説明

電子機器

【課題】 部品点数の削減及び使い勝手の向上を図る。
【解決手段】 押圧操作されることにより電源の投入を行う電源スイッチ12と、第1の筐体2又は第2の筐体3に設けられ記憶媒体100が装着される記憶媒体スロット4aを有する媒体装着部4とを設け、第1の筐体又は第2の筐体のうち一方の筐体が他方の筐体に対して一方の方向へ移動されたときに閉塞位置から開放位置に遷移させ記憶媒体スロットを開放すると共に一方の筐体による押圧操作によって電源スイッチを入力し、第1の筐体又は第2の筐体のうち一方の筐体が他方の筐体に対して他方の方向へ移動されたときに開放位置から閉塞位置に遷移し記憶媒体スロットを閉塞すると共に一方の筐体による押圧操作を解除して電源スイッチを切断するようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は電子機器についての技術分野に関する。詳しくは、一方の筐体が他方の筐体に対して移動されたときに記憶媒体スロットが開閉されると共に電源スイッチが入力又は切断されるようにして使い勝手の向上等を図る技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
メモリーカード等の記憶媒体が挿入されて装着される記憶媒体スロットを有し、該記憶媒体スロットに装着された記憶媒体に対して情報信号の読込や読出を行う電子機器がある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1に記載された電子機器にあっては、筐体に形成された記憶媒体スロットの挿入口を開閉する回動可能な蓋体が設けられ、該蓋体がバネによって挿入口を閉塞する方向へ付勢されている。記憶媒体を記憶媒体スロットに挿入するときには挿入口を閉塞している蓋体を記憶媒体によってバネの付勢力に抗して押圧して回動させ、記憶媒体の全体が記憶媒体スロットに挿入されると蓋体がバネの付勢力によって元の位置まで回動されて再び挿入口が閉塞される。記憶媒体の全体が記憶媒体スロットに挿入されると、電子機器の電源が投入される。
【0004】
このような電子機器にあっては、記憶媒体の全体が記憶媒体スロットに挿入されることにより電子機器の電源が投入されるため、専用の電源釦を設ける必要がない他、電源の投入を行う操作も必要がないと言う利点を有する。
【0005】
【特許文献1】特公平05−36878号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところが、特許文献1に記載された電子機器にあっては、蓋体が必要であるため、蓋体の組付作業が必要となると共に蓋体及びこれを付勢する機構も必要となり部品点数が増えると言う不具合がある。
【0007】
また、記憶媒体の記憶媒体スロットに対する挿入時に、記憶媒体によって蓋体を押し退けて記憶媒体を記憶媒体スロットに挿入する必要があり、挿入時の抵抗が大きく記憶媒体スロットに対する記憶媒体の良好な挿入性を確保することができず使い勝手が悪いと言う問題もある。
【0008】
そこで、本発明電子機器は、部品点数の削減及び使い勝手の向上を図ることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明電子機器は、押圧操作されることにより電源の投入を行う電源スイッチと、第1の筐体又は第2の筐体に設けられ記憶媒体が装着される記憶媒体スロットを有する媒体装着部とを設け、第1の筐体又は第2の筐体のうち一方の筐体が他方の筐体に対して一方の方向へ移動されたときに閉塞位置から開放位置に遷移させ記憶媒体スロットを開放すると共に一方の筐体による押圧操作によって電源スイッチを入力し、第1の筐体又は第2の筐体のうち一方の筐体が他方の筐体に対して他方の方向へ移動されたときに開放位置から閉塞位置に遷移し記憶媒体スロットを閉塞すると共に一方の筐体による押圧操作を解除して電源スイッチを切断するようにしたものである。
【0010】
従って、本発明電子機器にあっては、記憶媒体スロットに対する記憶媒体の挿入が、電源の投入が行われる開放位置においてのみ可能とされる。
【発明の効果】
【0011】
本発明電子機器は、第1の筐体と第2の筐体を備え何れか一方の筐体が他方の筐体に移動自在に支持された電子機器であって、押圧操作されることにより電源の投入を行う電源スイッチと、第1の筐体又は第2の筐体に設けられ記憶媒体が装着される記憶媒体スロットを有する媒体装着部とを備え、第1の筐体又は第2の筐体のうち一方の筐体が他方の筐体に対して一方の方向へ移動されたときに閉塞位置から開放位置に遷移し記憶媒体スロットが開放されると共に一方の筐体による押圧操作によって電源スイッチが入力され、第1の筐体又は第2の筐体のうち一方の筐体が他方の筐体に対して他方の方向へ移動されたときに開放位置から閉塞位置に遷移し記憶媒体スロットが閉塞されると共に一方の筐体による押圧操作が解除されて電源スイッチが切断されるようにしたことを特徴とする。
