説明

遊技情報管理装置

【課題】有価価値が対応付けられる記録媒体等のIDを特定することができなくとも、記録媒体に関する不正を適切に検出する。
【解決手段】中継装置3は、貸出機2にて遊技者から支払われた有価価値を受付けたと判定すると、その有価価値を受付けた時点を起点とした監視期間を設定し、その監視期間内に貸出機2から売上信号を受信することなく、受付けた有価価値を対価として遊技者へと遊技媒体を貸出す貸出処理が行われなかったと判定すると、判定アウトや判定S率を参照することで異常を検出し、有価価値が対応付けられる記録媒体に関する不正が行われたか否かを検出する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、受付けた有価価値のうちから貸出した遊技媒体の対価を差引いた残有価価値を特定可能な記録媒体である価値特定媒体を発行する貸出機、及び貸出機から発行された価値特定媒体を受付けて残有価価値を精算する精算機が設置される遊技場に設けられる遊技情報管理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
遊技場では、所謂会員カードやプリペイドカード等の記録媒体に遊技者から徴収した貨幣等の有価価値を対応付け、その有価価値を対応付けた記録媒体を遊技機にて受付けることで、対価となる有価価値を特定して遊技媒体を貸出すようにしている。この場合、有価価値を遊技者から予め徴収することから、その有価価値を使い切る前に大当たり等が発生した場合等には、記録媒体を精算機にて精算することができるようにしている。そして、このシステムに着目し、偽造貨幣等を用いてシステムに有価価値を誤認識させることで記録媒体に有価価値を不正に対応付け、その後、有価価値が不正に対応付けられた記録媒体を精算機にて精算することで本物の貨幣を得る不正行為が行われることを考慮して、例えば特許文献1には、有価価値を受付けた時刻である受付時刻と、記録媒体を精算した時刻である精算時刻との時間差を参照し、そのような不正を特定することが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−225442号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
さて、特許文献1に開示されている構成では、有価価値を受付けさせた遊技者と、記録媒体を精算した遊技者とが同一であることを特定することが前提となるので、記録媒体のID等により遊技者を特定する必要がある。即ち、記録媒体の有価価値を管理するカード管理装置、又はそのカード管理装置等から記録媒体のIDを受信可能な管理装置でないと実現することが難しい。又、このようなカード管理装置は記録媒体の有価価値を管理するための専用の装置であり、所謂アウトやスタート等の遊技機の遊技情報を管理する遊技情報管理装置とは異なっていることが一般的であり、このような遊技情報管理装置では上記した記録媒体のIDを特定することが難しい。即ち、遊技場としては遊技情報を閲覧するために頻繁に参照する遊技情報管理装置により不正検出することが、上記した不正対策として最も効果的であると考えているのに対し、遊技情報管理装置では記録媒体のIDを特定することができず、上記した不正検出ができなかった。
【0005】
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、有価価値が対応付けられる記録媒体等のIDを特定することができなくとも、その記録媒体等に関する不正を適切に検出することを可能とする遊技情報管理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載した発明は、遊技機に対応して設けられ、遊技者から支払われた有価価値を受付ける価値受付手段と、前記価値受付手段により受付けられた有価価値を対価として遊技者へと遊技媒体を貸出す貸出処理を行う貸出手段と、前記価値受付手段により受付けられた有価価値のうちから前記貸出手段により貸出された遊技媒体の対価を差引いた残有価価値を特定可能な記録媒体である価値特定媒体を発行する発行手段と、前記価値受付手段により有価価値が受付けられたことを特定可能な有価価値信号と、前記貸出手段による貸出処理が行われたことを特定可能な貸出信号とを出力する信号出力手段とを備えた貸出機、及び前記価値特定媒体を受付可能であり、当該受付けた価値特定媒体により特定される前記残有価価値を精算する精算機が設置される遊技場に設けられる遊技情報管理装置において、前記遊技機側から出力される遊技情報を特定可能な遊技信号であって、少なくとも前記有価価値信号と、前記貸出信号とを受信する受信手段と、前記受信手段により受信された前記有価価値信号により前記貸出機にて遊技者から支払われた有価価値を受付けたことを特定する価値受付特定処理を行う価値受付特定手段と、前記受信手段により受信された前記貸出信号により前記貸出処理が行われたことを特定する貸出特定処理を行う貸出特定手段と、前記価値受付特定処理が行われた時点を起点とした監