説明

通信装置、及びプログラム

【課題】外部電話から通信装置周辺の音を聞く時に聞きやすくすること。
【解決手段】トーン信号解析手段10は、外部電話受信手段9が外部電話7から受信した信号が「#」であると認識した場合、外部電話7の利用者が電話を受け通報を受理したと認識し、マイク音伝送手段12を起動して、通信装置2の内部のマイク11を電話回線6を通じて外部電話7に接続すると共に、吹鳴停止送信手段13を起動し、開閉センサ3、人感センサ4に対して「警報音吹鳴停止の旨の信号」を送信する。「警報音吹鳴停止の旨の信号」を受信した開閉センサ3、人感センサ4は、自らが発している警報音を停止させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、家庭内の「セキュリティセンサ群」、「家電機器群」、「流量計測装置群」、「健康機器群」をコントロールする通信装置、及びプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のシステムについては、以下のものが一般的であった(特許文献1参照)。図5において、指示記号101はCPUから成る制御部であり、後述する各種センサー102、各種威嚇手段103、各種情報収集手段104、操作表示部106、動作表示部107等、及び被監視側送受信手段108を制御し、通常、建造物A内のような監視区域内に設置される。
【0003】
この制御部101は、ラダーシーケンス制御によって制御され、建造物A及び自動車B周辺の準監視区域と、建造物Aや自動車Bそのものの監視区域とに設置した後述する各種センサー102からの異常信号を無線、或は有線で受信し、条件判断を行った上で、異常と判定した場合には、各種威嚇手段103に動作信号を送って動作させ、さらに各種情報収集手段104を動作させた上で、異常発生を音声メッセージ信号及び映像信号で被監視側送受信手段108より各種通信手段109を介して監視側送受信手段110へ自動的に送信する。
【0004】
この制御部101はまた、各種通信手段109を介して監視側送受信手段110から送られてくる遠隔操作信号により、後述する既存の照明手段(図示せず)を点灯及び消灯させることができる上に、各種情報収集手段104をも動作させる機能を有している。尚、この照明手段は威嚇手段103にもなり得る。
【特許文献1】特開2004−70564号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら上記背景技術の構成は、侵入者を検知した場合の報知や連絡手段については言及されているが、報知後の動作については言及されていない。例えば、侵入者検知の旨の報告を得た利用者は、警察や救急等に連絡する場合もあるが、一方で、自己で処理するシステムもある。
【0006】
すなわち、侵入を検知した際に、実際は泥棒等の侵入者ではなく、家人や関係者が誤ってセキュリティシステムに反応した場合も考えられ、そのような場合、必ず警察や救急等に連絡していたのでは、無用に公的機関を利用することになり迷惑がかかる。
【0007】
そこで、まず、報知を受けたら現場の状況を確認し、その上で、重大な事態のなのか、異常事態ではあるが自らで解決できる事態なのか、誤反応なのかを確認する方法がより安全である。その場合、現場の状況を確認する為に、現場の映像や声を聞く方法が考えられる。
【0008】
上記背景技術の構成でも、映像を入手する方法について言及されているが、映像を取得するには、カメラ、その他の設備が必要となり高価なシステムとなる。よって、電話等を利用し音声で現場の状況を確認するシステムが考えられるが、現場では、各種センサやその他の装置によって、警報音、検知音、その他多数の音が発生している場合が想定され、そのような環境の中で外部から現場の音声を確認するには、騒音が大きくて正しい状況把握ができにくいという課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は上記課題を解決するため、端末装置との間で通信する通信装置であって、前記通信装置は、前記端末装置からの通報が予め定められた特定の通報であった場合に電話回線を利用して外部電話に通報する外部電話通報手段と、前記外部電話からのトーン信号を受信する外部電話受信手段と、前記外部電話受信手段が受信したトーン信号を解析するトーン信号解析手段と、前記トーン信号解析手段が解析した結果予め定められた第一の特定信号であった場合に前記通信装置が有するマイクを前記外部電話に接続し前記通信装置周辺の音を前記外部電話へ伝えるマイク音伝送手段と、前記トーン信号解析手段が解析した結果予め定められた第一の特定信号であった場合に前記端末装置に対して吹鳴を停止する旨の信号を送信する吹鳴停止送信手段を有することで、外部電話から通信装置周辺の音をより明瞭に聞くことができるようになり、当該課題を解決し、システムの利便性の向上、及び普及促進に加速を図ることができる。
【発明の効果】
【0010】
これに対し本発明は、異常が発生した場合に、通報を受けた外部から現場の状況を確認する為に現場周辺の音を聞く動作を行う際に、現場周辺の音を停止させるような仕組みをとることで、利用者がより明瞭に現場周辺の音を聞くことができるようになり、正確な状況把握が実現できる。これにより、本発明を利用したシステムにおいて、利便性が向上すると共に、システムの信頼度も高まり、当該システムの普及・促進に大いなる効果を発揮することができるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
