説明

電子ビューファインダ及びこれを用いた撮像装置

【課題】観察される画像において、3次元的な奥行き感を得る。
【解決手段】電子ビューファインダ2は、互いに重ね合わされた2以上の所定数の透過型画像表示部21〜23と、前記所定数の透過型画像表示部21〜23の後方から照明光を照射する照明部24と、前記所定数の透過型画像表示部21〜23のそれぞれの表示画像が重畳されてなる重畳画像を観察し得るように、前記所定数の透過型画像表示部21〜23を透過した光を導く接眼光学系20と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子ビューファインダ及びこれを用いた撮像装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1に開示された従来のカメラの電子ビューファインダでは、単一の画像表示部として反射型液晶が用いられ、前記反射型液晶により表示された画像が接眼光学系を通して観察者の目によって観察される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−204455号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前記従来の電子ビューファインダでは、画像を表示するために単一の反射型液晶のみが用いられていたので、観察される画像は平面的であり、その画像では3次元的な奥行き感を得ることができなかった。
【0005】
これに対し、電子ビューファインダで観察される画像において3次元的な奥行き感が得ることができれば、観察者は、電子ビューファインダによる観察画像から被写体の各部の前後関係を把握し易くなり、より的確に被写体の状況を把握することができる。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、観察される画像において3次元的な奥行き感を得ることができる電子ビューファインダ、及び、これを用いた撮像装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するための手段として、以下の各態様を提示する。第1の態様による電子ビューファインダは、互いに重ね合わされた2以上の所定数の透過型画像表示部と、前記所定数の透過型画像表示部の後方から照明光を照射する照明部と、前記所定数の透過型画像表示部のそれぞれの表示画像が重畳されてなる重畳画像を観察し得るように、前記所定数の透過型画像表示部を透過した光を導く接眼光学系と、を備えたものである。
【0008】
第2の態様による撮像装置は、撮影レンズにより結像される被写体像を撮像する撮像素子と、前記第1の態様による電子ビューファインダと、前記撮像素子により撮像された被写体像に基づく各画像を前記所定数の透過型画像表示部にそれぞれ表示させる表示制御部と、を備えたものである。
【0009】
第3の態様による撮像装置は、前記第2の態様において、被写体の各部の測距に基づく遠近又は被写体の各部の推定された遠近に応じて、前記被写体像の各部の領域を前記所定数のグループに分け、前記所定数のグループについて前記遠近の近い側から順番をつけ、前記所定数の透過型画像表示部について前記接眼光学系に光学的に近い側から順番をつけたとき、前記表示制御部は、前記各透過型画像表示部に、当該透過型画像表示部の順番と同じ順番のグループの領域の画像を表示させるものである。
【0010】
第4の態様による撮像装置は、前記第2の態様において、(i)被写体の各部の測距に基づく遠近又は被写体の各部の推定された遠近に応じて、前記被写体像の各部の領域を前記所定数のグループに分け、前記所定数のグループについて前記遠近の近い側から順番をつけ、前記所定数の透過型画像表示部について前記接眼光学系に光学的に近い側から順番をつけたとき、前記表示制御部は、前記所定数の透過型画像表示部のうちの少なくとも1つの透過型画像表示部に、当該透過型画像表示部の順番と同じ順番のグループの領域の画像に奥行き感強調処理を施した画像を表示させ、(ii)前記表示制御部は、前記所定数の透過型画像表示部のうちの他の透過型画像表示部に、当該透過型画像表示部の順番と同じ順番のグループの領域の画像又はこの画像に奥行き感強調処理を施した画像を表示させ、(iii)前記奥行き感強調処理は、前記接眼光学系を通して観察される前記重畳画像における奥行き感を高めるための処理であるものである。
【0011】
第5の態様による撮像装置は、前記第4の態様において、前記奥行き感強調処理は、当該画像の輝度を変更する処理を含むものである。
【0012】
第6の態様による撮像装置は、前記第4又は第5の態様において、前記奥行き感強調処理は、当該画像のサイズを変更する処理を含むものである。
【0013】
