説明

通信端末装置及び通信方法

【課題】着信に対して応答できない場合には着信を規制し、停車可能位置を運転者に通知する通信端末装置及び通信方法を提供する。
【解決手段】車両運転モードの通信端末装置1において、着信規制部174は、着信検出部172が検出した着信に対し、所定のメッセージを送信し、回線を切断する。さらに当該発信者からの着信を規制する。当該発信者からの再度の着信があった場合、制御部17は、着信情報をユーザに通知し、制御部17は、カーナビゲーションシステム2からの情報を基に、停止状態であると判断した場合は、当該発信者からの着信規制を解除すると同時に、車両運転モードを解除する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話等の通信端末装置及び通信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の携帯電話等の通信端末装置では、車両運転モード等、着信を受けても出ることができない状態のユーザに対する設定が存在する。
車両運転モードは、一般には通信端末装置に着信があっとき「現在運転中です」等のメッセージを自動で返すモードとして知られる。
上述した車両運転モードを有する通信端末装置は、発信者に着信に答えられない理由を通知することができる。
【0003】
しかし、車両運転モード設定中の通信端末装置には、運転中であるため出られない旨のメッセージを受信しても、どれくらい待てば通話が可能になるのかが発信者には分からない、という不利益があった。
【0004】
上述した不利益を解消する先行する関連技術として、特許文献1に開示されたナビゲーションシステムがある。
このナビゲーションシステムは、車両の走行速度を測定し、走行状態かどうか判断し、走行状態で着信があった場合には予め記憶された停車可能位置の中から現在位置に近いものを検索して表示し、運転者に停車を促す。同時に、停車可能位置までの到達時間を予測し、発信者に運転中であることと到達予想時間を伝えるメッセージを送り、予想時間が所定の時間より長ければ回線を切断、短ければ保留する。
【0005】
【特許文献1】特開平10−232136号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上述した特許文献1に開示された技術では、運転者が車両を停車させるまでに同一の発信者から何度も着信を受けた場合、そのたびに上述した動作を行い、無駄に回線をつないでしまう、という不利益があった。
また、停車可能位置までの予想時間を基準に回線を切断するか保留するかを決定するため、予想時間が所定の時間より短く回線を保留した場合でも、運転者に停車する意思がない場合に、無駄に回線を保留し続けることになる、という不利益がある。
さらに、回線を保留している間は通話料金がかかり、発信者に負担をかけてしまう、という不利益がある。
【0007】
本発明は上述した不利益を解消するために、着信の規制を可能とした通信端末装置及び通信方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した目的を達成するために、第1の観点の発明の通信端末装置は、着信を検出する着信検出部と、メッセージを記憶する記憶部と、所定の状態である場合に、前記着信検出部によって検出された着信の発信側に対し、前記記憶部に記憶されたメッセージを送信するメッセージ送信部と、前記所定の状態である場合に、前記メッセージ送信部により前記メッセージが送信された前記着信の発信側からの着信を規制する着信規制部を有する。
【0009】
好適には、前記着信規制部が行う着信の規制は、当該着信の拒否である。
【0010】
好適には、前記所定の状態は、車両運転モードである。
【0011】
好適には、前記着信規制部は、前記所定の状態から他の状態に変化した場合に、前記着信の規制を解除する。
【0012】
好適には、カーナビゲーションシステムと接続する接続部を更に有し、前記メッセージ送信部は、前記カーナビゲーションシステムが計算した通話可能領域までの所要時間情報を前記接続部を介して受信し、前記発信側に前記メッセージと共に送信する。
【0013】
好適には、カーナビゲーションシステムと接続する接続部を更に有し、前記着信規制部は、前記カーナビゲーションシステムによって停止状態であると判断された場合に、前記着信の規制を解除する。
【0014】
好適には、前記着信規制部により前記着信の規制が行われると、この規制された着信に関する情報を通知する通知部を更に有する。
【0015】
