説明

通行料金精算システム

【課題】走行レーンを効率よく利用することを可能にするための通行料金精算システムを提供すること。
【解決手段】通行料金精算システムは、情報記憶媒体に記録された情報に基づき、入場場所情報と入場日時情報とを含む入口情報、及び車種情報とナンバープレート情報とを含む車両情報を取得する取得手段と、前記入口情報及び前記車両情報に基づき通行料金を算出し、前記通行料金を精算する精算手段と、前記精算手段による前記通行料金の精算完了の前記車両情報に含まれた前記ナンバープレート情報を登録する登録手段と、出場口へ向かう車両の撮影画像からナンバープレート情報を読み取る読取手段と、前記読取手段により読み取られたナンバープレート情報と前記登録手段により登録されたナンバープレート情報との照合結果に基づき車両の通行を制御する車両通行制御手段と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、有料道路等の料金所を通過する車両に対して通行料金の課金処理を行う自動料金収受システム等に適用可能な通行料金精算システムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、道路事業者は、有料道路の料金所で、通行料金を徴収している。料金所内での料金徴収は、車両1台ごとに料金を徴収するため車線で区切られ、走行レーンの脇に設けられたブース内には収受員と呼ばれる人が配置されている。収受員は、利用者から通行券、現金、回数券、クレジットカード、又はコーポレートカードなどを受け取り、収受員対応の料金収受端末を操作し、料金を徴収する。
【0003】
或いは、収受員が介在することなく、利用者(ドライバー)が、直接、利用者対応の自動料金収受機に対して通行券、現金等を投入し、料金を支払う。不慣れな利用者は、このような精算処理に時間がかかることがある。また、身障者の認定、車種の変更などは、料金所に待機した係員が遠隔操作にて対応する必要があり、より一層処理時間を要している。
【0004】
近年では、上記した料金収受以外に、ETC(Electronic Toll Collection(登録商標))システムによる料金収受が大幅に普及している(特許文献1参照)。ETCシステムとは、車両側の通信端末(車載機)と料金所側の無線装置(路側無線装置)との間の無線通信を利用して車載機に挿入されたICカードより自動的に通行料金を徴収するシステムである。これは、車両の前面やフロントガラス等に車載機を取り付け、路側無線装置を通じて車両機(ICカード)より必要な通行料金等を引き去るもので、料金を現金や回数券により手渡しで支払うために車両を止める必要もなく、料金徴収の円滑化および省力化を促進するシステムである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第3256642号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
通行料金を支払うための走行レーン数が少数の料金所が多数存在している。例えば、通行料金を支払うための走行レーンが2レーンしかない料金所が多数存在している。このような料金所の通行料金収受業務の自動化を図るためには、いくつかの課題を解決する必要がある。
【0007】
(1)運用要件
例えば、ETCレーンと一般レーンとを備えた料金所を想定する。利用者サービス、料金所渋滞回避の為に車両通過のスループットを維持するため、ETCレーンは極力ETC対応車両の専用運用を実施するのが望ましい。そのため、一般レーンは混雑時間帯から閑散な時間まで、一般車両の処理を担う必要がある。ETCレーン又は一般レーンの保守、機能更新のバージョンアップ時などにおいて、各レーンで必要な交通量を処理する必要があるが、現状、一方のレーンが塞がると、他方のレーンでETC対応車両と一般車両(ETC非対応車両)の両方に対応しなければならず、他方のレーンで渋滞が発生し易くなる。
【0008】
(2)ETCリプレースへの配慮
例えば、ETCレーンと一般レーンとを備えた料金所を想定する。ETCレーン増加策として、一般レーンをETC化することが考えられる。一般レーンをETC化するまでの作業期間中は、既存のETCレーンでECT車両と一般車両の両方に対応しなければならず、既存のETCレーンで渋滞が発生し易くなる。
【0009】
現在の自動料金収受システムは、決済場所である走行レーンの脇に自動料金収受機を設置する構成である。このため、自動料金収受機の設置スペースであるアイランドが占有され、他の収受方法、例えば収受員を配置するためのブースを設置するスペースが確保できない。従って、もっぱら一般車両の処理は、自動収受機に頼ることとなり、一時的な交通量の増加時に、料金収受処理が追いつかなくなることがある。
【0010】
また、保守、故障などでETCレーンを通行止めにした場合、自動料金収受機を設置した一般レーンでのETC対応車両の料金収受処理が非効率になることが多く、レーン全体のスループットが低下してしまう。
【0011】
