説明

電子機器及び電子機器のオーディオ信号出力方法

本発明の電子機器は、本体と、前記本体に着脱可能に接続され、第1の無線通信部を備えるスピーカ部と、前記第1の無線通信部と無線通信可能な第2の無線通信部と、前記スピーカ部が前記本体に装着されているか否かを検出する装着検出部と、前記装着検出部により前記スピーカ部が前記本体に装着されていないと検出された場合、前記第2の無線通信部を介してオーディオ信号を前記スピーカ部へ送信する通信制御部とを具備する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
本発明は、スピーカを具備する電子機器及び電子機器のオーディオ信号出力方法に関する。
【背景技術】
ノート型パーソナルコンピュータ(以下、「ノート型PC」という)は、アラーム出力及びオーディオ出力のためのスピーカを備える。
通常、スピーカはノート型PCの筐体に固定される。このため、スピーカから出力される音の方向は固定され、スピーカの位置は限定される。
近年、ノート型PCは、小型化又は薄型化されているため、スピーカの実装が困難になっている。
また、小型化又は薄型化されたノート型PCでは、スピーカの実装状態が制限させるため、適切な音の指向性及び音響効果を得ることが困難である。
【発明の開示】
本発明の目的は、スピーカの設置位置の自由度を増し、出力される音の方向を自由に選択でき、音響効果の向上を図る電子機器及び電子機器のオーディオ信号出力方法に関する。
本発明の電子機器は、本体と、前記本体に着脱可能に接続され、第1の無線通信部を備えるスピーカ部と、前記第1の無線通信部と無線通信可能な第2の無線通信部と、前記スピーカ部が前記本体に装着されているか否かを検出する装着検出部と、前記装着検出部により前記スピーカ部が前記本体に装着されていないことが検出された場合、前記第2の無線通信部を介してオーディオ信号を前記スピーカ部へ送信する通信制御部とを具備する。
また、本発明の電子機器のオーディオ信号出力方法では、本体に着脱可能であり第1の無線通信部を備えるスピーカ部が、前記本体に装着されているか否かを検出し、前記スピーカ部が前記本体に装着されていないことが検出された場合、前記第1の無線通信部と無線通信可能な第2の無線通信部を介してオーディオ信号を前記スピーカ部へ送信する。
【図面の簡単な説明】
図1は本発明の第1の実施形態に係るノート型PCの構成の一例を示す斜視図。
図2は同実施形態に係るノート型PCのハードウェアの一例を示すブロック図。
図3は同実施形態に係る本体のオーディオ信号出力動作の一例を示すフローチャート。
図4は同実施形態に係る本体からスピーカ部への電力供給動作の一例を示すフローチャート。
図5は同実施形態に係るスピーカ部のオーディオ信号出力動作の一例を示すフローチャート。
図6は同実施形態に係るスピーカ部内での電力供給動作の一例を示すフローチャート。
図7は同実施形態に係る本体に対するスピーカ部の取り付け状態の一例を示す上面断面図。
【発明を実施するための最良の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。なお、以下の各図において、同一の部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
以下の各実施形態においては、電子機器としてノート型パーソナルコンピュータを例に説明を行う。なお、電子機器には、その他にもデスクトップ型コンピュータ、携帯型ゲーム機、PDA(Personal Digital Assistant)、オーディオ機器などがある。
第1の実施形態
図1は、本実施形態に係るノート型PCの構成の一例を示す斜視図である。
本実施の形態に係るノート型PC1は、本体101と、ディスプレイユニット(表示部筐体)102とから構成されている。ディスプレイユニット102には、LCDを用いた表示デバイス(DISP)103が組み込まれている。この表示デバイス103を組み込んだディスプレイユニット102は、本体101に対して解放位置と閉塞位置との間を回動自在に取り付けられている。
また、ノート型PC1の本体101には、着脱可能なスピーカ部2a,2bが備えられている。
本体101の右側部及び左側部には、スピーカ部2a,2bが収納される収納部104が設けられている。スピーカ部2a,2bは、スピーカ35により音をステレオ出力する。
