説明

電子機器、文字入力方法、及びプログラム

【課題】誤入力を回避することができるキー押下及びフリックによる両入力方法を利用可能な電子機器、文字入力方法、及びプログラムを提供すること。
【解決手段】表示部10と、行列をなして配置された複数のキーを有するとともに、キーに指が接触することにより接触されたキーに対応する文字を入力する接触入力が可能であり、キーが押下されることにより押下されたキーに対応する文字を入力する押下入力が可能な接触押下入力部20と、接触押下入力部20で入力された文字を表示部10で表示させるように制御する制御部40と、を備え、制御部40は、接触押下入力部20にてキーが指によって接触かつ押下されたときに押下されたキーに対応する文字を表示部10で表示させ、接触押下入力部20にて指がキーに接触して押下されることなく離れたときに指が離れた位置のキーに対応する文字を表示部10で表示させるように制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、文字入力可能な電子機器、文字入力方法、及びプログラムに関し、特に、キー押下入力及びフリック入力を選択できる電子機器、文字入力方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、日本における携帯電子機器の文字入力方法は、クリック感のあるキーを押下して入力するキー押下入力方法が大部分を占めていた。近年、大画面のタッチパネルを搭載した携帯電子機器が世界的に普及してきて、日本でもそのシェアを伸ばしてきている。このようなタッチパネルを搭載した携帯電子機器の普及に伴い、文字入力方法としてタッチパネルにタッチして入力するタッチ入力方法を採用した携帯電子機器も多くなってきている。このようなことから、従来の電子機器において、キー押下入力方法、タッチ入力方法の両方法を選択的に利用可能なものが提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−244791号公報
【特許文献2】特開2007−60074号公報
【特許文献3】特開平9−23261号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、キー押下入力方法及びタッチ入力方法の両方法を利用可能な従来の電子機器では、キー押下入力中にキーに触れてタッチ入力されたり、タッチ入力中に誤ってキーを押下してしまったりして、誤入力してしまうおそれがある。
【0005】
ところで、近年、タッチ入力方法とは別の方法で、日本語入力方法としてフリック入力方法が注目されている。フリック入力方法では、例えば、「い」の文字を入力する場合、「あ」キーをタッチして、「い」キー、「う」キー、「え」キー、「お」キーを表示させて「い」キー上に指をスライドさせて入力する。キー押下入力方法、フリック入力方法ともに多くの愛用者がいることもあり、両方法を選択的に利用可能な電子機器が望まれる。
【0006】
本発明の主な課題は、誤入力を回避することができるキー押下及びフリックによる両入力方法を利用可能な電子機器、文字入力方法、及びプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の視点においては、電子機器において、文字を表示する表示部と、行列をなして配置された複数のキーを有するとともに、前記キーに指が接触することにより接触された前記キーに対応する文字を入力する接触入力が可能であり、前記キーが押下されることにより押下された前記キーに対応する文字を入力する押下入力が可能な接触押下入力部と、前記接触押下入力部で入力された文字を前記表示部で表示させるように制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記接触押下入力部にて前記キーが指によって接触かつ押下されたときに押下された前記キーに対応する文字を前記表示部で表示させ、前記接触押下入力部にて指が前記キーに接触して押下されることなく離れたときに指が離れた位置の前記キーに対応する文字を前記表示部で表示させるように制御することを特徴とする。
【0008】
本発明の前記電子機器において、前記制御部は、前記接触押下入力部にて入力操作が開始される際、前記接触押下入力部にて前記キーが指によって接触かつ押下されると押下入力モードに固定し、前記接触押下入力部にて前記キーが指によって接触して押下されることなく離れると接触入力モードに固定することが好ましい。
【0009】
本発明の前記電子機器において、前記制御部は、入力文字が決定、又は、使用中のアプリケーションが終了するまで、押下入力モード又は接触入力モードに固定することが好ましい。
【0010】
本発明の前記電子機器において、前記接触押下入力部は、前記複数のキーのうち所定のキーが他のキーよりも横長になっていることが好ましい。
【0011】
本発明の前記電子機器において、前記接触押下入力部の周囲の所定の位置に配置されるとともに、指が接触することにより対応する文字を入力する接触入力が可能な接触入力部を備え、前記制御部は、前記接触入力部にて指が接触して離れたときに対応する文字を前記表示部で表示させるように制御することが好ましい。
