説明

通信システムにおけるユーザデータの変更の購読を処理するための方法及び装置

通信システムにおけるデータベースノード(700)において保持されるユーザに関連するデータの変更についての加入者ノード(700)からの購読を処理するための方法が提供される。前記加入者ノード(700)において、購読メッセージが準備され(S1)、前記購読メッセージは、第1のデータを識別する第1の情報であって、前記加入者ノード(700)が該第1のデータの変更に応じて通知メッセージを受信したいことを示す第1の情報と、第2のデータを識別する第2の情報であって、前記加入者ノードが前記通知メッセージを用いて受信したいことを示す第2の情報と、前記第1の情報とは異なる第3の情報であって、前記通知メッセージが送信される前に第3のデータに関連して満足すべき条件を特定する第3の情報とを含んでいる。前記第1のデータ、前記第2のデータ、及び前記第3のデータはそれぞれ前記ユーザに関連し、かつ前記データベースノード(900)において保持されている。前記購読メッセージは前記データベースノードに向けて送信される(S2)。前記データベースノード(900)において、前記第1の情報、前記第2の情報、及び前記第3の情報とを含む前記購読メッセージが受信される(S3)。前記データベースノード(900)において、前記第1の情報によって識別する前記第1のデータの変更が検出される(S4)。前記変更の検出に応じて、前記第3の情報で特定される条件を満足していることが判定される場合(S5)、1つ以上の通知メッセージが前記データベースノード(900)から前記加入者ノード(700)に向けて送信される(S6)。前記1つ以上の通知メッセージは、前記検出された変更に従う前記第1のデータと、前記第2の情報によって特定される前記第2のデータを含んでいる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信システム、例えば、IPマルチメディアサブシステム(IMS)におけるユーザデータの変更の購読(subscription:サブスクリプション)を処理するための方法及び装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
図1は、汎用パケット無線サービス(GPRS)アクセスネットワークとIPマルチメディアサブシステム(IMS)を含む移動ネットワークアーキテクチャを示す図である。IPマルチメディアサブシステム(IMS)は、第3世代パートナシッププロジェクト(3GPP)によって定義される技術であり、これは、移動通信ネットワークを介してIPマルチメディアサービス群を提供する。IPマルチメディアサービスは、同一のセッション内で、音声、ビデオ、メッセージング等を動的に組み合わせて提供することができる。IMSは、セッション開始プロトコル(SIP)の使用を通じて、ユーザ端末間の呼あるいはセッションをセットアップする。SIP信号によって搬送されるセッション記述プロトコル(SDP)は、セッションのメディアコンポーネントを記述し、かつネゴシエートするために使用される。SIPはユーザ間プロトコルとして作成されている一方で、IMSは、オペレータとサービスプロバイダに、サービスに対するユーザアクセスを制御し、それに応じて、ユーザから課金を行うことを可能にしている。
【0003】
図1に示されるように、図1のネットワークに接続するユーザ端末(ユーザ機器UE、不図示)の通信の管理は、3つのレイヤ(あるいはプレーン)で保持されるものとしてみなすことができる。最下位レイヤ(図1では、「接続レイヤ1」として示される)は、ベアラあるいはユーザプレーンとしても参照され、ネットワークにアクセスするUEから/UEへ信号送受信するための接続手段を提供する。接続レイヤ1内のエンティティ群はUEを、アプリケーションサービス群(例えば、IMSサービスネットワーク3bによって提供されるIMSサービスを自身のUEからアクセスすることをIMS加入者に可能にする)を提供する更なるネットワークと接続し、IP接続アクセスネットワークであるIP−CANと呼ばれるネットワークを形成する。GPRSネットワークは、IP−CANネットワークの一例であり、また、無線アクセスノード群の一部には、様々なGPRSサポートノード(GSN)を含み、これには、例えば、ゲートウェイGPRSサポートノード(GGSN)及びサービング(在圏)GPRSサポートノード(SGSN)がある。GGSN(例えば、GGSN 2a)は、1つ以上のSGSNと協働して、GPRSバックボーンネットワークと他のネットワーク群(例えば、IMSネットワーク)との間のインタフェースとして動作する。中間レイヤ(図1では、「制御レイヤ4」として示される)は、IP−CANネットワークによって保持される信号群に関連する制御機能を実現する。例えば、GPRSを備えるIP−CANネットワークの場合、これらの機能の一部は、IP−CANネットワークのSGSNとGGSNによって実現することができ、また、IP−CANネットワークを通じて接続するUEから受信される信号群の処理、あるいはそのUEへ向けられている信号群の処理に関連している(例えば、ベアラ確立、ベアラ終了等)。UEの通信の最上位では、通信の上位レイヤの態様を管理する更なるサーバ群が存在し得る(図1に示されるように、1つ以上の「アプリケーションサーバ7」を備える「アプリケーションレイヤ6」によって)。
【0004】
図示される例では、IMSサブシステム3は、コアネットワーク3aとサービスネットワーク3bとを含んでいる。IMSコアネットワーク3aは、IP−CANネットワーク内のノード群に対して信号を送受信するノード群を含んでいる(例えば、GGSN 2aを介して)。特に、IMS3は、ネットワークノード群(「呼セッション制御機能」であるCSCFとして知られる)を備え、これはSIPプロキシとして動作し、かつ接続機能及び制御機能を実行するIP−CANネットワークのノード群(例えば、GGSN 2a)と通信するように構成されている。
【0005】
3GPPアーキテクチャは、3つのタイプのCSCFを定義する。これらの内、プロキシCSCF(P−CSCF)はSIP端末に対するIMS内での第1の接続点である。サービングCSCF(S−CSCF)はユーザが加入しているサービスをユーザへ提供する。インターロゲイティング(尋問)CSCF(I−CSCF)は、その役割は、正しいS−CSCFを識別して、P−CSCFを介してSIP端末から受信されるリクエストをS−CSCFへ転送することである。アプリケーションサーバ(AS)7は、IMSサービス機能のいくつかを実現するために提供することができる。例えば、AS7は、UEに関連するシグナリング(即ち、UEが接続するIP−CANネットワークから受信されるような)を受信して処理することで、サービスの上位レイヤの態様を制御する(例えば、着信呼をボイスメールサービスへ変換する、あるいはそれを一定の端末に転送する等)。