第7の態様による撮像装置は、前記第2の態様において、(i)被写体の各部の測距に基づく遠近又は被写体の各部の推定された遠近に応じて、前記被写体像の各部の領域を前記所定数のグループに分け、前記所定数のグループについて前記遠近の近い側から順番をつけ、前記所定数の透過型画像表示部について前記接眼光学系に光学的に近い側から順番をつけたとき、前記表示制御部は、前記所定数の透過型画像表示部のうちの少なくとも1つの透過型画像表示部に、当該透過型画像表示部の順番と同じ順番のグループの領域の画像とこの画像に対して位置ずれ又は視点ずれした画像とを交互に表示させ、(ii)前記表示制御部は、前記所定数の透過型画像表示部のうちの他の透過型画像表示部に、当該透過型画像表示部の順番と同じ順番のグループの領域の画像を静止的に表示させるか、あるいは、当該透過型画像表示部の順番と同じ順番のグループの領域の画像とこの画像に対して位置ずれ又は視点ずれした画像とを交互に表示させるものである。
【0014】
第8の態様による撮像装置は、前記第7の態様において、前記表示制御部は、前記所定数の透過型画像表示部のうち、前記所定数のグループのうちの前記撮影レンズによる前記被写体像における合焦位置を有する領域を含むグループの順番と同じ順番の透過型画像表示部に、当該グループの領域の画像を静止的に表示させるものである。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、観察される画像において3次元的な奥行き感を得ることができる電子ビューファインダ、及び、これを用いた撮像装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の第1の実施の形態による電子カメラを模式的に示す概略断面図である。
【図2】図1に示す電子カメラを示す概略ブロック図である。
【図3】図1に示す電子カメラの電子ビューファインダに関する動作を示す概略フローチャートである。
【図4】被写体の状況の例を模式的に示す図である。
【図5】図1に示す電子カメラの撮像素子により撮像された画像の例を模式的に示す図である。
【図6】図1に示す電子カメラの電子ビューファインダの各透過型画像表示部の表示画像の例を模式的に示す図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態による電子カメラの電子ビューファインダに関する動作を示す概略フローチャートである。
【図8】本発明の第3の実施の形態による電子カメラの電子ビューファインダに関する動作を示す概略フローチャートである。
【図9】本発明の第4の実施の形態による電子カメラを模式的に示す概略断面図である。
【図10】図9に示す電子カメラの電子ビューファインダに関する動作を示す概略フローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明による電子ビューファインダ及びこれを用いた撮像装置について、図面を参照して説明電子ビューファインダする。
【0018】
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態による撮像装置としての電子カメラ1を模式的に示す概略断面図である。
【0019】
本実施の形態による電子カメラ1は、いわゆるデジタルカメラとして構成されているが、本発明による撮像装置は、デジタルカメラのみならず、ビデオカメラなどの他の撮像装置や、携帯電話に搭載された撮像装置などの種々の撮像装置に適用することができる。また、本実施の形態による電子カメラ1は、本発明の一実施の形態による電子ビューファインダ2を備えている。もっとも、本発明による電子ビューファインダは、撮像装置のみならず、観察装置などの他の種々の装置に搭載してもよい。
【0020】
本実施の形態による電子カメラ1は、カメラボディ11の前方に、撮影レンズ12が装着されている。この撮影レンズ12は、交換可能であってもよいし、交換不能であってもよい。
【0021】
撮影レンズ12の光軸上には、ハーフミラー13、シャッタ14及び撮像素子15が順に配置されている。ハーフミラー13を透過した光による被写体像が撮影レンズ12によって撮像素子15上に結像され、その被写体像が撮像素子15により撮像される。ハーフミラー13の反射方向には多点測距センサ16が配置されている。ハーフミラー13を反射した光による被写体像が撮影レンズ12によって多点測距センサ16上に結像される。多点測距センサ16は、撮像素子15の撮像領域に相当する領域の全体に渡り2次元状に多数分布した各測距点での被写体の各部までの測距情報を示す検出信号(測距信号)を出力する。多点測距センサ16としては、公知の多点測距センサを用いることができるが、測距点が多いほど好ましい。カメラボディ11の背面には、背面液晶パネル17が設けられている。なお、ハーフミラー13を可動に構成し、電子ビューファインダ2を使用時には、ハーフミラー13を図1に示す位置に移動させる一方で、本撮影時には、撮影レンズ12から撮像素子15へ向かう光路からハーフミラー13を退避するようにしてもよい。
【0022】
本実施の形態では、電子ビューファインダ2は、カメラボディ11の背面に配置され観察者がその片方の目100で覗く接眼窓18と、接眼窓18の内側に配置された接眼レンズ20と、カメラボディ11内において接眼レンズ20の光軸の延長上に設けられ画像を表示する表示部19とを備えている。
【0023】