視期間を設定する設定手段と、前記監視期間内に前記貸出特定処理が行われないことを条件として異常を検出する異常検出手段と、前記異常検出手段による異常検出結果を報知する報知手段と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載した発明は、前記貸出信号は、前記貸出処理により貸出された遊技媒体数を特定可能であり、前記貸出特定手段は、前記貸出処理により貸出された遊技媒体数を前記貸出特定処理により特定可能な貸出情報を特定可能であり、前記設定手段は、前記貸出情報に対する基準範囲である貸出基準範囲を設定可能であり、前記異常検出手段は、前記監視期間内に前記貸出特定手段により特定された貸出情報が、前記貸出基準範囲内である場合には異常検出を行わない一方、前記貸出基準範囲外である場合には異常検出を行うことで、前記監視期間内に前記貸出特定処理が行われないことを条件として異常を検出することを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載した発明は、前記受信手段により受信された前記遊技信号により遊技情報を特定する遊技情報特定手段を備え、前記受信手段は、前記貸出機に対応して設けられる遊技機側から出力される遊技信号として、当該遊技機にて大当たりを発生させるための所定の役物であって、特定の入賞口への入賞に応じて作動する役物の動作回数、及び当該特定の入賞口への入賞回数の少なくとも一方を特定可能な始動信号を受信可能であり、前記遊技情報特定手段は、前記受信手段により受信された前記遊技信号により特定される遊技情報として前記始動信号により特定される遊技情報である始動情報を特定可能であり、前記設定手段は、前記始動情報に対する基準範囲である始動情報基準範囲を設定可能であり、前記異常検出手段は、前記監視期間内に前記貸出特定処理が行われないことを条件として異常を検出する場合に、更に当該監視期間内に前記遊技情報特定手段により特定された始動情報が前記始動情報基準範囲内であることを条件として、不正な有価価値の受付が行われた旨の不正異常検出を行うことを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載した発明は、前記異常検出手段により異常が検出された場合に、当該監視期間内における前記始動情報を抽出する抽出手段を備え、前記異常検出手段は、前記監視期間内に前記貸出特定処理が行われないことを条件として異常を検出する場合に、更に当該監視期間内に前記遊技情報特定手段により特定された始動情報が前記始動情報基準範囲外であることを条件として、遊技者が不満を持って遊技を行った旨の不満異常検出を行い、前記遊技情報特定手段は、前記遊技情報として前記抽出手段により前記不満異常検出に応じて抽出された始動情報を遊技機単位で集計し、前記報知手段は、前記遊技情報特定手段により集計された遊技機単位で前記抽出手段により前記不満異常検出に応じて抽出された始動情報を出力することで前記異常検出結果を報知することを特徴とする。
【0010】
請求項5に記載した発明は、前記異常検出手段は、前記受信手段により前記貸出信号が受信された場合に、その貸出信号の受信に応じた前記貸出特定処理により特定された前記監視期間内の貸出情報が前記貸出基準範囲外である場合に、当該監視期間を延長することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
請求項1に記載した発明によれば、貸出機にて遊技者から支払われた有価価値を受付けた時点を起点とした監視期間を設定し、その監視期間内に、受付けた有価価値を対価として遊技者へと遊技媒体を貸出す貸出処理が行われなかったと特定した場合に、異常を検出するようにしたので、有価価値が対応付けられる記録媒体等のIDにより遊技者を特定することができない遊技情報管理装置であっても、その記録媒体等に関する不正を適切に検出することができ、他の遊技情報を閲覧している際等に不正があった旨を特定することができる等、遊技場のニーズに応えることができる。
【0012】
請求項2に記載した発明によれば、不正者の中には入金後に遊技を行わずに遊技機を離れ、そのまま精算を行うと怪しまれる虞があるとして、一般客を装って貸出1単位程度の遊技を行って精算する不正者もいるが、そのような行為があっても不正を適切に検出することができる。
【0013】
請求項3に記載した発明によれば、遊技者の中には入金したが思うような遊技結果を得ることができずに不満を持って遊技機を離れる遊技者もいるが、そのような遊技者が始動情報、即ち、遊技結果が思わしく無い場合のみに遊技機を離れることに着目し、請求項2に記載したような不正者の行為と区別し、不正を適切に検出することができる。
【0014】
請求項4に記載した発明によれば、始動情報について遊技調整する場合、所謂スランプと呼ばれる短期間にて役物作動(入賞)し易い期間と、役物作動し難い期間との役物作動割合の差が大きい遊技機調整になる場合があり、このスランプが大きい場合であっても、1営業日単位の始動情報集計で標準的なデータとなる場合もあるが、抽出した始動情報により、遊技者が入金後に不満を持って遊技機を離れているのか否かを把握することができる。