スピーカ部2a,2bは、本体101に設けられたスライダー36が操作されることにより、本体101から離脱される。ユーザは、本体101のスライダー36をスライドさせ、本体101からスピーカ部2a,2bを取り出すことが可能である。なお、本体101とスピーカ部2a,2bを分離することなく、ノート型PC1を使用することも可能である。
本体101からスピーカ部2a,2bが取り外された場合、オーディオ信号は、本体101からスピーカ部2a,2bに無線を介して送信される。
図2は、本実施形態に係るノート型PC1のハードウェアの一例を示すブロック図である。なお、この図2では、本体101と一方のスピーカ部2aとの関係を示しているが、本体101と他方のスピーカ部2bとの関係も同様である。
本体101において、ノース・ブリッジ(NB)3は、CPU(Central Processing Unit)4、メモリ5、PCIバス6と接続されている。
サウス・ブリッジ(SB)7は、PCIバス6、ハードディスク(HDD)8、無線通信部9、サウンドコントローラ(SC)10、LPC(Low Pin Count)バス11と接続されている。
組込みコントローラ(Embedded Controller)12は、LPCバス11、電源コントローラ(Power Supply Controller)13と接続される。
電源コントローラ13は、交流電源(商用電源)から電力の供給を受ける場合、この交流電源からの電力を本体101の各種機器(デバイス)に供給するとともに、本体バッテリ14を充電する機能を有する。
一方、電源コントローラ13は、交流電源から電力の供給を受けない場合、本体バッテリ14からの電力を本体101の各種機器に供給する。
本実施の形態において、スピーカ部2aのコントローラ15は、無線通信部16、アンプ17、スピーカバッテリ18、例えばLEDなどを含む状態通知部19a,19bと接続される。
本体101にスピーカ部2aが取り付けられている場合、コントローラ15は、コネクタ20aを具備するオーディオ信号回線20経由で、サウス・ブリッジ7と接続される。
また、本体101にスピーカ部2aが取り付けられている場合、コントローラ15は、コネクタ21aを具備する電力供給回線21、コネクタ22aを具備する装着検出回線22経由で組込みコントローラ12と接続される。
すなわち、スピーカ部2aが本体101から取り外されている場合、コネクタ20a,21a,22aは切断状態となり、オーディオ信号回線20、電力供給回線21、装着検出回線22は切断される。
一方、スピーカ部2aが本体101に取り付けられている場合、コネクタ20a,21a,22aは接続状態となり、オーディオ信号回線20、電力供給回線21、装着検出回線22は接続される。
組込みコントローラ12は、スピーカ部2aが本体101に装着されているか否かの検出を行う装着検出部23、装着検出の結果を記録するメモリ24、スピーカ部2aへの電力供給を制御する電源制御部25を具備する。
例えば、装着検出部23は、所定の電力を装着検出回線22経由でコントローラ15に提供する。装着検出回線22のコントローラ15側の端部は接地されているとする。
装着検出部23は、装着検出回線22が接地されているか否かを検出することでスピーカ部2aの着脱を検出し、検出結果を示す装着結果データ26をメモリ24に記録する。メモリ24には、例えばレジスタを適用できる。
電源制御部25は、メモリ24に記録されている装着結果データ26が装着されていることを示す場合、電力を電力供給回線21経由でコントローラ15に提供する。
また、電源制御部25は、本体101が本体バッテリ14からの電力により動作している場合、本体バッテリ14の電力の消費を抑制するために、スピーカ部2aへの電力供給を中止する。
サウス・ブリッジ7は、オーディオ信号の出力形態を切り替える通信制御部27を具備する。
通信制御部27は、メモリ24の装着結果データ26が装着されていることを示す場合、サウンドコントローラ10からのオーディオ信号をオーディオ信号回線20経由でコントローラ15に送信する。
一方、通信制御部27は、装着結果データ26が装着されていないことを示す場合、サウンドコントローラ10からのオーディオ信号を、無線通信部9を用いて出力する。無線通信部9と無線通信部16との間では、例えば Blue−tooth(登録商標)により通信が行われる。
