説明

遊技機

【課題】報知演出動作だけでなく、役物的動作も回転灯装置で実行可能にし、遊技の興趣性がさらに向上される遊技機の提供。
【解決手段】回転灯装置60の風防部63における側壁部63A の互いに対向する位置に、可視光線を発射する発射部5と、この発射部5が発射する可視光線を受け取る受取部6とを設け、反射板64の旋回中に発射部5から可視光線を発射させた際に、反射板64に遮断されずに、可視光線を受取部6に到達させることができた場合に、遊技者に所定の利益を付与する。これにより、回転灯装置60に対して、報知演出動作を実行する機能だけでなく、役物的な動作を実行する機能をも設けることができ、従って、スロットマシン1の遊技の興趣性をさらに向上することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照射光を発する光源と、この光源を中心として設定された円環状の旋回軌道に沿って端部が旋回可能に設けられた反射板と、外部から目視可能に前記光源及び前記反射板を内部に収納する容器状の透明カバー部とを有し、前記反射板を旋回させることにより、前記光源が発する照射光を周囲に旋回させる回転灯装置を備え、この回転灯装置で照射光を周囲に旋回させる演出が行えるようになった遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、人々に娯楽を提供する遊技機として、スロットマシンやパチンコ機等が利用されている。
このうち、スロットマシンは、複数種類の図柄が記されるとともに回転駆動可能に設けられた複数の回転リールを備えたものであり、遊技者は、複数の回転リールに設けられた複数種類の図柄を所定の組合せに揃える遊技を遊技者に行わせるものとなっている。
すなわち、遊技者がメダルをスロットマシンに投入した後、スタートレバーを操作すると、複数の回転リールが一斉に回転駆動され、この後、ストップボタンを適宜押圧操作すると、ストップボタンに対応した回転リールが適宜停止するようになっている。そして、回転リールが停止した際に、リール窓内に表示された複数の図柄が特定の組合せに揃ったときに入賞となり、入賞すると、入賞した役に応じた数のメダルがスロットマシンから遊技者に払い出されることとなる。
【0003】
このような遊技機では、遊技が行われる毎に内部で遊技の当否に係る当否抽選が内部で行われ、この当否抽選で当選することにより、所定の当選役に対応した当選フラグが成立し、遊技者は、当該当選役への入賞が可能となる。換言すると、遊技者は、当否抽選で当選することにより初めて、リール窓内に所定の組合せの図柄を停止させることができるようになっている。具体的には、遊技者は、遊技毎に行われる当否抽選で、大きな利益が得られる特別入賞に対応した当選役であるボーナスゲームに当選して、ボーナスゲームに対応する当選フラグを成立させなければ、ボーナスゲームに入賞することができない。
そして、遊技機は、このように大きな利益の得られる可能性がある当選フラグが成立すると、当選フラグが成立したことを遊技者に報知する演出を行うようになっている。
【0004】
例えば、照射光を発する光源と、この光源を中心として設定された円環状の旋回軌道に沿って端部が旋回可能に設けられた反射板とが設けられ、反射板を旋回させることにより、光源が発する照射光を周囲に旋回させる回転灯装置を有し、この回転灯装置を作動させて、その照射光を周囲に旋回させることにより、報知演出を行う遊技機が知られている(例えば、特許文献1及び2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−18040号公報
【特許文献2】特開2008−29665号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前述のような遊技機では、遊技者に充分アピールできる大きさの回転灯装置を設ければ、この回転灯装置による報知演出で、遊技者に有益な情報を確実に知らせることができるが、このような大きさの回転灯装置の設置しても、回転灯装置の動作は単なる報知動作に過ぎず、遊技における利益を遊技者に付与する契機となる役物的な動作ではないので、回転灯装置の動作で遊技の興趣性をさらに向上することができない。このため、遊技の興趣性をさらに向上させる役物的な動作を回転灯装置に行わせたい、という要望がある。
【0007】
そこで、各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した背景技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、報知演出動作だけでなく、役物的動作も回転灯装置で実行可能にし、遊技の興趣性がさらに向上される遊技機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
各請求項にそれぞれ記載された各発明は、前述の目的を達成するためになされたものである。以下に、各発明の特徴点を、図面に示した発明の実施の形態を用いて説明する。
なお、符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0009】
(請求項1)
(特徴点)
請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項1記載の発明は、照射光を発する光源(65)と、この光源(65)を中心として設定された円環状の旋回軌道(α)に沿って端部(64D) が旋回可能に設けられた反射板(64)と、外部から目視可能に前記光源(65)及び前記反射板(64)を内部に収納する容器状の透明カバー部(63)とを有し、前記反射板(64)を旋回させることにより、前記光源(65)が発する照射光を周囲に旋回させる回転灯装置(60,60A)を備えた遊技機(1)であって、前記透明カバー部(63)の側壁部分(63A) における互いに対向する位置には、遊技における所定の利益を遊技者に付与するか否かを判定するための基準となる付与判定子を発射する発射部(5, 5A)と、この発射部(5, 5A)が発射する付与判定子を受け取る受取部(6, 6A)とが設けられ、前記発射部(5, 5A)が発射する付与判定子として、球状に形成された遊技用飛翔体(21)、及び、可視光線のいずれか一方が採用され、前記発射部(5, 5A)から前記受取部(6, 6A)までの間には、前記発射部(5, 5A)の発射する付与判定子の通り道となる通過経路(β)が前記反射板(64)の旋回軌道(α)を横切るように設定され、前記反射板(64)は、前記旋回軌道(α)上における前記通過経路(β)を封鎖する封鎖領域、及び、前記通過経路(β)から外側に外れて前記通過経路(β)を開放する開放領域の二位置を順次通過するように旋回し、前記受取部(6, 6A)には、前記発射部(5, 5A)が発射した付与判定子を受け取ったことを検出するとともに、付与判定子を受け取ったことを検出すると、その旨を示す検出信号を発信する受取検出手段(28)が設けられ、前記反射板(64)の旋回中に、前記受取検出手段(28)の発信する検出信号を受信すると、遊技者に遊技における所定の利益を与えるか否かの判定を行う遊技制御手段(70)が設けられていることを特徴とする。
【0010】
(請求項2)
(特徴点)
