説明

録画機及び携帯端末

【課題】携帯端末から録画予約した番組を簡単に携帯端末で視聴可能とする。
【解決手段】番組の録画予約を指示操作すると、入力処理部103で録画予約された番組に対する録画予約データが作成される。このとき、携帯端末向けと指示すると、この録画予約データが携帯端末向けとなる。また、図示しない携帯端末から録画予約をすると、この携帯端末に対する録画予約データが信号処理部105で受信される。かかる録画予約データに基づいて、録画予約された放送番組が携帯端末向けに録画処理され、主記憶部104またはHDD107に記憶される。携帯端末向けのリムーバブルメディア170を録画機100に装着すると、携帯端末向けに録画処理された録画番組データが主記憶部104またはHDD107から読み出され、メディア170に転送される。このメディア170を携帯端末に装着することにより、メディア170に保存された録画番組を視聴することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、テレビ放送番組を録画する録画機、及び携帯電話などの携帯端末に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、VCRやHDDレコーダなどの録画機の機能が高度化し、通信を介して、離れた場所からの録画の予約が可能となってきている。例えば、携帯電話などの携帯端末を用いて、家庭にあるVCRやHDDレコーダなどの録画機器に、録画を予約することができるようになってきている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2003−61020
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術では、携帯端末によって録画予約した番組はあくまで録画機用として録画されるものであり、携帯端末向けに録画されるものではない。このため、携帯端末から録画予約を行なった場合であっても、携帯端末で録画した番組を視聴するためには、データの変換や転送などの手順を実行する必要があり、ユーザの操作が煩雑であるという問題がある。
【0004】
本発明の目的は、かかる問題を解消し、携帯端末から録画予約された放送番組を、ユーザによる煩雑な操作を必要とせずに、携帯端末で視聴可能とした録画機及び携帯端末を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明による録画機は、放送番組を受信する受信手段と、放送番組の録画予約を携帯端末向けに指定可能とする録画予約手段と、録画予約手段で録画予約された放送番組の放送時、放送番組の録画が携帯端末向けに指定されているか否かを認識する認識手段と、携帯端末向けの録画として録画予約された放送番組が受信手段で受信されると、認識手段の認識結果に応じて、放送番組のデータを携帯端末に適したデータ形式で録画する録画手段とを具備したことを特徴とするものである。
【0006】
また、本発明による録画機は、放送番組を受信する受信手段と、放送番組の録画予約を携帯端末向けに指定可能とする録画予約手段と、録画予約手段で録画予約された放送番組の放送時、放送番組の録画が携帯端末向けに指定されているか否かを認識する認識手段と、携帯端末向けの録画として録画予約された放送番組が受信手段で受信されると、認識手段の認識結果に応じて、放送番組のデータを携帯端末に適したデータ形式で録画する録画手段と、該録画手段で記録された携帯端末向けの録画番組データを管理する録画データ管理手段と、リムーバブルメディアが着脱可能に装着され、リムーバブルメディアとの間でデータの読み書きを可能とするリムーバブルメディア制御手段と、リムーバブルメディアがリムーバブルメディア制御手段に装着されると、録画データ管理手段で管理される携帯端末に適したデータ形式の録画番組データをリムーバブルメディアに転送するデータ転送手段とを具備したことを特徴とするものである。
【0007】
また、本発明による録画機は、録画予約手段が、放送番組の録画を特定の携帯端末向けに指定可能とし、録画データ管理手段が、録画手段で録画された特定の携帯端末向けの録画番組データを、特定の携帯端末の識別情報を対応付けて管理し、データ転送手段は、リムーバブルメディア制御手段に装着されたリムーバブルメディアに記録されている特定の携帯端末の識別情報を読み出し、録画データ管理手段で管理している録画番組データのうち、識別情報に対応する携帯端末向け録画データ管理手段で管理されるデータの内、リムーバブルメディアから読み出した識別情報と対応する識別情報の録画番組データのみをリムーバブルメディアに転送することを特徴とするものである。
【0008】
また、本発明による録画機は、放送番組を受信する第1の受信手段と、携帯端末から放送番組の録画予約のための録画予約データを受信する第2の受信手段と、携帯端末からの録画予約データによって録画予約された放送番組の放送時、放送番組の録画が携帯端末向けであることを認識する認識手段と、携帯端末向けの録画として録画予約された放送番組が該第1の受信手段で受信されると、認識手段の認識結果に応じて、放送番組のデータを携帯端末に適したデータ形式で録画する録画手段とを具備したことを特徴とするものである。
【0009】
また、本発明による録画機は、放送番組を受信する第1の受信手段と、携帯端末から通信手段を介して送られてくる録画を予約するための録画予約データを受信する第2の受信手段と、携帯端末からの録画予約データによって録画予約された放送番組の放送時、放送番組の録画が携帯端末向けであることを認識する認識手段と、携帯端末向けの録画として録画予約された放送番組が受信手段で受信されると、認識手段の認識結果に応じて、放送番組のデータを携帯端末に適したデータ形式で録画する録画手段と、録画手段で記録された携帯端末向けの録画番組データを管理する録画データ管理手段と、リムーバブルメディアが着脱可能に装着され、リムーバブルメディアとの間でデータの読み書きを可能とするリムーバブルメディア制御手段と、リムーバブルメディアがリムーバブルメディア制御手段に装着されると、録画データ管理手段で管理される携帯端末に適したデータ形式の録画番組データをリムーバブルメディアに転送するデータ転送手段とを具備したことを特徴とするものである。
【0010】
また、本発明による録画機は、第2の受信手段で受信される携帯端末からの録画予約データは携帯端末の識別情報を含み、録画データ管理手段において、録画手段で録画された録画番組データと携帯端末の識別情報の対応付けを管理し、データ転送手段は、リムーバブルメディアに記録されている携帯端末の識別情報を読み出し、携帯端末からの録画予約データに含まれる識別情報に対応する識別情報に対する録画番組データのみをリムーバブルメディアに転送することを特徴とするものである。
【0011】
また、本発明による録画機は、上記録画手段が、認識手段で携帯端末向けの録画と認識した放送番組を携帯端末に適したデータ形式で録画し、録画データ管理手段に登録することを特徴とするものである。
【0012】
また、本発明による録画機は、上記録画手段が、認識手段で携帯端末向けの録画と認識した放送番組をダイジェストで視聴を行なうためのダイジェストデータを作成して記録して、録画データ管理手段に登録し、上記データ転送手段が、リムーバブルメディアがリムーバブルメディア制御部に装着されると、録画データ管理手段で管理される録画番組データ及びダイジェストデータをリムーバブルメディアに転送することを特徴とするものである。
【0013】
また、本発明による録画機は、リムーバブルメディアに転送された録画番組データを管理する録画データ管理テーブルを記録するリムーバブルメディア用の録画データ管理手段を設け、録画手段で記録された携帯向けの録画番組データを管理する録画データ管理手段と該リムーバブルメディア用の録画データ管理手段とは、繰り返し放送される繰り返し番組に対しては、同一の識別子を用いて識別できるようにし、データ転送手段は、録画手段で記録された携帯向けの録画番組データを管理する録画データ管理手段で管理する録画番組データをリムーバブルメディアに転送する前に、リムーバブルメディア用の録画データ管理手段に同一の識別子を有する録画番組データがあるか否かを判別し、識別子が同一とする判別結果の場合、リムーバブルメディア上に既に保存されている録画番組データを削除し、録画手段で記録された携帯向けの録画番組データを管理する録画データ管理手段で管理される識別子で特定される録画番組データをリムーバブルメディアに転送することを特徴とするものである。
【0014】
また、本発明による録画機は、上記録画手段が、録画機での再生に適した信号形式でも、携帯端末向けの録画として録画予約された放送番組を録画することを特徴とするものである。
【0015】
また、本発明による録画機は、放送番組を受信する第1の受信手段と、携帯端末から第1の通信手段を介して送られてくる録画を予約するための録画予約データを受信する第2の受信手段と、携帯端末からの録画予約データによって録画予約されている放送番組の放送時、放送番組の録画が携帯端末向けの録画であることを認識する認識手段と、携帯端末向けの録画が指定された放送番組が第1の受信手段で受信されると、認識手段の認識結果に応じて、放送番組のデータを携帯端末に適したデータ形式で録画し、録画データ管理手段に登録する録画手段と、録画手段で記録した携帯端末向けの録画番組データを管理する録画データ管理手段と、携帯端末とデータの送受信を行なう第2の通信手段と、第2の通信手段を介して、携帯端末向け録画データ管理手段で管理される録画データを携帯端末に転送するデータ転送手段とを具備したことを特徴とするものである。
