説明

電動工具用自動測長装置

【課題】手持ち式電動工具による削り作業、切り込み作業、穴あけ作業において、必要な長さや深さを誤差なく、簡単に削り、切り込み、穴をあける事を可能とする電動工具用自動測長装置を提供する。
【解決手段】穴あけ前、長さ設定値8の設定値を設定した後、セット押釦6を押して設定値を読み込み、長さ設定値残量表示器9に表示する。電動工具用スイッチを押すと、電動工具が回転し始め、電動工具の先端に取り付けられたキリが穴を開け前進し、進度に併せて長さ設定値残量表示器9の表示が減少し、表示が零に成ると、一致信号が出て、電動機は停止する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、手持ち式電動工具の、サンダーを使った、削る作業や、
切断作業やジグソーを使った、切断作業や、ドリルを使った、穴あけ
作業や、アンカードリルを使った、後施工アンカー下穴の掘削作業等
で、所定の長さを、削ったり、切ったり、穴を開けたりする時に、
この装置を、電動工具に、ワンタッチで装着する事で、電動工具が、
自動測長装置に成ります。従って、必要な長さを設定器にセットし、
セットボタンで設定値を読み取り、電動工具のスイッチを入れると、
設定された長さ作動して、設定値で電動工具の電源が切れて作業完了
します。
【背景技術】
【0002】
手持ち式電動工具を使用する作業は、いろんな材料に対して
行われる。木、金属、コンクリート及び化成品等が代表的なもので
有ります。
【0003】
手持ち式電動工具の種類も、サンダー、ジグソー、普通のドリル、
可変速ドリル、正転逆転ドリルや振動ドリル等、用途に応じて、種々
有ります。
【0004】
金属を削ったりする時の長さ、切りこんだりする時の長さ、穴加工で、
穴を掘る時の深さを等、様々なところで、長さの精度を要求されます。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許4108370号
【特許文献2】特開2004-276194号公開
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
手持ち式電動工具による削り作業、切り込み作業、穴あけ作業に
おいて、電動工具に、電動工具用自動測長装置を取り付ける事で、
必要な長さや深さを誤差なく、簡単に削り、切り込み、穴をあける
事を可能とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
電動工具用自動測長装置は、直線的に削ったり、切断したり、穴を
掘削したりする電動工具に、取り付け取り外しが出来、電動工具へ
電源を供給するコンセントを有し、表面にセット押釦、長さ設定器と
長さ設定値残量表示器を有する事を特徴とする。
【0008】
長さ設定器の設定値は、セット押釦操作時に読み込まれ、長さ設定値
残量表示器に表示され、電動工具が基準目標物側へ移動した時に、異動
した分、長さ設定値残量表示器に差し引き表示され、設定値と、移動
した長さが一致した時、電動工具用自動測長装置より一致信号が出力
され 長さ設定値残量表示器は、零を表示し、前記コンセントの電源は、
切られ、電動工具が、停止する事を特徴とする電動工具用自動測長装置。
【0009】
電動工具に取り付けた状態で、基準目標物へ、光を照射する手段
と、基準目標物より反射し、戻ってきた、光を受信する手段と、照射
から、受信迄の所要時間を計時し、基準目標物迄の長さを演算し、記憶
する手段と、電動工具が、前記基準目標物側へ移動した時に、その都度
演算し、最新データを記憶する機能を有し、設定値と同じ長さ移動する
と一致信号を出し、電動工具を停止させる機能を有する事を特徴とする
電動工具用自動測長装置。
【発明の効果】
【0010】
削ったり、切り込んだり、穴を掘ったりする時に、位置決めが、
ワンタッチで出来、正確に成るので、作業精度が上がり、作業時間が速
くなる。
【0011】
設定値に成ったら、電源が切れて、止まるので、正確な長さで削った
り、切断したり、正確な深さの穴が掘れて、作業ミスが無くなる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】通常の電動工具
【図2】電動工具用自動測長装置の測長のイメージ図
【図3】電動工具用自動測長装置を電動工具に取り付けたイメージ図
【符号の説明】
【0013】
1 電動ドリル、電動振動ドリル
2 電動カッター
3 電動サンダー
4 ジグソー
5 電動工具用自動測長装置
6 セット押釦
7 コンセント
8 長さ設定器
9 長さ設定値残量表示器
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
図1は、通常の電動工具です。
電動ドリル、電動振動ドリル1は、穴を開ける為の電動工具です。
電動カッター2は、切る為の電動工具です。
電動サンダー3は、切ったり削ったりする電動工具です。
電動ジグソー4は、切る為の電動工具です。
これらの工具は、電動工具用自動測長装置5を装着すれば、何れも
自動測長装置付電動工具に変身します。
【0015】
図2は、長さ測定の原理です。電動工具用自動測長装置5から、
仮目標物迄、光を飛ばし、仮目標物に当たり反射して帰りつくまでの
時間を計時し、長さに演算します。
【0016】
図3は、電動ドリルに、電動工具用自動測長装置5を取り付けた
イメージ図です。左の図が、穴あけ前で、長さ設定値8の設定値を
333に設定し、セット押釦6を押して、設定値333を読み込み、
長さ設定値残量表示器9に333を表示します。電動工具用スイッチ
を押して、電動工具が回転を始め、電動工具の先端に取り付けられた、
キリが穴を開け前進し、進度に併せて、長さ設定値残量表示器9の
表示が、減少し、表示が零に成ると、一致信号が出て、電動機は停止
します。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
直線的に切断したり、穴を掘削したりする電動工具に、取り付け
取り外しが出来、前記電動工具へ電源を供給するコンセントを有し、
表面にセット押釦、長さ設定器と長さ設定値残量表示器を有する事を
特徴とする電動工具用自動測長装置。
【請求項2】
前記長さ設定器の設定値は、前記セット押釦操作時に読み込まれ、
前記長さ設定値残量表示器に表示され、前記電動工具が前記基準目標物
側へ移動した時に、異動した分、長さ設定値残量表示器に差し引き表示
され、前記設定値と、前記移動した長さが一致した時、一致信号が出力
され 前記長さ設定値残量表示器は、零を表示し、前記コンセントの
電源は、切られ、前記電動工具が、停止する事を特徴とする
請求項1に記載の電動工具用自動測長装置。
【請求項3】
前記電動工具に取り付けた状態で、基準目標物へ、光を照射する手段
と、前記基準目標物より反射し、戻ってきた、前記光を受信する手段と、
前記照射から、前記受信迄の所要時間を計時し、前記基準目標物迄の
長さを演算し、記憶する手段と、前記電動工具が、前記基準目標物側へ
移動した時に、その都度演算し、最新データを記憶する機能を有し、
設定値と同じ長さ移動すると一致信号を出し、電動工具を停止させる
機能を有する事を特徴とする請求項1.2の何れか一項に記載の
電動工具用自動測長装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−101287(P2012−101287A)
【公開日】平成24年5月31日(2012.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−249231(P2010−249231)
【出願日】平成22年11月6日(2010.11.6)
【出願人】(710007397)株式会社オージーエイ (8)
【Fターム(参考)】