説明

酸性染毛料組成物

【課題】染料の毛髪内への浸透性が高く、染料を均一に塗布することができ、染毛性、安全性および染毛時の使用感に優れた酸性染毛料組成物の提供。
【解決手段】下記一般式I:


一般式I中、Rは炭素原子数2〜4の置換基を有していてもよいアルキレン基であり、RおよびRはそれぞれ独立して炭素原子数1〜4の置換基を有していてもよいアルキル基であり、RおよびRは、それぞれ独立して水素、メチル基またはエチル基であり、mおよびnはそれぞれ独立して0〜4の整数であり、かつm+n≧1である(ただし、RおよびRが共にエチル基であり、かつmおよびnが共に1である場合を除く)、で表される二塩基酸のエステル化合物を含有する酸性染毛料組成物。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、染毛性、堅牢性、風合い、安全性および染毛時の使用感に優れた酸性染毛料組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、染毛料組成物としては、酸化還元反応を利用して染毛を行う酸化型染毛料と、酸性領域で染毛を行う酸性染毛料が知られている。このうち、酸性染毛料は半永久染毛剤に属し、半永久染毛剤は酸性染料を直接毛髪内に浸透させることにより毛髪を染毛する染毛料組成物である。
【0003】
しかし、従来の酸性染毛料は、染料の浸透促進剤として専らベンジルアルコール等の芳香族アルコールが使用されており(特許文献1〜3)、芳香族アルコールは毛髪への染料の浸透を助長する作用があるものの、水への溶解性が低く、また、染毛時の臭気、毛髪に塗布する際に垂れ落ちて衣服を汚す等の使用上の問題、および皮膚への刺激性による安全性の問題があり、十分満足できる染毛料は得られていない。
【特許文献1】特開平5−105615号公報
【特許文献2】特開平8−225435号公報
【特許文献3】特開平2002−104942号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、本発明の目的は、染料の毛髪内への浸透性が高く、染料を均一に塗布することができ、染毛性、堅牢性、風合い、安全性および染毛時の使用感に優れた酸性染毛料組成物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的に鑑み鋭意研究の結果、本発明者らは、所定の二塩基酸のエステル化合物において、毛髪への浸透性が高く、安全性が良好で、臭いがほとんど気にならない等の染毛料として非常に優れた特性を見出し、かかる二塩基酸のエステル化合物を酸性染毛料の浸透促進剤として検討することにより本発明を完成するに至った。
【0006】
すなわち、本発明は、下記一般式I:
【化1】

一般式I中、Rは炭素原子数2〜4の置換基を有していてもよいアルキレン基であり、RおよびRはそれぞれ独立して炭素原子数1〜4の置換基を有していてもよいアルキル基であり、RおよびRは、それぞれ独立して水素、メチル基またはエチル基であり、mおよびnはそれぞれ独立して0〜4の整数であり、かつm+n≧1である(ただし、RおよびRが共にエチル基であり、かつmおよびnが共に1である場合を除く)、で表される二塩基酸のエステル化合物を含有する酸性染毛料組成物に関する。
【0007】
また、本発明は、上記一般式Iにおいて、二塩基酸のエステル化合物を構成するポリ(またはモノ)エチレングリコールモノエーテルまたはその誘導体成分が、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノプロピルエーテル、トリエチレングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノイソプロピルエーテル、トリエチレングリコールモノイソプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノイソブチルエーテル、トリエチレングリコールモノイソブチルエーテル,プロピレングリコールモノメチルエーテル,プロピレングリコールモノエチルエーテル,プロピレングリコールモノプロピルエーテル,プロピレングリコールモノイソプロピルエーテル,プロピレングリコールモノブチルエーテル,プロピレングリコールモノイソブチルエーテル,ジプロピレングリコールモノメチルエーテル,ジプロピレングリコールモノエチルエーテル,ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル,ジプロピレングリコールモノイソプロピルエーテル,ジプロピレングリコールモノブチルエーテル,ジプロピレングリコールモノイソブチルエーテル,トリプロピレングリコールモノメチルエーテル,トリプロピレングリコールモノエチルエーテル,トリプロピレングリコールモノプロピルエーテル,トリプロピレングリコールモノイソプロピルエーテル,トリプロピレングリコールモノブチルエーテル,トリプロピレングリコールモノイソブチルエーテル,テトラプロピレングリコールモノメチルエーテル,テトラプロピレングリコールモノエチルエーテル,テトラプロピレングリコールモノプロピルエーテル,テトラプロピレングリコールモノイソプロピルエーテル,テトラプロピレングリコールモノブチルエーテル,テトラプロピレングリコールモノイソブチルエーテル,ブチレングリコールモノメチルエーテル,ブチレングリコールモノエチルエーテル,ブチレンングリコールモノプロピルエーテル,ブチレングリコールモノイソプロピルエーテル,ブチレンングリコールモノブチルエーテル,ブチレングリコールモノイソブチルエーテル,ジブチレングリコールモノメチルエーテル,ジブチレングリコールモノエチルエーテル,ジブチレンングリコールモノプロピルエーテル,ジブチレングリコールモノイソプロピルエーテル,ジブチレンングリコールモノブチルエーテル,ジブチレングリコールモノイソブチルエーテル,トリブチレングリコールモノメチルエーテル,トリブチレングリコールモノエチルエーテル,トリブチレンングリコールモノプロピルエーテル,トリブチレングリコールモノイソプロピルエーテル,トリブチレンングリコールモノブチルエーテル,トリブチレングリコールモノイソブチルエーテル,テトラブチレングリコールモノメチルエーテル,テトラブチレングリコールモノエチルエーテル,テトラブチレンングリコールモノプロピルエーテル,テトラブチレングリコールモノイソプロピルエーテル,テトラブチレンングリコールモノブチルエーテル,およびテトラブチレングリコールモノイソブチルエーテルからなる群から選ばれた1種または2種である、前記酸性染毛料組成物に関する。
【0008】
さらに、本発明は、二塩基酸が、リンゴ酸、コハク酸、酒石酸またはアジピン酸である、前記酸性染毛料組成物に関する。
【0009】
また、本発明は、二塩基酸のエステル化合物を、酸性染毛料組成物の全質量に対し、1.0〜20.0質量%含有する、前記酸性染毛料組成物に関する。
【0010】
さらに、本発明は、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース(HEC)、ヒドロキシエチルメチルセルロース(HEMC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、カルボキシメチルセルロース(CMC)、キサンタンガム、カルボマー、(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/VP)コポリマー、および(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウムメタクリル酸ベヘネル−25)クロスポリマーからなる群から選ばれた少なくとも1種をさらに含有する、前記酸性染毛料組成物に関する。
【0011】
また、本発明は、酸性染毛料組成物がpH1.5〜5.5に調整されている、前記酸性染毛料組成物に関する。
さらに、本発明は、酸性染料を酸性染毛料組成物の全質量に対し、0.001〜5.0%含有する、前記酸性染毛料組成物に関する。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、浸透促進剤として上記一般式Iで表される二塩基酸のエステル化合物を使用するため、水溶性に優れ、酸性染毛料の処方設計が容易である。また、本発明に用いるエステル化合物は、浸透促進剤として使用されている従来の芳香族アルコールのような臭気がなく、染毛性、特に風合いや安全性に優れている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
[I]酸性染毛料組成物
(1)浸透促進剤
本発明の酸性染毛料組成物に用いる浸透促進剤は、下記一般式Iで表される二塩基酸のエステル化合物からなる。
【0014】
【化2】

【0015】
一般式I中、Rは炭素原子数2〜4の置換基を有していてもよいアルキレン基であり、RおよびRはそれぞれ独立して炭素原子数1〜4の置換基を有していてもよいアルキル基であり、RおよびRは、それぞれ独立して水素、メチル基またはエチル基であり、mおよびnはそれぞれ独立して0〜4の整数であり、かつm+n≧1である(ただし、RおよびRが共にエチル基であり、かつmおよびnが共に1である場合を除く)。
【0016】
の具体例としては、エチレン、プロピレン、イソプロピレン、ブチレン、イソブチレン等が挙げられ、これらのアルキレン基に結合する置換基としては水酸基、アルコキシ基、置換もしくは無置換のアミノ基、エステル基等が挙げられる。
【0017】
およびRの具体例としては、それぞれメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基等が挙げられ、好ましくはそれぞれメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基等である。これらのアルキル基に結合する置換基としては水酸基、アルコキシ基、置換もしくは無置換のアミノ基、エステル基等が挙げられる。RおよびRで表されるアルキル基は互いに同一であっても異なっていてもよい。
【0018】
