説明

間接バンドギャップ半導体構造を検査する方法およびシステム

【課題】不良の太陽電池になり得る素地を含む間接バンドギャップ半導体構造の検査システムを提供する。
【解決手段】光源110は間接バンドギャップ半導体構造140にフォトルミネセンスを誘起するのに適した光を発生させる。ユニット114は、発生した光の特定の放射ピークを超える長波長光を低減する。コリメータ112は光をコリメートする。半導体構造140はコリメートされショートパス濾波された光で、略均一かつ同時に照明される。撮像デバイス130は半導体構造に入射する略均一な同時照明によって誘起されるフォトルミネセンス像を同時に捕捉する。フォトルミネセンス像は、大面積に誘起されたフォトルミネセンスの空間的変動を用いて、半導体構造140の空間的に分解された特定の電子特性を定量化するために像処理される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は全体的に半導体試験に関し、さらに詳細には間接バンドギャップ半導体材料の試験に関する。
【背景技術】
【0002】
光電池製造は典型的に年30%を超える成長率で急速に拡大している市場である。太陽電池製造の主要分野は多結晶ウェハに基づく技術である。この産業において、総処理量の中の大きな割合が仕様を満たさずに廃却され、毎年、産業にとって大きな財政的な損失を招いている。太陽電池の製造はシリコンなどの素地の半導体ウェハから出発する高度に特殊な加工ステップの手順が関与する。
【0003】
Bel’kov、VVらの「n−GaAsのマイクロウェーブ誘起パターンおよびそのフォトルミネセンス像形成(Microwave−induced patterns in n−GaAs and their photoluminescence imaging)」、Physical Review、Vol.61、No.20、The
American Physical Society、2000年5月15日、13698〜13702ページは、n−GaAsのフォトルミネセンス(PL)像形成の技術について記述している。フォトルミネセンスは、光励起に応答して半導体材料が放射する光である。フォトルミネセンス像形成を用いて、均一なマイクロウェーブ照射の下で、均一なn−GaAs層中の高い電子密度の自己組織化された(self−organized)パターンが無接触的に研究された。n−GaAs無接触サンプルは矩形導波器中に収容され、これは観察用の金属網目窓を有し、マイクロウェーブ発生器に結合され、マイクロウェーブ照射を受ける。n−GaAsサンプルを含むこの組み立て体は液体ヘリウムを含む浴クリオスタット中で4.2Kに冷却され、リング状に組織化されたいくつかの赤色(620nm)発光ダイオード(LED)で均一に照射される。クリオスタットは金属網目窓に整列された窓を有する。ビデオカメラがサンプルに面するように配列され、光学系と干渉820nm(ロングパス)フィルタが、その順序でクリオスタット窓とカメラの間に挿入される。カメラは3mm×4mmの像を捕捉し、そのいくつかはマイクロウェーブ照射下でサンプルからのフォトルミネセンス中に黒点を形成する。
【0004】
Bel’kovのシステムは、直接バンドギャップ半導体であるn−GaAsの試験に用いることができる。そのような半導体におけるフォトルミネセンス効率の高さを考慮すれば、n−GaAsサンプルは、フォトルミネセンスを誘起するために、照明源が発散する比較的低い出力のLEDの使用を可能にする。また、導波器とクリオスタット窓の配置はカメラの視野を制限する。不利なことに、これは小さな面積(3mm×7mm)の試験しかできない。さらに、システムはサンプルをクリオスタットによって形成された低温での試験を必要とする。Bel’kovの構造はLEDからの照明源をビデオカメラで捕えることを可能にする。ロングパスフィルタは、LEDからの照明を遮断し820nmを超えるフォトルミネセンスをカメラに伝達することが意図されるが、820nmを超えるLEDからの照明もカメラに伝達する。n−GaAsサンプルでは、発生した高効率のフォトルミネセンスはLEDからのあらゆる望ましくない照明を大きく超える。これらおよび他の制約を考慮すると、Bel’kovのシステムは間接バンドギャップ半導体の試験には適さない。
【0005】
Masarottoらの「SiC特性化のためのUV走査フォトルミネセンス装置の開発(Development of a UV scanning photoluminescence apparatus for SiC characterizat
ion)」、Eur J AP 20、141〜144、2002は、適用されたSiC特性化のための走査PL装置について記載している。PLマッピングは1μmステップのx−yステージおよび顕微鏡対物によってスポット直径4μmに合焦した二重Ar+レー
ザビームを用いるサンプルの走査によって得られる。積分されたPL強度またはスペクトル分解されたPLのいずれも得ることができる。このシステムは点から点へPLを走査する。そのようなシステムは、走査作業のため所与の時間で小さな面積、すなわち、点しか試験できず、不利である。大面積のサンプルのフォトルミネセンスは、半導体デバイスの動作条件により良好に近似するであろう大面積の均一な照明の下で同時に捕捉することができない。さらに不利なことに、そのようなシステムはシステムの走査作業のため遅い。
【発明の概要】
【0006】
したがって、不良の太陽電池になり得る素地のまたは部分的に加工されたウェハを含む間接バンドギャップ半導体構造、特にシリコンのための検査システムが必要である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様によれば、間接バンドギャップ半導体構造の検査方法が提供される。本方法は、間接バンドギャップ半導体構造にフォトルミネセンスを誘起するのに適した光を発生させることと、光をショートパス濾波して、発生した光の特定の放射ピークを超える長波長光を低減することと、光をコリメートすることと、コリメートされショートパス濾波された光で大面積の間接バンドギャップ半導体構造を略均一かつ同時に照明することと、誘起されたフォトルミネセンスを同時に捕捉することのできる撮像デバイスを用いて、大面積の間接バンドギャップ半導体構造に入射する略均一な同時照明によって誘起されたフォトルミネセンス像を同時に捕捉することと、前記大面積に誘起された前記フォトルミネセンスの空間変動を用いて、間接バンドギャップ半導体構造の空間的に分解された特定の電気的特性を定量化するフォトルミネセンス像の像処理を行うこととを含む。
【0008】
間接バンドギャップ半導体はシリコンを含むことができる。構造は間接バンドギャップ半導体材料の素地のまたは部分的に加工されたウェハ、少なくとも1つの部分的に形成された電子デバイス、または素地のまたは部分的に加工された絶縁体上シリコン(SOI)構造を含むことができる。電子デバイスは光電池デバイスとすることができる。
【0009】
ショートパス濾波ステップは、1つ以上のショートパスフィルタを用いて行うことができる。ショートパス濾波ステップは、用いられる短波長光を反射し不要な長波長成分を透過する誘電体ミラーを用いて行うことができる。ショートパス濾波ステップは、発生した光の長波長端の総フォトンフラックスを約10倍以上の割合で低減することができ、長波長端は、光発生源の最も長い波長の放射ピークよりも約10パーセント(10%)高い波長で始まる。
【0010】
間接バンドギャップ半導体構造の照明された面積は約1.0cm2またはそれ以上とすることができる。
【0011】
本方法は発生した光を均一化することをさらに含むことができる。
【0012】
本方法は室温で行うことができる。
【0013】
発生した光は単色光または略単色光とすることができる。光は、レーザ、レーザダイオード、レーザダイオードアレイ、または高出力発光ダイオード(LED)の少なくとも1つによって発生させることができる。あるいは、光は発光ダイオード(LED)のアレイまたは広スペクトルランプによって発生させることができ、光のスペクトルを制限するために濾波される。
【0014】
光の総光学的出力は1ワットを超えることができる。
【0015】