表示部19は、接眼レンズ20に光学的に近い(すなわち、光路に沿って近い)側から順に配置され互いに重ね合わされた3つの2次元状の透過型画像表示部21〜23と、これらの透過型画像表示部21〜23の後方から照明光を照射する照明部としてのバックライト24とを備えている。本実施の形態では、互いに重ね合わされる透過型画像表示部21〜23の数が3つとされているが、本発明では、その数は2つ以上の任意の数にすることができる。
【0024】
本実施の形態では、各透過型画像表示部21〜23として透過型液晶表示素子が用いられているが、他の透過型空間光変調素子を用いてもよい。透過型液晶表示素子は、2枚の透明板の間に液晶層、配向膜、透明電極等を挟んだ構造を持つ。各透過型画像表示部21〜23として透過型液晶表示素子を用いる場合、通常の透過型液晶表示素子をそのまま用いて重ね合わせてもよいし、隣り合う2つの透過型液晶表示素子の一方の透明板を1枚の透明板で共用してもよい。
【0025】
バックライト24は、エッジライト方式や直下型方式などのいずれの方式のバックライトでもよいし、光源も冷陰極管やLEDや有機EL素子等の平面光源素子などのいずれの光源を採用したバックライトでもよい。
【0026】
本実施の形態では、接眼レンズ20が、3つの透過型画像表示部21〜23のそれぞれの表示画像が重畳されてなる重畳画像を観察し得るように、透過型画像表示部21〜23を透過した光を観察者の片方の目100に導く接眼光学系を構成している。
【0027】
図2は、本実施の形態による電子カメラ1を示す概略ブロック図である。撮影レンズ12は、レンズ制御部31によってフォーカスや絞りが駆動される。撮像素子15としては、例えば、CMOSイメージセンサやCCDイメージセンサなどが用いられる。撮像素子15は、撮像制御部32から出力される制御信号によって駆動され、信号を出力する。撮像素子15から出力される信号は、信号処理部33及びA/D変換部34を介して処理された後、メモリ35に一旦蓄積される。メモリ35は、バス36に接続される。バス36には、レンズ制御部31、撮像制御部32、マイクロプロセッサ37、画像処理部38、画像圧縮部39、電子ビューファインダ2の表示部19を制御する表示制御部40、背面液晶パネル17を制御する背面表示制御部41、記録部42及び多点測距センサ16なども接続される。マイクロプロセッサ37には、レリーズ釦などの操作部43が接続される。また、上記の記録部42には記録媒体42aが着脱自在に装着される。
【0028】
図3は、本実施の形態による電子カメラ1の電子ビューファインダ2に関する動作を示す概略フローチャートである。
【0029】
操作部43の操作に応じたマイクロプロセッサ37の指令により、電子ビューファインダ2の動作を開始する場合、マイクロプロセッサ37は、まず、撮像制御部32に撮像の指令を与え、撮像素子15から画像信号を読み出して、撮像を行う(ステップS1)。この画像信号は、信号処理部33により増幅等された後にA/D変換部34によりA/D変換され、画像データとしてメモリ35に蓄積される。なお、電子ビューファインダ2が表示動作を継続している間は、マイクロプロセッサ37の指令下で、表示制御部40は、バックライト24を点灯させる。
【0030】
図4は、ステップS1の撮像時の被写体の状況の例を模式的に示す図である。この例では、観察者の目100から矢印で見たもの(近くの自転車91、遠くの山93、両者の中間の遠さの自動車92を含むもの)が被写体となっている。図4の目100の位置で図中の矢印の方向に電子カメラ1を向けている状態で、ステップS1の撮像を行ったものとすると、その撮像によりメモリ35に蓄積された画像データは、図5に示す画像を示すものとなる。この画像中には、自転車91の像91’、自動車92の像92’及び山93の像93’が含まれている。
【0031】
ステップS1の後に、マイクロプロセッサ37は、多点測距センサ16から測距信号を得て、この信号を適宜演算等することによって、撮像画像中の各測距点における被写体の各部までの距離を示す測距データを得る(ステップS2)。
【0032】
次いで、マイクロプロセッサ37は、ステップS2で得た測距データに基づいて、被写体の各部の測距に基づく遠近に応じて、被写体像の各部の領域を、透過型画像表示部21〜23の数(本実施の形態では、3つ)と同数のグループに分ける(ステップS3)。すなわち、マイクロプロセッサ37は、被写体像の各部の領域を、相対的に近い部分の領域と、相対的に遠い部分の領域と、相対的にそれらの中間の遠さの部分の領域とに分ける。具体的には、各測距点の距離の分布状況から、近いと判定する距離範囲、遠いと判定する距離範囲、及び、中間の遠さであると判定する距離範囲を決定し(例えば、最短距離と最長距離との間を3等分した3つの距離範囲にそれぞれ決定してもよいし、属する測距点の度数が3等分になる3つの距離範囲にそれぞれ決定してもよい。)、近い距離範囲に属する測距点で代表される領域を相対的に近い部分の領域とし、遠い距離範囲に属する測距点で代表される領域を相対的に遠い部分の領域とし、中間の遠さの距離範囲に属する測距点で代表される領域を相対的に中間の遠さの部分の領域とする。例えば、ステップS1の撮像で得られた画像データが前述した図5に示す画像を示す場合、自転車91の像91’を含む領域は相対的に近い部分の領域に、山93の像93’を含む領域は相対的に遠い部分の領域に、自動車92の像92’を含む領域は相対的に中間の遠さの部分の領域に、それぞれグループ分けされる。
