説明

電子楽器の鍵盤装置

【課題】軽量で安価な電子楽器の鍵盤装置を提供する。
【解決手段】鍵フレーム12は、前板12a、後板12b、垂直板12c、延設部23及び複数のリブ12dを有する。前板12a及び後板12bは前後方向の幅が広く、横方向に延設されている。前板12aの後端と後板12bの前端が、横方向に延設された垂直板12cによって接続される。延設部23は、前後方向の幅が狭く、前板12aから前方へ離間した位置にて横方向に延設されている。リブ12dは、前後方向に延設された薄板で、横方向に所定の間隔をおいて設けられる。前板12a、後板12b及び延設部23は、前記複数のリブ12dに接続するように一体的に形成される。さらに、リブ12dと延設部23との接続部に、部品を組み付けるためのボス25を設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子オルガン、電子ピアノなどの電子楽器の鍵盤装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、例えば、下記特許文献1に示されているように、押離鍵操作される複数の鍵と、複数の鍵の前端部を上下方向に揺動可能に支持するとともに、電子楽器のフレームに組み付けられる鍵フレームとを備えた電子楽器の鍵盤装置はよく知られている。この鍵盤装置の鍵フレームは、樹脂で一体的に形成されている。また、この鍵フレームには、演奏者に対する押鍵操作ガイドのために、押鍵すべき鍵を照光する鍵照光回路を有する基板が組み付けられていることもある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第3651297号公報
【発明の概要】
【0004】
一般に、鍵フレームに組み付けられる部品は、例えば、押離鍵操作を検出するためのスイッチを有する基板のように、横方向(鍵の並び方向)に延設されていることが多い。また、例えば、鍵の揺動をガイドするためのガイド部材のように、各鍵に対応して横方向に並設される部品もある。そのため、鍵フレームには、部品を支持するための支持部が横方向に延設される。上記従来の鍵盤装置においては、横方向に延設された複数の壁部によって横方向に長い凹部及び凸部を形成して、この凹部及び凸部を、演奏者による演奏をガイドするための鍵照光回路を有する基板、鍵の変位を規制するためのストッパなどの各種部品を組み付けるための支持部としている。そのため、鍵フレームの縦断面形状は複雑で、各部品の支持部同士が連続している部分が多い。したがって、上記従来の鍵盤装置の鍵フレームは、多くの樹脂材料を必要とするので、コストがかかるだけでなく、鍵盤装置が重くなっていた。
【0005】
本発明は前記問題を解決するためになされたものであり、その目的は、軽量で安価な電子楽器の鍵盤装置を提供することにある。
【0006】
前記目的を達成するため、本発明の特徴は、押離鍵操作される複数の鍵(11)と、複数の鍵の前端部を上下方向に揺動可能に支持するとともに、電子楽器のフレーム(FR)に組み付けられる鍵フレーム(12)とを備えた電子楽器の鍵盤装置において、鍵フレームは、横方向(鍵の並び方向)に延設された第1延設部(12a,12b)と、前後方向(鍵の長手方向)の幅が第1延設部より狭く、かつ第1延設部から前方へ離間した位置にて横方向に延設された第2延設部(21,23)とを、横方向に所定の間隔をおいて設けられて、前後方向に延設された複数のリブ(12d)に接続するようにして一体的に形成され、リブと第2延設部との接続部に、部品を組み付けるためのボス(25)を一体的に設けたことにある。この場合、鍵フレームを電子楽器のフレームに組み付けたとき、第2延設部が電子楽器のフレームから離間するように構成するとよい。また、この場合、鍵を選択的に照光する鍵照光回路を有する基板(24)をボスに組み付けるとよい。また、この場合、複数の鍵の変位を規制するストッパ部(27)を第2延設部に設けてもよい。この場合、さらに、鍵の揺動に連動して揺動する揺動部材(18)を有し、ストッパ部は、揺動部材の変位を規制するようにしてもよい。
【0007】
