説明

部材の取付構造、画像形成装置

【課題】合成樹脂材料からなる樹脂部材を板金で構成された板金部材に取り付ける際に樹脂部材から生じる削り屑が樹脂部材と板金部材との間に挟まることを防ぎ、樹脂部材を板金部材に対して正確な位置に取り付けることができるようにする。
【解決手段】合成樹脂製のカバー部材40を板金製のフレーム部材20に取り付ける取付構造で、カバー部材40におけるフレーム部材20に接触する内面40dに設けた位置決め突起42と、フレーム部材20におけるカバー部材40に接触する外面20dに設けた位置決め穴22と、カバー部材40に設けた窪み部43と、を備え、位置決め突起42を位置決め穴22に挿入する際に位置決め突起42が位置決め穴22の縁部で削れて出る削り屑61を窪み部43に逃がすようにした。窪み部43は、カバー部材40における位置決め突起42の周囲の内面40dに形成した溝部からなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、合成樹脂材料からなる部材を板金で構成された部材に取り付ける部材の取付構造、及び該部材の取付構造を備える画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
コピー機やファクシミリ装置などの画像形成装置の筐体には、合成樹脂材料からなる部材を板金で構成された部材に取り付ける取付構造を有するものがある。例えば、板金製のフレーム部材に合成樹脂製のカバー部材を取り付ける取付構造である。この取付構造では、カバー部材のフレーム部材に対する位置決めを容易かつ確実にするため、カバー部材に形成した位置決め突起をフレーム部材に形成した位置決め穴に挿入することがある。
【特許文献1】特開平10−142875号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところが、カバー部材の位置決め突起をフレーム部材の位置決め穴に挿入する際に、位置決め突起が位置決め穴の縁に擦れることで位置決め突起が削れ、削り屑が出る。この削り屑がフレーム部材とカバー部材との間に挟まると、カバー部材を正規の位置に取り付けることができなくなるという問題がある。
【0004】
特に、画像形成装置では、使用者の目に付く箇所に取り付けるカバー部材は、デザインを損なうことを防ぐため、外側の面に突起を露出させることができない。そのため、カバー部材の内面に位置決め突起を形成し、フレーム部材に位置決め穴を形成するようになる。ところが、カバー部材の内面に位置決め突起があると、カバー部材をフレーム部材に取り付ける際に作業者が位置決め突起を目視しながら取り付けることができない場合がある。この場合、手探りで位置決め突起を位置決め穴に挿入せざるを得ない。そうすると、位置決め突起が位置決め穴の縁に擦れ易くなるため、位置決め突起の削り屑がさらに生じ易くなる。また、カバー部材の内面に位置決め突起があると、位置決め突起から出た削り屑を取り除く作業が行い難い。
【0005】
本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、合成樹脂材料からなる樹脂部材を板金で構成された板金部材に取り付ける際に樹脂部材から生じる削り屑が樹脂部材と板金部材との間に挟まることを防止でき、樹脂部材を板金部材に対して正確な位置に取り付けることができる部材の取付構造、及び該部材の取付構造を備える画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため本発明の部材の取付構造は、合成樹脂材料からなる樹脂部材を板金で構成された板金部材に取り付ける部材の取付構造であって、樹脂部材に設けられ、樹脂部材を板金部材に取り付ける際に板金部材に接触する接触部と、接触部から突出する突出部と、板金部材に設けられ、樹脂部材を板金部材に取り付ける際に接触部を接触させる被接触部と、被接触部に設けた突出部を挿入させる開口部と、樹脂部材の接触部あるいは突出部に設けられ、突出部が開口部によって削れて出る削り屑を逃がす窪み部と、を備えることを特徴とする。
【0007】
この構成によれば、突出部を開口部に挿入する際に突出部が開口部と擦れることで突出部から生じる削り屑が窪み部に逃がされる。したがって、樹脂部材と板金部材との間に削り屑が挟まることを防止できる。これにより、樹脂部材の正確な位置への取り付けが容易かつ確実に行える。また、樹脂部材を板金部材に取り付ける際に樹脂部材と板金部材との間に出る削り屑を取り除く作業が軽減されるので、部材の取付作業の効率が向上する。
【0008】
また、上記の取付構造では、突出部は、樹脂部材を板金部材に取り付ける際に樹脂部材を板金部材に対して位置決めする位置決め突起であり、開口部は、位置決め突起を挿入させる位置決め穴であってもよい。
【0009】
樹脂部材に位置決め突起を設け、板金部材に位置決め穴を設けている場合、位置決め突起を位置決め穴に挿入する際に位置決め穴の縁で位置決め突起が削れて削り屑が生じ易いが、本発明の取付構造によれば、位置決め突起の削り屑が窪み部に逃がされるので、削り屑が樹脂部材と板金部材との間に挟まることを効果的に防止できる。
【0010】
また、上記の取付構造では、窪み部は、突出部の外周の接触部に形成した溝部であってもよい。
【0011】
この構成によれば、突出部から出る削り屑を窪み部へ確実に逃がすことができるので、樹脂部材と板金部材との間に削り屑が挟まることを効果的に防止できる。
【0012】
また、上記の取付構造では、窪み部は、突出部に形成した溝部であってもよい。
【0013】
この構成によれば、突出部から出る削り屑を窪み部へ確実に逃がすことができるので、樹脂部材と板金部材との間に削り屑が挟まることを効果的に防止できる。
【0014】
また、上記の取付構造では、接触部は、樹脂部材の板金部材に面する部分に形成したリブの先端部であり、窪み部は、リブの先端部を切り欠いて形成されてもよい。
【0015】
この構成によれば、リブの先端部と板金部材とが接する部分に削り屑が挟まることを効果的に防止できる。
【0016】
また、本発明の画像形成装置は、合成樹脂材料からなる樹脂部材を板金で構成された板金部材に取り付けてなる部品を有する筐体と、筐体に収納された機器とを備え、樹脂部材を板金部材に取り付ける取付構造として、上記いずれかの部材の取付構造を備えることを特徴とする。
【0017】
この構成によれば、樹脂部材を板金部材に取り付ける際に突出部の削り屑が樹脂部材と板金部材との間に挟まることを防止できる。したがって、樹脂部材の正確な位置への取り付けが容易かつ確実になり、画像形成装置の組立精度が向上する。また、樹脂部材を板金部材に取り付ける際に突出部から出た削り屑を取り除く作業が軽減されるので、画像形成装置の組立効率が向上する。
【0018】
また、上記の画像形成装置では、板金部材は、筐体を構成するフレーム部材であり、樹脂部材は、フレーム部材に取り付けられるカバー部材であってもよい。
【0019】
この構成によれば、カバー部材のフレーム部材に対する取付精度が向上し、画像形成装置のデザインが良好になる。また、カバー部材のフレーム部材に対する取り付けが容易になるので、画像形成装置の組立作業の効率が向上する。
【発明の効果】
【0020】
本発明の部材の取付構造によれば、樹脂部材を板金部材に取り付ける際に樹脂部材の突出部から出る削り屑が樹脂部材と板金部材との間に挟まることを防止でき、樹脂部材を板金部材に対して正確な位置に取り付けることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
図1は、本発明の一実施形態にかかる画像形成装置の外観構成例を示す斜視図である。まず、同図を用いて画像形成装置の概略全体構成について説明する。本発明を適用する画像形成装置としては、コピー機、ファクシミリ装置、プリンタ、あるいはこれらの機能を兼ね備えたいわゆる複合機のうちのいずれであっても良い。同図に示す画像形成装置1は、上段側に配置された読取部2と、下段側に配置された記録部3とを備えている。
【0022】
読取部2は、原稿の画像を走査して読み取る読取装置4と、読取装置4の前面に取り付けられた操作パネル5と、読取装置4の上部に一辺が図示しないヒンジ機構で開閉可能に取り付けられた原稿押えカバー6とを備えている。原稿押えカバー6の一端には、読取装置4に原稿を搬送する自動原稿搬送装置(ADF)7が設置されている。ADF7は、原稿供給トレイ8上に載置された複数枚の原稿を順に読取装置4に搬送し、読取装置4で原稿の画像を読み取った後、原稿を原稿排出トレイ9へ排出するようになっている。一方、記録部3には、記録用紙を供給する給紙装置10と、給紙装置10から供給された記録用紙に画像を記録する記録装置11とが設けられている。
