説明

運転支援装置

【課題】簡易な構成にして低コスト化を図りつつドライバへ適切な注意喚起を行うことの可能な運転支援装置を提供する。
【解決手段】相関関係判定部(13)により、道路線形・対向車位置演算部(12)で演算する道路線形及び他車の位置情報及び進行距離演算部(22)から入力される自車の進行距離Lxにより演算される自車の位置情報に応じて自車及び他車の相対位置を判定し、表示a、表示b、表示cのいずれかで表示灯(15)を点灯させ注意対象の方向を示し、同時に状況に合わせた音声で注意内容を報知する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の運転を支援する運転支援装置に関し、詳しくは交差点でドライバに注意を喚起する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来交差点での車両の衝突を防止する方策として、ドライバが自己の目視により交差点の状況を認識し、直進又は右左折の可否について判断を行ってから、交差点を直進又は右左折を行っている。しかしながら、特に右折時にはドライバの目視による状況の認識だけでは、道路の形状や対向車等により陰に隠れた他車を認識することができなかったりする問題がある。
【0003】
この様なことから、自車の右折予定を検知し、自車が右折予定の交差点の状態を把握及び判定し、判定結果を自車のドライバに通知する運転支援装置が開発されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−243065号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1では、右折可否の判定結果をナビゲーションシステムのディスプレイ等の画像表示装置を用いてドライバへ通知をするようにしている。
ところで、廉価な車両には画像表示装置を備えるナビゲーションシステム等を搭載されていないことが多く、上記運転支援装置の恩恵を得るためにはナビゲーションシステム等の画像表示装置を搭載する必要がある。
【0006】
しかしながら、ナビゲーションシステム等の追加搭載は、コストを大幅に増加することとなり好ましいことではない。
本発明は、この様な問題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、簡易な構成としコストの増加を抑えつつ、交差点で自車と対向車等の他車の進行状況に応じ、ドライバが容易にして即座に理解可能な注意喚起情報を提供することのできる運転支援装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するために、請求項1の運転支援装置は、道路側に設置される光ビーコン送信機より送信される光ビーコンを受信する光ビーコン受信部と、該光ビーコン受信部で受信した該光ビーコンを基に自車の走行中の道路線形情報と自車及び他車の車両位置情報を演算する道路線形・対向車位置演算部と、自車の進行状態を演算する自車進行状態演算部と、運転者より視認可能な自車の車幅方向左側、中央及び右側にそれぞれ配設され、注意する対象の方向を指示する表示部と、車室内に配設され、運転者に注意内容を報知するスピーカと、前記表示部の点灯及び消灯を制御する表示駆動部と、前記スピーカに音声信号を出力する音声発生部と、前記道路線形情報と前記車両位置情報と前記自車の進行状態を基に自車及び他車の相対位置を判定し、判定結果に応じて前記表示駆動部に表示灯点灯信号を前記音声発生部に音声発生信号を出力する相対関係判定部とを備えたことを特徴とする。
【0008】
また、請求項2の運転支援装置では、請求項1の発明において、前記自車進行状態演算部は、車速を検出する車速検出部と、該車速より進行距離を演算する進行距離演算部からなることを特徴とする。
また、請求項3の運転支援装置では、請求項2の発明において、前記自車進行状態演算部は、ハンドル角を検出するハンドル角検出部と、前記ハンドル角よりハンドルの切増し角又は切戻し角を演算する切増し・切戻し演算部を含むことを特徴とする。
【0009】
また、請求項4の運転支援装置では、請求項1の発明において、前記自車進行状態演算部は、GPS衛星からのGPS衛星信号を受信するGPS受信部と、受信したGPS衛星信号より自車の進行距離及び方位角を演算する進行距離・方位角演算部からなることを特徴とする。
