障害シートを表示する多機能印刷装置
制御区画と、少なくとも1つのシート運搬システムと、少なくとも1つの画像変換区画と、関連するディスプレイを有するユーザーインターフェース区画とを含む画像処理装置であって、画像変換区画は、スキャン操作機能及び/又は印刷機能を含み、シート運搬システムは、入力区画からのシートを、画像変換区画を越えて、出力区画に運搬するためにある。印刷機能又はスキャン操作機能のいずれかと関連付けられるシート運搬システム内の紙詰まりに反応して、シート運搬システムが停止するに至った後にシート運搬システム内に残るシートをもたらし、制御区画は、そのシート運搬システム内に残るそれらのシートを決定し、操作者がそれらのシートを取り除く助けとして、それらのサムネイル画像をディスプレイの上に示す。加えて、正しく処理された最後のシート又は紙詰まり解消後に処理されるべき最初のシートをディスプレイの上に示し得る。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プリンタ、スキャナ又は多機能装置におけるシート運搬障害のエラー修復に関する。
【0002】
より具体的には、本発明は、制御区画と、シート運搬システムと、画像変換区画と、関連ディスプレイを有するユーザーインターフェースとを有する画像処理装置であって、画像変換区画は、光画像をデジタル画像に変換すること(スキャン機能)又はデジタル画像をシートの上で光画像に変換すること(印刷機能)のためにあり、シート運搬システムは、シートを、入力区画から、画像変換区画を越えて、出力区画に運搬するためにあり、制御区画は、シート変換システムと、画像変換区画と、ユーザーインターフェース区画とに接続される、画像処理装置に関する。
【0003】
本発明は装置内で実施されるシートを処理する方法にも関する。
【背景技術】
【0004】
プリンタ及びスキャナのようなシート処理装置はシート運搬システムを有し、シート(主として紙シート)が1つの処理段階から他の処理段階に輸送される。一般的に、運搬システムは複数の輸送区画を含み、センサを備える。誤作動が解消されるまで、エンジンコントローラが、例えば、シート輸送を停止し且つ処理区画を遮断することによる措置を講じ得るよう、センサは、装置を通じるその途上で各シートを追跡し、輸送中の如何なる誤作動又は紙詰まりをも直ちに知らせる。多くの場合、シートがシート輸送区画内に残されるとき、機械操作者は、装置ドア及び1つ又はそれよりも多くの輸送区画を開き、その中に詰まった如何なるシートをも取り出さなければならない。一般的に、装置コントローラは、ユーザーインターフェースパネルディスプレイを介して操作者に指示をもたらし、輸送区画内のどこにシートが配置され、それらをどのように取り除くかを助言する。
【0005】
正しい組の印刷物、スキャナの場合には、正しい組のデジタル文書画像で終わるために、現在のジョブがどの程度まで処理され且つシートの組のうちのどのシートでジョブ処理が再開されなければならないかを自動的に確認するための様々な自動診断及び紙詰まり回復技法が開発されている。
【0006】
米国特許出願公開第2006/224559号は、紙詰まり後、紙詰まりが起こった装置区画、結果的に、操作者による点検、場合によっては、操作者による介入を必要とする装置区画を操作者に知らせるプリンタ装置を開示している。加えて、エンジンの障害が解消された後にジョブが再開されるときに最初に印刷されるページのサムネイル画像が、隣接するページ画像と共に、装置のユーザーインターフェースパネルの上に表示される。次に、操作者は彼が同意するか否かを確認し、同意しないならば、ジョブを再開すべき他のページ画像を表示し得る。
【0007】
EP1227656Aは、所謂注文媒体、例えば、タブシートを処理し得る印刷システムを開示している。紙詰まりが起こるとき、コントローラは注文媒体の組のうちのどのシートが回復されるべき正しいシートであるかを決定し、その地理的表示をユーザーインターフェースディスプレイの上に示す。
【0008】
殆どの全ての場合において、命令された除去操作以外に操作者の関与を必要とせず、生成される組が正しいように、昨今の回復技法は略完全である。
【0009】
それにも拘わらず、操作者は装置コントローラが正しいジョブを行ったことを常に信用せず、その結果、操作者は生成されたプリントアウトを確認するか或いは誤りのあるページのためにファイルをスキャン(走査)し、且つ/或いは、時折、欠陥のあるジョブの生成済みのプリントを単に廃棄し、ジョブが新らたに開始されることが分かった。更に、それにも拘わらず、正しく印刷され且つ出力区画に輸送されたシートが損傷されたり皺付けられたりすることがあり得ないわけではなく、操作者がそう見るならば、操作者はやり直すことも決定し得る。これは望ましくない。何故ならば、それは余分なシート及び時間を費やさせるからである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
従って、操作者に状況の評定と紙詰まり後にエンジンコントローラによって行われるような修復戦略をもたらし、それにも拘わらず、そのようなことが必要であると看做されるならば、操作者に介入する機会を与えるプリンタ、スキャナ又は多機能装置を提供することが本発明の目的である。
【課題を解決するための手段】
【0011】
この目的は、前文に従った画像処理装置を提供することによって達成され、制御区画は、印刷機能又はスキャン操作機能のいずれかと関連付けられるシート運搬システム内の紙詰まりに反応して、シート運搬システムが停止するに至った後にシート運搬システム内に残るシートをもたらし、シート運搬システム内に残るそれらのシートを決定することのために配置され、且つ、操作者がそれらのシートを取り除く助けとして、シート運搬システム内に残るそれらのシートのサムネイル画像をディスプレイの上に示すことのためにも配置される。
【0012】
表示される画像、所謂シートサムネイルを検査し、装置内で発見される如何なるシートをも検査することによって、操作者は出力文書が正しいか否かを容易に確認し得る。内容画像はシートを個別に認識可能にする。
【0013】
紙詰まりを解消することは、シート運搬システム内の1つ又はそれよりも多くの場所において詰まらされたシートを取り除くことを含むことが多い。操作者は自分が取り除いたシートを見て、それらをディスプレイ上に示されるものと比較可能であり、それらが一致するならば、操作者はジョブを仕上げるために自信を持って機械を再開する。
【0014】
本発明のある実施態様では、紙詰まりの解消後、正しく処理(印刷又はスキャン)された最後のシートをディスプレイの上に示し得るので、操作者は出力トレイ内の最上部のシートが正に表示されているものであるか否かを確認し得る。
【0015】
他の実施態様では、印刷の場合において、操作者が確認するよう、印刷が紙詰まりの解消後に再開されるときに印刷される最初のシートを示し得る。操作者に異なるシートを選択する機会を与えることにおいて、そして、確認シートを印刷することにおいても、上記のことを詳述し得る。
【0016】
スキャン操作の場合、最後に正しくスキャンされたシートをディスプレイの上に示し得る。その場合、操作者はそのシートが正に出力トレイ内の積重ねの頂部上にあるものであるか否かを確認し得る。
【0017】
更に他の実施態様では、紙詰まり解消後にスキャンされるべき最初のシートを示し得る。この実施態様の詳細は以下の記載において具体化される。
【0018】
本発明の他の実施態様を以下に記載する。
【0019】
図面を参照して本発明を説明する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明を組み込み得るデジタル画像複製装置を示す概略図である。
【図2】図1の装置のユーザーインターフェース区画に属する操作者コントロールパネルを示す概略図である。
【図3】紙詰まりの場合におけるユーザーインターフェースディスプレイを示す概略図である。
【図4】本発明の第一実施態様を説明するフローチャートである。
【図5】ディスプレイレイアウトを示す概略図である。
【図6】本発明の第二実施態様を説明するフローチャートである。
【図7】ディスプレイレイアウトを示す概略図である。
【図8】ディスプレイレイアウトを示す概略図である。
【図9】本発明の第三実施態様を説明するフローチャートである。
【図10】ディスプレイレイアウトを示す概略図である。
【図11】本発明のスキャン操作の実施態様を説明するフローチャートである。
【図12】ディスプレイレイアウトを示す概略図である。
【図13】ディスプレイレイアウトを示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
図面は概略的であり、原寸通り描写されていない。図面中、既述の素子に対応する素子は、同じ参照番号を有する。
【0022】
図1は、デジタル画像複製装置1を示しており、装置上には、様々な部分が図式的な形態で別個に示されている。処理されるべき文書は、紙シートであるのが普通であるが、情報を支持する任意の他の種類のシート、例えば、OHPシート等も含み得る。
【0023】
デジタル画像複製装置は、シートを提供するための媒体貯蔵ユニット22を有し、媒体貯蔵ユニット22は、印刷されるべきシートを収容する幾つかのトレイ22−1,22−2,22−3,22−4と、処理済み文書を受け取るための出力ユニット23とを有し得る。出力ユニット23は、1つ又はそれよりも多くの出力トレイ23−1及び23−2を含み、印刷済みシートを分類(ソート)し、ステープル留めし、更に処理するための仕上機を含み得る。その上、欠陥シートを配置するための余分の出力トレイ23−3があり得る。
【0024】
デジタル画像複製装置は、印刷システム26を有し、印刷システム26は、それ自体既知の電子写真処理区画を含み得る。電子写真処理区画内では、光伝導媒体26−1が荷電され、デジタル画像データに従ってLED配列を介して露光され、且つ、トナー粉末で現像され、然る後、シートが文書運搬システム27を介して媒体貯蔵ユニット22から出力ユニット23に運搬される間、トナー画像が定着システム26−2内で画像支持シート上に移転され且つ固定される。
【0025】
他の画像形成プロセス、例えば、トナー画像が高解像電極を支持する処理ドラムの上に直接的に形成され、次に、画像支持シート上への固定のために定着システムに移転される、所謂直接画像化(direct imaging)プロセスも想定し得る。