上記のように構成した本発明によれば、第2延設部は、第1延設部より前後方向の幅が狭く、第1延設部から前方へ離間した位置にて横方向に延設されている。すなわち、第1延設部と第2延設部の間に大きな開口部が設けられていて、上記従来の鍵盤装置に比べて横方向に延設された壁部も少ない。そのため、上記従来の鍵盤装置に比べて、鍵フレームを形成するために使用する樹脂の量を減らすことができる。したがって、鍵盤装置を軽量化することができ、コストを抑制することができる。また、リブと第2延設部の接続部にボスを一体的に設けて、このボスに部品(例えば、鍵照光基板)を固定するようにした。第2延設部は隣り合う2つのリブの間に位置する中間部に比べて、リブと第2延設部の接続部の方が、強度が高い。この強度の高い接続部にボスを設けたので、第2延設部を変形させることなく、部品をボスにねじで組み付けることができる。さらに、第2延設部にストッパ部を設けるようにしたので、別途ストッパ部を設ける場合に比べて効率的にストッパ部を配置でき、鍵盤装置の軽量化を図ることができる。
【0008】
なお、前記括弧内の符号は、本発明の理解を容易にするために、後述する実施形態との対応関係を示すものであるが、本発明はこれに限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の一実施形態に係る鍵盤装置の右側面図である。
【図2A】図1の鍵盤装置の鍵フレームの平面図である。
【図2B】図2AのB−B線に沿って見た断面図である。
【図3】本発明の変形例に係る鍵盤装置の前端部を拡大した側面図である。
【図4】本発明の他の変形例に係る鍵盤装置の前端部を拡大した側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の一実施形態について図面を用いて説明する。以下の説明では、演奏者から見て手前側(図1の左側)を「前」、奥側(図1の右側)を「後」とする。また、演奏者から見て右側(図1の紙面の表面側)を「右」、左側(図1の紙面の裏面側)を「左」とする。さらに、演奏者から見て、上側(図1の上側)を「上」、下側(図1の下側)を「下」とする。なお、左右方向を横方向という。図1は、本実施形態に係る鍵盤装置を右側から見た右側面図である。この鍵盤装置は複数の白鍵及び黒鍵を有するが、両者を鍵11として説明する。鍵11は、合成樹脂によって長尺状に一体成型されている。鍵11は、前後に延設された薄肉の上壁及び上壁の左右端からそれぞれ下方へ延設された薄肉の側壁を有し、下方に開放した中空状に形成されている。そして、鍵11は、下方に設けられた鍵フレーム12の鍵支持部13により支持されており、後端部の回転中心14を中心として、前端部が上下方向に揺動可能となっている。
【0011】
鍵フレーム12は、図2A及び図2Bに示すように、樹脂の一体成型により横方向に延設されている。図2Aは、鍵フレーム12の中間部にある一部の鍵域を示したものである。鍵フレーム12は、前後方向の幅が広くかつ横方向に延設された前板12a及び後板12bを有する。後板12bは、前板12aよりも前後方向の幅が狭い。上記鍵支持部13は、各鍵11に対応して、後板12bの上面から上方へ突出するように形成されている。後板12bは前板12aよりも高い位置にあり、前板12aの後端と後板12bの前端は横方向に延設された垂直板12cによって接続されている。すなわち、鍵フレーム12の上部には、前板12a及び後板12bにより段差が形成されている。前板12a、後板12b及び垂直板12cの下面には、複数のリブ12dの上端が接続されている。リブ12dは、横方向に薄肉で前後方向に延設されており、横方向に所定の間隔をおいて設けられている。また、リブ12dは、前板12aの前端よりも前方へ張り出している。なお、前板12a及び後板12bが、本発明の第1延設部に対応する。
【0012】
各鍵11には、鍵フレーム12の前部に設けられた鍵ガイド15が下方からそれぞれ侵入しており、各鍵11の前端部は、押鍵時に鍵ガイド15に案内されて上下方向に揺動する。鍵ガイド15は、隣り合うリブ12dの上端部を繋ぐように横方向に延設された、前板12a及び後板12bに比べて前後方向の幅が狭い延設部16の上面から上方に突出するように一体的に形成されている。鍵11の前部から下方に向かって駆動部17が延設されている。駆動部17は、上下に延設された薄肉の前壁及び前壁の左右端からそれぞれ後方へ延設された薄肉の側壁を有し、後方に開放した中空状に形成されている。駆動部17の下端は下端壁により閉じている。