発生した光源は構造の一方の表面に向かってその表面を照明するために配列することができ、撮像デバイスはその表面からのフォトルミネセンス像を捕捉するために同じ表面に向かって配列される。あるいは、発生した光源は構造の一方の表面に向かってその表面を照明するために配列され、撮像デバイスは反対側の表面からのフォトルミネセンス像を捕捉するために構造の反対側の表面に向かって配列される。
【0016】
本方法は、シリコン構造に誘起されたフォトルミネセンスをロングパス濾波することをさらに含むことができる。構造は、フォトルミネセンスの励起に用いられる入射光のロングパスフィルタとして働くことができる。1つ以上のロングパスフィルタを撮像デバイスと組み合わせて用いることができる。撮像デバイスは、合焦素子および光感受性電子素子の焦点面アレイを含むことができる。光感受性電子素子の焦点面アレイは電荷結合デバイス(CCD)のアレイを含むことができる。焦点面アレイはシリコンから作ることができる。光感受性電子素子の焦点面アレイはInGaAsから作ることができる。焦点面アレイは冷却することができる。
【0017】
撮像デバイスはピクセル検出器を含むことができる。ピクセル検出器は構造の表面に結合した接触ピクセル検出器とすることができる。
【0018】
撮像デバイスはピクセル検出器または電荷結合デバイス(CCD)とすることができ、構造の表面とピクセル検出器またはCCDアレイの間にテーパ付きファイババンドルを結合することができる。
【0019】
特定の電子特性は局部的欠陥密度、局部的短絡、局部的電流−電圧特性、局部的拡散長さ、および局部的短時間キャリア寿命の1つ以上を含む。
【0020】
本発明の他の態様によれば、間接バンドギャップ半導体構造の検査システムが提供される。システムは、間接バンドギャップ半導体構造にフォトルミネセンスを誘起するのに適した光を発生させるための光源と、光源と間接バンドギャップ半導体構造の間に配置されて発生した光の特定の放射ピークを超える長波長光を低減するショートパスフィルタユニットと、光源と間接バンドギャップ半導体構造の間に配置され、コリメートされショートパス濾波された光が大面積の間接バンドギャップ半導体構造を略均一におよび同時に照明するコリメータと、大面積の間接バンドギャップ半導体構造に入射する入射光による前記略均一な同時照明によって誘起されたフォトルミネセンス像を捕捉するために、間接バンドギャップ半導体構造に向かって配列された撮像デバイスとを含む。
【0021】
本システムは、間接バンドギャップ半導体構造の空間的に分解された特定の電気的特性を定量化するためにフォトルミネセンス像の像処理を行う像プロセッサをさらに含むことができる。
【0022】
間接バンドギャップ半導体はシリコンを含むことができる。構造は、間接バンドギャップ半導体材料の素地のまたは部分的に加工されたウェハ、少なくとも1つの部分的に形成された電子デバイス、または素地のまたは部分的に加工された絶縁体上シリコン(SOI)構造を含むことができる。電子デバイスは光電池デバイスとすることができる。
【0023】
ショートパスフィルタユニットは1つ以上のショートパスフィルタを含むことができる。ショートパスフィルタユニットは、用いられる短波長光を反射し不要な長波長成分を透過する1つ以上の誘電体ミラーを含むことができる。ショートパスフィルタユニットは、発生した光の長波長端の総フォトンフラックスを約10倍以上の割合で低減することができ、長波長端は、光発生源の最も長い波長の放射ピークよりも約10パーセント(10%)高い波長で始まる。
【0024】
間接バンドギャップ半導体構造の照明された面積は約1.0cm2またはそれを超える
ことができる。
【0025】
本システムは入射光を照明された面積に均一化するビームホモジェナイザをさらに含むことができる。
【0026】
本システムは間接バンドギャップ半導体サンプルを室温で試験することができる。
【0027】
発生した光は単色光または略単色光とすることができる。
【0028】
光源はレーザ、レーザダイオード、レーザダイオードアレイ、または高出力発光ダイオード(LED)、発光ダイオード(LED)のアレイ、または光のスペクトルを制限する1つ以上のフィルタと組み合わせた広スペクトルランプの少なくとも1つを含むことができる。
【0029】
光の光学的総出力は約1ワットを超えることができる。
【0030】
光源は構造の一方の表面に向かってその表面を照明するために配列することができ、撮像デバイスはその表面からのフォトルミネセンス像を捕捉するために同じ表面に向かって配列される。あるいは、光源は構造の一方の表面に向かってその表面を照明するために配列することができ、撮像デバイスは反対側の表面からのフォトルミネセンス像を捕捉するために構造の反対側の表面に向かって配列される。
【0031】
構造はフォトルミネセンスの励起に用いられる入射光のロングパスフィルタとして働くことができる。
【0032】
本システムは、撮像デバイスと組み合わせて用いる、1つ以上のロングパスフィルタをさらに含むことができる。撮像デバイスは、合焦素子および光感受性電子素子の焦点面アレイを含むことができる。光感受性電子素子の焦点面アレイは電荷結合デバイス(CCD)のアレイを含むことができる。焦点面アレイはシリコンから作ることができる。光感受性電子素子の焦点面アレイはInGaAsから作ることができる。焦点面アレイは冷却することができる。
【0033】
撮像デバイスはピクセル検出器を含むことができる。ピクセル検出器は構造の表面に結合した接触ピクセル検出器とすることができる。
【0034】
撮像デバイスはピクセル検出器または電荷結合デバイス(CCD)とすることができ、構造の表面とピクセル検出器またはCCDアレイの間に結合したテーパ付きファイババンドルをさらに含むことができる。
【0035】
特定の電子特性は局部的欠陥密度、局部的短絡、局部的電流−電圧特性、局部的拡散長さ、および局部的短時間キャリア寿命の1つ以上を含むことができる。
【0036】
本発明の他の態様によれば、シリコン構造の検査方法が提供される。本方法は、シリコン構造にフォトルミネセンスを誘起するのに適した光を発生させることと、光をショートパス濾波して発生した光の特定の放射ピークを超える長波長光を低減することと、光をコリメートすることと、コリメートされショートパス濾波された光で大面積のシリコン構造の一方を略均一におよび同時に照明することと、前記誘起されたフォトルミネセンスを同時に捕捉することのできる撮像デバイスを用いて、前記大面積のシリコン構造に入射する略均一な同時照明によって前記誘起されたフォトルミネセンス像を同時に捕捉することとを含む。
【0037】
本方法は、シリコン構造の空間的に分解された特定の電気的特性を定量化するためにフォトルミネセンス像の像処理を行うことをさらに含むことができる。
【0038】
構造はシリコン材料の素地のまたは部分的に加工されたウェハ、シリコンから作られた少なくとも1つの部分的に形成された光電池デバイス、または素地のまたは部分的に加工された絶縁体上シリコン(SOI)構造を含む。
【0039】
ショートパス濾波ステップは、1つ以上のショートパスフィルタを用いて行うことができる。ショートパス濾波ステップは、用いられる短波長光を反射し不要な長波長成分を透過する誘電体ミラーを用いて行うことができる。
【0040】
ショートパス濾波ステップは、発生した光の長波長端中の総フォトンフラックスを約10倍以上の割合で低減することができ、長波長端は、光発生源の最も長い波長の放射ピークよりも約10パーセント(10%)高い波長で始まる。
【0041】
シリコン構造の照明された面積は約1.0cm2またはそれ以上とすることができる。
【0042】
本方法は発生した光を均一化することをさらに含むことができる。
【0043】
本方法は室温で行うことができる。
【0044】
発生した光は単色光または略単色光とすることができる。光は少なくとも1つのレーザ、レーザダイオード、レーザダイオードアレイ、高出力発光ダイオード(LED)、または発光ダイオード(LED)のアレイまたは広スペクトルランプによって発生させることができ、光のスペクトルを制限するために濾波される。
【0045】
光の総光学的出力は1ワットを超えることができる。
【0046】
