離脱防止管継手および同管継手に用いられるロックリング押さえばね
【課題】離脱防止管継手のロックリングを管内からの施工によって挿口の外面に押し付けることができるようにする。
【解決手段】互いに接合される一方の管の端部に形成された受口13の内部に他方の管の端部に形成された挿口が挿入される管継手である。受口13の内周と挿口の外周とにともに引っ掛かることができるロックリング23が設けられる。このロックリング23の外周面と受口13の内周面との間における周方向に沿った複数の散点状の位置に、ロックリング23を挿口の外周面に向けて押圧可能なばね部材21が、それぞれ設けられている。
【解決手段】互いに接合される一方の管の端部に形成された受口13の内部に他方の管の端部に形成された挿口が挿入される管継手である。受口13の内周と挿口の外周とにともに引っ掛かることができるロックリング23が設けられる。このロックリング23の外周面と受口13の内周面との間における周方向に沿った複数の散点状の位置に、ロックリング23を挿口の外周面に向けて押圧可能なばね部材21が、それぞれ設けられている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は離脱防止管継手および同管継手に用いられるロックリング押さえばねに関する。
【背景技術】
【0002】
水道管路などの配管路が鋳鉄管にて構成される場合において、管どうしの継手として、互いに接合される一方の管の端部に形成された受口の内部に、他方の管の端部に形成された挿口が挿入される構成の管継手が知られている。また、このような管継手において、受口からの挿口の抜け出しを防止した構成の離脱防止管継手が知られている。
【0003】
離脱防止管継手の一種として、たとえば図10および図11に示すようなものが知られている。ここで、11は、互いに接合される鋳鉄製の一方の管、12は他方の管である。一方の管11の端部には受口13が形成され、他方の管12の端部には、受口13の内部に挿入される挿口14が形成されている。
【0004】
15は、挿口14の先端面である。先端面15から管軸心方向に距離をおいた位置における挿口14の外周には、横断面矩形形の環状溝16が形成されている。受口13の内周には、図示のように挿口14が受口13内の所定位置まで挿入されたときに環状溝16に向き合う位置において、横断面矩形状の周方向一つ割りロックリング収容溝17が形成されている。
【0005】
ロックリング収容溝17よりも受口13の奥側の部分には、シール装置18が設けられている。このシール装置18において、19はゴム製の環状のシール材、20は押輪、21は、押輪の周方向に沿った複数の位置にねじ込まれたボルトである。ボルト21を押輪20からねじ出すことによって、その反力でシール材19を圧縮することで、受口13の内周と挿口14の外周との間をシールできるように構成されている。
【0006】
ロックリング収容溝17には、横断面矩形状の周方向ひとつ割りの金属製の環状のロックリング23が収容されている。24はセットボルトで、図11に示すように受口13の周方向に沿った複数の位置に貫通状態で形成された内ねじ25に受口13の外面からねじ合わされて、その先端が収容溝17の内部に突出することで、ロックリング23を縮径方向に押圧して挿口14の環状溝16の外面に抱き付かせることができるように構成されている。
【0007】
このような構成であると、ロックリング23が受口13の収容溝17と挿口14の環状溝16との双方にはまり込んでいるため、すなわちロックリング23が受口13の内周と挿口14の外周とにともに引っ掛かるよう構成されているため、受口13からの挿口14の離脱を防止することができる。
【0008】
このような構成の離脱防止管継手は、たとえば特許文献1に記載されている。
【特許文献1】特開2006−70994号公報([0002]〜[0006]、図21)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、このような構成であると、セットボルト24は、管路の敷設現場において、挿口14を受口13に挿入した後に、上記のように管の外面からねじ込み施工しなければならない。ところが、管路はたとえば地表から開削した敷設溝の内部において水平方向に敷設することが多く、セットボルト24のねじ込み作業が困難である。特に管の底部は地面に接しているため、その部分およびその近傍においては、セットボルト24のねじ込み作業がきわめて困難である。
【0010】
そこで本発明は、このような課題を解決して、離脱防止管継手のロックリングを管内からの施工によって挿口の外面に押し付けることができるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
この目的を達成するため本発明の離脱防止管継手は、互いに接合される一方の管の端部に形成された受口の内部に他方の管の端部に形成された挿口が挿入される管継手において、受口の内周と挿口の外周とにともに引っ掛かることができるロックリングが設けられ、このロックリングの外周面と受口の内周面との間における周方向に沿った複数の散点状の位置に、前記ロックリングを挿口の外周面に向けて押圧可能なばね部材がそれぞれ設けられているようにしたものである。
【0012】