【0013】
鍵11の下方には、鍵11に慣性力を付与してアコースティックピアノの鍵タッチ感を模擬するため、鍵11の押離鍵操作に伴って揺動する揺動レバー18が設けられている。揺動レバー18は、合成樹脂製のレバー基部18a及び金属製の質量体18bからなる。レバー基部18aは、板状の部材であって、その下部に設けたフック部18a1にて、鍵フレーム12の下部に設けたレバー支持部20に、ピン20aの軸線周りに回動可能に支持されている。レバー支持部20は、隣り合うリブ12dの下端部を繋ぐように横方向に延設された、前板12a及び後板12bに比べて前後方向の幅が狭い延設部21の上面から上方に突出するように一体的に形成されている。リブ12dと延設部21の接続部には、ボス22が一体的に形成されている。電子楽器のフレームFRに貫通孔を設けておいて、この貫通孔に図示しないねじを下方から通して、ボス22にねじ込むことにより、この鍵盤装置が電子楽器のフレームFRに固定される。なお、延設部21が、本発明の第2延設部に対応する。
【0014】
また、レバー基部18aは、前端部に上下一対の脚部18a2,18a3を備え、上方に位置する脚部18a2は下方に位置する脚部18a3より短く形成されている。脚部18a2,18a3の間には、駆動部17の下端壁が侵入している。脚部18a2は、駆動部17の下端壁と、駆動部17内であって下端壁との間に隙間を形成する中間壁との間に侵入している。駆動部17の下端壁には、ゴム、ウレタン、フエルトなどの衝撃吸収材が嵌め込まれて固着され、駆動部17の下端と脚部18a3の上面との衝突、及び駆動部17の下端と脚部18a2の下面との衝突による衝撃を緩和している。鍵11の離鍵時には、揺動レバー18の自重により、揺動レバー18の前端部が上方へ変位する。このとき、脚部18a3により駆動部17が上方へ付勢され、鍵11の前端部は上方へ変位する。一方、鍵11の押鍵時には、駆動部17の下端面が脚部18a3の上面を押圧し、揺動レバー18の前端部は下方へ変位する。
【0015】
質量体18bは、板状に形成され、レバー基部18aの後端に組み付けられている。質量体18bは、全ての鍵11に対して共通としてもよいし、アコースティックピアノの鍵タッチ感をより忠実に模擬するために、低音側から高音側に向かうに従って、鍵11ごと又は鍵域ごとに質量体18bを軽くしてもよい。
【0016】
また、前板12a及び後板12bに比べて前後方向の幅が狭い延設部23が、隣り合うリブ12dの前端部を繋ぐように横方向に延設されている。この鍵盤装置が電子楽器のフレームFRに組み付けられた状態では、延設部23は、フレームFRから上方に離間している。延設部23の上面には、演奏者に対する押鍵操作ガイドのために、各白鍵に対応して設けられた発光素子(例えばLED)の点灯及び消灯を制御する白鍵照光回路を有する白鍵照光基板24が組み付けられている。延設部23とリブ12dの接続部分にはボス25が一体的に設けられており、ボス25に白鍵照光基板24がねじ26により固定される。なお、リブ12dと延設部23との全ての接続部分にボス25を設ける必要はなく、所定箇所のみ設ければよい。ただし、各ボス25の間隔が大きすぎると、その間の白鍵照光基板24が自重により撓むので、例えば、1オクターブにつき1〜2箇所をねじ26で固定できるようにボス25を設けるとよい。また、延設部23の下面には、フエルトなどの衝撃吸収材によって構成した長尺状の上限ストッパ27が、横方向に延設されて固着されている。この上限ストッパ27は、揺動レバー18の前端部の上方への変位を規制することにより、離鍵時における鍵11の前端部の上方への変位を規制する。なお、延設部23が、本発明の第2延設部に対応する。
【0017】
また、各リブ12dの中間部には、上端から下方へ向かって方形状に切り欠いた、切り欠き12d1が設けられている。この切り欠き12d1を一体成型により形成するために、切り欠き12d1の上方に位置する前板12aの中間部には、上面から下面に貫通した方形状の貫通孔12a1が設けられている。図2Aは、鍵フレーム12の中間部にある一部の鍵域を示しているため、図2Aの右端部及び左端部の貫通孔12a1は、その一部が示されている。なお、鍵フレーム12の右端部及び左端部に位置するリブ12dの切り欠き12d1の上方に位置する前板12aの右端部及び左端部には、前板12aの右端及び左端からそれぞれ内側へ向かって方形状に切り欠いた、切り欠きが設けられている。そして、前板12aの下面には、フエルトなどの衝撃吸収材によって構成した長尺状の下限ストッパ28が、リブ12dの切り欠き12d1を通って、横方向に延設されて固着されている。この下限ストッパ28は、揺動レバー18の後部の上方への変位を規制することにより、押鍵時における鍵11の前端部の下方への変位を規制する。