【0016】
また、本発明による録画機は、放送番組を受信する受信手段と、リムーバブルメディアが着脱自在に装着され、リムーバブルメディアとの間でデータの読み書きを可能とするリムーバブルメディア制御手段と、リムーバブルメディア制御手段に装着されたリムーバブルメディアに識別情報を書き込む書込手段と、書込手段によってリムーバブルメディアに書き込まれた識別情報を含む録画を予約するための録画予約データを作成し、または、携帯端末から受信する手段と、携帯端末からの録画予約データによって録画予約された放送番組の放送時、放送番組の録画が携帯端末向けであることを認識する認識手段と、携帯端末向けの録画が指定された放送番組が該受信手段で受信されると、認識手段の認識結果に応じて、放送番組のデータを携帯端末に適したデータ形式で録画する録画手段と、録画手段で記録された携帯端末向けの録画番組のデータを、録画予約データに含まれるリムーバブルメディアの識別情報と関連づけて管理する録画データ管理手段と、リムーバブルメディアがリムーバブルメディア制御手段に装着されたとき、書込手段によってリムーバブルメディアに書き込まれた識別情報を読み出し、録画データ管理手段で管理される録画番組のデータの内の、リムーバブルメディアから読み出された識別情報と関連づけられている録画番組のデータのみをリムーバブルメディアに転送するデータ転送手段とを具備したことを特徴とするものである。 上記目的を達成するために、本発明による携帯端末は、携帯端末識別情報を保持した手段と、録画機と通信する通信手段と、通信手段を介して、録画機から各録画番組に関する録画管理データが登録された録画番組管理テーブルを取得する手段と、録画番組管理テーブルから携帯端末識別情報に対応づけられた録画管理データに対応する録画番組データを取得する手段とを具備したことを特徴とするものである。
【0017】
また、本発明による携帯端末は、携帯端末識別情報を読み出し、録画機に放送番組の録画を予約するため情報及び携帯端末識別情報を含む番組予約データを作成する作成手段と、作成手段によって作成された番組予約データを録画機に送信する通信手段とを具備したことを特徴とするものである。
【0018】
また、本発明による携帯端末は、リムーバブルメディアが着脱自在に装着され、リムーバブルメディアとの間でデータの読み書きを可能とするリムーバブルメディア制御手段と、リムーバブルメディア制御手段に装着されたリムーバブルメディアからリムーバブルメディアの識別情報を読み出し、放送番組の録画を予約するため情報及び識別情報を含む番組予約データを作成する作成手段と、作成手段によって作成された番組予約データを録画機に送信する通信手段とを具備したことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、携帯端末から録画予約した番組は携帯端末向けである旨を識別した上で録画・管理されるため、ユーザは携帯端末用のリムーバブルメディアを録画機に差し込むだけで、携帯端末から録画予約した番組をリムーバブルメディアに転送することができる。
【0020】
また、本発明によれば、録画機と携帯端末の双方に、有線/無線でデータの送受信を行なう通信手段を設けることにより、リムーバブルメディアを介さなくても、携帯端末用に録画したデータを携帯端末に転送することができる。
【0021】
以上のように、本発明では、ユーザの操作がデータの変換、転送といった操作を行なうことなく、簡単に携帯端末用に録画したデータを携帯端末に転送して視聴することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。
【0023】
図1は本発明による録画機及び携帯端末を用いたシステムの概要構成を示す図であって、100は本発明による録画機、120はインターネット、130は携帯電話通信網、140はアンテナ、150は放送送出設備、160は本発明による携帯端末、170はリムーバブルメディア(着脱可能なメディア)である。
【0024】
同図において、例えば、家庭内に設置された録画機100は、放送送出設備150から送信されてアンテナ140によって受信される放送番組を録画することができるし、また、インターネット120と接続されており、このインターネット120を介して他の機器と通信できる。
【0025】
また、携帯電話などの携帯端末160は、携帯電話通信網130を介して他の携帯端末との間で通信可能であるが、携帯電話通信網130がインターネット120に接続されていることにより、録画機100との間でも、通信が可能である。これにより、携帯端末160から録画機100での放送番組の録画予約を設定することができる。さらに、例えば、SDカードなどのリムーバブルメディア170は携帯端末160でも、また、録画機100でも、着脱可能であって使用することができ、このリムーバブルメディア170によって録画機100と携帯端末160との間のデータの受け渡しを行なうことができる。
【0026】
図2は図1における本発明による録画機100の第1の実施形態を示すブロック構成図であって、101はCPU、102はチューナ部、103は入力処理部、104は主記憶部、105は通信処理部、106は表示処理部、107は大容量記録メディア(HDDなど)、108はリムーバブルメディア制御部、109はチューナ部であり、図1に対応する部分には同一符号を付けている。
【0027】
同図において、CPU101は、周辺部の制御やデータの処理,通信に関わる各種プログラムの実行を行なう。チューナ部102は、アンテナ140を介して放送波の受信を行なう。入力処理部103は、例えば、リモコンなどからのユーザの操作入力を受け付けて処理を行なう。主記憶部104は、例えば、RAM,フラッシュROMなどであり、放送番組の番組情報などを記憶する。通信処理部105は、例えば、イーサネット(登録商標)であって、録画機100がこの通信処理部105を介してインターネット120に接続されている。表示処理部106は、例えば、外部に接続されたTV受像機やLCD(Liquid Crystal Device)などのディスプレイに出力するための信号を処理する部分である。なお、TVやLCDなどのディスプレイは録画機100と一体になっていてもよい。大容量記録メディア107は、例えば、ハードディスクであり、録画番組などが記録される。以下では、これをHDD107として説明する。リムーバブルメディア制御部108は、例えば、SDカードなどのリムーバブルメディア170の読み書きを制御する部分である。
【0028】
なお、ここでは、さらに他のチューナ部109が設けられているが、このチューナ部109は必ずしも必要ではない。しかし、このチューナ109が設けられている場合には、チューナ部102とチューナ部109とにより、別々のチャンネルの放送番組を同時に受信することができる。
【0029】
この第1の実施形態の録画機100では、図示しないリモコンなどの操作により、放送番組の録画予約をすることができるが、この録画機100とインターネット120を介して通信可能な携帯端末160(図1)からも録画予約をすることができる。録画機100で録画予約する場合には、リモコンなどによって録画予約の操作がなされると、その操作データは入力処理部103に入力されて処理され、後述の録画予約データが作成される。この録画予約データは主記憶部104に記録されている後述の録画予約管理テーブルに登録される。また、携帯端末160で録画予約がなされた場合には、この携帯端末160で作成された録画予約データが携帯電話通信網130(図1)とインターネット120を介して録画機100に送られ、録画機100では、通信処理部105で受信されて処理され、主記憶部104に記録されている後述の録画予約管理テーブルに登録される。CPU101は、このようにして録画予約管理テーブルに登録された録画予約データを用いて放送番組を監視しており、放送番組が録画予約番組である場合には、これをチューナ部102、あるいはチューナ部109も備えている場合には、チューナ部102,109のいずれか一方または両方で録画予約番組を受信させ、主記憶部104またはHDD107に記憶させる。
【0030】
ここで、携帯端末160から録画予約する場合には、録画機100では、この携帯端末160からこの携帯端末160を指定した録画予約データ(これには、後述のこの携帯端末160の識別子としての機器IDが付加されている)が送られてくることにより、少なくともこの録画予約された放送番組が携帯端末160で視聴可能な信号形式(例えば、MPEG4規格に準拠した信号形式)で録画される。また、録画機100で録画予約する場合には、録画機100では、この録画予約された放送番組がこの録画機100で視聴可能な信号形式(例えば、MPEG2規格に準拠した信号形式)で録画されるが、録画予約を行なうとき、携帯端末160も指定することにより、この携帯端末160で録画予約されたのと同様の録画予約データが作成され、これにより、この録画予約された放送番組が携帯端末160で視聴可能な信号形式でも録画される。
【0031】
以上のような録画予約データをもとに録画された放送番組(録画番組)は、少なくとも指定された(あるいは、録画予約操作を行なった)携帯端末160が利用可能な(即ち、再生可能な)信号形式のデータで主記憶部104またはHDD107に録画されるが、この携帯端末160が利用可能な(即ち、再生可能な)信号形式で録画されている録画番組には、この携帯端末160の機器IDも対応付けられている。