【0006】
ホーム加入者サーバ(HSS)9、あるいはユーザプロファイルサーバ機能(UPSF)は、呼を処理するIMSネットワークエンティティ群をサポートするユーザデータベースである。HSS9は、加入関連情報(例えば、加入者プロファイル群)を含み、加入者の認証及び認可を実行して、加入者の位置についての情報及びIP情報を提供する。HSS9は、GSMのホームロケーションレジスタ(HLR)及び認証局(AuC)に類似するものである。
【0007】
現在のところ、Shインタフェース(3GPP TS29.328及び29.329)は、ユーザデータの変更に関する通知の購読(サブスクリプション)のためのメカニズムを提供する。図2のメッセージ交換図で示されるように、このメカニズムは、アプリケーションサーバ7へ、Sh−Subs−Notif(購読−通知−リクエストあるいはSNR)コマンド(図2のメッセージ1)を使用して、HSS9内の特定のユーザデータの変更、作成あるいは削除について通知することを可能にする。HSS9は、購読を受け付けて、そして、可能であれば、Sh−Subs−Notif−Response(購読−通知−回答あるいはSNA;図2のメッセージ2)で、購読しているデータの現在の値を返信することができる。
【0008】
購読が受け付けられる場合、リクエストされているユーザデータ(例えば、ロケーションデータ)が変更されるといつでも、HSS9は、新規の値を有するSh−Notif(プッシュ−通知−リクエストあるいはPNR)コマンドを送信することによって、その変更についてAS7へ通知する。
【0009】
本出願人は、現在定義されているShインタフェース上の挙動には以下の技術的な制限を認識しており、これについては、図3のメッセージ交換図を参照して説明する。図3によって示される例は、ユーザのロケーションに基づいて、ユーザが自身の機器に電源を入れる場合に、オペレータが「ウェルカム」グリーティング及びローカル情報を送信することを要望している状況に関するものである。この場合、サービスロジックは、ステータスが「登録済」に変更される場合であることを通知する必要があり、かつユーザへ送信されるべきメッセージのタイプ(例えば、地方の観光名所)を把握することができることが必要であり、また、ロケーションデータも必要とされる。
【0010】
AS7内のあるユーザに対するサービスロジックに、あるデータ(データリファレンス)の値が変更する場合を通知する必要がある場合、AS7は、それぞれのデータに対してかつデータ(例えば、登録ステータス、ロケーションデータ、サービスデータ等)がリクエストされる毎に、Sh−Subs−Notif(SNR)コマンドを送信する。これは、複数のSNRコマンドを用いて実行することができ、それぞれのSNRコマンドには、1つのデータリファレンスを有している。あるいは、これは、複数のデータリファレンス値を含む1つのSNRコマンドを用いて実行することができる。後者の方法は、図3のメッセージ1及び2によって示される(ユーザステータスとユーザロケーションにおける変更を購読している)。
【0011】
使用される手順に関わらず、データが変化する毎に、HSS9は通知(PRN)をAS7へ送信することになる。複数のデータがリクエストされる場合、図3の例に示されるように、この処理は複数の(かつ別々の)通知をもたらすことになる。これは、どんな新規の値があるとしても、また、どんな古い値があったとしても、また、どんな他のデータリファレンスの現在の値があるとしてでもある。このことは、図3のメッセージ3から6によって示されている(メッセージ3及び4の2つのインスタンスは、ユーザに対するロケーションデータにおける2つの個別の変更に関係している一方で、メッセージ5及び6はユーザのステータスの変更に関連している)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本出願人は、Shインタフェースを介するいくつかの基準/フィルタリングを実行する可能性が今のところないという重大な認識をもっている。ここで、AS7は無視される通知群を受信する可能性がある。これは、それらが、サービスロジックによって必要とされないからである。ユーザの量とデータリファレンスの数を考慮すると、Shシグナリングに与える影響は大きい場合があり、特に、TCP/SCTP接続を使用する場合(Shによって使用されるDiameterプロトコルに対して発生するので)、CPU容量(例えば、シーケンス番号を制御するための)も必要とされる。
【0013】
加えて、本出願人は、現在のメカニズムは、AS7に、不必要ないくつかのデータリファレンス項目を購読することを強要することを理解している。例えば、AS7は、登録ステータスにおける変更について通知される必要がある可能性があり、また、このデータの変更を行う場合のみ、サービスロジックを実行するためにロケーションデータも必要とする(これは、ロケーションデータの変更が自然に必要とされることを必ずしも意味するものではない)。この状況は、AS7が両方のデータを購読する(また、最終的には、破棄される通知を受信する、例えば、ロケーションデータがユーザのステータスを変更することなく変更される場合)ことを要求する、あるいはAS7がロケーションデータのみを購読することを要求し、また、通知が受信される場合、AS7は、Sh−Pull(UDR)を使用してロケーションデータの現在の値を読み込むことを必要とする。どちらの場合でも、インタフェースを介して大量の余計なシグナリングが発生する。加えて、多くの場合、AS7はデータレスコンフィグレーション(データなしの構成設定(data-less configuration))で動作することができないことを要求する。これは、データは、将来使用するために記憶される/キャッシュされることを必要とするからである。そして、このデータは、HSS9と、一時的にAS7の両方に記憶される。ここでは、AS7群のクラスタが、負荷均衡を行うコンフィグレーションでサービスロジックを実行することは許容されない。
【0014】