【0033】
なお、このように被写体の各部の測距に基づく遠近に応じて被写体像の各部の領域をグループに分ける代わりに、ステップS1の撮像で得た画像から、種々の画像認識技術や画像解析技術を利用して被写体の各部の遠近を推定し、この推定された遠近に応じて、被写体像の各部の領域をグループに分けてもよい。この場合、ステップS2は不要となり、多点測距センサ16及びハーフミラー13は必ずしも設ける必要はない。これらの点は、後述する各実施の形態についても同様である。
【0034】
ステップS3の後、マイクロプロセッサ37は、ステップS1の撮像で得られた画像データから、ステップS3で分けたグループ毎の領域の画像データを生成する(ステップS4)。
【0035】
次に、表示制御部40は、ステップS4で生成された画像データを用いて、それらの画像データがそれぞれ示す表示画像を対応する透過型画像表示部21〜23にそれぞれ表示させる(ステップS5)。このとき、ステップS3で分けられた3つのグループについて前記遠近の近い側から順番をつけ、3つの透過型画像表示部21〜23について接眼レンズ20に光学的に近い側から順番をつけたとき、表示制御部40は、各透過型画像表示部21〜23に、当該透過型画像表示部の順番と同じ順番のグループの領域の画像を表示させる。本実施の形態では、具体的には、表示制御部40は、1番目の透過型画像表示部21には1番目のグループの領域(相対的に近い部分の領域)の画像を表示させ、2番目の透過型画像表示部22には2番目のグループの領域(相対的に中間の遠さの部分の領域)の画像を表示させ、3番目の透過型画像表示部22には3番目のグループの領域(相対的に遠い部分の領域)の画像を表示させる。
【0036】
図6は、このときの各透過型画像表示部21〜23にそれぞれ表示される表示画像21’〜23’の例を、模式的に示す図である。図6に示す例では、ステップS1の撮像で得られた画像データが前述した図5に示す画像を示す場合の表示画像21’〜23’を示している。この例では、接眼レンズ20(ひいては観察者の目100)に光学的に最も近い1番目の透過型画像表示部21に表示される表示画像21’には、相対的に近い自転車91の像91’が現れ、2番目の透過型画像表示部22に表示される表示画像22’には相対的に中間の遠さの自動車92の像92’が現れ、3番目の透過型画像表示部23に表示される表示画像23’には相対的に中間の遠さの山93の像93’が現れている。
【0037】
なお、1番目の透過型画像表示部21に表示される表示画像21’では、2番目及び3番目のグループの領域(相対的に中間の遠さの部分の領域及び相対的に遠い部分の領域)の透過率は100%にされ、その領域では実質的な表示はない。同様に、2番目の透過型画像表示部22に表示される表示画像22’では、1番目及び3番目のグループの領域(相対的に近い部分の領域及び相対的に遠い部分の領域)の透過率は100%にされ、その領域では実質的な表示はない。同様に3番目の透過型画像表示部23に表示される表示画像23’では、1番目及び2番目のグループの領域(相対的に近い部分の領域及び相対的に中間の遠さの部分の領域)の透過率は100%にされ、その領域では実質的な表示はない。
【0038】
ステップS5の後に、ステップS1へ戻り、ステップS1〜S5の動作が繰り返される。これにより、観察者は、電子ビューファインダ2の接眼窓18から、3つの透過型画像表示部21〜23のそれぞれの表示画像が重畳されてなる重畳画像であるファインダ画像を、動画像として、観察することになる。
【0039】
そして、観察者が、前記ファインダ画像を観察することで、構図等を決定し、操作部43のうちのレリーズ釦の半押し操作により暫定的に決定された露光状態や合焦位置を確認し、必要なら操作部43による操作等によりそれらを再調整した後に、操作部43のうちのレリーズ釦を全押しすると、その撮影条件で本撮影が行われる。この本撮影により撮像素子15から読み出され画像信号は、信号処理及びA/D変換後に、メモリ35に蓄積される。
【0040】
その後、マイクロプロセッサ37は、操作部43の指令に基づき、メモリ35内の画像信号に対して必要に応じて画像処理部38や画像圧縮部39にて所望の処理を行い、記録部42に処理後の信号を出力させ記録媒体42aに記録する。
【0041】
なお、電子ビューファインダ2に関する前述した表示動作は、例えば、操作部43の操作等に応じて終了される。
【0042】
本実施の形態では、前述したように、電子ビューファインダ2において、撮像素子15により撮像された被写体像のうち、相対的に近い被写体の部分の画像が接眼レンズ20(ひいては観察者の目100)に光学的に最も近い透過型画像表示部21に表示され、相対的に中間の遠さの被写体の部分の画像が接眼レンズ20に光学的に中間の位置の透過型画像表示部22に表示され、相対的に遠い被写体の部分の画像が接眼レンズ20に光学的に遠い透過型画像表示部23に表示され、それらの表示画像を重畳してなる重畳画像が観察者の目100によって観察される。