請求項2記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項2に記載された発明は、照射光を発する光源(65)と、この光源(65)を中心として設定された円環状の旋回軌道(α)に沿って端部(64D) が旋回可能に設けられた反射板(64)と、外部から目視可能に前記光源(65)及び前記反射板(64)を内部に収納する容器状の透明カバー部(63)とを有し、前記反射板(64)を旋回させることにより、前記光源(65)が発する照射光を周囲に旋回させる回転灯装置(60,60B)を備えた遊技機(1)であって、前記透明カバー部(63)における側壁部分(63A) には、遊技における所定の利益を遊技者に付与するか否かを判定するための基準となる付与判定子を発射する発射部(5, 5A)が設けられ、前記透明カバー部(63)の底部分における前記反射板(64)の旋回軌道(α)の内側となる位置には、前記発射部(5, 5A)が発射する付与判定子を受け取る受取部(6, 6B)が設けられ、前記発射部(5, 5A)が発射する付与判定子として、球状に形成された遊技用飛翔体(21)、及び、可視光線のいずれか一方が採用され、前記発射部(5, 5A)から前記受取部(6, 6B)までの間には、前記発射部(5, 5A)の発射する付与判定子の通り道となる通過経路(β)が前記反射板(64)の旋回軌道(α)を横切るように設定され、前記反射板(64)は、前記旋回軌道(α)上における前記通過経路(β)を封鎖する封鎖領域、及び、前記通過経路(β)の外側へ外れて前記通過経路(β)を開放する開放領域を順次通過するように旋回し、前記受取部(6, 6B)には、前記発射部(5, 5A)が発射した付与判定子を受け取ったことを検出するとともに、付与判定子を受け取ったことを検出すると、その旨を示す検出信号を発信する受取検出手段(28)が設けられ、前記反射板(64)の旋回中に、前記受取検出手段(28)の発信した検出信号を受信すると、遊技者に遊技における所定の利益を与えるか否かの判定を行う遊技制御手段(70)が設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
(請求項1の効果)
請求項1に記載の発明は、以下に示すような効果を奏する。
すなわち、請求項1記載の発明によれば、光源の照射光を周囲に旋回させる回転灯装置には、光源の周囲に設定された旋回軌道に沿って旋回する反射板と、この反射板及び光源を内部に収納する透明カバー部とが設けられており、このような回転灯装置の透明カバー部における側壁部分の互いに対向する位置に発射部及び受取部をそれぞれ設け、遊技者への利益付与判定の基準となる付与判定子を発射部から発射し、且つ、付与判定子を受取部で受け取るようにし、これにより、発射部から発射されて受取部に受け取られる付与判定子の通り道となる通過経路が、反射板の旋回軌道を横切るようにしたので、反射板の旋回中に発射部から付与判定子を発射すると、付与判定子の発射タイミングによっては、反射板が通過経路を封鎖して付与判定子を不通とし、付与判定子が受取部に到達しない場合があり、これにより、回転灯装置には、報知演出動作を実行する機能だけでなく、役物的な動作を実行する機能も確保されるようになる。
ここで、役物的な動作を実行する機能を回転灯装置に付加するにあたり、発射部及び受取部を透明カバー部の外側に設置すれば充分であり、また、発射部及び受取部以外のものを付加する必要もなく、回転灯装置の構造を大幅に変更する必要がない。
従って、回転灯装置に役物的な動作を実行する機能を容易に付加することができ、報知演出動作だけでなく、回転灯装置による役物的動作の実行も実現されるので、これにより、遊技の興趣性をさらに向上することができ、前記目的が達成される。
【0012】
(請求項2の効果)
請求項2に記載の発明は、以下に示すような効果を奏する。
すなわち、請求項2記載の発明によれば、光源の照射光を周囲に旋回させる回転灯装置には、光源の周囲に設定された旋回軌道に沿って旋回する反射板と、この反射板及び光源を内部に収納する透明カバー部とが設けられており、このような回転灯装置の透明カバー部の側壁部分に付与判定子を発射する発射部を設け、透明カバー部の側壁部分に付与判定子を受ける受取部を設け、これにより、発射部から発射されて受取部に受け取られる付与判定子の通り道となる通過経路が反射板の旋回軌道を横切るようにしたので、反射板の旋回中に、発射部から付与判定子を発射すれば、付与判定子の発射タイミングによっては、反射板が通過経路を封鎖して付与判定子を不通とし、付与判定子が受取部に到達しない場合が生じるようになり、これにより、回転灯装置には、報知演出動作を実行する機能だけでなく、役物的な動作を実行する機能も確保されるようになる。
ここで、役物的な動作を実行する機能を回転灯装置に付加するにあたり、発射部及び受取部を透明カバー部の外側に設置すれば充分であり、また、発射部及び受取部以外のものを付加する必要もなく、回転灯装置の構造を大幅に変更する必要がない。
従って、回転灯装置に役物的な動作を実行する機能を容易に付加することができ、報知演出動作だけでなく、回転灯装置による役物的動作の実行も実現されるので、これにより、遊技の興趣性をさらに向上することができ、前記目的が達成される。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の第1実施形態に係るスロットマシンの全体を示す正面図である。
【図2】前記実施形態に係る回転灯装置を示す斜視図である。
【図3】前記実施形態に係る回転灯装置を示す断面図である。
【図4】図3のIV−IV線における断面図である。
【図5】前記実施形態に係る回転灯装置を示す分解斜視図である。
【図6】本発明の第2実施形態に係る回転灯装置を示す正面図である。
【図7】前記実施形態に係る回転灯装置を示す左側面図である。
【図8】前記実施形態に係る発射部を示す断面図である。
【図9】前記実施形態に係る揚送装置を示す断面図である。
【図10】図9のX−X線における断面図である。
【図11】本発明の変形例を示す正面図である。
【図12】図11のXII−XII線における断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に、本発明を実施するための形態である実施形態について、図面を参照しながら説明する。
[第1実施形態]
(スロットマシン1の概要)
本実施形態に係る遊技機であるスロットマシン1は、複数の回転リール40の各々に記された複数種類の図柄41が所定の組合せとなるように、回転している回転リール40を停止させる遊技を行うものである。このスロットマシン1には、図1に示すように、当該スロットマシン1の各種装置を収納するとともに、正面形状が長方形となった筐体2が備えられている。
筐体2は、正面全体が開口された箱状の部材である。そして、筐体2には、その開口を塞ぐための前扉3が回動可能に設けられている。
【0015】
前扉3の上下方向における中央部分は、スロットマシン1の遊技操作を行うための操作部4となっている。
操作部4には、図1中右側から、前扉3の施錠を行う鍵が差し込まれる鍵穴3Aと、遊技用メダルが投入されるメダル投入口18と、回転リール40の回転を停止させるストップスイッチ50と、メダル投入口18に投入されたメダルのうち該遊技に賭けるメダルの枚数を設定するためのベットスイッチ16と、回転リール40の回転を開始させるスタートスイッチ30と、貯留されているメダルを払い戻させるための精算スイッチ17と、後述する発射部5の操作を行うための操作スイッチ19とが設けられている。
ここで、操作スイッチ19は、押しボタン式のスイッチ装置であり、遊技者によって操作されると、所定の発射信号を発信するようになっている。