【0032】
また、かかる携帯端末160に使用されるリムーバブルメディア170にも、これが使用されるこの携帯端末160の機器IDが登録されている。そこで、このリムーバブルメディア170をこの録画機100に装着すると、リムーバブルメディア制御部108がこのリムーバブルメディア170から機器IDを読み取り、CPU101に送る。CPU101は、この機器IDが付加されている録画番組が存在するか否かを判定し、存在すれば、その録画番組データを主記憶部104またはHDD107から読み取り、リムーバブルメディア制御108に送ってリムーバブルメディア170に転送させる。
【0033】
このように、携帯端末160から録画機100に録画予約することにより、あるいはまた、録画機100で携帯端末160を指定して録画予約することにより、その録画予約された番組データが主記憶部104またはHDD107にこの携帯端末160で利用可能に録画され、この携帯端末160で使用されるリムーバブルメディア170を録画機100に装着するだけで、あるいはさらにリモコンの操作を必要としても、簡単な操作をするだけで、この録画番組データがこのリムーバブルメディア170に転送されることになり、リムーバブルメディア170を利用してこの録画番組を携帯端末160で再生することができる。
【0034】
図3は図1における本発明による録画機100の第2の実施形態を示すブロック構成図であって、110は無線LAN通信制御部であり、図2に対応する部分には同一符号を付けて重複する説明を省略する。
【0035】
同図において、この第2の実施形態は、図2に示す第1の実施形態に無線LAN通信制御部110が追加されたものである。この無線LAN通信制御部110は、無線LANによる通信機能を備えた携帯端末160と通信を行なうためのものであり、携帯端末160との間で近距離通信を可能とするものである。この無線LANによると、録画機100の主記憶部104あるいはHDD107に記録された携帯端末向けの(即ち、携帯端末160で再生可能なデータ形式の)録画番組データを、この無線LANで、録画機100から携帯端末160に直接に転送することができる。
【0036】
このように、この第2の実施形態の録画機100では、無線LANで通信可能な近距離の場合、携帯端末160用に録画処理された番組データを、リムーバブルメディア170によらずに、携帯端末160からの指令により、この携帯端末160に送信することができ、録画機100での録画番組を携帯端末160に取り込むのに、ユーザはこの録画機100の所まで行く必要がなく、その分手間が省けることになる。
【0037】
なお、この第2の実施形態は、携帯端末160との近距離での通信に無線LANを使用した場合を示すものであるが、無線LANの代わりに、Bluetoothなどの無線通信手段を用いるようにしてもよい。
【0038】
図4は図1における本発明による携帯端末160の第1の実施形態を示すブロック構成図であって、161はCPU、162は入力処理部、163は表示処理部、164は主記憶部、165は外部記憶部、166は無線LAN制御部、167は通信処理部であり、図1に対応する部分には同一符号を付けている。
【0039】
同図において、CPU161は、周辺部の制御やデータの処理,通信に関わる各種プログラムの実行を行なう。入力処理部162は、例えば、テンキーなどの操作部(図示せず)からのユーザの操作入力を受け付け、処理を行なう。表示処理部163は、例えば、LCD(Liquid Crystal Device)ディスプレイ及びLCDディスプレイのための信号処理部からなる。主記憶部164は、例えば、RAMやフラッシュROMなどであり、この携帯端末160の識別子や各種データを保存するために使用される。外部記憶部165は、リムーバブルメディアやハードディスクなどのメディアの記録再生を行なうものであって、主に容量が大きいデータの記録・保存に使用される。無線LAN制御部166は、図3に示した無線LANによる通信機能を備えた録画機100と通信を行なうためのものである。通信処理部167は、例えば、携帯電話通信網130を介して携帯電話の通信制御を実行する部分である。携帯端末160は、通信処理部167を制御することにより、携帯電話通信網130及びインターネット120(図1)を介して、録画機100と通信を行なうことができる。
【0040】
録画機100に所望の放送番組の録画を予約させる場合には、上記のテンキーなどの操作部を操作して録画予約する。この操作情報は入力処理部162から入力されて処理され、後述の録画予約データが作成される。この録画予約データは、通信処理部167から携帯電話通信網130を介して送信され、図2,図3で示す録画機100に送られる。録画機100では、受信した録画予約データを主記憶部104に記録されている後述の録画予約管理テーブルに登録される。この録画予約管理テーブルに登録されている録画予約データに基づいて、録画予約番組の録画が行なわれる。
【0041】
また、図2,図3で示す録画機100から上記のようにして録画番組データが転送されて保存されたリムーバブルメディア170を外部記憶部165に装着することにより、この録画番組データをこのリムーバブルメディア170から再生することができ、これを表示処理部163を介してディスプレイ(図示せず)に表示させることができる。
【0042】
録画機100から近距離の位置にあるときには、無線LAN通信制御部166を用いることにより、録画機100から直接通信してこの録画番組データを取り込むことができる。この取り込んだ録画番組データは、主記憶部164あるいは外部記憶部165のリムーバブルメディアやハードディスクなどに記録される。
【0043】
なお、この携帯端末160では、録画機100などとの近距離通信に無線LANを使用するものとしたが、かかる無線通信手段は必ずしも必要なものではないし、また、無線LANの代わりに、Bluetoothなどの無線通信手段を用いるようにしてもよい。
【0044】
図5は録画機100や携帯端末160で作成される録画予約データの一具体例を示す図である。
【0045】
同図において、録画予約データ210は、機器ID211と番組情報212と開始日時情報213と終了日時情報214と繰り返し情報215と信号形式情報216で構成されている。
【0046】
機器ID211は、この録画予約データ210が携帯端末160から送信されたものであるときには、この携帯端末160の識別子であり、また、この録画予約データ210が録画機100での録画予約操作によって作成されたものであるときには、この録画予約時に指定した携帯端末160の識別子である。かかる識別子としては、この携帯端末160が携帯電話である場合には、例えば、電話番号が、それ以外の場合には、この携帯端末160固有のシリアル番号などが用いられる。
【0047】
番組情報212は、放送チャンネルや番組の識別子,番組のタイトルなどの情報であるが、必須ではない。開始日時情報213は、録画を開始する日時を特定するための情報である。終了日時情報214は、録画を終了させる日時を特定するための情報である。繰り返し情報215は、録画の繰り返しを行なうか否か、また、行なう場合の繰り返し周期に関する情報である。繰り返し情報215は、例えば、「繰り返しなし」,「毎日」,「毎週」,「月〜金」などである。信号形式情報216は、録画番組の記録フォーマットを指定するものであり、記録フォーマットとしては、例えば、携帯端末160用として、「SD-Video形式」などであり、その信号形式としては、例えば、上記のように、MPEG4規格が用いられる。
【0048】
図6は図4に示す携帯端末160での録画予約するための画面(録画予約画面)の一具体例を示す図であって、300は録画予約画面、301はチャンネル入力欄、302は開始時刻入力欄、303は終了時刻入力欄、304は繰り返し選択欄、305は送信ボタンである。
【0049】
図4に示す携帯端末160から図2または図3に示す録画機100で所望の放送番組を録画予約する場合、携帯端末160の操作部で録画予約のための操作をすると、表示処理部163によってディスプレイに録画予約情報を入力するための図6に示す録画予約画面300が表示される。
【0050】
この録画予約画面300には、録画予約する放送番組の番組情報としてのチャンネル名を入力するためのチャンネル入力欄301と、この録画予約する放送番組の録画開始(通常は放送開始)日時を入力するための開始時刻入力欄302と、この録画予約する放送番組の録画終了(通常は放送終了)日時を入力するための終了時刻入力欄303と、繰り返し選択欄304と、送信ボタン305とが設けられている。繰り返し選択欄304は、毎日同じ時間帯に放送される同じ番組や毎週同じ曜日の同じ時間帯に放送される同じ番組を、それが放送される毎に録画すること(これを、以下、繰り返し録画という)を指示するためのものである。ここでは、選択項目として、繰り返し録画を行なわない項目「なし」と、毎日同じ時間帯に放送される同じ番組について繰り返し録画を指示するための項目「毎日」と、毎週同じ曜日の同じ時間帯に放送される同じ番組について繰り返し録画を指示するための項目「毎週」とが設けられている。
【0051】
ユーザが希望の放送番組を録画予約する場合には、携帯端末160の操作部を操作することにより、ディスプレイに録画予約画面300を表示させ、そのチャンネル入力欄301にこの録画希望の放送番組のチャンネル名を入力し、開始時刻入力欄302にこの録画希望の放送番組の放送開始日時を入力し、終了時刻入力欄303にこの録画希望の放送番組の放送終了日時を入力し、繰り返し選択欄304で項目「なし」,「毎日」,「毎週」のいずれかを選択する。なお、この繰り返し選択欄304では、デフォルトとして、項目「なし」が選択されている。