本発明の目的は、走行レーンを効率よく利用することを可能にするための通行料金精算システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の一実施形態に係る通行料金精算システムは、情報記憶媒体に記録された情報に基づき、入場場所情報と入場日時情報とを含む入口情報、及び車種情報とナンバープレート情報とを含む車両情報を取得する取得手段と、前記入口情報及び前記車両情報に基づき通行料金を算出し、前記通行料金を精算する精算手段と、前記精算手段による前記通行料金の精算完了の前記車両情報に含まれた前記ナンバープレート情報を登録する登録手段と、出場口へ向かう車両の撮影画像からナンバープレート情報を読み取る読取手段と、前記読取手段により読み取られたナンバープレート情報と前記登録手段により登録されたナンバープレート情報との照合結果に基づき車両の通行を制御する車両通行制御手段と、を備える。
【0013】
本発明の一実施形態に係る通行料金精算方法は、情報記憶媒体に記録された情報に基づき、入場場所情報と入場日時情報とを含む入口情報及び車種情報とナンバープレート情報とを含む車両情報を取得し、前記入口情報及び前記車両情報に基づき通行料金を算出し、前記通行料金を精算し、前記通行料金の精算完了の前記車両情報に含まれた前記ナンバープレート情報を登録し、出場口へ向かう車両の撮影画像からナンバープレート情報を読み取り、前記読み取られたナンバープレート情報と前記登録されたナンバープレート情報との照合結果に基づき車両の通行を制御する。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、走行レーンを効率よく利用することを可能にするための通行料金精算システムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の一実施形態に係る通行料金精算システムの概略構成を示す図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る通行料金精算システムによる精算処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。
【0017】
本発明の一実施形態に係る通行料金精算システムは、セルフ式料金精算装置1と出場制御装置3とを備える。セルフ式料金精算装置1は、例えば、有料道路の走行レーンの脇、サービスエリア、又はパーキングエリア等に設けられた駐車スペースに設けられる。出場制御装置3は、料金所の走行レーンに沿って設けられる。これらセルフ式料金精算装置1と出場制御装置3とにより、料金所の走行レーンによる料金収受処理の効率化を図ることができる。
【0018】
図1は、本発明の一実施形態に係る通行料金精算システムの概略構成を示す図である。図1に示すように、通行料金精算システムは、セルフ式料金精算装置1、監視カメラ2、出場制御装置3、車両検知センサ41、42、43、車両番号識別装置5、料金精算処理端末6、データ処理端末7、監視装置8、案内表示器9を備えている。
【0019】
さらに、セルフ式料金精算装置1は、操作表示部11、現金受付機12、制御装置13を備えている。車両検知センサ41は、駐車スペースの車両を検知する。車両検知センサ42は、走行レーンに進入した車両を検知する。車両検知センサ43は、走行レーンから出場しようとする車両を検知する車両検知センサ43を備えている。
【0020】
上記したセルフ式料金精算装置1は、例えば、有料道路の通行料金を収受する料金所(出場口)に近い駐車スペースに設置される。即ち、セルフ式料金精算装置1は、料金所に近い走行レーンの脇、料金所に近いサービスエリア、又は料金所に近いパーキングエリア等に設けられた駐車スペースに設置される。また、出場制御装置3は、例えば、料金所に設置される。
【0021】
操作表示部11は、利用者に対して各種情報を表示する。例えば、精算手順、精算金額などを表示する。現金受付機12は、通行券、現金、クレジットカード、ETCカードなどを受け取り、受け取った紙幣、硬貨をカウントしたり、つり銭として紙幣、硬貨を返却したり、通行券、クレジットカード、ETCカードに記録された情報を読み取ったりする。また、現金受付機12は、精算処理完了後に領収書を発行することもできる。制御装置13は、通行券に記録された情報及び受け取った現金、クレジットカードに基づき精算処理を実行したり、ETCカードに基づき精算処理を実行したりする。なお、操作表示部11及び現金受付機12の構成は、要件に応じて統合再配置することもできる。
【0022】
監視カメラ2は、セルフ式料金精算装置1の利用者及び駐車スペースに駐車された車両を撮影したり、ドライバーからの提示物を撮影したりする。監視カメラ2の映像は、監視装置8に出力される。監視装置8は、操作部、表示部を備える。係員は、監視装置8の表示部を介して監視カメラ2で撮影された映像を確認することができる。例えば、係員は、監視装置8の表示部を介して監視カメラ2で撮影された映像中の身障者手帳を確認し、監視装置8の操作部を介して身障者割引を入力することができる。或いは、係員は、監視装置8の表示部を介して監視カメラ2で撮影された映像に基づき車種を確認し、監視装置8の操作部を介して車種変更を入力することができる。或いは、係員は、監視装置8の表示部を介して監視カメラ2で撮影された映像に基づき車両が二輪車であることを確認し、監視装置8の操作部を介して二輪車登録を入力することができる。身障者割引、車種変更、二輪車登録については、後に詳しく説明する。