【0043】
したがって、本実施の形態によれば、電子ビューファインダ2によって、被写体の各部の遠近がそれらの各部の像の表示位置の遠近に置き換えられて表示されることになるので、接眼窓18を覗く観察者の目100が単眼であるものの、3次元的な奥行き感を得ることができる。このため、本実施の形態によれば、観察者は、電子ビューファインダ2による観察画像から被写体の各部の前後関係を把握し易くなり、より的確に被写体の状況を把握することができる。
【0044】
[第2の実施の形態]
図7は、本発明の第2の実施の形態による電子カメラの電子ビューファインダに関する動作を示す概略フローチャートであり、図3に対応している。図7において、図3中のステップと同一又は対応するステップには同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
【0045】
本実施の形態による電子カメラが前記第1の実施の形態による電子カメラ1と異なる所は、電子ビューファインダ2に関する動作のみである。
【0046】
すなわち、前記第1の実施の形態では、表示制御部40は、ステップS4で生成されたグループ毎の領域の画像データを、ステップS5でそれぞれそのまま用いて、それらの画像データがそれぞれ示す表示画像を透過型画像表示部21〜23にそれぞれ表示させるのに対し、本実施の形態では、マイクロプロセッサ37は、ステップS4で生成されたグループ毎の領域の画像データのうち、少なくとも1つのグループの領域の画像に奥行き感強調処理を施す(ステップS11)。
【0047】
そして、本実施の形態では、表示制御部40は、少なくとも1つのグループの領域の画像にステップS11で奥行き感強調処理が施された画像データ、及び、他のグループに関するステップS4で生成された画像データ又はステップS11で奥行き感強調処理が施された画像データを用いて、それらの画像データがそれぞれ示す表示画像を対応する透過型画像表示部21〜23にそれぞれ表示させる(ステップS5)。このとき、ステップS3で分けられた3つのグループについて前記遠近の近い側から順番をつけ、3つの透過型画像表示部21〜23について接眼レンズ20に光学的に近い側から順番をつけたとき、表示制御部40は、透過型画像表示部21〜23のうちの少なくとも1つの透過型画像表示部に、当該透過型画像表示部の順番と同じ順番のグループの領域の画像にステップS11で奥行き感強調処理が施された画像を表示させ、表示制御部40は、透過型画像表示部21〜23のうちの他の透過型画像表示部に、当該透過型画像表示部の順番と同じ順番のグループの領域の画像又はこの画像にステップS11で奥行き感強調処理が施された画像を表示させる。
【0048】
前記奥行き感強調処理は、接眼窓18から接眼レンズ20を通して観察される重畳画像における奥行き感を高めるための処理である。この処理の具体例としては、近い方の被写体の部分の画像の輝度を遠い方の被写体の部分の画像の輝度よりも相対的に高める処理や、近い方の被写体の部分の画像のサイズを遠い方の被写体の部分の画像のサイズよりも相対的に大きくする処理や、それらを両方行う処理などを挙げることができる。輝度を変更する処理は、観察者は輝度の高い像を輝度が低い像よりも近くにあるものと感じ易いことに基づいて、前記奥行き感を高めるものである。サイズを変更する処理は、観察者は大きな像は小さな像よりも近くにあるものと感じ易いことに基づいて、前記奥行き感を高めるものである。また、前記奥行き感強調処理は、これらの処理に限定されるものではなく、例えば、陰影を付ける処理などでもよい。
【0049】
より具体な例について説明すると、本実施の形態では、ステップS11において、マイクロプロセッサ37は、1番目のグループの領域(相対的に近い部分の領域)の画像にその輝度を若干高める処理及びそのサイズを若干大きくする処理の一方又は両方を施し、3番目のグループの領域(相対的に遠い部分の領域)の画像にその輝度を若干低める処理及びそのサイズを若干小さくする処理の一方又は両方を施す。そして、ステップS5において、表示制御部40は、1番目の透過型画像表示部21には1番目のグループの領域(相対的に近い部分の領域)の画像にステップS11で前記処理を施した画像を表示させ、2番目の透過型画像表示部22には2番目のグループの領域(相対的に中間の遠さの部分の領域)の画像を表示させ、3番目の透過型画像表示部23には3番目のグループの領域(相対的に遠い部分の領域)の画像にステップS11で前記処理を施した画像を表示させる。
【0050】
この場合、前述した図6に示す例に則して説明すると、1番目の透過型画像表示部21に表示される表示画像21’中の自転車91の像91’は、図6に示す像91’よりも輝度が若干高いかサイズが若干大きいかあるいはその両方かのいずれかとなり、2番目の透過型画像表示部22に表示される表示画像22’中の自動車92の像92’は、図6に示す像92’と同一となり、3番目の透過型画像表示部23に表示される表示画像23’中の山93の像93’は、図6に示す像93’よりも輝度が若干低いかサイズが若干小さいかあるいはその両方かのいずれかとなる。