【0052】
以上の入力,選択操作が終了し、送信ボタン305を操作すると、以上の入力・選択情報が、図4において、入力処理部162で処理されて図5に示す録画予約データ210が作成される。この録画予約データ210では、機器ID211と番組情報212が録画予約画面300のチャンネル入力欄301に入力されたチャンネル名であり、開始日時情報213が録画予約画面300の開始時刻入力欄302に入力された放送開始日時であり、終了日時情報214が録画予約画面300の終了時刻入力欄303から入力された放送終了日時であり、繰り返し情報215が録画予約画面300の繰り返し選択欄304で選択された項目である。機器ID211と信号形式情報216とは、録画予約データ210に自動的に付加される。このように作成された録画予約データ210は、通信処理部167から図2または図3に示す録画機100に送信される。録画機100では、これが受信されると、主記憶部104(図2,図3)に記録されている録画予約管理テーブルに登録され、この登録された録画予約データ210に基づいて録画が行なわれる。
【0053】
図7は図2または図3に示す録画機100での録画予約方法の一具体例を示す図であって、350はEPG(電子番組表)画面、360は録画予約画面、361は番組情報入力、362は開始時刻入力欄、363は終了時刻入力欄、364は繰り返し選択欄、365は対象機器情報入力欄、366はデータ形式入力欄、367は予約ボタンである。
【0054】
図2または図3に示す録画機100において、リモコンなどによって録画予約のための操作をすると、まず、表示処理部106によってディスプレイ(図示せず)に、図7(a)に示すように、EPG画面350が表示される。このEPG画面350で録画を希望する放送番組を指定すると、録画予約情報を入力するための図7(b)に示す録画予約画面360がディスプレイに表示される。
【0055】
この録画予約画面360では、録画予約する放送番組の番組名やチャンネル名を入力するための番組情報入力欄361と、この録画予約する放送番組の録画開始(通常、放送開始)となる日時を入力するための開始時刻入力欄362と、この録画予約する放送番組の録画終了(通常、放送終了)となる日時を入力するための終了時刻入力欄363と、定期的に放送される番組である場合での放送される毎に録画するか否かを指定するための繰り返し選択欄364と、録画予約する放送番組を利用する機器、即ち、携帯端末160を指定するための対象機器情報入力欄365と、録画予約する放送番組の録画時の信号形式を指定するためのデータ形式入力欄366と、録画予約を指示するための予約ボタン367とが設けられている。
【0056】
図7(a)に示すようなEPG画面350で録画予約する放送番組を指定した場合には、図7(b)に示す録画予約画面360では、番組情報入力欄361と開始時刻入力欄362と終了時刻入力欄363とにEPG画面350で指定した放送番組に応じた情報が自動的に入力されている。繰り返し選択欄364は、図6に示す録画予約画面300での繰り返し選択欄304と同様であって、選択項目「なし」,「毎日」,「毎週」が設けられており、一回だけの録画や、定期的に放送される番組に対しては、毎日同じ時間帯の番組の録画や毎週同じ曜日の同じ時間帯の番組の録画を選択できる。
【0057】
この録画予約する放送番組を携帯端末160で再生可能とするためには、対象機器情報入力欄365にこの携帯端末160を指定するための機器情報を入力する。かかる機器情報としては、電話番号や携帯端末固有のシリアル番号を用いることができる。録画機100用の番組録画を予約する場合には、対象機器情報入力欄365に機器情報を入力する必要はない。なお、この対象機器情報入力欄365の端に設けられたマーク365aを選択(クリック)することにより、機器情報の一覧が表示され、その中から所望とする機器の機器情報を選択することにより、対象機器情報入力欄365に機器情報を入力することもできる。
【0058】
録画予約する放送番組を携帯端末160で再生可能とするためには、さらに、データ形式入力欄366に録画番組の信号形式を指定するためのデータ形式情報を入力する。リムーバブルメディア170としてSDカードを用いる場合には、例えば、「SD-Video形式」を入力する。このデータ形式入力欄366も、録画機100用の番組録画を予約する場合には、データ形式情報を入力する必要がないし、また、このデータ形式入力欄366の端に設けられたマーク366aを選択(クリック)することにより、データ形式情報の一覧が表示され、その中から所望とする機器のデータ形式情報を選択することにより、データ形式入力欄366にデータ形式情報を入力することもできる。
【0059】
以上のようにして、録画予約画面360での各欄の情報入力が終了し、予約ボタン367が操作されると、以上の入力・選択情報が入力処理部103に入力されて処理され、図5に示す録画予約データ210が作成される。この録画予約データ210は諸記憶部104に記憶されている録画予約管理テーブルに登録される。
【0060】
ここで、図7(b)における録画予約画面360で対象機器情報入力欄365やデータ形式入力欄366で情報の入力がなされないときには、図5に示す録画予約データ210では、機器ID211やデータ信号形式情報216は付加されない。このように機器ID211と信号形式情報216が付加されない録画予約データは、録画機100用に録画予約番組を録画するものである。
【0061】
なお、図7(b)における録画予約画面360での番組情報入力欄361と開始時刻入力欄362と終了時刻入力欄363では、EPG画面350(図7(a))によらず、操作部の操作によって直接情報入力することもできる。
【0062】
図8は以上のようにして携帯端末160と録画機100で作成された録画予約データ210が登録される録画予約管理テーブル220の一具体例を模式的に示す図である。
【0063】
同図において、録画予約管理テーブル220は、携帯端末160と録画機100で作成された録画予約データ210が登録されるものであって、登録された録画予約データ210毎に、それを識別するための識別子としてのID221が付与される。このID221は録画予約番組毎に重ならない数値で表わされるものであるが、例えば、連続ドラマなどのように、定期的に放映されるものであって、録画予約画面300(図6)の繰り返し選択欄304や録画予約画面360(図7(b))の繰り返し選択欄364で項目「毎日」や「毎週」を選択して放送されるたびに繰り返し録画するように予約された番組に対しては、全て同じID221が用いられることになる。但し、このような繰り返し録画が指定された番組は、繰り返し情報215(図5)を「毎日」あるいは「毎週」などといった繰り替え録画が指定された1つの録画予約データ210によってまとめられている。
【0064】
図2,図3において、録画機100は、この録画管理テーブル250に登録されている録画予約データ210の情報に基づいて、録画予約番組の録画を行なう。録画番組データは主記憶部104またはHDD107に記録されるが、このように記録された録画番組は管理される。
【0065】
図9は録画機100で録画した放送番組(録画番組)を管理するための録画番組管理テーブルの一具体例を示す図である。
【0066】
同図において、録画番組管理テーブル230は、録画管理データ240a,240b,……(以下、これらを総称して、録画管理データ240という)が登録されたものであって、各録画管理データ240は、録画番組毎に設定され、録画番組を管理するものであって、ID241と機器ID242とコンテンツ243とダイジェスト244と更新日時245と状態246とで構成する。
【0067】
ID241は、録画管理データ240を識別するための識別子であり、録画予約管理テーブル220(図8)でのID221が転写されたものである。従って、例えば、連続ドラマなどのように、定期的に放送されるものであって、録画予約画面300(図6)の繰り返し選択欄304や録画予約画面360(図7(b))の繰り返し選択欄364で項目「毎日」や「毎週」を選択して放送されるたびに繰り返し録画するように予約された番組に対するID241は全て同じである。
【0068】
機器ID242は、携帯端末160の識別子であって、例えば、電話番号や携帯端末固有のシリアル番号が用いられる。コンテンツ243は、録画管理データ240で管理される録画番組の識別子であり、例えば、そのファイル名である。ダイジェスト244は、コンテンツ243で特定される録画番組をダイジェストで視聴するための情報(以下、ダイジェストデータという)の識別子であり、例えば、ダイジェストデータを格納したファイルのファイル名である。なお、ダイジェストデータが存在しない場合には、ダイジェスト244も保存しない。更新日時245は、コンテンツ243で特定される録画番組を更新した日付である。状態246は、携帯端末160への転送/未転送を管理するための状態データであり、例えば、「転送済み」,「未転送」などである。
【0069】
次に、本発明の実施形態である録画機100や携帯端末160の録画予約に伴う処理について説明する。
【0070】
図10は図2,図3に示す録画機100が実行する録画処理の一具体例を示すフローチャートである。
【0071】