発生した光の光源は構造の一方の表面に向かってその表面を照明するために配列することができ、撮像デバイスはその表面からのフォトルミネセンス像を捕捉するために同じ表面に向かって配列される。あるいは、発生した光源は構造の一方の表面に向かってその表面を照明するために配列され、撮像デバイスは反対側の表面からのフォトルミネセンス像を捕捉するために構造の反対側の表面に向かって配列される。
【0047】
本方法は、シリコン構造に誘起されたフォトルミネセンスをロングパス濾波することをさらに含むことができる。構造は、フォトルミネセンスの励起に用いられる入射光のロングパスフィルタとして働くことができる。1つ以上のロングパスフィルタを撮像デバイスと組み合わせて用いることができる。撮像デバイスは、合焦素子および光感受性電子素子の焦点面アレイを含むことができる。光感受性電子素子の焦点面アレイは電荷結合デバイス(CCD)のアレイを含むことができる。焦点面アレイはシリコンから作ることができる。光感受性電子素子の焦点面アレイはInGaAsから作ることができる。焦点面アレイは冷却することができる。
【0048】
撮像デバイスはピクセル検出器を含むことができる。ピクセル検出器は構造の表面に結合した接触ピクセル検出器とすることができる。
【0049】
撮像デバイスはピクセル検出器または電荷結合デバイス(CCD)とすることができ、構造の表面とピクセル検出器またはCCDアレイの間にテーパ付きファイババンドルを結合することができる。
【0050】
特定の電子特性は局部的欠陥密度、局部的短絡、局部的電流−電圧特性、局部的拡散長さ、および局部的短時間キャリア寿命の1つ以上を含む。
【0051】
本発明の他の態様によれば、シリコン構造の検査システムが提供される。本システムは、シリコン構造にフォトルミネセンスを誘起するのに適した光を発生させるための光源と、光源とシリコン構造の間に配置されて発生した光の特定の放射ピークを超える長波長光を低減するショートパスフィルタユニットと、コリメートされショートパス濾波された光が大面積のシリコン構造の1方の側を略均一かつ同時に照明する、光源とシリコン構造の間に配置されたコリメータと、大面積のシリコン構造に入射する入射光による前記略均一な同時照明によって均一に誘起されたフォトルミネセンス像を捕捉するための撮像デバイスとを含む。
【0052】
本システムは、シリコン構造の空間的に分解された特定の電気的特性を定量化するためにフォトルミネセンス像の像処理を行う像プロセッサをさらに含む。
【0053】
構造は、シリコン材料の素地のまたは部分的に加工されたウェハ、シリコンから作られた少なくとも部分的に形成された光電池デバイス、または素地のまたは部分的に加工された絶縁体上シリコン(SOI)構造を含むことができる。
【0054】
ショートパスフィルタユニットは1つ以上のショートパスフィルタを含むことができる。ショートパスフィルタユニットは、用いられる短波長光を反射し不要な長波長成分を透過する1つ以上の誘電体ミラーを含むことができる。
【0055】
1つ以上のショートパスフィルタユニットは、発生した光の長波長端の総フォトンフラックスを約10倍以上の割合で低減し、長波長端は、光発生源の最も長い波長の放射ピークよりも約10パーセント(10%)高い波長で始まる。
【0056】
シリコン構造の照明された面積は約1.0cm2またはそれ以上とすることができる。
【0057】
本システムは発生した光を均一化するホモジェナイザをさらに含むことができる。
【0058】
本システムは室温でシリコン構造の試験を行うことができる。
【0059】
発生した光は単色光または略単色光とすることができる。
【0060】
光源は少なくとも1つのレーザ、レーザダイオード、レーザダイオードアレイ、高出力発光ダイオード(LED)、発光ダイオード(LED)のアレイまたは広スペクトルランプを含むことができ、光のスペクトルを制限するために濾波される。
【0061】
光の光学的総出力は約1ワットを超えることができる。
【0062】
光源はシリコン構造の一方の表面に向かってその表面を照明するために配列することができ、撮像デバイスはその表面からのフォトルミネセンス像を捕捉するために同じ表面に向かって配列される。あるいは、光源はシリコン構造の一方の側の表面に向かってその表面を照明するために配列することができ、撮像デバイスは反対側の表面からのフォトルミネセンス像を捕捉するために構造の反対側の表面に向かって配列される。
【0063】
本システムは、撮像デバイスに入る光をロングパス濾波する1つ以上のロングパスフィルタをさらに含むことができる。
【0064】
撮像デバイスは、合焦素子および光感受性電子素子の焦点面アレイを含むことができる。光感受性電子素子の焦点面アレイは電荷結合デバイス(CCD)のアレイを含むことができる。焦点面アレイはシリコンから作ることができる。光感受性電子素子の焦点面アレイはInGaAsから作ることができる。焦点面アレイは冷却することができる。
【0065】
撮像デバイスはピクセル検出器を含むことができる。ピクセル検出器は構造の表面に結合した接触ピクセル検出器とすることができる。
【0066】
撮像デバイスはピクセル検出器または電荷結合デバイス(CCD)とすることができ、構造の表面とピクセル検出器またはCCDアレイの間に結合したテーパ付きファイババンドルをさらに含むことができる。
【0067】
特定の電子特性は局部的欠陥密度、局部的短絡、局部的電流−電圧特性、局部的拡散長さ、および局部的短時間キャリア寿命の1つ以上を含むことができる。
【0068】
このシステムの他の態様は前述の方法の詳細に従って実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0069】
【図1】本発明の一実施形態による間接バンドギャップ半導体構造を検査するシステムのブロック図である。
【図2】本発明の他の実施形態による間接バンドギャップ半導体構造を検査するシステムのブロック図である。
【図3】本発明のさらに他の実施形態による間接バンドギャップ半導体構造を検査するシステムのブロック図である。
【図4】本発明のさらに他の実施形態による間接バンドギャップ半導体構造を検査するシステムのブロック図である。
【図5】本発明のさらに他の実施形態による間接バンドギャップ半導体構造を検査するシステムのブロック図である。
【図6】本発明の一実施形態による間接バンドギャップ半導体構造を検査するシステムのブロック図である。
【図7】本発明のさらに他の実施形態による間接バンドギャップ半導体構造を検査するシステムのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0070】
以下に、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
【0071】
間接バンドギャップ半導体構造を検査するための方法およびシステムが開示される。以下の説明において、間接バンドギャップ半導体材料、撮像デバイス等を含む多くの特定の詳細が記載される。しかし、当業者であれば、この開示から、本発明の範囲および精神から逸脱することなく修正および/または置換を行うことができることは明らかである。他の状況において、本発明を不明瞭にしないように特定の詳細は省略することができる。
【0072】
ステップおよび/または特徴に対して、同じまたは同様の参照番号を有する、任意の1つ以上の添付図面を参照するとき、これらのステップおよび/または特徴は、反対の意図が示されないとき、この説明の目的のための同じ機能または作業を有する。
【0073】
本明細書の文脈において、用語「含んで」は開放端の非排他的な意味を有し、「原理的に含むが必ずしも唯一ではない」が、「本質的にからなる」でも「からのみなる」でもない。「含む(comprise)」および「含む(comprises)」など、用語「含んで」の変形は同じ意味を有する。
1. 導入