本発明の離脱防止管継手によれば、上記において、受口における周方向に沿った複数の位置に穴部が形成され、ばね部材は、前記穴部に挿入される挿入体と、この挿入体に取り付けられたばね本体とを有することが好適である。
【0013】
本発明の離脱防止管継手に用いられるロックリング押さえばねは、互いに接合される一方の管の端部に形成された受口の内部に他方の管の端部に形成された挿口が挿入され、受口の内周と挿口の外周とにともに引っ掛かることができるロックリングが設けられた離脱防止管継手において用いられ、前記ロックリングを挿口の外周面に向けて押圧可能な押さえばねであって、ばね部材にて構成され、このばね部材は、受口に形成された穴部に挿入される挿入体と、この挿入体に取り付けられたばね本体とを有するようにしたものである。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、ロックリングの外周面と受口の内周面との間における周方向に沿った複数の散点状の位置に、前記ロックリングを挿口の外周面に向けて押圧可能なばね部材がそれぞれ設けられた構成であるため、ばね部材は管内からの施工によって設置することができ、このため離脱防止管継手のロックリングを管内からの施工によって挿口の外面に押し付けることができる。
【0015】
特に本発明によれば、受口には周方向に沿った複数の位置に穴部が形成され、ばね部材が、前記穴部に挿入される挿入体と、この挿入体に取り付けられたばね本体とを有するようにすることで、ばね部材を管内からの施工によって容易にかつ確実に設置することができ、このため離脱防止管継手のロックリングを管内からの施工によって容易かつ確実に挿口の外面に押し付けることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
図1は、図11と同様の管継手の横断面の要部を示す。ここで13は受口、17はロックリング収容溝である。25は内ねじであり、図10および図11に示したものと同様にロックリングを縮径させるためのセットボルトをねじ込むことが可能である。ただし、ここでは、セットボルトのねじ込みは行わない。23は周方向一つ割りのロックリングで、収容溝17に収容されている。これらは、図10および図11に示したものと同様の構成である。なお、ここでは、簡単のために、挿口は図示を省略している。
【0017】
31は、本発明のロックリング押さえばねを構成するばね部材である。このばね部材31は、図1〜図3に示すように構成されている。すなわち、このばね部材31において、32は、挿入体としての固定用ブッシュで、ゴムなどにより有底環状に形成されている。33はその底部、34はその環状壁部、35は、環状壁部34で囲まれた凹部である。底部33には、その中心部に貫通孔36が形成されている。環状壁部34の外周には、横断面が「レ」字形の環状突部37が一体に形成されている。38は環状突部37を形成するテーパ面で、固定用ブッシュ32の底部33に近づくにつれて次第に拡径するように形成されている。そして、横断面が「レ」字形の環状突部37は、底部33の方に向けて後退するように傾斜した形状となるように形成されている。
【0018】
ばね部材31において、40は、ばね本体である。このばね本体40は、ロックリング収容溝17にはまり込み可能に構成されており、図示のように円弧状に湾曲して形成されている。ばね本体40は、たとえば薄肉のばね鋼を複数枚重ねた構造の、重ね板ばねにて構成されている。その長さ方向の両端部には、反り上がり形状の曲がり部41、41がそれぞれ形成されている。ばね本体40の中心部にも、貫通孔42が形成されている。
【0019】
ばね部材31において、43はかしめ部材で、一対の金属性のかしめ体44、45を有した構成である。かしめ体44、45は、固定用ブッシュ32の貫通孔36と、ばね本体40の貫通孔42とを貫通した状態で互いに連結されてかしめ固定され、これによって固定用ブッシュ32とばね本体40とを一体化させることができる。
【0020】
ばね部材31は、図1に示すように固定用ブッシュ32を受口13の内ねじ25に押し込むことによって、ロックリング収容溝17における所定の位置にセットされる。内ねじ25はロックリング収容溝17の周方向に沿った複数の位置に形成されているため、それぞれの内ねじ25に別個のばね部材31の固定用ブッシュ32をそれぞれ押し込むことで、ロックリング収容溝17の周方向に沿った複数の散点状の位置に、それぞれ、ばね部材31を設置することができる。
【0021】
固定用ブッシュ32は、周囲にテーパ面38が形成されているため、環状突部37の外径が内ねじ25の内径よりも大径に形成されていても、この内ねじ25の内部に容易に挿入することができる。また、上記のように環状突部37の外径が内ねじ25の内径よりも大径に形成されていることで、挿入したときに環状突部37が弾性変形することで、ばね部材31を所定位置に保持することができる。さらに、横断面が「レ」字形の環状突部37は、固定用ブッシュ32の底部33の方に向けて後退するように傾斜した形に形成されているため、内ねじ25に挿入されたときには、抜け出し方向の抵抗が大きくなるように作用する。このため、内ねじ25からの固定用ブッシュ32の抜け出しを効果的に防止することができる。