スピーカ部2aのコントローラ15は、装着検出部28、メモリ29、電源制御部30、通信制御部31、D/A変換部32、状態検出部33を具備する。装着検出部28については、上記本体1の装着検出部23と同様であるため説明を省略する。装着検出部28による検出結果を示す装着結果データ34はメモリ29に記録される。
電源制御部30は、メモリ29の装着結果データ34が装着されていないことを示す場合、スピーカバッテリ18からの電力をスピーカ部2aの各種機器に供給する。
一方、電源制御部30は、装着結果データ34が装着されていることを示す場合、電力供給回線21からの電力をスピーカ部2aの各種機器に供給するとともに、スピーカバッテリ18を充電する。
通信制御部31は、装着結果データ34が装着されていることを示す場合、オーディオ信号回線20から受信されるオーディオ信号をD/A変換部32に出力する。
一方、通信制御部31は、装着結果データ34が装着されていないことを示す場合、無線通信部16によって受信されたオーディオ信号をD/A変換部32に出力する。
D/A変換部32は、入力したオーディオ信号をアナログからデジタルに変換し、アンプ17に出力する。オーディオ信号はアンプ17によって増幅され、スピーカ35から音が出力される。
状態検出部33は、スピーカバッテリ18の電力の残量、充電状態、無線通信の電波感度などを、状態通知部19a,19bを用いて出力する。状態通知部19a,19bは、例えば緑とオレンジの2色で発行可能なLEDなどによって構成される。状態検出部33は、例えば、無線通信の電波の感度が所定感度より良い場合には、状態通知部19aのLEDを緑色で点灯させ、電波の感度が所定感度より悪い場合には、オレンジ色でLEDを点灯させる。さらに、状態検出部33は、無線通信の電波感度に応じて、オレンジ色で点灯させていたLEDを点滅させることも可能である。
また、状態検出部33は、例えば、スピーカバッテリの電力の残量が所定量以下(例えば30%以下)となると、状態通知部19bのLEDをオレンジ色で点灯させ、残量の低下に応じて(例えば15%以下となると)、オレンジ色で点灯させていたLEDを点滅表示に切り替える。さらに、状態検出部33は、スピーカバッテリ18の電力の残量が所定値以下(例えば2%以下)となるとスピーカ35から警告音を出力するための処理を実行する。
図3は、本体101のオーディオ信号出力動作の一例を示すフローチャートである。
ステップS1において、装着検出部23は、スピーカ部2aの着脱の検出結果を示す装着結果データ26を記録する。
ステップS2において、通信制御部27は、装着結果データ26が装着されていることを示すか判断する。
装着結果データ26が装着されていることを示す場合、ステップS3において、通信制御部27は、オーディオ信号をオーディオ信号回線20経由でコントローラ15に出力する。
一方、装着結果データ26が装着されていないことを示す場合、ステップS4において、通信制御部27は、無線通信部9を用いてオーディオ信号を出力する。
ステップS5において、本体101は、動作終了するまで上記処理を繰り返す。
図4は、本体101からスピーカ部2aへの電力供給動作の一例を示すフローチャートである。
ステップT1において、装着検出部23は、スピーカ部2aの着脱の検出結果を示す装着結果データ26を記録する。
ステップT2において、電源制御部25は、装着結果データ26が装着されていることを示すか判断する。
装着結果データ26が装着されていることを示す場合、ステップT3において、電源制御部25は、本体101が交流電源からの電力により動作しているか判断する。
本体101が交流電源からの電力により動作している場合、ステップT4において、電源制御部25は、交流電源からの電力を、電力供給回線21経由でスピーカ部2aに供給する。
装着結果データ26が装着されていないことを示す場合又は本体101が本体バッテリ14からの電力により動作している場合、ステップT5において、電源制御部25は、スピーカ部2aへの電力の供給を中止する。
ステップT6において、本体101は、動作終了するまで上記処理を繰り返す。
図5は、スピーカ部2aのオーディオ信号出力動作の一例を示すフローチャートである。
ステップU1において、装着検出部28は、スピーカ部2aの着脱の検出結果を示す装着結果データ34を記録する。
ステップU2において、スピーカ部2aの通信制御部31は、装着結果データ34が装着されていることを示すか判断する。
装着結果データ34が装着されていることを示す場合、ステップU3において、通信制御部31は、オーディオ信号回線20経由で受信したオーディオ信号をD/A変換部32に出力する。
装着結果データ34が装着されていないことを示す場合、ステップU4において、通信制御部31は、無線通信部16によって受信したオーディオ信号をD/A変換部32に出力する。
ステップU5において、状態検出部33は、無線通信部16の受信状態を検出する。
ステップU6において、状態通知部19a又はスピーカ35は、状態検出部33により検出した状態に対応する通知を行う。
ステップU7において、D/A変換部32は、オーディオ信号をデジタルからアナログに変換し、アンプ17に出力する。
ステップU8において、アンプ17は、オーディオ信号を増幅してスピーカ35に出力する。
ステップU9において、スピーカ35はオーディオ信号に基づいて音を出力する。
ステップU10において、スピーカ部2aは、動作終了するまで上記処理を繰り返す。
図6は、スピーカ部2a内での電力供給動作の一例を示すフローチャートである。
ステップV1において、装着検出部28は、スピーカ部2aの着脱の検出結果を示す装着結果データ34を記録する。
ステップV2において、スピーカ部2aの電源制御部30は、装着結果データ34が装着されていることを示すか判断する。
装着結果データ34が装着されていることを示す場合、ステップV3において、電源制御部30は、電力供給回線21から提供された電力を各種機器に提供する。
ステップV4において、電源制御部30は、スピーカバッテリ18に充電が必要か判断する。
充電が必要な場合、ステップV5において、電源制御部30は、電力供給回線21から提供された電力によりスピーカバッテリ18を充電する。
ステップV6において、状態検出部33は、スピーカバッテリ18が充電中である旨の通知を、状態通知部19bを用いて行う。
一方、装着結果データ34が装着されていないことを示す場合、ステップV7において、電源制御部30は、スピーカバッテリ18から提供された電力をスピーカ部2aの各種機器に提供する。
ステップV8において、状態検出部33は、スピーカバッテリ18の電力の残量状態を検出する。
ステップV9において、状態検出部33は、検出した状態に対応する通知を状態通知部19b又はスピーカ35を用いて行う。
ステップV10において、スピーカ部2aは、動作終了するまで上記処理を繰り返す。
図7は、本体101に対するスピーカ部2aの取り付け状態の一例を示す上面断面図である。
スピーカ部2aは直方体状である。スピーカ部2aの一端は曲面であり、他端は凹面である。
本体101における収納部104の収納スペースの形状は、スピーカ部2aにあわせて直方体状である。収納スペースの一端は、スピーカ部2aの曲面にそった形状である。
収納部104の収納スペースの他端側には、凸部を持つスライダー36が具備される。例えばバネやゴムなどの弾性体37a,37bは、通常状態において凸部が収納スペースに突出するように、スライダー36を収納スペース側に寄せる。スライダー36は、収納部104にスピーカ部2aを収納する時及び収納部104からスピーカ部2aを取り出す時に、収納スペースとは逆の方向に移動する。
スピーカ部2aを収納する時、まず、ユーザは、スピーカ部2aの一端を収納スペースに挿入する。すると、スピーカ部2aの一端と収納スペースの一端とは対面する。
次に、ユーザは、スピーカ部2aの他端を収納スペースに挿入する。すると、スライダー36の凸部とスピーカ部2aの凹面とは篏合する。
スピーカ部2aが収納部104の収納スペースに完全に収納されると、コネクタ20a,21a,22aは接続状態となる。
スピーカ部2aを取り出す時、ユーザは、スライダー36を収納スペースと逆の方向にスライドし、スピーカ部2aを収納部104から取り出す。