操作部4の下方には、文字及び図の少なくとも一方からなる標章、例えば、スロットマシン1の機種名を鮮明に表示するための下パネル3Bが設けられている。この下パネル3Bの裏側には、下パネル3Bを後方から照らす図示しないバックライト装置が設けられている。さらに、下パネル3Bの下方には、払い出されたメダルを溜めておくためのメダル受け3Cが設けられている。
【0016】
また、操作部4の上方には、横方向に細長い長方形状に形成された図柄表示窓13が設けられている。図柄表示窓13は、筐体2の内部に収納された回転リール40の図柄41を遊技者に見せるための窓である。
図柄表示窓13の上方左右の角隅近傍には、種々の音声を出力するためのスピーカ42が設けられている。また、図柄表示窓13の中央部上方には、本発明に基づく回転灯装置60が設けられている。これらの回転灯装置60、スピーカ42及び図柄表示窓13の周囲には、回転灯装置60、スピーカ42及び図柄表示窓13の図1中左方、上方、右方を囲むように、逆U字形に配列された装飾ランプ部43が設けられている。
これらの装飾ランプ部43、回転灯装置60及びスピーカ42は、各遊技毎にスロットマシン1の内部で行われる当否抽選で、所定の当選役に対応した当選フラグが成立した際に行われる演出を行うための演出手段44となっている。
この演出手段44は、遊技者に当選フラグが成立すると、例えば、ボーナスフラグが成立すると、装飾ランプ部43を点灯又は点滅させる、回転灯装置60を作動させて、その照射光を旋回させる、及び、スピーカ42から当選音を発生させる等のいずれか一つを単独で作動させる、若しくは、これら二つ以上、又は、全部を同時に作動させることにより、遊技者に当選フラグの成立を報知する報知演出を行うようになっている。
【0017】
図柄表示窓13の図1中右方には、装飾ランプ部43との間に、長方形に形成された二つの表示パネル47, 48が上下に並んで設けられている。
表示パネル47は、揃うと8枚のメダルが払い出される8枚払出図柄を表示する透光性を有する平板状パネルである。この表示パネル47の裏側には、当該表示パネル47を裏側から照らし出す図示しないバックライトが設けられている。
表示パネル48は、揃うと15枚のメダルが払い出される15枚払出図柄を表示する透光性を有する平板状パネルである。この表示パネル48の裏側には、表示パネル47と同様に、当該表示パネル48を裏側から照らし出す図示しないバックライトが設けられている。
【0018】
ここで、回転灯装置60の図1中左方には、可視光線を発射する発射部5が設けられ、回転灯装置60の図1中右方には、発射部5が発射する可視光線を受け取る受取部6が設けられている。これらの発射部5及び受取部6については、後で詳述する。
【0019】
筐体2の内部には、前述の三個の回転リール40を回転可能に支持するとともに、各回転リール40を回転駆動する図示しないモータを備えたリールユニット45と、メダル投入口18に投入されたメダルを検知する投入スイッチ15と、この投入スイッチ15を通過してきたメダルを貯留する容器であるとともに、入賞時には遊技者にメダルを払い出すホッパーユニット46とが設けられている。
このうち、リールユニット45は、図示しない枠体と、この枠体に支持された前述の図示しない三個のモータと、各々のモータの出力軸に結合された三個の回転リール40とを備えたものである。
ホッパーユニット46は、内部に貯留しているメダルを入賞時に遊技者に払い出すために、メダル受け3Cに臨むように開口された払い出し口46A を通じてメダルをメダル受け3Cへ排出するものである。
【0020】
(回転灯装置60)
次に、本実施形態に係る回転灯装置60について説明する。
図2〜図5には、本実施形態に係る回転灯装置60が示されている。図2〜図5において、回転灯装置60は、赤色の照射光を発する光源である赤色電球65と、この赤色電球65の周囲を旋回可能に設けられた反射板64と、赤色電球65及び反射板64を内部に収納する風防部63とを備えたものとなっている。
そして、回転灯装置60は、反射板64を旋回させることにより、赤色電球65が発する照射光を周囲に旋回させながら、当該照射光を周囲に照射するようになっている。
【0021】
回転灯装置60には、図2〜図5に示すように、赤色電球65及び反射板64に加えて、反射板64を旋回駆動するための旋回駆動機構部68と、旋回駆動機構部68を内部に収納するケース部61と、赤色電球65及び反射板64を内部に収納する風防部63と、ケース部61及び風防部63の間に介装されている接続部62とが設けられている。
反射板64は、旋回駆動機構部68に回転自在に設けられるとともに、その回転軸の上に焦点が設けられている凹面鏡である。赤色電球65及び反射板64は、反射板64の焦点位置と、赤色電球65の発光するフィラメントの中心位置とがほぼ一致するように、回転灯装置60に取り付けられている。
換言すると、反射板64は、図4に示すように、赤色電球65を中心として設定された円環状の旋回軌道αに沿って端部64D が旋回可能に設けられたとなっている。
【0022】
旋回駆動機構部68は、図3及び図5の如く、反射板64を旋回駆動する原動機として、電力で作動するモータ68A を有するものとなっている。
この旋回駆動機構部68には、前述のモータ68A に加えて、モータ68A の出力軸に取り付けられたピニオンギア68B と、モータ68A の駆動力を減速するための減速ギア68C と、モータ68A の駆動力で回転駆動される回転基部68D と、モータ68A を支持する平板状の支持ベース板68E と、回転基部68D を下方から回転自在に支持するホルダ部68F とが設けられている。
このうち、減速ギア68C は、大型の歯車と小型の歯車が同軸位置になるように一体化されたものであり、大型の歯車がモータ68A の取り付けられたピニオンギア68B と噛み合っている。
【0023】
回転基部68D は、平たい円形リング状に形成されたものである。この回転基部68D の円形リング状の内周縁部分には、減速ギア68C の小型の歯車と噛み合うための歯車部68G が設けられている。
具体的に説明すると、円形リング状に形成された回転基部68D の内周縁部分は、モータ68A 側に突出する円筒状に形成され、この円筒状の外周面には、減速ギア68C の小型の歯車と噛み合う多数の歯が形成されている。回転基部68D の歯車部68G は、これらの歯により形成されたものとなっている。
【0024】
回転基部68D の外周縁近傍の部分には、図3の如く、複数の嵌合凹部68H が設けられている。一方、反射板64の回転基部68D 側に配置された端部は、円盤状に広がったターンテーブル部64A とされている。このターンテーブル部64A の回転基部68D 側を臨む面には、回転基部68D 側に複数設けられた嵌合凹部68H に対応して、複数の突起部64B が突設されている。反射板64は、その突起部64B のそれぞれが回転基部68D の対応する嵌合凹部68H に嵌合され、これにより回転基部68D に対して回り止めされ、この状態で、回転基部68D にネジ留めされている。
【0025】
また、回転基部68D の内周面には、図3中下方を向いた突出面を備えた段付部68I が形成されている。一方、ホルダ部68F の外周面には、図3中上方を向いた突出上面を備えた鍔部68J が突設されている。そして、回転基部68D の段付部68I は、その内径D1(図4参照)がホルダ部68F 本体の外周面の直径D2(図4参照)よりも僅かに小さくなるように設定されている。これにより、回転基部68D は、ホルダ部68F に設けられた鍔部68J の上に段付部68I を載せると、この状態で、ホルダ部68F に回転自在に支持されるようになっている。