【0015】
請求項5に記載した発明によれば、請求項2に記載した一般客を装う不正者を考慮した場合、一般客を装わずに不正を行う不正者もいるので、監視期間の設定が難しく、即ち、一般客を装う不正者に対しては比較的長い期間を監視期間として設定する必要がある一方、一般客を装わない不正者は入金後に直ぐに遊技機を離れることから、不正検出を特定することが遅れてしまうが、それら両者の行為について、不正を適切に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の一実施形態を示す全体構成図
【図2】異常判定設定を示す図
【図3】記憶データを示す図
【図4】異常格納集計データを示す図
【図5】フローチャート
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。図1は遊技場システムの全体構成を概略的に示している。遊技場内にはパチンコ遊技機(以下、遊技機と称する)1に対応して貸出機(CRサンド)2(価値受付手段、貸出手段、発行手段、信号出力手段)が設置されている。2台の遊技機1及び2台の貸出機2は、1台の中継装置3(受信手段、価値受付特定手段、貸出特定手段、設定手段、異常検出手段、報知手段、遊技情報特定手段、抽出手段)に接続されており、中継装置3は、LAN4を介して遊技情報管理装置5に接続されている。又、貸出機2は、LAN6を介してカード管理装置7及び精算機8に接続されている。遊技情報管理装置5及びカード管理装置7は、例えば管理室に設置されている。精算機8は、複数の遊技機1が設置されている遊技機島単位で遊技場内に複数設置されている。尚、図1では省略しているが、数100台の遊技機1が遊技情報管理装置5の管理対象となる。
【0018】
遊技機1は、所謂デジパチとしての周知の構成を有し、払出された遊技玉を受ける上部受皿9、上部受皿9から溢れた玉又は釦操作により上部受皿9から導かれた玉を受ける下部受皿10、上部受皿9の玉を盤面に発射するためのハンドル11等を備えて構成されている。上部受皿9には、遊技者が操作可能な貸出釦及び返却釦(何れも図示せず)が設けられている。又、遊技機1の盤面には、普図(普通図柄)入賞口12、第1始動口13、第2始動口14、第1始動口13又は第2始動口14(何れも特定の入賞口に相当)への入賞に応じて表示図柄が変動する液晶表示部15、液晶表示部15に表示された図柄が大当たり図柄である場合に発生する大当たり時に開放する大入賞口16等が設けられている。
【0019】
遊技機1は以下のように動作する。
(1)第1始動口13又は第2始動口14への入賞に応じて大当たり抽選を行い、抽選結果に基づいて所謂特別図柄(特図)による図柄変動を液晶表示部15にて実行し、その結果に応じて大当たりを発生させる。尚、所謂保留玉の上限は各4個ずつであり、保留中に始動入賞した場合は上限まで保留し、図柄変動終了後に順次保留した図柄変動を実行する。
(2)大当たり抽選の当選確率(大当たり確率)は1/300であり、大当たりのうち大当たり後に確変状態(確変)となる大当たりの割合は66.6%(2/3)であり、平均継続数は1÷(1−(2/3))=3回である。
【0020】
(3)大当たりが発生すると対応するラウンド(R)に応じた分(15R分)だけ大入賞口16を開放する。尚、1Rの上限入賞数は10個であり、上限開放時間は30秒であり、上限入賞数又は上限開放時間の何れかが満たされた場合に1Rを終了する。
(4)確変中は大当たり確率が1/30に向上すると共に、第2始動口14への入賞率が向上する時短状態(時短)になる。尚、確変は次回の大当たりまで継続するので、大当たり後に通常状態(通常)となる大当たり(通常大当たり)が発生するまで継続する。又、確変及び時短等の遊技者にとって通常よりも大当たりを発生させ易い状態を甘中とする。
【0021】
貸出機2は、遊技者が貨幣を投入するための貨幣投入口17、遊技データ等の各種情報を表示する表示機能及び遊技者からの入力を受付ける入力受付機能を有するタッチパネル式の液晶表示部18、遊技者が会員カードを挿入するためのカード挿入口19等を備えている。貸出機2は、CPUからなる制御部、CF(コンパクトフラッシュ(登録商標))、RAM、ROM等からなる記憶部、I/Fからなる送受信部等を備えており、ROMに記憶されている制御プロラムを実行することで、以下の処理を行う。
【0022】
貸出機2は、遊技者が貨幣(有価価値)を貨幣投入口17に投入したことで受付けると、その受付けた貨幣に対応する金額を入金処理し、入金処理した金額に相当する入金信号(詳しくは後述する)を中継装置3に出力する。又、貸出機2は、遊技機1とも直接接続されており、遊技者が遊技機1の上部受皿9に設けられている貸出釦を押下したことに応じて、遊技機1から出力された貸出要求信号を受信すると、記憶している残高に応じて貸出1単位(125玉)を上限として貸出玉を払出すように貸出指令信号を遊技機1に送信し、遊技機1から玉(遊技媒体)を払出させることで貸出処理を行う。貸出機2は、遊技機1が貸出処理を完了したことに応じて、遊技機1から出力された貸出完了信号を受信すると、対価分の残高(貸出玉×貸単価(4円))を減算し、売上信号(詳しくは後述する)を中継装置3に出力する。尚、貸出1単位分の貸出を行う際に貸出指令信号及び貸出完了信号の送受信を複数回行っても良い。
