説明

電動機

【課題】
スロット内の巻線密度を上げ効率を向上し、小型化した電動機を提供する。
【解決手段】
複数枚の薄板鉄板を積層した積層鉄心で構成された固定子であって、固定子には巻線を巻き付けるスロットが設けられスロットの底部の形状が複数の曲率半径を有した曲線形状で構成され、特にスロットの底部の形状は3つ以上の曲率半径を有した曲線形状で構成された場合が優れており、最適なスロットの底部の形状は曲率半径が3つの曲線形状で構成した電動機とすると良い。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数枚の薄板鉄板を積層した積層鉄心で構成された固定子のスロット形状に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、電動機は小型化され使用用途が広範囲に渡っている。例えば、冷凍機や空調機の圧縮機駆動用電動機等では圧縮機が搭載するスペースから、小型化、軽量化されている。また、電気自動車等の車両用途に用いられる電動機等においても車両搭載スペースから同様に小型化、軽量化されている。この様な電動機においては固定子の小型化、軽量化を目的としてスロット形状の検討がなされている。
【0003】
例えば、特許文献1(実開昭58−41028号公報)に示すようなスロット形状をした電動機の固定子がある。特許文献1の固定子のスロットは、巻線を挿入するスロット開口部を固定子の内径の軸中心からスロット中央を通る中心線よりスロット側壁の歯部寄りに開口させたスロットとすることにより巻線のスロット内への挿入性を改善し、巻線が挿入されていないスペースを低減させ小型化した電動機が示されている。
【0004】
【特許文献1】実開昭58−41028号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このようなスロット形状にすることにより、スロット内にある程度の巻線を挿入することが可能となり電動機の効率も上げることができるようになった。しかしながら、図4に示したような固定子1aのスロット5aの形状では、巻線4aを挿入するスロット5aの開口部が、固定子1aの内径側に開口したスロット5aの両サイドに設けられた歯部2aの片方の歯部寄りに開口しているので、固定子1aの内径側の歯部先端部から両サイドに伸びたチップ部3aaと3abの長さが異なることになり磁束の流出入による疎密の差が発生しコギングトルクに起因する音、振動が大きくなっている。
【0006】
また、図5も同様に固定子1bのスロット5bの形状では、巻線4bを挿入するスロット5bの開口部が、固定子1bの内径側に開口したスロット5bの両サイドに設けられた歯部2bの片方の歯部寄りに開口しているので、固定子1bの内径側の歯部先端部から両サイドに伸びたチップ部3baと3bbの長さが異なることになり磁束の流出入による疎密の差が発生しコギングトルクに起因する音、振動が大きくなっている。
【0007】
特に、固定子1a、1bの内径側の歯部先端部から細長く延びたチップ部3ab、3bbでは、チップ部3ab、3bbが細長いため回転子とチップ部分3ab、3bbとの間に発生する磁気吸引力により、チップ部3ab、3bbが振動し易くなっている。また、固定子1a、1bの取り扱いが悪い場合、この細長いチップ部分3ab、3bbが固定子1a、1bの内径側に変形して飛び出してしまうこともある。また、固定子1a、1bの歯部先端の両サイドから延びるチップ部3aa、3baと3ab、3bbの長さが違うことにより回転子の回転方向の方向性が決まってしまい電動機の汎用性がなくなっている。
【0008】
また、図4に示している固定子1aのスロット5aはスロット底部が1つの曲率を有した半径で構成され、スロット5aの底部が固定子1aの外径方向に膨らんだスロット形状になっている。尚、図4中にはチップ部3aa、3abを覆い巻線4aをスロット5a内にガイドして挿入するためのインサータ(巻線挿入機)等に取り付けられたブレード9aを示している。
【0009】