【0023】
図2は、読取装置4の構成例を示す図である。なお、同図では、画像形成装置1における読取装置4の部分だけを示し、他の部分の図示は省略している。読取装置4は、略矩形状の箱型に形成された筐体13を備えている。筐体13内には、走査方向に沿って移動可能に設置されたスキャナユニット(図示せず)が収納されている。筐体13の上面には、原稿を載せるプラテンガラス14が設置されている。スキャナユニットの走査によってプラテンガラス14上に載せられた原稿の画像が読み取られる。筐体13の前面には、操作パネル5が設置されている。筐体13は、板金で構成された複数のフレーム部材20を適宜組み合わせて形成されている。フレーム部材20の外面には、合成樹脂材料からなるカバー部材40が取り付けられている。このように、筐体13は、合成樹脂材料からなるカバー部材40を板金で構成されたフレーム部材20に取り付けてなる部品を有して構成されている。以下、フレーム部材20にカバー部材40を取り付ける取付構造について詳細に説明する。
【0024】
図3は、カバー部材(樹脂部材)40をフレーム部材(板金部材)20に取り付ける取付構造を示す図で、フレーム部材20からカバー部材40を取り外した状態の分解斜視図である。また、図4は、カバー部材40の内面(フレーム部材20側の面)を示す斜視図である。フレーム部材20は、筐体13の一方の側部を構成する部材で、板金を適宜折り曲げることで一体形成された上下壁20a,20bと側壁20cとを有して構成されている。一方、カバー部材40は、合成樹脂材料からなる板状の部材であり、フレーム部材20の上壁20aと側壁20cとの外面に被さるように一体形成された上壁40aと側壁40cとを有して構成されている。
【0025】
カバー部材40の側壁40cには、ネジ60を貫通させるネジ貫通穴41が設けられている。ネジ貫通穴41は側壁40cの2箇所に設けられている。また、フレーム部材20の側壁20cには、ネジ60を固定するネジ固定穴21が設けられている。ネジ固定穴21は、側壁20cにおけるネジ貫通穴41に対応する2箇所に設けられている。ネジ貫通穴41に貫通させたネジ60をネジ固定穴21に固定することで、カバー部材40がフレーム部材20に固定されるようになっている。
【0026】
図4に示すように、カバー部材40の側壁40cの内面40dには、位置決め突起(突出部)42が形成されている。図5は、位置決め突起42及びその近傍の部分拡大断面図である。位置決め突起42は、両ネジ貫通穴41の内側にそれぞれ形成されている。位置決め突起42は、略円柱形状の小突起からなる。そして、位置決め突起42を囲む位置の内面40dには、窪み部43が形成されている。窪み部43は、内面40dに形成された略円形の溝部からなる。
【0027】
一方、図3に示すように、フレーム部材20の側壁20cには、円形の貫通穴からなる位置決め穴(開口部)22が形成されている。位置決め穴22は、側壁20cにおける位置決め突起42に対応する位置に形成されている。位置決め穴22の内径は、位置決め突起42の外径とほぼ同一かそれよりも僅かに大きな径に形成されている。
【0028】
図6及び図7は、カバー部材40をフレーム部材20に取り付ける際の位置決め突起42の位置決め穴22への挿入状態を説明するための図である。カバー部材40をフレーム部材20に取り付けるには、まず、図3に示すように、フレーム部材20の側壁20cの外面20dにカバー部材40の側壁40cを被せる。このとき、図6に示すように、カバー部材40の位置決め突起42をフレーム部材20の位置決め穴22に挿入する。この際、位置決め突起42を位置決め穴22に位置合わせして挿入する必要がある。ところが、カバー部材40をフレーム部材20に被せるときには、作業者から側壁40cの内面40dが見えないので、この位置合わせは手探りで行うようになる。このため、位置決め突起42は位置決め穴22の内周縁に擦れながら位置決め穴22に挿入されるようになる。
【0029】