同図において、この録画処理400は、録画予約管理テーブル220に登録されている録画予約データ210(図5)に基づいて実行される。つまり、録画機100は、現在時刻が録画予約管理テーブル220に登録されている録画予約データ210の開始日時情報213による開始時刻に達すると、あるいはこの開始日時情報213による開始時刻よりも若干早い時刻(例えば、1分前)になると、録画処理400を実行する。録画予約データ210が複数録画予約管理テーブル220に登録されている場合は、現在時刻がいずれかの録画予約データ210の開始日時情報213による開始時刻に達すると、あるいはこの開始日時情報213による開始時刻よりも若干早い時刻(例えば1分前)になったと、この録画予約データ210に対する録画予約番組の録画処理400を実行する。
【0072】
録画処理400が実行開始すると、まず、録画予約データ210(図5)に機器ID211が設定されているか否かを判定する(ステップ401)。なお、ここでは、機器ID211が設定されている場合、予約されている録画が携帯端末向けの録画であるものと判定する。機器ID211が設定されていると判定した場合には、携帯端末向けの録画処理を実行し(ステップ403)、機器ID211が設定されていない場合には、この録画機100で再生するための録画機用の録画処理を実行する(ステップ402)。
【0073】
かかる録画処理400では、以上のように、携帯端末160用に録画処理を実行するときには、録画機100用の録画処理を行なわず、録画機100用に録画処理を実行するときには、携帯端末160用の録画処理を行なわない。従って、録画予約によって録画されたいずれの放送番組も、録画機100用,携帯端末160用のいずれかで主記憶部104またはHDD107に記録保存されることになる。
【0074】
図11は図2,図3に示す録画機100が実行する録画処理の他の具体例を示すフローチャートである。
【0075】
同図において、この録画処理410も、録画予約管理テーブル220に登録されている録画予約データ210(図5)に基づいて実行され、図10に示す録画処理400と同様の時刻になると、実行を開始する。
【0076】
録画処理410が実行開始すると、まず、録画機100はそれ自身用の、即ち、録画機用の録画処理(通常録画処理)を開始する(ステップ411)。次に、録画予約データ210に機器ID211が設定されているか否かを判定する(ステップ412)。機器ID211が設定されていると判定した場合には、通常録画処理をそのまま継続するとともに、携帯端末向けの録画処理を実行開始し(ステップ413)、機器ID211が設定されていない場合には、携帯端末向けの録画処理を開始せず、この録画機100で再生するための録画機用の録画処理のみを実行する(ステップ402)。
【0077】
この録画処理410は、録画予約されていると、必ず録画機100のための録画が行なわれ、携帯端末160用に録画予約されているときには、この録画機用の録画処理に加え、さらに、携帯端末向けの録画処理を行なうものである。このため、この場合の録画機100としては、図2,図3に示すように、2つのチューナ部102,109を備えたものであり、録画機用の録画処理と携帯端末向けの録画処理とを同時に行なう場合には、これらチューナ部102,109双方で同時に同じ録画予約されている放送番組を受信し、これら受信番組の一方に録画機用の録画処理を施して主記憶部104またはHDD107に記録し、他方に携帯端末向けの録画処理を施して主記憶部104またはHDD107に記録する。このようにして、この具体例では、録画予約された放送番組は全て録画機100で再生可能な信号形式で録画され、そのうちの携帯端末向けとして指定された(即ち、録画予約データ(図5)で機器ID211が設定された)放送番組は、携帯端末160でも再生可能に、携帯端末向けの録画処理がなされて録画されることになる。
【0078】
図12は図10におけるステップ403や図11におけるステップ413の一具体例を示すフローチャートであって、この具体例を携帯用録画処理420として示している。
【0079】
同図において、携帯端末用録画処理420では、まず、録画機100用の録画処理と同様の通常録画処理で受信番組の録画処理を行ない、これを主記憶部104またはHDD107に記録する(ステップ421)。この録画処理は、録画予約データ210(図5)での終了日時情報214によるこの録画予約番組の終了時刻が過ぎるまで実行する。これにより、この録画予約番組全体が主記憶部104またはHDD107に録画される。
【0080】
次に、このようにして録画機用に録画処理されて記録された録画番組データが主記憶部104またはHDD107から読み出され、録画予約データ210の信号形式情報216で特定される信号形式(フォーマット)に変換処理される(ステップ422)。例えば、録画機用の録画処理によって番組データがMPEG2規格の信号形式で録画され、信号形式情報216で信号形式として「SD-Video」が指定されている場合には、このMPEG2規格の信号形式の録画番組データがMPEG4規格の信号形式の録画番組データに変換される。また、必要に応じて、データサイズの変換も行なわれる。携帯端末向けの信号形式に変換された録画番組データは、主記憶部104またはHDD107に記録される。
【0081】
録画番組データのかかる信号形式の変換が終了すると、次に、この録画番組データを基にダイジェストデータが作成される(ステップ423)。このダイジェストデータも、主記憶部104またはHDD107に記録される。なお、ダイジェストデータの作成方法に関しては、既にいくつかの方式が提案されているため、ここでは、詳細な説明を省略する。
【0082】
最後に、録画番組管理テーブル230の更新を行なう(ステップ424)。この更新では、録画処理が実行された上記の番組の録画予約データ210に付与された録画予約管理テーブル220(図8)でのID221と一致するID241が録画番組管理テーブル230に登録されているかどうかをチェックし、登録されていれば、このID221と一致するID241の録画管理データ240に録画処理が実行された上記の番組の録画管理データ240を上書き更新し、登録する。登録されていなければ、録画処理が実行された上記の番組の録画管理データ240を録画番組管理テーブル230に追加更新し、登録する。
【0083】
この上書き,追加のいずれの更新においても、録画番組管理テーブル230において、ID241としては、録画予約管理テーブル220でのID221を登録する。機器ID242としては、実行中の録画予約データ210の機器ID211を、コンテンツ243としては、図12のステップ422で作成した携帯端末向けの録画処理がなされた録画番組のファイルのファイル名を、ダイジェスト244としては、図12のステップ423で作成したダイジェストデータのファイル名を、更新日時245としては、録画処理がなされた現時点での日時を、状態246としては、「未転送」を夫々保存するようにする。但し、上書き更新の場合、ID241は、上書きせずに、そのまま用いることもできる。
【0084】
以上の携帯端末用録画処理420では、録画機100用の録画処理で放送番組を始めから終わりまで録画し、しかる後、この録画番組データを携帯端末160用の信号形式にフォーマット変換して録画するものであったが、録画予約の放送番組を受信しながら逐次携帯端末160用の信号形式にフォーマット変換(即ち、携帯端末向けの録画処理)するようにしてもよい。
【0085】
図13はかかる録画処理を行なうようにした図10におけるステップ403や図11におけるステップ413の他の具体例を示すフローチャートであって、この具体例を携帯用録画処理430として示している。
【0086】
同図において、携帯端末用録画処理430では、図2,図3のチューナ部102(または、チューナ部109)から録画予約番組の番組データを一定量取得すると(ステップ431)、この一定量の番組データを録画予約データ210の信号形式情報216(図5)で特定されるフォーマットに変換し(即ち、携帯端末160用に録画処理し)、変換した分だけを主記憶部104またはHDD107に追加保存する(ステップ432)。また、ステップ431で取得した番組データを用いて、ダイジェストデータを作成し、主記憶部104またはHDD107に作成した分だけを追加保存する(ステップ433)。かかる処理を録画予約データ210の終了日時情報214で指定されるこの録画予約番組の終了時刻を過ぎるまで実行する(ステップ434)。この終了時刻が経過すると、携帯端末160用に録画処理された録画番組データが主記憶部104またはHDD107に記録されたことになり、録画データ管理テーブル230を、図12でのステップ424と同様にして、更新する(ステップ435)。
【0087】
以上のようにして、携帯端末160用に録画処理されて主記憶部104またはHDD107に記録された録画番組データは、携帯端末160にデータ転送されて使用されるのであるが、以下、このデータ転送処理について説明する。
【0088】
図14は録画機100でのかかるデータ転送処理の一具体例を示すフローチャートであって、ここでは、この処理をデータ転送処理440として、図2または図3に示す録画機100のリムーバブルメディア制御部108にリムーバブルメディア170が装着されると自動的に、あるいは、リムーバブルメディア制御部108にリムーバブルメディア170が装着された後、リモコンなどによるユーザの指示操作により、起動されるものである。以下では、このリムーバブルメディア170はSDカードであるものとして説明する。
【0089】