第2の観点の発明の通信方法は、着信を検出する第1の工程と、前記第1の工程において検出された着信の発信側に対し、予め記憶されたメッセージを送信する第2の工程と、所定の状態である場合に、前記第2の工程において前記メッセージが送信された前記着信の発信側からの着信を規制する第3の工程と有する。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、メッセージを送信した発信側からの着信を規制し、無駄に回線が繋がることを抑制できる通信端末装置及び通信方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態の通信端末装置1のブロック図であり、この通信端末装置1は例えば携帯電話機等である。
図1に示すように、通信端末装置1は、アンテナ11、通信部12、入力部13、音声処理部14、表示部15、記憶部16、制御部17及びナビ接続部18を有する。
【0018】
通信部12は、無線通信に関する処理を行う。例えば、制御部17から供給される送信データに所定の変調処理を施して無線信号に変換し、アンテナ11から送出する。また、アンテナ11において受信される無線信号に所定の復調処理を施して受信データに変換し、制御部17に出力する。
入力部13は、通信端末装置1にユーザの指示を入力するための装置である。例えば数字キー、文字キー、矢印キー、決定キーなど、各種の機能を持ったキーを有しており、これらのキーがユーザによって操作された場合に、その操作内容を電気信号に変換して制御部17に出力する。
【0019】
音声処理部14は、スピーカやマイクロフォンにおいて入出力される音声信号を処理する。すなわち、マイクロフォンから入力される音声信号に増幅、アナログ−デジタル変換、符号化等の信号処理を施し、デジタルの音声データに変換して制御部17に出力する。また、制御部17から供給される音声データに復号化、デジタル−アナログ変換、増幅等の信号処理を施し、アナログの音声信号に変換してスピーカに出力する。
【0020】
表示部15は、例えば液晶表示パネルや有機ELパネル等の表示デバイスを用いて構成されており、制御部17から供給される画像データに応じた画像を表示する。例えば、発信時における発信先の電話番号や、着信時における着信相手の電話番号、受信メールや送信メールの内容、待ち受け画面、日付、時刻、バッテリ残量等を表示する。
【0021】
記憶部16は、制御部17の処理で利用される各種のデータや、制御部17の処理結果のデータを記憶する。例えば、制御部17のコンピュータ・プログラムや、その処理に用いる定数データ、処理過程で一時的に保持する必要がある変数データ、後述するメッセージ送信部173が自動返信するメッセージ等を記憶する。
【0022】
制御部17は、通信端末装置1の全体的な動作にかかわる種々の処理を行う。
制御部17は、例えば、記憶部16に格納されたプログラム(オペレーティングシステム、アプリケーション等)に基づいて処理を実行するコンピュータを有しており、プログラムに従って処理を実行する。
【0023】
制御部17は、処理ブロックとして、設定部171、着信検出部172、メッセージ送信部173、着信規制部174を有する。
設定部171は、通信端末装置1の処理モードを決定する。本実施形態の通信端末装置1の処理モードには、例えば、通常モード、マナーモード、車両運転モードがある。
【0024】
本実施形態の通信端末装置1の各モードについて説明する。
通常モードは、着信に応じて着信音を図示しないスピーカから鳴らし、表示部15に着信表示(発信先の電話番号、名前等)を表示し、場合によっては図示しない振動部の振動によりユーザに通知するモードである。
【0025】
マナーモードは、着信に応じて着信音をスピーカから鳴らさず、表示部15と、場合によっては振動部によってユーザに着信を通知するモードである。
車両運転モードは、ユーザに対する着信の通知は通常モードと同様に行うが、着信があった場合に、発信者に対し電話に出られない旨のメッセージを送信するモードである。
【0026】
着信検出部172は、着信を検出する。
【0027】
メッセージ送信部173は、車両運転モード、すなわち、例えば運転中のようにユーザが着信に応答できない状態で着信があった場合に、発信者に対してメッセージを自動的に送信する。メッセージの内容は記憶部16に予め記憶されている。このメッセージは所定のメッセージでもよいし、ユーザが任意に設定したメッセージでもよい。
着信規制部174は、車両運転モードにおいては、着信に伴いメッセージが送信された発信者から再度着信があった場合に、当該着信を規制する。着信の規制とは、例えばその発信者からの着信を拒否するように設定することを意味する。
【0028】
ナビ接続部18は、カーナビゲーションシステム等のカーナビゲーションシステム2に接続し、データの送受信を行う。カーナビゲーションシステム2は、通信端末装置1とは独立したシステムであり、その動作は一般的なカーナビゲーションシステムのものであれば、どのようなものでもよい。