【0023】
上記したように、車両検知センサ41は、駐車スペースに駐車された車両を検知する。例えば、駐車スペースに複数台分の駐車枠が設けられている場合、各駐車枠に対応して車両検知センサ41を設ける。車両検知センサ41の出力は、上位サーバS等に入力される。上位サーバSは、車両検知センサ41の出力に基づき駐車スペースの混雑具合を判断することができる。例えば、全駐車枠のうちの80%以上の駐車枠で車両が検知されされば混雑状態と判断し、80%未満20%以上の駐車枠で車両が検知されれば通常状態と判断し、20%未満の駐車枠で車両が検知されれば閑散状態と判断する。また、上位サーバSは、セルフ式料金精算装置1及びレーン上の料金精算処理端末6の処理状況を混雑の判断材料として加味することもできる。
【0024】
また、車両検知センサ42は、料金所の走行レーンに進入した車両を検知する。車両検知センサ42の出力は、料金精算処理端末6を介して、上位サーバS等に入力される。上位サーバSは、車両検知センサ42の出力に基づき料金所の走行レーンの混雑具合を判断することができる。例えば、3秒未満の間隔で車両が検知されれば混雑状態と判断し、3秒以上6秒未満の間隔で車両が検知されれば通常状態と判断し、6秒以上の間隔で車両が検知されれば閑散状態と判断する。
【0025】
上位サーバSは、駐車スペースと料金所の走行レーンの混雑具合に基づき、案内表示器9の表示を制御する。例えば、上位サーバSは、駐車スペースが通常状態又は閑散状態で料金所の走行レーンが混雑状態の場合には、駐車スペースへ車両を誘導するための案内表示を指示する。これに対応して、案内表示器9は、駐車スペースへ車両を誘導するための案内を表示する。また、上位サーバSは、料金所の走行レーンが通常状態又は閑散状態で駐車スペースが混雑状態の場合には、料金所の走行レーンへ車両を誘導するための案内表示を指示する。これに対応して、案内表示器9は、料金所の走行レーンへ車両を誘導するための案内を表示する。なお、上位サーバSは、駐車スペースが通常状態又は閑散状態で料金所の走行レーンも通常状態又は閑散状態の場合には、駐車スペースへ向かってもよいし、走行レーンをそのまま走行してもよい旨の案内表示を指示する。これに対応して、案内表示器9は、駐車スペースへ向かってもよいし、走行レーンをそのまま走行してもよい旨の案内を表示する。このような案内表示により、適度に車両が分散され、効率よく通行料金を精算することができる。料金精算の詳細については、この後詳しく説明する。
【0026】
次に、通行券について説明する。例えば、有料道路を利用する一般車両(非ETC車両)のドライバーは、入場口にて通行券を受け取る。入場口には車種を検出するための各種センサ、及び車両のナンバープレート情報を認識するためのカメラ等が設けられている。各種センサからの出力に基づき入場口へ進入した車種が特定され、カメラで読み取られた画像からナンバープレート情報が認識される。通行券には、通行券識別情報の他に、特定された車種情報、認識されたナンバープレート情報、入場口を特定するための入場場所情報、及び入場日時を特定するための入場日時情報などが記録される。なお、通行券に、通行券識別番号を記録し、上記した料金精算処理端末6及びデータ処理端末7の上位サーバSで通行券識別番号と車種情報とナンバープレート情報と入場場所情報と入場日時情報とを対応付けて管理するようにしてもよい。ナンバープレート情報は、車両に取り付けられたナンバーの全ての情報でなくてもよく、例えば4桁のナンバーのうちの下2桁の情報であってもよい。
【0027】
有料道路を利用するETC車両の車載機は、入場口にて無線通信により入場処理を受ける。これにより、例えば車載機又は車載機に挿入されたETCカードには、入場場所情報及び入場日時情報が記録される。なお、車載機には、事前に、車載機識別番号、車種情報、ナンバープレート情報が記憶され、ETCカードには、事前に、ECTカード識別番号が記憶されている。入場処理では、車載機は、料金所側の無線装置に対して車載機識別番号、車種情報、ナンバープレート情報、及びETCカード識別番号を送信する。これにより、上記した上位サーバSは、車載機識別番号とETCカード識別番号と車種情報とナンバープレート情報と入場場所情報と入場日時情報とを対応付けて管理することができる。
【0028】
上記した通行券によるセルフ式料金精算装置1での精算処理について説明する。セルフ式料金精算装置1の利用者は、通行券を現金受付機12の通行券受取口へ投入する。現金受付機12は、通行券に記録された情報から、入場場所情報と入場日時情報とを含む入口情報、及び車種情報とナンバープレート情報とを含む車両情報を取得する。なお、通行券にこれら入口情報と車両情報が記録されている場合には、通行券からこれら入口情報と車両情報が直接読み取られる。通行券にこれら入口情報と車両情報が記録されていない場合には、通行券から通行券識別情報が読み取られ、この通行券識別情報に対応付けて管理されている入口情報と車両情報が上位サーバSから取得される。