【0023】
更に、貸出機2は、遊技者が遊技機1の上部受皿9に設けられている返却釦を押下したことに応じて、遊技機1から出力された返却要求信号を受信すると、残高を記録した残高カード(残有価価値を特定可能な記録媒体である価値特定媒体)をカード挿入口19から発行する。尚、カード挿入口19の奥には所定数(5枚)までカードをストック可能であり、残高カードを発行する場合には当該ストックしているカードを残高カードとして利用する。又、残高カードは精算機8にて受付けられることで残高を精算可能であるが、貸出機2のカード挿入口19にて受付けられることも可能であり、カード挿入口19にて受付けられた場合には、その残高を貸出機2が記憶している残高に加算する。
【0024】
遊技機1側からは次に示す遊技信号が出力される。
「アウト信号」:使用玉(使用媒体)を回収するアウトボックスから出力される使用玉数(アウト、使用媒体数)を特定可能な信号である。回収(使用、打込)玉10玉に対して1パルスが出力されるので、「アウト信号数×10」をアウトとして特定する。
「セーフ信号」:遊技機1から出力される払出玉数(セーフ、払出媒体数)を特定可能な信号である。遊技機1での遊技(入賞)に応じた払出10玉に対して1パルスが出力されるので、「セーフ信号数×10」をセーフとして特定する。尚、補給装置から出力される補給信号をセーフ信号としても良い。
【0025】
「スタート信号」:遊技機1から出力される図柄変動数(役物作動数、スタート)を特定可能な信号である。第1始動口13又は第2始動口14への入賞により変動(作動)する液晶表示部15(役物)における図柄変動(役物作動、スタート処理)1回につき1パルスが出力されるので、「スタート信号数×1」をスタートとして特定する。尚、第1始動口13又は第2始動口14への入賞に応じて出力される始動入賞信号をスタート信号としても良い。始動信号に相当する。
【0026】
「大当たり信号」:遊技機1から出力される大当たりを特定可能な信号である。大当たり中にレベル出力される状態信号であるので、大当たり信号受信中を大当たり中として特定する。
「特別状態信号」:遊技機1から出力される特別状態を特定可能な信号である。大当たり確率が向上する確変中等の大当たりを通常状態よりも発生させ易い状態である特別状態中(甘中)にレベル出力される状態信号(確変信号)であるので、特別状態信号受信中を特別状態中として特定する。尚、確変中だけでなく、第1始動口13又は第2始動口14への入賞率が向上する時短中にレベル出力される状態信号(時短信号)であっても良い。又、上記した大当たり信号及び特別状態信号の何れも受信していない期間を遊技機1が通常状態であると特定する。
【0027】
「売上信号」:貸出機2から出力される売上情報(売上玉数、売上額)を特定可能な信号である。遊技者に対する有価価値を対価とした貸出玉25玉毎に1パルスが出力されるので、「売上信号数×25」を売上玉数として特定し、「売上玉数×貸出単価(例えば4円)」を売上額として特定する。売上信号は、中継装置3に出力されることで遊技情報管理装置5に出力される一方、カード管理装置7には出力されない。貸出信号に相当する。
【0028】
「入金信号」:貸出機2から出力される受付けた入金額を特定可能な信号である。受付けた入金額千円毎に1パルスが出力されるので、「入金信号数×千円」を入金額として特定する。入金信号は、売上信号と同様に、中継装置3に出力されることで遊技情報管理装置5に出力される一方、カード管理装置7には出力されない。有価価値信号に相当する。
【0029】
「貸出情報信号」:貸出機2から出力される残高や残高カードのIDを特定可能な信号である。貸出情報信号は、売上信号及び入金信号とは異なり、カード管理装置7に出力される一方、遊技情報管理装置5には出力されない。
【0030】
中継装置3は、CPUからなる制御部、CF(コンパクトフラッシュ(登録商標))、RAM、ROM等からなる記憶部、I/Fからなる送受信部等を備えており、各種信号や各種情報を送受信する(中継する)機能を有する。
【0031】
遊技情報管理装置5は、CPUからなる制御部、HDD、RAM、ROM等からなる記憶部、I/Fからなる送受信部、モニタ及びプリンタ等からなる出力部、キーボード及びマウス等からなる操作部等を備えており、遊技機1側(遊技機1、貸出機2等)から出力された遊技信号を中継装置3を介して受信すると、その受信した遊技信号に基づいて遊技情報を管理する。
【0032】