カーナビゲーションシステム2は、人工衛星から発信される電波を受信して自車の現在位置をデジタル地図上に表示し、目的地までユーザを道に迷わないよう誘導するシステムである。更に、車両の速度をジャイロセンサ等により検知し、走行中であるか否かを判断したり、現在位置周辺の地図を検索し停車可能な最寄りの位置を検索する。停車可能な最寄りの位置とは、現在位置から近くにある、例えば、駐車場等の駐車スペース、コンビニ等の駐車場のある店舗、或いはサービスエリア等である。停車可能位置は、予めカーナビゲーションシステム2内の記憶部に多数記憶されており、カーナビゲーションシステム2はその中から最寄りの停車可能位置を選択する。
なお、通信端末装置1とカーナビゲーションシステム2との接続方法は、有線・無線を問わない。
【0029】
次に、通信端末装置1の動作例について説明する。
図2は、通信端末装置1の動作例を示すフローチャートである。
本動作例では、車両運転モード中の通信端末装置1の動作例について説明する。
【0030】
ステップST1:
ユーザが入力部13を介して行う入力に従って、設定部171は通信端末装置1の処理モードを車両運転モードに設定する。或いは、車両が走行中である(車両の速度が所定の値以上である)とカーナビゲーションシステム2が判断した場合に、ナビ接続部18を介してその情報を受け取り、設定部171は自動的に(ユーザの入力なしに)車両運転モードに設定してもよい。
ステップST2:
着信検出部172は、着信があるか否かの判断を行う。着信があった場合はステップST3へ進み、無かった場合はステップST2を繰り返す。
【0031】
ステップST3:
制御部17は、着信時に受信する発信者情報や、記憶部16にある情報等を基に発信者を特定し、表示部15に表示してユーザに通知する。なお、発信者を特定できない場合には、発信者情報に応じて発信者の電話番号を表示する。
ステップST4:
制御部17は、ナビ接続部18を介して、カーナビゲーションシステム2に停車可能位置を検索させ、同時にその停車可能位置までの所要時間を計算させる。
【0032】
ステップST5:
メッセージ送信部173は、発信者に対し、例えば「現在運転中であるため電話に出られません」等の記憶部16に予め記憶された、電話に出られない旨のメッセージと、停車可能位置までの予想所要時間とを自動的に送信する。
ステップST6:
着信規制部174は、着信検出部172により着信が検出され、メッセージ送信部173によりメッセージが送信された発信者からの着信を規制する。すなわち、例えば、同じ発信者から再び着信があっても、着信拒否処理を行う。
【0033】
ステップST7:
制御部17は、当該発信者からの着信があるか否かの判断を行い、あった場合はステップST8に進み、無かった場合はステップST7を繰り返す。
ステップST8:
ステップST7で検出された着信の発信者がステップST6にて着信が規制されるように設定された発信者か否かを判定する。規制対象であればステップST9に進み、規制対象でない場合には、ステップST3に戻り同様の処理を行う。
ステップST9:
制御部17は、着信規制部174により当該着信に規制を行うと共に、着信があったこと、発信者の情報等を表示部15等によりユーザに通知する。なお、ここでは通知に表示部15を使用しているが、本発明はこれに限定されない。例えば図示しないスピーカ等からの音声による通知等でもよい。
【0034】
ステップST10:
制御部17は、カーナビゲーションシステム2からの情報を基に、車両が停車したか否かを判断し、停車していた場合はステップST11に進み、まだ走行中であった場合には、ステップST6において着信規制が設定された発信者からの着信を規制しつつ、ステップST7〜10を繰り返す。
ステップST11:
着信規制部174は、ステップST10において車両が停車していると判断した場合は、該当する発信者からの着信規制を解除する。なお、設定部171は、車両運転モードを解除するようにしてもよい。
【0035】
ステップST12:
制御部17は、表示部15等を介して、着信規制処理を解除したことを通知する。車両運転モードも解除した場合には、その内容も通知される。
【0036】
次に、通信端末装置1、カーナビゲーションシステム2、ユーザ及び基地局を含む全体の動作例を説明する。
図3は、ユーザ、カーナビゲーションシステム2、通信端末装置1それぞれの動作例を説明するための図である。
【0037】
ステップST21:
カーナビゲーションシステム2が、例えば搭載されたジャイロによる速度検知等により現在走行中であるか否かを判断する。なお、走行中であるか否かを判断する方法は本発明では限定しない。
ステップST22:
カーナビゲーションシステム2は、ステップST21で現在走行中であると判定すると、通信端末装置1に走行中であることを通知する。
【0038】
ステップST23:
