説明

配布支援システム

【課題】配布元から配布先への配布を支援する配布支援システムに係り、配布先の氏名と住所などの所在情報の管理を配布先所在管理サーバに委ね、配布元における個人情報管理を不要とするとともに、発送作業の削減に資することを課題とする。
【解決手段】配布元で所有する配布先リストを、配布先所在管理サーバ1に登録する。配布元では、配布元IDと配布先IDをバーコードに変換し、配達先の欄に印字する。配布経路内端末4では、バーコードから読み取った配布元IDと配布先IDを送信し、配布先所在管理サーバから配布先の所在情報を取得して、配達先欄に印字する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、配布元から配布先への配布を支援する配布支援システムに係り、配布先の氏名と住所などの所在情報の管理を配布先所在管理サーバに委ね、配布元における個人情報管理を不要とするとともに、発送作業の削減に資する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
配布元から配布先へ配布を行う場合、通常配布先の氏名や住所などの所在情報を配布元で所有する。しかし、所在情報は個人情報として厳格な管理が求められる。
【0003】
所在情報を第三者に管理を委託する場合には、配布先自身の意に反した利用となる恐れがある。また、成り済まし等の不正利用のリスクもある。
【0004】
第三者に所在情報を委託する場合に、常に最新となるように所在情報を維持することは難しい。
【0005】
また、配布物が配布先の要求に適合しない場合には、配布元の期待に反することになる。
【0006】
ある所有物に関する配布物を提供したい生産者が、その所有物に関する配布物を欲する所有者の所在を知ることは、難しい。
【特許文献1】特開2006−321647号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで、本発明はこのような問題を解決し、配布物の配布に関する便宜を図り、効率化することを主な目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る配布支援システムは、
配布元端末と接続可能な配布先所在管理サーバと、当該配布先所在管理サーバと接続可能な配送経路内端末からなる配布支援システムであって
前記配布先所在管理サーバは、
(1)配布先IDに配布先の氏名と住所を対応付ける配布先リストを記憶するための配布先リスト記憶部と、
(2)前記配布元端末から配布先リストを受信し、受信した配布先リストを配布先リスト記憶部に記憶させる配布先リスト登録部を有し、
前記配送経路内端末は、
(イ)配送物の表書から配達先指定コード記録体を読み取り、配布先IDを含む配達先指定コードを特定する配達先指定コード記録体読取部と、
(ロ)配達先指定コードを含む配達先所在照会要求を前記配布先所在管理サーバに送信し、配達先の氏名と住所を受信する配達先所在照会部と、
(ハ)受信した氏名と住所を配達物の表書に表示するために印字する配達先所在印字部を有し、
前記配布先所在管理サーバは、更に、
(3)前記配達先所在照会要求を受信し、前記配達先所在照会要求に含まれる配達先指定コードに含まれる配布先IDを、配布先リストから検索し、当該配布先IDに対応する氏名と住所を配達先の氏名と住所として返信する配達先所在回答部を有することを特徴とする。
【0009】
また、
配布先所在管理サーバは、配布先端末と接続可能であって、
前記配布先リストは、更に配布先IDに承認フラグを対応付け、
配布先所在管理サーバは、更に、
(4)配布先端末から配布先の氏名と住所を配布先リストへの登録することについての承認の可否を受信し、承認可である場合に、前記配布先リストの当該配布先のIDに対応する承認フラグを未承認から承認済に更新する承認登録部を有し、
前記配達先所在回答部は、前記配布先リストの前記配布先IDに対応する承認フラグが承認済である場合に、前記配達先の氏名と住所を返信することを特徴とする。
【0010】
また、
配布先所在管理サーバは、配布先端末と接続可能であって、
前記配布先リストは、更に配布先IDに認証コードを対応付け、
配布先所在管理サーバは、更に、
(5)配布先端末から配布先の氏名と住所の利用を認証する認証コードを受信し、前記配布先リストの当該配布先のIDに対応付けて認証コードを記憶させる認証コード受付部を有し、
前記配送経路内端末は、
(ニ)配送物の表書から認証コード記録体を読み取り、認証コードを特定する認証コード記録体読取部を有し、
前記配達先所在照会部は、更に認証コードを含む前記配達先所在照会要求を送信し、前記配達先の氏名と住所又は認証エラーを受信し、
前記配達先所在回答部は、前記配達先所在照会要求に含まれる認証コードと、前記配布先リストの前記配布先IDに対応する認証コードと一致しない場合に、認証エラーを返信し、
前記配達先所在印字部は、認証エラーを受信した場合に、配布先の氏名と住所を印字しないことを特徴とする。
【0011】
本願発明に係る配布支援システムは、
配布元端末と配布先端末と接続可能な配布先所在管理サーバと、当該配布先所在管理サーバと接続可能な配送経路内端末からなる配布支援システムであって
前記配布先所在管理サーバは、
(1)配布先IDに配布先の氏名と住所を対応付ける配布先リストを記憶する配布先リスト記憶部と、
(2)配布先IDと要求分野IDを対応付けて記憶するための要求分野記憶部と、
(3)前記配布先端末から要求分野IDを受信し、受信した要求分野IDを当該配布先のIDと対応付けて要求分野記憶部に記憶させる要求分野登録部と、
(4)前記配布元端末から提供分野IDを受信する提供分野指定部と、
(5)要求分野記憶部から、提供分野IDと一致する要求分野IDに対応する配布先IDを取得し、取得した配布先IDを前記配布元端末に返信する適応配布先回答部を有し、
前記配送経路内端末は、
(イ)配送物の表書から配達先指定コード記録体を読み取り、配布先IDを含む配達先指定コードを特定する配達先指定コード記録体読取部と、
(ロ)配達先指定コードを含む配達先所在照会要求を前記配布先所在管理サーバに送信し、配達先の氏名と住所を受信する配達先所在照会部と、
(ハ)受信した氏名と住所を配達物の表書に表示するために印字する配達先所在印字部を有し、
前記配布先所在管理サーバは、更に、
(6)前記配達先所在照会要求を受信し、前記配達先所在照会要求に含まれる配達先指定コードに含まれる配布先IDを、配布先リストから検索し、当該配布先IDに対応する氏名と住所を配達先の氏名と住所として返信する配達先所在回答部を有することを特徴とする。
【0012】
本願発明に係る配布支援システムは、
配布元端末と配布先端末と接続可能な配布先所在管理サーバと、当該配布先所在管理サーバと接続可能な配送経路内端末からなる配布支援システムであって
前記配布先所在管理サーバは、
(1)配布先IDに配布先の氏名と住所を対応付ける配布先リストを記憶する配布先リスト記憶部と、
(2)配布元IDと提供分野IDを対応付けて記憶するための提供分野記憶部と、
(3)前記配布元端末から提供分野IDを受信し、受信した提供分野IDを当該配布元のIDと対応付けて提供分野記憶部に記憶させる提供分野登録部と、
(4)前記配布先端末から要求分野IDを受信する要求分野指定部と、
(5)提供分野記憶部から、要求分野IDと一致する提供分野IDに対応する配布元IDを取得し、取得した配布元IDにより特定される前記配布元端末に、前記配布先端末を特定する配布先IDを送信する適応配布先通知部を有し、
前記配送経路内端末は、
(イ)配送物の表書から配達先指定コード記録体を読み取り、配布先IDを含む配達先指定コードを特定する配達先指定コード記録体読取部と、
(ロ)配達先指定コードを含む配達先所在照会要求を前記配布先所在管理サーバに送信し、配達先の氏名と住所を受信する配達先所在照会部と、
(ハ)受信した氏名と住所を配達物の表書に表示するために印字する配達先所在印字部を有し、
前記配布先所在管理サーバは、更に、
(6)前記配達先所在照会要求を受信し、前記配達先所在照会要求に含まれる配達先指定コードに含まれる配布先IDを、配布先リストから検索し、当該配布先IDに対応する氏名と住所を配達先の氏名と住所として返信する配達先所在回答部を有することを特徴とする。
【0013】
また、
配布先リストは、更に配布先IDに配布先の免許証番号と作成更新日付を対応付け、
配布先所在管理サーバは、更に、
配布先リスト記憶部に記憶されている既登録の配布先リストに含まれる氏名と免許証番号と、配布先リスト記憶部に記憶される新規の配布先リストに含まれる氏名と免許証番号が一致する場合に、対応する作成更新日付を比較し、新しい作成更新日付に対応する住所を、古い作成更新日付に対応する住所にコピーする配布先リスト更新部を有することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の配布支援システム。
【0014】
本願発明に係る配布支援システムは、
配布元端末と配布先端末と接続可能な配布先所在管理サーバと、当該配布先所在管理サーバと接続可能な配送経路内端末からなる配布支援システムであって
前記配布先所在管理サーバは、
(1)製造業者IDと製品IDと製造番号を含む配布先IDに、配布先の氏名と住所を対応付けて記憶するための配布先管理テーブルと、
(2)前記配布先端末から、製造業者IDと製品IDと製造番号を受信する所有製品受付部と、
(3)前記配布先端末から、当該配布先の氏名と住所を受信する当該配布先所在受付部と、
(4)受信した製造業者IDと製品IDと製造番号を含む配布先IDに対応付けて、受信した配布先の氏名と住所を配布先管理テーブルに記憶させる配布先登録部と、
(5)前記配布元端末に、受信した製造業者IDと製品IDと製造番号を含む配布先IDを通知する配布先通知部を有し、
前記配送経路内端末は、
(イ)配送物の表書から配達先指定コード記録体を読み取り、配布先IDを含む配達先指定コードを特定する配達先指定コード記録体読取部と、
(ロ)配達先指定コードを含む配達先所在照会要求を前記配布先所在管理サーバに送信し、配達先の氏名と住所を受信する配達先所在照会部と、
(ハ)受信した氏名と住所を配達物の表書に表示するために印字する配達先所在印字部を有し、
前記配布先所在管理サーバは、更に、
(6)前記配達先所在照会要求を受信し、前記配達先所在照会要求に含まれる配達先指定コードに含まれる配布先IDを、配布先管理テーブルから検索し、当該配布先IDに対応する氏名と住所を配達先の氏名と住所として返信する配達先所在回答部を有することを特徴とする。
【0015】
本願発明に係る配布支援システムは、
配布元端末と配布先端末と接続可能な配布先所在管理サーバと、当該配布先所在管理サーバと接続可能な配送経路内端末からなる配布支援システムであって
前記配布先所在管理サーバは、
(1)製品IDと製造番号を含む配布先IDに、配布先の氏名と住所を対応付けて記憶するための配布先管理テーブルと、
(2)前記配布先端末から、製品IDと製造番号を受信する所有製品受付部と、
(3)前記配布先端末から、当該配布先の氏名と住所を受信する当該配布先所在受付部と、
(4)受信した製品IDと製造番号を含む配布先IDに対応付けて、受信した配布先の氏名と住所を配布先管理テーブルに記憶させる配布先登録部と、
(5)前記配布元端末から、配布先抽出条件として製品IDと製造番号範囲を受信する配布先抽出条件受付部
(6)配布先管理テーブルから、配布先抽出条件の製品IDと一致する製品IDと、配布先抽出条件の製造番号範囲に含まれる製造番号を含む配布先IDを検索する配布先抽出部
(7)検索した配布先IDを前記配布元端末に返信する抽出配布先回答部
前記配送経路内端末は、
(イ)配送物の表書から配達先指定コード記録体を読み取り、配布先IDを含む配達先指定コードを特定する配達先指定コード記録体読取部と、
(ロ)配達先指定コードを含む配達先所在照会要求を前記配布先所在管理サーバに送信し、配達先の氏名と住所を受信する配達先所在照会部と、
(ハ)受信した氏名と住所を配達物の表書に表示するために印字する配達先所在印字部を有し、
前記配布先所在管理サーバは、更に、
(8)前記配達先所在照会要求を受信し、前記配達先所在照会要求に含まれる配達先指定コードに含まれる配布先IDを、配布先管理テーブルから検索し、当該配布先IDに対応する氏名と住所を配達先の氏名と住所として返信する配達先所在回答部を有することを特徴とする。
【0016】
本願発明に係る配布支援システムは、
配布元端末と配布先端末と接続可能な配布先所在管理サーバと、当該配布先所在管理サーバと接続可能な配送経路内端末からなる配布支援システムであって
前記配布先所在管理サーバは、
(1)書籍識別番号と登録番号を含む配布先IDに、配布先の氏名と住所を対応付けて記憶するための配布先管理テーブルと、
(2)前記配布先端末から、書籍識別番号を受信する所有書籍受付部と、
(3)前記配布先端末から、当該配布先の氏名と住所を受信する当該配布先所在受付部と、
(4)受信した書籍識別番号の各登録を連番で識別する登録番号を生成し、受信した書籍識別番号と生成した登録番号を含む配布先IDに対応付けて、受信した配布先の氏名と住所を配布先管理テーブルに記憶させる配布先登録部と、
(5)前記配布元端末から、登録数算出条件として書籍識別番号を受信する登録数算出条件受付部
(6)配布先管理テーブルから、登録数算出条件の書籍識別番号と一致する書籍識別番号の登録数を算出する登録数算出部
(7)算出した登録数を前記配布元端末に返信する登録数回答部
前記配送経路内端末は、
(イ)配送物の表書から配達先指定コード記録体を読み取り、配布先IDを含む配達先指定コードを特定する配達先指定コード記録体読取部と、
(ロ)配達先指定コードを含む配達先所在照会要求を前記配布先所在管理サーバに送信し、配達先の氏名と住所を受信する配達先所在照会部と、
(ハ)受信した氏名と住所を配達物の表書に表示するために印字する配達先所在印字部を有し、
前記配布先所在管理サーバは、更に、
(8)前記配達先所在照会要求を受信し、前記配達先所在照会要求に含まれる配達先指定コードに含まれる配布先IDを、配布先管理テーブルから検索し、当該配布先IDに対応する氏名と住所を配達先の氏名と住所として返信する配達先所在回答部を有することを特徴とする。
【0017】
また、
配布先管理テーブルは、更に配布先IDに配布先の免許証番号と作成更新日付を対応付け、
配布先所在管理サーバは、更に、
配布先管理テーブルに記憶されている既登録の配布先の氏名と免許証番号と、配布先管理テーブルに記憶される新規の配布先の氏名と免許証番号が一致する場合に、対応する作成更新日付を比較し、新しい作成更新日付に対応する住所を、古い作成更新日付に対応する住所にコピーする配布先管理テーブル更新部を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、配布先リストの管理を配布先所在管理サーバに委ね、配布元では配送先IDで配送先を管理するので、個人情報である所在情報の管理が不要になる。また、配布元における発送の際の送り状記載作業が軽減される。
【0019】
また、配布先により承認されない場合には所在情報の使用を禁止するので、個人情報の不正使用を阻止できる。
【0020】
また、認証コードによる認証を行うので、成り済ましによる不正な発送を防ぐことができる。
【0021】
複数の配布先リストで同一人を想定される所在情報同士に関して、古い情報を新しい情報に更新するので、最新の所在情報を維持できる。
【0022】
配布先が要求する分野に対応する配布物を提供する配布元に、その配布先を紹介するので、配布効率が向上する。
【0023】
また、配布元で提供する配布物の分野を要求する配布先を、配布元に仲介するので、配布効率が良くなる。
【0024】
配布先である製品所有者が所在情報を登録すると、配布元となる製品製造業者にその配布先を通知するので、製品に関連する配布効率が向上する。
【0025】
配布先である製品所有者の所在情報を管理し、配布元となる製品製造業者の要求に応じて配布先を抽出するので、製品に関連する配布効率が向上する。
【0026】
配布先である書籍所有者の所在情報を管理し、配布元となる書籍出版業者の要求に応じて配布先を抽出するので、書籍に関連する配布効率が向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
実施の形態1.