【0012】
従って、記憶媒体スロットを閉塞するための専用の蓋体を必要とせず部品点数の削減を図ることができると共に蓋体が存在しないため記憶媒体の記憶媒体スロットに対する良好な挿入性を確保することができる。
【0013】
請求項2に記載した発明にあっては、第1の筐体を第2の筐体に回動自在に支持し、上記開放位置において記憶媒体スロットに対する記憶媒体の挿入方向が斜め下方となるように第1の筐体が第2の筐体に対して回動するようにしたので、記憶媒体の挿入を行い易く、電子機器の使い勝手の向上を図ることができる。
【0014】
請求項3に記載した発明にあっては、上記開放位置において一方の筐体を他方の筐体に対してロックし一方の筐体の他方の筐体に対する移動を規制するロック機構を設けたので、投入された電源の意図しない遮断を防止することができる。
【0015】
請求項4に記載した発明にあっては、第1の筐体を第2の筐体に回動自在に支持し、上記閉塞位置において記憶媒体スロットの挿入口が前方を向く状態とし、上記開放位置において記憶媒体スロットの挿入口が前斜め上方を向く状態とし、上記ロック機構にロック位置と非ロック位置との間で回動されるロックレバーを設け、第1の筐体の上面に前後方向にスライド自在に支持されスライド操作されることによりロックレバーを回動させると共に前方へスライド操作されることによりロックレバーをロック位置から非ロック位置へ向けて回動させるスライド摘子を設け、該スライド摘子が第1の筐体の第2の筐体に対する回動支点より前方に位置されているときにロックレバーが非ロック位置に存在するようにしたので、第1の筐体の第2の筐体に対するロックを解除する動作と第1の筐体を閉塞位置へ向けて回動させる動作の両方の動作を一度に行うことができ、電子機器の使い勝手の向上を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下に、本発明電子機器を実施するための最良の形態を添付図面に従って説明する。
【0017】
電子機器1は第1の筐体2と第2の筐体3とを有し、第1の筐体2が第2の筐体3に回動自在に支持されている(図1及び図2参照)。
【0018】
第1の筐体2は、例えば、扁平な矩形状に形成され、媒体装着部4を有している。媒体装着部4には、その前面に挿入口を有する記憶媒体スロット4a、4a、・・・が形成されている。記憶媒体スロット4a、4a、・・・にはそれぞれ異なる種類の記憶媒体100、100、・・・が挿入されて装着される。第1の筐体2の上面部2aにおける前端部にはスライド摘子5が前後方向へスライド自在に支持されている。
【0019】
第2の筐体3は、例えば、上方に開口された矩形の箱状に形成された本体6と該本体6の内部に配置されたシャーシ7とを有している。本体6の前面には赤外線受光部6aが設けられている。本体6の内部は配置空間6bとして形成され、該配置空間6bにシャーシ7が配置されている。
【0020】
シャーシ7は上下方向を向くベース部8と該ベース部8の左右両端縁からそれぞれ上方へ突出された側面部9、9とを有している。側面部9の上縁は前後に延びる水平縁9aと該水平縁9aの後端から後方へ行くに従って下方へ変位するように傾斜された傾斜縁9bとから成る。側面部9、9には、図3及び図4に示すように、水平縁9a、9aと傾斜縁9b、9b上にそれぞれクッションシート10、10、・・・が貼着されている。
【0021】
一方の側面部9の前端部には外方へ突出されたロックピン9cが設けられている。
【0022】
シャーシ7のベース部8における上面には、回路基板11が配置されている(図3参照)。回路基板11の上面における後端部には電源スイッチ12が搭載されている。
【0023】
第1の筐体2は、例えば、前後方向における略中央部を回動支点13としてシャーシ7の側面部9、9に回動自在に支持されている。第1の筐体2は閉塞位置(図1及び図3参照)と開放位置(図2及び図4参照)との間で回動され、閉塞位置においては全体が配置空間6bに位置されて記憶媒体スロット4a、4a、・・・が閉塞され、開放位置においては回動支点13より前側の部分が本体6から上方へ突出されて記憶媒体スロット4a、4a、・・・が開放される。第1の筐体2が開放位置にある状態においては、図4に示すように、記憶媒体スロット4a、4a、・・・が後下がりに傾斜した状態とされる。
【0024】