本発明の実施形態は素地のまたは部分的に加工されたウェハを含む間接バンドギャップ半導体構造の検査システムおよび方法を提供する。詳細には、システムおよび方法は、素地のまたは部分的に加工されたウェハ、部分的に製造されたシリコンデバイス、素地のまたは部分的に加工された絶縁体上シリコン(SOI)構造、および完全に製造されたシリコンデバイスを含む、シリコン構造の試験に特に適している。システムおよび方法は、部分的に金属化されたデバイスを含む、加工前およびさまざまな製造段階を通して完成半導体デバイスまで、素地ウェハに存在する欠陥を無接触で検出することが可能である。無接触とは、電気的接触を必要としないことを意味する。例えば、本発明の実施形態は、不良の太陽電池または他の光電池デバイスになり得るシリコン構造を検査して欠陥を識別することができる。また、システムおよび方法は、さまざまな加工ステップの後に、局部的欠陥密度、局部的短絡、局部的電流−電圧特性、局部的拡散長さ、および局部的短時間のキャリア寿命など、空間的に分解された材料のパラメータを無接触で求めることが可能である。本発明の実施形態は、間接バンドギャップ半導体構造の特性を求めるために大面積の間接バンドギャップ半導体構造に同時に誘起されたフォトルミネセンス(PL)を用いる。
【0074】
本発明の実施形態において、フォトルミネセンスのスペクトル内容を解析する代わりに、フォトルミネセンス信号の空間的変動を用いて間接バンドギャップ半導体材料の品質に関する情報を得る。本発明の実施形態は特にシリコンと一緒に用いるのに十分適しているので、以下の説明はシリコンウェハを含むシリコン構造を参照する。しかし、この開示の観点から、当業者であれば、本発明の実施形態が、ゲルマニウムおよびシリコンとゲルマニウムの合金などの、他の間接バンドギャップ半導体で実施できることを理解するであろう。シリコン構造の試験システムおよび方法はウェハを産業的な用途のために適した速度(例えば、毎秒約1ウェハ)で検査することを可能にする。
【0075】
本発明の実施形態において、シリコンにフォトルミネセンスを誘起するのに適した光が発生され、大面積のシリコンサンプルを略均一に照明するのに用いられる。用語「略(実質的に)均一な」は、実際の照明が完全に均一ではないので、「均一な」と同等に呼ぶことのできる光を記述するのに用いられる。例えば、単色光または略単色光(例えば、レーザまたはレーザダイオードからの)、または部分的に濾波された広スペクトル光源から(例えば、フラッシュランプ)の光はシリコンサンプルの照明に用いることができる。詳細には、発生した光にショートパスフィルタを適用して、特定の波長を超える光のスペクトル内容を大きく低減する。大面積のウェハを均一に照明するために、光源と一緒に光学系構成が用いられる。調査するウェハの全面積が均一に照明されるのが好ましい。略均一な同時入射光によってシリコン構造に同時に誘起されたフォトルミネセンスは、誘起されたフォトルミネセンスを同時に補足することのできる撮像(像捕捉)デバイスを用いて捕捉される。撮像デバイスは合焦素子と光感受性電子素子の焦点面アレイを含むのが好ましい。光感受性電子素子の焦点面アレイは、電荷結合デバイス(CCD)アレイを含むことができる。焦点面アレイはシリコンから作ることができる。しかし、後に述べるように、CCDアレイ以外の他のデバイスは本発明の範囲および精神から逸脱することなく実施することができる。撮像デバイスは光学系像形成および/またはフィルタ構成と一緒に用いることができる。
【0076】
本発明のいくつかの実施形態において、シリコンウェハは上記の光源を用いて一方の側から照明され、入射光によって大面積のウェハに誘起されたフォトルミネセンスはシリコンウェハの反対側から捕捉される。他の実施形態において、フォトルミネセンスは照明されたシリコンウェハの同じ側から捕捉される。次いで、像形成および像処理技術が捕捉されたPL像に適用される。データの解析は、大面積に誘起されたフォトルミネセンスの空間的変動を用いてシリコン構造内の局部的材料パラメータを求めることを可能にする。これは、デバイス製造の早期段階で欠陥を有するシリコン構造を識別し、最終的に廃棄される構造を廃棄することができる。
【0077】
本発明の実施形態は産業的用途に適しているが、方法およびシステムは科学研究に用いることができる。フォトルミネセンス像は、例えば、局部的欠陥の多い領域、局部的短絡、局部的電流−電圧特性、局部的拡散長さ、および/または局部的短時間キャリア寿命を求めるのに用いることができ、これは光電池だけでなくマイクロエレクトロニクスなどの他の分野において有益である。本発明の実施形態は、無接触モードで適用することができ、したがって、個々の加工ステップの後に局部的材料パラメータを検査するのに特に適している。以下に、本発明の実施形態をより詳細に説明する。
2. 間接バンドギャップ半導体構造の検査
図6は、間接バンドギャップ半導体構造検査の方法600を示す高レベルのフロー図である。ステップ610において、処理が開始される。ステップ612において、間接バンドギャップ半導体構造にフォトルミネセンスを誘起するのに適した光が発生される。ステップ614において、光はショートパス濾波されて、発生した光の特定の放射ピークを超える長波長光を低減する。ステップ616において、光はコリメートされる。ステップ614およびステップ616は反対の順序で行うこともできる。ステップ618において、大面積の間接バンドギャップ半導体構造はコリメートされショートパス濾波された光で略均一かつ同時に照明される。ステップ620において、大面積の間接バンドギャップ半導体構造に入射する略均一な同時照明によって同時に誘起されたフォトルミネセンス像は、誘起されたフォトルミネセンスを同時に捕捉することのできる撮像デバイスを用いて捕捉される。ステップ622において、大面積に誘起されたフォトルミネセンスの空間変動を用いて、間接バンドギャップ半導体構造の特定の電気的特性を定量化するフォトルミネセンス像の像処理が行われる。次いで、処理はステップ622で終了する。間接バンドギャップ半導体構造の前述の検査方法は、そのような構造を検査するためのさまざまなシステムを実施するいくつかの実施形態を参照して以下に詳細に説明される。
3. 照明および反対側の像形成
図1は、好ましくはシリコンウェハであるシリコン構造140を検査するためのシステム100を示す。光電池およびマイクロエレクトロニクスデバイスはそのようなシリコンウェハ上に多くのステージで製造することができる。図1のシステム100は、素地のまたは部分的に加工されたウェハ、太陽電池またはマイクロエレクトロニクスデバイスなどの光電池デバイスを形成するために任意の加工ステップを受けたウェハ、および製造工程から得られる完成されたデバイスの検査に用いることができる。例えば、シリコンウェハ140は150mm×150mm×0.25mmの寸法を有することができる。構造は入射光に透明な基板と共に素地のまたは部分的に加工された絶縁体上のシリコン(SOI)構造を含むことができる。検査方法は室温で行うことができる。議論を容易にするために、シリコン構造は以降単純にシリコンサンプルと呼ぶ。
【0078】
システム100は光源110、ショートパスフィルタユニット114、および撮像デバイス122を含む。ショートパスフィルタユニット114は、1つ以上のショートパスフィルタを含むことができる。ショートパスフィルタは励起光を通過させ、不要な長波長放射を吸収または反射する。ショートパスフィルタの例は着色フィルタおよび誘電体干渉フィルタを含む。あるいは、光の用いられる部分を反射し、不要な長波長の光を透過する誘電体ミラーを用いることができる(例えば、45度以下)。また、ショートパスフィルタユニットはショートパスフィルタと誘電体ミラーの組み合わせを含むことができる。
【0079】
また、該システムはコリメータ112を含み、ホモジェナイザ116を含むことができ、これは、不均一な強度を有する光のコリメートビームをコリメートビームに垂直に入射する面の均一に照明された領域へ変換するデバイスである。実施例は組み合わせ円筒状レンズアレイおよびマイクロレンズアレイを含む。コリメータは様々な種類のレンズとすることができる。図1の実施形態において、システム100の要素は、シリコンサンプル140に面する光源110、コリメータ112、ショートパスフィルタユニット114、およびホモジェナイザ116が光学的にこの順序で配列される。本発明の他の実施形態において、コリメータ112とショートパスフィルタユニット114の順番は逆になってもよい。ホモジェナイザとシリコンサンプルの間に視野レンズ117を用いることができる。要素は大面積のサンプル140が均一に照明されるようにシリコンサンプル140から距離を置いて離される。
