説明

遊技媒体貸出機における遊技媒体の自動補給装置

【課題】 低コストで設置することができ、従業員等の作業負担を軽減できる遊技媒体の自動補給装置を提供する。
【解決手段】 遊技媒体貸出機2の筐体21内の内部ホッパ23に、遊技媒体の自動補給を行う自動補給装置3において、内部ホッパ23に設けられ、遊技媒体の残量が一定以下になったことを検知するセンサ23aと、筐体21の外部に設けられ、前記遊技媒体を貯蔵する外部ホッパ31と、この外部ホッパ31から内部ホッパ23に遊技媒体を搬送する搬送手段32と、内部ホッパ31に設けられ、内部ホッパ31に補給された前記遊技媒体の量が一定量になったことを検知するセンサ23bと、センサ23aの検知信号により外部ホッパ31から内部ホッパ23に前記遊技媒体を補給する指令を出力し、センサ23bの検知信号により外部ホッパ31から内部ホッパ23への遊技媒体の補給を停止させる指令を出力する制御手段とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、隣接して配置されたスロットマシン等の遊技台の間に設けられるメダル貸出装置等の遊技媒体貸出機にかかり、特に、遊技媒体貸出機の内部に設けられたホッパ内の遊技媒体の量が一定以下になったときに、前記ホッパに自動的に遊技媒体を補給することのできる自動補給装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、パチンコホール等の遊技場においては、スロットマシンとスロットマシンとの間に、遊技媒体であるメダルの貸出を行うメダル貸出装置が設けられている。そして、遊技客が貨幣類を投入することで、投入した金額に応じた枚数のメダルが、メダル貸出機からスロットマシンに払い出されるようになっている。
メダル貸出機の内部には、内部ホッパが設けられていて、数百枚のメダルが貯留されるようになっているが、メダル類の貸出しが頻繁に続くことによって内部ホッパのメダルが少なくなると、内部ホッパに設けられたメダル不足検知センサーがメダル不足を検知し、貸出を中止する。このような貸出の中止は、遊技客との間でトラブルの一因となっている。
【0003】
そのため、メダル不足が検知される前に、内部ホッパにメダル類をホール従業員がいちいち手作業で補給しなければならず、このような作業は、スロットマシンの台数が多くなるほど頻繁になることから、ホール従業員の作業負担を増大させる原因になっている。
このような問題を解決するための一案として、メダル貸出機の内部ホッパへのメダルの補給を、遊技機のホッパにメダルを自動補給する循環式の自動補給システムによって行うことも考えられるが、このような循環式自動補給システムは、遊技機島全体を管理するものであるため規模が大きく、設置に際して多大な時間とコストが必要になるという問題がある。
【0004】
また、特許文献1に記載のメダル貸出機では、メダル貸出機の内部に補助ホッパを設けて、内部ホッパのメダルの残量が少なくなったときに、この補助ホッパから内部ホッパにメダルを補給できるようにしている。
【特許文献1】実用新案登録第2514211号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
図3は、上記の特許文献1に記載されたメダル貸出機の構成を説明する図で、図3(a)はメダル貸出機を備えたスロットマシンの正面図、図3(b)は図3(a)の一部を破断した右側面図である。
メダル貸出機110は、スロットマシン100とスロットマシン100の間に配置され、筐体111と、この筐体111の上部に設けられ、紙幣が投入されるとともに投入された紙幣の真偽を識別する紙幣挿入識別装置112と、筐体111の内部に設けられ、多数のメダルを貯留する内部ホッパ113と、この内部ホッパ113の底部に設けられ、投入された金額に見合う個数のメダルを内部ホッパ113から払い出すメダル払出し装置116と、このメダル払出し装置116から払い出されたメダルを、スロットマシン100の下皿101に供給するノズル115とを有している。
【0006】
内部ホッパ113の底部近傍には、メダルの残量が少なくなったことを検知する下部センサ113aが設置されている。また、内部ホッパ113の上方には、内部ホッパ113よりも小容量の補助ホッパ114が配置され、この補助ホッパ114の底部に形成された払出し口118が、内部ホッパ113に連通している。補助ホッパ114の上部には、内部ホッパ113及び補助ホッパ114内のメダルが満杯であることを検知する上部センサ114aが設置されている。
