説明

電子機器装置および電子機器制御方法

【課題】ノイズ発生源側の回路の動作への影響を抑えながら、ノイズによる被ノイズ回路側への影響を容易に低減する技術を提供する。
【解決手段】被ノイズ部は、ノイズによる影響を受ける。ノイズ低減部は、周波数帯域を選択することができ、選択された周波数帯域における被ノイズ部へのノイズを低減する。選択手段は、被ノイズ部の動作状態を監視し、監視結果に基づいて、ノイズ低減部で低減する周波数帯域を選択する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ノイズによって動作に影響を受ける回路を備えた装置に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話機にはノイズを発生する回路と、ノイズの影響を受ける回路の両方が混在している。そのため、携帯電話機自身の発生するノイズが自身の内部回路に回り込み、受信品質を劣化させることが問題視されている。この状態が自己中毒状態と呼ばれる。そこで、携帯電話機内で発生したノイズによる内部回路の動作への影響を抑制することが要求されている。
【0003】
ノイズ発生源は、例えば、折畳式携帯電話機の基板間を接続するFPC(Flexible Printed Circuit)である。ノイズの影響を受ける回路は、例えば、アンテナに接続された無線の受信回路である。FPCから発生したノイズがアンテナを介して受信回路に回り込み、受信回路における信号の受信に影響を及ぼすことがある。
【0004】
受信回路へのノイズ混入を防ぐためにはノイズ発生源においてノイズを低減させることが効果的である。そのため、例えば、ノイズ発生源であるFPCの前にフィルタが挿入される。
【0005】
一方で、近年、携帯電話機には高機能化と小型化の両方が要求されている。そのために携帯電話機では高密度実装が行われる。高密度実装化が進むと、必然的に、ノイズを発生する回路の実装位置とノイズの影響を受ける回路の実装位置が接近する。そうなると、携帯電話機内で発生したノイズによる内部回路へ影響が大きくなる。
【0006】
また、近年では、携帯電話機に多くの種類の無線機が搭載されることが多くなっている。そして、それぞれの無線機では異なる周波数が使用される。そのため、携帯電話機全体としてノイズを抑制すべき周波数帯域が広がっている。これに対して、ノイズを抑制すべき全ての周波数帯域でノイズレベルを低減させることができるようなフィルタを使用すれば、全ての無線機の受信品質を向上させることができる。
【0007】
しかし、そのようなフィルタを使用するためには問題がある。1つ問題は、広帯域で減衰量の充分なフィルタを作成することが容易でなく、そのようなフィルタは回路規模が大きくなってしまうということである。もう1つの問題は、そのような広帯域フィルタを挿入することにより、ノイズ発生源側の回路におけるデータやクロック等の信号が鈍り、動作に影響が出るということである。
【0008】
これらの問題に対して、特許文献1には、複数のフィルタを備えており、その複数のフィルタの中からいずれかを選択して使用することにより、通過帯域および遮断帯域を変化させる装置が開示されている。
【特許文献1】特開2006−262434号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
上述したように、特許文献1に開示された装置は、外部インタフェースからの指令によってフィルタを選択するものである。しかしながら、装置内部のフィルタを切り替えるのに外部から指令を与えるのは、携帯電話機のユーザのような一般のユーザには容易ではない。特許文献1に開示された装置の構成は携帯電話機のように一般のユーザが使用する装置には不向きである。
【0010】
本発明の目的は、ノイズ発生源側の回路の動作への影響を抑えながら、ノイズによる被ノイズ回路側への影響を容易に低減する技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するために、本発明の電子機器装置は、
ノイズによる影響を受ける被ノイズ部と、
周波数帯域を選択することができ、選択された周波数帯域における前記被ノイズ部へのノイズを低減するノイズ低減部と、
前記被ノイズ部の動作状態を監視し、監視結果に基づいて、前記ノイズ低減部で低減する周波数帯域を選択する選択手段と、を有している。
【0012】
本発明の電子機器制御方法は、
ノイズによる影響を受ける被ノイズ部の動作状態を監視し、