【0018】
また、鍵11の中間部の下面には、スイッチ駆動部29が設けられている。スイッチ駆動部29は、基板30上に配置されたスイッチ31の上面に当接している。スイッチ31は、各鍵11ごとに設けられ、各鍵11の揺動に伴って押圧されて、各鍵11の押離鍵状態を検出する。また、基板30の中間部には上面から下面に貫通した方形状の貫通孔30aが、後述の第1保持部32に対応した位置に設けられている。基板30の前端部には、黒鍵照光回路が設けられている。黒鍵照光回路は、演奏者に対する押鍵操作ガイドのために、各黒鍵に対応して設けられた発光素子(例えばLED)の点灯及び消灯を制御するものである。基板30は、第1保持部32と第2保持部33によって保持される。
【0019】
第1保持部32及び第2保持部33は、鍵フレーム12に一体的に形成される。第1保持部32は、前板12aの前部に設けられている。第2保持部33は、鍵フレーム12の前板12aと後板12bによって形成された段差に設けられ、前後方向に弾性変形する変形部33aを有する。基板30が組み付けられた状態において、変形部33aは弾性変形しており、その弾性力により、基板30が第1保持部32に押し付けられる。このようにして、基板30の貫通孔30aの周縁部が、第1保持部32によって保持される。また、基板30の後端部が、第2保持部33によって保持される。なお、第1保持部32及び第2保持部33は、それぞれ横方向に所定の間隔をおいて複数箇所に設けられている。ただし、第1保持部32及び第2保持部33それぞれの横方向の間隔は、必ずしも等間隔である必要はなく、それぞれの間隔が異なっていてもよい。
【0020】
上記実施形態においては、隣り合うリブ12dの下端部を繋ぐように横方向に延設された、前板12a及び後板12bに比べて前後方向の幅が狭い延設部21を設けた。また、前板12aの前端よりも前方へ張り出したリブ12dの前端部を繋ぐように横方向に延設された、前板12a及び後板12bに比べて前後方向の幅が狭い延設部23を設けた。そして、延設部21,23に各部品を組み付けるようにした。さらに、この鍵盤装置が電子楽器のフレームFRに組み付けられた状態で、延設部23が電子楽器のフレームFRから上方へ離間するようにして、延設部23の下方は、揺動レバー18の前端が上下に揺動するための空間となるようにした。したがって、上記従来の鍵盤装置に比べて、鍵フレーム12を形成するために使用する樹脂の量を減らすことができるので、鍵盤装置を軽量化することができる。また、鍵盤装置のコストを抑制することもできる。さらに、リブ12dと延設部23の接続部にボス25を一体的に設けて、ボス25に白鍵照光基板24を固定するようにした。延設部23は、隣り合う2つのリブ12dの間の中間部に比べて、リブ12dとの接続部の方が、強度が高い。この接続部にボス25を設けたので、延設部23を変形させること無く、白鍵照光基板24をボス25にねじ26で組み付けることができる。また、延設部23の下面に上限ストッパ27を組み付けるようにしたので、上限ストッパ27を組み付けるための支持部を別途設ける場合に比べて、上限ストッパ27を効率的に配置できるので、鍵盤装置の軽量化を図ることができる。
【0021】
さらに、本発明の実施にあたっては、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
【0022】
上記実施形態においては、延設部23の下面に組み付けた上限ストッパ27に、揺動レバー18の前端部に設けた脚部18a3を当接させて、揺動レバー18の前端部の上方向の変位を規制するようにした。これにより、離鍵時における鍵11の前端部の上方向の変位を規制するようにした。しかし、図3に示すように、駆動部17の下端から前方へ突出した突出部17aを設けておき、突出部17aの上面を上限ストッパ27に当接させるようにしてもよい。また、図3に示すように、揺動レバー18の前端部に脚部18a2を設けなくてもよい。このように構成しても、鍵11の離鍵時の上方向の変位を規制することができる。
