説明

録画再生装置、及び方法

【課題】番組内容識別データ(パレンタルレベル)による録画内容の制御。
【解決手段】録画予約手段15により、録画予約開始する時、録画予約番組のパレンタルレベル(PL)をPL検出手段11にて検出し、PL登録手段13に登録されているPLとPL比較手段12にて比較し、録画予約番組のPLが登録PLより低い場合は録画予約番組を記録する。録画予約番組のPLが登録PL以上の場合で、留守録をしている場合は、番組内容概要を示すパレンタルロック中の明示画面を予約時間内記録する。本録画再生装置100にてTV番組を視聴している場合に、視聴番組のPLが登録PL以上となった場合、視聴番組の録画を開始し、PW(パスワード)登録手段11に登録されたPWと同じパスワードを入力すれば、録画を開始した先頭から再生する。パスワードが入力されない場合は、録画された番組の再生を禁止し、視聴番組のPLの変化後に消去する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はテレビ番組の内容に応じて視聴/録画制限レベル(パレンタルレベル)を示す番組内容識別データが付加されたテレビジョン(TV)信号を受信し、番組予約録画を行う場合、前記番組内容識別データのパレンタルレベルにより、録画内容、記録時間等を決定し、番組視聴者に利便性を与える録画再生装置、及び方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
過激な暴力シーンや、子供の視聴が好ましくないシーンが含まれたDVDソフトを再生視聴する場合に、見せたくない人に対しては視聴が制限できるように、「パレンタルロック」をかけることができるようになっているDVDプレーヤー及びレコーダー(HDD付きも含む)(以下DVD機器と呼ぶ)が多くなってきている。前記DVD機器において、前記DVDソフトを再生する時には、あらかじめお客様が設定登録した暗証番号を入力することによって、「パレンタルロック」が解除され、そのソフトが視聴できるようになっている。
【0003】
DVDソフトの再生信号にはオーディオ、ビデオ信号と共にデータ信号として番組内容の視聴制限レベル(パレンタルレベル)を示すソフト内容識別データが含まれている。前記DVD機器において、お客様があらかじめ前記パレンタルレベル及び暗証番号を登録しておくと、DVDソフトを再生した時、その再生信号に含まれるソフト内容識別データのパレンタルレベルが登録パレンタルレベル以上であることが判別すれば前記「パレンタルロック」によってそのソフトは視聴できない。その時パスワード(PW)を問われるので、登録PWを知っている人だけがそのPWを入力すれば、そのソフトは視聴可能となる。
【0004】
一方、放送テレビジョン信号にはその番組内容によって、視聴/録画を制限させるための視聴制限レベル(パレンタルレベル)を示す番組内容識別データ信号が付加されている。昨年度から地上波デジタル放送が開始されたので、地上波デジタル、BSデジタル、110°CSデジタル、BSアナログ、地上波アナログ等全ての放送が受信複調できるチューナー(全放送対応チューナー)を搭載したHDD付きDVDレコーダーが発売されてきた。前記全放送対応チューナー付きDVDの使用者は、受像機として、従来の地上波アナログ、BSアナログ放送TV受信機を使用される場合でも、前記DVDに搭載されている地上波デジタル、BSデジタル、110°CSデジタルチューナーを利用して、デジタル放送を見ることができる。勿論DVDレコーダーからの再生信号も見ることができる。このような前記全放送対応チューナー付きDVDと従来型のアナログチューナーのTV受像機とを組み合わせた視聴方法は今後、利用されると考えられる。本発明は、前記視聴方法において、予約録画が始まると録画番組が登録パレンタルレベル以上である場合には、視聴者に録画番組がパレンタルロック状態にあることを知らしめる。そして、その番組のロックを解除して録画を行う方式に関するものである。また留守禄の場合にはロックされていることを後で分かるようにする方式に関するものである。
【0005】
すでに前記番組内容識別データ信号によって録画・再生を制限するビデオデッキがある(例えば、特許文献1参照)。前記ビデオデッキは、あらかじめビデオデッキに登録されたパレンタルレベルに対して、記録しようとする番組が前記登録パレンタルレベル以上の番組である場合、その番組の記録を一時停止するようにする。また逆に設定として、前記登録パレンタルレベル以上の番組のみを記録し、前記登録パレンタルレベル未満の番組の記録を一時停止するようにすることも可能である。そして、記録された番組に対して、再生する場合においても、再生する番組が前記登録パレンタルレベル以上であれば早送り再生をするようにすることができ、また逆に再生する番組が前記登録パレンタルレベル以上であれば、その番組のみ通常再生し、前記登録パレンタルレベル未満の番組は早送りするようにしている。
【特許文献1】特開2000−115680号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明はDVD機器において、テレビジョン放送番組の予約録画を行う場合、あらかじめ登録されたパレンタルレベル以上の番組と判定できた場合、ビデオデッキのように単に一時停止(記録停止)するのでは、お客さまは予約録画されていると思っていた番組が記録されていない理由がわからない場合が生じる。それはDVD機器にお客様がパレンタルレベルを設定していたことを忘れ、予約番組が登録パレンタルレベル以上であることがわからなかった場合に起こる問題である。
【0007】
また、視聴中にあらかじめ登録されたパレンタルレベル以上の番組と判定できた場合に、視聴を禁止するだけでは、視聴権を持っているお客様が視聴中であってもレベルを変更するまでの間の内容を視聴することができない。