図1は、実施の形態1の概要を示す図である。本願発明に係る配布支援システムは、配布元から配布先に配送業者を介して配布物を配布する行為を支援する。配布物の例として、葉書や封書等の郵便物や小包などが考えられる。また、配送業者の例として、郵便業者や運送業者などが考えられる。
【0028】
配布元端末3は、配布物を発送する配布元が用いる端末であり、配送経路内端末4は、郵便業者や運送業者などの配送業者の経路内で用いられる端末である。例えば、代理店、営業所、配送センターなどの配送施設内に設けられる。郵便業者による配送の場合に、配送物は郵便物であり、運送業者による配送の場合には、配送物は貨物、荷物、小包等である。
【0029】
配布は、多様な形態で行われる。例えば、商品売買に本発明を応用する場合には、商品が配布物となり、販売者が配布元となり、購入者が配布先となる。試供品の提供に応用する場合には、試供品が配布物となり、提供者が配布元となり、試用者が配布先となる。会報、雑誌、或いは書籍等(発行物)に応用する場合には、発行物が配布物となり、発行者が配布元となり、読者が配布先となる。
【0030】
配布先所在管理サーバ1は、配布先の氏名や住所などの所在に関する情報を管理するサーバである。配布先所在管理サーバ1と配布元端末3は、ネットワーク(例えば、インターネットや専用回線)を介して接続されている。そして、配布元端末3は、ブラウザを有している。また、配布先所在管理サーバ1と配送経路内端末4もネットワーク(例えば、インターネットや専用回線)を介して接続されている。配布先所在管理サーバ1は、ネットワーク通信を制御するネットワーク通信制御部を有し、配布元端末3は、ネットワーク通信制御部の他、表示装置、操作装置、印字装置等を有している。配送経路内端末4は、ネットワーク通信制御部の他、表示装置、操作装置、バーコード読取装置、印字装置等を有している。印字装置(プリンタ)は、通常の文字情報を印刷する他、バーコードを印刷するバーコード書込装置として用いられる。尚、バーコードは、コード記録体の例であり、バーコード読取装置は、コード記録体読取装置の例であり、バーコード書込装置は、コード記録体書込装置の例である。
【0031】
本実施の形態における処理の概要を説明する。
(1)配布元端末3から配布先所在管理サーバ1への配布先リストの登録
配布元端末3は、配布先所在管理サーバ1にアクセスしてログインし(1−1〜1−3)、配布先リストを登録する(1−4)。配布先リストは、配布先を識別する配布先IDに対応付けて氏名や住所などの所在情報を記憶するように構成されている。
(2)配布元端末3による配達先指定バーコードの印字
配布元端末3は、配布元IDと配布先IDをバーコードに変換して、配布物の送り状の配達先の欄に印刷する(1−5)。そして、送り状を付した配送物を配送業者に引き渡し、発送する。
(3)配送経路内端末4による配達先特定と配布先所在管理サーバ1による配達先所在の回答
配送業者は、配送経路内端末4で配送物の表書きのバーコードから配布元IDと配送先IDを読み取り、配布元IDと配布先IDを配布先所在管理サーバ1に送信し、配達先となる所在(氏名、住所等)を問い合わせる。これに対して、配布先所在管理サーバ1は、配布先IDに対応する配布先の所在を検索し、配送経路内端末4に返信する。配送経路内端末4は、受信した配達先の所在を送り状の配達先に印字する。これにより、配布先に配布物が送り届けられる。
【0032】
配布先リストは、配布先毎にレコードを設け、配布先IDに対応付けて、配布先の氏名と郵便番号と住所と電話番号と電子メールアドレスの項目を記憶するように構成されている。そして、これを受信した配布先所在管理サーバ1は、発信した配布元を識別する配布元IDに対応付けて配布先リスト記憶部に記憶するように構成されている。
【0033】
図2は、実施の形態1に係る配布先リスト記憶部の例を示す図である。図に示す通り、受信した配布先リストに、配布元IDの項目からなるヘッダを付加して記憶するように構成されている。複数の配布元から配布先リストを受信した場合には、各配布元からの配布先リストを記憶するように構成されている。
【0034】
<(1)配布元端末3から配布先所在管理サーバ1への配布先リストの登録>
図3は、配布先リストの登録に係る配布先所在管理サーバの構成を示す図である。配布先所在管理サーバ1は、配布元端末3からのログインを認証する配布元ログイン認証部110、配布元毎にレコードを設け、配布元IDと認証に用いるパスワードの項目を対応付けて記憶している配布元管理テーブル111、配布元端末3から配布先リストを受け付けて登録する配布先リスト登録部112、配布元IDに対応付けて配布先リストを記憶する配布先リスト記憶部113、及び配布元端末3のログアウトを処理する配布元ログアウト部114を有している。
【0035】
図4は、配布先所在管理サーバによる配布先リストの登録に係る処理フローを示す図である。配布元ログイン認証部110による配布元ログイン認証処理(S401)では、配布元端末3からのアクセス要求を受信すると、ログイン画面を送信する。ログイン画面は、配布元端末3のブラウザに表示され、操作者に配布元IDとパスワードの入力を促し、入力された配布元IDとパスワードを配布元端末3から配布先所在管理サーバ1に返信するように構成されている。この画面を介して配布元ログイン認証部110は、配布元端末3から配布元IDとパスワードを受信する。そして、配布元管理テーブル111を検索し、受信した配布元IDとパスワードの組み合せと同じ組み合せが存在する場合に、ログイン成功と判断し、以降の処理の続行を許可する。他方同じ組み合せが存在しない場合には、ログイン失敗と判断し、以降の処理の続行を拒否する。
【0036】
配布先リスト登録部112による配布先リスト登録処理(S402)では、配布先リストの入力を促す配布先リスト登録画面を配布元端末3に送信し、配布元端末3から配布先リストを受信する。配布先リストをファイルとして受け付ける場合には、配布先リスト登録画面に入力されたファイル名で特定される配布先リストファイルを配布元端末3から配布先所在管理サーバ1へ転送させる。配布先リスト登録画面で配布先毎に配布先ID、氏名、郵便番号、住所、電話番号、及び電子メールアドレスを直接入力させる場合は、入力されたこれらの情報を配布先リストとして配布先所在管理サーバ1に送信させる。そして、受信した配布先リストを配布元IDと対応付けて配布先リスト記憶部113に記憶させる。
【0037】
配布元ログアウト部114による配布元ログアウト処理(S403)では、ログアウトの指示を促すログアウト画面を配布元端末3に送信し、その指示に従って配布元端末3からログアウト要求を受信し、ログアウト処理する。以降ログイン中のみ許可される処理は、実行不能となる。
【0038】
<(2)配布元端末3による配達先指定バーコードの印字>
図5は、配達先指定バーコードの印字に係る配布元端末の構成を示す図である。配布元端末3は、配布物の配布先を識別する配布先IDを受け付ける配布先ID受付部310、当該配布元端末3を特定する配布元IDを記憶している配布元ID記憶部311、配布元IDと配布先IDからなる配達先指定コードをバーコードに変換して送り状の配達先欄に印字する配達先指定バーコード印字部312を有している。尚、配達先指定バーコード印字部312は、送り状の配達先欄に直接印字する代わりに、配達先欄に貼付するためのラベルに印字するように構成することもできる。
【0039】
配布先ID受付部310による配布先ID受付処理では、配布先IDを受け付ける。例えば、配布元端末3の操作部から直接配布先IDのコードを入力する方法や、配布元端末3の他モジュールから配布先IDを受け付ける方法などが考えられる。配達先指定バーコード印字部312による配達先指定バーコード印字処理では、配布元ID記憶部311から当該配布元端末3を特定する配布元IDを読み出し、配布先ID受付部310で受け付けた配布先IDと合わせて、配達先指定コードを生成する。配達先指定コードは、少なくとも配布元IDと配布先IDを含んでいる。そして、配達先指定コードをバーコード変換した配達先指定バーコードを、送り状の配達先欄や配送物の表面の配送先欄(例えば、葉書や封書の表書き)へ印字する。あるいは、送り状の配送先欄または配送物の表面の配達先欄に貼付するためのラベルに印字する。その場合、印字されたラベルは配達先欄に貼付される。
【0040】
更に配布元の氏名住所を送り状の発送元の欄に記入し、送り状を配送物に貼り付けて配送業者に引き渡し、発送する。あるいは配布元の氏名住所を配送物の発送元の欄に印字して投函し、発送する。
【0041】
<(3)配送経路内端末4による配達先特定と配布先所在管理サーバ1による配達先所在の回答>
図6は、配達先特定に係る配送経路内端末の構成を示す図である。配送経路内端末4は、配送物の送り状や表面の配達先欄から配達先指定バーコードを読み取り、配達先指定コードに変換する配達先指定バーコード読取部410、配達先指定コードを含む配達先所在照会要求を配布先所在管理サーバ1に送信して配達先の氏名や住所等の所在情報を取得する配達先所在照会部411、及び取得した配達先の所在情報を配送物の送り状の配達先欄や表面の配達先欄に印字する配達先所在印字部412を有している。配達先所在印字部412は、送り状の配達先欄または配送物の表面の配達先欄に貼付するためのラベルに印字するように構成することもできる。
【0042】
図7は、配送経路内端末による配達先特定に係る処理フローを示す図である。配達先指定バーコード読取部410による配達先指定バーコード読取処理(S701)では、配送物の送り状や表面の配達先欄から配達先指定バーコードを読み取り、配達先指定コードに変換し、配達先所在照会部411による配達先所在照会処理(S702)では、配達先指定コードを含む配達先所在照会要求を配布先所在管理サーバ1に送信して、配布先所在管理サーバ1から返信される配達先の氏名や住所等の所在情報を受信する。そして、配達先所在印字部412による配達先所在印字処理(S703)で、受信した配達先の所在情報を配送物の送り状や表面に印字する。あるいは、配達先欄に貼付するためのラベルに印字する。そして、ラベルは配達先欄に貼付される。郵便業者による場合には、氏名と住所の他に郵便番号を印字するのが一般的である。また、運送業者による場合には、氏名と住所の他に電話番号を印字するのが一般的である。これにより配送物が配達先に送り届けられる。
【0043】
配布先所在管理サーバ1側の処理について説明する。図8は、配達先所在の回答に係る配達先所在管理サーバの構成を示す図である。配布先所在管理サーバ1は、更に配達先所在照会要求に対して配達先の氏名や住所等の所在情報を返信する配達先所在回答部115を有している。
【0044】
図9は、配達先所在管理サーバによる配達先所在の回答に係る処理フローを示す図である。配達先所在回答部115は、配達先所在照会要求受信待ちの状態で(S901)、配送経路内端末4から配達先所在照会要求を受信すると、配達先指定コードに含まれる配布元IDと配布先IDを特定し、配布先リスト記憶部112中で配布元IDに対応する配布先リストを特定する(S902)。そして、その配布先リストから前記特定した配布先IDを検索し、当該配布先IDに対応する氏名、郵便番号、住所、電話番号を読み出し(S903)、配布先IDに対応する氏名、郵便番号、住所、電話番号を配達先の所在情報として配送経路内端末4に返信する(S904)。
【0045】
本実施の形態の配布支援システムにより、配布元における配布先の所在情報の管理を不要とし、更に発送作業の労力を削減することができる。
【0046】
実施の形態2.
