説明

電子機器

【課題】 所定の機能の設定を行う際に、簡単に設定画面を表示できるようにする。
【解決手段】 携帯電話機100は、機能設定画面を表示する表示部14と、所定の機能設定画面を表示させる指示を行うとともに、表示された機能設定画面を終了させる指示を行うための機能キー163と、機能キー163に対応する所定の機能設定画面を表示部14に表示するように制御する表示画面変更部111と、を備え、機能キー163が操作されたとき、表示部14に所定の機能設定画面を表示して、機能設定ができるように構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器の機能設定制御に関するものであり、特に、携帯電話機,携帯情報端末等の電子機器の表示画面に簡単な操作で設定画面を表示させながら所定の機能の設定を行うことができる電子機器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、電子機器において所定の機能の設定を行う場合、待ち受け画面の状態で、所定のキーを押して、表示部にメニュー画面を表示させ、その中から所望の機能設定アイコンを選択して設定画面に移行し、設定作業を行うようにしている。
【0003】
この従来の設定作業のように、所定のキーを押して、表示部にメニュー画面を表示させるようにしたものでは、機能の設定を行うのに、所定のキーを押してメニュー画面を表示してから、機能に対応するアイコンを選択し、設定画面を表示するため、設定画面を表示するまでに面倒な操作をする必要がある。
【0004】
このため、特許文献1(特開2008−54139号公報)に示されるように、所定の機能についての設定を行うことができるショートカットアイコンを表示部の待ち受け画面上に表示しておき、表示されたショートカットアイコンのうちの1つが選択されると、該ショートカットアイコンに対応付けられた機能の設定画面を画面上に表示して、機能の設定を受け付けるようにした技術も提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−54139号公報(段落[0017]〜段落[0020]、図3)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特許文献1のように、機能設定用のショートカットアイコンを表示部の待ち受け画面上に表示させるようにしたものでも、設定画面を表示するのに、所望のショートカットアイコンを選択するための面倒な操作(アイコンの種類確認など)が必要になるという問題点があった。
【0007】
本願の発明者は上記の問題点を解消すべく種々検討を重ねた結果、所定の機能設定キーを押下することで機能設定画面を呼び出し、この機能設定画面において各種機能の設定コマンド(数字)を入力し、最後に同じ機能設定キーを押下することにより機能の設定を完了させるようになせば、上記の問題点を解消し得ることを想到し本発明を完成するに至ったものである。
【0008】
すなわち、本発明は、上記の問題点を解消することを課題とし、所定の機能の設定を行う際に、簡単に設定画面を表示させて各種機能の設定を行うことができるようにすることを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を解決するため、本願の請求項1に係る発明は、機能設定画面を表示する表示手段(例えば下記実施例では、表示部14に相当する)と、所定の機能設定画面を前記表示手段に表示させる指示を行うとともに、表示された機能設定画面を終了させる指示を行うために当該機能設定画面に対応して設けられた操作手段(例えば下記実施例では、機能キー163に相当する)と、前記機能設定画面に設けられた複数の設定パラメータ入力欄に対する入力を行う入力手段(例えば下記実施例では、テンキー161に相当する)と、
前記操作手段からの指示に基づいて当該操作手段に対応する所定の機能設定画面を前記表示手段に表示するように制御するとともに、前記入力手段から入力された設定パラメータに基づいて所定の機能を制御する制御手段(例えば下記実施例では、表示画面変更部111や設定機能処理部112に相当する)と、を備えたことを特徴とする。
【0010】
また、本願の請求項2に係る発明は、請求項1に係る電子機器において、前記操作手段は、複数の機能設定画面に対応してあらかじめ割り振られた複数の番号キーからなるテンキーであることを特徴とする。
【0011】
また、本願の請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に係る電子機器において、前記制御手段は、前記入力手段による設定パラメータの入力の際に、前記複数の設定パラメータ入力欄を順次サイクリックに切り換えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明の電子機器は、次のような効果を奏する。すなわち、請求項1に係る発明においては、所定の機能設定画面を前記表示手段に表示させる指示を行うとともに、表示された機能設定画面を終了させる指示を行うために当該機能設定画面に対応して設けられた操作手段を設け、この操作手段から指示があったとき、表示手段に所定の機能設定画面を表示するようにしたので、所定の機能の設定を行う際に、簡単に設定画面を表示できる。