本出願人によって認識され、かつ説明されるような上述の問題を解決することが要望されている。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明の第1の態様に従えば、通信システムにおけるデータベースノードにおいて保持されるユーザに関連するデータの変更についての加入者ノードからの購読を処理するための方法が提供される。前記加入者ノードにおいて、購読メッセージが準備され、この購読メッセージは、第1のデータを識別する第1の情報であって、前記加入者ノードが該第1のデータの変更に応じて通知メッセージを受信したいことを示す第1の情報と、第2のデータを識別する第2の情報であって、前記加入者ノードが前記通知メッセージを用いて受信したいことを示す第2の情報と、前記第1の情報とは異なる第3の情報であって、前記通知メッセージが送信される前に第3のデータに関連して満足すべき条件を特定する第3の情報とを含んでいる。前記第1のデータ、前記第2のデータ、及び前記第3のデータはそれぞれ前記ユーザに関連し、かつ前記データベースノードにおいて保持されている。前記購読メッセージは、前記データベースノードに向けて送信される。前記加入者ノードから送信される前記購読メッセージは、前記データベースノードにおいて受信される。前記データベースノードにおいて受信される前記購読メッセージは、前記第1の情報、前記第2の情報及び前記第3の情報を含んでいる。前記データベースノードにおいて、前記第1の情報によって識別される前記第1のデータの変更が検出される。前記変更の検出に応じて、また、前記第3の情報で特定される条件を満足していることが判定される場合、1つ以上の通知メッセージが前記加入者ノードに向けて送信される。前記1つ以上の通知メッセージは、前記検出された変更に従う前記第1のデータと、前記第2の情報によって特定される前記第2のデータを含んでいる。
【0016】
本発明の第2の態様に従えば、通信システムにおけるデータベースノードで保持されるユーザに関連するデータの変更についての加入者ノードからの購読を処理するための前記加入者ノードによって使用するための方法が提供される。この方法は、購読メッセージを準備するステップであって、前記購読メッセージは、第1のデータを識別する第1の情報であって、前記加入者ノードが該第1のデータの変更に応じて通知メッセージを受信したいことを示す第1の情報と、第2のデータを識別する第2の情報であって、前記加入者ノードが前記通知メッセージを用いて受信したいことを示す第2の情報と、前記第1の情報とは異なる第3の情報であって、前記通知メッセージが送信される前に第3のデータに関連して満足すべき条件を特定する第3の情報とを含み、前記第1のデータ、前記第2のデータ、及び前記第3のデータはそれぞれ前記ユーザに関連し、かつ前記データベースノードにおいて保持されている、準備するステップと、前記購読メッセージを前記データベースノードに向けて送信するステップと、前記第1のデータの変更に従い、かつ前記第3の情報で特定される条件を満足する、1つ以上の通知メッセージを前記データベースノードから受信するステップとを有し、前記1つ以上の通知メッセージは、前記変更に従う前記第1のデータと、前記第2の情報によって特定される前記第2のデータを含んでいる。
【0017】
本発明の第3の態様に従えば、通信システムにおけるデータベースノードで保持されるユーザに関連するデータの変更についての加入者ノードからの購読を処理するための前記データベースノードによって使用するための方法が提供される。前記方法は、前記加入者ノードから送信される購読メッセージを受信するステップであって、前記購読メッセージは、第1のデータを識別する第1の情報であって、前記加入者ノードが該第1のデータの変更に応じて通知メッセージを受信したいことを示す第1の情報と、第2のデータを識別する第2の情報であって、前記加入者ノードが前記通知メッセージを用いて受信したいことを示す第2の情報と、前記第1の情報とは異なる第3の情報であって、前記通知メッセージが送信される前に第3のデータに関連して満足すべき条件を特定する第3の情報とを含み、前記第1のデータ、前記第2のデータ、及び前記第3のデータはそれぞれ前記ユーザに関連し、かつ前記データベースノードにおいて保持されている、受信するステップと、前記第1の情報によって識別される前記第1のデータの変更を検出するステップと、前記変更の検出に応じて、前記第3の情報で特定される条件を満足していることが判定される場合、1つ以上の通知メッセージを前記加入者ノードに向けて送信するステップとを有し、前記1つ以上の通知メッセージは、前記検出された変更に従う前記第1のデータと、前記第2の情報によって特定される前記第2のデータを含んでいる。
【0018】
本発明の第4の態様に従えば、通信システムにおけるデータベースノードで保持されるユーザに関連するデータの変更についての加入者ノードからの購読を処理するための方法において、前記加入者ノードとして使用するためのあるいは前記加入者ノード内の装置が提供される。前記装置は、購読メッセージを準備するためのプロセッサあるいは手段であって、前記購読メッセージは、第1のデータを識別する第1の情報であって、前記加入者ノードが該第1のデータの変更に応じて通知メッセージを受信したいことを示す第1の情報と、第2のデータを識別する第2の情報であって、前記加入者ノードが前記通知メッセージを用いて受信したいことを示す第2の情報と、前記第1の情報とは異なる第3の情報であって、前記通知メッセージが送信される前に第3のデータに関連して満足すべき条件を特定する第3の情報とを含み、前記第1のデータ、前記第2のデータ、及び前記第3のデータはそれぞれ前記ユーザに関連し、かつ前記データベースノードにおいて保持されている、プロセッサあるいは手段と、前記購読メッセージを前記データベースノードに向けて送信するための送信機あるいは手段と、前記第1のデータの変更に従い、かつ前記第3の情報で特定される条件を満足する、1つ以上の通知メッセージを前記データベースノードから受信するための受信機あるいは手段とを有し、前記1つ以上の通知メッセージは、前記変更に従う前記第1のデータと、前記第2の情報によって特定される前記第2のデータを含んでいる。
【0019】
本発明の第5の態様に従えば、通信システムにおけるデータベースノードで保持されるユーザに関連するデータの変更についての加入者ノードからの購読を処理するための方法において、前記データベースノードとして使用するためのあるいは前記データベースノード内の装置が提供される。前記装置は、前記加入者ノードから送信される購読メッセージを受信するための受信機あるいは手段であって、前記購読メッセージは、第1のデータを識別する第1の情報であって、前記加入者ノードが該第1のデータの変更に応じて通知メッセージを受信したいことを示す第1の情報と、第2のデータを識別する第2の情報であって、前記加入者ノードが前記通知メッセージを用いて受信したいことを示す第2の情報と、前記第1の情報とは異なる第3の情報であって、前記通知メッセージが送信される前に第3のデータに関連して満足すべき条件を特定する第3の情報とを含み、前記第1のデータ、前記第2のデータ、及び前記第3のデータはそれぞれ前記ユーザに関連し、かつ前記データベースノードにおいて保持されている、受信機あるいは手段と、前記第1の情報によって識別される前記第1のデータの変更を検出するためのプロセッサあるいは手段と、前記変更の検出に応じて、前記第3の情報で特定される条件を満足していることが判定される場合、1つ以上の通知メッセージを前記加入者ノードに向けて送信するための送信機あるいは手段とを有し、前記1つ以上の通知メッセージは、前記検出された変更に従う前記第1のデータと、前記第2の情報によって特定される前記第2のデータを含んでいる。