第1の発明は、端末装置との間で通信する通信装置であって、前記通信装置は、前記端末装置からの通報が予め定められた特定の通報であった場合に電話回線を利用して外部電話に通報する外部電話通報手段と、前記外部電話からのトーン信号を受信する外部電話受信手段と、前記外部電話受信手段が受信したトーン信号を解析するトーン信号解析手段と、前記トーン信号解析手段が解析した結果予め定められた第一の特定信号であった場合に前記通信装置が有するマイクを前記外部電話に接続し前記通信装置周辺の音を前記外部電話へ伝えるマイク音伝送手段と、前記トーン信号解析手段が解析した結果予め定められた第一の特定信号であった場合に前記端末装置に対して吹鳴を停止する旨の信号を送信する吹鳴停止送信手段を有するものである。
【0012】
そして、端末装置から異常事態の報知を受けた通信装置が外部電話へ通報し、外部電話から通信装置周辺の音を聞く際に端末装置が発している警報音を停止させることで、外部電話の利用者は通信装置周辺の音をより明瞭に聞くことができるようになり、システムの利便性が向上すると共に、システムの信頼度も高まり、当該システムの普及・促進に大いなる効果を発揮することができるようになる。
【0013】
第2の発明は、端末装置との間で通信する通信装置であって、前記通信装置は、外部から信号を入力させる外部信号入力手段と、前記外部信号入力手段より予め定められた信号が入力された場合にその旨を電話回線を利用して外部電話に通報する外部電話通報手段と、前記外部電話からのトーン信号を受信する外部電話受信手段と、前記外部電話受信手段が受信したトーン信号を解析するトーン信号解析手段と、前記トーン信号解析手段が解析した結果予め定められた第一の特定信号であった場合に前記通信装置が有するマイクを前記外部電話に接続し前記通信装置周辺の音を前記外部電話へ伝えるマイク音伝送手段と、前記トーン信号解析手段が解析した結果予め定められた第一の特定信号であった場合に前記端末装置に対して吹鳴を停止する旨の信号を送信する吹鳴停止送信手段を有するものである。
【0014】
そして、通信装置に付属する入力を実行することによる異常事態を外部電話に報知した場合において、外部電話から通信装置周辺の音を聞く際に端末装置が発している警報音を停止させることで、外部電話の利用者は通信装置周辺の音をより明瞭に聞くことができるようになり、システムの利便性が向上すると共に、システムの信頼度も高まり、当該システムの普及・促進に大いなる効果を発揮することができるようになる。
【0015】
第3の発明は、端末装置との間で通信する通信装置であって、前記通信装置は、前記端末装置からの通報が予め定められた特定の通報であった場合に電話回線を利用して外部電話に通報する外部電話通報手段と、前記端末装置からの通報が予め定められた特定の通報であった場合に予め定められた音を吹鳴させる音吹鳴手段と、前記外部電話からのトーン信号を受信する外部電話受信手段と、前記外部電話受信手段が受信したトーン信号を解析するトーン信号解析手段と、前記トーン信号解析手段が解析した結果予め定められた第一の特定信号であった場合に前記通信装置が有するマイクを前記外部電話に接続し前記通信装置周辺の音を前記外部電話へ伝えるマイク音伝送手段と、前記トーン信号解析手段が解析した結果予め定められた第一の特定信号であった場合に前記音吹鳴手段の吹鳴を停止させる吹鳴音停止手段を有するものである。
【0016】
そして、端末装置から異常事態の報知を受けた通信装置が外部電話へ通報し、外部電話から通信装置周辺の音を聞く際に通信装置自体が発している警報音を停止させることで、外部電話の利用者は通信装置周辺の音をより明瞭に聞くことができるようになり、システムの利便性が向上すると共に、システムの信頼度も高まり、当該システムの普及・促進に大いなる効果を発揮することができるようになる。
【0017】
第4の発明は、外部から信号を入力させる外部信号入力手段と、前記外部信号入力手段より予め定められた信号が入力された場合にその旨を電話回線を利用して外部電話に通報する外部電話通報手段と、前記外部信号入力手段より予め定められた第二の特定信号が入力された場合に予め定められた音を吹鳴させる音吹鳴手段と、前記外部電話からのトーン信号を受信する外部電話受信手段と、前記外部電話受信手段が受信したトーン信号を解析するトーン信号解析手段と、前記トーン信号解析手段が解析した結果予め定められた第一の特定信号であった場合に前記通信装置が有するマイクを前記外部電話に接続し前記通信装置周辺の音を前記外部電話へ伝えるマイク音伝送手段と、前記トーン信号解析手段が解析した結果予め定められた第一の特定信号であった場合に前記音吹鳴手段の吹鳴を停止させる吹鳴音停止手段を有するものである。
【0018】
そして、通信装置に付属する入力を実行することによる異常事態を外部電話に報知した場合において、外部電話から通信装置周辺の音を聞く際に通信装置自体が発している警報音を停止させることで、外部電話の利用者は通信装置周辺の音をより明瞭に聞くことができるようになり、システムの利便性が向上すると共に、システムの信頼度も高まり、当該システムの普及・促進に大いなる効果を発揮することができるようになる。