【0029】
制御装置13は、事前に設定された設置場所情報(出場場所)、及び通行券から読み取った入口情報と車両情報をデータ処理端末7へ送信する。或いは、制御装置13は、設置場所情報(出場場所)、及び通行券から読み取った通行券識別情報をデータ処理端末7へ送信する。データ処理端末7は、入場場所と出場場所との関係で定められた通行料金のテーブルを車種別に複数記憶し、この車種別の複数の通行料金のテーブル、設置場所情報(出場場所)、入口情報と車両情報に基づき通行料金を算出し、制御装置13へ通行料金を通知する。或いは、データ処理端末7は、通行券識別情報を上位サーバSへ送信し、通行券識別情報に対応付けられた入口情報と車両情報を取得し、車種別の複数の通行料金のテーブル、設置場所情報(出場場所)、入口情報と車両情報に基づき通行料金を算出し、制御装置13へ通行料金を通知する。
【0030】
制御装置13は、通知された通行料金の精算処理を実行する。これにより、操作表示部11には通行料金が表示され、現金等の投入要求が表示される。現金受付機12の現金投入口に対して現金等が投入されると、現金受付機12は、通行料金を精算し、必要に応じてつり銭返却口からつり銭を返却する。さらに、制御装置13は、精算完了情報をデータ処理端末7へ送信する。データ処理端末7は、上位サーバSに対して精算完了情報及び車両情報(ナンバープレート情報含む)を送信し、また料金精算処理端末6にも精算完了情報及び車両情報を送信する。上位サーバS及び料金精算処理端末6は、精算完了した車両情報に含まれたナンバープレート情報を登録する。つまり、上位サーバS及び料金精算処理端末6は、精算完了したナンバープレート情報を登録する。
【0031】
次に、上記したETCカードによるセルフ式料金精算装置1での精算処理について説明する。セルフ式料金精算装置1の利用者は、ETCカードを現金受付機12のカード受取口へ投入する。現金受付機12は、ETCカードに記録された情報から、入場場所情報と入場日時情報とを含む入口情報、及び車種情報とナンバープレート情報とを含む車両情報を取得する。なお、ETCカードにこれら入口情報と車両情報が記録されている場合には、ETCカードからこれら入口情報と車両情報が直接読み取られる。ETCカードにこれら入口情報と車両情報が記録されていない場合には、ETCカードからETCカード識別情報が読み取られ、このETCカード識別情報に対応付けて管理されている入口情報と車両情報が上位サーバSから取得される。
【0032】
制御装置13は、設置場所情報(出場場所)、及びETCカードから読み取った入口情報と車両情報をデータ処理端末7へ送信する。或いは、設置場所情報(出場場所)、及び制御装置13は、ETCカードから読み取ったETCカード識別情報をデータ処理端末7へ送信する。データ処理端末7は、車種別の複数の通行料金のテーブル、設置場所情報(出場場所)、入口情報と車両情報に基づき通行料金を算出し、制御装置13へ通行料金を通知する。或いは、データ処理端末7は、ETCカード識別情報を上位サーバSへ送信し、ETCカード識別情報に対応付けられた入口情報と車両情報を取得し、車種別の複数の通行料金のテーブル、設置場所情報(出場場所)、入口情報と車両情報に基づき通行料金を算出し、制御装置13へ通行料金を通知する。
【0033】
制御装置13は、通知された通行料金の精算処理を実行する。これにより、操作表示部11には通行料金が表示され、現金等の投入要求(或いはETCカードによる精算)が表示される。現金受付機12の現金投入口に対して現金等が投入されると(或いはETCカードによる精算が指示されると)、現金受付機12は、通行料金を精算し、必要に応じてつり銭返却口からつり銭を返却する。制御装置13は、精算完了した車両情報に含まれたナンバープレート情報(つまり精算完了したナンバープレート情報)を登録する。さらに、制御装置13は、データ処理端末7に対して精算完了を通知する。データ処理端末7は、上位サーバSに対して精算完了情報及び車両情報(ナンバープレート情報含む)を送信し、また料金精算処理端末6にも精算完了情報及び車両情報を送信する。上位サーバS及び料金精算処理端末6は、精算完了した車両情報に含まれたナンバープレート情報(つまり精算完了したナンバープレート情報)を登録する。
【0034】
上記したように、通行券又はETCカードによる精算処理を終えた利用者は、駐車スペースに駐車した車両に乗車する。車両は、再び、走行レーンに戻り、料金所へ向かう。車両番号識別装置5は、料金所へ向かう車両(出場制御装置3の通行バリアー31の手前の車両)の画像を撮影し、撮影画像から車両のナンバープレート情報を認識する。認識されたナンバープレート情報は、制御装置13へ送信される。さらに、認識されたナンバープレート情報を、上位サーバS又は料金精算処理端末6へ送信するようにしてもよい。
【0035】
制御装置13は、登録されたナンバープレート情報と、送信されたナンバープレート情報とを照合する。登録されたナンバープレート情報と、送信されたナンバープレート情報とが一致すれば、通行許可の判定を出力する。上記したように、認識されたナンバープレート情報が、上位サーバS又は料金精算処理端末6へ送信されていれば、上位サーバS又は料金精算処理端末6が、登録されたナンバープレート情報と、送信されたナンバープレート情報とを照合し、登録されたナンバープレート情報と、送信されたナンバープレート情報とが一致すれば、通行許可の判定を出力することもできる。出場制御装置3は、通行許可の判定を受け取ると、通行バリアー31を開けて、車両の通行を許可する。
【0036】
走行レーンに進入した車両は車両検知センサ42により検知され、走行レーンから出場しようとする車両は車両検知センサ43により検知される。これら車両検知センサ42及び43からの出力に基づき、出場制御装置3は、通行バリアー31を閉じる。
【0037】
なお、料金精算処理端末6は、料金所のブースB内に設置される。係員は、ブースB内に待機することができ、通行車両のドライバーから手渡される通行券を受け取り、料金精算処理端末6により通行券を処理することができる。例えば、入場口にて通行券を受け取ったドライバーがセルフ式料金精算装置1で事前精算処理を受けずに、このドライバーが運転する車両が料金所へ進入するケースが考えられる。また、案内表示器9の案内表示に従い、入場口にて通行券を受け取ったドライバーがセルフ式料金精算装置1で事前精算処理を受けずに、このドライバーが運転する車両が料金所へ進入するケースもある。これらケースでは、係員は、車両番号識別装置5で撮影された画像を見ながら、遠隔操作で通行バリアー31を開けて、通行車両のドライバーから通行券を受け取る。また、車両番号識別装置5で読み取った情報が処理済みデータ群に含まれていない場合、自動でバリアー31を開けて、料金精算装置6の係員に手動処理を指示しても良い。
【0038】
係員は、料金精算処理端末6の通行券受取口へ通行券を投入する。料金精算処理端末6は通行券に記録された情報から、入場場所情報と入場日時情報とを含む入口情報、及び車種情報とナンバープレート情報とを含む車両情報を取得する。なお、通行券にこれら入口情報と車両情報が記録されている場合には、通行券からこれら入口情報と車両情報が直接読み取られる。通行券にこれら入口情報と車両情報が記録されていない場合には、通行券から通行券識別情報が読み取られる。
【0039】
料金精算処理端末6は、事前に設定された設置場所情報(出場場所)、及び通行券から読み取った入口情報と車両情報をデータ処理端末7へ送信する。或いは、料金精算処理端末6は、設置場所情報(出場場所)、及び通行券から読み取った通行券識別情報をデータ処理端末7へ送信する。データ処理端末7は、車種別の複数の通行料金のテーブル、設置場所情報(出場場所)、入口情報と車両情報に基づき通行料金を算出し、料金精算処理端末6へ通行料金を通知する。或いは、データ処理端末7は、通行券識別情報を上位サーバSへ送信し、通行券識別情報に対応付けられた入口情報と車両情報を取得し、車種別の複数の通行料金のテーブル、設置場所情報(出場場所)、入口情報と車両情報に基づき通行料金を算出し、料金精算処理端末6へ通行料金を通知する。
【0040】
料金精算処理端末6は、通知された通行料金の精算処理を実行する。これにより、料金精算処理端末6は通行料金を表示され、現金等の投入要求を表示する。料金精算処理端末6の現金投入口に対して現金等が投入されると、料金精算処理端末6は、通行料金を精算し、必要に応じてつり銭返却口からつり銭を返却する。
【0041】
このようにして、本通行料金精算システムでは、自動料金精算だけでなく、係員対応の料金精算も可能である。それは、本通行料金精算システムが、料金所の走行レーンに自動料金精算機を設置しなくも自動料金精算可能なシステムだからである。そのため、料金所のアイランドIのスペースに余裕ができ、これによりアイランドIにブースBを設けブースB内に係員を配置させることができる。
【0042】
次に、図2に示すフローチャートを参照して、本発明の一実施形態に係る通行料金精算システムによる精算処理を説明する。
【0043】
上記したように、セルフ式料金精算装置1の利用者は、通行券又はETCカードを現金受付機12の通行券受取口へ投入する。これにより、現金受付機12は、通行券又はETCカードに記録された情報から、入口情報及び車両情報を取得する(ST1)。また、制御装置13は、事前に設定された設置場所情報(出場場所)、及び通行券から読み取った入口情報と車両情報をデータ処理端末7へ送信する。データ処理端末7は、車種別の複数の通行料金のテーブル、設置場所情報(出場場所)、入口情報と車両情報に基づき通行料金を算出し、制御装置13へ通行料金を通知する(ST2)。
【0044】
このとき、操作表示部11は、精算処理に利用した入口情報(入場場所情報、入場日時情報)と車両情報(車種)を表示するとともに、通行料金を表示する(ST3)。さらに、操作表示部11は、車種変更、身障者認定、及び二輪車登録の要否を入力するための入力画面を表示する(ST3)。
【0045】
例えば、セルフ式料金精算装置1の利用者が、車種変更を希望する場合(精算処理に利用した車種が間違っている場合)、セルフ式料金精算装置1の利用者は、操作表示部11の入力画面から車種変更指示を入力し、さらに変更車種を入力する(ST4、YES)。セルフ式料金精算装置1の制御装置13は、車種変更指示及び変更車種を監視装置8へ通知する(ST5)。