【0008】
本発明は、かかる問題点を解消すると共に、全放送対応チューナー搭載DVDレコーダーと従来型TV受像機との組み合わせで、オンエアTV番組を視聴している場合やDVDソフトの再生を視聴している時、パレンタルレベル設定による予約録画の仕損じや、視聴禁止機能による番組の一部の見逃しも防止する、使いやすい録画再生装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明はテレビ番組の内容に応じて視聴/録画制限レベル(以下パレンタルレベルと呼ぶ)を示す番組内容識別データが付加されたテレビジョン(TV)信号を受信し、複調TV信号を得る信号処理手段と、前記信号処理手段から得られるTV信号をオーディオ・ビデオ(AV)信号として記録する録画手段と、所定の番組内容識別データのパレンタルレベルを登録するパレンタルレベル登録手段と、番組内容識別データのパレンタルレベルが前記パレンタルレベル登録手段にて登録されたパレンタルレベル以上であるか否かを判別するパレンタルレベル判別手段と、視聴したい番組の録画開始時刻と終了時刻をメモリーし、前記時刻に前記録画手段の録画動作の起動および停止を制御する録画予約手段と、録画予約している番組が登録されたパレンタルレベル以上であることを示す明示画面を発生する明示画面発生手段と、前記全ての手段を制御するコントローラとを有し、前記パレンタルレベル判別手段において、予約番組の番組内容識別データのパレンタルレベルが登録されたパレンタルレベル以上であると判別した場合に、前記コントローラは、前記明示画面発生手段の明示画面を録画するように構成したものである。
【0010】
また前記前記コントローラは、明示画面を記録中は録画モードとして、最も長時間記録モードで記録するように前記録画手段を制御するように構成したものである。
【0011】
さらに前記コントローラは、前記明示画面を記録開始から短時間だけ記録した後、番組が終了する予約終了時刻まで停止して、記録時間を少なくするように前記録画手段を制御するように構成したものである。
【0012】
さらにまた、登録されたパレンタルレベル以上の番組に対して録画許可のパスワード(PW)を設定し、登録するPW登録手段と、PW設定及び入力を行うPW画面発生手段、記録済みのAV信号を再生して再生映像を出力する再生手段とを加えて、前記信号処理手段より得られるオンエア中の複調TV信号を表示手段にて視聴中に、又は記録済みのAV信号の再生視聴中に、前記パレンタルレベル判別手段が、前記録画予約手段で録画予約された番組が登録されたパレンタルレベル以上であると判別した場合には、前記コントローラは、前記録画予約手段にメモリーされている録画開始時刻に、前記信号処理手段を介して、PW画面発生手段からのPW入力画面を表示手段に出力し、PW入力画面においてPWを入力すれば、録画予約番組を前記録画手段にて記録するようにも構成したものである。
【0013】
さらにまた、前記信号処理手段より得られるオンエア中の複調TV信号を表示手段にて視聴中に、前記パレンタルレベル判別手段が視聴中の番組が登録されたパレンタルレベル以上であると判別した場合には、前記信号処理手段を介して、PW画面発生手段からのPW入力画面を表示手段に出力すると同時に、前記信号処理手段から得られるTV信号をAV信号として録画を開始するようにも構成したものである。
【0014】
また前記コントローラは、前記PW入力画面を消去した後、録画中のAV信号の先頭から再生を開始するように前記再生手段を制御するように構成したものである。
【0015】
さらに前記コントローラは、前記パレンタルレベル判別手段が視聴中の番組が登録されたパレンタルレベル以上であると判別し、かつPWが入力されていない状態では、録画中のAV信号の再生を禁止し、パレンタルレベル以下になったと判別した時点で、録画を停止するように構成したものである。
【0016】
さらに記録済みのAV信号を消去する消去手段を加えて、前記コントローラは、パレンタルレベル以上の視聴中の番組を録画し、その録画内容を再生している場合は再生停止後、その録画内容を再生していない場合は直ちに、記録したAV信号を消去するように、前記再生手段と前記録画手段と前記消去手段を制御するように構成したものである。
【0017】
本発明は、また、テレビ番組の内容に応じて視聴/録画制限レベルを示す番組内容識別データが付加されたテレビジョン(TV)信号を受信し、複調TV信号を得る信号処理ステップと、前記信号処理ステップから得られるTV信号をオーディオ・ビデオ(AV)信号として記録する録画ステップと、所定の番組内容識別データのパレンタルレベル(PL)を登録するパレンタルレベル登録ステップと、番組内容識別データのパレンタルレベルが前記パレンタルレベル登録ステップにて登録されたパレンタルレベル以上であるか否かを判別するパレンタルレベル判別ステップと、登録されたパレンタルレベル以上の録画番組に対して録画許可するためのパスワード(PW)を設定し、登録するPW登録ステップと、PW設定及び入力を行うPW画面発生ステップと、記録済みのAV信号を再生して再生映像を出力する再生ステップと、前記信号処理ステップの映像とPW画面発生ステップの映像を重畳する画面合成ステップと、前記全ステップを制御するコントロールステップとを有し、前記信号処理ステップより得られるオンエア中の複調TV信号を表示ステップにて視聴中に、前記パレンタルレベル判別ステップが視聴中の番組が登録されたパレンタルレベル以上であると判別した場合には、前記信号処理ステップを介して、PW画面発生ステップからのPW入力画面を表示ステップに出力すると同時に、前記信号処理ステップから得られるTV信号をAV信号として録画を開始するように構成したものである。
【発明の効果】
【0018】