【0022】
図1は、ばね本体40がほとんど変形していない状態、すなわちロックリング23の外周面が収容溝17の内周面から極端に離れた状態で図示されているが、実際は両者がもっと接近した状態でセットされる。すなわち、ばね本体がある程度押しつぶされた状態でセットされる。後述のように、ロックリング23は挿口14を受口13に挿入するときに収容溝16の中で拡径されるが、そのときにはロックリング23の外周面が収容溝17の内周面にきわめて接近することになる。そして、ばね本体40は、それに対応して、図1において仮想線で示すように、平らに近い状態となるまで弾性変形される。ばね本体40は、上述のように複数の薄肉のばね材を用いた重ね板ばねにて構成されているため、このように大きく弾性変形させても復元性が損なわれることがないという利点がある。
【0023】
ばね本体40の両端には曲がり部41、41が形成されており、図示のようにこれらの曲がり部41、41がロックリング23の外周面に接した状態でセットされるため、ばね本体40の端部のエッジがロックリング23の外周面に当ることがなく、したがってロックリング23を傷つけることがないという利点がある。特に、ロックリング23が拡径や縮径を行うと、その際にばね本体40とロックリング23とが互いにロックリングの周方向に摺動することになるが、そのときにおける傷付きの発生を効果的に防止できる利点がある。
【0024】
管どうしの接合の際には、図4に示すように、一方の管11の受口13に管内からばね部材31を複数設置したうえで、周方向一つ割りのロックリング23を収容溝17にはめ込み、その周方向の分割部に拡径具を用いるなどによって、このロックリング23を拡径させ、拡径状態に保持させる。拡径により、ロックリング23はその外周面が収容溝17の内周面に接近する。そして、両者の間のわずかな隙間に、ばね部材31のばね本体40が平らに近い状態に変形した状態で存在している。
【0025】
この状態で、図4に示すように、他方の管12の挿口14を受口13の内部に挿入する。そして、挿口14の先端がロックリング23の内周部に入り込んだなら、拡径具を取り外して、その拡径状態を解除する。すると、ロックリング23は、自身の弾性力と、ばね部材31からの押圧力とによって縮径し、挿口14の外周に抱き付く。その状態でさらに挿口14を受口13の内部に挿入すると、挿口14は、収容溝17に収容されたロックリング23の内周面に沿って摺動する。そして、環状溝16が収容溝17に向かい合う位置に到達したなら、ロックリング23は、自身の弾性力と、ばね部材31からの押圧力とによってさらに縮径し、その外周側の部分が収容溝にはまり込んだ状態で、その内周側の部分が環状溝16にはまり込む。これによって、ロックリング23が所定の位置に設置され、所要の離脱防止機能を発揮することになる。
【0026】
ばね部材31は、図10および図11に示したセットボルト24をねじ合わせるための内ねじ25に固定用ブッシュ32を挿入することで設置される。このため、本発明によれば、セットボルト24を用いる構成の既存の管継手のための受口13を、そのまま用いることができる。しかも、場合によっては、ばね部材31に代えてセットボルト24を用いることも可能であり、その適用範囲が広いという利点がある。
【0027】
図5および図6は、本発明のロックリング押さえばねの他の実施の形態を示す。ここに示されるばね部材31においては、図1〜図4に示される固定用ブッシュ32に代えて、挿入体としての頭無しボルト48が用いられる。この頭無しボルト48は、工具掛かり用の一対の穴部49、49と、ばね本体40の取り付け用の内ねじ50とを有する。一対の穴部49、49は、頭無しボルト48の中心に関して対称の位置に形成されており、ここにフォーク状の工具をはめ込むことによって、頭無しボルト48を回転操作させることができる。内ねじ50は頭無しボルト48の中心位置に形成されており、ここにねじ込まれる小ねじ51を用いて、ばね本体40を頭無しボルト48に固定して一体化することができる。
【0028】
このような構成のばね部材31をセットするには、まず頭無しボルト48のみを内ねじ25にねじ込み、その後に小ねじ51を用いて頭無しボルト48にばね本体40を取り付ける。これらの作業は、いずれも管内において実施することができる。
【0029】
図7は、本発明のロックリング押さえばねのさらに他の実施の形態を示す。ここに示されるばね部材31においては、図1〜図4に示される固定用ブッシュ32に代えて、挿入体としてのばね収容ボルト53が用いられる。このばね収容ボルト53は、管外側に一対の穴部49、49を有するとともに、管内側にばね収容凹部54を有する。ばね収容凹部54には、円錐ばねにて構成されたばね本体55の基端側部分が収容されている。ばね収容凹部54には、円錐ばねの基端側部分をはめ込んで保持するためのロック溝56が形成されている。
【0030】
このような構成のばね部材31をセットするには、管路の敷設工事の前に、あらかじめ、管外面側から、フォーク状の工具を穴部49、49はめ込むことによってばね収容ボルト53を内ねじ25にねじ込んでおく。このねじ込み作業は、管を敷設現場に搬入する前に、たとえば管の製造工場において、支障なく簡単に行うことができる。管の敷設現場では、このように内ねじ25にねじ込まれているばね収容ボルト53の収容凹部54にばね本体55の基端側部分をはめ込んで保持させる。