【0026】
シート運搬システム27は、印刷システム26に沿って、媒体貯蔵ユニット22にある入力軌道21から出力ユニット23にある出力軌道24にシートを運搬するためにある。シート運搬システムは、シートを反転させるための反転区画25と、両面印刷処置のための両面印刷戻り軌道28とを含む。よって、様々なモータ、ローラ、案内素子、ベルト等を有する、印刷システム26及び運搬システム27は、印刷装置の技術分野において周知である。また、シート運搬システム全体は、シート運搬システムを通じて輸送される全てのシートの制御を可能にするよう、多くの場所にセンサを備える。以下、より一般的に、シート運搬システムを通じる軌道を「紙経路」とも呼ぶ。
【0027】
デジタル画像複製装置は、参照番号170で概略的に示される制御区画も含む。ケーブル172が、ネットワークインターフェースを介して、制御区画170をローカルネットワークに接続し得る。ネットワークは有線であり得るが、部分的又は完全に無線であってもよい。制御区画170は、例えば、データファイルをネットワーク環境と交換するための並びにプリント及びスキャン操作のためのコントローラ11と、シート運搬システム27及び印刷システム26を制御するために配置されるエンジン制御ユニット12とを含む。
【0028】
例えば、エンジン制御ユニット12は、運搬システムのセンサ、活性案内素子、及び、モータと接続され、全ての個々のシートを常に追跡する。
【0029】
デジタル画像複製装置は、装置の操作のために装置の上に設けられる操作者制御パネルを含むユーザーインターフェース160を有する。ユーザーインターフェースは、ディスプレイ及びキーを備え得る。
【0030】
デジタル画像複製装置はプリンタのみであってもよいが、スキャン(走査)、コピー(複写)、又は、ファックス機能を更に含む多機能装置であるのが好ましい。自動文書フィーダ(ADF)110が、スキャン操作のために文書シートの積重ねを導入するための入力トレイ111と、スキャナユニット29に沿って排紙トレイ113にシートを1枚ずつ輸送するための輸送機構112とを備え、スキャン操作後、シートは排紙トレイ113内に配置される。スキャナユニット29(図面では更に詳述されない)は、フラットベッドスキャナを含み、フラットベッドスキャナは、原シートを配置し得るガラスプラテン30と、CCD配列と、画像化ユニットとを備え、画像化ユニットは、CCD配列の上に文書シートを画像化するためのレンズ系と移動可能なミラーとを有する。これらの条件において、CCD配列は、電子信号を生成し、電子信号は、それ自体既知の方法においてスキャンファイルとしても既知のデジタル画像データに変換される。
【0031】
ADF110の輸送機構112は、当該技術分野において概ね知られるように、様々なモータ、ローラ、案内素子、ベルト等を有し、両面スキャン操作のために設計される。また、輸送機構を通じて輸送される全てのシートの制御を可能にするよう、それは多くの場所にセンサを備える。印刷システムにおけるように、以下、一般的に、シート輸送機構112を通じる軌道を「紙経路」と呼ぶ。
【0032】
ユーザーインターフェース区画に属する操作者制御パネル160が図2に示されており、LCDディスプレイのようなディスプレイスクリーン60や、多数のキー、即ち、スタートキー61、数字キー62、矯正キー63、選択キー64A−E,65A−D、及び、キークラスタ66を含む。
【0033】
デジタル画像複製装置のスイッチが入れられるとき、ディスプレイスクリーン60は、多数の垂直コラムによって形成される画像を表示し、各垂直コラムは、選択キー64A−Eの1つの上に位置付けられる。各コラムは、装置の特定の基本機能に関連し、その基本機能のための異なる可能な設定を示している。例えば、キー64Aの上のコラムは、文書がスキャナによってスキャンされ、次に、複製されるコピー機能と、プリントがネットワークを通じて受信されるデータファイルから作成され且つ制御ユニット13内に記憶される対話式印刷のためのプリンタ機能と、スキャナ機能との間の選択肢に割り当てられる。選択される設定は、暗点のようなマーカによって或いはハイライト(強調)によって表示される。
【0034】
選択キーを作動することによって、操作者は、例えば、周期パターンに従って、異なる設定を選択し得る。設定の変更の結果、1つ又はそれよりも多くの他の選択キーの機能は変更し得る。何故ならば、古い機能はもはや関連せず、他の選択の選択肢が必要とされるからである。その場合には、新しい機能に関連する異なるテキストがディスプレイスクリーン60の関連するコラム内に現れる。
【0035】
選択キー65A−Dは、ディスプレイスクリーン60の寸法の制約の故に表示し得ない異なる組の機能を持ち出す可能性をもたらす。これらは単純なコピー又は印刷ジョブには概して要求されない機能であるが、特別な印刷結果を得るより多くの選択肢を操作者にもたらす。キー65Dは、ネットワークから受信した如何なる待機中の印刷ジョブをも示すためにある。キー65A−Dの意味は、各キーの直ぐ下のディスプレイスクリーン60の関連フィールド内に表示される。キーの1つが作動されるとき、対応する組の機能は活性化され、ディスプレイスクリーン60のレイアウトは関連機能に適合される。同時に、この選択は、グループ65A−Dの作動されるキーに属するディスプレイスクリーン60上のそのフィールドをフレーミング(枠取り)し或いはその他の方法で目立たせることによって表示される。操作者制御パネル160は、コピー機において概ね通例であるように、印刷組の数を表示する数字ディスプレイ70も含む。
【0036】
図2において、ディスプレイスクリーン60は、プリンタ機能に対応するレイアウトで示されている。ここに到達するために、キー64A(「プリント」)又はキー65D(「メールボックス」)のいずれかが作動され、然る後、ユーザー名(「エバートセン」)を選択するためにキー64Bが使用され、その使用者用に受信され且つ記憶されるファイルのリストからプリントファイル(「内部レポート」)を選択するためにキー64Cが使用される。
【0037】
その瞬間、キー64Cは、そのリスト内の全てのファイルの選択に機能を変更するのに対し、キー64D及び64Eは、それぞれ、全ての新らたに(即ち、その使用者の最後の印刷作業の後に)受信される印刷ジョブを選択するためにあり、且つ、選択されるファイルを削除するためにある。スターキー66は、そのリスト中の個々のプリントファイルを選択するためにある。
【0038】
ディスプレイスクリーン60上の選択67は、選択されるユーザー名及びプリントファイルを表示する。
【0039】
ファイルの選択後、スタートキー61を作動することによって、印刷プロセスが開始される。印刷プロセスが開始されるとき、デジタル画像が印刷システム26内でトナー画像に変換され、同時に、受取材料のシートが区画22内の媒体貯蔵トレイのうちの1つから分離され、シート運搬システム27によって定着システム26−2に輸送され、定着システムで、トナー画像が各シートに移転され且つ定着される。
【0040】
今や、シートの輸送の間、1つ又はそれよりも多くのシートが運搬システム27内に詰まり、シートの更なる輸送を妨げ、その結果、所謂紙詰まりを引き起こすことが起こり得る。その場合には、人間の操作者が機械の関連部分を開くことによって介入し、紙経路を空けなければならない。また、あらゆる技術的に致命的ではない障害は制御回路内にタイミング誤差を引き起こし、それは欠陥状態及び自動エンジン停止を招き得る。全てのシートは依然として順序通りであるが、操作を再開し得る前に、操作者の手動介入が必要であり得る。これも紙詰まりと考え得る。
【0041】
エンジン制御ユニット12は、例えば、図3に示されるように、機械を開くことをどのように進めるか、機械内に詰まらされたシートをどのように取り除くかの指示を含む、ユーザーインターフェースディスプレイ60を通じたメッセージによって、紙詰まり状況を通知し得る。本発明によれば、操作者が紙詰まりの問題を完全に解決することを助けるために、エンジン制御ユニットは、紙詰まりに含まれるシートのサムネイル画像を追加的に示し得る。この発明的な着想の幾つかの実施態様を本発明の可能な実施の実施例として以下に記載する。
【0042】
本発明の第一実施態様において、エンジン制御ユニット12は、紙経路内に詰まらされ且つ操作者によって全て除去されなければならないシートのサムネイルを表示するようプログラムされる。これは操作者の人生をより容易にする。何故ならば、操作者は自分が除去したシートがディスプレイ上の画像に対応するか否かを確認する必要があるに過ぎないからである。例えば、もし彼が取り除いたシート以外の1つよりも多くのサムネイルが表示されているならば、操作者は自分が見逃したかもしれない他のシートがあるに違いないと直ちに知る。加えて、表示される画像は、どのシートが紙詰まりに含まれているかをエンジンコントローラが正確に知るという確信、及び、プリント上部の再開後の最終的な出力組が正しいという確信を操作者に与える。
【0043】
図4中のフローチャートを参照して、上述の第一実施態様の実施を今や説明する。
【0044】
プロセスは、プリンタ内で紙詰まりが起こるときに開始する(S400)。次に、エンジン制御ユニット12がプリントエンジン内の状況を評定し、具体的に何が起こっており、全てのシートがどこで紙経路内にあるかを捜し出す(S405)。プロセス中、エンジン制御ユニット12は、どのシートが正しく印刷され、どのシートを出力トレイに依然として輸送し得るかを決定し(S410)、次に、現在の出力トレイ23−1又は23−2へのその輸送を制御する(S415)。また、エンジン制御ユニット12は、可能であれば、欠陥プリントトレイ23−3への正しく(完全に)印刷されなかったシートの輸送を制御する(S420)。ステップS415及びS420を完了した後、可能な限り速やかに、更なる損傷及び他の区画を防止するために、詰まったシートによって閉塞される運搬システムの区画は、直ぐにサイクルダウン(cycle down)される(ステップS425)。
【0045】