前記したようにTV放送信号には視聴/録画を制限させるための視聴制限レベル(パレンタルレベル)を示す番組内容識別データ信号が含まれている。本発明は、前記パレンタルレベルを登録することによって、それ登録したレベル以上の番組又はDVDソフトの視聴/録画/再生を制限する録画再生装置であるが、録画予約の場合、前記パレンタルレベルの登録レベルによっては録画されない番組がある。この場合、本装置の使用者は、登録したパレンタルレベルをしっかり認識していれば、録画されなかったことは分かるが、そうでない場合は既存の再生手順でなにも再生されないため故障であると思うかもしれない。本発明の効果の第1としては使用者に対するこのような本装置における使用上の誤解を除くことができる。
【0019】
本発明の効果の第2は本装置を使用して、オンエア中の番組を視聴している場合には、予約時刻になれば、前記したパレンタルロックを解除して、所望の番組の記録ができるようになる。
【0020】
本発明の効果の第3は本装置を使用して、オンエア中の番組を視聴している場合に、その番組が登録されたパレンタルレベル以上になった場合に、前記したパレンタルロックを解除して、所望の番組の視聴ができるようになる。
【0021】
本発明の効果の第4は本装置を使用して、オンエア中の番組を視聴している場合に、その番組が登録されたパレンタルレベル以上になった場合に、前記したパレンタルロックを解除して、所望の番組の先頭から再生して視聴ができるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下に本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0023】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における録画再生装置全体システムのブロック図である。図1において、100は本発明からなる録画再生装置である。1はアンテナであり、オンエア中のTV電波を受けるものである。2はチューナーであり、多くの放送局から送られてくる電波の内、所望する番組のあるチャネルにチューニングを行うものである。最近は、地上波デジタル、BSデジタル、110°CSデジタル、BSアナログ、地上波アナログ等全ての放送が受信できるチューナー(全放送対応チューナー)が多く採用されている。3は信号処理手段であり、チューナー2で選局された所望の番組のTV信号をアナログの場合は複調、デジタルの場合はデコードすることにより、映像信号、音声信号並びに前記番組内容識別データ信号を含むデータ信号に変換される。(デジタルの場合はデジタルストリームのままで出力されるが説明の便宜上、信号処理手段3の出力は映像信号、音声信号並びに前記番組内容識別データ信号を含むデータ信号とする。)
4はHDDレコーダーであり、5はDVDレコーダーであり、前記信号処理手段3の出力である映像信号、音声信号並びに前記番組内容識別データ信号を含むデータ信号を記録し、記録された前記信号を再生することおよび消去することができる装置である。本発明では、HDDレコーダー4及びDVDレコーダー5を記録手段、再生手段、消去手段を有するとする。本録画再生装置100のようにHDDレコーダー4を有する場合はHDDレコーダー4で予約録画を行い、残しておきたい番組を録画終了後DVDレコーダー5によって、ダビングすることが通常よく行われている。もちろん、DVDレコーダー5によって、放送番組をDVDディスクに直に記録することもできる。またDVDレコーダー5は、市販されている映画などの記録済みDVDメディアを再生することもできる。
【0024】
6はセレクターであり、前記信号処理手段3の出力(セレクター6のc端子に接続)、HDDレコーダー4の出力(セレクター6のb端子に接続)並びにDVDレコーダー5の出力(セレクター6のa端子に接続)のどれかを選択し、後述する画面合成手段18を経由して表示手段7に供給するものである。図1に示す接続ではセレクター6のc端子に接続されているので、表示手段7は、モニターTVなどで、前記信号処理手段3の出力が加えられている。すなわちこの接続の場合はチューナー2で選局された所望の番組を視聴している状態である。現在視聴している番組は、HDDレコーダー4又はDVDレコーダー5によって、記録することも可能である。
【0025】
8はコントローラであり、本装置の各ブロックをコントロールするものである。前記HDDレコーダー4及びDVDレコーダー5の記録/再生の開始終了のコントロール、前記セレクター6その他のコントロールを行う。
【0026】
9はリモコン受信手段であり、10はリモコンである。リモコン10には本装置を操作するための幾つかの釦が設けられている。リモコン受信手段9はリモコン10の釦を押すことによって発せられる赤外線を受けて、光電変換によって、電気信号に変換し、リモコンからの操作指令信号をコントローラ8に供給するものである。コントローラ8ではこのリモコンからの操作指令信号によって、例えば前記HDDレコーダー4の記録/再生の開始終了や前記チューナー2の選局等のコントロールを行うわけである。以上が本録画再生装置の視聴/録画/再生の基本的な説明である。本発明は、パレンタルレベルの設定登録をすることによって、登録パレンタルレベル以上の番組を受信した時、視聴/録画/再生の制限と録画内容の制御方法についてのものである。前記番組内容識別データのパレンタルレベルの検出方法について述べる。
【0027】
まず、前記番組内容識別データのパレンタルレベルについて、少し説明をする。
図2は放送局より送られてくる前記番組内容識別データ信号における視聴/録画制限レベル(パレンタルレベル)についての説明図である。放送局側からは放送番組の内容に応じて、その番組がいかなるパレンタルレベルであるかを示す番組内容識別データがHex Code(16段階)で送信されてくる。
【0028】