【0012】
本発明の前記電子機器において、前記接触押下入力部は、前記キーごとに基板上において反撥弾性をもったヒンジ部を介してキー本体が配置されており、前記キー本体が押下されたときにドーム接点と固定接点とが接触することでキーの押下を検出し、かつ、キー本体上に配置された触覚センサが指の接触を検出するように構成されていることが好ましい。
【0013】
本発明の前記電子機器において、前記接触入力部は、指の接触圧力を検出する前記触覚センサとは別の他の触覚センサを有することが好ましい。
【0014】
本発明の前記電子機器において、前記接触押下入力部は、前記キーごとに、文字を表示するディスプレイを有し、前記接触入力部は、文字を表示する他のディスプレイを有し、前記制御部は、指が前記キーに所定時間触れると、触れた前記キーに応じて、前記キーに対応する入力ナビゲーションを前記ディスプレイ及び前記他のディスプレイに表示させるように制御することが好ましい。
【0015】
本発明の前記電子機器において、前記制御部は、使用するアプリケーションに応じて前記押下入力モード及び前記接触入力モードのいずれか一方に設定されている、もしくは利用者が選択的に設定できることが好ましい。
【0016】
本発明の前記電子機器において、前記制御部は、前記表示部にて待ち受け画面のときに、前記接触押下入力部にて前記キーが指によって押下されたときに電話番号を入力するモードとし、前記接触押下入力部にて指が前記キーに接触して離れたときにアドレス帳又はウェブを検索するモードとすることが好ましい。
【0017】
本発明の第2の視点においては、文字を表示する表示部と、行列をなして配置された複数のキーを有するとともに、前記キーに指が接触することにより接触された前記キーに対応する文字を入力する接触入力が可能であり、前記キーが押下されることにより押下された前記キーに対応する文字を入力する押下入力が可能な接触押下入力部と、前記接触押下入力部で入力された文字を前記表示部で表示させるように制御する制御部と、を備えた電子機器を用いて文字を入力する文字入力方法であって、前記接触押下入力部にて前記キーが指によって接触かつ押下されたときに押下された前記キーに対応する文字を前記表示部で表示させる工程と、前記接触押下入力部にて指が前記キーに接触して押下されることなく離れたときに指が離れた位置の前記キーに対応する文字を前記表示部で表示させる工程と、を含むことを特徴とする。
【0018】
本発明の第3の視点においては、文字を表示する表示部と、行列をなして配置された複数のキーを有するとともに、前記キーに指が接触することにより接触された前記キーに対応する文字を入力する接触入力が可能であり、前記キーが押下されることにより押下された前記キーに対応する文字を入力する押下入力が可能な接触押下入力部と、前記接触押下入力部で入力された文字を前記表示部で表示させるように制御する制御部と、を備えた電子機器で実行されるプログラムであって、前記接触押下入力部にて前記キーが指によって接触かつ押下されたときに押下された前記キーに対応する文字を前記表示部で表示させるステップと、前記接触押下入力部にて指が前記キーに接触して押下されることなく離れたときに指が離れた位置の前記キーに対応する文字を前記表示部で表示させるステップと、を実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、従来よく使われるクリック感のある押下入力方法と、近年のタッチパネル式の携帯電話機などで採用されている接触入力方法との両方法で文字入力可能な構成において、押下入力と接触入力の入力方法の混同によって生ずる誤入力を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の実施例1に係る電子機器の外観構成を模式的に示した平面図である。
【図2】本発明の実施例1に係る電子機器の回路構成を模式的に示したブロック図である。
【図3】本発明の実施例1に係る電子機器における接触押下入力部の構成を示した模式図である。
【図4】本発明の実施例1に係る電子機器における制御部の動作を模式的に示したフローチャートである。
【図5】本発明の実施例1に係る電子機器における接触押下入力部及び接触入力部の通常時の表示状態の一例を模式的に示したイメージ図である。
【図6】本発明の実施例1に係る電子機器における接触押下入力部及び接触入力部の「あ」キーを触れた後の表示状態の一例を模式的に示したイメージ図である。
【図7】本発明の実施例2に係る電子機器における制御部の動作を模式的に示したフローチャートである。
【図8】本発明の実施例2に係る電子機器における接触押下入力部の「あ」キーを押下したときの表示の変化を模式的に示したイメージ図である。
【図9】本発明の実施例2に係る電子機器における接触入力部の「い」を入力するときの入力操作を模式的に示したイメージ図である。