【0007】
補助ホッパ114から内部ホッパ113へのメダルの補給は、内部ホッパ113の下部センサ113aが検知信号を出力したときに行われる。そのため、内部ホッパ113内のメダルの残量が少なくなっても、ただちにメダル不足が生じるということがなく、貸出の中止による遊技客とのトラブルを防止することができる。また、補給ホッパ114から補給されたメダル分だけ時間的な余裕が生じるので、ホール従業員の作業負担を軽減することができるという利点もある。補助ホッパ114は、比較的簡単に既存のメダル貸出機110に増設することができ、コストも低廉であるという点で有利である。
【0008】
しかし、メダル貸出機110の筐体111には容量的な制限があり、従って、補助ホッパ114を設けても、補助ホッパ114の容量及び貯蔵できるメダルの個数には制限があるという問題がある。そのため、内部ホッパ113に補給することのできるメダルの個数も少なく、頻繁にメダル貸出が行われるメダル貸出機110においては、手作業によるメダルの補給回数も増え、ホール従業員の作業負担を増大させるという問題が依然として残存する。
【0009】
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、遊技媒体貸出機のホッパに遊技媒体を自動的に補給することができる装置であって、装置構成が簡単で、低コストで遊技媒体貸出機に設置することができ、かつ、頻繁に遊技媒体の補給が必要な場合でも、従業員等の
作業負担を増大させることのない遊技媒体の自動補給装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、筐体と、遊技媒体を貯蔵するとともに投入された貨幣類の額に見合う遊技媒体を払い出す内部ホッパとを有する遊技媒体貸出機に設けられ、前記内部ホッパに前記遊技媒体の自動補給を行う自動補給装置において、前記内部ホッパに設けられ、前記遊技媒体の残量が一定以下になったときに検知信号を出力する第一の検知手段と、前記筐体の外部に設けられ、前記遊技媒体を貯蔵する外部ホッパと、この外部ホッパから前記内部ホッパに前記遊技媒体を搬送し、補給する搬送手段と、前記内部ホッパに設けられ、前記内部ホッパに補給された前記遊技媒体の量が一定量になったときに検知信号を出力する第二の検知手段と、前記第一の検知手段の検知信号により前記外部ホッパから前記内部ホッパに前記遊技媒体を補給する指令を出力し、前記第二の検知手段の検知信号により前記外部ホッパから前記内部ホッパへの前記遊技媒体の補給を停止させる指令を出力する制御手段とを有する構成としてある。
【0011】
前記外部ホッパは、請求項2に記載するように、遊技媒体貸出機の筐体の上方に設けてもよい。この場合、遊技媒体貸出機から遊技機にわたって外部ホッパを設けてもよく、このようにすることで、外部ホッパの容量を大きくすることができる。
この構成によれば、遊技媒体貸出機の内部ホッパへの遊技媒体の補給は、遊技媒体貸出機の外部に設けられた外部ホッパから行われる。そのため、外部ホッパの容量を大きくすることができ大量の遊技媒体を貯蔵することが可能になる。
外部ホッパから内部ホッパへの遊技媒体の補給は、内部ホッパの遊技媒体の残量が少なくなったことを第一の検知手段が検知したときに行われる。遊技媒体は、搬送手段によって内部ホッパに搬送され、内部ホッパの遊技媒体の量が一定量に達したときに第二の検知手段がこれを検知して、補給が停止される。
【0012】
外部ホッパは、大量の遊技媒体を貯蔵することができるので、例えば、遊技媒体貸出機からの遊技媒体の払い出し量が少ない場合、例えば、スロットマシンにおいて所定のボーナスゲームがスタートし、入賞状態となって遊技機側の機内ホッパからの多量の遊技媒体が払い出されているような場合には、前記外部ホッパから前記機内ホッパに遊技媒体を補給できるようにするとよい。具体的には、請求項3に記載するように、前記搬送手段は、各種入賞等に応じた個数の前記遊技媒体を払い出す前記遊技機内の機内ホッパと前記外部ホッパとを連絡する第一の搬送路と、前記外部ホッパと前記内部ホッパとを連絡する第二の搬送路と、前記第一の搬送路と前記第二の搬送路とを切り換える切換手段とを有するとともに、前記制御装置は、前記機内ホッパの遊技媒体の残量が一定以下になったときに、前記第一の搬送路を経て前記外部ホッパから前記機内ホッパに前記遊技媒体が補給されるように前記搬送路の切り換えを行うように構成するとよい。