【0031】
または、収容ボルト53の収容凹部54にばね本体55がはめ込み保持された状態のばね部材31を、管の製造工場において、または管を敷設現場に搬入する直前に、内ねじ25にねじ合わせるようにしてもよい。要するに、管を敷設現場に搬入した後には、管内側からの作業のみが必要であって、管外側からの作業を行わないような手順であれば、任意のものを採用することができる。
【0032】
ばね本体55は、通常の圧縮コイルばねなどの任意のもものを使用することが可能であるが、図示のものでは、ばね本体55として円錐ばねを用いているため、圧縮時に平らに近い状態とすることができる。このため、上述のロックリング23の拡径時に、ロックリング23の外周面が収容溝17の内周面に接近して、両者の隙間がわずかなものになっても、それに対応したばね変形を行うことが可能である。また、円錐ばねを用いており、その先端部がロックリング23の外周面に当たるように構成されているため、ばね本体55がロックリング23に対して真直でなく斜め方向に当たっても、比較的安定した状態で機能させることが可能である。
【0033】
図8は、本発明のロックリング押さえばねのさらに他の実施の形態を示す。ここに示されるばね部材31においては、固定用ブッシュや、頭無しボルトや、ばね収容ボルトなどを用いずに、板ばねにて構成されたばね本体40をロックリング収容溝17の底部に直接取り付けている。そのための取り付け手段57としては、粘着剤や接着剤やその他の任意の手段を用いることができる。
【0034】
このような構成であると、ロックリング収容溝17を形成した受口13に内ねじを形成する必要がないという利点がある。
【0035】
図9は、本発明のロックリング押さえばねのさらに他の実施の形態を示す。ここでは、図8の実施の形態とは反対に、ばね部材31を、取り付け手段57によって、ロックリング収容溝17ではなく、ロックリング23の外周面に直接取り付けている。
【0036】
このような構成であると、ばね部材31はロックリング収容溝17の底部に作用することになるが、図8の場合と同様に機能させることができる。なお、上述した図1〜図7の例についての変形例として、同様に、受口13ではなくロックリング23に、内ねじ25あるいは単なる穴部を形成して、そこに固定用ブッシュや、頭無しボルトや、ばね収容ボルトなどを挿入するようにしてもよい。この場合も、ばね部材はロックリング収容溝17の底部に作用することになる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の実施の形態の離脱防止管継手の要部の横断面図である。
【図2】図1に示されたロックリング押さえばねの分解図である。
【図3】図1に示されたロックリング押さえばねの立体図である。
【図4】図1の離脱防止管継手の接合方法を示す要部の縦断面図である。
【図5】本発明の他の実施の形態のロックリング押さえばねを用いた離脱防止管継手の要部の横断面図である。
【図6】図5に示されたロックリング押さえばねの要部の立体図である。
【図7】本発明のさらに他の実施の形態のロックリング押さえばねを用いた離脱防止管継手の要部の横断面図である。
【図8】本発明のさらに他の実施の形態のロックリング押さえばねを用いた離脱防止管継手の要部の横断面図である。
【図9】本発明のさらに他の実施の形態のロックリング押さえばねを用いた離脱防止管継手の要部の横断面図である。
【図10】従来の離脱防止管継手の要部の縦断面図である。
【図11】図10に示された部分の横断面図である。
【符号の説明】
【0038】
11 一方の管
12 他方の管
13 受口
14 挿口
23 ロックリング
25 内ねじ(穴部)
31 ばね部材
32 固定用ブッシュ(挿入体)
40 ばね本体
48 頭無しボルト(挿入体)
53 ばね収容ボルト(挿入体)
55 ばね本体
【技術分野】
【0001】
本発明は離脱防止管継手および同管継手に用いられるロックリング押さえばねに関する。
【背景技術】
【0002】
水道管路などの配管路が鋳鉄管にて構成される場合において、管どうしの継手として、互いに接合される一方の管の端部に形成された受口の内部に、他方の管の端部に形成された挿口が挿入される構成の管継手が知られている。また、このような管継手において、受口からの挿口の抜け出しを防止した構成の離脱防止管継手が知られている。
【0003】
離脱防止管継手の一種として、たとえば図10および図11に示すようなものが知られている。ここで、11は、互いに接合される鋳鉄製の一方の管、12は他方の管である。一方の管11の端部には受口13が形成され、他方の管12の端部には、受口13の内部に挿入される挿口14が形成されている。
【0004】
15は、挿口14の先端面である。先端面15から管軸心方向に距離をおいた位置における挿口14の外周には、横断面矩形形の環状溝16が形成されている。受口13の内周には、図示のように挿口14が受口13内の所定位置まで挿入されたときに環状溝16に向き合う位置において、横断面矩形状の周方向一つ割りロックリング収容溝17が形成されている。
【0005】