まず図2の21に示すように[子供向け番組]は、前記Hex Codeは0〜5であり、パレンタルレベル(PL)が0〜1である。[子供向け番組]にはHex Code0、1で示される分類されない(Not Classified)番組、Hex Code2、3で示される就学前(Pre School)の子供向け番組そしてHex Code4、5で示される子供(Children)向け番組が含まれている。図2の右側には、パレンタルレベル範囲を示すグラフ20が示されている。[子供向け番組]は実線28で示される範囲である。
【0029】
図2の22は[一般向けの番組](General)である。Hex Code 6〜7、PL1〜2である。グラフ20における実線29で示される範囲である。図2の23は[親の指導要の番組](Parental Guidance Recommended)である。Hex Code8〜9、PL2〜3である。グラフ20における実線30で示される範囲である。図2の24は[15歳以上の番組]( Mature Audience15+)である。Hex Code A〜B、PL3〜4である。グラフ20における実線31で示される範囲である。図2の25は[15歳以上の成人向け番組]( Mature Adult Audience15+)である。Hex Code C〜D、PL4〜5である。グラフ20における実線32で示される範囲である。図2の26は[暴力シーンあり、15歳以上の成人向け番組](Mature Audience, Strong violence15+)である。Hex Code E、PL5〜6である。グラフ20における実線33で示す範囲である。図2の27は[18歳以上の番組](Restricted)である。Hex Code F、PL3〜4である。グラフ20における34の実線で示す範囲である。以上が放送局から送られてくる番組内容識別データ信号の説明である。
【0030】
図1に示す本発明からなる録画再生装置において、前記したように前記信号処理手段3からは映像信号、音声信号並びに前記番組内容識別データ信号を含むデータ信号が得られる。これらの信号はPL(パレンタルレベル)検出手段11に加えられる。ここで前記番組内容識別データ信号の前記Hex Codeで示される番組内容が検出できるので、前記関係からその番組のパレンタルレベル(PL)が検出される。
【0031】
次に、前記視聴/録画/再生の制限したいPLを設定登録する方法について説明する。図1における13は、PLを設定登録するPL(パレンタルレベル)登録手段である。そして、17は、PL画面や後述するPW(パスワード)画面及び録画予約画面を発生するPL画面、PW画面並びに録画予約画面発生手段である。18は、セレクター6の選択した映像信号にPL画面、PW画面並びに録画予約画面発生手段17の画面を重畳もしくは切り替えて表示する画面合成手段である。
【0032】
PLの設定登録の入力は前記リモコン10にて行う。リモコン10にはPL設定登録釦があり、その釦を押せば前記リモコン受信手段9を介してコントローラ8に指令が入り、コントローラ8はPL設定登録の画面を表示手段7上に出すように前記PL画面、PW画面並びに録画予約画面発生手段17を起動する。表示手段7の画面には図3の35から42に示すように設定登録項目として[No Block]、[Block All]、[Block G]、[Block PG]、[Block M]、[Block MA]、[Block AV]、[Block R]が表示される。表示手段7の画面上では、1例として示すならば図4の画面90のようになる。図3の左に示す英語表示そのものである。各項目の番号は図3の番号に100を加えたものになっている。この表示の意味を図3と合わせて説明する。
【0033】
35の[No Block]は全ての番組に対して視聴/録画の妨げ(block)をしないことすなわち全ての番組に対して視聴/録画可能であることを意味する。図3の右側グラフ60の点線43に示すように全範囲で視聴/録画可能である。
【0034】
36の[Block All]は全ての番組の視聴/録画を妨げることすなわち前記PL0〜1の子供向け番組を含め全ての番組の視聴/録画を制限することを意味する。(視聴/録画をできなくすることであるが後に説明するパスワードの入力で視聴が可能であるので制限とした。)グラフ60の実線44に示す全範囲の視聴/録画制限する。視聴/録画制限された状態がパレンタルロックである。
【0035】
37の[Block G]は図2で説明した[一般向けの番組]](General)以上番組の視聴/録画を制限することを意味する。グラフ60の点線46に示す範囲すなわちPL1未満の番組(子供向け番組)は記録可能であるが実線45に示す範囲すなわちPL1以上の番組の視聴/録画を制限する。
【0036】
38の[Block PG]は図2で説明した[親の指導要の番組](Parental Guidance Recommended)以上の番組の視聴/録画を制限することを意味する。グラフ60の点線48に示す範囲すなわちPL2未満の番組は記録可能であるが実線47に示す範囲すなわちPL2以上の番組の視聴/録画を制限する。
【0037】
39の[Block M]は図2で説明した[15歳以上の番組]( Mature Audience15+)以上の番組の視聴/録画を制限することを意味する。グラフ60の点線50に示す範囲すなわちPL3未満の番組は記録可能であるが実線49に示す範囲すなわちPL3以上の番組の視聴/録画を制限する。
【0038】
40の[Block MA]は図2で説明した[15歳以上の成人向けの番組]( Mature Adult Audience15+)以上の番組の視聴/録画を制限することを意味する。グラフ60の点線52に示す範囲すなわちPL4未満の番組は記録可能であるが実線51に示す範囲すなわちPL4以上の番組の視聴/録画を制限する。