図4では、巻線4aをスロット5aの奥まで挿入することができるものの、固定子1aの小型化が進み外径寸法が小さくなった場合、固定子1aのヨーク部6aが狭くなってしまい磁束の流れが悪くなってしまう。尚、図中の実線の矢印は磁束の流れを示している。特に、スロット5aのバックヨーク部において磁束通路が閉塞してしまい悪くなる。一点鎖線で示した線は、ヨーク部6aにおいて、磁束がスムーズに流れるための必要なヨーク幅Xを示している。また、図4の一点鎖線の矢印はスロット5aに巻線4aが挿入される方向を示している。
【0010】
また、図5の固定子1bのスロット形状は図4の問題に鑑みてスロット底部を平坦にしている。スロット底部のスロット角部はR形状になっている。尚、図5中にはチップ部3ba、3bbを覆い巻線4bをスロット5b内にガイドして挿入するためのインサータ(巻線挿入機)等に取り付けられたブレード9bを示している。
【0011】
この様にスロット5bの底部を平坦にすることにより固定子1bのヨーク部6bの磁束通路を緩和することができる。尚、図中の実線の矢印は磁束の流れを示している。しかしながら、スロット5bの底部が平坦になっていることで巻線4bが平坦部に当りスロット5b内でスムーズに巻線4bが回るように挿入することができず、スロット5bの開口部付近で巻線4bが詰まりスロット底部のスロット角部まで巻線4bを入れることができないため巻線4bが入らないスペースができてしまう。一点鎖線で示した線は、ヨーク部6bにおいて、磁束がスムーズに流れるための必要なヨーク幅Xを示している。また、図5の一点鎖線の矢印はスロット5bに巻線4bが挿入される方向を示している。
【0012】
本発明は、このような電動機において効率を向上し、コギングトルクに起因する音、振動をなくし、磁束の疎密を極力低減し、尚且つ、巻線を固定子のスロット底部の奥まで挿入し巻線が入らないスペースを低減した、スロット形状の固定子を用いた電動機を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
複数枚の薄板鉄板を積層した積層鉄心で構成された固定子であって、この固定子には巻線を巻き付けるスロットが設けられ、スロットの底部の形状が複数の曲率半径を有した曲線形状で構成されたスロット形状としている。これにより巻線がスロット底部の奥まで挿入することができ、固定子のスロットバックヨークにおける磁束通路の閉塞も低減することができる。
【0014】
この場合、スロットの底部の形状は、3つ以上の曲率半径を有した曲線形状で構成することにより、スムーズなバックヨーク部の磁束の流れを得ることができる。また、3つ以上の曲率半径を有した曲線形状で構成することにより、巻線を挿入する際スロット開口部付近で巻線が固まりスロット底部の奥まで挿入できなくなるようなこともなくなる。
【0015】
また、このスロットの底部の形状が3つの曲率半径を有した曲線形状で構成された場合、固定子の内径中心を軸中心とし、前記軸中心からスロットの底部までの距離を半径raとし、スロットの底部を構成する第1の曲率を有した曲率半径をr1とし、スロットの底部を構成する第2の曲率を有した曲率半径をr2とし、スロットの底部を構成する第3の曲率を有した曲率半径をr3とした場合、
ra>r1>r2 及び ra>r1>r3
としたスロット底部の形状をした電動機とする。
【0016】
尚、スロットの底部の形状において、スロットの底部を構成する第2の曲率を有した曲率半径r2と、スロットの底部を構成する第3の曲率を有した曲率半径r3をr2=r3としても良い。
【発明の効果】
【0017】
本発明の固定子のスロット形状を用いた電動機は、複数枚の薄板鉄板を積層した積層鉄心で構成された固定子であって、この固定子には巻線を巻き付けるスロットが設けられ、スロットの底部の形状が複数の曲率半径を有した曲線形状で構成されたスロット形状としているので固定子のスロット底部の奥まで巻線をスムーズに挿入することができ多くの巻線を挿入することができる。また、固定子のスロットバックヨークにおける磁束通路の閉塞も低減することができるので電動機効率を向上させることができる。