【0013】
この場合、遊技媒体貸出機側の内部ホッパと遊技機側の機内ホッパとが同時に遊技媒体不足状態になることが考えられる。このような場合には、請求項4に記載するように、前記制御手段は、前記内部ホッパ及び前記機内ホッパの双方において前記遊技媒体の残量が一定以下になったときに、遊技機の状態及び前記遊技媒体貸出機の状態から、いずれに優先的に遊技媒体を補給すべきかを判断し、この判断結果に基づいて、前記第一の搬送路と第二の搬送路の切り換えを行うようにしてもよい。
また、これとは別に、請求項5に記載するように、前記内部ホッパ及び前記機内ホッパの双方において前記遊技媒体の残量が一定以下になったときに、前記第一の搬送路と前記第二の搬送路の双方を経て前記内部ホッパ及び前記機内ホッパに前記遊技媒体を補給できるように前記切換手段に指令を送信するようにしてもよい。
【発明の効果】
【0014】
本発明の媒体取出し装置は上記のように構成されているので、簡単かつ安価な構成の自動補給装置を得ることができ、かつ、外部ホッパに大量の遊技媒体を貯蔵させることができるので、内部ホッパの遊技媒体が不足して遊技者との間で生じるトラブルを防止することができ、かつ、長時間にわたって遊技媒体を補給する必要がないので、従業員等の負担を軽減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の好適な一実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
なお、以下の説明では、遊技機の一例としてスロットマシンを例に挙げて説明するが、本発明はメダルやコインを遊技媒体として使用する他のゲーム機にも適用が可能である。
図1は、本発明の第一の実施形態にかかり、図1(a)はメダル貸出機を備えたスロットマシンの正面図、図1(b)は図1(a)の一部を破断した右側面図である。
【0016】
メダル貸出機2は、スロットマシン1とスロットマシン1の間に配置された筐体21と、この筐体21の上部に設けられた紙幣挿入識別装置22と、筐体21の内部に設けられた内部ホッパ23と、この内部ホッパ23の底部に設けられたメダル払出し装置26と、このメダル払出し装置26から払い出されたメダルを、スロットマシン1の下皿1aに供給するノズル25とを有している。
【0017】
内部ホッパ23の底部近傍には、メダルの残量が少なくなったことを検知する第一の検知手段としての下部センサ23aが設置され、上部には、内部ホッパ23内のメダルが満杯であることを検知する第二の検知手段としての上部センサ23bが設置されている。
筐体21の上方には、紙幣挿入識別装置22と干渉しないように、複数の脚3aを介して外部ホッパ31が配置されている。この外部ホッパ31と内部ホッパ23とは、スロットマシン1及びメダル貸出機2の背面に配置されたホース状のメダル補給管32で連結されている。
【0018】
なお、図示はしないが、外部ホッパ31の内部には、補給管32に向けて外部ホッパ31に貯蔵されたメダルを払い出すメダル払出し装置が設けられている。このメダル払出し装置は、例えば、内部ホッパ23の底部に設けたメダル払出し装置26と同様のものを用いることができる。また、外部ホッパ31の容量は、内部ホッパ23の容量よりも十分に大きいのが好ましい。図示の例では、外部ホッパ31は、メダル貸出機2の幅及び奥行きとほぼ同等の幅及び奥行きを有し、ホール内で設置が可能な位置までの高さを有していて、内部ホッパ23の数倍の量のメダルが貯蔵できるようになっている。
【0019】
外部ホッパ31から内部ホッパ23へのメダルの補給は、内部ホッパ23の下部センサ23aが検知信号を出力したときに行われる。また、メダル補給の停止は、上部センサ23bが検知信号を出力したときに行われる。すなわち、内部ホッパ23のメダル残量が少なくなって、下部センサ23aが検知信号を出力すると、図示しないメダル貸出機2の制御装置が、外部ホッパ31のメダル払出し装置(図示せず)に駆動指令を出力し、外部ホッパ31からメダルを払い出すようにする。
【0020】
この場合、不正行為等を防止するために、外部ホッパ31の前記払出し装置として内部ホッパ23の底部に設けた払出し装置26と同様のものを用い、かつ、外部ホッパ31から内部ホッパ23に補給されたメダルの個数をカウントするようにするとよい。