また、請求項5の運転支援装置では、請求項2の発明において、前記道路は左側通行の車線規制の道路であって、前記相対関係判定部は、前記光ビーコン受信部で前記道路線形情報と前記自車及び他車の車両位置情報を受信した後、対向車が前方より交差点方向に走行し、且つ、自車が右折実施状態であれば、前記進行距離演算部により演算される前記進行距離が第1の所定距離未満であるとき、車幅方向中央に配設される前記表示灯を点灯すべく表示灯点灯信号を出力するとともに前記音声発生部に音声発生信号を出力し、前記進行距離が前記第1の所定距離以上第2の所定距離未満であるとき、車幅方向左側及び中央に配設される前記表示灯を点灯すべく表示灯点灯信号を出力するとともに前記音声発生部に音声発生信号を出力し、前記進行距離が前記第2の所定距離以上第3の所定距離未満であるとき、車幅方向左側に配設される前記表示灯を点灯すべく表示灯点灯信号を出力するとともに前記音声発生部に音声発生信号を出力することを特徴とする。
【0010】
また、請求項6の運転支援装置では、請求項3の発明において、前記道路は左側通行の車線規制の道路であって、前記相対関係判定部は、前記光ビーコン受信部で前記道路線形情報と前記自車及び他車の車両位置情報を受信した後、他車が前方より交差点方向に走行し、且つ、自車が右折実施状態であれば、前記進行距離演算部により演算される前記進行距離が第1の所定距離未満且つ前記切増し・切戻し演算部により演算される前記ハンドルの切増し角が所定の切増し角未満であるとき、車幅方向中央に配設される前記表示灯を点灯すべく表示灯点灯信号を出力するとともに前記音声発生部に音声発生信号を出力し、前記進行距離が前記第1の所定距離以上第2の所定距離未満且つ前記ハンドルの切戻し角が所定の切増し角以上所定の切戻し角未満であるとき、車幅方向左側及び中央に配設される前記表示灯を点灯すべく表示灯点灯信号を出力するとともに前記音声発生部に音声発生信号を出力し、前記進行距離が前記第2の所定距離以上第3の所定距離未満且つ前記ハンドルの切戻し角が所定の切戻し角以上であるとき、車幅方向左側に配設される前記表示灯を点灯すべく表示灯点灯信号を出力するとともに前記音声発生部に音声発生信号を出力することを特徴とする。
【0011】
また、請求項7の運転支援装置では、請求項4の発明において、前記道路は左側通行の車線規制の道路であって、前記相対関係判定部は、前記光ビーコン受信部で前記道路線形情報と前記自車及び他車の車両位置情報を受信した後、他車が前方より交差点方向に走行し、且つ、自車が右折実施状態であれば、前記進行距離・方位角演算部により演算される自車の方位角と前記道路線形・対向車位置演算部で演算される車両位置情報の他車の方位角より方位角の差を演算し、前記進行距離・方位角演算部により演算される前記進行距離が第1の所定距離未満且つ前記方位角の差が第1の所定方位角差未満であるとき、車幅方向中央に配設される前記表示灯を点灯すべく表示灯点灯信号を出力するとともに前記音声発生部に音声発生信号を出力し、前記進行距離が前記第1の所定距離以上第2の所定距離未満且つ前記方位角の差が第1の所定方位角差以上第2の所定方位角差未満であるとき、車幅方向左側及び中央に配設される前記表示灯を点灯すべく表示灯点灯信号を出力するとともに前記音声発生部に音声発生信号を出力し、前記進行距離が前記第2の所定距離以上第3の所定距離未満且つ前記方位角の差が第2の所定方位角差以上であるとき、車幅方向左側に配設される前記表示灯を点灯すべく表示灯点灯信号を出力するとともに前記音声発生部に音声発生信号を出力することを特徴とする。
【0012】
また、請求項8の運転支援装置では、請求項2乃至7のいずれかの発明において、前記相対関係判定部は、前記光ビーコン受信部で前記道路線形情報と前記自車及び他車の車両位置情報を受信した後、他車が左方向より交差点方向に走行し、且つ、自車が直進実施状態であれば、前記自車進行状態演算部により演算される前記進行距離が第4の所定距離未満であるとき、車幅方向中央に配設される前記表示灯を点灯すべく表示灯点灯信号を出力するとともに前記音声発生部に音声発生信号を出力し、前記進行距離が前記第4の所定距離以上第5の所定距離未満であるとき、車幅方向左側及び中央に配設される前記表示灯を点灯すべく表示灯点灯信号を出力するとともに前記音声発生部に音声発生信号を出力、前記進行距離が前記第5の所定距離以上第6の所定距離未満であるとき、車幅方向左側に配設される前記表示灯を点灯すべく表示灯点灯信号を出力するとともに前記音声発生部に音声発生信号を出力することを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
請求項1の発明によれば、道路線形情報と車両位置情報と自車の進行状態を基に相対関係判定部により自車及び他車の相対位置を判定し、表示灯で注意対象の方向を示し、スピーカで注意内容を音声で報知している。
これにより、簡易な構成でコストを低減しつつ運転者が容易で即座に理解可能な注意喚起情報を提供できる。
【0014】
請求項2の発明によれば、車速より進行距離を演算する進行距離演算部を備えているので自車の進行距離を認識することができる。