上記一般式Iにおいて、二塩基酸のエステル化合物を構成するポリ(またはモノ)エチレングリコールモノエーテルまたはその誘導体成分、すなわち、R(OCHCHROHおよびR(OCHCHROHは、それぞれ同一であっても異なっていてもよく、好ましい具体的としては、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノプロピルエーテル、トリエチレングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノイソプロピルエーテル、トリジエチレングリコールモノイソプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノイソブチルエーテル、トリエチレングリコールモノイソブチルエーテル,プロピレングリコールモノメチルエーテル,プロピレングリコールモノエチルエーテル,プロピレングリコールモノプロピルエーテル,プロピレングリコールモノイソプロピルエーテル,プロピレングリコールモノブチルエーテル,プロピレングリコールモノイソブチルエーテル,ジプロピレングリコールモノメチルエーテル,ジプロピレングリコールモノエチルエーテル,ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル,ジプロピレングリコールモノイソプロピルエーテル,ジプロピレングリコールモノブチルエーテル,ジプロピレングリコールモノイソブチルエーテル,トリプロピレングリコールモノメチルエーテル,トリプロピレングリコールモノエチルエーテル,トリプロピレングリコールモノプロピルエーテル,トリプロピレングリコールモノイソプロピルエーテル,トリプロピレングリコールモノブチルエーテル,トリプロピレングリコールモノイソブチルエーテル,テトラプロピレングリコールモノメチルエーテル,テトラプロピレングリコールモノエチルエーテル,テトラプロピレングリコールモノプロピルエーテル,テトラプロピレングリコールモノイソプロピルエーテル,テトラプロピレングリコールモノブチルエーテル,テトラプロピレングリコールモノイソブチルエーテル,ブチレングリコールモノメチルエーテル,ブチレングリコールモノエチルエーテル,ブチレンングリコールモノプロピルエーテル,ブチレングリコールモノイソプロピルエーテル,ブチレンングリコールモノブチルエーテル,ブチレングリコールモノイソブチルエーテル,ジブチレングリコールモノメチルエーテル,ジブチレングリコールモノエチルエーテル,ジブチレンングリコールモノプロピルエーテル,ジブチレングリコールモノイソプロピルエーテル,ジブチレンングリコールモノブチルエーテル,ジブチレングリコールモノイソブチルエーテル,トリブチレングリコールモノメチルエーテル,トリブチレングリコールモノエチルエーテル,トリブチレンングリコールモノプロピルエーテル,トリブチレングリコールモノイソプロピルエーテル,トリブチレンングリコールモノブチルエーテル,トリブチレングリコールモノイソブチルエーテル,テトラブチレングリコールモノメチルエーテル,テトラブチレングリコールモノエチルエーテル,テトラブチレンングリコールモノプロピルエーテル,テトラブチレングリコールモノイソプロピルエーテル,テトラブチレンングリコールモノブチルエーテル,およびテトラブチレングリコールモノイソブチルエーテル等が挙げられる。
【0019】
本発明の酸性染毛料組成物は、一般式Iで表されるエステル化合物を1種のみ用いても2種以上を併用してもよい。
【0020】
一般式Iで表されるエステル化合物を構成する二塩基酸は、炭素原子数2〜4の二塩基酸であり、好ましくはリンゴ酸、コハク酸、酒石酸またはアジピン酸である。
【0021】
およびRがそれぞれ水素である二塩基酸のエステル化合物の好ましい具体例としては、コハク酸ビスエチレングリコールエチルエーテル、コハク酸ビスジエチレングリコールエチルエーテル(コハク酸ビスエトキシジグリコール)、コハク酸ビストリエチレングリコールエチルエーテル、コハク酸ビスエチレングリコールプロピルエーテル、コハク酸ビスジエチレングリコールプロピルエーテル、コハク酸ビストリエチレングリコールプロピルエーテル、コハク酸ビスエチレングリコールイソプロピルエーテル、コハク酸ビスジエチレングリコールイソプロピルエーテル、コハク酸ビストリエチレングリコールイソプロピルエーテル、コハク酸ビスエチレングリコールイソブチルエーテル、コハク酸ビスジエチレングリコールイソブチルエーテル、コハク酸ビストリエチレングリコールイソブチルエーテル、リンゴ酸ビスエチレングリコールエチルエーテル、リンゴ酸ビスジエチレングリコールエチルエーテル、リンゴ酸ビストリエチレングリコールエチルエーテル、リンゴ酸ビスエチレングリコールプロピルエーテル、リンゴ酸ビスジエチレングリコールプロピルエーテル、リンゴ酸ビストリエチレングリコールプロピルエーテル、リンゴ酸ビスエチレングリコールイソプロピルエーテル、リンゴ酸ビスジエチレングリコールイソプロピルエーテル、リンゴ酸ビストリエチレングリコールイソプロピルエーテル、リンゴ酸ビスエチレングリコールイソブチルエーテル、リンゴ酸ビスジエチレングリコールイソブチルエーテル、リンゴ酸ビストリエチレングリコールイソブチルエーテル、酒石酸ビスエチレングリコールエチルエーテル、酒石酸ビスジエチレングリコールエチルエーテル、酒石酸ビストリエチレングリコールエチルエーテル、酒石酸ビスエチレングリコールプロピルエーテル、酒石酸ビスジエチレングリコールプロピルエーテル、酒石酸ビストリエチレングリコールプロピルエーテル、酒石酸ビスエチレングリコールイソプロピルエーテル、酒石酸ビスジエチレングリコールイソプロピルエーテル、酒石酸ビストリエチレングリコールイソプロピルエーテル、酒石酸ビスエチレングリコールイソブチルエーテル、酒石酸ビスジエチレングリコールイソブチルエーテル、酒石酸ビストリエチレングリコールイソブチルエーテル、アジピン酸ビスエチレングリコールエチルエーテル、アジピン酸ビスジエチレングリコールエチルエーテル、アジピン酸ビストリエチレングリコールエチルエーテル、アジピン酸ビスエチレングリコールプロピルエーテル、アジピン酸ビスジエチレングリコールプロピルエーテル、アジピン酸ビストリエチレングリコールプロピルエーテル、アジピン酸ビスグリコールイソプロピルエーテル、アジピン酸ビスジエチレングリコールイソプロピルエーテル、アジピン酸ビストリエチレングリコールイソプロピルエーテル、アジピン酸ビスエチレングリコールイソブチルエーテル、アジピン酸ビスジエチレングリコールイソブチルエーテル、アジピン酸ビストリエチレングリコールイソブチルエーテル等が挙げられる。
【0022】
およびRがそれぞれメチル基である二塩基酸のエステル化合物の好ましい具体例としては、コハク酸ビスプロピレングリコールエチルエーテル、コハク酸ビスジプロピレングリコールエチルエーテル、コハク酸ビストリプロピレングリコールエチルエーテル、コハク酸ビスプロピレングリコールプロピルエーテル、コハク酸ビスジプロピレングリコールプロピルエーテル、コハク酸ビストリプロピレングリコールプロピルエーテル、コハク酸ビスプロピレングリコールイソプロピルエーテル、コハク酸ビスジプロピレングリコールイソプロピルエーテル、コハク酸ビストリプロピレングリコールイソプロピルエーテル、コハク酸ビスプロピレングリコールイソブチルエーテル、コハク酸ビスジプロピレングリコールイソブチルエーテル、コハク酸ビストリプロピレングリコールイソブチルエーテル、リンゴ酸ビスプロピレングリコールエチルエーテル、リンゴ酸ビスジプロピレングリコールエチルエーテル、リンゴ酸ビストリプロピレングリコールエチルエーテル、リンゴ酸ビスプロピレングリコールプロピルエーテル、リンゴ酸ビスジプロピレングリコールプロピルエーテル、リンゴ酸ビストリプロピレングリコールプロピルエーテル、リンゴ酸ビスプロピレングリコールイソプロピルエーテル、リンゴ酸ビスジプロピレングリコールイソプロピルエーテル、リンゴ酸ビストリプロピレングリコールイソプロピルエーテル、リンゴ酸ビスプロピレングリコールイソブチルエーテル、リンゴ酸ビスジプロピレングリコールイソブチルエーテル、リンゴ酸ビストリプロピレングリコールイソブチルエーテル、酒石酸ビスプロピレングリコールエチルエーテル、酒石酸ビスジプロピレングリコールエチルエーテル、酒石酸ビストリプロピレングリコールエチルエーテル、酒石酸ビスプロピレングリコールプロピルエーテル、酒石酸ビスジプロピレングリコールプロピルエーテル、酒石酸ビストリプロピレングリコールプロピルエーテル、酒石酸ビスプロピレングリコールイソプロピルエーテル、酒石酸ビスジプロピレングリコールイソプロピルエーテル、酒石酸ビストリプロピレングリコールイソプロピルエーテル、酒石酸ビスプロピレングリコールイソブチルエーテル、酒石酸ビスジプロピレングリコールイソブチルエーテル、酒石酸ビストリプロピレングリコールイソブチルエーテル、アジピン酸ビスプロピレングリコールエチルエーテル、アジピン酸ビスジプロピレングリコールエチルエーテル、アジピン酸ビストリプロピレングリコールエチルエーテル、アジピン酸ビスプロピレングリコールプロピルエーテル、アジピン酸ビスジプロピレングリコールプロピルエーテル、アジピン酸ビストリプロピレングリコールプロピルエーテル、アジピン酸ビスプロピレングリコールイソプロピルエーテル、アジピン酸ビスジプロピレングリコールイソプロピルエーテル、アジピン酸ビストリプロピレングリコールイソプロピルエーテル、アジピン酸ビスプロピレングリコールイソブチルエーテル、アジピン酸ビスジプロピレングリコールイソブチルエーテル、アジピン酸ビストリプロピレングリコールイソブチルエーテル等が挙げられる。
【0023】