通信端末装置1の設定部171は、ステップST22におけるカーナビゲーションシステム2の通知を受けて、車両運転モードに設定する。
ステップST24:
通信端末装置2は、カーナビゲーションシステム2に車両運転モードに設定したことを通知する。
【0039】
ステップST25:
カーナビゲーションシステム2は、ユーザに対し車両運転モードに設定したことを通知する。
ステップST26:
通信端末装置1に着信が入る。
【0040】
ステップST27:
通信端末装置1は、カーナビゲーションシステム2に着信情報(発信者の名前、電話番号等)を通知する。
ステップST28:
カーナビゲーションシステム2は、ユーザに着信情報を通知する。
【0041】
ステップST29:
カーナビゲーションシステム2は、例えば内蔵した記憶部内の地図を検索し、現在位置から最寄りの停止可能位置を検索する。なお、停止可能位置の検索方法は本発明では限定しない。
ステップST30:
カーナビゲーションシステム2は、現在位置からステップST29において検索した停止可能位置までの到達予想時間を計算する。停止可能位置までの到達予想時間の計算方法については本発明では限定しない。
【0042】
ステップST31:
カーナビゲーションシステム2は、ユーザに停止可能位置とそこまでの到達予想時間を通知する。
ステップST32:
カーナビゲーションシステム2は、通信端末装置1に停止可能位置までの到達予想時間を通知する。
【0043】
ステップST33:
通信端末装置1のメッセージ送信部173は、車両運転モード中のメッセージ(運転中なので出られません等)と停止可能位置までの到達予想時間を発信者に向けて送信する。
ステップST34:
ステップST33におけるメッセージの発信後、回線を切断する。
【0044】
ステップST35:
通信端末装置1の着信規制部174は、以降ステップST26における着信の発信者からの着信を拒否する。
【0045】
<着信拒否する発信者から再度着信が入った場合の処理>
ステップST36:
ステップST35において着信拒否中の発信者から再度着信が入る。
ステップST37:
通信端末装置1の着信規制部174は、ステップST36における着信を拒否する。なお、同時に、メッセージ送信部173が運転中なので出られない旨のメッセージを送信するようにしてもよい。
【0046】
ステップST38:
通信端末装置1は、カーナビゲーションシステム2にステップST36における着信の着信情報を通知する。
ステップST39:
カーナビゲーションシステム2は、現在位置から最寄りの停止可能位置を検索する。
【0047】
ステップST40:
カーナビゲーションシステム2は、着信情報や停止可能位置をユーザに通知する。
【0048】
<停止した後の処理>
ステップST41:
カーナビゲーションシステム2は、停止したことを検出する。
ステップST42:
カーナビゲーションシステム2は、通信端末装置1に停止したことを通知する。
【0049】
ステップST43:
通信端末装置1の設定部171は、車両運転モードを解除し、着信規制部174はステップST35において着信拒否中の発信者からの着信拒否を解除する。
ステップST44:
通信端末装置1は、カーナビゲーションシステム2にステップST43における各設定の解除を通知する。
【0050】
ステップST45:
カーナビゲーションシステム2は、ユーザに車両運転モードと着信拒否が解除されたことを通知する。
【0051】
なお、本実施形態ではカーナビゲーションシステム2が走行中であると判断した場合に、設定部171が車両運転モードに設定しているが、ユーザが入力部13を介して行う入力に従って、設定部171は通信端末装置1を車両運転モードに設定してもよい。
また、本実施形態ではカーナビゲーションシステム2がユーザに各種通知を行っているが、実際には通信端末装置1がユーザに各種通知を直接行ってもよい。
また、本実施形態では停止状態が確認されると車両運転モード及び着信拒否が解除されるが、停車状態が検出されている間は着信拒否を一時的に解除するようにしてもよい。
【0052】
以上説明したように、本発明の通信端末装置1によれば、発信者に対し電話に出られない理由と同時に、通話可能になるまでの凡その時間(停車可能位置までの所要時間)も知らせることができる。
また、一度着信があってメッセージを送信した発信者からの着信に対しては停車し車両運転モードが解除されるまで着信拒否になっているので、発信者との回線の接続を抑制することが出来ると共に、無駄に発信者と回線を接続したまま保留し通話料金がかかり続ける、といった事態を回避することができる。
更に、一度着信があった時点で、カーナビゲーションシステム等に最寄りの停車可能位置を検索させ、その位置に到着するまでの予想時間を計算させるので、発信者にそれほど待たせることなく連絡をとることができる。
【0053】