【0020】
前記購読メッセージは、前記加入者ノードが前記変更の前のバージョンの前記第1のデータを前記通知メッセージを用いて受信したいかどうかを特定する第4の情報を含んでいても良い。
【0021】
前記第4の情報が含まれる場合、前記加入者ノードに向けて送信される前記1つ以上の通知メッセージは、更に、前記変更の前のバージョンの前記第1のデータを含んでいても良い。
【0022】
前記第3の情報は、前記第3のデータの項目に対する値あるいは内容の範囲を特定していても良い。例えば、前記データベースノードで保持される特定のデータ項目に対して、ワイルドカードの内容を許容することができ、あるいは明示的な範囲の値を特定することができる。
【0023】
前記第3の情報は、前記第3のデータの複数の項目に関連する論理条件を特定していても良い。例えば、論理条件は、ブーリアン論理表現であるAND、OR、XOR等の1つ以上を含むことができる。例えば、論理条件は、データ値AがXであり、かつデータ値BがYである場合のみ、あるいはデータ値CがZである場合のみ、前記第1のデータが送信されると特定することができる。
【0024】
前記第3のデータは、前記第1のデータ及び前記第2のデータの少なくとも一方を含んでいても良い。換言すれば、条件を前記第2のデータの内容あるいは値にすることができ、そうすることで、前記第2のデータが一定の値を有する場合、あるいは一定の内容を有する場合に、前記第1のデータについての変更に応じてのみ前記第1のデータと前記第2のデータが送信される。前記第1のデータの値あるいは内容も考慮することができ、あるいは、前記第2のデータの値あるいは内容とは無関係に考慮することができる。前記第1のデータ及び前記第2のデータの送信は、前記データベースノードで保持される任意のユーザデータの値あるいは内容で条件付けることができる。
【0025】
前記第1のデータと前記第2のデータは、1つの通知メッセージで送信されても良い。
【0026】
前記データベースノードは、前記通信システムの複数のユーザに関連するデータを保持するように構成されている、前記通信システムのユーザデータリポジトリであるUDRであっても良い。前記加入者ノードは、前記通信システムのユーザへサービスを提供するために、前記UDRによって保持されるデータを使用するように構成されているサーバ機能を有していても良い。
【0027】
前記通信システムは、IPマルチメディアサブシステムであるIMSを備えても良い。
【0028】
前記加入者ノードは、アプリケーションサーバであるASを有していても良い。
【0029】
前記データベースノードは、ホーム加入者サーバであるHSSを有していても良い。
【0030】
前記購読メッセージと前記通知メッセージは、前記加入者ノードと前記データベースノードとの間の「Sh」インタフェースを介して送信されても良い。
【0031】
前記加入者メッセージは、DIAMETERプロトコルコマンドの購読−通知−リクエストであるSNRであっても良い。
【0032】
前記通知メッセージは、DIAMETERプロトコルコマンドのプッシュ−通知−リクエストであるPNRであっても良い。
【0033】
本発明の第6の態様に従えば、本発明の第1の態様、第2の態様、あるいは第3の態様に従う方法を実行するための装置を制御するためのプログラムが提供される。あるいは、そのプログラムが装置にロードされる場合に、その装置を、本発明の第4の態様あるいは第5の態様に従う装置となるようにする。前記プログラムは、搬送媒体上で実行されても良い。搬送媒体は、記憶媒体であっても良い。搬送媒体は、送信媒体であっても良い。
【0034】
本発明の第7の態様に従えば、本発明の第6の態様に従うプログラムによってプログラムされている装置が提供される。
【0035】
本発明の第8の態様に従えば、本発明の第6の態様に従うプログラムを含む記憶媒体が提供される。
【0036】
本発明の実施形態は、従来技術に関して上述される課題を解決するための技術的な効果を提供する。この技術的な効果は、以下でより詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】汎用パケット無線サービスアクセスネットワークとIPマルチメディアサブシステムを含む移動ネットワークアーキテクチャを示す図である。
【図2】HSSで保持されるデータを購読するために、ASに対する上述の方法を示すメッセージ交換図である。
【図3】HSSで保持される複数のデータを購読するために、ASに対する上述の方法を示すメッセージ交換図である。
【図4】本発明の実施形態に従うスキームを示すメッセージ交換図である。
【図5】本発明の実施形態に従って実行される方法をより具体的な用語で示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施形態に従う装置を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0038】
図5及び図6を参照して本発明を実現する装置及び方法の説明の前に、図3を参照してまず概要を説明する。
【0039】
本発明は、インタフェースを介するシグナリングを節約し、ASにおいてより容易なロジックを構成してサービスを実行し、また、ASの要件を回避してHSSによって提供される情報を局所的に記憶するメカニズムを提供する。これは、Sh内に2つの拡張を持たせることで達成することができる。
【0040】
1)インタフェースに条件/基準を特定することを可能にする。追加の条件も満足するという条件で、あるデータあるいは条件が変更される場合に、ASは通知をリクエストすることが可能となる。
【0041】
2)通知がHSSによって送信される場合に、インタフェースに追加のデータをリクエストすることを可能にする。購読済のデータが変更される場合にどんなデータの内容が要求されるかを示すことが可能となる。
【0042】
現在、Sh−Subs−Notifリクエスト(SNR)は、基本的には、ユーザアイデンティティとデータ−リファレンス(3GPP TS29.328内のテーブル6.1.3.1を参照)を要求する。データが新規の値に変更される場合、リクエストしているASに向けてHSSによって送信される通知は、変更されているデータの新規の値を含むことになる。