以上説明した本実施形態では、ノート型PC1の本体101からスピーカ部2a,2bを取り外すことができる。このため、ユーザは、スピーカ部2a,2bを自由な位置に配置し、自己の好みに応じた音の方向を選択でき、良好な音響効果を得ることができる。ユーザは、ノート型PC1が小型化又は薄型化されても、良好な音響効果を得ることができる。
本実施形態では、収納部104内にスピーカ部2a,2bが収納されている場合、スピーカ部2aは固定される。このため、ノート型PC1の持ち運びが困難になることはない。
本実施形態では、スピーカ部2a,2bの電源の状態、本体101とスピーカ部2a,2bとの間の通信の状態が検出され、ユーザに通知される。このため、ユーザは、容易にスピーカ部2a,2bの状態を把握できる。
本実施の形態では、本体101からスピーカ部2a,2bが取り外された場合、デジタル通信によりオーディオ信号が本体101からスピーカ部2a,2bに送信される。したがって、オーディオ信号を良好に送受信できる。
第2の実施形態
本実施の形態では、上記第1の実施の形態の変形例について説明する。
スピーカ部2a,2bの着脱検出には、様々な手法を適用できる。例えば、装着検出部23,28は、スピーカ部2a,2bが本体101に取り付けられている場合にスピーカ部2a,2bと本体101との間を物理的に接続し、スピーカ部2a,2bが本体101から取り外された場合に切断状態となる回線を経由して、本体101とスピーカ部2a,2bとの間で呼出信号と応答信号とを送受信する。そして、装着検出部23,28は、呼出信号と応答信号とを送受信できない状態になると、スピーカ部2a,2bが本体101から取り外されたと判断する。
本体101の装着検出部23、電源制御部25は、組込みコントローラ12ではなく、例えばCPU4、サウス・ブリッジ7などの動作で実現されてもよい。
また、メモリ24の代わりにメモリ5、ハードディスク8が用いられてもよい。
本体101の通信制御部27は、サウス・ブリッジ7ではなく、組込みコントローラ12、CPU4などの動作で実現されてもよい。
本体101の装着検出部23、電源制御部25、通信制御部27の動作は、CPUによって実行されるユーティリティプログラムによって管理されるとしてもよい。ユーティリティプログラムは、スピーカバッテリ18の電力の残量状態、本体101とスピーカ部2a,2bとの間の無線通信の状態、着脱の状態を本体101に具備される表示デバイス103によって表示するとしてもよい。
本体101は、収納部104にスピーカ部2a,2bが押し込まれるとスピーカ部2a,2bをホールドし、ホールドされているスピーカ部2a,2bがさらに押し込まれるとスピーカ部2a,2bをリリースする構造を適用してもよい。
また、本体101とスピーカ部2a,2bとの間の距離を無線通信の可否など様々な手法で検出し、距離が所定の範囲を超えたと判断されるとスピーカ部2a,2bは警告音を出力するとしてもよい、これにより、スピーカ部2a,2bの紛失を防止できる。
【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】

【図7】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体と、
前記本体に着脱可能に接続され、第1の無線通信部を備えるスピーカ部と、
前記第1の無線通信部と無線通信可能な第2の無線通信部と、
前記スピーカ部が前記本体に装着されているか否かを検出する装着検出部と、
前記装着検出部により前記スピーカ部が前記本体に装着されていないことが検出された場合、前記第2の無線通信部を介してオーディオ信号を前記スピーカ部へ送信する通信制御部と
を具備することを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記本体は、前記スピーカ部と電気的に接続される接続部を備え、
前記通信制御部は、前記装着検出部により前記スピーカ部が前記本体に装着されていることが検出された場合、前記接続部を介してオーディオ信号を前記スピーカ部へ送信することを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項3】
前記スピーカ部は、
前記本体に装着されているか否かを検出するスピーカ側装着検出部と、
前記スピーカ部内のデバイスに電力を供給するバッテリと、