そして、ホルダ部68F には、図4中上方の面から支持ベース板68E へ向かって延びる一対の脚部68K が設けられている。ホルダ部68F は、リング状の回転基部68D の内部に脚部68K を挿通させ、且つ、その鍔部68J に回転基部68D の段付部68I を支持させた状態で、脚部68K の先端が支持ベース板68E に接合されている。
【0026】
支持ベース板68E の風防部63側の面には、図3及び図4の如く、赤色電球65を支持するソケット67の基端が取り付けられている。このソケット67は、筒状の本体内部に図示しない一対の電極が形成されたものである。赤色電球65は、ソケット67の電極と電気的に接続して電力供給を受けるようになっている。
ここで、反射板64の円盤状に広がったターンテーブル部64A 及びホルダ部68F には、中央部分にソケット67の先端部分を挿通させる挿通孔64C, 68Lが設けられている。
赤色電球65は、ホルダ部68F の挿通孔68L 及び反射板64の挿通孔64C の内部に挿通されたソケット67の内部に、その電極部65A が嵌合するようになっている。
【0027】
ケース部61は、図2の如く、平面形状がU字形状に形成された底板部61D と、この底板部61D の周縁に沿って立設された側壁部61C とを備えた箱状に形成されたものであり、内部に旋回駆動機構部68を収納するようになっている。なお、底板部61D は、U字形状の半円形状に膨出した部分が他の部分と斜めに交差し、その断面形状が「へ」の字形に形成されたものである。
ケース部61には、図2及び図5の如く、スロットマシン1にネジ留めするために、図5中上方の面及び側面のそれぞれから突出する複数の耳部61A が設けられている。これらの耳部61A の各々には、スロットマシン1の被取付部位に螺合させるための図示しないネジが略水平方向に挿通されるネジ挿通孔61B が形成されている。
このケース部61の内部には、図3及び図5の如く、前述の旋回駆動機構部68に加えて、旋回駆動機構部68のモータ68A 、赤色電球65及び発射部5を制御するための制御回路部が形成された回路基板70が収納されている。この回路基板70の制御回路部は、旋回駆動機構部68のモータ68A 、赤色電球65及び発射部5への電力を入り切りするための図示しないスイッチング素子を備え、外部から指令信号、具体的には、スロットマシン1から演出指令信号や操作スイッチ19からの発射信号等を受信し、この演出指令信号に応じてモータ68A 、赤色電球65及び発射部5を作動させるものとなっている。
【0028】
風防部63は、上方図5中上方となる一端側が開口された円筒状の側壁部63A と、この側壁部63A の他端側を塞ぐ半球状のドーム部63C とを備えた容器状に形成され、内部に赤色電球65及び反射板64を収納するようになっている。この風防部63の内法は、赤色電球65の周囲を反射板64が回転可能となるように設定されている。
また、風防部63を形成する材料の材質は、赤色電球65が発する照射光を外部へ照射できるように、透明の合成樹脂となっている。
換言すると、風防部63は、外部から目視可能に赤色電球65及び反射板64を内部に収納する容器状の透明カバー部となっている。
さらに、側壁部63A の開口に近接する内周面、換言すると、風防部63の開口に近接する内周面には、螺旋状に延びるネジ溝からなる雌ネジ部63B が形成されている。これにより、風防部63の側壁部63A は、開口近傍の部分が雌ネジとなっている。
【0029】
接続部62は、ケース部61及び風防部63の間に介装されて、ケース部61及び風防部63を相互に接続するものである。
この接続部62には、ケース部61に設けられている側壁部61C と対応する側壁部62A が形成されている。接続部62の側壁部62A は、その上端面の外周側が段差となった段付部62B を備えている。
この接続部62の段付部62B に対応して、ケース部61の側壁部61C は、その上端面の内周側が段差となった段付部61E (図3にのみ示す)を備えている。
また、接続部62の側壁部62A には、ケース部61と螺合するネジ62C (図3にのみ示す)を挿通させる挿通孔62D が形成されている複数の突起部62E が設けられている。
接続部62は、その段付部62B をケース部61側の段付部61E の内側に嵌合させた状態で、その突起部62E の挿通孔62D に挿通されたネジ62C をケース部61に螺合させることにより、ケース部61に接続されている。
【0030】
また、接続部62には、風防部63の側壁部63A と対応する円筒状の側壁部62F が形成されている。この側壁部62F の外周面には、ネジ溝が形成され、これにより、側壁部62F が雄ネジとなっている。
接続部62は、雄ネジとなっている側壁部62F の先端縁が風防部63の開口内部に嵌め込まれた状態で、風防部63及び接続部62の一方を他方に対して相対的に回転させ、雄ネジとなっている側壁部62F を風防部63の雌ネジ部63B に螺合することにより、風防部63との接続がなされるようになっている。
【0031】
この際、風防部63の側壁部分である側壁部63A における互いに対向する位置には、図3及び図4に示すように、前述した発射部5及び受取部6がそれぞれ設けられている。
発射部5は、遊技における所定の利益を遊技者に付与するか否かを判定するための基準となる付与判定子として可視光線を発射するとなっている。
受取部6は、発射部5が発射する可視光線を受け取るものとなっている。
そして、発射部5から受取部6までの間には、発射部5の発射する可視光線の通り道となる通過経路βが反射板64の旋回軌道αを横切るように設定されている。
【0032】
(発射部5)
発射部5は、更に詳しく説明すると、所定の色の可視光を発生する図示しない発光ダイオードと、この発光ダイオードが発生する可視光を収束してビーム状の可視光線にする図示しない複数のレンズとを備え、発光ダイオードが発する可視光線を受取部6の受光面に集中させて照射するものである。
【0033】
(受取部6)
受取部6は、発射部5の発光ダイオードの発生する所定の色の可視光を検出する図示しないフォトトランジスタと、発射部5の発光ダイオードの発生する所定の色の可視光のみを通過させる図示しない光学フィルタと、受取部6の受光面に当たる光線のうち、通過経路βを通ってきた光線のみがフォトトランジスタの感光面に達するように、図示しない複数のレンズが組み合わされた光学装置とを備え、発光ダイオードが発する可視光線を受け取ると、所定の電気信号である検出信号を出力するものである。
ここで、受取部6のフォトトランジスタは、発射部5が発射した可視光線を受け取ったことを検出するとともに、可視光線を受け取ったことを検出すると、その旨を示す検出信号を発信する受取検出手段となっている。
【0034】
ここで、回転灯装置60の反射板64は、図4に示すように、旋回軌道α上における通過経路βを封鎖する封鎖位置γを含む封鎖領域、及び、通過経路βから外側に外れて通過経路βを開放する開放位置δを含む開放領域を順次通過するように旋回するもの制御装置となっている。
【0035】
(回路基板70)