【0043】
本発明は、プロトコルを拡張して、かつ以下の追加の情報要素(IE)群を含めることによってこのメカニズムを拡張する。
【0044】
1)送信対象の追加のデータ
2)古い値が、新規の値とともに要求される場合
3)満足すべき条件
これは、以下の新規のDiameterAVP群を割り当てることによって達成することができる。
【0045】
1)追加−データ−リファレンスAVP(Additional-data-reference AVP)。このAVPは、購読すべきデータ−リファレンスの新規の値をとともに、通知(3GPP TS29.329、セクション6.3.4)で送信されることが要求される複数のデータ−リファレンスを含むことになる。
【0046】
2)古い値−リクエスト済のAVP(Old-value-requested AVP)。このAVPは、ブーリアンのタイプとなり得る。値が真(TRUE)に設定される場合、古い値は新規の値とともに送信されることになる。
【0047】
3)通知−条件AVP(Notif-Conditions AVP)。これは、いくつかのAVPによって構成されるグループ化AVPとなる。
【0048】
−データ−リファレンス−条件AVP(Data-reference-condition AVP)。評価されなければならないデータ−リファレンス
−データ−リファレンス−値AVP(Data-reference-value AVP)。評価されなければならないデータの内容
−条件AVP(Condition AVP)。複数の条件が同時に満たされなければならない場合、満足する任意の条件は通知(OR)をトリガーすることになる。
【0049】
上述の例について再度検討する。ここでは、ASが、「登録済」となっているユーザへメッセージ/グリーティング(挨拶)を送信したい(ユーザが「登録解除済」あるいは「未登録」である場合にかかわらず)場合で、Shを介するSNRリクエストは以下の内容を含むことになる。
【0050】
1)データ−リファレンスAVP(Data-reference AVP)。この値は、ユーザ状態(UserState)(値15、3GPP TS29.329における6.3.4を参照)に設定されることになる。
【0051】
2)追加−データ−リファレンスAVP(Additional-data-reference AVP)。このAVPは、以下の2つのインスタンスを含むことになる。
【0052】
−S−CSCF名(値12)
−ロケーション情報(値14)
3)古い値−リクエスト済のAVP(Old-value-requested AVP)。このAVPの欠如、あるいは偽(FALSE)に設定されている値を伴うAVPは、AS内のサービスロジックは古い値を要求しないことを示すことになる。
【0053】
4)通知−条件AVP(Notif-Conditions AVP)。ASが、あるロケーション群に対するウェルカム(歓迎)メッセージ(及び観光情報)を送信することのみ要求される場合、このAVPのいくつかのインスタンスは、以下のように投入される。
【0054】
−データ−リファレンス−条件AVP(Data-reference-condition AVP)。この値は、ロケーション情報(14)となる。
【0055】
−データ−リファレンス−値AVP(Data-reference-value AVP)。この値は、(351*)となる。ワイルドカードで表現される内容が許容され得る。これは、351(ポルトガルの国コード)で開始する任意のVLRアドレスは条件を満たすことになることを意味する。
【0056】
−条件AVP(Condition AVP)。この値は「OR」となる。これは、フランスが別の条件であるが、両方の条件が同時に満足することは要求されないからである。
【0057】
フランスに対しては、同一の条件を適用する。そのため、別の通知−条件AVPが必要とされることになり、これは、単に、データ−リファレンス−値AVP(フランス=”33*”のCCを伴う)を変更するものである。
【0058】
図4は、インタフェースの前提条件(本発明の実施形態に従ってAS70とHSS90との間で交換されるメッセージ)を示していて、AS70におけるシグナリングと要件群とに違いがある(即ち、AS70はデータレス/ステートレスコンフィグレーション(構成設定)で動作することができる、これは、局所的に情報を記憶する必要性がないからである)。
【0059】
図5は、本発明の実施形態に従って、加入者ノード700とデータベースノード900によって実行される方法を示すフローチャートであり、一方、図6は、加入者ノード700とデータベースノード900の一部を示すブロック図である。
【0060】
加入者ノード700は、一般的には、図4のアプリケーションサーバ70に対応し、一方、データベースノード900は、一般的には、図4のHSS90に対応する。しかしながら、加入者ノード700とデータベースノード900は、それぞれASとHSSに制限されることが意図されるものではない。
【0061】
図5に示されるフローチャートは、加入者ノード700とデータベースノード900それぞれによって使用するための方法として見なすことができ、ここで、データベースノード900は、通信システムにおけるデータベースノード900で保持されるユーザに関連するデータの変更についての加入者ノード700からの購読(予約通知(サブスクリプション))を処理する。
【0062】
加入者ノード700は、プロセッサP1、送信機T2、及び受信機R7を備える。データベースノード900は、受信機R3、プロセッサP4、プロセッサP5、プロセッサP6及び送信機T6を備える。これらの参照番号の数字の部分は、一般的には、図5に示されるステップ群に関連する参照番号の数字部分に対応するように意図されている。例えば、図6のプロセッサP4は、一般的には、図5のステップS4を実行することを担当する。一方、図6の送信機T2は、一般的には、図5のステップS2を実行することを担当する。
【0063】
ステップS1では、加入者ノード700のプロセッサP1が、購読メッセージを準備する。この購読メッセージは、第1のデータを識別する第1の情報、第2のデータを識別する第2の情報、及び第3の情報を含んでいる。第1の情報は、加入者ノード700が、その第1のデータへの変更に応じて通知メッセージを受信したいことを示すものである。第2の情報は、加入者ノード700が、そのような通知メッセージを用いて受信したいことを示すものである。第3の情報は、第1の情報とは異なり、そのような通知メッセージが送信される前に第3のデータに関連して満足すべき条件を特定するものである。第1のデータ、第2のデータ及び第3のデータはそれぞれ、ユーザに関係するものであり、そして、データベースノード900において保持される。購読メッセージは、また、変更前のバージョンの第1のデータを、そのような通知メッセージを用いて加入者ノード700が受信したいかを特定する第4の情報を備えていても良い。