【0019】
第5の発明は、前記通信装置は、前記トーン信号解析手段が解析した結果予め定められた第二の特定信号であった場合に前記端末装置に対して吹鳴を開始する旨の信号を送信する吹鳴開始送信手段を有するものである。
【0020】
そして、端末装置が発している警報音を停止させた後、再度外部電話から端末装置の警報音を再開させることができるようになり、利用者は端末装置の警報音制御を自由自在にできるようになり、システムの利便性が向上すると共に、システムの信頼度も高まり、当該システムの普及・促進に大いなる効果を発揮することができるようになる。
【0021】
第6の発明は、前記通信装置は、前記トーン信号解析手段が解析した結果予め定められた第二の特定信号であった場合に前記音吹鳴手段の吹鳴を再開させる吹鳴再開手段を有するものである。
【0022】
そして、通信装置自体が発している警報音を停止させた後、再度外部電話から通信装置自体の警報音を再開させることができるようになり、利用者は通信装置の警報音制御を自由自在にできるようになり、システムの利便性が向上すると共に、システムの信頼度も高まり、当該システムの普及・促進に大いなる効果を発揮することができるようになる。
【0023】
第7の発明は、上記の通信装置の少なくとも一部をコンピュータに実行させるためのプログラムである。そして、プログラムであるので、電気・情報機器、コンピュータ、サーバー等のハードリソースを協働させて本発明の通信装置の少なくとも一部を容易に実現することができる。また記録媒体に記録したり通信回線を用いてプログラムを配信したりすることでプログラムの配布・更新やそのインストール作業が簡単にできる。
【0024】
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。
【0025】
(実施の形態1)
図1は本発明のシステム全体のブロック図である。図1において、1は端末装置、2は通信装置、3は開閉センサ、4は人感センサ、5はコールリモコンである。開閉センサ3、人感センサ4、コールリモコン5は端末装置1の具体的名称である。
【0026】
図1において、開閉センサ3、人感センサ4は「セキュリティセンサ群」である。この例では、1台の通信装置2に対して、「開閉センサ」が1台(開閉センサ3)、「人感センサ」が1台(人感センサ4)の場合を記述している。
【0027】
ここでいう「セキュリティセンサ群」は、例えば家庭内の窓や扉に設置し、外部からの侵入者があった場合に反応して警報音を鳴らしたりその旨を通報する開閉センサ3や、人の存在有無を検知しその旨を警報音や通報を用いて威嚇や報知を行い外部からの侵入者を防ぐ人感センサ4を指す。これらは、各家庭周辺に設置されているものとする。また、利用者の身体に異変が発生した場合等、利用者はコールリモコン5を押下する。
【0028】
通信装置2は、例えば「セキュリティセンサ群」からの異常通報が発生した場合に、その旨を画面や音声を用いて利用者へ知らせたり、外部の携帯電話、パソコン、医療機関、サービスセンター等へ通報する役目を果たす。
【0029】
なお、図1においては、端末装置1として「セキュリティセンサ群」のみ明示しているが、通信装置2と通信を行うものとして、他に、「家電機器群」、「流量計測装置群」、「健康機器群」「火災・ガス漏れセンサ群」も考えられる。ここで言う「家電機器群」とは、「洗濯機」「電子レンジ」「エアコン」「冷蔵庫」「炊飯器」「給湯器」等の家庭で利用される家電機器を指す。通信装置2は、これらの「家電機器群」の現在の状態を把握したり、制御したりすることが可能である。例えば、外出先の携帯電話より通信装置2を介して「家電機器群」のコントロールをしたり、「家電機器群」の異常情報を外部の携帯電話、パソコン、サービスセンター等へ通報する役目を果たす。
【0030】
また、「流量計測装置群」とは、電気、ガス、水道等の、いわゆる各家庭のライフラインと呼ばれるエネルギー計測装置を指す。通信装置2は、これらの「流量計測装置群」と通信を行う機能を有する場合がある。すなわち、例えば各家庭のガス流量はガスメーターという「流量計測装置」によって計測される。通信装置2はガスメーターの検針値データを取得し、そのデータをガス業者へ送られる。ガス業者は当該ガス使用量に応じて当該家庭にガス料金を請求する。
【0031】
また、ガスメーターはガスの流量を計測すると共に、各種保安機能も有している。すなわち、ガスメーターはガスの流れを遮断する遮断機能を有しており、ガス漏れや地震等が発生した場合には自動的にガスの流れを遮断すると共に、その旨を通報する。通報先は、通信装置2である。通信装置2はガスメーターが出力した遮断等のアラーム通報を、ガスサービス業者へ通報する。ガスサービス業者は当該家庭へ電話連絡で異常の旨を連絡したり、場合によっては当該家庭へ赴いて対応する。この時、通信装置2はその旨を画面や音声等のユーザーインターフェイスを用いてユーザーに通知することも可能である。
【0032】