【0018】
特に、スロットへの巻線の挿入性を考慮した場合、スロットの底部の形状が3つ以上の曲率半径を有した曲線形状とすることにより、巻線を挿入する際スロット開口部付近で巻線が詰まりスロット底部の奥まで挿入できなくなるようなこともない。また、バックヨーク部における磁束の流れもスムーズとなる。
【0019】
また、3つの曲率半径を有した曲線形状で構成されたスロット底部の形状が固定子の内径中心の軸中心からスロットの底部までの距離を半径raとし、スロットの底部を構成する第1の曲率を有した曲率半径をr1とし、スロットの底部を構成する第2の曲率を有した曲率半径をr2とし、スロットの底部を構成する第3の曲率を有した曲率半径をr3とした場合、
ra>r1>r2 及び ra>r1>r3
としたスロット底部の形状とすることによりバックヨーク部における磁束の流れがスムーズとなる。
【0020】
尚、スロットの底部の形状において、スロットの底部を構成する第2の曲率を有した曲率半径r2と、スロットの底部を構成する第3の曲率を有した曲率半径r3をr2=r3とすることによりスロット両サイドの歯部に流れる磁束の流れを均一化することによりスロットバックヨーク近傍の磁束の乱れを低減できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
本発明を図面を用いて説明する。図1には薄板鉄板の電磁鋼板をプレスなどにより打ち抜き積層した積層鉄心で構成された固定子1のスロット形状を示しています。この固定子1のヨーク部6から固定子1の内径方向に突き出した突極の歯部2が延びてスロット5を形成している。固定子1の内径の軸中心に向かい巻線4を挿入する開口部が設けられ、固定子1の外径方向にスロット底部を設けています。
【0022】
この固定子1の内径側の歯部2の先端部には、歯部2の先端部から固定子1の周方向に延びるチップ部3a、3bが設けられている。固定子1のスロット5内には、固定子1と挿入する巻線4との間を絶縁するためのスロット絶縁8が挿入されている。スロット絶縁8はできる限り、スロット形状と同様な形状でスロット内側面に張り付くように配置させるのが望ましい。
【0023】
また、挿入される巻線4は、スロット絶縁8の上からインサータ(巻線挿入機)等により固定子1のスロット5へ挿入する。図2にはインサータ(巻線挿入機)等により固定子1のスロット5へ巻線4を挿入する際の図を示している。尚、本実施形態の固定子1のスロット5への巻線方法は、外部の巻型で巻いた巻線4をインサータ(巻線挿入機)等に装着し、スロット5に挿入する機械入れ方式の場合である。この場合の固定子1の巻線方式は分布巻き方式を用いる場合が多い。
【0024】
図2に示しているようにスロット5に巻線4を挿入する場合の挿入方法は、固定子1の内径より若干小さい径を有したストリッパ10と呼ばれる巻線押し込み治具により、このストリッパ10の外周側に取り付けられたブレード9に装着された巻線4を固定子1の内径側のスロット5の開口部からスロット底部まで挿入する。ブレード9は固定子1の歯部先端部を覆うようにカバーしスロット5の奥まで巻線4が挿入できるようにガイドするガイド治具である。
【0025】
本実施形態では、図1に示す様に固定子1のスロット5の開口部は、固定子1の内径の軸中心からスロット5の中央部を通る線上に固定子1の内径側に面して開口している。巻線4を固定子1のスロット5へ挿入する際、固定子1の内径側に開口しているスロット5の開口部から巻線4を整然と並んだ状態で挿入することができる。
【0026】
尚、図1には図2で説明したインサータ(巻線挿入機)等により巻線4を挿入している図である。
図1には記載していないが固定子1の内径側に固定子1の軸方向下部から上部に巻線4を押し上げてスロット5に挿入するストリッパ10が設けられている。