【0013】
また、請求項2に係る発明においては、請求項1に係る電子機器において、複数の機能設定画面にそれぞれ対応する操作手段を、複数の番号キーからなるテンキーに割り振ったので、操作手段として特別のキーを設けることなく、多数の機能設定のための機能設定キーを備えることができる。
【0014】
また、請求項3に係る発明においては、請求項1又は請求項2に係る電子機器において、機能設定画面において、設定パラメータを入力する際、複数の設定パラメータ入力欄を順次サイクリックに切り換えるように構成した。このような構成によれば、例えば、設定パラメータ入力欄が複数の桁からなる数字入力欄の場合、最上位の桁から順次下位の桁の入力に移行し、最下位の桁の入力完了後、再度、最上位の桁の入力に戻るようにしたので、いずれかの桁で誤入力をしても、入力を取り消すための面倒な操作をすることなく簡単に再入力ができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の実施例に係る携帯電話機の概略構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施例に係る携帯電話機の外観を示す図である。
【図3】本発明の実施例に係る携帯電話機におけるアラーム設定操作に応じて表示部に表示される設定画面の一例を示す図である。
【図4】本発明の実施例に係る携帯電話機におけるアラーム設定操作時の数字入力方法を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の具体例を実施例及び図面を用いて詳細に説明する。但し、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するための携帯電話機を例示するものであって、本発明をこの携帯電話機に特定することを意図するものではなく、特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態の電子機器にも等しく適用し得るものである。
【実施例】
【0017】
(1)実施例1
図1は、本発明の実施例に係る携帯電話機の概略構成を示すブロック図である。携帯電話機100は、図1のブロック図に示すように、通信部1、アンテナ2、ベースバンド部3、第1スピーカ4、増幅回路5,7,9、マイクロホン6、第2スピーカ8、切替部10、制御部11、ROM12、RAM13、表示部14、バイブレータ15、入力部16、開閉検出部17などを備えて構成されている。
【0018】
通信部1は、アンテナ2と接続されており、アンテナ2を介して基地局からの電波を受信し、アンテナ2を介してベースバンド部3からの信号を基地局へ発信する。ベースバンド部3は、通信部1と接続されており、CDMA処理回路31と、音声コーデック32と、を有している。
【0019】
ここで、CDMA処理回路31は、符号分割多元接続、スクランブル、誤り制御、タイミング検出を行う。また、音声コーデック32は、音声を圧縮(符号化)、伸張(復号化)したり、アナログとデジタルの変換を行ったり、内部の増幅回路(図示省略)により受話音量やマイクロホンの感度を変更する。
【0020】
第1スピーカ4は、増幅回路5で増幅されたベースバンド部3の電気信号を音声に変換する。この第1スピーカ4は、ユーザの耳にあてて通話に使用される。マイクロホン6は、通話に使用され、音声を電気信号に変換する。マイクロホン6により出力された電気信号は、増幅回路7で増幅されてベースバンド部3に出力される。
【0021】
第2スピーカ8は、増幅回路9で増幅されたベースバンド部3の電気信号を音声に変換する。この第2スピーカ8は、受話音を周囲の人にも聞かせるための拡声用のスピーカである。また、第2スピーカ8は、着信報知やアラームの鳴動も行う。
【0022】
切替部10は、ベースバンド部3と接続されるとともに、増幅回路5,7,9を介してそれぞれ第1スピーカ4、マイクロホン6、第2スピーカ8と接続されている。そして、ベースバンド部3との接続を、第1スピーカ4用の増幅回路5とマイクロホン6用の増幅回路7側にするか、あるいは拡声用の第2スピーカ8用の増幅回路9とマイクロホン6用の増幅回路7側にするかを切り替える。なお、これらの3つの増幅回路5,7,9は、ゲインを固定しており、第1スピーカ4及び第2スピーカ8の音量やマイクロホン6の感度を変更することはできないようになっている。
【0023】
制御部11は、マイクロプロセッサからなる制御手段であり、ROM12及びRAM130と接続されており、ROM12に記憶されたシステムプログラムに基づきは各部を制御する。制御部11は、通信部1、ベースバンド部3および切替部10とそれぞれ接続されており、制御部11の制御により上述した切替部10による切り替えが行われる。また、制御部11によりベースバンド部3の音声コーデック32が制御され、音声コーデック32により第1スピーカ4及び第2スピーカ8の音量やマイクロホン6の感度が変更される。