ロックリング収容溝17よりも受口13の奥側の部分には、シール装置18が設けられている。このシール装置18において、19はゴム製の環状のシール材、20は押輪、21は、押輪の周方向に沿った複数の位置にねじ込まれたボルトである。ボルト21を押輪20からねじ出すことによって、その反力でシール材19を圧縮することで、受口13の内周と挿口14の外周との間をシールできるように構成されている。
【0006】
ロックリング収容溝17には、横断面矩形状の周方向ひとつ割りの金属製の環状のロックリング23が収容されている。24はセットボルトで、図11に示すように受口13の周方向に沿った複数の位置に貫通状態で形成された内ねじ25に受口13の外面からねじ合わされて、その先端が収容溝17の内部に突出することで、ロックリング23を縮径方向に押圧して挿口14の環状溝16の外面に抱き付かせることができるように構成されている。
【0007】
このような構成であると、ロックリング23が受口13の収容溝17と挿口14の環状溝16との双方にはまり込んでいるため、すなわちロックリング23が受口13の内周と挿口14の外周とにともに引っ掛かるよう構成されているため、受口13からの挿口14の離脱を防止することができる。
【0008】
このような構成の離脱防止管継手は、たとえば特許文献1に記載されている。
【特許文献1】特開2006−70994号公報([0002]〜[0006]、図21)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、このような構成であると、セットボルト24は、管路の敷設現場において、挿口14を受口13に挿入した後に、上記のように管の外面からねじ込み施工しなければならない。ところが、管路はたとえば地表から開削した敷設溝の内部において水平方向に敷設することが多く、セットボルト24のねじ込み作業が困難である。特に管の底部は地面に接しているため、その部分およびその近傍においては、セットボルト24のねじ込み作業がきわめて困難である。
【0010】
そこで本発明は、このような課題を解決して、離脱防止管継手のロックリングを管内からの施工によって挿口の外面に押し付けることができるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
この目的を達成するため本発明の離脱防止管継手は、互いに接合される一方の管の端部に形成された受口の内部に他方の管の端部に形成された挿口が挿入される管継手において、受口の内周と挿口の外周とにともに引っ掛かることができるロックリングが設けられ、このロックリングの外周面と受口の内周面との間における周方向に沿った複数の散点状の位置に、前記ロックリングを挿口の外周面に向けて押圧可能なばね部材がそれぞれ設けられているようにしたものである。
【0012】
本発明の離脱防止管継手によれば、上記において、受口における周方向に沿った複数の位置に穴部が形成され、ばね部材は、前記穴部に挿入される挿入体と、この挿入体に取り付けられたばね本体とを有することが好適である。
【0013】
本発明の離脱防止管継手に用いられるロックリング押さえばねは、互いに接合される一方の管の端部に形成された受口の内部に他方の管の端部に形成された挿口が挿入され、受口の内周と挿口の外周とにともに引っ掛かることができるロックリングが設けられた離脱防止管継手において用いられ、前記ロックリングを挿口の外周面に向けて押圧可能な押さえばねであって、ばね部材にて構成され、このばね部材は、受口に形成された穴部に挿入される挿入体と、この挿入体に取り付けられたばね本体とを有するようにしたものである。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、ロックリングの外周面と受口の内周面との間における周方向に沿った複数の散点状の位置に、前記ロックリングを挿口の外周面に向けて押圧可能なばね部材がそれぞれ設けられた構成であるため、ばね部材は管内からの施工によって設置することができ、このため離脱防止管継手のロックリングを管内からの施工によって挿口の外面に押し付けることができる。
【0015】
特に本発明によれば、受口には周方向に沿った複数の位置に穴部が形成され、ばね部材が、前記穴部に挿入される挿入体と、この挿入体に取り付けられたばね本体とを有するようにすることで、ばね部材を管内からの施工によって容易にかつ確実に設置することができ、このため離脱防止管継手のロックリングを管内からの施工によって容易かつ確実に挿口の外面に押し付けることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
図1は、図11と同様の管継手の横断面の要部を示す。ここで13は受口、17はロックリング収容溝である。25は内ねじであり、図10および図11に示したものと同様にロックリングを縮径させるためのセットボルトをねじ込むことが可能である。ただし、ここでは、セットボルトのねじ込みは行わない。23は周方向一つ割りのロックリングで、収容溝17に収容されている。これらは、図10および図11に示したものと同様の構成である。なお、ここでは、簡単のために、挿口は図示を省略している。
【0017】