【0039】
41の[Block AV]は図2で説明した[暴力シーンあり、15歳以上の成人向け番組](Mature Audience, Strong violence15+)以上の番組の視聴/録画を制限することを意味する。グラフ60の点線54に示す範囲すなわちPL5未満の番組は記録可能であるが実線53に示す範囲すなわちPL5以上の番組の視聴/録画を制限する。
【0040】
42の[Block R]は図2で説明した[18歳以上の番組](Restricted)以上の番組の視聴/録画を制限することを意味する。グラフ60の点線54に示す範囲すなわちPL6未満の番組は記録可能であるが実線53に示す範囲すなわちPL6以上の番組の視聴/録画を制限する。
【0041】
以上説明した設定登録項目[No Block]、[Block All]、[Block G]、[Block PG]、[Block M]、[Block MA]、[Block AV]、[Block R]が前記したように、リモコン10のPL設定登録釦を押すことによって、表示手段7の画面上に図4の画面90のように表示される。次にリモコン10には前記設定登録項目を選択する選択釦があるので、画面を見ながら指定したい設定登録項目を選び、例えば図4の画面90にある[Block MA]を選んで、決定する場合は決定釦を押す。そうすると、この項目の色が変わり、これでPLの設定登録がなされたことになる。
【0042】
図1の13は前記決定された設定登録項目をメモリーするPL(パレンタルレベル)登録手段である。PL登録手段13はコントローラ8と接続され、リモコン10からの指定により、前記設定登録項目の指定項目を登録する。例えば[Block AV]を登録すればPL5以上の番組をブロックすることになる。前記したようにPL検出手段11には放送局からの前記番組内容識別データすなわち放送中の番組のPLが検出されているので、この検出PLとPL登録手段13に登録されている設定登録項目と比較し、放送番組が登録PLより大きい場合は、視聴/記録を制限する。図1の12は前記登録PLと番組PLとを比較するPL比較手段である。PL比較手段12より得られる結果はコントローラ8に送られる。以上がPLの設定登録及び放送番組のPLの検出と登録PLの比較等の説明である。
【0043】
次に、視聴/録画制限(パレンタルロック)の解除について説明する。PLの登録を行ったが視聴させたくない人が傍にいなく、全く個人的に視聴/録画をしたい場合に、視聴/録画制限(パレンタルロック)を解除することができる。図1の14はPW(パスワード)登録手段である。前記リモコン10にはPW登録釦があり、この釦を押すとリモコン受信手段9を介してコントローラ8に指令がはいるので、コントローラ8はPL画面、PW画面並びに録画予約画面発生手段17を起動して、図5のTV画面概略図に示すようなパスワード入力画面の映像信号を発生する。この信号を画面合成手段18に加え、画面合成手段18から今まで出力されていたTV放送番組の映像信号に代えて、前記図5に示すパスワード入力画面の映像信号を出力する。よって、TV画面には図5のパスワード入力画面がでる。図5のパスワード入力画面80において、81には「パスワードを入力ください。」と示しているので、リモコン10にあるテンキーを用いて、自分だけの4桁の数字を入力する。そうすると前記PW(パスワード)登録手段14に入力した数字がメモリーされる。そして、視聴制限解除は次のようにして行う。コントローラ8は前記したPL比較手段12から視聴しているTV番組のPLが登録PLより大きいという指令を受けると前記PL画面、PW画面並びに録画予約画面発生手段17を起動して、前記したプロセスによって、TV画面に図5のパスワード入力画面80を出す。これは視聴しようとしている番組は使用者が登録した登録PL以上の番組ですとお知らせしている状態で、周囲にこの番組を見せたくない人がいない場合には、個人的に番組の視聴をすることが可能になる。TV画面に出ている図5のパスワード入力画面80に対して、前記した登録パスワードと同じ番号を入力すれば直ぐに図5のパスワード入力画面80が消えて、パレンタルロックが解除され、視聴したい番組がTV画面にでることになる。
【0044】
次に録画予約について説明する。録画予約は周知のように録画したい番組のチャネル及び開始終了日時をあらかじめセットしておくと、自動的にその番組を記録してくれるレコーダー必須の機能である。予約の行い方には、いろいろあるが、最近はテレビ番組ガイドから予約したい番組を選び、それを即予約できる方法もとられている。録画予約基本はチャネル及び開始終了日時を設定することにある。図1の15は前記チャネル及び開始終了日時をメモリーして、その内容をコントローラ8に伝達するための録画予約手段である。まず、録画予約の方法はリモコン10を用いて、録画予約手段15に録画したい番組のチャネル番号、録画開始終了時刻を入力する。リモコン10には録画予約釦があり、これを押すと、コントローラ8を介して、PL画面、PW画面並びに録画予約画面発生手段17を起動する。その結果表示手段7の画面上にはチャネル番号、録画開始終了時刻を入力する画面が現れる。画面を見ながらリモコン10にて、録画したい番組のチャネル番号、録画開始終了日時を入力すると、コントローラ8を介して、録画予約手段15にそれらがメモリーされる。
【0045】
次に、前記録画予約が実行される時の記録される録画内容についてのべる。
【0046】
「状況1」前記のようにして録画予約がなされ、本記録再生装置で放送番組を視聴してない場合、一般的には留守録の状態
この場合には予約時刻までは電源が入っていない状態(通常表示手段7も電源オフ)で、