電子機器1にはロック機構14が設けられている(図1乃至図4参照)。ロック機構14はロックレバー15と該ロックレバーを所定の方向へ付勢する図示しない付勢バネとを有している。
【0025】
ロックレバー15は略上下方向に長く形成され、長手方向における略中央部が第1の筐体2の側面に回動自在に支持され、上端部がスライド摘子5に回動可能に連結されている。従って、ロックレバー15はスライド摘子5のスライド動作に伴って第1の筐体2に対して回動される。ロックレバー15は、スライド摘子5が後方の移動端に位置されたときに第1の筐体2を第2の筐体3に対してロックするロック位置まで回動され、スライド摘子5が前方の移動端に位置されたときに第1の筐体2のロックを解除するロック解除位置まで回動される。
【0026】
ロックレバー15の下端部には係合切欠15aが形成されている(図3及び図4参照)。係合切欠15aは側面部9に設けられたロックピン9cに係合可能とされている。ロックレバー15は係合切欠15aが略前方へ移動する回動方向へ付勢バネによって付勢されている。ロックレバー15がロック解除位置にあるときには、係合切欠15aの上側の部分がロックピン9cに後方から押し付けられて係合されている。
【0027】
上記のように構成された電子機器1は、例えば、表示システム200に用いられる(図5参照)。
【0028】
表示システム200は、電子機器1に加えて表示装置201及びリモコン装置202を備えている。
【0029】
表示装置201と電子機器1は音声出力ケーブル203と画像出力ケーブル204によって接続され、電子機器1には電源アダプター205が設けられた電源コード206が接続されている。電子機器1には電源コード206及び電源アダプター205を介して電源が投入される。
【0030】
リモコン装置202が操作されると、その操作に応じた指令信号が電子機器1の赤外線受光部6aで受光され、電子機器1の駆動によって音声が出力されると共に表示装置201の表示画面201aに画像が表示される。表示装置201の表示画面201aには記憶媒体スロット4aに装着された記憶媒体100に読み込まれている画像(画像信号)が読み出されて表示される。
【0031】
以下に、電子機器1における開閉動作について説明する(図1乃至図4参照)。
【0032】
電子機器1において、第1の筐体2が閉塞位置にあるときには、電源の投入が行われていない。
【0033】
閉塞位置にある第1の筐体2の後端部を下方へ押圧すると、図2及び図4に示すように、第1の筐体2が第2の筐体3に対して回動されて開放位置に至る。第1の筐体2が開放位置に至るときには、第1の筐体2によって回路基板11に搭載された電源スイッチ12が押圧され電子機器1に電源が投入される。このとき同時に第1の筐体2の回動により記憶媒体スロット4a、4a、・・・が開放される。
【0034】
第1の筐体2が開放位置に至ったときには、該第1の筐体2の下面が傾斜縁9b、9bに取り付けられたクッションシート10、10に接触する。従って、第1の筐体2がシャーシ7の側面部9、9に接触するときの衝撃を緩和することができると共に衝撃音の抑制を行うことができる。
【0035】
第1の筐体2が閉塞位置から開放位置まで回動されるときには、ロックレバー15の前縁がロックピン9cに摺動され、開放位置に至ったところで係合切欠15aにロックピン9cが係合されて第1の筐体2が第2の筐体3に対してロックされる。従って、第1の筐体2が開放位置にある状態において、第1の筐体2に下方への押圧力が付与されても該第1の筐体2は回動されない。
【0036】
第1の筐体2が開放位置にあるときには、上記したように、記憶媒体スロット4a、4a、・・・の挿入口が前斜め上方を向いているため、記憶媒体スロット4a、4a、・・・に対する記憶媒体100、100、・・・の挿入方向が後斜め下方となり記憶媒体100、100、・・・の挿入を行い易く、電子機器1の使い勝手の向上を図ることができる。
【0037】
記憶媒体スロット4a、4a、・・・に挿入された記憶媒体100、100、・・・は、一部が記憶媒体スロット4a、4a、・・・から前方へ突出した状態とされる。従って、記憶媒体スロット4a、4a、・・・からの記憶媒体100、100、・・・の取出は、突出された記憶媒体100、100、・・・の一部を把持することにより容易に行うことができる。
【0038】