本発明は上述した実施形態には限定されない。
すなわち、当業者は、本発明の技術的範囲またはその均等の範囲内において、上述した実施形態の構成要素に関し、様々な変更、コンビネーション、サブコンビネーション、並びに代替を行ってもよい。
【0054】
例えば、上述した実施形態では、通信端末装置1の処理モードが車両運転モードに設定された状態について説明したが、これ以外にマナーモードに設定されている状態においても同様に処理するようにしてもよい。具体的には、マナーモードが設定されているときに着信があると、発信者に対して電話に出られない旨のメッセージを送信すると共に、この発信者からの着信を規制するようにすればよい。また、マナーモードが解除されると、この着信規制も解除されるようにすればよい。
また、上述した実施形態では、着信規制が設定されているときに規制対象の発信者から着信があると、その都度ユーザに着信があった旨の情報を通知しているが、着信規制の設定が解除されたときにまとめてその着信情報を通知するように構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】図1は、本実施形態の通信端末装置1のブロック図である。
【図2】図2は、本実施形態の通信端末装置の動作例を示すフローチャートである。
【図3】図3は、ユーザ、カーナビゲーションシステム2、通信端末装置1それぞれの動作例を説明するための図である。
【0056】
1…通信端末装置、11…アンテナ、12…通信部、13…入力部、14…音声処理部、15…表示部、16…記憶部、17…制御部、18…ナビ接続部、171…設定部、172…着信検出部、173…メッセージ送信部、174…着信規制部、2…カーナビゲーションシステム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
着信を検出する着信検出部と、
メッセージを記憶する記憶部と、
所定の状態である場合に、前記着信検出部によって検出された着信の発信側に対し、前記記憶部に記憶されたメッセージを送信するメッセージ送信部と、
を具備する通信端末装置であって、
前記所定の状態である場合に、前記メッセージ送信部により前記メッセージが送信された前記着信の発信側からの着信を規制する着信規制部と
を有することを特徴とする通信端末装置。
【請求項2】
前記着信規制部が行う着信の規制は、当該着信の拒否である
ことを特徴とする請求項1に記載の通信端末装置。
【請求項3】
前記所定の状態は、車両運転モードである
ことを特徴とする請求項1または2に記載の通信端末装置。
【請求項4】
前記着信規制部は、前記所定の状態から他の状態に変化した場合に、前記着信の規制を解除する
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の通信端末装置。
【請求項5】
カーナビゲーションシステムと接続する接続部
を更に有し、
前記メッセージ送信部は、前記カーナビゲーションシステムが計算した通話可能領域までの所要時間情報を前記接続部を介して受信し、前記発信側に前記メッセージと共に送信する
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の通信端末装置。
【請求項6】
カーナビゲーションシステムと接続する接続部
を更に有し、
前記着信規制部は、前記カーナビゲーションシステムによって停止状態であると判断された場合に、前記着信の規制を解除する
ことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の通信端末装置。
【請求項7】
前記着信規制部により前記着信の規制が行われると、この規制された着信に関する情報を通知する通知部
を更に有することを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の通信端末装置。
【請求項8】
着信を検出する第1の工程と、
前記第1の工程において検出された着信の発信側に対し、予め記憶されたメッセージを送信する第2の工程と、
所定の状態である場合に、前記第2の工程において前記メッセージが送信された前記着信の発信側からの着信を規制する第3の工程と
を有することを特徴とする通信方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2007−124331(P2007−124331A)
【公開日】平成19年5月17日(2007.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−314559(P2005−314559)
【出願日】平成17年10月28日(2005.10.28)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】