請求項3の発明によれば、ハンドル角よりハンドルの切増し角又は切戻し角を演算する切増し・切戻し演算部を備えているので自車の進行方向及び進行距離を詳細に認識することができる。
【0015】
請求項4の発明によれば、GPS衛星からのGPS衛星信号より自車の進行距離及び方位角を演算する進行距離・方位角演算部を備えているので、自車の進行距離及び自車と他車との方位角の差を正確に認識することができる。
請求項5の発明によれば、自車の右折開始が検出されると相対関係判定部により、進行距離演算部で演算される進行距離に基づいて自車及び他車の相対位置を判定し、自車の進行距離に合わせて注意対象の方向を示す表示灯を点灯しスピーカで注意内容を音声で報知している。
【0016】
これにより、簡易な構成でコストを低減しつつ運転者への適切な注意喚起ができる。
請求項6の発明によれば、自車の右折開始が検出されると相対関係判定部により、進行距離演算部で演算される進行距離と切増し角・切り戻し角演算部で演算されるハンドルの切増し角又は切戻し角に基づいて自車及び他車の相対位置を判定し、自車の進行方向及び進行距離に合わせて正確に注意対象の方向を示す表示灯を点灯しスピーカで注意内容を音声で報知している。
【0017】
これにより、簡易な構成でコストを低減しつつ運転者への車両姿勢に応じた適切な注意喚起ができる。
請求項7の発明によれば、自車の右折開始が検出されると相対関係判定部により、積算距離・方位角演算部で演算される進行距離と自車と他車の方位角の差に基づいて自車及び他車の相対位置を判定し、自車の進行距離及び自車と他車との方位角の差に合わせて更に正確に注意対象の方向を示す表示灯を点灯しスピーカで注意内容を音声で報知している。
【0018】
これにより、簡易な構成でコストを低減しつつ運転者への車両姿勢に応じた適切な注意喚起ができる。
請求項8の発明によれば、自車の直進状態が検出されると相対関係判定部により、自車進行状態演算部の進行距離演算部又は積算距離・方位角演算部で演算される自車の進行距離に基づいて自車及び他車の相対位置を判定し、注意対象の方向を示す表示灯を点灯しスピーカで注意内容を音声で報知している。
【0019】
これにより、右折時衝突防止のみならず出会い頭衝突防止の注意喚起をも促すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の実施の形態における車内表示灯の表示状態を示す図であり、(a)は表示a、(b)は表示b、(c)は表示cを表示した状態を示す。
【図2】本発明の第1実施例に係る運転支援装置の概略構成図である。
【図3】本発明の第1実施例に係る右折時衝突防止支援システムの概要を説明する説明図である。
【図4】本発明の第1実施例に係る出会い頭衝突防止支援システムの概要を説明する説明図である。
【図5】本発明の第1実施例に係る右折時衝突防止支援システムの注意喚起制御ルーチンを示すフローチャートである。
【図6】本発明の第1実施例に係る出会い頭衝突防止支援システムの注意喚起制御ルーチンを示すフローチャートである。
【図7】本発明の第2実施例に係る運転支援装置の概略構成図である。
【図8】本発明の第2実施例に係る右折時衝突防止支援システムの概要を説明する説明図である。
【図9】本発明の第2実施例に係る右折時衝突防止支援システムの注意喚起制御ルーチンを示すフローチャートである。
【図10】本発明の第3実施例に係る運転支援装置の概略構成図である。
【図11】本発明の第3実施例に係る右折時衝突防止支援システムの概要を説明する説明図である。
【図12】本発明の第3実施例に係る右折時衝突防止支援システムの注意喚起制御ルーチンを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
図1は、本発明の実施の形態における車内表示灯を示す図であり、同図に示すように、車内表示灯は車内のダッシュパネル94上に3つの表示灯15a,15b,15cを備えて構成されている。詳しくは、各表示灯15a,15b,15cは、ダッシュパネル94上の車体幅方向左側、中央、右側にそれぞれ配設されており、これら表示灯15a,15b,15cを使い分けることにより、注意対象である他車の方向を示すことが可能である。
【0022】
そして、図1は、以下に説明する表示灯(表示部)15の点灯状態を示しており、表示状態(a)が表示aを、(b)が表示bを、(c)が表示cを表示している。ここに、表示灯15a,15b,15cにおいて、図中白抜き丸が点灯、黒塗り丸が消灯を示す。
先ず、第1実施例について説明する。
図2は、図示しない車両に搭載された本発明の第1実施例に係る運転支援装置の概略構成図であり、以下、当該運転支援装置の構成を説明する。
【0023】
なお、図中の一点鎖線の上側は車外、下側は車内の領域を示す。