ノイズを低減する周波数帯域を選択することができ、選択された周波数帯域における前記被ノイズ部へのノイズを低減するノイズ低減部で低減する周波数帯域を、前記動作状態の監視結果に基づいて選択するものである。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、被ノイズ部の動作状態を監視し、監視結果に基づいて、低減させる周波数帯域を選択する。広帯域のノイズを全て同時に低減するのではなく、選択した周波数帯域のノイズを低減する構成なので、ノイズ発生源側の回路の動作への影響が抑えられる。また、周波数帯域を自動的に選択するので、容易にノイズによる影響を低減することができる。さらに、被ノイズ部の動作状態の監視結果に基づいて周波数帯域を選択するので、被ノイズ部へのノイズの影響を効果的に低減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明を実施するための形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0015】
図1は、本実施形態による電子機器の構成を示すブロック図である。図1を参照すると、電子機器10は、ノイズ発生源11、被ノイズ部12、ノイズ低減部13、および選択部14を有している。
【0016】
つまり、電子機器10には、他の回路の動作に影響を及ぼし得るノイズを発生させる回路であるノイズ発生源11と、ノイズ発生源11で発生したノイズによって動作状態に影響を受け得る回路である被ノイズ部12とが混在している。
【0017】
ノイズ低減部13は、ノイズを低減する回路で構成され、ノイズを低減する周波数帯域を選択することができる。ノイズ低減部13は、ノイズ発生源11から被ノイズ部12へ回り込む、選択された周波数帯域におけるノイズを低減する。
【0018】
選択部14は、被ノイズ部12の動作状態を監視し、監視結果に基づいて、ノイズ低減部13で低減させる周波数帯域を選択する。
【0019】
以上説明したように、本実施形態によれば、被ノイズ部12の動作状態を監視し、監視結果に基づいて、低減させる周波数帯域を選択する。広帯域のノイズを全て同時に低減するのではなく、選択した周波数帯域のノイズを低減する構成なので、ノイズ発生源11側の回路の動作への影響が抑えられる。また、周波数帯域を自動的に選択するので、容易にノイズによる影響を低減することができる。さらに、被ノイズ部12の動作状態の監視結果に基づいて周波数帯域を選択するので、被ノイズ部12へのノイズの影響を効果的に低減することができる。
【0020】
図2は、本実施形態によるノイズ低減部13の構成例を示すブロック図である。図2を参照すると、ノイズ低減部13は、ノイズを低減する周波数帯域が互いに異なる複数のノイズ低減回路21A〜21Cを有している。
【0021】
選択部14は、被ノイズ部12の動作を監視し、監視結果に基づいて、複数のノイズ低減回路21A〜21Cのいずれを使用するかを決定する。
【0022】
図3は、本実施形態による被ノイズ部12の構成例を示すブロック図である。図3を参照すると、被ノイズ部12は、択一的に使用される複数の被ノイズ回路31A〜31Cを有している。
【0023】
選択部14は、複数の被ノイズ回路31A〜31Cのいずれが使用されているかに応じて、複数のノイズ低減部13のうちいずれを使用するか決定する。
【0024】
本実施形態の電子機器10の典型的な例として携帯電話機がある。ノイズ低減回路21A〜21Cは、例えば、周波数帯域の信号を減衰させるフィルタである。このフィルタは、ノイズ発生源11の前に挿入するのが効果的である。また、被ノイズ回路31A〜31Cは、例えば、アンテナ(不図示)に接続され、無線信号を処理する無線回路である。受信処理において、ノイズによって信号の受信品質が低下することがある。ノイズ発生源11は、例えば、折畳式携帯電話機の基板間を接続するFPC(Flexible Printed Circuit)である。FPCによって、例えば、不図示のLCD(Liquid Crystal Display)を駆動するための信号が基板間を伝送される。
【0025】
なお、本実施形態では、具体例として、複数の被ノイズ回路31A〜31Cのいずれが使用されているかに応じて、複数のノイズ低減回路21A〜21Cのうちいずれを使用するか決定するとした。しかし、本発明はこの例に限定されるものではない。他の例として、選択部14は、複数のノイズ低減回路21A〜21Cを順次切り替えて一時的に選択し、各ノイズ低減回路21A〜21Cが使用されているときの被ノイズ部12の動作状態を測定し、測定結果に基づいて、複数のノイズ低減回路21A〜21Cのいずれを継続的に使用するかを決定することにしてもよい。そうすることにより、被ノイズ回路31A〜31Cが択一的ではなく、複数が同時に使用されうる場合でも、適切なノイズ低減回路21を選択することができる。