【0080】
光源110は大面積のシリコンサンプル140にフォトルミネセンスを同時に誘起するのに適した光を発生させる。発生した光の光学的総出力は1.0ワットを超えることができる。より高い出力の光源はシリコンサンプル140にフォトルミネセンスをより急速かつ強力に誘起することが可能である。光源110は単色光または実質的に単色光を発生させることができる。光源110は少なくとも1つのレーザとすることができる。例えば、808nmダイオードレーザを用いて単色光を発生させることができる。また、異なる基波長を有する2つ以上のレーザも実施できる。他の光源110は、部分的に濾波された光を提供する適切な濾波と組み合わせられた広いスペクトル光源(例えば、フラッシュランプ)を含むことができる。さらに他の光源110は高出力の発光ダイオード(LED)とすることができる。さらに他の光源110は、発光ダイオードのアレイ(LED)を含むことができる。例えば、そのようなLEDアレイは、ヒートシンクされた小型アレイ中に多くの(例えば、60個)LEDを含むことができる。本発明の範囲および精神から逸脱することなく、他の高出力光源を実施することができる。
【0081】
光源110からの光は1つ以上の素子を含むことのできるコリメータまたはコリメータユニット112によって平行ビームにコリメートされる。発生した光にショートパス濾波が適用される。これは1つ以上のフィルタ素子を含む干渉ショートパスフィルタユニット114を用いて行うことができる。発生した光のショートパス濾波は特定の放射ピークを超える長波長の光を低減する。ショートパスフィルタ114は発生した光の長波長端の総フォトンフラックスを約10倍以上低減することができる。長波長端は光源110の最も長い波長放射ピークよりも約10パーセント(10%)高い波長で始まることができる。例えば、濾波は、900nm〜1800nmの範囲、またはその範囲以下の波長を有する赤外成分などの不要なスペクトル成分を除去することができる。1つのフィルタは不要なスペクトル成分を除去または低減するのに不十分なので、複数のショートパスフィルタを用いることができる。ショートパスフィルタは光源110とシリコンサンプル140の間の光学素子の全体的な組み合わせ中、多くの異なる位置で実施することができる。例えば、フィルタはホモジェナイザ116と視野レンズ117の間に配置することができる。1つ以上のショートパスフィルタが用いられるならば、1つ以上のフィルタは、それらがコリメートビームの光学軸に対してある角度に傾いて反射光の複数の反射を避けるように配置することができる。次いで、ショートパス濾波され、コリメートされた光は、大面積のシリコンサンプル140を均一に照明するようにホモジェナイザ116によって均一化することができる。しかし、ステップの順序は変更することができる。シリコンサンプルの均一に照明された領域は約1.0cm2またはそれを超えることができる。ホモジェナイザ116はコリメートビームをシリコンサンプル140の表面に均一に分配する。
【0082】
シリコンサンプル140の表面に入射する均一な照明はシリコンサンプルに同時にフォトルミネセンスを誘起するのに十分である。このフォトルミネセンスは図1においてシリコンサンプル140の反対の面から放射する矢印すなわち光線で示される。例示を容易にするために、光源110がそれに向かって配列されるシリコンサンプル140の第1の表面から放射される対応するフォトルミネセンスは示されない。シリコンの外部フォトルミネセンス量子効率は非常に低く(<10-6程度)することができる。撮像デバイス130はシリコンサンプルに同時に誘起されたフォトルミネセンス像を捕捉する。ショートパスフィルタユニット114は、撮像デバイス130によって受け取られる光源110からの入射光を低減または除去する。光源端放射線は光源ピークの10-4程度とすることができ、これは、AlGaAsなどの直接バンドギャップ半導体のそれ(10-2程度)とは対照的に、シリコンのPL効率(10-6程度)を大きく超えることができる。この実施形態において、光源110はシリコンサンプル140の一方の表面に向かって配列されてその表面を照明する。シリコンサンプル140はシリコンサンプル140を照明する発生した光のロングパスフィルタとして働く。撮像デバイス130はシリコンサンプル140の反対側の表面に向かって配列され、その反対側からのPL像を捕捉する。ロングパスフィルタユニット118は撮像デバイス130と組み合わせて用いることができる。シリコンウェハ140がウェハの厚さおよび入射光の波長に応じて光源110からのあらゆる残留光を除去することができるので、このフィルタユニット118は任意である。撮像デバイス130(およびロングパスフィルタ118)は撮像デバイス130が面している他の表面から適切に間隔を置いて離される。
【0083】
撮像デバイス130は合焦素子120(例えば、1つ以上のレンズ)および光感受性電子素子の焦点面アレイ122を含む。この実施形態において、光感受性電子素子の焦点面アレイ122は電荷結合デバイス(CCD)のアレイを含む。焦点面アレイはシリコンから作ることができ、冷却することができる。冷却はそのような焦点面アレイの雑音対信号比を改善する。例えば、撮像デバイス130はシリコンCCDアレイを有するデジタルビデオカメラとすることができ、デジタルインターフェース(例えば、USBまたはファイヤワイヤ)または記録された像の通信のための記憶媒体(例えば、DVテープまたはメモリースティック)が設けられる。あるいは、光感受性電子素子の焦点面アレイ122はInGaAsから作ることができる。本発明の他の実施形態とともに以下で説明するように、撮像デバイス130はピクセル検出器を含むことができる。ピクセル検出器はシリコンサンプルの反対側の表面に結合した接触ピクセル検出器とすることができる。あるいは、撮像デバイス130は、ピクセル検出器または電荷結合デバイス(CCD)のアレイおよびシリコンサンプル140の反対側表面とピクセル検出器またはCCDアレイ140または接触モードのCCDの間に結合されたテーパ付きファイババンドルを含むことができる。デバイスが大面積の半導体サンプルに誘起されたフォトルミネセンスを同時に補足できるならば、他の撮像デバイスを実施することができる。
【0084】
シリコンサンプル140の特定の電子特性を定量化するために像処理技術をPL像に適用することができる。PL強度の空間変動がチェックされる。図1に示したように、汎用コンピュータ150は撮像デバイス130によって記録されたPL像を、適切な通信インターフェースまたは記憶装置とすることのできる通信チャンネル152によって取得し解析することができる。像処理技術はソフトウェア、ハードウェアまたはこの2つの組み合わせで実施することができる。空間的電子特性は、局部的に欠陥の多い領域、局部的短絡、局部的電流−電圧特性、局部的拡散長さ、および局部的短時間キャリア寿命の1つ以上を含むことができる。本発明の実施形態はそのような特性を無接触で求めることができる。像形成は、遅くてインライン製造工具としての産業用途には適さないフォトルミネセンスマッピング、および典型的に半導体の小さな領域が関わるPLのスペクトル計試験から識別される。本発明のこの実施形態によるシステムは、ウェハ140の欠陥領域の識別に用いることができる。本発明の実施形態は、フォトルミネセンスを用いて、光電池デバイスの各加工ステップの後にシリコン構造を無接触で試験するために用いることができる。したがって、空間的な材料品質の個々の加工ステップの作用を監視することができる。
【0085】
図4は本発明のさらに他の実施形態によるシリコン構造440の検査システム400を示す。図面において、図1に類似の図4の特徴が示され、同じ参照番号(例えば、図1の光源110及び図4の光源410はそれらの同じ参照番号を有する)が与えられる。再び、構造440はシリコンウェハであることが好ましい。図面を簡略化するために、汎用コンピュータは示されない。システム400は光源410、ショートパスフィルタユニット414、および撮像デバイス422を含む。また、システムはコリメータ412を含み、ホモジェナイザ416を含むことができる。視野レンズを用いることもできる(図示されない)。