【0064】
第3の情報は、例えば、第1の情報によって少なくとも暗黙的に特定される条件の単なる繰り返しとなる条件を単に特定するものではないという意味で、第1の情報とは異なる。第1の情報によって特定される少なくとも暗黙的な条件とは、第1のデータの変更がそのような通知メッセージが送信される前に要求されるということである。
【0065】
第1の情報、第2の情報、第3の情報及び第4の情報がそれぞれ、上述のAVP群の以下のものに対応することが明らかであろう。つまりは、データ−リファレンスAVP、追加−データ−リファレンスAVP、通知−条件AVP、及び古い値−リクエスト済AVPである。しかしながら、第1の情報、第2の情報、第3の情報、及び第4の情報の形式は、これらのAVPに制限されることが意図されるものではない。購読メッセージは、一般的には、上述のSNRに対応し、但し、ここでも、別の形式での購読メッセージを実装することも可能である。
【0066】
ステップS2では、加入者ノード700の送信機T2は、購読メッセージをデータベースノード900に向けて送信する。購読メッセージはデータベース900に直接到達しない場合があるが、通信システムの1つ以上の他のノードを通過することができる。
【0067】
ステップS3では、データベースノード900の受信機R3は、加入者ノード700から送信される購読メッセージを受信する。購読メッセージは、第1のデータを識別する第1の情報、第2のデータを識別する第2の情報、及び第3の情報を含んでいる。第1の情報は、加入者ノード700が、その第1のデータへの変更に応じて通知メッセージを受信したいことを示すものである。第2の情報は、加入者ノード700が、そのような通知メッセージを用いて受信したいことを示すものである。第3の情報は、第1の情報とは異なり、そのような通知メッセージが送信される前に第3のデータに関連して満足すべき条件を特定するものである。第1のデータ、第2のデータ及び第3のデータはそれぞれ、ユーザに関係するものであり、そして、データベースノード900において保持される。購読メッセージは、また、変更前のバージョンの第1のデータを、そのような通知メッセージを用いて加入者ノード700が受信したいかを特定する第4の情報(ステップS1で、加入者ノード700によって購読メッセージに含められる場合)を備えていても良い。
【0068】
ステップS4では、データベースノード900のプロセッサP4は、受信した第1の情報によって識別される第1のデータに対する任意の変更についてモニターする。受信した第1の情報によって識別される第1のデータに対する変更が検出される場合、そのような変更の検出に応じて、処理はステップS5に進み、そうでなければ、処理は、ステップS4にとどまる。
【0069】
ステップS5では、データベースノード900のプロセッサP5は、受信した第3の情報で特定される条件を満足しているかどうかを判定する。受信した第3の条件で特定される条件を満足していると判定される場合、処理はステップS6へ進む。そうでなければ、処理はステップS4に戻る。ステップS5の判定を行うことが要求される実際の処理は、ステップS4の前に実行することができることに注意されたい。
【0070】
ステップS6では、データベースノード900のプロセッサP6が1つ以上の通知メッセージを生成し、データベースノード900の送信機T6がその1つ以上の通知メッセージを加入者ノード700に向けて送信する。通知メッセージあるいはメッセージ群は、検出された変更に従う第1のデータと、受信した第2の情報によって特定される第2のデータとを含んでいる。ステップS3で受信される購読メッセージが第4の情報を備えている場合、1つ以上の通知メッセージは、検出された変更前のバージョンの第1のデータを更に含むことになる。
【0071】
ステップS7では、加入者ノード700の受信機R7は、第1のデータのそのような変更と、満足している第3の情報で特定される条件に従う、データベースノード900から送信される1つ以上の通知メッセージを受信する。受信した通知メッセージあるいはメッセージ群は、その変更に従う第1のデータと、第2の情報によって特定される第2のデータと、場合によっては、変更前のバージョンの第1のデータを含んでいる。
【0072】
好ましくは、1つの通知メッセージが、データベースノード900での第1のデータにおける1つの変更に応じて、加入者ノード700へ通知されるデータのすべてを搬送するために使用される(即ち、その変更に従う第1のデータ、第2の情報によって特定される第2のデータ、及び場合によっては、変更前のバージョン第1のデータ)。
【0073】
通知メッセージあるいはメッセージ群は、一般的には、上述のPNRメッセージに対応するが、任意のタイプの通知メッセージも適合する。
【0074】
本発明は、以下の効果の少なくとも1つを提供する。
【0075】
−購読(サブスクリプション)に対する条件群の動的な変更の可能性を提供する。ユーザは、自身が所有するサービスデータ、アクティブな/アクティブでないサービス等を変更することができる。サービスロジックを処理するASは、なぜ通知が要求されるか、また、通知で要求される情報は何であるかを制御する。
【0076】
−インタフェースを介するシグナリングを著しく削減する。これは、望ましくない通知が回避されるからである。
【0077】
−(ウェブ)サーバにASを請け負わせることが可能となる。つまり、AS群のクラスタが、負荷を分散させ、また、データを局所的に記憶する/それらのデータ間を同期することを必要とすることなく、1つのエンティティとして動作することが可能となる。
【0078】
上述の1つ以上のコンポーネント群は、1つ以上のプロセッサあるいは処理ユニットの形式で提供することができることが明らかであろう。ここで、処理ユニットあるいは処理ユニット群は、デバイスあるいは装置上で動作するプログラムによって少なくとも一部が制御されるあるいは提供される。図示のいくつかのコンポーネントの機能は、実際には、1つのコンポーネントによって実行されても良い。1つのプロセッサあるいは処理ユニットは、(例えば、図6の破線で示されるように)複数のコンポーネント群の機能を実行するように構成されていても良い。そのような動作プログラムは、コンピュータ可読媒体に記憶することができる。あるいは、例えば、インターネットウェブサイトから提供されるダウンロード可能なデータ信号のような信号で実施することができる。添付の請求項は、それ自身によって動作プログラムを包含するように、あるいは搬送波上のレコードとして、あるいは信号として、あるいは任意の他の形態として解釈されるべきものである。