【0026】
また、本実施形態において、複数のノイズ低減回路21A〜21Cのうちいずれか1つが、ノイズを低減する周波数帯域を有しないものであってもよい。ノイズを低減する周波数帯域を有しないというのは、全ての周波数帯域の信号を遮断しないということである。選択部14は、いずれの周波数帯域においてもノイズを低減しないことが適切であると判断した場合、ノイズを低減する周波数帯域を有しないノイズ低減回路21を選択すればよい。
【0027】
以下、本実施形態の具体的な実施例について説明する。
【0028】
(第1の実施例)
図4は、第1の実施例による携帯電話機の構造の概略を示す図である。図4を参照すると、本実施例の携帯電話機は折畳式であり、上部基板190と下部基板180を有している。
【0029】
上部基板190にはLCD(Liquid Crystal Display)140が搭載されている。下部基板180には、LCD制御回路110、ローパスフィルタ120、ANT(アンテナ)150、バンドパスフィルタ160、および無線回路170が搭載されている。
【0030】
また、上部基板190と下部基板180の間はFPC130によって接続されている。ANT150がFPC130の付近に配置されている。FPC130からANT150を介して無線回路170に回り込むノイズを、ノイズ低減回路であるフィルタによって低減している。
【0031】
図5は、第1の実施例による携帯電話機の構成を示すブロック図である。図5を参照すると、本実施例の携帯電話機は、CPU300、制御回路310、フィルタ321〜323、経路324、FPC330、LCD回路340ANT351〜353、フィルタ361〜363、受信回路371〜373、およびスイッチ380を有している。
【0032】
CPU300は受信回路371〜373の動作状態を把握し、把握した動作状態に基づいてスイッチ380を制御する。例えば、CPU300は、受信回路371〜373のいずれが動作しているかに応じて、フィルタ321〜323および経路324のうちいずれかを制御回路310に接続するようにスイッチ380を制御する。また、CPU300は制御回路310を制御する。
【0033】
制御回路310は、LCD回路340にデータバスおよびクロック信号を含むLCD信号を送信することにより、LCD回路340を制御する回路であり、CPU300からの指示に従って動作する。
【0034】
LCD回路340が動作するときのノイズを考えると、制御回路310からのLCD信号によるノイズは、FPC330からANT351〜353に結合し、受信回路371〜373の受信感度を劣化させる。その場合、FPC230前に適切なフィルタを挿入することにより、ノイズレベルを低減させることが効果的である。
【0035】
制御回路310からのLCD信号は、フィルタ321〜323のいずれかあるいは経路324とFPC330とを経由してLCD回路340に到達する。
【0036】
スイッチ380は、制御回路310からの信号を、フィルタ321〜323または経路324のいずれかに接続するスイッチであり、CPU300からの指示に従って接続を切り替える。
【0037】
フィルタ321〜323は、制御回路310からのLCD信号の高周波ノイズを低減させるローパスフィルタである。フィルタ321は、受信回路371で用いられる周波数の信号を減衰させる。そのため、フィルタ321が選択されれば、受信回路371における受信品質が改善される。同様に、フィルタ322は受信回路372で用いられる周波数の信号を減衰させる。フィルタ323は受信回路373で用いられる周波数の信号を減衰させる。
【0038】
経路324は、フィルタを通過しない経路である。例えば、受信回路371〜373のいずれも使用されていないとき、CPU300は経路324を選択すればよい。
【0039】
FPC330は、折畳携帯電話の上部基板190と下部基板180を接続するフレキシブル基板である。本実施例ではノイズの主な放出源となっている。
【0040】
LCD回路340は、制御回路310からのLCD信号により動作し、画像等を表示する。
【0041】
ANT351〜353は、各受信回路371〜373に対応したアンテナであり、受信周波数がそれぞれ異なる。
【0042】
フィルタ361〜363は、各受信回路371〜373の不要周波数帯を減衰させるバンドパスフィルタである。
