設けられている。なお、各光発生手段51,52,54,55,57は、前方向および後方向の両方から視認可能となっている。
【0036】
また、作業機本体24の本体部21の機体31のフレームパイプ部33には、延長作業部22の非作業状態時に延長作業部22に押されてオンする第1リミットスイッチ(第1スイッチ部)61が設けられている。第1リミットスイッチ61がオンすると、対応する第1光発生手段51が点灯する。また、延長作業部22の延長カバー体42には、追加整地板部44の非作業状態時に追加整地板部44に押されてオンする第2リミットスイッチ(第2スイッチ部)62が設けられている。第2リミットスイッチ62がオンすると、対応する第2光発生手段54および第1補助光発生手段52が点灯する。なお、第1リミットスイッチ61および第2リミットスイッチ62のオフ状態では、対応する第3光発生手段57および第2補助光発生手段55が点灯する。
【0037】
次に、上記折畳み式の農作業機1の作用等を説明する。
【0038】
例えば早朝や夕刻等の薄暗い時において、最大幅で作業をする際には、左右の延長作業部22を作業状態に設定するとともに、左右の追加整地板部44を作業状態に設定する。
【0039】
この状態では、図示しない操作スイッチがオン操作されると、作業機本体24の追加整地板部44の側端部に設けられた左右の2つの第3光発生手段57が点灯して赤色(一の色)の光を発し、作業機本体24の延長作業部22の側端部に設けられた左右の2つの第2補助光発生手段55が点灯して青色(一の色とは異なる他の色)の光を発する。
【0040】
また、この最大作業幅の状態から左右の追加整地板部44を非作業状態に切り換えると、第2リミットスイッチ62がオンし、作業機本体24の延長作業部22の側端部に設けられた左右の2つの第2光発生手段54が点灯して赤色の光を発し、作業機本体24の本体部21の側端部に設けられた左右の2つの第1補助光発生手段52が点灯して青色の光を発する。
【0041】
さらに、この状態から左右の延長作業部22を非作業状態に切り換えると、第1リミットスイッチ61がオンし、作業機本体24の本体部21の側端部に設けられた左右の2つの第1光発生手段51が点灯して赤色の光を発する。
【0042】
なお、図3に示すように、一方の延長作業部22のみを非作業状態に切り換えた場合には、一方の第1リミットスイッチ61のみがオンし、本体部21の一方の側端部に設けられた第1光発生手段51が点灯して赤色の光を発し、他方の延長作業部22の側端部に設けられた第2光発生手段54が点灯して赤色の光を発し、本体部21の他方の側端部に設けられた第1補助光発生手段52が点灯して青色の光を発する。
【0043】
したがって、この折畳み式の農作業機1でも、上記図1に示すものと同様、トラクタの運転席に座った作業者は、辺りが薄暗くても、耕耘整地作業中の作業機本体24の側端部位置をトラクタの運転席から容易に視認でき、よって、効率良く作業ができる。また、圃場に沿った畦道等を通る人や車等に注意を促すことができ、安全性を確保できる。
【0044】
なお、図2および図3示す折畳み式の農作業機1において、補助光発生手段52,55を設けなかった場合には、最大作業幅の状態では左右の2つの第3光発生手段57が点灯して赤色の光を発し、この最大作業幅の状態から左右の追加整地板部44を非作業状態に切り換えると左右の2つの第2光発生手段54が点灯して赤色の光を発し、この状態から左右の延長作業部22を非作業状態に切り換えると左右の2つの第1光発生手段51が点灯して赤色の光を発する。
【0045】
農作業機1は、図4ないし図6に示す片側作業機である畦塗り機でもよい。
【0046】
この図4ないし図6に示す農作業機1は、トラクタに連結される機体71を備えている。機体71にはトラクタ側からの動力を入力する入力軸が回転可能に設けられ、この入力軸にはトラクタのPTO軸がユニバーサルジョイントおよび伝動シャフト等を介して連結される。
【0047】
機体71には、作業部72がトラクタの側端部の後方位置より一側方(右側方)に突出した状態でその作業部72にてトラクタの前進走行に基づいて畦塗り作業をする突出作業状態である前進作業状態と、作業部72がトラクタの後方に位置する非作業状態(格納状態)と、作業部72がトラクタの側端部の後方位置より他側方(左側方)に突出した状態でその作業部72にてトラクタの後退走行に基づいて畦塗り作業をする突出作業状態である後退作業状態とに切り換えられる作業体73が設けられている。
【0048】
この作業体73は、回動アーム部74と、この回動アーム部74と平行に設けられた回動可能な伝動ケース部75と、これら回動アーム部74および伝動ケース部75に連結されたフレーム部76と、このフレーム部76に設けられた作業部72等にて構成されている。
【0049】
そして、作業部72は、入力軸側からの動力で回転しながら土を耕耘して盛り上げる図示しない盛土手段(ロータリ)と、盛土手段を覆うカバー手段81と、入力軸側からの動力でスリップ回転しながら盛土手段で盛り上げられた土を締め固めて畦を形成する畦形成手段(ディスク)82とを有している。なお、畦形成手段82の回転速度は畦に対してスリップ回転するようにトラクタの走行速度より速い値に設定されている。また、機体71および作業体73等にて、トラクタから側方に突出する作業機本体83が構成されている。