さらに、ガスメーターは、例えばLPガス用のガスメーターであった場合に、LPガスボンベの残量を検出機能も有している。すなわち、LPガスボンベの残量が予め定められたレベルを下回った場合や、残量がなくなってしまった場合に、ガスメーターはその旨を検知し通報する。通報の方法は前述のガスメータ遮断等の場合と同様である。通報を受けたガスサービス業者は当該家庭にガスボンベを配送し交換等の作業を行う。
【0033】
また、「健康機器群」とは、血圧計、体重計、体脂肪率計、歩数計等の健康機器を指す。これらの機器は、それぞれ単独の機器として存在する場合もあれば、例えば、温水洗浄便座等に組み込まれている場合もある。なお、便器を利用して排泄物の状態を測定して健康データを取得するような機器も「健康機器群」に含まれる。いずれにしろ、これらの「健康機器群」が取得したデータは通信装置2を経由して、例えば外部の携帯電話、パソコン、医療機関、サービスセンター等へ通報することが可能である。さらには、例えば医療機関のような外部からこれらのデータを遠隔で取得することも可能である。
【0034】
また、「火災・ガス漏れセンサ群」とは、火災やガス漏れを検知するセンサ機器を指す。これらの機器は、当該事象を検知するとその旨を通信装置2に対して送信し、通信装置2はその旨を、警察・消防・救急の公的機関や、予め登録している家人や親戚・友人等の電話、サービスセンター等へ通報することが可能である。そして、当該通報により発生事態の解消を早期に行うことが可能である。
【0035】
また、通信装置2は、例えば「セキュリティセンサ群」へ各種警戒動作の設定/解除を行ったり、「家電機器群」の電源のON/OFF等の制御、「流量計測装置群」に対する流量のON/OFF等の制御を行う役目も果たす。ここで、「セキュリティセンサ群」の場合においては、AC電源の供給が難しいため、「セキュリティセンサ群」は一般的に電池により動作を行う。また、「流量計測装置群」がガスメーターや水道メーターの場合、ガスメーターや水道メーターは各家庭の庭や裏側等に設置されており、通常電池で動作を行う。
【0036】
一方、「家電機器群」の場合においてはAC電源の供給により動作を行う。このように、通信装置2と少なくとも1台以上の「セキュリティセンサ群」、「家電機器群」、「流量計測装置群」、「健康機器群」といった端末装置1によりシステムが構成される。
【0037】
ここで、通信装置2が外部と通信を行う場合においては、回線を利用する。ここでいう回線とは、アナログ電話回線、ISDN回線、ADSL回線、FTTH回線、ケーブルテレビ回線等である。この回線は、当該家庭が導入している上記各種回線種別を利用することとする。なお、上記回線に応じて、通信装置2は上記回線との接続のためにモデム、T−NCU(Terminal Network Control Unit)、TA、ダイヤルアップルーター、ONU(Optical Network Unit)等のモデムを介する、もしくは内蔵している。
【0038】
一方、通信装置2と外部のサーバ装置、携帯電話、パソコン、医療機関、サービスセンター等間は、直接回線交換方式にて接続されている場合もあれば、ISP(Internet Service Provider)やASP(Application Service Provider)経由でインターネット網を使い接続されている場合もある。さらに、通信装置2と外部のサーバ装置、携帯電話、パソコン、医療機関、サービスセンター等間の通信プロトコルは、本システムにて予め決められた無手順独自プロトコルの場合もあれば、TCP/IP、HTTP、HTTPS等のインターネットプロトコルを利用する場合もある。
【0039】
次に、通信装置2と「セキュリティセンサ群」、「家電機器群」、「流量計測装置群」、「健康機器群」といった端末装置1の間の通信について説明する。ここで、通信装置2と「セキュリティセンサ群」、「家電機器群」、「流量計測装置群」、「健康機器群」といった端末装置1との間の通信は、例えば400MHz帯の特定小電力無線を用いて行われる。すなわち、開閉センサ3や人感センサ4が侵入異常を検知した場合、「セキュリティセンサ群」はその旨を特定小電力無線を用いて通信装置2へ伝送する。
【0040】
ガスメーターや水道メーターから検針値を報知する場合や異常時にガスメーターや水道メーターの弁を遮断しその旨を通報する場合も、「流量計測装置群」はその旨を特定小電力無線を用いて通信装置2へ伝送する。「健康機器群」の場合も同様である。
【0041】
また、通信装置2から、「セキュリティセンサ群」に対して警戒動作へ移行する旨の信号を送信する場合や、ガスメーターや水道メーターの「流量計測装置群」に対して弁を遠隔で遮断/復帰する場合、「家電機器群」に動作のON/OFFの指令を送信する場合にも特定小電力無線を用いる。
【0042】
なお、通信装置2と「セキュリティセンサ群」、「家電機器群」、「流量計測装置群」、「健康機器群」といった端末装置1の間の通信は、特定小電力無線に限らず、電灯線、赤外線、無線LAN、bluetooth(R)と言ったような通信媒体を利用してもよい。
【0043】
以上のシステム構成において、本実施例では、開閉センサ3、人感センサ4、コールリモコン5といった「セキュリティセンサ群」が通信装置2と通信を行う場合について図2を用いて説明する。
【0044】
図2において、6は電話回線、7は外部電話である。外部電話通報手段8、外部電話受信手段9、トーン信号解析手段10、マイク11、マイク音伝送手段12、吹鳴停止送信手段13は通信装置2の内部にある。