本実施の形態では、配布先リストに登録される配布先の端末からその登録を承認することにより、配布先の意図に反した所在情報の使用を防止する。
【0047】
図10は、実施の形態2の概要を示す図である。配布先端末2は、配布先リストに登録されている配布先が用いる端末である。配布先所在管理サーバ1と配布先端末2は、ネットワーク(例えば、インターネットや専用回線)を介して接続されている。配布先端末2は、ネットワーク通信制御部の他、表示装置、操作装置等を備え、ブラウザを有している。
【0048】
本実施の形態では、配布先所在管理サーバ1で配布先リストに登録されている配布先に対して、配布先としての登録に関する承認を依頼する承認依頼メールを送信する(2−5)。そして、配布先端末2でそのメールに案内されたURLにアクセスすることにより、ブラウザを介して配布先登録承認画面を表示し、承認の可否を配布先所在管理サーバ1に対して返信する(2−6〜2−8)。承認可とされた場合には承認された旨を配布元端末3に通知し、実施の形態1の通り、配送が行われる。他方、承認否とされた場合には承認されなかった旨を配布元端末3に通知し、当該配布先の登録情報を削除する。従って、承認否とされた配送先には配送されないこととなる。
【0049】
図11は、実施の形態2に係る配送先リスト記憶部の例を示す図である。承認フラグの項目を追加している。配布先リスト記憶部112に記憶された初期状態では、未承認となっているが、配布先端末2より承認可を受信した場合には、承認済に更新される。また、承認否を受信した場合には、その配布先に関するレコードは削除される。
【0050】
以下、処理について詳述する。配布元端末3から配布先所在管理サーバ1への配布先リストの登録(2−1〜2−4)は、実施の形態1と同様である。配布先リストの登録(2−1〜2−4)に続いて、配布先端末2からの配布先登録の承認が行われる(2−5〜2−9)。その為に配布先所在管理サーバ1は、配布先端末2へ承認を促す処理を行なう。図12は、被承認処理に係る配達先所在管理サーバの構成を示す図である。配布先所在管理サーバ1は、配布先登録承認画面を生成し、承認依頼メールを配布先端末2に送信する承認依頼部120、配布先登録承認画面を記憶する配布先登録承認画面記憶部121、及び配布先端末2に配布先登録承認画面を提供し、承認結果を受け付けて配布先リスト記憶部113を更新する承認受付部122を有している。配布元管理テーブル111は、配布元IDに対応付けて配布元のメールアドレスを記憶している。
【0051】
図13は、配布先所在管理サーバによる被承認処理に係る処理フローを示す図である。承認依頼部120による承認依頼処理(S1301)に続いて、承認受付部122による承認受付処理(S1302)を行う。
【0052】
承認依頼部120による承認依頼処理(S1301)について詳述する。図14は、承認依頼処理フローを示す図である。配布先リスト記憶部113に新たに登録された配布先リストについて、配布先のレコード毎に以下の処理を繰り返す(S1401)。配布先リスト記憶部113から当該配布先の氏名、郵便番号、住所、電話番号を読み取り、画面の所定位置に配置し、更に承認の可否選択を促し、可否選択結果を受け付ける承認結果受付インターフェースを備えた配布先登録承認画面を生成し、その画面を配布先登録承認画面記憶部121に記憶させる(S1402)。その際、その画面に配布元IDと配布先IDを対応付けて記憶させる。そして、当該配布先登録承認画面の格納場所を特定するURLのコードを含む承認依頼メールを生成する(S1403)。このメールは、メール受信者が配布元からの依頼により、配布先所在管理サーバ1に配布物に係る配布先として登録されることを承認するか否かを、配布先登録承認画面を介して問うことを知らせるものである。配布先リスト記憶部113から当該配布先のメールアドレスを読み取り、生成した承認依頼メールをそのメールアドレスに送信する(S1404)。すべての配布先に対してこの処理を行なう(S1405)。このようにして、配布先毎に配布先登録承認画面を生成し、その画面へのアクセスを促すメールを配布先に送信する。
【0053】
承認受付部122による承認受付処理(S1302)について詳述する。図15は、承認受付処理フローを示す図である。配布先端末2より送られる、承認依頼メールに含まれるURLへのアクセス要求を待つ状態を維持する(S1501)。そして、アクセス要求を受信すると、そのURLにより特定される配布先登録承認画面を配布先端末2に送信する(S1502)。そして、配布元IDと配布先IDを特定する(S1503)。具体的には、配布先登録承認画面に対応する配布元IDと配布先IDを配布先登録承認画面記憶部121より読み取る。あるいはURLのコード中に、配布元IDと配布先IDのコードを含むように設定し、アクセスを要求されたURLから配布元IDと配布先IDを特定することもできる。配布先端末2は、ブラウザに受信した配布先登録承認画面を表示し、操作者の操作に従って承認の可否の結果を受け付けて配布先所在管理サーバ1に返信する。配布先端末2からの承認結果の受信を待ち(S1504)、所定時間経過するとタイムアウトによりS1501に戻る。承認結果を受信した場合には、配布先リストを更新する(S1505)。更新の手順としては、まず配布元IDに対応する配布先リストを配布先リスト登録部112から特定し、更にその配布先リスト中から配布先IDに対応するレコードを特定する。そして、承認結果が承認可であれば、承認フラグを「未承認」から「承認済」に改める。他方、承認結果が承認否であれば、そのレコードを削除する。そして、配布先IDと承認結果(「承認可」あるいは「承認否」)を含む承認結果通知メールを生成し、配布元IDに対応するメールアドレスを配布元管理テーブル111から読み取り、そのメールアドレスに送信する(S1506)。
【0054】
配布元端末3による配達先指定バーコードの印字(2−10)は、実施の形態1と同様である。
【0055】
配送経路内端末4による配達先特定と配布先所在管理サーバ1による配達先所在の回答(2−11〜2−13)について説明する。図16は、配達先特定に係る配送経路内端末の構成を示す図である。配達先所在照会部411で、指定コード無エラー(配達先所在照会要求に含まれる配達先指定コードに対応する配達先が存在しない場合のエラー)を受信した場合には、配達先所在印字部412により指定コード無エラーの旨を配送物の送り状や表面の配達先欄に印字する。あるいは、前述同様に配達先欄に貼付するためのラベルに印字する。また、未承認エラー(配布先から承認されていない場合のエラー)を受信した場合には、未承認エラーの旨を同様に配送物の送り状や表面に印字し、あるいは配達先欄に貼付するためのラベルに印字する。
【0056】
図17は、配達先所在の回答に係る配達先所在管理サーバの構成を示す図である。図18は、配達先所在管理サーバによる配達先所在の回答に係る処理フローを示す図である。実施の形態1と同様に、配達先所在回答部115で配達先所在照会要求の受信を待ち(S1801)、配布元IDに対応する配布先リストを特定し(S1802)、配布先リストから配布先IDを検索する(S1803)。対応する配布先IDが無い場合には(S1804)、指定コード無エラーを返信する(S1805)。他方、対応する配布先IDが有る場合には、承認フラグを読み取り、判定する。未承認の場合には未承認エラーを返信し(S1807)、承認済の場合に配布先IDに対応する氏名、郵便番号、住所、電話番号を返信する(S1808)。
【0057】
本実施の形態の配布支援システムにより、未承認の配布先や承認されなかった配布先の利用を防ぐことができる。
【0058】
実施の形態3.