【0051】
本実施の形態によれば、前述した奥行き感強調処理がなされるので、観察者の目100によって観察される重畳画像において得られる3次元的な奥行き感が、前記第1の実施の形態で得られる奥行き感に比べてより高まる。
【0052】
[第3の実施の形態]
図8は、本発明の第3の実施の形態による電子カメラの電子ビューファインダに関する動作を示す概略フローチャートであり、図3に対応している。図8において、図3中のステップと同一又は対応するステップには同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
【0053】
本実施の形態による電子カメラが前記第1の実施の形態による電子カメラ1と異なる所は、電子ビューファインダ2に関する動作のみである。
【0054】
すなわち、前記第1の実施の形態では、表示制御部40は、ステップS4で生成されたグループ毎の領域の画像データを、ステップS5でそれぞれそのまま用いて、それらの画像データがそれぞれ示す表示画像を透過型画像表示部21〜23にそれぞれ表示させるのに対し、本実施の形態では、図8中のステップS21,S22の動作を行う。
【0055】
本実施の形態では、ステップS21において、マイクロプロセッサ37は、ステップS4で生成されたグループ毎の領域の画像データについて、当該画像データが示す画像に対して所定方向に若干位置ずれした画像を示す画像データを生成する。このとき、位置ずれした画像を示す画像データを生成する代わりに、視点が若干ずれた画像(視点ずれした画像)を示す画像データを生成し、後述するステップS22で、位置ずれした画像を示す画像データの代わりに、視点ずれした画像を示す画像データを用いてもよい。
【0056】
そして、本実施の形態では、ステップS21の後にステップS22が行われる。本実施の形態では、ステップS3で分けられた3つのグループについて前記遠近の近い側から順番をつけ、3つの透過型画像表示部21〜23について接眼レンズ20に光学的に近い側から順番をつけたとき、ステップS22において、表示制御部40は、透過型画像表示部21〜23のうちの少なくとも1つの透過型画像表示部に、当該透過型画像表示部の順番と同じ順番のグループの領域の画像(ステップS4で生成した画像)とこの画像に対して位置ずれした画像(ステップS21で生成した画像)とを交互に表示させ、また、表示制御部40は、透過型画像表示部21〜23のうちの他の透過型画像表示部に、当該透過型画像表示部の順番と同じ順番のグループの領域の画像(ステップS4で生成した画像)を静止的に表示させるか、あるいは、当該透過型画像表示部の順番と同じ順番のグループの領域の画像(ステップS4で生成した画像)とこの画像に対して位置ずれした画像(ステップS21で生成した画像)とを交互に表示させる。
【0057】
より具体な例について説明すると、本実施の形態では、ステップS21において、マイクロプロセッサ37は、1番目のグループの領域(相対的に近い部分の領域)の画像に対して若干位置ずれした画像を生成し、2番目のグループの領域(相対的に中間の遠さの部分の領域)の画像に対して若干位置ずれした画像を生成し、3番目のグループの領域(相対的に遠い部分の領域)の画像に対して若干位置ずれした画像を生成する。そして、ステップS22において、表示制御部40は、1番目の透過型画像表示部21には、1番目のグループの領域(相対的に近い部分の領域)の画像とこの画像に対して位置ずれした画像とを交互に表示させるか、あるいは、1番目のグループの領域(相対的に近い部分の領域)の画像を静止的に表示させる。また、ステップS22において、表示制御部40は、2番目の透過型画像表示部22には、2番目のグループの領域(相対的に中間の遠さの部分の領域)の画像とこの画像に対して位置ずれした画像とを交互に表示させるか、あるいは、2番目のグループの領域(相対的に中間の遠さの部分の領域)の画像を静止的に表示させる。さらに、ステップS22において、表示制御部40は、3番目の透過型画像表示部23には、3番目のグループの領域(相対的に遠い部分の領域)の画像とこの画像に対して位置ずれした画像とを交互に表示させるか、あるいは、3番目のグループの領域(相対的に遠い部分の領域)の画像を静止的に表示させる。ただし、表示制御部40は、透過型画像表示部21〜23のうちの少なくとも1つの透過型画像表示部には、前述した静止的表示ではなく交互表示を行わせる。
【0058】
この場合、前述した図6に示す例に則して説明すると、1番目の透過型画像表示部21には、図6に示す自転車91の像91’とこの像91’に対して位置ずれした像とが交互に表示されるか、あるいは、図6に示す自転車91の像91’が静止的に表示される。2番目の透過型画像表示部22には、図6に示す自動車92の像92’とこの像92’に対して位置ずれした像とが交互に表示されるか、あるいは、図6に示す自動車92の像92’が静止的に表示される。3番目の透過型画像表示部23には、図6に示す山93の像93’とこの像93’に対して位置ずれした像とが交互に表示されるか、あるいは、図6に示す山93の像93’が静止的に表示される。ただし、表示制御部40は、透過型画像表示部21〜23のうちの少なくとも1つの透過型画像表示部には、前述した静止的表示ではなく交互表示がなされる。