【0045】
ここで、開閉センサ3、人感センサ4、コールリモコン5から侵入検知通報や緊急呼出通報が発生した場合に、その旨を受けた通信装置2が、予め通信装置2に対して登録されている外部電話7に対して電話回線6を通じてその旨を通報する手順について説明する。
【0046】
通信装置2が開閉センサ3、人感センサ4から侵入者を検知した旨の信号を受信した場合、通信装置2は内部の外部電話通報手段8を利用してその旨を電話回線6を使って、予め通信装置2に登録されている外部電話7に対して電話をかける。外部電話7を所有している人は、通信装置2から電話がかかってくるので、電話に出る。
【0047】
ここで、外部電話7を所有している人が、通信装置2からかかってきた電話に、いついかなる時でも電話に出ることができるとは限らない。例えば、外部電話7を所有している人が外部電話7の近傍にいない場合や、外部電話7を所有している人が、通信装置2から電話がかかってきた時に外部電話7を利用して他の電話と通話している場合(話中)も考えられる。また、外部電話7が留守番電話になっている場合、外部電話7を所有している人が外部電話7に出ることができない場合、外部電話7が自動的に電話をとる(オフフック)する場合もあるが、この場合においても、留守番電話等に通報が残るが、それを外部電話7の利用者が確実に確認する保障もない。そのような場合、通信装置2は、不審者の住居への侵入という緊急事態を予め登録してある外部電話7に伝えることができない。
【0048】
そこで、通信装置2が外部電話7に対して電話をかけた場合、通報が相手に確実に伝わったことを認識する為に、通信装置2は、外部電話7のオフフック後、内部の外部電話受信手段9にて特定の信号を待つ。この特定の信号とは、例えば、外部電話7の所有者がオフフックした後、特定のキー操作による信号であり、例えばここでは、外部電話7の「#」ボタンとする。
【0049】
もし、通信装置2が外部電話7に対して、話中、携帯電話の電波が届かない現象、通信装置2に登録されている外部電話7の電話番号の間違い、その他の理由で電話をかけれなかったり、あるいは電話をかけれたとしても、予め定められた時間内に電話に出なかったり、留守番電話等の機能で電話に出ても、予め定められた時間内に特定の信号の入力がなかったりした場合は、通信装置2は、当該外部電話7への通報の失敗と判断し、通信装置2に予め登録されている別の外部電話7へ電話をかけたり、通報に失敗した外部電話7に対して、後ほど、再度電話をかけたりする。
【0050】
一方、外部電話7の所有者が電話に出て、上記予め定められた特定の信号(「#」)を押下した場合、通信装置2は内部の外部電話受信手段9にてその信号を受信する。受信した信号はトーン信号解析手段10へ送られる。トーン信号解析手段10は、外部電話受信手段9が外部電話7から受信した信号が「#」であると認識した場合、外部電話7の利用者が電話を受け通報を受理したと認識し、マイク音伝送手段12を起動して、通信装置2の内部のマイク11を電話回線6を通じて外部電話7に接続する。
【0051】
これにより、外部電話7の利用者が通信装置2の周辺の音を聞くことができるようになる。これは、外部電話7の利用者が実際に宅内で起こっている状況を把握する為の機能であり、不審者の行動や家人の助けを求める声がないか聞くためである。
【0052】
一方、開閉センサ3や人感センサ4は、不審者の侵入を検知して通信装置2へ報知すると共に、自ら有しているブザーを用いて警報音を発している。これは、不審者を威嚇すると共に家人に異常事態を知らせる為である。この時、上記手順でマイク音伝送手段12が起動し、外部電話7の利用者が通信装置2の周辺の音を聞いている状態の時、開閉センサ3や人感センサ4の警報音が吹鳴していると、その警報音がうるさく、外部電話7の利用者が本当は聞きたいはずである不審者の行動や家人の助けを求める声が聞けない場合が考えられる。
【0053】
そこで、トーン信号解析手段10は、外部電話受信手段9が外部電話7から受信した信号が「#」であると認識した場合、マイク音伝送手段12を起動して、通信装置2の内部のマイク11を電話回線6を通じて外部電話7に接続すると共に、吹鳴停止送信手段13を起動する。起動された吹鳴停止送信手段13は、開閉センサ3、人感センサ4に対して「警報音吹鳴停止の旨の信号」を送信する。「警報音吹鳴停止の旨の信号」を受信した開閉センサ3、人感センサ4は、自らが発している警報音を停止させる。
【0054】
以上により、異常が発生した時、外部電話7の利用者が不審者の行動や家人の助けを求める声を聞く操作をした場合は「セキュリティセンサ群」の開閉センサ3、人感センサ4の警報音吹鳴を停止することができ、不審者の行動や家人の助けを求める声をより明瞭に、かつ確実に聞くことができるという効果がある。
【0055】
なお、もし外部電話7の利用者が、再度不審者を威嚇する為に開閉センサ3や人感センサ4の警報音を吹鳴させたいような場合は、予め定められた「#」とは別の特定信号を外部電話7より入力することもできる。
【0056】