位置決め穴22の内周縁には、板金の切断面が露出している。そのため、位置決め突起42が位置決め穴22の内周縁に擦れると、位置決め突起42が削れて削り屑が生じる。一方で、カバー部材40は、側壁40cの内面(接触部)40dがフレーム部材20の側壁20cの外面(被接触部)20dに接触する状態でフレーム部材20に取り付けられる。そのため、削り屑がカバー部材40の内面40dとフレーム部材20の外面20dとの間に挟まると、内面40dと外面20dとの間に隙間が生じ、カバー部材40をフレーム部材20に対して正確な位置に取り付けることができなくなる。
【0030】
そこで、本実施形態のカバー部材40では、位置決め突起42の周囲に窪み部43を設けている。この窪み部43を設けたことで、図7に示すように、カバー部材40をフレーム部材20に取り付ける際に位置決め突起42から出る削り屑61を窪み部43に逃がすことができる。これにより、削り屑61がカバー部材40の内面40dとフレーム部材20の外面20dとの間に挟まることを防止できる。したがって、カバー部材40の正確な位置への取り付けが容易かつ確実になる。また、窪み部43を設けたことで、カバー部材40をフレーム部材20に取り付ける際に、位置決め突起42から出た削り屑61をカバー部材40とフレーム部材20との間から取り除く作業が不要になるか、この作業の手間が従来よりも軽減される。したがって、筐体13の組立作業の効率が向上する。
【0031】
図8及び図9は、カバー部材の他の構成例を示す図で、図8は、カバー部材40−2の内面を示す斜視図であり、図9は、カバー部材40−2が備える位置決め突起42及びその近傍の部分拡大断面図である。カバー部材40−2は、側壁40cの内面40dに形成された補強用のリブ45を備えている。リブ45は、側壁40cの内面40dに沿って突出する直線状の突起として形成されている。リブ45は、側壁40cの内面40dにおける横方向と縦方向とに複数本形成されており、位置決め突起42の位置で縦方向のリブ45と横方向のリブ45とが交差している。
【0032】
図9に示すように、位置決め突起42の周囲のリブ45の先端面(先端部)45aには、先端面45aを窪ませた窪み部43−2が形成されている。窪み部43−2は、各リブ45が位置決め突起42に接合された部分の先端面45aを切り欠いて形成されている。このカバー部材40−2は、リブ45の先端面45aがフレーム部材20の側壁20cの外面20dに接する状態でフレーム部材20に取り付けられる。その際、窪み部43−2を設けたことにより、位置決め突起42から出る削り屑が窪み部43−2に逃がされる。したがって、リブ45の先端面45aとフレーム部材20との間に削り屑が挟まることを効果的に防止できる。
【0033】
図10は、カバー部材の他の構成例を示す図である。なお、同図では、カバー部材をフレーム部材に取り付けた状態における位置決め突起及びその近傍の断面を示している。同図に示すカバー部材40−3は、位置決め突起42に窪み部43−3を形成している。窪み部43−3は、位置決め突起42の根元部分の周囲に形成した環状の溝部からなる。この位置に窪み部43−3を設けることによっても、位置決め突起42から出る削り屑61を窪み部43−3に逃がすことができるので、カバー部材40とフレーム部材20との間に削り屑61が挟まることを防止できる。
【0034】
上記実施形態では、本発明の部材の取付構造を画像形成装置1に適用した例を示したが、本発明の部材の取付構造としては、合成樹脂材料からなる部材を板金で構成された部材に取り付ける取付構造であれば、画像形成装置1だけでなく、他の装置や部品の取付構造に適用することも可能である。また、画像形成装置1に適用する場合でも、読取装置4の筐体13を構成するフレーム部材20とカバー部材40との取付構造以外にも、他の箇所に設置する他の部材の取付構造として適用することも可能である。
【0035】
また、本発明にかかる部材の取付構造が備える突出部あるいは開口部あるいは窪み部の具体的な形状、配置、個数は上記実施形態に示すものには限定されず、他の形状、配置、個数とすることも可能である。
【0036】