図2に示すように、運転支援装置1は、光ビーコン受信部11、道路線形・対向車位置演算部12、相対関係判定部13、表示灯駆動部14、表示灯15、音声発生部16、スピーカ17、車速センサ(車速検出部)21及び進行距離演算部22により構成される。
光ビーコン受信部11は、路上に設置されている光ビーコン送信機から送信される光ビーコンを受信するものである。
【0024】
道路線形・対向車位置演算部12は、光ビーコン受信部11が受信した光ビーコンから自車が走行中の道路の線形情報と、自車及び他車の位置を演算するものである。
車速センサ21は、車速パルスより車速を演算するものである。
進行距離演算部22は、車速センサ21で演算された車速から自車の進行距離Lxを演算するものである。
【0025】
表示灯駆動部14は、表示灯15の点灯及び消灯を制御するものである。
スピーカ17は、ドライバ(運転者)に注意内容を音声で報知するものである。
音声発生部16は、スピーカ17へ音声信号を出力するものである。
相関関係判定部13は、道路線形・対向車位置演算部12で演算する道路線形及び他車の位置情報及び進行距離演算部22から入力される自車の進行距離Lxより演算される自車の位置情報を基に自車と他車の相対位置を演算する。
【0026】
また、相関関係判定部13は、上記演算結果に基づいて表示灯15の表示を決定し、表示灯15の点灯信号を表示灯駆動部14へ出力し、同時に状況に合わせた音声の発生信号を音声発生部16へ出力するものである。
以下、このように構成された本発明の第1実施例に係る運転支援装置の作用及び効果について説明する。
【0027】
図3は、本発明の第1実施例に係る右折時衝突防止支援システムの概要について説明する説明図であり、図4は、本発明の第1実施例に係る出会い頭衝突防止支援システムの概要について説明する説明図であり、図5は、第1実施例に係る右折時衝突防止支援システムの注意喚起制御ルーチンを示すフローチャートであり、図6は、第1実施例に係る出会い頭衝突防止支援システムの注意喚起制御ルーチンを示すフローチャートである。
【0028】
図3、図4に示すように、道路は左側通行の車線規制の道路であり、白抜き五角形は自車90を、黒塗り五角形は他車91を示す。なお、これら五角形の頂角が自車90及び他車91の進行方向を示す。
また、図中のL1、M1及びN1は、光ビーコン送信機92から送信される右折時の交差点の距離情報を示す。
【0029】
図4に示すようL2、M2、N2は、光ビーコン送信機92から送信される直進時の距離情報を示す。
図5に示すように、ステップS10では、光ビーコン受信部11が光ビーコン送信機92から光ビーコンを受信する。
ステップS12では、受信した光ビーコンを基に道路線形・対向車位置演算部12にて自車90の進行位置が右折可能車線かを判別する。判別結果が真(Yes)で右折可能車線であれば、ステップS14に進む。判別結果が偽(No)であれば出会い頭衝突防止支援システムの点灯制御ルーチンのステップS50に進む。
【0030】
ステップS14では、図示しない右ウインカーの作動の有無を判別する。判別結果が真(Yes)で右ウインカーが作動していれば、ステップS16に進む。判別結果が偽(No)であれば、ステップS12と同様にステップS50に進む。
ステップS16では、対向車の有無を判別する。判別結果が真(Yes)で対向車が有れば、ステップS18に進む。判別結果が偽(No)であれば、ステップS12と同様にステップS50に進む。
[右折衝突防止支援]
ステップS18では、右折衝突防止支援を開始する。
【0031】
ステップS20では、相対関係判定部13にて自車90の進行距離Lxが第1の所定距離L1未満であるか判別する。判別結果が真(Yes)で第1の所定距離L1未満であればステップS28に進み、表示灯15を表示aで点灯し注意対象の方向を示し、且つ、スピーカ17より音声で注意内容を報知し、ステップS20へ戻る。判別結果が偽(No)で第1の所定距離L1以上であれば、ステップS22に進む。
【0032】
ステップS22では、自車90の進行距離Lxが第2の所定距離(L1+M1)(第1の所定距離L1より大)未満であるか判別する。判別結果が真(Yes)で第2の所定距離(L1+M1)未満であればステップS30に進み、表示灯15を表示bで点灯し注意対象の方向を示し、且つ、スピーカ17より音声で注意内容を報知し、ステップS20へ戻る。判別結果が偽(No)で第2の所定距離(L1+M1)以上であれば、ステップS24に進む。
【0033】
ステップS24では、自車90の進行距離Lxが第3の所定距離(L1+M1+N1)(第2の所定距離(L1+M1)より大)未満であるか判別する。判別結果が真(Yes)で第3の所定距離(L1+M1+N1)未満であればステップS32に進み、表示灯15を表示cで点灯し注意対象の方向を示し、且つ、スピーカ17より音声で注意内容を報知し、ステップS18へ戻る。判別結果が偽(No)で第3の所定距離(L1+M1+N1)以上であれば、ステップS26へ進み右折衝突防止支援を終了する。