カード管理装置7は、CPUからなる制御部、HDD、RAM、ROM等からなる記憶部、I/Fからなる送受信部、モニタ及びプリンタ等からなる出力部、キーボード及びマウス等からなる操作部等を備えており、貸出機2から出力された貸出情報信号を受信すると、貸出機2から発行された残高カードの残高やIDを当該受信した貸出情報信号に基づいて特定する。
【0033】
精算機8は、CPUからなる制御部、CF(コンパクトフラッシュ(登録商標))、RAM、ROM等からなる記憶部、I/Fからなる送受信部等を備えており、貸出機2から発行された残高カードを受付けると、その受付けた残高カードより特定される残高を精算する。
【0034】
さて、遊技情報管理装置5は、遊技場の管理者による設定入力を受付けることで、図2に示す異常判定設定を設定可能であり、中継装置3は、遊技情報管理装置5にて設定された異常判定設定を当該遊技情報管理装置5から受信して設定可能である。又、中継装置3は、図3に示す記憶データを記憶可能な記憶領域及び図4に示す異常格納集計データを記憶可能な記憶領域を備えており、遊技機1側から出力された遊技信号を受信することに応じて、図3に示す記憶データを逐一更新し、詳しくは後述する異常判定処理を行う。図2に示す異常判定設定及び図3に示す記憶データにおける各項目の意味は次の通りである。
【0035】
「判定入金額」:待機状態(後述する判定タイマの非作動期間)から監視状態(判定タイマの作動期間)へと移行するか否かを特定するための入金額である。
「許容入金」:判定入金額に対する許容値であり、待機状態にて判定入金額が許容入金を超過すると、待機状態から異常検出を行う監視状態へと移行する。
【0036】
「判定売上玉」:監視状態にて異常を特定するための売上玉数である。
「許容売上」:判定売上玉に対する許容値であり、待機状態から監視状態へと移行してからの判定売上玉が許容売上未満である限りは監視状態を継続する一方、待機状態から監視状態へと移行してからの判定売上玉が許容売上未満でなくなると、入金に異常はないとして監視状態から待機状態へと移行する。許容売上以上が貸出基準範囲に相当し、本実施形態では、許容売上を設定することで貸出基準範囲を設定している。他の設定値も同様に、基準範囲の上限、又は下限を設定することで基準範囲を設定している。
【0037】
「判定アウト」:監視状態におけるアウトである。
「許容アウト」:判定アウトに対する許容値であり、判定タイマのタイムアップ時に判定アウトが許容アウトを超過していなければ、入金に異常があったとして異常検出(詳しくは後述する)を行う。
【0038】
「判定スタート」:監視状態におけるスタートである。
「判定S率」:判定アウトに対する判定スタートの割合を示す値(判定スタート÷判定アウト×1000)である。始動情報に相当する。尚、判定スタートを始動情報として後述する許容Sに代わる設定値を設定しても良い。
【0039】
「許容S」:異常検出を行うか不満検出を行うかの指標である。判定タイマのタイムアップ時に判定アウトが許容アウトを超過している場合に、判定S率が許容Sを超過していれば、異常検出を行う一方、判定S率が許容Sを超過していなければ、不満検出(詳しくは後述する)を行う。許容Sを超過した範囲が始動情報基準範囲に相当する。
【0040】
「第1判定タイマ」:判定入金額が許容入金を超過した場合に作動するタイマであり、遊技者が入金処理後に貸出釦を押下するまでの時間を目安にして設定する。
「第2判定タイマ」:売上信号を受信したときに判定売上玉が許容売上未満である場合に作動するタイマであり、遊技者が1単位の貸出玉(125玉)を使い切るまでの時間を目安にして設定する。尚、第1判定タイマと第2判定タイマとを総称して判定タイマとし、判定タイマの作動期間を上記した監視状態とし、判定タイマの非作動期間を上記した待機状態とする。
「異常回数」:判定タイマタイムアップ時に異常検出した回数である。
「不満回数」:判定タイマタイムアップ時に不満検出した回数である。
【0041】
次に、上記した構成の作用について、図5を参照して説明する。図5は中継装置3が本発明に関連して行う貸出異常判定処理を示している。
【0042】
中継装置3は、貸出異常判定処理を開始すると、貸出機2から入金信号を受信したか否かを判定する(S1)。中継装置3は、遊技者が貨幣を貸出機2の貨幣投入口17に投入したことに応じて、貸出機2から入金信号を受信したと判定すると(価値受付特定処理を行うと)(S1:YES)、受信した入金信号により特定される入金額に応じて、図3に示す記憶データのうち判定入金額を加算(更新)し(S2)、更新した判定入金額と、図2に示す異常判定設定の許容入金(図2では「3000円」)とを比較し、判定入金額が許容入金を超過したか否かを判定する(S3)。
【0043】
中継装置3は、判定入金額が許容入金を超過したと判定すると(S3:YES)、第1判定タイマ(図2では「30秒」)をスタートし、待機状態から監視状態へと移行する(監視状態を開始する)(S4)。中継装置3は、判定タイマを作動中であるか否かを判定し(S5)、判定タイマを作動中である、即ち、監視状態であると判定すると(S5:YES)、遊技機1からアウト信号を受信したか否かを判定し(S6)、遊技機1からスタート信号を受信したか否かを判定し(S7)、貸出機2から売上信号を受信したか否かを判定し(S8)、判定タイマがタイムアップしたか否かを判定する(S9)。