およびRがそれぞれエチル基である二塩基酸のエステル化合物の好ましい具体例としては、コハク酸ビスブチレングリコールエチルエーテル、コハク酸ビスジブチレングリコールエチルエーテル、コハク酸ビストリブチレングリコールエチルエーテル、コハク酸ビスブチレングリコールプロピルエーテル、コハク酸ビスジブチレングリコールプロピルエーテル、コハク酸ビストリブチレングリコールプロピルエーテル、コハク酸ビスブチレングリコールイソプロピルエーテル、コハク酸ビスジブチレングリコールイソプロピルエーテル、コハク酸ビストリブチレングリコールイソプロピルエーテル、コハク酸ビスブチレングリコールイソブチルエーテル、コハク酸ビスジブチレングリコールイソブチルエーテル、コハク酸ビストリブチレングリコールイソブチルエーテル、リンゴ酸ビスブチレングリコールエチルエーテル、リンゴ酸ビスジブチレングリコールエチルエーテル、リンゴ酸ビストリブチレングリコールエチルエーテル、リンゴ酸ビスブチレングリコールプロピルエーテル、リンゴ酸ビスジブチレングリコールプロピルエーテル、リンゴ酸ビストリブチレングリコールプロピルエーテル、リンゴ酸ビスブチレングリコールイソプロピルエーテル、リンゴ酸ビスジブチレングリコールイソプロピルエーテル、リンゴ酸ビストリブチレングリコールイソプロピルエーテル、リンゴ酸ビスブチレングリコールイソブチルエーテル、リンゴ酸ビスジブチレングリコールイソブチルエーテル、リンゴ酸ビストリブチレングリコールイソブチルエーテル、酒石酸ビスブチレングリコールエチルエーテル、酒石酸ビスジブチレングリコールエチルエーテル、酒石酸ビストリブチレングリコールエチルエーテル、酒石酸ビスブチレングリコールプロピルエーテル、酒石酸ビスジブチレングリコールプロピルエーテル、酒石酸ビストリブチレングリコールプロピルエーテル、酒石酸ビスブチレングリコールイソプロピルエーテル、酒石酸ビスジブチレングリコールイソプロピルエーテル、酒石酸ビストリブチレングリコールイソプロピルエーテル、酒石酸ビスブチレングリコールイソブチルエーテル、酒石酸ビスジブチレングリコールイソブチルエーテル、酒石酸ビストリブチレングリコールイソブチルエーテル、アジピン酸ビスブチレングリコールエチルエーテル、アジピン酸ビスジブチレングリコールエチルエーテル、アジピン酸ビストリブチレングリコールエチルエーテル、アジピン酸ビスブチレングリコールプロピルエーテル、アジピン酸ビスジブチレングリコールプロピルエーテル、アジピン酸ビストリブチレングリコールプロピルエーテル、アジピン酸ビスブチレングリコールイソプロピルエーテル、アジピン酸ビスジブチレングリコールイソプロピルエーテル、アジピン酸ビストリブチレングリコールイソプロピルエーテル、アジピン酸ビスブチレングリコールイソブチルエーテル、アジピン酸ビスジブチレングリコールイソブチルエーテル、アジピン酸ビストリブチレングリコールイソブチルエーテル等が挙げられる。
【0024】
一般式Iで表されるエステル化合物の含有量は、酸性染毛料組成物の全質量に対し、1〜20質量%が好ましく、2〜15質量%がより好ましい。エステル化合物の含有量が低いと浸透促進剤として十分な効果が得られず染毛性に劣る。一方、エステル化合物の含有量が高すぎてもそれ以上の染毛性の効果が得られず不経済である。
【0025】
(2)酸性染料
酸性染毛料組成物に含まれる酸性染料は特に限定されず、例えば、赤色2号、赤色3号、赤色102号、赤色104号、赤色105号、赤色106号、黄色4号、黄色5号、緑3号、青色1号、青色2号、赤色227号、赤色230号、橙色205号、黄色202号、黄色203号、緑色201号、緑色204号、青色205号、褐色201号、赤色401号、赤色504号、橙色402号、黄色403号、黄色406号、黄色407号、緑色401号、紫色401号、黒色401号等を挙げることができる。これらの酸性染料は、所望の色合いを提供するために1種以上で用いることができる。
【0026】
酸性染料の含有量は、酸性染毛料組成物の全質量に対し、0.001〜5質量%の範囲が好ましく、更には0.01〜3質量%が好ましい。酸性染料の含有量が低いと染毛性が十分に発揮できず、本発明の目的を達成できない。一方、酸性染料の含有量が高すぎてもそれ以上の染毛性は得られず不経済である。
【0027】
(3)pH
本発明の酸性染毛料組成物のpHは1.5〜5.5が好ましく、1.6〜4.5がより好ましい。組成物のpHが低いと皮膚刺激等により安全性に問題が生じ、pHが高いと染毛性が低下する。染毛料組成物を好適なpHに調整するためにpH調整剤を用いてもよい。pH調整剤としては、クエン酸、酒石酸、酢酸、乳酸、グリコール酸、コハク酸、リンゴ酸、フマル酸、酪酸、吉草酸、シュウ酸、マレイン酸、マンデル酸、アジピン酸等の有機酸、リン酸、塩酸、硝酸、硫酸等の無機酸、それらの塩等が挙げられる。塩としてはナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩、トリエタノールアミン塩等のアルカノールアミン塩等が挙げられる。pH調整剤は、リン酸、酢酸、乳酸、グリコール酸またはコハク酸が好ましい。その配合量は、調整すべきpHとの関係で適宜決めればよい。
【0028】
(4)水溶性高分子
本発明の酸性染毛料組成物は、増粘性等の効果を目的として水溶性高分子を含有してもよい。水溶性高分子としては、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース(HEC)、ヒドロキシエチルメチルセルロース(HEMC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、カルボキシメチルセルロース(CMC)、キサンタンガム、カルボマー、(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/VP)コポリマー、(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウムメタクリル酸ベヘネル−25)クロスポリマー等が挙げられる。これらの水溶性高分子は1種であっても2種以上を併用してもよい。