例えば、この別の特定信号を「*」とすると、外部電話7から「*」が入力された場合、通信装置2は内部の外部電話受信手段9にてその信号を受信する。受信した信号はトーン信号解析手段10へ送られる。トーン信号解析手段10は、外部電話受信手段9が外部電話7から受信した信号が「*」であると認識した場合、吹鳴開始送信手段(図示せず)を起動する。起動された吹鳴開始送信手段は開閉センサ3、人感センサ4に対して「警報音吹鳴開始の旨の信号」を送信する。「警報音吹鳴開始の旨の信号」を受信した開閉センサ3、人感センサ4は、再度警報音を吹鳴させる。これにより、利用者は状況に応じて開閉センサ3や人感センサ4からの吹鳴音の停止/開始を遠隔操作させることができる。
【0057】
(実施の形態2)
図3は本発明の実施の形態2における通信装置2のブロック図である。図3において、図2と機能、名称が同一のものは説明を省略する。図3において、14は外部信号入力手段である。外部信号入力手段14は通信装置2の内部にある。
【0058】
通信装置2には、予め「呼び出しボタン」と呼ばれるものがついている。この「呼び出しボタン」は、通信装置2の利用者が、例えば、体調が悪くなった場合や、家人に急に連絡を取りたくなった場合に押下する。
【0059】
この「呼び出しボタン」の押下は、通信装置2内部の外部信号入力手段14により検知される。外部信号入力手段14が信号を検知した場合、外部信号入力手段14はその旨を外部電話通報手段8を利用してその旨を電話回線6を使って予め通信装置2に登録されている外部電話7に対して電話をかける。
【0060】
一方、通信装置2は外部信号入力手段14が「呼び出しボタン」押下の信号を検知した場合、当該家庭に設置されている開閉センサ3、人感センサ4に対して警報音を吹鳴する旨の信号を送信する。これは、例えば、体調の異変が発生した利用者が通信装置2の「呼び出しボタン」を押下した場合、当該家庭にいる他の家族にもいち早くその旨を知らせ、助けを呼ぶ必要があるが、当該家庭の各所には防犯目的で開閉センサ3や人感センサ4が設置されているので、それらの「セキュリティセンサ群」から警報音を鳴らすことで、家族が異変に気づきやすくなるためである。
【0061】
ここで、開閉センサ3や人感センサ4が発する警報音は、実際に開閉センサ3や人感センサ4が不審者を検知して発する警報音と、前述の利用者が通信装置2の「呼び出しボタン」を押下したことにより通信装置2からの指示で発する警報音と、音色、その他を変更しておけば、利用者にとってより一層事態の違いが分かりやすい。
【0062】
なお、利用者がコールリモコン5を押下した場合も、通信装置2経由で、「呼び出しボタン」押下時と同様に開閉センサ3や人感センサ4から警報音を発することも可能である。また、開閉センサ3や人感センサ4に対する警報音を吹鳴する旨の信号の送信は、必ず行ってもよいし、通信装置2の設定で、行う/行わないを選択できるようにしてもよい。
【0063】
一方、そこで、通信装置2が外部電話7に対して電話をかけた場合、通報が相手に確実に伝わったことを認識する為に、通信装置2は、外部電話7のオフフック後、内部の外部電話受信手段9にて特定の信号を待つ。この特定の信号とは、例えば、外部電話7の所有者がオフフックした後、特定のキー操作による信号であり、ここでは、外部電話7の「#」ボタンとする。
【0064】
もし、通信装置2が外部電話7に対して、話中、携帯電話の電波が届かない現象、通信装置2に登録されている外部電話7の電話番号の間違い、その他の理由で電話をかけれなかったり、あるいは電話をかけれたとしても、予め定められた時間内に電話に出なかったり、留守番電話等の機能で電話に出ても、予め定められた時間内に特定の信号の入力がなかったりした場合は、通信装置2は、当該外部電話7への通報の失敗と判断し、通信装置2に予め登録されている別の外部電話7へ電話をかけたり、通報に失敗した外部電話7に対して、後ほど、再度電話をかけたりする。
【0065】
一方、「呼び出しリモコン」押下により通信装置2が外部電話7に対して電話をかけた場合において、実施の形態1の場合と同様に、外部電話7の所有者が電話に出て、上記予め定められた特定の信号(「#」)を押下した場合、通信装置2は内部の外部電話受信手段9にてその信号を受信する。
【0066】
受信した信号はトーン信号解析手段10へ送られる。トーン信号解析手段10は、外部電話受信手段9が外部電話7から受信した信号が「#」であると認識した場合、外部電話7の利用者が電話を受け通報を受理したと認識し、マイク音伝送手段12を起動して、通信装置2の内部のマイク11を電話回線6を通じて外部電話7に接続する。これにより、外部電話7の利用者が通信装置2の周辺の音を聞くことができるようになる。これは、外部電話7の利用者が実際に宅内で起こっている状況を把握する為の機能であり、「呼び出しボタン」を押下した家人の叫びを聞く為である。
【0067】
一方、開閉センサ3や人感センサ4は、通信装置2からの警報音を吹鳴する旨の信号を受けて、警報音を吹鳴している場合が考えられる。この時、上記手順でマイク音伝送手段12が起動し、外部電話7の利用者が通信装置2の周辺の音を聞いている状態の時、開閉センサ3や人感センサ4の警報音が吹鳴していると、その警報音がうるさく、外部電話7の利用者が本当は聞きたいはずである「呼び出しボタン」を押下した家人の叫びが聞けない場合が考えられる。
【0068】