また、メダルの補給により内部ホッパ23のメダル量が増え、上部センサ23bが検知信号を出力すると、前記制御装置は、外部ホッパ31のメダル払出し装置(図示せず)に停止指令を出力し、外部ホッパ31からのメダルの払い出しを停止させる。
【0021】
図2は、本発明の第二の実施形態にかかり、図2(a)はメダル貸出機を備えたスロットマシンの一部を破断した右側面図、図2(b)は図2(a)のスロットマシンの背面図である。
この実施形態において先の第一の実施形態と異なるところは、図示するように、外部ホッパ41がメダル貸出機2の筐体21の上方からスロットマシン1の上方にわたって設けられ、スロットマシン1とメダル貸出機2との合計幅とほぼ同じ幅を有している点である。したがって、この実施形態の外部ホッパ41は、第一の実施形態の外部ホッパ31よりもさらに大量のメダルを貯蔵させることができる。
【0022】
また、この実施形態では、外部ホッパ41とメダル貸出機2の内部ホッパ23とを連結するメダル補給管42を途中部位で二つに分岐させて(分岐管42a,42bとする)、一方の分岐管42aを内部ホッパ23に連結し、他方の分岐管42bをスロットマシン1の機内ホッパ1bに連結している。
【0023】
また、分岐管42aと分岐管42bとが分岐する部分には、切換弁43が設けられていて、この切換弁43の切換動作によって、外部ホッパ41から払い出されたメダルが、メダル貸出機2の内部ホッパ23又はスロットマシン1の機内ホッパ1bのいずれかに選択的に補給されるようになっている。
【0024】
この切換弁43の切換動作は、図示しないメダル貸出機2の制御装置からの指令により行われる。例えば、機内ホッパ1bのメダル検知センサがメダル不足を検知したときは、前記制御装置が切換弁43を動作させて、外部ホッパ41から機内ホッパ1bにメダルが補給されるようにする。また、内部ホッパ23の下部センサ23a(図1参照)がメダル不足を検知したときは、前記制御装置が切換弁43を動作させて、外部ホッパ41から内部ホッパ23にメダルが補給されるようにする。
【0025】
なお、機内ホッパ1bのメダル検知センサと内部ホッパ23の下部センサ23aが同時にメダル不足を検知した場合、いずれを優先させるかが問題になる。
このような場合、先に検知を出力した方を優先させてメダルの補給を行うようにしてもよいが、スロットマシン1の状態とメダル貸出機2の状態を勘案し、メダルの払出し量が多い状態にある方を優先させるとよい。
【0026】
例えば、所定のボーナスゲームがスタートし、入賞状態となってスロットマシン1側の機内ホッパ1bから多量の遊技媒体が払い出されているような場合には、通常はメダル貸出機2からのメダル払出し量はきわめて少ない(ほとんど0)であるはずだから、このような場合には、機内ホッパ1bへのメダルの補給を優先させる。
反対に、スロットマシン1の機内ホッパ1bからほとんどメダルが払い出されない状態のときには、メダル貸出機2からメダルが払い出しが頻繁に行われるのが通常であるので、このような場合には、内部ホッパ23へのメダルの補給を優先させる。
【0027】
本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記の説明に限定されるものではない。
例えば、上記の第二の実施形態では、メダルの補給方向をスロットマシン1やメダル貸出機2の状態に応じて優先的に切り換えるようにしているが、内部ホッパ23へのメダルの補給、機内ホッパ1bへのメダルの補給、内部ホッパ23及び機内ホッパ1bの双方へのメダルの補給の間で切り換えが可能な三方弁を切換弁43を用いることで、内部ホッパ23及び機内ホッパ1bの双方から不足検知が出力されたときには、内部ホッパ23及び機内ホッパ1bの双方に同時にメダルの補給を行うようにしてもよい。
【0028】
また、外部ホッパ31,41から内部ホッパ23又は機内ホッパ1bにメダル(遊技媒体)を搬送する手段として、ホース状のメダル補給管32,42を例に挙げて説明したが、メダルを外部ホッパ31,41から内部ホッパ23や機内ホッパ1bに補給することができるのであれば、搬送手段はこの構成のものには限定されず、コンベア状のものであってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0029】