[出会い頭衝突防止支援]
図6に示すように、ステップS50では、図示しない左ウインカーの作動の有無を判別する。判別結果が真(Yes)で左ウインカーが作動していれば終了する。判別結果が偽(No)であれば、ステップS52に進む。
【0034】
ステップS52では、左方向から交差点へ進入する他車の有無を判別する。判別結果が真(Yes)で他車が左方向から交差点に進入していればステップS54に進む。判定が偽(No)であれば、終了する。
ステップS54では、出会い頭衝突防止支援を開始する。
ステップ56では、相対関係判定部13にて自車90の進行距離Lxが第4の所定距離L2未満であるか判別する。判別結果が真(Yes)で第4の所定距離L2未満であればステップS64に進み、表示灯15を表示aで点灯し注意対象の方向を示し、且つ、スピーカ17より音声で注意内容を報知し、ステップS56へ戻る。判別結果が偽(No)で第4の所定距離L2以上であれば、ステップS58に進む。
【0035】
ステップS58では、相対関係判定部13にて自車90の進行距離Lxが第5の所定距離M2(第4の所定距離L2より大)未満であるか判別する。判別結果が真(Yes)で第5の所定距離M2未満であればステップS66に進み、表示灯15を表示bで点灯し注意対象の方向を示し、且つ、スピーカ17より音声で注意内容を報知し、ステップS56へ戻る。判別結果が偽(No)で第5の所定距離M2以上であれば、ステップS60に進む。
【0036】
ステップS60では、相対関係判定部13にて自車90の進行距離Lxが第6の所定距離N2(第5の所定距離M2より大)未満であるか判別する。判別結果が真(Yes)で第6の所定距離N2未満であればステップS68に進み、表示灯15を表示cで点灯し注意対象の方向を示し、且つ、スピーカ17より音声で注意内容を報知し、ステップS56へ戻る。判別結果が偽(No)で第6の所定距離N2以上であれば、ステップS62へ進み出会い頭衝突防止支援を終了する。
【0037】
このように、本発明の第1実施例に係る運転支援装置によれば、自車90の進行距離Lxに基づいて表示灯15の表示を表示a〜表示cに適宜変化させ、自車の進行距離Lxに合わせて注意対象の方向を示し、且つ、音声で注意内容を報知することでドライバが容易で即座に理解可能な注意喚起情報を提供している。
これにより、簡易な構成でコストを低減しつつドライバへの注意喚起ができる。
【0038】
次に、第2実施例について説明する。
図7は、車両に搭載された本発明の第2実施例に係る運転支援装置の概略構成図である。
図7に示すように第2実施例では、上記第1実施例に対して、ハンドル角センサ31及び切増し・切戻し角演算部32を追加しており、以下に上記第1実施例と異なる点に付いて説明する。
【0039】
ハンドル角センサ31は、ハンドル角パルスより自車90のハンドル93の角度を検出するものである。
切増し・切戻し角演算部32は、ハンドル角センサ31により検出されるハンドル93の角度からハンドル93の切増し又は切戻し角度を演算するものである。
相関関係判定部13’は、第1実施例と同様に道路線形・対向車位置演算部12で演算する道路線形及び他車91の位置情報及び進行距離演算部22から入力される自車90の進行距離Lxにより演算される自車90の位置情報を基に自車90と他車91の相対位置を演算する。
【0040】
また、相関関係判定部13’は、上記演算結果及び切増し・切り戻し角演算部32で演算したハンドル93の切増し角θM又は切戻し角θNに基づいて点灯させる表示灯15を決定し、表示灯15の点灯信号を表示灯駆動部14へ出力し、同時に状況に合わせた音声の発生信号を音声発生部16へ出力するものである。
図8は、本発明の第2実施例に係る右折時衝突防止支援システムの概要を説明する説明図であり、図9は、第2実施例に係る右折時衝突防止支援システムの注意喚起制御ルーチンを示すフローチャートである。
【0041】
図8において、車両の表示内容及び自車の進行区間は上記図3と同様である。
なお、(I)は距離L1の区間でのハンドル93の状態、(II)は距離M1の区間でのハンドル93の状態及び切増し角θM、(III)は距離M1の区間でのハンドル93の状態及び切戻し角θNを示す。
第2実施例では、上記第1実施例の右折衝突防止支援を進行距離Lxによる判別に加えて、ハンドル93の切増し角θM又は切戻し角θNによる判別を行っている点が相違しており、以下上記第1実施例と異なる点について説明する。
[右折衝突防止支援]