そこで、トーン信号解析手段10は、外部電話受信手段9が外部電話7から受信した信号が「#」であると認識した場合、マイク音伝送手段12を起動して、通信装置2の内部のマイク11を電話回線6を通じて外部電話7に接続すると共に、吹鳴停止送信手段13を起動する。起動された吹鳴停止送信手段13は、開閉センサ3、人感センサ4に対して「警報音吹鳴停止の旨の信号」を送信する。「警報音吹鳴停止の旨の信号」を受信した開閉センサ3、人感センサ4は、自らが発している警報音を停止させる。
【0069】
以上により、家人の異変が発生した時、外部電話7の利用者が「呼び出しボタン」を押下した家人の叫びを聞く操作をした場合は「セキュリティセンサ群」の開閉センサ3、人感センサ4の警報音吹鳴を停止することができ、「呼び出しボタン」を押下した家人の叫びを求める声をより明瞭に、かつ確実に聞くことができるという効果がある。
【0070】
(実施の形態3)
図4は本発明の実施の形態3における通信装置2のブロック図である。図4において、図2と機能、名称が同一のものは説明を省略する。図4において、音吹鳴手段15、吹鳴音停止手段16は通信装置2の内部にある。
【0071】
通信装置2が開閉センサ3、人感センサ4から侵入者を検知した旨の信号を受信した場合、通信装置2は内部の外部電話通報手段8を利用してその旨を電話回線6を使って予め通信装置2に登録されている外部電話7に対して電話をかける。外部電話7を所有している人は、通信装置2から電話がかかってくるので、電話に出る。
【0072】
一方、通信装置2は開閉センサ3、人感センサ4から侵入者を検知した旨の信号を受信した場合、内部の音吹鳴手段15を起動して警報音を発する。これは、当該家庭にいる他の家族にもいち早く侵入者検知の旨を知らせると共に、侵入者を威嚇する為である。
【0073】
そして、外部電話7の所有者が電話に出て、上記予め定められた特定の信号(「#」)を押下した場合、通信装置2は内部の外部電話受信手段9にてその信号を受信する。受信した信号はトーン信号解析手段10へ送られる。トーン信号解析手段10は、外部電話受信手段9が外部電話7から受信した信号が「#」であると認識した場合、外部電話7の利用者が電話を受け通報を受理したと認識し、マイク音伝送手段12を起動して、通信装置2の内部のマイク11を電話回線6を通じて外部電話7に接続する。
【0074】
これにより、外部電話7の利用者が通信装置2の周辺の音を聞くことができるようになる。これは、外部電話7の利用者が実際に宅内で起こっている状況を把握する為の機能であり、不審者の行動や家人の助けを求める声がないか聞くためである。
【0075】
この時、トーン信号解析手段10は外部電話受信手段9が外部電話7から受信した信号が「#」であると認識した場合、吹鳴音停止手段16も起動する。起動された吹鳴音停止手段16は音吹鳴手段16より鳴らしている通信装置2の警報音を停止する。
【0076】
これは、上記手順でマイク音伝送手段12が起動し、外部電話7の利用者が通信装置2の周辺の音を聞いている状態の時、音吹鳴手段16が警報音を発していると、その警報音がうるさく、外部電話7の利用者が本当は聞きたいはずである不審者の行動や家人の助けを求める声が聞けない場合が考えられる。
【0077】
以上により、異常が発生した時、外部電話7の利用者が不審者の行動や家人の助けを求める声を聞く操作をした場合は通信装置2が発する警報音を停止することができ、不審者の行動や家人の助けを求める声をより明瞭に、かつ確実に聞くことができるという効果がある。
【0078】
なお、もし外部電話7の利用者が、再度不審者を威嚇する為に通信装置2の警報音を吹鳴させたいような場合は、予め定められた「#」とは別の特定信号を外部電話7より入力することもできる。例えば、この別の特定信号を「*」とすると、外部電話7から「*」が入力された場合、通信装置2は内部の外部電話受信手段9にてその信号を受信する。受信した信号はトーン信号解析手段10へ送られる。トーン信号解析手段10は、外部電話受信手段9が外部電話7から受信した信号が「*」であると認識した場合、吹鳴再開手段(図示せず)を起動する。起動された吹鳴再開手段は音吹鳴手段15を起動させることで、再度通信装置2から警報音が発せられる。これにより、利用者は状況に応じて通信装置2からの吹鳴音の停止/開始を遠隔操作させることができる。
【0079】
なお、本実施の形態で説明した手段は、CPU(またはマイコン)、RAM、ROM、記憶・記録装置、I/Oなどを備えた電気・情報機器、コンピュータ、サーバ等のハードリソースを協働させるプログラムの形態で実施してもよい。プログラムの形態であれば、磁気メディアや光メディアなどの記録媒体に記録したりインターネットなどの通信回線を用いて配信することで新しい機能の配布・更新やそのインストール作業が簡単にできる。
【産業上の利用可能性】
【0080】
本発明にかかる通信装置及びプログラムは、通報先電話番号がない場合においても確実に別手段で通報することが可能となるので、家庭内外の「セキュリティセンサ群」、「家電機器群」、「流量計測装置群」、「健康機器群」等の端末装置と接続される通信装置にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0081】
【図1】本発明の通信装置と端末装置で構成されるシステム全体のブロック図
【図2】本発明の実施の形態1における通信装置のブロック図