【0050】
また、この農作業機1は、作業機本体83のトラクタより側方に突出した側端部位置をトラクタの運転席から視認するための第1光発生手段85および第2光発生手段86を備えている。
【0051】
第1光発生手段85は、例えば所定の色の光を発する発光ダイオード(LED)にて構成され、作業体73のカバー手段81から突出したアーム状の突出部87の先端に設けられている。第2光発生手段86は、例えば所定の色の光を発する発光ダイオード(LED)にて構成され、作業体73の回動アーム部74のフレーム部76側の端部近傍に設けられている。
【0052】
次に、上記農作業機1の作用等を説明する。
【0053】
図4および図6に示す作業体73の突出作業状態時、つまり前進作業状態時および後退作業状態時において、例えば早朝や夕刻等で辺りが薄暗い場合に、図示しない操作スイッチがオン操作されると、作業機本体83の側端部に位置する第1光発生手段85のみが点灯して光を発する。
【0054】
そして、畦塗り作業終了後、図5に示すように、作業体73を非作業状態に切り換えると、この非作業状態で作業機本体83の側端部に位置する第1光発生手段85と第2光発生手段86との両方が点灯して光を発する。
【0055】
したがって、この農作業機1でも、上記図1に示すものと同様、トラクタの運転席に座った作業者は、辺りが薄暗くても、畦塗り作業中の作業機本体83の側端部位置をトラクタの運転席から容易に視認でき、よって、効率良く作業ができる。また、圃場に沿った畦道等を通る人や車等に注意を促すことができ、安全性を確保できる。
【0056】
なお、農作業機1は、ロータリ、ハロー、畦塗り機以外に、収穫機、草刈機、溝掘り機等の各種農作業機に適用することができる。
【0057】
また、光発生手段が発する光の色は、赤や青には限定されず任意であり、また光を発するものであればLED以外でもよい。
【0058】
さらに、作業機本体の端部に光発生手段を設けた構成には限定されず、例えば作業機本体の端部以外の部分に光発生手段を設け、この光発生手段からの光で作業機本体の端部を照らすようにしてもよい。
【0059】
また、作業機本体の前端部位置を視認するための光発生手段を備える構成や、作業機本体の後端部位置を視認するための光発生手段を備える構成等でもよい。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】本発明の農作業機の一実施の形態を示す正面図である。
【図2】本発明の農作業機の他の実施の形態を示す正面図である。
【図3】同上農作業機の折畳み状態を示す正面図である。
【図4】本発明の農作業機のさらに他の実施の形態の前進作業時の平面図である。
【図5】同上農作業機の非作業時の平面図である。
【図6】同上農作業機のリターン作業時の平面図である。
【符号の説明】
【0061】
1 農作業機
11 作業機本体
13 光発生手段
21 本体部
22 延長作業部
24 作業機本体
51 光発生手段である第1光発生手段
54 光発生手段である第2光発生手段
71 機体
73 作業体
83 作業機本体
85 光発生手段である第1光発生手段
86 光発生手段である第2光発生手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
走行車に連結される作業機本体と、
この作業機本体に設けられ、この作業機本体の端部位置を視認するための光発生手段と
を備えることを特徴とする農作業機。
【請求項2】
走行車に連結される本体部と、この本体部に回動可能に設けられ回動により作業状態および非作業状態に切り換えられる延長作業部とを有する作業機本体と、
前記本体部の端部に設けられ、この本体部の端部位置を視認するための第1光発生手段と、
前記延長作業部の端部に設けられ、この延長作業部の端部位置を視認するための第2光発生手段と
を備えることを特徴とする農作業機。
【請求項3】
走行車に連結される機体と、
この機体に設けられ、前記走行車より側方に突出した状態で作業をする突出作業状態と前記走行車の後方に位置する非作業状態とに切り換えられる作業体と、
この作業体に設けられ、この作業体の端部位置を視認するための第1光発生手段および第2光発生手段とを備え、
前記作業体の突出作業状態時には、前記第1光発生手段のみが光を発し、
前記作業体の非作業状態時には、前記第1光発生手段および第2光発生手段の両方が光を発する
ことを特徴とする農作業機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−280217(P2006−280217A)
【公開日】平成18年10月19日(2006.10.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−101340(P2005−101340)
【出願日】平成17年3月31日(2005.3.31)
【出願人】(000188009)松山株式会社 (285)
【Fターム(参考)】