説明

通信端末装置

【課題】ソフトキーの操作を受け付ける設定操作画面を表示させることなく、タッチパネル上のソフトキーを操作するだけで、対応する設定項目の変更操作をすることができる通信端末装置を提供する。
【解決手段】ソフトキー2A〜2Cを表示するタッチパネル1と、その制御手段とを備え、制御手段は、ソフトキー2A〜2Cが表示された画面を表示し、該ソフトキー2A〜2Cの操作を受け付けると、該ソフトキー2A〜2Cに対応して登録された設定項目を変更設定するソフトキー実行モードを実行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、所望の設定項目に対応するソフトキーをタッチパネル上に表示する機能を備えた通信端末装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近時の通信装置では、個別の操作キーに代えて、タッチパネル上にソフトキーを表示して、ユーザがそれを操作したときに種々の変更設定を受け付けて実行する機能を有したものが、下記の特許文献1に記載され、広く使用されている。
【0003】
しかしながら、このようにタッチパネル上に表示されたソフトキーを操作して変更設定をする際には、設定が変更されるまえに、ユーザの設定操作を受け付ける画面が表示され、その画面での設定操作を受け付けてから設定を変更するようになっている。
【0004】
すなわち、ファクシミリ、コピー、プリンタ、スキャナを装置に組み込んだ複合機を例にとって、図4を参照して説明すると、(a)で示した通常の待機画面から、設定項目「済スタンプ機能」300Aが表示されたソフトキー200Aを操作すると、図4(b)で示した設定操作画面が新たに表示され、オンオフ操作を経て、例えば、オンが選択されたときには設定変更がなされて、図4(c)に示すように、済スタンプ機能のソフトキー200Aが反転表示される。
【特許文献1】特開2001−127941号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、タッチパネル上に表示されたソフトキーを操作して対応する設定項目の変更をするときには、常に、図4(b)の確認画面が表示されるため、手慣れたユーザだと確認操作が面倒である。
【0006】
本発明は、このような問題を解決するために提案され、確認画面を通過することなく、タッチパネル上のソフトキーを操作するだけで、対応する設定項目の変更操作をすることができる通信端末装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1では、ソフトキーを表示するタッチパネルと、その制御手段とを備え、制御手段は、ソフトキーが表示された呼出画面を表示し、該ソフトキーの操作を受け付けると、該ソフトキーに対応して登録された設定項目を変更設定するソフトキー実行モードを実行する。
【0008】
請求項2では、ソフトキーは、トグル操作によって予め登録した設定項目を切換え設定するようにしている。
【0009】
請求項3では、ソフトキーは、操作毎に、予め登録した設定項目をサイクリックに切換え設定するようにしている
【発明の効果】
【0010】
請求項1によれば、ユーザは呼出画面を表示して、そこに表示されるソフトキーを押圧操作するだけで、対応する設定項目の変更設定が簡単にできる。
【0011】
請求項2によれば、ソフトキーは、それを操作する毎に、いわゆるトグル操作によって有効、無効に設定でき、請求項3によれば、それを操作する毎にサイクリックに変更設定することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下に、本発明の実施の形態について説明する。
【実施例1】
【0013】
図1は、本発明のソフトキーを登録した画面の一例を示す図である。
【0014】
この画面は、ユーザが実行しようとするコピー、FAXいずれかの機能により異なり、ここでは、FAX機能の実行画面が表示されている。
【0015】
ソフトキー2A〜2Cは、済スタンプ機能、着信鳴動機能、親展ボックス機能を選択設定するものが表示されており、それぞれのソフトキー2A〜2Cには、それらが操作することで設定変更される設定項目4A〜4Cが、カーソルとともに、それらのすぐ上にガイド表示されている。
【0016】
例えば、図1では、ソフトキー2A、2Bは、それを操作する毎に、済スタンプ機能、ファクシミリ着信時の呼出音の鳴動をオン、オフにエンドレスに切換える、いわゆるトグル操作が可能となっており、ソフトキー2Cを操作すると、その操作の度に、親展BOXを設定、解除、BOX消去、リスト(親展BOXの登録内容を印字出力する)に切換える、いわゆるサイクリックな操作が可能となっている。