本実施の形態では、配布先リストに登録される配布先の端末から認証コードを登録し、当該認証コードにより氏名や住所等の使用を認証する。これにより、配送元に成り済ました第三者による所在情報の不正使用を防止する。
【0059】
図19は、実施の形態3の概要を示す図である。配布元端末3から配布先所在管理サーバ1への配布先リストの登録(3−1〜3−4)は、実施の形態1と同様である。本実施の形態では、配布先所在管理サーバ1で配布先リストに登録されている配布先に対して、配布先として認証コードの登録を促す認証コード登録メールを送信する(3−5)。そして、配布先端末2でそのメールに案内されたURLにアクセスすることにより、ブラウザを介して認証コード登録画面を表示し、受け付けた認証コードを配布先所在管理サーバ1に対して返信する(3−6〜3−8)。そして認証コードを配布元端末3に通知し(3−9)、実施の形態1の通り配送が行われる。配布元端末3は、配達先指定バーコードの他、認証バーコードも表書に印刷し、発送する(3−10)。配送経路内端末4は、配達先指定バーコードと認証バーコードを読み取り、これらを送信して配布先所在管理サーバ1に配達先の所在を問い合わせる。認証コードが正当である場合のみ、配達先の所在情報が回答される。これにより、配送元に成り済ました発送を中断させる。
【0060】
図20は、実施の形態3に係る配送先リスト記憶部の例を示す図である。認証コードの項目を追加している。配布先リスト記憶部112に記憶された初期状態では、未登録となっているが、配布先端末2より認証コードを受信した場合には、その認証コードが記憶される。
【0061】
以下、処理の詳細について説明する。配布先リストの登録(3−1〜3−4)に続いて、配布先端末2からの認証コードの登録が行われる(3−5〜3−9)。その為に配布先所在管理サーバ1は、配布先端末2へ認証コードの登録を促す処理を行なう。図21は、認証コード登録処理に係る配達先所在管理サーバの構成を示す図である。配布先所在管理サーバ1は、認証コード登録画面を生成し、認証コード登録メールを配布先端末2に送信する認証コード登録依頼部130、認証コード登録画面を記憶する配布先登録承認画面記憶部131、及び配達先端末2に認証コード登録画面を提供し、認証コードを受け付けて配布先リスト記憶部112に記憶させる認証コード受付部132を有している。配布元管理テーブル111は、配布元IDに対応付けて配布元のメールアドレスを記憶している。
【0062】
図22は、配布先所在管理サーバによる認証コード登録処理に係る処理フローを示す図である。認証コード登録依頼部130による認証コード登録依頼処理(S2201)に続いて、認証コード受付部132による認証コード受付処理(S2202)を行う。
【0063】
認証コード登録依頼部130による認証コード登録依頼処理(S2201)について詳述する。図23は、認証コード登録依頼処理フローを示す図である。配布先リスト記憶部112に新たに登録された配布先リストについて、配布先のレコード毎に以下の処理を繰り返す(S2301)。112から当該配布先の氏名、郵便番号、住所、電話番号を読み取り、画面の所定位置に配置し、更に認証コードの入力を促し、認証コードを受け付ける認証コード受付インターフェースを備えた認証コード登録画面を生成し、その画面を認証コード登録画面記憶部131に記憶させる(S2302)。その際、配布元IDと配布先IDを対応付けて記憶させる。そして、当該認証コード登録画面の格納場所を特定するURLのコードを含む認証コード登録メールを生成する(S2303)。このメールは、メール受信者が配布元からの依頼により、配布先所在管理サーバ1に配布物に係る配布先として登録されたことを前提に、配布元の適正を担保するための認証コードの登録を促すものである。配布先リスト記憶部112から当該配布先のメールアドレスを読み取り、生成した認証コード登録メールをそのメールアドレスに送信する(S2304)。すべての配布先に対してこの処理を行なう(S2305)。このようにして、配布先毎に認証コード登録画面を生成し、その画面へのアクセスを促すメールを配布先に送信する。
【0064】
認証コード受付部132による認証コード受付処理(S2202)について説明する。図24は、認証コード受付処理フローを示す図である。配布先端末2より送られる、認証コード登録メールに含まれるURLへのアクセス要求を待つ状態を維持する(S2401)。そして、アクセス要求を受信すると、そのURLにより特定される認証コード登録画面を配布先端末2に送信する(S2402)。そして、配布元IDと配布先IDを特定する(S2403)。具体的には、配布先登録承認画面に対応する配布元IDと配布先IDを配布先登録承認画面記憶部121より読み取る。あるいはURLのコード中に、配布元IDと配布先IDのコードを含むように設定し、アクセスを要求されたURLから配布元IDと配布先IDを特定することもできる。配布先端末2は、ブラウザに受信した認証コード登録画面を表示し、操作者の操作に従って認証コードを受け付けて配布先所在管理サーバ1に返信する。認証コード受付部132は、配布先端末2からの認証コードの受信を待ち(S2404)、所定時間経過するとタイムアウトによりS2401に戻る。認証コードを受信した場合には、配布先リストを更新する(S2405)。更新の手順としては、まず配布元IDに対応する配布先リストを配布先リスト登録部112から特定し、更にその配布先リスト中から配布先IDに対応するレコードを特定する。そして、認証コードをそのレコードに記憶させる。そして、認証コードが登録された旨とその認証コードを通知する認証コード通知メールを生成し、配布元IDに対応するメールアドレスを配布元管理テーブル111から読み取り、そのメールアドレスに送信する(S2406)。
【0065】
配布元端末3では、配達先指定バーコードの印字とともに認証バーコードの印字を行う(3−10)。図25は、配達先指定バーコードと認証バーコードの印字に係る配布元端末の構成を示す図である。認証コードをバーコードとして送り状や配送物の表面の配達先欄に印字する認証バーコード印字部330を有している。尚、認証バーコード印字部330は、送り状や配送物の表面の配達先欄に直接印字する代わりに、配達先欄に貼付するためのラベルに印字するように構成することもできる。
【0066】
配布先ID受付部310による配布先ID受付処理では、配布先IDと認証コードを受け付ける。例えば、配布元端末3の操作部から直接配布先IDのコードと認証コードを入力する方法や、配布元端末3の他モジュールから配布先IDと認証コードを受け付ける方法などが考えられる。
【0067】
配達先指定バーコード印字部312による配達先指定バーコード印字処理に続いて、認証バーコード印字部330による認証コード印字処理で、配布先ID受付部310で受け付けた認証コードをバーコード変換した認証バーコードを、送り状の配達先欄または配送物の表面へ印字する。あるいは、送り状の配達先欄または配送物の表面の配達先欄(例えば、葉書や封書の表書き)に貼付するためのラベルに印字する。その場合、印字されたラベルはその配達先欄に貼付される。
【0068】
続いて、配送経路内端末4による配達先特定と配布先所在管理サーバ1による配達先所在の回答(3−11〜3−13)について説明する。図26は、配達先特定に係る配送経路内端末の構成を示す図である。配送経路内端末4は、配送物の送り状や表面の配達先欄から認証バーコードを読み取り、認証コードに変換する認証バーコード読取部430を有している。
【0069】
配送物の送り状や表面の配達先欄から配達先指定バーコードを読み取り、配達先指定コードに変換する配達先指定バーコード読取処理(図7のS701)に続いて、認証バーコード読取部430による認証バーコード読取処理を行なう。この処理では、配送物の送り状や表面の配達先欄から認証バーコードを読み取り、認証コードに変換する。そして、配達先所在照会処理(S702)では、配達先指定コードと認証コードを含む配達先所在照会要求を配布先所在管理サーバ1に送信して、配布先所在管理サーバ1から返信される配達先の氏名や住所等の所在情報又は認証エラーを受信する。そして、配達先所在印字部412による配達先所在印字処理(S703)で、受信した配達先の所在情報又は認証エラーを配送物の送り状や表面に印字する。あるいは、その配達先欄に貼付するためのラベルに印字する。
【0070】
他方配布先所在管理サーバ1側の処理について説明する。図27は、配達先所在の回答に係る配達先所在管理サーバの構成を示す図である。配達先所在回答部115では、配達先指定コードと認証コードを含む配達先所在照会要求を受信し、配達先の氏名や住所等の所在情報又は認証エラーを返信するように構成されている。
【0071】
図28は、配達先所在管理サーバによる配達先所在の回答に係る処理フローを示す図である。実施の形態1と同様に、配達先所在回答部115で配達先所在照会要求の受信を待ち(S2801)、配布元IDに対応する配布先リストを特定し(S2802)、配布先リストから配布先IDを検索する(S2803)。検索した配布先IDを有するレコードの認証コードの項目を読み取り、判定する(S2804)。認証コードが未登録の場合には、配布先IDに対応する氏名、郵便番号、住所、電話番号を返信する(S2807)。認証コードが記憶されている場合には、配達先所在照会要求に含まされる認証コードと比較する(S2805)。一致する場合には、所在情報を返信するが(S2807)、不一致の場合には、認証エラーを返信する(S2806)。この例では、認証コードの登録を
任意事項としている。
【0072】
上述の例によらず、認証コードの登録を必須事項とする場合には、認証コードが未登録の場合に、認証エラーを返信する。
【0073】
実施の形態4.
新規に登録された配布先リストと既に登録されている配布先リストを比較し、同一人の所在情報が存在する場合に、作成更新日付の古い所在情報を新しい所在情報に書き換える処理について説明する。
【0074】
本実施の形態では、配布元端末3から配布先毎に作成更新日付を備えた配布先リストを受信することを前提としている。
【0075】
図29は、実施の形態4の概要を示す図である。既登録の配布先リスト2910が配布先リスト登録部112に先に記憶されている状態で、新規の配布先リスト2920が後から追加された状態を想定する。両者のレコードを比較すると、新規の配布先リスト2920の配布先ID「M001」と既登録の配布先リスト2910の配布先ID「N102」の氏名と免許証番号が一致する。その為同一人と判断できる。これらの作成更新日付を比較すると、「N102」の方が新しいので、「M001」のレコードの住所(「東京都港区…」)を「N102」のレコードの住所(「横浜市泉区…」)に書き換える。また、新規の配布先リスト2920の配布先ID「M003」と既登録の配布先リスト2910の配布先ID「N101」の氏名と免許証番号が一致するので、同一人と判断できる。作成更新日付を比較すると、「M003」の方が新しいので、「N101」のレコードの住所(「埼玉県川口市…」)を「M003」のレコードの住所(「千葉県千葉市…」)に書き換える。
【0076】
上述の更新を行なうために、配布先所在管理サーバ1は配布先リスト更新部を有する。配布先リスト更新部による配布先リスト更新処理について説明する。図30は、配布先リスト更新処理フローを示す図である。まず、新規の配布先リストの配布先毎(新規のレコード毎)に以下の処理を繰り返す(S3001)。既登録の各配布先リストについて以下の処理を繰り返す(S3002)。更に、当該既登録の配布先リストの配布先毎(既登録のレコード毎)について以下の処理を繰り返す(S3003)。新規のレコードの氏名及び免許証番号が既登録のレコードの氏名及び免許証番号が一致するか判定する(S3004)。両者が完全に一致する場合には、更に新規のレコードの作成更新日付と既登録のレコードの作成更新日付を比較する(S3005)。新規のレコードの作成更新日付の方が新しい場合には、既登録のレコードの郵便番号、住所、電話番号、メールアドレス、作成日付に、新規のレコードの郵便番号、住所、電話番号、メールアドレス、作成日付をコピーし、上書きする(S3006)。反対に、既登録のレコードの作成更新日付の方が新しい場合には、新規のレコードの郵便番号、住所、電話番号、メールアドレス、作成日付に、既登録のレコードの郵便番号、住所、電話番号、メールアドレス、作成日付をコピーし、上書きする(S3007)。既登録の配布先リストの全ての配布先について処理した場合には、S3002からS3009の上位ループに移行する(S3008)。また、既登録の全ての配布先リストについて処理した場合には、更にS3001からS3010の上位ループに移行する(S3009)。そして、新規の配布先リストの全ての配布先について処理した時点で終了する(S3010)。
【0077】
本実施の形態における配布先リストに関する更新の処理は、後述する実施の形態で用いる配布先管理テーブルの更新に適用することができる。その場合、配布先管理テーブルは、更に配布先IDに配布先の免許証番号と作成更新日付を対応付ける。また、配布先所在管理サーバは、配布先管理テーブルに記憶されている既登録の配布先の氏名と免許証番号と、配布先管理テーブルに記憶される新規の配布先の氏名と免許証番号が一致する場合に、対応する作成更新日付を比較し、新しい作成更新日付に対応する住所を、古い作成更新日付に対応する住所にコピーする配布先管理テーブル更新部を有することになる。
【0078】
実施の形態5.