予約時刻前に自動的に電源が入り、予約開始時刻になれば、予約番組が記録されるわけであるが 本発明では前記したように記録する番組のPL(パレンタルレベル)をPL検出手段11にて検出し、PL登録手段13に登録してある登録PLとをPL比較手段12にて比較し、結果をコントローラ8に伝達する。コントローラ8ではこの結果をうけて、下記のように必要回路ブロックを制御する。
予約番組のPLが登録PL未満の時
たとえば、登録PLが[Block MA](PL4以上)であったとすれば、予約番組がPL2の[親の指導要の番組]であれば、コントローラ8はPL比較手段12からの結果(図3グラフ60の点線52に示す範囲にある)から、HDDレコーダー4又はDVDレコーダー5に記録指令を出し、信号処理手段3から得られる予約番組の映像信号、音声信号並びに番組内容識別データ信号を含むデータ信号を前記両レコーダーの指定のレコーダー(通常はHDDレコーダー)に記録する。
予約番組のPLが登録PL以上の時
たとえば、登録PLが[Block MA](PL4以上)であったとすれば、予約番組がPL4の[15歳以上の成人向けの番組]であれば、コントローラ8はPL比較手段12からの結果(図3グラフ60の実線51に示す範囲にある)から、記録をしてはいけない番組であるので、この場合、前記(1)のように予約番組の映像信号、音声信号並びに番組内容識別データ信号を含むデータ信号を記録するのではなく、図6のTV画面70に示すような予約番組の概略内容を明示する画面の映像信号を記録する。
【0047】
図1の16は、パレンタルロックがかかり、予約番組が記録されないことを明示する前記TV画面70の明示画面を発生する明示画面発生手段である。コントローラ8はPL比較手段12から予約番組が登録PL以上であることを伝達されると前記明示画面発生手段16を起動し、明示画面発生手段16から図6に示す明示画面の映像信号を発生する。図6における画面70の71は放送局名と番組のタイトルが示され、72はパレンタルロック中で予約番組は記録されないことを示している。73はこの番組のパレンタルレベルを示している。この画面が録画開始時刻から終了時刻まで記録される。音声は無音が記録されている。この時、記録は録画予約の設定時において設定された記録スピードでなされる。記録される内容は、前記図6に示す明示画面(静止画)である。この画面を録画予約時間内、
高画質モードのスピードで記録する必要性はない。設定が高画質モードである場合は設定を長時間モードに強制的に変更して記録をすれば記録媒体の消費を防ぐことができる。消費を防ぐ意味では録画が始まり、予約時間全部を記録するのでなく、開始から短時間だけ記録して、残りの時間は記録を停止しても同様な効果が得られる。
「状況2」既に録画予約がなされている。図1に示す本録画再生装置において、前記セレクター6のc端子を介して、信号処理手段3から映像信号、音声信号が表示手段7に加えられ、TV放送番組を視聴している状況にある。その状況において、前記録画予約が実行される場合の本発明からなる記録方式について説明する。この場合も前記したように記録する番組のPL(パレンタルレベル)をPL検出手段11にて検出し、PL登録手段13に登録してある登録PLとをPL比較手段12にて比較し、結果をコントローラ8に伝達する。コントローラ8ではこの結果をうけて、下記のように必要回路ブロックを制御する。
(1)予約番組のPLが登録PL未満の時
たとえば、登録PLが[Block MA](PL4以上)であったとすれば、予約番組がPL2の[親の指導要の番組]であれば、コントローラ8はPL比較手段12からの結果(図3グラフ60の点線52に示す範囲にある)から、HDDレコーダー4又はDVDレコーダー5に記録指令を出し、信号処理手段3から得られる予約番組の映像信号、音声信号並びに番組内容識別データ信号を含むデータ信号を前記両レコーダーの指定のレコーダー(通常はHDDレコーダー)に記録する。これは「状況1」の場合と同じであるが使用者は録画されている番組とは同じかもしくは別な番組を視聴している。別な番組の場合は図1に示したような構成では難しく、もう一個別なチューナー及び信号処理手段が必要である。本発明はこのような構成の場合も含んでいる。
予約番組のPLが登録PL以上の時
たとえば、登録PLが[Block MA](PL4以上)であったとすれば、予約番組がPL4の[15歳以上の成人向けの番組]であれば、コントローラ8はPL比較手段12からの結果(図3グラフ60の実線51に示す範囲にある)から、記録をしてはいけない番組であるので、この場合、前記(1)のように予約番組の映像信号、音声信号並びに番組内容識別データ信号を含むデータ信号を記録することはせず、「状況1」の(2)と同様図6に示す明示画面の映像信号が記録開始スタートから記録されることになるが同時に前記した図5に示したパスワード入力画面を前記プロセスによって、表示手段7に出し、使用者が登録したパスワードをリモコン10にて、入力すれば、パレンタルロックが解除され、即画面は視聴中の画面にもどり、録画も前記図5に示す明示画面から予約番組の映像信号、音声信号並びに番組内容識別データ信号を含むデータ信号に変わり、所望の予約録画になる。
「状況3」図1に示す本録画再生装置において、前記セレクター6のc端子を介して、信号処理手段3から映像信号、音声信号が表示手段7に加えられ、TV放送番組を視聴している状況にある。その状況において、視聴中の番組のPL(パレンタルレベル)が変化した場合の本発明からなる記録方式について説明する。この場合も前記したように記録する番組のPLをPL検出手段11にて検出し、PL登録手段13に登録してある登録PLとをPL比較手段12にて比較し、結果をコントローラ8に伝達する。コントローラ8ではこの結果をうけて、下記のように必要回路ブロックを制御する。
(1)視聴中の番組の変化したPLが登録PL未満の時