【0023】
また、上記実施形態においては、ボス25に白鍵照光基板24を組み付けるようにした。しかし、鍵照光機能を有さない鍵盤装置においては、図4に示すように、鍵フレーム12とは別体として構成された、白鍵の揺動をガイドするための白鍵ガイド35をボス25に組み付けるようにしてもよい。白鍵ガイド35は、前後方向の幅が狭く、横方向に延設されたベース部35aの前端部から各白鍵に対応して上方に延設されたガイド支持部35bを有し、ガイド支持部35bの上端に鍵ガイド15と同様のガイド部35cが形成されている。ベース部35aには、ボス25に対応する位置に、上面から下面へ貫通した貫通孔35a1が設けられており、この貫通孔35a1にねじ36を通してボス25にねじ込むことにより、白鍵ガイド35が延設部23に組み付けられる。この場合、鍵ガイド15は、黒鍵のみをガイドする。このように構成すれば、白鍵については、上記実施形態よりも鍵の支点から遠い鍵の前端部をガイドすることができる。そのため、白鍵の横方向の微少な変位を、より効果的に抑制することができるので、白鍵の揺動をより安定させることができる。
【0024】
また、上記実施形態及びその変形例においては、フエルトなどの衝撃吸収材によって構成した長尺状の上限ストッパ27を延設部23の下面に組み付けた。しかし、これに代えて、上限ストッパをエラストマーで構成し、2色成形により延設部23の下面に一体的に形成してもよい。このように構成すれば、上限ストッパ27を延設部23に組み付ける工程を省略できるので、鍵盤装置の組み立て性が向上する。
【符号の説明】
【0025】
11・・・鍵、12・・・鍵フレーム、12a・・・前板、12b・・・後板、12d・・・リブ、13・・・鍵支持部、18・・・揺動レバー、23・・・延設部、24・・・白鍵照光基板、25・・・ボス、27・・・上限ストッパ、35・・・白鍵ガイド、FR・・・フレーム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
押離鍵操作される複数の鍵と、
前記複数の鍵の前端部を上下方向に揺動可能に支持するとともに、電子楽器のフレームに組み付けられる鍵フレームとを備えた電子楽器の鍵盤装置において、
前記鍵フレームは、
横方向に延設された第1延設部と、前後方向の幅が前記第1延設部より狭く、かつ前記第1延設部から前方へ離間した位置にて横方向に延設された第2延設部とを、横方向に所定の間隔をおいて設けられて、前後方向に延設された複数のリブに接続するようにして一体的に形成され、
前記リブと前記第2延設部との接続部に、部品を組み付けるためのボスを一体的に設けたことを特徴とする電子楽器の鍵盤装置。
【請求項2】
前記鍵フレームを前記電子楽器のフレームに組み付けたとき、前記第2延設部が前記電子楽器のフレームから離間するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の電子楽器の鍵盤装置。
【請求項3】
前記鍵を選択的に照光する鍵照光回路を有する基板を前記ボスに組み付けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電子楽器の鍵盤装置。
【請求項4】
前記複数の鍵の変位を規制するストッパ部を前記第2延設部に設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載の電子楽器の鍵盤装置。
【請求項5】
請求項4に記載の電子楽器の鍵盤装置において、さらに、
前記鍵の揺動に連動して揺動する揺動部材を有し、
前記ストッパ部は、前記揺動部材の変位を規制することを特徴とする電子楽器の鍵盤装置。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3】
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【図4】
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