開放位置にある第1の筐体2の記憶媒体スロット4a、4a、・・・から記憶媒体100、100、・・・を引き抜いた状態において、スライド摘子5を前方へスライドさせると、ロックレバー15が下端部が後方へ移動される方向へ回動される。ロックレバー15が回動されると、係合切欠15aのロックピン9cに対する係合が解除され、第1の筐体2の第2の筐体3に対するロックが解除される。従って、第1の筐体2が回動可能な状態とされ、第1の筐体2の前端部が下方へ押圧されることにより該第1の筐体2が電源スイッチ12から上方へ離隔され、電子機器1に投入されていた電源が遮断されると共に記憶媒体スロット4a、4a、・・・が閉塞されて第1の筐体2が閉塞位置に至る。
【0039】
上記したように、電子機器1には、開放位置において第1の筐体2の第2の筐体3に対する回動を規制するロック機構14が設けられているため、第1の筐体2に下方への外力が付与されても閉塞位置へ向けて回動されることがなく、電子機器1に投入された電源の意図しない遮断を防止することができる。
【0040】
また、開放位置において記憶媒体100、100、・・・の一部が記憶媒体スロット4a、4a、・・・から突出している場合においても、第1の筐体2が閉塞位置へ向けて回動されることがないため、記憶媒体100、100、・・・と第2の筐体3の本体6の前端部との接触を回避することができる。
【0041】
スライド摘子5を前方へスライドさせたときには、スライド摘子5を指で下方に押さえてスライドさせるため、第1の筐体2の前端部に下方への押圧力が付与される。従って、スライド摘子5に対する操作に伴って第1の筐体2に下方への押圧力が付与されるため、第1の筐体2の第2の筐体3に対するロックを解除する動作と第1の筐体2を閉塞位置へ向けて回動させる動作の両方の動作を一度に行うことができ、電子機器1の使い勝手の向上を図ることができる。
【0042】
第1の筐体2が閉塞位置に至ったときには、該第1の筐体2の下面が水平縁9a、9aに取り付けられたクッションシート10、10に接触する。従って、第1の筐体2がシャーシ7の側面部9、9に接触するときの衝撃を緩和することができると共に衝撃音の抑制を行うことができる。
【0043】
以上に記載した通り、電子機器1にあっては、第1の筐体2が第2の筐体3に対して一方へ回動されたときに閉塞位置から開放位置に至り電源スイッチ12が入力されると共に記憶媒体スロット4a、4a、・・・が開放され、第1の筐体2が第2の筐体3に対して他方へ回動されたときに開放位置から閉塞位置に至り電源スイッチ12が切断されると共に記憶媒体スロット4a、4a、・・・が閉塞される。
【0044】
従って、記憶媒体スロット4a、4a、・・・を閉塞するための専用の蓋体を必要とせず、蓋体の組付作業も必要としないため、部品点数の削減及び電子機器1における組立作業の簡素化を図ることができる。
【0045】
また、記憶媒体スロット4a、4a、・・・を閉塞する蓋体が存在しないため、記憶媒体100、100、・・・の記憶媒体スロット4a、4a、・・・に対する良好な挿入性を確保することができ電子機器1の使い勝手の向上を図ることができる。
【0046】
上記には、記憶媒体スロット4a、4a、・・・を有する第1の筐体2が第2の筐体3に対して回動されるように構成された電子機器1を例として示したが、電子機器はこのような構成に限られることはなく、一方の筐体に記憶媒体スロットが形成され、何れか一方の筐体が他方の筐体に対して動作されて記憶媒体スロットが開閉される構成とされた電子機器であれば本発明に適用可能である。
【0047】
このような適用例としては、例えば、図6及び図7に示す電子機器1Aのように、リング状の第1の筐体2Aと円柱状の第2の筐体3Aとを備え、第1の筐体2Aが第2の筐体3Aの外周において回転可能とされ、第2の筐体3Aに記憶媒体スロット16、16、・・・が形成された例がある。
【0048】
電子機器1Aにあっては、第1の筐体2Aが閉塞位置から一方へ回転されることにより開放位置に至り、図示しない電源スイッチが入力されると共に記憶媒体スロット16、16、・・・が開放される。逆に、第1の筐体2Aが開放位置から他方へ回転されることにより閉塞位置に至り、電源スイッチが切断されると共に記憶媒体スロット16、16、・・・が閉塞される。
【0049】
他の適用例としては、例えば、図8及び図9に示す電子機器1Bのように、ブロック状の第1の筐体2Bと上方に開口された箱状の第2の筐体3Bとを備え、第1の筐体2Bが第2の筐体3Bに対して昇降可能とされ、第1の筐体2Bに記憶媒体スロット16、16、・・・が形成された例がある。
【0050】
電子機器1Bにあっては、第1の筐体2Bが閉塞位置から上昇されることにより開放位置に至り、図示しない電源スイッチが入力されると共に記憶媒体スロット16、16、・・・が開放される。逆に、第1の筐体2Bが開放位置から下降されることにより閉塞位置に至り、電源スイッチが切断されると共に記憶媒体スロット16、16、・・・が閉塞される。