31は、本発明のロックリング押さえばねを構成するばね部材である。このばね部材31は、図1〜図3に示すように構成されている。すなわち、このばね部材31において、32は、挿入体としての固定用ブッシュで、ゴムなどにより有底環状に形成されている。33はその底部、34はその環状壁部、35は、環状壁部34で囲まれた凹部である。底部33には、その中心部に貫通孔36が形成されている。環状壁部34の外周には、横断面が「レ」字形の環状突部37が一体に形成されている。38は環状突部37を形成するテーパ面で、固定用ブッシュ32の底部33に近づくにつれて次第に拡径するように形成されている。そして、横断面が「レ」字形の環状突部37は、底部33の方に向けて後退するように傾斜した形状となるように形成されている。
【0018】
ばね部材31において、40は、ばね本体である。このばね本体40は、ロックリング収容溝17にはまり込み可能に構成されており、図示のように円弧状に湾曲して形成されている。ばね本体40は、たとえば薄肉のばね鋼を複数枚重ねた構造の、重ね板ばねにて構成されている。その長さ方向の両端部には、反り上がり形状の曲がり部41、41がそれぞれ形成されている。ばね本体40の中心部にも、貫通孔42が形成されている。
【0019】
ばね部材31において、43はかしめ部材で、一対の金属性のかしめ体44、45を有した構成である。かしめ体44、45は、固定用ブッシュ32の貫通孔36と、ばね本体40の貫通孔42とを貫通した状態で互いに連結されてかしめ固定され、これによって固定用ブッシュ32とばね本体40とを一体化させることができる。
【0020】
ばね部材31は、図1に示すように固定用ブッシュ32を受口13の内ねじ25に押し込むことによって、ロックリング収容溝17における所定の位置にセットされる。内ねじ25はロックリング収容溝17の周方向に沿った複数の位置に形成されているため、それぞれの内ねじ25に別個のばね部材31の固定用ブッシュ32をそれぞれ押し込むことで、ロックリング収容溝17の周方向に沿った複数の散点状の位置に、それぞれ、ばね部材31を設置することができる。
【0021】
固定用ブッシュ32は、周囲にテーパ面38が形成されているため、環状突部37の外径が内ねじ25の内径よりも大径に形成されていても、この内ねじ25の内部に容易に挿入することができる。また、上記のように環状突部37の外径が内ねじ25の内径よりも大径に形成されていることで、挿入したときに環状突部37が弾性変形することで、ばね部材31を所定位置に保持することができる。さらに、横断面が「レ」字形の環状突部37は、固定用ブッシュ32の底部33の方に向けて後退するように傾斜した形に形成されているため、内ねじ25に挿入されたときには、抜け出し方向の抵抗が大きくなるように作用する。このため、内ねじ25からの固定用ブッシュ32の抜け出しを効果的に防止することができる。
【0022】
図1は、ばね本体40がほとんど変形していない状態、すなわちロックリング23の外周面が収容溝17の内周面から極端に離れた状態で図示されているが、実際は両者がもっと接近した状態でセットされる。すなわち、ばね本体がある程度押しつぶされた状態でセットされる。後述のように、ロックリング23は挿口14を受口13に挿入するときに収容溝16の中で拡径されるが、そのときにはロックリング23の外周面が収容溝17の内周面にきわめて接近することになる。そして、ばね本体40は、それに対応して、図1において仮想線で示すように、平らに近い状態となるまで弾性変形される。ばね本体40は、上述のように複数の薄肉のばね材を用いた重ね板ばねにて構成されているため、このように大きく弾性変形させても復元性が損なわれることがないという利点がある。
【0023】
ばね本体40の両端には曲がり部41、41が形成されており、図示のようにこれらの曲がり部41、41がロックリング23の外周面に接した状態でセットされるため、ばね本体40の端部のエッジがロックリング23の外周面に当ることがなく、したがってロックリング23を傷つけることがないという利点がある。特に、ロックリング23が拡径や縮径を行うと、その際にばね本体40とロックリング23とが互いにロックリングの周方向に摺動することになるが、そのときにおける傷付きの発生を効果的に防止できる利点がある。
【0024】
管どうしの接合の際には、図4に示すように、一方の管11の受口13に管内からばね部材31を複数設置したうえで、周方向一つ割りのロックリング23を収容溝17にはめ込み、その周方向の分割部に拡径具を用いるなどによって、このロックリング23を拡径させ、拡径状態に保持させる。拡径により、ロックリング23はその外周面が収容溝17の内周面に接近する。そして、両者の間のわずかな隙間に、ばね部材31のばね本体40が平らに近い状態に変形した状態で存在している。
【0025】
この状態で、図4に示すように、他方の管12の挿口14を受口13の内部に挿入する。そして、挿口14の先端がロックリング23の内周部に入り込んだなら、拡径具を取り外して、その拡径状態を解除する。すると、ロックリング23は、自身の弾性力と、ばね部材31からの押圧力とによって縮径し、挿口14の外周に抱き付く。その状態でさらに挿口14を受口13の内部に挿入すると、挿口14は、収容溝17に収容されたロックリング23の内周面に沿って摺動する。そして、環状溝16が収容溝17に向かい合う位置に到達したなら、ロックリング23は、自身の弾性力と、ばね部材31からの押圧力とによってさらに縮径し、その外周側の部分が収容溝にはまり込んだ状態で、その内周側の部分が環状溝16にはまり込む。これによって、ロックリング23が所定の位置に設置され、所要の離脱防止機能を発揮することになる。