【0046】
監視装置8の表示部は、車種変更指示及び変更車種を表示する。係員は、監視装置8の表示部を介して監視カメラ2で撮影された映像に基づき車種を確認し(精算処理に利用した車種が間違っていることを確認し)、監視装置8の操作部を介して車種変更指示及び変更車種を入力する。監視装置8は、セルフ式料金精算装置1に対して、車種変更指示及び変更車種を含む変更指示を送信し、セルフ式料金精算装置1は、この変更指示をデータ処理端末7へ送信する。データ処理端末7は、変更指示に基づき通行料金を算出し直す。つまり、データ処理端末7は、車種別の複数の通行料金のテーブル、設置場所情報(出場場所)、入口情報と車両情報(変更車種)に基づき通行料金を算出し直し、制御装置13へ通行料金を通知する(ST2)。
【0047】
このとき、操作表示部11は、精算処理に利用した入口情報(入場場所情報、入場日時情報)と車両情報(変更車種)を表示するとともに、通行料金を表示する(ST3)。さらに、操作表示部11は、車種変更、身障者認定、及び単車登録の要否を入力するための入力画面を表示する(ST3)。
【0048】
例えば、セルフ式料金精算装置1の利用者が、精算を希望する場合(通行料金が正しい場合)(ST4、NO)、セルフ式料金精算装置1の利用者は、現金受付機12の現金投入口に対して現金等を投入する(ST6)。現金受付機12は、投入された現金等に基づき、通行料金を精算し、必要に応じてつり銭返却口からつり銭を返却する(ST7、YES)。例えば、セルフ式料金精算装置1の利用者が、現金受付機12のカード投入口に対してクレジットカード等を投入し(ST6)、現金受付機12が投入されたクレジットカードの異常等を検出した場合には(ST7、NO)、セルフ式料金精算装置1の制御装置13は、異常を監視装置8へ通知する(ST8)。監視装置8の表示部は、異常を表示する。以後、係員が介入し適切に対応する。
【0049】
上記では、セルフ式料金精算装置1の利用者が、車種変更を希望する場合(精算処理に利用した車種が間違っている場合)について説明したが、次に、セルフ式料金精算装置1の利用者が、身障者認定(身障者割引)を希望する場合について説明する。この場合、セルフ式料金精算装置1の利用者は、操作表示部11の入力画面から身障者認定指示を入力し、さらに身障者手帳を監視カメラ2へかざす(ST4、YES)。或いは、セルフ式料金精算装置1が身障者手帳を読み取るためのカメラを備えている場合には、そのカメラに対して身障者手帳をかざす。セルフ式料金精算装置1の制御装置13は、身障者認定指示を監視装置8へ通知する(ST5)。
【0050】
監視装置8の表示部は、身障者認定指示を表示する。係員は、監視装置8の表示部を介して監視カメラ2で撮影された身障者手帳を確認し、監視装置8の操作部を介して身障者認定指示を入力する。監視装置8は、セルフ式料金精算装置1に対して、身障者認定指示を送信し、セルフ式料金精算装置1は、この身障者認定指示をデータ処理端末7へ送信する。データ処理端末7は、身障者認定指示に基づき通行料金を算出し直す。つまり、データ処理端末7は、車種別の複数の通行料金のテーブル、設置場所情報(出場場所)、入口情報と車両情報、身障者割引情報に基づき通行料金を算出し直し、制御装置13へ通行料金を通知する(ST2)。
【0051】
このとき、操作表示部11は、精算処理に利用した入口情報(入場場所情報、入場日時情報)と車両情報と身障者割引情報とを表示するとともに、通行料金を表示する(ST3)。さらに、操作表示部11は、車種変更、身障者認定、及び単車登録の要否を入力するための入力画面を表示する(ST3)。
【0052】
例えば、セルフ式料金精算装置1の利用者が、精算を希望する場合(通行料金が正しい場合)(ST4、NO)、セルフ式料金精算装置1の利用者は、現金受付機12の現金投入口に対して現金等を投入する(ST6)。現金受付機12は、投入された現金等に基づき、通行料金を精算し、必要に応じてつり銭返却口からつり銭を返却する(ST7、YES)。
【0053】
次に、セルフ式料金精算装置1の利用者が、二輪車登録を希望する場合について説明する。この場合、セルフ式料金精算装置1の利用者は、操作表示部11の入力画面から二輪車登録指示を入力する(ST4、YES)。セルフ式料金精算装置1の制御装置13は、二輪車登録指示を監視装置8へ通知する(ST5)。
【0054】
監視装置8の表示部は、二輪車登録指示を表示する。係員は、監視装置8の表示部を介して監視カメラ2で撮影された二輪車を確認し、監視装置8の操作部を介して二輪車登録指示を入力する。監視装置8は、セルフ式料金精算装置1に対して、二輪車登録指示を送信し、セルフ式料金精算装置1は、この二輪車登録指示をデータ処理端末7へ送信する。データ処理端末7は、二輪車登録を記憶する。データ処理端末7は、制御装置13へ二輪車登録の完了を通知する(ST2)。
【0055】