本実施の形態では、配布先が要求する配布物の分野を予め登録し、配布元が提供する分野を指定すると、配布元に適応する配布先を紹介する。
【0079】
本実施の形態における処理の概要を説明する。図31は、実施の形態5の概要を示す図である。
(1)配布先端末2から配布先所在管理サーバ1への要求分野の登録
各配布先が要求する配布物の分野を予め配布先所在管理サーバ1に登録しておく(5−1〜5−6)。
(2)配布先所在管理サーバ1から配布元端末3への適応配布先の紹介
特定の配布物を配布しようとする配布元は、当該配布物の分野を指定し、適応する配布先の配布先IDを配布先所在管理サーバ1より取得する(5−7〜13)。
(3)配布元端末3による配達先指定バーコードの印字
配布元端末3は、配布先IDを含む配達先指定バーコードを配達先欄に印字する。
(4)配送経路内端末4による配達先特定と配布先所在管理サーバ1による配達先所在の回答
配送経路内端末4は、配送物の配達先欄から読み取った配達先指定コード(配布物ID)により配布先所在管理サーバ1に配布先の所在情報を要求し、返信された配布先の所在を配達先欄に印字する。
【0080】
本実施の形態に係る配送先リストは、配布元端末3から登録したものに限らず、配布先端末2から配布先自身が登録したものであってもよい。例えば、配布先が配布先所在管理サーバ1にアカウントを取得する際に氏名や住所などの所在情報を登録し、配送先リストとして記憶することも有効である。
【0081】
図32は、実施の形態5に係る配送先リスト記憶部の例を示す図である。配布先毎にレコードを設け、配布先IDに対応付けて、氏名と郵便番号と住所と電話番号と電子メールアドレスの項目を記憶するように構成されている。
【0082】
<(1)配布先端末2から配布先所在管理サーバ1への要求分野の登録>
図33は、要求分野の登録に係る配布先所在管理サーバの構成を示す図である。配布先所在管理サーバ1は、配布先端末2からのログインを認証する配布先ログイン認証部150、配布先毎に配布先IDと認証に用いるパスワードを記憶している配布先管理テーブル151、配布先端末2から要求する分野を登録する要求分野登録部152、分野毎に分野IDと分野名を記憶している分野管理テーブル153、配布先IDに対応付けて要求分野のIDを記憶する要求分野記憶部154、及び配布先端末2のログアウトを処理する配布先ログアウト部155を有している。
【0083】
図34は、配布先所在管理サーバによる要求分野の登録に係る処理フローを示す図である。配布先ログイン認証部150による配布先ログイン認証処理(S3401)では、配布先端末2からのアクセス要求を受信すると、ログイン画面を送信する。ログイン画面は、配布先端末2のブラウザに表示され、操作者に配布先IDとパスワードの入力を促し、入力された配布元IDとパスワードを配布先端末2から配布先所在管理サーバ1に返信するように構成されている。この画面を介して配布先ログイン認証部150は、配布元端末3から配布元IDとパスワードを受信する。そして、配布先管理テーブル151を検索し、受信した配布先IDとパスワードの組み合せと同じ組み合せが存在する場合に、ログイン成功と判断し、以降の処理の続行を許可する。他方同じ組み合せが存在しない場合には、ログイン失敗と判断し、以降の処理の続行を拒否する。
【0084】
要求分野登録部152による要求分野登録処理(S3402)では、分野管理テーブル153から各分野の分野IDと分野名を読み取り、所定の位置に分野名を配置し、併せて要求する配布物の分野の選択を促し、分野の選択を受け付ける要求分野選択受付インターフェースを備えた要求分野登録画面を生成し、その画面を配布先端末2に送信する。そして、配布先端末2から要求分野の選択に関する情報を受信し、要求分野のIDを特定し、要求分野のIDを当該配布先のIDと対応付けて要求分野記憶部154に記憶させる。
【0085】
配布先ログアウト部155による配布先ログアウト処理(S3403)では、ログアウトの指示を促すログアウト画面を配布先端末2に送信し、その指示に従って配布先端末2からログアウト要求を受信し、ログアウト処理する。以降ログイン中のみ許可される処理は、実行不能となる。
【0086】
<(2)配布先所在管理サーバ1から配布元端末3への適応配布先の紹介>
図35は、適応配布先の紹介に係る配布先所在管理サーバの構成を示す図である。配布先所在管理サーバ1は、配布元端末3から提供する分野の指定を受け付ける提供分野指定部156、適応する配布先のID群を回答する適応配布先回答部157を有している。
【0087】
図36は、配布先所在管理サーバによる適応配布先の紹介に係る処理フローを示す図である。配布元ログイン認証部110による配布元ログイン認証処理(S3601)で、配布元端末3からのログインを認証して配布元IDを特定する。次に提供分野指定部156による提供分野指定処理(S3602)で、分野管理テーブル153から各分野の分野IDと分野名を読み取り、所定の位置に分野名を配置し、併せて提供する配布物の分野の選択を促し、分野の選択を受け付ける提供分野選択受付インターフェースを備えた提供分野指定画面を生成し、その画面を配布元端末3に送信する。そして、配布元端末3から提供分野の選択に関する情報を受信し、提供分野のIDを特定する。
【0088】
適応配布先回答部157による適応配布先回答処理(S3603)では、要求分野記憶部154から提供分野IDと同じ分野IDである要求分野IDを検索する。そして、該当する要求分野IDに対応付けられている配布先IDを読み取る。読み取った配布先ID群を適応配布先ID群として、配布元端末3に返信する。その際、配布元ログイン認証部110で特定した配布元IDに対応付けられているメールアドレスを配布元管理テーブル111から取得し、そのアドレスに送信する。この例によらず、ファイル転送により送信してもよい。そして、最後に配布元ログアウト部114による配布元ログアウト処理(S3604)で、配布元端末3のログアウトを処理して終了する。
【0089】
<(3)配布元端末3による配達先指定バーコードの印字>
図37は、配達先指定バーコードの印字に係る配布元端末の構成を示す図である。配布先ID受付部310は、配布先IDを受け付け、配達先指定バーコード印字部312で配布先IDを含む配達先指定バーコードを印字する。本実施の形態では、特に適応配布先ID群を受け付けて印字することが有効である。
【0090】
<(4)配送経路内端末4による配達先特定と配布先所在管理サーバ1による配達先所在の回答>
配送経路内端末4は、配布先IDを含む配達先指定バーコードを読み取り、配達先指定コードに変換し、配布先IDを含む配達先所在照会要求を送信し、配達先の所在情報を取得し、配達先欄に印字する。
【0091】
図38は、配達先所在管理サーバによる配達先所在の回答に係る処理フローを示す図である。配達先所在照会要求を受信すると(S3801)、配布先リストから配布先IDを検索し(S3802)、配布先IDに対応する氏名、郵便番号、住所、電話番号を配送経路内端末4に返信する(S3803)。
【0092】
本実施の形態の配布支援システムにより、配布元が提供する配布物を欲する配布先に対して効率的に配布できるようになる。
【0093】
実施の形態6.
本実施の形態では、配布元が提供する配布物の分野を予め登録し、配布先が要求する分野を指定すると、この配布先の要求を適応する配布元に仲介する。
【0094】
本実施の形態における処理の概要を説明する。図39は、実施の形態6の概要を示す図である。
(1)配布元端末3から配布先所在管理サーバ1への提供分野の登録
各配布元が提供可能な配布物の分野を予め配布先所在管理サーバ1に登録しておく(6−1〜6−6)
(2)配布先所在管理サーバ1による配布先端末2から配布元端末3への配布要求の仲介
特定の配布物の配布を希望する者(配布先)は、当該配布物の分野を指定する。配布先所在管理サーバ1は、当該分野を提供可能な配布元群へ配布先IDを送信する(6−7〜13)。
(3)配布元端末3による配達先指定バーコードの印字
実施の形態5と同様である(6−14)。
(4)配送経路内端末4による配達先特定と配布先所在管理サーバ1による配達先所在の回答
実施の形態5と同様である(6−15〜6−17)。
【0095】
<(1)配布元端末3から配布先所在管理サーバ1への提供分野の登録>
図40は、提供分野の登録に係る配布先所在管理サーバの構成を示す図である。配布先所在管理サーバ1は、配布元端末3から提供分野の登録を受け付ける提供分野登録部160、配布元毎に配布元IDと提供分野を対応付けて記憶する提供分野記憶部161を有する。
【0096】
図41は、配布先所在管理サーバによる提供分野の登録に係る処理フローを示す図である。配布元ログイン認証処理(S4101)で、配布元端末3からのログインを認証して配布元のIDを特定し、提供分野登録部160による提供分野登録処理(S4102)で、分野管理テーブル153から各分野の分野IDと分野名を読み取り、所定の位置に分野名を配置し、併せて提供する配布物の分野の選択を促し、分野の選択を受け付ける提供分野登録受付インターフェースを備えた提供分野登録画面を生成し、その画面を配布元端末3に送信する。そして、配布元端末3から提供分野の選択に関する情報を受信し、提供分野のIDを特定し、提供分野のIDを当該配布元のIDと対応付けて提供分野記憶部161に記憶させる。最後に配布元ログアウト処理(S4103)で、配布元端末3からのログアウト要求に応じてログアウト処理する。
【0097】
<(2)配布先所在管理サーバ1による配布先端末2から配布元端末3への配布要求の仲介>
図42は、配布要求の仲介に係る配布先所在管理サーバの構成を示す図である。配布先所在管理サーバ1は、配布先端末2から要求分野の指定を受け付ける要求分野指定部162、及び要求分野に応じる提供分野を登録している配布元にその配布先のIDを送信する適応配布先通知部163を有している。
【0098】
図43は、配布先所在管理サーバによる配布要求の仲介に係る処理フローを示す図である。配布先ログイン認証処理(S4301)で、配布先端末2からのログインを認証して配布先のIDを特定する。要求分野指定部162による要求分野指定処理(S4302)で、分野管理テーブル153から各分野の分野IDと分野名を読み取り、所定の位置に分野名を配置し、併せて要求する配布物の分野の選択を促し、分野の選択を受け付ける要求分野選択受付インターフェースを備えた提供分野指定画面を生成し、その画面を配布先端末2に送信する。そして、配布先端末2から要求分野の選択に関する情報を受信し、要求分野のIDを特定する。
【0099】
適応配布先通知部163による適応配布先通知処理(S4303)で、提供分野記憶部161から要求分野IDと同じ分野IDである提供分野IDを検索する。そして、該当する提供分野IDに対応付けられている配布元IDを読み取る。読み取った配布元IDにより特定される配布元に配布先IDを適応配布先IDとして送信する。その際、配布元IDに対応付けられているメールアドレスを配布元管理テーブル111から取得し、そのアドレスに送信する。この例によらず、ファイル転送により送信してもよい。そして、最後に配布先ログアウト部155による配布先ログアウト処理(S4304)で、配布先端末2のログアウトを処理して終了する。
【0100】
尚、他の処理については、上述の実施の形態における処理と同様であるので、省略する。また、以下の実施の形態においても、既に説明した処理については省略する。
【0101】
実施の形態7.
本実施の形態では、所有者が所有する製品(電気製品や機械製品など)を特定して自らの氏名と住所などの所在情報を登録することにより、それらの製品の製造業者に所有者を配布先として通知する。本実施の形態では、所有者が配布先となり、製造業者である配布元から製品に関する配布物(メンテナンス関連書類やオプション製品など)が所有者宛に配布される。
【0102】
本実施の形態における処理の概要を説明する。図44は、実施の形態7の概要を示す図である。
(1)配布先端末2から配布先所在管理サーバ1への製品所有の登録
所有者が自ら所有する製品を特定する情報と、自身の所在情報を登録する(7−1〜7−6)。配布先所在管理サーバ1は、登録された製品の製造業者に配布先IDを通知する(7−7)。本実施の形態における配布先IDは、製造業者IDと製品IDと製造番号を含んでいる。
(2)配布元端末3による配達先指定バーコードの印字
製造業者IDと製品IDと製造番号からなる配布先IDを配達先指定バーコードとして印字する(7−8)。
(3)配送経路内端末4による配達先特定と配布先所在管理サーバ1による配達先所在の回答
製造業者IDと製品IDと製造番号からなる配布先IDにより配達先の所在を照会する(7−10)。
【0103】
図45は、実施の形態7に係る配送先リスト記憶部の例を示す図である。本実施の形態では、所有する製品型を識別する製品IDと、製品の個体を識別する製造番号とを氏名や住所等の所在情報と対応付けて記憶している。そして、この製造業者IDと製品IDと製造番号の組み合せを配布先IDとして用いる。
【0104】
<(1)配布先端末2から配布先所在管理サーバ1への製品所有の登録>
図46は、製品所有の登録に係る配布先所在管理サーバの構成を示す図である。配布先所在管理サーバ1は、配布先端末2から所有する製品を特定する情報を受け付ける所有製品受付部170、製品毎に製品型を識別する製品IDと、製品名と、製品を製造した製造業者を識別する製造業者IDを対応付けて記憶している製品管理テーブル171、製造業者毎に製造業者を識別する製造業者IDと、製造業者名と、メールアドレスを対応付けて記憶する配布元(製造業者)管理テーブル172、配布先端末2から製品の所在情報(配布先の所在情報となる。)を受け付ける配布先所在(製品所在)受付部173、配布先を登録する配布先登録部174、配布先毎に製造業者IDと製品IDと製造番号からなる配布先IDと所在情報を記憶する配布先(所有者)管理テーブル175、配布元端末3に配布先IDを通知する配布先通知部176を有している。
【0105】
本実施の形態では製造業者が配布元となるので、配布元管理テーブルは、製造業者管理テーブルを兼ねる。また、製造業者IDとして配布元IDを用い、製造業者のメールアドレスとして配布元のメールアドレスを用いて説明する。
【0106】
また本実施の形態では所有者が配布先となるので、配布先管理テーブルは、所有者管理テーブルを兼ねる。また、所有者IDとして配布先IDを用い、製造業者の氏名や住所の所在情報及びメールアドレスとして、配布元の所在情報及びメールアドレスを用いて説明する。
【0107】
図47は、配布先所在管理サーバによる製品所有の登録に係る処理フローを示す図である。所有製品受付部170による所有製品受付処理(S4701)では、製品管理テーブル171から各製品の製品IDと製品名と製造業者IDを読み取り、更に配布元(製造業者)管理テーブル172から製造業者IDと製造業者名を読み取り、製造業者名を表示し、製造業者の選択を促し、製造業者の選択を受け付ける製造業者選択受付インターフェースと、製品名を表示し、製品の選択を促し、製品の選択を受け付ける製品選択受付インターフェースと、製造番号の入力を促し、製造番号を受け付ける製造番号受付インターフェースを備えた所有製品受付画面を生成し、その画面を配布先端末2に送信する。そして、配布先端末2から製造業者の選択と製品の選択と製造番号に関する情報を受信し、製造業者IDと製品IDと製造番号を特定する。
【0108】
配布先所在(製品所在)受付部173による配布先所在(製品所在)受付処理(S4702)で、所有者の所在(製品の所在と同義)を特定する氏名、郵便番号、住所、及び電話番号の入力を促し、これらの情報を受け付ける製品所在受付画面を配布先端末2に送信し、配布先端末2から返信される氏名、郵便番号、住所、及び電話番号を受信する。
【0109】
配布先登録部174による配布先登録処理(S4703)では、所有製品受付部170で特定した製造業者IDと製品IDと製造番号からなる配布先IDに対応付けて、配布先所在(製品所在)受付部173で受信した氏名、郵便番号、住所、及び電話番号を配布先(所有者)管理テーブル175に記憶させる。
【0110】
最後に、配布先通知部176に配布先通知処理(S4704)で、所有製品受付部170で特定した製造業者IDに対応するメールアドレスを配布元(製造業者)管理テーブル172から取得し、そのメールアドレスに製品IDと製造番号からなる配布先IDを通知する配布先通知メールを送信する。
【0111】
<(2)配布元端末3による配達先指定バーコードの印字>
図48は、配達先指定バーコードの印字に係る配布元端末の構成を示す図である。配布先ID受付部310による配布先ID受付処理で、製造業者IDと製品IDと製造番号からなる配布先IDを受け付け、その配布先IDを含む配布先指定コードをバーコードに変換し、配布先指定バーコードとして配達先欄又はラベルに印刷する。
【0112】
<(3)配送経路内端末4による配達先特定と配布先所在管理サーバ1による配達先所在の回答>
図49は、配達先所在管理サーバによる配達先所在の回答に係る処理フローを示す図である。配達先所在照会要求を受信すると(S4901)、配達先所在照会要求に含まれる配布先IDを成す製造業者IDと製品IDと製造番号を特定する。そして、配布先リスト中から製造業者IDと製品IDと製造番号からなる配布先IDを検索する(S4902)。そして、一致した配布先ID(製造業者IDと製品IDと製造番号)に対応する氏名、郵便番号、住所、電話番号を読み取り、配送経路内端末4に返信する(S4903)。
【0113】
本実施の形態の配布支援システムにより、製品所有者に対する製造業者から配布が簡単かつ迅速に行われる。
【0114】
実施の形態8.