以上において、回路基板70は、反射板64の旋回中に、前述のフォトトランジスタの発信する検出信号を受信すると、遊技者に遊技における所定の利益を与えるか否かの判定を行う遊技制御手段となっている。
【0036】
すなわち、スロットマシン1には、遊技者の操作に対応して遊技を進行させるために、リールユニット45、ホッパーユニット46及び演出手段44等の動作を制御する図示しない制御装置が設けられている。
そして、この制御装置は、回路基板70と電気的に接続されており、回転灯装置60による演出を開始すべき所定の条件及び終了すべき所定の条件が成立すると、回路基板70へ起動指令信号及び停止指令信号をそれぞれ送出するようになっている。
【0037】
一方、回転灯装置60の回路基板70は、制御装置との電気的接続に加えて、赤色電球65、反射板64を駆動するモータ68A 、発射部5の発光ダイオード、受取部6のフォトトランジスタ、及び、スロットマシン1の前面に設けられている操作スイッチ19のそれぞれにも電気的に接続されている。
【0038】
このような回路基板70は、制御装置の送出した起動指令信号を受信すると、赤色電球65及びモータ68A への電力供給を開始し、赤色電球65を点灯させるとともに、反射板64に回転を開始させるように形成されている。
また、回路基板70は、制御装置の送出した停止指令信号を受信すると、赤色電球65及びモータ68A への電力供給を停止し、赤色電球65を消灯させるとともに、反射板64の回転を停止させるように形成されている。
【0039】
さらに、回路基板70は、操作スイッチ19の送出した操作信号を受信すると、発射部5の発光ダイオードに電力を瞬間的に供給し、当該発光ダイオードを瞬間的に点灯させるように形成されている。この発光ダイオードの点灯によって、発射部5から受取部6へ向かって可視光線が発射されるようになっている。そして、受取部6は、そのフォトトランジスタが受取部6からの可視光線を受け取ると、検出信号を回路基板70へ送出するようになっている。
【0040】
回路基板70は、反射板64が回転している間に、フォトトランジスタの出力する検出信号を受信すると、遊技者に遊技における所定の利益を与えるべきと判定し、その旨を示す利益付与信号を制御装置へ送出するようになっている。
スロットマシン1は、回転灯装置60に設けられている回路基板70の送出した利益付与信号を制御装置が受信すると、遊技者に所定の利益を与えるようになっている。
【0041】
次に、回路基板70が利益付与信号を送出した際に、スロットマシン1から遊技者に与えられる所定の利益について説明する。
すなわち、スロットマシン1は、予め、各遊技における内部抽選で、所定の当選役に当選すると、当該当選役に当選したことを遊技者に報知するために、演出手段44を作動させるように設定されている。
また、スロットマシン1には、揃うと8枚のメダルが払い出される8枚払出図柄が役構成図柄となっている8枚払出当選役と、揃うと16枚のメダルが払い出される16枚払出図柄が役構成図柄となっている16枚払出当選役とが設けられている。
【0042】
そして、遊技がビッグボーナスゲームへ移行した後、当該ビッグボーナスゲーム中に行われる一の遊技において、当該遊技における内部抽選で、8枚払出当選役及び16枚払出当選役のいずれかに当選したとすると、スロットマシン1は、回転灯装置60の赤色電球65を点灯させるとともに、反射板64を回転させることによって、8枚払出当選役及び16枚払出当選役のいずれかに当選したことを遊技者に報知するようになっている。
反射板64が回転している状態で、遊技者が操作スイッチ19を操作すると、発射部5から可視光線が発射されるようになっている。
【0043】
ここで、発射部5の発射する可視光線が回転する反射板64に遮られないように、遊技者が適宜な操作タイミングで操作スイッチ19を操作することができれば、可視光線は、受取部6の受光面まで到達することができ、可視光線が受取部6の受光面まで到達すると、受取部6は、回転灯装置60の回路基板70へ検出信号を送出するようになっている。
検出信号を受信した回転灯装置60の回路基板70は、スロットマシン1の制御装置へ利益付与信号を送信するようになっている。
【0044】
利益付与信号を受信したスロットマシン1の制御装置は、図柄表示窓13の図1中右方に設けられている表示パネル47, 48(図1参照)を利用して、8枚払出当選役及び16枚払出当選役のどちらに当選しているかを遊技者に報知するようになっている。
具体的には、スロットマシン1の制御装置は、8枚払出当選役に当選している場合、表示パネル47のバックライトを点灯することで、遊技者に8枚払出当選役に当選していることを報知するようになっている。
一方、スロットマシン1の制御装置は、15枚払出当選役に当選している場合、表示パネル48のバックライトを点灯することで、遊技者に15枚払出当選役に当選していることを報知するようになっている。
これにより、遊技者は、8枚払出当選役及び16枚払出当選役のいずれかに当選したことを明確に把握できるので、当選した役に確実に入賞することが可能となり、これにより、遊技者には、所定の利益が与えられるようになる。
【0045】
(第1実施形態の効果)
前述のような本第1実施形態によれば、次のような効果が得られる。
すなわち、回転灯装置60の風防部63における側壁部63A の互いに対向する位置に発射部5及び受取部6をそれぞれ設け、遊技者への利益付与判定の基準となる可視光線を発射部5から発射し、且つ、可視光線を受取部6で受け取るように形成し、これにより、発射部5から発射されて受取部6に受け取られる可視光線の通り道となる通過経路βが、反射板64の旋回軌道αを横切るようにしたので、反射板64の旋回中に発射部5から可視光線を発射すると、可視光線の発射タイミング、換言すると、操作スイッチ19の操作タイミングによっては、反射板64が通過経路βを封鎖して可視光線を不通とし、可視光線が受取部6に到達しない場合が生じるようになり、これにより、回転灯装置60に対して、報知演出動作を実行する機能だけでなく、役物的な動作を実行する機能をも設けることができる。
ここで、回転灯装置60に役物的な動作を付与するのに、発射部5及び受取部6を風防部63の外側に設置すれば充分であり、発射部5及び受取部6以外のものを設ける必要がなく、回転灯装置60の構造を大幅に変更する必要がない。
従って、回転灯装置60に役物的な動作を実行する機能を容易に付加することができ、報知演出動作だけでなく、回転灯装置60による役物的動作の実行も実現できるので、これにより、スロットマシン1の遊技の興趣性をさらに向上することができる。
【0046】
[第2実施形態]
図6には、本発明の第2実施形態に係る回転灯装置60A が示されている。
本第2実施形態は、前記第1実施形態における付与判定子としての可視光線を、球状に形成された遊技用飛翔体に置き換えたものである。
すなわち、風防部63の側壁部63A における互いに対向する位置には、図6に示すように、前述した遊技用飛翔体であるスポンジ製の球体21が通過可能となった左挿通孔22及び右挿通孔23がそれぞれ設けられている。
【0047】
このうち、図6中左側に配置されている左挿通孔22の近傍には、左挿通孔22を通じて風防部63の内部に向かって球体21を発射する発射部5Aの発射口51A が配置されている。
また、左挿通孔22に対向する右挿通孔23には、発射部5Aが発射した球体21を受け取る容器状の受取部6Aが取り付けられている。