【図10】本発明の実施例3に係る電子機器の外観構成を模式的に示した平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明の実施形態1に係る電子機器では、文字を表示する表示部(図2の10)と、行列をなして配置された複数のキーを有するとともに、前記キーに指が接触することにより接触された前記キーに対応する文字を入力する接触入力が可能であり、前記キーが押下されることにより押下された前記キーに対応する文字を入力する押下入力が可能な接触押下入力部(図2の20)と、前記接触押下入力部で入力された文字を前記表示部で表示させるように制御する制御部(図2の40)と、を備え、前記制御部は、前記接触押下入力部にて前記キーが指によって接触かつ押下されたときに押下された前記キーに対応する文字を前記表示部で表示させ、前記接触押下入力部にて指が前記キーに接触して押下されることなく離れたときに指が離れた位置の前記キーに対応する文字を前記表示部で表示させるように制御する。
【0022】
本発明の実施形態2に係る文字入力方法では、実施形態1に係る電子機器を用いて文字を入力する文字入力方法であって、前記接触押下入力部にて前記キーが指によって接触かつ押下されたときに押下された前記キーに対応する文字を前記表示部で表示させる工程(図4のステップA4)と、前記接触押下入力部にて指が前記キーに接触して押下されることなく離れたときに指が離れた位置の前記キーに対応する文字を前記表示部で表示させる工程(図4のステップA6)と、を含む。
【0023】
本発明の実施形態3に係るプログラムでは、実施形態1に係る電子機器で実行されるプログラムであって、前記接触押下入力部にて前記キーが指によって接触かつ押下されたときに押下された前記キーに対応する文字を前記表示部で表示させるステップ(図4のステップA4)と、前記接触押下入力部にて指が前記キーに接触して押下されることなく離れたときに指が離れた位置の前記キーに対応する文字を前記表示部で表示させるステップ(図4のステップA6)と、を実行させる。
【0024】
なお、本出願において図面参照符号を付している場合は、それらは、専ら理解を助けるためのものであり、図示の態様に限定することを意図するものではない。
【実施例1】
【0025】
本発明の実施例1に係る電子機器について図面を用いて説明する。図1は、本発明の実施例1に係る電子機器の外観構成を模式的に示した平面図である。図2は、本発明の実施例1に係る電子機器の回路構成を模式的に示したブロック図である。図3は、本発明の実施例1に係る電子機器における接触押下入力部の構成を示した模式図である。
【0026】
本発明の実施例1に係る電子機器1は、文字入力が可能で、入力した文字を表示することが可能な携帯型の電子機器である。電子機器1は、図1のように、折り畳み式の携帯電話機とすることができる。電子機器1は、図1の外観において、操作部となる接触押下入力部20の左右両側に接触入力部30を有し、接触押下入力部20の上側に表示部10を有する。
【0027】
電子機器1は、図2に示すように、主な回路構成として、表示部10、接触押下入力部20、接触入力部30、制御部40等を備えている。
【0028】
表示部10は、入力した文字等の情報を表示する装置である。表示部10は、外観において、電子機器1における接触押下入力部20の上側に配置されている(図1参照)。表示部10は、制御部40と電気的に接続されている(図2参照)。表示部10は、利用者に視覚的に情報を与えるものであれば液晶表示装置でも有機EL表示装置でも何でもよい。
【0029】
接触押下入力部20は、利用者の操作により接触入力(フリック入力)、押下入力が可能な装置である。接触押下入力部20は、外観において、行列をなして配置された複数のキー(テンキー、決定キー50等を含む)を有し、表示部10の下側に配され、2つの接触入力部30の間に配されている(図1参照)。接触押下入力部20は、制御部40と電気的に接続されている(図2参照)。接触押下入力部20における各キーは、接触による弱い圧力で接触の有無を検出し、押下による比較的強い圧力によって押下の有無を検出する。接触押下入力部20は、利用者が何れのキーに触れているかを示す接触信号と、利用者が何れのキーを押下しているかを示す押下信号と、を制御部40に向けて出力する。接触押下入力部20は、キーが操作される際にその状況を表示する機能を有し、利用者による操作の確認を容易にすることができるように構成されている。接触押下入力部20は、基板29上においてキーごとに、保護シート21、触覚センサ22、ディスプレイ23、キー本体24、突起部25、ヒンジ部26、ドーム接点27、及び、固定接点28を有する(図3参照)。
【0030】
保護シート21は、触覚センサ22の表面を保護するシートである。保護シート21は、触覚センサ22の表面に貼り付けられている。保護シート21は、ディスプレイ23で表示された文字等が見えるように透明(半透明でも可)になっている。
【0031】