実施の形態7では、所有者からの製品の登録が成される度に製造業者に通知する形態を説明したが、本実施の形態では、配布元からの問い合わせに応じて指定された製品を所有する配布先のID群を配布元へ回答する。
【0115】
本実施の形態における処理の概要を説明する。図50は、実施の形態8の概要を示す図である。
(1)配布先端末2から配布先所在管理サーバ1への製品所有の登録
実施の形態7と同様である(8−1〜8−6)。
(2)製品所有配布先の抽出
配布元端末3から製品を指定して配布先の抽出を指示すると、配布先所在管理サーバ1は当該製品を所有する配布先のリストを配布元端末3に返信する(8−7〜8−10)。
(3)配布元端末3による配達先指定バーコードの印字
実施の形態7と同様である(8−11)。
(4)配送経路内端末4による配達先特定と配布先所在管理サーバ1による配達先所在の回答
実施の形態7と同様である(8−12〜8−14)。
【0116】
図51は、製品所有配布先の抽出に係る配布先所在管理サーバの構成を示す図である。配布先所在管理サーバ1は、配布元端末3から配布先を抽出する条件を受け付ける配布先抽出条件受付部180、抽出条件に従って配布先を抽出する配布先抽出部181、抽出した配布先を回答する抽出配布先回答部182を有している。
【0117】
図52は、配布先所在管理サーバによる製品所有配布先の抽出に係る処理フローを示す図である。配布元ログイン認証部110による配布元ログイン認証処理で、配布元端末3からのログイン認証処理を行ない、配布元IDを特定する。
【0118】
次に配布先抽出条件受付部180による配布先抽出条件受付処理で、製品管理テーブル171から各製品の製品IDと製品名と製造業者ID(=配布元ID)を読み取り、配布元ログイン認証部110で特定した配布元ID(=製造業者ID)に対応する製品名を表示し、製品の選択を促し、製品の選択を受け付ける製品選択受付インターフェースと、製造番号範囲の入力を促し、製造番号範囲を受け付ける製造番号範囲受付インターフェースを備えた配送先抽出条件画面を生成し、その画面を配布元端末3に送信する。そして、配布元端末3から製品の選択と製造番号範囲に関する情報を受信し、製品IDと製造番号範囲を特定する。尚、製造番号範囲の入力を省略した場合には、全範囲を指定した場合と同様に製造番号についての条件を設けない。
【0119】
次に配布先抽出部181による配布先抽出処理で、配布先抽出条件受付部180により特定された製品IDと一致し、製造番号が製造番号範囲に含まれる配布先IDを検索し、抽出する。製造番号範囲が指定されていない場合には、製品IDが一致する配布先IDを検索し、抽出する。
【0120】
そして抽出配布先回答部182による抽出配布先回答処理で、抽出した配布先ID群を抽出配布先リストとして配布元端末3に返信する。直接コードを転送する方法の他、メールで転送する方法やファイルとして転送することも考えられる。
【0121】
最後に配布元ログアウト部114による配布元ログアウト処理で、配布元端末3のログアウトを処理して終了する。
【0122】
本実施の形態の配布支援システムにより、製品所有者群に対する一斉の配布が可能となる。
【0123】
実施の形態9.
本実施の形態では、書籍の所有者が所有する書籍を特定して自らの氏名と住所などの所在情報を登録する。配布元となる出版者は、書籍を指定して所有者を問い合わせ、指定された書籍を所有する配布先のID群を得る。これにより、出版者から所有者に書籍に関する配布物(例えば、正誤表や続編の案内など)の配布が行われる。
【0124】
本実施の形態における処理の概要を説明する。図53は、実施の形態9の概要を示す図である。
(1)配布先端末2から配布先所在管理サーバ1への書籍所有の登録
所有者が自ら所有する書籍を特定する情報(ISBN)と、自身の所在情報を登録する(9−1〜9−6)。各書籍について、その書籍の登録順位に相当する登録番号を1から順に連続的に付する。そして、ISBNと登録番号により配布先IDが構成される。
(2)配布先所在管理サーバ1による書籍所有登録数の算出
配布元端末3から指定された書籍について配布先の登録数を算出して回答する(9−7〜9−10)。
(3)配布元端末3による配達先指定バーコードの印字
ISBNと登録番号からなる配布先IDを配達先指定バーコードとして印字する(9−11)。
(4)配送経路内端末4による配達先特定と配布先所在管理サーバ1による配達先所在の回答
ISBNと登録番号からなる配布先IDにより配達先の所在を照会する(9−13)。
【0125】
図54は、実施の形態9に係る配送先リスト記憶部の例を示す図である。本実施の形態では、所有する書籍を識別するISBN(書籍識別番号の例)と、登録の都度付与される登録番号と、氏名や住所等の所在情報とを対応付けて記憶している。そして、このISBNと登録番号の組み合せを配布先IDとして用いる。
【0126】
<(1)配布先端末2から配布先所在管理サーバ1への書籍所有の登録>
図55は、書籍所有の登録に係る配布先所在管理サーバの構成を示す図である。配布先端末2から所有する書籍を特定する情報(例えば、ISBN)を受け付ける所有書籍受付部190、書籍毎にISBNと書籍名と出版者名を対応付けて記憶しているISBNテーブル191と、所有者の所在(書籍の所在)を受け付ける配布先所在(書籍所在)受付部192を有している。
【0127】
図56は、配布先所在管理サーバによる書籍所有の登録に係る処理フローを示す図である。所有書籍受付部190による所有書籍受付処理(S5601)では、所有する書籍を識別するISBN(書籍識別情報の例)の入力を促し、ISBNを受け付けるISBN受付インターフェースを備えた所有書籍受付画面を作成し、配布先端末2に送信する。そして、配布先端末2からISBNを受信する。尚、所有書籍受付部190でISBNを受信した際に、ISBNに対応付けられている出版者名と書籍名をISBNテーブル191から読み取り、それらを所定位置に配置し、改めて確認を促し、確認指示を返信するように構成された所有書籍受付画面を生成し、配布先端末2にこの画面を再送信し、配布先端末2から返信される確認指示を受信した場合に、受信したISBNを有効として扱うことにすることもできる。
【0128】
ISBNテーブル191による配布先所在(書籍所在)受付処理(S5602)では、所有者の所在(書籍の所在と同義)を特定する氏名、郵便番号、住所、及び電話番号の入力を促し、これらの情報を受け付ける書籍所在受付画面を配布先端末2に送信し、配布先端末2から返信される氏名、郵便番号、住所、及び電話番号を受信する。
【0129】
配布先登録部174による配布先登録処理(S5603)では、所有書籍受付部190で特定したISBNに対応付けられている登録番号の最大値(=登録数)を配布先(所有者)管理テーブル175から読み取る。登録番号が無い場合には、最大値を0として扱う。そして、その最大値に1を加えて新たな登録番号とし、ISBNと新たな登録番号からなる配布先IDに対応付けて、配布先所在(書籍所在)受付部192で受信した氏名、郵便番号、住所、及び電話番号を配布先(所有者)管理テーブル175に記憶させる。
【0130】
ここで、実施の形態7のように配布先通知部176を設け、ISBNと新たな登録番号からなる配布先IDを通知する配布先通知メールを送信することもできる。その場合には、出版者管理テーブルでもある配布元管理テーブルで、出版者名とメールアドレスを対応付けて記憶しておき、所有書籍受付部190で特定した出版者名に対応するメールアドレスを、配布元管理テーブルから取得して、そのメールアドレスに配布先通知メールを送信する。
【0131】
図57は、書籍所有登録数の算出に係る配布先所在管理サーバの構成を示す図である。出版者である配布元のID、認証用のパスワード、出版者名を対応付けて記憶している配布元(出版者)管理テーブル193、指定された書籍の所有者の登録数を算出する条件を受け付ける登録数算出条件受付部194、書籍の所有者の登録数を算出する登録数算出部195、登録数を回答する登録数回答部196を備えている。
【0132】
図58は、配布先所在管理サーバによる書籍所有登録数の算出に係る処理フローを示す図である。配布元ログイン認証部110による配布元ログイン認証処理(S5801)で、配布元端末3からのログイン認証を行い、配布元(出版者)管理テーブル193で配布先IDに対応付けられている出版者名を特定する。
【0133】
登録数算出条件受付部194による登録数算出条件受付処理(S5802)で、登録数を求める書籍を識別するISBN(書籍識別情報の例)の入力を促し、ISBNを受け付けるISBN受付インターフェースを備えた登録数算出条件画面を作成し、配布元端末3に送信する。そして、配布元端末3からISBNを受信する。尚、登録数算出条件受付部194でISBNを受信した際に、ISBNに対応付けられている出版者名、書籍名をISBNテーブル191から読み取り、それらを所定位置に配置し、改めて確認を促し、確認指示を返信するように構成された登録数算出条件画面を生成し、配布元端末3にこの画面を再送信し、配布元端末3から返信される確認指示を受信した場合に、受信したISBNを有効として扱うことにすることもできる。また、ISBNに対応付けられている出版者名が配布元ログイン認証部110で特定した出版者名と異なる場合に、エラー又は警告を返信するようにすることも有効である。
【0134】
登録数算出部195による登録数算出処理(S5803)で、登録数算出条件受付部194で受信したISBNを含む配布先IDをすべて取得し、配布先IDに対応する登録番号のうち、最大の登録番号を特定し、これを登録数とする。あるいは、取得した配布先IDを計数し、ISBNが一致した配布先IDの総数を登録数とする。
【0135】
登録数回答部196による登録数回答処理(S5804)で、配布元端末3に登録数を返信し、配布元ログアウト部114による配布元ログアウト処理(S5805)で、配布元端末3のログアウトを処理して終了する。
<(3)配布元端末3による配達先指定バーコードの印字>
図59は、配達先指定バーコードの印字に係る配布元端末の構成を示す図である。配布先ID受付部310による配布先ID受付処理で、ISBNと登録番号からなる配布先IDを受け付ける。このとき、1から登録数までの登録番号を用いる。配達先指定バーコード印字部312による配達先指定バーコード印字処理で、ISBNと登録番号からなる配布先IDを配達先指定コードとし、これをバーコードに変換し、変換された配達先指定バーコードを配達先欄に印字する。
<(4)配送経路内端末4による配達先特定と配布先所在管理サーバ1による配達先所在の回答>
図60は、配達先所在管理サーバによる配達先所在の回答に係る処理フローを示す図である。配送経路内端末4では、読み取った配達先指定コード(ISBNと登録番号からなる配布先ID)を含む配達先所在照会要求を送信する。配布先所在管理サーバ1では、この配達先所在照会要求を受信すると(S6001)、配布先リストからこの要求に含まれる配布先ID(ISBNと登録番号の組み合わせ)を検索する(S6002)。そして、一致した配布先IDに対応する氏名、郵便番号、住所、電話番号を配送経路内端末4に返信する(S6003)。
【0136】
本実施の形態の配布支援システムにより、書籍所有者群に対する一斉の配布が可能となる。
【0137】
上述の例では、セキュリティ確保のため、ログインした状態で照会や回答の処理を行なったが、第三者がアクセスできない通信条件であれば、ログインとログアウトに係る手順は省略することができる。
【0138】