さらに、風防部63の底部には、受取部6Aに入らなかった球体21を回収するための回収孔24が設けられている。この回収孔24には、発射部5Aが発射した球体21を受けるすり鉢状の回収部7が接続されている。
【0048】
そして、回収部7の底部には、L字形に折れ曲がるとともに、回転灯装置60A の図6中紙面奥側、換言すると、図7に示すように、回転灯装置60A の裏側に向かって延びるパイプ状の搬送路25の一端が接続されている。
図6に戻って、搬送路25の上下方向に延びる部分には、その内部を球体21が通過したか否かを検出するために、フォトインターラプタ等の近接センサ26が設けられている。
この近接センサ26は、回収部7が球体21を回収したことを検出するとともに、球体21を回収したことを検出すると、その旨を示す検出信号を発信するものとなっている。
回収部7で回収された球体21は、搬送路25を通って回転灯装置60A の裏側へ搬送されるようになっている。
【0049】
受取部6Aの底部には、回収部7と同様に、L字形に折れ曲がっているとともに、当該受取部6Aの底部から回収部7の直下位置まで延びるパイプ状の搬送路27が接続されている。この搬送路27の回収部7側に配置された端部は、搬送路25に接続されている。
搬送路27の上下方向に延びる部分には、その内部を球体21が通過したか否かを検出するために、フォトインターラプタ等の近接センサ28が設けられている。
この近接センサ28は、発射部5Aが発射した球体21を受け取ったことを検出するとともに、球体21を受け取ったことを検出すると、その旨を示す検出信号を発信する受取検出手段となっている。
受取部6Aで受け取られた球体21は、搬送路27を通って搬送路25に達し、さらに、搬送路25を通って回転灯装置60A の裏側へ搬送されるようになっている。
【0050】
ここで、図7に示すように、回転灯装置60A の裏側、換言すると、回転灯装置60A の図7中左方には、受取部6Aで受け取った球体21、及び、回収孔24で回収した球体21を再度発射部5Aに装填するために、発射部5Aよりも高い位置に球体21を揚送する揚送装置8が設けられている。
【0051】
(発射部5A)
次に、本第2実施形態に係る発射部5Aについて説明する。
本第2実施形態に係る発射部5Aは、空気の圧力でスポンジ製の球体21を勢いよく発射するものである。
すなわち、発射部5Aは、図8に示すように、球体21が内部を通過するパイプ状のバレル部51と、バレル部51の内部に装填された球体21を押し出す圧搾空気を発生するポンプ部52と、このポンプ部52を駆動する駆動部53と、バレル部51に一つずつ球体21を装填する装填機構部54と、ポンプ部52に設けられているピストン52C を係止する係止部55とを備えたものとなっている。
【0052】
バレル部51は、全長にわたって同一の外径及び内径を有するストレートなパイプ状の部材である。バレル部51の図8中右側の開口部は、回転灯装置60A 側を向いた前述の発射口51A となっている。一方、バレル部51の図8中左側の開口部51B は、ポンプ部52の圧搾空気を噴出するノズル52A に接続されている。
バレル部51の側壁には、中央から開口部51B に寄った部分を貫通する装填口51C が設けられており、この装填口51C を通じてバレル部51の内部に球体21が装填されるようになっている。
【0053】
ポンプ部52は、弾性体の弾性力を利用して圧搾空気を発生させるものである。
具体的には説明すると、ポンプ部52には、内部が中空となった筒状のシリンダ52B と、このシリンダ52B の内部を往復移動可能に設けられたピストン52C と、シリンダ52B の内部に設けられるとともにピストン52C をノズル52A 側に付勢する図示しないコイルばねとが設けられている。このようなポンプ部52は、ピストン52C に外力を加え、コイルばねの弾性力に抗してピストン52C をノズル52A から離れる方向に移動し、ノズル52A から所定の距離離れた位置でピストン52C に加えていた外力を解除すると、コイルばねの弾性力で、ピストン52C がノズル52A に向かって前進して、ピストン52C 内の空気を圧縮してノズル52A から噴出させるようになっている。
【0054】
ここで、ピストン52C には、ノズル52A から離れる方向に延びる係合用ロッド52D が設けられている。
そして、係合用ロッド52D の側面には、所定の歯車と噛み合うように形成されたラック52E がその全長にわたって設けられている。
係合用ロッド52D の駆動部53側の端部には、係止部55に係止させるための係止片52F が突設されている。
【0055】
駆動部53は、コイルばねの弾性力に抗してピストン52C を移動させる駆動力を発生させるものである。
具体的には説明すると、駆動部53には、ピストン52C を移動させるトルクを発生する電動機53A と、電動機53A のトルクを減速してピストン52C のラック52E に伝達する減速用ギア53B,53C,53D とが設けられている。
減速用ギア53B,53C,53D のうち、中央に配置された減速用ギア53C には、図示しない電磁クラッチが設けられている。電磁クラッチを駆動するソレノイドに電流を流した状態では、電動機53A のトルクがピストン52C のラック52E に伝達されるようになっている。一方、電磁クラッチのソレノイドに電流が流れていない状態では、電動機53A とピストン52C とが機械的に切り離され、電動機53A のトルクがラック52E に伝達され、且つ、ピストン52C は、電動機53A の動きに関係なく自由に移動可能となっている。
【0056】
装填機構部54は、係合用ロッド52D の動きに連動してバレル部51に一つずつ球体21を装填するものである。
具体的には説明すると、装填機構部54には、複数の球体21を内部に貯留可能な筒状に形成された球体貯留部54A と、装填口51C を閉鎖する閉鎖位置及び開放する開放位置の二位置間を移動可能に設けられた蓋部54B と、蓋部54B 及び係合用ロッド52D を分離可能に結合するリンク部54C とが設けられている。
球体貯留部54A は、図8中下端側の開口がバレル部51の装填口51C に対向するように配置されている。
【0057】
蓋部54B は、球体貯留部54A 及びバレル部51の間は位置された板状の部材であり、バレル部51の長手方向に沿って摺動可能に設置されている。蓋部54B における図8中左側の部位は、球体21を挿通させる挿通孔54D が形成されたものとなっている。
ここで、バレル部51の発射口51A 近傍の表面には、係止突起54E が突設されている。蓋部54B と係止突起54E との間には、張力ばね54F が架け渡されている。この張力ばね54F は、蓋部54B をバレル部51の発射口51A 側に向かって付勢するものとなっている。
このような蓋部54B は、外力が加わっていない状態では、蓋部54B を前述の閉鎖位置に留めるようになっている。
一方、蓋部54B は、張力ばね54F の弾性力に抗してポンプ部52側へ摺動され、その挿通孔54D の内部に装填口51C が収まる位置、すなわち、開放位置まで移動するようになっている。球体貯留部54A の内部に貯留されている球体21は、バレル部51の内部が空の状態で、蓋部54B が開放位置まで移動すると、自重で自動的にバレル部51の内部に装填されるようなっている。
【0058】
リンク部54C は、装填口51C を塞ぐための蓋部54B をピストン52C の動きに連動させて開放位置へ移動させるために、ピストン52C の係合用ロッド52D と蓋部54B とを連結するものである。