触覚センサ22は、接触を検出するセンサである。触覚センサ22は、ディスプレイ23の表面に貼り付けられている。触覚センサ22の表面は、保護シート21で覆われている。触覚センサ22には、例えば、カーボンファイバ製の薄板フェルトを電極で挟んだタッチパネル等を用いることができる。触覚センサ22は、利用者の指がキーに触れると、接触圧力に応じてオンとオフの2値でとらえて検出する。触覚センサ22は、制御部40と電気的に接続されている。触覚センサ22は、指の接触圧力による電極間の電気抵抗の変化を検出し、検出した信号を制御部40に向けて出力する。なお、キーへの接触の有無は、触覚センサ22の電気抵抗の変化以外に電気容量の変化などのいかなる物理量を測定して検出してもよい。
【0032】
ディスプレイ23は、操作方法のナビゲーション(文字等)を表示するための装置である。ディスプレイ23は、キー本体24の表面に貼り付けられている。ディスプレイ23の表面は、触覚センサ22で覆われている。ディスプレイ23は、制御部40と電気的に接続されている。ディスプレイ23は、利用者に視覚的に情報を与えるものであれば液晶表示装置でも有機EL表示装置でも何でもよい。
【0033】
キー本体24は、利用者の指の押下圧力を受ける部品である。キー本体24の表面は、ディスプレイ23で覆われている。キー本体24は、反撥弾性をもったヒンジ部26を介して基板29に設置されている。キー本体24は、ドーム接点27と対向する面に突起部25を有する。キー本体24が所定値以上の力で押下されると、突起部25が基板29上に設置されたドーム接点27を押下し、押下圧力によってドーム接点27が凹んで固定接点57に接触し、キー押下を検出すると同時にドーム接点27及びヒンジ部26の反撥弾性により指にクリック感を生ずる。
【0034】
基板29は、キー本体24ごとに、ドーム接点27及び固定接点28が設けられた回路基板である。基板29は、キー本体24の突起部25と対応する位置の表面に固定接点28が設けられており、当該固定接点28を覆うようにドーム接点27が設けられている。ドーム接点27は、キー本体24の押下により凹んで固定接点57に接触し、キー本体24の押下を解除すると固定接点28から離れて元に戻るように反撥弾性を有する。ドーム接点27及び固定接点28は、制御部40と電気的に接続されている。ドーム接点27及び固定接点28は、互いに接触することでキー押下を検出する。
【0035】
接触入力部30は、利用者の操作により接触入力(フリック入力)が可能な装置である。接触入力部30は、接触押下入力部20の左右両側に配されている(図1参照)。接触入力部30は、制御部40と電気的に接続されている(図2参照)。接触入力部30は、接触による弱い圧力で接触の有無を検出する。接触入力部30は、利用者の指が触れているかを示す接触信号を制御部40に向けて出力する。接触入力部30は、接触押下入力部20におけるキーが操作される際にその状況を表示する機能を有し、利用者による操作の確認を容易にすることができるように構成されている。接触入力部30は、電子機器1のケース上において、表面側から順に、保護シート(図示せず)、触覚センサ31、及び、ディスプレイ32を有する。接触入力部30における保護シート(図示せず)、触覚センサ31、及び、ディスプレイ32は、接触押下入力部20における保護シート21、触覚センサ22、及び、ディスプレイ23と同様な構成である。
【0036】
保護シート(図示せず)は、触覚センサ31の表面を保護するシートである。保護シートは、触覚センサ31の表面に貼り付けられている。保護シートは、ディスプレイ32で表示された文字等が見えるように透明(半透明でも可)になっている。
【0037】
触覚センサ31は、接触を検出するセンサである。触覚センサ31は、ディスプレイ32の表面に貼り付けられている。触覚センサ31の表面は、保護シート(図示せず)で覆われている。触覚センサ31には、例えば、カーボンファイバ製の薄板フェルトを電極で挟んだタッチパネル等を用いることができる。触覚センサ31は、利用者の指がキーに触れると、接触圧力に応じてオンとオフの2値でとらえて検出する。触覚センサ31は、制御部40と電気的に接続されている。触覚センサ31は、指の接触圧力による電極間の電気抵抗の変化を検出し、検出した信号を制御部40に向けて出力する。なお、接触の有無は、触覚センサ31の電気抵抗の変化以外に電気容量の変化などのいかなる物理量を測定して検出してもよい。
【0038】
ディスプレイ32は、操作方法のナビゲーション(文字等)を表示するための装置である。ディスプレイ32は、電子機器1のケースの表面に貼り付けられている。ディスプレイ32の表面は、触覚センサ31で覆われている。ディスプレイ32は、制御部40と電気的に接続されている。ディスプレイ32は、利用者に視覚的に情報を与えるものであれば液晶表示装置でも有機EL表示装置でも何でもよい。
【0039】
制御部40は、マイクロプロセッサを中心に構成され、一般的なコンピュータ装置と同様にRAM、ROMなどの記憶手段を備えており、これらの記憶手段に蓄積されたプログラムによって各部の動作が制御される。
【0040】
なお、実施例1では接触押下入力部20及び接触入力部30においてディスプレイ23、32を用いたが、コストや小型化の観点から、これらのディスプレイ23、32は無くても良い。その場合は、接触押下入力部20及び接触入力部30上の印刷や、表示部10上の表示を工夫し、利用者に分かり易いナビゲーションをすることが望ましい。