【0086】
再び、光源410は大面積のシリコンサンプル440にフォトルミネセンスを同時に誘起させるのに適した光を発生させる。発生した光の出力は1.0ワットを超える。実施することのできる光源410は、レーザ、適切な濾波と組み合わせて部分的に濾波した光を提供する広スペクトルの光源、発光ダイオード(LED)のアレイの1つ以上を含む。本
発明の範囲と精神から逸脱することなく他の高出力光源を実施することができる。
【0087】
この実施形態において、撮像デバイスはピクセル検出器422、詳細にはシリコンサンプル440の照明された表面の反対側の表面に結合した接触ピクセル検出器422を含む。接触ピクセル検出器422は、大面積のシリコンサンプル440に同時に誘起されたフォトルミネセンスを検出する。接触ピクセル検出器422は図1の撮像デバイスよりも高いフォトルミネセンス収集効率を有することができる。さらに接触ピクセル検出器422は図1のCCDアレイよりも低い解像度を有することができる。また、サンプル440と接触ピクセル検出器422の間のロングパスフィルタを必要としない。シリコンサンプル440がこの機能を行うことができる。
【0088】
図5は本発明の他の実施形態によるシリコン構造540の他の検査システム500を示す。再び、図面において、図1に類似の図5の特徴に同じ参照番号が与えられる。構造540はシリコンウェハを含むことが好ましい。図面を簡略化するために、汎用コンピュータはまた示されない。システム500は光源510、ショートパスフィルタユニット514、および撮像デバイス522を含む。また、システムはコリメータ512を含み、ホモジェナイザ516を含むことができる。
【0089】
この実施形態において、撮像デバイスはピクセル検出器または電荷結合デバイス(CCD)522のアレイを含み、これはシリコンサンプル540の照明された表面の反対側の表面にテーパ付きファイババンドル560によって結合される。テーパ付きファイババンドル560はCCDアレイの面積をサンプルサイズに対して約2〜3分の1から約10分の1まで縮小することができる。例えば、CCDアレイまたはピクセル検出器は60mm×60mmのサイズを有することができる。
4. 照明および同じ側の像形成
図2は本発明の他の実施形態によるシリコン構造240の他の検査システム200を示す。図面において、図1に類似の図2の特徴に同じ参照番号が与えられる。再び、構造240はシリコンウェハを含むことが好ましい。図面を簡略化するために、汎用コンピュータは示されない。システム200は光源210、ショートパスフィルタユニット214、および撮像デバイス230を含む。また、システム200はコリメータ212を含み、およびホモジェナイザ216を含むことができる。視野レンズ(図示されない)を用いることもできる。
【0090】
再び、光源210は大面積のシリコンサンプル240にフォトルミネセンス掃同時にを誘起させるのに適した光を発生させる。発生した光の総出力は1.0ワットを超える。光源210として任意の多くの光源も使用することができる。そのような光源の詳細は図1を参照して前に説明された。
【0091】
図2の実施形態において、システム200の素子は、シリコンサンプル240に面する光源210、コリメータ212、ショートパスフィルタユニット214、ホモジェナイザ216が光学的にこの順序で配列される。しかし、これらの素子のいくつかまたは全ての他の順序も本発明の範囲と精神から逸脱することなく実施することができる。光素子のこの組み合わせは、光源210および付随する光学素子がサンプル240の表面に90度未満の角度で配列されるように軸を外れる。素子はシリコンサンプル240から互いに間隔を置いて離されるので、大面積のサンプル240を照明することができる。撮像デバイス230(およびロングパスフィルタユニット218)はシリコンサンプル240の表面に対して垂直に配列される。ロングパスフィルタユニット218は光源210からの入射光を取り除くために必要である。したがって、撮像デバイス230は、フォトルミネセンスを誘起するための光源210からの入射光と同じ側からフォトルミネセンス(再び、シリコンサンプル240の表面から放射される光線すなわち矢印で示される)を捕捉する。
【0092】
光源210はシリコンサンプルにフォトルミネセンスを誘起させるのに適した光を発生させる。発生した光の総出力は1.0ワットを超える。
【0093】
この実施形態における撮像デバイス130は、合焦素子220(例えばレンズ)および光感受性電子素子の焦点面アレイ222を含む。この実施形態において、光感受性電子素子の焦点面アレイ222は電荷結合デバイス(CCD)のアレイを含む。焦点面アレイはシリコンから作ることができ、冷却できることが好ましい。例えば、撮像デバイス130はシリコンCCDアレイを有するデジタルビデオカメラとすることができ、デジタルインターフェース(例えば、USBまたはファイヤワイヤ)または記録された像の通信のための記憶媒体(例えば、DVテープまたはメモリースティック)が設けることができる。あるいは、光感受性電子素子の焦点面アレイ222はInGaAsから作ることができる。本発明の他の実施形態とともに以下で説明するように、撮像デバイス230はピクセル検出器を含むことができる。
【0094】
大面積に誘起されたフォトルミネセンスの空間変動を用いて、シリコンサンプル240の特定の電子特性を定量化する像処理技術をPL像に適用することができる。空間的電子特性は、局部的に欠陥の多い領域、局部的短絡、局部的電流−電圧特性、および局部的短時間キャリア寿命の1つ以上を含むことができる。
【0095】
図3は本発明の他の実施形態によるシリコン構造340の他の検査システム300を示す。このシステム300も光源310、ショートパスフィルタユニット314、および撮像デバイス330を含む。このシステム300もコリメータ312を含み、ホモジェナイザ316を含むことができる。また、このシステムは視野レンズを用いることもできる(図示されない)。撮像デバイス330は合焦素子320(例えば、レンズ)および光感受性電子素子の焦点面アレイ322を含むことができる。また、ロングパスフィルタユニット318はカメラ330とフォトルミネセンスを放射する表面の間に配置することができる。光源310および付随する光学素子がサンプル340の表面に垂直に配列されることを除いて、システム300の素子は図2のものと同じである。撮像デバイス330(およびロングパスフィルタユニット318)は、撮像デバイス330(およびロングパスフィルタユニット318)がサンプル340の表面に90度未満の角度で配列されるように軸を外れる。撮像デバイス330は、シリコンサンプル340の表面から放射されるフォトルミネセンスを誘起するために、光源310によって照射される同じ側からフォトルミネセンス(再び、光線すなわち矢印で示される)を捕捉する。
【0096】
図7は、この実施形態において、光源710および付随する光学系712、714、716および撮像システム730、722、720、718が、両方ともサンプル740に対して軸を外れる(垂直ではない)ことを除いて、図2および3と同様にシリコン構造740を検査するためのシステム700を示す。
【0097】
本発明の実施形態は、GaAs、AlGaAs、および多くのIII−V族半導体などの直接バンドギャップ半導体のようには効率的にフォトルミネセンスを発生しない間接バンドギャップ半導体で有利に用いることができる。ウェハ全体の面積までを含む大きな面積を照明してフォトルミネセンスを同時に誘起することができる。ウェハ全体は同時に照明されるのが有利であり、これはより迅速かつより確実な試験を可能にする。例えば、太陽電池の一部だけではなく、デバイス全体が照明されるとき、太陽電池は正常に作動する。この方法で電池のさらに定量的な詳細を得ることができる。本発明の実施形態は、ウェハの欠陥を識別するためのウェハの検査を参照して説明したが、本発明の実施形態はそれらの用途に制限されない。本発明の実施形態はデバイス中の欠陥を識別するために部分的にまたは完全に形成されたデバイスの検査に用いることができる。本発明の実施形態はマイクロエレクトロニクス産業にさらに一般的な用途を有する。
【0098】