同図において、データ転送処理440が起動すると、まず、CPU101は、装着されたSDカード170から機器IDを読み取り(ステップ441)、次いで、録画データ管理テーブル230(図9)に登録されている全ての録画管理データ240について、処理が完了したか否かを確認する(ステップ442)。全ての録画管理データ240について処理が完了している場合には、処理を終了する。この処理が完了したか否かの確認は、録画番組管理テーブル230(図9)に登録されている全ての録画管理データ240の状態246でもって行なうものであり、全ての録画管理データ240で状態246が「転送済」である場合、録画データ管理テーブル230に登録されている全ての録画管理データ240が処理完了として、このデータ転送処理440を終了する。
【0090】
未処理の録画管理データ240がある場合(即ち、録画データ管理テーブル230に登録されている録画管理データ240のうちの1つでも、その状態246が「未転送」である場合:ステップ442)には、その録画管理データ240の機器ID242とSDカード170から読み取った機器ID(ステップ441)とが一致するか否かを判定する(ステップ443)。一致しない場合、その録画管理データ240を処理済みとして、ステップ442に戻る。一致する場合には、その録画管理データ240の状態246を確認する(ステップ444)。この状態246が「転送済」である場合には、その録画管理データ240を処理済みとして、ステップ442に戻る。状態246が「未転送」である場合には、この録画管理データ240のコンテンツ243で特定される録画番組のファイルと、ダイジェスト244で特定されるその録画番組のダイジェストデータとをSDカード170に転送する(ステップ445)。そして、この録画管理データ240の状態(ステータス)246を「転送済」に更新し(ステップ446)、この録画管理データ240を処理済みとして、ステップ442に戻る。
【0091】
未処理の録画管理データ240毎に以上の処理を行ない、全ての未処理の録画管理データ240毎に以上の処理が終了すると、処理が完了したとして((ステップ)442)、このデータ転送処理440を終了する。
【0092】
以上のデータ転送処理440により、特定の携帯端末160から番組の録画予約した場合、録画予約データ210にこの携帯端末160の機器IDが設定されてこの携帯端末160用に録画処理がされ、録画予約した携帯端末160用のSDカード170を録画機100に差し込むだけで、あるいはさらに簡単な操作をするだけで、簡単にこの録画番組データをSDカード170に転送して、携帯端末160で利用することができるようになる。
【0093】
また、録画番組データが転送されるときに、同時にそのダイジェストを視聴するためのダイジェストデータも転送されるから、携帯端末160で録画番組のダイジェストも視聴することが可能となる。一般的に、ダイジェストデータの作成には、膨大な処理能力が必要であり、携帯端末160の処理能力では困難であるが、この実施形態では、携帯端末160よりも処理能力の高い録画機100で予め作成されるものであるから、携帯端末160で作成しなくとも、録画番組のダイジェストを携帯端末160でも視聴可能となる。
【0094】
また、先に説明したように、携帯端末用録画処理420(図12)のステップ424や携帯端末用録画処理430(図13)のステップ435では、録画予約管理テーブル220(図8)での録画予約データ210に付与されたID221とID241が同一である録画管理データ240が録画番組管理テーブル230(図9)に登録されているかをチェックし、登録されていれば、録画管理データ240の上書きを行なうようにして更新することにより、繰り返し録画が指定された(即ち、図5に示す録画予約データ210の繰り返し情報215で繰り返し録画が指定された)録画番組のファイルは、録画管理データ240上で同一の識別子(ID241)を持つようにすることができる。
【0095】
このように、録画管理データ240の識別子(ID241)が同一となる繰り返し録画される録画番組である場合、SDカード170上では、そこに転送されたかかる録画番組データは、次に録画されて転送されてくる録画管理データ240の識別子(ID241)が同じかかる録画番組データで上書きされることにより、古いデータとして削除するようにすることもできる。これは、SDカード170にも、録画番組を管理するための録画番組管理テーブルを保存することによって可能となる。
【0096】
図15はSDカードなどのリムーバブルメディア170上の録画番組管理テーブルの一具体例を示す図であって、ここでは、この録画番組管理テーブルを録画番組管理テーブル260として示している。
【0097】
同図において、録画データ管理テーブル260は、録画管理データ270によって構成され、各録画管理データ270はID271,コンテンツ273,ダイジェスト274及び更新日時275によって構成されている。ここで、ID271は、録画管理データ270を識別するための識別子である。コンテンツ273は、録画管理データ270で管理する録画番組の識別子であり、例えば、この録画番組のファイル名である。ダイジェスト274は、コンテンツ273で特定される録画番組のダイジェストデータの識別子であり、例えば、ダイジェストデータを格納したファイルのファイル名である。なお、ダイジェストデータが存在しない場合、ダイジェスト274も保存されない。更新日時275は、コンテンツ273で特定される録画番組をリムーバブルメディア170上で更新した日付である。
【0098】
図16はリムーバブルメディア170に設けられた録画番組管理テーブル260を利用した録画機100でのデータ転送処理の一具体例を示すフローチャートであって、ここでは、この処理をデータ転送処理450として、図2または図3に示す録画機100のリムーバブルメディア制御部108にリムーバブルメディア170が装着されると自動的に、あるいは、リムーバブルメディア制御部108にリムーバブルメディア170が装着された後、リモコンなどによるユーザの指示操作により、起動されるものである。以下では、このリムーバブルメディア170はSDカードであるものとして説明する。
【0099】
図16において、ステップ441〜444は図14におけるステップ441〜444と処理が同様であるので、その説明を省略する。
【0100】
SDカード170から読み取った機器IDと一致し(ステップ442)、かつ状態が「未転送」(ステップ444)である録画管理データ240があると、この録画管理データ240のID241に等しいID271を持つ録画管理データ270がSDカード170に保存されている録画データ管理テーブル260(図15)に登録されているか否かを確認する(ステップ451)。登録されている場合には(ステップ451で「Y」)、SDカード170で以前に転送されてきて保存されているこの録画管理データ270のコンテンツ273及びダイジェスト274で特定される録画番組のデータやダイジェストデータを削除し(ステップ452)、録画管理データ240のコンテンツ243及びダイジェスト274で特定される録画番組のデータやダイジェストデータを主記憶部104またはHDD107(図2または図3)から読み出し、リムーバブルメディア制御部108からSDカード170に転送する(ステップ445)。登録されている場合には(ステップ451で「N」)、直接ステップ445に進む。これとともに、図14でのステップ446と同様、録画機100において、録画番組管理テーブル230(図9)での上記該当する録画管理データ240の状態246を「転送済」に更新する(ステップ446)。しかる後、SDカード170での録画データ管理テーブル260を更新する(ステップ453)。
【0101】
SDカード170での録画データ管理テーブル260の更新としては、録画管理データ240のID241と同一の識別子を有する録画管理データ270がこの録画データ管理テーブル260に登録されている場合には、この録画管理データ270の内容を新たな録画管理データ270でもって上書きし、登録されていない場合には、新規に録画管理データ270を録画データ管理テーブル260に追加する。この上書き更新,追加更新のいずれにおいても、録画管理データ270のID271には、録画管理データ240(図9)のID241を、コンテンツ273には、転送された録画番組のSDカード170上でのファイル名を、ダイジェスト274には、この録画番組のダイジェストデータのSDカード170上でのファイル名を夫々保存する。
【0102】
以上のように、上記実施形態では、繰り返し録画の場合、古い録画番組データを自動的に削除し、常に最新の録画番組データのみをSDカード170に保存するようにすることができる。
【0103】
ところで、以上の説明では、SDカード170にこれが使用される携帯端末160の機器IDを登録されていることを前提としているが、この機器IDは、携帯端末160で最初に録画予約を行なうタイミングで書き込むようにすればよい。また、別の方法としては、SDカード170を初期化した時に書き込むという方法もある。
【0104】
なお、SDカード170に機器IDが登録されていない場合には、録画管理データ240(図9)に機器ID241が付与され(即ち、携帯端末向けに録画処理された録画番組に対するもの)、かつ状態246が「未転送」の全ての録画番組をこのSDカード170に転送できるようにしてもよいし、また、逆にいずれの録画番組もこのSDカード170に転送できないようにしてもよい。この全ての録画番組をSDカード170に転送できるようにする場合には、図14及び図16でのデータ転送処理440,450において、ステップ443の処理を省くようにすればよいし、この全ての録画番組をSDカード170に転送できないようにする場合には、同じくステップ441において、SDカード170から機器IDが読み出せない場合、データ転送処理440,450が終了するようにすればよい。