【0041】
また、実施例1では触覚センサ22、31としてタッチパネルとしたが、パネル(板)でなくても接触を検出できるセンサであれば何でもよい。
【0042】
次に、本発明の実施例1に係る電子機器の動作について図面を用いて説明する。図4は、本発明の実施例1に係る電子機器における制御部の動作を模式的に示したフローチャートである。図5は、本発明の実施例1に係る電子機器における接触押下入力部及び接触入力部の通常時の表示状態の一例を模式的に示したイメージ図である。図6は、本発明の実施例1に係る電子機器における接触押下入力部及び接触入力部の「あ」キーを触れた後の表示状態の一例を模式的に示したイメージ図である。なお、電子機器1の各構成については、図1〜図3を参照されたい。
【0043】
まず、制御部40は、利用者の指が接触押下入力部20におけるキーに接触したか否かを判断する(ステップA1)。キーに接触していない場合(ステップA1のNO)、ステップA1に戻る。
【0044】
キーに接触した場合(ステップA1のYES)、制御部40は、指が接触押下入力部20におけるキーに所定時間触れると、触れたキーに応じた入力ナビゲーション(文字等)を、接触押下入力部20のディスプレイ23(必要に応じて接触入力部30のディスプレイ32を含む)に表示させる(ステップA2)。
【0045】
ステップA2では、例えば、通常、接触押下入力部20のディスプレイ23には図5のように表示されているが、利用者が接触押下入力部20における「あ」キーに触れると図6のように接触押下入力部20及び接触入力部30のディスプレイ23、32の表示が変化する。これは、フリック入力の際に、どの方向に指を滑らせれば、どの文字が入力されるのかを視覚的に表現している。このように、キーの1個に5個のかな文字を順序づけて対応させ、接触されたキーに基づいて五十音配列の行を選択し、操作開始後の操作点ないし操作力の移動方向に基づいて五十音配列の段を選択することにより、かな1文字を選択するフリック入力が利用できる。
【0046】
ステップA2の後、制御部40は、接触押下入力部20におけるキーの押下があったか否かを判断する(ステップA3)。キーの押下がない場合(ステップA3のNO)、ステップA5に進む。
【0047】
キーの押下があった場合(ステップA3のYES)、制御部40は、押下されたキーに係る文字について押下入力処理(対応する文字を表示部10で表示)を行い(ステップA4)、その後、ステップA1に戻る。
【0048】
キーの押下がない場合(ステップA3のNO)、制御部40は、接触押下入力部30におけるキーから指が離れたか否かを判断する(ステップA5)。キーから指が離れていない場合(ステップA5のNO)、ステップA3に戻る。
【0049】
キーから指が離れた場合(ステップA5のYES)、制御部40は、最終的に指が離れた位置のキーに係る文字についてフリック入力処理(対応する文字を表示部10で表示)を行い(ステップA6)、その後、ステップA1に戻る。
【0050】
なお、実施例1では押下入力とフリック入力を自動で判別しているが、利用者の好みに合わせてあらかじめどちらで入力するか設定できるようにしてもよい。そうすることで、押下入力のみの人が1文字目の入力前にうっかりキーに触れてしまい、意図しない文字をフリック入力してしまうなどの誤入力が防げる。
【0051】
また、実施例1では、キーに触れるとすぐにフリック入力用のナビゲーションを表示しているが、キーに一定時間触れるとナビゲーションを表示するようにしてもよい。これにより、キー押下入力のみの利用者が違和感なく操作できる効果が期待できる。ただし、表示が遅すぎるとフリック入力のみの利用者が不便に感じる恐れがあるため、ナビゲーションが表示されるまでの時間は適切に調整の必要がある。
【0052】
実施例1によれば、従来よく使われるクリック感のある押下入力方法と、近年タッチパネル式の携帯電話などで採用されているフリック入力方法との両方法で文字入力可能な構成において、押下入力とフリック入力を自動判別し誤入力を回避することができる。これにより、利用者がキー押下入力とフリック入力を選択できるようになる。また、接触押下入力部20及び接触入力部30にディスプレイ23、32を設けることで、より利用者が使いやすいインターフェイスを実現することができる。また、接触押下入力部20におけるテンキーの横に接触入力部30(タッチパネル付ディスプレイ)を配置することで、従来のテンキー押下入力利用者への使用感はそのままにフリック入力することが可能となる。さらに、メインの表示部10を触れることなく、フリック入力が可能であるので、フリック入力は行いたいが、指紋がつくためメインディスプレイを触りたくない人でもフリック入力が可能である。
【実施例2】
【0053】
本発明の実施例2に係る電子機器について図面を用いて説明する。図7は、本発明の実施例2に係る電子機器における制御部の動作を模式的に示したフローチャートである。図8は、本発明の実施例2に係る電子機器における接触押下入力部の「あ」キーを押下したときの表示の変化を模式的に示したイメージ図である。図9は、本発明の実施例2に係る電子機器における接触入力部の「い」を入力するときの入力操作を模式的に示したイメージ図である。