【0026】
ばね部材31は、図10および図11に示したセットボルト24をねじ合わせるための内ねじ25に固定用ブッシュ32を挿入することで設置される。このため、本発明によれば、セットボルト24を用いる構成の既存の管継手のための受口13を、そのまま用いることができる。しかも、場合によっては、ばね部材31に代えてセットボルト24を用いることも可能であり、その適用範囲が広いという利点がある。
【0027】
図5および図6は、本発明のロックリング押さえばねの他の実施の形態を示す。ここに示されるばね部材31においては、図1〜図4に示される固定用ブッシュ32に代えて、挿入体としての頭無しボルト48が用いられる。この頭無しボルト48は、工具掛かり用の一対の穴部49、49と、ばね本体40の取り付け用の内ねじ50とを有する。一対の穴部49、49は、頭無しボルト48の中心に関して対称の位置に形成されており、ここにフォーク状の工具をはめ込むことによって、頭無しボルト48を回転操作させることができる。内ねじ50は頭無しボルト48の中心位置に形成されており、ここにねじ込まれる小ねじ51を用いて、ばね本体40を頭無しボルト48に固定して一体化することができる。
【0028】
このような構成のばね部材31をセットするには、まず頭無しボルト48のみを内ねじ25にねじ込み、その後に小ねじ51を用いて頭無しボルト48にばね本体40を取り付ける。これらの作業は、いずれも管内において実施することができる。
【0029】
図7は、本発明のロックリング押さえばねのさらに他の実施の形態を示す。ここに示されるばね部材31においては、図1〜図4に示される固定用ブッシュ32に代えて、挿入体としてのばね収容ボルト53が用いられる。このばね収容ボルト53は、管外側に一対の穴部49、49を有するとともに、管内側にばね収容凹部54を有する。ばね収容凹部54には、円錐ばねにて構成されたばね本体55の基端側部分が収容されている。ばね収容凹部54には、円錐ばねの基端側部分をはめ込んで保持するためのロック溝56が形成されている。
【0030】
このような構成のばね部材31をセットするには、管路の敷設工事の前に、あらかじめ、管外面側から、フォーク状の工具を穴部49、49はめ込むことによってばね収容ボルト53を内ねじ25にねじ込んでおく。このねじ込み作業は、管を敷設現場に搬入する前に、たとえば管の製造工場において、支障なく簡単に行うことができる。管の敷設現場では、このように内ねじ25にねじ込まれているばね収容ボルト53の収容凹部54にばね本体55の基端側部分をはめ込んで保持させる。
【0031】
または、収容ボルト53の収容凹部54にばね本体55がはめ込み保持された状態のばね部材31を、管の製造工場において、または管を敷設現場に搬入する直前に、内ねじ25にねじ合わせるようにしてもよい。要するに、管を敷設現場に搬入した後には、管内側からの作業のみが必要であって、管外側からの作業を行わないような手順であれば、任意のものを採用することができる。
【0032】
ばね本体55は、通常の圧縮コイルばねなどの任意のもものを使用することが可能であるが、図示のものでは、ばね本体55として円錐ばねを用いているため、圧縮時に平らに近い状態とすることができる。このため、上述のロックリング23の拡径時に、ロックリング23の外周面が収容溝17の内周面に接近して、両者の隙間がわずかなものになっても、それに対応したばね変形を行うことが可能である。また、円錐ばねを用いており、その先端部がロックリング23の外周面に当たるように構成されているため、ばね本体55がロックリング23に対して真直でなく斜め方向に当たっても、比較的安定した状態で機能させることが可能である。
【0033】
図8は、本発明のロックリング押さえばねのさらに他の実施の形態を示す。ここに示されるばね部材31においては、固定用ブッシュや、頭無しボルトや、ばね収容ボルトなどを用いずに、板ばねにて構成されたばね本体40をロックリング収容溝17の底部に直接取り付けている。そのための取り付け手段57としては、粘着剤や接着剤やその他の任意の手段を用いることができる。
【0034】
このような構成であると、ロックリング収容溝17を形成した受口13に内ねじを形成する必要がないという利点がある。
【0035】
図9は、本発明のロックリング押さえばねのさらに他の実施の形態を示す。ここでは、図8の実施の形態とは反対に、ばね部材31を、取り付け手段57によって、ロックリング収容溝17ではなく、ロックリング23の外周面に直接取り付けている。
【0036】
このような構成であると、ばね部材31はロックリング収容溝17の底部に作用することになるが、図8の場合と同様に機能させることができる。なお、上述した図1〜図7の例についての変形例として、同様に、受口13ではなくロックリング23に、内ねじ25あるいは単なる穴部を形成して、そこに固定用ブッシュや、頭無しボルトや、ばね収容ボルトなどを挿入するようにしてもよい。この場合も、ばね部材はロックリング収容溝17の底部に作用することになる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の実施の形態の離脱防止管継手の要部の横断面図である。