ところで、操作者に警告し且つ通知するメッセージは、例えば、図3に示されるように、ディスプレイ60の上で構成され且つディスプレイ60の上に表示される(S430)。このメッセージは、操作者がどのようにして詰まったシートに到達するかの指示を含み、欠陥プリントトレイ23−3からシートを取り除く要求も含み得る。他のセンサによって、エンジン制御ユニット12は、操作者の操作について最新に維持される。シートが詰まらされた場所に操作者が達したことをエンジン制御ユニット12が感知するとき、エンジン制御ユニット12は、図5に示されるように、そのディスプレイを、取り除かれるべきシートのサムネイルを示すものに変更する(S435)。例えば、図3及び図5のスクリーンレイアウトの表示を変更することのような、他の表示の方法を想定し得る。
【0046】
ステップ440において、操作者はエンジンを開き、紙経路及び欠陥プリントトレイからシートを取り除き、そして、それらのシートをサムネイルと比較し、それらが一致することに操作者が満足するならば、操作者は機械を閉じ得る。図5に見ることができるように、サムネイル画像は完全に(例えば、両面)印刷された或いは部分的に印刷されたシートを示し得る。何故ならば、紙経路内のシートは未だ印刷されていないからである。図5において、シートは、前面及び背面のために、隣接する長方形としてそれぞれ示されている。
【0047】
次に、エンジン制御ユニット12は、紙経路が完全に空であるか否かを確認し、もし空でないならば、エンジン制御ユニット12は、装置ディスプレイ60上に操作者のための追加的な指示を表示し(S450)、然る後、エンジン制御ユニット12はステップ445の確認を再び行う。もし紙経路が完全に空であるならば、エンジン制御ユニット12は、全てのシステムが十分に機能しているか否かを確認する(S455)。もしそうでないならば、エンジン制御ユニット12は、操作者が如何なる既存の欠陥状態をも修復するための追加的な指示を再び表示し、もしそのようなことが可能でないならば、保守人員からの助言又は助けを求める。他方、もし全てが十分に機能しているならば、エンジン制御ユニット12は処理区画26を自動的に始動し、プリントプロセスを再開する(S465)。
【0048】
第一実施態様と組み合わせ得る本発明の第二実施態様において、エンジン制御ユニット12は、正しく印刷され、従って、紙詰まり後の出力トレイ内の印刷済みシート積重ねの頂部に見出されるべき最後のシートのサムネイルを示すようにプログラムされる。よって、表示される画像は、エンジンコントローラ12が正しい出力組を生成するためにどこでジョブを再開すべきかを正確に知っているという確信を操作者に与える。
【0049】
図6のフローチャートを参照して上述の第二実施態様の実施を説明する。ステップS600からステップS630は、ステップS400からステップS430に完全に対応し、従って、ここでは再び説明しない。第一及び第二の実施態様が組み合わせられる場合、ステップS630は、S430及びS435の結合ステップに対応する、即ち、エンジンから取り除かれるべきシートのサムネイルの表示は、エンジンを空にするための指示の一部である。
【0050】
操作者は、ディスプレイ60上の指示に従って、紙経路内に詰まったシート及び欠陥プリントトレイ内のシートを今や取り除くことができ、操作者が詰まったシートを取り除いたことをエンジン制御ユニット12が感知するとき、エンジン制御ユニット12は、その表示を、図7に示されるように、正しく印刷され且つ出力トレイに安全に送られた最後のシートであるシートのサムネイルを示すものに変更する(S640)。次に、エンジン制御ユニット12は、紙経路が完全に空であるか否かを確認し(S645)、もし空でないならば、エンジン制御ユニット12は、機械ディスプレイ60上に操作者のための追加的な指示を表示し、然る後、エンジン制御ユニット12はステップS645の確認を再び行う。
【0051】
その間に、操作者は出力トレイを開き、その中の頂部シートが本当に「正しく印刷された最後のシート」として表示されているものであるか否かを確認する。もしそうであるならば、操作者はキー64E(「OK」)を作動し、然る後、エンジン制御ユニット12は、全てのシステムが十分に機能しているか否かを更に確認する(S665)。もしそうでないならば、エンジン制御ユニット12は、操作者が如何なる既存の欠陥状態をも矯正するよう追加的な指示を再び表示し、もしそのようなことが可能でないならば、保守人員から助言又は助けを求める(S670)。他方、もし全てが十分に機能しているならば、エンジン制御ユニット12は処理区画26を自動的に始動し、プリントプロセスを再開する(S675)。
【0052】
しかしながら、ステップS655において、操作者が、出力トレイ内の頂部シートが「正しく印刷された最後のシート」として表示されているものと同じでないことを発見したり、頂部シートが損傷し或いはその他の事情で許容可能でないことを発見したりすることが起こり得る。その場合、操作者はキー64A(「OKでない」)を作動可能であり、然る後、ステップS660において、エンジン制御ユニット12は、現在選択されているシートに後続するのに先立ち、シートの一連のサムネイルを表示し、図8に示されるように、現在選択されているシートをより大きく表示し得る。操作者は、スターキー66で表示器75をシフトし且つ彼の選択をキー64E(「OK」)で確認することによって、他のシートを「正しく印刷された最後のシート」として今や表示し得る。反応して、エンジン制御ユニット12は、エンジン検査のための(S455及びS460に対応する)ステップS665,S670及びS675を通し、それによって、プリントプロセスを終了する。
【0053】
第一実施態様と組み合わせ得る本発明の第三実施態様において、エンジン制御ユニット12は、紙詰まりが解消された後に印刷される最初のシートのサムネイル、換言すれば、出力トレイに正しく送られた最後のシートの上に続くシートを示している。その場合、操作者は、その選択で満足であるか、或いは、それを変更することを望むかを決定し得る。次に、操作者は、最初に印刷されるべき新たに選択されるシートの確認プリントを命令し、それが彼の望みに適っているか否かを決定し得る。
【0054】
図9のフローチャートを参照して、上述の第三実施態様の実施を今や説明する。ステップS900からS970は、ステップS600からS670に完全に対応するが、一部の表示画像は異なる。相違のみを以下に記載する。第一及び第二の実施態様が組み合わせられる場合、ステップS930は、結合ステップS430及び435に対応する、即ち、エンジンから取り除かれるべきシートのサムネイルの表示は、エンジンを空にする指示の一部である。
【0055】
既に述べた通り、ステップS940において示される表示画像は、図10に示されるように、紙詰まりが解消された後に印刷される第一シートを表示している。現在選択されているシートは、残余のシートよりも大きく示されており、表示器75を備える。もし操作者が表示されているシートに同意するならば、操作者はキー64E(「OK」)を作動し得る。もし操作者が同意しないならば、操作者はキー64C(「他のシートを選択する」)を作動し、スターキー66で表示器75をシフトし且つキー64E(「OK」)で彼の選択を確認することによって、印刷ジョブを再開すべき他のシートを表示する。
【0056】
反応して、印刷ジョブの再開に備えるために、エンジン制御ユニット12は、ステップS665及びS670に対応するステップ965及びS970を通す。
【0057】
操作者は、表示されているシートが本当に所望のものであるか否かを確認することも望み得る。その場合、操作者はステップS975においてキー64A(「プリントを確認」)を作動し、然る後、現在選択されているシートが印刷され、容易な検査のために出力トレイ23−2に送られる。もし操作者が満足するならば、操作者はキー64E(「OK」)を作動し、然る後、印刷ジョブは、印刷されるべき現在選択されている第一のシートで再開される(S985)。
【0058】
本発明を独立型(スタンドアローン)スキャナ又は多機能スキャナにおけるスキャン操作にも適用可能であり、後者の場合には、第二及び第三の実施態様との組み合わせにおいてであり、或いは、そうではない。
【0059】
多数ページ文書をスキャンするために、操作者は原シートの積重ねをADF111の入力トレイ内に配置し(図1)、キー64Aでスキャナ機能を選択し(図2)、スタートキー61でプロセスを開始する。次に、文書のシートは積重ねから分離され、輸送機構112によってスキャナプラテン30を越えて1枚ずつ輸送され、必要であれば、各シートの逆面をスキャンするために裏返され、プラテンに戻される。
【0060】
シートの輸送中、1つ又はそれよりも多くのシートが輸送機構112内に詰まり、シートの更なる輸送を妨げ、その結果、紙詰まりを招くことが起こり得る。その場合、操作者は、ADFの関連部分を開き且つ紙経路を空にすることによって介入しなければならない。また、如何なる技術的に致命的でない妨害も制御回路内にタイミングエラーを引き起こし、それは欠陥状態及び自動エンジン停止を招き得る。全てのシートは依然として順番通りであるが、操作を再開し得る前に、操作者の手動介入が必要であり得る。これは不確かな状況を招き、同様に紙詰まりと考えられる。
【0061】
エンジン制御ユニット12は、プリントエンジン内の紙詰まりに関して図3中に示されるものに類似する、機械を開放すること及び機械内のシート積重ねを空にすることをどのように進めるかの指示を含む、ユーザーインターフェースディスプレイ60を通じたメッセージによって、紙詰まり状況を通知し得る。
【0062】
本発明によれば、操作者が紙詰まりを完全に解消するのを助けるために、エンジン制御ユニット12は、紙詰まりに含められるシートのサムネイル画像を今や示し得る。これは操作者の快適さを大いに増す。何故ならば、どのシートが完全にスキャンされたか、従って、どのシートでスキャンプロセスが再開されるべきかが常に極めて不確かであるからである。
【0063】
本発明の実施の実施例として、2つの実施態様を今や記載する。多機能装置(プリンタ/スキャナの組み合わせ)の場合、それらの実施態様を上述の第一乃至第三の実施態様のいずれかと組み合わせ得る。
【0064】
図11を参照して、スキャナに関する本発明の第四実施態様を今や説明する。
【0065】