図9に示すようにステップS10からステップS18を経てステップS20’では、相対関係判定部13’にて自車90の進行距離Lxが第1の所定距離L1未満であり、且つ切増し・切り戻し角演算部32にてハンドルの切増し角θMが所定の切増し角θ1未満であるか判別する。判別結果が真(Yes)で第1の所定距離L1未満であり、且つ所定の切増し角θ1未満であればステップS28に進み、表示灯15を表示aで点灯し注意対象の方向を示し、且つ、スピーカ17より音声で注意内容を報知し、ステップS20’へ戻る。判別結果が偽(No)で第1の所定距離L1以上又は所定の切増し角θ1以上であれば、ステップS22’に進む。
【0042】
ステップS22’では、相対関係判定部13’にて自車90の進行距離Lxが第2の所定距離(L1+M1)未満であり、且つ切増し・切り戻し角演算部32にてハンドルの切戻し角θNが所定の切戻し角θ2未満であるか判別する。判別結果が真(Yes)で第2の所定距離(L1+M1)未満であり、且つ所定の切戻し角θ2未満であればステップS30に進み、表示灯15を表示bで点灯し注意対象の方向を示し、且つ、スピーカ17より音声で注意内容を報知し、ステップS20’へ戻る。判別結果が偽(No)で第2の所定距離(L1+M1)以上又は所定の切戻し角θ2以上であれば、ステップS24に進む。
[出会い頭衝突防止支援]
出会い頭衝突防止支援では、第1実施例において相対関係判定部13が判別を行っているのに対し、第2実施例では相対関係判定部13’が判別を行う。判別内容は同一であり説明は省略する。
【0043】
このように、本発明の第2実施例に係る運転支援装置によれば、自車90の進行距離Lx及びハンドルの切増し角θM又は切戻し角θNに基づいて表示灯15を表示a〜cに適宜変化させ、自車の進行距離Lx及びハンドルの切増し角θM又は切戻し角θNに合わせて正確に注意対象の方向を示し、且つ、音声で注意内容を報知することでドライバが容易で即座に理解可能な注意喚起情報を提供している。
【0044】
これにより、第1実施例と同様に簡易な構成でコストを低減しつつドライバへの注意喚起ができる。
次に、第3実施例について説明する。
図10は、図示しない車両に搭載された本発明の第3実施例に係る運転支援装置の概略構成図である。
【0045】
図10に示すように第3実施例では、上記第1実施例に対して、車速センサ21及び進行距離演算部22をGPS受信部41及び進行距離・方位角演算部42に変更しており、以下に上記第1実施例と異なる点に付いて説明する。
GPS受信部41は、人工衛星からのGPS衛星信号を受信するものである。
進行距離・方位角演算部42は、GPS受信部41で受信したGPS衛星信号から自車90の方位角θx及び進行距離Lxを演算するものである。
【0046】
相関関係判定部13”は、道路線形・対向車位置演算部12で演算する道路線形及び他車91の位置情報及び進行距離・方位角演算部42から入力される自車90の進行距離Lxにより演算される自車90の位置情報を基に他車91と自車90の相対位置を演算する。
また、相関関係判定部13”では、進行距離・方位角演算部42で演算される自車90の方位角θx及び道路線形・対向車位置演算部12で演算される他車91の方位角θyより自車90と他車91の方位角の差θzも演算する。
【0047】
また、相関関係判定部13”は、上記の演算結果に基づいて点灯させる表示灯15を決定し、表示灯15の点灯信号を表示灯駆動部14へ出力し、同時に状況に合わせた音声の発生信号を音声発生部16へ出力するものである。
図11は、本発明の第3実施例に係る右折時衝突防止支援システムの概要を説明する説明図であり、図12は、第3実施例に係る右折時衝突防止支援システムの注意喚起制御ルーチンを示すフローチャートである。
【0048】
図11において、車両の表示内容及び自車の進行区間は上記図3と同様であり、ここでは図中上方向は北を示す。
なお、(I)は距離L1の区間での自車90の方位角θx、(II)は距離M1の区間での自車90の方位角θx、(III)は距離N1の区間での自車90の方位角θx、(IV)は他車91の方位角θyを示す。また、方位角は北方向が0°である。
【0049】
第3実施例では、上記第1実施例の右折衝突防止支援を進行距離Lxによる判別に加えて、自車90と他車91との方位角の差θzによる判別を行っている点が相違しており、以下上記第1実施例と異なる点について説明する。
[右折衝突防止支援]
図12に示すようにステップS10からステップS18を経てステップS19”では、相対関係判定部13”にて自車90と他車91との方位角の差θzを演算する。
【0050】
なお、方位角の差θzは、次式で表すことができる。
θz=(他車方位角θy+自車方位角θx)−180
但し、方位角の差θzが180°以上の場合、再度180°を減算する。