【0029】
水溶性高分子の含有量は、酸性染毛料組成物の全質量に対し、0.01〜10質量%が好ましく、0.1〜8質量%がより好ましい。配合量が低くかったり、高すぎた場合には所望の粘性が得られず、安定性が低下する、染毛料を均一に塗れない等の不都合が生じる。
【0030】
(5)その他の成分
本発明の酸性染毛料組成物は、本発明の効果を損なわない範囲で、染毛料の分野で通常使用される他の成分を含有してもよい。他の成分としては油性成分、アルコール類、多価アルコール類等が挙げられる。また、pHを損なわない範囲で、陰イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、保湿剤、植物抽出物、色素、顔料、防腐剤、キレート剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、香料等を配合することも可能である。
【0031】
油性成分としては、動物油、植物油、炭化水素油、シリコーン油、エステル油等が挙げられ、具体的には、イソノナン酸イソトリデシル、トリイソステアリン酸ポリグリセリル、リンゴ酸ジイソステアリル、トリエチルへキサン酸トリメチロールプロパン、ジエチルへキサン酸ネオペンチルグリコール、ネオペンタン酸イソステアリル、トリイソステアリン、テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスチリチル、テトライソステアリン酸ペンタエリスリチル、ステアロイルオキシステアリン酸オクチルドデシル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、マイクロクリスタリンワックス、キャンデリラワックス、セレシン、ホホバ種子油等が挙げられる。アルコール類としては、メタノール、エタノール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、ブタノール等の低級アルコール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、セトステアリルアルコール等の高級アルコール等が挙げられる。また、多価アルコール類としては、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、イソプレングリコール、ジグリセリン、マルチトール、ソルビトール等が挙げられる。
【0032】
[II]製造方法
本発明の酸性染毛料組成物は、通常、クリーム状、エマルジョン状、ジェル状、溶液状、ムース状、フォーム状等の剤型とする。ジェル状酸性染毛料組成物を製造する場合は、例えば、一般式Iで表されるエステル化合物をアルコール類、水溶性高分子等とともに撹拌し、均一に分散させた後、酸性染料およびpH調整剤を加え、所望のpHに調整することにより製造することができる。また、クリーム状またはエマルジョン状の酸性染毛料組成物は、化粧品分野で通常用いられている乳化剤、可溶化剤、整髪剤等を、上記成分とともに配合することにより製造することが可能である。例えば、一般式Iで表されるエステル化合物、アルコール類、多価アルコール類、動物油、植物油等の上記油性成分、水溶性高分子、pH調整剤、酸性染料等の染毛料成分を加熱しながら均一に撹拌し、乳化した後、冷却してクリーム状またはエマルジョン状にすることにより製造することができる。さらに、ムース状またはフォーム状の剤型の酸性染毛料組成物は、例えば、酸性染毛料、浸透促進剤、pH調整剤、界面活性剤および増粘剤(水溶性高分子)とを溶解、分散させた後、液化石油ガス(噴射剤)と共にエアゾール缶に充填し、使用時にムース状またはフォーム状に噴射させればよい。
【実施例】
【0033】
以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明は、これらの実施例に限定されるものではない。
【0034】
実施例1〜3
ジェル状酸性染毛料組成物
表1の組成からなる酸性染毛料組成物を下記の調製方法により調製し、下記の評価方法により評価した。結果を表1に示す。
[調製方法]
精製水にコハク酸ビスエトキシジグリコール(またはベンジルアルコール)、エタノールおよびヒドロキシエチルセルロース(またはキサンタンガム)を加えて撹拌し、均一に分散させた。次いで、このものに予め精製水に溶解した赤色227号(または橙色205号)を加え、さらに均一に分散させた。均一に溶解したのを確認した後、乳酸を加えてpHを3.5〜4.0に調整し、赤色の酸性染毛組成物を得た。
【0035】
[評価方法]
(1)染毛料のにおい
染毛時のにおいを10名のパネラーによって評価し、以下の基準で判定した。