たとえば、登録PLが[Block MA](PL4以上)であったとすれば、視聴中の番組がPL2の[親の指導要の番組]であれば、コントローラ8はPL比較手段12からの結果(図3グラフ60の点線52に示す範囲にある)から、信号処理手段3から得られる視聴中の番組の映像信号、音声信号並びに番組内容識別データ信号を含むデータ信号を、PLが変化する前と同様に表示手段7に出力する。
(2)視聴中の番組の変化したPLが登録PL以上の時
たとえば、登録PLが[Block MA](PL4以上)であったとすれば、視聴中の番組がPL4の[15歳以上の成人向けの番組]であれば、コントローラ8はPL比較手段12からの結果(図3グラフ60の実線51に示す範囲にある)から、視聴してはいけない番組であるので、この場合、前記(1)のようにPLが変化する前と同様に表示手段7出力することはせず、前記した図5に示したパスワード入力画面を前記プロセスによって、表示手段7に出すと同時に、HDDレコーダー4又はDVDレコーダー5に記録指令を出し、信号処理手段3から得られる視聴中の番組の映像信号、音声信号並びに番組内容識別データ信号を含むデータ信号を前記両レコーダーの指定のレコーダー(通常はHDDレコーダー)に記録し、使用者が登録したパスワードをリモコン10にて入力すれば、パレンタルロックが解除され、即時に画面は録画を開始した先頭からの再生画像に変わる。なお、コントローラ8はパスワードが入力されるまで再生操作を禁止する。
(3)前記(2)の状態からさらに視聴中の番組の変化したPLが登録PL以下の時
たとえば、登録PLが[Block MA](PL4以上)であったとすれば、視聴中の番組がPL2の[親の指導要の番組]であれば、コントローラ8はPL比較手段12からの結果(図3グラフ60の点線52に示す範囲にある)から、前記両レコーダーの指定のレコーダーに記録停止指令を出す。その後、前記(2)の再生が満了して再生停止状態となると、信号処理手段3から得られる視聴中の番組の映像信号、音声信号並びに番組内容識別データ信号を含むデータ信号を、表示手段7に出力するとともに、前記両レコーダーの指定のレコーダーに録画した内容を消去する消去指令を出す。
(4)前記(2)の状態からさらに視聴中の番組の変化したPLが登録PL以上の時
再度(2)と同じプロセスを実行する。なお、再生停止後の消去のタイミングに関しては、即時消去しても良いし、一定時間後に消去する、もしくは別の操作のタイミングで消去するなど色々な方法があり、本発明はこのような構成の場合も含んでいる。
【0048】
なお、「状況2」では、予約録画で明示画面を録画するとしたが、「状況3」と同様に通常通り録画をして、PW入力後再生を許可するようにしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0049】
本発明にかかる記録再生装置は、録画予約において、予約番組の番組内容識別データ信号を検出し、番組のPL(パレンタルレベル)を知り、登録PLと比較することによって、登録PL以上の番組にたいして、その番組が記録制限されていることがわかるような明示画面を記録して、使用者に予約番組の記録不可の証拠をのこし、既存の再生手段を用い明示すること、および本装置でTV番組を見ている時に、録画予約の番組が登録PL以上であっても、パレンタルロックを解除し、録画することが可能になること、およびTV番組を見ている時に、視聴中の番組が登録PL以上であっても、パレンタルロックを解除し、所望の番組の先頭から再生して視聴することが可能となるので、利用範囲も広い。HDDレコーダー、DVDレコーダーばかりでなく、磁気テープレコーダー等にも利用でき、半導体メモリーレコーダー等にも利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明の実施の形態1における録画再生装置全体システムのブロック図
【図2】本発明におけるパレンタルレベル(PL)についての説明図
【図3】本発明における視聴/録画可能及び制限範囲についての説明図
【図4】本発明におけるパスワード入力画面の概略図
【図5】本発明におけるパレンタルロック中に記録する明示画面の概略図
【図6】予約番組の概略内容を明示する画面の概略図
【符号の説明】
【0051】
1 アンテナ
2 チューナー
3 信号処理手段
4 HDDレコーダー
5 DVDレコーダー
6 セレクター
7 表示手段
8 コントローラ
9 リモコン受信手段
10 リモコン
11 PL(パレンタルレベル)検出手段
12 PL比較手段
13 PL登録手段
14 PW(パスワード)登録手段
15 録画予約手段
16 明示画面発生手段
17 PL画面、PW画面並びに録画予約画面発生手段
100 録画再生装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
テレビ番組の内容に応じて視聴/録画制限レベル(以下パレンタルレベルと呼ぶ)を示す番組内容識別データが付加されたテレビジョン(TV)信号を受信し、複調TV信号を得る信号処理手段と、前記信号処理手段から得られるTV信号をオーディオ・ビデオ(AV)信号として記録する録画手段と、所定の番組内容識別データのパレンタルレベル(PL)を登録するパレンタルレベル登録手段と、番組内容識別データのパレンタルレベルが前記パレンタルレベル登録手段にて登録されたパレンタルレベル以上であるか否かを判別するパレンタルレベル判別手段と、視聴したい番組の録画開始時刻と終了時刻をメモリーし、前記時刻に前記録画手段の録画動作の起動および停止を制御する録画予約手段と、録画予約している番組が登録されたパレンタルレベル以上であることを示す明示画面を発生する明示画面発生手段と、前記全ての手段を制御するコントローラとを有し、前記パレンタルレベル判別手段において、予約番組の番組内容識別データのパレンタルレベルが登録されたパレンタルレベル以上であると判別した場合に、前記コントローラは、前記明示画面発生手段の明示画面を録画する制御を行うことを特徴とする録画再生装置。