【0044】
中継装置3は、遊技機1からアウト信号を受信したと判定すると(S6:YES)、図3に示す記憶データのうち判定アウトを加算(更新)する(S10)。中継装置3は、遊技機1からスタート信号を受信したと判定すると(S7:YES)、図3に示す記憶データのうち判定スタートを加算(更新)する(S11)。
【0045】
中継装置3は、遊技者が遊技機1の上部受皿9に設けられている貸出釦を押下し、遊技機1が遊技媒体を貸出す貸出処理を完了したことに応じて、貸出機2から売上信号を受信したと判定すると(貸出特定処理を行うと)(S8:YES)、受信した売上信号により特定される売上情報に応じて、図3に示す記憶データのうち判定売上玉を加算(更新)し(S12)、更新した判定売上玉と、図2に示す異常判定設定の許容売上(図2では「250玉」)とを比較する(S13)。
【0046】
中継装置3は、判定売上玉が許容売上未満である(貸出情報が貸出基準範囲外である)と判定すると(S13:YES)、第2判定タイマ(図2では「2分」)をリスタートし(監視期間を延長し)(S14)、監視状態を継続する一方、判定売上玉が許容売上未満でない、即ち、判定売上玉が許容売上に達した(貸出情報が貸出基準範囲内である)と判定すると(S13:NO)、判定タイマを停止し(S15)、監視状態から待機状態へと移行し(監視状態を終了し)、図3に示す記憶データのうち判定入金額、判定売上玉、判定アウト、判定スタートを初期化する(「0」を設定する)(S16)。この場合、中継装置3は、判定アウト、判定スタートを初期化することで、判定S率も初期化する(「0」を設定する)。
【0047】
中継装置3は、判定入金額が許容入金を超過しないまま、判定タイマがタイムアップしたと判定すると(S9:YES)、判定アウトが許容アウト(図2では「100」)を超過していないと判定するか(S17:NO)、又は判定アウトが許容アウトを超過していても判定S率が許容S(図2では「40」)を超過している(始動情報が始動情報基準範囲内である)と判定すると(S18:YES)、異常検出処理(不正異常検出に相当)を行う一方(S19)、判定S率が許容Sを超過していない(始動情報が始動情報基準範囲外である)と判定すると(S18:NO)、不満検出処理(不満異常検出に相当)を行う(S20)。
【0048】
中継装置3は、異常検出処理では遊技情報管理装置5にて異常報知すべく対応する遊技機IDを特定可能な異常信号を遊技情報管理装置5に出力し、遊技情報管理装置5は、中継装置3から出力された異常信号を受信すると、その受信した異常信号に基づいて遊技機IDを特定し、その遊技機IDを特定可能に表示、印字、音声等により異常を報知する。又、中継装置3は、このようにして異常信号を遊技情報管理装置5に出力した後では、図3に示す記憶データとして記憶している判定情報(判定アウト、判定スタート、判定S率)を、レコードNOと対応付けて時刻と共に図4に示す異常格納集計データの履歴として記憶する。異常検出は、入金処理が不正である可能性が高いことを示す検出である。
【0049】
中継装置3は、不満検出処理においても、異常検出処理と同様にして、図3に示す記憶データとして記憶している判定情報(判定アウト、判定スタート、判定S率)を、レコードNOと対応付けて時刻と共に図4に示す異常格納集計データの履歴として記憶する。不満検出は、遊技者が想定した遊技結果が得られそうにない、即ち、遊技を行ったが予想以上に図柄変動の実行回数が少なく不満を感じた可能性が高いことを示す検出である。
【0050】
中継装置3は、このように異常検出処理及び不満検出処理の何れかを行った後でも、判定タイマを停止し(S15)、監視状態から待機状態へと移行し(監視状態を終了し)、図3に示す記憶データのうち判定入金額、判定売上玉、判定アウト、判定スタートを初期化する(S16)。この場合も、中継装置3は、判定アウト、判定スタートを初期化することで、判定S率も初期化する。
【0051】
尚、中継装置3は、図3に示す記憶データ及び図4に示す異常格納集計データを特定可能な情報を遊技情報管理装置5に出力する。即ち、遊技情報管理装置5は、中継装置3から出力された記憶データ及び異常格納集計データを特定可能な情報を受信することで、記憶データ及び異常格納集計データを遊技機1毎に管理して出力可能である。
【0052】
ここで、図4に示す異常格納集計データについて解説する。異常格納集計データでは、上記したように異常検出及び不満検出の何れかを検出した時刻と共に、そのときの判定アウト、判定スタート及び判定S率を判定情報として格納し、異常検出時には異常欄に「○」を設定し、不満検出時には不満欄に「○」を設定することで、異常検出及び不満検出の何れであるかを区分け可能に集計している。又、合計欄及び平均欄は格納した全ての判定情報の集計を示し、判定S率は合計を対象として演算している。又、異常合計は異常欄が「○」のレコードの集計であり、不満合計は不満欄が「○」のレコードの集計であり、累計は判定情報に関わらず営業開始時からの通常状態におけるアウトとスタートの合計(累計)とS率(スタート÷アウト×1000)であり、異常合計又は不満合計の判定S率(