【図3】本発明の実施の形態2における通信装置のブロック図
【図4】本発明の実施の形態3における通信装置のブロック図
【図5】背景技術のセキュリティシステムの構成図
【符号の説明】
【0082】
1 通信装置
2 端末装置
3 開閉センサ
4 人感センサ
5 コールリモコン
6 電話回線
7 外部電話
8 外部電話通報手段
9 外部電話受信手段
10 トーン信号解析手段
11 マイク
12 マイク音伝送手段
13 吹鳴停止送信手段
14 外部信号入力手段
15 音吹鳴手段
16 吹鳴音停止手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置との間で通信する通信装置であって、前記通信装置は、前記端末装置からの通報が予め定められた特定の通報であった場合に電話回線を利用して外部電話に通報する外部電話通報手段と、前記外部電話からのトーン信号を受信する外部電話受信手段と、前記外部電話受信手段が受信したトーン信号を解析するトーン信号解析手段と、前記トーン信号解析手段が解析した結果が予め定められた第一の特定信号であった場合に前記通信装置が有するマイクを前記外部電話に接続し前記通信装置周辺の音を前記外部電話へ伝えるマイク音伝送手段と、前記トーン信号解析手段が解析した結果が予め定められた前記第一の特定信号であった場合に前記端末装置に対して吹鳴を停止する旨の信号を送信する吹鳴停止送信手段を有する通信装置。
【請求項2】
端末装置との間で通信する通信装置であって、前記通信装置は、外部から信号を入力させる外部信号入力手段と、前記外部信号入力手段より予め定められた信号が入力された場合にその旨を電話回線を利用して外部電話に通報する外部電話通報手段と、前記外部電話からのトーン信号を受信する外部電話受信手段と、前記外部電話受信手段が受信したトーン信号を解析するトーン信号解析手段と、前記トーン信号解析手段が解析した結果が予め定められた第一の特定信号であった場合に前記通信装置が有するマイクを前記外部電話に接続し前記通信装置周辺の音を前記外部電話へ伝えるマイク音伝送手段と、前記トーン信号解析手段が解析した結果が予め定められた前記第一の特定信号であった場合に前記端末装置に対して吹鳴を停止する旨の信号を送信する吹鳴停止送信手段を有する通信装置。
【請求項3】
端末装置との間で通信する通信装置であって、前記通信装置は、前記端末装置からの通報が予め定められた特定の通報であった場合に電話回線を利用して外部電話に通報する外部電話通報手段と、前記端末装置からの通報が予め定められた特定の通報であった場合に予め定められた音を吹鳴させる音吹鳴手段と、前記外部電話からのトーン信号を受信する外部電話受信手段と、前記外部電話受信手段が受信したトーン信号を解析するトーン信号解析手段と、前記トーン信号解析手段が解析した結果が予め定められた第一の特定信号であった場合に前記通信装置が有するマイクを前記外部電話に接続し前記通信装置周辺の音を前記外部電話へ伝えるマイク音伝送手段と、前記トーン信号解析手段が解析した結果が予め定められた前記第一の特定信号であった場合に前記音吹鳴手段の吹鳴を停止させる吹鳴音停止手段を有する通信装置。
【請求項4】
外部から信号を入力させる外部信号入力手段と、前記外部信号入力手段より予め定められた信号が入力された場合にその旨を電話回線を利用して外部電話に通報する外部電話通報手段と、前記外部信号入力手段より予め定められた第二の特定信号が入力された場合に予め定められた音を吹鳴させる音吹鳴手段と、前記外部電話からのトーン信号を受信する外部電話受信手段と、前記外部電話受信手段が受信したトーン信号を解析するトーン信号解析手段と、前記トーン信号解析手段が解析した結果が予め定められた第一の特定信号であった場合に前記通信装置が有するマイクを前記外部電話に接続し前記通信装置周辺の音を前記外部電話へ伝えるマイク音伝送手段と、前記トーン信号解析手段が解析した結果が予め定められた前記第一の特定信号であった場合に前記音吹鳴手段の吹鳴を停止させる吹鳴音停止手段を有する通信装置。
【請求項5】
前記通信装置は、前記トーン信号解析手段が解析した結果が予め定められた第二の特定信号であった場合に前記端末装置に対して吹鳴を開始する旨の信号を送信する吹鳴開始送信手段を有する請求項1、もしくは請求項2記載の通信装置。
【請求項6】
前記通信装置は、前記トーン信号解析手段が解析した結果が予め定められた第二の特定信号であった場合に前記音吹鳴手段の吹鳴を再開させる吹鳴再開手段を有する請求項3、もしくは請求項4記載の通信装置。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか1項記載の通信装置の少なくとも一部をコンピュータに実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−115158(P2006−115158A)
【公開日】平成18年4月27日(2006.4.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−299869(P2004−299869)
【出願日】平成16年10月14日(2004.10.14)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】