このストリッパ10の外周には、固定子1の歯部先端のチップ部分3a、3bをガイドしながらスロット5内に巻線4を挿入するためのブレード9が設けられている。ブレード9には外部で巻かれた巻線4が装着され、ストリッパ10が固定子1の下部から上部に押し上げることにより固定子1の歯部先端のチップ部分3a、3bをガイドしながら巻線4をスロット5内に挿入している。
【0027】
実施形態のように、固定子1のスロット5の形状はスロット底部の形状が複数の曲率半径を有した曲線形状で構成しているので、固定子1の内径側のストリッパ10が固定子1の下部から上部に巻線4を押し上げることによりスロット5の開口部付近で巻線4が詰まりスロット底部の奥まで入らなくなることもなくなる。また、巻線4をスロット5の底部まで整然と並べてスムーズに挿入することができるのでスロット内に巻線4が入らない空間を極力低減することもできる。尚、図1の一点鎖線の矢印はスロット5に巻線4が挿入される方向を示している。
【0028】
この場合、スロット底部の形状を複数の曲率半径で構成された曲線形状としているが、好ましくは、3つ以上の曲率半径を伴う曲線形状とすると良い。固定子1の内径の軸中心からスロット5の中央部を通る線上に中心がある曲率半径でスロット底部を構成する曲線と、前記スロット底部の曲線とスロット5の両サイドの歯部2との間に構成した複数の曲率半径を有する曲線とで構成すると良い。
【0029】
これにより従来の実施形態の図4に示したような曲率半径が1つのみで構成されたスロット底部の形状でないので、固定子の外径方向に膨らんでスロットのバックヨーク部分が狭くなり磁束通路が閉塞し磁束の流れが悪くなるようなこともない。尚、図1の実線の矢印は磁束の流れを示している。
【0030】
また、同様に従来の実施形態として示した図5のようにスロット底部の形状を平坦にしていないので巻線を挿入する際、スムーズに巻線をスロット底部まで挿入することができ、スロットの開口部付近で巻線が詰まりスロット底部まで挿入できなくなることもない。
【0031】
また、特にこのようにスロット底部の形状を複数の曲率半径で構成した曲線形状とすることにより巻線4を固定子1のスロット底部の奥まで挿入でき、スロット5内の巻線4が入っていない空間を低減し多くの巻線4を巻き込むことや、スロット底部のバックヨーク部6における磁束の疎密をなくし磁束をスムーズに流すことができる最も適したスロット形状としては、スロット底部の形状を3つの曲率半径で構成した曲線形状とするとよい。
【0032】
このようなスロット形状を図3で説明する。図3ではスロット5内のスロット絶縁8や巻線4を図中の説明から省略している。尚、一点鎖線で示した線は、ヨーク部6において磁束がスムーズに流れるために必要な固定子1の外径からのヨーク幅X(図4及び図5参照)を示している。
【0033】
固定子1の内径中心を軸中心とし、この軸中心からスロット5の中央部を通る線上でありスロット5の底部までの距離を半径raとし、固定子1の内径中心の軸中心からスロット5の中央部を通る線上に中心がある曲率半径でスロット5の底部を構成する第1の曲率を有した曲率半径をr1とし、スロット5の底部を構成する第2の曲率を有した曲率半径をr2とし、スロットの底部を構成する第3の曲率を有した曲率半径をr3とした場合、ra>r1>r2 及び ra>r1>r3としている。ここでは、半径raを軸中心からスロット5の中央部を通る線上でありスロット5の底部までの距離としているが、固定子1におけるスロット5の底部の最外径であれば良い。
【0034】
本実施形態では、スロット底部の3つの曲率半径で構成された曲線形状は、固定子の内径の軸中心からスロット中央部を通る線上に中心を有し、スロットの底部を構成する第1の曲率を有した曲率半径をr1とし、スロット底部の曲線と両サイドの歯部との間に構成する曲率を第2の曲率を有した曲率半径をr2、第3の曲率を有した曲率半径をr3としている。尚、第2の曲率を有した曲率半径r2、第3の曲率を有した曲率半径r3の曲線の中心は任意に設けることになる。また、本実施形態ではスロットの底部を構成する第1の曲率を有した曲率半径r1を固定子の内径の軸中心からスロット中央部を通る線上に中心を有しているが、これに限定せず任意に定めることもできる。