光源および撮像システムが間接バンドギャップ半導体構造の反対側または同じ側にある本発明の実施形態は、素地ウェハおよび部分的に製造された半導体デバイスの欠陥の可能性を識別するために用いることができる。同じ側の光源および撮像システム構成は、完全に製造された半導体デバイス、特にデバイスの1つの表面が完全に金属化される試験に用いることができる。
【0099】
前述は、本発明の実施形態による間接バンドギャップ半導体の少数の検査方法およびシステムを説明する。本発明の範囲と精神から逸脱することなく、その修正および/または置換を行うことができる。実施形態は例示するためであり、制限することを意図しない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
間接バンドギャップ半導体材料を分析する方法であって、前記方法が、
所定の照明によって前記材料の少なくとも1平方センチメールの領域を照明し、前記照明に対応して前記材料からフォトルミネセンスを発生させる照明ステップと、
撮像デバイスによって前記フォトルミネセンスの画像を捕捉する捕捉ステップと、
を含む方法。
【請求項2】
間接バンドギャップ半導体材料を分析する方法であって、前記方法が、
前記間接バンドギャップ半導体材料にフォトルミネセンスを誘導するための光源によって前記材料を照明する照明ステップと、
撮像デバイスによって、前記照明によって前記材料の少なくとも1平方センチメールの領域に誘起されたフォトルミネセンスの画像を捕捉する捕捉ステップと、
を含む方法。
【請求項3】
間接バンドギャップ半導体材料を分析する方法であって、前記方法が、
所定の照明によって前記材料の領域を照明し、前記照明に対応して前記材料からフォトルミネセンスを発生させる照明ステップと、
撮像デバイスによって前記フォトルミネセンスの画像を捕捉する捕捉ステップと、
を含み、
前記照明ステップと前記捕捉ステップは、約1秒以内に行われることを特徴とする方法。
【請求項4】
前記画像内のルミネセンスの空間変動を判断するために前記画像を処理する処理ステップを更に含む、請求項1〜3の何れか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記処理ステップが、前記画像内の空間変動を用いて前記間接バンドギャップ半導体材料の一つ以上の特性の空間変動を判断することを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記照明が前記領域全体で均一である、請求項1〜5の何れかに記載の方法。
【請求項7】
前記画像を捕捉する前に、前記照明及び/又は前記撮像デバイスへの入射光が濾過される、請求項1〜6の何れかに記載の方法。
【請求項8】
前記照明及び/又は前記撮像デバイスへの入射光がショートパス濾過又はロングパス濾過され、所定の波長を選択的に除去する、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記照明がショートパス濾過され、前記フォトルミネセンスの波長領域内の要素を除去する、請求項7又は8に記載の方法。
【請求項10】
前記撮像デバイスへの入射光がロングパス濾過され、前記照明が画像化されることを防止する、請求項7〜9の何れかに記載の方法。
【請求項11】
前記材料がロングパスフィルターの機能を果たし、前記照明が画像化されることを防止する、請求項1〜10の何れかに記載の方法。
【請求項12】
前記領域が1秒間まで照明される、請求項1又は請求項2に記載の方法。
【請求項13】
前記照明ステップ及び捕捉ステップが約1秒以内で行われる、請求項1又は請求項2に記載の方法。
【請求項14】
前記処理ステップが約1秒以内で行われる、請求項4又は請求項5の何れかに記載の方法。
【請求項15】
前記画像を処理し、前記領域全体で前記一つ以上の特性を分析する処理ステップを更に含み、
前記処理ステップが生産プロセスでインラインで行われる、請求項1〜14の何れかに記載の方法。
【請求項16】
前記画像を処理し、前記領域全体で前記一つ以上の特性を分析する処理ステップを更に含み、
前記処理ステップが生産プロセスからオフラインで行われる、請求項1〜14の何れかに記載の方法。
【請求項17】
前記方法が、シリコン構造、素地の又は部分的に加工されたウェハ、素地の又は部分的に加工された絶縁体上シリコン(SOI)構造、十分に作られたシリコン装置、及び太陽電池からなる群から選択された間接バンドギャップ半導体材料に適用される、請求項1〜16の何れかに記載の方法。
【請求項18】
間接バンドギャップ半導体材料は、約150mm×150mmのサイズである、請求項1〜17の何れかに記載の方法。
【請求項19】
前記領域は、前記材料の片側全体を備える、請求項1〜18の何れかに記載の方法。
【請求項20】
前記照明ステップ、捕捉ステップ、及び処理ステップが前記材料への電気的接触なしで行われる、請求項1〜19の何れかに記載の方法。
【請求項21】
フォトルミネセンス画像を発生させるための照明、及び/又はフォトルミネセンス画像の捕捉及び処理が所定時間内で行われる、請求項1〜20の何れかに記載の方法。
【請求項22】
前記一つ以上の特性が、欠陥密度、短絡、電流−電圧特性、拡散長さ、及び少数キャリヤ寿命からなる群から選ばれる、請求項5に記載の方法。
【請求項23】
少なくとも前記照明ステップ及び捕捉ステップは、前記材料が室温に置かれている間に行われる、請求項1〜22の何れかに記載の方法。
【請求項24】
間接バンドギャップ半導体材料から半導体装置を生産するためのマルチステッププロセスにおいて、前記材料の一つ以上の特性を分析する方法であって、前記方法が、
前記材料からフォトルミネセンスを発生させるのに適した照明で前記材料の少なくとも1平方センチメールの領域を照明する照明ステップと、前記フォトルミネセンスの画像を捕捉する捕捉ステップと、前記画像内の空間変動を処理し、前記一つ以上の特性の空間変動を判断する処理ステップとを含み、前記照明ステップ、捕捉ステップ、及び処理ステップが前記プロセスの所定の生産ステップ内で行われる、方法。
【請求項25】
間接バンドギャップ半導体材料から半導体装置を生産するためのマルチステッププロセスにおいて、前記材料の一つ以上の特性を分析する方法であって、前記方法が、
間接バンドギャップ半導体材料にフォトルミネセンスを誘導するための光源で前記材料を照明する照明ステップと、前記照明によって前記材料の少なくとも1平方センチメールの領域に誘起されたフォトルミネセンスの画像を捕捉する捕捉ステップと、前記画像内の空間変動を処理し、前記一つ以上の特性の空間変動を判断する処理ステップとを含み、前記照明ステップ、捕捉ステップ、及び処理ステップが前記プロセスの所定の生産ステップ内で行われる、方法。
【請求項26】
間接バンドギャップ半導体材料から半導体装置を生産するためのマルチステッププロセスにおいて、前記材料の一つ以上の特性を分析する方法であって、前記方法が、
前記材料からフォトルミネセンスを発生させるのに適した照明で前記材料の領域を照明する照明ステップと、前記フォトルミネセンスの画像を捕捉する捕捉ステップと、前記画像内の空間変動を処理し、前記一つ以上の特性の空間変動を判断する処理ステップとを含み、前記照明ステップ及び捕捉ステップが約1秒以内に行われる、方法。
【請求項27】
間接バンドギャップ半導体材料から半導体装置を生産するためのプロセスにおいて、前記材料の一つ以上の特性を分析するための方法であって、前記方法が、
前記材料からフォトルミネセンスを発生させるのに適した照明で前記材料の少なくとも1平方センチメールの領域を照明する照明ステップと、前記フォトルミネセンスの画像を捕捉する捕捉ステップと、前記画像を処理し、前記一つ以上の特性の空間変動を判断する処理ステップとを含み、前記材料がシリコンの原料、ブロック又はインゴットであるのと完成した装置との間の何れの時点においても、前記方法が前記材料に適用されうる、方法。
【請求項28】
間接バンドギャップ半導体材料から半導体装置を生産するためのプロセスにおいて、前記材料の一つ以上の特性を分析するための方法であって、前記方法が、