【0105】
また、以上の実施形態では、録画予約データ210(図5)の機器ID211など機器IDには、携帯端末160の識別子として、電話番号や携帯端末固有のシリアル番号を使用したが、録画機100でリムーバブルメディア170毎に識別子を生成し、その識別子を機器IDに使用することも可能である。
【0106】
その場合、録画機100に挿入されたリムーバブルメディア170に機器IDがない場合、録画機100が、リムーバブルメディア170の識別情報として、端末IDを書き込むようにする。また、携帯端末160では、録画予約データ210の作成時に、リムーバブルメディア170からその端末IDを読み出し、録画予約データ210の機器ID211にこの端末IDを保存するようにする。録画機100で録画予約データ210を作成する場合には、録画予約画面360(図7(b))の対象機器情報入力欄365で、機器を指定する代わりに、記録するリムーバブルメディア170を指定するようにすればよい。
【0107】
以上の実施形態では、リムーバブルメディア170には、そこに登録されている機器IDに対応した録画番組しか転送しないようにすることができるため、上記のような処理を行なうことにより、例えば、SDカード170毎にユーザが録画する番組を分けたりすることが可能となる。
【0108】
また、以上の実施形態では、リムーバブルメディアであるSDカード170を介して録画番組データを転送する例を示したが、録画機100と携帯端末160とが互いに無線LANなどの近距離通信機能を有する場合、SDカード170を介ことなく、録画機100から携帯端末160に録画番組データを転送することが可能である。この場合の方式としては、録画機100がマスターになる方法と、携帯端末160がマスターになる方法の2つの方法がある。
【0109】
まず、録画機100がマスターになる方法について説明する。
【0110】
録画機100がマスターである場合、例えば、携帯電話160がファイルサーバ、録画機100がクライアントとなるようにする。そして、SDカードが挿入されたときではなく、携帯端末160と無線LANで通信ができるようになったとき、あるいはユーザの操作により、録画機100において、データ転送処理440(図14)が実行開始されるようにする。この場合、このデータ転送処理440では、ステップ441において、機器IDをSDカード170から読み出す代わりに、携帯端末100から読み出すようにする。また、ステップ445において、SDカード170に録画番組データを転送する代わりに、携帯端末160に録画番組データを転送するようにする。
【0111】
次に、携帯端末160がマスターになる方法について説明する。
【0112】
携帯端末160がマスターである場合、例えば、録画機100がファイルサーバ、携帯端末160がクライアントとなるようにする。そして、録画機100でデータ転送処理440(図14)を実行する代わりに、携帯端末160で図17に示すデータ転送処理500を実行するようにする。なお、このデータ転送処理500は、携帯端末160と録画機100との間で無線LANで通信ができるようになったとき、あるいはユーザの操作により実行するようにする。
【0113】
データ転送処理500が起動すると、まず、携帯端末160において、主記憶部164(図4)からそれ自身の機器IDが読み出される(ステップ501)。次に、録画機100から録画番組管理テーブル230(図9)を読み取り、これに登録されている全ての録画管理データ240について、図14,図16でのステップ442と同様、処理が完了したか否かを確認する(ステップ502)。全ての録画管理データ240で処理が完了している場合には(ステップ502の「Y」)、このデータ転送処理500を終了する。
【0114】
未処理の録画管理データ240がある場合には(ステップ502の「N」)、この未処理の録画管理データ240の機器ID242とステップ441で読み出した機器IDとが一致するか否かを判定する(ステップ503)。一致しない場合には、この録画管理データ240を処理済みとしてステップ502に戻る。一致する場合には、録画管理データ240の状態246を確認し(ステップ504)、状態246が「転送済」である場合には、この録画管理データ240を処理済みとしてステップ502に戻り、状態246が「未転送」である場合には、この録画管理データ240のコンテンツ243で特定される録画番組のファイルとダイジェスト244で特定されるこの録画番組のダイジェストデータとを録画機100の主記憶部104またはHDD107(図2または図3)から読み出し、携帯端末160の主記憶部164または外部記憶部165のメディア内に保存する(ステップ505)。これとともに、録画機100の録画番組管理テーブル230(図9)での該当する録画管理データ240を「処理済」に更新させ(ステップ506)、てステップ502に戻る。
【0115】
なお、ここでは、近距離通信手段として無線LANを使用した例を説明したが、これに限らず、Bluetoothなどの無線通信手段、あるいはUSBなどの有線通信手段を利用するようにしても何ら問題はない。
【0116】
以上の処理により、リムーバブルメディアの代わりに、近距離の通信手段を用いても、携帯端末160用に録画したデータを携帯端末160に転送することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0117】
【図1】本発明による録画機及び携帯端末を用いたシステムの概要構成を示す図である。
【図2】本発明による録画機の一実施形態を示すブロック図である。
【図3】本発明による録画機の他の実施例を示すブロック図である。
【図4】本発明による携帯端末の一実施形態を示すブロック図である。
【図5】本発明による録画機及び携帯端末に用いる録画予約データの一具体例を示す図である。
【図6】図4に示す携帯端末での図5に示す録画予約データを作成するための録画予約画面の一具体例を示す図である。
【図7】図2または図3に示す録画機での図5に示す録画予約データを作成するための画面の一具体例を示す図である。
【図8】図2または図3に示す録画機での録画予約管理テーブルの一具体例を示す図である。
【図9】図2または図3に示す録画機での録画番組管理テーブルの一具体例を示す図である。
【図10】図2または図3に示す録画機での録画処理の一具体例を示すフローチャートである。
【図11】図2または図3に示す録画機での録画処理の他の具体例を示すフローチャートである。
【図12】図10におけるステップ403及び図11におけるステップ413の一具体例を示すフローチャートである。
【図13】図10におけるステップ403及び図11におけるステップ413の他の具体例を示すフローチャートである。
【図14】図2または図3に示す録画機でのリムーバブルメディアへの録画番組データのデータ転送処理の一具体例を示すフローチャートである。
【図15】図2または図3に示す録画機から録画番組データが転送されるリムーバブルメディアでの録画番組管理テーブルの一具体例を示す図である。
【図16】図2または図3に示す録画機でのリムーバブルメディアへの録画番組データのデータ転送処理の他の具体例を示すフローチャートである。
【図17】図4に示す携帯端末での図2または図3に示す録画機からの録画番組データのデータ転送処理の一具体例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0118】
100 録画機
120 インターネット
130 携帯電話通信網
140 アンテナ
150 放送送出設備
160 携帯端末
170 リムーバブルメディア
210 録画予約データ
220 録画予約管理テーブル
230,260 録画番組管理テーブル
300 録画予約画面
350 EPG(電子番組表)画面
360 録画予約画面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
放送番組を受信する受信手段と、
放送番組の録画予約を携帯端末向けに指定可能とする録画予約手段と、
該録画予約手段で録画予約された放送番組の放送時、該放送番組の録画が携帯端末向けに指定されているか否かを認識する認識手段と、
携帯端末向けの録画として録画予約された放送番組が該受信手段で受信されると、該認識手段の認識結果に応じて、該放送番組のデータを携帯端末に適したデータ形式で録画する録画手段と
を具備したことを特徴とする録画機。
【請求項2】
放送番組を受信する受信手段と、
放送番組の録画予約を携帯端末向けに指定可能とする録画予約手段と、
該録画予約手段で録画予約された放送番組の放送時、該放送番組の録画が携帯端末向けに指定されているか否かを認識する認識手段と、
携帯端末向けの録画として録画予約された放送番組が該受信手段で受信されると、該認識手段の認識結果に応じて、該放送番組のデータを携帯端末に適したデータ形式で録画する録画手段と、
該録画手段で記録された携帯端末向けの録画番組データを管理する録画データ管理手段と、
リムーバブルメディアが着脱可能に装着され、該リムーバブルメディアとの間でデータの読み書きを可能とするリムーバブルメディア制御手段と、