【0035】
また、スロット5の両サイドの歯部2での磁束の流出入の疎密を無くす場合、スロット底部の曲線と両サイドの歯部2との間に構成する第2の曲率を有した曲率半径r2、第3の曲率を有した曲率半径r3をr2=r3とすることにより磁束の流出入の疎密をなくし磁束の流れを均一に流すことができる。
【0036】
本実施形態のスロット5のチップ部3a、3bは、固定子の内径の軸中心からスロット中央部を通る線上に対して左右対称となっており略同じ長さとなっている。これにより回転子の回転方向を考慮することもなく汎用性のある電動機とすることもできる。また、チップ部3a、3bが固定子1の内径側の歯部2の先端部から周方向に延びた長さが略同じにしているので、このチップ部3a、3bを介して流れる磁束が安定し磁束の疎密によって発生するコギングトルクなどに起因する音、振動も低減することができる。また、チップ部3a、3bの長さを短くすることができるので固定子1の取り扱いによるチップ部3a、3bの変形も防ぐことができる。
【0037】
尚、このようなスロット形状の固定子1を用いた電動機を冷蔵庫やエアコン等の室外機の圧縮機内に搭載した電動機や、車両用途に使用される電動機として搭載することにより、磁気的な悪影響を極力低減し、スロット5内の巻線4の巻線密度を上げ電動機の小型、高性能化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本実施形態における電動機の固定子のスロット形状を示す図。
【図2】インサータ(巻線挿入機)等により巻線を固定子のスロットに挿入する図。
【図3】図1の電動機の固定子のスロット形状の拡大図。
【図4】従来の実施形態の電動機の固定子のスロット形状を示した図。
【図5】別の従来の実施形態の電動機の固定子のスロット形状を示した図。
【符号の説明】
【0039】
1、 1a、1b・・固定子
2、2a、2b・・・歯部
3a、3b、3aa、3ab、3ba、3bb・・・チップ部
4、4a、4b・・・巻線
5、5a、5b・・・スロット
6、6a、6b・・・ヨーク部
8、8a、8b・・・スロット絶縁
9、9a、9b・・・ブレード
10・・・ストリッパ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数枚の薄板鉄板を積層した積層鉄心で構成された固定子であって、前記固定子には、巻線を巻き付けるスロットが設けられ前記スロットの底部の形状が複数の曲率半径を有した曲線形状で構成されたことを特徴とする電動機。
【請求項2】
前記スロットの底部の形状は、3つ以上の曲率半径を有した曲線形状で構成されたことを特徴とする請求項1項記載の電動機。
【請求項3】
前記スロットの底部の形状は3つの曲率半径を有した曲線形状で構成され、前記固定子の内径中心を軸中心とし、前記軸中心から前記スロットの底部までの距離を半径raとし、前記スロットの底部を構成する第1の曲率を有した曲率半径をr1とし、前記スロットの底部を構成する第2の曲率を有した曲率半径をr2とし、前記スロットの底部を構成する第3の曲率を有した曲率半径をr3とした場合、
ra>r1>r2 及び ra>r1>r3
であることを特徴とする請求項1項〜請求項2項記載の電動機。
【請求項4】
請求項3項記載の前記スロットの底部の形状において、前記スロットの底部を構成する第2の曲率を有した曲率半径r2と、前記スロットの底部を構成する第3の曲率を有した曲率半径r3は、r2=r3であることを特徴とする電動機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−271736(P2008−271736A)
【公開日】平成20年11月6日(2008.11.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−113739(P2007−113739)
【出願日】平成19年4月24日(2007.4.24)
【出願人】(000100872)アイチエレック株式会社 (58)
【Fターム(参考)】