上述のバーコードは、読取装置による読取が可能なコード情報を記録した情報媒体であるコード記録体の一態様である。二次元コード(QRコード等)やコードを記録したRFタグなどもコード記録体の例である。従って、上述の例における配達先指定バーコードは、配達先指定コード記録体の例であり、配達先指定二次元コードや、RFタグに記録した配達先指定コード(RFタグ記録配達先指定コード)等に置き換えることができる。読取装置としては、二次元コード読取装置やRFタグ読取装置が用いられる。書込装置としては、印字装置やRFタグ書込装置が用いられる。RFタグ記録コードの場合、所定位置に対するバーコードの印字に代えて、RFタグの所定記憶領域へのコードの書込みを行う。また、所定位置からのバーコードの読取りに代えて、RFタグの所定記憶領域からのコードの読取りを行う。配布元IDと配布先ID、製品IDと製造番号、及びISBNと登録番号は、それぞれ共通のRFタグに記憶させることができる。その場合、それぞれの所定領域に書込み、所定領域から読み込むことになる。
【0139】
送り状は、配送物の表書媒体の一態様である。封書や葉書など郵便物では、配達先や発送元の各記入事項が配送物の表面に直接印字され、表示される。また、送り状や配送物の表面に印字する他、送り状や配送物に貼り付けるためのラベルへの印字も表書印字の一態様である。つまり、配布元端末3や配送経路内端末4における表書としての印字は、配送物に直接印字する他、印字後に表書として付することを前提として別媒体に印字する形態も含まれる。
【0140】
RFタグを用いる場合、配送物に既に付されているRFタグへの書込の他、後で付されることを前提としたRFタグへの書込も、バーコード印字で例示したコード記録体書込の態様の一種である。
【0141】
表書として印字する宛先となる所在情報としては、少なくとも氏名と住所を含む。郵便業者による配送の場合には、更に郵便番号を加えることが有効である。輸送業者による配送の場合には、電話番号を加えることが有効である。また、問い合わせの利便を考慮するとメールアドレスを加えることも考えられる。
【0142】
所在情報の登録において、更に追加の個人情報として、個人や会社の区分、生年月日、現住所の他に前住所、PC及び携帯電話のメールアドレス、運転免許証番号、パスポート番号、各種免許に係る情報、所持品に係る情報、バイオデータ(例えば、指紋データ)、資産に係る情報等を登録してもよい。
【0143】
尚、配布先リストの変更は、配布先が住所を変更した場合などで、自ら入力して、変更登録をすることも可能である。
【0144】
また、電子メールの対応に関しては、配布先IDで電子メールの配信も可能である。例えば、配布先IDを一部に含むアドレス(例えば、配布先ID@hitokubuturyuu.co.jp)を用いて、一旦配布先所在管理サーバで受信し、その後、配布先ITに対応付けて登録されているメールアドレスに転送する。
【0145】
配布先所在管理サーバ1、配布先端末2、配布元端末3、配送経路内端末4は、いずれもコンピュータであり、各要素はプログラムにより処理を実行することができる。また、プログラムを記憶媒体に記憶させ、記憶媒体からコンピュータに読み取られるようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0146】
【図1】実施の形態1の概要を示す図である。
【図2】実施の形態1に係る配布先リスト記憶部の例を示す図である。
【図3】配布先リストの登録に係る配布先所在管理サーバの構成を示す図である。
【図4】配布先所在管理サーバによる配布先リストの登録に係る処理フローを示す図である。
【図5】配達先指定バーコードの印字に係る配布元端末の構成を示す図である。
【図6】配達先特定に係る配送経路内端末の構成を示す図である。
【図7】配送経路内端末による配達先特定に係る処理フローを示す図である。
【図8】配達先所在の回答に係る配達先所在管理サーバの構成を示す図である。
【図9】配達先所在管理サーバによる配達先所在の回答に係る処理フローを示す図である。
【図10】実施の形態2の概要を示す図である。
【図11】実施の形態2に係る配送先リスト記憶部の例を示す図である。
【図12】被承認処理に係る配達先所在管理サーバの構成を示す図である。
【図13】配布先所在管理サーバによる被承認処理に係る処理フローを示す図である。
【図14】承認依頼処理フローを示す図である。
【図15】承認受付処理フローを示す図である。
【図16】配達先特定に係る配送経路内端末の構成を示す図である。
【図17】配達先所在の回答に係る配達先所在管理サーバの構成を示す図である。
【図18】配達先所在管理サーバによる配達先所在の回答に係る処理フローを示す図である。
【図19】実施の形態3の概要を示す図である。
【図20】実施の形態3に係る配送先リスト記憶部の例を示す図である。
【図21】認証コード登録処理に係る配達先所在管理サーバの構成を示す図である。
【図22】配布先所在管理サーバによる認証コード登録処理に係る処理フローを示す図である。
【図23】認証コード登録処理フローを示す図である。
【図24】認証コード受付処理フローを示す図である。
【図25】配達先指定バーコードと認証バーコードの印字に係る配布元端末の構成を示す図である。
【図26】配達先特定に係る配送経路内端末の構成を示す図である。
【図27】配達先所在の回答に係る配達先所在管理サーバの構成を示す図である。
【図28】配達先所在管理サーバによる配達先所在の回答に係る処理フローを示す図である。
【図29】実施の形態4の概要を示す図である。
【図30】配布先リスト更新処理フローを示す図である。
【図31】実施の形態5の概要を示す図である。
【図32】実施の形態5に係る配送先リスト記憶部の例を示す図である。
【図33】要求分野の登録に係る配布先所在管理サーバの構成を示す図である。
【図34】配布先所在管理サーバによる要求分野の登録に係る処理フローを示す図である。
【図35】適応配布先の紹介に係る配布先所在管理サーバの構成を示す図である。
【図36】配布先所在管理サーバによる適応配布先の紹介に係る処理フローを示す図である。
【図37】配達先指定バーコードの印字に係る配布元端末の構成を示す図である。
【図38】配達先所在管理サーバによる配達先所在の回答に係る処理フローを示す図である。
【図39】実施の形態6の概要を示す図である。
【図40】提供分野の登録に係る配布先所在管理サーバの構成を示す図である。
【図41】配布先所在管理サーバによる提供分野の登録に係る処理フローを示す図である。
【図42】配布要求の仲介に係る配布先所在管理サーバの構成を示す図である。
【図43】配布先所在管理サーバによる配布要求の仲介に係る処理フローを示す図である。
【図44】実施の形態7の概要を示す図である。
【図45】実施の形態7に係る配送先リスト記憶部の例を示す図である。
【図46】製品所有の登録に係る配布先所在管理サーバの構成を示す図である。
【図47】配布先所在管理サーバによる製品所有の登録に係る処理フローを示す図である。
【図48】配達先指定バーコードの印字に係る配布元端末の構成を示す図である。
【図49】配達先所在管理サーバによる配達先所在の回答に係る処理フローを示す図である。
【図50】実施の形態8の概要を示す図である。
【図51】製品所有配布先の抽出に係る配布先所在管理サーバの構成を示す図である。
【図52】配布先所在管理サーバによる製品所有配布先の抽出に係る処理フローを示す図である。
【図53】実施の形態9の概要を示す図である。
【図54】実施の形態9に係る配送先リスト記憶部の例を示す図である。
【図55】書籍所有の登録に係る配布先所在管理サーバの構成を示す図である。
【図56】配布先所在管理サーバによる書籍所有の登録に係る処理フローを示す図である。
【図57】書籍所有登録数の算出に係る配布先所在管理サーバの構成を示す図である。
【図58】配布先所在管理サーバによる書籍所有登録数の算出に係る処理フローを示す図である。
【図59】配達先指定バーコードの印字に係る配布元端末の構成を示す図である。
【図60】配達先所在管理サーバによる配達先所在の回答に係る処理フローを示す図である。
【符号の説明】
【0147】
1 配布先所在管理サーバ、2 配布先端末、3 配布元端末、4 配送経路内端末、110 配布元ログイン認証部、111 配布元管理テーブル、112 配布先リスト登録部、113 配布先リスト記憶部、114 配布元ログアウト部、115 配達先所在回答部、120 承認依頼部、121 配布先登録承認画面記憶部、122 承認受付部、130 認証コード登録依頼部、131 配布先登録承認画面記憶部、132 認証コード受付部、150 配布先ログイン認証部、151 配布先管理テーブル、152 要求分野登録部、153 分野管理テーブル、154 要求分野記憶部、155 配布先ログアウト部、156 提供分野指定部、157 適応配布先回答部、160 提供分野登録部、161 提供分野記憶部、162 要求分野指定部、163 適応配布先通知部、170 所有製品受付部、171 製品管理テーブル、172 配布元(製造業者)管理テーブル、173 配布先所在(製品所在)受付部、174 配布先登録部、175 配布先(所有者)管理テーブル、176 配布先通知部、180 配布先抽出条件受付部、181 配布先抽出部、182 抽出配布先回答部、190 所有書籍受付部、191 ISBNテーブル、192 配布先所在(書籍所在)受付部、193 配布元(出版者)管理テーブル、194 登録数算出条件受付部、195 登録数算出部、196 登録数回答部、310 配布先ID受付部、311 配布元ID記憶部、312 配達先指定バーコード印字部、330 認証バーコード印字部、410 配達先指定バーコード読取部、411 配達先所在照会部、412 配達先所在印字部、430 認証バーコード読取部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
配布元端末と接続可能な配布先所在管理サーバと、当該配布先所在管理サーバと接続可能な配送経路内端末からなる配布支援システムであって
前記配布先所在管理サーバは、
(1)配布先IDに配布先の氏名と住所を対応付ける配布先リストを記憶するための配布先リスト記憶部と、
(2)前記配布元端末から配布先リストを受信し、受信した配布先リストを配布先リスト記憶部に記憶させる配布先リスト登録部を有し、
前記配送経路内端末は、
(イ)配送物の表書から配達先指定コード記録体を読み取り、配布先IDを含む配達先指定コードを特定する配達先指定コード記録体読取部と、
(ロ)配達先指定コードを含む配達先所在照会要求を前記配布先所在管理サーバに送信し、配達先の氏名と住所を受信する配達先所在照会部と、
(ハ)受信した氏名と住所を配達物の表書に表示するために印字する配達先所在印字部を有し、
前記配布先所在管理サーバは、更に、
(3)前記配達先所在照会要求を受信し、前記配達先所在照会要求に含まれる配達先指定コードに含まれる配布先IDを、配布先リストから検索し、当該配布先IDに対応する氏名と住所を配達先の氏名と住所として返信する配達先所在回答部を有することを特徴とする配布支援システム。
【請求項2】
配布先所在管理サーバは、配布先端末と接続可能であって、
前記配布先リストは、更に配布先IDに承認フラグを対応付け、
配布先所在管理サーバは、更に、
(4)配布先端末から配布先の氏名と住所を配布先リストへの登録することについての承認の可否を受信し、承認可である場合に、前記配布先リストの当該配布先のIDに対応する承認フラグを未承認から承認済に更新する承認登録部を有し、
前記配達先所在回答部は、前記配布先リストの前記配布先IDに対応する承認フラグが承認済である場合に、前記配達先の氏名と住所を返信することを特徴とする請求項1記載の配布支援システム。
【請求項3】
配布先所在管理サーバは、配布先端末と接続可能であって、
前記配布先リストは、更に配布先IDに認証コードを対応付け、
配布先所在管理サーバは、更に、
(5)配布先端末から配布先の氏名と住所の利用を認証する認証コードを受信し、前記配布先リストの当該配布先のIDに対応付けて認証コードを記憶させる認証コード受付部を有し、
前記配送経路内端末は、
(ニ)配送物の表書から認証コード記録体を読み取り、認証コードを特定する認証コード記録体読取部を有し、