【0024】
また、RAM13には、制御部11の動作に必要な情報である携帯電話機100の各種機能の設定フラグや、ユーザが入力する電話帳等の登録情報を記憶する。
【0025】
表示部14は、液晶パネルや有機ELパネルなどから構成される表示手段であり、制御部11と接続されている。表示部14は、制御部11の制御により、メニュー一覧画面、電話帳情報、電子メールといった各種視覚情報を表示する。なお、表示部14は本発明の表示手段に相当する。バイブレータ15は、制御部11に接続されており、制御部11の制御に基づき着信時に振動を発生させる。
【0026】
入力部16は、制御部11に接続されており、電話番号等の入力を行うテンキー161、カーソル移動等に用いられる十字キー162、各種機能を選択したり設定したりするための機能キー163の他に、発呼及び通話の開始等を操作する通話キー、通話の終了等を操作する終話キー、決定キー、クリアキー等を有している。本実施例では、入力部16に機能キーを設けていて、そのキーを操作するだけで表示部14に所望の機能設定画面を表示するようにしている。なお、テンキー161は本発明の入力手段に相当し、機能キー163は本発明の操作手段に相当する。
【0027】
開閉検出部17は、後述するようにスピーカ4や表示部14が配設された第1の筐体(上部筐体201)と、マイクロホン6や入力部16が配設された第2の筐体(下部筐体202)とを回動開閉自在に結合するヒンジ機構202の開閉状態を検出し、検出結果を制御部11に出力する。
【0028】
また、本実施例の制御部11は、表示画面変更部111と、設定機能処理部112と、を備えている。表示画面変更部111は、表示部14の表示画面が待ち受け状態において押下された機能キー163に応じて、押下された機能キー163と対応付けられた機能設定画面を待ち受け画面から移行して表示するように制御する。また、機能設定画面における設定が終了すると表示部14の表示画面を再び待ち受け状態に戻す。
【0029】
また、設定機能処理部112は、テンキー161からの設定パラメータの入力を受け付けて機能設定画面において設定された各種機能(アラームやマナーモードなど)を制御する。そして、設定機能処理部112は、設定されたアラームオン時刻になると、第2スピーカ8を介してアラームの鳴動も開始し、設定されたアラームオフ時刻になると、アラームの鳴動を停止するように制御を行う。なお、表示画面変更部111および設定機能処理部112は本発明の制御手段に相当する。
【0030】
図2は、本発明の実施例に係る携帯電話機の外観を示す図である。携帯電話機10は、ヒンジ機構203により回動開閉自在に結合された上部筐体201と下部筐体202からなり、図2では、通話時あるいは設定操作時に2つの筐体が開いた状態を示す携帯電話機の外観を示している。ユーザが折り畳まれた携帯電話機筐体(上部筐体と下部筐体)を開くと、開閉検出部17からの検出信号に応じて表示部14に図2に示すような待ち受け画面が表示される。
【0031】
図2に示すように、上部筐体201には、スピーカ4と表示部14とが設けられ、表示部14の表示画面141には、待ち受け画面が表示される。下部筐体202には、入力部16とマイクロホン6とが設けられている。入力部16を形成する操作キー群には、テンキー161、十字(4方向)キー162および機能キー163が含まれている。
【0032】
本実施例の機能キー163は、表示画面141に所定の機能設定画面を表示させて機能設定モードに入り、また、機能設定後に、機能設定モードを解除するためのキーである。機能キー163は、図2に示すように、携帯電話機100に所定個数(図2では3つ)設け、それぞれの機能キーに、機能設定を頻繁に行う機能を対応付けておく。その対応付けは、携帯電話機メーカーが予め設定しておいてもよいし、ユーザが自分の好みに応じて自由に設定できるようにしてもよい。
【0033】
ここで、例えば、図2に示す3つの機能キーの右側の機能キー163にアラームオン設定のための機能を対応付け、左側の機能キーにアラームオフ設定のための機能を対応付けたものとして、以下にアラームオン設定時の操作について説明を行う。アラームオン設定は、所定時刻にアラームが鳴るように、時刻設定を行うものである。
【0034】
図3は、本発明の実施例に係る携帯電話機におけるアラーム設定操作に応じて表示部に表示される設定画面の一例を示す図である。携帯電話機100が、図2に示す待ち受け状態にあるときにアラームオン設定のための機能キー163を押すと、表示画面変更部111の制御により図3(a)に示すようなアラームオン設定画面141aが表示される。