前記スピーカ側装着検出部により本体に装着されていないことが検出された場合、前記バッテリから前記第1の無線通信部へ電力を供給する電源制御部と
を具備することを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項4】
前記スピーカ側装着検出部により前記本体に装着されていることが検出された場合、前記電源制御部は前記第1の無線通信部への電力供給を停止する
ことを特徴とする請求項3記載の電子機器。
【請求項5】
前記電源制御部は、
前記スピーカ側装着検出部により前記本体に装着されていることが検出された場合、前記本体から供給される電力により前記バッテリを充電する
ことを特徴とする請求項3記載の電子機器。
【請求項6】
前記スピーカ部は、
前記第1の無線通信部で行われる無線通信の通信状態を検出する状態検出部と、
前記状態検出部によって検出された前記通信状態を通知する状態通知部と
を具備することを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項7】
前記本体は、
商用電源から電源供給を受けているか否かを検出し、前記商用電源から電源供給を受けており前記装着検出部により前記スピーカ部が前記本体に装着されていることが検出された場合、前記商用電源から受けた電源に基づき前記スピーカ部へ電力を供給する電源制御部を具備する
ことを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項8】
前記スピーカ部は、
前記バッテリの残量を検出する状態検出部と、
前記状態検出部によって検出された前記バッテリの残量を通知する状態通知部と
を具備することを特徴とする請求項3記載の電子機器。
【請求項9】
本体に着脱可能であり第1の無線通信部を備えるスピーカ部が、前記本体に装着されているか否かを検出し、
前記スピーカ部が前記本体に装着されていないことが検出された場合、前記第1の無線通信部と無線通信可能な第2の無線通信部を介してオーディオ信号を前記スピーカ部へ送信する
ことを特徴とする電子機器のオーディオ信号出力方法。
【請求項10】
スピーカ部が前記本体に装着されていることが検出された場合、前記スピーカ部と電気的に接続する接続部を介してオーディオ信号を前記スピーカ部へ送信することを特徴とする請求項9記載のオーディオ信号出力方法。
【請求項11】
前記スピーカ部は前記本体に装着されているか否かを検出し、
前記本体に装着されていないことが検出された場合、前記スピーカ部が備えるバッテリから前記第1の無線通信部へ電力を供給することを特徴とする請求項9記載のオーディオ信号出力方法。
【請求項12】
前記スピーカ部は前記本体に装着されているか否かを検出し、前記本体に装着されていることが検出された場合、前記バッテリから前記第1の無線通信部への電力供給を停止することを特徴とする請求項11記載のオーディオ信号出力方法。
【請求項13】
前記スピーカ部は前記本体に装着されているか否かを検出し、
前記本体に装着されていることが検出された場合、前記スピーカは前記本体から供給される電力により前記バッテリを充電することを特徴とする請求項11記載のオーディオ信号出力方法。
【請求項14】
前記スピーカ部は、前記第1の無線通信部で行われる無線通信の通信状態を検出し、検出された前記通信状態を通知することを特徴とする請求項9記載のオーディオ信号出力方法。
【請求項15】
前記本体は、商用電源から電源供給を受けているか否かを検出し、前記商用電源から電源供給を受けており前記装着検出部により前記スピーカ部が前記本体に装着されていることが検出された場合、前記商用電源から受けた電源に基づき前記スピーカ部へ電力を供給することを特徴とする請求項9記載のオーディオ信号出力方法。

【国際公開番号】WO2004/091251
【国際公開日】平成16年10月21日(2004.10.21)
【発行日】平成18年7月6日(2006.7.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−522002(P2004−522002)
【国際出願番号】PCT/JP2003/004401
【国際出願日】平成15年4月7日(2003.4.7)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】