【0079】
添付の請求項で定義される本発明の範囲を逸脱することなく、上述の実施形態に様々な変形を行っても良いことが、当業者には明らかであろう。
【0080】
特に、本明細書で使用される用語であるホーム加入者サーバは、ホームロケーションレジスタ(HLR)のようなユーザ関連データを保持する機能と等価の機能を有するノードを含むように意図されていて、また、用語「データベースノード」が代わりに使用されても良いことが理解されるであろう。同様に、本明細書で使用される用語であるアプリケーションサーバは、ノードがサーバ機能を有しているかどうかに関わらず、データベースノードで保持されるユーザに関連するデータにおける変更を購読することを要望する可能性がある任意のタイプのノードを含むように意図されており、また、用語「加入者ノード」が代わりに使用されても良い。データベースノードは、システムの複数のユーザに関連するデータを保持するように構成されているユーザデータリポジトリ(UDR)を備えることができ、また、加入者ノードは、システムのユーザへサービスを提供するためにUDRによって保持されるデータを使用するように構成されているサーバ機能を備えることができる。それゆえ、本発明は、IMSコンテキストあるいはShインタフェースを介する通知のフィルタリングに限定されるものではなく、任意のインタフェースを介する任意の通信システムにおけるデータベースノードにおいて保持されるユーザに関連するデータにおける変更に対する加入者ノードからの購読を処理するためのより一般的なことに適用可能であることが、容易に明らかであろう。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信システムにおけるデータベースノードにおいて保持されるユーザに関連するデータの変更についての加入者ノードからの購読を処理するための方法であって、
前記加入者ノードにおいて、
購読メッセージを準備するステップと、
前記購読メッセージを前記データベースノードに向けて送信するステップとを有し、
前記購読メッセージは、
第1のデータを識別する第1の情報であって、前記加入者ノードが該第1のデータの変更に応じて通知メッセージを受信したいことを示す第1の情報と、
第2のデータを識別する第2の情報であって、前記加入者ノードが前記通知メッセージを用いて受信したいことを示す第2の情報と、
前記第1の情報とは異なる第3の情報であって、前記通知メッセージが送信される前に第3のデータに関連して満足すべき条件を特定する第3の情報とを含み、
前記第1のデータ、前記第2のデータ、及び前記第3のデータはそれぞれ前記ユーザに関連し、かつ前記データベースノードにおいて保持されており、
前記データベースノードにおいて、
前記第1の情報、前記第2の情報、及び前記第3の情報とを含む前記購読メッセージを前記加入者ノードから受信するステップと、
前記第1の情報によって識別される前記第1のデータの変更を検出するステップと、
前記変更の検出に応じて、前記第3の情報で特定される条件を満足していることが判定される場合、1つ以上の通知メッセージを前記加入者ノードに向けて送信するステップとを有し、
前記1つ以上の通知メッセージは、前記検出された変更に従う前記第1のデータと、前記第2の情報によって特定される前記第2のデータを含んでいる
ことを特徴とする方法。
【請求項2】
通信システムにおけるデータベースノードで保持されるユーザに関連するデータの変更についての加入者ノードからの購読を処理するための前記加入者ノードによって使用するための方法であって、
購読メッセージを準備するステップであって、
前記購読メッセージは、
第1のデータを識別する第1の情報であって、前記加入者ノードが該第1のデータの変更に応じて通知メッセージを受信したいことを示す第1の情報と、
第2のデータを識別する第2の情報であって、前記加入者ノードが前記通知メッセージを用いて受信したいことを示す第2の情報と、
前記第1の情報とは異なる第3の情報であって、前記通知メッセージが送信される前に第3のデータに関連して満足すべき条件を特定する第3の情報とを含み、
前記第1のデータ、前記第2のデータ、及び前記第3のデータはそれぞれ前記ユーザに関連し、かつ前記データベースノードにおいて保持されている、準備するステップと、
前記購読メッセージを前記データベースノードに向けて送信するステップと、
前記第1のデータの変更に従い、かつ前記第3の情報で特定される条件を満足する、1つ以上の通知メッセージを前記データベースノードから受信するステップとを有し、
前記1つ以上の通知メッセージは、前記変更に従う前記第1のデータと、前記第2の情報によって特定される前記第2のデータを含んでいる
ことを特徴とする方法。
【請求項3】
通信システムにおけるデータベースノードで保持されるユーザに関連するデータの変更についての加入者ノードからの購読を処理するための前記データベースノードによって使用するための方法であって、
前記加入者ノードから送信される購読メッセージを受信するステップであって、
前記購読メッセージは、
第1のデータを識別する第1の情報であって、前記加入者ノードが該第1のデータの変更に応じて通知メッセージを受信したいことを示す第1の情報と、
第2のデータを識別する第2の情報であって、前記加入者ノードが前記通知メッセージを用いて受信したいことを示す第2の情報と、
前記第1の情報とは異なる第3の情報であって、前記通知メッセージが送信される前に第3のデータに関連して満足すべき条件を特定する第3の情報とを含み、
前記第1のデータ、前記第2のデータ、及び前記第3のデータはそれぞれ前記ユーザに関連し、かつ前記データベースノードにおいて保持されている、受信するステップと、
前記第1の情報によって識別される前記第1のデータの変更を検出するステップと、
前記変更の検出に応じて、前記第3の情報で特定される条件を満足していることが判定される場合、1つ以上の通知メッセージを前記加入者ノードに向けて送信するステップとを有し、
前記1つ以上の通知メッセージは、前記検出された変更に従う前記第1のデータと、前記第2の情報によって特定される前記第2のデータを含んでいる
ことを特徴とする方法。
【請求項4】
通信システムにおけるデータベースノードで保持されるユーザに関連するデータの変更についての加入者ノードからの購読を処理するための方法において、前記加入者ノードとして使用するためのあるいは前記加入者ノード内の装置であって、
購読メッセージを準備するためのプロセッサあるいは手段であって、
前記購読メッセージは、