【0051】
尚、第1の筐体2Bの上昇及び下降は、例えば、何れも第1の筐体2Bが下方へ押圧されることにより行われる。
【0052】
上記した最良の形態において示した各部の具体的な形状及び構造は、何れも本発明を実施する際の具体化のほんの一例を示したものにすぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】図2乃至図9と共に本発明電子機器の最良の形態を示すものであり、本図は、第1の筐体が閉塞位置にある状態を示す電子機器の概略斜視図である。
【図2】第1の筐体が開放位置にある状態を示す電子機器の概略斜視図である。
【図3】第1の筐体が閉塞位置にある状態を示す電子機器の概略側面図である。
【図4】第1の筐体が開放位置にある状態を示す電子機器の概略側面図である。
【図5】表示システムの構成を示す概略図である。
【図6】図7と共に適用例を示すものであり、本図は、記憶媒体スロットが閉塞された状態を示す概略斜視図である。
【図7】記憶媒体スロットが開放された状態を示す概略斜視図である。
【図8】図9と共に別の適用例を示すものであり、本図は、記憶媒体スロットが閉塞された状態を示す概略斜視図である。
【図9】記憶媒体スロットが開放された状態を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
【0054】
1…電子機器、2…第1の筐体、3…第2の筐体、4…媒体装着部、4a…記憶媒体スロット、5…スライド摘子、12…電源スイッチ、14…ロック機構、15…ロックレバー、100…記憶媒体、1A…電子機器、2A…第1の筐体、3A…第2の筐体、16…記憶媒体スロット、1B…電子機器、2B…第1の筐体、3B…第2の筐体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の筐体と第2の筐体を備え何れか一方の筐体が他方の筐体に移動自在に支持された電子機器であって、
押圧操作されることにより電源の投入を行う電源スイッチと、
第1の筐体又は第2の筐体に設けられ記憶媒体が装着される記憶媒体スロットを有する媒体装着部とを備え、
第1の筐体又は第2の筐体のうち一方の筐体が他方の筐体に対して一方の方向へ移動されたときに閉塞位置から開放位置に遷移し記憶媒体スロットが開放されると共に一方の筐体による押圧操作によって電源スイッチが入力され、
第1の筐体又は第2の筐体のうち一方の筐体が他方の筐体に対して他方の方向へ移動されたときに開放位置から閉塞位置に遷移し記憶媒体スロットが閉塞されると共に一方の筐体による押圧操作が解除されて電源スイッチが切断されるようにした
ことを特徴とする電子機器。
【請求項2】
第1の筐体を第2の筐体に回動自在に支持し、
上記開放位置において記憶媒体スロットに対する記憶媒体の挿入方向が斜め下方となるように第1の筐体が第2の筐体に対して回動するようにした
ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
上記開放位置において一方の筐体を他方の筐体に対してロックし一方の筐体の他方の筐体に対する移動を規制するロック機構を設けた
ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項4】
第1の筐体を第2の筐体に回動自在に支持し、
上記閉塞位置において記憶媒体スロットの挿入口が前方を向く状態とし、
上記開放位置において記憶媒体スロットの挿入口が前斜め上方を向く状態とし、
上記ロック機構にロック位置と非ロック位置との間で回動されるロックレバーを設け、
第1の筐体の上面に前後方向にスライド自在に支持されスライド操作されることによりロックレバーを回動させると共に前方へスライド操作されることによりロックレバーをロック位置から非ロック位置へ向けて回動させるスライド摘子を設け、
該スライド摘子が第1の筐体の第2の筐体に対する回動支点より前方に位置されているときにロックレバーが非ロック位置に存在するようにした
ことを特徴とする請求項3に記載の電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−287563(P2008−287563A)
【公開日】平成20年11月27日(2008.11.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−132775(P2007−132775)
【出願日】平成19年5月18日(2007.5.18)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】