プロセスは紙詰まりがスキャナ内で起こるときに開始する(S1100)。一般的に、これは、文書シートの一部が既にスキャンされて排紙トレイ113に輸送されているのに対し、1つ又はそれよりも多くのシートは輸送機構112の紙経路内にあり、残余のシートは依然として入力トレイ111内に収容されていることを意味する。それが紙詰まりを発見するとき、具体的に何が起こり、全てのシートはどこで紙経路内にあり、どのシートが既に安全にスキャンされ且つ排紙トレイ内に進入したのかを発見するために、エンジン制御ユニット12はADF内の状況を評定する(S1105)。次に、もしそのようなことが可能であるならば、それは排紙トレイへの紙経路内のシートの輸送を制御し(S1110)、輸送機構を停止させる(S1115)。
【0066】
その間に、操作者に警告し且つ通知するためのメッセージが構成され、ディスプレイ60上に表示される。このメッセージは、操作者が詰まったシートにどのように達するかの指示を含む(S1120)。他のセンサによって、エンジン制御ユニット12は操作者の操作について最新に更新され続ける。操作者が紙詰まりを解消したことをエンジン制御ユニット12が感知するとき、それは、図13に示されるように、そのディスプレイを、正しくスキャンされ且つ記憶された最後のシートのサムネイル及び依然としてスキャンされなければならないシートを再配置するための指示を示すものに変更する(S1125)。
【0067】
次に、エンジン制御ユニット12は、操作者がシートをADF内に配置するのを待ち、スタートキー61を作動し(S1130)、然る後、それはスキャン操作を再開し(S1135)、スキャンデータを紙詰まり前に生成されたファイルに付加する。
【0068】
僅かに異なる実施態様では、スキャンプロセスが再開されるときに初めにスキャンされるべき、従って、未だスキャンされていないシートの積重ねの上に配置されなければならないシートのサムネイルを示す、操作者のための助言が表示される。対応する表示画像が図13に示されている。これは操作者が入力トレイに置かなければならないシートの積重ねにだけ集中すれば十分であるという利点を有する。実際には、第一のスキャンされていないシート又は不完全にスキャンされたシートを表示することは可能ではない。何故ならば、その画像は未だ生成されていないからである。従って、最後に完全にスキャンされたシートのサムネイルが示され、そのシートのスキャン済み画像はスキャンファイルから削除されるので、それが再びスキャンされるとき、スキャンファイルは完全であり、重複を含まない。
【0069】
操作者を動かす理由が何であれ、操作者に既にスキャン済みのシートのうちの他のシートを再開スキャン操作のための開始シートとして選択する機会を付与することも可能である。図10に関連して記載した方法に類似する方法において上記のことを実施可能であり、相違点は、以前にスキャンされたシートのみをディスプレイ上に示し得ることである。もし操作者が他のシートを選択するならば、スキャン操作が再開される前に、再びスキャンされるべきシートと関連付けられるスキャンファイルが先ず削除される。
【0070】
上記の全ての実施態様では、内容画像の上に重ね合わされたページ番号が拡大された状態で、ユーザーインターフェースディスプレイ上に表示されるシートのサムネイルを表示し得る。それ自体既知のプリント画像の自動分析によってページ番号を決定し得る。ページ番号は限定的な数の位置のうちの任意の1つの位置に概ね配置されるので、ページ番号が存在するならば、ページ番号を発見し且つ認識することは困難ではない。特に、ページが互いに密接に類似し合う全てがテキストの文書の場合、ページ番号は操作者がシートを認識するのを助け得る。
【0071】
上記実施態様の形態において本発明を説明したが、付属の請求項の範囲内で他の実施態様も可能であることが当業者に明らかであり、請求項は特許保護に対する限定であるに過ぎない。
【技術分野】
【0001】
本発明は、プリンタ、スキャナ又は多機能装置におけるシート運搬障害のエラー修復に関する。
【0002】
より具体的には、本発明は、制御区画と、シート運搬システムと、画像変換区画と、関連ディスプレイを有するユーザーインターフェースとを有する画像処理装置であって、画像変換区画は、光画像をデジタル画像に変換すること(スキャン機能)又はデジタル画像をシートの上で光画像に変換すること(印刷機能)のためにあり、シート運搬システムは、シートを、入力区画から、画像変換区画を越えて、出力区画に運搬するためにあり、制御区画は、シート変換システムと、画像変換区画と、ユーザーインターフェース区画とに接続される、画像処理装置に関する。
【0003】
本発明は装置内で実施されるシートを処理する方法にも関する。
【背景技術】
【0004】
プリンタ及びスキャナのようなシート処理装置はシート運搬システムを有し、シート(主として紙シート)が1つの処理段階から他の処理段階に輸送される。一般的に、運搬システムは複数の輸送区画を含み、センサを備える。誤作動が解消されるまで、エンジンコントローラが、例えば、シート輸送を停止し且つ処理区画を遮断することによる措置を講じ得るよう、センサは、装置を通じるその途上で各シートを追跡し、輸送中の如何なる誤作動又は紙詰まりをも直ちに知らせる。多くの場合、シートがシート輸送区画内に残されるとき、機械操作者は、装置ドア及び1つ又はそれよりも多くの輸送区画を開き、その中に詰まった如何なるシートをも取り出さなければならない。一般的に、装置コントローラは、ユーザーインターフェースパネルディスプレイを介して操作者に指示をもたらし、輸送区画内のどこにシートが配置され、それらをどのように取り除くかを助言する。
【0005】
正しい組の印刷物、スキャナの場合には、正しい組のデジタル文書画像で終わるために、現在のジョブがどの程度まで処理され且つシートの組のうちのどのシートでジョブ処理が再開されなければならないかを自動的に確認するための様々な自動診断及び紙詰まり回復技法が開発されている。
【0006】
米国特許出願公開第2006/224559号は、紙詰まり後、紙詰まりが起こった装置区画、結果的に、操作者による点検、場合によっては、操作者による介入を必要とする装置区画を操作者に知らせるプリンタ装置を開示している。加えて、エンジンの障害が解消された後にジョブが再開されるときに最初に印刷されるページのサムネイル画像が、隣接するページ画像と共に、装置のユーザーインターフェースパネルの上に表示される。次に、操作者は彼が同意するか否かを確認し、同意しないならば、ジョブを再開すべき他のページ画像を表示し得る。
【0007】
EP1227656Aは、所謂注文媒体、例えば、タブシートを処理し得る印刷システムを開示している。紙詰まりが起こるとき、コントローラは注文媒体の組のうちのどのシートが回復されるべき正しいシートであるかを決定し、その地理的表示をユーザーインターフェースディスプレイの上に示す。
【0008】
殆どの全ての場合において、命令された除去操作以外に操作者の関与を必要とせず、生成される組が正しいように、昨今の回復技法は略完全である。
【0009】
それにも拘わらず、操作者は装置コントローラが正しいジョブを行ったことを常に信用せず、その結果、操作者は生成されたプリントアウトを確認するか或いは誤りのあるページのためにファイルをスキャン(走査)し、且つ/或いは、時折、欠陥のあるジョブの生成済みのプリントを単に廃棄し、ジョブが新らたに開始されることが分かった。更に、それにも拘わらず、正しく印刷され且つ出力区画に輸送されたシートが損傷されたり皺付けられたりすることがあり得ないわけではなく、操作者がそう見るならば、操作者はやり直すことも決定し得る。これは望ましくない。何故ならば、それは余分なシート及び時間を費やさせるからである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
従って、操作者に状況の評定と紙詰まり後にエンジンコントローラによって行われるような修復戦略をもたらし、それにも拘わらず、そのようなことが必要であると看做されるならば、操作者に介入する機会を与えるプリンタ、スキャナ又は多機能装置を提供することが本発明の目的である。
【課題を解決するための手段】
【0011】
この目的は、前文に従った画像処理装置を提供することによって達成され、制御区画は、印刷機能又はスキャン操作機能のいずれかと関連付けられるシート運搬システム内の紙詰まりに反応して、シート運搬システムが停止するに至った後にシート運搬システム内に残るシートをもたらし、シート運搬システム内に残るそれらのシートを決定することのために配置され、且つ、操作者がそれらのシートを取り除く助けとして、シート運搬システム内に残るそれらのシートのサムネイル画像をディスプレイの上に示すことのためにも配置される。
【0012】
表示される画像、所謂シートサムネイルを検査し、装置内で発見される如何なるシートをも検査することによって、操作者は出力文書が正しいか否かを容易に確認し得る。内容画像はシートを個別に認識可能にする。
【0013】
紙詰まりを解消することは、シート運搬システム内の1つ又はそれよりも多くの場所において詰まらされたシートを取り除くことを含むことが多い。操作者は自分が取り除いたシートを見て、それらをディスプレイ上に示されるものと比較可能であり、それらが一致するならば、操作者はジョブを仕上げるために自信を持って機械を再開する。
【0014】
本発明のある実施態様では、紙詰まりの解消後、正しく処理(印刷又はスキャン)された最後のシートをディスプレイの上に示し得るので、操作者は出力トレイ内の最上部のシートが正に表示されているものであるか否かを確認し得る。
【0015】
他の実施態様では、印刷の場合において、操作者が確認するよう、印刷が紙詰まりの解消後に再開されるときに印刷される最初のシートを示し得る。操作者に異なるシートを選択する機会を与えることにおいて、そして、確認シートを印刷することにおいても、上記のことを詳述し得る。
【0016】
スキャン操作の場合、最後に正しくスキャンされたシートをディスプレイの上に示し得る。その場合、操作者はそのシートが正に出力トレイ内の積重ねの頂部上にあるものであるか否かを確認し得る。
【0017】
更に他の実施態様では、紙詰まり解消後にスキャンされるべき最初のシートを示し得る。この実施態様の詳細は以下の記載において具体化される。
【0018】
本発明の他の実施態様を以下に記載する。
【0019】
図面を参照して本発明を説明する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明を組み込み得るデジタル画像複製装置を示す概略図である。