○:染毛時に不快なにおいがないと評価した者が80%以上。
△:染毛時に不快なにおいがないと評価した者が20%以上80%未満。
×:染毛時に不快なにおいがないと評価した者が20%未満。
【0036】
(2)染毛性
酸性染毛料組成物1gをヤク毛1gに均一に塗布し、40℃で20分間放置した。その後水洗し、10%ラウリル硫酸ナトリウム水溶液で2回洗浄した後、乾燥させた。この染毛サンプルの染色性を10名のパネラーによって目視評価し、以下の基準で判定した。
○:ヤク毛への染色性が良いと評価した者が80%以上。
△:ヤク毛への染色性が良いと評価した者が20%以上80%未満。
×:ヤク毛への染色性が良いと評価した者が20%未満。
【0037】
(3)堅牢性
酸性染毛料組成物1gをヤク毛1gに均一に塗布し、40℃で20分間放置した。その後水洗し、10%ラウリル硫酸ナトリウム水溶液で2回洗浄した後、乾燥させた。さらに、このヤク毛について10%ラウリル硫酸ナトリウム水溶液による処理を10回施し、乾燥させた。この染毛サンプルの堅牢性を10名のパネラーによって目視評価し、以下の基準で判定した。
○:ヤク毛への堅牢性が良いと評価した者が80%以上。
△:ヤク毛への堅牢性が良いと評価した者が20%以上80%未満。
×:ヤク毛への堅牢性が良いと評価した者が20%未満。
【0038】
(4)風合い
酸性染毛料組成物1gをヤク毛1gに均一に塗布し、40℃で20分間放置した。その後水洗し、10%ラウリル硫酸ナトリウム水溶液で2回洗浄した後、乾燥させた。この染毛サンプルについて、10名のパネラーによってしなやかさ、くしとおり性を評価し、以下の基準で判定した。
○:染色したヤク毛がしなやかでくしとおりが良いと評価した者が80%以上。
△:染色したヤク毛がしなやかでくしとおりが良いと評価した者が20%以上80%未満。
×:染色したヤク毛がしなやかでくしとおりが良いと評価した者が20%未満。
【0039】
(5)安全性
被試験者男子10名および女子10名の合計20名の前腕屈側部皮膚に、試料0.05gを直径1.0cmのリント布の付いた円型パッチテスト用絆創膏を用いて2時間閉塞貼付する。その後、塗布患部を洗い流し、絆創膏を除去してから24時間後の被試験者20名の皮膚状態を下記の評価基準に従い判定評価した。
(−)が20名のときは「○」、(±)が1〜2名のときは「△」、(±)が3名以上または(+)〜(+++)が1名以上のときは「×」と判定した。
(評価基準)
(皮膚状態) (評価)
紅斑、浮腫、水泡: (+++)
紅斑、浮腫 : (++)
紅斑 : (+)
軽微な紅斑 : (±)
無紅斑、無浮腫 : (−)
【0040】
【表1】

【0041】
比較例1
浸透促進剤として、コハク酸ビスエトキシジグリコールの代わりにベンジルアルコールを用いた以外は、実施例1と同様にして酸性染毛料組成物を調製した。得られた酸性染毛料組成物を実施例1と同様の方法により評価した。結果を表1に示す。
【0042】
表1から明らかなように、実施例1〜3の酸性染毛料組成物は、染毛料のにおい、染毛性、堅牢性、風合いおよび安全性のいずれにおいても良好な結果が得られたが、比較例1の酸性染毛料組成物では、染毛料の臭いおよび安全性において劣り、さらに、風合いについてもやや劣る結果となった。
【0043】
実施例4〜7
ジェル状酸性染毛料組成物
表2の組成からなる酸性染毛料組成物を実施例1〜3と同様の調製方法により調製し、得られた酸性染毛料組成物を実施例1〜3と同様の評価方法により評価した。結果を表2に示す。実施例4〜7の酸性染毛料組成物は染毛料のにおい、染毛性、堅牢性、風合いおよび安全性のいずれにおいても良好な特性を示した。
【0044】
【表2】

【0045】
実施例8
クリーム状酸性染毛料組成物
表3の組成からなるクリーム状酸性染毛料組成物を下記の調製方法により調製し、実施例1〜3と同様の評価方法により評価した。
[調製方法]
成分(1〜5、油相)、成分(6〜12、水相)をそれぞれ75〜80℃に加熱して均一に溶解し、撹拌しながら水相に油相を加え、ホモミキサーにより乳化した。その後、撹拌しながら徐々に30℃まで冷却し、クリーム状酸性染毛料組成物を得た。
得られたクリーム状酸性染毛料組成物は、染毛料のにおい、染毛性、堅牢性、風合いおよび安全性のいずれにおいても良好な特性を示した。
【0046】
【表3】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記一般式I:
【化1】

一般式I中、Rは炭素原子数2〜4の置換基を有していてもよいアルキレン基であり、RおよびRはそれぞれ独立して炭素原子数1〜4の置換基を有していてもよいアルキル基であり、RおよびRは、それぞれ独立して水素、メチル基またはエチル基であり、mおよびnはそれぞれ独立して0〜4の整数であり、かつm+n≧1である(ただし、RおよびRが共にエチル基であり、かつmおよびnが共に1である場合を除く)、で表される二塩基酸のエステル化合物を含有する酸性染毛料組成物。
【請求項2】