不満異常検出に応じて抽出された始動情報に相当)と累計によるS率とを比較可能に集計している。
【0053】
このように異常検出と不満検出とを区分けして集計していることで、偽造紙幣等を用いて不正行為を行う不正者の行為と、遊技者が想定した遊技結果が得られそうにないと不満を持って遊技を敬遠した遊技者の行為とを区分けすることができ、不満を持って遊技を終了した遊技者に対して不正者であると誤って対応して更に不満を大きくさせるような虞をなくすことができる。又、図4に示す異常格納集計データでは、累計ではS率が標準的であるにも拘らず不満検出が「5回」であり、その場合の判定S率が「30」であることから、第1始動口13又は第2始動口14に偏って入賞する傾向があり、遊技者に敬遠される釘調整であることも把握することができる。
【0054】
以上に説明したように本実施形態によれば、中継装置3において、貸出機2にて遊技者から支払われた有価価値を受付けたと判定すると、その有価価値を受付けた時点を起点とした監視期間を設定し、その監視期間内に貸出機2から売上信号を受信することなく、受付けた有価価値を対価として遊技者へと遊技媒体を貸出す貸出処理が行われなかったと判定すると、判定アウトや判定S率を参照することで異常を検出するようにしたので、有価価値が対応付けられる記録媒体のIDにより遊技者を特定することができない遊技情報管理装置5であっても、記録媒体に関する不正を適切に検出することができる。
【0055】
本発明は、上記した実施形態にのみ限定されるものではなく、以下のように変形又は拡張することができる。
判定入金額、判定売上玉、判定アウト、判定S率は適宜設定すれば良く、又、何れか或いは全てを設定しないようにしても良い。この場合、対応する信号を受信することで判定情報が許容範囲となったか否か等を判定すれば良い。又、判定タイマを複数設けずに1種類だけ設けても良いし、売上信号を受信した場合に再作動させなくとも良い。
【0056】
判定アウトや判定S率を参照した上で異常検出を行ったが、監視期間中に基準範囲の貸出処理、又は貸出処理自体が行われなかったことをもって異常検出をそのまま行っても良い。
待機状態であっても判定売上玉を更新し、待機状態から監視状態へと移行した場合に、その判定売上玉を参照しても良い。更に、判定売上玉が許容売上を超過した状態で待機状態から監視状態へと移行した場合に、そのまま監視状態を終了しても良いし、その監視状態中に更にもう一度売上信号を受信することを条件として監視状態を終了しても良い。この場合、許容入金を多めに設定することができる一方、遊技者が複数回に分けて低額の入金を繰返しても誤検出する虞がなくなる。
【0057】
同様にして判定入金額が許容入金となった場合に、判定入金額を更新するための入金信号の受信間隔が設定時間内である場合に限り監視状態を継続したり、許容売上を複数設け、入金信号の受信間隔が設定時間内であれば低い許容売上を参照する一方、入金信号の受信間隔が設定時間内でなければ高い許容売上を参照する等、入金信号の受信間隔が設定時間内であるか否かに基づいて参照すべき許容売上を変更したりしても良い。
【0058】
不満検出が設定値以上である遊技機、即ち、遊技者にとって不満の残る遊技機を特定可能に抽出しても良い。この場合、累計のS率との差が許容範囲を逸脱していることを条件として抽出してもよい。また、図4に示す異常格納集計データを出力する際に、その旨を識別可能に出力しても良い。
規則等により残高カードに残高等を記録させられないこともあるので、カード管理装置にて残高カードのIDに残高を対応付けて管理して残高を特定しても良い。即ち、残高が特定可能な情報が記録されれば必ずしも残高カードに直接残高を記録しなくとも良い。又、カード状の記録媒体だけでなく、例えばコイン型の記録媒体等であっても良い。
【0059】
遊技信号に基づいて遊技情報を直接的に特定しても良いし、遊技信号に基づいて関連する遊技情報を特定し、その関連する遊技情報を演算式により組み合わせて遊技情報を間接的に特定しても良い。又、例示した全ての数値、桁数、項目等は例示であり、どのような数値を採用しても良い。
対応する遊技機としては例示した以外のパチンコ遊技機や、スロットマシン等も採用可能である。この場合、遊技媒体としてはメダル等も採用可能である。
中継装置が行う情報処理の一部、又は全部を遊技情報管理装置等が行う構成としても良い。同様にして、遊技情報管理装置が行う情報処理の一部を中継装置が行っても良い。即ち、遊技情報管理装置としては中継装置等を含む広義の遊技情報管理装置の概念も含む。
【符号の説明】
【0060】