図3(a)に示すように、アラームオン設定画面141aには、『日付を入力してください』というメッセージや日付情報入力欄301aの他、その上方に受信電波の電界強度のレベルを示すアンテナバー、バッテリの残量を示すバッテリアイコン、現在の時刻情報(9時37分、火曜日)が表示されている。また、アラームオン設定画面141aの下方には、機能キー163に割り当てられている操作内容を示すアイコンが表示されており、例えば、図2に示す機能キー163が、アラームオン設定画面141aにおいてはこのアラームオン設定画面141aのクリアを指示するためのクリアキーに割り当てられていることを示している。
【0035】
このアラームオン設定画面141aにおいては、最初は日付情報入力欄301a(日付指定のための4桁の空欄)の最上位の桁にカーソルが位置しており、例えば、2月20日に設定したい場合には、まずテンキー161の「0」の番号キーを押して、最上位の桁に「0」を入力する。ユーザによってテンキー161の「0」番号キーが押下されると、表示部14には、図3(b)に示すアラームオン設定画面141bが表示される。
【0036】
図3(b)に示すように、アラームオン設定画面141bには、日付情報入力欄の他、その上方に図3(a)と同じくアンテナバー、バッテリアイコン、時刻情報が表示され、その下方に図3(a)と同じく機能キー163に割り当てられている操作内容を示すアイコン(「クリア」)が表示されている。なお、日付情報入力欄のカーソルは、次の桁に移動しているので、ユーザによってテンキー161の「2」の番号キーが押下されるだけで、次の桁に「2」が入力され、カーソルは、図3(c)に示すアラームオン設定画面141cの日付情報入力欄のように、その次の桁に移動する。
【0037】
以下同様に、順次ユーザによってテンキー161の「2」,「0」の番号キーが押下されれば、図3(d)に示すアラームオン設定画面141dの日付情報入力欄のように、アラームオンの日付が入力されたことになる。ここで、アラームオン設定画面141dの日付情報入力欄には、数字がすべて入力されたため、アラームオン設定画面141dの下方に表示される機能キー163に割り当てられている操作内容を示すアイコンが「クリア」から「確定」になる。これは、機能キー163が、アラームオン設定画面141dにおいてはこのアラームオン設定画面141dの日付情報入力欄に入力された数値をアラームオンの日付として設定するための確定キーに割り当てられていることを示している。
【0038】
そして、ユーザによって機能キー163が押下されると、表示画面変更部111の制御によりアラームオンの日付が2月20日に設定され、表示部14には、図3(e)に示すアラームオン設定画面141eが表示される。
【0039】
図3(e)に示すように、アラームオン設定画面141eには、『時刻を入力してください』というメッセージや時刻情報入力欄301eの他、その上方に図3(a)と同じくアンテナバー、バッテリアイコン、時刻情報が表示されている。また、その下方に図3(a)と同じく機能キー163に割り当てられている操作内容を示すアイコン(「クリア」)が表示されている。
【0040】
このアラームオン設定画面141eにおいては、図3(a)と同じく最初は時刻情報入力欄301e(時刻指定のための4桁の空欄)の最上位の桁にカーソルが位置しており、例えば、7時00分に設定したい場合には、日付設定と同様に、順次ユーザによってテンキー161の「0」,「7」,「0」,「0」の番号キーが押下されれば、図3(f)に示すアラームオン設定画面141fの時刻情報入力欄のように、アラームオンの時刻が入力されたことになる。
【0041】
ここで、アラームオン設定画面141fの時刻情報入力欄には、数字がすべて入力されたため、アラームオン設定画面141fの下方に表示される機能キー163に割り当てられている操作内容を示すアイコンが「確定」になる。そして、ユーザによって機能キー163が再度押下されると、表示画面変更部111の制御によりアラームオンの時刻が7時00分に設定され、設定画面が消えて図2に示す待ち受け画面に戻る。
【0042】
なお、所定時刻にアラームが鳴り止むように、時刻設定を行うアラームオフ設定についても、図2に示す3つの機能キーのうちのアラームオフ設定のための機能を対応付けた左側の機能キーを操作することにより、同様に設定することができる。
【0043】
また、図4は、本発明の実施例に係る携帯電話機におけるアラーム設定操作時の数字入力方法を説明するための図である。日付設定あるいは時刻設定を行う際に、本来は「0」の番号キーを押下すべきところに、謝って「8」の番号キーを押下してしまう等の誤入力をしてしまうことが起こりうる。このような場合、入力の取り消し操作を行ってから入れ直すのは手間がかかる。そこで、本実施例では、図4の矢印で示すように、数字入力をサイクリックに行えるようにして、誤入力した後の残りの桁は、任意の数字(図4では「8」)を入力して、最下位の桁の入力完了後、再度、最上位の桁の入力に戻す。そこで、最上位の桁から改めて入力し直すようにすれば、誤入力をしても、簡単に再入力ができる。
(2)実施例2