請求項1に記載の一般式Iにおいて、二塩基酸のエステル化合物を構成するポリ(またはモノ)エチレングリコールモノエーテルまたはその誘導体成分が、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノプロピルエーテル、トリエチレングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノイソプロピルエーテル、トリエチレングリコールモノイソプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノイソブチルエーテル、トリエチレングリコールモノイソブチルエーテル,プロピレングリコールモノメチルエーテル,プロピレングリコールモノエチルエーテル,プロピレングリコールモノプロピルエーテル,プロピレングリコールモノイソプロピルエーテル,プロピレングリコールモノブチルエーテル,プロピレングリコールモノイソブチルエーテル,ジプロピレングリコールモノメチルエーテル,ジプロピレングリコールモノエチルエーテル,ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル,ジプロピレングリコールモノイソプロピルエーテル,ジプロピレングリコールモノブチルエーテル,ジプロピレングリコールモノイソブチルエーテル,トリプロピレングリコールモノメチルエーテル,トリプロピレングリコールモノエチルエーテル,トリプロピレングリコールモノプロピルエーテル,トリプロピレングリコールモノイソプロピルエーテル,トリプロピレングリコールモノブチルエーテル,トリプロピレングリコールモノイソブチルエーテル,テトラプロピレングリコールモノメチルエーテル,テトラプロピレングリコールモノエチルエーテル,テトラプロピレングリコールモノプロピルエーテル,テトラプロピレングリコールモノイソプロピルエーテル,テトラプロピレングリコールモノブチルエーテル,テトラプロピレングリコールモノイソブチルエーテル,ブチレングリコールモノメチルエーテル,ブチレングリコールモノエチルエーテル,ブチレンングリコールモノプロピルエーテル,ブチレングリコールモノイソプロピルエーテル,ブチレンングリコールモノブチルエーテル,ブチレングリコールモノイソブチルエーテル,ジブチレングリコールモノメチルエーテル,ジブチレングリコールモノエチルエーテル,ジブチレンングリコールモノプロピルエーテル,ジブチレングリコールモノイソプロピルエーテル,ジブチレンングリコールモノブチルエーテル,ジブチレングリコールモノイソブチルエーテル,トリブチレングリコールモノメチルエーテル,トリブチレングリコールモノエチルエーテル,トリブチレンングリコールモノプロピルエーテル,トリブチレングリコールモノイソプロピルエーテル,トリブチレンングリコールモノブチルエーテル,トリブチレングリコールモノイソブチルエーテル,テトラブチレングリコールモノメチルエーテル,テトラブチレングリコールモノエチルエーテル,テトラブチレンングリコールモノプロピルエーテル,テトラブチレングリコールモノイソプロピルエーテル,テトラブチレンングリコールモノブチルエーテル,およびテトラブチレングリコールモノイソブチルエーテルからなる群から選ばれた1種または2種である、請求項1に記載の酸性染毛料組成物。
【請求項3】
二塩基酸が、リンゴ酸、コハク酸、酒石酸またはアジピン酸である、請求項1または2に記載の酸性染毛料組成物。
【請求項4】
二塩基酸のエステル化合物を、酸性染毛料組成物の全質量に対し、1〜20質量%含有する、請求項1〜3のいずれかに記載の酸性染毛料組成物。
【請求項5】
メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース(HEC)、ヒドロキシエチルメチルセルロース(HEMC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、カルボキシメチルセルロース(CMC)、キサンタンガム、カルボマー、(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/VP)コポリマー、および(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウムメタクリル酸ベヘネル−25)クロスポリマーからなる群から選ばれた少なくとも1種をさらに含有する、請求1〜4のいずれかに記載の酸性染毛料組成物。
【請求項6】
酸性染毛料組成物がpH1.5〜5.5に調整されている、請求項1〜5のいずれかに記載の酸性染毛料組成物。
【請求項7】
酸性染料を酸性染毛料組成物の全質量に対し、0.001〜5質量%含有する、請求項1〜6のいずれかに記載の酸性染毛料組成物。


【公開番号】特開2009−96770(P2009−96770A)
【公開日】平成21年5月7日(2009.5.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−271440(P2007−271440)
【出願日】平成19年10月18日(2007.10.18)
【出願人】(391066319)高級アルコール工業株式会社 (9)
【Fターム(参考)】