具体的には説明すると、リンク部54C は、蓋部54B に基端が固定されるとともに、先端側が係合用ロッド52D へ向かって延びる第1リンク棒54G と、係合用ロッド52D に基端が固定されるとともに、先端側が蓋部54B へ向かって延びる第2リンク棒54H とを備えたものである。これらの第1リンク棒54G 及び第2リンク棒54H は、それぞれの先端部分に互いに掛止し合う掛止爪54I, 54Jが設けられたものとなっている。
このうち、第2リンク棒54H は、シリンダ52B と対向する下面から膨出する膨出部54K が設けられたものである。そして、シリンダ52B には、第2リンク棒54H に対向する上面から突出する楔状のランプ部54L が設けられている。
【0059】
以上において、蓋部54B は、ピストン52C がノズル52A から遠ざかる方へ後退すると、ピストン52C のストロークの途中まで、リンク部54C の第1リンク棒54G 及び第2リンク棒54H が掛止し合うので、ピストン52C に連動して移動するようにになっている。
ピストン52C がさらに後退して、蓋部54B が開放位置へ達すると、バレル部51の内部に一の球体21が装填されるとともに、膨出部54K がランプ部54L との接触を開始するようになっている。
そして、膨出部54K がランプ部54L との接触を開始した状態から、ピストン52C がさらに後退すると、第2リンク棒54H の掛止爪54J が掛止爪54I から外れる方向に膨出部54K が押され、掛止爪54I, 54Jの掛止状態が解除され、蓋部54B が元の閉鎖位置に戻り、これにより、バレル部51の内部に球体21が一つずつ装填されるようになっている。
【0060】
係止部55は、駆動部53に向かって延びる棒状のプランジャ55A と、このプランジャ55A を駆動部53から遠ざかる方向へ駆動するソレノイド装置55B と、プランジャ55A を駆動部53に向かって付勢するコイルばね55C とを備えたものである。
ここで、ソレノイド装置55B は、スロットマシン1の操作部4に設けられた操作スイッチ19が操作されることにより、内部に電流が導通され、プランジャ55A を駆動部53から遠ざかる方向へ駆動するものとなっている。
そして、操作スイッチ19の操作が終わり、ソレノイド装置55B に流れる電流が遮断されると、プランジャ55A は、コイルばね55C の弾性力によって元の位置に戻るようになっている。
【0061】
プランジャ55A の先端には、係合用ロッド52D 側の係止片52F を係止するための爪部55D が設けられている。
また、爪部55D とソレノイド装置55B との間には、爪部55D を駆動部53に向かって付勢するコイルばね55C が設けられている。
これにより、ピストン52C は、ノズル52A から遠ざかる方へ後退して、係合用ロッド52D の係止片52F がプランジャ55A の後方まで達すると、係止部55に係合用ロッド52D の係止片52F が係止され、プランジャ55A の後方位置に停留するようになっている。
係止片52F が後方位置に停留した状態で、操作スイッチ19が操作されると、爪部55D と係止片52F との係止が解除され、ピストン52C が勢いよく前進して、これにより発生する圧搾空気の噴出により、バレル部51から球体21が発射されるようになっている。
【0062】
(揚送装置8)
続いて、本第2実施形態に係る揚送装置8について説明する。
本第2実施形態に係る揚送装置8は、後述する螺旋軸部71を回転させることで、球体21を上方へ搬送するものである。
すなわち、揚送装置8は、図7に示すように、図7中上下方向に延びる筒状のケース部72を有するものであり、下端が搬送路25を介して回転灯装置60A に接続され、上端がパイプ状の搬送路73を介して発射部5Aの球体貯留部54A に接続されている。
これにより、発射部5Aから発射された球体21は、受取部6A又は回収部7を通って搬送路25に達し、搬送路25の下り勾配により、揚送装置8の下端から揚送装置8の内部に取り込まれるようになっている。
揚送装置8の内部に取り込また球体21は、揚送装置8の揚送機能によって揚送装置8の内部を上端まで移動して、搬送路73の内部に送られ、搬送路73の下り勾配により、発射部5Aの球体貯留部54A に戻るようになっている。
【0063】
このような揚送装置8には、図9及び図10に示すように、筒状のケース部72に加えて、螺旋状に形成された前述の螺旋軸部71が設けられている。
この螺旋軸部71は、図9中上下方向に延びる円柱状の中心軸71A と、この中心軸71A の側面から突出するとともに、中心軸71A の周囲を旋回しながら中心軸71A の長手方向に所定のピッチで延出するスパイラル状の突条部71B とを有するものとなっている。
一方、筒状のケース部72は、螺旋軸部71に対応する本体部72A と、球体21に対応する膨出部72B とを備えたものである。
【0064】
本体部72A は、螺旋軸部71の突条部71B の外径に応じた内径を有し、螺旋軸部71を回転可能な状態でその内部に収納しているものである。
膨出部72B は、本体部72A の側壁が部分的に膨出した部位であり、球体21の直径に応じた内径を有するものとなっている。
膨出部72B は、螺旋軸部71の突条部71B 側へ一部をはみ出させた状態の球体21を内部に収納するものとなっている。
膨出部72B の内部に収納された球体21は、螺旋軸部71が回転しても、膨出部72B によってケース部72内における径方向の位置が保持されるようになっている。
これにより、搬送路25からケース部72の内部に取り込まれた球体21は、螺旋軸部71が図9及び図10に示す矢印A方向に回転すると、螺旋軸部71の突条部71B に押し上げられて、ケース部72の上端近傍まで揚送されるようになっている。
【0065】
このような本第2実施形態によっても、前記第1実施形態と同様の作用、効果を奏することができる。
すなわち、球体21の発射タイミング、換言すると、操作スイッチ19の操作タイミングによっては、反射板64が障害物となって、球体21が受取部6Aに到達しない場合が生じるようになるので、報知演出動作を実行する機能だけでなく、役物的な動作を実行する機能を回転灯装置60A に付加することができ、これにより、スロットマシン1の遊技の興趣性をさらに向上することができる。
【0066】
[第3実施形態]
図11、12には、本発明の第3実施形態に係る回転灯装置60B が示されている。
本第3実施形態は、前記第2実施形態における風防部63の側壁部63A に設けられた受取部6Aを、風防部63の底部に設けられた受取部6Bとしたものである。
すなわち、風防部63の底部となるドーム部63C には、図12及び図11に示されるように、その内面の平面視における中央部分から反射板64側へ向かって突出する円筒状の受取部6Bが設けられている。
この受取部6Bの底部には、L字形に折れ曲がっているとともに、当該受取部6Bの底部から揚送装置8の下端まで延びるパイプ状の搬送路27A が接続されている。
ここで、搬送路27A の揚送装置8へ向かって延びる部分には、揚送装置8に向かって下り勾配が設けられいる。これにより、受取部6Bに入った球体21は、搬送路27A の内部を自重で転がって揚送装置8まで自動的に到達するようになっている。
【0067】
また、図12に示されるように、受取部6Bの後方、換言すると、受取部6Bの図12中右方には、受取部6Aに入らなかった球体21を回収するための回収孔24A が設けられ、この回収孔24A には、筒状に形成された回収部7Aが接続されている。