実施例1では、機能キー163として、専用のキーを設けたが、機能設定を頻繁に行う機能が多数ある場合は、多数の機能キー163が必要になる。そこで、実施例2では、テンキー161の各番号キーに機能設定キーを割り振るように構成する。例えば、「1」の番号キーにアラームオン設定を割り振り、「2」の番号キーにアラームオフ設定を割り振る。この機能設定キーの割り振りは、携帯電話機メーカーが予め設定しておいてもよいし、ユーザが自分の好みに応じて自由に設定できるようにしてもよい。
【0044】
ただ、待ち受け画面で単に番号キーを押すと、携帯電話機は、電話番号の入力であると認識してしまう。そこで、割り当てられた番号キーを所定時間(例えば1秒間)以上押し続けられたとき、表示画面変更部111は該当する機能設定画面を表示するようにする。
【0045】
このようにして、アラーム設定画面が表示されたら、実施例1の場合と同様にアラーム設定が行われ、アラーム時刻の入力が完了したら、再度同じ番号キーを所定時間以上押し続けることにより、設定機能を終了させる。このようにすれば、機能設定キーとして、専用のキーを設けることなく、簡単に機能設定画面に移行できるようになる。
【0046】
以上説明したように本発明に係る携帯電話機によれば、待ち受け画面を表示している状態において所定の機能設定キーを押下するだけで、機能設定画面を呼び出すことがで、この機能設定画面において各種機能の設定コマンド(数字)を入力し、最後に同じ機能設定キーを押下することにより機能の設定を完了させるので、各種機能の設定を簡単に行うことできる。
【0047】
なお、上記実施例では、機能設定としてアラーム設定(アラームオンとアラームオフ)について説明したが、携帯電話機に設定できる機能はこれに限ることはなく、その他の形態の機能設定に適用することも可能である。例えば、現在時刻設定、電話帳設定、マナーモード設定(マナーモードオンとマナーモードオフ)であっても本発明は同様に適用可能である。
【0048】
また、上記実施例では、携帯電話機としてヒンジ機構により2つの筐体が結合された形態の折り畳み型携帯電話機について説明したが、携帯電話機はこれに限ることなく、その他の形態の携帯電話機に適用することも可能である。例えば、スライド型の携帯電話機やストレート型の携帯電話機であっても本発明は同様に適用可能である。
【0049】
また、上記実施例では、本発明を携帯電話機に適用した場合で説明したが、本発明は、これに限定されず、PDA(Personal Digital Assistant)やPND(Portable Navigation Device)などの他の通信装置であってもよく、また、携帯音楽プレーヤや携帯ゲーム機などの一般的に通信機能を有しない他の電子機器であってもよい。
【符号の説明】
【0050】
100・・・・携帯電話機
1・・・・通信部
2・・・・アンテナ
3・・・・ベースバンド部
31・・・・CDMA処理回路
32・・・・音声コーデック
4・・・・第1スピーカ
5,7,9・・・・増幅回路
6・・・・マイクロホン
8・・・・第2スピーカ
10・・・・切替部
11・・・・制御部
111・・・・表示画面変更部111
112・・・・設定機能処理部112
12・・・・ROM
13・・・・RAM
14・・・・表示部
141・・・・表示画面
15・・・・バイブレータ
16・・・・入力部
161・・・・テンキー
162・・・・十字キー
163・・・・機能キー
17・・・・開閉検出部
201・・・・上部筐体
202・・・・下部筐体
203・・・・ヒンジ機構

【特許請求の範囲】
【請求項1】
機能設定画面を表示する表示手段と、
所定の機能設定画面を前記表示手段に表示させる指示を行うとともに、表示された機能設定画面を終了させる指示を行うために当該機能設定画面に対応して設けられた操作手段と、
前記機能設定画面に設けられた複数の設定パラメータ入力欄に対する入力を行う入力手段と、
前記操作手段からの指示に基づいて当該操作手段に対応する所定の機能設定画面を前記表示手段に表示するように制御するとともに、前記入力手段から入力された設定パラメータに基づいて所定の機能を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記操作手段は、複数の機能設定画面に対応してあらかじめ割り振られた複数の番号キーからなるテンキーであることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記制御手段は、前記入力手段による設定パラメータの入力の際に、前記複数の設定パラメータ入力欄を順次サイクリックに切り換えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−199692(P2010−199692A)
【公開日】平成22年9月9日(2010.9.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−39244(P2009−39244)
【出願日】平成21年2月23日(2009.2.23)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【出願人】(000214892)三洋電機コンシューマエレクトロニクス株式会社 (1,582)
【Fターム(参考)】