【0017】
したがって、このような構成のタッチパネルによれば、各々のソフトキー2A〜2Cを押圧操作する毎に、ソフトキー2A〜2Cに対して予め登録されている設定項目3A〜3Cの内容をワンタッチで切換え変更できる。なお、このようなソフトキーとしては、課金データ登録、部門番号登録、ポーズ時間決定など、任意の設定項目が選択できる。
【0018】
図2は、このような処理を行う制御手段の動作の一例を示すフローチャートである(100〜105)。本発明ではこのような処理をソフトキー実行モードと呼ぶ。
【0019】
制御手段は、先述のように、コピー、FAXいずれかの実行画面をユーザの指示によりタッチパネル1上に表示する。
【0020】
ついで、呼出画面に表示されたソフトキーが操作されると、そのキー種別を判別する。
すなわち、操作されたソフトキーがトグル操作をなすものか、サイクリックな操作をなすものかが判別され、トグル操作であれば、操作の度にオン、オフを反転切換する一方、サイクリック切換設定であれば、操作の度に、次項目に表示を切り換え、ソフトスイッチが操作される毎に、予め、そのソフトキーに対応して登録した設定項目を順次、変更設定する。
なお、図3のフローチャートでは、制御手段による設定項目の切換変更を、ステップ102、103として簡易化して示しており、ステップ102では設定項目をサイクリックに切り換える。例えば、ソフトキー2Cが操作されたときには、登録された親展ボックス機能に対応する設定項目4Cが順次切り換えられる。
【0021】
一方、ステップ103では、設定項目をトグルに切り換える。例えば、ソフトキー2Aが操作されたときには、登録された済スタンプ機能に対応する設定項目4Aのオンオフ切換を行う。
【0022】
図3は、本発明の通信端末装置の要部構成の一例を示す図である。なお、ここでは、画像通信装置の一例としてファクシミリ装置Fの構成を示している。
【0023】
この装置Fは、制御手段を構成して、先述の処理を行うCPU10と、電話回線Lに対する接続制御を行うNCU11と、ファクシミリ通信に必要な各種信号を変復調するモデム12と、短縮ダイヤル番号などを登録したRAM13と、この装置Fが動作するために必要な各種プログラムを格納したROM14と、受信原稿画像などを格納する画像メモリ15と、セットされた原稿を読み取り画像データを生成するスキャナ16と、タッチパネル1を含む表示操作部17と、画像をセットされた記録紙にプリントするプリンタ18とを備える。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明のソフトキーを表示した画面の一例を示す図である。
【図2】制御手段によって実行される基本動作を示すフローチャートである。
【図3】本発明の通信端末装置の要部構成の一例を示すブロック図である。
【図4】タッチパネルを使ったオプション設定操作の説明図である。
【符号の説明】
【0025】
F 通信端末装置
10 CPU
1 タッチパネル
2A〜2C ソフトキー
3A〜3C 設定項目

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ソフトキーを表示するタッチパネルと、その制御手段とを備え、
上記制御手段は、ソフトキーが表示された呼出画面を表示し、該ソフトキーの操作を受け付けると、該ソフトキーに対応して登録された設定項目を変更設定するソフトキー実行モードを実行することを特徴する通信端末装置。
【請求項2】
請求項1において、
上記ソフトキーは、トグル操作によって予め登録した設定項目を切換え設定するようにしている通信端末装置。
【請求項3】
請求項1または2において、
上記ソフトキーは、操作毎に、予め登録した設定項目をサイクリックに切換え設定するようにしている通信端末装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2006−238345(P2006−238345A)
【公開日】平成18年9月7日(2006.9.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−53573(P2005−53573)
【出願日】平成17年2月28日(2005.2.28)
【出願人】(000006297)村田機械株式会社 (4,916)
【Fターム(参考)】