【0043】
受信回路371〜373は、各受信回路371〜373の受信信号を復調する無線回路である。CPU300から各受信回路371〜373における受信状態を確認できるものとする。
【0044】
図6は、第1の実施例による携帯電話機のノイズ低減制御動作を示すフローチャートである。図6を参照すると、LCD回路340が動作しているとき(ステップ101)、CPU300は、受信回路371〜373のうちのどれが使用されているかを確認する(ステップ102)。
【0045】
受信回路371が使用されている場合、CPU300は、スイッチ380を制御することにより、フィルタ321を通る経路を選択する(ステップ103)。受信回路372が使用されている場合、CPU300はスイッチ380を制御することにより、フィルタ322を通る経路を選択する(ステップ104)。受信回路373が使用されている場合、CPU300は、スイッチ380を制御することにより、フィルタ321を通る経路を選択する(ステップ105)。このように本実施例では簡単な構成により、使用されている受信回路の受信周波数に合わせたフィルタを選択することが可能となっている。
【0046】
使用されている受信回路が変更されると(ステップ106のYes)、CPU300は、ステップ102に戻り、使用されている受信回路に応じて」スイッチ380を切り替える。
【0047】
LCD回路340の動作が停止すると(ステップ107)、CPU300はノイズ低減制御動作を終了する。例えば、CPU300は、経路324を選択し、再びLCD回路340が動作するのを待つことにしてもよい。
【0048】
(第2の実施例)
第2の実施例では、ノイズ低減制御動作が第1の実施例とは異なる。携帯電話機の基本的な構成は図5に示した第1の実施例のものと同じである。
【0049】
第2の実施例では、CPU300は、フィルタ321〜323および経路324を順次切り替えて一時的に選択し、各フィルタ321〜323または経路324が選択されているときの受信回路371〜373の動作状態を測定する。そして、CPU300は、その測定結果に基づいて、フィルタ321〜323または経路324のいずれを使用するかを決定する。
【0050】
図7は、第2の実施例による携帯電話機のノイズ低減制御動作を示すフローチャートである。図7を参照すると、LCD回路340が動作しているとき(ステップ201)、CPU300はフィルタ321〜323および経路324を順次選択し、それぞれの選択状態における受信回路371〜373での受信状態を測定する。
【0051】
次に、CPU300は、測定された各受信状態を比較することにより(ステップ202)、どのフィルタ321〜323あるいは経路324が最適か判定する。
【0052】
そして、CPU300は、最適と判定したフィルタ321〜323あるいは経路324を選択するようにスイッチ380を制御する(ステップ203)。
【0053】
LCD回路340が停止すれば(ステップ204のYes)、CPU300はノイズ低減制御動作を終了する。LCD回路340の動作が継続している間は(ステップ204のNo)、CPU300は、一定時間間隔あるいは受信回路371〜373の使用状態が変化したとき、再びステップ202に戻って受信状態の比較を行う。
【0054】
以上説明したように、本実施例によれば、受信回路371〜373のうち複数が同時に動作する場合であっても、適切な選択が可能である。
【0055】
また、制御回路310から出力される信号が複数の回路に分配される場合、使用されている受信回路371〜373だけからは、使用すべきフィルタ321〜323あるいは経路324が一意に定められないことがある。本実施例では、そのような場合でも適切な選択が可能である。
【0056】
また、電源電圧レベルの変動の影響によって制御回路310から出力される信号の高調波成分が変化する場合がある。その場合もやはり、使用されている受信回路371〜373だけからは、使用すべきフィルタ321〜323あるいは経路324が一意に定められないことがある。本実施例では、そのような場合でも適切な選択が可能である。
【0057】
以上、本発明の実施形態および実施例について述べてきたが、本発明は、これらだけに限定されるものではなく、本発明の技術思想の範囲内において、これらの実施形態および実施例を組み合わせて使用したり、一部の構成を変更したりしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】本実施形態による電子機器の構成を示すブロック図である。