【0054】
実施例2は、実施例1の変形例であり、制御部(図2の40に相当)の動作が異なり、キー押下時に、入力方式を押下入力方式に固定する(キー押下入力モード)ことで、キー押下後に指を離したときに誤ってフリック入力として入力されてしまうことを防ぐようにしたものである。なお、電子機器の構成については、実施例1に係る電子機器の構成(図1〜図3参照)と同様である。電子機器1の各構成については、図1〜図3を参照されたい。
【0055】
まず、制御部40は、利用者の指が接触押下入力部20におけるキーに接触したか否かを判断する(ステップB1)。キーに接触していない場合(ステップB1のNO)、ステップB1に戻る。
【0056】
キーに接触した場合(ステップB1のYES)、制御部40は、触れた接触押下入力部20におけるキーに応じた入力ナビゲーション(文字等)を、接触押下入力部20のディスプレイ23(必要に応じて接触入力部30のディスプレイ32を含む)に表示させる(ステップB2)。
【0057】
ステップB2では、例えば、通常、接触押下入力部20のディスプレイ23には図5のように表示されているが、利用者が接触押下入力部20における「あ」キーに触れると図6のように接触押下入力部20及び接触入力部30のディスプレイ23、32の表示が変化する。これは、フリック入力の際に、どの方向に指を滑らせれば、どの文字が入力されるのかを視覚的に表現している。
【0058】
ステップB2の後、制御部40は、接触押下入力部20におけるキーの押下があったか否かを判断する(ステップB3)。キーの押下がない場合(ステップB3のNO)、ステップB8に進む。
【0059】
キーの押下があった場合(ステップB3のYES)、制御部40は、押下入力と判断し、押下入力モードに設定する(ステップB4)。なお、押下入力モードでは、文字入力候補を確定するまで継続し、その間、フリック入力できないものとする。実施例2では、この押下入力モードによって、キー押下後に指を離したときに誤ってフリック入力として入力されてしまうことを防いでいる。
【0060】
ステップB4の後、制御部40は、表示部10(ディスプレイやランプなど利用者に分かり易い方法)で、押下入力モードとなったことを表示させる(ステップB5)。
【0061】
ステップB5の後、制御部40は、押下されたキーに係るディスプレイ23に表示された文字を入力文字候補として表示部10で表示する(ステップB6)。ここで、「候補」と呼んでいるのは、漢字や予測辞書による変換もしくは無変換の決定を行っていないからである。
【0062】
ステップB6の後、制御部40は、押下されたキーに係るディスプレイ23に、次に押下された時に入力文字候補として入力される文字を表示する(ステップB7)。例えば、「あ」キーを2回押下すると「い」という入力文字候補が入力される場合、図8に示すように「あ」キーを押したなら、キー上の表示が「い」へと変化する。
【0063】
キーが押下されていない場合(ステップB3のNO)、制御部40は、接触押下入力部20におけるキーから指が離れたか否かを判断する(ステップB8)。キーから指が離れていない場合(ステップB8のNO)、ステップB3に戻る。
【0064】
キーから指が離れた場合(ステップB8のYES)、制御部40は、押下入力モードに設定されているか否かを判断する(ステップB9)。押下入力モードに設定されている場合(ステップB9のYES)、ステップB11に進む。
【0065】
押下入力モードに設定されていない場合(ステップB9のNO)、制御部40は、フリック入力と判断し、指が離れた位置のキー又は接触入力部30のディスプレイ23、32に表示されていた文字を入力文字候補として表示部10に表示する(ステップB10)。
【0066】
ステップB10において、例えば、「あ」を入力したい場合は「あ」キーに指で触れて、そのまま指を離す。また、「い」を入力したい場合は、図9に示すように、まず「あ」キーに触れて、それから表示された「い」の上まで指を滑らせてから離す。
【0067】
ステップB7の後、又は、押下入力モードに設定されている場合(ステップB9のYES)、若しくは、ステップB9の後、制御部40は、キー押下入力やフリック入力を繰り返し利用者が所望の入力文字候補を入力し終えたら、利用者の操作に応じて、漢字や予測辞書による変換処理を行う(ステップB11)。なお、ステップB11では、利用者の操作内容によっては変換処理を行わない場合もある。また、無変換のままが好ましいのであれば、変換作業を行わずに決定キー50により入力文字を確定すればよい。
【0068】
ステップB11の後、制御部40は、決定キー50が押下されたか否かを判断する(ステップB12)。決定キー50が押下されていない場合(ステップB12のNO)、ステップB1に戻る。
【0069】
決定キー50が押下された場合(ステップB12のYES)、制御部40は、押下入力モードが設定されている場合には押下入力モードを解除する(ステップB13)。
【0070】