第1のデータを識別する第1の情報であって、前記加入者ノードが該第1のデータの変更に応じて通知メッセージを受信したいことを示す第1の情報と、
第2のデータを識別する第2の情報であって、前記加入者ノードが前記通知メッセージを用いて受信したいことを示す第2の情報と、
前記第1の情報とは異なる第3の情報であって、前記通知メッセージが送信される前に第3のデータに関連して満足すべき条件を特定する第3の情報とを含み、
前記第1のデータ、前記第2のデータ、及び前記第3のデータはそれぞれ前記ユーザに関連し、かつ前記データベースノードにおいて保持されている、プロセッサあるいは手段と、
前記購読メッセージを前記データベースノードに向けて送信するための送信機あるいは手段と、
前記第1のデータの変更に従い、かつ前記第3の情報で特定される条件を満足する、1つ以上の通知メッセージを前記データベースノードから受信するための受信機あるいは手段とを有し、
前記1つ以上の通知メッセージは、前記変更に従う前記第1のデータと、前記第2の情報によって特定される前記第2のデータを含んでいる
ことを特徴とする装置。
【請求項5】
通信システムにおけるデータベースノードで保持されるユーザに関連するデータの変更についての加入者ノードからの購読を処理するための方法において、前記データベースノードとして使用するためのあるいは前記データベースノード内の装置であって、
前記加入者ノードから送信される購読メッセージを受信するための受信機あるいは手段であって、
前記購読メッセージは、
第1のデータを識別する第1の情報であって、前記加入者ノードが該第1のデータの変更に応じて通知メッセージを受信したいことを示す第1の情報と、
第2のデータを識別する第2の情報であって、前記加入者ノードが前記通知メッセージを用いて受信したいことを示す第2の情報と、
前記第1の情報とは異なる第3の情報であって、前記通知メッセージが送信される前に第3のデータに関連して満足すべき条件を特定する第3の情報とを含み、
前記第1のデータ、前記第2のデータ、及び前記第3のデータはそれぞれ前記ユーザに関連し、かつ前記データベースノードにおいて保持されている、受信機あるいは手段と、
前記第1の情報によって識別される前記第1のデータの変更を検出するためのプロセッサあるいは手段と、
前記変更の検出に応じて、前記第3の情報で特定される条件を満足していることが判定される場合、1つ以上の通知メッセージを前記加入者ノードに向けて送信するための送信機あるいは手段とを有し、
前記1つ以上の通知メッセージは、前記検出された変更に従う前記第1のデータと、前記第2の情報によって特定される前記第2のデータを含んでいる
ことを特徴とする装置。
【請求項6】
前記購読メッセージは、前記加入者ノードが前記変更の前のバージョンの前記第1のデータを前記通知メッセージを用いて受信したいかどうかを特定する第4の情報を含み、
前記加入者ノードに向けて送信される前記1つ以上の通知メッセージは、更に、前記変更の前のバージョンの前記第1のデータを含んでいる
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の方法あるいは装置。
【請求項7】
前記第3の情報は、前記第3のデータの項目に対する値あるいは内容の範囲を特定する
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の方法あるいは装置。
【請求項8】
前記第3の情報は、前記第3のデータの複数の項目に関連する論理条件を特定する
ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の方法あるいは装置。
【請求項9】
前記第3のデータは、前記第1のデータ及び前記第2のデータの少なくとも一方を含んでいる
ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の方法あるいは装置。
【請求項10】
前記第1のデータと前記第2のデータは、1つの通知メッセージで送信される
ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の方法あるいは装置。
【請求項11】
前記データベースノードは、前記通信システムの複数のユーザに関連するデータを保持するように構成されている、前記通信システムのユーザデータリポジトリであるUDRを有し、
前記加入者ノードは、前記通信システムのユーザへサービスを提供するために、前記UDRによって保持されるデータを使用するように構成されているサーバ機能を有する
ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の方法あるいは装置。
【請求項12】
前記通信システムは、IPマルチメディアサブシステムであるIMSであり、
前記加入者ノードは、アプリケーションサーバであるASを有し、
前記データベースノードは、ホーム加入者サーバであるHSSを有する
ことを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の方法あるいは装置。
【請求項13】
前記購読メッセージと前記通知メッセージは、前記加入者ノードと前記データベースノードとの間の「Sh」インタフェースを介して送信される
ことを特徴とする請求項12に記載の方法あるいは装置。
【請求項14】
前記加入者メッセージは、DIAMETERプロトコルコマンドの購読−通知−リクエストであるSNRであり、
前記通知メッセージは、DIAMETERプロトコルコマンドのプッシュ−通知−リクエストであるPNRである
ことを特徴とする請求項13に記載の方法あるいは装置。
【請求項15】
記憶媒体あるいは送信媒体を含む搬送媒体上で実行される、請求項1乃至3、6乃至14のいずれか1項に記載の方法を実行するように装置を制御するためのプログラム。
【請求項16】
請求項15に記載のプログラムを含む記憶媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2013−500657(P2013−500657A)
【公表日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−522065(P2012−522065)
【出願日】平成22年7月2日(2010.7.2)
【国際出願番号】PCT/EP2010/059458
【国際公開番号】WO2011/023435
【国際公開日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
【出願人】(598036300)テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) (2,266)
【Fターム(参考)】