回収部7Aは、図12の如く、風防部63の最下位置近傍から斜め下方に延びる筒状の部材である。
回収部7Aの風防部63側の一端は、漏斗状に広がった開口とされ、前述したように風防部63の回収孔24A に接続されている。
そして、回収部7Aの他端は、搬送路27A の途中部分に接続されている。これにより、回収部7Aに入った球体21は、回収部7Aの内部を自重で転がって搬送路27A まで達し、さらに、搬送路27A を通って揚送装置8まで自動的に到達するようになっている。
【0068】
なお、本第3実施形態における発射部5Aは、発射部5Aから発射される球体21の通過経路βが放物線状(図11参照)となるように、ポンプ部52の内部に設けられている図示しないコイルばねとして、弾性力の弱いコイルばねが採用されたものとなっている。
このような本第3実施形態によっても、前記第1、第2実施形態と同様の作用、効果を奏することができる。
【0069】
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲における変形及び改良などをも含むものである。
例えば、前記実施形態の各々では、反射板が回転している状態で、遊技者が操作スイッチを操作し、その結果、発射部から発射された付与判定子が回転する反射板に進行を妨げられずに、受取部に到達した場合に、遊技者に所定の利益が与えられるようにしたが、これに限らず、例えば、操作スイッチとして上下に揺動するレバー式のものを採用し、このレバー式の操作スイッチの操作によって反射板の回転速度を調節できるようにしておくとともに、発射部からランダムなタイミングで球体が自動的に発射されるようにしておき、遊技者が操作スイッチを操作して回転している反射板の回転速度を適宜変化させ、これにより、発射部から発射される球体の進路を反射板で妨害し、この結果、球体が受取部に到達しなかった場合に、遊技者に所定の利益が与えられるようにしてもよい。
【0070】
また、球体を発射する発射部としては、空気ポンプを備え、この空気ポンプが噴出する圧搾空気によって球体を発射するものに限らず、例えば、内部を球体が転動可能なパイプが傾斜して設置され、パイプの両端の開口うち、下側に配置された端部の開口が発射口とされ、当該パイプの内部を自重で転動させることにより、勢いが付けられた球体を発射口から発射する発射部でもよい。
さらに、遊技用飛翔体としては、スポンジ製の球体に限らず、例えば、発泡スチロール等の発泡した合成樹脂製の球体、あるいは、発泡していないゴム製あるいは合成樹脂製の球体でもよい。なお、ゴム製あるいは合成樹脂製の球体を採用する場合には、内部が空洞となったピンポン球のような中空の球体、及び、中味が詰まったソリッド(中実)の球体のいずれもが採用できる。
ここで、中味が詰まったソリッド(中実)の球体に形成された遊技用飛翔体としては、例えば、パチンコ球等の遊技球が採用できる。
また、遊技用飛翔体としては、球体に形成されたものに限らず、コイン状に形成された平板のものでもよく、例えば、スロットマシンの遊技媒体として利用されているメダルを採用することもできる。
さらに、遊技機としては、スロットマシンに限らず、パチンコ機等でもよく、本発明は、回転灯装置を備えた遊技機全般に適用することができる。
【符号の説明】
【0071】
1 遊技機としてのスロットマシン
5, 5A 発射部
6,6A,6B 受取部
21 遊技用飛翔体
28 受取検出手段としての近接センサ
60,60A,60B 回転灯装置
63 透明カバー部としての風防部
63A 風防部の側壁部分である側壁
64 反射板
64D 端部
65 光源としての赤色電球
70 遊技制御手段としての回路基板
α 旋回軌道
β 通過経路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
照射光を発する光源と、この光源を中心として設定された円環状の旋回軌道に沿って端部が旋回可能に設けられた反射板と、外部から目視可能に前記光源及び前記反射板を内部に収納する容器状の透明カバー部とを有し、前記反射板を旋回させることにより、前記光源が発する照射光を周囲に旋回させる回転灯装置を備えた遊技機であって、
前記透明カバー部の側壁部分における互いに対向する位置には、遊技における所定の利益を遊技者に付与するか否かを判定するための基準となる付与判定子を発射する発射部と、この発射部が発射する付与判定子を受け取る受取部とが設けられ、
前記発射部が発射する付与判定子として、球状に形成された遊技用飛翔体、及び、可視光線のいずれか一方が採用され、
前記発射部から前記受取部までの間には、前記発射部の発射する付与判定子の通り道となる通過経路が前記反射板の旋回軌道を横切るように設定され、
前記反射板は、前記旋回軌道上における前記通過経路を封鎖する封鎖領域、及び、前記通過経路から外側に外れて前記通過経路を開放する開放領域を順次通過するように旋回し、
前記受取部には、前記発射部が発射した付与判定子を受け取ったことを検出するとともに、付与判定子を受け取ったことを検出すると、その旨を示す検出信号を発信する受取検出手段が設けられ、
前記反射板の旋回中に、前記受取検出手段の発信した検出信号を受信すると、遊技者に遊技における所定の利益を与えるか否かの判定を行う遊技制御手段が設けられていることを特徴とする遊技機。
【請求項2】
照射光を発する光源と、この光源を中心として設定された円環状の旋回軌道に沿って端部が旋回可能に設けられた反射板と、外部から目視可能に前記光源及び前記反射板を内部に収納する容器状の透明カバー部とを有し、前記反射板を旋回させることにより、前記光源が発する照射光を周囲に旋回させる回転灯装置を備えた遊技機であって、
前記透明カバー部における側壁部分には、遊技における所定の利益を遊技者に付与するか否かを判定するための基準となる付与判定子を発射する発射部が設けられ、
前記透明カバー部の底部分における前記反射板の旋回軌道の内側となる位置には、前記発射部が発射する付与判定子を受け取る受取部が設けられ、
前記発射部が発射する付与判定子として、球状に形成された遊技用飛翔体、及び、可視光線のいずれか一方が採用され、
前記発射部から前記受取部までの間には、前記発射部の発射する付与判定子の通り道となる通過経路が前記反射板の旋回軌道を横切るように設定され、
前記反射板は、前記旋回軌道上における前記通過経路を封鎖する封鎖領域、及び、前記通過経路の外側へ外れて前記通過経路を開放する開放領域を順次通過するように旋回し、
前記受取部には、前記発射部が発射した付与判定子を受け取ったことを検出するとともに、付与判定子を受け取ったことを検出すると、その旨を示す検出信号を発信する受取検出手段が設けられ、
前記反射板の旋回中に、前記受取検出手段の発信した検出信号を受信すると、遊技者に遊技における所定の利益を与えるか否かの判定を行う遊技制御手段が設けられていることを特徴とする遊技機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2010−220821(P2010−220821A)
【公開日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−71571(P2009−71571)
【出願日】平成21年3月24日(2009.3.24)
【出願人】(390031772)株式会社オリンピア (2,719)
【Fターム(参考)】