【図2】図1の装置のユーザーインターフェース区画に属する操作者コントロールパネルを示す概略図である。
【図3】紙詰まりの場合におけるユーザーインターフェースディスプレイを示す概略図である。
【図4】本発明の第一実施態様を説明するフローチャートである。
【図5】ディスプレイレイアウトを示す概略図である。
【図6】本発明の第二実施態様を説明するフローチャートである。
【図7】ディスプレイレイアウトを示す概略図である。
【図8】ディスプレイレイアウトを示す概略図である。
【図9】本発明の第三実施態様を説明するフローチャートである。
【図10】ディスプレイレイアウトを示す概略図である。
【図11】本発明のスキャン操作の実施態様を説明するフローチャートである。
【図12】ディスプレイレイアウトを示す概略図である。
【図13】ディスプレイレイアウトを示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
図面は概略的であり、原寸通り描写されていない。図面中、既述の素子に対応する素子は、同じ参照番号を有する。
【0022】
図1は、デジタル画像複製装置1を示しており、装置上には、様々な部分が図式的な形態で別個に示されている。処理されるべき文書は、紙シートであるのが普通であるが、情報を支持する任意の他の種類のシート、例えば、OHPシート等も含み得る。
【0023】
デジタル画像複製装置は、シートを提供するための媒体貯蔵ユニット22を有し、媒体貯蔵ユニット22は、印刷されるべきシートを収容する幾つかのトレイ22−1,22−2,22−3,22−4と、処理済み文書を受け取るための出力ユニット23とを有し得る。出力ユニット23は、1つ又はそれよりも多くの出力トレイ23−1及び23−2を含み、印刷済みシートを分類(ソート)し、ステープル留めし、更に処理するための仕上機を含み得る。その上、欠陥シートを配置するための余分の出力トレイ23−3があり得る。
【0024】
デジタル画像複製装置は、印刷システム26を有し、印刷システム26は、それ自体既知の電子写真処理区画を含み得る。電子写真処理区画内では、光伝導媒体26−1が荷電され、デジタル画像データに従ってLED配列を介して露光され、且つ、トナー粉末で現像され、然る後、シートが文書運搬システム27を介して媒体貯蔵ユニット22から出力ユニット23に運搬される間、トナー画像が定着システム26−2内で画像支持シート上に移転され且つ固定される。
【0025】
他の画像形成プロセス、例えば、トナー画像が高解像電極を支持する処理ドラムの上に直接的に形成され、次に、画像支持シート上への固定のために定着システムに移転される、所謂直接画像化(direct imaging)プロセスも想定し得る。
【0026】
シート運搬システム27は、印刷システム26に沿って、媒体貯蔵ユニット22にある入力軌道21から出力ユニット23にある出力軌道24にシートを運搬するためにある。シート運搬システムは、シートを反転させるための反転区画25と、両面印刷処置のための両面印刷戻り軌道28とを含む。よって、様々なモータ、ローラ、案内素子、ベルト等を有する、印刷システム26及び運搬システム27は、印刷装置の技術分野において周知である。また、シート運搬システム全体は、シート運搬システムを通じて輸送される全てのシートの制御を可能にするよう、多くの場所にセンサを備える。以下、より一般的に、シート運搬システムを通じる軌道を「紙経路」とも呼ぶ。
【0027】
デジタル画像複製装置は、参照番号170で概略的に示される制御区画も含む。ケーブル172が、ネットワークインターフェースを介して、制御区画170をローカルネットワークに接続し得る。ネットワークは有線であり得るが、部分的又は完全に無線であってもよい。制御区画170は、例えば、データファイルをネットワーク環境と交換するための並びにプリント及びスキャン操作のためのコントローラ11と、シート運搬システム27及び印刷システム26を制御するために配置されるエンジン制御ユニット12とを含む。
【0028】
例えば、エンジン制御ユニット12は、運搬システムのセンサ、活性案内素子、及び、モータと接続され、全ての個々のシートを常に追跡する。
【0029】
デジタル画像複製装置は、装置の操作のために装置の上に設けられる操作者制御パネルを含むユーザーインターフェース160を有する。ユーザーインターフェースは、ディスプレイ及びキーを備え得る。
【0030】
デジタル画像複製装置はプリンタのみであってもよいが、スキャン(走査)、コピー(複写)、又は、ファックス機能を更に含む多機能装置であるのが好ましい。自動文書フィーダ(ADF)110が、スキャン操作のために文書シートの積重ねを導入するための入力トレイ111と、スキャナユニット29に沿って排紙トレイ113にシートを1枚ずつ輸送するための輸送機構112とを備え、スキャン操作後、シートは排紙トレイ113内に配置される。スキャナユニット29(図面では更に詳述されない)は、フラットベッドスキャナを含み、フラットベッドスキャナは、原シートを配置し得るガラスプラテン30と、CCD配列と、画像化ユニットとを備え、画像化ユニットは、CCD配列の上に文書シートを画像化するためのレンズ系と移動可能なミラーとを有する。これらの条件において、CCD配列は、電子信号を生成し、電子信号は、それ自体既知の方法においてスキャンファイルとしても既知のデジタル画像データに変換される。
【0031】
ADF110の輸送機構112は、当該技術分野において概ね知られるように、様々なモータ、ローラ、案内素子、ベルト等を有し、両面スキャン操作のために設計される。また、輸送機構を通じて輸送される全てのシートの制御を可能にするよう、それは多くの場所にセンサを備える。印刷システムにおけるように、以下、一般的に、シート輸送機構112を通じる軌道を「紙経路」と呼ぶ。
【0032】
ユーザーインターフェース区画に属する操作者制御パネル160が図2に示されており、LCDディスプレイのようなディスプレイスクリーン60や、多数のキー、即ち、スタートキー61、数字キー62、矯正キー63、選択キー64A−E,65A−D、及び、キークラスタ66を含む。
【0033】
デジタル画像複製装置のスイッチが入れられるとき、ディスプレイスクリーン60は、多数の垂直コラムによって形成される画像を表示し、各垂直コラムは、選択キー64A−Eの1つの上に位置付けられる。各コラムは、装置の特定の基本機能に関連し、その基本機能のための異なる可能な設定を示している。例えば、キー64Aの上のコラムは、文書がスキャナによってスキャンされ、次に、複製されるコピー機能と、プリントがネットワークを通じて受信されるデータファイルから作成され且つ制御ユニット13内に記憶される対話式印刷のためのプリンタ機能と、スキャナ機能との間の選択肢に割り当てられる。選択される設定は、暗点のようなマーカによって或いはハイライト(強調)によって表示される。
【0034】
選択キーを作動することによって、操作者は、例えば、周期パターンに従って、異なる設定を選択し得る。設定の変更の結果、1つ又はそれよりも多くの他の選択キーの機能は変更し得る。何故ならば、古い機能はもはや関連せず、他の選択の選択肢が必要とされるからである。その場合には、新しい機能に関連する異なるテキストがディスプレイスクリーン60の関連するコラム内に現れる。
【0035】
選択キー65A−Dは、ディスプレイスクリーン60の寸法の制約の故に表示し得ない異なる組の機能を持ち出す可能性をもたらす。これらは単純なコピー又は印刷ジョブには概して要求されない機能であるが、特別な印刷結果を得るより多くの選択肢を操作者にもたらす。キー65Dは、ネットワークから受信した如何なる待機中の印刷ジョブをも示すためにある。キー65A−Dの意味は、各キーの直ぐ下のディスプレイスクリーン60の関連フィールド内に表示される。キーの1つが作動されるとき、対応する組の機能は活性化され、ディスプレイスクリーン60のレイアウトは関連機能に適合される。同時に、この選択は、グループ65A−Dの作動されるキーに属するディスプレイスクリーン60上のそのフィールドをフレーミング(枠取り)し或いはその他の方法で目立たせることによって表示される。操作者制御パネル160は、コピー機において概ね通例であるように、印刷組の数を表示する数字ディスプレイ70も含む。
【0036】
図2において、ディスプレイスクリーン60は、プリンタ機能に対応するレイアウトで示されている。ここに到達するために、キー64A(「プリント」)又はキー65D(「メールボックス」)のいずれかが作動され、然る後、ユーザー名(「エバートセン」)を選択するためにキー64Bが使用され、その使用者用に受信され且つ記憶されるファイルのリストからプリントファイル(「内部レポート」)を選択するためにキー64Cが使用される。
【0037】
その瞬間、キー64Cは、そのリスト内の全てのファイルの選択に機能を変更するのに対し、キー64D及び64Eは、それぞれ、全ての新らたに(即ち、その使用者の最後の印刷作業の後に)受信される印刷ジョブを選択するためにあり、且つ、選択されるファイルを削除するためにある。スターキー66は、そのリスト中の個々のプリントファイルを選択するためにある。
【0038】
ディスプレイスクリーン60上の選択67は、選択されるユーザー名及びプリントファイルを表示する。
【0039】
ファイルの選択後、スタートキー61を作動することによって、印刷プロセスが開始される。印刷プロセスが開始されるとき、デジタル画像が印刷システム26内でトナー画像に変換され、同時に、受取材料のシートが区画22内の媒体貯蔵トレイのうちの1つから分離され、シート運搬システム27によって定着システム26−2に輸送され、定着システムで、トナー画像が各シートに移転され且つ定着される。
【0040】
今や、シートの輸送の間、1つ又はそれよりも多くのシートが運搬システム27内に詰まり、シートの更なる輸送を妨げ、その結果、所謂紙詰まりを引き起こすことが起こり得る。その場合には、人間の操作者が機械の関連部分を開くことによって介入し、紙経路を空けなければならない。また、あらゆる技術的に致命的ではない障害は制御回路内にタイミング誤差を引き起こし、それは欠陥状態及び自動エンジン停止を招き得る。全てのシートは依然として順序通りであるが、操作を再開し得る前に、操作者の手動介入が必要であり得る。これも紙詰まりと考え得る。
【0041】