該リムーバブルメディアが該リムーバブルメディア制御手段に装着されると、該録画データ管理手段で管理される携帯端末に適したデータ形式の録画番組データを該リムーバブルメディアに転送するデータ転送手段と
を具備したことを特徴とする録画機。
【請求項3】
請求項2に記載の録画機において、
前記録画予約手段は、放送番組の録画を特定の携帯端末向けに指定可能とし、
前記録画データ管理手段は、前記録画手段で録画された特定の携帯端末向けの録画番組データを、該特定の携帯端末の識別情報を対応付けて管理し、
前記データ転送手段は、前記リムーバブルメディア制御手段に装着された前記リムーバブルメディアに記録されている特定の携帯端末の識別情報を読み出し、前記録画データ管理手段で管理している録画番組データのうち、前記該識別情報に対応する携帯端末向け録画データ管理手段で管理されるデータの内、リムーバブルメディアから読み出した識別情報と対応する識別情報の録画番組データのみを前記リムーバブルメディアに転送することを特徴とする録画機。
【請求項4】
放送番組を受信する第1の受信手段と、
携帯端末から放送番組の録画予約のための録画予約データを受信する第2の受信手段と、
携帯端末からの該録画予約データによって録画予約された放送番組の放送時、該放送番組の録画が携帯端末向けであることを認識する認識手段と、
携帯端末向けの録画として録画予約された放送番組が該第1の受信手段で受信されると、該認識手段の認識結果に応じて、該放送番組のデータを携帯端末に適したデータ形式で録画する録画手段と
を具備したことを特徴とする録画機。
【請求項5】
放送番組を受信する第1の受信手段と、
携帯端末から通信手段を介して送られてくる録画を予約するための録画予約データを受信する第2の受信手段と、
携帯端末からの該録画予約データによって録画予約された放送番組の放送時、該放送番組の録画が携帯端末向けであることを認識する認識手段と、
携帯端末向けの録画として録画予約された放送番組が該第1の受信手段で受信されると、該認識手段の認識結果に応じて、該放送番組のデータを携帯端末に適したデータ形式で録画する録画手段と、
該録画手段で記録された携帯端末向けの録画番組データを管理する録画データ管理手段と、
リムーバブルメディアが着脱可能に装着され、該リムーバブルメディアとの間でデータの読み書きを可能とするリムーバブルメディア制御手段と、
リムーバブルメディアが該リムーバブルメディア制御手段に装着されると、該録画データ管理手段で管理される携帯端末に適したデータ形式の録画番組データを該リムーバブルメディアに転送するデータ転送手段と
を具備したことを特徴とする録画機。
【請求項6】
請求項5に記載の録画機において、
前記第2の受信手段で受信される前記携帯端末からの録画予約データは前記携帯端末の識別情報を含み、
前記録画データ管理手段において、前記録画手段で録画された録画番組データと前記携帯端末の識別情報の対応付けを管理し、
前記データ転送手段は、前記リムーバブルメディアに記録されている前記携帯端末の識別情報を読み出し、前記携帯端末からの前記録画予約データに含まれる識別情報に対応する識別情報に対する録画番組データのみを前記リムーバブルメディアに転送することを特徴とする録画機。
【請求項7】
請求項2または5に記載の録画機において、
前記録画手段は、前記認識手段で携帯端末向けの録画と認識した放送番組を携帯端末に適したデータ形式で録画し、録画データ管理手段に登録することを特徴とする録画機。
【請求項8】
請求項7に記載の録画機において、
前記録画手段は、前記認識手段で携帯端末向けの録画と認識した放送番組をダイジェストで視聴を行なうためのダイジェストデータを作成して記録して、録画データ管理手段に登録し、
前記データ転送手段は、前記リムーバブルメディアが前記リムーバブルメディア制御部に装着されると、前記録画データ管理手段で管理される前記録画番組データ及び該ダイジェストデータを前記リムーバブルメディアに転送することを特徴とする録画機。
【請求項9】
請求項2,5,7,8のいずれか1つに記載の録画機において、
前記リムーバブルメディアに転送された前記録画番組データを管理する録画データ管理テーブルを記録するリムーバブルメディア用の録画データ管理手段を設け、
前記録画手段で記録された携帯向けの録画番組データを管理する録画データ管理手段と該リムーバブルメディア用の録画データ管理手段とは、繰り返し放送される繰り返し番組に対しては、同一の識別子を用いて識別できるようにし、
前記データ転送手段は、前記録画手段で記録された携帯向けの録画番組データを管理する録画データ管理手段で管理する録画番組データを前記リムーバブルメディアに転送する前に、該リムーバブルメディア用の録画データ管理手段に同一の識別子を有する録画番組データがあるか否かを判別し、識別子が同一とする判別結果の場合、前記リムーバブルメディア上に既に保存されている録画番組データを削除し、前記録画手段で記録された携帯向けの録画番組データを管理する録画データ管理手段で管理される識別子で特定される録画番組データを前記リムーバブルメディアに転送することを特徴とする録画機。
【請求項10】
請求項1,3,4,6,7,8,9のいずれか1つに記載の録画機において、
前記録画手段は、録画機での再生に適した信号形式でも、携帯端末向けの録画として録画予約された放送番組を録画することを特徴とする録画機。
【請求項11】
放送番組を受信する第1の受信手段と、
携帯端末から第1の通信手段を介して送られてくる録画を予約するための録画予約データを受信する第2の受信手段と、
携帯端末からの録画予約データによって録画予約されている放送番組の放送時、該放送番組の録画が携帯端末向けの録画であることを認識する認識手段と、
携帯端末向けの録画が指定された放送番組が該第1の受信手段で受信されると、該認識手段の認識結果に応じて、該放送番組のデータを携帯端末に適したデータ形式で録画し、録画データ管理手段に登録する録画手段と、
該録画手段で記録した携帯端末向けの録画番組データを管理する録画データ管理手段と、
携帯端末とデータの送受信を行なう第2の通信手段と、
該第2の通信手段を介して、携帯端末向け録画データ管理手段で管理される録画データを携帯端末に転送するデータ転送手段と
を具備したことを特徴とする録画機。
【請求項12】
放送番組を受信する受信手段と、
リムーバブルメディアが着脱自在に装着され、該リムーバブルメディアとの間でデータの読み書きを可能とするリムーバブルメディア制御手段と、
該リムーバブルメディア制御手段に装着された該リムーバブルメディアに識別情報を書き込む書込手段と、
該書込手段によって該リムーバブルメディアに書き込まれた該識別情報を含む録画を予約するための録画予約データを作成し、または、携帯端末から受信する手段と、
該携帯端末からの録画予約データによって録画予約された放送番組の放送時、該放送番組の録画が携帯端末向けであることを認識する認識手段と、
携帯端末向けの録画が指定された放送番組が該受信手段で受信されると、該認識手段の認識結果に応じて、該放送番組のデータを携帯端末に適したデータ形式で録画する録画手段と、
該録画手段で記録された携帯端末向けの録画番組のデータを、該録画予約データに含まれるリムーバブルメディアの識別情報と関連づけて管理する録画データ管理手段と、
リムーバブルメディアが該リムーバブルメディア制御手段に装着されたとき、該書込手段によって該リムーバブルメディアに書き込まれた該識別情報を読み出し、該録画データ管理手段で管理される録画番組のデータの内の、該リムーバブルメディアから読み出された該識別情報と関連づけられている録画番組のデータのみを該リムーバブルメディアに転送するデータ転送手段と
を具備したことを特徴とする録画機。
【請求項13】
携帯端末識別情報を保持した手段と、
録画機と通信する通信手段と、
該通信手段を介して、該録画機から各録画番組に関する録画管理データが登録された録画番組管理テーブルを取得する手段と、
該録画番組管理テーブルから該携帯端末識別情報に対応づけられた該録画管理データに対応する録画番組データを取得する手段と
を具備したことを特徴とする携帯端末。
【請求項14】
請求項13に記載の携帯端末において、
前記携帯端末識別情報を読み出し、前記録画機に放送番組の録画を予約するため情報及び前記携帯端末識別情報を含む番組予約データを作成する作成手段と、
該作成手段によって作成された該番組予約データを前記録画機に送信する通信手段と
を具備したことを特徴とする携帯端末。
【請求項15】
リムーバブルメディアが着脱自在に装着され、該リムーバブルメディアとの間でデータの読み書きを可能とするリムーバブルメディア制御手段と、
該リムーバブルメディア制御手段に装着された該リムーバブルメディアから該リムーバブルメディアの識別情報を読み出し、放送番組の録画を予約するため情報及び該識別情報を含む番組予約データを作成する作成手段と、
該作成手段によって作成された番組予約データを録画機に送信する通信手段と
を具備したことを特徴とする携帯端末。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2007−151042(P2007−151042A)
【公開日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−346199(P2005−346199)
【出願日】平成17年11月30日(2005.11.30)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【Fターム(参考)】