【図2】本実施形態によるノイズ低減部13の構成例を示すブロック図である。
【図3】本実施形態による被ノイズ部12の構成例を示すブロック図である。
【図4】第1の実施例による携帯電話機の構造の概略を示す図である。
【図5】第1の実施例による携帯電話機の構成を示すブロック図である。
【図6】第1の実施例による携帯電話機のノイズ低減制御動作を示すフローチャートである。
【図7】第2の実施例による携帯電話機のノイズ低減制御動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0059】
10 電子機器
11 ノイズ発生源
12 被ノイズ部
13 ノイズ低減部
14 選択部
21A〜21C ノイズ低減回路
31A〜31C 被ノイズ回路
110 LCD制御回路
120 ローパスフィルタ
130 FPC
140 LCD
150 ANT
160 バンドパスフィルタ
170 無線回路
180 下部基板
190 上部基板
300 CPU
310 制御回路
321〜323 フィルタ
324 経路
330 FPC
340 ANT
351〜353 LCD回路
361〜363 フィルタ
371〜373 受信回路
380 スイッチ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ノイズによる影響を受ける被ノイズ部と、
周波数帯域を選択することができ、選択された周波数帯域における前記被ノイズ部へのノイズを低減するノイズ低減部と、
前記被ノイズ部の動作状態を監視し、監視結果に基づいて、前記ノイズ低減部で低減する周波数帯域を選択する選択手段と、を有する電子機器装置。
【請求項2】
前記ノイズ低減部は、ノイズを低減する周波数帯域が互いに異なる複数のノイズ低減回路を有し、
前記選択手段は、前記被ノイズ部の動作を監視し、監視結果に基づいて、前記複数のノイズ低減回路のいずれを使用するかを決定する、請求項1に記載の電子機器装置。
【請求項3】
前記被ノイズ部は、択一的に使用される複数の被ノイズ回路を有し、
前記選択手段は、前記複数の被ノイズ回路のいずれが使用されているかに応じて、前記複数のノイズ低減回路のうちいずれを使用するか決定する、請求項2に記載の電子機器装置。
【請求項4】
前記選択手段は、前記複数のノイズ低減回路を順次切り替えて選択し、各ノイズ低減回路が使用されているときの前記被ノイズ部の動作状態を測定し、測定結果に基づいて、前記複数のノイズ低減回路のいずれを使用するかを決定する、請求項2に記載の電子機器装置。
【請求項5】
前記ノイズ低減回路は、前記周波数帯域の信号を減衰させるフィルタである、請求項2に記載の電子機器装置。
【請求項6】
前記電子機器装置は無線通信装置であり、
前記被ノイズ回路は、アンテナに接続され、無線信号を処理する無線回路である、請求項3に記載の電子機器装置。
【請求項7】
前記被ノイズ部へ影響を及ぼすノイズの発生源がFlexible Printed Circuitである、請求項1に記載の電子機器装置。
【請求項8】
前記複数のノイズ低減回路のうちのいずれか1つが、ノイズを低減する周波数帯域を有しない、請求項2に記載の電子機器装置。
【請求項9】
ノイズによる影響を受ける被ノイズ部の動作状態を監視し、
周波数帯域を選択することができ、選択された周波数帯域における前記被ノイズ部へのノイズを低減するノイズ低減部で低減する周波数帯域を、前記動作状態の監視結果に基づいて選択する、電子機器制御方法。
【請求項10】
前記ノイズ低減部には、ノイズを低減する周波数帯域が互いに異なる複数のノイズ低減回路が含まれており、
前記監視結果に基づいて、前記複数のノイズ低減回路のいずれを使用するかを決定する、請求項9に記載の電子機器制御方法。
【請求項11】
前記被ノイズ部には、択一的に使用される複数の被ノイズ回路が含まれており、
前記複数の被ノイズ回路のいずれが使用されているかに応じて、前記複数のノイズ低減回路のうちいずれを使用するか決定する、請求項10に記載の電子機器制御方法。
【請求項12】
前記複数のノイズ低減回路を順次切り替えて選択し、各ノイズ低減回路が使用されているときの前記被ノイズ部の動作状態を測定し、測定結果に基づいて、前記複数のノイズ低減回路のいずれを使用するかを決定する、請求項10に記載の電子機器制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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