ステップS20”では、相対関係判定部13”にて自車90の進行距離Lxが第1の所定距離L1未満であり、方位角の差θzが第1の所定方位角差θ3未満であるか判別する。判別結果が真(Yes)で第1の所定距離L1未満であり、且つ第1の所定方位角差θ3未満であればステップS28に進み、表示灯15を表示aで点灯し注意対象の方向を示し、且つ、スピーカ17より音声で注意内容を報知し、ステップS19”へ戻る。判別結果が偽(No)で第1の所定距離L1以上又は第1の所定方位角差θ3以上であれば、ステップS22”に進む。
【0051】
ステップS22”では、相対関係判定部13”にて自車90の進行距離Lxが第2の所定距離(L1+M1)未満であり、方位角の差θzが第2の所定方位角差θ4未満であるか判別する。判別結果が真(Yes)で第2の所定距離(L1+M1)未満であり、第2の所定方位角差θ4未満であればステップS30に進み、表示灯15を表示bで点灯し注意対象の方向を示し、且つ、スピーカ17より音声で注意内容を報知し、ステップS19”へ戻る。判別結果が偽(No)で第2の所定距離(L1+M1)以上又は第2の所定方位角差θ4以上であれば、ステップS24に進む。
[出会い頭衝突防止支援]
出会い頭衝突防止支援では、第1実施例において相対関係判定部13が判別を行っているのに対し、第3実施例では相対関係判定部13”が判別を行う。判別内容は同一であり説明は省略する。
【0052】
このように、本発明の第3実施例に係る運転支援装置によれば、自車90の進行距離Lx及び自車90と他車91との方位角の差θzに基づいて表示灯15を表示a〜表示cに適宜変化させ、自車の進行距離Lx及び方位角の差θzに合わせて更に正確に注意対象の方向を示し、且つ、音声で注意内容を報知することで、ドライバが容易で即座に理解可能な注意喚起情報を提供している。
【0053】
これにより、第1実施例と同様に簡易な構成でコストを低減しつつドライバへ注意喚起ができる。
以上で発明の実施形態の説明を終えるが、本発明の形態はこの実施形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施形態では、道路が左側通行の車線規制の道路である場合を例に説明したが、右側通行の車線規制の道路である場合にも本発明を同様に適用可能である。この場合には、上記説明中「右」と「左」とを互いに読み替えるようにすればよい。
【符号の説明】
【0054】
1 運転支援装置
11 光ビーコン受信部
12 道路線形・対向車位置演算部
13、13’、13” 相対関係判定部
14 表示灯駆動部
15a 表示灯(表示部)
15b 表示灯(表示部)
15c 表示灯(表示部)
16 音声発生部
17 スピーカ
21 車速センサ(車速検出部)
22 進行距離演算部
31 ハンドル角センサ(ハンドル角検出部)
32 切増し・切戻し角演算部
41 GPS受信部
42 進行距離・方位角演算部
90 自車
91 他車
92 光ビーコン送信機

【特許請求の範囲】
【請求項1】
道路側に設置される光ビーコン送信機より送信される光ビーコンを受信する光ビーコン受信部と、
該光ビーコン受信部で受信した該光ビーコンを基に自車の走行中の道路線形情報と自車及び他車の車両位置情報を演算する道路線形・対向車位置演算部と、
自車の進行状態を演算する自車進行状態演算部と、
運転者より視認可能な自車の車幅方向左側、中央及び右側にそれぞれ配設され、注意する対象の方向を指示する表示部と、
車室内に配設され、運転者に注意内容を報知するスピーカと、
前記表示部の点灯及び消灯を制御する表示駆動部と、
前記スピーカに音声信号を出力する音声発生部と、
前記道路線形情報と前記車両位置情報と前記自車の進行状態を基に自車及び他車の相対位置を判定し、判定結果に応じて前記表示駆動部に表示灯点灯信号を前記音声発生部に音声発生信号を出力する相対関係判定部とを備えたことを特徴とする運転支援装置。
【請求項2】
前記自車進行状態演算部は、車速を検出する車速検出部と、該車速より進行距離を演算する進行距離演算部からなることを特徴とする、請求項1に記載の運転支援装置。
【請求項3】
前記自車進行状態演算部は、ハンドル角を検出するハンドル角検出部と、前記ハンドル角よりハンドルの切増し角又は切戻し角を演算する切増し・切戻し演算部を含むことを特徴とする、請求項2に記載の運転支援装置。
【請求項4】
前記自車進行状態演算部は、GPS衛星からのGPS衛星信号を受信するGPS受信部と、受信したGPS衛星信号より自車の進行距離及び方位角を演算する進行距離・方位角演算部からなることを特徴とする、請求項1に記載の運転支援装置。
【請求項5】
前記道路は左側通行の車線規制の道路であって、