【0059】
交互表示がされている透過型画像表示部の表示画像では、その像がぷるぷると振動しているように見える。例えば、1番目の透過型画像表示部21に交互表示がなされると自転車91の像91’がぷるぷると振動しているように見え、2番目の透過型画像表示部22に交互表示がなされると自動車92の像92’がぷるぷると振動しているように見え、3番目の透過型画像表示部23に交互表示がなされると山93の像93’がぷるぷると振動しているように見える。
【0060】
したがって、本実施の形態によれば、運動視差によって、観察者の目100によって観察される重畳画像において得られる3次元的な奥行き感が、前記第1の実施の形態で得られる奥行き感に比べてより高まる。
【0061】
ところで、本実施の形態では、ステップS22において、表示制御部40は、透過型画像表示部21〜23のうち、前記3つのグループのうちの撮影レンズ12による被写体像における合焦位置を含むグループの順番と同じ順番の透過型画像表示部にも、当該グループの領域の画像とこの画像に対して位置ずれした画像とを交互に表示してもよい。例えば、今、撮影レンズが自動車92に合焦しているとすれば、被写体像における合焦位置(自動車92の像92’位置)を含むグループの順番と同じ順番の透過型画像表示部22にも、自動車92の像92’とこの像92’に対して位置ずれした像とを交互に表示してもよい。
【0062】
しかしながら、ステップS22において、表示制御部40は、透過型画像表示部21〜23のうち、前記3つのグループのうちの撮影レンズ12による被写体像における合焦位置を含むグループの順番と同じ順番の透過型画像表示部には、当該グループの領域の画像を静止的に表示することが好ましい。その理由は、合焦位置がぷるぷると振動しているように見えるよりも、合焦位置が静止しているかのように見えた方が、合焦状態等を確認し易いからである。
【0063】
なお、マイクロプロセッサ37にとっては、AF動作等において画像のいずれの位置が合焦位置であるかが既知であるので、その合焦位置が用いられる。
【0064】
[第4の実施の形態]
図9は、本発明の第4の実施の形態による電子カメラ51を模式的に示す概略断面図であり、図1に対応している。図9において、図1中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
【0065】
図10は、本発明の第4の実施の形態による電子カメラ51の電子ビューファインダ2に関する動作を示す概略フローチャートであり、図3に対応している。図10において、図3中のステップと同一又は対応するステップには同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
【0066】
前記第3の実施の形態では、位置ずれした画像データをステップS21で画像処理によって得ているのに対し、本実施の形態では、位置ずれした画像データを光学像をずらすことで得る点で異なるが、本実施の形態によっても前記第3の実施の形態と同様のファインダ画像(重畳画像)を得ることができるようになっている。
【0067】
本実施の形態では、図9に示すように、ハーフミラー13とシャッタとの間に、透明な平行平板61が配置されている。平行平板61は、マイクロプロセッサ37による制御下の圧電素子等の駆動部62によって、光軸に対して垂直な位置(実線で示す位置)と、光軸に対して所定方向に所定角度だけ傾いた位置(破線で示す位置)とに移動可能になっている。平行平板61が破線で示す位置に位置している際に、撮影レンズ12により撮像素子15上に結像される被写体像の位置は、平行平板61が実線で示す位置に位置している際に、撮影レンズ12により撮像素子15上に結像される被写体像の位置から、所定方向に所定量だけずれる。説明の便宜上、平行平板61が実線で示す位置に位置している際に行われる撮像素子15による撮像を、位置ずれ前の撮像と呼び、平行平板61が破線で示す位置に位置している際に行われる撮像素子15による撮像を、位置ずれ後の撮像と呼ぶ。
【0068】
本実施の形態では、図10に示すように、ステップS1において位置ずれ前の撮像が行われ、その撮像により得られた画像について、ステップS3,S4の処理が行われる。ステップS4の後に、位置ずれ後の撮像(ステップS31)が行われ、その撮像により得られた画像について、ステップS3,S4とそれぞれ同様のステップS32,S33が行われる。ただし、ステップS32のグループ分けは、ステップS2の測距結果に加えて平行平板61の傾きによる被写体像の位置ずれ量を考慮して行われる。本実施の形態においてステップS4で得た画像データが前記第3の実施の形態においてステップS4で得た画像データに相当し、本実施の形態においてステップS33で得た画像データが前記第3の実施の形態においてステップS21で生成した位置ずれした画像データに相当する。
【0069】