エンジン制御ユニット12は、例えば、図3に示されるように、機械を開くことをどのように進めるか、機械内に詰まらされたシートをどのように取り除くかの指示を含む、ユーザーインターフェースディスプレイ60を通じたメッセージによって、紙詰まり状況を通知し得る。本発明によれば、操作者が紙詰まりの問題を完全に解決することを助けるために、エンジン制御ユニットは、紙詰まりに含まれるシートのサムネイル画像を追加的に示し得る。この発明的な着想の幾つかの実施態様を本発明の可能な実施の実施例として以下に記載する。
【0042】
本発明の第一実施態様において、エンジン制御ユニット12は、紙経路内に詰まらされ且つ操作者によって全て除去されなければならないシートのサムネイルを表示するようプログラムされる。これは操作者の人生をより容易にする。何故ならば、操作者は自分が除去したシートがディスプレイ上の画像に対応するか否かを確認する必要があるに過ぎないからである。例えば、もし彼が取り除いたシート以外の1つよりも多くのサムネイルが表示されているならば、操作者は自分が見逃したかもしれない他のシートがあるに違いないと直ちに知る。加えて、表示される画像は、どのシートが紙詰まりに含まれているかをエンジンコントローラが正確に知るという確信、及び、プリント上部の再開後の最終的な出力組が正しいという確信を操作者に与える。
【0043】
図4中のフローチャートを参照して、上述の第一実施態様の実施を今や説明する。
【0044】
プロセスは、プリンタ内で紙詰まりが起こるときに開始する(S400)。次に、エンジン制御ユニット12がプリントエンジン内の状況を評定し、具体的に何が起こっており、全てのシートがどこで紙経路内にあるかを捜し出す(S405)。プロセス中、エンジン制御ユニット12は、どのシートが正しく印刷され、どのシートを出力トレイに依然として輸送し得るかを決定し(S410)、次に、現在の出力トレイ23−1又は23−2へのその輸送を制御する(S415)。また、エンジン制御ユニット12は、可能であれば、欠陥プリントトレイ23−3への正しく(完全に)印刷されなかったシートの輸送を制御する(S420)。ステップS415及びS420を完了した後、可能な限り速やかに、更なる損傷及び他の区画を防止するために、詰まったシートによって閉塞される運搬システムの区画は、直ぐにサイクルダウン(cycle down)される(ステップS425)。
【0045】
ところで、操作者に警告し且つ通知するメッセージは、例えば、図3に示されるように、ディスプレイ60の上で構成され且つディスプレイ60の上に表示される(S430)。このメッセージは、操作者がどのようにして詰まったシートに到達するかの指示を含み、欠陥プリントトレイ23−3からシートを取り除く要求も含み得る。他のセンサによって、エンジン制御ユニット12は、操作者の操作について最新に維持される。シートが詰まらされた場所に操作者が達したことをエンジン制御ユニット12が感知するとき、エンジン制御ユニット12は、図5に示されるように、そのディスプレイを、取り除かれるべきシートのサムネイルを示すものに変更する(S435)。例えば、図3及び図5のスクリーンレイアウトの表示を変更することのような、他の表示の方法を想定し得る。
【0046】
ステップ440において、操作者はエンジンを開き、紙経路及び欠陥プリントトレイからシートを取り除き、そして、それらのシートをサムネイルと比較し、それらが一致することに操作者が満足するならば、操作者は機械を閉じ得る。図5に見ることができるように、サムネイル画像は完全に(例えば、両面)印刷された或いは部分的に印刷されたシートを示し得る。何故ならば、紙経路内のシートは未だ印刷されていないからである。図5において、シートは、前面及び背面のために、隣接する長方形としてそれぞれ示されている。
【0047】
次に、エンジン制御ユニット12は、紙経路が完全に空であるか否かを確認し、もし空でないならば、エンジン制御ユニット12は、装置ディスプレイ60上に操作者のための追加的な指示を表示し(S450)、然る後、エンジン制御ユニット12はステップ445の確認を再び行う。もし紙経路が完全に空であるならば、エンジン制御ユニット12は、全てのシステムが十分に機能しているか否かを確認する(S455)。もしそうでないならば、エンジン制御ユニット12は、操作者が如何なる既存の欠陥状態をも修復するための追加的な指示を再び表示し、もしそのようなことが可能でないならば、保守人員からの助言又は助けを求める。他方、もし全てが十分に機能しているならば、エンジン制御ユニット12は処理区画26を自動的に始動し、プリントプロセスを再開する(S465)。
【0048】
第一実施態様と組み合わせ得る本発明の第二実施態様において、エンジン制御ユニット12は、正しく印刷され、従って、紙詰まり後の出力トレイ内の印刷済みシート積重ねの頂部に見出されるべき最後のシートのサムネイルを示すようにプログラムされる。よって、表示される画像は、エンジンコントローラ12が正しい出力組を生成するためにどこでジョブを再開すべきかを正確に知っているという確信を操作者に与える。
【0049】
図6のフローチャートを参照して上述の第二実施態様の実施を説明する。ステップS600からステップS630は、ステップS400からステップS430に完全に対応し、従って、ここでは再び説明しない。第一及び第二の実施態様が組み合わせられる場合、ステップS630は、S430及びS435の結合ステップに対応する、即ち、エンジンから取り除かれるべきシートのサムネイルの表示は、エンジンを空にするための指示の一部である。
【0050】
操作者は、ディスプレイ60上の指示に従って、紙経路内に詰まったシート及び欠陥プリントトレイ内のシートを今や取り除くことができ、操作者が詰まったシートを取り除いたことをエンジン制御ユニット12が感知するとき、エンジン制御ユニット12は、その表示を、図7に示されるように、正しく印刷され且つ出力トレイに安全に送られた最後のシートであるシートのサムネイルを示すものに変更する(S640)。次に、エンジン制御ユニット12は、紙経路が完全に空であるか否かを確認し(S645)、もし空でないならば、エンジン制御ユニット12は、機械ディスプレイ60上に操作者のための追加的な指示を表示し、然る後、エンジン制御ユニット12はステップS645の確認を再び行う。
【0051】
その間に、操作者は出力トレイを開き、その中の頂部シートが本当に「正しく印刷された最後のシート」として表示されているものであるか否かを確認する。もしそうであるならば、操作者はキー64E(「OK」)を作動し、然る後、エンジン制御ユニット12は、全てのシステムが十分に機能しているか否かを更に確認する(S665)。もしそうでないならば、エンジン制御ユニット12は、操作者が如何なる既存の欠陥状態をも矯正するよう追加的な指示を再び表示し、もしそのようなことが可能でないならば、保守人員から助言又は助けを求める(S670)。他方、もし全てが十分に機能しているならば、エンジン制御ユニット12は処理区画26を自動的に始動し、プリントプロセスを再開する(S675)。
【0052】
しかしながら、ステップS655において、操作者が、出力トレイ内の頂部シートが「正しく印刷された最後のシート」として表示されているものと同じでないことを発見したり、頂部シートが損傷し或いはその他の事情で許容可能でないことを発見したりすることが起こり得る。その場合、操作者はキー64A(「OKでない」)を作動可能であり、然る後、ステップS660において、エンジン制御ユニット12は、現在選択されているシートに後続するのに先立ち、シートの一連のサムネイルを表示し、図8に示されるように、現在選択されているシートをより大きく表示し得る。操作者は、スターキー66で表示器75をシフトし且つ彼の選択をキー64E(「OK」)で確認することによって、他のシートを「正しく印刷された最後のシート」として今や表示し得る。反応して、エンジン制御ユニット12は、エンジン検査のための(S455及びS460に対応する)ステップS665,S670及びS675を通し、それによって、プリントプロセスを終了する。
【0053】
第一実施態様と組み合わせ得る本発明の第三実施態様において、エンジン制御ユニット12は、紙詰まりが解消された後に印刷される最初のシートのサムネイル、換言すれば、出力トレイに正しく送られた最後のシートの上に続くシートを示している。その場合、操作者は、その選択で満足であるか、或いは、それを変更することを望むかを決定し得る。次に、操作者は、最初に印刷されるべき新たに選択されるシートの確認プリントを命令し、それが彼の望みに適っているか否かを決定し得る。
【0054】
図9のフローチャートを参照して、上述の第三実施態様の実施を今や説明する。ステップS900からS970は、ステップS600からS670に完全に対応するが、一部の表示画像は異なる。相違のみを以下に記載する。第一及び第二の実施態様が組み合わせられる場合、ステップS930は、結合ステップS430及び435に対応する、即ち、エンジンから取り除かれるべきシートのサムネイルの表示は、エンジンを空にする指示の一部である。
【0055】
既に述べた通り、ステップS940において示される表示画像は、図10に示されるように、紙詰まりが解消された後に印刷される第一シートを表示している。現在選択されているシートは、残余のシートよりも大きく示されており、表示器75を備える。もし操作者が表示されているシートに同意するならば、操作者はキー64E(「OK」)を作動し得る。もし操作者が同意しないならば、操作者はキー64C(「他のシートを選択する」)を作動し、スターキー66で表示器75をシフトし且つキー64E(「OK」)で彼の選択を確認することによって、印刷ジョブを再開すべき他のシートを表示する。
【0056】
反応して、印刷ジョブの再開に備えるために、エンジン制御ユニット12は、ステップS665及びS670に対応するステップ965及びS970を通す。
【0057】
操作者は、表示されているシートが本当に所望のものであるか否かを確認することも望み得る。その場合、操作者はステップS975においてキー64A(「プリントを確認」)を作動し、然る後、現在選択されているシートが印刷され、容易な検査のために出力トレイ23−2に送られる。もし操作者が満足するならば、操作者はキー64E(「OK」)を作動し、然る後、印刷ジョブは、印刷されるべき現在選択されている第一のシートで再開される(S985)。
【0058】