前記相対関係判定部は、前記光ビーコン受信部で前記道路線形情報と前記自車及び他車の車両位置情報を受信した後、対向車が前方より交差点方向に走行し、且つ、自車が右折実施状態であれば、前記進行距離演算部により演算される前記進行距離が第1の所定距離未満であるとき、車幅方向中央に配設される前記表示灯を点灯すべく表示灯点灯信号を出力するとともに前記音声発生部に音声発生信号を出力し、前記進行距離が前記第1の所定距離以上第2の所定距離未満であるとき、車幅方向左側及び中央に配設される前記表示灯を点灯すべく表示灯点灯信号を出力するとともに前記音声発生部に音声発生信号を出力し、前記進行距離が前記第2の所定距離以上第3の所定距離未満であるとき、車幅方向左側に配設される前記表示灯を点灯すべく表示灯点灯信号を出力するとともに前記音声発生部に音声発生信号を出力することを特徴とする、請求項2に記載の運転支援装置。
【請求項6】
前記道路は左側通行の車線規制の道路であって、
前記相対関係判定部は、前記光ビーコン受信部で前記道路線形情報と前記自車及び他車の車両位置情報を受信した後、他車が前方より交差点方向に走行し、且つ、自車が右折実施状態であれば、前記進行距離演算部により演算される前記進行距離が第1の所定距離未満且つ前記切増し・切戻し演算部により演算される前記ハンドルの切増し角が所定の切増し角未満であるとき、車幅方向中央に配設される前記表示灯を点灯すべく表示灯点灯信号を出力するとともに前記音声発生部に音声発生信号を出力し、前記進行距離が前記第1の所定距離以上第2の所定距離未満且つ前記ハンドルの切戻し角が所定の切増し角以上所定の切戻し角未満であるとき、車幅方向左側及び中央に配設される前記表示灯を点灯すべく表示灯点灯信号を出力するとともに前記音声発生部に音声発生信号を出力し、前記進行距離が前記第2の所定距離以上第3の所定距離未満且つ前記ハンドルの切戻し角が所定の切戻し角以上であるとき、車幅方向左側に配設される前記表示灯を点灯すべく表示灯点灯信号を出力するとともに前記音声発生部に音声発生信号を出力することを特徴とする、請求項3に記載の運転支援装置。
【請求項7】
前記道路は左側通行の車線規制の道路であって、
前記相対関係判定部は、前記光ビーコン受信部で前記道路線形情報と前記自車及び他車の車両位置情報を受信した後、他車が前方より交差点方向に走行し、且つ、自車が右折実施状態であれば、前記進行距離・方位角演算部により演算される自車の方位角と前記道路線形・対向車位置演算部で演算される車両位置情報の他車の方位角より方位角の差を演算し、前記進行距離・方位角演算部により演算される前記進行距離が第1の所定距離未満且つ前記方位角の差が第1の所定方位角差未満であるとき、車幅方向中央に配設される前記表示灯を点灯すべく表示灯点灯信号を出力するとともに前記音声発生部に音声発生信号を出力し、前記進行距離が前記第1の所定距離以上第2の所定距離未満且つ前記方位角の差が第1の所定方位角差以上第2の所定方位角差未満であるとき、車幅方向左側及び中央に配設される前記表示灯を点灯すべく表示灯点灯信号を出力するとともに前記音声発生部に音声発生信号を出力し、前記進行距離が前記第2の所定距離以上第3の所定距離未満且つ前記方位角の差が第2の所定方位角差以上であるとき、車幅方向左側に配設される前記表示灯を点灯すべく表示灯点灯信号を出力するとともに前記音声発生部に音声発生信号を出力することを特徴とする、請求項4に記載の運転支援装置。
【請求項8】
前記相対関係判定部は、前記光ビーコン受信部で前記道路線形情報と前記自車及び他車の車両位置情報を受信した後、他車が左方向より交差点方向に走行し、且つ、自車が直進実施状態であれば、前記自車進行状態演算部により演算される前記進行距離が第4の所定距離未満であるとき、車幅方向中央に配設される前記表示灯を点灯すべく表示灯点灯信号を出力するとともに前記音声発生部に音声発生信号を出力し、前記進行距離が前記第4の所定距離以上第5の所定距離未満であるとき、車幅方向左側及び中央に配設される前記表示灯を点灯すべく表示灯点灯信号を出力するとともに前記音声発生部に音声発生信号を出力、前記進行距離が前記第5の所定距離以上第6の所定距離未満であるとき、車幅方向左側に配設される前記表示灯を点灯すべく表示灯点灯信号を出力するとともに前記音声発生部に音声発生信号を出力することを特徴とする、請求項2乃至7のいずれかに記載の運転支援装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2011−3003(P2011−3003A)
【公開日】平成23年1月6日(2011.1.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−145349(P2009−145349)
【出願日】平成21年6月18日(2009.6.18)
【出願人】(000006286)三菱自動車工業株式会社 (2,892)
【Fターム(参考)】