そして、本実施の形態では、表示制御部40は、ステップS4で得た画像データとステップS33で得た画像データを用いて、ステップS22と同様のステップS34の動作を行う。
【0070】
これにより、本実施の形態によっても、前記第3の実施の形態と同様のファインダ画像(重畳画像)を得ることができ、前記第3の実施の形態と同様の利点が得られる。
【0071】
以上、本発明の各実施の形態及びその変形例について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【符号の説明】
【0072】
1,51 電子カメラ
2 電子ビューファインダ
12 撮影レンズ
15 撮像素子
19 表示部
20 接眼レンズ
21〜23 透過型画像表示部
24 バックライト
40 表示制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに重ね合わされた2以上の所定数の透過型画像表示部と、
前記所定数の透過型画像表示部の後方から照明光を照射する照明部と、
前記所定数の透過型画像表示部のそれぞれの表示画像が重畳されてなる重畳画像を観察し得るように、前記所定数の透過型画像表示部を透過した光を導く接眼光学系と、
を備えたことを特徴とする電子ビューファインダ。
【請求項2】
撮影レンズにより結像される被写体像を撮像する撮像素子と、
請求項1記載の電子ビューファインダと、
前記撮像素子により撮像された被写体像に基づく各画像を前記所定数の透過型画像表示部にそれぞれ表示させる表示制御部と、
を備えたことを特徴とする撮像装置。
【請求項3】
被写体の各部の測距に基づく遠近又は被写体の各部の推定された遠近に応じて、前記被写体像の各部の領域を前記所定数のグループに分け、前記所定数のグループについて前記遠近の近い側から順番をつけ、前記所定数の透過型画像表示部について前記接眼光学系に光学的に近い側から順番をつけたとき、前記表示制御部は、前記各透過型画像表示部に、当該透過型画像表示部の順番と同じ順番のグループの領域の画像を表示させることを特徴とする請求項2記載の撮像装置。
【請求項4】
被写体の各部の測距に基づく遠近又は被写体の各部の推定された遠近に応じて、前記被写体像の各部の領域を前記所定数のグループに分け、前記所定数のグループについて前記遠近の近い側から順番をつけ、前記所定数の透過型画像表示部について前記接眼光学系に光学的に近い側から順番をつけたとき、前記表示制御部は、前記所定数の透過型画像表示部のうちの少なくとも1つの透過型画像表示部に、当該透過型画像表示部の順番と同じ順番のグループの領域の画像に奥行き感強調処理を施した画像を表示させ、
前記表示制御部は、前記所定数の透過型画像表示部のうちの他の透過型画像表示部に、当該透過型画像表示部の順番と同じ順番のグループの領域の画像又はこの画像に奥行き感強調処理を施した画像を表示させ、
前記奥行き感強調処理は、前記接眼光学系を通して観察される前記重畳画像における奥行き感を高めるための処理である、
ことを特徴とする請求項2記載の撮像装置。
【請求項5】
前記奥行き感強調処理は、当該画像の輝度を変更する処理を含むことを特徴とする請求項4記載の撮像装置。
【請求項6】
前記奥行き感強調処理は、当該画像のサイズを変更する処理を含むことを特徴とする請求項4又は5記載の撮像装置。
【請求項7】
被写体の各部の測距に基づく遠近又は被写体の各部の推定された遠近に応じて、前記被写体像の各部の領域を前記所定数のグループに分け、前記所定数のグループについて前記遠近の近い側から順番をつけ、前記所定数の透過型画像表示部について前記接眼光学系に光学的に近い側から順番をつけたとき、前記表示制御部は、前記所定数の透過型画像表示部のうちの少なくとも1つの透過型画像表示部に、当該透過型画像表示部の順番と同じ順番のグループの領域の画像とこの画像に対して位置ずれ又は視点ずれした画像とを交互に表示させ、
前記表示制御部は、前記所定数の透過型画像表示部のうちの他の透過型画像表示部に、当該透過型画像表示部の順番と同じ順番のグループの領域の画像を静止的に表示させるか、あるいは、当該透過型画像表示部の順番と同じ順番のグループの領域の画像とこの画像に対して位置ずれ又は視点ずれした画像とを交互に表示させる、
ことを特徴とする請求項2記載の撮像装置。
【請求項8】
前記表示制御部は、前記所定数の透過型画像表示部のうち、前記所定数のグループのうちの前記撮影レンズによる前記被写体像における合焦位置を有する領域を含むグループの順番と同じ順番の透過型画像表示部に、当該グループの領域の画像を静止的に表示させることを特徴とする請求項7記載の撮像装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2013−9160(P2013−9160A)
【公開日】平成25年1月10日(2013.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−140569(P2011−140569)
【出願日】平成23年6月24日(2011.6.24)
【出願人】(000004112)株式会社ニコン (12,601)
【Fターム(参考)】