本発明は、コインやメダルを遊技媒体として動作する遊技機であれば、スロットマシンに限らず、その他のゲーム機にも適用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の第一の実施形態にかかり、図1(a)はメダル貸出機を備えたスロットマシンの正面図、図1(b)は図1(a)の右側面図である。
【図2】本発明の第二の実施形態にかかり、図2(a)はメダル貸出機を備えたスロットマシンの右側面図、図2(b)は図2(a)のスロットマシンの背面図である。
【図3】本発明の従来例にかかり、特許文献1に記載されたメダル貸出機の構成を説明する図で、図3(a)はメダル貸出機を備えたスロットマシンの正面図、図3(b)は図3(a)の右側面図である。
【符号の説明】
【0031】
1 スロットマシン
1b 機内ホッパ
2 メダル貸出機(遊技媒体貸出機)
21 筐体
22 紙幣挿入識別装置
23 内部ホッパ
23a,23b センサ
25 ノズル
26 メダル払出し装置
3,4 メダル自動補給装置
31,41 外部ホッパ
32,42 メダル補給管(搬送手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体と、遊技媒体を貯蔵するとともに投入された貨幣類の額に見合う遊技媒体を払い出す内部ホッパとを有する遊技媒体貸出機に設けられ、前記内部ホッパに前記遊技媒体の自動補給を行う自動補給装置において、
前記内部ホッパに設けられ、前記遊技媒体の残量が一定以下になったときに検知信号を出力する第一の検知手段と、
前記筐体の外部に設けられ、前記遊技媒体を貯蔵する外部ホッパと、
この外部ホッパから前記内部ホッパに前記遊技媒体を搬送し、補給する搬送手段と、
前記内部ホッパに設けられ、前記内部ホッパに補給された前記遊技媒体の量が一定量になったときに検知信号を出力する第二の検知手段と、
前記第一の検知手段の検知信号により前記外部ホッパから前記内部ホッパに前記遊技媒体を補給する指令を出力し、前記第二の検知手段の検知信号により前記外部ホッパから前記内部ホッパへの前記遊技媒体の補給を停止させる指令を出力する制御手段と、
を有することを特徴とする遊技媒体貸出機における遊技媒体の自動補給装置。
【請求項2】
前記外部ホッパを前記筐体の上方に設けたことを特徴とする請求項1に記載の遊技媒体貸出機における遊技媒体の自動補給装置。
【請求項3】
前記搬送手段は、各種入賞等に応じた個数の前記遊技媒体を払い出す前記遊技機内の機内ホッパと前記外部ホッパとを連絡する第一の搬送路と、前記外部ホッパと前記内部ホッパとを連絡する第二の搬送路と、前記第一の搬送路と前記第二の搬送路とを切り換える切換手段とを有するとともに、
前記制御装置は、前記機内ホッパの遊技媒体の残量が一定以下になったときに、前記第一の搬送路を経て前記外部ホッパから前記機内ホッパに前記遊技媒体が補給されるように前記搬送路の切り換えを行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技媒体貸出機における遊技媒体の自動補給装置。
【請求項4】
前記制御手段は、前記内部ホッパ及び前記機内ホッパの双方において前記遊技媒体の残量が一定以下になったときに、遊技機の状態及び前記遊技媒体貸出機の状態から、いずれに優先的に遊技媒体を補給すべきかを判断し、この判断結果に基づいて、前記第一の搬送路と第二の搬送路の切り換えを行うことを特徴とする請求項3に記載の遊技媒体貸出機における遊技媒体の自動補給装置。
【請求項5】
前記制御手段は、前記内部ホッパ及び前記機内ホッパの双方において前記遊技媒体の残量が一定以下になったときに、前記第一の搬送路と前記第二の搬送路の双方を経て前記内部ホッパ及び前記機内ホッパに前記遊技媒体を補給できるように前記切換手段に指令を送信することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の遊技媒体貸出機における遊技媒体の自動補給装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2006−20752(P2006−20752A)
【公開日】平成18年1月26日(2006.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−200275(P2004−200275)
【出願日】平成16年7月7日(2004.7.7)
【出願人】(591142507)株式会社北電子 (348)
【Fターム(参考)】