【図2】図1に示されたロックリング押さえばねの分解図である。
【図3】図1に示されたロックリング押さえばねの立体図である。
【図4】図1の離脱防止管継手の接合方法を示す要部の縦断面図である。
【図5】本発明の他の実施の形態のロックリング押さえばねを用いた離脱防止管継手の要部の横断面図である。
【図6】図5に示されたロックリング押さえばねの要部の立体図である。
【図7】本発明のさらに他の実施の形態のロックリング押さえばねを用いた離脱防止管継手の要部の横断面図である。
【図8】本発明のさらに他の実施の形態のロックリング押さえばねを用いた離脱防止管継手の要部の横断面図である。
【図9】本発明のさらに他の実施の形態のロックリング押さえばねを用いた離脱防止管継手の要部の横断面図である。
【図10】従来の離脱防止管継手の要部の縦断面図である。
【図11】図10に示された部分の横断面図である。
【符号の説明】
【0038】
11 一方の管
12 他方の管
13 受口
14 挿口
23 ロックリング
25 内ねじ(穴部)
31 ばね部材
32 固定用ブッシュ(挿入体)
40 ばね本体
48 頭無しボルト(挿入体)
53 ばね収容ボルト(挿入体)
55 ばね本体
【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに接合される一方の管の端部に形成された受口の内部に他方の管の端部に形成された挿口が挿入される管継手であって、受口の内周と挿口の外周とにともに引っ掛かることができるロックリングが設けられ、このロックリングの外周面と受口の内周面との間における周方向に沿った複数の散点状の位置に、前記ロックリングを挿口の外周面に向けて押圧可能なばね部材がそれぞれ設けられていることを特徴とする離脱防止管継手。
【請求項2】
受口における周方向に沿った複数の位置に穴部が形成され、ばね部材は、前記穴部に挿入される挿入体と、この挿入体に取り付けられたばね本体とを有することを特徴とする請求項1記載の離脱防止管継手。
【請求項3】
互いに接合される一方の管の端部に形成された受口の内部に他方の管の端部に形成された挿口が挿入され、受口の内周と挿口の外周とにともに引っ掛かることができるロックリングが設けられた離脱防止管継手において用いられ、前記ロックリングを挿口の外周面に向けて押圧可能な押さえばねであって、ばね部材にて構成され、このばね部材は、受口に形成された穴部に挿入される挿入体と、この挿入体に取り付けられたばね本体とを有することを特徴とする離脱防止管継手に用いられるロックリング押さえばね。
【請求項1】
互いに接合される一方の管の端部に形成された受口の内部に他方の管の端部に形成された挿口が挿入される管継手であって、受口の内周と挿口の外周とにともに引っ掛かることができるロックリングが設けられ、このロックリングの外周面と受口の内周面との間における周方向に沿った複数の散点状の位置に、前記ロックリングを挿口の外周面に向けて押圧可能なばね部材がそれぞれ設けられていることを特徴とする離脱防止管継手。
【請求項2】
受口における周方向に沿った複数の位置に穴部が形成され、ばね部材は、前記穴部に挿入される挿入体と、この挿入体に取り付けられたばね本体とを有することを特徴とする請求項1記載の離脱防止管継手。
【請求項3】
互いに接合される一方の管の端部に形成された受口の内部に他方の管の端部に形成された挿口が挿入され、受口の内周と挿口の外周とにともに引っ掛かることができるロックリングが設けられた離脱防止管継手において用いられ、前記ロックリングを挿口の外周面に向けて押圧可能な押さえばねであって、ばね部材にて構成され、このばね部材は、受口に形成された穴部に挿入される挿入体と、この挿入体に取り付けられたばね本体とを有することを特徴とする離脱防止管継手に用いられるロックリング押さえばね。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2009−191929(P2009−191929A)
【公開日】平成21年8月27日(2009.8.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−32498(P2008−32498)
【出願日】平成20年2月14日(2008.2.14)
【出願人】(000001052)株式会社クボタ (4,415)
【出願人】(501468828)有限会社インテス (20)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年8月27日(2009.8.27)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年2月14日(2008.2.14)
【出願人】(000001052)株式会社クボタ (4,415)
【出願人】(501468828)有限会社インテス (20)
【Fターム(参考)】
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