このとき、操作表示部11は、精算処理に利用した入口情報(入場場所情報、入場日時情報)と車両情報と通行料金とを表示するとともに、二輪車登録の完了を表示する(ST3)。さらに、操作表示部11は、車種変更、身障者認定、及び単車登録の要否を入力するための入力画面を表示する(ST3)。
【0056】
例えば、セルフ式料金精算装置1の利用者が、精算を希望する場合(ST4、NO)、セルフ式料金精算装置1の利用者は、現金受付機12の現金投入口に対して現金等を投入する(ST6)。現金受付機12は、投入された現金等に基づき、通行料金を精算し、必要に応じてつり銭返却口からつり銭を返却する(ST7、YES)。なお、セルフ式料金精算装置1の利用者は、操作表示部11のインターフォンを介して、監視装置8の係員と会話することができる。この会話において、利用者は、係員の遠隔操作で通行バリアー31を開けてもらうことを認識することができる。二輪車は、車両前面にナンバープレートが無いため、車両番号識別装置5で二輪車のナンバープレート情報を認識するのが難しいためである。よって、二輪車については、上記したように係員の遠隔操作対応とする。
【0057】
上記したように、通行料金の精算が完了すると、セルフ式料金精算装置1の制御装置13は、精算完了した車両情報に含まれたナンバープレート情報(つまり精算完了したナンバープレート情報)を登録する。さらに、制御装置13は、データ処理端末7に対して精算完了を通知する。データ処理端末7は、上位サーバSに対して精算完了情報及び車両情報(ナンバープレート情報含む)を送信し、また料金精算処理端末6にも精算完了情報及び車両情報を送信する。上位サーバS及び料金精算処理端末6は、精算完了した車両情報に含まれたナンバープレート情報(つまり精算完了したナンバープレート情報)を登録する。
【0058】
さらに、セルフ式料金精算装置1の制御装置13は、車両番号識別装置5に対してナンバープレート読取動作開始を指示する(ST9)。この指示に対応して、車両番号識別装置5は、ナンバープレート読取動作を開始する(ST10)。例えば、車両番号識別装置5は、一定間隔(500mm sec〜1秒間隔)でナンバープレート読取動作を開始する。車両番号識別装置5は、料金所へ向かう車両の画像を撮影し、撮影画像から車両のナンバープレート情報を認識する。認識されたナンバープレート情報は、制御装置13へ送信される。さらに、認識されたナンバープレート情報を、上位サーバS又は料金精算処理端末6へ送信するようにしてもよい。
【0059】
制御装置13は、登録されたナンバープレート情報と、送信されたナンバープレート情報とを照合する。登録されたナンバープレート情報と、送信されたナンバープレート情報とが一致すれば(ST11、YES)、通行許可の判定を出力する。上記したように、認識されたナンバープレート情報が、上位サーバS又は料金精算処理端末6へ送信されていれば、上位サーバS又は料金精算処理端末6が、登録されたナンバープレート情報と、送信されたナンバープレート情報とを照合し、登録されたナンバープレート情報と、送信されたナンバープレート情報とが一致すれば、通行許可の判定を出力することもできる。出場制御装置3は、通行許可の判定を受け取ると、通行バリアー31を開けて、車両の通行を許可する(ST12)。
【0060】
走行レーンに進入した車両は車両検知センサ42により検知され、走行レーンから出場しようとする車両は車両検知センサ43により検知される(ST13)。これら車両検知センサ42及び43からの出力に基づき、出場制御装置3は、通行バリアー31を閉じる。
【0061】
また、上位サーバS及び料金精算処理端末6は、ナンバープレート情報の登録完了から所定時間を越えても認識されたナンバープレート情報を受信できない場合、又は登録されたナンバープレート情報と認識されたナンバープレート情報とが一致しない場合は、監視装置8に対して異常発生を通知する(ST12)。
【0062】
また、二輪車登録がなされた場合は、係員は、監視装置8により遠隔操作にて通行バリアー31を開けて、車両(二輪車)の通行を許可する。
【0063】
なお、制御装置13が通行許可の判定を出力する場合には、この通行許可の判定結果を料金精算処理端末6へ送信するようにしてもよい(ST14)。これにより、係員は、料金精算処理端末6で表示される通行許可の判定結果を確認することができる。さらに、料金精算処理端末6が、本通行料金精算システムとは別のETCシステムに通行許可の判定結果を送信するようにしてもよい。これにより、ETCシステムにより制御される通行バリアーを開けることができる。
【0064】
なお、セルフ式料金精算装置1の操作表示部11が、ナンバープレート情報の一部を取得するようにしてもよい。例えば、入場口に設置されたカメラで読み取られた画像から4桁のナンバーのうちの下2桁の情報を認識しておく。上記したように、通行券又はETCカードに記録された情報から認識された下2桁の情報が取得される。さらに、セルフ式料金精算装置1の操作表示部11を介して、ユーザが4桁のナンバーのうちの上2桁を入力する。制御装置13が、認識された下2桁と入力された上2桁の合計4桁の情報をナンバープレート情報として取得する。これにより、認識時間の短縮と精算済み車両の特定精度の向上という二つの効果を得ることができる。