図面中、1は遊技機、2は貸出機(価値受付手段、貸出手段、発行手段、信号出力手段)、3は中継装置(受信手段、価値受付特定手段、貸出特定手段、設定手段、異常検出手段、報知手段、遊技情報特定手段、抽出手段)、5は遊技情報管理装置、8は精算機である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技機に対応して設けられ、遊技者から支払われた有価価値を受付ける価値受付手段と、
前記価値受付手段により受付けられた有価価値を対価として遊技者へと遊技媒体を貸出す貸出処理を行う貸出手段と、
前記価値受付手段により受付けられた有価価値のうちから前記貸出手段により貸出された遊技媒体の対価を差引いた残有価価値を特定可能な記録媒体である価値特定媒体を発行する発行手段と、
前記価値受付手段により有価価値が受付けられたことを特定可能な有価価値信号と、前記貸出手段による貸出処理が行われたことを特定可能な貸出信号とを出力する信号出力手段とを備えた貸出機、
及び前記価値特定媒体を受付可能であり、当該受付けた価値特定媒体により特定される前記残有価価値を精算する精算機が設置される遊技場に設けられる遊技情報管理装置において、
前記遊技機側から出力される遊技情報を特定可能な遊技信号であって、少なくとも前記有価価値信号と、前記貸出信号とを受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された前記有価価値信号により前記貸出機にて遊技者から支払われた有価価値を受付けたことを特定する価値受付特定処理を行う価値受付特定手段と、
前記受信手段により受信された前記貸出信号により前記貸出処理が行われたことを特定する貸出特定処理を行う貸出特定手段と、
前記価値受付特定処理が行われた時点を起点とした監視期間を設定する設定手段と、
前記監視期間内に前記貸出特定処理が行われないことを条件として異常を検出する異常検出手段と、
前記異常検出手段による異常検出結果を報知する報知手段と、を備えたことを特徴とする遊技情報管理装置。
【請求項2】
前記貸出信号は、前記貸出処理により貸出された遊技媒体数を特定可能であり、
前記貸出特定手段は、前記貸出処理により貸出された遊技媒体数を前記貸出特定処理により特定可能な貸出情報を特定可能であり、
前記設定手段は、前記貸出情報に対する基準範囲である貸出基準範囲を設定可能であり、
前記異常検出手段は、前記監視期間内に前記貸出特定手段により特定された貸出情報が、前記貸出基準範囲内である場合には異常検出を行わない一方、前記貸出基準範囲外である場合には異常検出を行うことで、前記監視期間内に前記貸出特定処理が行われないことを条件として異常を検出することを特徴とする請求項1に記載した遊技情報管理装置。
【請求項3】
前記受信手段により受信された前記遊技信号により遊技情報を特定する遊技情報特定手段を備え、
前記受信手段は、前記貸出機に対応して設けられる遊技機側から出力される遊技信号として、当該遊技機にて大当たりを発生させるための所定の役物であって、特定の入賞口への入賞に応じて作動する役物の動作回数、及び当該特定の入賞口への入賞回数の少なくとも一方を特定可能な始動信号を受信可能であり、
前記遊技情報特定手段は、前記受信手段により受信された前記遊技信号により特定される遊技情報として前記始動信号により特定される遊技情報である始動情報を特定可能であり、
前記設定手段は、前記始動情報に対する基準範囲である始動情報基準範囲を設定可能であり、
前記異常検出手段は、前記監視期間内に前記貸出特定処理が行われないことを条件として異常を検出する場合に、更に当該監視期間内に前記遊技情報特定手段により特定された始動情報が前記始動情報基準範囲内であることを条件として、不正な有価価値の受付が行われた旨の不正異常検出を行うことを特徴とする請求項2に記載した遊技情報管理装置。
【請求項4】
前記異常検出手段により異常が検出された場合に、当該監視期間内における前記始動情報を抽出する抽出手段を備え、
前記異常検出手段は、前記監視期間内に前記貸出特定処理が行われないことを条件として異常を検出する場合に、更に当該監視期間内に前記遊技情報特定手段により特定された始動情報が前記始動情報基準範囲外であることを条件として、遊技者が不満を持って遊技を行った旨の不満異常検出を行い、
前記遊技情報特定手段は、前記遊技情報として前記抽出手段により前記不満異常検出に応じて抽出された始動情報を遊技機単位で集計し、
前記報知手段は、前記遊技情報特定手段により集計された遊技機単位で前記抽出手段により前記不満異常検出に応じて抽出された始動情報を出力することで前記異常検出結果を報知することを特徴とする請求項3に記載した遊技情報管理装置。
【請求項5】
前記異常検出手段は、前記受信手段により前記貸出信号が受信された場合に、その貸出信号の受信に応じた前記貸出特定処理により特定された前記監視期間内の貸出情報が前記貸出基準範囲外である場合に、当該監視期間を延長することを特徴とする請求項2乃至4の何れかに記載した遊技情報管理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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