本発明を独立型(スタンドアローン)スキャナ又は多機能スキャナにおけるスキャン操作にも適用可能であり、後者の場合には、第二及び第三の実施態様との組み合わせにおいてであり、或いは、そうではない。
【0059】
多数ページ文書をスキャンするために、操作者は原シートの積重ねをADF111の入力トレイ内に配置し(図1)、キー64Aでスキャナ機能を選択し(図2)、スタートキー61でプロセスを開始する。次に、文書のシートは積重ねから分離され、輸送機構112によってスキャナプラテン30を越えて1枚ずつ輸送され、必要であれば、各シートの逆面をスキャンするために裏返され、プラテンに戻される。
【0060】
シートの輸送中、1つ又はそれよりも多くのシートが輸送機構112内に詰まり、シートの更なる輸送を妨げ、その結果、紙詰まりを招くことが起こり得る。その場合、操作者は、ADFの関連部分を開き且つ紙経路を空にすることによって介入しなければならない。また、如何なる技術的に致命的でない妨害も制御回路内にタイミングエラーを引き起こし、それは欠陥状態及び自動エンジン停止を招き得る。全てのシートは依然として順番通りであるが、操作を再開し得る前に、操作者の手動介入が必要であり得る。これは不確かな状況を招き、同様に紙詰まりと考えられる。
【0061】
エンジン制御ユニット12は、プリントエンジン内の紙詰まりに関して図3中に示されるものに類似する、機械を開放すること及び機械内のシート積重ねを空にすることをどのように進めるかの指示を含む、ユーザーインターフェースディスプレイ60を通じたメッセージによって、紙詰まり状況を通知し得る。
【0062】
本発明によれば、操作者が紙詰まりを完全に解消するのを助けるために、エンジン制御ユニット12は、紙詰まりに含められるシートのサムネイル画像を今や示し得る。これは操作者の快適さを大いに増す。何故ならば、どのシートが完全にスキャンされたか、従って、どのシートでスキャンプロセスが再開されるべきかが常に極めて不確かであるからである。
【0063】
本発明の実施の実施例として、2つの実施態様を今や記載する。多機能装置(プリンタ/スキャナの組み合わせ)の場合、それらの実施態様を上述の第一乃至第三の実施態様のいずれかと組み合わせ得る。
【0064】
図11を参照して、スキャナに関する本発明の第四実施態様を今や説明する。
【0065】
プロセスは紙詰まりがスキャナ内で起こるときに開始する(S1100)。一般的に、これは、文書シートの一部が既にスキャンされて排紙トレイ113に輸送されているのに対し、1つ又はそれよりも多くのシートは輸送機構112の紙経路内にあり、残余のシートは依然として入力トレイ111内に収容されていることを意味する。それが紙詰まりを発見するとき、具体的に何が起こり、全てのシートはどこで紙経路内にあり、どのシートが既に安全にスキャンされ且つ排紙トレイ内に進入したのかを発見するために、エンジン制御ユニット12はADF内の状況を評定する(S1105)。次に、もしそのようなことが可能であるならば、それは排紙トレイへの紙経路内のシートの輸送を制御し(S1110)、輸送機構を停止させる(S1115)。
【0066】
その間に、操作者に警告し且つ通知するためのメッセージが構成され、ディスプレイ60上に表示される。このメッセージは、操作者が詰まったシートにどのように達するかの指示を含む(S1120)。他のセンサによって、エンジン制御ユニット12は操作者の操作について最新に更新され続ける。操作者が紙詰まりを解消したことをエンジン制御ユニット12が感知するとき、それは、図13に示されるように、そのディスプレイを、正しくスキャンされ且つ記憶された最後のシートのサムネイル及び依然としてスキャンされなければならないシートを再配置するための指示を示すものに変更する(S1125)。
【0067】
次に、エンジン制御ユニット12は、操作者がシートをADF内に配置するのを待ち、スタートキー61を作動し(S1130)、然る後、それはスキャン操作を再開し(S1135)、スキャンデータを紙詰まり前に生成されたファイルに付加する。
【0068】
僅かに異なる実施態様では、スキャンプロセスが再開されるときに初めにスキャンされるべき、従って、未だスキャンされていないシートの積重ねの上に配置されなければならないシートのサムネイルを示す、操作者のための助言が表示される。対応する表示画像が図13に示されている。これは操作者が入力トレイに置かなければならないシートの積重ねにだけ集中すれば十分であるという利点を有する。実際には、第一のスキャンされていないシート又は不完全にスキャンされたシートを表示することは可能ではない。何故ならば、その画像は未だ生成されていないからである。従って、最後に完全にスキャンされたシートのサムネイルが示され、そのシートのスキャン済み画像はスキャンファイルから削除されるので、それが再びスキャンされるとき、スキャンファイルは完全であり、重複を含まない。
【0069】
操作者を動かす理由が何であれ、操作者に既にスキャン済みのシートのうちの他のシートを再開スキャン操作のための開始シートとして選択する機会を付与することも可能である。図10に関連して記載した方法に類似する方法において上記のことを実施可能であり、相違点は、以前にスキャンされたシートのみをディスプレイ上に示し得ることである。もし操作者が他のシートを選択するならば、スキャン操作が再開される前に、再びスキャンされるべきシートと関連付けられるスキャンファイルが先ず削除される。
【0070】
上記の全ての実施態様では、内容画像の上に重ね合わされたページ番号が拡大された状態で、ユーザーインターフェースディスプレイ上に表示されるシートのサムネイルを表示し得る。それ自体既知のプリント画像の自動分析によってページ番号を決定し得る。ページ番号は限定的な数の位置のうちの任意の1つの位置に概ね配置されるので、ページ番号が存在するならば、ページ番号を発見し且つ認識することは困難ではない。特に、ページが互いに密接に類似し合う全てがテキストの文書の場合、ページ番号は操作者がシートを認識するのを助け得る。
【0071】
上記実施態様の形態において本発明を説明したが、付属の請求項の範囲内で他の実施態様も可能であることが当業者に明らかであり、請求項は特許保護に対する限定であるに過ぎない。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御区画と、少なくとも1つのシート運搬システムと、少なくとも1つの画像変換区画と、関連するディスプレイを有するユーザーインターフェース区画とを含む、
画像処理装置であって、
前記画像変換区画は、シートの上の光画像をデジタル画像に変換すること(スキャン操作機能)、又は、デジタル画像をシートの上の光画像に変換すること(印刷機能)のためにあり、
前記シート運搬システムは、シートを、入力区画から、前記画像変換区画を越えて、出力区画に運搬するためにあり、
前記制御区画は、前記シート運搬システム、前記画像変換区画、及び、前記ユーザーインターフェース区画に接続され、
前記制御区画は、前記印刷機能又は前記スキャン操作機能のいずれかと関連付けられる前記シート運搬システム内の紙詰まりに反応して、前記シート運搬システムが停止するに至った後に前記シート運搬システム内に残るシートをもたらし、前記シート運搬システム内に残るそれらのシートを決定するために配置され、且つ、
操作者がそれらのシートを取り除く助けとして、前記シート運搬システム内に残るそれらのシートのサムネイル画像を前記ディスプレイの上に示すためにも配置される、
画像処理装置。
【請求項2】
前記制御区画は、前記印刷機能と関連付けられる前記シート運搬システム内の紙詰まりに反応して、正しく処理され且つ前記出力区画に運搬された最後のシートを決定し、そのシートのサムネイル画像を前記ディスプレイの上に表示し、そして、正しく処理され且つ運搬された前記最後のシートで処理作業の再開を開始する準備をするために配置される、請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記制御区画は、前記印刷機能と関連付けられる前記シート運搬システム内の紙詰まりに反応して、前記紙詰まりが解消された後に最初に印刷されるべきシートを決定し、そのシートのサムネイル画像を前記ディスプレイの上に表示し、そして、そのシートのための画像で処理作業の再開を開始する準備をするために配置される、請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記制御区画は、前記スキャン操作機能と関連付けられる前記シート運搬システム内の紙詰まりに反応して、
前記紙詰まりが起こる前に正しくスキャンされた画像に基づき、前記紙詰まりが解消された後にスキャンされなければならないシートを決定し、スキャン操作作業の再開のためにシートのサブセットを配置する助けとして、そのシートのサムネイル画像を前記ディスプレイの上に表示し、且つ、
前記スキャン操作を再開する準備を行い、且つ、重複を防止しながら、前記スキャン操作において生成される前記スキャンファイルを、前記妨害が起こる前に前記スキャン操作中に生成される前記スキャンファイルに付加する準備をするために配置される、請求項1、2又は3に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記制御区画は、前記ディスプレイの上に示されるシートとは異なるシートを示す、前記ユーザーインターフェースからの命令を受け取るために配置される、請求項2、3及び4のうちのいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記制御区画は、操作者が選択するために、前記ユーザーインターフェースの前記ディスプレイ上の隣接するシートの画像の組を示す、請求項5に記載の画像処理装置。
【請求項7】
シートを印刷し且つ/或いはスキャンするための画像処理装置においてシートを処理する方法であって、
前記装置は、制御区画と、画像変換区画と、シートを入力区画から前記画像変換区画を越えて出力区画に運搬するシート運搬システムと、関連するディスプレイを有するユーザーインターフェース区画とを有し、前記画像変換区画は、シートの上の光画像をデジタル画像に変換すること(スキャン操作機能)又はデジタル画像をシートの上の光画像に変換すること(印刷機能)のためにあり、