【0065】
本実施形態では、上記説明したように、通行料金精算システムを、出場制御装置3などで構成される走行車両対応システムと、セルフ式料金精算装置1などで構成される駐車車両対応システムとで実現した。例えば、駐車車両対応システムは通行料金の精算を担当し、走行車両対応システムは精算済み車両か否かの判断に基づく通行制御を担当する。これにより、走行レーンの料金精算による渋滞を防止することができる。
【0066】
また、自動料金収受機等の設置スペースであったアイランドIに自動料金収受機を設置しなくてすむため(アイランドIを占有していた機器を少なくすることができ)、アイランドIにブースBを設置することができ、このブースB内に料金精算処理端末6を設置することができる。よって、事前にセルフ式料金精算装置1を利用した自動料金収受対応の車両と、事前にセルフ式料金精算装置1を利用していない有人料金収受対応の車両とが料金所の走行レーンを通行することができる。しかも、自動料金収受対応の車両は、スムーズに料金所の走行レーンを通過することができるので、料金所の走行レーンの混雑を十分に緩和させることができる。
【0067】
例えば、通行料金精算システムを構成する走行車両対応システムが適用された走行レーンとETC対応レーンとが並存し、ETC対応レーンを保守等で通行止めにした場合に、走行車両対応システムが適用された走行レーンが、自動料金収受対応の車両と有人料金収受対応の車両とに対応することができ、しかも、自動料金収受対応の車両は、スムーズに料金所の走行レーンを通過することができるので、料金所の走行レーンの混雑を十分に緩和させることができる。
【0068】
なお、本願発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は可能な限り適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適当な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【符号の説明】
【0069】
1…セルフ式料金精算装置、2…監視カメラ、3…出場制御装置、41、42、43…車両検知センサ、5…車両番号識別装置、6…料金精算処理端末、7…データ処理端末、8…監視装置、9…案内表示器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報記憶媒体に記録された情報に基づき、入場場所情報と入場日時情報とを含む入口情報、及び車種情報とナンバープレート情報とを含む車両情報を取得する取得手段と、
前記入口情報及び前記車両情報に基づき通行料金を算出し、前記通行料金を精算する精算手段と、
前記精算手段による前記通行料金の精算完了の前記車両情報に含まれた前記ナンバープレート情報を登録する登録手段と、
出場口へ向かう車両の撮影画像からナンバープレート情報を読み取る読取手段と、
前記読取手段により読み取られたナンバープレート情報と前記登録手段により登録されたナンバープレート情報との照合結果に基づき車両の通行を制御する車両通行制御手段と、
を備えた通行料金精算システム。
【請求項2】
駐車スペースに設けられた料金精算装置と、
前記駐車スペースから進入可能な走行レーンに沿って設けられた出場制御装置と、
を備え、
前記料金精算装置が、前記取得手段を含み、
前記出場制御装置が、前記車両通行制御手段を含み、
前記読取手段は、前記出場制御装置へ向かう車両の撮影画像からナンバープレート情報を読み取ることを特徴とする請求項1に記載の通行料金精算システム。
【請求項3】
前記駐車スペースの車両を検知する第1の検知手段と、
前記走行レーンの車両を検知する第2の検知手段と、を備え、
前記第1及び第2の検知手段による車両検知結果に基づき前記駐車スペース及び前記走行レーンの車両混雑具合を判断し、判断結果に基づき前記駐車スペース及び前記走行レーンへの誘導を案内する案内手段を備えたことを特徴とする請求項2に記載の通行料金精算システム。
【請求項4】
情報記憶媒体に記録された情報に基づき、入場場所情報と入場日時情報とを含む入口情報及び車種情報とナンバープレート情報とを含む車両情報を取得し、
前記入口情報及び前記車両情報に基づき通行料金を算出し、前記通行料金を精算し、
前記通行料金の精算完了の前記車両情報に含まれた前記ナンバープレート情報を登録し、
出場口へ向かう車両の撮影画像からナンバープレート情報を読み取り、
前記読み取られたナンバープレート情報と前記登録されたナンバープレート情報との照合結果に基づき車両の通行を制御する通行料金精算方法。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2010−277445(P2010−277445A)
【公開日】平成22年12月9日(2010.12.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−131125(P2009−131125)
【出願日】平成21年5月29日(2009.5.29)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】