以上本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書、図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお、直接明細書及び図面に記載のない何れの形状・構造・材質であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の一実施形態にかかる画像形成装置の外観構成例を示す図である。
【図2】画像形成装置が備える読取装置の外観構成例を示す図である。
【図3】カバー部材をフレーム部材に取り付ける取付構造を示す図である。
【図4】カバー部材の内面を示す斜視図である。
【図5】カバー部材に設けた位置決め突起及びその近傍を示す部分拡大断面図である。
【図6】位置決め突起の位置決め穴への挿入状態を説明するための図である。
【図7】位置決め突起の位置決め穴への挿入状態を説明するための図である。
【図8】他のカバー部材を示す図である。
【図9】他のカバー部材が備える位置決め突起及びその近傍の部分拡大断面図である。
【図10】他のカバー部材が備える位置決め突起及びその近傍の部分拡大断面図である。
【符号の説明】
【0038】
1 画像形成装置
2 読取部
3 記録部
4 読取装置
5 操作パネル
6 原稿押えカバー
7 自動原稿搬送装置(ADF)
8 原稿供給トレイ
9 原稿排出トレイ
10 給紙装置
11 記録装置
13 筐体
14 プラテンガラス
20 フレーム部材(板金部材)
20c 側壁
20d 外面(被接触部)
21 ネジ固定穴
22 位置決め穴(開口部)
40 カバー部材(樹脂部材)
40c 側壁
40d 内面(接触部)
41 ネジ貫通穴
42 位置決め突起(突出部)
43 窪み部
45 リブ
45a 先端面(先端部)
60 ネジ
61 削り屑

【特許請求の範囲】
【請求項1】
合成樹脂材料からなる樹脂部材を板金で構成された板金部材に取り付ける部材の取付構造であって、
前記樹脂部材に設けられ、前記樹脂部材を前記板金部材に取り付ける際に前記板金部材に接触する接触部と、前記接触部から突出する突出部と、
前記板金部材に設けられ、前記樹脂部材を前記板金部材に取り付ける際に前記接触部を接触させる被接触部と、前記被接触部に設けた前記突出部を挿入させる開口部と、
前記樹脂部材の前記接触部あるいは前記突出部に設けられ、前記突出部が前記開口部によって削れて出る削り屑を逃がす窪み部と、を備えることを特徴とする部材の取付構造。
【請求項2】
前記突出部は、前記樹脂部材を前記板金部材に取り付ける際に前記樹脂部材を前記板金部材に対して位置決めする位置決め突起であり、前記開口部は、前記位置決め突起を挿入させる位置決め穴であることを特徴とする請求項1に記載の部材の取付構造。
【請求項3】
前記窪み部は、前記突出部の外周の前記接触部に形成した溝部であることを特徴とする請求項1又は2に記載の部材の取付構造。
【請求項4】
前記窪み部は、前記突出部に形成した溝部であることを特徴とする請求項1又は2に記載の部材の取付構造。
【請求項5】
前記接触部は、前記樹脂部材の前記板金部材に面する部分に形成したリブの先端部であり、前記窪み部は、前記リブの先端部を切り欠いて形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の部材の取付構造。
【請求項6】
合成樹脂材料からなる樹脂部材を板金で構成された板金部材に取り付けてなる部品を有する筐体と、前記筐体に収納された機器とを備え、
前記樹脂部材を前記板金部材に取り付ける取付構造として、請求項1乃至5のいずれかに記載の部材の取付構造を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項7】
前記板金部材は、前記筐体を構成するフレーム部材であり、前記樹脂部材は、前記フレーム部材に取り付けられるカバー部材であることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−68554(P2009−68554A)
【公開日】平成21年4月2日(2009.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−235631(P2007−235631)
【出願日】平成19年9月11日(2007.9.11)
【出願人】(000006297)村田機械株式会社 (4,916)
【Fターム(参考)】