前記印刷機能及び前記スキャン操作機能のいずれかと関連付けられる前記シート運搬システム内の紙詰まりに反応して、前記シート運搬システムが停止するに至った後に前記シート運搬システム内に残るシートをもたらすこと、前記シート運搬システム内に残るそれらのシートを決定すること、及び、
操作者がそれらのシートを除去する助けとして、前記シート運搬システム内に残るそれらのシートのサムネイル画像を前記ディスプレイの上に表示することを含む、
方法。
【請求項8】
前記印刷機能と関連付けられる前記シート運搬システム内の紙詰まりに反応して、正しく処理され且つ前記出力区画に運搬された最後のシートを決定すること、そのシートのサムネイル画像を前記ディスプレイの上に表示すること、及び、正しく処理され且つ運搬された前記最後のシートに続く前記シートのための前記サムネイル画像で処理作業の再開を開始する準備をすることを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記印刷機能と関連付けられる前記シート運搬システム内の紙詰まりに反応して、前記紙詰まりが解消された後に最初に印刷されるシートを決定すること、そのシートのサムネイル画像を前記ディスプレイの上に表示すること、及び、そのシートのための前記サムネイル画像で処理作業の再開を開始する準備をすることを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記スキャン操作機能と関連付けられる前記シート運搬システム内の紙詰まりに反応して、前記紙詰まりが起こる前に正しくスキャンされた画像に基づき、前記紙詰まりが解消された後に最初にスキャンされなければならないシートを決定すること、スキャン操作作業の再開のためにシートのサブセットを配置する助けとして、そのシートのサムネイル画像を前記ディスプレイの上に表示すること、前記スキャン操作を再開し、且つ、重複を防止しながら、前記スキャン操作において生成される前記スキャンファイルを、前記妨害が起こる前に前記スキャン操作中に生成された前記スキャンファイルに付加する準備をすることを更に含む、請求項7、8又は9に記載の方法。
【請求項11】
操作者が前記ディスプレイの上に示されるシートとは異なるシートを表示するのを可能にすることを更に含む、請求項8、9及び10のうちのいずれか1項に記載の方法。
【請求項12】
操作者が選択するよう、隣接するシートの画像の組を前記ディスプレイの上に示すことを更に含む、請求項11に記載の方法。
【請求項1】
制御区画と、少なくとも1つのシート運搬システムと、少なくとも1つの画像変換区画と、関連するディスプレイを有するユーザーインターフェース区画とを含む、
画像処理装置であって、
前記画像変換区画は、シートの上の光画像をデジタル画像に変換すること(スキャン操作機能)、又は、デジタル画像をシートの上の光画像に変換すること(印刷機能)のためにあり、
前記シート運搬システムは、シートを、入力区画から、前記画像変換区画を越えて、出力区画に運搬するためにあり、
前記制御区画は、前記シート運搬システム、前記画像変換区画、及び、前記ユーザーインターフェース区画に接続され、
前記制御区画は、前記印刷機能又は前記スキャン操作機能のいずれかと関連付けられる前記シート運搬システム内の紙詰まりに反応して、前記シート運搬システムが停止するに至った後に前記シート運搬システム内に残るシートをもたらし、前記シート運搬システム内に残るそれらのシートを決定するために配置され、且つ、
操作者がそれらのシートを取り除く助けとして、前記シート運搬システム内に残るそれらのシートのサムネイル画像を前記ディスプレイの上に示すためにも配置される、
画像処理装置。
【請求項2】
前記制御区画は、前記印刷機能と関連付けられる前記シート運搬システム内の紙詰まりに反応して、正しく処理され且つ前記出力区画に運搬された最後のシートを決定し、そのシートのサムネイル画像を前記ディスプレイの上に表示し、そして、正しく処理され且つ運搬された前記最後のシートで処理作業の再開を開始する準備をするために配置される、請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記制御区画は、前記印刷機能と関連付けられる前記シート運搬システム内の紙詰まりに反応して、前記紙詰まりが解消された後に最初に印刷されるべきシートを決定し、そのシートのサムネイル画像を前記ディスプレイの上に表示し、そして、そのシートのための画像で処理作業の再開を開始する準備をするために配置される、請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記制御区画は、前記スキャン操作機能と関連付けられる前記シート運搬システム内の紙詰まりに反応して、
前記紙詰まりが起こる前に正しくスキャンされた画像に基づき、前記紙詰まりが解消された後にスキャンされなければならないシートを決定し、スキャン操作作業の再開のためにシートのサブセットを配置する助けとして、そのシートのサムネイル画像を前記ディスプレイの上に表示し、且つ、
前記スキャン操作を再開する準備を行い、且つ、重複を防止しながら、前記スキャン操作において生成される前記スキャンファイルを、前記妨害が起こる前に前記スキャン操作中に生成される前記スキャンファイルに付加する準備をするために配置される、請求項1、2又は3に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記制御区画は、前記ディスプレイの上に示されるシートとは異なるシートを示す、前記ユーザーインターフェースからの命令を受け取るために配置される、請求項2、3及び4のうちのいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記制御区画は、操作者が選択するために、前記ユーザーインターフェースの前記ディスプレイ上の隣接するシートの画像の組を示す、請求項5に記載の画像処理装置。
【請求項7】
シートを印刷し且つ/或いはスキャンするための画像処理装置においてシートを処理する方法であって、
前記装置は、制御区画と、画像変換区画と、シートを入力区画から前記画像変換区画を越えて出力区画に運搬するシート運搬システムと、関連するディスプレイを有するユーザーインターフェース区画とを有し、前記画像変換区画は、シートの上の光画像をデジタル画像に変換すること(スキャン操作機能)又はデジタル画像をシートの上の光画像に変換すること(印刷機能)のためにあり、
前記印刷機能及び前記スキャン操作機能のいずれかと関連付けられる前記シート運搬システム内の紙詰まりに反応して、前記シート運搬システムが停止するに至った後に前記シート運搬システム内に残るシートをもたらすこと、前記シート運搬システム内に残るそれらのシートを決定すること、及び、
操作者がそれらのシートを除去する助けとして、前記シート運搬システム内に残るそれらのシートのサムネイル画像を前記ディスプレイの上に表示することを含む、
方法。
【請求項8】
前記印刷機能と関連付けられる前記シート運搬システム内の紙詰まりに反応して、正しく処理され且つ前記出力区画に運搬された最後のシートを決定すること、そのシートのサムネイル画像を前記ディスプレイの上に表示すること、及び、正しく処理され且つ運搬された前記最後のシートに続く前記シートのための前記サムネイル画像で処理作業の再開を開始する準備をすることを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記印刷機能と関連付けられる前記シート運搬システム内の紙詰まりに反応して、前記紙詰まりが解消された後に最初に印刷されるシートを決定すること、そのシートのサムネイル画像を前記ディスプレイの上に表示すること、及び、そのシートのための前記サムネイル画像で処理作業の再開を開始する準備をすることを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記スキャン操作機能と関連付けられる前記シート運搬システム内の紙詰まりに反応して、前記紙詰まりが起こる前に正しくスキャンされた画像に基づき、前記紙詰まりが解消された後に最初にスキャンされなければならないシートを決定すること、スキャン操作作業の再開のためにシートのサブセットを配置する助けとして、そのシートのサムネイル画像を前記ディスプレイの上に表示すること、前記スキャン操作を再開し、且つ、重複を防止しながら、前記スキャン操作において生成される前記スキャンファイルを、前記妨害が起こる前に前記スキャン操作中に生成された前記スキャンファイルに付加する準備をすることを更に含む、請求項7、8又は9に記載の方法。
【請求項11】
操作者が前記ディスプレイの上に示されるシートとは異なるシートを表示するのを可能にすることを更に含む、請求項8、9及び10のうちのいずれか1項に記載の方法。
【請求項12】
操作者が選択するよう、隣接するシートの画像の組を前記ディスプレイの上に示すことを更に含む、請求項11に記載の方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公表番号】特表2013−512605(P2013−512605A)
【公表日】平成25年4月11日(2013.4.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−540409(P2012−540409)
【出願日】平成22年11月24日(2010.11.24)
【国際出願番号】PCT/EP2010/068080
【国際公開番号】WO2011/064229
【国際公開日】平成23年6月3日(2011.6.3)
【出願人】(593016732)オセ−テクノロジーズ ビーブイ (103)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成25年4月11日(2013.4.11)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年11月24日(2010.11.24)
【国際出願番号】PCT/EP2010/068080
【国際公開番号】WO2011/064229
【国際公開日】平成23年6月3日(2011.6.3)
【出願人】(593016732)オセ−テクノロジーズ ビーブイ (103)
【Fターム(参考)】
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