ステップB13の後、制御部40は、決定キー50により、文字入力候補を入力文字として確定し(ステップB14)、その後、ステップB1に戻ることになる。
【0071】
なお、実施例2では、キー押下入力とフリック入力の際に、押下したもしくは指が離れたキーのディスプレイ23に表示されていた文字を入力文字候補として表示部10に表示すると説明したが、キー押下入力もしくはフリック入力の方法で入力文字候補を選択可能であれば他の方法であってもよい。例えば、キー押下入力であれば特許文献3に示されているように文字入力テーブルを用いても実現可能である。フリック入力であれば指の接触開始点と終点から入力文字候補を判定すれば実現可能である。
【0072】
また、実施例2では、キー押下入力の際のみ、1文字目の入力で押下入力モードとして設定し、フリック入力をできなくしたが、フリック入力の場合も同様にしてもよい。すなわち、フリック入力で1文字目が入力された場合、入力文字候補が確定されるまではフリック入力のみ受け付けるようにしてもよい。これにより、フリック入力中の誤ったキー押下による入力を防ぐことができる。この場合、入力中にキー押下入力もしくはフリック入力しか受け付けない状態であることを、表示部10(ディスプレイやランプなど利用者に分かり易い方法)で知らせることが望ましい。
【0073】
また、実施例2では、キーに触れるとすぐにフリック入力用のナビゲーションを表示しているが、キーに一定時間触れるとナビゲーションを表示するようにしてもよい。これにより、キー押下入力のみの利用者が違和感なく操作できる効果が期待できる。ただし、表示が遅すぎるとフリック入力のみの利用者が不便に感じる恐れがあるため、ナビゲーションが表示されるまでの時間は適切に調整の必要がある。
【0074】
実施例2によれば、実施例1と同様な効果を奏する。
【実施例3】
【0075】
本発明の実施例3に係る電子機器について図面を用いて説明する。図10は、本発明の実施例3に係る電子機器の外観構成を模式的に示した平面図である。
【0076】
実施例3は、実施例1の変形例であり、接触押下入力部20の左右両側に接触入力部(図1の30)を設けるのを止めて、接触押下入力部20における所定のキーを左右方向大きくしたものである。つまり、キーに係る触覚センサ(図3の22に相当)のみで指のスライド方向を特定できるようにするため、図10のように所定のキーが他のキーよりも横長になっている。その他の構成、動作は、実施例1と同様である。
【0077】
実施例3によれば、特定のテンキーを横長にすることで、従来のテンキー押下入力利用者への使用感はそのままにフリック入力を可能としている。
【0078】
なお、実施例1〜3において、1文字目をキー押下入力もしくはフリック入力で入力したとき、入力文字決定したり使用中のアプリケーションを終了したりするまでは、入力方法を固定してもよい。もしくは、キー押下入力およびフリック入力のどちらかを、あらかじめ固定できてもよい。こうすることで、キー押下入力中にキーに触れてフリック入力されたり、フリック入力中に誤ってキーを押下してしまったりという誤入力を防げる。
【0079】
また、実施例1〜3において、アプリケーションごとに入力方法を選択し固定できてもよい。これにより、各アプリケーションに対して利用者が好ましいと感じる入力方法を選択利用できる。
【0080】
さらに、実施例1〜3において、待ち受け画面の状態から、フリック入力の場合は即座にアドレス帳内を検索、もしくはWeb検索を行い、キー押下入力の場合は電話番号入力とすることで、キー押下入力もしくはフリック入力のみの端末よりも利便性が増す。
【0081】
なお、本発明の全開示(請求の範囲及び図面を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の請求の範囲の枠内において種々の開示要素の多様な組み合わせないし選択が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲及び図面を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
【符号の説明】
【0082】
1 電子機器
10 表示部
20 接触押下入力部
21 保護シート
22 触覚センサ
23 ディスプレイ
24 キー本体
25 突起部
26 ヒンジ部
27 ドーム接点
28 固定接点
29 基板
30 接触入力部
31 触覚センサ
32 ディスプレイ(他のディスプレイ)
40 制御部
50 決定キー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
文字を表示する表示部と、
行列をなして配置された複数のキーを有するとともに、前記キーに指が接触することにより接触された前記キーに対応する文字を入力する接触入力が可能であり、前記キーが押下されることにより押下された前記キーに対応する文字を入力する押下入力が可能な接触押下入力部と、