間接バンドギャップ半導体材料にフォトルミネセンスを誘導するための光源で前記材料を照明する照明ステップと、前記照明によって前記材料の少なくとも1平方センチメールの領域に誘起されたフォトルミネセンスの画像を捕捉する捕捉ステップと、前記画像を処理し、前記一つ以上の特性の空間変動を判断する処理ステップとを含み、前記材料がシリコンの原料、ブロック又はインゴットであるのと完成した装置との間の何れの時点においても、前記方法が前記材料に適用されうる、方法。
【請求項29】
間接バンドギャップ半導体材料から半導体装置を生産するためのプロセスにおいて、前記材料の一つ以上の特性を分析するための方法であって、前記方法が、
前記材料からフォトルミネセンスを発生させるのに適した照明で前記材料の領域を照明する照明ステップと、前記フォトルミネセンスの画像を捕捉する捕捉ステップと、前記画像を処理し、前記一つ以上の特性の空間変動を判断する処理ステップとを含み、前記材料がシリコンの原料、ブロック又はインゴットであるのと完成した装置との間の何れの時点においても、前記方法が前記材料に適用されうると共に、前記照明ステップと前記捕捉ステップは、約1秒以内に行われることを特徴とする方法。
【請求項30】
間接バンドギャップ半導体材料を分析するためのシステムであって、前記システムが、
所定の照明によって前記材料の少なくとも1平方センチメールの領域を照明し、前記材料からフォトルミネセンスを発生させるための光源と、前記フォトルミネセンスの画像を捕捉するための撮像デバイスと、を含むシステム。
【請求項31】
間接バンドギャップ半導体材料を分析するためのシステムであって、前記システムが、
前記材料にフォトルミネセンスを誘導するための光で前記材料を照明するための光源と、前記照明によって前記材料の少なくとも1平方センチメールの領域に誘起されたフォトルミネセンスの画像を捕捉するための撮像デバイスと、前記画像を処理し、前記領域全体で前記一つ以上の特性を分析するためのプロセッサとを含むシステム。
【請求項32】
間接バンドギャップ半導体材料を分析するためのシステムであって、前記システムが、
所定の照明によって前記材料の領域を照明し、前記材料からフォトルミネセンスを発生させるための光源と、前記フォトルミネセンスの画像を捕捉するための撮像デバイスと、を含み、
約1秒以内に、前記光源は前記材料の領域を照明するように適応されかつ前記撮像デバイスは前記画像を捕捉するように適応されることを特徴とするシステム。
【請求項33】
前記画像内のルミネセンスの空間変動を判断するように構成されたプロセッサを更に含む、請求項30〜32の何れか1項に記載のシステム。
【請求項34】
前記プロセッサは、前記画像内の空間変動を用いて前記間接バンドギャップ半導体材料の一つ以上の特性の空間変動を判断ように構成される、請求項33に記載のシステム。
【請求項35】
前記システムは、前記領域を均一に照明するように構成される、請求項30〜34の何れか1項に記載のシステム。
【請求項36】
一つ以上のフィルターをさらに含み、前記照明及び/又は前記撮像デバイスへの入射光が捕捉される前に濾過される、請求項30〜35の何れか1項に記載のシステム。
【請求項37】
前記フィルターは、前記フォトルミネセンスの波長領域内の前記照明の要素を除去するための、前記光源と前記材料との間に設けられたショートパスフィルターを含む、請求項36に記載のシステム。
【請求項38】
前記フィルターは、前記照明が前記撮像デバイスに到達することを防止するための、前記材料と前記撮像デバイスとの間に設けられたロングパスフィルターを含む、請求項36又は37に記載のシステム。
【請求項39】
前記照明が前記撮像デバイスに到達することを防止するために、前記材料が前記光源と前記撮像デバイスとの間に置かれた、請求項30〜48の何れかに記載のシステム。
【請求項40】
前記システムが、約1秒以内で前記領域を照明するのに適している、請求項30又は31に記載のシステム。
【請求項41】
約1秒間に、前記光源は前記材料の領域を照明するように適応されかつ前記撮像デバイスは前記画像を捕捉するように適応されることを特徴とする、請求項33又は34に記載のシステム。
【請求項42】
前記システムは、生産プロセスでインラインで配置される、請求項30〜41の何れか1項に記載のシステム。
【請求項43】
前記システムが、シリコン、素地の又は部分的に加工されたウェハ、素地の又は部分的に加工された絶縁体上シリコン(SOI)構造、十分に作られたシリコン装置、及び太陽電池からなる群から選択された間接バンドギャップ半導体材料を分析するように適用される、請求項30〜42の何れかに記載のシステム。
【請求項44】
前記システムが、約150mm×150mmのサイズの間接バンドギャップ半導体材料を分析するように適用される、請求項30〜43の何れかに記載のシステム。
【請求項45】
前記システムが、前記材料の片側全体に対応する領域を分析するように適用される、請求項30〜44の何れかに記載のシステム。
【請求項46】
前記システムが、欠陥密度、短絡、電流−電圧特性、拡散長さ、及び少数キャリヤ寿命からなる群から選ばれた一つ以上の特性を分析するように適用される、請求項34に記載のシステム。
【請求項47】
前記撮像デバイスが、合焦素子および光感受性電子素子の焦点面アレイ、又は、ピクセル検出器を含む、請求項30〜46の何れかに記載のシステム。
【請求項48】
前記焦点面アレイは、電荷結合デバイス(CCD)のアレイを含む、請求項47に記載のシステム。
【請求項49】
前記焦点面アレイは、シリコン又はInGaAsから作られる、請求項48に記載のシステム。
【請求項50】
間接バンドギャップ半導体材料から半導体装置を生産するためのマルチステッププロセスにおいて、前記材料の一つ以上の特性を分析するためのシステムであって、前記システムが、前記材料からフォトルミネセンスを発生させるのに適した照明で前記材料の少なくとも1平方センチメールの領域を照明するための光源と、前記フォトルミネセンスの画像を捕捉するための撮像デバイスと、前記画像内の空間変動を処理し、前記一つ以上の特性の空間変動を判断するためのプロセッサとを含む、システム。
【請求項51】
間接バンドギャップ半導体材料から半導体装置を生産するためのマルチステッププロセスにおいて、前記材料の一つ以上の特性を分析するためのシステムであって、前記システムが、前記間接バンドギャップ半導体材料にフォトルミネセンスを誘導する光で前記材料を照明するための光源と、前記照明によって前記材料の少なくとも1平方センチメールの領域に誘起されたフォトルミネセンスの画像を捕捉するための撮像デバイスと、前記画像内の空間変動を処理し、前記一つ以上の特性の空間変動を判断するためのプロセッサとを含む、システム。
【請求項52】
間接バンドギャップ半導体材料から半導体装置を生産するためのマルチステッププロセスにおいて、前記材料の一つ以上の特性を分析するためのシステムであって、前記システムが、前記材料からフォトルミネセンスを発生させるのに適した照明で前記材料の領域を照明するための光源と、前記フォトルミネセンスの画像を捕捉するための撮像デバイスと、前記画像内の空間変動を処理し、前記一つ以上の特性の空間変動を判断するためのプロセッサとを含み、
約1秒以内に、前記光源は前記材料の領域を照明するように適応されかつ前記撮像デバイスは前記画像を捕捉するように適応されることを特徴とするシステム。
【請求項53】
間接バンドギャップ半導体材料を生産するためのマルチステッププロセスラインであって、
前記プロセスライン内の1つ以上の地点に配置された請求項50〜52の何れか1項に記載の1つ以上のシステムを含む、マルチステッププロセス。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−102172(P2013−102172A)
【公開日】平成25年5月23日(2013.5.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−279527(P2012−279527)
【出願日】平成24年12月21日(2012.12.21)
【分割の表示】特願2008−534812(P2008−534812)の分割
【原出願日】平成18年10月11日(2006.10.11)
【出願人】(508111981)ビーティー イメージング ピーティーワイ リミテッド (6)
【Fターム(参考)】