【請求項2】
前記コントローラは、明示画面を記録中は録画モードとして、最も長時間記録モードで記録するように前記録画手段を制御することを特徴とする、請求項1に記載の録画再生装置。
【請求項3】
前記コントローラは、前記明示画面を記録開始から短時間だけ記録した後、番組が終了する予約終了時刻まで停止して、記録時間を少なくするように前記録画手段を制御することを特徴とする、請求項1に記載の録画再生装置。
【請求項4】
登録されたパレンタルレベル以上の録画番組に対して録画許可するためのパスワード(PW)を設定し、登録するPW登録手段と、PW設定及び入力を行うPW画面発生手段と、記録済みのAV信号を再生して再生映像を出力する再生手段をさらに備え、前記信号処理手段より得られるオンエア中の複調TV信号を表示手段にて視聴中に、又は記録済みのAV信号の再生視聴中に、前記パレンタルレベル判別手段が、前記録画予約手段で録画予約された番組が登録されたパレンタルレベル以上であると判別した場合には、前記コントローラは前記録画予約手段にメモリーされている録画開始時刻に、前記信号処理手段を介して、PW画面発生手段からのPW入力画面を表示手段に出力し、PWを入力すれば、録画予約番組を前記録画手段にて記録することを特徴とする、請求項1から請求項3のいずれかの請求項に記載の録画再生装置。
【請求項5】
テレビ番組の内容に応じて視聴/録画制限レベル(以下パレンタルレベルと呼ぶ)を示す番組内容識別データが付加されたテレビジョン(TV)信号を受信し、複調TV信号を得る信号処理手段と、前記信号処理手段から得られるTV信号をオーディオ・ビデオ(AV)信号として記録する録画手段と、所定の番組内容識別データのパレンタルレベル(PL)を登録するパレンタルレベル登録手段と、番組内容識別データのパレンタルレベルが前記パレンタルレベル登録手段にて登録されたパレンタルレベル以上であるか否かを判別するパレンタルレベル判別手段と、登録されたパレンタルレベル以上の録画番組に対して録画許可するためのパスワード(PW)を設定し、登録するPW登録手段と、PW設定及び入力を行うPW画面発生手段と、記録済みのAV信号を再生して再生映像を出力する再生手段と、前記信号処理手段の映像とPW画面発生手段の映像を重畳する画面合成手段と、前記全手段を制御するコントローラとを有し、前記信号処理手段より得られるオンエア中の複調TV信号を表示手段にて視聴中に、前記パレンタルレベル判別手段が視聴中の番組が登録されたパレンタルレベル以上であると判別した場合には、前記信号処理手段を介して、PW画面発生手段からのPW入力画面を表示手段に出力すると同時に、前記信号処理手段から得られるTV信号をAV信号として録画を開始することを特徴とする録画再生装置。
【請求項6】
前記コントローラは、PW入力画面を消去した後、録画中のAV信号の先頭から再生を開始するように前記再生手段を制御することを特徴とする、請求項5に記載の録画再生装置。
【請求項7】
前記コントローラは、前記パレンタルレベル判別手段が視聴中の番組が登録されたパレンタルレベル以上であると判別し、かつPWが入力されていない状態では、録画中のAV信号の再生を禁止し、パレンタルレベル以下になったと判別した時点で、録画を停止するように、前記再生手段と前記録画手段を制御することを特徴とする、請求項5または請求項6に記載の録画再生装置。
【請求項8】
記録済みのAV信号を消去する消去手段をさらに備え、前記コントローラは、パレンタルレベル以上の視聴中の番組を録画し、その録画内容を再生している場合は再生停止後、その録画内容を再生していない場合は直ちに、記録したAV信号を消去するように、前記再生手段と前記録画手段と前記消去手段を制御することを特徴とする、請求項7に記載の録画再生装置。
【請求項9】
テレビ番組の内容に応じて視聴/録画制限レベル(以下パレンタルレベルと呼ぶ)を示す番組内容識別データが付加されたテレビジョン(TV)信号を受信し、複調TV信号を得る信号処理ステップと、前記信号処理ステップから得られるTV信号をオーディオ・ビデオ(AV)信号として記録する録画ステップと、所定の番組内容識別データのパレンタルレベル(PL)を登録するパレンタルレベル登録ステップと、番組内容識別データのパレンタルレベルが前記パレンタルレベル登録ステップにて登録されたパレンタルレベル以上であるか否かを判別するパレンタルレベル判別ステップと、登録されたパレンタルレベル以上の録画番組に対して録画許可するためのパスワード(PW)を設定し、登録するPW登録ステップと、PW設定及び入力を行うPW画面発生ステップと、記録済みのAV信号を再生して再生映像を出力する再生ステップと、前記信号処理ステップの映像とPW画面発生ステップの映像を重畳する画面合成ステップと、前記全ステップを制御するコントロールステップとを有し、前記信号処理ステップより得られるオンエア中の複調TV信号を表示ステップにて視聴中に、前記パレンタルレベル判別ステップが視聴中の番組が登録されたパレンタルレベル以上であると判別した場合には、前記信号処理ステップを介して、PW画面発生ステップからのPW入力画面を表示ステップに出力すると同時に、前記信号処理ステップから得られるTV信号をAV信号として録画を開始することを特徴とする録画再生方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−42811(P2008−42811A)
【公開日】平成20年2月21日(2008.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−218055(P2006−218055)
【出願日】平成18年8月10日(2006.8.10)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】