前記接触押下入力部で入力された文字を前記表示部で表示させるように制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記接触押下入力部にて前記キーが指によって接触かつ押下されたときに押下された前記キーに対応する文字を前記表示部で表示させ、前記接触押下入力部にて指が前記キーに接触して押下されることなく離れたときに指が離れた位置の前記キーに対応する文字を前記表示部で表示させるように制御することを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記制御部は、前記接触押下入力部にて入力操作が開始される際、前記接触押下入力部にて前記キーが指によって接触かつ押下されると押下入力モードに固定し、前記接触押下入力部にて前記キーが指によって接触して押下されることなく離れると接触入力モードに固定することを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項3】
前記制御部は、入力文字が決定、又は、使用中のアプリケーションが終了するまで、押下入力モード又は接触入力モードに固定することを特徴とする請求項2記載の電子機器。
【請求項4】
前記接触押下入力部は、前記複数のキーのうち所定のキーが他のキーよりも横長になっていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一に記載の電子機器。
【請求項5】
前記接触押下入力部の周囲の所定の位置に配置されるとともに、指が接触することにより対応する文字を入力する接触入力が可能な接触入力部を備え、
前記制御部は、前記接触入力部にて指が接触して離れたときに対応する文字を前記表示部で表示させるように制御することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一に記載の電子機器。
【請求項6】
前記接触押下入力部は、前記キーごとに、文字を表示するディスプレイを有し、
前記接触入力部は、文字を表示する他のディスプレイを有し、
前記制御部は、指が前記キーに所定時間触れると、触れた前記キーに応じて、前記キーに対応する入力ナビゲーションを前記ディスプレイ及び前記他のディスプレイに表示させるように制御することを特徴とする請求項5記載の電子機器。
【請求項7】
前記制御部は、使用するアプリケーションに応じて前記押下入力モード及び前記接触入力モードのいずれか一方に設定されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一に記載の電子機器。
【請求項8】
前記制御部は、前記表示部にて待ち受け画面のときに、前記接触押下入力部にて前記キーが指によって押下されたときに電話番号を入力するモードとし、前記接触押下入力部にて指が前記キーに接触して離れたときにアドレス帳又はウェブを検索するモードとすることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一に記載の電子機器。
【請求項9】
文字を表示する表示部と、
行列をなして配置された複数のキーを有するとともに、前記キーに指が接触することにより接触された前記キーに対応する文字を入力する接触入力が可能であり、前記キーが押下されることにより押下された前記キーに対応する文字を入力する押下入力が可能な接触押下入力部と、
前記接触押下入力部で入力された文字を前記表示部で表示させるように制御する制御部と、
を備えた電子機器を用いて文字を入力する文字入力方法であって、
前記接触押下入力部にて前記キーが指によって接触かつ押下されたときに押下された前記キーに対応する文字を前記表示部で表示させる工程と、
前記接触押下入力部にて指が前記キーに接触して押下されることなく離れたときに指が離れた位置の前記キーに対応する文字を前記表示部で表示させる工程と、
を含むことを特徴とする文字入力方法。
【請求項10】
文字を表示する表示部と、
行列をなして配置された複数のキーを有するとともに、前記キーに指が接触することにより接触された前記キーに対応する文字を入力する接触入力が可能であり、前記キーが押下されることにより押下された前記キーに対応する文字を入力する押下入力が可能な接触押下入力部と、
前記接触押下入力部で入力された文字を前記表示部で表示させるように制御する制御部と、
を備えた電子機器で実行されるプログラムであって、
前記接触押下入力部にて前記キーが指によって接触かつ押下されたときに押下された前記キーに対応する文字を前記表示部で表示させるステップと、
前記接触押下入力部にて指が前記キーに接触して押下されることなく離れたときに指が離れた位置の前記キーに対応する文字を前記表示部で表示させるステップと、
を実行させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−128774(P2012−128774A)
【公開日】平成24年7月5日(2012.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−281472(P2010−281472)
【出願日】平成22年12月17日(2010.12.17)
【出願人】(310006855)NECカシオモバイルコミュニケーションズ株式会社 (1,081)
【Fターム(参考)】