前記配達先所在照会部は、更に認証コードを含む前記配達先所在照会要求を送信し、前記配達先の氏名と住所又は認証エラーを受信し、
前記配達先所在回答部は、前記配達先所在照会要求に含まれる認証コードと、前記配布先リストの前記配布先IDに対応する認証コードと一致しない場合に、認証エラーを返信し、
前記配達先所在印字部は、認証エラーを受信した場合に、配布先の氏名と住所を印字しないことを特徴とする請求項1に記載の配布支援システム。
【請求項4】
配布元端末と配布先端末と接続可能な配布先所在管理サーバと、当該配布先所在管理サーバと接続可能な配送経路内端末からなる配布支援システムであって
前記配布先所在管理サーバは、
(1)配布先IDに配布先の氏名と住所を対応付ける配布先リストを記憶する配布先リスト記憶部と、
(2)配布先IDと要求分野IDを対応付けて記憶するための要求分野記憶部と、
(3)前記配布先端末から要求分野IDを受信し、受信した要求分野IDを当該配布先のIDと対応付けて要求分野記憶部に記憶させる要求分野登録部と、
(4)前記配布元端末から提供分野IDを受信する提供分野指定部と、
(5)要求分野記憶部から、提供分野IDと一致する要求分野IDに対応する配布先IDを取得し、取得した配布先IDを前記配布元端末に返信する適応配布先回答部を有し、
前記配送経路内端末は、
(イ)配送物の表書から配達先指定コード記録体を読み取り、配布先IDを含む配達先指定コードを特定する配達先指定コード記録体読取部と、
(ロ)配達先指定コードを含む配達先所在照会要求を前記配布先所在管理サーバに送信し、配達先の氏名と住所を受信する配達先所在照会部と、
(ハ)受信した氏名と住所を配達物の表書に表示するために印字する配達先所在印字部を有し、
前記配布先所在管理サーバは、更に、
(6)前記配達先所在照会要求を受信し、前記配達先所在照会要求に含まれる配達先指定コードに含まれる配布先IDを、配布先リストから検索し、当該配布先IDに対応する氏名と住所を配達先の氏名と住所として返信する配達先所在回答部を有することを特徴とする配布支援システム。
【請求項5】
配布元端末と配布先端末と接続可能な配布先所在管理サーバと、当該配布先所在管理サーバと接続可能な配送経路内端末からなる配布支援システムであって
前記配布先所在管理サーバは、
(1)配布先IDに配布先の氏名と住所を対応付ける配布先リストを記憶する配布先リスト記憶部と、
(2)配布元IDと提供分野IDを対応付けて記憶するための提供分野記憶部と、
(3)前記配布元端末から提供分野IDを受信し、受信した提供分野IDを当該配布元のIDと対応付けて提供分野記憶部に記憶させる提供分野登録部と、
(4)前記配布先端末から要求分野IDを受信する要求分野指定部と、
(5)提供分野記憶部から、要求分野IDと一致する提供分野IDに対応する配布元IDを取得し、取得した配布元IDにより特定される前記配布元端末に、前記配布先端末を特定する配布先IDを送信する適応配布先通知部を有し、
前記配送経路内端末は、
(イ)配送物の表書から配達先指定コード記録体を読み取り、配布先IDを含む配達先指定コードを特定する配達先指定コード記録体読取部と、
(ロ)配達先指定コードを含む配達先所在照会要求を前記配布先所在管理サーバに送信し、配達先の氏名と住所を受信する配達先所在照会部と、
(ハ)受信した氏名と住所を配達物の表書に表示するために印字する配達先所在印字部を有し、
前記配布先所在管理サーバは、更に、
(6)前記配達先所在照会要求を受信し、前記配達先所在照会要求に含まれる配達先指定コードに含まれる配布先IDを、配布先リストから検索し、当該配布先IDに対応する氏名と住所を配達先の氏名と住所として返信する配達先所在回答部を有することを特徴とする配布支援システム。
【請求項6】
配布先リストは、更に配布先IDに配布先の免許証番号と作成更新日付を対応付け、
配布先所在管理サーバは、更に、
配布先リスト記憶部に記憶されている既登録の配布先リストに含まれる氏名と免許証番号と、配布先リスト記憶部に記憶される新規の配布先リストに含まれる氏名と免許証番号が一致する場合に、対応する作成更新日付を比較し、新しい作成更新日付に対応する住所を、古い作成更新日付に対応する住所にコピーする配布先リスト更新部を有することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の配布支援システム。
【請求項7】
配布元端末と配布先端末と接続可能な配布先所在管理サーバと、当該配布先所在管理サーバと接続可能な配送経路内端末からなる配布支援システムであって
前記配布先所在管理サーバは、
(1)製造業者IDと製品IDと製造番号を含む配布先IDに、配布先の氏名と住所を対応付けて記憶するための配布先管理テーブルと、
(2)前記配布先端末から、製造業者IDと製品IDと製造番号を受信する所有製品受付部と、
(3)前記配布先端末から、当該配布先の氏名と住所を受信する当該配布先所在受付部と、
(4)受信した製造業者IDと製品IDと製造番号を含む配布先IDに対応付けて、受信した配布先の氏名と住所を配布先管理テーブルに記憶させる配布先登録部と、
(5)前記配布元端末に、受信した製造業者IDと製品IDと製造番号を含む配布先IDを通知する配布先通知部を有し、
前記配送経路内端末は、
(イ)配送物の表書から配達先指定コード記録体を読み取り、配布先IDを含む配達先指定コードを特定する配達先指定コード記録体読取部と、
(ロ)配達先指定コードを含む配達先所在照会要求を前記配布先所在管理サーバに送信し、配達先の氏名と住所を受信する配達先所在照会部と、
(ハ)受信した氏名と住所を配達物の表書に表示するために印字する配達先所在印字部を有し、
前記配布先所在管理サーバは、更に、
(6)前記配達先所在照会要求を受信し、前記配達先所在照会要求に含まれる配達先指定コードに含まれる配布先IDを、配布先管理テーブルから検索し、当該配布先IDに対応する氏名と住所を配達先の氏名と住所として返信する配達先所在回答部を有することを特徴とする配布支援システム。
【請求項8】
配布元端末と配布先端末と接続可能な配布先所在管理サーバと、当該配布先所在管理サーバと接続可能な配送経路内端末からなる配布支援システムであって
前記配布先所在管理サーバは、
(1)製品IDと製造番号を含む配布先IDに、配布先の氏名と住所を対応付けて記憶するための配布先管理テーブルと、
(2)前記配布先端末から、製品IDと製造番号を受信する所有製品受付部と、
(3)前記配布先端末から、当該配布先の氏名と住所を受信する当該配布先所在受付部と、
(4)受信した製品IDと製造番号を含む配布先IDに対応付けて、受信した配布先の氏名と住所を配布先管理テーブルに記憶させる配布先登録部と、
(5)前記配布元端末から、配布先抽出条件として製品IDと製造番号範囲を受信する配布先抽出条件受付部
(6)配布先管理テーブルから、配布先抽出条件の製品IDと一致する製品IDと、配布先抽出条件の製造番号範囲に含まれる製造番号を含む配布先IDを検索する配布先抽出部
(7)検索した配布先IDを前記配布元端末に返信する抽出配布先回答部
前記配送経路内端末は、
(イ)配送物の表書から配達先指定コード記録体を読み取り、配布先IDを含む配達先指定コードを特定する配達先指定コード記録体読取部と、
(ロ)配達先指定コードを含む配達先所在照会要求を前記配布先所在管理サーバに送信し、配達先の氏名と住所を受信する配達先所在照会部と、
(ハ)受信した氏名と住所を配達物の表書に表示するために印字する配達先所在印字部を有し、
前記配布先所在管理サーバは、更に、
(8)前記配達先所在照会要求を受信し、前記配達先所在照会要求に含まれる配達先指定コードに含まれる配布先IDを、配布先管理テーブルから検索し、当該配布先IDに対応する氏名と住所を配達先の氏名と住所として返信する配達先所在回答部を有することを特徴とする配布支援システム。
【請求項9】
配布元端末と配布先端末と接続可能な配布先所在管理サーバと、当該配布先所在管理サーバと接続可能な配送経路内端末からなる配布支援システムであって
前記配布先所在管理サーバは、
(1)書籍識別番号と登録番号を含む配布先IDに、配布先の氏名と住所を対応付けて記憶するための配布先管理テーブルと、
(2)前記配布先端末から、書籍識別番号を受信する所有書籍受付部と、
(3)前記配布先端末から、当該配布先の氏名と住所を受信する当該配布先所在受付部と、
(4)受信した書籍識別番号の各登録を連番で識別する登録番号を生成し、受信した書籍識別番号と生成した登録番号を含む配布先IDに対応付けて、受信した配布先の氏名と住所を配布先管理テーブルに記憶させる配布先登録部と、
(5)前記配布元端末から、登録数算出条件として書籍識別番号を受信する登録数算出条件受付部
(6)配布先管理テーブルから、登録数算出条件の書籍識別番号と一致する書籍識別番号の登録数を算出する登録数算出部
(7)算出した登録数を前記配布元端末に返信する登録数回答部
前記配送経路内端末は、
(イ)配送物の表書から配達先指定コード記録体を読み取り、配布先IDを含む配達先指定コードを特定する配達先指定コード記録体読取部と、
(ロ)配達先指定コードを含む配達先所在照会要求を前記配布先所在管理サーバに送信し、配達先の氏名と住所を受信する配達先所在照会部と、
(ハ)受信した氏名と住所を配達物の表書に表示するために印字する配達先所在印字部を有し、
前記配布先所在管理サーバは、更に、
(8)前記配達先所在照会要求を受信し、前記配達先所在照会要求に含まれる配達先指定コードに含まれる配布先IDを、配布先管理テーブルから検索し、当該配布先IDに対応する氏名と住所を配達先の氏名と住所として返信する配達先所在回答部を有することを特徴とする配布支援システム。
【請求項10】
配布先管理テーブルは、更に配布先IDに配布先の免許証番号と作成更新日付を対応付け、
配布先所在管理サーバは、更に、
配布先管理テーブルに記憶されている既登録の配布先の氏名と免許証番号と、配布先管理テーブルに記憶される新規の配布先の氏名と免許証番号が一致する場合に、対応する作成更新日付を比較し、新しい作成更新日付に対応する住所を、古い作成更新日付に対応する住所にコピーする配布先管理テーブル更新部を有することを特徴とする請求項7から9のいずれかに記載の配布支援システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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【図54】
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【図55】
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【図56】
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【図57】
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【図58】
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【図59】
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【図60】
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【公開番号】特開2010−137948(P2010−137948A)
【公開日】平成22年6月24日(2010.6.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−315251(P2008−315251)
【出願日】平成20年12月11日(2008.12.11)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
【出願人】(591239276)太平洋印刷株式会社 (3)
【出願人】(508365702)
【Fターム(参考)】